JP2013208540A - タンクの沈殿汚泥の除去装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タンク本体と、その底部に設置した、タンクの側面からの引き出しが可能で、かつ上部を開放した容器であるスライド容器と、スライド容器よりも上に位置する底蓋とより構成する。底蓋によってスライド容器の上部空間を止水状態で仕切ることができる。
【選択図】図1
Description
蓄積したままであると処理容積が減少するので、適当な時期に堆積した沈殿汚泥を除去する必要がある。
そのために従来は次のような方法が採用されていた。
<1> タンク内の水を抜き、作業員がタンクの内部に入って人力で沈殿汚泥を除去する方法。
<2> バックホーなどの重機によって掻き出す方法。
<3> 特許文献1に示すように真空ポンプからの吸引ホースによって汚泥を吸引する方法。
<1> 人力による方法は、丁寧で確実な除去ができるが、事前の水抜き作業と、タンク内に入って行う汚泥の搬出という重労働が必要になる。
<2> バックホーなどの重機のショベルによって掻き出す方法では、タンクの側面や底面に過大な外力を与え破損させる可能がある。さらに地上から行う水底での作業であるので、丁寧な汚泥の除去が困難である。
<3> 負圧で吸引する作業も、地上からの遠隔操作によるものであり、かつ負圧だけに頼る作業なので、タンクの底部に付着したような汚泥を確実に除去することは困難である。
<1> 沈殿汚泥がスライド容器の一定量、堆積したら、底蓋3を閉鎖して止水状態を維持した後に容器を引き出して汚泥を除去することができる。
<2> この除去作業は、地上の空間で行うことができるから、作業員がタンクの中に入ったり、汚泥を搬出する、といった重労働を行う必要がなく経済的である。
<3> 堆積した汚泥を地上で、目視しながら除去できるから、容器の底部に付着した汚泥なども完全に除去することができる。
本発明のタンクの沈殿汚泥の除去装置は、タンク1本体と、その底部に設置したスライド容器2によって構成する。
タンク1は汚泥を一時、投入する容器であり、一般に上部を開放した立方体、直方体の容器である。
タンク1の底部にはスライド容器2を設ける。
このスライド容器2は、机の引き出しのように、タンク1の側面からの引き出したり、タンク1側面への挿入が可能な容器である。
スライド容器2の外形は立方体、直方体の容器であり、上部が開放してあり、引き出しが容易であるように、外面には取っ手21を取り付ける。
ひとつのタンク1に、ひとつ、あるいは複数のスライド容器2を設けることができる。
タンク1の側面からスライド容器2を挿入して完全に収納した場合には、タンク1の止水性を確保しており、タンク1の壁面とスライド容器2の隙間から漏水することはない。
タンク1の内部には、スライド容器2よりも上に、底蓋3を設ける。
底蓋3は、例えばその一端をタンク1の内壁にヒンジ31で取り付ける。
すると底蓋3はヒンジ31を介して起倒自在となり、必要に応じて倒してタンク1の底を仕切り、起こして内壁に平行に位置させることができる。
図の例では底蓋3は2分割してあり、タンク1内壁の両側に位置しているが、分割せずに片側に位置させるだけでもよい。
いずれの場合でも、底蓋3をほぼ水平まで倒した場合には、タンク1の内部を底板によって上下に止水状態で仕切ることができるように構成する。
そのために、底蓋3の端部には止水シールなどの止水材32を取り付けておく。
次に上記で説明した本発明のタンク1の作動について説明する。
通常の使用時には、多量の水に溶解した汚泥をタンク1の上部、側部から投入する。
その際には底蓋3は開放状態にある。
またスライド容器2は、タンク1の底部に位置しており、完全な止水性を確保している。
汚泥を投入して一定時間が経過すると、比重によって上水と汚泥粒子とが分離する。
分離して沈降した汚泥は、スライド容器2の内部に堆積する。
スライド容器2内に堆積した汚泥の量が一定以上になったら、底蓋3を倒す。
底蓋3を倒すことによってタンク1内の空間を底蓋3の上下で止水状態で仕切ることができる。
タンク1内の空間を倒した底蓋3で止水状態で上下に仕切ることができたら、底蓋3の下にあるスライド容器2をタンク1の側面から外部に向けて引き出す。
スライド容器2には沈降した汚泥が堆積しているので、引き出したスライド容器2を作業のしやすい空き地などに搬出して、手作業、あるいは機械作業で沈降した汚泥を除去する。
この除去作業は水中ではなく、大気中で、場合によっては屋内で目視によって行うので、容易でかつ完全な汚泥の除去を行うことができる。
スライド容器2の内部の汚泥の除去が終わったら、きれいになったライド容器2を、再びタンク1底部の側面から挿入する。
その後に底蓋3を引き上げて底蓋3の上下間の止水性を解除し、タンク1内を一体の容器として新たな汚泥の投入に備える。
上記したように底蓋3は、スライド容器2をセットする前は閉鎖してあり、スライド容器2をセットし後に開放し得る構成である。
したがって底蓋3の開放の際にはその上には汚泥水の重量が加わっており、その重量によって変形する可能性、あるいは底蓋3が開きにくい可能性も想定される。
そのための対策として図6に示すように、底蓋3を1枚の底蓋3ではなく、分割した底蓋、すなわち分割底蓋3aとして構成することも可能である。
分割した場合には、隣接する分割底蓋3aとの重なり部分に、蓋間止水材35を取り付ける。
これは柔軟性の大きい棒状体あるいは帯状体の止水材であり、分割底蓋3aの間に挟まれて変形して蓋間の止水性を向上させることができる。
同様の目的で、底蓋を上底蓋3bと下底蓋3cの二重に重ねて相互にスライドできる構造を採用することができる。
その場合には両底蓋ともに、上下に貫通した開口部37と、閉鎖した閉鎖部36を設ける。
この二重の底蓋3b、3cの位置をずらすことによって、上下の開口部37の位置を一致させたり、閉鎖部36と開口部37の位置を一致させる。(図8下図)
上下の開口部37の位置が一致すれば、その開口部37が表裏で貫通することになり、汚泥の排出が可能となる。
上下の開口部37と閉鎖部36の位置が一致すれば、上底蓋3bの開口部37は、下底蓋3cの閉鎖部36で閉鎖されることになり、汚泥の排出は阻止される。(図8上図)
底蓋3を観音開きにする構成では、その開閉はヒンジ31での回転によって行う。
このヒンジ31の止水性が完全でない場合には、そこからの漏水の可能性もある。
そこでヒンジ31の下部に受け溝33を設け、ヒンジ31からの漏水を受け溝33で受けて外部へ排水する構成を採用することができる。
この受け溝33の底部の一端はタンク1の壁面の内側に固定する。
受け溝33の他の側面の上端には蓋下止水材34を取り付ける。
この蓋下止水材34も、柔軟性の高い棒状体、帯状体であり、その上に閉鎖時の底蓋3が被さって蓋下止水材34を変形して止水効果を発揮する構造である。
受け溝33はタンク1の壁面の内側の全周に設置すれば、ヒンジ31からの漏水だけでなく、底蓋3の端面からの漏水もそこで受けてタンク外に排除することができる。
図10に示すように、タンク1壁面の片側の縁に2か所づつの、樋状のガイド4を設ける。
そして、このガイド4にメッシュの開閉スイッチと連動した棒を預ける。
この棒の引き部材を押し引きしてメッシュを開閉させる。
底蓋3を持ち上げるときには、棒を持ち上げて底蓋3を持ち上げる。
メッシュ開閉スイッチと棒は自由度の高いリングなどでつなぐことで、底蓋3を持ち上げる作業を容易にする。
底蓋3を開けたあとには、隣接するガイド4に棒を預ける。このガイド4に棒を預けることで、ガイド4は底蓋3を固定する役割を果たす。
2:スライド容器
3:底蓋
Claims (4)
- タンク本体と、
その底部に設置した、タンクの側面からの引き出しが可能で、かつ上部を開放した容器であるスライド容器と、
スライド容器よりも上に位置する底蓋とより構成し、
底蓋によってスライド容器の上部空間を止水状態で仕切ることができるように構成した、
タンクの沈殿汚泥の除去装置。 - 底蓋は、タンク内面に、起倒自在にヒンジで取り付けてある、
請求項1記載のタンクの沈殿汚泥の除去装置。 - 底蓋は、複数に分割してある、
請求項1または請求項2記載のタンクの沈殿汚泥の除去装置。 - 底蓋は、上底蓋と下底蓋の二重の底蓋で構成し、
各底蓋には開口部と閉鎖部を設け、
上下の底蓋の開口部の位置が一致した場合に汚泥を流出でき、
上下の底蓋の開口部と閉鎖部の位置が一致した場合に、汚泥の流出が阻止できるように構成した、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のタンクの沈殿汚泥の除去装置。
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