JP2013207568A - 会議システム、会議サーバ、および特定サーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】最適な会議サーバで遠隔会議を記録することができる会議システム、会議サーバ、および特定サーバを提供する。
【解決手段】会議システムでは、各会議サーバが各会議端末との間でネットワークの通信品質を検出し、検出した通信品質を特定サーバに送信する(S7)。特定サーバは各会議サーバから受信した通信品質に基づいて記録サーバを特定する(S9)。記録開始指示がある場合(S11:YES)、特定した記録サーバに記録開始コマンドを送信する(S13)。記録開始コマンドが入力された会議サーバは、その会議サーバが中継するメディアデータをメディアデータ記憶部に記憶させる(S15)。
【選択図】図3
【解決手段】会議システムでは、各会議サーバが各会議端末との間でネットワークの通信品質を検出し、検出した通信品質を特定サーバに送信する(S7)。特定サーバは各会議サーバから受信した通信品質に基づいて記録サーバを特定する(S9)。記録開始指示がある場合(S11:YES)、特定した記録サーバに記録開始コマンドを送信する(S13)。記録開始コマンドが入力された会議サーバは、その会議サーバが中継するメディアデータをメディアデータ記憶部に記憶させる(S15)。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数の拠点にそれぞれ配設されて、各拠点間でネットワークを介して遠隔会議が実行される会議システム、並びに、会議システムに用いられる会議サーバおよび特定サーバに関する。
従来、ユーザの映像や音声を入出力可能な会議端末を各拠点に設置し、各会議端末で取得された映像や音声を会議サーバで中継し、各会議端末で映像や音声を合成出力して遠隔会議を行う会議システムが知られている。このような会議システムにおいて、会議サーバで遠隔会議を記録することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記のような会議システムでは、例えば一の会議サーバに接続された会議端末と、他の会議サーバに接続された会議端末との間で、遠隔会議を行う場合がある。この場合、各会議端末で取得された映像や音声は、一の会議サーバおよび他の会議サーバを経由して送受信されて、遠隔会議が実行される。
このように、複数の会議サーバを経由して遠隔会議が実行される場合に、全ての会議サーバで遠隔会議を記録すると、各会議サーバにおけるCPUや記憶領域などのリソースを効率的に使用できないことがあった。さらに、複数の会議サーバのいずれかで遠隔会議を記録する場合、遠隔会議を記録するのに最適な会議サーバを正確に特定することが困難であった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、最適な会議サーバで遠隔会議を記録することができる会議システム、会議サーバ、および特定サーバを提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係る会議システムは、相互に送受信される画像データまたは音声データを含むメディアデータによって遠隔会議を実行する複数の会議端末と、前記メディアデータを中継する複数の会議サーバと、前記メディアデータを記録する前記会議サーバである記録サーバを特定するための特定サーバとを備え、ネットワークを介して、前記複数の会議端末の各々が前記複数の会議サーバのいずれかに接続され、前記複数の会議サーバが相互に接続され、前記特定サーバが前記複数の会議サーバに接続された会議システムであって、前記複数の会議サーバの各々は、前記複数の会議端末の各々について、前記会議サーバと前記会議端末との間で送受信される前記メディアデータが経由する前記ネットワークの通信品質を検出する通信品質検出手段と、前記通信品質検出手段によって検出された前記通信品質を、前記ネットワークを介して前記特定サーバに送信する通信品質送信手段と、前記メディアデータの記録開始を指示する記録開始コマンドが入力された場合に、前記会議サーバによって中継される前記メディアデータを、前記遠隔会議を記憶するための記憶装置に記憶させる会議記録手段とを備え、前記特定サーバは、前記ネットワークを介して前記複数の会議サーバから受信した前記通信品質に基づいて、前記複数の会議サーバのうちで前記記録サーバを特定する記録サーバ特定手段と、前記記録サーバ特定手段によって特定された前記記録サーバに、前記ネットワークを介して前記記録開始コマンドを送信するコマンド送信手段とを備える。
上記会議システムは、遠隔会議を実行する複数の会議端末と、メディアデータを中継する複数の会議サーバと、記録サーバを特定するための特定サーバとを備え、ネットワークを介して、複数の会議端末の各々が複数の会議サーバのいずれかに接続され、複数の会議サーバが相互に接続され、特定サーバが前記複数の会議サーバに接続される。各会議サーバは、各会議端末との間でネットワークの通信品質を検出し、検出した通信品質を特定サーバに送信する。特定サーバは、各会議サーバから受信した通信品質に基づいて記録サーバを特定し、特定した記録サーバに記録開始コマンドを送信する。記録開始コマンドが入力された会議サーバは、その会議サーバが中継するメディアデータを記憶装置に記憶させる。これによれば、各会議サーバにおけるネットワークの通信品質に基づいて、最適な会議サーバに遠隔会議の記録を実行させることができる。
前記通信品質検出手段は、前記通信品質として、前記会議サーバと前記会議端末との間で送受信される前記メディアデータの遅延時間を検出し、前記記録サーバ特定手段は、前記ネットワークを介して受信した前記遅延時間に基づいて、前記遅延時間が最も小さい前記会議サーバを、前記記録サーバに特定してもよい。この場合、ネットワーク通信時に生じるデータ遅延を抑制しつつ、遠隔会議をより高品質で記録することができる。
前記通信品質検出手段は、前記通信品質として、前記会議サーバと前記会議端末との間で送受信される前記メディアデータのパケットロス率を検出し、前記記録サーバ特定手段は、前記ネットワークを介して受信した前記パケットロス率に基づいて、前記パケットロス率が最も小さい前記会議サーバを、前記記録サーバに特定してもよい。この場合、ネットワーク通信時に生じるパケットロスを抑制しつつ、遠隔会議をより高品質で記録することができる。
前記通信品質検出手段は、前記通信品質として、前記会議サーバと前記会議端末との間で送受信される前記メディアデータの遅延時間およびパケットロス率を検出し、前記特定サーバは、前記ネットワークを介して受信した前記遅延時間および前記パケットロス率に基づいて、前記複数の会議サーバの各々について、前記会議サーバによって中継される前記メディアデータをリアルタイムに取得した場合と比較した再現性を示す劣化度を算出する劣化度算出手段を備え、前記記録サーバ特定手段は、前記劣化度算出手段によって算出された前記劣化度が最も小さい前記会議サーバを、前記記録サーバに特定してもよい。この場合、ネットワーク通信時に生じるパケットロスおよびデータ遅延を抑制しつつ、遠隔会議をより高品質で記録することができる。
前記通信品質検出手段は、前記複数の会議端末の各々について検出した複数の前記遅延時間の分散値を、前記通信品質を示す前記遅延時間として使用してもよい。この場合、より正確な遅延時間に基づいて記録サーバを特定でき、ひいては遠隔会議の記録品質が向上する。
前記通信品質検出手段は、前記複数の会議端末の各々について検出した複数の前記パケットロス率の平均値を、前記通信品質を示す前記パケットロス率として使用してもよい。この場合、より正確なパケットロス率に基づいて記録サーバを特定でき、ひいては遠隔会議の記録品質が向上する。
本発明の第二態様に係る会議サーバは、ネットワークを介して、相互に送受信される画像データまたは音声データを含むメディアデータによって遠隔会議を実行する複数の会議端末に接続された、前記メディアデータを中継する会議サーバであって、前記会議サーバは、前記ネットワークを介して、他の前記会議サーバと、前記メディアデータを記録する前記会議サーバである記録サーバを特定するための特定サーバとに接続され、前記複数の会議端末の各々について、前記会議サーバと前記会議端末との間で送受信される前記メディアデータが経由する前記ネットワークの通信品質を検出する通信品質検出手段と、前記通信品質検出手段によって検出された前記通信品質を、前記ネットワークを介して前記特定サーバに送信する通信品質送信手段と、前記メディアデータの記録開始を指示する記録開始コマンドが入力された場合に、前記会議サーバによって中継される前記メディアデータを、前記遠隔会議を記憶するための記憶装置に記憶させる会議記録手段とを備えている。
上記会議サーバは、ネットワークを介して、遠隔会議を実行する複数の会議端末と、記録サーバを特定するための特定サーバとに接続される。会議サーバは、各会議端末との間でネットワークの通信品質を検出し、検出した通信品質を特定サーバに送信する。記録開始コマンドが入力された会議サーバは、その会議サーバが中継するメディアデータを記憶装置に記憶させる。これによれば、各会議サーバにおけるネットワークの通信品質に基づいて、最適な会議サーバに遠隔会議の記録を実行させることができる。
本発明の第三態様に係る特定サーバは、ネットワークを介して、複数の会議端末によって相互に送受信される画像データまたは音声データを含むメディアデータを中継する複数の会議サーバに接続された、前記メディアデータを記録する前記会議サーバである記録サーバを特定するための特定サーバであって、前記ネットワークを介して前記複数の会議サーバから受信した、前記会議サーバと前記会議端末との間で送受信される前記メディアデータが経由する前記ネットワークの通信品質に基づいて、前記複数の会議サーバのうちで前記記録サーバを特定する記録サーバ特定手段と、前記記録サーバ特定手段によって特定された前記記録サーバに、前記ネットワークを介して、前記メディアデータの記録開始を指示する記録開始コマンドを送信するコマンド送信手段とを備えている。
上記特定サーバは、ネットワークを介して、メディアデータを中継する複数の会議サーバに接続される。特定サーバは、各会議サーバから受信した通信品質に基づいて記録サーバを特定し、特定した記録サーバに記録開始コマンドを送信する。これによれば、各会議サーバにおけるネットワークの通信品質に基づいて、最適な会議サーバに遠隔会議の記録を実行させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成、各種処理のフローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1〜図8を参照して、本発明の第一実施形態を説明する。図1を参照して、会議システム100のシステム構成について説明する。本実施形態の会議システム100は、画像および音声を用いた遠隔会議(テレビ会議)を実行するために、特定サーバ1と、複数の会議サーバ2と、複数の会議端末3とが、ネットワーク8を介して接続されたシステム構成を有する。会議端末3は、遠隔会議に参加するユーザによって使用される。会議サーバ2は、複数の会議端末3の間で実行される遠隔会議を制御し、さらに遠隔会議を記録可能である。特定サーバ1は、複数の会議サーバ2のうちで、遠隔会議の記録を実行する会議サーバ2である記録サーバを決定する。
本実施形態では、ネットワーク8を介して、複数の会議端末3の各々が複数の会議サーバ2のいずれかに接続され、複数の会議サーバ2が相互に接続され、特定サーバ1が複数の会議サーバ2に接続される。図1に示す会議システム100の例では、1つの特定サーバ1と、2つの会議サーバ2(以下、会議サーバA、会議サーバBと表記する。)と、3つの会議端末3(以下、端末C、端末D、端末Eと表記する。)とが設けられている。端末Cおよび端末Dは会議サーバAと公衆回線で接続され、端末Eは会議サーバBと公衆回線で接続される。会議サーバAおよび会議サーバBは、専用回線で相互に接続され、且つ、専用回線で特定サーバ1にも接続される。これらの公衆回線および専用回線を総称して、ネットワーク8という。
会議端末3は、図示しないカメラ、マイク、ディスプレイ、スピーカ、操作部などを備えた端末装置である。各会議端末3は、遠隔会議時に、カメラによって取得された自拠点の画像データ、マイクによって取得された自拠点の音声データ、遠隔会議で使用される文書や動画などの資料データなどを、会議サーバ2へ送信する。以下の説明では、各会議端末3で取得された画像データ、音声データ、資料データを含めて、遠隔会議時に使用されるデータを「メディアデータ」という。
会議サーバ2は、各会議端末3から受信したメディアデータを、遠隔会議に接続している他の会議端末3に送信する。各会議端末3は、会議サーバ2から受信したメディアデータに基づいて会議データを生成して出力する。会議データの出力時には、他拠点の画像データがディスプレイに表示され、且つ、他拠点の音声データがスピーカから出力される。その結果、複数拠点の画像データおよび音声データが、会議システム100内で共有される。会議システム100では、会議の参加者の全てが同一拠点にいない場合でも、参加者は円滑に会議を実行することができる。なお、この遠隔会議制御は従来と同様であるため、本実施形態では詳細な説明を省略する。
図1を参照して、特定サーバ1の電気的構成について説明する。本実施形態の特定サーバ1は、汎用のサーバである。特定サーバ1は、CPU10、ROM11、RAM12、HDD13、および入出力インターフェース19を備え、これらがバス18を介して接続されている。入出力インターフェース19には、外部通信I/F14が接続されている。特定サーバ1は、外部通信I/F14によってネットワーク8に接続される。なお、HDD13には、CPU10に後述の記録サーバ決定処理(図5参照)および記録準備処理(図7参照)を実行させるプログラムが記憶されている。
図2を参照して、会議サーバ2の電気的構成について説明する。本実施形態の会議サーバ2は、特定サーバ1と同様に汎用のサーバであり、CPU20、ROM21、RAM22、HDD23、および入出力インターフェース29を備え、これらがバス28を介して接続されている。入出力インターフェース29には、外部通信I/F24が接続されている。HDD23には、会議端末3から受信したメディアデータが記憶されるメディアデータ記憶部231、遠隔会議を記録した議事録データが記憶される議事録データ記憶部232など、各種記憶領域が設けられている。また、HDD23には、CPU20に後述の通信品質計測処理(図4参照)および記録開始処理(図8参照)を実行させるプログラムなども記憶されている。
図3を参照して、会議システム100で実行される遠隔会議の流れについて説明する。以下では、会議サーバA、Bを介して端末C,D,E間で遠隔会議が進行する場合を例示して説明する(図1参照)。
図3に示すように、会議システム100では、ユーザは会議端末3を使用して、遠隔会議が実行される仮想スペースである会議室を、会議サーバ2上に作成する(S1)。例えば、端末CのユーザUCが主催者として、会議サーバA、Bの少なくとも一方に会議室を作成する。このとき、遠隔会議のスケジュールや参加者などを、会議室に設定する。具体的には、遠隔会議の参加者として、ユーザUCのほか、端末DのユーザUDと、端末EのユーザUEを設定する。
次いで、会議室に設定されたユーザが遠隔会議に参加する(S3)。具体的には、端末Cおよび端末Dが会議サーバAに接続され、端末Eが会議サーバBに接続されて、端末C,D,E間でメディアデータを送受可能な状態となる。なお、各会議端末3がいずれの会議サーバ2に接続されるかは、公知技術と同様に、各会議端末3のIPアドレスによって決定されればよい。
会議室に設定されたユーザ全員が遠隔会議に参加すると、遠隔会議を開始する(S5)。具体的には、端末Cおよび端末Dは会議サーバAを介して他端末とメディアデータのパケットを送受信し、端末Eは会議サーバBを介して他端末とメディアデータのパケットを送受信する。つまり、端末Cと端末Dとの間では、メディアデータが会議サーバAを介して送受信される。端末Cと端末Eとの間では、メディアデータが会議サーバA、Bを介して送受信される。同様に、端末Dと端末Eとの間でも、メディアデータが会議サーバA、Bを介して送受信される。これにより、端末C,D,E間で遠隔会議が進行する。
次いで、遠隔会議を制御する複数の会議サーバ2の通信品質を計測する通信品質計測処理が実行される(S7)。ステップS7で計測された通信品質に基づいて、複数の会議サーバ2の中から記録サーバを決定する記録サーバ決定処理が実行される(S9)。通信品質計測処理および記録サーバ決定処理は、詳細を後述する。その後、記録開始指示ありか否かが判断される(S11)。具体的には、遠隔会議を実行中の会議端末3のいずれで遠隔会議の記録開始が指示入力された場合、記録開始指示ありと判断される(S11:YES)。記録開始指示がない場合(S11:NO)、処理はステップS7に戻る。
一方、記録開始指示がある場合(S11:YES)、遠隔会議を制御する複数の会議サーバ2に記録サーバを通知する記録準備処理が実行される(S13)。さらに、記録サーバに遠隔会議の記録を開始させる記録開始処理が実行される(S15)。これにより、遠隔会議の実行中に記録サーバによって中継されるメディアデータは、記録サーバのメディアデータ記憶部231(図2参照)に記憶される。
会議室に設定されたスケジュールの会議終了日時に達した場合、または、遠隔会議を実行中の会議端末3のいずれで遠隔会議の終了が指示入力された場合、記録サーバでの遠隔会議の記録が終了される(S17)。さらに、ユーザが会議室から退出して、遠隔会議が終了する(S19)。具体的には、端末Cおよび端末Dが会議サーバAから切断され、端末Eが会議サーバBから切断されて、会議サーバ2上から会議室が削除される。
以上の処理によって、遠隔会議の実行後には、遠隔会議に使用されたメディアデータが、記録サーバのメディアデータ記憶部231に記憶される。さらに、記録サーバでは、メディアデータ記憶部231に記憶されているメディアデータに基づいて、遠隔会議の内容を記録した議事録データが作成され、議事録データ記憶部232(図2参照)に記憶される。この議事録データを再生することで、ユーザは過去に行われた遠隔会議を視聴することができる。
図4を参照して、第一実施形態において、各会議サーバ2で実行される通信品質計測処理(S7)について説明する。まず接続先装置からパケットが受信される(S21)。接続先装置は、本処理を行う会議サーバ2(以下、対象サーバという。)に接続されている、遠隔会議を実行中の会議端末3および他の会議サーバ2である。先述したように、接続先装置は遠隔会議が開始されると、メディアデータのパケットを接続先の対象サーバに送信する。このパケットには、送信日時やシーケンス番号などの情報が含まれる。
次いで、パケットの送受信日時に基づいて、遅延時間が計測される(S23)。具体的には、対象サーバで計測されたパケットの受信日時から、パケットに含まれる送信日時を減じることで、対象サーバに接続される分割経路上で生じる遅延時間が算出される。分割経路は、他の会議サーバ2を経由することなく、接続先装置が対象サーバに接続される通信経路である。
その後、全分割経路の計測完了であるか否かが判断される(S25)。具体的には、対象サーバに接続されている全ての接続先装置のうち、遅延時間が計測されていない接続先装置がある場合、全分割経路の計測完了でないと判断される(S25:NO)。この場合、処理はステップS21に戻る。一方、対象サーバに接続されている全ての接続先装置について遅延時間が計測された場合、全分割経路の計測完了であると判断される(S25:YES)。この場合、分割経路毎に計測した全ての遅延時間が、対象サーバの通信品質として、特定サーバ1に送信される(S27)。その後、通信品質計測処理が終了される。
図5を参照して、第一実施形態において、特定サーバ1で実行される記録サーバ決定処理(S9)について説明する。まず遠隔会議を実行中の会議サーバ2から遅延時間が受信される(S41)。これにより、特定サーバ1では、遠隔会議を実行中の各会議サーバ2で計測された全分割経路の遅延時間が取得される。次いで、全ての会議サーバ2から受信した遅延時間に基づいて、全通信経路の総遅延時間が算出される(S43)。具体的には、遠隔会議を実行する会議サーバ2と会議端末3との間に形成される全ての通信経路について、各通信経路上に生じる総遅延時間が、その通信経路を構成する分割経路の遅延時間を合算して算出される。
さらに、各会議サーバ2に接続される通信経路の総遅延時間の分散値が、会議サーバ2毎に算出される(S45)。算出された分散値が最小の会議サーバ2が、記録サーバに決定される(S47)。決定された記録サーバはRAM12に上書き保存されるため、RAM12には最新の記録サーバが記憶される。その後、記録サーバ決定処理が終了される。
図6を参照して、第一実施形態に係る記録サーバの決定手法の具体例を、通信品質計測処理(図4)および記録サーバ決定処理(図5)と対応づけて説明する。以下では、理解を容易にするために、会議サーバAの通信品質を評価した結果を示すテーブル50Aと、会議サーバBの通信品質を評価した結果を示すテーブル50Bとを用いて説明する。
会議サーバAが対象サーバである場合は、端末C、端末D、会議サーバBが接続先装置である。会議サーバAで通信品質計測処理(図4)が実行されると、端末Cから会議サーバAまでの分割経路「C→A」、端末Dから会議サーバAまでの分割経路「D→A」、会議サーバBから会議サーバAまでの分割経路「B→A」について、それぞれの遅延時間が計測される(S23)。一例として、分割経路「C→A」、「D→A」、「B→A」の遅延時間は、「200」(単位:ms)である。
会議サーバBが対象サーバである場合は、端末E、会議サーバAが接続先装置である。会議サーバBで通信品質計測処理(図4)が実行されると、端末Eから会議サーバAまでの分割経路「E→B」、会議サーバAから会議サーバBまでの分割経路「A→B」について、それぞれの遅延時間が計測される(S23)。一例として、分割経路「E→B」の遅延時間は「200」、分割経路「A→B」の遅延時間は「100」である。
テーブル50Aに示すように、端末C,D,E間で実行される遠隔会議を、会議サーバAの実行可能な録画サービスXAで記録する場合、各端末C,D,Eから録画サービスXAにメディアデータを送信する通信経路「C→XA」、「D→XA」、「E→XA」が使用される。通信経路「C→XA」は、分割経路「C→A」と同義である。通信経路「D→XA」は、分割経路「D→A」と同義である。通信経路「E→XA」は、2つの分割経路「E→B」、「B→A」の組合せと同義である。
テーブル50Bに示すように、端末C,D,E間で実行される遠隔会議を、会議サーバBの実行可能な録画サービスXBで記録する場合、各端末C,D,Eから録画サービスXBにメディアデータを送信する通信経路が使用される。通信経路「C→XB」は、2つの分割経路「C→A」、「A→B」の組合せと同義である。通信経路「D→XB」は、2つの分割経路「D→A」、「A→B」の組合せと同義である。通信経路「E→XB」は、分割経路「E→B」と同義である。
特定サーバ1で記録サーバ決定処理(図5)が実行されると、会議サーバA、Bでそれぞれ取得された分割経路の遅延時間に基づいて、会議サーバAに接続される通信経路「C→XA」、「D→XA」、「E→XA」の総遅延時間が、それぞれ「200」、「200」、「400」に算出される(S43)。会議サーバBに接続される通信経路「C→XB」、「D→XB」、「E→XB」の総遅延時間が、それぞれ「300」、「300」、「200」に算出される(S43)。さらに、会議サーバAの総遅延時間の分散値「13333」と、会議サーバBの総遅延時間の分散値「3333」とが算出される(S45)。このうち、分散値が最も小さい会議サーバBが、記録サーバに決定される(S47)。
図7を参照して、特定サーバ1で実行される記録準備処理(S13)について説明する。まず開始要求コマンドが受信される(S61)。開始要求コマンドは、会議端末3で先述の記録開始指示が行われた場合に、その会議端末3に接続されている会議サーバ2が特定サーバ1に送信する、記録サーバの指定を要求するコマンドである。次いで、遠隔会議を実行中の会議サーバ2の全てに、記録開始コマンドが送信される(S63)。記録開始コマンドは、記録サーバを指定して遠隔会議の記録開始を指示するコマンドである。その後、記録準備処理が終了される。
図8を参照して、会議サーバ2で実行される記録開始処理(S15)について説明する。まず記録開始コマンドが受信される(S81)。次いで、対象サーバが、記録開始コマンドの指定する記録サーバであるか否かが判断される(S83)。記録サーバである場合(S83:YES)、遠隔会議の記録が開始される(S85)。つまり、先述したように、対象サーバによって中継されるメディアデータが、対象サーバのメディアデータ記憶部231に記憶される。ステップS85の実行後、または、記録サーバでない場合(S83:NO)、記録開始処理が終了される。
以上説明したように、第一実施形態の会議システム100では、各会議サーバ2が各会議端末3との間でネットワーク8の通信品質を検出し、検出した通信品質を特定サーバ1に送信する。特定サーバ1は各会議サーバ2から受信した通信品質に基づいて記録サーバを特定し、特定した記録サーバに記録開始コマンドを送信する。記録開始コマンドが入力された会議サーバ2は、その会議サーバ2が中継するメディアデータをメディアデータ記憶部231に記憶させる。これによれば、各会議サーバ2におけるネットワーク8の通信品質に基づいて、最適な会議サーバ2に遠隔会議の記録を実行させることができる。
詳細には、会議サーバ2と会議端末3との間で送受信されるデータの遅延時間が最も小さい会議サーバ2が、記録サーバに特定される。したがって、ネットワーク通信時に生じるデータ遅延を抑制しつつ、遠隔会議をより高品質で記録することができる。さらに、複数の会議端末3の各々について検出した複数の遅延時間の分散値を使用することで、より正確な遅延時間に基づいて記録サーバを特定でき、ひいては遠隔会議の記録品質が向上する。
図9〜図11を参照して、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態は、記録サーバの決定手法の詳細が、第一実施形態と異なる。以下では、第一実施形態と異なる点のみを説明する。
図9を参照して、第二実施形態において、各会議サーバ2で実行される通信品質計測処理(S7)について説明する。まず図4のステップS21と同様に、接続先装置からパケットが受信される(S101)。次いで、パケットのシーケンス番号に基づいて、パケットロス率が計測される(S103)。具体的には、対象サーバで単位時間あたりに連続して受信されたパケットのシーケンス番号に基づいてロスしたパケット数を特定することで、対象サーバに接続される分割経路上で生じるパケットロス率が算出される。
その後、図4のステップS25と同様に、全分割経路の計測完了であるか否かが判断される(S105)。全分割経路の計測完了でない場合(S105:NO)、処理はステップS101に戻る。一方、全分割経路の計測完了である場合(S105:YES)、分割経路毎に計測した全てのパケットロス率が、対象サーバの通信品質として、特定サーバ1に送信される(S107)。その後、通信品質計測処理が終了される。
図10を参照して、第二実施形態において、特定サーバ1で実行される記録サーバ決定処理(S9)について説明する。まず図5のステップS41と同様に、遠隔会議を実行中の会議サーバ2からパケットロス率が受信される(S121)。次いで、全ての会議サーバ2から受信したパケットロス率に基づいて、全通信経路の総パケットロス率が算出される(S123)。具体的には、遠隔会議を実行する会議サーバ2と会議端末3との間に形成される全ての通信経路について、各通信経路上に生じるパケットロス率が、その通信経路を構成する分割経路のパケットロス率を合算して算出される。さらに、各会議サーバ2に接続される通信経路の総パケットロス率の平均値が、会議サーバ2毎に算出される(S125)。算出された平均値が最小の会議サーバ2が、記録サーバに決定される(S127)。その後、記録サーバ決定処理が終了される。
図11を参照して、第二実施形態に係る記録サーバの決定手法の具体例を、通信品質計測処理(図9)および記録サーバ決定処理(図10)と対応づけて説明する。以下では、理解を容易にするために、会議サーバAの通信品質を評価した結果を示すテーブル60Aと、会議サーバBの通信品質を評価した結果を示すテーブル60Bとを用いて説明する。
会議サーバAで通信品質計測処理(図9)が実行されると、分割経路「C→A」、「D→A」、「B→A」について、それぞれのパケットロス率が計測される(S103)。一例として、分割経路「C→A」、「D→A」、「B→A」のパケットロス率は、それぞれ「2.50」、「2.00」、「1.00」(単位:%)である。会議サーバBで通信品質計測処理(図9)が実行されると、分割経路「E→B」、「A→B」について、それぞれのパケットロス率が計測される(S103)。一例として、分割経路「E→B」、「A→B」のパケットロス率は、それぞれ「1.30」、「1.00」である。
テーブル60A、60Bに示すように、特定サーバ1で記録サーバ決定処理(図10)が実行されると、会議サーバA、Bでそれぞれ取得された分割経路のパケットロス率に基づいて、会議サーバAの通信経路「C→XA」、「D→XA」、「E→XA」の総パケットロス率が、それぞれ「2.50」、「2.00」、「2.80」に算出される(S123)。会議サーバBの通信経路「C→XB」、「D→XB」、「E→XB」の総パケットロス率が、それぞれ「3.50」、「2.00」、「1.30」に算出される(S123)。さらに、会議サーバAの総パケットロス率の平均値「2.43」と、会議サーバBの総パケットロス率の平均値「2.60」とが算出される(S125)。このうち、分散値が最も小さい会議サーバAが、記録サーバに決定される(S127)。
以上説明したように、第二実施形態の会議システム100では、第一実施形態と同様に、各会議サーバ2におけるネットワーク8の通信品質に基づいて、最適な会議サーバ2に遠隔会議の記録を実行させることができる。詳細には、会議サーバ2と会議端末3との間で送受信されるデータのパケットロス率が最も小さい会議サーバ2が、記録サーバに特定される。したがって、ネットワーク通信時に生じるパケットロスを抑制しつつ、遠隔会議をより高品質で記録することができる。さらに、複数の会議端末3の各々について検出した複数のパケットロス率の平均値を使用することで、より正確なパケットロス率に基づいて記録サーバを特定でき、ひいては遠隔会議の記録品質が向上する。
図12〜図15を参照して、本発明の第三実施形態について説明する。第三実施形態は、記録サーバの決定手法の詳細が、第一、第二実施形態と異なる。以下では、第一、第二実施形態と異なる点のみを説明する。
図12を参照して、第三実施形態において、各会議サーバ2で実行される通信品質計測処理(S7)について説明する。まず図4のステップS21および図9のステップS101と同様に、接続先装置からパケットが受信される(S201)。次いで、図4のステップS23と同様に、パケットの送受信日時に基づいて遅延時間が計測される(S203)。さらに、図9のステップS103と同様に、パケットのシーケンス番号に基づいてパケットロス率が計測される(S205)。
その後、図4のステップS25および図9のステップS105と同様に、全分割経路の計測完了であるか否かが判断される(S207)。全分割経路の計測完了でない場合(S207:NO)、処理はステップS201に戻る。一方、全分割経路の計測完了である場合(S207:YES)、分割経路毎に計測した全ての遅延時間およびパケットロス率が、対象サーバの通信品質として、特定サーバ1に送信される(S209)。その後、通信品質計測処理が終了される。
図13を参照して、第三実施形態において、特定サーバ1で実行される記録サーバ決定処理(S9)について説明する。まず図5のステップS41および図10のステップS121と同様に、遠隔会議を実行中の会議サーバ2から通信品質が受信される(S221)。次いで、全ての会議サーバ2から受信した通信品質(つまり、遅延時間およびパケットロス率)に基づいて、全分割経路における通信品質の劣化度が算出される(S223)。劣化度は、会議サーバ2によって中継されるデータをリアルタイムに取得した場合と比較したデータ再現性を示す。
より具体的に、各分割経路の劣化度は、その分割経路を経由して会議サーバ2で受信された時点のメディアデータの再現性を、会議端末3で送信された時点のメディアデータを100%とした割合で示す。つまり、劣化度が大きいほど、メディアデータの再現性が低くなり、遠隔会議の記録品質が悪くなる。各分割経路の劣化度は、その分割経路の遅延時間およびパケットロス率に基づいて特定される。ここで、遅延時間およびパケットロス率は、それぞれ異なる観点で通信品質を評価する指標である。そのため、本実施形態では、遅延時間およびパケットロス率を同一の尺度である劣化度で評価するために、図14に例示するような品質相関図を使用する。
図14に例示する品質相関図では、あらかじめ行われた実験および計算によって、遅延時間およびパケットロス率をそれぞれ通信品質の劣化度と対応付けた相関曲線が定義されている。図14では、横軸が遅延時間(10ms)およびパケットロス率(×0.2%)を示し、縦軸が劣化度を示す。遅延時間に対応する劣化度を示す相関曲線を破線で示し、パケットロス率に対応する劣化度を示す相関曲線を実線で示している。ステップS223では、各分割経路の遅延時間およびパケットロス率にそれぞれ対応する劣化度が、図14に例示する品質相関図に基づいて特定される。遅延時間に対応する劣化度と、パケットロス率に対応する劣化度との合算値が、分割経路の劣化度として算出される。
ステップS223で算出された全分割経路の劣化度に基づいて、全通信経路の総劣化度が算出される(S225)。具体的には、遠隔会議を実行する会議サーバ2と会議端末3との間に形成される全ての通信経路について、各通信経路の総劣化度が、その通信経路を構成する分割経路の劣化度を合算して算出される。さらに、各会議サーバ2に接続される通信経路の総劣化度の平均値が、会議サーバ2毎に算出される(S227)。算出された平均値が最小の会議サーバ2が、記録サーバに決定される(S229)。その後、記録サーバ決定処理が終了される。
図15を参照して、第三実施形態に係る記録サーバの決定手法の具体例を、通信品質計測処理(図12)および記録サーバ決定処理(図13)と対応づけて説明する。以下では、理解を容易にするために、会議サーバAの通信品質を評価した結果を示すテーブル70Aと、会議サーバBの通信品質を評価した結果を示すテーブル70Bとを用いて説明する。
会議サーバAで通信品質計測処理(図12)が実行されると、分割経路「C→A」、「D→A」、「B→A」について、それぞれの遅延時間およびパケットロス率が計測される(S203、S205)。一例として、分割経路「C→A」、「D→A」、「B→A」の遅延時間は全て「200」であり、パケットロス率はそれぞれ「2.50」、「2.00」、「1.00」である。会議サーバBで通信品質計測処理(図12)が実行されると、分割経路「E→B」、「A→B」について、それぞれの遅延時間およびパケットロス率が計測される(S203、S205)。一例として、分割経路「E→B」、「A→B」の遅延時間はそれぞれ「200」、「100」であり、パケットロス率はそれぞれ「1.30」、「1.00」である。
テーブル70A、70Bに示すように、特定サーバ1で記録サーバ決定処理(図13)が実行されると、分割経路「C→A」、「D→A」、「B→A」、「E→B」、「A→B」について、それぞれ劣化度が算出される(S223)。一例として、分割経路「C→A」、「D→A」、「B→A」、「E→B」、「A→B」の劣化度は、「28.254」、「25.551」、「23.000」、「22.200」、「11.600」である。
さらに、分割経路の劣化度に基づいて、会議サーバAの通信経路「C→XA」、「D→XA」、「E→XA」の総劣化度が、それぞれ「28.254」、「25.551」、「45.200」に算出される(S225)。会議サーバBの通信経路「C→XB」、「D→XB」、「E→XB」の総劣化度が、それぞれ「39.854」、「37.151」、「22.200」に算出される(S225)。さらに、会議サーバAの総劣化度の平均値「33.002」と、会議サーバBの総劣化度の平均値「33.068」とが算出される(S227)。このうち、平均値が最も小さい会議サーバAが、記録サーバに決定される(S229)。
以上説明したように、第三実施形態の会議システム100では、第一、第二実施形態と同様に、各会議サーバ2におけるネットワーク8の通信品質に基づいて、最適な会議サーバ2に遠隔会議の記録を実行させることができる。詳細には、会議サーバ2と会議端末3との間で送受信されるデータの遅延時間およびパケットロス率に基づいて通信品質の劣化度を特定し、特定した劣化度の最も小さい会議サーバ2が、記録サーバに特定される。したがって、ネットワーク通信時に生じるデータ遅延およびパケットロスを抑制しつつ、遠隔会議をより高品質で記録することができる。
上記の第一〜第三実施形態において、ステップS7を実行するCPU20が、本発明の「通信品質検出手段」および「通信品質送信手段」に相当する。ステップS9を実行するCPU10が、本発明の「記録サーバ特定手段」に相当する。ステップS13を実行するCPU10が、本発明の「コマンド送信手段」に相当する。ステップS15を実行するCPU20が、本発明の「会議記録手段」に相当する。第三実施形態において、ステップS223〜S227を実行するCPU20が、本発明の「劣化度算出手段」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲での変更が可能である。上記実施形態では、特定サーバ1および会議サーバ2が別々のサーバであるが、これに代えて特定サーバ1と会議サーバ2とが1つのサーバで構成されてもよい。また、記録サーバは、外部の記憶装置にメディアデータを記憶してもよい。
また、上記実施形態では、遠隔会議の開始後に、録画開始指示に応じて遠隔会議の記録が開始されるが、これに代えて遠隔会議が開始されると自動的に遠隔会議の記録が開始されてもよい。例えば、図3に示すフローチャートにおいて、ステップS5の実行前に、ステップS7、S9、S13、S15を実行して、遠隔会議の開始と同タイミングで会議記録を開始してもよい。この場合、会議サーバ2での通信品質の計測時に(S7)、メディアデータのパケットではなく、会議開始前に接続先端末から計測用パケットを受信して、分割経路の通信品質を計測してもよい。
また、記録開始コマンドや開始要求コマンドは、メディアデータと同じネットワーク8を介して送受信されてもよいし、メディアデータとは異なるネットワーク8(例えば、電話回線)を介して送受信されてもよい。また、これらのコマンドは、ネットワーク8を介することなく、特定サーバ1や会議サーバ2などでユーザが直接入力してもよい。
1 特定サーバ
2 会議サーバ
3 会議端末
8 ネットワーク
10 CPU
20 CPU
100 会議システム
231 メディアデータ記憶部
2 会議サーバ
3 会議端末
8 ネットワーク
10 CPU
20 CPU
100 会議システム
231 メディアデータ記憶部
Claims (8)
- 相互に送受信される画像データまたは音声データを含むメディアデータによって遠隔会議を実行する複数の会議端末と、前記メディアデータを中継する複数の会議サーバと、前記メディアデータを記録する前記会議サーバである記録サーバを特定するための特定サーバとを備え、ネットワークを介して、前記複数の会議端末の各々が前記複数の会議サーバのいずれかに接続され、前記複数の会議サーバが相互に接続され、前記特定サーバが前記複数の会議サーバに接続された会議システムであって、
前記複数の会議サーバの各々は、
前記複数の会議端末の各々について、前記会議サーバと前記会議端末との間で送受信される前記メディアデータが経由する前記ネットワークの通信品質を検出する通信品質検出手段と、
前記通信品質検出手段によって検出された前記通信品質を、前記ネットワークを介して前記特定サーバに送信する通信品質送信手段と、
前記メディアデータの記録開始を指示する記録開始コマンドが入力された場合に、前記会議サーバによって中継される前記メディアデータを、前記遠隔会議を記憶するための記憶装置に記憶させる会議記録手段とを備え、
前記特定サーバは、
前記ネットワークを介して前記複数の会議サーバから受信した前記通信品質に基づいて、前記複数の会議サーバのうちで前記記録サーバを特定する記録サーバ特定手段と、
前記記録サーバ特定手段によって特定された前記記録サーバに、前記ネットワークを介して前記記録開始コマンドを送信するコマンド送信手段と
を備えたことを特徴とする会議システム。 - 前記通信品質検出手段は、前記通信品質として、前記会議サーバと前記会議端末との間で送受信される前記メディアデータの遅延時間を検出し、
前記記録サーバ特定手段は、前記ネットワークを介して受信した前記遅延時間に基づいて、前記遅延時間が最も小さい前記会議サーバを、前記記録サーバに特定することを特徴とする請求項1に記載の会議システム。 - 前記通信品質検出手段は、前記通信品質として、前記会議サーバと前記会議端末との間で送受信される前記メディアデータのパケットロス率を検出し、
前記記録サーバ特定手段は、前記ネットワークを介して受信した前記パケットロス率に基づいて、前記パケットロス率が最も小さい前記会議サーバを、前記記録サーバに特定することを特徴とする請求項1に記載の会議システム。 - 前記通信品質検出手段は、前記通信品質として、前記会議サーバと前記会議端末との間で送受信される前記メディアデータの遅延時間およびパケットロス率を検出し、
前記特定サーバは、前記ネットワークを介して受信した前記遅延時間および前記パケットロス率に基づいて、前記複数の会議サーバの各々について、前記会議サーバによって中継される前記メディアデータをリアルタイムに取得した場合と比較した再現性を示す劣化度を算出する劣化度算出手段を備え、
前記記録サーバ特定手段は、前記劣化度算出手段によって算出された前記劣化度が最も小さい前記会議サーバを、前記記録サーバに特定することを特徴とする請求項1に記載の会議システム。 - 前記通信品質検出手段は、前記複数の会議端末の各々について検出した複数の前記遅延時間の分散値を、前記通信品質を示す前記遅延時間として使用することを特徴とする請求項2または4に記載の会議システム。
- 前記通信品質検出手段は、前記複数の会議端末の各々について検出した複数の前記パケットロス率の平均値を、前記通信品質を示す前記パケットロス率として使用することを特徴とする請求項3または4に記載の会議システム。
- ネットワークを介して、相互に送受信される画像データまたは音声データを含むメディアデータによって遠隔会議を実行する複数の会議端末に接続された、前記メディアデータを中継する会議サーバであって、
前記会議サーバは、前記ネットワークを介して、他の前記会議サーバと、前記メディアデータを記録する前記会議サーバである記録サーバを特定するための特定サーバとに接続され、
前記複数の会議端末の各々について、前記会議サーバと前記会議端末との間で送受信される前記メディアデータが経由する前記ネットワークの通信品質を検出する通信品質検出手段と、
前記通信品質検出手段によって検出された前記通信品質を、前記ネットワークを介して前記特定サーバに送信する通信品質送信手段と、
前記メディアデータの記録開始を指示する記録開始コマンドが入力された場合に、前記会議サーバによって中継される前記メディアデータを、前記遠隔会議を記憶するための記憶装置に記憶させる会議記録手段と
を備えたことを特徴とする会議サーバ。 - ネットワークを介して、複数の会議端末によって相互に送受信される画像データまたは音声データを含むメディアデータを中継する複数の会議サーバに接続された、前記メディアデータを記録する前記会議サーバである記録サーバを特定するための特定サーバであって、
前記ネットワークを介して前記複数の会議サーバから受信した、前記会議サーバと前記会議端末との間で送受信される前記メディアデータが経由する前記ネットワークの通信品質に基づいて、前記複数の会議サーバのうちで前記記録サーバを特定する記録サーバ特定手段と、
前記記録サーバ特定手段によって特定された前記記録サーバに、前記ネットワークを介して、前記メディアデータの記録開始を指示する記録開始コマンドを送信するコマンド送信手段と
を備えたことを特徴とする特定サーバ。
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