JP2013206450A - 車両用外界認識装置とそれを用いた車両システム - Google Patents

車両用外界認識装置とそれを用いた車両システム Download PDF

Info

Publication number
JP2013206450A
JP2013206450A JP2012078453A JP2012078453A JP2013206450A JP 2013206450 A JP2013206450 A JP 2013206450A JP 2012078453 A JP2012078453 A JP 2012078453A JP 2012078453 A JP2012078453 A JP 2012078453A JP 2013206450 A JP2013206450 A JP 2013206450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
unit
candidate
image
right end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012078453A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5798078B2 (ja
Inventor
Taketo Ogata
健人 緒方
Kazuma Ishigaki
和真 石垣
Takayuki Moriya
貴行 森谷
Yasushi Otsuka
裕史 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Hitachi Astemo Ltd
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
Mazda Motor Corp
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Clarion Co Ltd, Mazda Motor Corp, Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Clarion Co Ltd
Priority to JP2012078453A priority Critical patent/JP5798078B2/ja
Publication of JP2013206450A publication Critical patent/JP2013206450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5798078B2 publication Critical patent/JP5798078B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】撮像された画像の中に写る車両の大きさによらずに、安定して車両を識別する。
【解決手段】カメラ100(撮像部)で撮像された自車両10の周辺の画像の中から、消失点位置取得部160が消失点の位置を取得して、車両左右端候補位置検出部240が車両候補の左右端位置を検出して、車両下端候補位置検出部250が車両候補の下端位置を検出して、特徴量算出部300が車両候補の左右端位置と車両候補の下端位置と消失点の位置から、車両候補の左右端位置の幅Wに対する、消失点の位置から車両候補の下端位置までの高さHの比率Rを含む特徴量を算出して、こうして算出された特徴量を用いて車両識別部400が車両の識別を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、自車両の周辺に存在する車両を識別する車両用外界認識装置とそれを用いた車両システムに関する。
近年、交通事故による死傷者の低減を目指し、自車前方を監視して、衝突の危険性があるときに報知する衝突警報システムや、設定した速度の範囲内で車間距離を維持した走行を行うACC(Adaptive Cruise Control:車間距離制御システム)が開発されている。
こうしたシステムには、自車両の周囲に存在する車両を識別して、その位置を特定する機能が必要である。その一例として、例えば、自車両に搭載した単眼カメラで撮影した自車両前方の画像の中から、車両の左右端を表す可能性が高い、画像の縦方向に沿って延びる縦エッジを検出して、その後、縦エッジ同士の間隔wと縦エッジ間の中心の位置xをxw空間に投票することによって、車両の候補領域を抽出する技術が提案されている(特許文献1)。
特開2005−156199号公報
しかしながら、この特許文献1に記載された車両検知装置によると、抽出する縦エッジ同士の間隔に制約を持たせていないため、画像の上下方向に亘って縦エッジが連続する、幅の狭い電柱や路肩にいる歩行者を、車両と誤って抽出してしまうという問題がある。さらに、抽出する縦エッジ同士の間隔に制約を持たせたとしても、自車両から車両までの距離に応じて、撮像される車両の大きさが変化するため、検出すべき車両の大きさを一意に設定するのは困難である。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、画像の中に写る車両の大きさによらずに、安定して車両を識別することができる車両用外界認識装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用外界認識装置およびそれを用いた車両システムは、撮像した自車両周辺の画像の中にある消失点の位置と、車両候補の左右端位置と、車両候補の下端位置に基づいて車両を識別するものである。
すなわち、本発明の請求項1に係る車両用外界認識装置は、自車両に搭載され、前記自車両の周辺を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された画像の中の消失点の位置を取得する消失点位置取得部と、前記画像の中の車両候補の左右端位置を検出する車両左右端候補位置検出部と、前記車両左右端候補位置検出部で検出した車両候補の左右端位置に挟まれた領域の中から、前記車両候補の下端位置を検出する車両下端候補位置検出部と、前記消失点位置取得部で取得した前記消失点の位置と前記車両左右端候補位置検出部で検出した前記車両候補の左右端位置と前記車両下端候補位置検出部で検出した前記車両候補の下端位置とに基づいて、前記車両候補の左右端位置の間隔に対する、前記消失点の位置と前記車両候補の下端位置との間隔の比率を含む特徴量を算出する特徴量算出部と、前記特徴量算出部で算出された前記特徴量を用いて前記車両の識別を行う車両識別部と、を有することを特徴とする。
このように構成された本発明の請求項1に係る車両用外界認識装置によれば、撮像部で撮像された自車両の周辺の画像の中から、消失点位置取得部が消失点の位置を取得して、車両左右端候補位置検出部が車両候補の左右端位置を検出して、車両下端候補位置検出部が車両左右端候補位置検出部で検出した車両候補の左右端位置に挟まれた領域の中から車両候補の下端位置を検出して、特徴量算出部がこうして得られた車両候補の左右端位置と車両候補の下端位置と消失点の位置から、車両候補の左右端位置の間隔(幅)に対する、消失点の位置と車両候補の下端位置との間隔(高さ)の比率を含む特徴量を算出して、こうして算出された特徴量を用いて車両識別部が車両の識別を行うため、幅に対する高さの比率という車両の大きさに依存しない特徴量を用いて識別を行うことができ、これによって、車両をその大きさによらずに安定して識別することができる車両用外界認識装置を提供することができる。
また、本発明の請求項4に係る車両用外界認識装置を用いた車両システムは、請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用外界認識装置を用いた車両システムであって、前記車両用外界認識装置によって識別された車両と前記自車両との位置関係を算出する車両相対位置算出部と、前記車両相対位置算出部の算出結果に基づいて、警報を出力する必要性を判断する警報出力判断部と、警報を出力する警報出力部と、を有することを特徴とする。
このように構成された本発明の請求項4に係る車両用外界認識装置を用いた車両システムによれば、車両用外界認識装置によって精度高く識別された車両の位置に基づいて、車両相対位置算出部が自車両と、識別された車両の相対位置関係を算出して、こうして算出された相対位置関係に基づいて、警報出力判断部が警報出力の必要性を判断して、警報出力部が警報を出力するため、精度の高い警報出力が可能な、車両用外界認識装置を用いた車両システムを提供することができる。
さらに、本発明の請求項5に係る車両用外界認識装置を用いた車両システムは、請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用外界認識装置を用いた車両システムであって、前記車両用外界認識装置によって識別された車両と前記自車両との位置関係を算出する車両相対位置算出部と、前記車両相対位置算出部の算出結果に基づいて、前記自車両の挙動を制御する車両挙動制御部と、を有することを特徴とする。
このように構成された本発明の請求項5に係る車両用外界認識装置を用いた車両システムによれば、車両用外界認識装置によって精度高く識別された車両の位置に基づいて、車両相対位置算出部が自車両と、識別された車両の相対位置関係を算出して、こうして算出された相対位置関係に基づいて、車両挙動制御部が自車両の挙動を制御するため、精度の高い自車両の挙動制御が可能な、車両用外界認識装置を用いた車両システムを提供することができる。
本発明に係る車両用外界認識装置によれば、撮像した自車両周辺の画像の中の消失点の位置と、車両候補の左右端位置と、車両候補の下端位置に基づいて車両を識別するため、画像の中に写る車両の大きさによらずに、安定して車両を識別することができる車両用外界認識装置を提供することができる。
さらに、本発明に係る車両用外界認識装置を用いた車両システムによれば、精度の高い警報出力や自車両の挙動制御が可能な、車両用外界認識装置を用いた車両システムを提供することができる。
本発明の実施例1に係る車両用外界認識装置を用いた衝突警報装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の特徴量算出部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1における処理の流れを示す概略フローチャートである。 本発明の実施例1における車両候補の抽出処理の流れを示す概略フローチャートである。 本発明の実施例1における特徴算出処理の流れを示す概略フローチャートである。 (a)は本発明の実施例1において取得される画像の第1例を示す図である。(b)は本発明の実施例1において取得される画像の第2例を示す図である。(c)は図6(a)の画像における車両の幅と高さを説明する図である。(d)は図6(b)の画像における車両の幅と高さを説明する図である。 縦エッジを検出するオペレータを説明する図である。 (a)は生成されたxw平面の例である。(b)はxw平面のピーク(x,w)が示す領域を画像I(x,y)上に設定した例である。(c)は車両候補の下端位置を検出する処理について説明する図である。(d)は設定された車両候補を含む領域の例を示す図である。 本発明の実施例2に係る車両用外界認識装置を用いた衝突警報装置の概略構成を示すブロック図である。 図9の車両識別部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2における処理の流れを示す概略フローチャートである。 本発明の実施例2における車両識別処理の流れを示す概略フローチャートである。
以下、本発明に係る車両用外界認識装置を用いた車両システムの実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施例1は、車載されたカメラで車両前方を監視して、自車両に接触する可能性のある車両が識別されたときに警報を出力する車両用外界認識装置を用いた衝突警報装置に関するものである。
まず、図1を用いて装置の構成を説明する。本実施例1に係る衝突警報装置50は、図示しない自車両10に設置され、自車両10前方の画像を撮像するカメラ100(撮像部)と、カメラ100で撮像された画像の中から自車両10以外の車両を識別する車両用外界認識装置60と、車両が識別されたときに、自車両10から、識別された車両までの方向と距離を算出する車両相対位置算出部70と、衝突の可能性を判断する警報出力判断部80と、衝突の可能性が所定値以上であるときに警報を出力する警報出力部90を備えている。
ここで、車両用外界認識装置60は、CPUやメモリ、I/O等を有するコンピュータによって構成されており、具体的には、一定周期で、カメラ100(撮像部)で撮像された画像を取り込む画像取得部150と、カメラ100で撮像された画像の中から消失点の位置を取得する消失点位置取得部160と、カメラ100で撮像された画像の中から車両候補を抽出する車両候補抽出部200と、車両候補を含む領域の中から車両らしさを表す特徴量を算出する特徴量算出部300と、車両候補が車両を表すか否かを識別する車両識別部400を備えている。なお、車両用外界認識装置60には、所定の処理がプログラミングされて、予め定められた周期で繰り返し処理を実行するようになっている。
そして、車両候補抽出部200は、さらに、撮像した画像の中から縦エッジを構成する画素の位置を検出する縦エッジ検出部210と、縦エッジ検出部210で検出した縦エッジを構成する画素の左右方向の間隔を算出する縦エッジ間隔算出部220と、縦エッジ間隔算出部220で算出された縦エッジの左右方向の間隔(w)と、左右の縦エッジの中央の位置(x)をxw空間に投票して、この投票の結果、ピークを有する点(x,w)を検出して車両候補とするxw空間生成部230と、xw空間生成部230で検出したピークを有する点(x,w)の位置に基づいて、車両候補の左右端位置を検出する車両左右端候補位置検出部240と、車両左右端候補位置検出部240で検出した車両候補の左右端位置に挟まれた領域の中から、車両候補の下端位置を検出する車両下端候補位置検出部250からなる。
また、特徴量算出部300は、さらに、車両左右端候補位置検出部240で検出した車両候補の左右端の間隔(幅)に対する、消失点位置取得部160で取得したカメラ100で撮像された画像の中の消失点の位置と車両下端候補位置検出部250で検出した車両候補の下端位置との間隔(高さ)の比率を算出する幅高さ比率算出部310と、カメラ100で撮像された画像の中の車両候補を含む領域からヒストグラムに基づいた濃度勾配に関するHOG(Histogram of Oriented Gradients)特徴量を算出するHOG特徴量算出部320からなる。
なお、HOG特徴量算出部320は、さらに、図2に示すように、画像の中の濃度勾配の大きさと方向を算出する勾配情報算出部322と、勾配情報算出部322で算出された濃度勾配の大きさと方向を用いて濃度勾配の方向のヒストグラムを作成する勾配ヒストグラム作成部324と、勾配ヒストグラム作成部324で作成された勾配ヒストグラムから、画像の中の濃度勾配に基づくHOG特徴量を算出する特徴量算出部326からなる。
そして、車両識別部400は、予め収集した様々な条件下で撮像された識別対象(車両)の画像と、識別対象以外(背景など)の画像の中から、車両の幅に対する画像の中の消失点の位置と車両の下端位置との間隔(高さ)の比率と、画像の中の濃度勾配に基づくHOG特徴量を算出して、これらの特徴量を、学習アルゴリズムによって学習することによって設計された識別器から構成される。
以下、本実施形態に係る衝突警報装置50の作用について、図3〜図5のフローチャート、および図6〜8を用いて説明する。
まず、図3のフローチャートに基づいて、衝突警報装置50の作用を説明する。ステップS100において、カメラ100(撮像部)によって、自車両10前方の画像を撮像する。撮像された画像をI(x,y)とし、0≦x≦m−1、0≦y≦n−1とする。撮像された画像I(x,y)は、画像取得部150によって、車両用外界認識装置60に取り込まれる。
ステップS100によって、例えば、図6(a)、(b)に示す画像が取得されて、車両用外界認識装置60に取り込まれる。ここで、図6(a)は、幅に対して高さの比率が小さい小型車両が撮像された画像の例であり、図6(b)は、幅に対して高さの比率が大きい大型車両が撮像された画像の例である。
なお、本実施例では、図6(a)、(b)に示すように、車両の左右端、および下端がフレームアウトすることなく撮像された画像が使用されるものとする。ただし、図6(b)に示すように、車両の上部がフレームアウトすることは許容される。
ここで、図6(c)、(d)に示すように、画像の中の消失点Vpの位置と車両の下端位置との間隔を高さHとして、車両の幅をWとすると、幅Wに対する高さHの比率(H/W)は、同一車両にあっては、自車両10と車両との距離に拘わらず、ほぼ一定になる。
すなわち、自車両10と車両の距離が大きくなると、車両の幅Wは小さくなり、同時に高さHも小さくなる。一方、自車両10と車両の距離が小さくなると、車両の幅Wは大きくなり、同時に高さHも大きくなる。したがって、幅Wに対する高さHの比率(H/W)は、ほぼ一定の値になる。
さらに、幅Wに対する高さHの比率(H/W)がほぼ一定の値になることは、図6(b)、(d)のように車両の上部がフレームアウトしている場合であっても成り立つ。
そして、幅Wに対する高さHの比率(H/W)がほぼ一定の値になるという特徴は、ステップS150において、車両の識別を行うために利用される。その内容については後述する。
次に、ステップS110において、消失点位置取得部160の作用によって、カメラ100(撮像部)で撮像された画像の中の消失点Vpの位置(x,y)が算出される。消失点Vpの位置(x,y)は、例えば、カメラ100で撮像された画像の中から、走行車線の左右端を示す左右のレーンマーカを検出して、検出した左右のレーンマーカの交点を求めることによって求められる。
あるいは、カメラ100(撮像部)で撮像された画像を、衝突警報装置50や車両用外界認識装置60とは別の装置、例えば、自車両10前方のレーンマーカの位置を検出して走行車線を特定し、走行車線から逸脱しないように自車両10の操舵制御を行うレーンキープ装置にも利用している場合は、そのレーンキープ装置で検出した、画像の中の消失点の位置を、消失点位置取得部160で取得するようにしてもよい。
次に、ステップS120において、車両候補抽出部200の作用によって、画像I(x,y)の中から、車両候補が抽出される。なお、ステップS120の中で行われる処理の詳細を図4に示すが、その内容については後述する。
さらに、ステップS140において、特徴量算出部300の作用によって、ステップS120で抽出された車両候補の内部において、車両らしさを表す特徴量としてHOG特徴量が算出される。なお、ステップS140の中で行われる処理の詳細を図5に示すが、その内容については後述する。
その後、ステップS150において、車両識別部400の作用によって、ステップS140で算出されたHOG特徴量を利用して、車両候補が車両を表すか否かが識別される。なお、ステップS150の中で行われる処理の詳細については後述する。
次に、ステップS160において、車両相対位置算出部70の作用によって、自車両10と、ステップS150で識別された車両の相対位置関係が算出される。具体的には、まず、画像I(x,y)の中の識別された車両の下端位置yと、カメラ100(撮像部)の取り付け位置、取り付け方向に基づいて、自車両10から、識別された車両までのおおよその距離を求める。次に、画像I(x,y)の中の識別された車両の左右方向の位置xと、カメラ100(撮像部)の取り付け位置、取り付け方向に基づいて、識別された車両のおおよその方向を求める。そして、警報出力判断部80の作用によって、識別された車両までの距離と方向、および自車両10の速度と進行方向に基づいて、警報出力が必要か否かが判断される。
そして、警報出力が必要であると判定されると、ステップS170において、警報出力部90から警報が出力される。
次に、図3のステップS120で行われる、車両候補を抽出する処理の詳細について、図4を用いて説明する。
まず、ステップS121において、画像I(x,y)の中から、縦方向に延びたエッジ(縦エッジ)の検出を行う。この処理は、縦エッジ検出部210において行われる。縦エッジの検出は、一般には、画像に対して所定のオペレータを重ね合わせて、対応する画素同士の積和演算を行い、その結果をオペレータの中心に対応する画素の位置におけるエッジ強度とすることによって実行される。本実施例の場合、図7に示す3×3のオペレータを作用させるものとする。このようにして得られた縦エッジの強度が格納された画像を、エッジ画像J(x,y)とする。なお、縦エッジを検出するオペレータは、図7に示したオペレータに限定されるものではなく、その他の係数を有するオペレータを用いてもよいし、図7と異なる大きさのオペレータを用いてもよい。
次に、ステップS122において、エッジ画像J(x,y)の中から縦エッジを構成する点を探すために、画像の中の位置を指し示すアドレスの値をx=0、y=0にセットする。
そして、ステップS123において、エッジ画像J(x,y)の中から、水平方向に並んだ縦エッジのペアを探す処理を行う。この処理は、縦エッジ間隔算出部220において行われる。これは、車両の候補領域を抽出するために行う処理であり、水平方向に並んだ縦エッジのペアは、車両の左右端を構成する可能性が高いことを利用して行うものである。
なお、具体的には、エッジ画像J(x,y)の中を、左から右、上から下の順に走査して、まず、縦エッジ強度が所定値以上である画素を探索する。そして、条件に該当する画素Eが見つかったら、その画素E(xE1,yE1)を基準として、画素E(xE1,yE1)の右方向で、予め設定された所定の幅wthの内部で、次に出現する縦エッジ強度が所定値以上である画素Eを探索する。なお、このとき、ペアになる縦エッジ同士は、エッジの方向が約180°ずれたものになるような条件で探索される。これは、車両の左右端では約180°ずれた方向を有する縦エッジが検出されるため、車両の左右端に該当しない縦エッジペアを極力探索しないようにして、これによって、縦エッジペア探索の効率を向上させるためである。
ステップS123において、画素E(xE2,yE1)が見つかったら、画素Eと画素Eの左右方向の間隔wを算出する。本実施例の場合、左右方向の間隔wは、w=xE2−xE1となる。
次に、ステップS124において、抽出された縦エッジペアの左右方向の間隔wが、予め設定された所定の幅wthの内部にあるか否かが判定される。そして、画素E(xE1,yE1)に対して、1つ目の縦エッジペアとなる画素E(xE2,yE1)が見つかった後も、所定の幅wthの内部で、更にx軸方向に縦エッジペアの探索が続行される。
そして、ステップS125において、算出された縦エッジの左右方向の間隔wと、左右の縦エッジ構成点の中央の位置x=(xE1+xE2)/2が、xw空間生成部230において作成されるxw空間の中の対応する点に対して投票(該当する画素の濃淡値を1インクリメントする)される。
ステップS123からステップS125の処理を、エッジ画像J(x,y)の左右方向の位置xをインクリメントしながら(ステップS126)、かつエッジ画像J(x,y)の上下方向の位置yをインクリメントしながら(ステップS127)繰り返す。
次に、ステップS128において、生成されたxw空間の中から縦エッジペアを構成する縦エッジ構成点が多く存在することによって生じた、ピークを有する画素の抽出を行う。こうして抽出されたxw空間の中の画素(x,w)が車両候補の位置を表す。なお、このピークを有する画素は、複数個出現する可能性もある。このようにして得られたxw空間の例を図8(a)に示す。
そして、ステップS129において、車両左右端候補位置検出部240の作用によって、車両候補の左右端位置が設定される。具体的には、xw空間の中から抽出されたピークを有する画素(x,w)の位置に基づいて、その画素(x,w)に対応する領域の左右端位置を逆算して、こうして逆算された領域の左右端位置を、車両候補の左右端位置として、画像I(x,y)上に設定する。車両候補の左右端位置を逆算した例を図8(b)に示す。
次に、ステップS130において、車両下端候補位置検出部250の作用によって、車両候補の下端位置yが設定される。具体的には、車両の下部には、水平方向に延びるエッジ成分が多く含まれているため、ステップS129において設定された車両候補の左右端位置に挟まれた領域の中について、図8(c)に示すように、水平方向に延びる水平エッジを検出する処理を行い、検出された水平エッジ点を画像I(x,y)の水平方向に投影して、このようにして生成された投影データを用いて、投影された頻度が所定値を超える位置を車両候補の下端位置yとして設定する。
そして、ステップS129で設定された車両候補の左右端位置と、ステップS130で設定された車両候補の下端位置yと、図3のステップS110で取得された消失点Vpの位置から、図8(d)に示すように、車両候補を含む領域である車両候補領域Rpが設定される。
なお、ステップS129、S130は、xw空間から検出したピークを有する画素の数だけ繰り返して実行される。
次に、図3のステップS140で行われる、車両らしさを表す特徴量を算出する処理の詳細について、図5を用いて説明する。
まず、ステップS141において、幅高さ比率算出部310の作用によって、ステップS129で設定された左右端位置から左右端の間隔wが算出され、こうして算出された左右端の間隔wと、ステップS130で設定された下端位置yとステップS110で取得した消失点Vpの位置(x,y)から、(式1)によって車両候補の幅に対する高さの比率Rが算出される。
R=(y−y)/w (式1)
次に、ステップS142において、HOG特徴量算出部320の作用によって、画像I(x,y)の中から、以下の手順によって勾配ヒストグラムH(d)が作成される。
まず、勾配情報算出部322の作用によって、画像I(x,y)の中の、各々の車両候補領域Rpに対して、縦方向画素数M、横方向画素数Nの部分領域(ブロック)が設定されて、さらに、設定されたブロックの内部が、それぞれ縦方向画素数p、横方向画素数qのセルに分割されて、こうして設定された複数のセルの内部の濃度勾配の大きさと濃度勾配の方向が、それぞれ算出される。
ここで、画像I(x,y)の画素(x,y)における濃度勾配の大きさG(x,y)は(式2)で算出し、濃度勾配の方向d(x,y)は(式3)で算出する。
G(x,y)=(f(x,y)+f(x,y)1/2 (式2)
d(x,y)= tan-1(f(x,y)/f(x,y)) (式3)
ただし、f(x,y)=I(x+1,y)−I(x−1,y) (式4)
(x,y)=I(x,y+1)−I(x,y−1) (式5)
次に、ステップS142において、勾配ヒストグラム作成部324の作用によって、各ブロックに属する各々のセルに対して、(式3)で算出した濃度勾配の方向d(x,y)のヒストグラムを作成する。
具体的には、濃度勾配の方向d(x,y)は−180〜180度の範囲で算出されるが、これを0〜180度の範囲に調整し、さらに、これを20度ずつに分割して、9方向のヒストグラムを作成する。なお、ヒストグラムの投票時には、各画素の濃度勾配の方向d(x,y)に対応したヒストグラムの横軸の位置に、その画素の濃度勾配の大きさG(x,y)の値を投票することによって、ヒストグラムの縦軸に、濃度勾配の大きさG(x,y)に対応する値が格納された勾配ヒストグラムが作成される。これによって、各ブロックに対して、セルの数だけヒストグラムが作成される。あるブロックに属するあるセルから作成された勾配ヒストグラムをH(d)(dは濃度勾配の方向)とする。
さらに、ステップS142において、車両候補領域Rpの中に設定したブロックの位置を、セルのサイズ分ずつ縦横にずらしながら、その都度、ずらしたブロック位置に属する複数のセルに対して、勾配ヒストグラムH(d)を作成する。
次に、ステップS143において、特徴量算出部326の作用により、ステップS142で作成された、車両候補領域Rpのサイズとブロックのサイズ(M*N)、セルのサイズ(p*q)に応じた数の勾配ヒストグラムH(d)を、勾配ヒストグラムの総面積で正規化して、車両候補領域Rpのサイズ、ブロックのサイズ、セルのサイズ、および勾配ヒストグラムに格納する濃度勾配の方向数に応じた次元数を持つHOG特徴量を算出する。その後、図3のステップS150に進む。
次に、ステップS150で、車両識別部400によって行われる車両識別処理の内容について説明する。
車両識別部400は、先述したように、予め車両を識別できるように学習された識別器によって構成されている。そして、この車両識別部400に対して、ステップS143で算出された、車両候補領域Rpのサイズ、ブロックのサイズ、セルのサイズ、および勾配ヒストグラムに格納する濃度勾配の方向数に応じた次元数を持つHOG特徴量と、ステップS141で算出された車両候補の幅に対する高さの比率Rが入力される。
そして、車両識別部400において、HOG特徴量と比率Rで構成される次元数の特徴量に基づいて車両の識別が行われる。その後、同様の処理が、抽出された全ての車両候補領域Rpに対して繰り返される。その後、図3のステップS160に進む。
以上説明したように、このように構成された本発明の車両用外界認識装置60を用いた衝突警報装置50によれば、カメラ100(撮像部)で撮像された自車両10の周辺の画像の中から、消失点位置取得部160が消失点Vpの位置を取得して、車両左右端候補位置検出部240が車両候補の左右端位置を検出して、車両下端候補位置検出部250が、車両左右端候補位置検出部240で検出した車両候補の左右端位置に挟まれた領域の中から車両候補の下端位置yを検出して、特徴量算出部300が、こうして得られた車両候補の左右端位置と車両候補の下端位置yと消失点Vpの位置から、車両候補の左右端位置の間隔である幅Wに対する、消失点Vpの位置と車両候補の下端位置yとの間隔である高さHの比率Rを含む特徴量を算出して、こうして算出された特徴量を用いて車両識別部400が車両の識別を行うため、幅に対する高さの比率Rという車両の大きさに依存しない特徴量を用いて識別を行うことができ、これによって、車両をその大きさによらずに安定して識別することができる車両用外界認識装置を提供することができる。
さらに、このように構成された本発明に係る車両用外界認識装置60を用いた衝突警報装置50によれば、車両用外界認識装置60によって精度高く識別された車両の位置に基づいて、車両相対位置算出部70が、自車両10と、識別された車両との相対位置関係を算出して、こうして算出された相対位置関係に基づいて、警報出力判断部80が警報出力の必要性を判断し、警報出力判断部80が、警報出力が必要であると判断したときに警報出力部90が警報を出力するため、精度の高い警報出力が可能な、車両用外界認識装置を用いた車両システムを提供することができる。
なお、本実施例では、識別された車両の位置に基づいて、識別された車両に衝突する可能性があるときに警報を出力する衝突警報装置を例にあげて説明したが、これは、衝突警報装置に限らず、より積極的に自車両10の挙動を制御するシステムにも適用することができる。
すなわち、図1の構成に、さらに自車両10と先行車両の車間距離を測定する車間距離計測部(車両挙動制御部)を付加して、この車間距離計測部によって計測された自車両10と先行車両の車間距離を維持するように自車両10の車速を制御するACCシステムを実現することもできる。また、識別された車両の位置に基づいて、衝突の可能性がある場合に、自車両10に制動をかける制動アクチュエータを作動させて、自車両10を減速させる自動ブレーキシステムを実現することもできる。
また、本実施例では、カメラ100(撮像部)は自車両10前方の画像を撮像して車両の識別を行ったが、これは、自車両10前方の画像に限定されるものではない。すなわち、カメラ100(撮像部)で自車両10の後方の画像を撮像して、自車両10が後退する際に、自車両10の後方にある車両を識別して、識別された車両と衝突する可能性があるときに警報を出力する構成とすることも可能である。さらに、カメラ100(撮像部)で自車両10の後側方の画像を撮像して、撮像された画像の中から車両を識別して、自車両10が車線変更を行う際に、識別された車両と衝突する可能性があるときに、警報を出力する構成とすることも可能である。
なお、本実施例では、車両候補の幅に対する高さの比率Rの他に、特徴量としてHOG特徴量を利用したが、これは、HOG特徴量に限定されるものではない。すなわち、撮像された画像I(x,y)の中の濃度勾配に基づく特徴量であれば、HOG特徴量に代えて使用することができる。例えば、隣接する矩形領域間の輝度差を求めて、それを特徴量として用いるHaar like特徴量や、近傍領域の輝度分布を濃度勾配として捉え、大きさや回転に不変な特徴を得ることができるSIFT特徴量などを、比率Rとともに用いてもよい。
また、車両識別部400の具体的な構成例は、特に限定されるものではなく、例えばニューラルネットワークを用いて実現してもよいし、サポートベクターマシン(SVM)識別器、NN(ニアレストネイバー)識別器、ベイズ識別器などを用いて実現してもよい。
次に、本発明に係る車両用外界認識装置を用いた車両システムの第2の実施形態について、車載されたカメラで車両前方を監視して、自車両に接触する可能性のある車両が識別されたときに警報を出力する車両用外界認識装置を用いた衝突警報装置を例にあげて説明する。
まず、図9を用いて装置の構成を説明する。本実施例2に係る衝突警報装置52は、図示しない自車両10に設置され、自車両10前方の画像を撮像するカメラ100(撮像部)と、カメラ100で撮像された画像の中から自車両10以外の車両を識別する車両用外界認識装置62と、車両が識別されたときに、自車両10から、識別された車両までの方向と距離を算出する車両相対位置算出部70と、衝突の可能性を判断する警報出力判断部80と、衝突の可能性が所定値以上であるときに警報を出力する警報出力部90と、を備えている。
ここで、車両用外界認識装置62は、CPUやメモリ、I/O等を有するコンピュータによって構成されており、具体的には、一定周期で、カメラ100(撮像部)で撮像された画像を取り込む画像取得部150と、撮像した画像の中から車両の候補領域を検出する車両候補抽出部200と、車両候補を含む領域の中から車両らしさを表す特徴量を算出する特徴量算出部300と、車両候補が車両を表すか否かを判定する車両識別部450を備えている。なお、車両用外界認識装置62には、所定の処理がプログラミングされて、予め定められた周期で繰り返し処理を実行するようになっている。
ここで、車両候補抽出部200と特徴量算出部300は、それぞれ、実施例1で説明したのと同様の構成を有しているため、説明は省略する。
そして、車両識別部450は、さらに、図10に示すように、幅高さ比率算出部310で算出された幅と高さの比率Rの大小を判定する識別器選択部460と、比率Rが所定値Rth以上である車両候補に対して車両の識別を行う第1車両識別部470と、比率Rが所定値Rthよりも小さい車両候補に対して車両の識別を行う第2車両識別部480からなる。
第1車両識別部470は、予め収集した様々な条件下で撮像された幅と高さの比率が所定値Rth以上である識別対象(車両)の画像と、識別対象以外(背景など)の画像の中から、車両の幅に対する画像の中の消失点の位置と車両の下端位置との間隔(高さ)の比率と、画像の中の濃度勾配に基づくHOG特徴量を算出して、これらの特徴量を、学習アルゴリズムによって学習することによって設計された識別器から構成される。
また、第2車両識別部480は、予め収集した様々な条件下で撮像された幅と高さの比率が所定値Rthよりも小さい識別対象(車両)の画像と、識別対象以外(背景など)の画像の中から、車両の幅に対する画像の中の消失点の位置と車両の下端位置との間隔(高さ)の比率と、画像の中の濃度勾配に基づくHOG特徴量を算出して、これらの特徴量を、学習アルゴリズムによって学習することによって設計された識別器から構成される。
以下、本実施形態に係る衝突警報装置52の作用について、図11のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS200において、カメラ100(撮像部)によって、自車両10前方の画像を撮像する。撮像された画像をI(x,y)とし、0≦x≦m−1、0≦y≦n−1とする。撮像された画像I(x,y)は、画像取得部150によって、車両用外界認識装置62に取り込まれる。
次に、ステップS210において、消失点位置取得部160の作用によって、カメラ100(撮像部)で撮像された画像の中の消失点Vpの位置(x,y)が算出される。消失点の位置(x,y)は、例えば、カメラ100で撮像された画像の中から、走行車線の左右端を示す左右のレーンマーカを検出して、検出された左右のレーンマーカの交点を求めることによって求められる。
次に、ステップS220において、車両候補抽出部200の作用によって、画像I(x,y)の中に、車両候補を含む領域である車両候補領域Rpが設定される。なお、ステップS220の中で行われる処理は、実施例1において、図4に基づいて説明した通りであるため、説明は省略する。
さらに、ステップS240において、特徴量算出部300の作用によって、ステップS220で設定された車両候補領域Rpの内部において、HOG特徴量が算出される。なお、ステップS240の中で行われる処理は、実施例1において、図5に基づいて説明した通りであるため、説明は省略する。
その後、ステップS250において、車両識別部450の作用によって、ステップS240で算出されたHOG特徴量を利用して、車両候補領域Rpの内部に車両が存在するか否かが識別される。なお、ステップS250の中で行われる処理の詳細を図12に示すが、その内容については後述する。
次に、ステップS260において、車両相対位置算出部70の作用によって、自車両10と、ステップS250で識別された車両との相対位置関係が算出される。具体的には、まず、画像I(x,y)の中の識別された車両の下端位置yと、カメラ100(撮像部)の取り付け位置、取り付け方向に基づいて、自車両10から、識別された車両までのおおよその距離を求める。次に、画像I(x,y)の中の識別された車両の左右方向の位置xと、カメラ100(撮像部)の取り付け位置、取り付け方向に基づいて、識別された車両のおおよその方向を求める。そして、警報出力判断部80の作用によって、識別された車両までの距離と方向、および自車両10の速度と進行方向に基づいて、警報出力が必要か否かが判断される。
そして、警報出力が必要であると判定されると、ステップS270において、警報出力部90から警報が出力される。
次に、図11のステップS250で行われる車両を識別する処理の詳細について、図12を用いて説明する。
まず、ステップS252において、識別器選択部460の作用によって、幅高さ比率算出部310で算出された幅と高さの比率Rと、予め決めておいた所定値Rthとの大小関係が比較される。そして、R≧RthのときはステップS253に進み、R<RthのときはステップS254に進む。
ステップS253において、第1車両識別部470の作用によって、車両の識別が行われる。具体的には、第1車両識別部470に対して、ステップS240で算出された、車両候補領域Rpのサイズ、ブロックのサイズ(M*N)、セルのサイズ(p*q)、および勾配ヒストグラムに格納する濃度勾配の方向数に応じた次元数を持つHOG特徴量が入力されて、このHOG特徴量で構成される次元数の特徴量に基づいて車両の識別が行われる。識別結果が算出されると、処理はステップS260に進む。
一方、ステップS254において、第2車両識別部480の作用によって、車両の識別が行われる。具体的には、第2車両識別部480に対して、ステップS240で算出された、車両候補領域Rpのサイズ、ブロックのサイズ、セルのサイズ、および勾配ヒストグラムに格納する濃度勾配の方向数に応じた次元数を持つHOG特徴量が入力されて、このHOG特徴量で構成される次元数の特徴量に基づいて車両の識別が行われる。識別結果が算出されると、処理はステップS260に進む。
なお、車両候補抽出部200において、複数の車両候補が抽出されたときは、抽出された各々の車両候補に対して、ステップS240とステップS250の処理が繰り返される。
以上説明したように、このように構成された本発明の車両用外界認識装置62を用いた衝突警報装置52によれば、カメラ100(撮像部)で撮像された自車両10の周辺の画像の中から、消失点位置取得部160が消失点Vpの位置を取得して、車両左右端候補位置検出部240が車両候補の左右端位置を検出して、車両下端候補位置検出部250が、車両左右端候補位置検出部240で検出した車両候補の左右端位置に挟まれた領域の中から車両候補の下端位置yを検出して、こうして得られた車両候補の左右端位置と車両候補の下端位置yと消失点Vpの位置に基づいて、幅高さ比率算出部310が車両候補の左右端位置の間隔である幅Wに対する、消失点の位置と車両候補の下端位置との間隔である高さHの比率Rを算出して、HOG特徴量算出部320が車両候補領域Rpの中からHOG特徴量を算出して、識別器選択部460において、比率Rの大きさが所定値Rthと比較されて、比率Rが所定値Rth以上である車両候補(幅に対する高さの比率が所定値以上である車両候補)は第1車両識別部470で識別されて、比率Rが所定値Rthより小さい車両候補(幅に対する高さの比率が所定値よりも小さい車両候補)は第2車両識別部480で識別されるため、単一の識別器を用いて全ての車両を識別する場合と比べて、個々の識別器で、その識別器の識別条件に合致した車両を識別することができ、これによって全体の識別精度をより一層向上させることができる。
また、このように構成された本発明の車両用外界認識装置62を用いた衝突警報装置52によれば、第1車両識別部470が、少なくとも比率Rが所定値Rth以上である車両を含む画像を学習データとして使用して設計された識別器であり、第2車両識別部480が、少なくとも比率Rが所定値Rthよりも小さい車両を含む画像を学習データとして使用して設計された識別器であるため、個々の識別器の識別対象が限定されることによって、識別器の識別性能を、識別すべき車両の条件に合わせて細かく学習することができ、これによって、全体の識別精度をより一層向上させることができる。
さらに、このように構成された本発明に係る車両用外界認識装置62を用いた衝突警報装置52によれば、車両用外界認識装置62によって精度高く識別された車両の位置に基づいて、車両相対位置算出部70が、自車両10と、識別された車両の相対位置関係を算出して、こうして算出された相対位置関係に基づいて、警報出力判断部80が警報出力の必要性を判断し、警報出力判断部80が、警報出力が必要であると判断したときに警報出力部90が警報を出力するため、精度の高い警報出力が可能な、車両用外界認識装置を用いた車両システムを提供することができる。
以上、本発明の実施例1、実施例2を図面により詳述したが、実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであるため、本発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれることは勿論である。
50 衝突警報装置
60 車両用外界認識装置
70 車両相対位置算出部
80 警報出力判断部
90 警報出力部
100 カメラ(撮像部)
150 画像取得部
160 消失点位置取得部
200 車両候補抽出部
210 縦エッジ検出部
220 縦エッジ間隔算出部
230 xw空間生成部
240 車両左右端候補位置検出部
300 特徴量算出部
310 幅高さ比率算出部
320 HOG特徴量算出部
400 車両識別部

Claims (5)

  1. 自車両に搭載され、前記自車両の周辺を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された画像の中の消失点の位置を取得する消失点位置取得部と、
    前記画像の中の車両候補の左右端位置を検出する車両左右端候補位置検出部と、
    前記車両左右端候補位置検出部で検出した車両候補の左右端位置に挟まれた領域の中から、前記車両候補の下端位置を検出する車両下端候補位置検出部と、
    前記消失点位置取得部で取得した前記消失点の位置と前記車両左右端候補位置検出部で検出した前記車両候補の左右端位置と前記車両下端候補位置検出部で検出した前記車両候補の下端位置とに基づいて、前記車両候補の左右端位置の間隔に対する、前記消失点の位置と前記車両候補の下端位置との間隔の比率を含む特徴量を算出する特徴量算出部と、
    前記特徴量算出部で算出された前記特徴量を用いて前記車両の識別を行う車両識別部と、を有することを特徴とする車両用外界認識装置。
  2. 前記車両識別部は、前記比率が所定値以上である車両を識別する第1車両識別部と、
    前記比率が前記所定値よりも小さい車両を識別する第2車両識別部と、からなることを特徴とする請求項1に記載の車両用外界認識装置。
  3. 前記第1車両識別部は、少なくとも前記比率が所定値以上である車両を含む画像を学習データとして使用して生成された識別器を有し、前記第2車両識別部は、少なくとも前記比率が前記所定値よりも小さい車両を含む画像を学習データとして使用して生成された識別器を有することを特徴とする請求項2に記載の車両用外界認識装置。
  4. 前記車両用外界認識装置によって識別された車両と前記自車両との位置関係を算出する車両相対位置算出部と、
    前記車両相対位置算出部の算出結果に基づいて、警報を出力する必要性を判断する警報出力判断部と、
    警報を出力する警報出力部と、を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用外界認識装置を用いた車両システム。
  5. 前記車両用外界認識装置によって識別された車両と前記自車両との位置関係を算出する車両相対位置算出部と、
    前記車両相対位置算出部の算出結果に基づいて、前記自車両の挙動を制御する車両挙動制御部と、を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用外界認識装置を用いた車両システム。
JP2012078453A 2012-03-30 2012-03-30 車両用外界認識装置とそれを用いた車両システム Active JP5798078B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012078453A JP5798078B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 車両用外界認識装置とそれを用いた車両システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012078453A JP5798078B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 車両用外界認識装置とそれを用いた車両システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013206450A true JP2013206450A (ja) 2013-10-07
JP5798078B2 JP5798078B2 (ja) 2015-10-21

Family

ID=49525397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012078453A Active JP5798078B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 車両用外界認識装置とそれを用いた車両システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5798078B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101593484B1 (ko) 2014-07-10 2016-02-15 경북대학교 산학협력단 동등-높이 주변영역 정합 영상을 이용하여 측면에서 접근하는 일부분만 보이는 물체를 검출하기 위한 영상 처리 장치 및 방법, 그리고 그를 이용한 차량 운전 보조 시스템
KR101793400B1 (ko) 2017-01-18 2017-11-20 (주)베라시스 후보영역에서의 차량의 하단선 검출방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003077099A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Nissan Motor Co Ltd 先行車両認識装置
JP2006182086A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Hitachi Ltd 車両検知装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003077099A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Nissan Motor Co Ltd 先行車両認識装置
JP2006182086A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Hitachi Ltd 車両検知装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101593484B1 (ko) 2014-07-10 2016-02-15 경북대학교 산학협력단 동등-높이 주변영역 정합 영상을 이용하여 측면에서 접근하는 일부분만 보이는 물체를 검출하기 위한 영상 처리 장치 및 방법, 그리고 그를 이용한 차량 운전 보조 시스템
KR101793400B1 (ko) 2017-01-18 2017-11-20 (주)베라시스 후보영역에서의 차량의 하단선 검출방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP5798078B2 (ja) 2015-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6662388B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、機器制御システム、分布データ生成方法、及びプログラム
US7817848B2 (en) Apparatus, method, and computer product for discriminating object
JP6657789B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、機器制御システム、頻度分布画像生成方法、及びプログラム
JP6454554B2 (ja) 車両用外界認識装置およびそれを用いた車両挙動制御装置
JP5407898B2 (ja) 対象物検出装置及びプログラム
US7466860B2 (en) Method and apparatus for classifying an object
EP3410416B1 (en) Image processing device, imaging device, mobile entity apparatus control system, image processing method, and program
JP5916134B2 (ja) 物体の検出方法及びその方法を用いた物体の検出装置
JP6583527B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、及びプログラム
KR20140019501A (ko) 장애물 인식을 위한 분류기의 생성방법
JP6705497B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、移動体機器制御システム、画像処理方法、プログラム、及び移動体
JP6021689B2 (ja) 車両諸元計測処理装置、車両諸元計測方法及びプログラム
JP2013140515A (ja) 立体物検出装置及びプログラム
JP2018088233A (ja) 情報処理装置、撮像装置、機器制御システム、移動体、情報処理方法、及びプログラム
JP2013205410A (ja) 車両用外界認識装置およびそれを用いた車両システム
JP2018132897A (ja) 車載環境認識装置
US9064156B2 (en) Pattern discriminating apparatus
EP3410345B1 (en) Information processing apparatus and non-transitory recording medium storing thereon a computer program
KR20160081190A (ko) 카메라를 이용한 보행자 인식 방법 및 그 기록 매체
JP5798078B2 (ja) 車両用外界認識装置とそれを用いた車両システム
JP6431299B2 (ja) 車両周辺監視装置
JP2014048702A (ja) 画像認識装置、画像認識方法、及び画像認識プログラム
KR101305695B1 (ko) 장애물 인식을 위한 분류기의 생성방법
KR102368262B1 (ko) 다중 관측정보를 이용한 신호등 배치정보 추정 방법
CN112286178B (zh) 识别系统、车辆控制系统、识别方法及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150728

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5798078

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250