以下、図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。なお、複数の図面において対応する要素には同一の符号を付した。
以下で例示する実施形態では、コンテンツに対する表示操作(例えば拡大、縮小、スクロール等)を、マルチタッチ(2点以上の多点検出)ができるタッチパネルを介して実施する場合を例にとり説明する。しかしながら、いくつかの実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、ボタンやマウス等の入力装置を介してコンテンツに対する例えば拡大、縮小、スクロール等の操作を行う場合にも適用することが可能である。例えば、いくつかの実施形態においては、マルチタッチによるピンチ操作の代替として、マウスによるドラッグ、及びダブルクリックなどの操作が適用されてもよい。また、タッチパネルにおけるスワイプ操作に関しても、その代替として例えば、マウスのマウスホイールによる操作、ドラッグ、及びダブルクリックなどの操作などが適用されてもよい。
図1は、いくつかの実施形態に係る外部表示依頼処理が実施されるシステム100を例示する図である。図1に示すシステム100は、端末101と、表示装置103とを含んでいる。端末101と、表示装置103とは無線通信120を介して接続されており、無線通信120を介して情報を送受信する。また、端末101、及び表示装置103はネットワーク110と接続されていてもよい。端末101及び表示装置103は、ネットワーク110に接続されている場合には、ネットワーク110を介して例えばコンテンツを配信するサーバ等と情報を送受信する。
端末101は、例えば、パーソナルコンピュータ、ノートパソコン、携帯電話、タブレット端末、及びスマートフォンなどの端末である。端末101は、表示装置102を備えており、例えば、ネットワークを介して取得されたコンテンツを表示装置102に表示する。表示装置102は、例えば、ブラウン管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、プロジェクタなどの表示機器を含み、端末101から出力される静止画または動画などの映像信号を表示する。
表示装置103は、例えば、ブラウン管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、プロジェクタなどの表示機器を含み、コンピュータなどの機器から出力される静止画または動画などの映像信号を表示する。表示装置103は、端末101の周辺に存在する機器であり、端末101と無線通信120を介して情報を送受信する。なお、表示装置103は端末101と同様の装置を利用することも可能である。
ネットワーク110は、例えば、インターネット、Local Area Network(LAN)、無線LANなどのネットワークである。また、無線通信120は、例えば、Bluetooth(登録商標)、DLNA(登録商標)、UPnP(登録商標)及び無線LAN(アドホック)などを含む。
図2は、いくつかの実施形態に係る外部表示依頼処理の流れを例示する図である。いくつかの実施形態に係る外部表示依頼処理では、例えば以下の流れで端末101の周辺に存在する表示装置103に、端末101で表示中のコンテンツの表示を依頼する。まず、ユーザが端末101を操作し、例えばネットワーク110を介して取得した、PDF、静止画、動画、ドキュメント、ホームページなどのコンテンツを表示装置102の表示画面に表示する(S201)。続いて、ユーザは表示したコンテンツに対して例えば拡大、縮小、及びスクロールといった表示操作を実行する(S202)。この場合にいくつかの実施形態では、端末101は、ユーザにより行なわれた表示操作の種別である操作種別(例えば、拡大、縮小、及びスクロール)を特定する。また更に、端末101は、ユーザにより行なわれた表示操作の操作量も取得する。操作量は、例えば操作種別が拡大である場合には、ピンチアウト操作において2点がスワイプされた距離についての情報であってもよい。また、例えば操作種別が縮小である場合には、ピンチイン操作において2点がスワイプされた距離についての情報であってもよい。例えば操作種別がスクロールである場合には、スクロール操作において実行されたスワイプの距離についての情報であってもよい。例えば、以上のような操作種別及び操作量の情報を端末101は操作履歴として蓄積する(S203)。続いて、端末101は、ユーザによりコンテンツに操作が行われる毎に、蓄積されたコンテンツの操作履歴を分析する(S204)。この分析において、端末101は、操作履歴に基づいて端末101に表示中のコンテンツを端末101よりも見やすい画面を有する外部の表示装置103に表示させることをユーザに提案するかどうか判定する。例えばユーザが表示中のコンテンツに対して拡大、縮小、及びスクロールなどの表示操作を繰り返し行っている場合には、ユーザは端末101に備えられた表示装置102でのコンテンツの閲覧に苦労していると考えられる。そのため、端末101は、蓄積した操作履歴の数からユーザがコンテンツに対して表示操作を実行した回数を取得する。そして、その回数が所定の回数を超えている場合にユーザがコンテンツの閲覧に苦労しているとして外部の表示装置103に表示させることをユーザに提案する(S205)。なお、コンテンツの表示を依頼する候補となる外部の表示装置103としては、端末101の表示装置102よりも、大きい画面サイズ及び大きい解像度を有するなどの条件を満たした適切な表示装置候補が提案される。そして、ユーザが提案された表示装置候補の中からコンテンツの表示を依頼する表示装置103を指定した場合には、例えば、直近の表示操作の操作種別及び操作量から外部の表示装置103に表示させるコンテンツの表示条件を決定する(S206)。表示条件は、例えば、外部の表示装置103に表示させる際のコンテンツの表示倍率、及び外部の表示装置103においてコンテンツを表示させる位置を決めるための情報を含んでいる。続いて、端末101は、決定した表示条件でコンテンツを表示するように指定された外部の表示装置103に依頼を送信する(207)。なお、表示倍率は、例えば、コンテンツに対して実行された表示操作の操作種別、及び操作量などに応じて推定されるユーザがどのような目的で表示操作を実行したかの意図に合わせて決定するように、いくつかの実施形態では構成されている。そのため、ユーザは自身が実行した表示操作に応じて決定される適切な表示倍率で外部の表示装置103にコンテンツを表示させて閲覧することができる。
以上で図2に示す流れに沿って述べたように、いくつかの実施形態においては、コンテンツに対してユーザが実施した表示操作の履歴が操作履歴として端末101に保持される。そして、操作履歴に基づいて、外部の表示装置103に表示させることが望ましいか否かが判定される。そのため、実際には大きな表示画面を有する外部の表示装置103に表示させる必要のない、手元の小画面で事足りるコンテンツを表示している場合でも外部の表示装置103に表示させてしまい、利便性が損なわれてしまうといったことが防止される。また、外部の表示装置103に表示する場合には、操作履歴に基づいて、ユーザによる表示操作の意図に応じたコンテンツの表示条件で表示が行われるため、ユーザはコンテンツの所望の領域を見易く表示された状態で閲覧することができる。
図3は、いくつかの実施形態に係る端末101の機能ブロック構成を例示する図である。図3において、端末101は、制御部300、記憶部320、表示部303、入力部304、通信部305を含んでいる。端末101の制御部300は、表示条件決定部311、操作処理部312、操作履歴判定部313、表示装置候補抽出部314、依頼候補表示装置情報取得部315を含んでいる。また更に、端末101の制御部300は、コンテンツ取得部316、表示装置候補抽出タイミング処理部317、表示装置候補探索抽出部318も含んでいる。また、端末101の記憶部320は、コンテンツ保持部321、コンテンツ情報保持部322、自端末表示装置情報保持部323、外部表示候補情報保持部324、外部表示装置記憶部325、操作履歴保持部326、及び速度対応倍率保持部327を含んでいる。
表示部303は、利用者に各種情報を表示するための機能部である。入力部304は、利用者が情報を入力するための機能部である。通信部305は、端末101が外部と通信をおこなうための機能部である。コンテンツ取得部316は、例えば、ネットワーク110を介してコンテンツを取得するための機能部である。コンテンツ保持部321は、ローカル(又はネットワーク経由)で取得したコンテンツを保持する機能部である。コンテンツ情報保持部322は、コンテンツ保持部321に保持されているローカルコンテンツまたはネットワークから取得したコンテンツの種類、サイズ、セキュリティレベルなどの情報を保持する機能部である。操作処理部312は、端末に表示しているコンテンツに対して行われる表示操作を解釈し、表示操作に応じた表示条件の変更を実行するための機能部である。操作履歴保持部326は、表示しているコンテンツに対して行われた表示操作の操作履歴を保持する機能部である。操作履歴判定部313は、操作履歴保持部326に蓄積されている操作履歴に基づいて、端末101よりも大きな表示画面を有する外部の表示装置103への表示を提案するか否かを判定する機能部である。表示装置候補抽出タイミング処理部317は、コンテンツの表示を依頼できる外部の表示装置103を探索するタイミングを決定する機能部である。表示装置候補探索抽出部318は、表示装置候補抽出タイミング処理部317が決定したタイミングで自端末101の周辺にある外部の表示装置103を通信部305を介して無線通信120で探索する。そして、見つかった外部の表示装置103を候補として抽出する処理を行う機能部である。依頼候補表示装置情報取得部315は、表示装置候補探索抽出部318で抽出されたコンテンツの表示を依頼可能な外部の表示装置103から、位置情報、表示画面の物理サイズ及び解像度などの情報を通信部305を介して取得するための機能部である。外部表示候補情報保持部324は、依頼候補表示装置情報取得部315が取得したコンテンツの表示を依頼可能な表示装置候補である外部の表示装置103についての情報を記憶する機能部である。自端末表示装置情報保持部323は、自端末101が備える表示装置102の位置情報、表示画面の物理サイズ、解像度などを記憶する機能部である。自端末表示装置情報保持部323に保持されている情報は、外部表示候補情報保持部324に保持されているコンテンツの表示を依頼可能な表示装置候補である表示装置103の情報と比較するために用いられる。表示装置候補抽出部314は、外部表示候補情報保持部324、自端末表示装置情報保持部323の情報、コンテンツ情報保持部322のコンテンツ情報に基づいて、コンテンツの表示を依頼する候補となる表示装置103を抽出する機能部である。外部表示装置記憶部325は、表示装置候補抽出部314で抽出されたコンテンツの表示を依頼する候補となる表示装置103および表示の依頼が決定された表示装置103を記憶するための機能部である。速度対応倍率保持部327は、表示操作におけるスワイプの速度と倍率とを対応づけた情報を保持する機能部である。表示条件決定部311は、操作履歴保持部326に記録されているコンテンツに対する表示操作の操作履歴の操作種別及び操作量などからコンテンツをどのように表示させるか決定する機能部である。また、一実施形態においては、表示条件決定部311は、速度対応倍率保持部327に保持される表示操作におけるスワイプの速度と倍率とを対応づけた情報もコンテンツをどのように表示させるか決定するために利用する。
図4は、いくつかの実施形態に係る端末101の別の機能ブロック構成を例示する図である。端末101の制御部300は、機能部400として例えば操作履歴記録部401、外部表示倍率設定部402、表示位置設定部403、及び表示条件決定部404を含んでいる。端末101の記憶部320にはプログラム410が格納されている。また、端末101の記憶部320はいくつかの実施形態に係る外部表示依頼処理において利用される情報420を含んでいる。外部表示依頼処理において利用される情報420としては、例えば、操作履歴情報500、コンテンツ管理情報600、表示装置情報700、外部表示装置情報800、及び速度対応倍率設定情報2000が含まれている。端末101の制御部300は、プログラム410を読み出して実行することで機能部400に含まれる例えば操作履歴記録部401、外部表示倍率設定部402、表示位置設定部403、及び表示条件決定部404などの機能を提供する。これらの機能部400の詳細及び記憶部320に格納されている情報420の詳細については後述する。
図5は、いくつかの実施形態に係る操作履歴情報500を例示する図である。操作履歴情報500は、一実施形態においては、端末101の記憶部320の操作履歴保持部326に保持されている。また、別の実施形態においては、操作履歴情報500は、端末101の記憶部320に記憶されている。操作履歴情報500は、端末101において表示中のコンテンツに対してユーザが行った表示操作の履歴を格納している。操作履歴情報500は、本実施形態においてはコンテンツ毎に生成される情報である。図5(a)は一実施形態に係る操作履歴情報500aを例示する図である。図5(a)に示す操作履歴情報500aは、ユーザがコンテンツに対して行った1回の表示操作についての情報である操作情報501aを含んでいる。操作情報501aは、操作種別502a、操作量503a、及び中心位置又は方向504aの情報を含んでいる。操作種別502aは、ユーザがコンテンツに対して行った表示操作の種別についての情報である。操作種別502aは、例えば、拡大、縮小、スクロールなどの種別を含む。拡大は、表示画面におけるコンテンツの表示倍率を大きくし、コンテンツを操作前よりも拡大して表示させる表示操作である。縮小は、表示画面におけるコンテンツの表示倍率を小さくし、コンテンツを操作前よりも縮小して表示させる表示操作である。また、スクロールは、表示画面に表示させるコンテンツの位置を移動させる表示操作のことである。
操作量503aは、コンテンツに対して行われた表示操作の大きさについての情報である。操作量503aとしては、拡大操作の場合は、例えば一度に複数の場所に触れていることを感知可能なマルチタッチ操作に対応しているタッチパネルにおいて、2点でピンチアウト操作を行った際に指等がスワイプで移動した距離の情報が格納されていてもよい。また、縮小操作の場合は、例えばマルチタッチができるタッチパネルにおいて、2点でピンチイン操作を行った際に指等がスワイプで移動した距離の情報が格納されていてもよい。また、スクロール操作の場合は、タッチパネルにおいて1点で指等がスワイプで移動した距離の情報が格納されていてもよい。スワイプ操作とは、例えばタッチパネルの表示画面に触れた状態で指等を滑らせる表示操作のことである。また、ピンチイン操作とは、例えば、マルチタッチができるタッチパネルにおいて、2本の指で画面上の表示対象をつまむように動かし、画面を縮小させる表示操作のことである。一方、ピンチアウト操作とは、例えば、マルチタッチができるタッチパネルにおいて、2本の指で画面上の表示対象を広げるように動かすことで、画面を拡大させる表示操作のことである。操作量503aには、例えば以上のようなユーザがコンテンツに対して行った表示操作の大きさについての情報が格納されている。
中心位置又は方向504aは、操作種別502aがコンテンツの拡大操作又は縮小操作である場合には、その拡大又は縮小処理において位置が固定されるコンテンツ上の点の位置が格納される。中心位置又は方向504aには、例えば、ピンチアウト操作又はピンチイン操作においてスワイプされる前の最初に指定される2点の間の中点の画素の位置が格納されてもよい。
また、中心位置又は方向504aには、操作種別502aがコンテンツのスクロール操作である場合には、そのスクロールの方向が格納される。例えば、ユーザがタッチパネルの画面に触れて、表示中のコンテンツの下方向に指をスワイプし、表示中のコンテンツを下方向にスクロールしたとする。この場合には、中心位置又は方向504aにはスクロール方向として「下」が格納される。
以下同様に、例えば、ユーザが表示中のコンテンツを上方向にスクロールした場合には、例えば、中心位置又は方向504aには「上」が格納される。ユーザが表示中のコンテンツを左方向にスクロールした場合には、例えば、中心位置又は方向504aには「左」が格納される。ユーザが表示中のコンテンツの右方向にスクロールした場合には、例えば、中心位置又は方向504aには「右」が格納される。ユーザが表示中のコンテンツを左下の斜め方向にスクロールした場合には、例えば、中心位置又は方向504aには「左下」が格納される。ユーザが表示中のコンテンツを左上の斜め方向にスクロールした場合には、例えば、中心位置又は方向504aには「左上」が格納される。ユーザが表示中のコンテンツを右下の斜め方向にスクロールした場合には、例えば、中心位置又は方向504aには「右下」が格納される。ユーザが表示中のコンテンツを右上の斜め方向にスクロールした場合には、例えば、中心位置又は方向504aには「右上」が格納される。
中心位置又は方向504aには、例えば、以上のようにピンチアウト操作又はピンチイン操作の際には、拡大又は縮小処理において位置が固定される、ピンチアウト操作又はピンチイン操作の中心となる画素の位置が格納される。また、例えば、スクロール操作の場合には、コンテンツがスクロールされる方向が格納される。格納されるスクロールされる方向としては、上記の例では「上」「下」「左」「右」「右上」「右下」「左上」「左下」の8種類のいずれかの方向が格納されるように構成されている。
図5(b)は、別の実施形態に係る操作履歴情報500bを例示する図である。図5(b)の操作履歴情報500bは、図5(a)の操作履歴情報500aと同様に操作情報501bを含んでおり、操作情報501bは操作種別502b、操作量503b、中心位置又は方向504bを含んでいる。また、図5(b)に示す操作履歴情報500bは、更に、速度505bも含んでいる。速度505bは、例えば、端末101において表示中のコンテンツに対して実行されるスクロール操作の操作速度を表す情報である。例えば、図5(b)に示す例では、速度505bとして、スクロール操作において1ミリ秒(msec)間当りのスワイプされる距離をピクセル(pixel)単位で表す情報が格納されている。
図6は、いくつかの実施形態に係るコンテンツ管理情報600を例示する図である。コンテンツ管理情報600は、一実施形態においては、端末101の記憶部320のコンテンツ情報保持部322に保持されている。また、別の実施形態においては、コンテンツ管理情報600は、端末101の記憶部320に記憶されている。コンテンツ管理情報600はコンテンツ情報601を含んでいる。コンテンツ情報601は、コンテンツと対応付けられており、対応付けられているコンテンツについての情報を格納している。コンテンツ情報601は、例えば、種別602、サイズ603、及びセキュリティレベル604などの情報を含んでいる。種別602は、コンテンツの種類についての情報であり、例えば、コンテンツが含まれているファイルの拡張子等の情報である。サイズ603は、コンテンツの大きさについての情報である。図6の例では、サイズ603はX605及びY606を含んでいる。X605は、コンテンツのX軸方向の解像度の情報である。また、Y606はコンテンツのY軸方向の解像度の情報である。セキュリティレベル604は、コンテンツに設定したセキュリティレベルについての情報である。図6の例では、セキュリティレベル604には、例えば、コンテンツの閲覧資格を有するグループを指定する情報が格納されている。例えば、セキュリティレベル604:「社内」のコンテンツ情報601に対応付けられているコンテンツは、社内の人であれば閲覧が許可されていることを示している。一方、セキュリティレベル604:「社内」のコンテンツ情報601に対応付けられたコンテンツは、社外の人には見せてはいけないことを示している。誰でも閲覧可能なコンテンツである場合には、セキュリティレベルを特には設定せず、この場合にはセキュリティレベル604には「公開」が格納されている。なお、セキュリティレベル604は、コンテンツ管理情報600に含まれていなくてもよい。例えば、いくつかの実施形態においては、コンテンツ管理情報600にはセキュリティレベル604が含まれていない。
図7は、いくつかの実施形態に係る表示装置情報700を例示する図である。表示装置情報700は、一実施形態においては、端末101の記憶部320の自端末表示装置情報保持部323に保持されている。また、別の実施形態においては、表示装置情報700は、端末101の記憶部320に記憶されている。図7に示す例では表示装置情報700は、端末101が備える表示装置102及びその表示装置102の表示画面についての情報である表示装置画面情報701を含んでいる。図7に例示する表示装置画面情報701は、表示装置ID702、画面物理サイズ703、画面解像度704、及び表示装置位置707の情報を含んでいる。表示装置ID702は、表示装置102を識別するための情報である。ここでは、表示装置102は端末101に備えられている表示装置であり、端末101は表示装置102を識別可能であるため、図7に示す表示装置情報700の例では表示装置ID702には特に情報は格納されていない。画面物理サイズ703は、端末101に備えられている表示装置102の画面の物理サイズについての情報である。図7に示す例では、画面物理サイズ703には画面の対角寸法が単位:インチで格納されている。画面解像度704は表示装置102の画面の解像度についての情報である。画面解像度704は、X705、及びY706を含んでいる。X705は、表示装置102の画面のX軸方向の解像度の情報である。また、Y706は表示装置102の画面のY軸方向の解像度の情報である。また、表示装置位置707は端末101の表示装置102の位置についての情報であり、緯度708及び経度709の情報を含んでいる。緯度708及び経度709には、例えば、端末101に備えられているGPS受信機で取得された緯度及び経度の情報がそれぞれで格納されている。
図8は、いくつかの実施形態に係る外部表示装置情報800を例示する図である。外部表示装置情報800は、一実施形態においては、端末101の記憶部320の外部表示候補情報保持部324に保持されている。また、別の実施形態においては、外部表示装置情報800は、端末101の記憶部320に記憶されている。図8に示す例では外部表示装置情報800は、端末101の周辺にある表示装置103及びその表示装置103の表示画面についての情報である表示装置画面情報801を含んでいる。図8に例示する表示装置画面情報801は、表示装置ID802、画面物理サイズ803、画面解像度804、表示装置位置807、及び識別情報810の情報を含んでいる。表示装置ID802は、外部の表示装置103を識別するための情報である。図8に示す例では表示装置ID802としてIPアドレスを用いる例が示されている。画面物理サイズ803は、表示装置103の画面の物理サイズについての情報である。図8に示す例では、画面物理サイズ803には画面の対角寸法が単位:インチで格納されている。画面解像度804は表示装置103の画面の解像度についての情報である。画面解像度804は、X805、及びY806を含んでいる。X805は、表示装置103の画面のX軸方向の解像度の情報である。また、Y806は表示装置103の画面のY軸方向の解像度の情報である。また、表示装置位置807は、表示装置103の位置についての情報が格納されている。表示装置位置807は、緯度808及び経度809の情報を含んでいる。緯度808及び経度809には、例えば、表示装置103の位置情報として、表示装置103の緯度及び経度の情報がそれぞれで格納されている。識別情報810は、表示装置画面情報801がいずれの表示装置103であるかをユーザが識別しやすいように登録される情報である。例えば、IPアドレス「10.25.244.12」の表示装置画面情報801には、識別情報810として「3F会議室後方画面」と登録されている。ユーザは例えば識別情報810から、IPアドレス「10.25.244.12」の表示装置画面情報801に対応する表示装置103が、3階の会議室の後ろに設置された表示装置であることを特定できる。なお、識別情報810は外部表示装置情報800に含まれていなくてもよい。
なお、図8に例示する外部表示装置情報800は、端末101の制御部300により所定のタイミングで生成される。所定のタイミングとしては、例えば、ユーザが端末101において周囲にある表示装置103を探索する処理を実行したタイミングであってもよい。或いは、端末101が例えば所定の距離を移動した後に所定の時間以上移動していないことを検出し、その検出タイミングで生成が行われるように構成されていてもよい。端末101が移動しているか否かの検出は例えばGPS(Global Positioning System)又は加速度センサなどの端末101の移動を計測可能な機器を利用して実施されてもよい。端末101は、例えば、以上のような所定のタイミングで外部表示装置情報800を生成する。外部表示装置情報800の生成に必要となる周囲に存在する外部の表示装置103についての情報は、例えば無線通信120を介して周囲に存在する表示装置103から取得される。外部の表示装置103から取得される情報には、例えば、表示装置画面情報801の登録に必要な表示装置ID802、画面物理サイズ803、画面解像度804、表示装置位置807、及び識別情報810などの情報が含まれている。これらの情報は、例えば外部の表示装置103が備える記憶装置等に予め格納しておき、端末101からの要求に応じて外部の表示装置103がその情報を通知するように構成することで、端末101で取得することができる。
なお、無線通信120は、例えば、最大通信距離が半径で数百メートル以下の距離である近距離無線通信であり、例えば、Bluetooth(登録商標)、DLNA(登録商標)、UPnP(登録商標)及び無線LAN(アドホック)などによる通信を含む。なお、DLNA(登録商標)はDigital Living Network Allianceの略である。また、UPnPはUniversal Plug and Playの略である。端末101は、無線通信120により周囲に存在する表示装置103から表示装置画面情報801の生成に必要な情報を受信し、外部表示装置情報800を生成する。端末101の制御部300は、例えば近距離無線通信が可能な距離に存在する表示装置103から情報を取得する。そのため、外部表示装置情報800に情報が登録される表示装置103は、外部表示装置情報800の生成が行われた所定のタイミングにおいて、端末101の近傍に存在する表示装置103である。
図9は、いくつかの実施形態に係る端末101の制御部300によって実行される外部表示依頼処理の動作フローを例示する図である。図9の外部表示依頼処理の動作フローは、例えば、端末101の制御部300が記憶部320に格納されているプログラム410を読み出して実行することで実施される。図9の外部表示依頼処理の動作フローは、例えば、端末101において表示装置102にコンテンツの表示が指示されると開始する。ステップS901において、端末101の制御部300は、表示装置102に表示中のコンテンツに対して表示操作が入力されたか否かを判定する。コンテンツに対する表示操作が入力されていない場合(ステップS901がNo)には、フローはステップS912へと進む。一方、コンテンツに対する表示操作が入力された場合(ステップS901がYes)には、フローはステップS902へと進む。ステップS902において、端末101の制御部300は、コンテンツに対して行われた表示操作を操作履歴情報500aに記録する。例えば、端末101の制御部300は、入力された表示操作の内容から操作種別502aを特定する。一実施形態においては、入力された表示操作がピンチアウト操作であれば拡大、ピンチイン操作であれば縮小、1点のスワイプ操作であればスクロールと操作種別502aを特定してもよい。また、端末101の制御部300は、入力された表示操作の内容から操作量503aを特定する。一実施形態においては、操作種別502aが拡大又は縮小である場合には、端末101の制御部300は、ピンチアウト操作及びピンチイン操作において2点がスワイプされた距離を、スワイプにおいて通過した画素数で表した値を操作量503aとして特定する。また、操作種別502aがスクロールである場合には、1点がスワイプされた距離を、スワイプにおいて通過した画素数で表した値を操作量503aとして特定する。更に、端末101の制御部300は、入力された表示操作の内容から中心位置又は方向504aを特定する。一実施形態においては、端末101の制御部300は、操作種別502aが拡大又は縮小である場合には、ピンチアウト操作及びピンチイン操作においてスワイプする前に最初に指定される2点の間の中点の画素の位置を特定する。また、操作種別502aがスクロールである場合には、スワイプの方向から決定されるスクロールの方向を特定する。例えば、端末101の制御部300は、以上のようにして特定した値を含む操作情報501aを、操作履歴情報500aに登録する。
ステップS903において、端末101の制御部300は、操作履歴情報500aを参照して、コンテンツに対して実行された表示操作が所定の回数以上であるか否かを判定する。所定の回数以上コンテンツが表示操作されていない場合(ステップS903がNo)には、フローはステップS901へと戻る。一方、所定の回数以上コンテンツが操作されている場合(ステップS903がYes)には、フローはステップS904へと進む。操作履歴情報500aには、コンテンツに対して表示操作が入力される度に操作情報501aが登録される。そのため、例えば、この判定は操作履歴情報500aに含まれる操作情報501aの数が所定の数以上であるか否かを判定することで行われてもよい。
ステップS904において、端末101の制御部300は、コンテンツを外部の表示装置103で既に表示中であるか否かを判定する。コンテンツを外部の表示装置103で表示中である場合(ステップS904がYes)には、フローはステップS910へと進む。一方、コンテンツを外部の表示装置103で表示していない場合(ステップS904がNo)には、フローはステップS905へと進む。ステップS905において、端末101の制御部300は、コンテンツ管理情報600を参照し、表示中のコンテンツに対応するコンテンツ情報601のセキュリティレベル604が公開であるか否かを判定する。表示中のコンテンツのセキュリティレベル604が公開である場合(ステップS905がYes)には、ステップS907へと進む。一方、表示中のコンテンツのセキュリティレベル604が公開ではない場合(ステップS905がNo)には、ステップS906へと進み、コンテンツを外部の表示装置103に表示させてもよいか否かを指示する入力をユーザから受け付ける。ステップS906において、ユーザが表示中のコンテンツは外部に表示させてはいけないこと指示する信号を端末101に入力した場合(ステップS906がNo)には本動作フローは終了する。一方、ユーザが表示中のコンテンツは外部に表示させてもよいことを示す信号を端末101に入力した場合(ステップS906がYes)には、フローはステップS907へと進む。
ステップS907において、端末101の制御部300は、外部表示装置情報800に登録されている外部の表示装置103の中から、コンテンツを表示させる候補となる外部の表示装置103を抽出する表示装置候補抽出処理を実行する。なお、表示装置候補抽出処理についての詳細は後述する。
ステップS908において、端末101の制御部300は、ステップS907で抽出したコンテンツを表示させる候補の外部の表示装置103についての情報と、端末101が備える表示装置102の情報とを含む表示装置の一覧をユーザに提示する。そして、端末101の制御部300は、ユーザからコンテンツを表示させる表示装置の選択を受け付ける。ステップS909において、候補の一覧の中から外部の表示装置103ではなく、端末101に備えられた表示装置102が選択された場合(ステップS909がNo)には、本動作フローは終了する。一方、ステップS909において、候補の一覧の中から外部の表示装置103が選択された場合(ステップS909がYes)には、フローはステップS910へと進む。ステップS910において、端末101の制御部300は、表示条件決定処理を実行し、選択された外部の表示装置103におけるコンテンツの表示条件を決定する。表示条件決定処理は、外部の表示装置103においてコンテンツをどのよう表示させるかを規定する表示条件を決定する処理である。表示条件決定処理についての詳細は後述する。
続いて、ステップS911において、端末101の制御部300は、選択された外部の表示装置103に決定した表示条件でコンテンツを表示するように依頼を通知する。そして、この依頼を受信した外部の表示装置103は、ステップS910で決定された表示条件でコンテンツを表示する。ステップS911において、外部の表示装置103にコンテンツの表示の依頼を通知すると、フローはステップS901へと戻る。
上述したように、コンテンツに対する表示操作が入力されていない場合(ステップS901がNo)には、フローはステップS912へと進む。ステップS912において、端末101の制御部300は、ユーザにより表示中のコンテンツの表示を終了させる指示が入力されたか否かを判定する。ここで、表示の終了指示とは、例えば、表示中のコンテンツを閉じる操作であったり、又は、表示中のコンテンツに替えて別なコンテンツを表示させる操作であったりを含む。ステップS912において、ユーザによりコンテンツの表示終了の入力があった場合(ステップS912がYes)には、本動作フローは終了する。一方、ステップS912において、ユーザによりコンテンツの表示終了の入力がされていない場合(ステップS912がNo)には、フローはステップS901へと戻る。
以上で述べた、図9の動作フローにより、外部の表示装置103にコンテンツの表示を依頼するか否かが判定される。図9の動作フローでは、ステップS901からステップS902において、表示中のコンテンツに対する操作の履歴を記録する。そして、ステップS903において、コンテンツに対する操作の回数が所定の回数以上である場合に、外部の表示装置103へのコンテンツの表示をユーザに提案している。これは、ユーザがコンテンツに対して拡大、縮小、及びスクロール等の表示操作を繰り返し実行している場合には、ユーザが端末101の表示装置102でのコンテンツの閲覧に苦労していると考えられる。一方、ユーザがコンテンツに対して拡大、縮小、及びスクロール等の操作をわずかな回数しか実行していないのであれば、ユーザは端末101の表示装置102で十分快適にコンテンツを閲覧することができていることが推測される。例えば、このような端末101の表示装置102で十分快適にコンテンツを閲覧することができている場合にも、外部の表示装置103を用いた表示が提案されてしまうと、不要な提案がなされているためユーザの利便性が損なわれてしまう。そこで、本実施形態においては、表示中のコンテンツに対する表示操作の履歴を記録し、コンテンツに対して実行された表示操作の回数が所定の回数以上である場合に、外部の表示装置103でのコンテンツの表示をユーザに提案するように構成している。これにより、ユーザがコンテンツに対して繰り返し拡大、縮小、及びスクロール等の表示操作を行っており、そのコンテンツを閲覧するに苦労していると考えられる場合を検出して提案を行うことができるため、ユーザにとって利便性が高い。
続いて、図10を参照して、図9のステップS907で実行される表示装置候補抽出処理について説明する。図10は、いくつかの実施形態に係る端末101の制御部300によって実行される表示装置候補抽出処理を例示する図である。図10の表示装置候補抽出処理の動作フローは、例えば、端末101の制御部300が記憶部320に格納されているプログラム410を読み出して実行することで実施される。ステップS1001において、端末101の制御部300は、表示装置情報700及び外部表示装置情報800を参照し、自端末101の表示装置102よりも画面サイズの大きい外部の表示装置103を外部表示装置情報800から抽出する。端末101の制御部300は、例えば、表示装置情報700の画面物理サイズ703より自端末101の表示装置102の表示画面の物理サイズを取得する。そして、取得した表示装置102の表示画面の物理サイズよりも大きい表示画面の物理サイズを有する外部の表示装置103を外部表示装置情報800の画面物理サイズ803を参照して抽出する。
続いて、ステップS1002において、端末101の制御部300は、表示中のコンテンツが動画であるか否かを判定する。この判定は、例えば、表示中のコンテンツの拡張子から判定されてもよい。例えば、表示中のコンテンツに対応するコンテンツ管理情報600の種別602を参照し、その種別602が「mpg」等の動画を表す拡張子であれば、動画であると判定してもよい。動画である場合には、ステップS1002においてYesと判定され、ステップS1003へと進む。
ステップS1003において、端末101の制御部300は、ステップS1001で抽出した外部の表示装置103の表示装置画面情報801の中から、自端末101の解像度に対して所定の比率以上の解像度を有する表示装置画面情報801を抽出する。この抽出は、例えば、表示装置情報700の画面解像度704と外部表示装置情報800の画面解像度804を比較することで行われる。即ち、画面解像度704の値に対して所定の比率以上の解像度を有する解像度の表示装置画面情報801をステップS1001で抽出した外部の表示装置103の表示装置画面情報801の中から抽出することで行われる。所定の比率は、例えば、自端末101の解像度を1とした場合に、自端末101の解像度よりも低い解像度の表示装置103を含む1以下の比率に設定される。一実施形態においては、所定の比率は2/3である。続いて、ステップS1004において、端末101の制御部300は、抽出した表示装置画面情報801を画面サイズの大きい表示装置順に並べ替える。この並べ替えは、例えば、表示装置画面情報801の画面物理サイズ803を参照し、その値が大きい順に表示装置画面情報801を並べ替えることで行われる。ステップS1004において、画面サイズの大きい表示装置順に並べ替えを行った後、本動作フローは終了する。
一方、ステップS1002において、種別602が「jpg」、「bmp」、「doc」等の静止画又はドキュメントを表す拡張子である場合にはNoと判定され、ステップS1005へと進む。ステップS1005において、端末101の制御部300は、ステップS1002で抽出した外部の表示装置103の表示装置画面情報801の中から、自端末101の解像度よりも高い解像度を有する表示装置画面情報801を抽出する。この抽出は、例えば、表示装置情報700の画面解像度704と外部表示装置情報800の画面解像度804を比較することで行われる。即ち、画面解像度704の値よりも高い解像度を有する解像度の表示装置画面情報801をステップS1001で抽出した外部の表示装置103の表示装置画面情報801の中から抽出することで行われる。続いて、ステップS1006において、端末101の制御部300は、抽出した表示装置画面情報801の表示装置位置807と、自端末101の表示装置位置707とから自端末101と外部の表示装置103との間の距離を算出する。そして、端末101の制御部300は、抽出した表示装置画面情報801を自端末101と距離の近い順に並べ替え、本動作フローは終了する。
以上で述べた、図10の動作フローにより、表示中のコンテンツが動画であるか否かに応じて、提示する外部の表示装置103の抽出が行われ、更にその順番が並べ替えられる。図10の表示装置候補抽出処理では、表示中のコンテンツが動画である場合には、自端末101の解像度に対して所定の比率(1以下の値)以上の解像度を有する外部の表示装置103を抽出し、画面サイズの大きい順に並べ替えるように構成している。これは、コンテンツが動画である場合には、自端末101の表示装置102よりも大きい画面で見ることがユーザにとって望ましい可能性が高いからである。また、この場合には、例え解像度が自端末101の表示装置102よりも多少低いとしても動画を楽しむ上では影響は少ないため、自端末101の解像度に対して所定の比率(1以下の値)以上の解像度を有する外部の表示装置103を抽出するように構成している。一方、表示中のコンテンツが動画以外のコンテンツである場合には、自端末101の解像度よりも高い解像度を有する外部の表示装置103を抽出し、画面が近い順に並べ替えるように構成している。これは、コンテンツが動画以外の例えば静止画などである場合には、自端末101の表示装置102よりも解像度の高い表示装置103でコンテンツを閲覧し、コンテンツのより広い領域を見ることがユーザにとって望ましい可能性が高いからである。また、コンテンツが動画以外の例えば静止画などである場合には、特に大画面で見ることが望ましいわけではないため、ユーザがより容易に利用できる距離の近い表示画面を上位に並べ替えるように構成している。以上のように抽出され並べ替えられた表示候補となる外部の表示装置103の表示装置画面情報801の一覧に、自端末101が備える表示装置102についての表示装置画面情報701を追加した表示装置の候補の一覧がステップS908において提示される。ステップS908においてユーザに提示される表示装置の候補の一覧の一例を図11に例示する。
図11は、一実施形態に係る表示装置の候補の一覧1100を例示する図である。なお、図11に示す一覧1100は、図10のステップS1002においてYesと判定され、ステップS1004において画面サイズの大きい順に並べ替えられた場合における表示装置の候補の一覧の例である。図11に例示する一覧1100は表示装置画面情報1101を含んでいる。表示装置画面情報1101は、表示装置ID1102、画面物理サイズ1103、画面解像度1104、表示装置位置1107、及び識別情報1110の情報を含んでいる。図11において、最上段に示されている表示装置画面情報1101は追加された自端末101が備える表示装置102についての情報である。そのため、最上段に示されている表示装置画面情報1101の表示装置ID1102から表示装置位置1107までの情報は、表示装置ID702から表示装置位置707までの情報とそれぞれ対応する情報である。一方、2段目以降に示されている表示装置画面情報1101は、ステップS907において抽出された候補となる外部の表示装置103の一覧である。そのため、2段目以降に示されている表示装置画面情報1101の表示装置ID1102から識別情報1110までの情報は、表示装置ID802から識別情報810までの情報とそれぞれ対応する情報である。図11に示す一覧1100では、2段目以降に表示されている外部の表示装置103についての表示装置画面情報1101は、画面物理サイズ1103を参照して分かるように画面物理サイズの大きい順に並べ替えられている。例えば、以上で述べた一覧1100がステップS908においてユーザに提示される。
続いて、図12を参照して、図9のステップS910で実行される表示条件決定処理について説明する。図12は、いくつかの実施形態に係る端末101の制御部300によって実行される表示条件決定処理を例示する図である。図12の表示条件決定処理の動作フローは、例えば、端末101の制御部300が記憶部320に格納されているプログラム410を読み出して実行することで実施される。ステップS1201において、端末101の制御部300は、ステップS901で入力され、ステップS902で操作履歴情報500aに登録した表示操作の操作情報501aの操作種別502aから操作種別を判定する。そして、操作種別が拡大であれば、ステップS1202へと進む。操作種別が縮小であれば、ステップS1203へと進む。操作種別がスクロールであれば、ステップS1204へと進む。
ステップS1202では、端末101の制御部300は、いくつかの実施形態に係る拡大操作における表示条件決定処理を実行した後で、本動作フローは終了する。また、ステップS1203では、端末101の制御部300は、いくつかの実施形態に係る縮小操作における表示条件決定処理を実行した後で、本動作フローは終了する。また、ステップS1204では、端末101の制御部300は、いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理を実行した後で、本動作フローは終了する。なお、ステップS1202、ステップS1203、ステップS1204で実行される拡大操作、縮小操作、及びスクロール操作のそれぞれにおける表示条件決定処理の詳細については後述する。
まず、図13及び図14を参照して、いくつかの実施形態に係る拡大操作における表示条件決定処理を説明する。図13は、いくつかの実施形態に係る拡大操作における表示条件決定処理を説明する図である。図13には、自端末101に備えられた表示装置102と、ステップS908で選択された外部の表示装置103とが示されている。また、表示装置102については2つ示されている。図面左側の表示装置102はコンテンツの拡大の実行前の表示装置102であり、図面右側の表示装置102がコンテンツの拡大の実行後の表示装置102である。自端末101において拡大操作がユーザにより入力されると、入力された拡大操作の操作量に応じて表示倍率が変更されコンテンツは拡大表示される。表示領域1302はコンテンツの拡大の実行前のコンテンツの特定の領域を表しており、表示領域1303はコンテンツの拡大の実行後の同じ領域を表している。図示されるようにコンテンツの拡大の実行後において、表示領域1302は表示領域1303に拡大表示されている。
続いて、以上のような拡大操作が表示装置102で行われた場合におけるいくつかの実施形態に係る外部の表示装置103における表示について説明する。図13に示される外部の表示装置103は、端末101においてコンテンツの拡大を実行した後の外部の表示装置103を表している。図示されるように、コンテンツの拡大の実行後の表示装置102の表示領域1303は、外部の表示装置103において更に拡大された表示倍率で表示されている。本実施形態においては外部の表示装置103では、コンテンツの拡大の実行後に表示装置102で用いられている表示倍率よりも、更に拡大した表示倍率を用いて外部の表示装置103に表示させるように構成している。そのため、拡大操作の際に、外部の表示装置103ではより拡大されたコンテンツが表示され、ユーザは自端末101の表示装置102よりも大きな画面を有する外部の表示装置103での拡大されたコンテンツにより、内容をより詳細に確認することができる。また、コンテンツの表示を依頼する外部の表示装置103としては、ステップS1001において自端末101よりも大きな画面サイズを有する表示装置103を抽出している。そのため、外部の表示装置103において、自端末101での表示倍率よりも拡大した表示倍率で表示したとしても、コンテンツの十分に広い領域が表示され、見易さが損なわれることはない。
図14は、いくつかの実施形態に係る端末101の制御部300によって実行される拡大操作における表示条件決定処理の動作フローを例示する図である。図14の拡大操作における表示条件決定処理の動作フローは、例えば、端末101の制御部300が記憶部320に格納されているプログラム410を読み出して実行することで実施される。図14の拡大操作における表示条件決定処理の動作フローは、図12のステップS1201で操作種別が拡大操作であると判定され、ステップS1202に進むと開始する。ステップS1401において、端末101の制御部300は、操作履歴情報500aを参照し、操作種別502aが拡大である操作情報501aが所定の数以上あるか否かを判定する。即ち、コンテンツに対して実行した拡大操作の回数が所定の回数以上であるか否かを判定する。操作種別502aが拡大である操作情報501aが所定の数以上ではない場合(ステップS1401がNo)には、本動作フローは終了する。
一方、操作種別502aが拡大である操作情報501aが所定の数以上ある場合(ステップS1401がYes)には、フローはステップS1402へと進む。ステップS1402において、ステップS901で入力された拡大操作に対応する操作情報501aの操作量503aの値を取得し、その操作量503aに対応する拡大倍率を取得する。そして、端末101の表示装置102における拡大前のコンテンツの表示倍率に、取得した拡大倍率を乗じることで端末101の表示装置102における拡大後のコンテンツの表示倍率を取得する。操作量503aからコンテンツの拡大倍率を取得する処理は、例えば既存のスマートフォンなどで利用されるピンチアウト操作により拡大倍率を決定する手法を用いてもよい。一実施形態に係る操作量からコンテンツの拡大倍率を取得する処理では、操作量と拡大倍率とを対応付けたテーブルを予め記憶部320に格納しておき、それを参照することで操作量503aから拡大倍率が取得される。そして、端末101で拡大前にコンテンツの表示に用いていた表示倍率に、取得した拡大倍率を乗じることで端末101の表示装置102における拡大後のコンテンツの表示倍率が取得されてもよい。
続いて、ステップS1403において、ステップS1402で取得した自端末101の表示装置102でコンテンツを表示させるために用いる拡大後のコンテンツの表示倍率に1よりも大きい倍率を乗じる。これにより、コンテンツの表示を依頼する外部の表示装置103におけるコンテンツの表示倍率を設定する。ステップS1404において、端末101の制御部300は、ステップS901で入力された拡大操作に対応する操作情報501aの中心位置又は方向504aから、拡大処理において位置が固定されるコンテンツ上の点の位置を取得する。そして、そのコンテンツ上の点を外部の表示装置103における拡大表示においても拡大処理において位置を固定する点として用い、コンテンツの表示位置を設定する。なお、中心位置又は方向504aに格納されているコンテンツ上の点の外部の表示装置103における位置は、任意のやり方で配置できる。例えば、一実施形態においては、端末101の表示装置102の表示画面の中心と、外部の表示装置103の表示画面の中心とを一致するように重ね合せたとする。このように重ね合せた場合に、中心位置又は方向504aに格納されているコンテンツ上の点が配置される画素は、表示装置102及び外部の表示装置103の表示画面の中心からの画素の位置が一致するように外部の表示装置103において配置されてもよい。或いは、別の実施形態においては、中心位置又は方向504aに格納されている拡大処理において位置が固定されるコンテンツ上の点の位置は、外部の表示装置103において表示画面の中心に配置されてもよい。例えば以上の様にして、コンテンツの表示位置が決定される。
ステップS1405において、ステップS1404で設定した表示位置にステップS1403で設定した表示倍率でコンテンツが表示されるように外部の表示装置103におけるコンテンツの表示条件を決定する。なお、ステップS1403で設定した表示倍率によるコンテンツの拡大において位置が固定されるコンテンツ上の点は、中心位置又は方向504aに格納されているコンテンツ上の点と同じである。ステップS1405において表示条件を決定した後、本動作フローは終了する。
以上で述べた、図14の動作フローにより、拡大操作における外部の表示装置103に対する表示条件が決定される。図14の拡大操作における表示条件決定処理では、拡大操作によるコンテンツの拡大の実行後の端末101の表示装置102でのコンテンツの表示倍率に、1よりも大きい倍率を乗じて外部の表示装置103での表示のため表示倍率を設定している。従って、外部の表示装置103には、端末101の表示装置102に表示する場合よりもより拡大された表示倍率でコンテンツが表示されることになる。従って、ユーザは自端末101よりも大きな画面を有する外部の表示装置103でコンテンツをより拡大して見ることができる。そのため、拡大操作を行い拡大して閲覧することが望まれたコンテンツの領域を、外部の表示装置103でより詳細に確認することが可能である。
また更に、図14の動作フローでは、操作情報501aを参照し、コンテンツに対して実行した拡大操作の回数が所定の回数以上である場合にステップS1402以降の処理を実行するように構成している。そして、ステップS1402以降の処理で本実施形態に係る外部の表示装置103の表示条件の決定を行うように構成している。そのため、ユーザは頻繁に拡大操作が必要なコンテンツである場合には、外部の表示装置103でより拡大された表示倍率で表示されたコンテンツを見ることができる。そのため、拡大操作を繰り返してコンテンツを見やすいサイズに調節するユーザの作業が軽減され、利便性が高い。
なお、ステップS1402において表示倍率に対して乗じる1よりも大きい倍率としては、例えば、1.5等の予め設定した所定の値を用いてもよい。或いは、自端末101の表示装置102と、外部の表示装置103との解像度から、この1よりも大きい倍率を算出するように構成してもよい。例えば、一実施形態においては、表示倍率に対して乗じる1よりも大きい倍率は、外部の表示装置103のX軸の解像度であるX805を、自端末101の表示装置102のX軸の解像度であるX705で割ることで算出されてもよい。即ち、「表示倍率に対して乗じる1よりも大きい倍率=外部の表示装置103のX805/表示装置102のX705」により求められても良い。或いは、一実施形態においては、表示倍率に対して乗じる1よりも大きい倍率は、外部の表示装置103のY軸の解像度であるY806を、自端末101の表示装置102のY軸の解像度であるY706で割ることで算出されてもよい。即ち、「表示倍率に対して乗じる1よりも大きい倍率=外部の表示装置103のY806/表示装置102のY706」により求められても良い。更には、別の実施形態においては、「外部の表示装置103のX805/表示装置102のX705」及び「外部の表示装置103のY806/表示装置102のY706」で得られた値の平均値を表示倍率に対して乗じる1よりも大きい倍率として用いてもよい。
続いて、図15及び図16を参照して、いくつかの実施形態に係る縮小操作における表示条件決定処理を説明する。図15は、いくつかの実施形態に係る縮小操作における表示条件決定処理を説明する図である。図15には、自端末101に備えられた表示装置102と、ステップS908で選択された外部の表示装置103とが示されている。また、表示装置102については2つ示されている。図面左側の表示装置102はコンテンツの縮小の実行前の表示装置102であり、図面右側の表示装置102がコンテンツの縮小の実行後の表示装置102である。自端末101において縮小操作がユーザにより入力されると、入力された縮小操作の操作量に応じて表示倍率が変更されコンテンツは縮小表示される。表示領域1502はコンテンツの縮小の実行前のコンテンツの特定の領域を表しており、表示領域1503はコンテンツの縮小の実行後の同じ領域を表している。図示されるようにコンテンツの縮小の実行後において、表示領域1502は表示領域1503に縮小表示されている。
続いて、以上のような縮小操作が表示装置102で行われた場合におけるいくつかの実施形態に係る外部の表示装置103における表示について説明する。図15に示される外部の表示装置103は、端末101においてコンテンツの縮小を実行した後の外部の表示装置103を表している。図示されるように、コンテンツの縮小の実行後の表示装置102の表示領域1503は、外部の表示装置103において更に縮小された表示倍率で表示されている。この様に、本実施形態においては外部の表示装置103では、表示装置102の表示領域1503で用いられている表示倍率よりも縮小した表示倍率又は同じ表示倍率を用いて外部の表示装置103に表示させるように構成している。このように構成することで、例えば、以下のような効果が得られる。例えば、コンテンツの表示を依頼する候補となる外部の表示装置103として、自端末101の表示装置よりも大きな解像度を有する表示装置103を抽出する。この場合、外部の表示装置103において例え自端末101と同じ表示倍率を用いたとしても、外部の表示装置103の表示画面にはコンテンツのより広い範囲が表示される。また更に、外部の表示装置103において、自端末101の表示装置102における表示倍率よりも低い表示倍率を用いる場合には、コンテンツの更に広い範囲を表示させることができる。そのため、ユーザは自端末101の表示装置102よりも大きな画面を有する外部の表示装置103でコンテンツのより広い範囲を確認することができる。
図16は、いくつかの実施形態に係る端末101の制御部300によって実行される縮小操作における表示条件決定処理の動作フローを例示する図である。図16の縮小操作における表示条件決定処理の動作フローは、例えば、端末101の制御部300が記憶部320に格納されているプログラム410を読み出して実行することで実施される。図16の縮小操作における表示条件決定処理の動作フローは、図12のステップS1201で操作種別が縮小操作であると判定され、ステップS1203に進むと開始する。ステップS1601において、端末101の制御部300は、操作履歴情報500aを参照し、操作種別502aが縮小である操作情報501aが所定の数以上あるか否かを判定する。即ち、コンテンツに対して実行した縮小操作の回数が所定の回数以上であるか否かを判定する。操作種別502aが縮小である操作情報501aが所定の数以上ではない場合(ステップS1601がNo)には、本動作フローは終了する。
一方、操作種別502aが縮小である操作情報501aが所定の数以上ある場合(ステップS1601がYes)には、フローはステップS1602へと進む。ステップS1602において、ステップS901で入力された縮小操作に対応する操作情報501aの操作量503aの値を取得し、その操作量503aに対応する縮小倍率を取得する。そして、端末101の表示装置102における縮小前のコンテンツの表示倍率に、取得した縮小倍率を乗じることで端末101の表示装置102における縮小後のコンテンツの表示倍率を取得する。操作量503aからコンテンツの縮小倍率を取得する処理は、例えば既存のスマートフォンなどで利用されるピンチイン操作により縮小倍率を決定する手法を用いてもよい。一実施形態に係る操作量からコンテンツの縮小倍率を取得する処理では、操作量と縮小倍率とを対応付けたテーブルを予め記憶部320に格納しておき、それを参照することで操作量503aから縮小倍率が取得される。そして、端末101で縮小前にコンテンツの表示に用いていた表示倍率に、取得した縮小倍率を乗じることで端末101の表示装置102における縮小後のコンテンツの表示倍率が取得されてもよい。
続いて、ステップS1603において、ステップS1602で取得した自端末101の表示装置102でコンテンツを表示させるために用いる縮小後のコンテンツの表示倍率に、1以下の倍率を乗じる。これにより、コンテンツの表示を依頼する外部の表示装置103におけるコンテンツの表示倍率を設定する。ステップS1604において、端末101の制御部300は、ステップS901で入力された縮小操作に対応する操作情報501aの中心位置又は方向504aから、縮小処理において位置が固定されるコンテンツ上の点の位置を取得する。そして、そのコンテンツ上の点を外部の表示装置103における縮小表示においても縮小処理において位置を固定する点として用い、コンテンツの表示位置を設定する。なお、中心位置又は方向504aに格納されているコンテンツ上の点の外部の表示装置103における位置は、任意のやり方で配置できる。例えば、一実施形態においては、端末101の表示装置102の表示画面の中心と、外部の表示装置103の表示画面の中心とを一致するように重ね合せたとする。このように重ね合せた場合に、中心位置又は方向504aに格納されているコンテンツ上の点が配置される画素は、表示装置102及び外部の表示装置103の表示画面の中心からの画素の位置が一致するように、外部の表示装置103において配置されてもよい。或いは、別の実施形態においては、中心位置又は方向504aに格納されている縮小処理において位置が固定されるコンテンツ上の点の位置は、外部の表示装置103において表示画面の中心に配置されてもよい。例えば以上の様にして、コンテンツの表示位置が決定される。
ステップS1605において、ステップS1604で設定した表示位置にステップS1603で設定した表示倍率でコンテンツが表示されるように外部の表示装置103におけるコンテンツの表示条件を決定する。なお、ステップS1603で1未満の倍率を乗じて表示倍率を設定した場合に、設定した表示倍率によるコンテンツの縮小において位置が固定されるコンテンツ上の点は、中心位置又は方向504aに格納されているコンテンツ上の点と同じである。ステップS1605において表示条件を決定した後、本動作フローは終了する。
以上で述べた、図16の動作フローにより、縮小操作における外部の表示装置103に対する表示条件が決定される。図16の縮小操作における表示条件決定処理では、縮小操作によるコンテンツの縮小の実行後の端末101の表示装置102でのコンテンツの表示倍率に、1以下の倍率を乗じて外部の表示装置103での表示のため表示倍率を設定している。従って、外部の表示装置103では、端末101の表示装置102に表示する場合と同じ表示倍率、又はより縮小された表示倍率でコンテンツが表示されることになる。従って、ユーザは自端末101よりも大きな画面を有する外部の表示装置103でコンテンツのより広い範囲を確認することができる。そのため、縮小操作を行い縮小して閲覧することが望まれたコンテンツを、外部の表示装置103でより広範囲にわたって確認することが可能である。
また更に、図14の動作フローでは、操作情報501aを参照し、コンテンツに対して実行した縮小操作の回数が所定の回数以上である場合にステップS1602以降の処理を実行するように構成している。そして、ステップS1602以降の処理で本実施形態に係る外部の表示装置103の表示条件の決定を行うように構成している。そのため、ユーザは頻繁に縮小操作が必要なコンテンツである場合には、外部の表示装置103でより縮小された表示倍率で表示されたコンテンツを見ることができる。そのため、縮小操作を繰り返してコンテンツを見やすいサイズに調節するユーザの作業が軽減され、利便性が高い。
なお、ステップS1608において表示倍率に対して乗じる1以下の倍率としては、例えば、0.8等の予め設定した所定の値を用いてもよい。或いは、自端末101の表示装置102と、外部の表示装置103との解像度等の情報から算出するように構成してもよい。例えば、一実施形態においては、表示倍率に対して乗じる1以下の倍率は、自端末101の表示装置102のX軸の解像度であるX705を、外部の表示装置103のX軸の解像度であるX805で割ることで算出されてもよい。また、同様に、自端末101の表示装置102のY軸の解像度であるY706を、外部の表示装置103のY軸の解像度であるY806で割ることで算出されてもよい。或いは、これらのX軸とY軸における算出結果の平均値であってもよい。
続いて、図17から図19を参照して、いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理を説明する。図17は、いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理において用いる表示画面1700の基準位置1710を説明する図である。図17には、例えば、表示装置102及び外部の表示装置103などの表示装置の表示画面1700を示した。なお、図面に向かって左方向はコンテンツ及び表示画面の上方向と一致しているものとする。また、図17において、表示画面1700の上下の幅の中心、及び左右の幅の中心に点線を示した。このような表示画面1700において、基準位置1710を設定する。表示画面1700の上端で左右の幅の中点の位置を上側の基準位置1710として上基準点1701とする。また、表示画面1700の下端で左右の幅の中点の位置を下側の基準位置1710として下基準点1702とする。表示画面1700の左端で上下の幅の中点の位置を左側の基準位置1710として左基準点1703とする。表示画面1700の右端で上下の幅の中点の位置を右側の基準位置1710として右基準点1704とする。表示画面1700の左上端の位置を左上側の基準位置1710として左上基準点1705とする。表示画面1700の左下端の位置を左下側の基準位置1710として左下基準点1706とする。表示画面1700の右上端の位置を右上側の基準位置1710として右上基準点1707とする。表示画面1700の右下端の位置を右下側の基準位置1710として右下基準点1708とする。例えば、以上のように定めた基準位置1710となる8つの基準点を用いていくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理を行う。
図18は、いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理を説明する図である。図18(a)から(f)には、自端末101に備えられた表示装置102と、ステップS908で選択された外部の表示装置103が示されている。なお、図面に向かって上方向はコンテンツ及び表示画面の上方向と一致しているものとする。図18(a)は、コンテンツを上方向にスクロールした場合の外部の表示装置103でのコンテンツの表示条件の決定について説明する図である。
いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理では、ユーザがコンテンツを上方向にスクロールした場合、図18(a)に示されるように、基準位置1710として上基準点1701が選択される。そして、端末101に備えられた表示装置102でコンテンツのスクロールが完了した後の上基準点1701の位置にあるコンテンツ上の点が取得される。続いて、取得したコンテンツ上の点が外部の表示装置103の上基準点1701に配置されるように、外部の表示装置103においてコンテンツの位置合わせが実施される。また、本実施形態においては、スクロール操作の場合には、端末101での表示倍率に1未満の値を乗じて、縮小した表示倍率で外部の表示装置103に表示を行うように構成している。従って、コンテンツを上方向にスクロールした場合には、端末101の表示装置102での表示倍率よりも縮小された表示倍率と、上基準点1701を用いた位置合わせとにより、コンテンツの下側の領域がより広範囲で外部の表示装置103に表示される。従って、ユーザはスクロール操作において意図した表示内容を外部の表示装置103においてより広範囲で見ることが可能となる。
また、図18(b)は、コンテンツを下方向にスクロールした場合の外部の表示装置103でのコンテンツの表示条件の決定について説明する図である。いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理では、ユーザがコンテンツを下方向にスクロールした場合には基準位置1710として下基準点1702が選択される。そして、端末101に備えられた表示装置102でコンテンツのスクロールが完了した後の下基準点1702の位置にあるコンテンツ上の点が取得される。続いて、取得したコンテンツ上の点が、外部の表示装置103の下基準点1702に配置されるように、外部の表示装置103においてコンテンツの位置合わせが実施される。また、スクロール操作の場合には、端末101での表示倍率に1未満の値を乗じて、縮小した表示倍率で外部の表示装置103に表示を行うように構成している。従って、コンテンツを下方向にスクロールした場合には、端末101の表示装置102での表示倍率よりも縮小された表示倍率と、下基準点1702による位置合わせとにより、コンテンツの上側の領域がより広範囲で外部の表示装置103に表示される。従って、ユーザはスクロール操作において意図した表示内容を外部の表示装置103においてより広範囲で見ることが可能となる。
また、図18(c)は、コンテンツを左方向にスクロールした場合の外部の表示装置103でのコンテンツの表示条件の決定について説明する図である。いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理では、ユーザがコンテンツを左方向にスクロールした場合には基準位置1710として左基準点1703が選択される。そして、端末101に備えられた表示装置102でコンテンツのスクロールが完了した後の左基準点1703の位置にあるコンテンツ上の点が取得される。続いて、取得したコンテンツ上の点が、外部の表示装置103の左基準点1703に配置されるように、外部の表示装置103においてコンテンツの位置合わせが実施される。また、スクロール操作の場合には、端末101での表示倍率に1未満の値を乗じて、縮小した表示倍率で外部の表示装置103に表示を行うように構成している。従って、コンテンツを左方向にスクロールした場合には、端末101の表示装置102での表示倍率よりも縮小された表示倍率と、左基準点1703による位置合わせとにより、コンテンツの右側の領域がより広範囲で外部の表示装置103に表示される。従って、ユーザはスクロール操作において意図した表示内容を外部の表示装置103においてより広範囲で見ることが可能となる。
また、図18(d)は、コンテンツを右方向にスクロールした場合の外部の表示装置103でのコンテンツの表示条件の決定について説明する図である。いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理では、ユーザがコンテンツを右方向にスクロールした場合には基準位置1710として右基準点1704が選択される。そして、端末101に備えられた表示装置102でコンテンツのスクロールが完了した後の右基準点1704の位置にあるコンテンツ上の点が取得される。続いて、取得したコンテンツ上の点が、外部の表示装置103の右基準点1704に配置されるように、外部の表示装置103においてコンテンツの位置合わせが実施される。また、スクロール操作の場合には、端末101での表示倍率に1未満の値を乗じて、縮小した表示倍率で外部の表示装置103に表示を行うように構成している。従って、コンテンツを右方向にスクロールした場合には、端末101の表示装置102での表示倍率よりも縮小された表示倍率と、右基準点1704による位置合わせとにより、コンテンツの左側の領域がより広範囲で外部の表示装置103に表示される。従って、ユーザはスクロール操作において意図した表示内容を外部の表示装置103においてより広範囲で見ることが可能となる。
また、図18(e)は、コンテンツを左上方向にスクロールした場合の外部の表示装置103でのコンテンツの表示条件の決定について説明する図である。いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理では、ユーザがコンテンツを左上方向にスクロールした場合には基準位置1710として左上基準点1705が選択される。そして、端末101に備えられた表示装置102でコンテンツのスクロールが完了した後の左上基準点1705の位置にあるコンテンツ上の点が取得される。続いて、取得したコンテンツ上の点が、外部の表示装置103の左上基準点1705に配置されるように、外部の表示装置103においてコンテンツの位置合わせが実施される。また、スクロール操作の場合には、端末101での表示倍率に1未満の値を乗じて、縮小した表示倍率で外部の表示装置103に表示を行うように構成している。従って、コンテンツを左上方向にスクロールした場合には、端末101の表示装置102での表示倍率よりも縮小された表示倍率と、左上基準点1705による位置合わせとにより、コンテンツの右下側の領域がより広範囲で外部の表示装置103に表示される。従って、ユーザはスクロール操作において意図した表示内容を外部の表示装置103においてより広範囲で見ることが可能となる。
また、図18(f)は、コンテンツを右下方向にスクロールした場合の外部の表示装置103でのコンテンツの表示条件の決定について説明する図である。いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理では、ユーザがコンテンツを右下方向にスクロールした場合には基準位置1710として右下基準点1708が選択される。そして、端末101に備えられた表示装置102でコンテンツのスクロールが完了した後の右下基準点1708の位置にあるコンテンツ上の点が取得される。続いて、取得したコンテンツ上の点が、外部の表示装置103の右下基準点1708に配置されるように、外部の表示装置103においてコンテンツの位置合わせが実施される。また、スクロール操作の場合には、端末101での表示倍率に1未満の値を乗じて、縮小した表示倍率で外部の表示装置103に表示を行うように構成している。従って、コンテンツを右下方向にスクロールした場合には、端末101の表示装置102での表示倍率よりも縮小された表示倍率と、右下基準点1708による位置合わせとにより、コンテンツの左上側の領域がより広範囲で外部の表示装置103に表示される。従って、ユーザはスクロール操作において意図した表示内容を外部の表示装置103においてより広範囲で見ることが可能となる。
左下方向へのスクロールした場合における外部の表示装置103でのコンテンツの表示条件の決定についても同様に実行される。即ち、いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理では、ユーザがコンテンツを左下方向にスクロールした場合には基準位置1710として左下基準点1706が選択される。そして、端末101に備えられた表示装置102でコンテンツのスクロールが完了した後の左下基準点1706の位置にあるコンテンツ上の点が取得される。続いて、取得したコンテンツ上の点が、外部の表示装置103の左下基準点1706に配置されるように、外部の表示装置103においてコンテンツの位置合わせが実施される。また、スクロール操作の場合には、端末101での表示倍率に1未満の値を乗じて、縮小した表示倍率で外部の表示装置103に表示を行うように構成している。従って、コンテンツを左下方向にスクロールした場合には、端末101の表示装置102での表示倍率よりも縮小された表示倍率と、左下基準点1706による位置合わせとにより、コンテンツの右上側の領域がより広範囲で外部の表示装置103に表示される。従って、ユーザはスクロール操作において意図した表示内容を外部の表示装置103においてより広範囲で見ることが可能となる。
右上方向へのスクロールした場合における外部の表示装置103でのコンテンツの表示条件の決定についても同様に実行される。即ち、いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理では、ユーザがコンテンツを右上方向にスクロールした場合には基準位置1710として右上基準点1707が選択される。そして、端末101に備えられた表示装置102でコンテンツのスクロールが完了した後の右上基準点1707の位置にあるコンテンツ上の点が取得される。続いて、取得したコンテンツ上の点が、外部の表示装置103の右上基準点1707に配置されるように、外部の表示装置103においてコンテンツの位置合わせが実施される。また、スクロール操作の場合には、端末101での表示倍率に1未満の値を乗じて、縮小した表示倍率で外部の表示装置103に表示を行うように構成している。従って、コンテンツを右上方向にスクロールした場合には、端末101の表示装置102での表示倍率よりも縮小された表示倍率と、右上基準点1707による位置合わせとにより、コンテンツの左下側の領域がより広範囲で外部の表示装置103に表示される。従って、ユーザはスクロール操作において意図した表示内容を外部の表示装置103においてより広範囲で見ることが可能となる。
以上に図18を参照して述べたように、いくつかの実施形態においては、スクロール操作を実施した場合には、表示倍率の縮小が実行される。また、表示倍率の縮小を実行するためのコンテンツの基準となる位置を、上基準点1701から右下基準点1708の8つの基準点の中からスクロールの方向に基づいて選択し決定している。そのため、スクロールの方向と反対側に広がるコンテンツの領域が外部の表示装置103により広範囲で表示され、ユーザは外部の表示装置103において、コンテンツの閲覧したい領域を広範囲で確認することが可能である。
以上の図18を参照して述べた、いくつかの実施形態に係るスクロール操作における表示条件決定処理を図19を参照して説明する。図19は、いくつかの実施形態に係る端末101の制御部300によって実行されるスクロール操作における表示条件決定処理の動作フローを例示する図である。図19のスクロール操作における表示条件決定処理は、例えば、端末101の制御部300が記憶部320に格納されているプログラム410を読み出して実行することで実施される。図19のスクロール操作における表示条件決定処理の動作フローは、図12のステップS1201で表示操作がスクロール操作であると判定され、ステップS1204に進むと開始する。ステップS1901において、端末101の制御部300は、操作履歴情報500aを参照し、操作種別502aがスクロールである操作情報501aが所定の数以上あるか否かを判定する。即ち、ここではコンテンツに対して実行したスクロール操作の回数が所定の回数以上であるか否かを判定する。操作種別502aがスクロールである操作情報501aが所定の数以上ではない場合(ステップS1901がNo)には、本動作フローは終了する。
一方、操作種別502aがスクロールである操作情報501aが所定の数以上ある場合(ステップS1901がYes)には、フローはステップS1902へと進む。ステップS1902において、端末101の制御部300は、ステップS901で入力されたスクロール操作の操作情報501aの中心位置又は方向504aからスクロールの方向を取得する。そして、端末101の制御部300は、取得したスクロールの方向と一致する方向の基準位置1710を選択し基準点を決定する。即ち、中心位置又は方向504aに格納されているスクロールの方向が「上」であれば、上基準点1701を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504aに格納されているスクロールの方向が「下」であれば、下基準点1702を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504aに格納されているスクロールの方向が「左」であれば、左基準点1703を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504aに格納されているスクロールの方向が「右」であれば、右基準点1704を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504aに格納されているスクロールの方向が「左上」であれば、左上基準点1705を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504aに格納されているスクロールの方向が「左下」であれば、左下基準点1706を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504aに格納されているスクロールの方向が「右上」であれば、右上基準点1707を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504aに格納されているスクロールの方向が「右下」であれば、右下基準点1708を基準位置1710として選択する。
続いて、ステップS1903において、端末101の制御部300は、端末101の表示装置102における現在のコンテンツの表示倍率に対して1未満の倍率を乗じて、外部の表示装置103への表示のためのコンテンツの縮小した表示倍率を設定する。1未満の倍率としては、例えば予め設定されている0.5などの値を用いてもよい。
続いて、ステップS1904において、端末101の制御部300は、ステップS1902で決定した基準位置1710を用いて外部の表示装置103におけるコンテンツの表示位置を設定する。即ち、端末101に備えられた表示装置102においてコンテンツのスクロールが完了した際に、ステップS1902で決定した基準位置1710の位置にあるコンテンツ上の点を取得する。そして、取得したコンテンツ上の点が、外部の表示装置103の同じ基準位置1710上に配置されるように、外部の表示装置103におけるコンテンツの表示位置を設定する。ステップS1905において、ステップS1904で設定した表示位置にステップS1903で設定した表示倍率でコンテンツが表示されるように外部の表示装置103におけるコンテンツの表示条件を決定し、本動作フローは終了する。
以上で述べた、図19の動作フローにより、スクロール操作における外部の表示装置103に対する表示条件が決定される。図19のスクロール操作における表示条件決定処理では、端末101での表示倍率に1未満の倍率を乗じて外部の表示装置103での表示のための表示倍率を設定している。従って、外部の表示装置103には、端末101の表示装置102に表示する場合よりも縮小された表示倍率でコンテンツが表示されることになる。外部の表示装置103は自端末101よりも大きな画面を有し、更に端末101の表示装置102に表示する場合よりも縮小された表示倍率で表示するため、外部の表示装置103でユーザはコンテンツのより広い領域を見ることが可能である。
続いて、図20及び図21を参照して、別の実施形態に係る端末101の制御部300によって実行されるスクロール操作における表示条件決定処理を説明する。なお、図20及び図21を参照して説明するスクロール操作における表示条件決定処理では、図5(b)に示す速度505bを含む操作履歴情報500bが、例えば操作履歴保持部326又は記憶部320に格納されているものとする。
図20は、いくつかの実施形態に係る速度対応倍率設定情報2000を例示する図である。速度対応倍率設定情報2000は、一実施形態においては、端末101の記憶部320の速度対応倍率保持部327に保持されている。また、別の実施形態においては、速度対応倍率設定情報2000は、端末101の記憶部320に記憶されている。速度対応倍率設定情報2000は、速度対応倍率情報2001を含んでいる。速度対応倍率情報2001は、速度2002、及び縮小倍率2003を含んでいる。速度2002は、端末101において実行されるスクロール操作の操作速度を表す情報である。図20においては、速度2002は、スクロール操作において1ミリ秒(msec)間当りのスワイプされる距離をピクセル(pixel)単位で表す情報を格納している。縮小倍率2003は、その速度2002の速度対応倍率情報2001に対応付けられた倍率を格納している。
図21は、別の実施形態に係る端末101の制御部300によって実行されるスクロール操作における表示条件決定処理の動作フローを例示する図である。図21のスクロール操作における表示条件決定処理は、例えば、端末101の制御部300が記憶部320に格納されているプログラム410を読み出して実行することで実施される。図21のスクロール操作における表示条件決定処理の動作フローは、図12のステップS1201で表示操作がスクロール操作であると判定され、ステップS1204に進むと開始する。ステップS2101において、端末101の制御部300は、操作履歴情報500bを参照し、操作種別502bがスクロールである操作情報501bが所定の数以上あるか否かを判定する。即ち、ここではコンテンツに対して実行したスクロール操作の回数が所定の回数以上であるか否かを判定する。操作種別502bがスクロールである操作情報501bが所定の数以上ではない場合(ステップS2101がNo)には、本動作フローは終了する。
一方、操作種別502bがスクロールである操作情報501bが所定の数以上ある場合(ステップS2101がYes)には、フローはステップS2102へと進む。ステップS2102において、端末101の制御部300は、ステップS901で入力されたスクロール操作の操作情報501bの中心位置又は方向504bからスクロールの方向を取得する。そして、端末101の制御部300は、取得したスクロールの方向と一致する方向の基準位置1710を選択し基準点を決定する。即ち、中心位置又は方向504bに格納されているスクロールの方向が「上」であれば、上基準点1701を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504bに格納されているスクロールの方向が「下」であれば、下基準点1702を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504bに格納されているスクロールの方向が「左」であれば、左基準点1703を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504bに格納されているスクロールの方向が「右」であれば、右基準点1704を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504bに格納されているスクロールの方向が「左上」であれば、左上基準点1705を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504bに格納されているスクロールの方向が「左下」であれば、左下基準点1706を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504bに格納されているスクロールの方向が「右上」であれば、右上基準点1707を基準位置1710として選択する。中心位置又は方向504bに格納されているスクロールの方向が「右下」であれば、右下基準点1708を基準位置1710として選択する。
続いて、ステップS2103において、端末101の制御部300は、ステップS901で入力されたスクロール操作の操作情報501bの速度505bを用いて、速度対応倍率情報2001を参照し、速度505bと対応する縮小倍率2003を取得する。例えば、速度505bが「23」である場合には、「23」は速度対応倍率情報2001の速度2002「21−30 pixel/msec」の範囲にあるため、倍率として「0.6」が取得することで倍率が決定される。
ステップS2104において、端末101の制御部300は表示装置102における現在のコンテンツの表示倍率に対して、ステップS2103で決定した倍率を乗じて、外部の表示装置103へのコンテンツを表示するための縮小した表示倍率を設定する。
続いて、ステップS2105において、端末101の制御部300は、ステップS2102で決定した基準位置1710を用いて外部の表示装置103におけるコンテンツの表示位置を設定する。即ち、端末101に備えられた表示装置102においてコンテンツのスクロールが完了した際に、ステップS2102で決定した基準位置1710の位置にあるコンテンツ上の点を取得する。そして、取得したコンテンツ上の点が、外部の表示装置103の同じ基準位置1710上に配置されるように、外部の表示装置103におけるコンテンツの表示位置を設定する。ステップS2106において、ステップS2105で設定した表示位置にステップS2104で設定した表示倍率でコンテンツが表示されるように外部の表示装置103におけるコンテンツの表示条件を決定し、本動作フローは終了する。
以上で述べた、図21の動作フローにより、スクロール操作における外部の表示装置103に対する表示条件が決定される。図21のスクロール操作における表示条件決定処理では、コンテンツに対して実行されたスクロール操作の操作速度に応じて、外部の表示装置103にコンテンツを表示させる際の表示倍率の縮小倍率を決定している。これは、例えば、ユーザが速度の速いスクロール操作を行った場合にはユーザは表示中のコンテンツの表示位置を長い距離で移動したいと望んでいると考えられる。このような場合には、縮小倍率をより小さく設定し、コンテンツをより広い範囲で外部の表示装置103に表示させることがユーザにとって好ましいと考えられる。一方、ユーザが速度の遅いスクロール操作を行った場合にはユーザは表示中のコンテンツの表示位置を僅かな距離で移動したいと望んでいると考えられる。このような場合には、端末101の表示装置102での表示倍率と比べて、外部の表示装置103の表示倍率をそれ程縮小しなくても十分にユーザの目的の領域が外部の表示装置103の表示画面に表示されている可能性がある。そのため、速度505bが遅い場合と比較して速度が速い場合にはより低い表示倍率が設定されるように構成している。
なお、上記の図14において、操作履歴情報500を参照し、拡大の操作回数が所定の回数以上で無い場合には、動作フローを終了するように構成している(ステップS1401)。また同様に、図16、図19及び図21においても、縮小又はスクロールの操作回数が所定の回数以上で無い場合には、動作フローを終了するように構成している(ステップS1601、ステップS1901、及びステップS2101)。この場合には、外部の表示装置103のために別途に表示条件を決定せず、自端末101の表示装置102での表示条件がそのまま外部の表示装置103で使用される。例えば、一実施形態においては、自端末101の表示装置102での拡大、縮小、及びスクロール後の表示倍率が、外部の表示装置103における表示倍率として用いられる。また、例えば、表示位置については、端末101の表示装置102の中心に表示されているコンテンツ上の点が、外部の表示装置103においても中心に配置されるように、表示装置103での表示位置が設定されてもよい。例えば、以上のように、自端末101の表示装置102での表示条件がそのまま外部の表示装置103で使用される。
以上で述べたいくつかの実施形態において、制御部300及び記憶部320は図3に示す各種機能部として機能する。制御部300は、図9のステップS910、図14のステップS1402からステップS1405、図16のステップS1602からステップS1605において、図3の表示条件決定部311として機能する。また、制御部300は、図19のステップS1902からステップS1905、及び図21のステップS2102からステップS2106においても図3の表示条件決定部311として機能する。制御部300はまた、操作処理部312としても機能し、入力された表示操作から操作種別、操作量、中心位置又は方向等を取得し、端末101の表示画面に表示されているコンテンツの表示条件を変更する。操作処理部312が取得した操作種別、操作量、中心位置又は方向等の値は、図9のステップS902において、記憶部320の操作履歴保持部326に保持される操作履歴情報500に操作情報501として記録される。制御部300は、図9のステップS903、図14のステップS1401、図16のステップS1601、図19のステップS1901、及び図21のステップS2101において操作履歴判定部313として機能する。制御部300は、図9のステップS907、図10のステップS1001からステップS1006において、表示装置候補抽出部314として機能する。制御部300は、依頼候補表示装置情報取得部315、表示装置候補探索抽出部318、表示装置候補抽出タイミング処理部317としても機能する。表示装置候補探索抽出部318は、表示装置候補抽出タイミング処理部317が決定したタイミングで周辺にある表示装置103を探索し、依頼候補表示装置情報取得部315は見つかった表示装置103についての情報を取得する。表示装置候補探索抽出部318及び依頼候補表示装置情報取得部315は、表示装置103から取得した情報から外部表示装置情報800を生成し、記憶部320の外部表示候補情報保持部324に記憶する。また、制御部300は、コンテンツ取得部316としても機能し、例えばネットワークを介してコンテンツを取得する。取得されたコンテンツは例えば記憶部320のコンテンツ保持部321等に格納される。
記憶部320は、ローカル(又はネットワーク経由)で取得したコンテンツを格納するコンテンツ保持部321として機能する。記憶部320は、また、それらコンテンツ保持部321に格納されているコンテンツの種類、サイズ、セキュリティレベルなどの情報含むコンテンツ管理情報600を記憶するコンテンツ情報保持部322として機能する。記憶部320は、自端末101が備える表示装置102の位置情報、表示画面の物理サイズ、解像度などを含む表示装置情報700を記憶する自端末表示装置情報保持部323として機能する。また、記憶部320は、外部表示装置情報800を記憶する外部表示候補情報保持部324として機能する。記憶部320は、表示装置候補抽出部314により生成された一覧1100を記憶する外部表示装置記憶部325として機能する。記憶部320は、操作履歴情報500を記憶し操作履歴保持部326として機能する。記憶部320は、速度対応倍率設定情報2000を記憶し速度対応倍率保持部327として機能する。
また、以上で述べたいくつかの実施形態において、制御部300及び記憶部320は図4に示す各種機能部として機能する。制御部300は、図9のステップS902において、操作履歴記録部401として機能する。制御部300は、図14のステップS1402からステップS1403、及び図16のステップS1602からステップS1603において外部表示倍率設定部402として機能する。また、制御部300は、図19のステップS1903、及び図21のステップS2103からステップS2104においても外部表示倍率設定部402として機能する。制御部300は、図14のステップS1404、図16のステップS1604、図19のステップS1902及びステップS1904、並びに図21のステップS2102及びステップS2105において表示位置設定部403として機能する。制御部300は、図14のステップS1405、図16のステップS1605、図19のステップS1905、及び図21のステップS2106において表示条件決定部404として機能する。
図22及び図23は、いくつかの実施形態に係る端末101の制御部300によって実行される表示範囲指示枠2200の表示について説明する図である。図22は、いくつかの実施形態に係る端末101の表示装置102に表示されているコンテンツの表示範囲が外部の表示装置103に表示されているコンテンツの表示範囲よりも狭い場合における表示範囲指示枠2200の表示について説明する図である。外部の表示装置103におけるコンテンツの表示範囲が自端末101の表示装置102の表示範囲よりも広く、自端末101の表示装置102に表示されているコンテンツの表示範囲が外部の表示装置103の表示画面内に包含されている場合が存在する。この場合に、端末101の制御部300は、例えば、図示されるように、外部の表示装置103の表示画面内に、自端末101の表示装置102に表示されているコンテンツの表示範囲を示す表示範囲指示枠2200を表示するように表示装置103に指示する。これにより、自端末101の表示装置102に表示されているコンテンツの領域が、外部の表示装置103の表示画面上でどの部分に対応するのかを表示範囲指示枠2200からユーザは知ることができる。
また、図23は、いくつかの実施形態に係る外部の表示装置103に表示されているコンテンツの表示範囲が自端末101の表示装置102に表示されている表示範囲がよりも狭い場合における表示範囲指示枠2200の表示について説明する図である。自端末101の表示装置102におけるコンテンツの表示範囲が外部の表示装置103の表示範囲よりも広く、外部の表示装置103に表示されているコンテンツの表示範囲が自端末101の表示装置102の表示画面内に包含されている場合が存在する。この場合に、端末101の制御部300は、例えば、図示されるように、自端末101の表示装置102の表示画面内に、外部の表示装置103に表示されているコンテンツの表示範囲を示す表示範囲指示枠2200を表示するように表示装置102に指示する。これにより、外部の表示装置103に表示されているコンテンツの領域が、自端末101の表示装置102の表示画面上でどの部分に対応するのかを表示範囲指示枠2200からユーザは知ることができる。
なお、以上に例示した実施形態においては、外部の表示装置103の表示倍率を設定するために用いられる、拡大、縮小、及びスクロール処理における倍率として、コンテンツの縦及び横に対して同じ倍率を用いる例を述べた。しかしながら、いくつかの実施形態はこれに限定されるものでは無い。例えば、いくつかの実施形態においては、コンテンツの縦及び横に対して異なる倍率が用いられてもよい。例えば、表示装置の中には縦及び横の解像度の比率が異なるものが存在する。この様な縦及び横の解像度の比率が異なる表示装置を用いる場合には、縦及び横のうちでより低い解像度を備える軸においてより高い解像度を備える軸で表示される範囲と同程度のコンテンツの範囲が表示されるように縦及び横で異なる倍率を乗じてもよい。
また、いくつかの実施形態においては、コンテンツに対する操作履歴情報500は、例えば、ステップS912でコンテンツの表示終了の入力があった場合にも記憶部320に保持される。そして、次回以降同一のコンテンツを表示した際に、記憶部320に保持した操作履歴情報500を用いて処理を行うように構成してもよい。また、この場合に、前回の表示において外部の表示装置103を用いて表示を行っていた場合には、コンテンツの表示の前にユーザに外部の表示装置103を用いてコンテンツの表示を行うことを提案するように構成してもよい。なお、同一のコンテンツの表示であることは、例えば、ファイル名、ホームページアドレス、及びファイルへのPATH等が一致していることから検出されてもよい。
また、いくつかの実施形態においては、コンテンツの表示倍率の縮小の際に、コンテンツに含まれる情報がつぶれて読めなくなってしまわないように、表示倍率には下限が設定されていてもよい。例えば表示中のコンテンツについて、以下で述べるような「複雑さ」の指標を取得することで、コンテンツを縮小しすぎてしまったことにより画像がつぶれて読めなくなってしまうことの無い表示倍率に調整することができる。まず、例えば、コンテンツがJPEG等の画像ファイルである場合に、その画像を白黒画像に2値化する処理を行う。そして、例えば、表示倍率の拡大縮小を行っていない原画像のサイズにおいて画像を表示した際に画面画素の横のラインについて白から黒(又は黒から白)に画像が変化する回数を数える。そして、各ラインで出た変化の回数を合計することで、原画像サイズにおいて白から黒(又は黒から白)に画像が変化する回数の総数を求める。この総数を原画像の「複雑さ」を表す指標として用いる。続いて、コンテンツを縮小表示した後の画像において、同様にラインごとに白から黒(又は黒から白)に画像が変化する回数を数える。そして、各ラインで出た回数を合計することで、縮小後の画像サイズにおいて白から黒(又は黒から白)に画像が変化する回数の総数を求める。この総数を縮小後の画像の「複雑さ」を表す指標として用いる。そして、縮小後の「複雑さ」を表す総数が、原画像の「複雑さ」を表す総数に比して30%以上減ってしまわないように表示倍率を制御するように構成してもよい。この様に構成することで、画像が許容できないレベルでつぶれてしまうことを防止することができる。例えば、表示条件決定部311又は表示条件決定部404は、表示条件を決定する際に、以上のような「複雑さ」により決定される表示倍率の下限を下回らないように、外部の表示装置103における表示倍率の設定を制御してもよい。
また、いくつかの実施形態においては、図9に示す動作フローは新たなコンテンツが表示される度に起動される。そのため、例えば端末101において複数のコンテンツを表示している場合には、コンテンツ毎に図9に示す動作フローが実行される。この場合に、端末101から複数の外部の表示装置103に対しコンテンツの表示依頼が行われてもよい。この場合には、例えば、第1の外部の表示装置103に第1のコンテンツを表示させ、第2の外部の表示装置103に第2のコンテンツを表示させるといった処理が、いくつかの実施形態において行われてもよい。
また、上記に例示する実施形態においては、コンテンツの拡大操作の際の外部の表示装置103における表示倍率を、拡大操作の実行後の端末101での表示倍率に、1よりも大きい倍率を掛けることで決定する例を述べた。しかしながら、いくつかの実施形態においては、外部の表示装置103における表示倍率は以下のように設定されてもよい。例えば、ピンチアウト操作においてスワイプが行われる前に最初に指定される2点を通る自端末101の表示画面と相似な矩形領域を外部の表示装置103の縦又は横の辺の小さい方いっぱいに拡大されるように表示倍率が設定されてもよい。
また、いくつかの実施形態において、表示されるコンテンツが、例えばウェブ上で提供される地図などの拡大又は縮小処理によりコンテンツに含まれる情報が変更されるコンテンツである場合には、上述したように単に拡大又は縮小した画像を表示させてもよい。しかしながら、この様な場合には、変更された表示倍率に対応する縮尺のコンテンツの情報を再取得して、表示させることでユーザはより詳細な情報を参照することができる。
図24は、いくつかの実施形態に係る外部の表示装置103の機能ブロック構成を例示する図である。外部の表示装置103の制御部2400は、機能部2401として例えば受信部2402、表示部2403、及び通知部2404を含んでいる。また、外部の表示装置103の記憶部2420には、例えばプログラム2421及び表示装置情報2422を格納している。外部の表示装置103の制御部2400は、プログラム2421を読み出して実行することで機能部2401に含まれる例えば受信部2402、表示部2403、及び通知部2404などの機能を提供する。受信部2402は、端末101から送信されるコンテンツの表示依頼を受信する機能部である。また、表示部2403は、端末101から受信したコンテンツの表示依頼に含まれる表示条件に従ってコンテンツを表示装置103の表示画面に表示させる機能部である。通知部2404は、端末101において所定のタイミングで実施される周囲にある表示装置103を探索する処理で端末101から表示装置103についての情報の提供を依頼された場合に、端末101に表示装置情報2422を送信する。表示装置情報2422は、例えば、表示装置103の表示装置画面情報801を外部表示装置情報800に登録するために必要となる表示装置ID802、画面物理サイズ803、画面解像度804、表示装置位置807、及び識別情報810の情報を含んでいる。
図25は、いくつかの実施形態に係る表示装置103の制御部2400によって実行される表示処理の動作フローを例示する図である。図25の表示処理の動作フローは、例えば、表示装置103の制御部2400が記憶部2420に格納されているプログラム2421を読み出して実行することで実施される。一実施形態においては、表示装置103が起動すると表示処理は開始する。ステップS2501において、表示装置103の制御部2400は、コンテンツの表示依頼を受信したか否かを判定する。コンテンツの表示依頼を受信していない場合(ステップS2501がNo)には、ステップS2501へと戻り処理を繰り返す。一方、コンテンツの表示依頼を受信した場合(ステップS2501がYes)には、ステップS2502へと進む。ステップS2502において、表示装置103の制御部2400は、受信した表示依頼に含まれる表示条件に従って、表示装置103が備える表示画面にコンテンツを表示し、本動作フローは終了する。例えば、以上のようにして、表示装置103の表示画面には、端末101においてステップS910で決定された表示条件に従って、コンテンツが表示される。
図25のステップS2501において、外部の表示装置103の制御部2400は、受信部2402として機能する。また、図25のステップS2502において、外部の表示装置103の制御部2400は、表示部2403として機能する。
図26は、いくつかの実施形態に係る、端末101及び外部の表示装置103を実現するためのコンピュータ2600のハードウェア構成を例示する図である。図26のコンピュータ2600のハードウェア構成は、例えば、プロセッサ2601、メモリ2602、記憶装置2603、読取装置2604、通信インタフェース2606、入出力装置2607、及び表示機器2611を含んでいる。なお、プロセッサ2601、メモリ2602、記憶装置2603、読取装置2604、通信インタフェース2606、入出力装置2607は、例えば、バス2608を介して互いに接続されている。
プロセッサ2601は、メモリ2602を利用して上述の動作フローの手順を記述したプログラムを実行することにより、上述した各機能部の一部または全部の機能を提供する。例えば、端末101の制御部300は、例えばプロセッサ2601である。また、端末101の記憶部320は、例えばメモリ2602、記憶装置2603、及び着脱可能記録媒体2605を含んでいる。また、外部の表示装置103の制御部2400は、例えばプロセッサ2601である。また、制御部2400の記憶部2420は、例えばメモリ2602、記憶装置2603、及び着脱可能記録媒体2605を含んでいる。
メモリ2602は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含んで構成される。記憶装置2603は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、又は外部記録装置である。
読取装置2604は、プロセッサ2601の指示に従って着脱可能記録媒体2605にアクセスする。着脱可能記録媒体2605は、例えば、半導体デバイス(USBメモリ等)、磁気的作用により情報が入出力される媒体(磁気ディスク等)、光学的作用により情報が入出力される媒体(CD−ROM、DVD等)などにより実現される。通信インタフェース2606は、プロセッサ2601の指示に従ってネットワーク2610を介してデータを送受信する。入出力装置2607は、例えば、ユーザからの指示を受け付けるタッチパネル、キーボード及びマウスなどのデバイス、及びディスプレイなどの表示機器2611との間のインタフェース、並びにスピーカなどの音声機器との間のインタフェースに相当する。なお、コンピュータ2600の通信インタフェース2606は無線通信120のための通信インタフェースと、それに対応する通信装置を含んでいる。例えば、Bluetooth(登録商標)、DLNA(登録商標)、UPnP(登録商標)及び無線LANなどの無線通信120が可能な通信インタフェース2606及びそれに対応する通信装置を備える。端末101及び外部の表示装置103は、通信インタフェース2606及び通信装置を介して無線通信120を行う。入出力装置2607は表示機器2611と接続されており、表示機器2611に例えばコンテンツの表示等を指示する。表示機器2611は、例えばブラウン管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、プロジェクタなどの機器を含む。表示機器2611は、コンピュータ2600のプロセッサ2601の指示に従い、例えば通信インタフェース2606を介して入力される、及び記憶装置2603に格納されている静止画または動画などの映像信号を表示する。
なお、端末101の表示装置102の表示部303は、例えば表示機器2611である。端末101の入力部304は、例えば、入出力装置2607である。端末101の通信部305は例えば通信インタフェース2606である。
実施形態に係る各プログラムは、例えば、下記の形態で端末101及び外部の表示装置103に提供される。
(1)記憶装置2603に予めインストールされている。
(2)着脱可能記録媒体2605により提供される。
(3)プログラムサーバなどのサーバ2609から提供される。
以上で述べたいくつかの実施形態によれば、ユーザの操作状況に基づいて、ユーザがより大きな表示装置を必要としていると推定されるタイミングで、ユーザの操作意図をくみ取り、より強調したかたちでユーザの近傍にある表示装置に情報を表示できる。そのため、よりよい情報参照環境をユーザに提供すること可能となる。
以上において、いくつかの実施形態について説明してきた。しかしながら、本発明に係る実施形態は上記の実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態及び代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各種実施形態は、その趣旨及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、前述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、本発明に係る種々の実施形態を成すことができることが理解されよう。或いは、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して又は置換して、或いは実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して本発明に係る種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。