JP2013205595A - 撮像装置、並びにそのピント調節方法及びピント調節プログラム - Google Patents

撮像装置、並びにそのピント調節方法及びピント調節プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影モードの設定に依らずに、あるいは撮影モードの設定自体がない場合でも、ピント調節を短時間に行う。
【解決手段】ピント調節のために移動自在に設けられたAF用レンズ31aを有する撮像レンズ31と、イメージセンサ32と、現在の位置情報を取得するGPS46と、最も出現頻度が高い最頻被写体距離が撮影場所に対応付けて定められる被写体距離テーブル55(または統計データ54)を記憶するストレージ43と、現在の位置を被写体距離テーブル55と照合し、現在の位置に対応する最頻被写体距離を取得することにより、撮影をしようとしている被写体の距離を推定する被写体距離推定部56と、最頻被写体距離に対応する位置にAF用レンズ31aを移動させて初期位置とし、この初期位置からAF用レンズ31aを移動させて、合焦位置の探索をするAF制御部33と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は自動的にピント調節を行うオートフォーカス機能を有する撮像装置、並びにそのピント調節方法及びピント調節プログラムに関する。
デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置には、自動的にピント調節を行うオートフォーカス機能がほぼ標準的に搭載されている。また、近年では、携帯電話機やスマートフォン、PDA、ノート型パソコン、携帯型ゲーム機等(以下、携帯電話機等という)にもデジタルカメラが搭載されたものが多く普及しているが、こうした携帯電話機等に搭載されるデジタルカメラにおいても、オートフォーカス機能が搭載される場合が多い。
オートフォーカスの方式には、被写体に赤外光等を照射して測距し、ピント調節を行うアクティブ方式や、レンズや撮像素子を通して得た画像のコントラスト比等を利用してピントを調節するパッシブ方式が知られているが、コンパクトなデジタルカメラや携帯電話機等に搭載されるデジタルカメラでは、概ねパッシブ方式のオートフォーカスが採用されている。
パッシブ方式のオートフォーカスには、さらに、画像のコントラストが最も高くなる位置にピントを調節するコントラスト方式と、入射光を2つに分割して得られる2つの像の位相差が所定値になるようにピント調節をする位相差方式の2つが知られているが、いずれの場合もオートフォーカス用の光学レンズ(以下、AF用レンズ)を前後に駆動しながら画像を取得し、これらの画像のコントラスト比や位相差を検出及び評価しつつ、最適なピントになるAF用レンズの位置(以下、合焦位置)を探索する。このため、AF用レンズの初期位置が合焦位置から離れている場合には、AF用レンズが合焦位置に辿り着くまでに時間がかかってしまうことがある。
こうしたことから、パッシブ方式のオートフォーカスを採用するデジタルカメラにおいて、ピント調節に要する時間を短縮する技術が知られている(特許文献1,2)。例えば、特許文献1には、過去に撮影した画像について合焦位置のヒストグラムを予め作成しておき、このヒストグラムに基づいて、合焦位置になる可能性が高い範囲内において合焦位置の探索をし、ピント調節に要する時間を短縮する技術が開示されている。また、特許文献1,2に開示されているように、撮影モードを設定する場合には、設定した撮影モードに応じて合焦位置の探索範囲を変えることにより、ピント調節に要する時間を短縮する技術も知られている。
特開2003−270521号公報 特開2007−249238号公報
特許文献1のように、過去の撮影における合焦位置の統計から、新たな撮影の合焦位置になりそうな範囲を推定する場合、過去の撮影と次の撮影で同じような撮影をする場合にはピント調節に要する時間が短縮されることもあるが、過去の撮影傾向と全く異なる撮影をする場合にはかえってピント調節に時間を要することがある。例えば、風景を多く撮影した後に、動植物等の接写をする場合、遠景に対応する範囲で合焦位置の探索が行われることになるので、AF用レンズが合焦位置に辿り着くまでにはかえって時間がかかる。このような不具合は、過去の撮影と新たな撮影において、同じような撮影をし続けることを前提としているから生じるものであり、同じ被写体を連続して撮影するような場合を除けば、通常は、過去の全撮影における合焦位置の統計に基づいて新たな撮影の合焦位置を合理的に推定することは難しい。
また、撮影モードを設定する場合、選択した撮影モードが被写体距離の範囲が概ね判別できるような場合には、撮影モード毎に合焦位置の探索範囲を設定したり、過去の撮影時の合焦位置から同じ撮影モードによる新たな撮影の合焦位置を予測したりすれば、ピント調節に要する時間が短縮されることがあると考えられる。例えば、人物撮影モードが設定された時には、被写体である人物は概ね1〜2m程度の距離にいるケースが多いことから、この範囲にピントが合う範囲内で合焦位置を探索すれば良いことは当然である。
しかし、オートモード等、被写体距離が絞り込めないような撮影モードもある。また、携帯電話機等のデジタルカメラでは撮影モードの設定自体がないことも多い。これらの場合、前述のようにピント調節に長時間を要してしまう問題は依然として残されており、撮影モードの設定によらずにピント調節を短時間に行うことができるようにすることが望まれている。
本発明は、撮影モードの設定に依らずに、あるいは撮影モードの設定自体がない場合でも、ピント調節を短時間に行うことを目的とする。
本発明の撮像装置は、ピント調節のために移動自在に設けられたピント調節用の光学レンズを有する撮像レンズと、前記撮像レンズによって結像される像を撮像するイメージセンサと、現在の位置情報を取得する位置情報取得手段と、最も出現頻度が高い最頻被写体距離が撮影場所に対応付けて定められる被写体距離データを記憶する記憶手段と、撮影をするときに前記位置情報を取得して現在の位置を前記被写体距離データと照合し、現在の位置に対応する前記最頻被写体距離を取得することにより、撮影をしようとしている被写体の距離を推定する被写体距離推定手段と、前記被写体距離推定手段から得た前記最頻被写体距離に対応する位置に前記ピント調節用の光学レンズを移動させて初期位置とし、当該初期位置から前記ピント調節用の光学レンズを移動させつつ得られる画像に基づいてピントが合っているか否かを評価して、合焦位置の探索をするピント調節手段と、を備えることを特徴とする。
前記被写体距離データは、過去に撮影した複数の画像に付帯された位置情報と被写体距離の各情報の統計に基づいて生成されたものを少なくとも含んでいることが好ましい。
前記被写体距離データは、前記撮影場所毎の被写体距離の出現頻度を示すヒストグラム、または、前記ヒストグラムに基づいて算出した前記最頻被写体距離と各々の前記撮影場所とを対応付けたテーブルであることが好ましい。
前記被写体距離データは、前記撮影場所に加え、さらに撮影時間帯毎に前記最頻被写体距離が定められ、前記被写体距離推定手段は、前記位置情報と現在時刻を前記被写体距離データの前記撮影場所及び前記撮影時間帯と照合して、対応する前記最頻被写体距離を取得することが好ましい。
過去に撮影した複数の画像に付帯された位置情報を取得し、前記複数の画像の撮影位置が分布する所定範囲を撮影場所として抽出する撮影場所抽出手段と、抽出した前記撮影場所に属する前記画像に付帯された各々の被写体距離に基づいて、前記撮影場所毎の被写体距離の出現頻度を表すヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、前記ヒストグラムから前記撮影場所毎に前記最頻被写体距離を算出する最頻被写体距離算出手段と、を備えることが好ましい。
前記被写体距離データには、現在の位置に対応する前記撮影場所が登録されていない場合に使用する前記最頻被写体距離が含まれていることが好ましい。
現在の位置に対応する前記撮影場所が登録されていない場合に使用する前記最頻被写体距離は、過去に撮影した画像のうち前記撮影場所に分類されない画像に付帯された位置情報と被写体距離の各情報の統計に基づいて生成されたものであることが好ましい。
前記被写体距離データには、前記撮影場所及び前記最頻被写体距離とともに、前記撮影場所に対応する施設が登録されており、前記被写体距離推定手段は、現在の位置に対応する前記撮影場所が前記被写体距離データに登録されていない場合に、現在の位置に対応する施設と同類の施設についての前記最頻被写体距離を取得することが好ましい。
前記被写体距離データには、観光スポットにおける前記最頻被写体距離が予め登録されていることが好ましい。
前記被写体距離データは、撮影をして画像が増加したときに更新されることが好ましい。
前記被写体距離データの更新は、撮影をする度に行われることが好ましい。
本発明のピント調節方法は、位置情報取得手段から現在の位置の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、最も出現頻度が高い最頻被写体距離が撮影場所に対応付けて定められる被写体距離データに基づいて、前記現在の位置に対応する前記最頻被写体距離を取得することにより、撮影をしようとしている被写体の距離を推定する被写体距離推定ステップと、前記被写体距離推定ステップで取得された前記最頻被写体距離に対応する位置にピント調節用の光学レンズを移動させて初期位置とし、当該初期位置から前記ピント調節用の光学レンズを移動させつつ得られる画像に基づいてピントが合っているか否かを評価して、合焦位置の探索をするピント調節ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明のピント調節プログラムは、位置情報取得手段から現在の位置の位置情報を取得し、最も出現頻度が高い最頻被写体距離が撮影場所に対応付けて定められる被写体距離データに基づいて、前記現在の位置に対応する前記最頻被写体距離を取得することにより、撮影をしようとしている被写体の距離を推定し、ピント調節手段によって、取得した前記最頻被写体距離に対応する初期位置にピント調節用の光学レンズを移動させ、さらに、当該初期位置から前記ピント調節用の光学レンズを移動させつつ得られる画像に基づいてピントが合っているか否かを評価させることにより、合焦位置の探索をさせることを特徴とする。
本発明によれば、撮影モードの設定に依らずに、あるいは撮影モードの設定自体がない場合でも、ピント調節を短時間に行うことができる。
スマートフォンの前面側の構成を示す斜視図である。 スマートフォンの背面側の構成を示す斜視図である。 スマートフォンの電気的構成を示すブロック図である。 統計データ及び被写体距離テーブルの生成手順を示すフローチャートである。 画像と位置情報の関係を示すグラフである。 統計データの概要を示す説明図である。 撮影場所及び撮影時間帯が異なる場合の統計データの概要を示す説明図である。 被写体距離テーブルの概要を示す説明図である。 撮影及びピント調節の手順を示すフローチャートである。 合焦位置の探索とAF用レンズの動きの関係を示す説明図である。 変形例の撮影及びピント調節の手順を示すフローチャートである。 マップデータを使用して、抽出した撮影場所の施設を特定する例を示す説明図である。 マップデータを使用する場合の被写体距離テーブルを示す説明図である。 撮影場所の施設を特定した変形例のピント調節の手順を示すフローチャートである。 統計データ及び被写体距離テーブルの更新手順を示すフローチャートである。 ネットワーク上に画像等を保存する例を示す説明図である。
図1に示すように、スマートフォン10は、平板状の筐体11の前面に、タッチパネル12、スピーカ13、マイクロフォン14等を備える。また、図1及び図2に示すように、筐体11の側面には、例えば操作部16(図3も参照)や外部接続端子(図3参照)等が設けられている。
タッチパネル12は、操作メニューや画像、アプリケーションウィンドウ等を表示する表示画面と、ユーザの接触を検知して操作の入力指示を受ける操作部を兼ねた表示入力部である。タッチパネル12が受ける操作の入力指示は、タッチパネル12に表示されたボタン等のソフトウェアキーに対応するものであり、スマートフォン10あるいはスマートフォン10が実行するアプリケーションは、タッチパネル12からの入力操作に基づいて動作する。タッチパネル12は、例えば最後の入力から所定時間経過後等、使用されないときにはスリープ状態にされ、操作部16の操作によりスリープ状態から復帰して、操作画面等を表示し、操作入力の受け付けるようになる。
後述するメインカメラ21やサブカメラ22の起動や設定、撮影実行等の操作は、タッチパネル12に表示されるレリーズボタン等によって行われる。また、メインカメラ21やサブカメラ22が出力するスルー画像もタッチパネル12に表示される。
スピーカ13は、タッチパネル12の上方に設けられ、通話時の音声や、スマートフォン10が実行するアプリケーションが再生する音楽や音声等を出力する。マクロフォン14は、タッチパネル12の下方に設けられ、通話時の音声入力や、スマートフォン10への操作指示の入力に使用される。
筐体11の側面に設けられる操作部16は、タッチパネル12に依らない操作が必要な動作を制御するためのものであり、いわゆるハードウェアキーである。操作部16としては、例えば、電源ボタン16aやボリュームコントローラ16b、スリープ状態にされたタッチパネル12を復帰させたり、その他入力操作を行ったりするためのコントロールボタン(図示しない)等が設けられている。また、外部接続端子49(図3参照)は、イヤホンや電源ケーブル、通信ケーブル等との各種接続端子である。
また、スマートフォン10は、メインカメラ21とサブカメラ22の2台のデジタルカメラを搭載している。メインカメラ21は筐体11の背面側に設けられており(図2参照)、人物や風景等、主としてスマートフォン10の使用者を含まない画像を撮影するためのカメラである。すなわち、メインカメラ21は通常の単製品のデジタルカメラとほぼ同様の目的で使用されるデジタルカメラである。このため、後述するようにメインカメラ21はオートフォーカスによるピント調節が可能なように構成されている。
一方、サブカメラ22は筐体11の前面側に設けられており(図1参照)、スマートフォン10の使用者を含む画像を撮影するためのカメラである。サブカメラ22の主要な撮影対象はスマートフォン10を把持する使用者(あるいはその近傍の物等)にほぼ限られているので、サブカメラ22は、ピントがスマートフォン10の使用者近傍に固定された固定焦点カメラであり、メインカメラ21のようなオートフォーカス機能は搭載されていない。なお、メインカメラ21やサブカメラ22は、音声とともに動画(画像)をリアルタイムに送受信するビデオ通話にも使用される。
図3に示すように、メインカメラ21は、撮像レンズ31、イメージセンサ32、AF制御部33等を備える。
撮像レンズ31は、例えば3〜5枚程度の光学レンズを有し、その内の少なくとも1つはAF用レンズ31aであり、ピント調節のために光軸Lに沿って移動自在に設けられている。AF用レンズ31aの位置は、AF制御部33によって制御される。
イメージセンサ32は撮像レンズ31の背後に配置され、撮像面に結像された被写体の像を撮像して画像データを出力する。イメージセンサ32は、例えばCMOS型撮像装置であるが、CCD型撮像装置を用いても良い。イメージセンサ32が出力する画像データは、画像処理部38によってホワイトバランス補正処理等の各種画像処理を施され、タッチパネル12にスルー画像として表示される。また、レリーズボタン(ソフトウェアキー)を押して撮影を実行することにより出力された画像データは、画像処理部で各種画像処理が施された後、例えばストレージ43に保存される。なお、保存される画像53は、いわゆるEXIF形式(Exchangeable image file format)であり、被写体距離や撮影日時、GPS(Global Positioning System)46から得られる撮影場所の位置情報等の各種情報が付帯される。
AF制御部33は、AF用レンズ31aによって自動的なピント調節(オートフォーカス制御)を行うためのピント調節手段であり、AF用レンズ31aの位置を制御する制御機構やピントが合っているか否かを評価する評価回路等(図示しない)を備える。例えば、AF制御部33は、AF用レンズ31aを移動させつつ、イメージセンサ32が出力する画像データを取得してAF評価値を算出し、AF評価値が最適値になるようにAF用レンズ31aを移動させることにより、合焦位置を探索する。AF評価値は例えば所定領域内のコントラストであり、この場合、コントラストが最大になる位置が合焦位置である。したがって、AF制御部33は、イメージセンサ32から得られる画像データについてAF評価値を逐次算出し、AF評価値が大きくなる向きにAF用レンズ31aを移動させ、最終的にAF評価値が最大になる位置にAF用レンズ31aを配置する。
また、AF制御部33は、上述の自動的なピント調節を行うときに、被写体距離推定部56から入力される被写体距離の推定範囲(最頻被写体距離)に基づいて、AF用レンズ31aの初期位置を決定し、この初期位置にAF用レンズ31aを移動させた後に、合焦位置の探索を開始する。このため、可動範囲Eの端から端にAF用レンズ31aを移動させ、可動範囲Eの全域で合焦位置の探索を行うのではなく、可動範囲Eのうち一部範囲で合焦位置の探索が行われる。
AF制御部33は、CPU41から入力されるAF開始指示に応じて、上述の自動的なピント調節を行う。AF制御部33にAF開始指示が入力されるタイミングは、例えば、タッチパネル12に表示されるレリーズボタンがタッチされ、撮影実行が指示された場合である。また、タッチパネル12に表示されるスルー画像の任意箇所を使用者がタッチして、タッチした箇所の被写体にピント調節を行う指示を入力した場合、場面が大きく変化した場合等でもAF制御部33にAF開始指示が入力される。
なお、AF評価値を算出する所定領域は、画像の全画面でも良いし、自動的に指定される(あるいはスマートフォン10の使用者によって指定された位置を中心とする)一定の範囲内でも良い。また、本実施形態では、AF制御部33はコントラスト方式でピント調節を行うが、撮像レンズ31あるいはイメージセンサ32が位相差を検出可能な構成であるときには、位相差方式でピント調節を行なっても良い。さらに、AF制御部33は、イメージセンサ32から直接得られる画像データのかわりに、各種画像処理を施されたスルー画像をAF評価値の算出に用いても良い。
サブカメラ22は、撮像レンズ36とイメージセンサ37を備える。撮像レンズ36は、例えば3〜5枚程度の光学レンズを有するが、固定焦点レンズであり、ピント調節のために光軸Lに沿って移動可能なレンズは設けられていない。イメージセンサ37は、メインカメラ21のイメージセンサ32と同様に、例えばCMOS型撮像装置である。
スマートフォン10は、上述のメインカメラ21及びサブカメラ22の他に、CPU41、ストレージ43、時計45、GPS46、無線通信部47、通話部48、外部接続端子49、バッテリ51、被写体距離推定部56等を備える。これらのカメラ21,22やCPU41等の各部は、データバスやシステムバス等52によって接続されている。
CPU41は、スマートフォン10の動作を統括的に制御する制御装置であり、オペレーティングシステムやその他のアプリケーションにしたがって、スマートフォン10の各部を動作させる。
ストレージ43は、ROMやRAM、ソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)等の各種メモリや記憶装置、あるいはこれらの集合体であり、オペレーティングシステムやその他アプリケーション、及びこれらで用いられる各種データ等が記憶される記憶手段である。また、ストレージ43には、メインカメラ21やサブカメラ22で撮影された複数の画像53や、統計データ54、被写体距離テーブル55等が記憶される。
時計45は、無線通信部47や通話部48によるデータ通信によって所定のタイミングでインターネット上のサーバに同期してほぼ常に正確な現在時刻を計測する。また、時計45は、スマートフォン10の各部からの要求に応じて、現在時刻を出力する。例えば、被写体距離推定部56は、メインカメラ21による撮影時に時計45から現在時刻を取得する。時計45は、標準電波を受信して時刻合わせをしても良く、スマートフォン10の使用者が初期設定をした時からの経過時間を現在時刻として計時しても良い。
GPS46は、複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信して測位演算処理をすることにより、スマートフォン10の位置情報を検出する位置情報検出手段である。位置情報は、緯度、経度、及び高度である。また、GPS46は、電話回線ネットワークや無線LANスポットから得られる情報(基地局の位置等)を利用して、スマートフォン10の位置情報を検出しても良い。GPS46は、スマートフォン10の各部から要求に応じてスマートフォン10の位置情報を検出し、要求した各部に検出した位置情報を出力する。例えば、被写体距離推定部56は、メインカメラ21による撮影時にGPS46から位置情報を取得する。
無線通信部47は、移動通信ネットワークや無線LANネットワークに接続し、通話音声やデータの通信を無線で行う。図3では、無線通信部47にアンテナ47aを1つだけ示すが、無線通信部47には複数のアンテナが各々設けられており、移動通信ネットワークを介して通話をしつつ、無線LANネットワークに接続してデータ通信を行うことも可能である。
通話部48は、マイクロフォン13やスピーカ14から音声を入出力する。例えば、通話部48は、マイクロフォン13から入力される音声を、移動通信ネットワーク等を介して送信可能な音声データに変換して無線通信部47を介して送信する。また、通信部48は、無線通信部47により移動通信ネットワーク等を介して受信した音声データを復号してスピーカ14から出力する。
外部接続端子49は、前述のようにイヤホンや電源ケーブル、通信ケーブル等との各種接続端子である。ここでは、外部接続端子49を1つ例示しているが、例えば、イヤホンジャックと電源ケーブルコネクタは各々設けられている。イヤホンジャックにイヤホンを接続すれば、スピーカ14から出力される音声等はイヤホンに出力される。また、スマートフォン10に電源ケーブルを接続すると、スマートフォン10の各部に電力を供給するバッテリ51が充電される。なお、電源ケーブルコネクタと通信ケーブルコネクタのように共通化可能なものは1つで良い。
被写体距離推定部56は、撮影をしようとしている被写体の距離を推定する手段であるとともに、撮影をしようとしている被写体の距離を推定するためのデータを生成する手段(撮影場所抽出手段,ヒストグラム生成手段,及び最頻被写体距離算出手段)でもある。具体的には、被写体距離推定部56は、過去に撮影された複数の画像53に付帯された被写体距離、撮影日時、位置情報を収集して統計データ54を生成し、生成した統計データ54に基づいてさらに被写体距離テーブル55を生成する。統計データ54は、撮影場所及び撮影時間帯と、各画像53を撮影した時の被写体距離の出現頻度とを対応付けるデータベースである。また、被写体距離テーブル55は、統計データ54から、各撮影場所の撮影時間帯毎において、最も出現頻度が高い被写体距離の範囲をリスト化したデータである。このため、撮影場所と撮影時間帯を指定して被写体距離テーブル55を参照すれば、指定した撮影場所及び撮影時間帯について、最も出現頻度が高い被写体距離の範囲(以下、最頻被写体距離という)が得られる。
また、被写体距離推定部56は、メインカメラ21による撮影を行うときに、時計45から現在時刻を、GPS46から位置情報をそれぞれ取得し、撮影を行おうとしている現在の場所及び現在時刻の属する時間帯を指定して被写体距離テーブル55を参照し、現在の場所及び時間帯の最頻被写体距離を得ることにより、現在行おうとしている撮影の被写体距離の範囲を推定する。被写体距離推定部56は、被写体距離の推定範囲である最頻被写体距離のデータを、AF制御部33に入力する。AF制御部33では、前述のように最頻被写体距離に基づいてAF用レンズ31aの初期位置を決定され、この初期位置から合焦位置の探索を開始する。
なお、現在時刻及び位置情報の取得、現在の場所及び時間帯の最頻被写体距離を推定、及びAF制御部33への最頻被写体距離の入力は、CPU41からAF制御部33にAF開始指示が入力されたときに行われる。
図4に示すように、統計データ54及び被写体距離テーブル55は、付帯データ読出ステップS11,撮影場所抽出ステップS12,時間帯分類ステップS13,ヒストグラム生成ステップS14,最頻被写体距離算出ステップS15,被写体距離テーブル生成ステップS16によって生成される。各ステップS11〜S16の詳細は以下のとおりである。
まず、前提として、メインカメラ21で過去に撮影した各画像53には、少なくとも撮影日時、撮影場所の位置情報、被写体距離の3つの情報が付帯されている。このため、図5に示すように、各画像53から付帯データを読み出して、位置情報のうち緯度及び経度に対して撮影画像の有無をマッピングすると、複数の画像53が撮影された場所をグループ分けすることができる。図5では、ある緯度及び経度に対して、過去に撮影した画像53がある箇所を○で示している。例えば、過去に撮影された画像53の撮影場所は概ね撮影場所A〜Dのいずれかであり、これらの何れにも属さない飛び地の撮影場所R1〜R3があるとする。
被写体距離推定部56は、まず、ストレージ43から各画像53から付帯データを読み出す(付帯データ読出ステップS11)。そして、読み出した付帯データから得られる位置情報に基づいて、撮影回数が一定の範囲内に所定数以上集まっている範囲を、撮影頻度が高い“撮影場所”として抽出し、複数の画像53を抽出した各撮影場所に対応付けて分類する(撮影場所抽出ステップS12)。撮影回数が一定の範囲内に所定数以上集まっている範囲とは、例えば、過去に10回以上撮影されたことがある半径20m以内の範囲である。図5の場合には、撮影場所抽出ステップにより、撮影場所A〜Dが抽出され、各画像53は概ね撮影場所A〜Dのいずれかに分類される。なお、所定範囲内に集まっていない、所定範囲内に集まっていても撮影回数が少ない等の理由で、抽出した撮影場所A〜Dの何れにも属さない撮影場所R1〜R3で撮影された画像53は、まとめて“その他”の撮影場所で撮影された画像53として分類される。ここで抽出される撮影場所は、スマートフォン10のユーザがよく訪れ、かつ、撮影機会が多い場所に対応する。例えば、抽出された撮影場所A〜Dは、自宅、オフィス、レストラン、公園等に対応する。
なお、抽出する撮影場所は、緯度及び経度の範囲を示すデータであるが、図6及び図7では説明の便宜上、撮影場所A〜D及びその他という名称を用いている。
上述のように撮影場所を抽出すると、被写体距離推定部56は、撮影日時に基づいて、各撮影場所に属する画像53を所定の撮影時間帯T1,T2,T3,・・・にさらに分類する(時間帯分類ステップS13)。そして、図6及び図7に示すように、撮影場所及び撮影時間帯毎に、各撮影場所の各撮影時間帯に属する画像53について、被写体距離の出現頻度を示すヒストグラム57を生成する(ヒストグラム生成ステップS14)。
撮影時間帯T1,T2,T3,・・・は、例えば、T1:午前6時〜午前10時、T2:午前10時〜午後2時、T3:午後2時〜午後6時、・・・等である。“他”の時間帯は、T1,T2,T3,・・・で分類しなかったその他の時間帯である。撮影時間帯T1,T2,T3,・・・に分類する時間の区分は任意であり、撮影機会が多い一般的な生活実態に応じて定めれば良い。例えば、昼食等の料理を撮影するユーザも多いので、食事時の時間帯を分断しないような時間帯の区分にすることが好ましい。
また、被写体距離の出現頻度は、例えば、C1(至近から0.6m未満)、C2(0.6m以上1.0m未満)、C3(1.0m以上1.8m未満)、C4(1.8m以上3.0m未満)、C5(3.0m以上無限遠まで)の5種類分類する。被写体距離C1〜C5はそれぞれ撮影頻度が高い被写体距離の分類である。被写体距離C1〜C5は、例えば接写時、卓上の文書等の撮影時、一般的な撮影における人物等の撮影時、遠方の人物等の撮影時、風景等の遠景の撮影時の被写体距離にそれぞれ対応する。
このように、各撮影場所及び各撮影時間帯について生成したヒストグラム57の集合体が統計データ54である。各撮影場所及び各撮影時間帯について生成したヒストグラム57は、同様の傾向になることもあるが、基本的には撮影場所または撮影時間帯の何れかが異なれば、それぞれ異なる傾向のヒストグラムになる。例えば、図6に示すように、撮影場所Aの撮影時間帯T1について生成したヒストグラム57と、図7に示すように、撮影場所Cの撮影時間帯T3について生成したヒストグラムは、各々異なる。
上述のように統計データ54を生成すると、被写体距離推定部56は、各撮影場所及び各撮影時間帯のヒストグラム57に基づいて最頻被写体距離を求める(最頻被写体距離算出ステップS15)。そして、撮影場所,撮影時間帯,及び最頻被写体距離を対応付けてリスト化することにより、図8に示すように、被写体距離テーブル55を生成する(被写体距離テーブル生成ステップS16)。例えば、撮影場所Aの撮影時間帯T1では、被写体距離C4の範囲が最も出現頻度が高いので(図6参照)、被写体距離テーブル55には、撮影場所“A”、撮影時間帯“T1”、最頻被写体距離“C4(1.8〜3.0m)”が関連付けて登録される。
なお、被写体距離テーブル55は、撮影場所及び撮影時間帯が指定された時に最頻被写体距離を迅速に求めるために予め作成されるものである。被写体距離テーブル55は、撮影場所及び撮影時間帯に対応する最頻被写体距離が予めリストされているので、統計データ54にアクセスし、さらに指定する撮影場所及び撮影時間に対応するヒストグラム57を読み出し、各被写体距離C1〜C5の出現頻度を比較してその都度最頻被写体距離を決定するよりも、通常は迅速に最頻被写体距離を得ることができる。当然ながら、迅速に最頻被写体距離を得られるならば、統計データ54に直接アクセスして最頻被写体距離を算出するようにしても良い。また、保持するデータ量を低減させる場合も、被写体距離テーブル55を省略して、統計データ54に直接アクセスするようにしても良い。
以下、タッチパネル12に表示されるメニューからメインカメラ21を起動して被写体の撮影を行う場合の作用を説明する。
図9に示すように、まず、タッチパネル12に表示したレリーズボタンがタッチされることにより、撮影実行の指示が入力され、CPU41からAF制御部33にAF開始指示が入力されたとする(ステップS31)。
AF制御部33にAF開始指示が入力されると、被写体距離推定部56は、時計45から現在時刻を取得するとともに(ステップS32)、GPS46から位置情報を取得する(ステップS33)。そして、被写体距離推定部56は、取得した位置情報と現在時刻を、被写体距離テーブル55の撮影場所及び撮影時間帯と照合し(ステップS34)、現在位置及び現在時刻に合致する撮影場所及び撮影時間帯が登録されているか否かを判別する(ステップS35)。具体的には、GPS46から取得する位置情報に含まれる緯度及び経度を、被写体距離テーブル55の撮影場所(緯度及び経度の範囲)に含まれるか否かを、登録された撮影場所について順に照合し、登録された撮影場所に現在位置が属するか否かを判別する。現在位置が登録された撮影場所に属する場合には、さらに、該当する撮影場所に関連付けて登録された撮影時間帯と現在時刻を比較して、現在時刻に対応するデータが被写体距離テーブル55に登録されているか否かを判別する。
現在位置及び現在時刻に対応するデータが被写体距離テーブル55に登録されていた場合、被写体距離推定部56は、被写体距離テーブル55から、現在位置及び現在時刻に対応する撮影場所及び撮影時間帯に関連付けて登録された最頻被写体距離を取得し、AF制御部33に入力する(ステップS36)。
一方、上述のように現在位置及び現在時刻に該当するデータが登録されていない場合、被写体距離推定部56は、“その他”の撮影場所の現在時刻に対応する撮影時間帯のデータから、最頻被写体距離を取得し、AF制御部33に入力する(ステップS37)。
AF制御部33は、AF開始指示を受け、被写体距離推定部56からの最頻被写体距離の入力されたときに、AF用レンズ31aを駆動して、ピント調節を開始する(ステップS38)。このとき、AF制御部33は、まず、AF用レンズ31aを最頻被写体距離に対応する初期位置に移動させる。その後、この初期位置からAF評価値を算出しつつ、AF用レンズ31aを移動させることにより、合焦位置を探索する。
最頻被写体距離は前述のように被写体距離の範囲C1〜C5(図6−7参照)である。このため、例えば、最頻被写体距離C3に対応する位置とは、AF用レンズ31aの可動範囲Eのうち一部の範囲のことである。したがって、例えば、最頻被写体距離に対応する可動範囲の端の位置(最も短い被写体距離に対応する位置、または最も長い被写体距離に対応する位置)が、AF用レンズ31aの初期位置にされる。
図10最上段に示すヒストグラム57のように、ある撮影場所及びある撮影時間帯において、最頻被写体距離はC3(1.0〜1.8m)であるとすると、その下の図10(A)〜(C)に示すように、最頻被写体距離C3に対応するAF用レンズ31aの可動範囲E’は破線で囲む範囲である。このとき、ピント調節を行うときのAF用レンズ31aの初期位置は、例えば可動範囲E’左端であり、AF用レンズ31aは右端に向けてAF評価値を算出しながら移動され、合焦位置が探索される。
図10(A)のように、AF評価値が最大になる合焦位置が、最頻被写体距離C3に対応する可動範囲E’に含まれている場合には、初期位置から可動範囲E’の右端に向けてAF用レンズ31aを移動させるとAF評価値は増大する。そして、AF用レンズ31aが合焦位置を通過した時にAF評価値が減少に転じる。このため、AF制御部33は、AF評価値の減少を検知すると、AF用レンズ31aを可動範囲E’の左端に向けて移動させ、AF評価値が最大になった合焦位置に配置することにより、ピント調節が完了する。
図10(B)に示すように、最頻被写体距離C3よりも遠くに実際の被写体がある場合、初期位置から可動範囲E’の右端に向けてAF用レンズ31aを移動させるとAF評価値は増大するが、最頻被写体距離C3に対応する可動範囲E’内に合焦位置はない。しかし、AF制御部33は、被写体距離推定部56から入力される最頻被写体距離にしたがって、AF用レンズ31aの初期位置を決定するのであり、合焦位置の探索範囲を入力された最頻被写体距離に対応する可動範囲E’だけにするのではない。このため、AF制御部33は、AF評価値が減少に転じるまで可動範囲E’の右端を超えてAF用レンズ31aを移動させ、前述と同様に合焦位置にAF用レンズ31aを配置する。このため、最頻被写体距離C3に対応する可動範囲E’内に合焦位置がなくてもピント調節は正常に完了する。
また、図10(C)に示すように、最頻被写体距離C3よりも近くに実際の被写体がある場合も同様である。この場合、初期位置から可動範囲E’の右端に向けてAF用レンズ31aが移動されると、AF評価値は減少するので、AF制御部33は、AF用レンズ31aの移動方向をすぐさま反転させ、合焦位置を探索する。このとき、可動範囲E’の左端(初期位置)を超えて合焦位置の探索をすることは前述の場合と同様であり、この場合もピント調節は正常に完了する。
上述のように合焦位置の探索が完了し、AF要レンズ31aが合焦位置に辿り着くと、撮影が実行され、イメージセンサ32は撮像面に結像された像を撮像し、画像データが出力される(図9,ステップS39)。
以上のように、スマートフォン10のメインカメラ21で撮影をするときには、被写体距離推定部56によって撮影場所及び撮影時間帯に応じた最頻被写体距離を求め、この最頻被写体距離に対応する範囲E’で優先的に合焦位置の探索が行われる。すなわち、過去の撮影から合焦する確率が高い部分で優先的に合焦位置の探索を行う。このため、例えば、全可動範囲Eを端から端まで順にAF用レンズ31aを移動させてやみくもに合焦位置を探索する場合よりも、短時間でピント調節が完了する確率が高くなる。
また、被写体距離推定部56は、撮影を行う場所及び時間帯に合致した最頻被写体距離を求めるので、撮影しようとしている被写体が、優先的に合焦位置を探索する被写体距離の範囲内にある確率は高い。したがって、単に過去に撮影した画像53の全体から最頻被写体距離を求める場合と比較しても、短時間でピント調節が完了する確率は高い。
具体的には、数日前の昼間に近所の公園で遠方の人物を多数撮影し、その後のある晩、行きつけのレストランで新しい料理の撮影をする場合を考える。この場合、単に過去に撮影した画像53の全体から最頻被写体距離を求めていると、数日前の昼間に近所の公園で遠方の人物を多数撮影したことによって、遠景の撮影に対応した範囲で合焦位置が優先的に探索されようになっているので、レストランでの撮影時にはピント調節に要する時間が短縮されないばかりか、かえってピント調節に長時間を要してしまうことすらある。一方、上述の実施形態のように、撮影場所及び撮影時間帯を考慮して最頻被写体距離を求めるようにしておけば、最頻被写体距離を求めるために考慮される過去の画像53は、このレストランで同様の時間帯に撮影した画像のみである。このため、数日前に近所の公園で遠方の人物を多数撮影したとしても、これらの撮影はレストランでの撮影には影響せず、レストランでの撮影時には近景の撮影に適した範囲で合焦位置が優先的に探索されるので、短時間でピント調節を完了することができる。
なお、上述の実施形態では、レリーズボタンの操作により、撮影実行の指示が入力された場合にピント調節を行う例を説明したが、タッチパネル12に表示されるスルー画像の任意箇所を使用者がタッチして、タッチした箇所の被写体にピント調節を行う指示を入力した場合でも同様である。
なお、上述の実施形態では、撮影を行おうとしている場所及び時間帯に合致するデータが被写体距離テーブル55に登録されていない場合、“その他”の撮影場所に対応するデータを使用するが(図9ステップS37)、その他の撮影場所に対応するデータよりも適切なデータが登録されている場合にはそのデータを使用しても良い。
例えば、図11に示すように、被写体距離テーブル55に現在の場所及び時間帯に合致するデータがない場合、現在の場所に対応するが、他の時間帯に対応するデータがあるか否かをチェックする(ステップS41)。現在の時間帯に対応するデータが登録されていなくても、現在の場所に対応する他の時間帯のデータが登録されている場合には、それを使用して最頻被写体距離を求めるようにする(ステップS42)。そして、現在の場所に対応するデータすら登録されていない場合にだけ、“その他”の撮影場所に対応するデータから最頻被写体距離を算出するようにする(ステップS37)。
こうすると、被写体距離テーブル55に、現在の場所及び時間帯に対応するデータが登録されていない場合でも、その他の撮影場所に対応するデータから最頻被写体距離を求めるより、最頻被写体距離に被写体がある確率が高くなる。
例えば、自宅内で無限遠の遠景を撮影する機会は殆どなく、近景を撮影する機会が多いと考えられる。その他の撮影場所は、抽出した撮影場所のどれにも属さいない画像の集合から得られるデータなので、その他の撮影場所に分類された画像が遠景を撮影した画像ばかりであれば、早朝に撮影したことがないばかりに、自宅内で近景を撮影しているにもかかわらず、遠景に対応する範囲で優先的に合焦位置が探索されてしまう。一方、上述のように撮影時間帯まで合致しなくても、撮影場所が合致したデータを使用すれば、過去に自宅で早朝に撮影したことがなくても、過去に自宅で昼間に撮影したことがあれば、近景に対応する範囲で合焦位置が優先的に探索される。
なお、上述の実施形態では、撮影しようとしている場所及び時間帯が、少なくとも“その他”に登録されていることを前提としたが、その他の撮影場所でも、現在の時間帯のデータが登録されていないような場合もある。この場合、例えば、AF用レンズ31aの全可動範囲Eで、端から端まで順に合焦位置を探索すれば良い。こうした例外的な場所及び時間帯での撮影時にはピント調節の時間短縮効果は得られ難いが、スマートフォン10のメインカメラ21を使用した複数回の撮影全体を考えれば、上述のピント調節の時間短縮効果が得られる撮影を多くすることができることに変わりはない。
なお、上述の実施形態では、統計データ54及び被写体距離テーブル55の生成時に、GPS46から得た位置情報(緯度及び経度)の範囲を撮影場所として抽出するが、さらに、マップデータを参照して、撮影場所の施設を統計データ54や被写体距離テーブル55に登録しても良い。
例えば、図12に示すように、マップデータ61を参照すれば、被写体距離推定部56が抽出した撮影場所A〜Dの施設を特定できる場合がある。図12では、撮影場所Aは公園、撮影場所Bはレストラン、撮影場所Cは住宅(自宅)、撮影場所Dはカフェである。マップデータ61は、例えば、ストレージ43に予め記憶しておいたものでも良いし、GPS46から得た位置情報をもとに無線通信部47を介してリアルタイムに取得しても良い。また、抽出した撮影場所A〜Dの施設の特定は、被写体距離推定部56がマップデータ61を参照して行えば良い。
そして、マップデータ61を参照して特定した撮影場所A〜Dの施設は、撮影場所(緯度及び経度等の座標)、撮影時間帯、最頻被写体距離とともに関連付けて、例えば、図13に示すように、被写体距離テーブル55に登録しておく。もちろん、統計データ54にも登録しておいて良い。
このように、撮影場所A〜Dの施設を被写体距離テーブル55に登録しておくと、図14に示すように、撮影をしようとしている現在の場所及び時間帯に合致するデータ被写体距離テーブル55に登録されていない場合に、被写体距離推定部56は、GPS46から得た位置情報に基づいてマップデータを参照し(ステップS51)、現在の場所の施設の特定を試みるようにすることができる(ステップS52)。そして、現在の場所の施設が特性された場合には、同類の施設のデータを用いて、最頻被写体距離を求め(ステップS53)、これを用いて迅速なピント調節を行うことができる。例えば、レストランで料理を撮影する趣味を持つユーザは、初めて訪れたレストランでも料理を撮影する可能性が高い。この場合、過去に行きつけのレストランでの料理の撮影経験があれば、初めて訪れたレストランであっても、行きつけのレストランでの撮影と同様に高速なピント調節が行われる。
なお、上述の実施形態では、過去に撮影した画像53の付帯データに基づいて、統計データ54及び被写体距離テーブル55を生成する例を説明したが、統計データ54及び被写体距離テーブル55に登録するデータはこれに限らない。例えば、観光スポット等、多くの人が訪れる場所は撮影対象がほぼ決まっていることがあり、また、初めて訪れる場所であることも多い。さらに、過去に撮影した画像53の付帯データに基づいて作成しただけの統計データ54及び被写体距離テーブル55に対応するデータが登録されていない可能性が高い。このため、観光スポット等については、過去に撮影した画像53の付帯データによらずに、撮影場所、撮影時間帯、及び最頻被写体距離のデータを予め統計データ54や被写体距離テーブル55に登録しておくことが好ましい。こうしておけば、初めて訪れる観光スポット等で、多くの人が撮影対象とする被写体を撮影するときには、ピント調節を迅速に行うことができる。
なお、新たな撮影時に最頻被写体距離内に被写体がある確率を高めるためには、撮影をして画像53が増えた場合、統計データ54及び被写体距離テーブル55を、増加した分の画像53の情報が反映されたデータにすることが当然好ましい。可能であれば、新たな画像53を撮影する毎に、その情報が逐次統計データ54及び被写体距離テーブル55に反映されることが好ましい。したがって、撮影をして画像53が増えた場合、上述の実施形態で説明したのと同様に、統計データ54及び被写体距離テーブル55を再生成し、既存の統計データ54及び被写体距離テーブル55を置き換えても良い。
しかし、スマートフォン10の性能等によっては、統計データ54及び被写体距離テーブル55の生成は必ずしも迅速に行えるものではないので、統計データ54及び被写体距離テーブル55は撮影をして画像53が増える度に再生成するのではなく、データを追加して更新し、撮影をして増えた画像53の情報が反映されるようにすることがより望ましい。
統計データ54及び被写体距離テーブル55の更新は、例えば、図15に示すように行うことができる。まず、撮影をして増えた分の画像53の付帯データを読み取る(ステップS71)。そして、その位置情報を既存の統計データ54あるいは被写体距離テーブル55に登録された撮影場所と照合して、既存の撮影場所に分類可能か否かを判別する(ステップS72)。
既存の撮影場所に分類可能な場合、さらに撮影時間帯で分類して(ステップS73)、対応する撮影場所及び撮影時間帯のヒストグラム57において、被写体距離の出現頻度を更新する(ステップS74)。そして、更新されたヒストグラムについて、最頻被写体距離を再び算出する(ステップS75)。そして、被写体距離テーブル55において、対応する撮影場所及び撮影時間帯について再算出した最頻被写体距離を更新する(ステップS76)。
一方、既存の撮影場所に分類できない撮影場所であった場合、“その他”の撮影場所に分類された画像53とともに新たな撮影場所の抽出を試みる(ステップS77)。撮影場所の抽出方法は、統計データ54及び被写体距離テーブル55の生成時(図4,ステップS12)と同様である。但し、参照する画像53は、全画像ではなく、“その他”の撮影場所に分類された画像と、新たに撮影された画像のみである。
新たな撮影場所の抽出がされなかった場合には、新たに撮影されて増えた画像は、“その他”の撮影場所に分類する(ステップS78)。そして、前述と同様、さらに撮影時間帯で分類して、ヒストグラムデータを更新し、最頻被写体距離を再算出して、被写体距離テーブル55も更新する(ステップS73〜S76)。
新たな撮影場所が抽出された場合には、この新たな撮影場所に属する画像53をさらに撮影時間帯で分類し(ステップS79)、生成時と同様に撮影場所及び撮影時間帯毎のヒストグラム57を生成して統計データ54に追加する(ステップS80)。そして、新たに抽出した撮影場所及び撮影時間帯のヒストグラムから最頻被写体距離を算出して(ステップS81)、これらの撮影場所、撮影時間帯、及び最頻被写体距離のデータを関連付けて被写体距離テーブル55に追加する(ステップS76)。
上述のように、統計データ54及び被写体距離テーブル55を更新する場合、統計データ54及び被写体距離テーブル55を再生成する場合と比較して、処理を素早く行うことができる。このため、例えば、撮影を実行して、新たな画像53を取得する度に、統計データ54及び被写体距離テーブル55を逐次更新することもできる。但し、統計データ54及び被写体距離テーブル55を更新するタイミングは任意であり、メインカメラ21をシャットダウンした時に更新しても良いし、所定枚数の画像が増えた時場合に更新しても良く、設定等で定めた所定期間毎に更新をしても良い。スマートフォン10やメインカメラ21の動作に支障がなければ、更新頻度は高いほうが良い。
なお、上述の実施形態では、スマートフォン10自身(ローカル)のストレージ43に、画像53や統計データ54、被写体距離テーブル55を記憶しておくが、図16に示すように、これらの記憶場所はネットワーク上のストレージ81でも良い。また、ネットワーク上のストレージ81にこれらのデータを記憶する場合には、これらのデータを同ユーザの別の機器82や他のユーザのスマートフォン等と共有化しても良い。但し、少なくとも被写体距離テーブル55は、ローカルにも保持しておくことが好ましい。メインカメラ21の起動の度にネットワークに接続して被写体距離テーブル55等を取得すると、データ通信のためにメインカメラ21(スマートフォン10)の動作が遅くなってしまったり、通信環境が悪ければ、被写体距離テーブル55の取得に失敗してしまったりすることがあるからである。
また、上述の実施形態では、スマートフォン10自身が被写体距離推定部56により統計データ54及び被写体距離テーブル55を生成するが、スマートフォン10自身は被写体距離テーブル55を使用して迅速なピント調節を行うことができれば良いので、統計データ54及び被写体距離テーブル55の生成や更新は、ネットワーク上の別の機器(例えば、スマートフォン10に接続されるコンピュータ等)で行ない、その機器から被写体距離テーブル55を取得して使用だけをしても良い。
なお、上述の実施形態では、メインカメラ21で撮影をする度に、AF制御部33は被写体距離推定部56から最頻被写体距離を取得して、ピント調節を行うが、連続して撮影を行うときには必ずしも全ての撮影で、被写体距離推定部56から最頻被写体距離を取得する必要はない。連続して撮影を行うときには、被写体距離推定部56からの最頻被写体距離の取得は、少なくとも最初の1回の撮影時(あるいは最初のAF開始指示の入力時)に行えば良い。例えば、連続して撮影を行う場合には被写体距離が大きく変化することは少ない。このため、最初の1回で被写体距離推定部56から最頻被写体距離を取得して用いたピント調節を行い、2回目以降は1回目の撮影(1回目のピント調節)時の被写体距離が属する範囲(最頻被写体距離C1〜C5のいずれかに相当する範囲)でピント調節を行えば良い。連続した撮影か、離散的な撮影かの判別は、例えば、撮影間隔や撮影場所から行うことができる。
なお、上述の実施形態では、AF制御部33は入力された最頻被写体距離に対応する可動範囲E’の一端を、ピント調節時のAF用レンズ31aの初期位置とする例を説明したが(図10)、最頻被写体距離に対応する範囲で優先的に合焦範囲を探索することができれば、AF用レンズ31aの初期位置は最頻被写体距離に対応する可動範囲E’の一端でなくても良い。例えば、最頻被写体距離に対応する可動範囲E’の中央をAF用レンズ31aの初期位置として合焦位置の探索を行っても良い。また、最頻被写体距離に対応する可動範囲E’からわずかに外れた位置をAF用レンズ31aの初期位置として、最頻被写体距離に対応する可動範囲E’から合焦位置の探索を行っても良い。
さらに、最頻被写体距離に対応する可動範囲E’の一端をピント調節時のAF用レンズ31aの初期位置とする場合、最頻被写体距離に対応する可動範囲E’のどちらの端をAF用レンズ31aの初期位置とするかは任意であるが、2番目に出現頻度が高い被写体距離の範囲に対応する方向に向けて合焦位置の探索を行うことが好ましい。
例えば、前述の図10(A)のように、最頻被写体距離C3に対応する可動範囲E’の左端をAF用レンズ31aの初期位置とし、2番目に出現頻度が高い被写体距離の範囲に対応する右方向(C4:1.8〜3.0mに対応する可動範囲)に向けてAF用レンズ31aを移動させながら合焦位置の探索を行うことが好ましい。逆に、最頻被写体距離C3に対応する可動範囲E’の右端をAF用レンズ31aの初期位置として、左方向にAF用レンズ31aを移動させながら合焦位置の探索を行うことは好ましくない。最頻被写体距離C3に対応する可動範囲E’に合焦位置がない場合、次に合焦位置がある可能性が高いのは2番目に出現頻度が高い被写体距離の範囲だからである。
このように、AF用レンズ31aの初期位置、及びAF用レンズ31aの最初の移動方向を決定するためには、2番目に出現頻度が高い被写体距離の範囲を、被写体距離テーブル55に登録しておく必要がある。2番目に出現頻度が高い被写体距離の範囲は、最頻被写体距離と同様に統計データ54から算出することができる。最頻被写体距離と、2番目に出現頻度が高い被写体距離の範囲が隣接していない場合も同様である。また、前述のように、最頻被写体距離C3に対応する可動範囲E’の端をAF用レンズ31aの初期位置にせず、可動範囲E’の中央等を初期位置にする場合も、この初期位置からAF用レンズ31aを最初に移動方向する方向の決定については同様である。
なお、上述の実施形態では、画像53がEXIF形式であり、撮影日時、位置情報、被写体距離のデータが付帯されていることを前提としているが、こうしたデータが全く付帯されていない画像や、付帯データがあっても撮影日時、位置情報、被写体距離のデータのいずれかが欠けている画像がある場合がある。このような場合でも、撮影日時、位置情報、被写体距離が完備された画像53のみから統計データ54及び被写体距離テーブル55を生成することができれば、付帯データがない画像があっても上述の実施形態で説明した動作に支障はない。
なお、上述の実施形態では、撮影場所を抽出するための閾値を、撮影回数について10回以上、抽出する範囲について半径20m以内としたがこれらの値はもちろん任意である。
なお、上述の実施形態では、複数の画像53は抽出された撮影場所のいずれかに重複なく分類されているが、複数の撮影場所に重複して分類されていても良い。これは抽出した各撮影場所の一部が重複していることを意味するが、この重複場所での撮影時には、例えば、撮影回数が多い方の撮影場所についてのデータから最頻被写体距離を求めるようにしておけば良い。また、撮影回数に応じて重み付けをして最頻被写体距離を求めるようにしても良い。
なお、上述の実施形態では、撮影場所と撮影時間帯の2つをキーにして画像53を分類し、統計データ54及び被写体距離テーブル55を生成する例を説明したが、統計データ54及び被写体距離テーブル55は、少なくとも撮影場所について画像53を分類して生成されていれば良く、撮影時間帯による分類は任意である。例えば、自宅内等、撮影場所によって被写体距離が限られてしまう場合が多いからである。逆に、撮影時間帯だけでの分類は、屋外で遠景を撮影した画像と屋内で近景を撮影して得た画像が同じ時間帯であれば同じ分類になってしまう。もちろん、より撮影シーンに合致した被写体距離を推定するためには、上述の実施形態のように、撮影場所で分類した上で、さらに撮影時間帯で分類して最頻被写体距離を求めることが好ましい。
なお、上述の実施形態では、画像をEXIF形式で記憶することにより、被写体距離や撮影場所等の情報を付帯しているが、画像の保存形式は任意であり、被写体距離や撮影場所等の情報は画像とは別に記憶されていても良い。
なお、上述の実施形態では、GPS46で位置情報を取得するが、電話回線ネットワークの基地局との通信状況等により現在位置を取得できる場合には、必ずしもGPS46を備える必要はない。
なお、上述の実施形態では、緯度及び経度に基づいて撮影場所を抽出しているが、さらに高度を考慮して撮影場所を抽出しても良い。
なお、上述の実施形態で説明したように、スマートフォン10及び同様の撮像装置の各部を動作させるプログラムも本発明に含まれるものである。
なお、上述の実施形態では、スマートフォン10がメインカメラ21とサブカメラ22を備える例を説明したが、サブカメラ22はなくても良い。また、サブカメラ22にオートフォーカス機能がない例を説明したが、サブカメラ22にオートフォーカス機能を搭載する場合には、サブカメラ22による撮影時にも本発明は好適である。
なお、上述の実施形態では、スマートフォン10を例に説明したが、オートフォーカス機能があるカメラを搭載し、かつ、統計データ54及び被写体距離テーブル55を生成する環境があれば、スマートフォン以外の機器にも本発明は好適である。例えば、GPSと時計を内蔵した単製品のデジタルカメラや携帯電話機等にも本発明は好適である。
10 スマートフォン
12 タッチパネル
21 メインカメラ
22 サブカメラ
31a AF用レンズ
45 時計
46 GPS
53 画像
54 統計データ
55 被写体距離テーブル
56 被写体距離推定部
57 ヒストグラム

Claims (13)

  1. ピント調節のために移動自在に設けられたピント調節用の光学レンズを有する撮像レンズと、
    前記撮像レンズによって結像される像を撮像するイメージセンサと、
    現在の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    最も出現頻度が高い最頻被写体距離が撮影場所に対応付けて定められる被写体距離データを記憶する記憶手段と、
    撮影をするときに前記位置情報を取得して現在の位置を前記被写体距離データと照合し、現在の位置に対応する前記最頻被写体距離を取得することにより、撮影をしようとしている被写体の距離を推定する被写体距離推定手段と、
    前記被写体距離推定手段から得た前記最頻被写体距離に対応する位置に前記ピント調節用の光学レンズを移動させて初期位置とし、当該初期位置から前記ピント調節用の光学レンズを移動させつつ得られる画像に基づいてピントが合っているか否かを評価して、合焦位置の探索をするピント調節手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記被写体距離データは、過去に撮影した複数の画像に付帯された位置情報と被写体距離の各情報の統計に基づいて生成されたものを少なくとも含んでいることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記被写体距離データは、前記撮影場所毎の被写体距離の出現頻度を示すヒストグラム、または、前記ヒストグラムに基づいて算出した前記最頻被写体距離と各々の前記撮影場所とを対応付けたテーブルであることを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 前記被写体距離データは、前記撮影場所に加え、さらに撮影時間帯毎に前記最頻被写体距離が定められ、
    前記被写体距離推定手段は、前記位置情報と現在時刻を前記被写体距離データの前記撮影場所及び前記撮影時間帯と照合して、対応する前記最頻被写体距離を取得することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 過去に撮影した複数の画像に付帯された位置情報を取得し、前記複数の画像の撮影位置が分布する所定範囲を撮影場所として抽出する撮影場所抽出手段と、
    抽出した前記撮影場所に属する前記画像に付帯された各々の被写体距離に基づいて、前記撮影場所毎の被写体距離の出現頻度を表すヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、
    前記ヒストグラムから前記撮影場所毎に前記最頻被写体距離を算出する最頻被写体距離算出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記被写体距離データには、現在の位置に対応する前記撮影場所が登録されていない場合に使用する前記最頻被写体距離が含まれていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 現在の位置に対応する前記撮影場所が登録されていない場合に使用する前記最頻被写体距離は、過去に撮影した画像のうち前記撮影場所に分類されない画像に付帯された位置情報と被写体距離の各情報の統計に基づいて生成されたものであることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  8. 前記被写体距離データには、前記撮影場所及び前記最頻被写体距離とともに、前記撮影場所に対応する施設が登録されており、
    前記被写体距離推定手段は、現在の位置に対応する前記撮影場所が前記被写体距離データに登録されていない場合に、現在の位置に対応する施設と同類の施設についての前記最頻被写体距離を取得することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記被写体距離データには、観光スポットにおける前記最頻被写体距離が予め登録されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記被写体距離データは、撮影をして画像が増加したときに更新されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記被写体距離データの更新は、撮影をする度に行われることを特徴とする請求項10記載の撮像装置。
  12. 位置情報取得手段から現在の位置の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    最も出現頻度が高い最頻被写体距離が撮影場所に対応付けて定められる被写体距離データに基づいて、前記現在の位置に対応する前記最頻被写体距離を取得することにより、撮影をしようとしている被写体の距離を推定する被写体距離推定ステップと、
    前記被写体距離推定ステップで取得された前記最頻被写体距離に対応する位置にピント調節用の光学レンズを移動させて初期位置とし、当該初期位置から前記ピント調節用の光学レンズを移動させつつ得られる画像に基づいてピントが合っているか否かを評価して、合焦位置の探索をするピント調節ステップと、
    を備えることを特徴とするピント調節方法。
  13. 位置情報取得手段から現在の位置の位置情報を取得し、
    最も出現頻度が高い最頻被写体距離が撮影場所に対応付けて定められる被写体距離データに基づいて、前記現在の位置に対応する前記最頻被写体距離を取得することにより、撮影をしようとしている被写体の距離を推定し、
    ピント調節手段によって、取得した前記最頻被写体距離に対応する初期位置にピント調節用の光学レンズを移動させ、さらに、当該初期位置から前記ピント調節用の光学レンズを移動させつつ得られる画像に基づいてピントが合っているか否かを評価させることにより、合焦位置の探索をさせることを特徴とするピント調節プログラム。
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