JP2013204311A - 電気錠 - Google Patents

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Yasuo Koike
康雄 小池
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Abstract

【課題】筐体の種類が異なる場合であっても異なる制御基板を用意する必要がなく、そのため低コスト化を実現できる電気錠を提供する。
【解決手段】通信機能を有する記録媒体との無線通信により錠前の施解錠を行う電気錠であって、金属を少なくとも一部に用いた筐体(11)と、電波により前記記録媒体との距離を測定するために用いるアンテナ(22)と、アンテナ(22)による電波の受信強度に対応する値を検知する検知手段(33)と、アンテナ(22)からの電波に対して検知手段(33)で検知された記録媒体からの電波の受信強度に対応する値に基づいて、記録媒体がアンテナ(22)から所定距離内にあるか否かを判定する記録媒体判定閾値を設定する設定手段(34)と、を備え、少なくともアンテナ(22)は筐体(11)内に設けられた。
【選択図】図4

Description

本発明は、無線通信により施解錠を行う電気錠に関する。
従来から、非接触ICカード等の記録媒体を識別キーとする電気錠においては、カードリーダのアンテナから定期的に電波を発信し、その電波が非接触ICカードに反射した反射波を受信することにより非接触ICカードがカードリーダにかざされたことを検知する方法を採用しており、このような電気錠システムが特許文献1に記載されている。
ICカードがかざされたか否かについての判定には、ICカードがカードリーダにかざされたとき、カードリーダのアンテナから発信される電波に対するICカードの反射波による磁場の変化を利用する。磁場は、金属体の影響により変化する。ICカードがかざされたか否かについての判定は、金属体を有するICカードがアンテナに接近したときの磁場の変化をアンテナの受信強度の変化として検知することにより行う。カードリーダは、磁場の変化を検知するための接近検知部を備える。磁場の変化を検知するため、受信強度に対応する値として電圧値を用いる。
金属体を有するICカードがカードリーダに接近していないときは、磁場の変化も起こらないはずである。電気錠の製造時には、このようにICカードがカードリーダに接近していない時に接近検知部で検知された電圧値を検知基準値として設定し、制御基板に実装されたROMに記憶させる。また、ICカードが所定距離でカードリーダにかざされたときの受信強度の変化(電圧値の低下)を検出するための閾値をカード判定閾値として設定し、制御基板に実装されたROMに記憶させる。
図6(a)に示すようにICカードがかざされていない状態におけるカード検知電圧を検知基準値とし、図6(b)に示すように検知基準値から電圧が低下した値をカード判定閾値とする。カード検知電圧がカード判定閾値以上低下すれば、ICカードがかざされたと判定する。なお、アンテナから定期的に発信される電波を検知するため、電圧は図(●部)のように間欠した状態で検知される。
特許文献1に記載されるように、上記のアンテナや接近検知部などを備えた電気錠制御部は筐体内に設けられる。従来から、電気錠の強度や見た目の質感を担保するため、筐体は金属製である。
一方、RFIDを用いたRFID通信システムにおいて、予めメモリ等に格納された無線通信の特性に対応した閾値を設定し、実際に検出された検波電圧をその閾値と比較して検知電圧が低すぎるか否かを判定することにより、例えば送信出力(変調出力)を増大させるように特定の通信パラメータの値を変更し、検出される検波電圧が大きくなるように制御する技術が特許文献2に開示されている。
特開2011−202362号公報 特開2008−85649号公報
上述したように、金属体の影響により磁場は変化する。よって、カードリーダが筐体内に収容される場合、筐体の金属部分における材質や厚み等によって磁場に影響を及ぼすことになる。また、筐体による磁場への影響は、筐体内におけるカードリーダの搭載位置、つまり筐体とカードリーダ自体との距離によって影響の度合が異なってくる。
このような筐体の材質等による磁場への影響は、上述の検知基準値やカード判定閾値にも影響を与えることになる。つまり、カードリーダを筐体に収容した場合における磁場への影響によって、検知基準値がすでに変動しているため、このときの検知基準値と、仮に筐体が樹脂製であり収容されるカードリーダが何らの影響も受けない場合における検知基準値とは異なる値となる。
また、カード判定閾値は、上述のとおり磁場の影響によって、検知基準値の変動に連動して変動することに加え、カードリーダにICカードがかざされたときの電圧の低下分が変化することによっても変動する。
ところで、上記の筐体は、これが取り付けられるドアの外観に合わせて多種多様な形状や材質のものが用意されている。よって、筐体内に設けられるアンテナや接近検知部などを備えた電気錠制御部の配置が、筐体ごとの形状や材質によって異なってくることになる。そうなると、例えば筐体の形状に制約される筐体内のアンテナや接近検知部などを備えた電気錠制御部の配置関係によっては、筐体自体からうける磁場への影響が筐体ごとに異なってくることになる。
それによって、上記の検知基準値やカード判定閾値も筐体ごとに異なってくることになる。つまり、筐体の材質等により検知基準値やカード判定閾値は逐一異なってくるということである。そこで、カードリーダを筐体に収容したときの検知基準値およびカード判定閾値を異なる筐体ごとに測定し、測定された検知基準値およびカード判定閾値を設定した専用の制御プログラムを組み込んだ専用の制御基板を異なる筐体ごとに用意しなければならない。
図7(a)に示すように、筐体Aに上記電気錠制御部を収容したときのカード判定閾値が検知基準値から0.1V低下した値であるとする。一方、図7(b)に示すように、筐体Bに上記電気錠制御部を収容したときのカード判定閾値が検知基準値から0.3V低下した値であるとする。そうなると、異なるカード判定閾値による専用の制御基板を筐体Aと筐体Bそれぞれに用意しなければならない。
そして、上述のように筐体の種類は豊富であるため、筐体毎に異なるカード判定閾値での専用の制御基板を筐体の種類分用意しなければならない。
つまり、カード判定閾値を設定するための制御プログラムの処理内容やこれを組み込む制御基板の内部構造はほとんど同一であるにも関わらず、筐体毎にカード判定閾値が異なるだけで、筐体毎に専用の制御プログラムを用意し、これを組み込んだ専用の制御基板を在庫しておかなければならない。こうして筐体の種類毎に在庫するとなると、それだけ在庫管理の手間が増え、また場合によっては特定の在庫だけ積み上がるおそれがあり、コスト高となるおそれがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、筐体の種類が異なる場合であっても異なる制御基板を用意する必要がなく、そのため低コスト化を実現できる電気錠を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の電気錠は、通信機能を有する記録媒体との無線通信により錠前の施解錠を行う電気錠であって、金属を少なくとも一部に用いた筐体と、電波により記録媒体との距離を測定するために用いるアンテナと、アンテナによる電波の受信強度に対応する値を検知する検知手段と、アンテナからの電波に対して検知手段で検知された記録媒体からの電波の受信強度に対応する値に基づいて、記録媒体がアンテナから所定距離内にあるか否かを判定する記録媒体判定閾値を設定する設定手段と、を備え、少なくともアンテナは筐体内に設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、筐体の種類が異なる場合であっても異なる制御基板を用意する必要がなく、そのため低コスト化を実現できる電気錠を提供することができる。
本発明の実施形態の電気錠に係るカードリーダが筐体に収容された状態およびICカードを示す概略斜視図である。 本発明の実施形態の電気錠における制御ブロック図である。 本発明の実施形態の電気錠においてICカードをかざした状態で低下した電圧をカード判定閾値に設定することを示すグラフである。 本発明の実施形態の電気錠において、ICカードをカードリーダから所定距離を離した状態でかざした場合のカード判定閾値の設定フロー図である。 本発明の実施形態の電気錠において、ICカードをカードリーダに密着した状態でかざした場合のカード判定閾値の設定フロー図である。 検知電圧基準値およびカード判定閾値を定義するグラフである。 異なる筐体間でカード判定閾値が変動する様子を示す比較図である。
本発明の実施形態の電気錠1について、以下図面を用いて説明する。図1に示すように、本実施形態の電気錠1は、筐体11、ドアハンドル12と、デットボルト13と、ラッチボルト14と、電気錠制御部16と、電源部17と、錠駆動部18と、カードリーダパネル19とを備える電気錠ユニットがドア15に取り付けられた状態で構成される。なお、電気錠制御部16と、電源部17と、錠駆動部18とが筐体11に収容されている様子を明らかにするため、図1のように示すが、図1は、筐体11内におけるこれらの収容位置を厳密に示したものではない。
筐体11は、電気錠制御部16、電源部17、錠駆動部18等を内部に収容するための筐体である。また、筐体11は、防犯上の強度や見た目の質感を担保すべくアルミやステンレス等の金属体で構成される。さらに、筐体11は、ドア15の外観や材質等に応じて種々の形状や材質のものが採用される。よって、筐体11内の電気錠制御部16と、電源部17と、錠駆動部18の収容位置およびカードリーダパネル19の取付位置は、筐体11の形状や材質によって左右される。
レバーハンドル12は、利用者がドア15を開閉するために使用され、デッドボルト13は、これをドア15の側端から突出させ、又はドア15の内部へ退避させることで施解錠を行うためのボルトである。
ラッチボルト14は、利用者がレバーハンドル12を回動させることでドア15の側端から突出し、又はドア15の内部へ退避する、ドア15の開閉を制御するためのボルトである。
電気錠制御部16は、これにICカード20との無線通信により錠前の施解錠を行うユニットである。電気錠制御部16の詳細については後述する。
電源部17は、電気錠制御部16や錠駆動部18へ電源を供給するための電源装置である。本実施形態において、電気錠制御部16や錠駆動部18への電源は、電源部17に収容される電池から直流電源によって供給するが、これに限定されず、例えば交流電源をAC/DCコンバータで所望の電圧値に変換した直流電源により供給してもよい。
錠駆動部18は、内蔵するソレノイドやモータの駆動によりデッドボルト13をドア15の側端から突出させ、又はドア15の内部へ退避させる機構である。錠駆動部18の制御については後述する。
カードリーダパネル19は、電気錠制御部16とICカード20との無線通信を容易にするため例えば、非導電性の樹脂で構成され、筐体11の前側上方に取り付けられる。利用者がカードリーダパネル19にICカード20をかざすことで、筐体11内に収容された電気錠制御部16から発信された電波をカードリーダパネル19を通してICカード20で受信し、ICカード20からの反射波をカードリーダパネル19を通して受信した電気錠制御部16がICカード20を判別すると、電気錠制御部16とICカード20との間で無線通信が行われる。
ICカード20は、電気錠制御部16との無線通信により電気錠の施解錠を行うための樹脂製のカード(記録媒体)であり、いずれも不図示のアンテナと、CPUと、不揮発性メモリとを内蔵する。本実施形態においては、ICカード20が有する金属によって、電気錠制御部16から発信された電波によってつくられる磁場が変化することを利用する。
なお、ICカード20が内蔵するアンテナと、CPUと、不揮発性メモリについては、電気錠制御部16がICカード20を判別した後に行われる電気錠制御部16とICカード20の通信において動作させるものであり、本発明におけるカード判定閾値の設定以後の処理に関わるものであるため、説明を省略する。
次に、図2を用いて、本実施形態の電気錠1に係る電気錠制御部16を始めとした各処理部について説明する。本実施形態の電気錠1は、上述の通り、筐体11内に電気錠制御部16と、電源部17と、錠駆動部18とを備える。そして、電気錠制御部16は、制御部21と、アンテナ部22と、信号出力部23と、記憶部24とを備える。さらに、制御部21は、電波発信制御部31と、信号出力制御部32と、検知部33と、設定部34と、カード照合部35と、電気錠駆動制御部36とを備え、これらの各処理部は、電気錠制御部16が備えるCPUが動作することにより機能する。
アンテナ部22は、電波を発信して電気錠制御部16の近傍に磁場を発生させ、ICカード20からの反射波を受信(磁場の変化を検知)するための、例えばループ状のアンテナである。アンテナ部22は、電波の発信・受信において筐体11からの影響を最小限にするため、例えば筐体11内の上方で筐体11の前面近傍に収容され、また筐体11によって電波の発信・受信が妨げられることが無いように、電波の発信・受信部位がカードリーダパネル19で覆われる。
信号出力部23は、ICカード20を判定するための閾値を設定部34により設定するため、設定者あるいはユーザにICカード20を電気錠制御部16にかざすタイミングを知らせるガイド信号を出力するために設けられる。閾値は、ICカード20が電気錠制御部16にかざされたとき検知部33により検知される電圧値である。本実施形態においては、例えば、信号出力部23としてLEDを採用し、ガイド信号としてLEDの発光による光信号によりICカード20を電気錠制御部16にかざすタイミングを知らせる構成をとるが、これに限定されず、例えば、スピーカから音を鳴らすなど、ガイド信号として音声信号を出力する構成をとってもよい。
なお、信号出力部23に代えて、例えば、電源投入後の一定時間経過後に電気錠制御部16にICカード20をかざすことでICカードを判定するための閾値を設定する構成としてもよい。
電波発信制御部31は、アンテナ部22から発信させる電波を制御するために設けられる。電波発信制御部31は、例えば、電源部17に収容される電池の消耗を抑えるため、アンテナ部22から電波を一定の間隔で間欠発信させる制御を行う。
信号出力制御部32は、信号出力部23を制御するために設けられる。例えば、信号出力制御部32はICカード20を電気錠制御部16にかざすタイミングを知らせるためLEDを点灯制御し、ICカード20からの反射波を受信完了したときLEDを消灯制御する。
検知部33は、アンテナ部22から発信された電波の受信強度に対応する値として電圧を検知するために設けられる。なお、電波の受信強度(磁場)は、金属を有するICカード20に限らずあらゆる金属体により影響を受ける。よって検知部33は、ICカード20とは無関係の金属体による電圧の低下をも検知するが、ICカード20であるか否かについては後述するカード照合部35により行うため、無関係の金属体による電圧低下の検知によりICカード20の判定が煩雑になることはない。
設定部34は、検知部33により検知された電圧を検知基準値やカード判定閾値として設定するために設けられる。設定部34は、ICカード20がアンテナからの所定距離内にないとき、例えば電気錠1に電源が投入されてから上記LEDが点灯するまでにICカード20が電気錠制御部16にかざされていないときは磁場の変化は起こらず、このとき検知部33により検知されるアンテナからの電波の受信強度に対応する値としての検知電圧を検知基準値として設定する。
また、設定部34は、ICカード20がアンテナからの所定距離内にあるとき、例えばICカード20が電気錠制御部16にかざされたとき検知部33により検知されるアンテナからの電波に対する記録媒体からの電波の受信強度に対応する値として検知基準値から低下した電圧値(相対値)をカード判定閾値として設定する。
検知基準値やカード判定閾値は、上述した電気錠制御部16の筐体11への収容位置により筐体11から影響を受ける度合、例えば検知部33により検知される電圧値が変動する。そして、上述の通り、筐体11の形状や材質は多種多様であるため、検知部33により検知され、設定部34により設定される検知基準値やカード判定閾値は筐体11の形状や材質によって変動することになる。
本実施形態においては、電気錠制御部16にICカード20がかざされたときに検知部33により検知された電圧が検知基準値に対して低下した値を、設定部34によりカード判定閾値として自動的に設定する。このため、形状や材質の異なる筐体ごとにあらかじめカード判定閾値を設定しておく必要がなく、筐体の種類が異なる場合であっても異なる制御基板を用意する必要がなく、在庫管理の手間が省け、特定の在庫だけ積み上がるおそれがないので、そのため低コスト化を実現できる電気錠を提供することができる。
カード照合部35は、電気錠制御部16がICカード20を判別した後、電気錠制御部16とICカード20との通信において読み取られたICカード20の識別情報により予め記憶した情報との照合を行い、ICカード20が正規の鍵であるか否かの判定を行う。この判定は公知の各種方法を用いてよい。
電気錠駆動制御部36は、カード照合部35によりICカード20が照合された後、錠駆動部18へ施解錠信号の送出制御を行うために設けられる。電気錠駆動制御部36による施解錠信号の送出制御を受けた錠駆動部18は、内蔵するソレノイドやモータの駆動によりデッドボルト13をドア15の側端から突出させ、又はドア15の内部へ退避させて電気錠の施解錠を行う。
記憶部24は、設定部34により設定された検知基準値やカード判定閾値を記憶するために設けられる書換可能な不揮発メモリである。なお、記憶部24は、電波発信制御部31によりアンテナ部22から発信させる電波の発信間隔を制御するためのプログラムやカード照合部35によりICカード20を照合するための照合情報等を記憶する。
次に、図3を用いて、本実施形態の電気錠1における検知基準値およびカード判定閾値の設定について説明する。図のように、検知部33により一定の間隔で検知される電圧(●部)のうち、LEDが点灯するまでに設定者がICカードをかざしていない状態、すなわち同じ検知電圧が所定時間連続した状態のときに検知された電圧を検知基準値として設定部34により設定する。また、ICカードをかざした状態のときに検知された電圧が検知基準値に対して低下した値をカード判定閾値として設定部34により設定する。
ここで、電気錠制御部16がICカード20を確実に判定できるようにカード判定閾値を設定する必要がある。そのため、例えば、図3(a)のように、[1]電気錠制御部16から所定距離離してICカード20をかざしたときの検知電圧として基準値からαV低下した値をカード判定閾値と設定するか、あるいは、図3(b)のように、[2]電気錠制御部16にICカード20を密着させたときの検知電圧として基準値からβV低下した値に基づき、電気錠制御部16から所定距離離してICカード20をかざしたときの検知電圧に相当する値を算出し、算出された値として基準値からγV低下した値をカード判定閾値と設定する方法がある。いずれの方法も、電気錠制御部16がICカード20を判定できる最低限の電圧低下値をカード判定閾値とするため、ICカード20を確実に判定することができる。本実施形態においては、上記[1]、[2]のいずれの方法を採用してもよい。
なお、電波発信制御部31により、アンテナ部22から一定の間隔で間欠させて電波を発信させているため、検知部33による検知電圧も図(●部)のように一定間隔で表される。
さらに、図4を用いて、本実施形態の電気錠1における検知基準値およびカード判定閾値の設定手順(上記[1]の方法を用いた手順)について説明する。本実施形態においては、電気錠1(以下、単に電気錠1とする。)の電源投入時に検知基準値およびカード判定閾値の自動設定を開始する構成をとるがこの限りでない。例えば設定用スイッチを設け、これにより自動設定を開始する構成としてもよく、またレバーハンドル12を指定回数操作したときに設定開始信号を制御部21に送信することで自動設定を開始する構成としてもよい。
まず、電気錠1の電源を投入する(ステップS1)。本実施形態において、電源の投入は電気錠1の電源部17に電池を投入することにより行い、これにより電気錠1に収容される電気錠制御部16の電源がONになる(ステップS2)。
次に、電気錠1に電源が投入されてからLEDが点灯するまでに設定者によってICカード20がかざされていない状態における電圧を検知部33により検知し(ステップS3)、検知された電圧を設定部34により検知基準値として設定する(ステップS4)。
次に、信号出力部23としてのLEDを点灯させる(ステップS5)。LEDの点灯により、設定者はICカード20をかざすタイミングを知ることができる。設定者は、LEDの点灯を確認し、ICカード20を電気錠制御部16から所定の距離を離して電気錠制御部16へかざす(ステップS6)。
ICカード20が電気錠制御部16にかざされた状態における電圧を検知部33により検知し(ステップS7)、検知電圧の値が検知基準値の電圧値に対して低下した値を設定部34によりカード判定閾値として設定する(ステップS8)。これ以後、設定された検知基準値およびカード判定閾値に基づいて電気錠の運用を開始する。
次に、図5を用いて、本実施形態の電気錠1における検知基準値およびカード判定閾値の設定手順(上記[2]の方法を用いた手順)について説明する。なお、ステップS11からS15までの手順は、上記[1]の方法を用いた手順と同様であるため、説明を省略する。
設定者は、LEDの点灯を確認し(ステップS15)、ICカード20を電気錠制御部16に密着させて、電気錠制御部16へかざす(ステップS16)。
ICカード20が電気錠制御部16にかざされた状態における電圧を検知部33により検知し(ステップS17)、検知電圧に基づいてICカード20が電気錠制御部16から所定の距離を離した状態における検知電圧に相当する値を算出する(ステップS18)。検知電圧に相当する値の算出方法としては、例えば検知基準値との差をあらかじめ定められた割合だけ小さくするなどの方法を用いてよい。そして、算出された検知電圧を設定部34によりカード判定閾値として設定する(ステップS19)。
以上のように、上述した実施形態の電気錠は、通信機能を有する記録媒体との無線通信により錠前の施解錠を行う電気錠であって、金属を少なくとも一部に用いた筐体と、電波により記録媒体との距離を測定するために用いるアンテナと、アンテナによる電波の受信強度に対応する値を検知する検知手段と、アンテナからの電波に対して検知手段で検知された記録媒体からの電波の受信強度に対応する値に基づいて、記録媒体がアンテナから所定距離内にあるか否かを判定する記録媒体判定閾値を設定する設定手段と、を備え、少なくともアンテナは筐体内に設けられる。
これにより、形状や材質の異なる筐体の種類ごとにカード判定閾値をあらかじめ設定した専用の制御基板を用意する必要がない。このため、こうした筐体の種類毎の専用の制御基板を在庫管理する手間が省け、さらに、特定の筐体の種類に対する専用の制御基板についての在庫だけが積み上がることもない。このため、低コスト化を実現できる電気錠を提供することができる。
また、本実施形態の電気錠は、設定手段による記録媒体判定閾値の設定開始をガイドする所定のガイド信号を出力する信号出力手段をさらに備え、設定手段は、信号出力手段によりガイド信号が出力された際に、アンテナからの電波に対して検知手段で検知された記録媒体からの電波の受信強度に対応する値を記録媒体判定閾値として設定する。
これにより、設定者あるいはユーザはICカードをかざすタイミングを知ることができ、記録媒体判定閾値を自動的に設定することができる。
また、本実施形態の電気錠は、設定手段が、信号出力手段により所定のガイド信号が出力されるよりも前の所定タイミングで検知手段により検知されたアンテナからの電波の受信強度に対応する値を検知基準値として設定し、記録媒体判定閾値が、検知基準値に対する相対値として設定される。
これにより、閾値設定の際、設定者が所定の距離を離して電気錠制御部にICカードをかざす必要がなくなるなど、記録媒体判定閾値の設定を自動的かつ簡易に設定することができる。
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、本実施形態においては、受信強度に対応する値として電圧値を検知するが、これに限らず、電流値を検知してもよい。また、本実施形態においては、記録媒体としてICカードを用いるが、ICカードに限らず携帯電話やPDA等の無線通信端末であってもよい。
また、本実施形態においては、記録媒体判定閾値として検知基準値から低下した電圧値(相対値)を用いるが、これに限らず、例えば、検知基準値を設定せず、記録媒体判定閾値として電圧検知部により検知されるアンテナからの電波に対する記録媒体からの電波の受信強度に対応する値としての電圧値を絶対値として用いてもよい。
1 電気錠
11 筐体
12 レバーハンドル
13 デッドボルト
14 ラッチボルト
15 ドア
16 電気錠制御部
17 電源部
18 錠駆動部
19 カードリーダパネル
20 ICカード
21 制御部
22 アンテナ部
23 信号出力部
24 記憶部
31 電波発信制御部
32 信号出力制御部
33 検知部
34 設定部
35 カード照合部
36 電気錠駆動制御部

Claims (3)

  1. 通信機能を有する記録媒体との無線通信により錠前の施解錠を行う電気錠であって、
    金属を少なくとも一部に用いた筐体と、
    電波により前記記録媒体との距離を測定するために用いるアンテナと、
    前記アンテナによる電波の受信強度に対応する値を検知する検知手段と、
    前記アンテナからの電波に対して前記検知手段で検知された前記記録媒体からの電波の受信強度に対応する値に基づいて、前記記録媒体が前記アンテナから所定距離内にあるか否かを判定する記録媒体判定閾値を設定する設定手段と、を備え、
    少なくとも前記アンテナは前記筐体内に設けられたことを特徴とする電気錠。
  2. 前記設定手段による前記記録媒体判定閾値の設定開始をガイドする所定のガイド信号を出力する信号出力手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記信号出力手段により前記ガイド信号が出力された際に、前記アンテナからの電波に対して前記検知手段で検知された前記記録媒体からの電波の受信強度に対応する値を前記記録媒体判定閾値として設定することを特徴とする請求項1記載の電気錠。
  3. 前記設定手段は、前記信号出力手段により前記ガイド信号が出力されるよりも前の所定タイミングで前記検知手段により検知された前記アンテナからの電波の受信強度に対応する値を検知基準値として設定し、
    前記記録媒体判定閾値は、前記検知基準値に対する相対値として設定されることを特徴とする請求項2記載の電気錠。
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