JP2013202758A - 電動クランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動クランプ装置において、幅方向に小型化を図ると共に、異物等の内部への進入を確実に防止できる。
【解決手段】電動クランプ装置10は、ワークWをクランプ可能なウォームホイール16が回動自在に支持されるボディ12と、前記ボディ12の下部に対して着脱自在に設けられる駆動ユニット14とを備え、前記駆動ユニット14の回転駆動源66による駆動力が前記ボディ12に設けられた駆動力伝達機構18を介してウォームホイール16へと伝達される。また、ボディ12の上部には、ウォームホイール16の上方を覆う異物進入防止カバー40が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動組立ライン等においてワークをクランプすることが可能な電動クランプ装置に関する。
従来から、自動車の自動組立ラインにおいて、成形されたボディパネルを重ね合わせ位置決めした状態でクランプ装置によってクランプを行い、前記ボディパネル同士を溶接する組立工程が行われている。
本出願人は、特許文献1に開示されるような電動クランプ装置を提案している。この電動クランプ装置は、電動モータを備えたボディに、クランプアームが回動自在に設けられ、前記電動モータの回転駆動力が減速駆動系を介して伝達されることで、前記クランプアームが回動してワークをクランプする。
特開2005−169604号公報
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、幅方向に小型化を図ると共に、異物の内部への進入を確実に防止可能な電動クランプ装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、回動するクランプ部材によってワークを把持する電動クランプ装置であって
ボディと、
電気信号によって回転駆動し、前記ボディに対して着脱自在に設けられる駆動部と、
前記ボディに対して回動自在に設けられるクランプ部材と、
前記駆動部の回転駆動力を前記クランプ部材へと伝達する伝達機構と、
前記ボディに設けられ、前記クランプ部材と前記ボディとの間を覆うカバー部材と、
を備え、
前記クランプ部材は、前記ボディの幅方向中央に配置されると共に、前記カバー部材は、弾性変形自在に形成され、一端部が前記ボディに固定され、他端部が、前記クランプ部材の外周面を覆うように設けられることを特徴とする。
本発明によれば、電動クランプ装置において、ボディの幅方向中央にクランプ部材を回動自在に配置すると共に、前記ボディには、前記クランプ部材と前記ボディとの間を覆い、弾性変形自在なカバー部材を設けている。
従って、クランプ部材が駆動部の駆動作用下に回動する際、カバー部材によって常にボディと前記カバー部材との間が覆われているため、例えば、前記ボディと前記カバー部材との間を通じて異物等が該ボディの内部へと進入してしまうことが確実に防止される。また、カバー部材を弾性変形自在に形成することで、クランプ部材の回動動作に追従させて容易に変形させることができ、その結果、前記カバー部材の他端部を、前記クランプ部材に対して常に密着させることができる。
さらに、クランプ部材を、ボディにおいて幅方向中央となるように配置することで、前記ボディを含む電動クランプ装置を幅方向において小型化することが可能となる。例えば、電動クランプ装置を、溶接ライン等で用いる場合、隣接する電動クランプ装置の間のピッチを短くし、ワークに対する溶接ピッチを短くすることが可能となる。
さらにまた、伝達機構は、外周面に螺旋状のねじ溝が形成され前記駆動部の駆動作用下にシャフトを介して回転するウォームギアと、
前記クランプ部材に接続され前記ねじ溝に噛合されるギア歯部とを有し、前記ウォームギアが回転することで駆動力を前記ギア歯部を介して前記クランプ部材へと伝達するとよい。
またさらに、駆動部の非駆動時において、伝達機構を介してクランプ部材を回動させる手動操作手段を備えるとよい。
また、手動操作手段は、伝達機構を構成するシャフトの端部に設けられ、操作用治具の挿入される操作用部材を有するとよい。
さらに、駆動部とボディとの間に、該駆動部を前記伝達機構に対して接続自在な接続機構を設け、
前記接続機構は、前記伝達機構の前記シャフトに連結された第1コネクタと、
前記駆動部の駆動軸に連結された第2コネクタと、
前記第1コネクタと第2コネクタとの間に設けられ、前記第1コネクタと前記第2コネクタの回転方向への相対変位を規制するジョイントと、
を備えるとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、ボディの幅方向中央にクランプ部材を回動自在に配置すると共に、前記ボディには、前記クランプ部材と前記ボディとの間を覆い、弾性変形自在なカバー部材を設けることにより、クランプ部材が駆動部の駆動作用下に回動する際、カバー部材によって常にボディと前記カバー部材との間が覆われているため、例えば、前記ボディと前記カバー部材との間を通じて異物等が該ボディの内部へと進入してしまうことが確実に防止されると共に、クランプ部材を、ボディにおいて幅方向中央となるように配置することで、前記ボディを含む電動クランプ装置を幅方向において小型化することができる。
本発明の実施の形態に係る電動クランプ装置を示す外観斜視図である。 図1の電動クランプ装置の全体縦断面図である。 図1の電動クランプ装置を構成する駆動力伝達機構及び駆動ユニットを示す分解斜視図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 図1の電動クランプ装置において、ウォームホイールが回動してワークをクランプしたクランプ状態を示す外観斜視図である。 図5の電動クランプ装置の全体縦断面図である。 図1の電動クランプ装置の分解斜視図である。 図6の電動クランプ装置において、ウォームホイールのクランプ状態を手動で解除する場合を示す拡大断面図である。
本発明に係る電動クランプ装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の第1の実施の形態に係る電動クランプ装置を示す。
この電動クランプ装置10は、図1〜図4に示されるように、ボディ12と、該ボディ12の下部に対して着脱自在に設けられる駆動ユニット(駆動部)14と、前記ボディ12に対して回動自在に設けられるウォームホイール(クランプ部材)16と、前記ボディ12の内部に設けられ該駆動ユニット14からの駆動力を前記ウォームホイール16へと伝達する駆動力伝達機構18とを含む。
ボディ12は、例えば、金属製材料から略一定幅で形成され、その内部には鉛直方向に沿って駆動力伝達機構18を構成するシャフト20及びウォームギア22が収納されると共に、該ウォームギア22の側方にはウォームホイール16が支軸24を介して回動自在に設けられる。
また、ボディ12の一側部には、該一側部から水平方向に突出した膨出部26が形成され、前記膨出部26には、鉛直方向に貫通したねじ孔28が形成される。このねじ孔28には、上方から支持ピン30が螺合され、後述するウォームホイール16の把持部90が上方に当接することでワークWを保持可能となる。
膨出部26の上方には、断面略L字状のブロック32が固定され、該ブロック32の上方に向かって直立した直立壁がウォームホイール16側となるように配置され、その角部にシール部材34が装着される。
さらに、ボディ12には、膨出部26とブロック32とで囲まれた部位に該ボディ12の幅方向に沿って延在するストッパ36が設けられ、軸状に形成されたストッパ36の外周面には、例えば、弾性材料からなるダンパ38が装着される。このストッパ36は、図2に示されるように、後述するウォームホイール16がアンクランプ状態において当接することで回動動作を規制するストッパ36として機能する。また、ダンパ38が装着されていることで、ウォームホイール16が当接した際の衝撃及び衝撃音が好適に緩和される。
ボディ12の上部には、該上部を覆うように異物進入防止カバー(カバー部材)40が設けられる。この異物進入防止カバー40は、例えば、弾性を有したプレートからなり、平板状に形成されたベース部42と、該ベース部42の一端部に対して所定角度で下方へと傾斜したカバー部44とを有する。そして、異物進入防止カバー40は、ベース部42の他端部がボディ12の他側部側となる上部にボルト46を介して固定され、該他端部を支点としてベース部42が弾性変形することでカバー部44側が上方へと移動可能に設けられる。
また、カバー部44には、ウォームホイール16の側面を覆う一対の側壁部48(図1及び図5参照)が形成されると共に、前記カバー部44の先端には、該カバー部44の延在方向に対して内側へ略直角に折曲され、後述するウォームホイール16の外周面に係合可能な爪部50を有している。
一方、ボディ12には、一側部及び他側部と直交した両側面及び上面の一部を覆うように一組のボディカバー52a、52bが装着され締結ねじ54によって固定される。そして、ボディ12に対してボディカバー52a、52bが装着されることで該ボディ12の内部が閉塞される。
ボディカバー52a、52bは、ボディ12の上部において、異物進入防止カバー40に対して上方へと所定間隔離間して配置され、前記ボディカバー52a、52bの内壁面には、異物進入防止カバー40側に突出した弾性体58が設けられる。弾性体58は、例えば、ゴムやスポンジ等の弾性材料から形成され、ボディカバー52a、52bと異物進入防止カバー40との間を通じたボディ12の内部への異物等の進入を防止している。
また、ボディカバー52a、52bの上部には、一方のボディカバー52aと他方のボディカバー52bとに跨るように操作孔60が形成される。この操作孔60は、後述する駆動力伝達機構18のシャフト20と同軸上となる位置に開口し、非通電時においてウォームホイール16によるクランプ状態を解除する際に治具62(図7及び図8参照)等が上方から挿入される。
ボディ12の下部には、凹部70に臨むように鉛直方向に貫通した貫通孔64が形成され、前記貫通孔64には、駆動力伝達機構18の一部が設けられると共に、駆動力伝達機構18を構成する回転駆動源66の駆動軸68が挿通される。
一方、ボディ12の下部には、駆動ユニット14の上部が係合される凹部70を有し、前記凹部70に対して前記駆動ユニット14のハウジング72に形成された凸部74が係合される。
この駆動ユニット14は、例えば、金属製材料から形成され内部に空間71を有したハウジング72と、前記ハウジング72の内部に設けられ、ボディ12に設けられた駆動力伝達機構18に接続自在な回転駆動源66とを含む。
回転駆動源66は、例えば、軸方向に所定長さを有したDCモータ、ステッピングモータ等からなり、鉛直方向に沿って設けられると共に、その駆動軸68が上方となり、且つ、ハウジング72の凸部74に形成された孔部76を介してボディ12の貫通孔64へと突出するように固定される。駆動軸68は、例えば、外周面の一部が切り欠かれた断面半円状に形成される。
また、ハウジング72は、凸部74の上面がボディ12の凹部70に対して当接し、前記凸部74と凹部70とが当接した状態で、前記孔部76の外周側に所定間隔離間して設けられた複数(例えば、4本)の連結用ボルト78を凸部74側からボディ12側へと挿通させ螺合させることで、前記ボディ12とハウジング72とが連結される。
一方、ハウジング72の側壁には、それぞれ薄板状のハウジングカバー80が締結ねじ54によって装着され、該ハウジングカバー80によって内部の空間71を閉塞している。
また、ハウジング72の下部には、外部に露呈するように接続端子82が設けられ、該接続端子82は空間71において回転駆動源66と電気的に接続されると共に、該接続端子82には、例えば、コントローラ等に接続されたカプラー(図示せず)が接続される。そして、図示しないコントローラからの電気信号がカプラーを介して接続端子82へと入力された後、回転駆動源66へと入力されることで回転駆動する。
ウォームホイール16は、ボディ12の幅方向(図1中、矢印A方向)の略中央となる位置に設けられ、ボディ12に軸支された支軸24を中心として回動自在に設けられる。このウォームホイール16は、例えば、断面半円状に形成され、その半径中心に支軸24が連結される中央部84と、該中央部84に対して所定半径で半円状に形成された本体部86とを有し、前記本体部86の円弧状に形成された外周面に沿って複数のギア歯88が形成される。
また、本体部86には、外周面に沿った一端部に軸状の把持部90が設けられ、例えば、本体部86に形成された孔に対して圧入、螺合等によって一体的に連結される。そして、把持部90は、ウォームホイール16の一端部が支持ピン30側に向かって回動した際、前記支持ピン30と同軸上となる位置に設けられる。
駆動力伝達機構18は、図1〜図6に示されるように、ボディ12の内部において一対の軸受98a、98bによって回転自在に設けられるシャフト20と、前記シャフト20に対して固定されたウォームギア22と、前記シャフト20の下端部に連結される第1コネクタ92と、回転駆動源66の駆動軸68に係合される第2コネクタ94と、前記第1コネクタ92と第2コネクタ94とを互いに接続するジョイント96とを含む。
シャフト20は、軸方向に沿って長尺に形成され、ボディ12の内部において鉛直方向に延在するように配置され、その上端部がボディ12に設けられた軸受98aに対して回転自在に支持され、下端部が、前記ボディ12の貫通孔64に装着された軸受98bを介して回転自在に支持される。
ウォームギア22は、例えば、円筒体の外周面に螺旋状のねじ溝100が形成され、その中心にシャフト20が挿通され、外周面から半径方向に螺合された留めねじによって一体的に連結される。これにより、シャフト20と共にウォームギア22が一体的に回転する。また、ウォームギア22は、ウォームホイール16の外周面に臨むように配置され、そのギア歯88とねじ溝100とが噛合される。これにより、シャフト20及びウォームギア22が回転することで、ねじ溝100とギア歯88との噛合作用下にウォームホイール16が支軸24を中心として所定角度だけ回動する。
第1コネクタ92は、図3に示されるように、一対の第1ヨーク102を有した断面略U字状に形成され、前記第1ヨーク102を下方に向けた状態でその中央部84(図2参照)がシャフト20の下端部に連結され、前記シャフト20と一体的に回転する。
第2コネクタ94は、第1コネクタ92と同様に、一対の第2ヨーク104を有した断面略U字状に形成され、前記第2ヨーク104を上方に向けた状態で、中央部84が駆動軸68に対して挿入され連結される。なお、第2コネクタ94は、断面半円状に形成された駆動軸68が挿入されることで互いの回転方向へと相対変位が規制され、前記駆動軸68と一体的に回転する。
これにより、図4に示されるように、第1コネクタ92の第1ヨーク102と、第2コネクタ94の第2ヨーク104とが互いに向かい合うように配置されると共に、シャフト20及び駆動軸68の軸方向に沿って見た際に、第1ヨーク102と第2ヨーク104とが互い違いとなるように配置される。
ジョイント96は、図3及び図4に示されるように、4本の脚部106を有した十字状に形成され、第1コネクタ92と第2コネクタ94との間に該第1及び第2コネクタ92、94と同軸上となるように設けられると共に、図4に示されるように、周方向において前記脚部106が第1ヨーク102と第2ヨーク104との間にそれぞれ挿入される。これにより、第1コネクタ92と第2コネクタ94との回転方向への相対的な変位がジョイント96によって規制され、前記第1及び第2コネクタ92、94、ジョイント96が一体的に回転変位する。
その結果、回転駆動源66の駆動軸68が回転することで、第2コネクタ94、ジョイント96及び第1コネクタ92を介してシャフト20が一体的に回転し、それに伴って、ウォームギア22が回転することとなる。
本発明の実施の形態に係る電動クランプ装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、以下の説明においては、図1及び図2に示すウォームホイール16の把持部90が、支持ピン30から離間して略水平方向に位置したアンクランプ状態を初期位置とし、ボディ12に設けられた支持ピン30の上部に薄板状のワークWが載置された状態とする。
先ず、図1及び図2に示される電動クランプ装置10の初期位置において、図示しないコントローラから駆動ユニット14の回転駆動源66に対して電気信号が入力されることにより、前記回転駆動源66の駆動軸68が回転し、それに伴って、第1及び第2コネクタ92、94及びシャフト20を介してウォームギア22が回転する。
そして、ウォームギア22が回転することにより、図2に示されるように該ウォームギア22のねじ溝100にギア歯88の噛合されたウォームホイール16が支軸24を中心として時計回り(矢印B方向)へと回動し、前記ウォームホイール16の把持部90が支持ピン30側に向かって接近していく。
さらに回転駆動源66が駆動することで、ウォームギア22がさらに回転し、それに伴って、図3及び図4に示されるように、ねじ溝100とギア歯88との噛合作用下にウォームホイール16が時計回りにさらに回動する。これにより、把持部90がワークWに対して上方から当接し、前記把持部90と支持ピン30の頭部との間でワークWがクランプされたクランプ状態となる。
この際、ウォームホイール16の把持部90は、異物進入防止カバー40のカバー部44の内壁面に沿って移動することで、該カバー部44を外側に押圧することとなるため、前記異物進入防止カバー40は、他端部を支点として本体部86が上方へと傾動するように弾性変形する。そして、把持部90が、カバー部44から外部へと露呈した後、カバー部44の先端がウォームホイール16の外周面に当接した状態のまま該ウォームホイール16が回動し、前記先端に設けられた爪部50が前記ウォームホイール16の係止部108に係合されることでカバー部44が前記ウォームホイール16の外周面に対して保持された状態となる。
すなわち、異物進入防止カバー40は、ウォームホイール16のアンクランプ状態では、該カバー部44によって前記ウォームホイール16を覆い、前記アンクランプ状態からクランプ状態に向けて前記ウォームホイール16を回動させることにより、前記ウォームホイール16の一部を徐々に外部へと露呈させる。
この場合にも、異物進入防止カバー40がウォームホイール16の回動に伴って傾動することで、カバー部44の先端が常にウォームホイール16の外周面に摺接し、前記カバー部44と前記外周面との間に隙間が生じることがない。これにより、ウォームホイール16の外周面と異物進入防止カバー40との間を通じて異物等がボディ12の内部へと進入することが防止される。
また、図5及び図6に示されるように、上述したワークWのクランプ状態において、図示しないコントローラから回転駆動源66への電気信号の入力を停止することにより、ウォームギア22のねじ溝100とウォームホイール16のギア歯88との噛合によって該ウォームホイール16の回動動作の規制されたロック状態となる。そのため、ウォームホイール16の回動動作を規制するロック手段を別個に設けることなく、前記ウォームホイール16によるワークWのクランプ状態を維持することが可能である。
一方、ウォームホイール16によるワークWのクランプ状態を解除する場合には、図示しないコントローラから駆動ユニット14の回転駆動源66に対して入力される電気信号の極性を反転させることにより、前記回転駆動源66の駆動軸68が前記とは反対方向に回転し、それに伴って、コネクタ及びシャフト20を介してウォームギア22が反対方向へと回転する。
そして、ウォームギア22のねじ溝100に噛合されたウォームホイール16が支軸24を中心として反時計回り(矢印C方向)に回動することで、該ウォームホイール16の把持部90がワークWから離間する方向へと移動し、前記把持部90と支持ピン30とによるワークWのクランプ状態が解除される。このウォームホイール16がさらに回動し、本体部86の端面がストッパ36に当接することで回動動作が規制され、初期位置となるアンクランプ状態へと復帰する。
また、ウォームホイール16は、その回動作用下に異物進入防止カバー40のカバー部44によって外周面が徐々に覆われていき、前記ウォームホイール16がストッパ36によって係止された状態において、前記カバー部44によって完全に覆われる。そのため、ワークWのアンクランプ状態においても、異物進入防止カバー40によってボディ12の内部へと異物等の進入が確実に防止される。
例えば、停電等により駆動ユニット14への通電が停止した非通電時には、回転駆動源66が駆動しないため、上述したように、例えば、ワークWがウォームホイール16によってクランプされたクランプ状態が維持されるが、何らかの理由で前記ワークWのクランプ状態を解除したい場合がある。次に、この非通電時におけるワークWのクランプ状態を解除する場合について、図7及び図8を参照しながら説明する。
先ず、図7に示されるように、ボルト46でボディ12の上部に固定された異物進入防止カバー40を取り外すことで、ボディカバー52a、52bの操作孔60とシャフト20の上端部に連結された操作用ボルト(操作用部材)110とが対向し、該操作孔60を通じて前記操作用ボルト110を上方から視認可能な状態となる(図8参照)。
次に、図示しない作業者が、ボディカバー52a、52bの上方から操作孔60へ治具62(例えば、六角レンチ)を挿入し、その先端を操作用ボルト110の頭部に対して係合させた後、所定方向へと回転させる。
これにより、治具62と共に操作用ボルト110の連結されたシャフト20が一体的に回転し、それに伴って、ねじ溝100とギア歯88との噛合作用下にウォームホイール16が反時計回り(矢印C方向)に所定角度だけ回動する。その結果、ウォームホイール16によるワークWのクランプ状態を、作業者の手動操作で解除することができる。すなわち、操作孔60、操作用ボルト110は、手動でワークWのクランプ状態を解除可能な手動操作手段として機能する。
次に、ボディ12から駆動ユニット14を取り外し、新たな駆動ユニット14へと交換する場合について説明する。
先ず、ハウジング72のハウジングカバー80を取り外した後、該ハウジング72の内部に設けられた連結用ボルト78を螺回させ、該連結用ボルト78のボディ12に対する螺合状態を解除する。これにより、ボディ12とハウジング72との連結状態が解除される。
次に、図7に示されるように、駆動ユニット14をボディ12に対して下方へと離脱させることで、駆動力伝達機能を構成する第1コネクタ92と第2コネクタ94とのジョイント96による係合状態が解除され、前記駆動ユニット14を前記ボディ12から取り外すことができる。
一方、新たな別の駆動ユニット14をボディ12に対して装着する場合には、該駆動ユニット14の駆動軸68とボディ12のシャフト20とが同軸上となるように把持し、第2コネクタ94に対してジョイント96を係合させると共に、前記第2コネクタ94の第2ヨーク104と第1コネクタ92の第1ヨーク102とが互い違いとなるようにして、前記駆動ユニット14をボディ12側へと接近させる。そして、図4に示されるように、第2コネクタ94に係合されたジョイント96を第1コネクタ92に対して係合させる。
そして、この第1及び第2コネクタ92、94とジョイント96とが係合され、且つ、同軸上に配置された状態で、ハウジング72の凸部74をボディ12の凹部70に対して当接させ、複数の連結用ボルト78を前記ハウジング72側から前記ボディ12側へと挿通させて螺合する。これにより、新たな駆動ユニット14がボディ12に対して連結され、該駆動ユニット14の駆動軸68が、第1及び第2コネクタ92、94、ジョイント96を介してシャフト20と一体的に接続される。
以上のように、本実施の形態では、ボディ12の上部に、板状の異物進入防止カバー40を設け、アンクランプ時にウォームホイール16の外周面を完全に覆い、該アンクランプ状態からクランプ状態へと回動する際に、一端部側に設けられたカバー部44によって前記外周面の一部を覆いながら回動させることができる。その結果、ウォームホイール16の外周面とボディ12との間を通じて異物等が該ボディ12の内部へと進入してしまうことが確実に回避される。また、異物等のみでなく、例えば、電動クランプ装置10を溶接ラインで使用する場合には、ラインで用いられる冷却水の浸入も防止することができる。
また、異物進入防止カバー40は、薄板から板ばね状に形成されているため、ボディ12の上面に固定された他端部を支点として傾動させることが可能であり、ウォームホイール16を回動させた際に、前記異物進入防止カバー40のカバー部44を前記ウォームホイール16の外周面に追従するように傾動させることができる。その結果、異物進入防止カバー40とウォームホイール16の外周面との間に隙間が生じてしまうことが防止され、異物等の進入を確実に防止できる。
さらに、ウォームホイール16は、ボディ12において幅方向の略中央となるように配置されているため、前記ボディ12及びウォームホイール16を含む電動クランプ装置10を幅方向において小型化することが可能となる。
さらにまた、回転駆動源66の非通電時においても、ボディ12の上方に開口した操作孔60を通じて治具62を挿入し、シャフト20の上部に連結された操作用ボルトを所定方向へと回転させることで、前記シャフト20を強制的に回転させ、それに伴って、手動でウォームホイール16を回動させることが可能となる。そのため、例えば、予期しない停電等によって駆動ユニット14への通電が停止し、ウォームホイール16によるワークWのクランプ状態が解除できなくなった場合でも、治具62でシャフト20を回転させることでウォームホイール16によるワークWのクランプ状態を好適に解除することが可能となる。
またさらに、回転駆動源66を有した駆動ユニット14を、ボディ12の下部に対して着脱自在に設けているため、例えば、前記回転駆動源66に不具合等が生じた場合やメンテナンスを行う場合でも、新たな回転駆動源66を有した別の駆動ユニット14へと容易に交換することができ、電動クランプ装置10の運転停止状態を速やかに解消することができる。
また、ウォームホイール16を、ボディ12の幅方向中央に設けているため、前記ボディ12及び該ボディ12に連結された駆動ユニット14を幅方向に薄型化することができる。その結果、例えば、電動クランプ装置10を溶接ライン等で使用し、溶接を行うワークWを把持する際に、複数の電動クランプ装置10を近接して配置することが可能となり、例えば、溶接ピッチを短くすることができる。
なお、本発明に係る電動クランプ装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…電動クランプ装置 12…ボディ
14…駆動ユニット 16…ウォームホイール
18…駆動力伝達機構 20…シャフト
22…ウォームギア 24…支軸
30…支持ピン 36…ストッパ
40…異物進入防止カバー 44…カバー部
60…操作孔 66…回転駆動源
68…駆動軸 70…凹部
72…ハウジング 74…凸部
78…連結用ボルト 88…ギア歯
90…把持部 92…第1コネクタ
94…第2コネクタ 96…ジョイント
100…ねじ溝 102…第1ヨーク
104…第2ヨーク 106…脚部

Claims (5)

  1. 回動するクランプ部材によってワークを把持する電動クランプ装置であって
    ボディと、
    電気信号によって回転駆動し、前記ボディに対して着脱自在に設けられる駆動部と、
    前記ボディに対して回動自在に設けられるクランプ部材と、
    前記駆動部の回転駆動力を前記クランプ部材へと伝達する伝達機構と、
    前記ボディに設けられ、前記クランプ部材と前記ボディとの間を覆うカバー部材と、
    を備え、
    前記クランプ部材は、前記ボディの幅方向中央に配置されると共に、前記カバー部材は、弾性変形自在に形成され、一端部が前記ボディに固定され、他端部が、前記クランプ部材の外周面を覆うように設けられることを特徴とする電動クランプ装置。
  2. 請求項1記載の電動クランプ装置において、
    前記伝達機構は、外周面に螺旋状のねじ溝が形成され前記駆動部の駆動作用下にシャフトを介して回転するウォームギアと、
    前記クランプ部材に接続され前記ねじ溝に噛合されるギア歯部とを有し、前記ウォームギアが回転することで駆動力が前記ギア歯部を介して前記クランプ部材へと伝達されることを特徴とする電動クランプ装置。
  3. 請求項1又は2記載の電動クランプ装置において、
    前記駆動部の非駆動時において、前記伝達機構を介して前記クランプ部材を回動させる手動操作手段を備えることを特徴とする電動クランプ装置。
  4. 請求項3記載の電動クランプ装置において、
    前記手動操作手段は、前記伝達機構を構成するシャフトの端部に設けられ、操作用治具の挿入される操作用部材を有することを特徴とする電動クランプ装置。
  5. 請求項2記載の電動クランプ装置において、
    前記駆動部と前記ボディとの間には、該駆動部を前記伝達機構に対して接続自在な接続機構が設けられ、
    前記接続機構は、前記伝達機構の前記シャフトに連結された第1コネクタと、
    前記駆動部の駆動軸に連結された第2コネクタと、
    前記第1コネクタと第2コネクタとの間に設けられ、前記第1コネクタと前記第2コネクタの回転方向への相対変位を規制するジョイントと、
    を備えることを特徴とする電動クランプ装置。
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