JP2013202517A - 工場排水中の懸濁物除去方法および工場排水用懸濁物除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、工場排水中の懸濁物を気泡による浮上分離法を用いて除去しつつも、臭気総量の増加を抑止する。
【解決手段】この工場排水用懸濁物除去装置は、懸濁物を含む工場排水の一次側排水管(1)および工場内で発生する臭気の一次側排気管(2)が接続された気泡発生器(5)と、気泡発生器(5)の吐出側が自身の下部に接続された浮上分離槽(6)と、浮上分離槽(6)の下部に接続された二次側排水管(3)とを備え、気泡発生器(5)は、前記臭気を気泡源として生成した気泡を前記工場排水とともに浮上分離槽(6)内に供給する。
【選択図】図1
【解決手段】この工場排水用懸濁物除去装置は、懸濁物を含む工場排水の一次側排水管(1)および工場内で発生する臭気の一次側排気管(2)が接続された気泡発生器(5)と、気泡発生器(5)の吐出側が自身の下部に接続された浮上分離槽(6)と、浮上分離槽(6)の下部に接続された二次側排水管(3)とを備え、気泡発生器(5)は、前記臭気を気泡源として生成した気泡を前記工場排水とともに浮上分離槽(6)内に供給する。
【選択図】図1
Description
本発明は、気泡による浮上分離法を用いて、工場排水中の懸濁物を除去する方法および工場排水用懸濁物除去装置に関する。
工場内で発生する排水中には、油や固形分が懸濁状態で含まれており、これが様々な設備や配管等におけるトラブルの原因となる。そこで、排水中に連続的に微細な気泡を導入することにより、排水中の懸濁物を浮上分離することが行なわれている。
微細な気泡を利用して液中の懸濁物を浮上分離する技術に関しては、これまで多くの提案がなされている。例えば特許文献1では、浄水処理原水、工場排水、下水、河川水、湖沼水中の懸濁物を気泡により高速分離する技術について記載されている。また、特許文献2では、サイズの異なる気泡を組み合わせることで、浮上分離速度を制御する技術が開示されている。このような気泡を用いた浮上分離技術では、気泡源として一般的に大気を吸引している。
微細な気泡を利用して液中の懸濁物を浮上分離する技術に関しては、これまで多くの提案がなされている。例えば特許文献1では、浄水処理原水、工場排水、下水、河川水、湖沼水中の懸濁物を気泡により高速分離する技術について記載されている。また、特許文献2では、サイズの異なる気泡を組み合わせることで、浮上分離速度を制御する技術が開示されている。このような気泡を用いた浮上分離技術では、気泡源として一般的に大気を吸引している。
しかしながら、工場排水にあっては、浮上分離を行う工場排水の性状や工程によって、気泡源として吸引した大気が新たな臭気となって発生してしまい、臭気総量が増加するという問題がある。ここで、本発明でいう「臭気」とは、例えばタール臭やベンゼン臭をもつ気体であって、工場内で発生し、洗浄や燃焼といった処理を行わずには排出できない気体をいう。
そこで、本発明は、工場排水中の懸濁物を気泡による浮上分離法を用いて除去しつつも、臭気総量の増加を抑止し得る工場排水中の懸濁物除去方法および懸濁物除去装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る工場排水中の懸濁物除去方法は、工場内で発生する臭気を気泡源として気泡を生成し、該気泡を用いて工場内で発生する排水から懸濁物を浮上分離させることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る工場排水用懸濁物除去装置は、懸濁物を含む工場排水の一次側排水管および工場内で発生する臭気の一次側排気管が接続された気泡発生器と、該気泡発生器の吐出側が自身の下部に接続された浮上分離槽と、該浮上分離槽の下部に接続された二次側排水管とを備え、前記気泡発生器は、前記臭気を気泡源として生成した気泡を前記工場排水とともに前記浮上分離槽内に供給することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る工場排水用懸濁物除去装置は、懸濁物を含む工場排水の一次側排水管および工場内で発生する臭気の一次側排気管が接続された気泡発生器と、該気泡発生器の吐出側が自身の下部に接続された浮上分離槽と、該浮上分離槽の下部に接続された二次側排水管とを備え、前記気泡発生器は、前記臭気を気泡源として生成した気泡を前記工場排水とともに前記浮上分離槽内に供給することを特徴とする。
本発明によれば、工場内で発生する臭気を気泡源として気泡を生成し、その生成した気泡により工場排水中の懸濁物を吸着し、懸濁物が浮力を得て浮上することにより、懸濁物が取り除かれた排水を得ることができる。そして、本発明によれば、浮上分離に用いる気泡源として工場内で発生する臭気を用いているので、臭気総量を増加させることなく懸濁液中の懸濁物を除去することができる。また、同時に臭気を水洗する効果も得ることができる。なお、浮上分離後の排気ガス(臭気あり)は、燃焼、吸着などの通常の方法で処理する。
図1に示すように、この工場排水用懸濁物除去装置は、気泡発生器5、および密閉容器である浮上分離槽6を備えている。気泡発生器5には、懸濁物を含む工場排水の一次側排水管1および工場内で発生する臭気の一次側排気管2がそれぞれ接続され、気泡発生器5の吐出側は、浮上分離槽6の下部に接続されている。また、浮上分離槽6には、その下部に二次側排水管3が接続されるとともに、上部には二次側排気管4が浮上分離槽6の上部空間に連通するように接続されている。なお、二次側排気管4は、上記一次側排気管2の下流側に接続されて合流している。
この工場排水用懸濁物除去装置は、一次側排水管1から懸濁物を含む排水が連続的に気泡発生器5に導入される。また、工場内で発生する臭気も一次側排気管2から連続的に気泡発生器5に導入される。そして、気泡発生器5は、一次側排気管2から導入される臭気を気泡源として生成した微細な気泡Gを、一次側排水管1から導入される工場排水とともに浮上分離槽6中に連続して供給するようになっている。
これにより、浮上分離槽6内では、臭気由来の微細な気泡Gが一次側排水管1から導入された排水中の懸濁物に吸着し、懸濁物が浮力を得て浮上することにより、分離槽底部に接続された二次側排水管3から懸濁物が取り除かれた排水を得ることができる。
また、浮上分離槽6の上部空間には気泡由来の臭気が連続的に発生するが、浮上分離に用いた微細な気泡Gから発生する臭気は、二次側排気管4を介して一次側排気管2に合流されて臭気処理工程に送られる。これにより、この工場排水用懸濁物除去装置による浮上分離工程全体として、新たな臭気の発生を防ぎつつ排水中の懸濁物を除去することができる。
また、浮上分離槽6の上部空間には気泡由来の臭気が連続的に発生するが、浮上分離に用いた微細な気泡Gから発生する臭気は、二次側排気管4を介して一次側排気管2に合流されて臭気処理工程に送られる。これにより、この工場排水用懸濁物除去装置による浮上分離工程全体として、新たな臭気の発生を防ぎつつ排水中の懸濁物を除去することができる。
ここで、大気由来の気泡を用いて浮上分離を行った場合と臭気由来の気泡を用いた場合とを排水中の懸濁物除去率で比較したところ、下記の表1に示すように、臭気由来の気泡を用いた場合の方が除去率は僅かに低いものの、浮上分離工程全体として新たな臭気の発生を防ぎつつ排水中の懸濁物を除去可能なことが確認された。
なお、本発明に係る工場排水中の懸濁物除去方法および工場排水用懸濁物除去装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
1 一次側排水管
2 一次側排気管
3 二次側排水管
4 二次側排気管
5 気泡発生器
6 浮上分離槽
G 気泡
2 一次側排気管
3 二次側排水管
4 二次側排気管
5 気泡発生器
6 浮上分離槽
G 気泡
Claims (2)
- 工場内で発生する臭気を気泡源として気泡を生成し、該気泡を用いて工場内で発生する排水から懸濁物を浮上分離させることを特徴とする工場排水中の懸濁物除去方法。
- 工場排水中の懸濁物を除去する装置であって、懸濁物を含む工場排水の一次側排水管および工場内で発生する臭気の一次側排気管が接続された気泡発生器と、該気泡発生器の吐出側が自身の下部に接続された浮上分離槽と、該浮上分離槽の下部に接続された二次側排水管とを備え、
前記気泡発生器は、前記臭気を気泡源として生成した気泡を前記工場排水とともに前記浮上分離槽内に供給することを特徴とする工場排水用懸濁物除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012074469A JP2013202517A (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | 工場排水中の懸濁物除去方法および工場排水用懸濁物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012074469A JP2013202517A (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | 工場排水中の懸濁物除去方法および工場排水用懸濁物除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013202517A true JP2013202517A (ja) | 2013-10-07 |
Family
ID=49522222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012074469A Pending JP2013202517A (ja) | 2012-03-28 | 2012-03-28 | 工場排水中の懸濁物除去方法および工場排水用懸濁物除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013202517A (ja) |
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2012
- 2012-03-28 JP JP2012074469A patent/JP2013202517A/ja active Pending
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