JP2013202335A - 温度感覚調整化粧用パフ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】化粧料の形態を問わずに使用時に冷感や温感を感じることができる化粧用パフを提供する。
【解決手段】蓄熱物質、吸熱物質及び発熱物質から選択された1種又は2種以上を、含浸、スプレー、塗布又は捺染のいずれかの方法により、パフの少なくとも表面に含有させる。
【選択図】図5
【解決手段】蓄熱物質、吸熱物質及び発熱物質から選択された1種又は2種以上を、含浸、スプレー、塗布又は捺染のいずれかの方法により、パフの少なくとも表面に含有させる。
【選択図】図5
Description
本発明は、化粧用パフ(以下、単に「パフ」ともいう)及びその製造方法に関する。より詳細には、そのパフを用いて化粧料を皮膚に塗布する際に、冷感や温感が感じられる温度感覚調整化粧用パフ及びその製造方法に関する。
近年の夏季の記録的な気温上昇や、節電機運の高まりにより、高温環境下で化粧する際の不快感や、発汗による化粧性の低下(化粧くずれ)に対する対策が、従来よりも大きな課題となっている。
従来は、化粧時に冷感を得るためには、エチルアルコール、糖アルコール類などの吸熱性を有する薬剤を化粧料へ添加するのが一般的な方法であった。これは化粧料の一部が揮発することによって冷感を生じるしくみであるため、適用されるのは原則として液状化粧料に限られていた。
これに対し、近年、化粧用パフに水分との接触で吸熱反応を生じる吸熱性物質を付与して、冷感を生じさせる試みがなされている。例えば、特許文献1には、そのような吸熱性物質をパフ本体内に含有させ、化粧水の使用時に冷感を感じさせる化粧用パフが開示されている。また、特許文献2には、蓄熱性粒子を分散させたフォーム材からなる化粧用パフが開示されている。
しかし、特許文献1に記載されたパフでは、パフの厚み方向中央部に吸熱物質が内包され、この吸熱物質に化粧水が到達しないと冷感が得られないという制約がある。従って、化粧水のような液状化粧料以外では効果が得られず、しかも十分な量の化粧料を使用しないと効果が得られないという問題があった。
また、特許文献2に記載されたパフでは、特許文献1のものと異なり、化粧料の形態にかかわらず効果が得られるが、蓄熱性粒子がパフ全体に均一に分散しており、表面付近の蓄熱性粒子しか調温機能に寄与しないため、十分な効果を得るためには相当の添加量を要し、コストも高くつくという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、冷感及び/又は温感付与剤(以下、「冷温感付与剤」ともいう)として、蓄熱物質、吸熱物質又は発熱物質を用い、冷感や温感を感じる効果や、設計の自由度が従来よりも高い化粧用パフ、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の化粧用発泡体は、上記の課題を解決するために、樹脂発泡体及び/又は繊維製品からなる化粧用パフであって、蓄熱物質、吸熱物質及び発熱物質から選択された1種又は2種以上を、含浸、スプレー、塗布又は捺染のいずれかの方法により、パフの少なくとも表面に含有させたものとする。
上記において、吸熱物質としては例えば糖アルコールを用いることができる。
上記繊維製品としては、例えば立毛布帛を用いることができる。
本発明の製造方法は、樹脂発泡体及び/又は繊維からなる化粧用パフを予め形成し、この化粧用パフの少なくとも表面に、含浸、スプレー、塗布又は捺染のいずれかの方法により冷感及び/又は温感付与剤を付与することにより、本発明の化粧用パフを製造する方法である。
本発明の化粧用パフによれば、化粧料が固形状や粉状であっても使用時に冷感が得られ、発汗を抑えて化粧性も向上させることができる。また、高温環境下では冷感が得られ、低温環境下では温感が得られるようにすることもできるため、四季を通じて快適に化粧をすることができる化粧用パフを提供することが可能となる。
特に冷温感付与剤を、含浸、スプレー、塗布又は捺染により、パフの表面に付与することにより、従来よりも少ない冷温感付与剤でより高い効果が得られる。
本発明の化粧用パフは、樹脂発泡体からなるもの、繊維製品からなるもの、これら両者を併用したもの、又は樹脂発泡体に植毛加工をしたもののいずれであってもよい。ここで繊維製品の例としては、織地や編地等の布帛、立毛布帛、不織布等が挙げられる。また、樹脂発泡体と繊維製品を併用したものの例としては、樹脂発泡体を芯材として用い、これを上記のような繊維製品で包含したものが挙げられる。
樹脂発泡体からなるパフは、一般に「スポンジパフ」と称されるものであり、通常は発泡体スラブから切断、研磨等の方法により所望の形状にすることにより得られる。本発明のパフに使用する樹脂発泡体の原料は特に限定されず、従来から化粧用パフの材料として使用されているNBRラテックスゴムスポンジ、ウレタンスポンジなどを適宜使用することができる。但し、冷感を得るためにはポリアミド樹脂発泡体が好ましく、温感を得るためにはポリアクリレート樹脂又はセルロース系樹脂を単独で、あるいは組み合わせて使用した発泡体が好ましい。
また、樹脂発泡体の各種性状、すなわち発泡倍率、気泡形状、気泡径、密度、硬度等も特に限定されず、化粧用パフに使用する用途(スポンジパフなど主材となるものか、パフ芯など副資材、部材となるものか)に応じて、従来品に準じて決定すればよいが、主材とする化粧用パフの場合は、その密度は0.01g/cm3〜0.25g/cm3が好ましく、0.10g/cm3〜0.20g/cm3がより好ましい。また、気泡は独立気泡又は連通気泡のいずれでもよく、両者とも孔径は20〜1000μmが好ましく、100〜400μmがより好ましい。
次に繊維製品からなるパフは、通常は布帛や不織布等の繊維製品を所定の形状に切断し、縫製、接着、熱融着等により化粧用パフ形状にすることにより得られる。本発明でこれに使用する繊維製品の原料も特に限定されず、従来から化粧用パフの原料として使用されているものを適宜使用することができる。但し、冷感を得るためにはポリアミド繊維が好ましく、温感を得るためには、ポリアクリレート繊維、再生セルロース系繊維を好適に使用することができる。
また、繊維の繊度、布帛等の目付、通気性、透湿性等も特に限定されず、従来の化粧用パフに準じて決定すればよいが、繊維と皮膚との接触面積が大きいほど、冷感や温感が得られ易いため、毛足の短いものよりも長いベルベットの方が、本発明の効果がより顕著に得られる傾向がある。ナイロン、ポリエステルなどの合繊長繊維糸を用いたベルベット織物の場合は、繊度は66Tから167Tが好ましく、フィラメント数は96Fから136Fが好ましく、タテパイル密度としては40本/inch以上が好ましい。また、綿糸やアクリルなどの短繊維を用いたベルベット織物であれば、綿糸で30/2〜20/2S、アクリル糸で2/24〜2/32、パイル密度としては10〜18本/inchが好ましい。
次に、本発明で使用する樹脂発泡体に植毛加工をしたパフも特に限定されず、従来から使用されているものを使用できる。樹脂発泡体の好ましい条件は上記と同様であり、植毛する繊維の好ましい条件についても同様である。植毛方法としては、静電植毛加工(フロック加工)等の公知の方法が利用できる。
本発明では、冷温感付与剤として、蓄熱物質、吸熱物質又は発熱物質を用いる。本明細書において、「蓄熱物質」とは、液体−固体間の相変化に伴い可逆的に吸熱及び発熱を行う物質をいい、「吸熱物質」とは吸湿・吸水に伴い溶解熱(水和熱)を吸熱する物質をいい、「発熱物質」とは吸湿・吸水に伴い溶解熱(水和熱)を発熱する物質をいうものとする。
蓄熱物質としては、20〜40℃に融点を有する蓄熱物質をマイクロカプセル化した物質が好適に用いられる。このように体温付近に融点を有する蓄熱物質をマイクロカプセル化した物質を用いることにより、夏季等の高温時には冷感が得られ、冬期等の低温時には温感が得られるようにすることができる。そのような蓄熱物質としては、安全性が高い点等からカルボン酸エステルやパラフィンワックス、植物油類などが好ましく、その中で上記範囲に融点を有するものとしては、ステアリン酸ブチル、オクチルドデカノール、ヤシ脂、マンゴー種子脂、ホホバ脂などが挙げられる。
吸熱物質の例としては、キシリトール、エリスリトール、ソルビトール等の糖アルコール、リポソームなどが挙げられる。糖アルコールは人の汗の水分と反応して吸熱する吸湿吸熱特性を有し、安全性が高い点等から好適に用いられる。
発熱物質の例としては、イソブチレン・無水マレイン酸コポリマーや硫酸マグネシウムなどが挙げられる。
なお、これらの冷温感付与剤は、必要に応じて2種以上を併用することもできる。
上記のような冷温感付与剤をパフに付与するには、樹脂発泡体又は繊維製品の原料に冷温感付与剤を配合したのち、パフを形成する方法(以下、「内添」ともいう)も用いることができるが、樹脂発泡体及び/又は繊維からなる化粧用パフを予め形成し、この化粧用パフに外から冷温感付与剤を付与する方法(以下、「後加工」ともいう)が、より少量の冷温感付与剤で高い効果が得られることや、上記内添より簡便で、設計の自由度が高いこと等から好ましい。また必要に応じて、両方法を併用することもできる。
後加工の具体的方法としては、含浸、スプレー、塗布、捺染等のいずれの方法も使用することができる。
上記冷温感付与剤の付与量としては、その種類にもよるが、目安としては、上記パラフィンのマイクロカプセルであると、1〜10g/cm2が好ましい。また、上記キシリトール等の糖アルコールの場合も、1〜10g/cm2が好ましい。
本発明の化粧パフによれば、パフの少なくとも表面付近に冷温感付与剤が存在するため、化粧料の形態にかかわらず、冷温感付与剤の使用量が従来よりも少量でも、使用時に適度な冷感や温感が感じられ、かつ良好な化粧効果を得ることが可能となる。
本発明の化粧用パフには、化粧用パフに通常用いられることのある添加物、例えば抗菌剤、防カビ剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤等を付与することもでき、その場合、冷温感付与剤とそれらの添加物を同時に付与することもできる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、特にことわらない限り、「部」は「質量部」、「%」は「質量%」を示すものとする。
[比較例]
一般的に知られるラテックススポンジの製造法であるダンロップ法によって、下記の通り、樹脂発泡体を得た。
一般的に知られるラテックススポンジの製造法であるダンロップ法によって、下記の通り、樹脂発泡体を得た。
〈樹脂発泡体処方〉
樹脂成分(日本ゼオン(株)製、ニポールLX531、固形分66%) 100質量部
亜鉛華(正同化学(株)製、50%水分散体) 2質量部
硫黄(軽井沢精錬所(株)製、粉末硫黄、50%水分散体) 1.5質量部
ジチオカルバミン酸系加硫促進剤
(大内新興化学(株)製、ノックセラーEZ、30%水分散体) 0.8質量部
チアゾール系促進剤
(大内新興化学(株)製、ノックセラーMZ、30%水分散体) 1質量部
オレイン酸カリウム(花王(株)製、FR14、50%水溶液) 1質量部
フェノール系酸化防止剤
(吉冨製薬(株)製、ヨシノックス2246G、50%水分散体) 1質量部
塩化エチル・ホルムアルデヒド・アンモニア反応物
(ユニロイヤル(株)製、トリメンベース、50%水分散体)
ゲル化剤・ケイフッ化ソーダ(三井東圧化学(株)製、50%水分散体) 3質量部
顔料 適量
マイクロカプセル化パラフィン
(三木理研工業(株)製、PMCD-25KR、有効成分約40%) 10質量部
樹脂成分(日本ゼオン(株)製、ニポールLX531、固形分66%) 100質量部
亜鉛華(正同化学(株)製、50%水分散体) 2質量部
硫黄(軽井沢精錬所(株)製、粉末硫黄、50%水分散体) 1.5質量部
ジチオカルバミン酸系加硫促進剤
(大内新興化学(株)製、ノックセラーEZ、30%水分散体) 0.8質量部
チアゾール系促進剤
(大内新興化学(株)製、ノックセラーMZ、30%水分散体) 1質量部
オレイン酸カリウム(花王(株)製、FR14、50%水溶液) 1質量部
フェノール系酸化防止剤
(吉冨製薬(株)製、ヨシノックス2246G、50%水分散体) 1質量部
塩化エチル・ホルムアルデヒド・アンモニア反応物
(ユニロイヤル(株)製、トリメンベース、50%水分散体)
ゲル化剤・ケイフッ化ソーダ(三井東圧化学(株)製、50%水分散体) 3質量部
顔料 適量
マイクロカプセル化パラフィン
(三木理研工業(株)製、PMCD-25KR、有効成分約40%) 10質量部
上記処方から亜鉛華及びゲル化剤を除いた配合物を調製し、空気を気泡源として発泡しながら、亜鉛華及びゲル化剤を連続的に注入し、得られた発泡エマルジョンを直ちに金型に注入し、凝固させた。得られた樹脂組成物を蒸気加硫釜に入れ、130℃で30分加硫させ、発泡体を得た。得られた発泡体(連続気泡体)は、発泡倍率が4.5倍、気泡径が220μ、密度が0.153g/cm3、硬度がF型硬度計で50であった。
この発泡体から厚み8.5mm、径が52mmφの化粧用パフを形成し、5人のパネラーA〜Eによって、下記処方の一般的な粉末固形ファウンデーションを皮膚に塗布した際の感覚を以下の基準で評価した。その結果を表1に示す。
〈粉末固形ファウンデーション処方〉
粉 体:
タルク 20.3%(質量%、以下同様)
マイカ 35.0%
カオリン 5.0%
二酸化チタン 10.0%
雲母チタン 3.0%
ステアリン酸亜鉛 1.0%
顔料 4.2%
ナイロンパウダー 10.0%
結合剤:
スクワラン 6.0%
酢酸ラノリン 1.0%
ミリスチン酸オクチルドデシル 2.0%
ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 2.0%
モノオレイン酸ソルビタン 0.5%
粉 体:
タルク 20.3%(質量%、以下同様)
マイカ 35.0%
カオリン 5.0%
二酸化チタン 10.0%
雲母チタン 3.0%
ステアリン酸亜鉛 1.0%
顔料 4.2%
ナイロンパウダー 10.0%
結合剤:
スクワラン 6.0%
酢酸ラノリン 1.0%
ミリスチン酸オクチルドデシル 2.0%
ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 2.0%
モノオレイン酸ソルビタン 0.5%
〈使用感評価基準〉
2点 … 冷感を明確に感じる
1点 … 冷感をなんとなく感じる
0点 … 冷感をまったく感じない
2点 … 冷感を明確に感じる
1点 … 冷感をなんとなく感じる
0点 … 冷感をまったく感じない
〈温度変化の測定〉
また、上記の通り製造して冷温感加工を行ったパフと、マイクロカプセル化パラフィンを添加しなかった(冷温感加工を行っていない)以外は同様にして製造したパフ(以下、未加工品と呼ぶ)とを用意し、25℃、40%RHの環境のもとで温度変化の測定を行った。温度変化の測定は、肌とパフが触れた時の接触涼感性を評価するために、試料に水を滴下した後、32℃に加温した熱電対温度計の感温部を試料に接触させて実施した。測定は開始から10秒ごとに3分間行った。温度変化の推移を図1に示す。さらに、上記温度測定中の比較例のパフと未加工品との最大温度差を表2に示す。
また、上記の通り製造して冷温感加工を行ったパフと、マイクロカプセル化パラフィンを添加しなかった(冷温感加工を行っていない)以外は同様にして製造したパフ(以下、未加工品と呼ぶ)とを用意し、25℃、40%RHの環境のもとで温度変化の測定を行った。温度変化の測定は、肌とパフが触れた時の接触涼感性を評価するために、試料に水を滴下した後、32℃に加温した熱電対温度計の感温部を試料に接触させて実施した。測定は開始から10秒ごとに3分間行った。温度変化の推移を図1に示す。さらに、上記温度測定中の比較例のパフと未加工品との最大温度差を表2に示す。
[実施例1]
上記マイクロカプセルを配合しなかった以外は上記実施例1と同様にして樹脂発泡体からなるパフを形成し、マイクロカプセル化パラフィン(三木理研工業株式会社製、PMCD-25KR)5部と、シリコン樹脂バインダー(大原パラヂウム株式会社製 パラレヂンPS−200、固形分:20%)3部と水92部の溶液に浸漬して軽く絞り、80℃で1時間乾燥させて化粧用パフを得た。
上記マイクロカプセルを配合しなかった以外は上記実施例1と同様にして樹脂発泡体からなるパフを形成し、マイクロカプセル化パラフィン(三木理研工業株式会社製、PMCD-25KR)5部と、シリコン樹脂バインダー(大原パラヂウム株式会社製 パラレヂンPS−200、固形分:20%)3部と水92部の溶液に浸漬して軽く絞り、80℃で1時間乾燥させて化粧用パフを得た。
得られた化粧用パフにつき、上記実施例1と同様にパネラーによる評価を行った結果を表1に示す。また、上記熱電対温度計による、未加工品との比較における温度変化の推移を図2に、比較例との比較における温度変化の推移を図3に示す。さらに、未加工品との最大温度差を表2に示す。
[実施例2]
上記マイクロカプセルを配合しなかった以外は上記実施例1と同様にして樹脂発泡体からなるパフを形成し、吸湿吸熱剤(大原パラヂウム化学株式会社製、パラクールID−8、エリスリトール・キシリトール含有エマルジョン、固形分52%)5部と水95部の溶液に浸漬して軽く絞り、80℃で1時間乾燥させて化粧用パフを得た。
上記マイクロカプセルを配合しなかった以外は上記実施例1と同様にして樹脂発泡体からなるパフを形成し、吸湿吸熱剤(大原パラヂウム化学株式会社製、パラクールID−8、エリスリトール・キシリトール含有エマルジョン、固形分52%)5部と水95部の溶液に浸漬して軽く絞り、80℃で1時間乾燥させて化粧用パフを得た。
上記実施例1と同様に、パネラーによる評価を行った結果を表1に示す。また、熱電対温度計による未加工品との比較における温度変化の推移を図4に示す。さらに、未加工品との最大温度差を表2に示す。
[実施例3]
立毛布帛としてポリエステル繊維からなる目付500g/m2、パイル長3.8mmのベルベット織物を2枚縫い合わせて、表面が立毛した化粧用パフを形成した。このパフを上記実施例2と同じ吸湿吸熱剤(大原パラヂウム化学株式会社製、パラクールID−8)5部と水95部の溶液に浸漬して軽く絞り、80℃で1時間乾燥させて化粧用パフを得た。
立毛布帛としてポリエステル繊維からなる目付500g/m2、パイル長3.8mmのベルベット織物を2枚縫い合わせて、表面が立毛した化粧用パフを形成した。このパフを上記実施例2と同じ吸湿吸熱剤(大原パラヂウム化学株式会社製、パラクールID−8)5部と水95部の溶液に浸漬して軽く絞り、80℃で1時間乾燥させて化粧用パフを得た。
上記実施例1と同様に、パネラーによる評価を行った結果を表1に示す。また、熱電対温度計による未加工品との比較における温度変化の推移を図5に示す。さらに、未加工品との最大温度差を表2に示す。なお、比較対象としては上記の通り形成した立毛布帛のパフの未加工品を用いた。
上記表1及び2、並びに図1〜5に示された結果から、後加工による化粧用パフは、未加工品はもちろん、内添を行った比較例のパフと比べても冷感付与効果が明らかに高いことが分かる。
本発明の化粧用パフは、液状のみならず、固形状、粉末状等の各種形態の化粧料に使用することができる。
Claims (5)
- 樹脂発泡体及び/又は繊維製品からなる化粧用パフであって、
蓄熱物質、吸熱物質及び発熱物質から選択された1種又は2種以上を、含浸、スプレー、塗布又は捺染のいずれかの方法により、パフの少なくとも表面に含有させたことを特徴とする化粧用パフ。 - 前記蓄熱物質が20〜40℃に融点を有する溶融する蓄熱物質をマイクロカプセル化した物質であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧用パフ。
- 前記吸熱物質が糖アルコールであることを特徴とする、請求項1に記載の化粧用パフ。
- 前記繊維製品が立毛布帛であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧用パフ。
- 樹脂発泡体及び/又は繊維からなる化粧用パフを予め形成し、この化粧用パフの少なくとも表面に含浸、スプレー、塗布又は捺染のいずれかの方法により前記冷感及び/又は温感付与剤を付与することにより請求項1〜4のいずれか1項に記載の化粧用パフを製造することを特徴とする、化粧用パフの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012077576A JP2013202335A (ja) | 2012-03-29 | 2012-03-29 | 温度感覚調整化粧用パフ及びその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2015105113A1 (ja) * | 2014-01-09 | 2017-03-23 | 株式会社タイキ | ゴムラテックス弾性発泡体 |
KR20170094993A (ko) | 2016-02-12 | 2017-08-22 | (주)아모레퍼시픽 | 열전달부가 형성된 화장도구 |
-
2012
- 2012-03-29 JP JP2012077576A patent/JP2013202335A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2015105113A1 (ja) * | 2014-01-09 | 2017-03-23 | 株式会社タイキ | ゴムラテックス弾性発泡体 |
US10487187B2 (en) | 2014-01-09 | 2019-11-26 | Taiki Corp., Ltd. | Rubber latex elastic foamed body |
KR20170094993A (ko) | 2016-02-12 | 2017-08-22 | (주)아모레퍼시픽 | 열전달부가 형성된 화장도구 |
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