JP2013200728A - ハードディスクドライブ装置データ保護システム、その方法およびそのプログラム - Google Patents

ハードディスクドライブ装置データ保護システム、その方法およびそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コンピュータシステムからの書き込み中に電力供給停止が発生しても論理破壊を防ぐ低コストのハードディスクドライブ装置(HDD装置と略す)データ保護システムを提供する。
【解決手段】オペレーティングシステム101はHDD装置200への書き込みデータ群104に対し連続データからなるデータセットであるか否かを示すデータ保護情報106を付加したHDD書き込みデータ群105を生成してHDD装置200に送信し、HDD装置200は、受信したHDD書き込みデータ群105を一時データバッファ機構202に保持し、電源断を検出すると、蓄電機構206からの電力供給に切り替えるとともに、一時データバッファ機構202に保持したHDD書き込みデータ群105のデータ保護情報106の参照結果として、連続データからなるデータデータセットの場合は、全ての書き込みデータ群104を保持している場合に限りディスク204に書き込む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハードディスクドライブ装置データ保護システム、ハードディスクドライブ装置データ保護方法およびハードディスクドライブ装置データ保護プログラムに関し、特に、コンピュータシステムからハードディスクドライブ装置へのデータの書き込み中に停電などの予期せぬ電源供給停止が発生した場合にデータの論理破壊を抑止するデータ保護機能に関する。
ハードディスクドライブ装置(HDD:Hard Disk Drive Device)において、停電等で予期せぬ電源供給の停止が発生した場合にデータを保護する方法としては、例えば、特許文献1の特開2004−086982号公報「ディスクアレイ装置」に記載のように、ヘッドとディスクとの接触によるヘッドやデータ記録面(磁性面)の物理破壊を防ぐためにヘッドを退避させる方法や、特許文献2の特開2011−053875号公報「ディスクアレイ装置」に記載のように、ハードディスクドライブ装置の集合体と大容量バッファとバッテリとを搭載し、バッテリ動作中にデータを退避してデータの保護を図る大規模な装置を利用する方法が提案されている。
あるいは、特許文献3の特開2005−196464号公報「ディスクアレイ装置」に記載のように、コンピュータ側に大規模バッテリを搭載し、バッテリによる電力保持を行っている間にハードディスクドライブ装置を含んだコンピュータシステムを正常に停止させるという仕組みも提案されている。また、特許文献4の特開2009−259210号公報「停電保護のための方法、装置、論理デバイスおよび記憶システム」に記載のように、ハードディスクドライブ装置もフラッシュメモリとバッテリとをさらに搭載し、フラッシュメモリへの一次保存によりデータ保護を行う技術も提案されている。
特開2004−086982号公報(第6−8頁) 特開2011−053875号公報(第11−15頁) 特開2005−196464号公報(第3−5頁) 特開2009−259210号公報(第7−9頁)
しかしながら、前記特許文献1に記載の停電時にハードディスクドライブ装置単体でヘッドを退避させるというデータ保護機能においては、ハードディスクドライブ装置のヘッドやデータ記録面の物理的な破壊を防ぐことはできるが、コンピュータシステムのオペレーティングシステムが管理する、HDD上に書き込まれたボリューム管理領域などの連続したデータセット(DataSet)の書き込み保障までは制御することができないため、論理的なデータ破壊については、防ぐことができないという問題がある。
また、前記特許文献2に記載のように、大規模ディスク装置システムのようなハードディスクドライブ装置の集合体であるディスクアレイ装置については、停電対策としてバックアップ電源としてバッテリを備えてデータ保護機能を具備するという先行技術もある。しかし、一般的に、大容量なバッテリやバッファが必要になることや、前記特許文献1の場合と同様、ハードディスクドライブ装置単体では、コンピュータシステムのオペレーティングシステムが管理する、HDD上に書き込まれたボリューム管理領域などの連続したデータセット(DataSet)の書き込み保障までは制御することができないため、無停電電源装置を付加したコンピュータシステムと連携させる仕組みが必要である。つまり、コンピュータシステムを停止させた後で、ハードディスクドライブ装置内のバッファのデータをディスクに書き込む大規模な仕掛けが必要とされるため、低コストが要求されるシステムでの実現は困難であるという問題がある。
また、前記特許文献3に記載のように、コンピュータ自体を無停電電源装置と連携させて電源をオフするシステムとして、コンピュータに組み込まれたハードディスクドライブ装置のデータ保護を行うという仕組みについては、コンピュータシステムの電源オフへの移行を安全かつ確実に実施することが可能な大規模なバッテリの搭載などが必要とされるため、低コストが要求されるシステムでの実現は困難であるという問題がある。
また、前記特許文献4に記載のように、ハードディスクドライブ装置にフラッシュメモリとバッテリとをさらに搭載するという機構においても、前記特許文献1や前記特許文献2の場合と同様、コンピュータのオペレーティングシステムと連携されていないので、コンピュータシステムのオペレーティングシステムが管理する、HDD上に書き込まれたボリューム管理領域などの連続したデータセットの書き込み保障までは制御することができないため、論理的なデータ破壊については、防げないという問題がある。
(本発明の目的)
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、第一に、予期せぬ停電等で電源供給が途絶えた場合であっても、コンピュータシステムのオペレーティングシステムが管理する、ハードディスクドライブ装置(HDD装置)上に書き込まれたボリューム管理領域の更新などにおいて、連続したデータからなるデータセットの場合には、該データセットの単位として書き込みの可否を制御することによって、書き込みデータを保護し、論理破壊を防ぐこと、および、第二に、大規模なシステムを必要とせず、低コストが要求されるシステムであってもデータ保護機能を実現することを可能とするハードディスクドライブ装置データ保護システム、ハードディスクドライブ装置データ保護方法およびハードディスクドライブ装置データ保護プログラムを提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明によるハードディスクドライブ装置データ保護システム、ハードディスクドライブ装置データ保護方法およびハードディスクドライブ装置データ保護プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明によるハードディスクドライブ装置データ保護システムは、オペレーティングシステムを搭載したコンピュータシステムと該コンピュータシステムと接続したハードディスクドライブ装置とからなり、前記ハードディスクドライブ装置に書き込むデータの論理的な破壊を防止するデータ保護機構を備えたハードディスクドライブ装置データ保護システムであって、前記オペレーティングシステムは、連続した1ないし複数の書き込みデータからなるデータセットを前記ハードディスクドライブ装置に書き込む際に、前記データセットを構成する各書き込みデータそれぞれに対して前記データセットを構成する連続データとしての保護対象であるか否かを示すデータ保護情報を付加したHDD書き込みデータを生成するデータ保護情報付加機能と、該データ保護情報付加機能により各前記書き込みデータに前記データ保護情報を付加したHDD書き込みデータを前記ハードディスクドライブ装置に送信するデータ送信機能と、を少なくとも有し、前記ハードディスクドライブ装置は、前記オペレーティングシステムから送信されてくる前記HDD書き込みデータを一時保持する一時データバッファ機構と、前記一時データバッファ機構に一時保持されている前記HDD書き込みデータ中の前記データ保護情報の参照結果に基づいて当該HDD書き込みデータ中の書き込みデータを取り出してディスクに書き込む書き込み機構と、電源からの電力供給が停止したことを示す電源断を検出する電源断検出部と、前記電源断検出部により電源断を検出した時点からあらかじめ定めた一定時間の間、前記電源に代わって、前記一時データバッファ機構に一時保持されている前記HDD書き込みデータ中の前記書き込みデータを前記書き込み機構によりディスクに書き込むための電力を供給する蓄電機構と、を少なくとも備えていることを特徴とする。
(2)本発明によるハードディスクドライブ装置データ保護方法は、オペレーティングシステムを搭載したコンピュータシステムと該コンピュータシステムと接続したハードディスクドライブ装置とからなり、前記ハードディスクドライブ装置に書き込むデータの論理的な破壊を防止するハードディスクドライブ装置データ保護方法であって、前記オペレーティングシステムは、連続した1ないし複数の書き込みデータからなるデータセットを前記ハードディスクドライブ装置に書き込む際に、前記データセットを構成する各書き込みデータそれぞれに対して前記データセットを構成する連続データとしての保護対象であるか否かを示すデータ保護情報を付加したHDD書き込みデータを生成するデータ保護情報付加機能と、該データ保護情報付加機能により各前記書き込みデータに前記データ保護情報を付加したHDD書き込みデータを前記ハードディスクドライブ装置に送信するデータ送信機能と、を少なくとも有し、前記ハードディスクドライブ装置は、前記オペレーティングシステムから送信されてくる前記HDD書き込みデータを一時保持する一時データバッファリングステップと、前記一時データバッファリングステップにより一時保持されている前記HDD書き込みデータ中の前記データ保護情報の参照結果に基づいて当該HDD書き込みデータ中の書き込みデータを取り出してディスクに書き込む書き込みステップと、電源からの電力供給が停止したことを示す電源断を検出する電源断検出ステップと、前記電源断検出ステップにより電源断を検出した時点からあらかじめ定めた一定時間の間、前記電源に代わって、前記一時データバッファリングステップにより一時保持されている前記HDD書き込みデータ中の前記書き込みデータを前記書き込みステップによりディスクに書き込むための電力を供給する蓄電機構と、を少なくとも有していることを特徴とする。
(3)本発明によるハードディスクドライブ装置データ保護プログラムは、少なくとも前記(2)に記載のハードディスクドライブ装置データ保護方法のうち、前記オペレーティングシステムに含まれる各機能をコンピュータにより実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする。
(4)本発明によるハードディスクドライブ装置データ保護プログラムは、少なくとも前記(2)に記載のハードディスクドライブ装置データ保護方法のうち、前記ハードディスクドライブ装置に含まれる各ステップをコンピュータにより実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする。
本発明のハードディスクドライブ装置データ保護システム、ハードディスクドライブ装置データ保護方法およびハードディスクドライブ装置データ保護プログラムによれば、以下のような効果を奏することができる。
第一に、コンピュータシステムのオペレーティングシステムが管理する、ハードディスクドライブ装置(HDD装置)上に書き込まれたボリューム管理領域の更新などにおいて、書き込みデータにデータ保護情報を付加して、データセットとして連続するデータの書き込みに対してデータ保護を指定することによって、データの書き込み中に予期しない電力供給停止の事態が発生しても、オペレーションシステム側で論理保証が必要となるデータセット単位でのデータ書き込みを行うことが可能となり、従来技術においては不可能であった、論理破壊を避けることができるという効果を得られる。
第二に、ハードウェア構成としては、一時データバッファ機構に一時保持するデータ容量分のデータセット単位でのディスク書き込みに要する時間を保証するだけの最小限の電力容量を備えた蓄電機構をハードディスクドライブ装置(HDD装置)に実装するだけで実現することができるため、大規模な仕組みを必要とせず、低コストで、データ保護機能を実現することができるという効果を得られる。
本発明によるハードディスクドライブ装置データ保護システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。 図1のハードディスクドライブ装置データ保護システムのコンピュータシステム側の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1のハードディスクドライブ装置データ保護システムのハードディスクドライブ装置側の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明によるハードディスクドライブ装置データ保護システム、ハードディスクドライブ装置データ保護方法およびハードディスクドライブ装置データ保護プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明によるハードディスクドライブ装置データ保護システムおよびハードディスクドライブ装置データ保護方法について説明するが、かかるハードディスクドライブ装置データ保護方法をコンピュータにより実行可能なハードディスクドライブ装置データ保護プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、ハードディスクドライブ装置データ保護プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、コンピュータのオペレーティングシステムにより制御されるハードディスクドライブ装置における電力供給停止時の書き込みデータ保護に関し、大規模な機構を追加することなく、論理的なデータ破壊を確実に防止することが可能な仕組みを実現していることを主要な特徴としている。
より具体的には、ハードディスクドライブ装置への読み書きを制御し、連続したデータからなるデータセットであるか否かを示すデータ保護情報を、ハードディスクドライブ装置への書き込みデータ群のそれぞれのデータに対して付加したHDD書き込みデータ群を生成する手段(データ保護情報付加機構)を少なくとも有するオペレーティングシステムと、ハードディスクドライブ装置側の入出力インタフェースとの接続が可能なHDDインタフェースとを少なくとも有するコンピュータシステムと、該コンピュータシステムから送信されてくる前記HDD書き込みデータ群を一時保持する一時データバッファ機構と、停電等の電源断を検出する電源断検出部と、電源断時にあらかじめ定めた一定時間の間、データのディスク書き込み動作を行うために必要とする電力を供給するだけの蓄電能力を有する蓄電機構と、前記コンピュータシステムのオペレーティングシステムによって付加されたデータ保護情報を読み取り、データ保護が必要なデータセットであった場合、当該データセットを構成する連続データ(書き込みデータ)の全てが前記一時データバッファ機構に格納されていた場合には、当該データセットを構成する書き込みデータの全てをディスクに書き込み、当該データセットを構成する連続データ(書き込みデータ)の一部のみが前記一時データバッファ機構に格納されていた場合には、当該データセットのデータをディスクに書き込むことなく破棄することを特徴としている。
かくのごとく、コンピュータシステムのオペレーティングシステムによりハードディスクドライブ装置への書き込みデータが連続したデータからなるデータセットであるか否かを示すデータ保護情報を各書き込みデータに付加することによって、停電等の電源断の発生時に、ハードディスクドライブ装置側の一時データバッファ機構に一時保持されている書き込みデータが連続したデータからなるデータセットであった場合には、全ての書き込みデータが揃っている場合に限って、ディスクに書き込むので、論理破壊を確実に防止することができるとともに、一時データバッファ機構に一時保持されているデータ容量の書き込みデータをディスクに書き込むための時間だけ電力供給を継続することができる最小限の蓄電容量を有する蓄電機構をハードウェアとして搭載するだけで、論理的な矛盾が生じないような、データセット単位でのデータ保護機能を低コストで実現することが可能になる。
(実施形態の構成例の説明]
次に、本発明のハードディスクドライブ装置データ保護システムの実施形態の構成例について、図1を用いて説明する。図1は、本発明によるハードディスクドライブ装置データ保護システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図であり、本発明を実施するための最良の形態の構成の一例として、相互に接続されたコンピュータシステムとハードディスクドライブ装置とのそれぞれの内部構成の一例を示している。
図1に示すハードディスクドライブ装置データ保護システムは、コンピュータシステム100とハードディスクドライブ装置200とが相互に接続されて構成されており、コンピュータシステム100は、全体の動作を制御するオペレーティングシステム101と、接続されたハードディスクドライブ装置200との間の情報の送受信を行うHDDインタフェース109と、各構成部位やハードディスクドライブ装置200に対して電力を供給する電源110とを少なくとも含んで構成されている。
オペレーティングシステム101には、接続されたハードディスクドライブ装置200に書き込むための書き込みデータ群104に対してデータ保護情報106を付加してHDD書き込みデータ群105を生成するデータ保護情報付加機能102と、生成したHDD書き込みデータ群105をハードディスクドライブ装置200に対してHDDインタフェース109を介して送信するデータ送信機能103とが少なくとも具備されている。
そして、HDDインタフェース109を介してハードディスクドライブ装置200へ書き込みデータ群104をデータ送信機能103により送信する際に、データ保護情報付加機能102により、データセットとして連続したデータであるか否かを示すためのデータ保護情報106として、データセットビット107と完了ビット108とを書き込みデータ群104の各データに対して付加したHDD書き込みデータ群105を生成して、生成したHDD書き込みデータ群105を、HDDインタフェース109を介してハードディスクドライブ装置200へ送信するように構成している。つまり、データ保護情報付加機能102は、ハードディスクドライブ装置200への読み書きを制御し、連続したデータからなるデータセットであるか否かを示すデータ保護情報106を書き込みデータ群104の各データに付加して、HDD書き込みデータ群105を生成する機能を有している。
一方、ハードディスクドライブ装置200は、入出力インタフェース201、一時データバッファ機構202、書き込み機構203、ディスク204、ディスク制御部205、蓄電機構206、電源断検出部207を少なくとも含んで構成されている。入出力インタフェース201は、コンピュータシステム100側のHDDインタフェース109と接続して、コンピュータシステム100からの指示に応じてHDDインタフェース109との間で情報の送受信を行う部位であり、例えば、コンピュータシステム100のHDDインタフェース109から送信されてくるHDD書き込みデータ群105を受け取る。ここで、HDD書き込みデータ群105は、前述したように、連続したデータからなるデータセットであるか否かを示すデータ保護情報106が書き込みデータ群104の各データに付加された状態のデータ群である。
一時データバッファ機構202は、コンピュータシステム100から入出力インタフェース201を介して受信したHDD書き込みデータ群105を一時保持する部位である。書き込み機構203は、一時データバッファ機構202に一時保持されているHDD書き込みデータ群105のデータ保護情報106の参照結果に基づいて、当該HDD書き込みデータ群105の書き込みデータ群104を取り出してディスクに書き込む部位である。ディスク204は、スピンドルモータによって回転しながら、磁気ヘッドを介して、情報の読み書きを行う記録媒体である。
ディスク制御部205は、ハードディスクドライブ装置200内の各部の制御を司る部位であり、例えば、一時データバッファ機構202に一時保持されているHDD書き込みデータ群105の中から、コンピュータシステム100のオペレーティングシステム101より指示されたデータ保護情報106を読み取り、読み取った結果として、データセットビット107と完了ビット108との双方が値'1'に設定されているデータ(つまり、保護対象となる連続データの最終のデータ)が存在していて、連続データからなるデータセットとして保護が必要なデータの全てが一時データバッファ機構202に格納されている場合には、書き込み機構203を制御して、一時データバッファ機構202に格納されている当該データセットを構成する全てのデータをディスク204に書き込むというデータ保護機能を有している。
また、蓄電機構206は、電力を蓄積する部位であり、停電時であっても、電源110からの電力供給の停止を検出した以降、あらかじめ定めた一定時間の間、ハードディスクドライブ装置200の書き込み機構203によってデータの書き込み動作を行うことができる蓄電能力を有している。電源断検出部207は、停電等における電源110からの電力供給の停止を示す電源断を検出する部位である。
(実施形態の動作の説明)
次に、図1に示したハードディスクドライブ装置データ保護システムの全体的な動作について、その一例を、図2および図3のフローチャートを用いて説明する。図2は、図1のハードディスクドライブ装置データ保護システムのコンピュータシステム100側の動作の一例を説明するためのフローチャートであり、図3は、図1のハードディスクドライブ装置データ保護システムのハードディスクドライブ装置200側の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
なお、以下の説明においては、データ保護情報106として、前述したように、付加する対象のデータが連続したデータからなるデータセットにあることを示すデータセットビット107と連続したデータからなるデータセットの完了を示す完了ビット108とを書き込みデータ群104の各データに付加した場合について説明するが、本発明におけるデータ保護情報106としては、かかる場合のみに限るものではない。すなわち、様々なオペレーティングシステム101やコンピュータシステム100とハードディスクドライブ装置200との間のHDDインタフェース109、入出力インタフェース201の仕組みにより、最適なビット構成の情報をデータ保護情報106として付加することができる。
まず、図2のフローチャートを用いて、ハードディスクドライブ装置データ保護システムのコンピュータシステム100側の動作の一例として、書き込みデータ群104の各データに対してデータ保護情報106を付加して、HDD書き込みデータ群105を生成する動作について説明する。
コンピュータシステム100のオペレーティングシステム101が起動している状態においては(ステップA0)、オペレーティングシステム101はハードディスクドライブ装置200への書き込みデータDataNが発生したか否かを常時判断している(ステップA1)。ハードディスクドライブ装置200への書き込みデータDataNが発生した場合には(ステップA1のYES)、連続したデータからなるデータセットとしてオペレーティングシステム101によるデータ保護が必要なデータか否かの判断を行う(ステップA2)。
ハードディスクドライブ装置200への書き込みデータDataNのデータ保護が必要では無い場合には(ステップA2のNO)、連続したデータからなるデータセットでは無い旨を示すために、データ保護情報付加機能102により、当該書き込みデータDataNに対して、データ保護情報106のデータセットビット107の情報を値'0'として付加する(ステップA4)。さらに、データ保護情報106の完了ビット108の情報を値'0'として書き込みデータDataNに対して付加する(ステップA8)。しかる後、次なるデータDataN+1があるか否かを確認し(ステップA10)、次なるデータDataN+1が無かった場合には(ステップA10のNO)、処理を終了する(ステップA11)。一方、次なるデータDataN+1があった場合には(ステップA10のYES)、次なるデータDataN+1が書き込みデータか否かを判断する動作(ステップA1)に戻る。
また、ステップA2において、ハードディスクドライブ装置200への書き込みデータDataNのデータ保護が必要であると判断した場合には(ステップA2のYES)、連続したデータからなるデータセットである旨を示すために、データ保護情報付加機能102により、書き込みデータDataNに対して、データ保護情報106のデータセットビット107の情報を値'1'として付加する(ステップA3)。次に、書き込みデータDataNが、データ保護の必要な連続データの最後のデータか否かの判断を行う(ステップA5)。書き込みデータDataNが連続データの最後のデータでは無かった場合には(ステップA5のNO)、データ保護情報106の完了ビット108の情報を値'0'として書き込みデータDataNに対して付加する(ステップA6)。しかる後、連続している次なるデータDataN+1の判断を行う動作に戻る(ステップA1)。
これに対して、ステップA5において、書き込みデータDataNが連続データの最後のデータであった場合には(ステップA5のYES)、連続したデータからなるデータセットとして保護すべき最後のデータであることを示すために、データ保護情報106の完了ビット108の情報を値'1'として書き込みデータDataNに対して付加する(ステップA7)。しかる後、次なるデータDataN+1があるか否かを確認し(ステップA10)、次なるデータDataN+1が無かった場合には(ステップA10のNO)、処理を終了する(ステップA11)。一方、次なるデータDataN+1があった場合には(ステップA10のYES)、次なるデータDataN+1が書き込みデータか否かを判断する動作(ステップA1)に戻る。
以上のような手順を踏むことによって、データセットDataSetとしてデータ保護が必要な連続データが存在していた場合には、当該データセットDataSetの連続データのそれぞれには、データ保護情報106のデータセットビット107の情報が値'1'として付加され、また、当該データセットDataSetの連続データの最後のデータ以外の各データにはデータ保護情報106の完了ビット108の情報が値'0'として付加され、当該データセットDataSetの連続データの最後のデータのみにデータ保護情報106の完了ビット108の情報が値'1'として付加される。
例えば、ハードディスクドライブ装置200への3個の書き込みデータDataN、DataN+1、DataN+2のうち、データ保護が必要な連続データとして書き込みデータDataN、DataN+1がデータセットDataSetNとして存在し、データ保護が必要では無い書き込みデータDataN+2がデータセットDataSetN+1として存在していた場合には、図1のHDD書き込みデータ群105に示すようなデータ保護情報106が付与される。すなわち、データ保護が必要な2個の連続データからなるデータセットDataSetNについては、データ保護情報106のデータセットビット107の情報は、書き込みデータDataN、DataN+1のいずれも値'1'として付加され、完了ビット108の情報は、最初の書き込みデータDataNには値'0'として付加され、最後の書き込みデータDataN+1には値'1'として付加される。一方、データ保護の必要が無いデータセットDataSetN+1を構成する書き込みデータDataN+2については、データ保護情報106のデータセットビット107の情報および完了ビット108の情報のいずれも値'0'として付加される。
次に、図3のフローチャートを用いて、ハードディスクドライブ装置データ保護システムのハードディスクドライブ装置200側の動作の一例として、HDD書き込みデータ群105のデータ保護情報106を参照して、データ保護を図りつつ、書き込みデータ群104をディスク204の記録面に書き込む動作について説明する。
コンピュータシステム100のオペレーティングシステム101からHDD書き込みデータ群105が送信されてきて、ハードディスクドライブ装置200が起動されると(ステップB0)、オペレーティングシステム101からのHDD書き込みデータ群105を、一旦、一時データバッファ機構202に取り込んで保持する(ステップB1)。この際、停電等によって、コンピュータシステム100の電源110からの電力供給が停止しているか否かを電源断検出部207によって確認する(ステップB2)。
電源110から電力が供給されている通常状態であることが電源断検出部207によって確認された場合には(ステップB2のNO)、ディスク制御部205は、一時データバッファ機構202に保持されているHDD書き込みデータ群105中の書き込みデータ群104を、一般的なデータ書き込みのキャッシュ制御に沿って、必要に応じたタイミングにしたがって、書き込み機構203によりディスク204へ書き込む動作を行う(ステップB4)。しかる後、次のデータの取り込みを行う動作(ステップB1)に戻る。
一方、ステップB2において、停電等によって電源110からの電力供給が停止したことが電源断検出部207によって確認された場合には(ステップB2のYES)、ディスク制御部205は、各部位に対する電力供給ルートとして、電源110からの電力供給に代わって、蓄電機構206による動作に切り替える(ステップB5)。そして、コンピュータシステム100のオペレーティングシステム101から新たに送信されてくる新規のHDD書き込みデータ群105の一時データバッファ機構202への受付動作を停止する(ステップB6)。
次に、一時データバッファ機構202に一時保持されているデータセットDataSetNのHDD書き込みデータ群105の内容を読み込む(ステップB7)。しかる後、一時データバッファ機構202にデータセットDataSetNのHDD書き込みデータ群105として一時保持されている、当該データセットDataSetNを構成する先頭の書き込みデータDataNに紐付けられたデータ保護情報106のデータセットビット107の値が、データ保護対象とすべき連続データを示す値'1'か否かの確認を行う(ステップB8)。
データセットビット107の値が'1'では無かった場合には(ステップB8のNO)、データ保護対象すべき連続データでは無いので、当該データセットDataSetNを構成する書き込みデータDataNをディスク204へ直ちに書き込む(ステップB9)。しかる後、次なるデータセットDataSetN+1が一時データバッファ機構202に保持されているか否かの確認を行い(ステップB15)、次なるデータセットDataSetN+1が無かった場合には(ステップB15のNO)、処理を終了する(ステップB16)。一方、次なるデータセットDataSetN+1があった場合には(ステップB15のYES)、次なるデータセットDataSetN+1を読み込む動作(ステップB7)に戻る。
これに対して、ステップB8において、当該データセットDataSetNを構成する先頭の書き込みデータDataNに紐付けられたデータ保護情報106のデータセットビット107の値が'1'であった場合には(ステップB8のYes)、当該データセットDataSetNを構成する連続データの書き込みデータDataN、DataN+1、…それぞれに紐付けられた各データ保護情報106の完了ビット108のうち、完了ビット108の情報が値'1'になっているものが存在するか否かを確認する(ステップB10)。
一時データバッファ機構202にHDD書き込みデータ群105として一時保持されている当該データセットDataSetNを構成する全ての書き込みデータDataN、DataN+1、…それぞれに紐付けられた各データ保護情報106の完了ビット108のうち、完了ビット108の情報が値'1'になっているものが存在していなかった場合には(ステップB10のNO)、一時データバッファ機構202に保持されているデータセットDataSetNは、データ保護対象とすべき連続データとしては不完全なデータセットであるものと判定して、一時データバッファ機構202にHDD書き込みデータ群105として一時保持されている当該データセットDataSetNを、ディスク204に書き込むことなく、全て破棄する(ステップB12)。しかる後、次なるデータセットDataSetN+1が一時データバッファ機構202に保持されているか否かの確認を行い(ステップB15)、次なるデータセットDataSetN+1が無かった場合には(ステップB15のNO)、処理を終了する(ステップB16)。一方、次なるデータセットDataSetN+1があった場合には(ステップB15のYES)、次なるデータセットDataSetN+1を読み込む動作(ステップB7)に戻る。
これに対して、ステップB10において、一時データバッファ機構202にHDD書き込みデータ群105として一時保持されている当該データセットDataSetNを構成する全ての書き込みデータDataN、DataN+1、…それぞれに紐付けられた各データ保護情報106の完了ビット108のうち、完了ビット108の情報が値'1'になっているものが存在していた場合には(ステップB10のYES)、一時データバッファ機構202に保持されているデータセットDataSetNは、データ保護対象とすべき連続データとして、全てのデータが揃っている完全なデータセットであるものと判定して、まず、先頭の書き込みデータDataNを書き込み機構203によりディスク204に書き込む(ステップB11)。
次いで、ディスク204に今書き込んだ書き込みデータDataNのデータ保護情報106の完了ビット108の情報が値'1'であったか否かを確認する(ステップB13)。ディスク204に今書き込んだ書き込みデータDataNのデータ保護情報106の完了ビット108の情報が値'1'では無かった場合には(ステップB13のNO)、データ保護対象とすべき連続データとして後続するデータがまだ存在している場合であり、次なるDataN+1の読み込みを行った後(ステップB14)、ディスク204への書き込みを行う動作(ステップB11)に戻るという処理を、ディスク204に今書き込んだ書き込みデータのデータ保護情報106の完了ビット108の情報が値'1'になるまで繰り返す。
ディスク204に今書き込んだ書き込みデータDataNのデータ保護情報106の完了ビット108の情報が値'1'になった場合には(ステップB13のYES)、データセットDataSetNとしてデータ保護対象とすべき連続データを構成する全ての書き込みデータDataN、DataN+1、DataN+2、…をディスク204に書き込み済みになった状態であり、当該データセットDataSetNは論理的に利用可能な状態でディスク204に書き込まれていることになる。
しかる後、次なるデータセットDataSetN+1が一時データバッファ機構202に保持されているか否かの確認を行い(ステップB15)、次なるデータセットDataSetN+1が無かった場合には(ステップB15のNO)、処理を終了する(ステップB16)。一方、次なるデータセットDataSetN+1があった場合には(ステップB15のYES)、次なるデータセットDataSetN+1を読み込む動作(ステップB7)に戻る。
なお、ハードディスクドライブ装置200の蓄電機構206は、停電等によって電源110からの電力供給が停止したことが電源断検出部207によって確認された以降、一時データバッファ機構202のバッファ容量に保持されている全ての書き込みデータ群についてディスク204への書き込みが終了するまでの時間の間、当該ハードディスクドライブ装置200の正常な稼動を保証することができるだけの蓄電容量を有しているものとする。ここで、一般的に、ハードディスクドライブ装置200に搭載する一時データバッファ機構202のバッファ容量は、数MByte程度であり、蓄電機構206の蓄電容量としては、数MByte程度の書き込みデータをディスク204に書き込むための書き込み時間の間の動作を保証する容量があれば十分であるので、低コストで実現することができる。
次に、本発明によるハードディスクドライブ装置データ保護システムの動作の一実施例として、図1ないし図3として前述したハードディスクドライブ装置データ保護システムにおける具体的なファイルシステムの書き込み動作を例に採って、さらに説明する。
まず、データ保護情報付加機能102を有していない従来技術におけるファイルシステムの書き込み動作について、図1のブロック構成図における各部位の符号をそのまま用いて説明する。コンピュータシステム100のオペレーティングシステム101のファイルシステムにおいては、ファイルAの書き込みを行う場合の一例として、データ保護対象とすべきデータセットであるファイルAの連続データをデータA1、データA2、データA3と3つのデータに分割して書き込むものとし、かつ、データA1、データA2、データA3のそれぞれがハードディスクドライブ装置200のディスク204に書き込まれた際に、書き込んだ領域を示す情報としてディスク204のブロックアドレスをボリューム管理領域に登録して管理しているものとする。ここで、以下の説明においては、説明を簡素化するために、仮に、データA1、データA2、データA3の各データの先頭アドレスブロックアドレスを1バイトで表現しているものとする。
例えば、コンピュータシステム100のオペレーティングシステム101が管理するボリューム管理領域の情報例として、ハードディスクドライブ装置200のディスク204上に書き込むファイルAのデータA1の先頭アドレスが'00'、データA2の先頭アドレスが'25'、データA3の先頭アドレスが'30'と仮定すると、'ファイルA、00、25、30'といった情報がボリューム管理領域に登録されて管理されることになる。
また、ファイルAの書き換えが行われた場合、例えば、データA1の部分の書き換えが行われた場合のデータをデータA1'と表現すると、書き換え後の該データA1'は、一般に、データA1の先頭アドレスが'00'の領域とは別のアドレスへ書き込みが行われる。例えば、書き換え後のデータA1'の先頭アドレスは'76'と仮定する。したがって、書き換え後のボリューム管理領域は、'ファイルA、76、25、30'といった情報に置換されて管理されることになる。
次に、ボリューム管理領域の'00'から'76'への書き換え処理を行っている最中に、電源110からの電力供給が絶たれた場合を想定する。'00'から'76'への書き換え処理の途中の例えば'7'の部分のみの書き換えが終了したタイミングで、電源110からの電力供給が中断した場合、ファイルAに関するボリューム管理領域の情報は'ファイルA、70、25、30'と誤って設定された状態になってしまう。したがって、電源110が復旧した際には、ファイルAに関するボリューム管理領域の情報は'ファイルA、70、25、30'といった状態になっていて、ファイルAのデータA1'の先頭アドレスは、'76'ではなく、別のファイルで使用されている可能性もある'70'のアドレスとなり、論理破壊が起こってしまう。
次に、本発明の一例として図1のブロック構成図に示すように、データ保護情報付加機能102を有している場合のファイルシステムの書き込み動作について説明する。ここで、本発明の一例である図1のブロック構成図においては、ボリューム管理情報の書き込みの際にも、データ保護情報付加機能102を有効にしていることになる。
したがって、図1のHDD書き込みデータ群105に示すように、前述のファイルAの書き換えの動作においても、ボリューム管理情報の書き込みデータに対してデータ保護情報106を付加することになる。もし、ハードディスクドライブ装置200の一時データバッファ機構202に保持されているファイルAのデータA1'の先頭アドレスの'00'から'76'の領域への書き換えの最中に、停電等によって電源110からの電力供給が絶たれた事態が発生すると、当該ファイルAのデータセットを構成する書き込みデータのいずれかに紐付けられた完了ビット108の情報が値'1'になっているデータが存在している場合には、データ保護対象の書き込みデータが全て揃っている状態にあるので、蓄電機構206からの電力供給によってディスク204への書き込み動作を行うことになる。つまり、蓄電機構206からの電力供給によって、書き込み機構203にてディスク204への書き換え動作を行い、かつ、ボリューム管理領域の情報についても、書き換え後の正しい情報として'ファイルA、76、25、30'に書き換えを行うことになり、ファイルAの書き換えが正常に終了する。
一方、ハードディスクドライブ装置200の一時データバッファ機構202に保持されているファイルAのデータA1'の先頭アドレスの'00'から'76'の領域への書き換えの最中に、電源110からの電力供給が絶たれた場合において、当該ファイルAのデータセットを構成する書き込みデータのいずれにも、それぞれに紐付けられた完了ビット108の情報が値'1'になっているデータが存在していなかった場合には、ファイルAとしては不完全なデータになっているものと判定して、途中までの不完全なデータについてはディスク204への書き換えを行わず、データ破棄を行う。したがって、かかる場合には、データA1'への書き換えは行っていないので、書き換え前のデータA1の先頭アドレスとして'00'のままとなり、かつ、ボリューム管理領域の情報は、'ファイルA、00、25、30'のままとなり、データAのデータA1'への書き換えについては、反映されなくなるものの、論理破壊については確実に防ぐことができる。
以上のように、本発明においては、ボリューム管理領域のデータについてもデータ保護を行うことができ、データ保護対象としてのファイルAが完了ビット108の情報が値'1'のデータを含んでいる完全なファイルの場合であっても、完了ビット108の情報が値'1'のデータを含んでいない不完全なファイルの場合であっても、いずれの場合であっても、論理破壊を防ぐことができる。また、アプリケーションとオペレーティングシステムとを連携させて、アプリケーション側で保護が必要なデータについても、前述のようなデータ保護情報106を付加することにより、データ保護の対象範囲をさらに拡大することも可能である。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
100 コンピュータシステム
101 オペレーティングシステム
102 データ保護情報付加機能
103 データ送信機能
104 書き込みデータ群
105 HDD書き込みデータ群
106 データ保護情報
107 データセットビット
108 完了ビット
109 HDDインタフェース
110 電源
200 ハードディスクドライブ装置
201 入出力インタフェース
202 一時データバッファ機構
203 書き込み機構
204 ディスク
205 ディスク制御部
206 蓄電機構
207 電源断検出部

Claims (10)

  1. オペレーティングシステムを搭載したコンピュータシステムと該コンピュータシステムと接続したハードディスクドライブ装置とからなり、前記ハードディスクドライブ装置に書き込むデータの論理的な破壊を防止するデータ保護機構を備えたハードディスクドライブ装置データ保護システムであって、
    前記オペレーティングシステムは、連続した1ないし複数の書き込みデータからなるデータセットを前記ハードディスクドライブ装置に書き込む際に、前記データセットを構成する各書き込みデータそれぞれに対して前記データセットを構成する連続データとしての保護対象であるか否かを示すデータ保護情報を付加したHDD書き込みデータを生成するデータ保護情報付加機能と、
    該データ保護情報付加機能により各前記書き込みデータに前記データ保護情報を付加したHDD書き込みデータを前記ハードディスクドライブ装置に送信するデータ送信機能と、を少なくとも有し、
    前記ハードディスクドライブ装置は、前記オペレーティングシステムから送信されてくる前記HDD書き込みデータを一時保持する一時データバッファ機構と、
    前記一時データバッファ機構に一時保持されている前記HDD書き込みデータ中の前記データ保護情報の参照結果に基づいて当該HDD書き込みデータ中の書き込みデータを取り出してディスクに書き込む書き込み機構と、
    電源からの電力供給が停止したことを示す電源断を検出する電源断検出部と、
    前記電源断検出部により電源断を検出した時点からあらかじめ定めた一定時間の間、前記電源に代わって、前記一時データバッファ機構に一時保持されている前記HDD書き込みデータ中の前記書き込みデータを前記書き込み機構によりディスクに書き込むための電力を供給する蓄電機構と、を少なくとも備えていることを特徴とするハードディスクドライブ装置データ保護システム。
  2. 前記電源断検出部により電源断を検出した際に、前記一時データバッファ機構に一時保持された前記HDD書き込みデータ中の前記データ保護情報の参照結果として、前記データセットを構成する連続データとしてデータ保護の対象であることを示している場合であって、かつ、該データ保護情報が、当該データセットを構成する連続データとして必要とする全ての書き込みデータを前記一時データバッファ機構に保持していることを示していない場合には、ディスクへの書き込みを行うことなく、当該データセットを構成するデータを前記一時データバッファ機構から破棄し、一方、当該データセットを構成する連続データとして必要とする全ての書き込みデータを前記一時データバッファ機構に保持していることを示している場合には、前記データセットを構成する全ての前記書き込みデータを前記書き込み機構によりディスクへ書き込むことを特徴とする請求項1に記載のハードディスクドライブ装置データ保護システム。
  3. 各前記書き込みデータそれぞれに対して付加する前記データ保護情報が、前記データセットを構成する連続データとしてデータ保護の対象であるか否かを示すデータセットビットと、前記データセットを構成する連続データの最後の書き込みデータであるか否かを示す完了ビットとから構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のハードディスクドライブ装置データ保護システム。
  4. 前記蓄電機構が電力供給を継続する前記一定時間は、前記一時データバッファ機構のバッファ容量が示す全領域に亘って一時保持された前記HDD書き込みデータ中の前記書き込みデータ全てを前記書き込み機構によりディスクへ書き込むことが完了するまでの時間であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のハードディスクドライブ装置データ保護システム。
  5. オペレーティングシステムを搭載したコンピュータシステムと該コンピュータシステムと接続したハードディスクドライブ装置とからなり、前記ハードディスクドライブ装置に書き込むデータの論理的な破壊を防止するハードディスクドライブ装置データ保護方法であって、
    前記オペレーティングシステムは、連続した1ないし複数の書き込みデータからなるデータセットを前記ハードディスクドライブ装置に書き込む際に、前記データセットを構成する各書き込みデータそれぞれに対して前記データセットを構成する連続データとしての保護対象であるか否かを示すデータ保護情報を付加したHDD書き込みデータを生成するデータ保護情報付加機能と、
    該データ保護情報付加機能により各前記書き込みデータに前記データ保護情報を付加したHDD書き込みデータを前記ハードディスクドライブ装置に送信するデータ送信機能と、を少なくとも有し、
    前記ハードディスクドライブ装置は、前記オペレーティングシステムから送信されてくる前記HDD書き込みデータを一時保持する一時データバッファリングステップと、
    前記一時データバッファリングステップにより一時保持されている前記HDD書き込みデータ中の前記データ保護情報の参照結果に基づいて当該HDD書き込みデータ中の書き込みデータを取り出してディスクに書き込む書き込みステップと、
    電源からの電力供給が停止したことを示す電源断を検出する電源断検出ステップと、
    前記電源断検出ステップにより電源断を検出した時点からあらかじめ定めた一定時間の間、前記電源に代わって、前記一時データバッファリングステップにより一時保持されている前記HDD書き込みデータ中の前記書き込みデータを前記書き込みステップによりディスクに書き込むための電力を供給する蓄電機構と、を少なくとも有していることを特徴とするハードディスクドライブ装置データ保護方法。
  6. 前記電源断検出ステップにより電源断を検出した際に、前記一時データバッファリングステップにより一時保持された前記HDD書き込みデータ中の前記データ保護情報の参照結果として、前記データセットを構成する連続データとしてデータ保護の対象であることを示している場合であって、かつ、該データ保護情報が、当該データセットを構成する連続データとして必要とする全ての書き込みデータを前記一時データバッファリングステップにより保持していることを示していない場合には、ディスクへの書き込みを行うことなく、当該データセットを構成するデータを破棄し、一方、当該データセットを構成する連続データとして必要とする全ての書き込みデータを前記一時データバッファリングステップにより保持していることを示している場合には、前記データセットを構成する全ての前記書き込みデータを前記書き込みステップによりディスクへ書き込むことを特徴とする請求項5に記載のハードディスクドライブ装置データ保護方法。
  7. 各前記書き込みデータそれぞれに対して付加する前記データ保護情報が、前記データセットを構成する連続データとしてデータ保護の対象であるか否かを示すデータセットビットと、前記データセットを構成する連続データの最後の書き込みデータであるか否かを示す完了ビットとから構成されていることを特徴とする請求項5または6に記載のハードディスクドライブ装置データ保護方法。
  8. 前記蓄電機構が電力供給を継続する前記一定時間は、前記一時データバッファリングステップによって一時保持するバッファの容量が示す全領域に亘って一時保持された書き込みデータ全てを前記書き込みステップによりディスクへ書き込むことが完了するまでの時間であることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のハードディスクドライブ装置データ保護方法。
  9. 請求項5ないし8のいずれかに記載のハードディスクドライブ装置データ保護方法のうち、前記オペレーティングシステムに含まれる各機能をコンピュータにより実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とするハードディスクドライブ装置データ保護プログラム。
  10. 請求項5ないし8のいずれかに記載のハードディスクドライブ装置データ保護方法のうち、前記ハードディスクドライブ装置に含まれる各ステップをコンピュータにより実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とするハードディスクドライブ装置データ保護プログラム。
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