JP2013200194A - 水分検出装置、電気伝導度検出装置、センサネットワークシステム、プログラム、水分検出方法および電気伝導度検出方法 - Google Patents

水分検出装置、電気伝導度検出装置、センサネットワークシステム、プログラム、水分検出方法および電気伝導度検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】土壌の水分量や電気伝導度を正確かつ安価で検出する技術を提供する。
【解決手段】センサ6に、培養土8に接触する一対の電極68,69と、電極69に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生部70と、電極69信号発生部70との間に配置される第2抵抗器72と、第1入力電気信号と出力電気信号とに基づいてインピーダンスの絶対値|Z|を測定する絶対値検出回路73と、第2入力電気信号と出力電気信号とに基づいてインピーダンスの位相差φを抵抗分圧により測定する位相検出回路74と、インピーダンスの絶対値|Z|に基づいて、一対の電極68,69間の抵抗値Rを求めるとともに、位相検出回路74により測定されたインピーダンスの位相差φと当該抵抗値Rとに基づいて、水分量θにのみ相関があると近似できる式を解き、水分量θを求めるCPU60とを設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、主に、土壌の水分量や電気伝導度を正確かつ安価で検出する技術に関する。さらには、畑などの培地に対する散水や追肥を自動的に制御する技術に関する。
従来より、畑の培地における水分量や養分濃度を検出するセンサが提案されている。
特開平10−014402号公報 特開2004−077412号公報
ところが、電気伝導度を検出するセンサでは、土中の水分量が多くないと測定が難しいため、例えば、特許文献1に記載の技術では、測定する際に、センサから水分を供給する仕組みが必要となるという問題があった。
また、土中の水分量を電気的に計測する方法には、電気抵抗法や誘電率法などが提案されているが、電気抵抗法は安価である反面、塩分濃度や温度の影響を受けやすく、正確な測定ができないという問題がある。一方、誘電率法は、塩分濃度の影響はある程度抑制されるが、高周波を使用するために、検出装置そのものが比較的高価な構成となるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、主に、土壌の水分量や電気伝導度を正確かつ安価で検出する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、前記電極の一方と前記信号発生手段との間に配置される抵抗器と、前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、前記絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、水分量にのみ相関があると近似できる式を解き、前記測定対象系における水分量を求める水分量特定手段とを備える。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る水分検出装置であって、前記抵抗器の抵抗値は、前記一対の電極間の抵抗値の推定値の近似値であり、前記水分量特定手段は、前記水分量にのみ相関があると近似できる式として、
Figure 2013200194
を解く。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明に係る水分検出装置であって、前記第1入力電気信号の周波数は、第1基準周波数以上、かつ、第2基準周波数未満の周波数であり、前記第1基準周波数は数十kHzであり、第2基準周波数は数百kHzである。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明に係る水分検出装置であって、周囲の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、前記水分量特定手段は、前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、前記一対の電極間の静電容量を求めるとともに、前記温度検出手段による検出結果に応じて、前記抵抗値、前記静電容量を補正する。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明に係る水分検出装置であって、前記信号発生手段は、矩形波の電気信号を前記入力電気信号とする。
また、請求項6の発明は、水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、前記電極の一方と前記信号発生手段との間に配置される抵抗器と、前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、前記絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、前記一対の電極間の静電容量を求め、前記抵抗値と前記静電容量とに基づいて、前記一対の電極間の電気伝導度を求める電気伝導度特定手段とを備える。
また、請求項7の発明は、請求項6の発明に係る電気伝導度検出装置であって、前記電気伝導度特定手段は、
Figure 2013200194
を解く。
また、請求項8の発明は、請求項7の発明に係る電気伝導度検出装置であって、前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、水分量にのみ相関があると近似できる式を解き、前記測定対象系における水分量を求める水分量特定手段をさらに備え、前記水分量特定手段により特定された水分量に応じて、前記電気伝導度特定手段により特定された電気伝導度を補正する。
また、請求項9の発明は、請求項8の発明に係る電気伝導度検出装置であって、前記抵抗器の抵抗値は、前記一対の電極間の抵抗値の推定値の近似値であり、前記水分量特定手段は、前記水分量にのみ相関があると近似できる式として、
Figure 2013200194
を解く。
また、請求項10の発明は、請求項6ないし9のいずれかの発明に係る電気伝導度検出装置であって、周囲の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、前記水分量特定手段は、前記温度検出手段による検出結果に応じて、前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値と、前記静電容量とを補正する。
また、請求項11の発明は、請求項6ないし10のいずれかの発明に係る電気伝導度検出装置であって、前記信号発生手段は、矩形波の電気信号を前記入力電気信号とする。
また、請求項12の発明は、測定対象系に水を供給する給水装置と、前記給水装置による水の供給を制御する制御装置と、前記制御装置とネットワークを介してデータ通信が可能な水分検出装置とを備え、前記水分検出装置は、水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、前記電極の一方と前記信号発生手段との間に配置される抵抗器と、前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、前記絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、水分量にのみ相関があると近似できる式を解き、前記測定対象系における水分量を求める水分量特定手段とを備え、前記制御装置は、前記水分検出装置による検出結果に応じて前記給水装置を制御する。
また、請求項13の発明は、測定対象系に養液を供給する養液供給装置と、前記養液供給装置による養液の供給を制御する制御装置と、前記制御装置とネットワークを介してデータ通信が可能な電気伝導度検出装置とを備え、前記電気伝導度検出装置は、水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、前記電極の一方と前記信号発生手段との間に配置される抵抗器と、前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、前記絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、前記一対の電極間の静電容量を求め、前記抵抗値と前記静電容量とに基づいて、前記一対の電極間の電気伝導度を求める電気伝導度特定手段とを備え、前記制御装置は、前記電気伝導度検出装置による検出結果に応じて前記養液供給装置を制御する。
また、請求項14の発明は、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、前記電極の一方と前記信号発生手段との間に配置される抵抗器と、前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、前記絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、水分量にのみ相関があると近似できる式を解き、前記測定対象系における水分量を求める水分量特定手段とを備える水分検出装置として機能させる。
また、請求項15の発明は、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、前記電極の一方と前記信号発生手段との間に配置される抵抗器と、前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、前記絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、前記一対の電極間の静電容量を求め、前記抵抗値と前記静電容量とに基づいて、前記一対の電極間の電気伝導度を求める電気伝導度特定手段とを備える電気伝導度検出装置として機能させる。
また、請求項16の発明は、一対の電極を水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触させる工程と、電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する工程と、前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する工程と、前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する工程と、測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める工程と、測定されたインピーダンスの位相差と特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、水分量にのみ相関があると近似できる式を解き、前記測定対象系における水分量を求める工程とを有する。
また、請求項17の発明は、一対の電極を水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触させる工程と、前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する工程と、前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する工程と、前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する工程と、測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める工程と、測定されたインピーダンスの位相差と前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、前記一対の電極間の静電容量を求める工程と、前記抵抗値と前記静電容量とに基づいて、前記一対の電極間の電気伝導度を求める工程とを有する。
請求項1ないし5および請求項12,14,16に記載の発明は、水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、電極の一方と信号発生手段との間に配置される抵抗器と、第1入力電気信号と当該第1入力電気信号に応じて電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、第2入力電気信号と当該第2入力電気信号に応じて電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と抵抗値特定手段により特定された一対の電極間の抵抗値とに基づいて、水分量にのみ相関があると近似できる式を解き、測定対象系における水分量を求める水分量特定手段とを備えることにより、塩分濃度の影響の少ない水分検出装置を安価に実現できる。
また、請求項6ないし11および請求項13,15,17に記載の発明は、水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、電極の一方と信号発生手段との間に配置される抵抗器と、第1入力電気信号と当該第1入力電気信号に応じて電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、第2入力電気信号と当該第2入力電気信号に応じて電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と抵抗値特定手段により特定された一対の電極間の抵抗値とに基づいて、一対の電極間の静電容量を求め、当該抵抗値と当該静電容量とに基づいて、一対の電極間の電気伝導度を求める電気伝導度特定手段とを備えることにより、水分量が低い状態でも、測定対象系に接触した状態で使用できる電気伝導度検出装置を安価に提供できる。
本発明に係るセンサネットワークシステムを示す図である。 本発明に係るセンサを示す図である。 測定対象系である培養土の等価回路を示す図である。 本発明に係る水分検出方法および電気伝導度検出方法を示す流れ図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 実施の形態>
図1は、本発明に係るセンサネットワークシステム1を示す図である。センサネットワークシステム1は、互いにネットワーク9に接続される制御装置2、給水装置3、養液供給装置4および基地局5を備えている。また、センサネットワークシステム1は、測定対象系である培養土8に、一部が埋め込まれるように設置される複数のセンサ6を備えている。
なお、培養土8は、野菜などの植物を育成するための畑を構成しており、一般に、溶媒としての水成分(液体成分)に、当該水に不溶性の溶質である土成分(固体成分)と空気成分(気体成分)とが混合したものである。また、ネットワーク9としては、LAN(Local Area Network)が想定されるが、インターネットや公衆網が採用されてもよい。
詳細は図示しないが、制御装置2は、一般的なコンピュータとしての構成および機能を備えた装置であり、データ通信が可能な状態でネットワーク9に接続されている。
制御装置2は、センサ6が検出した情報(センシングデータ:詳細後述)を、基地局5およびネットワーク9を介して受信する。すなわち、制御装置2は、センシングデータを収集する機能を有している。
また、制御装置2は、収集したセンシングデータを分析し、培養土8の状態を判定する機能を有している。特に、制御装置2は、培養土8の水分量と肥料(養分)濃度とが、育成中の植物にとって適正量であるか否かを判定する。このような判定は、予め作成され記憶されている育成レシピ情報(例えば、育成中の植物の種類や生育状況に応じて適正値を記録した情報)に基づいて行うことができる。
さらに、制御装置2は、培養土8の状態に応じて、給水装置3および養液供給装置4を制御する。
給水装置3は、ネットワーク9を介して制御装置2との間でデータ通信が可能となっている。給水装置3は、制御装置2からの制御信号に応じて、培養土8に向けて、水分を供給する機能を有している。したがって、制御装置2が、培養土8に含まれる水分量が不足していると判定した場合には、給水を開始させる制御信号を給水装置3に向けて送信すれば、給水装置3から培養土8に向けて水分が供給される。なお、給水装置3は、培養土8を複数の領域に分割して、各領域ごとに水分を供給することが可能なように設計されている。
養液供給装置4は、ネットワーク9を介して制御装置2との間でデータ通信が可能となっている。養液供給装置4は、制御装置2からの制御信号に応じて、培養土8に向けて、植物の養分(肥料)が溶解した養液を供給する機能を有している。したがって、制御装置2が、培養土8に含まれる養分が不足していると判定した場合には、養液の供給を開始させる制御信号を養液供給装置4に向けて送信すれば、養液供給装置4から培養土8に向けて養液が供給される。なお、養液供給装置4は、給水装置3と同様に、培養土8を複数の領域に分割して、各領域ごとに水分を供給することが可能なように設計されている。
基地局5は、いわゆる無線通信用の基地局であり、後述するセンサ6をネットワーク9に接続する機能を提供する。
センサ6は、培養土8に、ある程度の間隔をおいて、複数、まんべんなく設置されることが好ましい。そのように配置されることによって、例えば、培養土8の状態が均一でなくても、制御装置2が問題のある領域を検出することができる。例えば、畑の一部の領域のみにおいて水分が不足している場合であっても、そのような問題が起きている領域を検出し、対処することができる。
図2は、本発明に係るセンサ6を示す図である。センサ6は、CPU60、ROM61、メモリ62、操作ボタン63およびLED64を備えている。
CPU60は、ROM61に記憶されているプログラム7に従って動作することにより、各種データの演算を行うとともに、センサ6が備える各構成を制御する。これによってセンサ6は、プログラム7を実行する一般的なコンピュータとしての機能を有している。なお、CPU60によって実現される機能の詳細については、後述する。
ROM61は、読み取り専用の記憶装置であり、先述のように、主にプログラム7を記憶する。
メモリ62は、例えば、CPU60の一時的なワーキングエリアとして使用されるRAMや不揮発性のNANDメモリ等の記憶装置であり、CPU60による情報の読み取りだけでなく、CPU60による情報の書き込みも可能な記憶装置の総称である。メモリ62は、センサ6において作成された各種データを記憶するために使用され、特に、温度情報620、水分情報621および電気伝導度情報622を記憶する。
操作ボタン63は、ユーザによって操作されるハードウェアであり、センサ6に必要な情報(指示情報)を入力するために使用される。操作ボタン63としては、例えば、電源ボタンやペアリングボタン、初期化ボタンなどが該当する。
LED64は、CPU60からの制御信号に応じて点滅(あるいは点灯)し、センサ6の状態をユーザに報知する機能を有している。
また、センサ6は、基地局5に向けて電波を送信するとともに、基地局5から送信された電波を受信するアンテナ65と、アンテナ65からのアナログ信号をデジタル信号に変換するとともに、CPU60からのデジタル信号をアナログ信号に変換するRF回路66とを備えている。これらの構成を備えることにより、センサ6は、基地局5との間で、無線によるデータ通信が可能となっており、センサ6がネットワーク9に接続される。
さらに、センサ6は、温度計67、一対の電極68,69、信号発生部70、第1抵抗器71、第2抵抗器72、絶対値検出回路73、および、位相検出回路74を備えている。
温度計67は、センサ6の周囲の温度(主に培養土8中の温度)を検出する機能を有している。温度計67の検出結果である周囲の温度は、CPU60に伝達されて、温度情報620としてメモリ62に記憶される。
一対の電極68,69は、それぞれがセンサ6の下方に突出した柱状の構造物であり、センサ6が設置される際には、培養土8に接触するように、培養土8中に埋没する。なお、一対の電極68,69の形状は、ここに示す例に限定されるものではなく、測定対象系である培養土8に対して、ある程度の間隔で接触するものであればよい。
信号発生部70は、第1信号発生回路75および第2信号発生回路76を備えている。
第1信号発生回路75は、矩形波の交流の電気信号を生成する回路であり、第1周波数の第1入力電気信号を電極69(一対の電極68,69の一方)に印加する。以下、第1周波数を「f1」と称する。0
第2信号発生回路76は、矩形波の交流の電気信号を生成する回路であり、第2周波数の第2入力電気信号を電極69(一対の電極68,69の一方)に印加する。以下、第2周波数を「f2」と称する。
このように、本実施の形態におけるセンサ6は、矩形波の電気信号を用いることにより、いわゆるマイコンのIOのみで実現することができ、正弦波の電気信号を使用する場合に比べて、コストを削減できる。なお、第1周波数f1および第2周波数f2についての詳細は後述する。
第1抵抗器71は、信号発生部70(第1信号発生回路75)と電極69(一対の電極68,69の一方)との間に配置される。
第2抵抗器72は、信号発生部70(第2信号発生回路76)と電極69との間に配置される。なお、以下では、第2抵抗器72の抵抗値を「R」と称する。
絶対値検出回路73は、電極68,69間(培養土8)のインピーダンスの絶対値(以下、|Z|と称する。)を、電気抵抗法により測定する回路である。絶対値検出回路73は、抵抗分圧を計測することにより、上記絶対値|Z|を求める。本実施の形態における絶対値検出回路73は、第1信号発生回路75側から入力される第1入力電気信号と、当該第1入力電気信号に対する出力電気信号に基づいて、当該絶対値|Z|を求める。また、絶対値検出回路73は、測定した絶対値|Z|をCPU60に伝達する。
位相検出回路74は、電極68,69間(培養土8)における電圧と電流との位相差(以下、φと称する。)を、絶対値検出回路73と同様に、抵抗分圧により、上記位相差φを求める。本実施の形態における位相検出回路74は、第2信号発生回路76側から入力される第2入力電気信号と、当該第2入力電気信号に対する出力電気信号に基づいて、当該位相差φを求める。
このように、位相検出回路74が抵抗分圧により位相差φを検出することで、絶対値|Z|を検出するための構成とほぼ同じ回路構成とすることができ、回路や電極68,69の共有が容易となる。
また、位相検出回路74に対しても、矩形波の第2入力電気信号が用いられる。このような矩形波を使用した場合には、正弦波を使用した場合に対して位相差が線形に変化する。すなわち、変化が線形であるため、後述する演算で正弦波を使用した場合と同等の状態に戻すことが可能である。また、矩形波を使用すると、正弦波を使用する場合に比べて位相検出回路74において検出される位相差φが小さくなる。詳細は後述するが、本実施の形態では、検出する位相差φが30°以下となるように構成することが好ましく、矩形波を用いることは、この要請に応えることができる。
なお、位相検出回路74は、絶対値検出回路73と同様に、測定した位相差φをCPU60に伝達する。
次に、絶対値検出回路73から伝達される絶対値|Z|と、位相検出回路74から伝達される位相差φとに基づいて、培養土8の水分量(以下、θと称する。)および電気伝導度(水分量θが100%のときの塩分濃度。以下、σと称する。)が求まる原理について説明する。なお、電気伝導度σは、土壌の塩類濃度の指標であり、農業分野においては、土壌中の肥料の量の目安とされる。
図3は、測定対象系である培養土8の等価回路を示す図である。培養土8を電気的に測定する場合には、電極68,69と培養土8との間に容量成分80が形成される。また、培養土8は、容量成分81と抵抗成分82で表すことができる。以下では、容量成分80の静電容量を「CS」、容量成分81の静電容量を「C」、抵抗成分82の抵抗値をRと称する。
培養土8(電極68,69間)のインピーダンスの絶対値|Z|は、以下に示す式1で表現される。
Figure 2013200194
また、培養土8(電極68,69間)における電圧と電流との位相差φは、以下に示す式2で表現される。
Figure 2013200194
上記の式1および式2は、いずれもCS、C、Rの3つの変数をもつため、3つの連立方程式を解くことで、抵抗値Rと静電容量Cを求めることができる。
3つの連立方程式を解く方法としては、以下のように、3つの方法がある。1つ目は、3つの異なる周波数の入力電気信号を印加し、それぞれの場合について絶対値|Z|を測定して、式1に基づいて3つの連立方程式を立てて演算する方法である。2つ目は、3つの異なる周波数の入力電気信号を印加し、それぞれの場合について位相差φを測定して、式2に基づいて3つの連立方程式を立てて演算する方法である。3つ目は、絶対値|Z|または位相差φのうちのいずれか一方について、異なる2つの周波数の入力電気信号を印加して測定し、もう一方については1つの周波数の入力電気信号を印加して測定し、式1および式2に基づいて3つの連立方程式を立てて演算する方法である。
これらの方法によれば、CS、C、Rを分離することができ、静電容量CS、抵抗値Rおよび静電容量Cが求まる。しかし、これらの方法は、3つの連立方程式を解くため、演算量が多くなるという問題がある。
そこで、まず、容量成分80(CS)の影響を小さくして、2つの連立方程式を解くことにより、抵抗値Rおよび静電容量Cを求めることができる。
容量成分80の静電容量CSは、主に、構成される電極68,69の材料に依存し、通常は数uF程度と比較的大きな値である。そこで、10[kHz]以上(好ましくは数十[kHz]以上)の周波数の入力電気信号を使用すると、静電容量CSは、抵抗値R、静電容量Cに比べて、影響が非常に小さくなる。なお、本実施の形態では、10[kHz]を第1基準周波数と呼び、以下では「fα」と称する。第1基準周波数fαの値は、電極68,69の材料によって最適値が変化する。したがって、電極68,69に応じて第1基準周波数fαを決定すればよい。
以上のことから、fα以上の周波数の入力電気信号を用いることによって、式1および式2は、以下のように近似できる。
Figure 2013200194
Figure 2013200194
上記の式3および式4は、いずれもC、Rの2つの変数をもつため、2つの連立方程式を解くことで、抵抗値Rと静電容量Cを求めることができる。すなわち、式1および式2を解く場合に比べて演算量が抑制できる。
式3および式4を用いて、2つの連立方程式を解いて抵抗値Rと静電容量Cを求める方法としては、以下のように、3つの方法がある。
1つ目は、fα≦f1,f2となる2つの異なる周波数f1,f2を決定し、まず、第1信号発生回路75が第1周波数f1の第1入力電気信号を印加して、絶対値検出回路73が絶対値|Z|を測定する。そして、次に、第1信号発生回路75が周波数を切り替え、第2周波数f2の第2入力電気信号を印加して、絶対値検出回路73が絶対値|Z|を測定する。そして、fα以上の異なる2つの周波数f1,f2を使って測定した絶対値|Z|と、式3に基づいて、2つの連立方程式を立てて演算する方法(以下、「第1演算方法」と称する。)である。
2つ目は、fα≦f1,f2となる2つの異なる周波数f1,f2を決定し、まず、第2信号発生回路76が第1周波数f1の第1入力電気信号を印加して、位相検出回路74が位相差φを測定する。そして、次に、第2信号発生回路76が周波数を切り替え、第2周波数f2の第2入力電気信号を印加して、位相検出回路74が位相差φを測定する。そして、fα以上の異なる2つの周波数f1,f2を使って測定した位相差φと、式4に基づいて、2つの連立方程式を立てて演算する方法(以下、「第2演算方法」と称する。)である。
3つ目は、fα≦f1となる周波数f1を決定し、第1信号発生回路75が第1周波数f1の第1入力電気信号を印加して、絶対値検出回路73が絶対値|Z|を測定する。一方で、第2信号発生回路76が、第1周波数f1の第1入力電気信号を印加して、位相検出回路74が位相差φを測定する。そして、同じ周波数f1を使って測定した絶対値|Z|および位相差φと、式3および式4に基づいて、2つの連立方程式を立てて演算する方法(以下、「第3演算方法」と称する。)である。
なお、本実施の形態におけるセンサ6は、絶対値|Z|を測定する回路および位相差φを測定する回路が、いずれも抵抗分圧を用いてそれぞれの値を測定する構成となっている。したがって、電極68,69を共有することができ、絶対値|Z|と位相差φとを同一の条件で測定することができる。
本実施の形態におけるセンサ6は、上記の第1演算方法、第2演算方法および第3演算方法のいずれも採用可能な構成となっている。
次に、上記式3について容量成分81(C)の影響を小さくして、上記の2つの連立方程式を解く方法よりもさらに演算量を抑制する方法を提案する。
容量成分81の静電容量Cは、主に、構成される電極68,69の形状に依存し、通常は数pF程度と比較的小さな値である。そこで、数百[kHz]以下の周波数の入力電気信号を使用すると、静電容量Cは、抵抗値Rに比べて影響が非常に小さくなる。なお、本実施の形態では、数百[kHz]を第2基準周波数と呼び、以下では「fβ」と称する。第2基準周波数fβの値は、電極68,69の形状によって最適値が変化する。したがって、電極68,69に応じて第2基準周波数fβを決定すればよい。
すなわち、fα以上でfβ未満の周波数の入力電気信号を用いることによって、式3は、以下のように近似できる。
Figure 2013200194
上記式5は、Rのみを変数とする方程式である。したがって、fα以上でfβ未満の周波数の入力電気信号を用いることによって、静電容量CS,Cによる影響の小さい、抵抗値Rを求めることができる。
式5を用いて抵抗値Rと静電容量Cを求める方法としては、以下のように、2つの方法がある。
1つ目は、fα≦f1<fβとなる周波数f1と、fβ≦f2となる周波数f2を決定し、まず、第1信号発生回路75が第1周波数f1の第1入力電気信号を印加して、絶対値検出回路73が絶対値|Z|を測定し、式5により抵抗値Rを求める。そして、次に、第1信号発生回路75が周波数を切り替え、第2周波数f2の第2入力電気信号を印加して、絶対値検出回路73が絶対値|Z|を測定する。そして、すでに求めた抵抗値Rと、第2入力電気信号を使用して測定した絶対値|Z|とを式3に代入することにより静電容量Cを演算する方法(以下、「第4演算方法」と称する。)である。
2つ目は、fα≦f1<fβとなる周波数f1と、fβ≦f2となる周波数f2を決定し、まず、第1信号発生回路75が第1周波数f1の第1入力電気信号を印加して、絶対値検出回路73が絶対値|Z|を測定し、式5により抵抗値Rを求める。これと平行して、第2信号発生回路76が第2周波数f2の第2入力電気信号を印加して、位相検出回路74が位相差φを測定する。そして、求めた抵抗値Rと、第2入力電気信号を使用して測定した位相差φとを式4に代入することにより静電容量Cを演算する方法(以下、「第5演算方法」と称する。)である。
第4演算方法および第5演算方法は、いずれも連立方程式を解く必要がないので、第1演算方法ないし第3演算方法に比べて、演算量がさらに抑制される。
本実施の形態におけるセンサ6は、第4演算方法および第5演算方法のいずれも採用可能な構成を備えているが、以下では、第5演算方法を採用するものとして説明する。すなわち、センサ6のメモリ62には、式4における関数F4(C,R)および式5における関数F5(R)が実験等により求められ、格納されている。また、第5演算方法を採用するため、第1信号発生回路75および第2信号発生回路76としては、周波数を変更する機能のない回路を採用できる。
また、本実施の形態では、周波数f1として、10[kHz]〜数十[kHz]程度の周波数を使用する。また、周波数f2(位相差を測定するための第2入力電気信号の周波数)としては、R=1/(ω×C)となるような周波数が測定上は好ましく、本実施の形態では10[MHz]程度の周波数を使用する(ただしω=2πf2)。すなわち、抵抗値Rおよび静電容量Cの値をある程度予測して、適した周波数f2を決定する。
このように、CPU60は、入力電気信号と電極68(電極68,69の他方)からの出力電気信号とに基づいて一対の電極68,69間の抵抗値Rを求める機能を有しており、本発明における抵抗値特定手段に相当する。また、CPU60は、上記のとおり、一対の電極68,69間の静電容量Cを求める機能も有している。
なお、第5演算方法により求まる静電容量Cは水分量θが小さい範囲において比較的小さな値となる(誤差がでやすい。)。したがって、特に電極68,69が小型である場合などには、水分量換算精度が低下するという問題がある。これを克服するために、センサ6では、以下の原理を用いる。
まず、電極69に並列に入る容量成分の静電容量(基板等で形成される静電容量)を「C」と定義する。そして、第2周波数f2が充分に高いことから1/ωC=0とすれば、位相検出回路74における抵抗分圧用の第2抵抗器72の抵抗値Rを用いて、位相差φは、以下に示す式6で表現される。
Figure 2013200194
さらに、逆関数を使えば、式6は、以下に示す式7となる。
Figure 2013200194
次に、式7を用いて、電気伝導度σ(塩分濃度)の影響を受けず、水分量にのみ相関があると近似できる式を作成する。
まず、水分量θが多く、抵抗値Rが小さい場合を評価する。
式7の右辺にあるR/(R+R)は、抵抗値Rが抵抗値Rの近似値(1/3R<R<3R程度)の範囲では対数近似でき、以下に示す式8が成立する。
Figure 2013200194
したがって、式8を式7に代入することにより、以下に示す式9が求まる。
Figure 2013200194
ここで、以下に示す式10で表現されるAを定義する。
Figure 2013200194
式9で表現される位相差φを、式10で定義したAで割ると式11が求まる。
Figure 2013200194
次に、抵抗値Rの対数を取り、φ/Aを減算することにより、式12が求まる。
Figure 2013200194
水分量θが多い範囲では、ΔCはほとんど変化せず、ほぼ一定と考えてよい。したがって、式12の右辺におけるLog(R)は、−Log(R)×ΔCによって影響がキャンセルされるため、式12の右辺はRに含まれる電気伝導度σ(塩分濃度)の影響を受けずに、一定の値に近づくことがわかる。
このように、少なくとも水分量θが多い範囲では、式12の左辺は、水分量θにのみ相関があると近似できる式となる。ただし、1/3R<R<3R程度の範囲となる抵抗値Rが選択されることが条件となる。
次に、水分量θが少なく、抵抗値Rが大きい場合を評価する。
抵抗値Rが大きい範囲では、R/(R+R)は1と近似できるため、式7は、式13と近似できる。
Figure 2013200194
式13を式12の左辺に代入すると、以下に示す式14が求まる。
Figure 2013200194
ここで、抵抗値Rは塩分濃度(すなわち電気伝導度σ)および水分量θによって変化し、以下に示す式15で表現することができる。
Figure 2013200194
なお、正確には、式15におけるQ(σ)は水分量θの関数となっており、Q(σ(θ))である。しかし、ここでは、一旦、式15で表し、詳細は後述する。
式14の右辺に式15の右辺を代入すると、式16が求まる。
Figure 2013200194
水分量θが少ないとき、電気伝導度σの影響は小さいため、式16の右辺の第2項に比べて第1項が支配的になる(第2項の影響は小さい)。また、第3項は、静電容量Cの関数となるが、塩分濃度が低い状況では、静電容量Cは水分量θの関数となるため、第3項も電気伝導度σの影響が小さい項となる。
したがって、水分量θが少ない範囲においても、式12の左辺は、水分量θにのみ相関があると近似できる式となる。ただし、塩分濃度が低い状況であることが条件となるが、一般的な畑に用いられる培養土8であれば、この条件を満たす。
そして、すでに説明したように、水分量θが小さい範囲では、静電容量Cが比較的小さな値となるために、水分量換算精度が低下するという問題がある。しかし、式16は、第1項に第3項が加算されるため、水分量θを強調するように変化する。すなわち、水分量θとの相関の度合いが高まるので、静電容量Cが比較的小さいときであっても、精度を向上させることができる。
以上のことから、水分量θが比較的多いときの抵抗値Rに近い値で第2抵抗器72の抵抗値Rとを決定すれば、以下に示す式17により水分量θが求まる。
Figure 2013200194
ここで、位相差φが30°以下であれば、tan(φ)≒φと近似できることから、式17は、式18と近似できる。
Figure 2013200194
このような近似を用いれば、式18の左辺も水分量θにのみ相関があると近似できる式となる。式18では、測定された位相差φに基づいて、tan(φ)の値を求める必要がないので、左辺の演算が容易になる。すなわち、位相検出回路74において測定される位相差φの値が30°以内となるように第2周波数f2を決めてやれば、式18の演算量が抑制される。
次に、静電容量Cは、塩分濃度(すなわち電気伝導度σ)および水分量θによって変化し、以下に示す式19で表現することができる。
Figure 2013200194
そして、電気伝導度σが低い(例えば数百mS/m以下。通常の培養土8であればこの範囲となる。)ときには、F8(σ)が一定(定数Bとおく。Bは実験等により求めておくことができる。)となるため、式19は以下に示す式20に近似できる。
Figure 2013200194
次に、式15のF6(θ)と、式20のF7(θ)とが同じ特性であることを利用して、式15と式20とを積算し、以下に示す式21を求める。
Figure 2013200194
式21では、水分量θの影響がキャンセルされている。したがって、関数Q(σ)および定数Bを実験で予め求めておけば、抵抗値Rおよび静電容量Cを式21に代入することによって電気伝導度σを求めることができる。
ここで、厳密には、関数Q(σ)において、電気伝導度σは水分量θの影響を受ける。したがって、これを考慮すると、式21は、以下に示す式22となる。
Figure 2013200194
したがって、抵抗値Rおよび静電容量Cを式22に代入することにより得られる電気伝導度は、σ(θ)となる。
本実施の形態におけるCPU60は、式17から求めた水分量θにより、σ(θ)を補正して、電気伝導度σを求める。これにより、水分量θの影響を考慮して補正することができるので、電気伝導度σの精度が向上する。
以上が、CPU60が水分量θおよび電気伝導度σを求める原理の説明である。本実施の形態におけるCPU60は、求めた水分量θに応じて水分情報621を作成するとともに、求めた電気伝導度σに応じて電気伝導度情報622を作成する。すなわち、先述のセンシングデータ(センサ6のセンシングデータ)とは、水分情報621および電気伝導度情報622を含むデータである。
本実施の形態におけるセンサ6(CPU60)は、温度計67の検出結果(温度情報620)に基づいて、求めた抵抗値Rおよび静電容量Cを温度補正する機能も有している。温度補正は以下のようにして行う。
センサ6のメモリ62には、容量成分81の静電容量および抵抗成分82の抵抗値が温度に応じて、どのように変化するかを予め実験等により求めた情報が格納されている。CPU60は、第5演算方法で抵抗値Rおよび静電容量Cを求めた後に、温度情報620に基づいて当該情報を参照しつつ、抵抗値Rおよび静電容量Cを補正する。以下では、抵抗値Rの温度による補正後の値を「R0」、静電容量Cの温度による補正後の値を「C0」と称する。
次に、CPU60は、温度による補正後の抵抗値R0および静電容量C0を式4に代入して、位相差φを温度補正する。以下では、位相差φの温度による補正後の値を「φ0」と称する。
CPU60は、さらに、作成した水分情報621および電気伝導度情報622を、適当なタイミングで、制御装置2に向けて送信するように、RF回路66を制御する。
以上が、本実施の形態におけるセンサネットワークシステム1の構成および機能の説明である。
次に、センサ6を用いて水分量θおよび電気伝導度σを求める方法について説明する。
図4は、本発明に係る水分検出方法および電気伝導度検出方法を示す流れ図である。図4に示す各工程が開始されるまでに、センサ6は培養土8に適切に設置され、電源が投入され、所定の初期化処理が完了しているものとする。また、第2抵抗器72の抵抗値Rは、水分量θが比較的多い(例えば40%以上)ときの、培養土8のおよその電気伝導度σ(例えば200[mS/m])における抵抗値Rの近似値として決定されているものとする。
図4に示す工程が開始されると、センサ6(CPU60)は、測定タイミングか否かを監視しつつ(ステップS1)、待機する状態となる。センサネットワークシステム1では、測定タイミングは、予め初期化処理において制御装置2から送信されスケジュール情報と、センサ6が備えるタイマ(図示せず)とに基づいて検出されるものとする。ただし、スケジュール情報は、制御装置2から送信されるのではなく、プログラム7の一部としてメモリ62に格納されていてもよい。また、送信要求等により測定タイミングを制御装置2が、逐一、センサ6に報知してもよい。
測定タイミングが検出されると、センサ6はステップS1においてYesと判定し、培養土8のインピーダンスの絶対値|Z|を測定する(ステップS2)。
ステップS2では、まず、CPU60が信号発生部70に対して、絶対値|Z|の測定を開始する旨を伝達する。これに応じて、信号発生部70は、入力電気信号を発生させるように第1信号発生回路75を制御する。これにより、第1信号発生回路75は、第1周波数f1(fα≦f1<fβ)の第1入力電気信号を発生させ、電極69に印加する。そして、絶対値検出回路73は、第1入力電気信号と電極68からの出力電気信号とに基づいて、絶対値|Z|を測定し、CPU60に伝達する。
絶対値|Z|が測定されると、センサ6は、培養土8による位相差φを測定する(ステップS3)。
ステップS3では、まず、CPU60が信号発生部70に対して、位相差φの測定を開始する旨を伝達する。これに応じて、信号発生部70は、入力電気信号を発生させるように第2信号発生回路76を制御する。これにより、第2信号発生回路76は、第2周波数f2(fβ≦f2)の第2入力電気信号を発生させ、電極69に印加する。なお、第2周波数f2は、測定される位相差φが30°以下となるように選択されている。そして、位相検出回路74は、第2入力電気信号と電極68からの出力電気信号とに基づいて、位相差φを測定し、CPU60に伝達する。
位相差φが測定されると、CPU60は、温度計67の値を参照することにより、培養土8中の温度を測定し(ステップS4)、温度情報620を作成する。
次に、CPU60は、測定された絶対値|Z|を式5に代入することにより、抵抗値Rを求める(ステップS5)。
抵抗値Rが求まると、CPU60は、求めた抵抗値Rと測定された位相差φとを式4に代入することにより、静電容量Cを求める(ステップS6)。
抵抗値Rと静電容量Cとが求まると、CPU60は、温度情報620に基づいて、温度補正を行い、抵抗値R0および静電容量C0とを求める。そしてさらに、温度補正された抵抗値R0および静電容量C0を式4に代入して、温度補正された位相差φ0を求める(ステップS7)。
次に、CPU60は、ステップS7で求めた抵抗値R0および位相差φ0を式18に代入することにより、水分量θを求め、水分情報621を作成する(ステップS8)。このようにして、センサ6により、培養土8の水分量θが検出される。すなわち、CPU60は水分特定手段としての機能を有しており、センサ6は水分検出装置としての機能を有している。
また、CPU60は、ステップS7で求めた抵抗値R0および静電容量C0を式22に代入することにより、電気伝導度σ(θ)を求める(ステップS9)。
さらに、CPU60は、ステップS8で求めた水分量θに基づいて、ステップS9で求めた電気伝導度σ(θ)を補正し、電気伝導度情報622を作成する(ステップS10)。このようにして、センサ6により、培養土8の電気伝導度σが検出される。すなわち、CPU60は電気伝導度特定手段としての機能を有しており、センサ6は電気伝導度検出装置としての機能を有している。
水分情報621および電気伝導度情報622が作成されると、センサ6は、これらの情報を制御装置2に向けて送信する(ステップS11)。
水分情報621および電気伝導度情報622を制御装置2に送信すると、センサ6は、再び、測定タイミングが到来するまで、待機状態となる。
以上のように、本実施の形態におけるセンサ6は、水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系としての培養土8に接触する一対の電極68,69と、電極69に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生部70と、電極69信号発生部70との間に配置される第2抵抗器72と、第1入力電気信号と第1入力電気信号に応じて電極68から出力される出力電気信号とに基づいて一対の電極68,69間におけるインピーダンスの絶対値|Z|を測定する絶対値検出回路73と、第2入力電気信号と第2入力電気信号に応じて電極68から出力される出力電気信号とに基づいて一対の電極68,69間におけるインピーダンスの位相差φを抵抗分圧により測定する位相検出回路74と、絶対値検出回路73により測定されたインピーダンスの絶対値|Z|に基づいて、一対の電極68,69間の抵抗値Rを求めるとともに、位相検出回路74により測定されたインピーダンスの位相差φと特定された一対の電極68,69間の抵抗値Rとに基づいて、水分量θにのみ相関があると近似できる式を解き、培養土8における水分量θを求めるCPU60とを備えることにより、塩分濃度の影響の少ない水分検出装置を安価に実現できる。
また、CPU60が、位相検出回路74により測定されたインピーダンスの位相差φと特定された一対の電極68,69間の抵抗値Rとに基づいて、一対の電極68,69間の静電容量Cを求め、当該抵抗値Rと当該静電容量Cとに基づいて、一対の電極68,69間の電気伝導度σを求めることにより、水分量θが低い状態でも、培養土8に挿した状態で使用できる電気伝導度検出装置を安価に提供できる。
また、第1入力電気信号の第1周波数f1は、第1基準周波数fα以上、かつ、第2基準周波数fβ未満の周波数であり、第1基準周波数fαは数十kHzであり、第2基準周波数fβは数百kHzであることにより、連立方程式を解く必要がなくなり演算が簡単になる。
また、周囲の温度を検出する温度系67をさらに備え、CPU60は、抵抗値R、静電容量Cおよび位相差φを補正することにより、温度の影響を除去できるので、精度が向上する。
また、信号発生部70は、矩形波の電気信号を入力電気信号とすることにより、正弦波の電気信号を使用する場合に比べて、コストを削減できる。
また、CPU60は、特定された水分量θに応じて、特定された電気伝導度σを補正することにより、精度が向上する。
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、図4に示した各工程は、あくまでも例示であって、これに限定されるものではない。したがって、同様の効果が得られるならば、図4に示す各工程の内容や順序が、適宜、変更されてもよい。例えば、ステップS2により絶対値|Z|が求められた後、ただちにステップS5が実行されて抵抗値Rが求められてもよい。あるいは、ステップS4による温度測定は、ステップS7による温度補正の直前に実行されてもよい。
また、通常の培養土8を想定して抵抗値Rを推定し、その近似値としての抵抗値Rの値を決定すると説明した。しかし、例えば、第2抵抗器72を可変抵抗器(抵抗値を変更できる抵抗器)として構成し、一旦、絶対値|Z|を暫定的に測定した後に、その測定結果に応じて暫定的な抵抗値Rを求めて、その近似値として抵抗値Rを決定し、その後改めて絶対値|Z|を測定してもよい。
また、上記実施の形態では、培養土8で育成されるものとして植物を例に説明したが、植物に限定されるものではない。例えば、特殊な環境で増殖させるバクテリア等であってもよい。また、必ずしも育成を目的とする必要もない。すなわち、本発明は、測定対象系の状態を検出する目的において、広く応用が可能である。
また、測定対象系として土成分を含む培養土8を例に説明したが、水栽培のように、個体成分や気体成分をほとんど含まない系が測定対象系となってもよい。その場合、センサ6は水溶液に浮かべるような構成とするのが好ましい。
また、センサネットワークシステム1は、温度を調整する機能を有していてもよい。例えば、センサネットワークシステム1が暖房装置を備えており、センサ6の温度計の値に応じて、制御装置2が当該暖房装置を制御してもよい。
また、センサネットワークシステム1においては、絶対値|Z|や位相差φを測定する機能を有する検出装置を採用し、制御装置2が当該検出装置から送信されるセンシングデータ(絶対値|Z|や位相差φ)に基づいて、水分量θおよび電気伝導度σを演算により特定してもよい。すなわち、検出装置が水分量θおよび電気伝導度σを演算しなくてもよい。
1 センサネットワークシステム
2 制御装置
3 給水装置
4 養液供給装置
5 基地局
6 センサ
60 CPU
61 ROM
62 メモリ
620 温度情報
621 水分情報
622 電気伝導度情報
63 操作ボタン
64 LED
65 アンテナ
66 RF回路
67 温度計
68,69 電極
7 プログラム
70 信号発生部
71 第1抵抗器
72 第2抵抗器
73 絶対値検出回路
74 位相検出回路
75 第1信号発生回路
76 第2信号発生回路
8 培養土
9 ネットワーク

Claims (17)

  1. 水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、
    前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、
    前記電極の一方と前記信号発生手段との間に配置される抵抗器と、
    前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、
    前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、
    前記絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、
    前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、水分量にのみ相関があると近似できる式を解き、前記測定対象系における水分量を求める水分量特定手段と、
    を備える水分検出装置。
  2. 請求項1に記載の水分検出装置であって、
    前記抵抗器の抵抗値は、前記一対の電極間の抵抗値の推定値の近似値であり、
    前記水分量特定手段は、前記水分量にのみ相関があると近似できる式として、
    Figure 2013200194
    を解く水分検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の水分検出装置であって、
    前記第1入力電気信号の周波数は、第1基準周波数以上、かつ、第2基準周波数未満の周波数であり、
    前記第1基準周波数は数十kHzであり、第2基準周波数は数百kHzである水分検出装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の水分検出装置であって、
    周囲の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
    前記水分量特定手段は、
    前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、前記一対の電極間の静電容量を求めるとともに、前記温度検出手段による検出結果に応じて、前記抵抗値、前記静電容量を補正する水分検出装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の水分検出装置であって、
    前記信号発生手段は、矩形波の電気信号を前記入力電気信号とする水分検出装置。
  6. 水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、
    前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、
    前記電極の一方と前記信号発生手段との間に配置される抵抗器と、
    前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、
    前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、
    前記絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、
    前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、前記一対の電極間の静電容量を求め、前記抵抗値と前記静電容量とに基づいて、前記一対の電極間の電気伝導度を求める電気伝導度特定手段と、
    を備える電気伝導度検出装置。
  7. 請求項6に記載の電気伝導度検出装置であって、
    前記電気伝導度特定手段は、
    Figure 2013200194
    を解く電気伝導度検出装置。
  8. 請求項7に記載の電気伝導度検出装置であって、
    前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、水分量にのみ相関があると近似できる式を解き、前記測定対象系における水分量を求める水分量特定手段をさらに備え、
    前記水分量特定手段により特定された水分量に応じて、前記電気伝導度特定手段により特定された電気伝導度を補正する電気伝導度検出装置。
  9. 請求項8に記載の電気伝導度検出装置であって、
    前記抵抗器の抵抗値は、前記一対の電極間の抵抗値の推定値の近似値であり、
    前記水分量特定手段は、前記水分量にのみ相関があると近似できる式として、
    Figure 2013200194
    を解く電気伝導度検出装置。
  10. 請求項6ないし9のいずれかに記載の電気伝導度検出装置であって、
    周囲の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
    前記水分量特定手段は、
    前記温度検出手段による検出結果に応じて、前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値と、前記静電容量とを補正する電気伝導度検出装置。
  11. 請求項6ないし10のいずれかに記載の電気伝導度検出装置であって、
    前記信号発生手段は、矩形波の電気信号を前記入力電気信号とする電気伝導度検出装置。
  12. 測定対象系に水を供給する給水装置と、
    前記給水装置による水の供給を制御する制御装置と、
    前記制御装置とネットワークを介してデータ通信が可能な水分検出装置と、
    を備え、
    前記水分検出装置は、
    水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、
    前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、
    前記電極の一方と前記信号発生手段との間に配置される抵抗器と、
    前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、
    前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、
    を備え、
    前記絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、
    前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、水分量にのみ相関があると近似できる式を解き、前記測定対象系における水分量を求める水分量特定手段と、
    をさらに備え、
    前記制御装置は、前記水分検出装置による検出結果に応じて前記給水装置を制御するセンサネットワークシステム。
  13. 測定対象系に養液を供給する養液供給装置と、
    前記養液供給装置による養液の供給を制御する制御装置と、
    前記制御装置とネットワークを介してデータ通信が可能な電気伝導度検出装置と、
    を備え、
    前記電気伝導度検出装置は、
    水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、
    前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、
    前記電極の一方と前記信号発生手段との間に配置される抵抗器と、
    前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、
    前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、
    を備え、
    前記絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、
    前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、前記一対の電極間の静電容量を求め、前記抵抗値と前記静電容量とに基づいて、前記一対の電極間の電気伝導度を求める電気伝導度特定手段と、
    をさらに備え、
    前記制御装置は、前記電気伝導度検出装置による検出結果に応じて前記養液供給装置を制御するセンサネットワークシステム。
  14. コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、
    水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、
    前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、
    前記電極の一方と前記信号発生手段との間に配置される抵抗器と、
    前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、
    前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、
    前記絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、
    前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、水分量にのみ相関があると近似できる式を解き、前記測定対象系における水分量を求める水分量特定手段と、
    を備える水分検出装置として機能させるプログラム。
  15. コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、
    水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触する一対の電極と、
    前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する信号発生手段と、
    前記電極の一方と前記信号発生手段との間に配置される抵抗器と、
    前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する絶対値測定手段と、
    前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する位相測定手段と、
    前記絶対値測定手段により測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める抵抗値特定手段と、
    前記位相測定手段により測定されたインピーダンスの位相差と前記抵抗値特定手段により特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、前記一対の電極間の静電容量を求め、前記抵抗値と前記静電容量とに基づいて、前記一対の電極間の電気伝導度を求める電気伝導度特定手段と、
    を備える電気伝導度検出装置として機能させるプログラム。
  16. 一対の電極を水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触させる工程と、
    電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する工程と、
    前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する工程と、
    前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する工程と、
    測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める工程と、
    測定されたインピーダンスの位相差と特定された前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、水分量にのみ相関があると近似できる式を解き、前記測定対象系における水分量を求める工程と、
    を有する水分検出方法。
  17. 一対の電極を水に対して不溶性の溶質が水中に分散して存在する測定対象系に接触させる工程と、
    前記電極の一方に交流の第1入力電気信号と第2入力電気信号とを印加する工程と、
    前記第1入力電気信号と前記第1入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの絶対値を測定する工程と、
    前記第2入力電気信号と前記第2入力電気信号に応じて前記電極の他方から出力される出力電気信号とに基づいて前記一対の電極間におけるインピーダンスの位相差を抵抗分圧により測定する工程と、
    測定されたインピーダンスの絶対値に基づいて、前記一対の電極間の抵抗値を求める工程と、
    測定されたインピーダンスの位相差と前記一対の電極間の抵抗値とに基づいて、前記一対の電極間の静電容量を求める工程と、
    前記抵抗値と前記静電容量とに基づいて、前記一対の電極間の電気伝導度を求める工程と、
    を有する電気伝導度検出方法。
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