JP2013200140A - 電流検出装置 - Google Patents

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Takashi Misaki
貴史 三崎
Koji Nishi
康二 西
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Abstract

【課題】製造コストを増加させることなく、電流路の断面形状に応じて電流検出装置を小型化することが可能な技術を提供すること。
【解決手段】電流検出装置1は、それぞれ磁性材料を用いて形成された複数の分割コア10A〜10Eと、電流路30に流れる電流によって発生する磁束を検出するホール素子20と、複数の部分コア10A〜10Eおよびホール素子20を収容する絶縁筐体40とを備えている。そして、絶縁筐体40は、電流路30を挿通させる電流通過孔401を有するとともに、絶縁筐体40は、複数の部分コア10A〜10Eを、電流路30の断面形状に沿って、電流路30の断面の周囲を囲むように連ねた状態で保持するコア保持手段と、連ねて保持される或る部分コアと当該或る部分コアの隣の部分コアとの間の空間で、ホール素子20を保持する素子保持手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流路に流れる電流を検出する電流検出装置に関する。
ハイブリッド自動車又は電気自動車等の車両には、バスバー等の電流路に流れる電流を検出する電流検出装置(電流センサ)が搭載されることが多い。
電流検出装置としては、例えば、特許文献1に示されるように、環状の磁性体コアと、磁性体コアに設けられたギャップに配置される磁電変換素子(磁気感応素子)とを備えた電流検出装置が採用される。当該電流検出装置では、磁性体コアの中空に挿通された電流路に流れる電流値が磁電変換素子によって検出されることになる。
このような電流検出装置は、設置スペースの都合上、なるべく小型化する方が好ましく、特許文献1では、磁性体コアの形状を電流路の断面形状に応じた形状とすることで、電流センサの小型化を実現する技術が記載されている。
特開2010−78325号公報
しかし、電流路の形状としては、様々な形状が存在するため、磁性体コアの形状を電流路の形状に合わせて常に最適化しようとすると、形状の異なる磁性体コアを電流路の形状に応じて、複数種類作成することになり、製造コストの増加につながる。
そこで、本発明は、製造コストを増加させることなく、電流路の断面形状に応じて電流検出装置を小型化することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る電流検出装置は、それぞれ磁性材料を用いて形成された複数の部分コアと、電流路に流れる電流によって発生する磁束を検出する磁電変換素子と、前記複数の部分コアおよび前記磁電変換素子を収容する筐体とを備える。そして、前記筐体は、前記電流路を挿通させる貫通孔を有し、前記筐体は、前記複数の部分コアを、前記電流路の断面形状に沿って、前記電流路の断面の周囲を囲むように連ねた状態で保持するコア保持手段と、連ねて保持される或る部分コアと当該或る部分コアの隣の部分コアとの間の空間で、前記磁電変換素子を保持する素子保持手段とを有する。
また、本発明の第2の態様に係る電流検出装置は、上記第1の態様に係る電流検出装置の一態様である。第2の態様に係る電流検出装置において、前記複数の部分コアそれぞれは、2つの端面と、当該2つの端面をつなぐ側面とを有した立体として構成され、前記筐体は、前記複数の部分コアの端面同士を互いに対向させた状態で保持する。
また、本発明の第3の態様に係る電流検出装置は、上記第2の態様に係る電流検出装置の一態様である。第3の態様に係る電流検出装置において、前記複数の部分コアの種類としては、前記2つの端面が平行な直方体形状の部分コアと、前記2つの端面それぞれの法線ベクトルが互いに直交するように曲がった曲形状の部分コアとが存在する。
また、本発明の第4の態様に係る電流検出装置は、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれかに係る電流検出装置の一態様である。第4の態様に係る電流検出装置において、前記部分コアは、磁性材料の粉体を焼結させることにより成形された部材である。
また、本発明の第5の態様に係る電流検出装置は、上記第1の態様から上記第4の態様のいずれかに係る電流検出装置の一態様である。第5の態様に係る電流検出装置において、前記磁電変換素子が配置される前記空間は、連ねて配置される各部分コア間の隙間よりも大きい。
また、本発明の第6の態様に係る電流検出装置は、上記第1の態様から上記第5の態様のいずれかに係る電流検出装置の一態様である。第6の態様に係る電流検出装置において、前記貫通孔は、前記電流路の断面形状に合わせた形状を有している。
本発明によれば、複数の部分コアを電流路の断面形状に沿って、電流路の断面の周囲を囲むように配置することができるので、製造コストを増加させることなく、電流検出装置を小型化することが可能になる。
実施形態に係る電流検出装置の分解斜視図である。 容器部材において、複数の分割コアを配置する部分の内面図である。 容器部材に配置された分割コアを示す図である。 絶縁筐体を構成する蓋部材の斜視図である。 分割コアの他の配置態様を示す図である。 分割コアの他の配置態様を示す図である。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<実施形態>
[構成概要]
図1は、実施形態に係る電流検出装置1の分解斜視図である。
電流検出装置1は、電気自動車又はハイブリッド自動車等の車両において、バッテリとモータ等の機器とを電気的に接続する導体(電流路)30に流れる電流を検出する装置である。図1に示されるように、電流検出装置1は、複数の分割コア(「部分コア」とも称する)10A〜10E、ホール素子20、絶縁筐体40、回路基板50、コネクタ60、第一ネジ71および第二ネジ72を備える。
以下の電流検出装置1の各構成要素の説明において、絶縁筐体40を構成する容器部材41と蓋部材42とが組み合わされる方向、即ち、容器部材41と蓋部材42とが対向する方向を第一方向と称する。また、第一方向に直交する絶縁筐体40の幅方向を第二方向と称する。また、第一方向および第二方向に直交する絶縁筐体40の高さ方向を第三方向と称する。各図に示された座標軸において、X軸方向が第一方向を示し、Y軸方向が第二方向を示し、Z軸方向が第三方向を示している。
[分割コア]
分割コア10A〜10Eはいずれも、フェライト又はケイ素鋼等の磁性材料を用いて形成された部材(磁性体)であり、2つの端面と、当該2つの端面をつなぐ側面とを有した立体として構成されている。
これら複数の分割コア10A〜10Eは、各分割コア10A〜10Eの端面同士を対向させて並べて用いられる。具体的には、図1に示されるように、複数の分割コア10A〜10Eは、検出対象の電流が流れる電流路30(ここではバスバー)を挿通させる中空部11の周囲を囲むように連なった状態(環状状態)で、容器部材41に収容される。
分割コア10A〜10Eには、形状の異なる複数種類の分割コアが存在し、複数種類の分割コアを組み合わせることによって、環状状態が形成可能となっている。分割コアの種類としては、2つの端面が平行な直方体形状の分割コア10Dと、2つの端面それぞれの法線ベクトル同士が互いに直交するように曲げられた曲形状の分割コア10A〜10C,10Dとが存在する。
また、環状状態では、分割コア10A〜10E間の各間隙のうち、1の間隙は、他の間隙よりも幅の広い幅広ギャップとなっている。例えば、図1では、分割コア10Aと当該分割コアの隣の分割コア10Bとの間の間隙(空間)が幅広ギャップ(「ギャップ部」または単に「ギャップ」とも称する)12となっており、当該幅広ギャップ12には磁電変換素子としてのホール素子20が配置されることになる。なお、幅広ギャップ12のギャップ長は、数ミリメートル程度である。
このように、本実施形態では、複数の分割コア10A〜10Eが矩形状の中空部11を囲む概ね矩形の環状状態で容器部材41に収容される。なお、複数の分割コアによって形成される環の形(「コアの環形状」とも称する)は、矩形状に限定されず、複数の分割コアは、円形状の中空部を囲むように円環状に構成される場合もある。詳細は後述する。
また、分割コア10A〜10Eは、複数の板状部材を積層させて成形してもよく、磁性材料の粉体を焼結させることにより成形してもよい。複数の板状部材を積層させて成形された分割コアは、「積層タイプの分割コア」とも称され、磁性材料の粉体を焼結させることにより成形された分割コアは、「焼結タイプの分割コア」とも称される。
複数の板状部材を積層させて成形すると、磁性材料の粉体を焼結させて成形した場合に比べて歩留まりが悪化するため、分割コアは焼結により成形する方が好ましい。
また、積層タイプの分割コアは、複数の板状部材の位置関係誤差および接着層の寸法誤差などによる寸法誤差が生じやすい。またさらに、分割コアのサイズが小さいほど、分割コアの寸法誤差の影響が大きくなり、磁束(電流)の検出精度の悪化がより顕著となる。
一方、焼結タイプの分割コアは、焼結タイプの分割コアは、複数の部材を位置決めしつつ接合するという寸法誤差を引き起こしやすい工程を経ずに製造できるため、高い寸法精度で製造可能である。そのため、焼結タイプの分割コアを用いれば、積層タイプの分割コアを用いる場合に比べて、分割コアの寸法誤差に起因する電流の検出誤差が生じにくい。さらに、焼結タイプの分割コアを用いれば、積層タイプの分割コアを用いる場合に比べて、製造の工数およびコストを低減することが可能になる。
[ホール素子(磁電変換素子)]
ホール素子20は、電流路30に流れる電流によって発生する磁束をギャップ部12において検出するセンサである。本実施形態のホール素子20は、素子の本体部である磁気検知部21と磁気検知部21の底面から張り出した複数のリード端子22とを備えたリード線タイプのICである。複数のリード端子22には、電力の入力用の端子および検出信号の出力用の端子が含まれる。複数のリード端子22は、回路基板50に形成されたホール素子実装孔53に挿入され、半田により回路基板50の配線パターンに固着される。
ホール素子20の磁気検知部21は、分割コア10Aと分割コア10Bとの間のギャップ部12に配置される。その状態において、ホール素子20は、電流路30を流れる電流によって発生する磁束を検出し、磁界の強さに比例した検出信号を電気信号として出力する。なお、ホール素子20は、磁電変換素子の一例である。
[回路基板およびコネクタ]
回路基板50は、ホール素子20のリード端子22を実装するプリント回路基板である。また、回路基板50には、ホール素子20の他、コネクタ60のリード端子62と、ホール素子20から出力される電気信号の安定化処理等を施す回路とが実装されている。
回路基板50には、2本の第一ネジ71各々が貫通する2つの第一貫通孔51と、1本の第二ネジ72が貫通する1つの第二貫通孔52とが形成されている。電流検出装置1において、第一ネジ71は、コネクタ60の本体部61を回路基板50に固定するためのネジである。また、第二ネジ72は、回路基板50を絶縁筐体40の容器部材41に固定するためのネジである。
コネクタ60は、不図示の相手側コネクタに接続される部品である。コネクタ60は、本体部61とリード端子62とを備えている。本体部61には、相手側コネクタを接続するための接続口610が形成されている。リード端子62は、本体部61内の金属端子と回路基板50の配線パターンとを電気的に接続する導電性の端子である。当該リード端子62は、回路基板50に形成されたコネクタ実装孔54に挿入され、半田により回路基板50の配線パターンに固着される。
本実施形態において採用されるコネクタ60は、電流検出装置1用に特別に製造された部品ではなく、他の装置にも採用され得る汎用のコネクタである。従って、本体部61とリード端子62とは、予め高い位置精度で一体化されている。
また、回路基板50には、ホール素子20のリード端子22とコネクタ60のリード端子62とを電気的に接続する回路が設けられている。例えば、回路基板50には、外部から電線およびコネクタ60を介して入力される電力をホール素子20のリード端子22へ供給する回路、および、ホール素子20の検出信号に対して安定化処理等を施し、処理後の信号をコネクタ60のリード端子62に出力する回路等が設けられている。これにより、電流検出装置1は、コネクタ60に接続される相手側コネクタを介して、電流検出信号を電子制御ユニット等の外部の回路へ出力することができる。
[絶縁筐体]
絶縁筐体40を構成する容器部材41および蓋部材42は、それぞれ絶縁性の樹脂材料を一体成形して得られた部材である。絶縁性の樹脂材料としては、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)又はABS樹脂等を列挙することができる。
容器部材41は、開口部を有する箱状に形成される。蓋部材42は、容器部材41に取り付けられることによって容器部材41の開口部を塞ぐ。また、容器部材41および蓋部材42には、電流路30を挿通させる貫通孔としての電流通過孔401が形成されている。当該電流通過孔401は、電流路30の断面形状に合わせた形状となっている。
容器部材41の内側面には、電流通過孔401の周囲を囲む筒状の外側枠部411が形成されている。同様に、蓋部材42の内側面には、電流通過孔401の周囲を囲む筒状の内側枠部421が形成されている。容器部材41と蓋部材42とが組み合わされると、外側枠部411の内側に内側枠部421が嵌り込み、2重の筒をなす。外側枠部411および内側枠部421は、電流通過孔401を貫通するバスバー等の電流路30と回路基板50に実装された部品との間の電気的な遮蔽板を構成している。
容器部材41は、複数の分割コア10A〜10E、ホール素子20、回路基板50およびコネクタ60を一定の位置関係で支持するとともにそれらを収容する部材である。但し、コネクタ60は、一部が露出する状態で絶縁筐体40に収容される。
より詳細には、容器部材41の内側には、各分割コア10A〜10E、ホール素子20およびコネクタ60の本体部61の各々を予め定められた位置で支持するコア位置決め部43、素子位置決め部44およびコネクタ位置決め部45が形成されている。さらに、容器部材41の内側には、回路基板50を固定するための基板固定部46も形成されている。分割コア10A〜10Eおよびホール素子20の支持構造については後述する。
また、蓋部材42は、各分割コア10A〜10E、ホール素子20、コネクタ60および回路基板50を支持する容器部材41に対し、各分割コア10A〜10Eと回路基板50とを挟み込みつつ、容器部材41の開口部を塞ぐ状態で容器部材41に取り付けられる。
容器部材41および蓋部材42には、それらを組み合わせた状態で保持するロック機構47が設けられている。図1に示されるロック機構47は、容器部材41の側面に突出して形成された爪部471と、蓋部材42の側方に形成された環状の枠部472とを備える。容器部材41の爪部471が、蓋部材42の枠部472が形成する孔に嵌り込むことにより、容器部材41および蓋部材42は、それらが組み合わされた状態で保持される。
[分割コアの支持構造]
ここで、絶縁筐体40における分割コア10A〜10Eの支持構造について説明する。
図2は、容器部材41にける、分割コア10A〜10Eを配置する部分の内面図である。図3は、容器部材41に配置された分割コア10A〜10Eを示す図である。図4は、絶縁筐体40を構成する蓋部材42の斜視図である。
図2に示されるように、コア位置決め部43は、コア区切り部43aと、コア移動規制部43bと、容器側コア支え部43cとにより構成されている。
コア区切り部43aは、容器部材41の内側面において、電流通過孔401の周囲を囲む筒状の外側枠部411に突起して形成されている。当該コア区切り部43aは、複数の分割コア10A〜10Eそれぞれの配置位置を区画するしきり部材としての役割を果たす。
コア移動規制部43bは、容器部材41に突起して形成され、分割コア10A〜10Eの側面と接することにより、Z軸方向における分割コア10A〜10Eの位置を保持する。
また、容器部材41の内側面には、素子位置決め部44が形成されている。この素子位置決め部44は、分割コア10Aと分割コア10Bとの間のギャップ部12に嵌り込むことにより、Y軸方向における分割コア10A,10Bの移動を制限する。このように、素子位置決め部44は、ホール素子20を支持する部分であるが、分割コア10A,10Bの移動を制限する部分でもある。
図3に示されるように、各分割コア10A〜10Eは、容器部材41のコア区切り部43a、コア移動規制部43bおよび素子位置決め部44によって第二方向および第三方向の位置が保持されている。
また、コア位置決め部43を構成する容器側コア支え部43cは、容器部材41の内側面からわずかに突出して形成されている。当該容器側コア支え部43cは、各分割コア10A〜10Eの容器部材41側の面(第一主面)に接して、各分割コア10A〜10EをX軸方向の一方の側から支える部分である。
一方、図4に示されるように、蓋部材42の内側面には、蓋側コア支え部422が突起して形成されている。容器部材41と蓋部材42とが組み合わされた状態では、蓋側コア支え部422は、容器側コア支え部43cとの協働により、X軸方向における各分割コア10A〜10Eの位置を保持する。
このように、各分割コア10A〜10Eは、コア位置決め部43、素子位置決め部44および蓋側コア支え部422等によって位置決めされ、絶縁筐体40内における予め定められた位置に保持される。これらコア位置決め部43、素子位置決め部44および蓋側コア支え部422は、絶縁筐体40に設けられた、分割コア10A〜10Eの保持手段(コア保持手段)として機能する。
[ホール素子の支持構造]
次に、絶縁筐体40におけるホール素子20の支持構造について説明する。
図2に示されるように、容器部材41の内側面には、分割コア10Aと分割コア10Bとの間のギャップ部12の位置において、素子位置決め部44が形成されている。素子位置決め部44は、ホール素子20の磁気検知部21を嵌め入れる窪み(中空部)を有している。
素子位置決め部44は、窪みに嵌め入れられたホール素子20を一定の位置で保持する保持手段(素子保持手段)として機能する。具体的には、素子位置決め部44は、主としてY軸方向およびZ軸方向におけるホール素子20の位置を保持する。また、ホール素子20はごく軽量な部品である。そのため、素子位置決め部44は、窪みの内側面とホール素子20の磁気検知部21との摩擦抵抗により、X軸方向においても、ホール素子20の位置をある程度保持する。
また、素子位置決め部44は、その外側面において分割コア10A,10Bの端面と接することにより、分割コア10A,10BのY軸方向の位置を保持する。前述したように、素子位置決め部44は、ホール素子20を位置決めする機能と、分割コア10A,10Bを位置決めする機能とを兼ね備えている。
また、回路基板50は、ホール素子20の磁気検知部21が素子位置決め部44によって位置決めされた状態で、容器部材41内に固定される。その際、ホール素子20のリード端子22が、回路基板50のホール素子実装孔53に嵌り込む。その後、ホール素子20のリード端子22は、半田により回路基板50に固着される。従って、X軸方向におけるホール素子20の位置は、固定された回路基板50により完全に保持されることになる。
上記のように、電流検出装置1は、強磁性体としての性質を有する複数の分割コア10A〜10Eと、磁界を検出して磁界の強さに応じた電気信号を出力するホール素子20とを有している。そして、電流検出装置1では、複数の分割コア10A〜10Eが電流路としてのバスバーの断面形状に沿って、バスバーの周囲を囲むように矩形の環状に並べて配置されるとともに、環状に並べられた分割コアと分割コアとの間にホール素子20が配置される。このような構成を有する電流検出装置1では、ホール素子20から出力される電気信号に基づいて、電流路30に流れる電流値が検出されることになる。
[コアの環形状について]
上記の電流検出装置1では、複数の分割コア10A〜10Eによって形成される環の形(コアの環形状)が、矩形となるように、各分割コア10A〜10Eを配置していたが、コアの環形状は、矩形に限定されない。図5および図6は、分割コアの他の配置態様を示す図である。
具体的には、コアの環形状は、電流検出精度の向上、および省スペース化の観点から、電流路30の断面形状に合わせた形とすることが好ましく、上記の電流検出装置1では、コアの環形状は、バスバーの断面形状に合わせて矩形状とされていた。
これに対して、例えば、図5に示されるように、電流路30が、円形断面を有するワイヤーハーネス等である場合、コアの環形状は、円形断面に合わせて円環状に構成されることが好ましい。また、図6に示されるように、電流路30の断面がT字状である場合、コアの環形状は、当該T字状の断面に合わせて構成されることが好ましい。
このように、コアの環形状は、電流路30の断面形状に合わせた形とすることが好ましく、直方体形状の分割コアと、曲形状の分割コアとを組み合わせて用いることによれば、電流路30の断面形状に合わせたコアの環形状を容易に実現することができ、ひいては電流検出装置1の汎用性が向上する。
また、電流路30の断面形状に合わせて一体化した環状のコアを作成する場合、電流路30の断面形状の数に応じて、コアの種類を増やすことなり、コストアップにつながる。これに対して、本実施形態のように、直方体形状の分割コアと、曲形状の分割コアとをコアの環形状を構成するための基本的な構成単位として規格化することによれば、断面形状の数に応じたコアの品種増加を抑制することができるので、新たなコアを開発するための工数が不要になり、コストダウンを図ることができる。
以上のように、電流検出装置1は、それぞれ磁性材料を用いて形成された複数の分割コア10A〜10Eと、電流路30に流れる電流によって発生する磁束を検出するホール素子20と、複数の部分コア10A〜10Eおよびホール素子20を収容する絶縁筐体40とを備えている。そして、絶縁筐体40は、電流路30を挿通させる電流通過孔401を有するとともに、絶縁筐体40は、複数の部分コア10A〜10Eを、電流路30の断面形状に沿って、電流路30の断面の周囲を囲むように連ねた状態で保持するコア保持手段と、連ねて保持される或る部分コアと当該或る部分コアの隣の部分コアとの間の空間で、ホール素子20を保持する素子保持手段とを有する。
このような電流検出装置1によれば、複数の部分コアを電流路の断面形状に沿って、電流路の断面の周囲を囲むように配置することができるので、製造コストを増加させることなく、電流検出装置を小型化することが可能になる。
また、複数の分割コア10A〜10Eとして、磁性材料の粉体を焼結させることにより成形された焼結タイプの分割コアを採用することによれば、積層タイプの分割コアを採用する場合に比べて、製造の工数および製造コストの低減を図ることが可能になる。
また、複数の分割コアの端面同士を互いに対向させた状態で保持することによれば、磁束密度を効率よく高めることが可能になるので、電流路30に流れる電流によって発生する磁界をホール素子20によって容易に検出することができる。
また、複数の分割コアの種類としては、2つの端面が平行な直方体形状の分割コアと、2つの端面それぞれの法線ベクトルが互いに直交するように屈曲された曲形状の分割コアとが存在する。これら2種類の分割コアを用いれば、電流路30の様々な断面形状に対応させて、コアの環形状を構成することが可能になる。また、これら2種類の分割コアを用いれば、コアの環形状を構成するに際して、共通の分割コアを用いることができるので、新たな分割コアを作成する工数が不要になり、コストダウンを図ることができる。
また、連ねて配置される各分割コア間の隙間を、ホール素子20を配置するギャップ部12よりも小さくすることによれば、環状に並べられた分割コアにおいて、磁束密度を効率よく高めることが可能になる。
<変形例>
以上、実施の形態について説明したが、この発明は、上記に説明した内容に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、絶縁筐体40に設けられた保持手段によって、各分割コア10A〜10Eを保持し、環状状態を形成する態様としていたが、複数の分割コア10A〜10Eを接着剤等の接合部材でつなぎ合わせて環状状態を構成するようにしてもよい。この場合、絶縁筐体40には、接合されて一体となった複数の分割コア10A〜10Eを保持する保持手段が設けられることになる。
また、上記実施形態では、曲形状の分割コアとして、屈曲した分割コアを例示していたが、円弧状に湾曲した分割コアであってもよい。
1 電流検出装置
10A〜10E 分割コア(部分コア)
11 中空部
12 幅広ギャップ(ギャップ部)
20 ホール素子
21 磁気検知部
22 リード端子
30 電流路
40 絶縁筐体
401 電流通過孔(貫通孔)
41 容器部材
42 蓋部材
43 コア位置決め部
43a コア区切り部
43b コア移動規制部
43c 容器側コア支え部
53 ホール素子実装孔

Claims (6)

  1. それぞれ磁性材料を用いて形成された複数の部分コアと、
    電流路に流れる電流によって発生する磁束を検出する磁電変換素子と、
    前記複数の部分コアおよび前記磁電変換素子を収容する筐体と、
    を備え、
    前記筐体は、前記電流路を挿通させる貫通孔を有し、
    前記筐体は、
    前記複数の部分コアを、前記電流路の断面形状に沿って、前記電流路の断面の周囲を囲むように連ねた状態で保持するコア保持手段と、
    連ねて保持される或る部分コアと当該或る部分コアの隣の部分コアとの間の空間で、前記磁電変換素子を保持する素子保持手段と、
    を有する電流検出装置。
  2. 前記複数の部分コアそれぞれは、2つの端面と、当該2つの端面をつなぐ側面とを有した立体として構成され、
    前記筐体は、前記複数の部分コアの端面同士を互いに対向させた状態で保持する請求項1に記載の電流検出装置。
  3. 前記複数の部分コアの種類としては、前記2つの端面が平行な直方体形状の部分コアと、前記2つの端面それぞれの法線ベクトルが互いに直交するように曲がった曲形状の部分コアとが存在する請求項2に記載の電流検出装置。
  4. 前記部分コアは、磁性材料の粉体を焼結させることにより成形された部材である請求項1から請求項3のいずれかに記載の電流検出装置。
  5. 前記磁電変換素子が配置される前記空間は、連ねて配置される各部分コア間の隙間よりも大きい請求項1から請求項4のいずれかに記載の電流検出装置。
  6. 前記貫通孔は、前記電流路の断面形状に合わせた形状を有している請求項1から請求項5のいずれかに記載の電流検出装置。
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