JP2013200045A - 太陽光集光用反射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の集光範囲に応じて反射光を集光させる調整を行い易い太陽光集光用反射装置を実現する。
【解決手段】太陽光集光用反射装置100は、第1支持部材10、第2支持部材20、第1梁部材11、第2梁部材21が順に井桁状に組み付けられてなる支持構造体30と、支持構造体30における第1支持部材10上に配設された複数の反射部材40を備えており、その支持構造体30の第1支持部材10と第2支持部材20の撓み量を調整して、支持構造体30を変形させることで、支持構造体30上に配設されている複数の反射部材40を擬似凹面に沿う配置に切り替えることができ、その太陽光集光用反射装置100を擬似凹面鏡として使用することを可能にした。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光集光用反射装置に係り、特に太陽光エネルギーを利用する太陽熱発電に用いる太陽光集光用反射装置に関する。
近年、石油や天然ガス等の化石燃料エネルギーの代替エネルギーとして、様々な自然エネルギーを利用する検討がなされている。なかでも、代替エネルギーとして最も安定しており且つエネルギー量が多い太陽光エネルギーが注目されている。
現在では、太陽光エネルギーを利用する太陽電池の研究・開発が盛んに行われており、太陽光の利用率も上がってきているが、未だ十分な回収効率・エネルギー変換効率に達していないのが現状である。
太陽光を電気エネルギーに変換する別方式として、反射鏡によって太陽光を集めて得られた熱を媒体として発電する太陽熱発電が注目されている。この方式を用いれば、熱変換装置に集光した太陽光のエネルギーを蓄熱することで昼夜を問わず発電が可能である上、長期的視野でみれば発電効率は太陽電池より高いと考えられるため、太陽光の有効利用が期待できる。
そして、太陽光を集光するための反射装置として、例えば、複数の凹面鏡が配設されているヘリオスタットが太陽熱発電に用いられており、複数の凹面鏡の向きを調整することによって集光効率を高めたヘリオスタットに関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−37037公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、所定の集光範囲に太陽光の反射光を集光させるためには、個々の凹面鏡の角度調整を行わなければならず、ヘリオスタットにおける凹面鏡の数が多いほど角度調整作業は煩雑なものであった。また、太陽熱発電プラントでは、一般的に中央側の熱変換装置に向けて複数のヘリオスタットによる集光を行っており、各ヘリオスタットの位置に応じて凹面鏡の角度調整が異なるので、全てのヘリオスタットにおける複数の凹面鏡の角度調整を行うことは困難な作業であった。
また、従来技術の場合、所定の集光範囲に反射光を集光させるように、各ヘリオスタットにおける個々の凹面鏡の角度調整を行う際に、反射光照射ポイントを絞りすぎて、集光範囲の限られた部分に反射光が集中してしまうことがある。その結果、反射光が集中しすぎた部分が高温に耐えられず破損してしまうことがあるので、その対策として熱変換装置を耐熱構造にすることでコストアップを招いてしまうことがあった。また、限られた部分に反射光が集中したことによる集光範囲の温度ムラに起因して熱変換効率が低下してしまうといった問題があった。
本発明の目的は、所定の集光範囲に応じて反射光を集光させる調整を行い易い太陽光集光用反射装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
一の方向に延在し、一の方向に並んだ複数の反射部材を支持して、前記複数の反射部材の反射面を略同一方向に向けている第1支持部材と、
前記一の方向と交差する方向に延在し、前記一の方向と交差する方向に略平行に並んだ複数の前記第1支持部材を支持する第2支持部材と、
前記第1支持部材を弾性変形させる第1変形調整部と、
前記第2支持部材を弾性変形させる第2変形調整部と、
を備えた太陽光集光用反射装置であって、
前記第1変形調整部が前記第1支持部材を撓ませる曲率と、前記第2変形調整部が前記第2支持部材を撓ませる曲率を調整することによって、前記複数の反射部材が、任意の曲率の擬似凹面に沿う配置に切り替えられることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の太陽光集光用反射装置において、
前記第1変形調整部は、前記第1支持部材の長手方向中央側に設けられ、前記反射面と交差する方向に力を作用させて前記第1支持部材を撓ませ、
前記第2変形調整部は、前記第2支持部材の長手方向中央側に設けられ、前記反射面と交差する方向に力を作用させて前記第2支持部材を撓ませることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の太陽光集光用反射装置において、
前記反射部材は、前記反射面の曲率を切り替え可能に構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の太陽光集光用反射装置において、
前記第2支持部材は、前記第1支持部材の両端側に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、所定の集光範囲に応じて反射光を集光させる調整を行い易い太陽光集光用反射装置を得ることができる。
太陽光集光用反射装置を示す上面図(a)と、正面図(b)と、側面図(c)である。 反射部材を示す上面図(a)と、側面図(b)である。 反射部材の断面図であり、反射板の撓みがない状態(a)と、反射板が撓まされた状態(b)である。 第1支持部材と第1梁部材の接続構成を示す説明図であり、分解斜視図(a)と、組み付け後の斜視図(b)である。 第2支持部材と第2梁部材の接続構成を示す説明図である。 擬似凹面鏡としての太陽光集光用反射装置を示す上面図(a)と、正面図(b)と、側面図(c)である。 集光タワーの集光範囲を示す説明図であり、円筒状の集光タワーとその集光範囲に形成された略矩形の集光形状(a)、円錐台状の集光タワーとその集光範囲に形成された略台形の集光形状(b)、樽状の集光タワーとその集光範囲に形成された略六角形の集光形状(c)を示している。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
太陽光集光用反射装置100は、図1(a)(b)(c)に示すように、支持構造体30と、支持構造体30上にマトリクス状に配された複数の反射部材40と、支持構造体30の向きを切り替え可能に保持する保持構造体50と、を備えている。
本実施形態における太陽光集光用反射装置100では、6×4に配列されている24枚の反射部材40が支持構造体30に支持されている。
支持構造体30は、図中X軸方向に延在する4本の第1支持部材10および第1梁部材11と、図中Y軸方向に延在する2本の第2支持部材20および第2梁部材21等を備えており、反射部材40側から順に、第1支持部材10、第2支持部材20、第1梁部材11、第2梁部材21が井桁状に組み付けられてなる構造体である。
保持構造体50は、保持している支持構造体30の向きを切り替えることで、支持構造体30上に配設されている複数の反射部材40の反射面の向きを切り替えるための装置である。
反射部材40は、図2、図3に示すように、平板状の反射板41と、略円筒形状の枠体42と、反射板41を枠体42に取り付ける締結具43等を備えている。
反射板41は、可撓性を有する反射体であり、例えば、樹脂板上にフィルムミラーが貼付されて形成されている。反射板41の略中央には、締結具43取り付け用の小孔が設けられている。
枠体42は、反射板41の裏面に当接する当接面が円環状を呈する縁部と、締結具43取り付け用の小孔が設けられた底部とを有している。
締結具43は、例えば、ボルト431、ナット432、ワッシャー433で構成されている。
そして、反射板41の小孔と枠体42底部の小孔とを対向配置して、反射板41の反射面側から小孔にボルト431を挿通し、枠体42の底部側に突き出たボルト431にナット432を螺合することで、反射板41を枠体42に組み付けてなる反射部材40が得られる。なお、ワッシャー433は、反射板41の反射面に添えられてボルト431との間に介装されている。
特に、この反射部材40は、図3(a)に示す、反射板41と枠体42の底部が略平行な状態から、さらにナット432を締め付けるようにすることで、図3(b)に示すように、反射板41の中央側を枠体42の底部に向けて撓ませることができ、反射部材40を平面鏡から擬似放物凹面鏡に切り替えることができる。
そして、ボルト431へ螺合するナット432の締め付け量によって反射板41の撓みを調整することで、反射部材40の反射板41の反射面の曲率を切り替えることができ、任意の曲率の反射面を有する擬似放物凹面鏡とすることができる。
第1支持部材10は、図1、図4に示すように、一の方向(図1中、X軸方向)に延在する長尺な矩形枠状の部材であり、一の方向に並んだ6枚の反射部材40を支持して、それら反射部材40の反射面を略同一方向に向けている。反射部材40は、例えばネジ止めによって第1支持部材10の上面に固定されている。
第1梁部材11は、図1、図4に示すように、一の方向(図1中、X軸方向)に延在する長尺な部材であって、第1支持部材10の下面側に配されており、第1変形調整部12によって第1支持部材10に連結されている。第1梁部材11と第1支持部材10の両端部には、それぞれ第2支持部材20が介装されており、第1変形調整部12によって連結された第1梁部材11と第1支持部材10が、第2支持部材20を挟持するようになっている。
第1変形調整部12は、図1、図4に示すように、例えば、ボルト121と、ナット122と、変形補助板123とを有している。変形補助板123は、第1支持部材10の長手方向中央側の上面に掛け渡された状態で取り付けられている。その変形補助板123に設けられている小孔と、第1梁部材11に設けられている小孔とを対向配置して、変形補助板123側から挿通して第1梁部材11の下面側に突き出たボルト121にナット122を螺合することで、第1支持部材10と第1梁部材11が連結されている。
この第1支持部材10は、弾性変形可能な部材であり、Z軸方向の力を受けた場合、Z軸方向に撓むようになっている。また、第1梁部材11は、弾性変形してもしなくてもよいが、弾性変形可能である場合、第1梁部材11は、第1支持部材10よりもZ軸方向に弾性変形しにくい強度を有している。なお、ここでいうZ軸方向とは、第1支持部材10の長手方向と交差する方向であり、反射部材40の反射面に直交する方向である。
そして、第1支持部材10の長手方向中央側に設けられ、第1支持部材10と第1梁部材11とを連結している第1変形調整部12におけるボルト121に螺合させるナット122の締め付け量を調整することによって、第1支持部材10を撓ませる曲率を調整することができる。
この際、第1支持部材10と第1梁部材11の両端側に介装されている第2支持部材20がスペーサーとして機能し、第1支持部材10の長手方向中央側を好適に撓ませることができる。
なお、第1変形調整部12によって第1支持部材10を撓ませた場合、第1支持部材10の変形に追従するように、第1支持部材10上の反射部材40の配置(向き)が切り替わる。
第2支持部材20は、図1、図5に示すように、一の方向と交差する方向(図1中、Y軸方向)に延在する長尺な部材であり、一の方向と交差する方向に略平行に並んだ4つの第1支持部材10を支持して、第1支持部材10に取り付けられている複数(計24枚)の反射部材の反射面を略同一方向に向けている。対をなす第2支持部材20はそれぞれ、第1支持部材10の端部に接続されており、第1支持部材10と第1梁部材11とに挟持されている。
第2梁部材21は、図1、図5に示すように、一の方向と交差する方向(図1中、Y軸方向)に延在する長尺な部材であり、トラス構造を有している。第2梁部材21は、第2支持部材20の下面側に配されており、第2変形調整部22によって第2支持部材20に連結されている。第2梁部材21と第2支持部材20の両端部には、それぞれスペーサー23が介装されている。
第2変形調整部22は、図1、図5に示すように、例えば、ボルト221とナット222を有している。そして、第2支持部材20の中央側に設けられている小孔と、第2梁部材21に設けられている小孔とを対向配置して、第2支持部材20の側から挿通して第2梁部材21側に突き出たボルト221にナット222を螺合することで、第2支持部材20と第2梁部材21が連結されている。
この第2支持部材20は、弾性変形可能な部材であり、Z軸方向の力を受けた場合、Z軸方向に撓むようになっている。また、第2梁部材21は、弾性変形してもしなくてもよいが、弾性変形可能である場合、第2梁部材21は、第2支持部材20よりもZ軸方向に弾性変形しにくい強度を有している。なお、ここでいうZ軸方向とは、第2支持部材20の長手方向と交差する方向であり、反射部材40の反射面に直交する方向である。
そして、第2支持部材20の長手方向中央側に設けられ、第2支持部材20と第2梁部材21とを連結している第2変形調整部22におけるボルト221に螺合させるナット222の締め付け量を調整することによって、第2支持部材20を撓ませる曲率を調整することができる。
この際、第2支持部材20と第2梁部材21の両端側にスペーサー23が介装されているので、第2支持部材20の長手方向中央側を好適に撓ませることができる。即ち、第2支持部材20の両端付近の位置を(スペーサー23等によって)固定した上で、第2支持部材20の長手方向中央付近に設けられた第2変形調整部22が、反射面と交差する方向に力を作用することで、第2支持部材20を撓ませることが可能となる。
なお、第2支持部材20は第1支持部材10の両端側に接続されており、その第2支持部材20に設けられている第2変形調整部22によって第2支持部材20を撓ませた場合、第2の支持部材20の変形に追従するように、第2の支持部材20上の第1支持部材10および反射部材40の配置(向き)が切り替わる。つまり、第2の支持部材20の変形に追従させて、4本の第1支持部材10に固定されている反射部材40の配置を切り替えることができる。
このように、第1変形調整部12が第1支持部材10を撓ませる曲率と、第2変形調整部22が第2支持部材20を撓ませる曲率を調整することで、太陽光集光用反射装置100の支持構造体30を変形させることができる。
保持構造体50は、例えば、地中にその一部が埋設されている基礎部51と、基礎部51に略鉛直に立設されている支柱部52と、支柱部52の上端に略水平に配設されている水平梁部53と、支柱部52を軸心として回動させて支持構造体30を水平回転させる支柱駆動部54と、水平梁部53を軸心として回動させて支持構造体30の仰角を切り替える水平梁駆動部55等を備えている。
この保持構造体50の水平梁部53の両端に、支持構造体30の第2梁部材21が固定されており、支持構造体30が保持構造体50に保持されて支えられている。
そして、支柱駆動部54が支柱部52を軸心に回動させることと、水平梁駆動部55が水平梁部53を軸心に回動させることの協働によって、支持構造体30の向きを切り替えることができ、支持構造体30上に配設されている複数の反射部材40の反射面を所望する向きに切り替えることができる。
つまり、支柱駆動部54と水平梁駆動部55の協働によって、太陽光集光用反射装置100は太陽を追尾することができ、複数の反射部材40による反射光を、太陽熱発電プラントにおける集光タワーTの所定の集光範囲Rに照射し、集光することができる。
次に、太陽光集光用反射装置100の支持構造体30を変形させることによる、反射部材40の配置の切り替えについて説明する。
例えば、まず、図1(b)に示すような、第1支持部材10と第1梁部材11が略平行な状態から、さらに第1変形調整部12のボルト121に螺合しているナット122を締め付けるようにすることで、図6(b)に示すように、第1支持部材10の長手方向中央側を第1梁部材11に向けて撓ませて、第1支持部材10を変形させる。なお、4本の第1支持部材10を撓ませる変形量は、全て同じでもそれぞれ異なっていてもよい。
次に、図1(c)に示すような、第2支持部材20と第2梁部材21が略平行な状態から、さらに第2変形調整部22のボルト221に螺合しているナット222を締め付けるようにすることで、図6(c)に示すように、第2支持部材20の長手方向中央側を第2梁部材21に向けて撓ませて、第2支持部材20を変形させる。なお、2本の第2支持部材20を撓ませる変形量は、全て同じでもそれぞれ異なっていてもよい。
こうして、第1変形調整部12によって第1支持部材10を撓ませる曲率と、第2変形調整部22によって第2支持部材20を撓ませる曲率を調整することによって、支持構造体30を変形させて、当初平面に沿う配置に配列されていた複数(計24枚)の反射部材40を、任意の曲率の擬似凹面に沿う配置に切り替えることができる。なお、この擬似凹面は放物面であることが好ましい。
そして、複数(計24枚)の反射部材40の配置を、任意の曲率の擬似凹面(好ましくは放物面)に沿う配置に切り替えることによって、図6に示すように、6×4に配列されている24枚の反射部材40を組み合わせてなる大型の反射面を擬似凹面に応じた凹曲面(好ましくは放物面)と見なすことができ、太陽光集光用反射装置100を凹面鏡と見なすことができる。
このように、第1変形調整部12が第1支持部材10を撓ませる曲率と、第2変形調整部22が第2支持部材20を撓ませる曲率を調整して、複数(計24枚)の反射部材40の配置を擬似凹面に沿う配置に切り替えることによって、太陽光集光用反射装置100を擬似凹面鏡として使用することが可能になる。
特に、第1支持部材10と第2支持部材20の撓み量を調整する簡便な作業によって、太陽光集光用反射装置100を様々な曲率の擬似凹面鏡に容易に切り替えることができ、所望する曲率の擬似凹面鏡として太陽光集光用反射装置100を使用することができる。
太陽光は完全な平行光ではなく、太陽の視直径に対応した0.52°(遠日点の場合)〜0.54°(近日点の場合)の角度範囲の傾きをもった光線であるため、平面鏡で反射した反射光は拡散してしまう。これに対し、凹面鏡であれば反射光の拡散を抑えることができ、反射光を所定のターゲットに向けて照射しやすくなる。
つまり、太陽光集光用反射装置100を擬似凹面鏡とすることで、例えば、太陽熱発電プラントにおける集光タワーTの所定の集光範囲Rに向けて反射光を照射しやすくなるメリットがある。
例えば、第1変形調整部12が第1支持部材10を撓ませる曲率と、第2変形調整部22が第2支持部材20を撓ませる曲率に応じて、反射光を所定のターゲットに向けて照射した集光形状を大きくしたり小さくしたりすることができる。また、各第1支持部材10の曲率と各第2支持部材20の曲率を個別に調整することで、反射光を所定のターゲットに向けて照射した集光形状を任意の形状(例えば、長方形、正方形、台形、略楕円形、略円形など)にすることが可能になる。
なお、ここでいう集光形状とは、太陽光集光用反射装置100が反射光を所定のターゲットに向けて照射し、そのターゲット上に集光された光の像が成す形状であり、複数の反射部材40の反射光が寄り集まった形状である。
次に、太陽光集光用反射装置100による太陽光の反射であって、太陽熱発電プラントの集光タワーTへの集光について説明する。
例えば、図7(a)に示すように、円筒状の集光タワーTの周面に設けられた集光範囲Rに向けて、太陽光集光用反射装置100が太陽光を反射して集光する場合、太陽光集光用反射装置100から見た集光範囲Rは略矩形を呈するので、略矩形の集光形状をつくるように、24枚の反射部材40による反射光を集光範囲Rに向けて集光する。
このとき、第1支持部材10と第2支持部材20を撓ませず、平面に沿う配置に配列された24枚の反射部材40による反射光を集光範囲Rに向けて集光してもよく、また、集光範囲Rの大きさに応じた略矩形の集光形状をつくるように、第1支持部材10と第2支持部材20を撓ませて擬似凹面鏡とした24枚の反射部材40による反射光を集光範囲Rに向けて集光してもよい。
こうして24枚の反射部材40による反射光を集光して、図7(a)に示すように、集光タワーTの集光範囲Rに略矩形の集光形状をつくることができる。そして、太陽光集光用反射装置100は、その集光範囲Rに応じた最適な集光形状をつくるように反射光を集光させることで、太陽光による熱を効率的に利用することを可能にする。
また、図7(b)に示すように、円錐台状の集光タワーTの周面に設けられた集光範囲Rに向けて、太陽光集光用反射装置100が太陽光を反射して集光する場合、太陽光集光用反射装置100から見た集光範囲Rは略台形を呈するので、略台形の集光形状をつくるように、24枚の反射部材40による反射光を集光範囲Rに向けて集光する。
このとき、例えば、図6(a)中、上側の第1支持部材10ほど撓み量を小さく、下側の第1支持部材10ほど撓み量を大きくするように、4本の第1支持部材10を撓ませる変形量を異ならせて擬似凹面鏡とした24枚の反射部材40による反射光を集光範囲Rに向けて集光する。なお、第2支持部材20の撓み量は、適宜調整する。
こうして24枚の反射部材40による反射光を集光して、図7(b)に示すように、集光タワーTの集光範囲Rに略台形の集光形状をつくることができる。そして、太陽光集光用反射装置100は、その集光範囲Rに応じた最適な集光形状をつくるように反射光を集光させることで、太陽光による熱を効率的に利用することを可能にする。
また、図7(c)に示すように、樽状の集光タワーTの周面に設けられた集光範囲Rに向けて、太陽光集光用反射装置100が太陽光を反射して集光する場合、太陽光集光用反射装置100から見た集光範囲Rは略六角形を呈するので、略六角形の集光形状をつくるように、24枚の反射部材40による反射光を集光範囲Rに向けて集光する。
このとき、例えば、図6(a)中、上側と下側の第1支持部材10の撓み量を比較的大きく、内側2本の第1支持部材10の撓み量を比較的小さくするように、各第1支持部材10を撓ませる変形量を異ならせて擬似凹面鏡とした24枚の反射部材40による反射光を集光範囲Rに向けて集光する。なお、第2支持部材20の撓み量は、適宜調整する。
こうして24枚の反射部材40による反射光を集光して、図7(c)に示すように、集光タワーTの集光範囲Rに略六角形(もしくは略楕円形)の集光形状をつくることができる。そして、太陽光集光用反射装置100は、その集光範囲Rに応じた最適な集光形状をつくるように反射光を集光させることで、太陽光による熱を効率的に利用することを可能にする。
以上のように、本発明に係る太陽光集光用反射装置100は、第1支持部材10と第2支持部材20の撓み量を調整して、支持構造体30を変形させることで、支持構造体30上に配設されている複数(計24枚)の反射部材40を擬似凹面に沿う配置に切り替えることができ、その太陽光集光用反射装置100を擬似凹面鏡として使用することができる。そして、擬似凹面鏡とした太陽光集光用反射装置100であれば、反射光の拡散を抑えて、太陽熱発電プラントにおける集光タワーTの所定の集光範囲Rに向けて反射光を好適に照射し集光することができる。
特に、第1支持部材10と第2支持部材20の撓み量を調整して支持構造体30を変形させる簡便な作業によって、太陽光集光用反射装置100を様々な曲率の擬似凹面鏡に容易に切り替えることができるので、例えば、太陽熱発電プラントにおける反射装置の設置位置に応じて反射装置を造り替える必要がなく、太陽光集光用反射装置100を所望する曲率の凹面を有する反射装置として使用することができる。尚、単なる擬似凹面でなく、擬似放物面を得やすい為、良好な集光性能を得ることが可能となる。
つまり、太陽熱発電プラントにおける太陽光集光用反射装置100の設置位置(例えば、集光タワーTとの距離、集光タワーTからの方位など)に応じて、第1支持部材10と第2支持部材20の撓み量を調整して支持構造体30を変形させることで、太陽熱発電プラントで使用する複数の太陽光集光用反射装置100を、集光タワーTの所定の集光範囲Rに向けて反射光を好適に照射して集光することができる凹面鏡とすることが可能になる。
また、支持構造体30を変形させることによって複数の反射部材40の配置を一斉に切り替えるようにして反射部材40の角度調整を行うことができるので、従来技術のように、太陽光集光用反射装置100における複数の反射部材40の向きを個別に調整することに比べて、複数の反射部材40の向き調整を容易に行うことができる。
また、支持構造体30を変形させることによって複数の反射部材40の配置を一斉に切り替えるようにして反射部材40の角度調整を行うことで、複数の反射部材40による反射光が集光タワーTの集光範囲R内に収まるように集光することができるので、複数の反射部材40による反射光が集光範囲Rの限られた部分に集中してしまうことはない。
これにより、集光タワーTの集光範囲Rの温度分布を平準化することができ、熱変換効率を安定化させて発電効率を向上させることができる。そして、従来技術の問題点であった、反射光を集中させすぎたことで許容温度を超えた部分が破損してしまうトラブルを防止することができ、その破損防止のために集光範囲Rを耐熱構造にする必要がなくなるので、コストダウンに繋がる。
また、第1支持部材10と第2支持部材20を撓ませる曲率に応じて、太陽光集光用反射装置100が反射光を所定のターゲットに向けて照射した集光形状の大きさを切り替えることができるとともに、各第1支持部材10の曲率と各第2支持部材20の曲率を個別に調整することで、反射光を所定のターゲットに向けて照射した集光形状を任意の形状にすることができる。即ち、ターゲット形状が、長方形や楕円等、点対称の形状でない場合であっても、第1支持部材10と第2支持部材20を撓ませる曲率をそれぞれ異ならせることで最適の集光形状を得ることができる。
これにより、太陽光集光用反射装置100は、太陽熱発電プラントにおける集光タワーTの集光範囲Rに応じた最適な集光形状をつくるように、反射光を集光させることが可能になる。
特に、太陽光集光用反射装置100が、集光タワーTの集光範囲Rに応じた最適な集光形状をつくるように反射光を集光させることで、集光範囲Rの温度分布を平準化することができ、熱変換効率を安定化させて発電効率を向上させることができる。
このように、太陽光集光用反射装置100は、所定の集光範囲Rに応じた反射光を集光させる調整を行い易い反射装置であり、熱変換装置を備える集光タワーTの集光範囲Rの温度分布を平準化するように好適に反射光を集光させることができ、太陽熱発電プラントにおける熱変換効率を安定化させて発電効率を向上させることができる優れた反射装置であるといえる。尚、集光タワーの集光範囲においては、集光効率を高めれば高める程良いというわけではなく、熱が高すぎると不具合を起こす可能性がある。その為、ある程度の高熱を得ながらも高熱にしすぎないようにするために、集光範囲において全面をできるだけ均一に照射し、温度分布を平準化することが好ましい。本発明は、第1支持部材10と第2支持部材20を撓ませる曲率をそれぞれ異ならせることで、そのような課題にも対応可能である。
なお、以上の実施の形態においては、反射部材40の反射板41は可撓性を有し、その反射面の曲率が切り替え可能であるとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射板41は変形不能の平面鏡でもよく、また変形不能の凹面鏡でもよい。
また、以上の実施の形態においては、第1変形調整部12は、ボルト121とナット122で構成されており、第1支持部材10を第1梁部材11に引き付ける方向に力を作用させて第1支持部材10を撓ませる機構であり、また、第2変形調整部22は、ボルト221とナット222で構成されており、第2支持部材20を第2梁部材21に引き付ける方向に力を作用させて第2支持部材20を撓ませる機構であるとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、バネの弾性力や、磁石の磁力によって、第1支持部材10や第2支持部材20を撓ませる機構を採用してもよい。
また、第1支持部材10を第1梁部材11に引き付ける方向に力を作用させたり、第2支持部材20を第2梁部材21に引き付ける方向に力を作用させたりする機構であることに限らず、第1支持部材10を第1梁部材11に向けて押し付ける方向に力を作用させたり、第2支持部材20を第2梁部材21に向けて押し付ける方向に力を作用させたりする機構であってもよい。
また、反射部材40の数や配列、支持部材や梁部材の数や形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
10 第1支持部材
11 第1梁部材
12 第1変形調整部
121 ボルト
122 ナット
123 変形補助板
20 第2支持部材
21 第2梁部材
22 第2変形調整部
221 ボルト
222 ナット
30 支持構造体
40 反射部材
41 反射板
42 枠体
43 締結具
50 保持構造体
100 太陽光集光用反射装置
T 集光タワー
R 集光範囲

Claims (4)

  1. 一の方向に延在し、一の方向に並んだ複数の反射部材を支持して、前記複数の反射部材の反射面を略同一方向に向けている第1支持部材と、
    前記一の方向と交差する方向に延在し、前記一の方向と交差する方向に略平行に並んだ複数の前記第1支持部材を支持する第2支持部材と、
    前記第1支持部材を弾性変形させる第1変形調整部と、
    前記第2支持部材を弾性変形させる第2変形調整部と、
    を備えた太陽光集光用反射装置であって、
    前記第1変形調整部が前記第1支持部材を撓ませる曲率と、前記第2変形調整部が前記第2支持部材を撓ませる曲率を調整することによって、前記複数の反射部材が、任意の曲率の擬似凹面に沿う配置に切り替えられることを特徴とする太陽光集光用反射装置。
  2. 前記第1変形調整部は、前記第1支持部材の長手方向中央側に設けられ、前記反射面と交差する方向に力を作用させて前記第1支持部材を撓ませ、
    前記第2変形調整部は、前記第2支持部材の長手方向中央側に設けられ、前記反射面と交差する方向に力を作用させて前記第2支持部材を撓ませることを特徴とする請求項1に記載の太陽光集光用反射装置。
  3. 前記反射部材は、前記反射面の曲率を切り替え可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽光集光用反射装置。
  4. 前記第2支持部材は、前記第1支持部材の両端側に接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の太陽光集光用反射装置。
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