JP2013198457A - 田植機の苗植付機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】苗押し出し具の摺動操作を円滑に行えるようにすることが可能な田植機の苗植付機構を提供する。
【解決手段】苗植付爪8から苗を押し出す苗押し出し具31が、苗植付爪8を支持する植付爪支持ケース10の内部から外方に突出する状態で且つ摺動自在に植付爪支持ケース10に支持され、植付爪支持ケース10の苗植え用の移動操作に伴って苗押し出し具31を作用位置と非作用位置とに移動させる移動操作機構32が、植付爪支持ケース10の内部に備えられ、苗押し出し具31が、移動方向における苗押し出し側に位置する爪先端側の摺動支持部33a、及び、苗押し出し側とは反対側に位置する基端側の摺動支持部33bの夫々にて摺動自在に植付爪支持ケース10に支持されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、苗植付爪から苗を押し出す苗押し出し具が、前記苗植付爪を支持する植付爪支持ケースの内部から外方に突出する状態で且つ摺動自在に前記植付爪支持ケースに支持され、前記植付爪支持ケースの苗植え用の移動操作に伴って前記苗押し出し具を作用位置と非作用位置とに移動させる移動操作機構が、前記植付爪支持ケースの内部に備えられている田植機の苗植付機構に関する。
従来の田植機の苗植付機構では、苗押し出し具は、植付爪支持ケースにその長手方向に沿って摺動自在に支持されるロッド部(摺動軸部)を備えて構成され、このロッド部は、苗押し出し側の先端側箇所に苗押し出し部が一体形成され、苗押し出し側の端部に移動操作機構が係合作用するように構成されており、ロッド部の長手方向の中間部が植付爪支持ケースに形成された1つの摺動支持部にて摺動自在に支持される構成となっていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−69828号公報
田植機の苗植付機構に使用される移動操作機構として、一般的には、揺動運動する揺動操作体が苗押し出し具に対して係合作用して、直線運動で移動するように苗押し出し具を移動操作させる形式のものが利用される場合が多い。
そして、このような構成の移動操作機構では、苗押し出し具に対する移動用の操作力は、苗押し出し具の移動方向に対してのみ作用するものではなく、苗押し出し具の移動方向に対して少し傾斜した方向に向かう操作力が作用することがある。
しかし、上記従来構成では、苗押し出し具が、植付爪支持ケースに形成された1つの摺動支持部にて摺動自在に支持される構成となっていることから、移動操作機構により苗押し出し具の移動方向に対して傾斜した方向に向かう操作力が作用すると、1つの摺動支持部にて片持ち状に支持される箇所において、苗押し出し具が斜め姿勢になるように、言い換えると、苗押し出し具が摺動支持部に対して拗れを起すような方向に押し操作力を受けて、円滑な摺動操作が行えないものになるおそれがある。
本発明の目的は、苗押し出し具の摺動操作を円滑に行えるようにすることが可能な田植機の苗植付機構を提供する点にある。
本発明に係る田植機の苗植付機構は、苗植付爪から苗を押し出す苗押し出し具が、前記苗植付爪を支持する植付爪支持ケースの内部から外方に突出する状態で且つ摺動自在に前記植付爪支持ケースに支持され、
前記植付爪支持ケースの苗植え用の移動操作に伴って前記苗押し出し具を作用位置と非作用位置とに移動させる移動操作機構が、前記植付爪支持ケースの内部に備えられているものであって、その第1特徴構成は、
前記苗押し出し具が、移動方向における苗押し出し側に位置する爪先端側の摺動支持部、及び、前記苗押し出し側とは反対側に位置する基端側の摺動支持部の夫々にて摺動自在に前記植付爪支持ケースに支持されている点にある。
第1特徴構成によれば、苗押し出し具が、爪先端側の摺動支持部と基端側の摺動支持部とにより摺動自在に支持されるが、爪先端側の摺動支持部は移動方向における苗押し出し側に位置し、基端側の摺動支持部は苗押し出し側とは反対側に位置しており、それらの摺動支持部は移動方向に沿って離れた箇所に設けられる。
このように苗押し出し具が移動方向に沿って離間した箇所に設けられた一対の摺動支持部の夫々において摺動自在に支持される構成であるから、移動操作機構が作用する箇所において苗押し出し具に対して移動方向に対して傾斜する方向に操作力が作用することがあっても、苗押し出し具を、移動方向に沿って離間した箇所に設けられた一対の摺動支持部の夫々において摺動支持することにより、苗押し出し具の移動方向に沿う姿勢を維持し易いものになる。
従って、苗押し出し具の摺動操作を円滑に行えるようにすることが可能な田植機の苗植付機構を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、前記移動操作機構が、前記苗押し出し具における被係合部に接当係合して前記苗押し出し具を前記作用位置と前記非作用位置とに移動させる接当操作部材を備えて構成されている点にある。
第2特徴構成によれば、移動操作機構に備えられた接当操作部材が、苗押し出し具における被係合部に接当係合して苗押し出し具を作用位置と非作用位置とにわたって移動させることになる。
このように接当操作部材と被係合部との接当係合によって、苗押し出し具を的確に作用位置と非作用位置とにわたって移動させることができ、苗の押し出しを良好に行うことができる。
本発明の第3特徴構成は、前記接当操作部材が、前記苗押し出し具の移動方向と交差する方向に沿う軸芯周りで揺動することにより、前記苗押し出し具を移動させるように構成され、前記被係合部が、前記接当操作部材における前記移動方向以外の運動成分を吸収可能な融通を備えて構成されている点にある。
第3特徴構成によれば、接当操作部材は、苗押し出し具の移動方向と交差する方向に沿う軸芯周りで揺動することにより苗押し出し具を移動させる。つまり、接当操作部材の揺動運動を移動方向に沿う直線運動に変換して苗押し出し具を移動方向に沿って移動させるのである。
そして、接当操作部材は、苗押し出し具の移動方向と交差する方向に沿う軸芯周りで揺動することにより、被係合部に対して接当する作用部位が移動方向と交差する方向への運動成分を有するが、被係合部が、接当操作部材における移動方向以外の運動成分を吸収可能な融通を備えて構成されているから、接当操作部材が揺動操作しても接当操作部材と被係合部との移動操作用の係合状態を維持することができる。
従って、接当操作部材が揺動運動によって苗押し出し具を移動操作させるものであっても、接当操作部材と被係合部との移動操作用の係合状態を維持することができ、移動操作機構による苗押し出し具の移動操作を良好に行うことができる。
本発明の第4特徴構成は、前記爪先端側の摺動支持部が前記被係合部よりも前記移動方向における苗押し出し側に位置し、前記基端側の摺動支持部が前記被係合部よりも前記苗押し出し側とは反対側に位置する点にある。
第4特徴構成によれば、爪先端側の摺動支持部と基端側の摺動支持部との間に、苗押し出し具における被係合部が位置することになる。つまり、被係合部に対して移動操作機構が作用して、苗押し出し具に対して移動方向に対して傾斜する方向に操作力が作用することがあっても、被係合部における移動方向両側夫々において植付爪支持ケースに形成された摺動支持部にて支持されるので、苗押し出し具が斜め姿勢になるように姿勢変化することがなく、移動方向に沿う適正な姿勢を維持することができる。
従って、苗押し出し具が摺動支持部に対して拗れを起すような方向に姿勢変化することがなく、移動方向に沿う適正な姿勢を維持することができて、より一層的確に摺動操作を円滑に行えるものとなった。
本発明の第5特徴構成は、前記苗押し出し具における前記植付爪支持ケースに摺動自在に支持される摺動軸部のケース外方に露出する部位の外方を覆う伸縮自在なブーツが備えられている点にある。
第5特徴構成によれば、苗押し出し具における摺動軸部のケース外方に露出する部位が伸縮自在なブーツにより外方が覆われるので、植付け作業に伴って泥土等が摺動軸部の表面に飛散する等の不利を回避できるとともに、植付爪支持ケースの内部に貯留されているグリス等の潤滑油が摺動軸部の表面を通して外部に漏れ出ることがあっても、ブーツにより植付爪支持ケースの外周部に漏れ出すことを防止できる。
又、ブーツは伸縮自在であるから、苗押し出し具が作用位置と非作用位置とに亘って移動操作しても、ブーツにより摺動軸部を覆う状態、すなわち、泥土の飛散や潤滑油の漏れ出し等を防止できる状態を維持できるものとなる。
本発明の第6特徴構成は、前記苗押し出し具が、前記移動方向における苗押し出し側に位置する苗接当作用部を、苗押し出し側とは反対側に位置する押し出し具本体に対して着脱自在に備えて構成されている点にある。
ところで、苗押し出し具における苗接当作用部は、植付け用苗に繰り返し接当作用するものであるから、苗植付け作業を繰り返し実行するのに伴って、磨耗するおそれが大であり、修理交換等のメンテナンス作業が必要である。
そこで、第6特徴構成では、苗接当作用部を押し出し具本体に対して着脱自在に備える構成とすることにより、苗押し出し具全体を取り外す等の煩わしさの無い状態でメンテナンス作業を行うことができる。
本発明の第7特徴構成は、前記爪先端側の摺動支持部の前記苗押し出し側に第1のシール部材が備えられ、前記爪先端側の摺動支持部よりも前記苗押し出し側とは反対側に第2のシール部材が備えられている点にある。
苗押し出し具における爪先端側の摺動支持部よりも苗押し出し側に位置する部分は、植付爪支持ケースの外方に突出する状態となり、爪先端側の摺動支持部よりも苗押し出し側とは反対側に位置する部分は植付爪支持ケースの内部に位置するものであるから、植付爪支持ケースの内部に貯留される潤滑油が、この爪先端側の摺動支持部を通してケース外方に漏れ出るおそれがある。又、植付爪支持ケースの外部からケース内部への水分等が侵入するおそれがある。
そこで、第7特徴構成によれば、爪先端側の摺動支持部における苗押し出し側に第1のシール部材が備えられ、苗押し出し側とは反対側に第2のシール部材が備えられる。
このように構成することで、植付爪支持ケースの内部に貯留される潤滑油が、苗押し出し具の外周部と爪先端側の摺動支持部との間に侵入することを第1のシール部材により防止することができる。又、苗押し出し側とは反対側に備えられた第2のシール部材により植付爪支持ケースの外部からケース内部への水分の侵入を防止することができる。
本発明の第8特徴構成は、前記爪先端側の摺動支持部における前記第1のシール部材の設置位置と前記第2のシール部材の設置位置との間に位置する箇所から前記植付爪支持ケースの内方側空間に連通する油路が形成されている点にある。
第8特徴構成によれば、例えば、第1のシール部材により阻止できずに、植付爪支持ケースの内部に貯留される潤滑油が、第1のシール部材の設置位置よりも苗押し出し側に漏れ出した場合であっても、前記油路を通して植付爪支持ケースの内方側空間に戻すことができ、潤滑油がケース外方に漏れ出ることを防止することができる。
本発明の第9特徴構成は、前記苗植付爪及び前記苗押し出し具のうち少なくともいずれか一方がDLCコーティングされている点にある。
第9特徴構成によれば、苗植付爪及び苗押し出し具のうちいずれか一方がDLCコーティングされる。DLC(Diamond・Like・Carbon)は、炭化水素あるいは炭素の同素体からなる非晶質の硬質膜であり、潤滑性や耐磨耗性に優れた皮膜である。
このようなDLCコーティングを施すことで、苗と接する苗植付爪や摺動動作を繰り返す苗押し出し具のいずれかが、耐久性に優れたものとなり、修理交換等のメンテナンス作業の頻度をできるだけ少なくすることができる。
苗植付装置の側面図である。 苗植付機構の縦断背面図である。 植付爪支持ケースの縦断側面図である。 植付爪支持ケースの平面図である。 植付爪支持ケースの横断平面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図5のVII−VII線断面図である。 摺動部材とカム式操作部の分解斜視図である。 別実施形態の植付爪支持ケースの縦断側面図である。 別実施形態の苗押し出し具の断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態に係る田植機の苗植付機構について説明する。
図1に、乗用型田植機における田植機本体としての走行機体(図示せず)の後部に昇降自在に連結された苗植付装置1を示している。
この苗植付装置1は、角パイプ状の機体横向きのメインフレーム2、このメインフレーム2の機体横幅方向略中央部に連結されているフィードケース3、メインフレーム2に機体横幅方向に適宜間隔をあけて配置して連結されている複数の植付け伝動ケース4等により枠体が構成されており、枠体の前部に苗のせ台5が機体横幅方向に一定ストロークで往復横移動駆動される状態で備えられ、複数の植付け伝動ケース4の後部の左右両側に苗植付機構6が駆動自在に備えられ、苗植付装置1の下部には機体横幅方向に並ぶ複数の接地フロート7が備えられている。そして、走行機体の走行に伴って、走行機体側から動力が供給されて、苗植付機構6に備えられた苗植付爪8により、苗のせ台5に載置されたマット状苗の一部(1株分)を切り出し、接地フロート7により整地された後の圃場面に植付けていくように構成されている。
次に、苗植付機構6の構成について説明する。
図1に示すように、植付け伝動ケース4の後部の横側に、側面視で略長方形状の回転ケース9が機体横方向に沿う第1横軸芯X1周りで駆動回転するように取付けられ、この回転ケース9の第1横軸芯X1から径方向に離れた位置であって且つ回転ケース9の回転方向に互いに180度の位相差を有している二箇所に、植付爪支持ケース10が第1横軸芯X1と平行な第2横軸芯X2周りで相対回動する状態で取付けられている。そして、回転ケース9が第1横軸芯X1周りで回転するに伴って、植付爪支持ケース10と回転ケース9とが相対回動して、植付爪支持ケース10が苗植え用の移動操作を実行するように構成されている。
説明を加えると、図2に示すように、植付け伝動ケース4から横向きに突出する状態で回転自在に支持された出力軸11が設けられ、この出力軸11に回転ケース9の長手方向の中央部が一体回動する状態で装着されている。すなわち、回転ケース9における植付け伝動ケース4側の側壁部の中央部9aがベアリング12を介して出力軸11に相対回動自在に支持されており、回転ケース9における植付け伝動ケース4側とは反対側の側壁部に設けられた中央部の軸承部9bが、出力軸11に対してテーパピン13によって一体回動自在に連結される状態で外嵌装着されている。
又、回転ケース9の長手方向の両側部夫々に横軸芯X2周りで回動自在に且つ回転ケース9から横側外方に突出する状態で機体横方向に沿う軸芯を有する回動軸14が備えられ、これら一対の回動軸14の夫々に植付爪支持ケース10が取り付けられている。
すなわち、図2〜図4に示すように、回動軸14における回転ケース9から横側外方に突出する外方突出部分に一体的にフランジ部15が形成され、このフランジ部15に対して植付爪支持ケース10に形成された連結部16を2箇所でボルト17の締結により固定連結する構成となっている。又、ボルト締結箇所におけるフランジ部15側の挿通孔18が長孔に形成され、植付爪支持ケース10の取り付け位置を回動軸14の軸芯X2周りで微調節することが可能なように構成されている。フランジ部15は、回動軸14と同じ材料、例えば鉄材等を用いて構成され、一方、植付爪支持ケース10は、例えば、錆び難いアルミ材等の材料を用いて構成されている。
図2及び図4に示すように、植付爪支持ケース10における連結部16は、フランジ部15の径方向外方側を覆うように延長形成されており、この延長形成された部分によりフランジ部15の外周部を覆う覆い部hが構成されている。このように錆び難い材料を用いて構成される植付爪支持ケース10を利用して、フランジ部15に雨水や泥水等が飛散しないようにして、早期に錆びが発生することを回避させるようにしている。
従って、回転ケース9が第1横軸芯X1としての出力軸11の軸芯周りで回転自在に植付け伝動ケース4に取り付けられており、植付爪支持ケース10が第2横軸芯X2としての回動軸14の軸芯周りで相対回動自在に回転ケース9に取り付けられている。
そして、図3及び図4に示すように、苗植付爪8が、植付爪支持ケース10における被装着部19に2本のボルト20にて締め付け固定される状態で取り付けられており、苗植付爪8はボルト締結箇所から外方に向けて長く突出する状態で形成されている。
図2に示すように、回転ケース9内には、ギア咬み合い式の回動位相変更手段Sが備えられている。すなわち、出力軸11の外周部に相対回転自在で且つ植付け伝動ケース4にて回転が規制される状態で太陽ギア21が備えられ、この太陽ギア21のケース長手方向両側部に太陽ギア21に咬み合う状態で一対の中継ギア22が横向き軸芯周りで回動自在に支持される状態で備えられ、前記各回動軸14には一対の中継ギア22が夫々咬み合う遊星ギア23が備えられている。
詳細な構成については記載はしないが、太陽ギア21、中継ギア22、遊星ギア23は夫々、円形ではなく、回転位相が異なると回転軸芯から外周のギア噛合部までの距離が変化する非円形形状に形成されており、又、ギア同士が互いに噛み合って連動して回動することが可能なように構成されている。
このように前記各ギア21,22,23が非円形ギアにて構成され、且つ、ギア同士が互いに噛み合って連動回動することにより、図1に示すように、回転ケース9が出力軸11の軸芯X2周りで回転するに伴って、苗植付爪8の先端部が側面視で略楕円状の軌跡を描く状態で植付爪支持ケース10が苗植え用の移動操作を実行して、苗のせ台5からマット苗の一部を切り出して圃場に植付けることができるように構成されている。
図3〜図5に示すように、植付爪支持ケース10は、開口24が形成されたケース本体10Aと、この開口24を閉塞する蓋体10Bとを、夫々のフランジ部25,26同士をボルト27で連結して一体的に接続して構成されており、ケース本体10Aと蓋体10Bとの間の接続箇所には、開口24の外周を囲う状態で円環状のシール部材28が介装されており、密閉状態を確保することができるように構成されている。
又、図2に示すように、ケース本体10Aと蓋体10Bとのフランジ部25,26同士を3箇所にてボルト27で締結固定するようになっており、後述するように、ケース本体10A及び蓋体10B夫々において摺動支持される摺動部材29が存在する箇所の近傍では、その左右両側の2箇所にて位置決めピン30を挿通させてケース本体10Aと蓋体10Bとの間での位置決めを行うようにしている。
図3に示すように、苗植付爪8が苗のせ台5から切り出した1株分の苗を苗植付爪8から押し出す苗押し出し具31が、苗植付爪8を支持する植付爪支持ケース10の内部から外方に突出する状態で且つ摺動自在に植付爪支持ケース10に支持されており、植付爪支持ケース10の苗植え用の移動操作に伴って苗押し出し具31を作用位置と非作用位置とに移動させる移動操作機構32が、植付爪支持ケース10の内部に備えられている。
苗押し出し具31は、苗植付爪8に近接する箇所において苗植付爪8の長手方向に沿って往復移動して、苗植付爪8が切り出して保持している1株分の苗を押し出して圃場に植付けることができるようにしたものである。
次に、図3、図5及び図8を参照しながら、苗押し出し具31の具体的な構成について詳述する。
苗押し出し具31は、植付爪支持ケース10に形成された摺動支持部33a,33bにて摺動自在に支持される摺動部材29(摺動軸部の一例)と、苗に対して押し出し作用する押し出し部材34とを備えて構成されている。又、押し出し部材34は摺動部材29に対して着脱自在に取り付けられている。押し出し部材34が苗接当作用部に相当し、摺動部材29が押し出し具本体に相当する構成となっている。
説明を加えると、摺動部材29は、略丸棒状に形成されており、その長手方向の途中部に、他の部分よりも大径状に形成されるとともに直径方向に沿って挿通する挿通孔35が形成された被係合部36が設けられている。この被係合部36には移動操作機構32が係合する構成となっている。
又、被係合部36に対する長手方向の両側部夫々に円筒状の摺動用被案内部37,38が形成されており、植付爪支持ケース10には、移動方向における苗押し出し側(図3の左側)に位置する爪先端側の摺動支持部33a、及び、苗押し出し側とは反対側(図3の右側)に位置する基端側の摺動支持部33bの夫々が備えられている。
そして、被係合部36の長手方向の両側に形成される一対の摺動用被案内部37,38のうち、苗押し出し側に位置する一方の摺動用被案内部37が、ブッシュ41を介して爪先端側の摺動支持部33aにて摺動自在に支持されている。又、一対の摺動用被案内部37,38のうち、苗押し出し側とは反対側に位置する他方の摺動用被案内部38が、ブッシュ42を介して基端側の摺動支持部33bにて摺動自在に支持されている。
図3に示すように、基端側の摺動支持部33bにおいては、ブッシュ42により他方の摺動用被案内部38の外周部が摺動自在に支持される構成となっているが、この基端側の摺動支持部33bの内奥側は、閉塞された空間となっており、密閉状態になっていると摺動部材29の移動に伴って内部圧力が高くなるので、圧力を逃がすために、図5及び図7に示すように、内奥側の空間P1と植付爪支持ケース10の内部空間P2とを連通する空気逃がし溝43が左右両側に形成されている。
図3及び図5に示すように、植付爪支持ケース10における爪先端側の摺動支持部33aにシール部材44が備えられている。このシール部材44は、植付爪支持ケース10内部に充填される潤滑用のグリスが外方に漏れ出ることや泥土が内部に侵入すること等を防止する。
又、図3に示すように、植付爪支持ケース10における爪先端側の摺動支持部33aの苗押し出し側の端部39の摺動部材29の移動方向に沿う位置が、苗植付爪8を固定する2本のボルト20のうちの苗押し出し側(爪先端側)に位置するボルト20による締結箇所と略同じ位置になるように構成されている。
摺動部材29の苗押し出し側の端部は、植付爪支持ケース10から外方に突出する状態で設けられ、その外方側の先端部には、段差45を付けて小径に設けられるとともに外周部に雄ネジ46を形成した小径ネジ部47が一体的に形成されている。そして、この小径ネジ部47と段差45とを利用して押し出し部材34を固定するよう構成されている。
押し出し部材34は、摺動部材29に取り付け固定される取付け部48と、その取付け部48から苗押し出し側に向けて延びる延出部49と、その延出部49の苗押し出し側箇所に連なる先端作用部50とが一体的に連なる状態で形成されている。
取付け部48は、摺動部材29における苗押し出し側の先端部に対して外嵌する状態で所謂インロー構造により嵌り合う形状に構成されている。すなわち、図3に示すように、摺動部材29の小径ネジ部47が嵌り合う小径孔部51と、一方の摺動用被案内部37が嵌り合う大径孔部52とを備えた段付きの挿通孔53が形成されている。摺動部材29における苗押し出し側の先端部をこの挿通孔53に挿通させて、小径孔部51と大径孔部52との間に形成された段差部54にて、摺動部材29の苗押し出し側の端部に形成された段差45が受け止められた状態で、小径孔部51の外方側に突出する小径ネジ部47(ボルト)に外方側からナット55を装着する構成となっている。
そして、ナット55を締め付けることで、ボルト・ナット(47,55)による締め付けと段差45(54)での接当とにより、摺動部材29と押し出し部材34とを固定連結することができ、ナット55を緩めることで、押し出し部材34を摺動部材29から取り外すことができるように構成されている。
図6に示すように、押し出し部材34における苗に直接接当する先端作用部50は、苗植付爪8により切り出されて保持されている苗を効率よく押し操作するために、移動方向視で摺動部材29側に長く延びる略U字状に形成されている。又、図3に示すように、延出部49及び先端作用部50のうちで苗植付爪8に近い箇所は、摺動部材29の移動方向視において摺動部材29に対して苗植付爪8側にオフセットした状態で設けられる。つまり、押し出し部材34における延出部49及び先端作用部50のうちで苗植付爪8に近い箇所は、苗植付爪8に近い位置にあり、摺動部材29は苗植付爪8から離れた位置に設けられることになる。
苗植付爪8、苗押し出し具31における摺動部材29及び苗押し出し部材34の夫々は、苗との接触や摺動運動により磨耗するおそれがあるので、表面をDLC(Diamond・Like・Carbon)皮膜でコーティングしてあり、耐久性を向上させるようにしている。DLC(Diamond・Like・Carbon)は、炭化水素あるいは炭素の同素体からなる非晶質の硬質膜であり、潤滑性や耐磨耗性に優れた皮膜であり、具体的には、ビッカース硬度が3000程度の硬度を有するDLCを使用している。
図3に示すように、移動操作機構32が、摺動部材29の移動方向と交差する方向に沿う軸芯X3周りで揺動自在に支持され且つ摺動部材29に係合作用して作用位置と非作用位置とに移動させる揺動操作部材56(接当操作部材の一例)と、この揺動操作部材56を押圧作用して摺動部材29を作用位置に移動付勢するコイルバネ57と、所定方向(図3の符号Aで示す方向)に回転する回転カム58による押し作用により、コイルバネ57の付勢力に抗して摺動部材29が非作用位置に移動するように揺動操作部材56を揺動操作させ、回転カム58による押し作用が終了すると、コイルバネ57の付勢力により摺動部材29を作用位置に移動させることを許容するカム式操作部59とを備えて構成されている。
説明を加えると、揺動操作部材56は、植付爪支持ケース10の内部に備えられた支軸60により、その支軸60の軸芯X3周りで天秤揺動自在に支持されている。この揺動操作部材56の一端側には、カム式操作部59における回転カム58にて押し作用を受けるカムフォロア61が備えられ、他端側には、摺動部材29における被係合部36に接当係合する接当作用部62が備えられている。
接当作用部62は、摺動部材29の被係合部36に形成された挿通孔35に入り込み係合して、揺動操作部材56が支軸60の軸芯X3周りで揺動するに伴って挿通孔35の縦面部分35aに接当して摺動部材29を移動操作させるように構成されている。又、接当作用部62は、摺動部材29の移動方向と交差する方向に沿う軸芯X3周りで揺動するので、摺動部材29の移動方向(図3の図面左右方向)と直交する方向(図3の図面上下方向)への運動成分を有している。そこで、挿通孔35の縦面部分35aに対する接当箇所が摺動部材29の移動方向と直交する方向へ移動しても、押し作用を充分に発揮できるように、挿通孔35が縦長に形成されており、被係合部36が、接当作用部62における移動方向以外の運動成分を吸収可能な融通U1を備える構成となっている。
そして、支軸60よりも接当作用部62側の途中位置に形成された突部63に対して、一端側が植付爪支持ケース10に形成されたバネ受け部64にて受け止め支持されているコイルバネ57の他端側が受け具65を介して押圧作用するように構成されている。つまり、このコイルバネ57の付勢力により、接当作用部62が摺動部材29を作用位置に移動させる方向に向けて揺動操作部材56を揺動付勢するように構成されている。
カム式操作部59は、図2、図3及び図8に示すように、植付爪支持ケース10の内部に回動軸14と同一軸芯上に位置する状態で且つ植付爪支持ケース10に対して相対回動自在にカム軸66を備え、そのカム軸66の外周部にカムフォロア61が接当作用する回転カム58を一体形成する状態で備えて構成されている。
又、回転ケース9の長手方向の両側部に備えられる各植付爪支持ケース10の夫々におけるカム軸66同士を、各植付爪支持ケース10に亘って架設される連結杆68により連結する構成となっている。このように各カム軸66を連結杆68により連結することで、回転ケース9が回転駆動されても、カム軸66は回転ケース9に対して相対回動位置が変化しないように構成されている。
これに対して植付爪支持ケース10は、上記したようなギア式の回動位相変更手段Sによって回転ケース9に対して相対的に回動位置が変更されるので、カム軸66に対して相対的に回動する状態となり、回転カム58の形状を工夫することで、回転ケース9が回転するに伴って、揺動操作部材56を揺動操作させて摺動部材29を作用位置と非作用位置とに移動させる操作を繰り返し実行することができるように構成されている。
すなわち、苗植付爪8により苗のせ台5に載置されるマット状苗を切り出して植え付けることができるように、回転ケース9が図1における時計周りの方向に回転駆動されて、植付爪支持ケース10が苗のせ台5から苗を切り出して下方に移動すると、回転カム58が所定方向に相対回動して、苗を植え付けるタイミングで、摺動部材29が作用状態に切り換わるように、言い換えると、揺動操作部材56のカムフォロア61がカム部材67における大径案内部69から小径案内部70に移行して、揺動操作部材56に対する回転カム58による押し作用が無くなり、コイルバネ57の付勢力により摺動部材29が作用位置に切り換わるように構成されている。尚、コイルバネ57の付勢力により摺動部材29が作用位置に切り換わると、揺動操作部材56がゴム製の弾性受止め具71により受け止められて、それ以上の移動が規制されるように構成されている。
又、摺動部材29が作用位置に切り換わることにより苗植付爪8から苗が押し出されて、圃場への植え付けが終了したのちは、揺動操作部材56のカムフォロア61が回転カム58における傾斜案内部72にて案内されて、回転カム58による押し作用が働き、コイルバネ57の付勢力に抗して摺動部材29が非作用位置に切り換わるように構成されている。
苗植付け作業を実行するときは、回転ケース9は常に所定方向(図1における反時計周りの方向)に回転駆動されるが、何らかの異常により回転ケース9が所定方向とは逆方向に回転して、回転カム58が所定方向とは反対方向に相対回動して、揺動操作部材56に対して逆向きに押し作用したときに、揺動操作部材56における支軸60が退避するための融通U2が形成されている。
すなわち、図3に示すように、支軸60を揺動自在に支持するための支点部73が、摺動部材29の移動方向に沿って長尺となる長孔に形成されている。例えば、支軸60が位置固定状態で設けられている場合であれば、回転カム58が所定方向(図3の符号Aで示す方向)とは反対方向に相対回動して、小径案内部70と大径案内部69との間での段差部分74にて揺動操作部材56に対して逆向き(図3における右方向)に押し作用することがあると、支軸60に無理な力が掛かり破損するおそれがある。
そこで、支点部73を長孔に形成することで融通U2が構成され、支軸60が退避することにより損傷を防止することができるように構成されている。
図3に示すように、植付爪支持ケース10の外方から内部に向けてグリスを注入するための注入用のグリスニップル75、及び、植付爪支持ケース10の内部から外方に向けてグリスを排出させるための排出用のグリスニップル76が夫々、植付爪支持ケース10に備えられている。
夫々のグリスニップル75,76は、周知の構成のものであり、グリスが流入する入口部77には、小径の弁座78に対してスプリング79にて押圧付勢される状態で接当するボール80が備えられ、このボール80にスプリング79の付勢力に抗して所定圧以上の圧力を掛けると、ボール80が後退してグリスを注入させることができ、注入されたグリスが出口部81から排出させることができるように構成されている。
注入用のグリスニップル75が、植付爪支持ケース10における苗植付爪8の突出方向とは反対側の端部、具体的には、図3に示すように、コイルバネ57の一端側を受け止めるバネ受け部64を形成する壁部に備えられ、且つ、グリス注入方向が苗押し出し具31の苗押し作動方向に略沿う方向(図3の図面左方向)になる状態で備えられている。又、注入用のグリスニップル75のグリル注入方向の先には爪先端側の摺動支持部33aが位置するように注入方向が設定されており、注入されるグリスが効率よく爪先端側の摺動支持部33aに供給されるように構成されている。
又、排出用のグリスニップル76は、植付爪支持ケース10における苗植付爪8が固定取付けされる被装着部19の近くにボルト20の締結方向と同じ方向に沿って螺合する状態で取り付けられている。
すなわち、図3及び図4に示すように、苗植付爪8は、植付爪支持ケース10における被装着部19に対して、摺動部材29の摺動方向と略直交する方向に沿って螺合装着される2本のボルト20により締め付け固定されている。そして、排出用のグリスニップル76は、2本のボルト20と共に一列に並ぶ状態で、且つ、先端側が植付爪支持ケース10の内部空間に臨む状態で、ボルト20の螺合装着方向と同じ方向に沿って植付爪支持ケース10における被装着部19に対して螺合装着されている。
〔第2実施形態〕
以下、本発明に係る田植機の苗植付機構の第2実施形態について説明する。
この実施形態では、植付爪支持ケース10の内部に備えられた苗押し出し具31を支持するための構成、及び、移動操作機構32の構成が異なるが、その他の構成は第1実施形態と同じであるから、異なる点についてのみ説明し、同じ構成については説明は省略する。
図9に示すように、摺動部材29の苗押し出し側とは反対側に位置する摺動用被案内部38が苗押し出し側の摺動用被案内部37に比べて小径に設けられ、その小径の摺動用被案内部38を基端側の摺動支持部33bにて摺動自在に支持する構成となっており、植付爪支持ケース10における基端側の摺動支持部33bの外周部側にバネ収容部82を形成してあり、そこに摺動部材29を作用位置に移動付勢するコイルバネ57が備えられている。
爪先端側の摺動支持部33aにおいては、ブッシュ41を介して摺動自在に摺動部材29が支持されているが、ブッシュ41の苗押し出し側(図面左側)には、外方側オイルシール83が備えられ、ブッシュ41の苗押し出し側とは反対側(図面右側)には、内方側オイルシール84(第1シール部材の一例)が備えられている。又、外方側オイルシール83よりも苗押し出し側には、泥水や塵埃等がケース内部に侵入することを防止するダストシール85(第2シール部の一例)が備えられている。
そして、内方側オイルシール84は、苗押し出し具31が作用位置に移動したときに、摺動部材29における被係合部36よりも苗押し出し側に備えられた受止め具86を受止め支持して、それ以上の移動を規制する弾性受止め具を兼用する構成となっている。
又、爪先端側の摺動支持部33aにおける内方側オイルシール84や外方側オイルシール83の配設箇所よりも苗押し出し側であってダストシール85の配設箇所よりも苗押し出し側とは反対側に位置する箇所から植付爪支持ケース10の内方側空間に連通する油路87が形成されている。
油路87は、植付爪支持ケース10の内部を貫通する内部油路として形成され、内方側オイルシール84や外方側オイルシール83を通過して摺動部材29の外周面に沿って漏れ出たグリスを植付爪支持ケース10の内方側空間に戻すことができるように構成されている。
〔別実施形態〕
(1)上記各実施形態では、摺動部材29が植付爪支持ケース10の外方に突出する部分が外方に露出する構成となっているが、このような構成に代えて、例えば図10に示すように、苗押し出し具31における植付爪支持ケース10に摺動自在に支持される摺動部材29のケース外方に露出する部位の外方を覆う伸縮自在なブーツ90が備えられる構成としてもよい。
つまり、弾性変形自在なゴム材などからなる蛇腹状のブーツ90が摺動部材29のケース外方に露出する部位に備えられるものである。そして、ブーツ90の苗押し出し側の端部に、摺動部材29の外周部に形成された周溝91に嵌り込み係入する突条92が形成され、ブーツ90の苗押し出し側と反対側の端部に、植付爪支持ケース10の内周面に形成された周溝93に嵌り込み係入する突条94が形成されている。それらの各突条92,94が係合することで、摺動部材29が移動しても、伸縮しながら摺動部材29の外方を覆う状態を維持できるように構成されている。又、ブーツ90の外周部には、ブーツ90が損傷しないように外物から防護するカバー95が備えられている。
(2)上記各実施形態では、苗植付爪8及び苗押し出し具31の夫々がDLCコーティングされる構成としたが、苗植付爪8及び苗押し出し具31のうちのいずれか1方だけがDLCコーティングされる構成としてもよい。
(3)上記各実施形態では、苗押し出し具31が、摺動部材29とその摺動部材29に着脱自在に取り付けられた押し出し部材34とを備えて構成されるものを示したが、摺動部材29と押し出し部材34とが一体的に固定する構成としてもよい。
(4)上記各実施形態では、乗用型田植機における苗植付機構について記載したが、歩行型田植機における苗植付機構に適用するものでもよい。
本発明は、苗植付機構を備えた乗用型田植機や歩行型田植機に適用できる。
8 苗植付爪
10 植付爪支持ケース
29 摺動軸部(押し出し具本体)
31 苗押し出し具
32 移動操作機構
33a 爪先端側の摺動支持部
33b 基端側の摺動支持部
34 押し出し部材(苗接当作用部)
36 被係合部
56 接当操作部材
84 第1のシール部材
85 第2のシール部材
87 油路
90 ブーツ
U1 融通
X3 軸芯

Claims (9)

  1. 苗植付爪から苗を押し出す苗押し出し具が、前記苗植付爪を支持する植付爪支持ケースの内部から外方に突出する状態で且つ摺動自在に前記植付爪支持ケースに支持され、
    前記植付爪支持ケースの苗植え用の移動操作に伴って前記苗押し出し具を作用位置と非作用位置とに移動させる移動操作機構が、前記植付爪支持ケースの内部に備えられている田植機の苗植付機構であって、
    前記苗押し出し具が、移動方向における苗押し出し側に位置する爪先端側の摺動支持部、及び、前記苗押し出し側とは反対側に位置する基端側の摺動支持部の夫々にて摺動自在に前記植付爪支持ケースに支持されている田植機の苗植付機構。
  2. 前記移動操作機構が、前記苗押し出し具における被係合部に接当係合して前記苗押し出し具を前記作用位置と前記非作用位置とに移動させる接当操作部材を備えて構成されている請求項1記載の田植機の苗植付機構。
  3. 前記接当操作部材が、前記苗押し出し具の移動方向と交差する方向に沿う軸芯周りで揺動することにより、前記苗押し出し具を移動させるように構成され、
    前記被係合部が、前記接当操作部材における前記移動方向以外の運動成分を吸収可能な融通を備えて構成されている請求項2記載の田植機の苗植付機構。
  4. 前記爪先端側の摺動支持部が前記被係合部よりも前記移動方向における苗押し出し側に位置し、前記基端側の摺動支持部が前記被係合部よりも前記苗押し出し側とは反対側に位置する請求項2又は3記載の田植機の苗植付機構。
  5. 前記苗押し出し具における前記植付爪支持ケースに摺動自在に支持される摺動軸部のケース外方に露出する部位の外方を覆う伸縮自在なブーツが備えられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の田植機の苗植付機構。
  6. 前記苗押し出し具が、前記移動方向における苗押し出し側に位置する苗接当作用部を、苗押し出し側とは反対側に位置する押し出し具本体に対して着脱自在に備えて構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の田植機の苗植付機構。
  7. 前記爪先端側の摺動支持部の前記苗押し出し側に第1のシール部材が備えられ、前記爪先端側の摺動支持部よりも前記苗押し出し側とは反対側に第2のシール部材が備えられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の田植機の苗植付機構。
  8. 前記爪先端側の摺動支持部における前記第1のシール部材の設置位置と前記第2のシール部材の設置位置との間に位置する箇所から前記植付爪支持ケースの内方側空間に連通する油路が形成されている請求項7記載の田植機の苗植付機構。
  9. 前記苗植付爪及び前記苗押し出し具のうち少なくともいずれか一方がDLCコーティングされている請求項1〜8のいずれか1項に記載の田植機の苗植付機構。
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