JP2013197881A - 撮像装置及び撮像方法、画像表示装置及び画像表示方法、プログラム - Google Patents

撮像装置及び撮像方法、画像表示装置及び画像表示方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】専用の表示装置を用いることなく立体画像として認識することできる撮影画像を取得し、また取得した撮影画像を立体画像として認識させる。
【解決手段】撮影画像における複数の被写体部分を、実空間での奥行き方向の距離範囲別にグループ化し、同一グループの被写体部分のみからなるグループ数分の分割画像に分割する。各分割画像を、対応する各グループの位置関係が奥側の分割画像の被写体部分に比べ、手前側の分割画像の被写体部分が大きくなるよう拡大し、対応する各グループの位置関係を反映させたレイヤー構造を確保し上書き合成して表示用画像Gを生成し、表示する。その間、最下層の除く各層の被写体部分を共に左右方向へ移動させ、かつ相対的に上層側の被写体部分を相対的に下層側の被写体部分に比べて大きく移動させる。
【選択図】図11

Description

本発明は、主として、専用の表示装置を用いることなく立体画像として認識することができる撮影画像を取得する技術に関する。
従来、いわゆる3D画像を得るための技術として、左右に配置された第1、第2の2つの撮像部を設け、各撮像部によって同一の被写体を同時に撮像したり、1つの撮像部を横方向にスライドさせて同一の被写体を左右の異なる位置から撮像したりすることにより、視差の存在する右画像と左画像との2種類の画像を取得し、係る2種類の画像に基づき専用の3D表示装置を用いて画像を立体的に視認(立体視)させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、専用の3D表示装置としては、例えば視差バリアを備えたパララックスバリア方式のものや、偏光フィルタを備えた偏光フィルタ方式によるものが公知である。
特開平06−339052号公報
しかしながら、上記従来技術により取得された右画像と左画像は、通常の表示装置とは異なる物理的構成を有する専用の3D表示装置を用いなければ立体画像として認識できないという問題があった。
本発明は、係る従来の課題に鑑みてなされたものであり、専用の表示装置を用いることなく立体画像として認識することができる撮影画像の取得を可能とする撮像装置及び撮像方法と、その撮影画像を立体画像として認識させるための画像表示装置及び画像表示方法、及びそれらの実施に使用されるプログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、第1の発明にあっては、撮像手段と、前記撮像手段により得られた撮影画像に存在する複数の被写体部分の実空間における奥行き方向の位置関係を示す奥行き情報を取得する奥行き情報取得手段と、前記奥行き情報取得手段により取得された奥行き情報に基づき、前記複数の被写体部分を奥行き方向の距離範囲別に複数グループにグループ分けするグループ化手段と、前記撮影画像から、同一グループの被写体部分のみがそれぞれ存在するグループ数に応じた複数の分割画像を生成する分割画像生成手段と、前記分割画像生成手段により生成された複数の分割画像を、互いに関連付けられ、かつ前記複数グループの奥行き方向の距離範囲の位置関係に対応する各分割画像の奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報が付加された状態で記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明にあっては、特定の構成を備えた撮像装置により撮影画像から生成されるとともに、互いに関連付けられ、かつ相互間における奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報を付加された状態で記憶手段に記憶されている複数の分割画像に基づく画像を表示する画像表示装置であって、前記複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成する合成手段と、前記合成手段により生成された表示用画像を表示する表示手段と、前記表示手段による表示用画像の表示期間に、前記合成手段が表示用画像を生成する際における最下層の分割画像に対する上層側の分割画像の合成位置を制御することにより、前記上層側の分割画像の被写体部分を表示用画像内で共に左右方向へ移動させ、かつ相対的に上層側の分割画像の被写体部分を相対的に下層側の分割画像の被写体部分に比べて大きく移動させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
第1の発明によれば、専用の表示装置を用いなくても、立体画像として認識することができる撮影画像の取得が可能になる。また、第2の発明によれば、第1の本発明により取得した撮影画像を立体画像として認識させることができる。
(A)は、本発明の実施形態に係る撮像装置の正面図、(B)は、同撮像装置の背面の背面図である。 撮像装置の構成を示すブロック図である。 画像処理部の構成を示す機能ブロック図である。 画像出力部の構成を示す機能ブロック図である。 4つのレイヤーデータの記録形態の一例を示す画像データの概念図である。 MPOファイルの概念図である。 撮影画像の一例を示す図である。 各被写体と撮像装置の位置関係を示した図である。 各レイヤーデータと、奥行き方向の距離範囲との関係を示す図である。 各レイヤーデータの位置関係を示した図である。 表示部における画像の表示状態を示した図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、本発明を2つの撮像部を備える2眼式の撮像装置に適用した場合の例を示したものである。
図1は、本発明における撮像装置1000を示す外観図であって、(A)は、本発明の実施形態に係る撮像装置の正面図、(B)は、同撮像装置の背面の背面図である。
図1(A)に示すように、撮像装置1000の正面には、一対のレンズ111Aとレンズ111Bとが所定の間隔を隔て左右に並んで配置されている。また、図1(A)に示すように、撮像装置1000の上面には、シャッター動作を指示(撮像操作)するためのシャッターボタン331が設けられている。さらに、図1(B)に示すように、撮像装置1000の背面には、表示部310と、撮像装置1000の動作モード等の指定や各種機能の設定に使用される操作キー332と、電源キー333とが設けられている。
図2は、前記撮像装置1000の電気的構成の概略を示すブロック図である。図2に示すように、撮像装置1000は、第1撮像部100Aと、第2撮像部100Bと、データ処理部200と、I/F部300とを備えている。
第1撮像部100Aと第2撮像部100Bとは同一の構成であり、それぞれが光学装置110A,110Bと、撮像素子120A,120Bとを備えている。光学装置110A,110Bは、前記レンズ111Aとレンズ111B、及びフォーカスレンズを含む光学系、絞り、機械式シャッター等から構成される。撮像素子120A,120Bは、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Meta1 0xide Semiconductor)型の固体撮像素子である。
第1撮像部100Aと第2撮像部100Bとによって、任意の被写体を1回の撮像操作に応じて左右の異なる位置から同時に撮像し、視差の存在する右画像と左画像とからなる一対の撮影画像が取得可能となっている。
データ処理部200は、撮像素子120A,120Bにおける撮像動作によって生成された電気信号を処理し、撮像された被写体の画像を示すデジタルデータを生成するとともに、当該画像に対する画像処理を行なう。
データ処理部200は、主として制御部210、画像処理部220、画像メモリ230、画像出力部240、記憶部250、外部記憶部260から構成される。
制御部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理部)などのプロセッサや、RAM(Random Access Memory)などの主記憶装置(メモリ)から構成される。制御部210は、記憶部250に格納されているプログラムを実行することで、撮像装置1000の各部を制御するとともに、AF(Auto Focus)制御やAE(Auto Exposure)制御を実行する。また、本実施形態では、制御部210が所定のプログラムを実行することで、画像処理部220の後述する画像のレイヤー記録処理、レイヤー画像の表示処理が制御される。
画像処理部220は、例えばADC(Analog-Digital Converter:アナログ・デジタル変換器)、バッファメモリ、画像処理用のプロセッサ(いわゆる、画像処理エンジン)などから構成され、撮像素子120A,120Bによって生成された電気信号に基づいて、画像処理を実施する。なお、画像処理部220の画像処理には、後述する画像のレイヤー記録処理、レイヤー画像の表示処理が含まれる。
画像メモリ230は、例えばRAMやフラッシュメモリなどの記憶装置から構成され、画像処理部220によって生成された撮像画像データや、制御部210によって処理される画像データなどを一時的に格納する。
画像出力部240は、例えば、RGB信号の生成回路などから構成され、画像メモリ230に展開された画像データをRGB信号に変換して表示画面(後述する表示部310など)に出力する。
記憶部250は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの記憶装置から構成され、撮像装置1000の動作に必要なプログラムやデータなどを格納する。本実施形態では、制御部210などが実行する動作プログラムなどが記憶部250に格納されているものとする。
外部記憶部260は、例えば、メモリカードなどといった、撮像装置1000に着脱可能な記憶装置から構成され、撮像装置1000で撮像した画像データなどを格納する。
I/F部300は、撮像装置1000とその使用者、あるいは外部装置とのインターフェースに利用され、表示部310、外部I/F部320、操作部330などから構成される。
表示部310は、例えば、液晶表示装置などから構成され、撮像装置1000を操作するために必要な種々の画面や、撮像時のライブビュー画像、撮像画像、などを表示出力する。本実施例では、画像出力部240からの画像信号(RGB信号)などに基づいて撮像画像等の表示出力が行われる。
外部インターフェース部320は、例えばUSB(Universal Serial Bus)コネクタやビデオ出力端子などから構成され、外部のコンピュータ装置への画像データの出力や外部3D表示装置への撮像画像の表示出力などを行う。
操作部330は、図1に示したシャッター動作を指示するためのシャッターボタン331や、撮像装置1000の動作モード等の指定や各種機能設定を行なう操作キー332を含む各種ボタンなどによって構成され、撮像装置1000の使用者による操作に応じた入力信号を生成して制御部210に入力する。
一方、図3は、画像処理部220において実現される本発明に係る機能を示す機能ブロック図である。図3に示すように、画像処理部220は、受付部220Aと、奥行き検出部220Bと、被写体グループ化部220Cと、第1被写体グループ切り出し部220Dと、第2被写体グループ切り出し部220Eと、第3被写体グループ切り出し部220Fと、第4被写体グループ切り出し部220Gと、第1グループレイヤー化部220Hと、第2グループレイヤー化部220Iと、第3グループレイヤー化部220Jと、第4グループレイヤー化部220Kと、第1記録部220Lと、第2記録部220Mとから構成される。
受付部220Aは、画像処理部220におけるADC、バッファメモリにより実現される機能部分であり、第1撮像部100Aと第2撮像部100Bとから入力した撮像信号を受け付け、左右一対の撮影画像(右画像と左画像)を表す画像データに変換する。
奥行き検出部220Bは、画像データに変換された左右一対の撮影画像に基づいて、撮像された各被写体が撮像装置1000から、それぞれ何メートル離れた位置に存在するかを検出する。
奥行き検出部220Bが、撮像装置1000から各被写体までの距離を検出する際の処理は、視差量に基づいて奥行き位置を検出する処理であって、従来より知られている三角測量の原理、レンズの性質、幾何学の法則等に基づくものである。
ここでは、一例として、奥行き検出部220Bが、以下の処理により各被写体までの距離を検出するものとする。まず、撮像操作に応じた撮影時に、制御部210がAF制御によりピントを合わせを行った時点で光学装置110A,110Bにおけるフォーカスレンズの調整位置に基づき、主たる被写体に対応する領域(例えば画面中央部)の距離データを取得するものとする。なお、距離データは、フォーカスレンズの調整位置と被写体までの距離との関係を示す距離取得テーブルを用いて取得することができる。
そして、奥行き検出部220Bは、制御部210から供給される主たる被写体の距離データと、主たる被写体に対応する領域を示す情報を利用し各被写体までの距離を検出(取得)する。
まず、奥行き検出部220Bは、左右一対の撮影画像の一方をメイン画像、他方をサブ画像とし、メイン画像に対してエッジ検出を行うことにより1ライン分の特徴点を抽出する。次に、奥行き検出部220Bは、サブ画像から、特徴ベースマッチングによって、設定した所定の探索範囲内において抽出した1ライン分の各々の特徴点と相関が最も高いと判断した点を探索し、探索した点を対応点として特定するとともに、メイン画像の特徴点とサブ画像の対応点との水平方向のずれ量(視差)を算出し、その算出結果を、特徴点の距離データとして記憶する。
奥行き検出部220Bは、以上の処理を、処理対象のラインを順に変更しながら繰り返し行い、全てのラインについて特徴点の距離データが取得できたら、各々の特徴点の距離データについて、主たる被写体に対応する領域(画面中央部)の距離データとの差を計算し、その結果と、主たる被写体の距離とに基づき、全ての特徴点における撮像装置1000からの距離を算出する。そして、奥行き検出部220Bは、メイン画像内で撮像装置1000からの距離がほぼ同一である複数の特徴点によって囲まれる領域が同一距離の被写体部分であるものとする。
被写体グループ化部220Cは、奥行き検出部220Bにより検出された距離を各被写体部分の奥行き情報とし、係る奥行き情報を元にして、各被写体部分を所定の奥行き範囲(奥行き方向の距離範囲)別に複数グループにグループ分けする。
本実施例においては、奥行き範囲別の複数グループを、撮像装置1000から0〜3mの範囲に位置する第1被写体グループ、3〜8mの範囲に位置する第2被写体グループ、8〜15mの範囲に位置する第3被写体グループ、15m〜無限遠の範囲に位置する第4被写体グループの4グループとする。
第1被写体グループ切り出し部220D、第2被写体グループ切り出し部220E、第3被写体グループ切り出し部220F、第4被写体グループ切り出し部220Gは、グループ分けされた被写体部分を、左右一対の撮影画像の一方からグループ毎にそれぞれ切り出す。例えば、第1被写体グループ切り出し部220Dであれば、撮影画像から第1被写体グループに属する1又は複数の被写体部分を切り出す。
第1被写体グループ切り出し部220D〜第4被写体グループ切り出し部220Gにより切り出されたグループ毎の被写体部分は、それぞれ、第1グループレイヤー化部220H、第2グループレイヤー化部220I、第3グループレイヤー化部220J、第4グループレイヤー化部220Kによってレイヤー化される。
ここでレイヤー化とは、同一グループの被写体部分のみが存在する画像のデータを生成する処理であり、例えば第1被写体グループ切り出し部220Dであれば、撮影画像と同サイズを有する背景が透明色の画像に、第1被写体グループ切り出し部220Dによって切り出された1又は複数の被写体部分を、画像内の位置を保持した状態で貼付けた画像のデータであるレイヤーデータを生成する。第1グループレイヤー化部220H〜第4グループレイヤー化部220Kが生成するレイヤーデータによって表される画像が本発明における分割画像に相当する。
第1記録部220Lは、レイヤー化された4つのグループのレイヤーデータ、つまり階層構造を有する画像データを1つの画像データとして、メモリカード等の外部記憶部260に記録する。図5は、外部記憶部260に記録される画像データ500を示す概念図である。
本実施形態において、画像データ500は、例えばExif(Exchangeable Image File Format)フォーマットに準拠するファイル形式を拡張した拡張形式の画像ファイルであり、各々が画像データ本体である第1のレイヤーデータ501〜第4のレイヤーデータ504の4つのレイヤーデータが圧縮された状態で格納される。
また、画像データ500には、各レイヤーデータ501〜504に関する管理情報505が付加されており、管理情報505には、各々のレイヤーデータ501〜504の階層位置を示す階層位置情報が含まれる。階層位置情報は、被写体グループ化部220Cが、撮影画像に存在する各被写体部分をグループ分けする際の、各グループの奥行き範囲の位置関係に対応する各レイヤー階層位置を示す情報である。つまり本発明の位置関係情報に相当する情報である。
本実施形態においては、第1のレイヤーデータ501が、撮像装置1000から0〜3mの奥行き範囲に位置する第1被写体グループに対応する、最上層となる第1層目のレイヤーデータである。また、第4のレイヤーデータ504が、15m〜無限遠の奥行き範囲に位置する第4被写体グループに対応する、最下層となる第4層目のレイヤーデータである。
なお、第1のレイヤーデータ501〜第4のレイヤーデータ504は、互いに関連付けられ、かつ各々の階層位置を知ることができれば、必ずしも1つの画像データとして記録する必要はなく、個別の画像ファイルとして記録することもできる。その場合、例えばファイル名によって互いの関連付けを行うとともに、階層位置を示すようにすればよい。
また、第2記録部220Mは、受付部220Aにおいて撮像信号から変換された視差の存在する異なる2枚の画像を、専用の外部3D表示装置で立体表示を行うための1対(右画像と左画像)の画像データ、例えばMPO(Multi Picture Object Format)ファイルと呼ばれる画像ファイルとして、メモリカード等の外部記憶部260に記録する。図6は、MPOファイル600として記録されている右画像データ601と左画像データ602を示す概念図である。
ここで、上記説明した画像処理部220における画像のレイヤー記録処理について、図7〜図9を用いて具体的に説明する。
ここでは、撮影操作に応じて撮像された左右一対の画像のうちでレイヤーデータの生成対象となる一方の撮影画像(右画像、又は左画像)が、図7のような写真を撮像する場合を例とする。図示したように、この撮影画像には、被写体部分として花畑A、3人の人物B、建物C、背景の空Dとが存在している。
図8で、各被写体部分A,B,C,Dと撮像装置1000の位置関係を説明する。図8において、左側手前部分に撮像装置1000がある。各被写体部分A,B,C,Dの撮像装置1000からの距離は、図7最下段の花畑Aは3m、人物Bが5m、建物Cは15m、背景の空Dは無限遠に相当する位置となっている。
これらの被写体部分は、奥行き検出部220Bと被写体グループ化部220Cとにより、
花畑A:第1被写体グループ(0〜3m)
人物B:第2被写体グループ(3〜8m)
建物C:第3被写体グループ(8〜15m)
空D:第4被写体グループ(15m〜無限遠)
にグループ化され、それぞれ、第1被写体グループ切り出し部220D〜第4被写体グループ切り出し部220Gにより、各被写体部分A,B,C,Dが切り出される。
切り出された各被写体部分A,B,C,Dは、第1グループレイヤー化部220H〜第4グループレイヤー化部220Kにより、
レイヤー1:花畑A
レイヤー2:人物B
レイヤー3:建物C
レイヤー4:空D
にレイヤー化され、第1記録部220Lにより、4つのグループに対応する第1のレイヤーデータ501〜第4のレイヤーデータ504が、前述した階層位置情報を付加された状態で1つの画像データとして、メモリカード等の外部記憶部260に記録される。
この各レイヤーデータ501〜504と、奥行き方向の距離範囲との関係を示したものが図9である。なお、図9に示した第1のレイヤーデータ501〜第4のレイヤーデータ504には、それぞれのレイヤーで切り出された被写体部分以外の部分を、網掛けによるグレー表示とした。
引き続き、図4を参照して、図2に示した画像出力部240の詳細について説明する。図4は、画像出力部240において実現される本発明に係る機能を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、画像出力部240は、レイヤー分割部240Aと、第1レイヤー拡大部240Bと、第2レイヤー拡大部240Cと、第3レイヤー拡大部240Dと、第4レイヤー拡大部240Eと、第1レイヤー表示制御部240Fと、第2レイヤー表示制御部240Gと、第3レイヤー表示制御部240Hと、第4レイヤー表示制御部240Iと、レイヤー合成部240Jと、外部I/F出力部240Kとを備える。
レイヤー分割部240Aは、メモリカード等の外部記憶部260に1つの画像データとして記録されているレイヤーデータ(図5参照)を、第1のレイヤーデータ501〜第4のレイヤーデータ504に分割する。
第1のレイヤーデータ501〜第4のレイヤーデータ504に分割された各レイヤーデータは、それぞれ、第1レイヤー拡大部240B、第2レイヤー拡大部240C、第3レイヤー拡大部240D、第4レイヤー拡大部240Eによって、前述した階層位置情報に示される階層位置に応じて予め決められている異なる倍率でそれぞれ拡大される。
本実施形態において、第1のレイヤーデータ501は1.3倍、第2のレイヤーデータ502は1.2倍、第3のレイヤーデータ503は1.1倍、第4のレイヤーデータ504は1.0倍に拡大される。これにより、各レイヤーデータ501〜504により表される分割画像の各被写体は、相対的に奥側の分割画像の被写体部分に比べ、相対的に手前側の分割画像の被写体部分の方が大きくなる。
第1レイヤー拡大部240B〜第4レイヤー拡大部240Eによって拡大された各レイヤーデータ501〜504は、それぞれ、第1レイヤー表示制御部240F、第2レイヤー表示制御部240G、第3レイヤー表示制御部240H、第4レイヤー表示制御部240Iにより合成位置を制御され、レイヤー合成部240Jで1枚の画像データに合成される。
レイヤー合成部240Jにおける合成処理は、第1のレイヤーデータ501〜第4のレイヤーデータ504を、背景部分を透明とて前述した階層位置に応じた順に上書きすることにより表示用画像のデータ生成する処理である。
その後、合成後における表示用画像の画像データは表示部310へ送られ、表示において再生される。また、表示部310において画像データを再生する間、つまり表示用画像が表示されている間には、第1レイヤー表示制御部240F〜第3レイヤー表示制御部240Hが、最下層の第4のレイヤーデータ504に対する、上層側の他のレイヤーデータ501〜503の合成位置を制御する。
これにより、各レイヤーデータ501〜504における被写体部分を表示用画像内で共に左右方向へ往復移動させ、かつ相対的に上層側の被写体部分を相対的に下層側の被写体部分に比べて大きく移動させる。つまり第1レイヤー表示制御部240F〜第4レイヤー表示制御部240Iは、各レイヤーデータ501〜504の被写体部分を、「レイヤー1〜レイヤー4」と表記すると、各被写体部分の移動速度が、
レイヤー1>レイヤー2>レイヤー3>レイヤー4(固定)
といった関係になる異なる速度で各レイヤーデータ501〜503の被写体部分を移動させる。同時に、その際における最下層を除く各レイヤーデータ501〜503の被写体部分の最大の移動幅を、各レイヤーデータ501〜503の拡大率に応じて予め決められている移動幅とする。
また、外部I/F出力部240Kは、メモリカード等の外部記憶部260に例えばMPOファイルとして記録されているデータ(図6)を、専用の外部3D表示装置に出力し、立体表示を行なわせる。
ここで、上記説明した画像出力部240におけるレイヤー画像の表示処理について、図10〜図11を用いて具体的に説明する。
図10は、各レイヤーデータ501〜504の拡大倍率、及び各レイヤーデータ501〜504の階層位置、つまり奥行き方向の位置関係を示した図である。
図10に示すように、レイヤー分割部240Aで分割された第1のレイヤーデータ501〜第4のレイヤーデータ504は、それぞれ、第1レイヤー拡大部240B、第2レイヤー拡大部240C、第3レイヤー拡大部240D、第4レイヤー拡大部240Eによって、第1のレイヤーデータ501は1.3倍、第2のレイヤーデータ502は1.2倍、第3のレイヤーデータ503は1.1倍、第4のレイヤーデータ504は1.0倍にそれぞれ拡大される。
そして、最下層の第4のレイヤーデータ504を基準として、第3のレイヤーデータ503、第2のレイヤーデータ502、第1のレイヤーデータ501の順に合成される。
また、図11は、表示部310において表示される合成後の画像データに基づく表示用画像Gの表示状態を示した図である。図中の太枠は、表示部310の表示部分を枠囲みしたものである。また、枠外にはみ出している破線で示した部分は、表示領域を超えるレイヤー部分(画像部分)であり、実際の表示画面から見ることはできない部分である。
図11(A)は、全レイヤーデータ501〜504を画面中央で位置合わせした状態を示した図である。この状態から、先に説明したように、第1レイヤー表示制御部240F〜第3レイヤー表示制御部240Hが、
レイヤー1>レイヤー2>レイヤー3>レイヤー4(固定)
の関係となる異なる速度で、最下層を除く各レイヤーデータ501〜503の被写体部分を、表示部310の画面の右端、または左端まで同一方向に連動して往復移動させる。
図11(B)は、各レイヤーデータ501〜503の被写体部分が画面の左端まで移動した状態を示した図であり、図11(C)は、各レイヤーデータ501〜503の被写体部分が画面の右端まで移動した状態を示した図である。
なお、図11(B)、図11(C)に示した状態においても、移動する各被写体部分が拡大されており、かつ各々の最大の移動幅が拡大率に応じて予め決められているため、階層位置が隣り合う下層側の被写体部分に存在する上層側の被写体部分の欠落が、上層側の被写体部分によって常に隠された状態を維持される。
そして、上記の最下層を除く各レイヤーデータ501〜503の被写体部分の移動速度が上層側ほど速い、つまり移動速度が近距離の被写体部分は速く、遠距離の被写体部分は動かない。これにより表示用画像Gの観察者に奥行き(立体感)を感じさせ、立体画像として認識させることができる。
しかも、撮像装置1000において取得し、上記のように記録された第1のレイヤーデータ501〜第4のレイヤーデータ504からなる撮影画像データは、基本的には画像を表示する機能、画像を合成する機能を備えたものであれば、所定のアプリケーションソフトを用意することにより、パーソナルコンピュータ等の汎用的な装置においても表示することができる。
以上説明したように、本実施形態の撮像装置1000によれば、従来のように専用の表示装置を用いなくても、立体画像として認識することできる撮影画像を取得することができる。また、取得した撮影画像を立体画像として認識させることができる。
ここで、本実施形態においては、奥行き検出部220Bが、第1撮像部100Aと、第2撮像部100Bとによって取得された左右一対の撮影画像に基づいて、撮影画像に存在する各被写体の奥行き情報を取得する構成について説明した。
しかし、左右一対の撮影画像は、単一の撮像部を横方向にスライドさせて同一の被写体を左右の異なる位置から撮像することにより取得してもよい。また、各被写体の奥行き情報は、必ずしも左右一対の撮影画像に基づいて取得する必要はなく、例えば画角内の任意の被写体の距離を検出可能な任意の測距センサを用いて取得する等の他の手法によって取得しても構わない。
また、本実施形態においては、撮影画像のデータから生成した第1のレイヤーデータ501〜第4のレイヤーデータ504を撮影時にそのまま記録し、それらを再生段階で拡大するものについて説明した。しかし、本発明の実施に際しては、撮影画像のデータから生成した第1のレイヤーデータ501〜第4のレイヤーデータ504を撮影時に予め拡大した状態で記録し、再生段階ではそれらを、そのまま合成する構成を採用することもできる。
以上、本発明の実施形態、及びその変形例について説明したが、これらは本発明の作用効果が得られる範囲内であれば適宜変更が可能であり、変更後の実施形態も特許請求の範囲に記載された発明、及びその発明と均等の発明の範囲に含まれる。
以下に、本出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[請求項1]
撮像手段と、前記撮像手段により得られた撮影画像に存在する複数の被写体部分の実空間における奥行き方向の位置関係を示す奥行き情報を取得する奥行き情報取得手段と、前記奥行き情報取得手段により取得された奥行き情報に基づき、前記複数の被写体部分を奥行き方向の距離範囲別に複数グループにグループ分けするグループ化手段と、前記撮影画像から、同一グループの被写体部分のみがそれぞれ存在するグループ数に応じた複数の分割画像を生成する分割画像生成手段と、前記分割画像生成手段により生成された複数の分割画像を、互いに関連付けられ、かつ前記複数グループの奥行き方向の距離範囲の位置関係に対応する各分割画像の奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報が付加された状態で記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
[請求項2]
前記記憶手段に記憶された前記複数の分割画像に対し、前記位置関係情報により示される位置関係において相対的に奥側の分割画像の被写体部分に比べ、前記位置関係において相対的に手前側の分割画像の被写体部分を大きくする拡大処理を施す拡大手段と、前記拡大手段による拡大処理後の複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成する合成手段と、前記合成手段により生成された表示用画像を表示する表示手段と、前記表示手段が表示用画像を表示する間、前記合成手段が表示用画像を生成する際における最下層の分割画像に対する上層側の分割画像の合成位置を制御することにより、前記上層側の分割画像の被写体部分を表示用画像内で共に左右方向へ移動させ、かつ相対的に上層側の分割画像の被写体部分を相対的に下層側の分割画像の被写体部分に比べて大きく移動させる表示制御手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
[請求項3]
前記分割画像生成手段により生成された複数の分割画像を、前記複数グループの奥行き方向の距離範囲の位置関係において相対的に奥側の分割画像の被写体部分に比べ、前記位置関係において相対的に手前側の分割画像の被写体部分を大きくする拡大処理を施す拡大手段をさらに備え、前記記憶手段は、前記拡大手段による拡大処理後の複数の分割画像を、互いに関連付けられ、かつ前記複数グループの奥行き方向の距離範囲の位置関係に対応する各分割画像の奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報が付加された状態で記憶することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
[請求項4]
前記記憶手段に記憶された前記複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成する合成手段と、前記合成手段により生成された表示用画像を表示する表示手段と、前記表示手段が表示用画像を表示する間、前記合成手段が表示用画像を生成する際における最下層の分割画像に対する上層側の分割画像の合成位置を制御することにより、前記上層側の分割画像の被写体部分を表示用画像内で共に左右方向へ移動させ、かつ相対的に上層側の分割画像の被写体部分を相対的に下層側の分割画像の被写体部分に比べて大きく移動させる表示制御手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
[請求項5]
前記撮像手段は、1回の撮像操作に応答し視差の存在する左右一対の撮影画像を取得し、前記奥行き情報取得手段は、前記撮像手段により取得された視差の存在する左右一対の撮影画像に基づき、左右いずれか一方の撮影画像に存在する複数の被写体部分の実空間における奥行き方向の位置関係を示す奥行き情報を取得し、前記分割画像生成手段は、前記左右一対の撮影画像の少なくともいずれか一方の撮影画像から、同一グループの被写体部分のみがそれぞれ存在するグループ数に応じた複数の分割画像を生成することを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の撮像装置。
[請求項6]
前記撮像手段により取得された視差の存在する左右一対の撮影画像を記憶する第2の記憶手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
[請求項7]
撮像手段により得られた撮影画像に存在する複数の被写体部分の実空間における奥行き方向の位置関係を示す奥行き情報を取得する工程と、取得した奥行き情報に基づき、前記複数の被写体部分を奥行き方向の距離範囲別の複数グループにグループ分けする工程と、前記撮影画像から、同一グループの被写体部分のみがそれぞれ存在するグループ数に応じた複数の分割画像を生成する工程と、生成した複数の分割画像を、前記複数グループの奥行き方向の距離範囲の位置関係に対応する各分割画像の奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報を付加し互いに関連付けて記憶する工程とを含むことを特徴とする撮像方法。
[請求項8]
撮像装置が有するコンピュータに、撮像手段により得られた撮影画像に存在する複数の被写体部分の実空間における奥行き方向の位置関係を示す奥行き情報を取得する処理と、取得した奥行き情報に基づき、前記複数の被写体部分を奥行き方向の距離範囲別の複数グループにグループ分けする処理と、前記撮影画像から、同一グループの被写体部分のみがそれぞれ存在するグループ数に応じた複数の分割画像を生成する処理と、生成した複数の分割画像を、前記複数グループの奥行き方向の距離範囲の位置関係に対応する各分割画像の奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報を付加し互いに関連付けて記憶手段に記憶する処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
[請求項9]
特定の構成を備えた撮像装置により撮影画像から生成されるとともに、互いに関連付けられ、かつ相互間における奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報を付加された状態で記憶手段に記憶されている複数の分割画像に基づく画像を表示する画像表示装置であって、前記複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成する合成手段と、前記合成手段により生成された表示用画像を表示する表示手段と、前記表示手段による表示用画像の表示期間に、前記合成手段が表示用画像を生成する際における最下層の分割画像に対する上層側の分割画像の合成位置を制御することにより、前記上層側の分割画像の被写体部分を表示用画像内で共に左右方向へ移動させ、かつ相対的に上層側の分割画像の被写体部分を相対的に下層側の分割画像の被写体部分に比べて大きく移動させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする画像表示装置。
[請求項10]
前記複数の分割画像に対し、前記位置関係情報により示される位置関係において相対的に奥側の分割画像の被写体部分に比べ、前記位置関係において相対的に手前側の分割画像の被写体部分を大きくする拡大処理を施す拡大手段をさらに備え、前記合成手段は、前記拡大手段による拡大処理後の複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成することを特徴とする請求項9記載の画像表示装置。
[請求項11]
特定の構成を備えた撮像装置により撮影画像から生成されるとともに、相互間における奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報を付加され互いに関連付けて記憶手段に記憶された複数の分割画像に基づく画像を表示する画像表示方法であって、前記記憶手段に記憶された前記複数の分割画像に対し、前記位置関係情報により示される位置関係において相対的に奥側の分割画像の被写体部分に比べ、前記位置関係において相対的に手前側の分割画像の被写体部分を大きくする拡大処理を施す工程と、拡大処理後の複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成し、生成した表示用画像を表示する一方、当該表示用画像の表示期間に、表示用画像を生成する際における最下層の分割画像に対する上層側の分割画像の合成位置を逐次変更することにより、前記上層側の分割画像の被写体部分を表示用画像内で共に左右方向へ移動させ、かつ相対的に上層側の分割画像の被写体部分を相対的に下層側の分割画像の被写体部分に比べて大きく移動させる工程とを含むことを特徴とする画像表示方法。
[請求項12]
特定の構成を備えた撮像装置により撮影画像から生成されるとともに、相互間における奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報を付加され互いに関連付けて記憶手段に記憶された複数の分割画像に基づく画像を表示する画像表示装置が有するコンピュータに、前記記憶手段に記憶された前記複数の分割画像に対し、前記位置関係情報により示される位置関係において相対的に奥側の分割画像の被写体部分に比べ、前記位置関係において相対的に手前側の分割画像の被写体部分を大きくする拡大処理を施す処理と、拡大処理後の複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成する処理と、生成した表示用画像を表示する処理と、前記表示用画像を表示する間に、表示用画像を生成する際における最下層の分割画像に対する上層側の分割画像の合成位置を制御することにより、前記上層側の分割画像の被写体部分を表示用画像内で共に左右方向へ移動させ、かつ相対的に上層側の分割画像の被写体部分を相対的に下層側の分割画像の被写体部分に比べて大きく移動させる処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
100A 第1撮像部
110A 光学装置
111A レンズ
120A 撮像素子
100B 第2撮像部
110B 光学装置
111B レンズ
120B 撮像素子
200 データ処理部
210 制御部
220 画像処理部
220A 受付部
220B 奥行き検出部
220C 被写体グループ化部
220D 第1被写体グループ切り出し部
220E 第2被写体グループ切り出し部
220F 第3被写体グループ切り出し部
220G 第4被写体グループ切り出し部
220H 第1グループレイヤー化部
220I 第2グループレイヤー化部
220J 第3グループレイヤー化部
220K 第4グループレイヤー化部
220L 第1記録部
220M 第2記録部
230 画像メモリ
240 画像出力部
240A レイヤー分割部
240B 第1レイヤー拡大部
240C 第2レイヤー拡大部
240D 第3レイヤー拡大部
240E 第4レイヤー拡大部
240F 第1レイヤー表示制御部
240G 第2レイヤー表示制御部
240H 第3レイヤー表示制御部
240I 第4レイヤー表示制御部
240J レイヤー合成部
240K 外部I/F出力部
250 記憶部
260 外部記憶部
300 I/F部
310 表示部
320 外部I/F部
330 操作部
331 シャッターボタン
332 操作キー
333 電源キー
1000 撮像装置

Claims (12)

  1. 撮像手段と、
    前記撮像手段により得られた撮影画像に存在する複数の被写体部分の実空間における奥行き方向の位置関係を示す奥行き情報を取得する奥行き情報取得手段と、
    前記奥行き情報取得手段により取得された奥行き情報に基づき、前記複数の被写体部分を奥行き方向の距離範囲別に複数グループにグループ分けするグループ化手段と、
    前記撮影画像から、同一グループの被写体部分のみがそれぞれ存在するグループ数に応じた複数の分割画像を生成する分割画像生成手段と、
    前記分割画像生成手段により生成された複数の分割画像を、互いに関連付けられ、かつ前記複数グループの奥行き方向の距離範囲の位置関係に対応する各分割画像の奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報が付加された状態で記憶する記憶手段と
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記記憶手段に記憶された前記複数の分割画像に対し、前記位置関係情報により示される位置関係において相対的に奥側の分割画像の被写体部分に比べ、前記位置関係において相対的に手前側の分割画像の被写体部分を大きくする拡大処理を施す拡大手段と、
    前記拡大手段による拡大処理後の複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成する合成手段と、
    前記合成手段により生成された表示用画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段が表示用画像を表示する間、前記合成手段が表示用画像を生成する際における最下層の分割画像に対する上層側の分割画像の合成位置を制御することにより、前記上層側の分割画像の被写体部分を表示用画像内で共に左右方向へ移動させ、かつ相対的に上層側の分割画像の被写体部分を相対的に下層側の分割画像の被写体部分に比べて大きく移動させる表示制御手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記分割画像生成手段により生成された複数の分割画像を、前記複数グループの奥行き方向の距離範囲の位置関係において相対的に奥側の分割画像の被写体部分に比べ、前記位置関係において相対的に手前側の分割画像の被写体部分を大きくする拡大処理を施す拡大手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記拡大手段による拡大処理後の複数の分割画像を、互いに関連付けられ、かつ前記複数グループの奥行き方向の距離範囲の位置関係に対応する各分割画像の奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報が付加された状態で記憶する
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記記憶手段に記憶された前記複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成する合成手段と、
    前記合成手段により生成された表示用画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段が表示用画像を表示する間、前記合成手段が表示用画像を生成する際における最下層の分割画像に対する上層側の分割画像の合成位置を制御することにより、前記上層側の分割画像の被写体部分を表示用画像内で共に左右方向へ移動させ、かつ相対的に上層側の分割画像の被写体部分を相対的に下層側の分割画像の被写体部分に比べて大きく移動させる表示制御手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記撮像手段は、1回の撮像操作に応答し視差の存在する左右一対の撮影画像を取得し、
    前記奥行き情報取得手段は、前記撮像手段により取得された視差の存在する左右一対の撮影画像に基づき、左右いずれか一方の撮影画像に存在する複数の被写体部分の実空間における奥行き方向の位置関係を示す奥行き情報を取得し、
    前記分割画像生成手段は、前記左右一対の撮影画像の少なくともいずれか一方の撮影画像から、同一グループの被写体部分のみがそれぞれ存在するグループ数に応じた複数の分割画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の撮像装置。
  6. 前記撮像手段により取得された視差の存在する左右一対の撮影画像を記憶する第2の記憶手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  7. 撮像手段により得られた撮影画像に存在する複数の被写体部分の実空間における奥行き方向の位置関係を示す奥行き情報を取得する工程と、
    取得した奥行き情報に基づき、前記複数の被写体部分を奥行き方向の距離範囲別の複数グループにグループ分けする工程と、
    前記撮影画像から、同一グループの被写体部分のみがそれぞれ存在するグループ数に応じた複数の分割画像を生成する工程と、
    生成した複数の分割画像を、前記複数グループの奥行き方向の距離範囲の位置関係に対応する各分割画像の奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報を付加し互いに関連付けて記憶する工程と
    を含むことを特徴とする撮像方法。
  8. 撮像装置が有するコンピュータに、
    撮像手段により得られた撮影画像に存在する複数の被写体部分の実空間における奥行き方向の位置関係を示す奥行き情報を取得する処理と、
    取得した奥行き情報に基づき、前記複数の被写体部分を奥行き方向の距離範囲別の複数グループにグループ分けする処理と、
    前記撮影画像から、同一グループの被写体部分のみがそれぞれ存在するグループ数に応じた複数の分割画像を生成する処理と、
    生成した複数の分割画像を、前記複数グループの奥行き方向の距離範囲の位置関係に対応する各分割画像の奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報を付加し互いに関連付けて記憶手段に記憶する処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 特定の構成を備えた撮像装置により撮影画像から生成されるとともに、互いに関連付けられ、かつ相互間における奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報を付加された状態で記憶手段に記憶されている複数の分割画像に基づく画像を表示する画像表示装置であって、
    前記複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成する合成手段と、
    前記合成手段により生成された表示用画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段による表示用画像の表示期間に、前記合成手段が表示用画像を生成する際における最下層の分割画像に対する上層側の分割画像の合成位置を制御することにより、前記上層側の分割画像の被写体部分を表示用画像内で共に左右方向へ移動させ、かつ相対的に上層側の分割画像の被写体部分を相対的に下層側の分割画像の被写体部分に比べて大きく移動させる表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  10. 前記複数の分割画像に対し、前記位置関係情報により示される位置関係において相対的に奥側の分割画像の被写体部分に比べ、前記位置関係において相対的に手前側の分割画像の被写体部分を大きくする拡大処理を施す拡大手段をさらに備え、
    前記合成手段は、前記拡大手段による拡大処理後の複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成する
    ことを特徴とする請求項9記載の画像表示装置。
  11. 特定の構成を備えた撮像装置により撮影画像から生成されるとともに、相互間における奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報を付加され互いに関連付けて記憶手段に記憶された複数の分割画像に基づく画像を表示する画像表示方法であって、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の分割画像に対し、前記位置関係情報により示される位置関係において相対的に奥側の分割画像の被写体部分に比べ、前記位置関係において相対的に手前側の分割画像の被写体部分を大きくする拡大処理を施す工程と、
    拡大処理後の複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成し、生成した表示用画像を表示する一方、当該表示用画像の表示期間に、表示用画像を生成する際における最下層の分割画像に対する上層側の分割画像の合成位置を逐次変更することにより、前記上層側の分割画像の被写体部分を表示用画像内で共に左右方向へ移動させ、かつ相対的に上層側の分割画像の被写体部分を相対的に下層側の分割画像の被写体部分に比べて大きく移動させる工程と
    を含むことを特徴とする画像表示方法。
  12. 特定の構成を備えた撮像装置により撮影画像から生成されるとともに、相互間における奥行き方向の位置関係を示す位置関係情報を付加され互いに関連付けて記憶手段に記憶された複数の分割画像に基づく画像を表示する画像表示装置が有するコンピュータに、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の分割画像に対し、前記位置関係情報により示される位置関係において相対的に奥側の分割画像の被写体部分に比べ、前記位置関係において相対的に手前側の分割画像の被写体部分を大きくする拡大処理を施す処理と、
    拡大処理後の複数の分割画像を、前記位置関係情報により示される位置関係を反映させた順に上書き合成することにより表示用画像を生成する処理と、
    生成した表示用画像を表示する処理と、
    前記表示用画像を表示する間に、表示用画像を生成する際における最下層の分割画像に対する上層側の分割画像の合成位置を制御することにより、前記上層側の分割画像の被写体部分を表示用画像内で共に左右方向へ移動させ、かつ相対的に上層側の分割画像の被写体部分を相対的に下層側の分割画像の被写体部分に比べて大きく移動させる処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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