JP2013197802A - 電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】 比較的広い撮像感度の範囲において、撮像感度に応じた妥当なSN比の画像であって、ユーザに違和感を与えにくい画像を取得すること。
【解決手段】 複数の画素を有する撮像素子と、撮像時の画素毎の出力信号を設定する制御部とを備え、画素は、第1画像信号を生成する第1受光素子と、同一条件下で第1画像信号よりも高感度の第2画像信号を生成する第2受光素子とをそれぞれ含み、制御部は、画素の受光光量が所定光量よりも多い場合には、第1画像信号を画素の出力信号として設定し、画素の受光光量が所定光量よりも少ない場合には、第2画像信号を画素の出力信号として設定する。
【選択図】 図2
【解決手段】 複数の画素を有する撮像素子と、撮像時の画素毎の出力信号を設定する制御部とを備え、画素は、第1画像信号を生成する第1受光素子と、同一条件下で第1画像信号よりも高感度の第2画像信号を生成する第2受光素子とをそれぞれ含み、制御部は、画素の受光光量が所定光量よりも多い場合には、第1画像信号を画素の出力信号として設定し、画素の受光光量が所定光量よりも少ない場合には、第2画像信号を画素の出力信号として設定する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、電子カメラに関する。
従来から、1画素につき1組の受光素子で異なる感度の画像信号を生成する撮像素子を適用し、広いダイナミックレンジで撮像を行う電子カメラが公知である(例えば特許文献1)。
ところで、電子カメラにおいては、低ISO感度から高ISO感度まで、様々な撮像感度における撮影の要求がある。
一般に、ISO感度が低くなるとSN比が良くなり、ISO感度が高くなるとSN比が悪くなるという傾向が知られているため、ユーザは、ISO感度を下げるほどSN比も良くなるという期待を持つことが考えられる。
一般に、ISO感度が低くなるとSN比が良くなり、ISO感度が高くなるとSN比が悪くなるという傾向が知られているため、ユーザは、ISO感度を下げるほどSN比も良くなるという期待を持つことが考えられる。
しかし、上述したような、感度が異なる1組の受光素子の何れかの画像信号を選択的に利用することにより、異なるISO感度を実現する場合などには、ISO感度が違っても、SN比が変化しない(SN比が同じ)場合がある。このような場合には、上述したユーザの期待にそぐわない画像信号が得られることになり、ユーザが違和感を覚えるおそれがある。
そこで、本発明は、比較的広い撮像感度の範囲において、撮像感度に応じた妥当なSN比の画像であって、ユーザに違和感を与えにくい画像を取得できる電子カメラを提供することを目的とする。
本発明の電子カメラは、複数の画素を有する撮像素子と、撮像時の前記画素毎の出力信号を設定する制御部とを備え、前記画素は、第1画像信号を生成する第1受光素子と、同一条件下で前記第1画像信号よりも高感度の第2画像信号を生成する第2受光素子とをそれぞれ含み、前記制御部は、前記画素の受光光量が所定光量よりも多い場合には、前記第1画像信号を前記画素の出力信号として設定し、前記画素の受光光量が前記所定光量よりも少ない場合には、前記第2画像信号を前記画素の出力信号として設定することを特徴とする。
なお、前記制御部は、前記画素の受光光量が前記所定光量よりも少ない場合には、前記第1受光素子および前記第2受光素子の感度比に応じた所定のゲインを、前記第2画像信号に乗じて前記画素の出力信号としても良い。
また、前記制御部は、前記第2画像信号に所定のゲインを乗じて前記画素の出力信号とすることにより、前記受光光量の変化に対する前記出力信号の値の変化をリニアにしても良い。
また、前記制御部は、前記第2受光素子において受光可能な最大の受光光量に基づいて、前記所定光量を決定しても良い。
また、前記制御部は、前記第2受光素子において受光可能な最大の受光光量よりも所定量少ない受光光量に基づいて、前記所定光量を決定しても良い。
また、撮像時の撮像感度を設定する設定部を備え、前記制御部は、前記撮像感度が所定の感度以下である場合にのみ、前記画素の受光光量と前記所定光量との比較を行い、比較結果に応じて、前記第1画像信号および前記第2画像信号の何れかを前記画素の出力信号として設定しても良い。
また、前記所定の感度は、前記第2受光素子において受光可能な最大の受光光量に基づき、前記第2画像信号のみを利用して実現可能な最低の撮像感度であっても良い。
本発明によれば、比較的広い撮像感度の範囲において、撮像感度に応じた妥当なSN比の画像であって、ユーザに違和感を与えにくい画像を取得できる。
はじめに、撮像感度(ISO感度)とSN比との関係について説明する。ここでは、撮像感度がISO100である場合と、ISO200である場合とを例に挙げて説明する。また、以下の説明では、1画素につき1組の受光素子で異なる感度の画像信号を生成する撮像素子を備え、撮像感度がISO100である場合には、低感度画像の出力を使用し、撮像感度がISO200である場合には、高感度画像の出力を使用するものとする。また、(高感度画素の感度):(低感度画素の感度)=2:1とする。
図1は、一般的な電子カメラにおいて、撮像素子の出力がデジタル値になる過程を示す模式図である。
まず、撮像素子の画素中のフォトダイオード(PD)1で発生した信号電子数(S個)は、FD部で電圧に変換される。このときの変換効率をA[uV/e]とする。画素の出力は、電圧の状態で、アナログゲイン部2においてB倍され、最後にA/D変換部3により電圧からデジタル値に変換される。このときの変換係数をC[digit/uV]とする。
A/D変換部3から出力されるデジタル出力値Dは、次式で表される。
D=S*A*B*C・・・(式1)
上記のように高感度画素をISO200で使用し、低感度画素をISO100で使用する場合、上述したA,B,Cの各値は、ISO100であってもISO200であっても、全く同じ値である。したがって、ISO100およびISO200の両感度で、デジタル出力値Dが等しいときには、信号電子数(=信号電荷量)Sも等しくなる。
上記のように高感度画素をISO200で使用し、低感度画素をISO100で使用する場合、上述したA,B,Cの各値は、ISO100であってもISO200であっても、全く同じ値である。したがって、ISO100およびISO200の両感度で、デジタル出力値Dが等しいときには、信号電子数(=信号電荷量)Sも等しくなる。
また、SN比は、次式で表される。
したがって、式2から明らかなように、信号電荷量Sが等しい場合には、SN比も等しくなる。つまり、ISO100であってもISO200であっても、SN比は同じになる。
上述したように、一般に、ISO感度が低くなるとSN比が良くなり、ISO感度が高くなるとSN比が悪くなるという傾向が知られている。そのため、ユーザは、ISO200の場合よりも、ISO100の場合の方がSN比が良くなるという期待を持つことが考えられる。しかし、図1を用いて説明したように、ISO100であってもISO200であっても、SN比は同じになる。そのため、このような場合には、上述したユーザの期待にそぐわない画像信号が得られることになり、ユーザが違和感を覚えるおそれがある。
そこで、以下の実施形態では、このような問題を解消し、比較的広い撮像感度の範囲において、撮像感度に応じた妥当なSN比の画像であって、ユーザに違和感を与えにくい画像を取得する。
<一の実施形態の説明>
図2は、一の実施形態における電子カメラ11の構成例を示すブロック図である。電子カメラ11は、撮像レンズ12と、撮像素子13と、AFE14と、画像処理部15と、第1メモリ16と、第2メモリ17と、記録I/F18と、CPU19と、操作部20と、バス21とを備えている。ここで、画像処理部15、第1メモリ16、第2メモリ17、記録I/F18、CPU19は、バス21を介してそれぞれ接続されている。また、撮像素子13、AFE14、操作部20は、それぞれCPU19と接続されている。
図2は、一の実施形態における電子カメラ11の構成例を示すブロック図である。電子カメラ11は、撮像レンズ12と、撮像素子13と、AFE14と、画像処理部15と、第1メモリ16と、第2メモリ17と、記録I/F18と、CPU19と、操作部20と、バス21とを備えている。ここで、画像処理部15、第1メモリ16、第2メモリ17、記録I/F18、CPU19は、バス21を介してそれぞれ接続されている。また、撮像素子13、AFE14、操作部20は、それぞれCPU19と接続されている。
撮像素子13は、撮像レンズ12による結像を撮像する撮像デバイスである。一の実施形態の撮像素子13は、任意の受光素子の画像信号をランダムアクセスで読み出し可能なCMOS型の固体撮像素子で構成される。なお、撮像素子13の出力はAFE14に接続されている。
この撮像素子13の受光面上には、複数の画素がマトリクス状に配列されている。また、撮像素子13の各画素には、赤色(R)、緑色(Gr,Gb)、青色(B)のカラーフィルタが公知のベイヤ配列で配置されている。
また、撮像素子13の各画素は、第1受光素子PD1と第2受光素子PD2との2つの受光素子をそれぞれ有している。なお、同一条件下において、第1受光素子PD1は相対的に低感度の画像信号(第1画像信号)を生成し、第2受光素子PD2は相対的に高感度の画像信号(第2画像信号)を生成する。一例として、一の実施形態での第2受光素子PD2の感度は、第1受光素子PD1の約2倍に設定されるものとする。
図3は、一の実施形態の第1受光素子PD1および第2受光素子PD2の例を示す図である。図3では、2×2個分の画素(PX)を部分的に示すが、実際の撮像素子13の受光面にはさらに多数の画素が配列されることはいうまでもない。
一の実施形態の各画素において、第1受光素子と第2受光素子の上には、それぞれ集光率の異なるマイクロレンズ(不図示)が配置される。マイクロレンズは、同一条件下では第2受光素子PD2の方が第1受光素子PD1よりも単位時間当たりの受光量が多くなるように構成され、第2画像信号は相対的に第1画像信号よりも高感度となる。
図2において、AFE14は、図1に示したアナログゲイン部2やA/D変換部3に相当する校正を含み、撮像素子13の出力に対してアナログ信号処理を施すアナログフロントエンド回路である。このAFE14は、相関二重サンプリングや、画像信号のゲインの調整や、画像信号のA/D変換を行う。そして、AFE14の出力は画像処理部15に接続されている。なお、CPU19は、AFE14により画像信号のゲインを調整することで、ISO感度に相当する撮像感度の調整を行う。
画像処理部15は、AFE14から出力されたデジタルの画像信号に対して各種の画像処理(色補間処理、階調変換処理、ホワイトバランス調整など)を施す。
第1メモリ16は、画像処理の前工程や後工程で画像のデータを一時的に記憶する。例えば、第1メモリ16は、揮発性の記憶媒体であるSDRAMにより構成される。また、第2メモリ17は、CPU19によって実行されるプログラムなどを記憶する不揮発性のメモリである。
記録I/F18は、不揮発性の記憶媒体22を接続するためのコネクタを有している。そして、記録I/F18は、コネクタに接続された記憶媒体22に対して後述の本画像のデータの書き込み/読み込みを実行する。上記の記憶媒体22は、ハードディスクや、半導体メモリを内蔵したメモリカードなどで構成される。なお、図2では記憶媒体22の一例としてメモリカードを図示する。
CPU19は、電子カメラ11の動作を統括的に制御するプロセッサである。例えば、CPU19は、被写体の撮影を行うための撮影モードでの動作時において、ユーザの撮像指示入力に応じて撮像素子13を駆動させて、不揮発性の記憶媒体22への記録を伴う本画像の撮像処理を実行する。
操作部20は、ユーザの操作を受け付ける複数のスイッチを有している。この操作部20は、例えば、本画像の撮像指示を受け付けるレリーズ釦や、十字状のカーソルキーや、決定釦などで構成される。
次に、撮像素子13の詳細について説明する。撮像素子13において、第1受光素子PD1および第2受光素子PD2の飽和電荷量は等しいものとする。この場合、例えば、相対的に高感度である第2受光素子PD2を撮像感度ISO200で使用した場合、相対的に低感度である第1受光素子PD1は、撮像感度ISO100に相当する。
図4は、AFE14を介した撮像素子13からのデジタル出力値Dと、SN比との関係を示すグラフである。図4に示すように、デジタル出力値Dが大きくなる程、SN比も向上する。上述したように、第1受光素子PD1(ISO100)および第2受光素子PD2(ISO200)でデジタル出力値Dが等しい場合には、SN比も等しくなるため、図4のグラフは、第1受光素子PD1(ISO100)および第2受光素子PD2(ISO200)に共通な関係を示す。
図5は、第1受光素子PD1および第2受光素子PD2のそれぞれについて、受光光量と信号電荷量Sとの関係を示すグラフである。上述したように、第2受光素子PD2の感度は、第1受光素子PD1の約2倍に設定されているため、図5に示すように、同じ受光光量に対する信号電荷量Sを比較すると、第2受光素子PD2(ISO200)の信号電荷量Sが第1受光素子PD1(ISO100)の信号電荷量Sの約2倍になる。また、図5に示すように、飽和電荷に達する受光光量を比較すると、第2受光素子PD2(ISO200)の方が、第1受光素子PD1(ISO100)の約1/2倍の受光光量で飽和電荷に達する。
図6は、図5の信号電荷量Sをデジタル出力値Dに置き換えたグラフである。上述したように、デジタル出力値Dが等しいときには、信号電子数(=信号電荷量)Sも等しくなるため、図6に示すように、図5の信号電荷量Sをデジタル出力値Dに置き換えても同様の関係を有する。また、図6に示すように、同じ受光光量に対するデジタル出力値Dを比較すると、第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dが第1受光素子PD1(ISO100)のデジタル出力値Dの約2倍になる。
一の実施形態において、CPU19は、上に説明した関係を利用し、撮影感度がISO100の場合には、第1受光素子PD1(ISO100)および第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dを選択的に利用する。具体的には、図6において、受光光量がA1の範囲内にある場合には第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dを利用し、受光光量がA2の範囲内にある場合には第1受光素子PD1(ISO100)のデジタル出力値Dを利用する。
なお、図6において、A1とA2との境界の受光光量(Lth)は、デジタル出力値Dの最大値(Dmax)に対応する受光光量である。つまり、第2受光素子PD2のデジタル出力値Dが最大値(Dmax)になるときの受光光量(Lth)を閾値とし、受光光量が閾値以上の範囲をA2とし、受光光量が閾値未満の範囲をA1とする。
このような範囲A1およびA2の決め方は、一例であり、他の方法であっても良い。例えば、信号電荷量Sの最大値を基準としても良い。また、ユーザにより受光光量Lthに相当する閾値を指定可能としても良い。また、デジタル出力値Dが最大値に所定のマージンを持たせるために、デジタル出力値Dの最大値に対応する受光光量よりも所定量(例えば10%等)少ない受光光量を基準としても良い。
ただし、選択的に利用する際にも、受光光量に対するデジタル出力値Dの特性はリニアであることが好ましい。そこで、A1の範囲においては、第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dを1/2倍して利用する。
このような1/2倍の処理は、AFE14で行われても良いし、画像処理部15で行われても良い。また、何らかの処理と合わせて複合的なゲインを乗じることにより1/2倍の処理を行っても良い。
ここまで説明したように、撮影感度がISO100の場合に、第1受光素子PD1(ISO100)および第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dを選択的に利用すると、第1受光素子PD1(ISO100)のデジタル出力値Dのみを利用する場合と比較して、A1の範囲において信号電荷量Sが増える。そのため、上述した式2からも明らかなようにSN比が向上する。
したがって、撮像感度がISO100である場合のSN比を、撮像感度がISO200である場合よりも良くすることができる。ただし、A2の範囲においては、撮像感度がISO100であってもISO200であってもSN比は変化しない。しかし、A2の範囲では、信号電荷量Sが元々充分にある。そのため、撮像感度がISO100である場合とISO200である場合とでSN比の違いは見た目には認識しにくいので、大きな問題とはならない。
図7は、デジタル出力値DとSN比との関係を示すグラフである。図7において、B1の範囲は、図6のA1の範囲に相当する範囲であり、B2の範囲は、図6のA2の範囲に相当する範囲である。また、B1の範囲において点線で示す部分は、第1受光素子PD1(ISO100)のデジタル出力値Dのみを利用した場合のデジタル出力値DとSN比との関係を示す。
次に、一の実施形態での電子カメラ11の動作例を説明する。撮影モードでのCPU19は、第2メモリ17のデータテーブルを参照し、撮像感度の値に応じて上述した処理を行う。例えば、撮像感度がISO100以下の場合には、CPU19は、上述したように、第1受光素子PD1(ISO100)および第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dを選択的に利用する。一方、撮像感度がISO100を越える場合には、CPU19は、第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dのみを利用し、従来と同じように画像信号を出力する処理を行う。
なお、撮像感度がISO100以下であるか否か以外の要素で、処理を切り替える構成としても良い。例えば、ユーザ操作に基づく指定があった場合のみ、上述したように、第1受光素子PD1(ISO100)および第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dを選択的に利用しても良い。また、処理の切り替えの基準となる撮像感度は、ISO100以外の撮像感度であっても良い。また、処理の切り替えの基準となる撮像感度をユーザ操作により指定可能としても良い。
以上説明した第1受光素子PD1(ISO100)および第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dの選択的な利用は、受光光量に応じて、画素毎に行われる。例えば、第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dから推定される受光光量が閾値Lth以下である場合には、第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dを1/2倍にして利用し、第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dから推定される受光光量が閾値Lthを越える場合には、第1受光素子PD1(ISO100)のデジタル出力値Dを利用する。
このような場合の具体的な読み出し方法について簡単に説明する。例えば、エリアセンサを2つ備え、CPU19は、第1受光素子PD1(ISO100)および第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dをそれぞれ全て読み出し、画素毎に上述した判定を行っても良い。
また、ラインセンサを2つ備え、CPU19は、ライン毎に、第1受光素子PD1(ISO100)および第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dをそれぞれ読み出し、画素毎に上述した判定を行っても良い。
また、CPU19は、画素毎に第1受光素子PD1(ISO100)および第2受光素子PD2(ISO200)の信号電荷量Sをそれぞれ読み出し、画素毎に上述した判定に相当する判定を行っても良い。
また、CPU19は、まず、第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dを全て読み出し、第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dから推定される受光光量が閾値Lthを越える画素についてのみ、第1受光素子PD1(ISO100)のデジタル出力値Dを読み出しても良い。
また、第2受光素子PD2(ISO200)のデジタル出力値Dを1/2倍にする処理に相当する処理は、どのようなタイミングで行っても良い。例えば、図1の例において、アナログゲイン部2における処理前または処理後のアナログデータに対して行っても良いし、A/D変換部3による変換後のデジタルデータに対して行っても良い。また、図2の例において、撮像素子13の出力に対して行っても良いし、AFE14の処理の途中で行っても良いし、AFE14による処理後のデジタルデータに対して行っても良い。
上記の一の実施形態の電子カメラ11によれば、画素の受光光量が所定光量よりも多い場合には、相対的に低感度の第1画像信号を画素の出力信号として設定し、画素の受光光量が所定光量よりも少ない場合には、相対的に高感度の第2画像信号を画素の出力信号として設定することで、比較的広い撮像感度の範囲において、撮像感度に応じた妥当なSN比の画像であって、ユーザに違和感を与えにくい画像を取得できる。このような効果は、上級者や経験者がユーザである時など、低ISO感度での撮影の要求がある場合において特に有用である。
<一の実施形態の変形例>
上記の一の実施形態では、第1受光素子と第2受光素子の上にそれぞれ集光率の異なるマイクロレンズを配置して、2つの受光素子間で感度差を生じさせる構成とした。この場合には、一の実施形態と同様の効果を奏するとともに、第1受光素子と第2受光素子とを同じ半導体プロセスで製造することが可能となる。ただし、本発明の第1受光素子および第2受光素子は上記構成に限定されるものではない。
上記の一の実施形態では、第1受光素子と第2受光素子の上にそれぞれ集光率の異なるマイクロレンズを配置して、2つの受光素子間で感度差を生じさせる構成とした。この場合には、一の実施形態と同様の効果を奏するとともに、第1受光素子と第2受光素子とを同じ半導体プロセスで製造することが可能となる。ただし、本発明の第1受光素子および第2受光素子は上記構成に限定されるものではない。
例えば、第1受光素子と第2受光素子の上にそれぞれ光の透過率の異なる同色のカラーフィルタを配置して、2つの受光素子間で感度差を生じさせるようにしてもよい。この場合も、一の実施形態と同様の効果を奏するとともに、第1受光素子と第2受光素子とを同じ半導体プロセスで製造することも可能となる。
さらに、1画素に光電変換の効率が異なる2つの受光素子を配置することで、第1受光素子および第2受光素子を構成してもよい。この場合も、一の実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、第1受光素子と第2受光素子の受光面積を異なる大きさとすることにより単位時間当たりの受光量を変化させても良い。
なお、本発明の第1受光素子および第2受光素子の構成は、上記の一の実施形態および一の実施形態の変形例で開示した技術の2以上の組み合わせによって実現されるものであっても勿論かまわない。
さらに、上記の一の実施形態では、感度の異なる第1受光素子と第2受光素子とを備える例を示したが、3種類以上の感度の異なる受光素子を備えても良い。
また、上記の一の実施形態で説明した処理を実行可能な撮像素子も本発明の具体的態様として有効である。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図する。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物によることも可能である。
11…電子カメラ、13…撮像素子、14…AFE、17…第2メモリ、19…CPU、PD1…第1受光素子、PD2…第2受光素子
Claims (7)
- 複数の画素を有する撮像素子と、
撮像時の前記画素毎の出力信号を設定する制御部とを備え、
前記画素は、
第1画像信号を生成する第1受光素子と、
同一条件下で前記第1画像信号よりも高感度の第2画像信号を生成する第2受光素子とをそれぞれ含み、
前記制御部は、前記画素の受光光量が所定光量よりも多い場合には、前記第1画像信号を前記画素の出力信号として設定し、前記画素の受光光量が前記所定光量よりも少ない場合には、前記第2画像信号を前記画素の出力信号として設定する
ことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
前記制御部は、前記画素の受光光量が前記所定光量よりも少ない場合には、前記第1受光素子および前記第2受光素子の感度比に応じた所定のゲインを、前記第2画像信号に乗じて前記画素の出力信号とする
ことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項2に記載の電子カメラにおいて、
前記制御部は、前記第2画像信号に所定のゲインを乗じて前記画素の出力信号とすることにより、前記受光光量の変化に対する前記出力信号の値の変化をリニアにする
ことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
前記制御部は、前記第2受光素子において受光可能な最大の受光光量に基づいて、前記所定光量を決定する
ことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項4に記載の電子カメラにおいて、
前記制御部は、前記第2受光素子において受光可能な最大の受光光量よりも所定量少ない受光光量に基づいて、前記所定光量を決定する
ことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の電子カメラにおいて、
撮像時の撮像感度を設定する設定部を備え、
前記制御部は、前記撮像感度が所定の感度以下である場合にのみ、前記画素の受光光量と前記所定光量との比較を行い、比較結果に応じて、前記第1画像信号および前記第2画像信号の何れかを前記画素の出力信号として設定する
ことを特徴とする電子カメラ。 - 請求項6に記載の電子カメラにおいて、
前記所定の感度は、前記第2受光素子において受光可能な最大の受光光量に基づき、前記第2画像信号のみを利用して実現可能な最低の撮像感度である
ことを特徴とする電子カメラ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016149407A (ja) * | 2015-02-10 | 2016-08-18 | キヤノン株式会社 | 固体撮像素子およびそれを用いた撮像装置 |
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2012
- 2012-03-19 JP JP2012061870A patent/JP2013197802A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016149407A (ja) * | 2015-02-10 | 2016-08-18 | キヤノン株式会社 | 固体撮像素子およびそれを用いた撮像装置 |
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