JP2013196872A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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卓也 西出
Tatsushi Ikeda
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Abstract

【課題】高圧放電灯の輝度調整範囲が大きな放電灯点灯装置を提供するもの。
【解決手段】DCDCコンバータ部12と、DCDCコンバータ部12に接続された交流変換部13と、交流変換部13に接続された高圧放電灯14と、DCDCコンバータ部12と交流変換部13とに接続された制御回路部15と、DCDCコンバータ部12の出力電圧を分電圧として出力させる分圧回路部16と、分電圧がA−D変換されるA−Dコンバータ17と、A−D変換後の信号を演算処理させる演算部18と、演算部18での演算後の信号をD−A変換して制御回路部15へ発信する制御信号を生成させるD−Aコンバータ19と、分圧回路部16と演算部18を制御させるモード制御部20とを備え、モード制御部20からの指示に応じて分圧値および演算式を選択させることで異なる輝度での高圧放電灯14を発光させる。
【選択図】図1

Description

本発明は各種放電灯に使用される点灯装置に関するものである。
以下、従来の放電灯点灯装置について図面を用いて説明する。図5は従来の放電灯点灯装置の構成を示す回路ブロック図であり、この放電灯点灯装置では高圧放電灯1に電力を供給する手段として、直流電源2からの電力をDCDCコンバータ部3において電力制御を行い、そのDCDCコンバータ部3の出力を交流変換回路部4で交流変換したうえで電力を供給するものであった。
また、DCDCコンバータ部3の出力電力は、制御回路部5において制御するものであり、この制御回路部5は高圧放電灯1のランプ電流I1とランプ電圧V1とを直接に、あるいはマイクロコンピュータ6を介して常時検出し、これらをもとに高圧放電灯1に加わる電力が一定となるように、PWM制御信号Icを発することによってV1とI1との積により規定されることとなるDCDCコンバータ部3の出力電力を制御するものであった。
またさらに、上記のような主に通常時の動作の機能構成に対し、起動時の動作に対応するため交流変換回路部4には、交流波形を形成するためにマイクロコンピュータ6に接続した駆動回路部7と、高圧放電灯1の点灯開始時に瞬間的に高電圧を発生させるイグナイタ回路8とを接続しているものでもあった。
ここで、主に通常動作時において高圧放電灯1の輝度を任意に調節する手段としては、接地した分圧抵抗R0に並列接続した分圧抵抗R1、R2、R3、R4をマイクロコンピュータ6の端子P1、P2、P3、P4それぞれに対して個々に接続し、輝度に応じて外部から端子P1、P2、P3、P4個々のON/OFFの切り替えを行うことにより分圧抵抗全体での抵抗値を変化させることにより対応するものとしていた。
これは、分圧回路9によってマイクロコンピュータ6のA−Dコンバータ部10へ入力させる分電圧V0を調節するためのものであり、例えば、分圧回路9の分圧抵抗R1、R2、R3、R4それぞれを任意の接続状態に変更することで、高圧放電灯1に印加するランプ電圧V1を維持したうえで分電圧V0を低下させ、マイクロコンピュータ6において分電圧V0に対応する見かけのランプ電圧が低下したものと判断させた場合を一例とする。ここで高圧放電灯1の輝度に相当するところの、高圧放電灯1に加わる電力となる分電圧V0とランプ電流I1との積を一定に保つよう、マイクロコンピュータ6により演算および動作させることでランプ電流I1を増加させることとなる。しかしながら、当初の仮定のようにランプ電圧V1は変化していないため、ランプ電圧V1を維持した状態でランプ電流I1を増加させることとなる。よって実際には、ランプ電力に相当する高圧放電灯1の輝度は上昇することとなり、つまり、分圧回路9の調節(この例では当初の状態から分電圧V0を低下させること)によってランプ電流I1とそれに伴うランプ電力を任意に調節する(この例ではランプ電力を上昇させ、輝度もまた上昇させる)ものであった。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては例えば特許文献1が知られている。
特開2011−151038号公報
従来の放電灯点灯装置では、当然ながら分圧回路9の分電圧V0は分圧回路9内の接続の状態によって変化を伴うため、分電圧V0は幅を有することとなる。そして、この分電圧V0を入力電圧として受けることとなるマイクロコンピュータ6のA−Dコンバータ部10は、その動作範囲として0〜5(V)程度のものであるため、例えば分電圧V0の設定が5(V)以上となった場合などにおいてはA−Dコンバータ部10の動作が正常に行われない恐れがあるものであった。これは図6に示すA−Dコンバータの入力電圧と認識電圧との関係図のように、0〜5(V)程度の領域では入力電圧と認識電圧とはA−Dコンバータ部において比例関係で追従することができるものの、5(V)以上の領域では認識電圧の飽和が生じることとなり、正しい入力電圧と認識電圧との関係性を得られないことに起因するものである。つまり、分電圧V0は幅を有するため設定値によっては高圧放電灯1へ加える電力を任意の制御状態から逸脱させてしまう恐れがあるため、分電圧V0の設定範囲、つまり、輝度の調整範囲もまた限定されてしまうものであった。
そこで本発明は、特に高圧放電灯の輝度調整範囲が大きな放電灯点灯装置を提供することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するためにDCDCコンバータ部と、このDCDCコンバータ部の出力側に接続された交流変換回路部と、前記交流変換回路部の出力側に接続した高圧放電灯と、前記DCDCコンバータ部と前記交流変換回路部とに接続された制御回路部と、前記DCDCコンバータ部の出力電圧を分電圧として出力する分圧回路部と、前記分電圧をA−D変換するA−Dコンバータと、A−D変換後の信号を演算処理する演算部と、前記演算部での演算後の信号をD−A変換して前記制御回路部へ送られる制御信号を生成するD−Aコンバータと、前記分圧回路部と前記演算部を制御するモード制御部とを備え、前記モード制御部によって最大出力電力が指定された場合には、前記分電圧として前記最大電力に対応する第1分圧値が選択され、この第1分圧値をもとに前記演算部において第1演算式によって第1電流値が得られ、前記モード制御部によって最小出力電力が指定された場合には、前記分電圧として前記最小電力に対応する第2分圧値が選択され、この第2分圧値をもとに前記演算部において第1演算式によって第1電流値よりも小さな第2電流値が得られ、前記モード制御部によって待機出力電力が指定された場合には、前記分電圧として前記最小電力に対応する第2分圧値が選択され、前記第2分圧値をもとに前記演算部において第2演算式によって第2電流値よりも小さな第3電流値が得られ、前記第1電流値、前記第2電流値、前記第3電流値の何れかと前記出力電圧とによる電力を高圧放電灯に供給することを特徴としたものである。
本発明によれば、高圧放電灯の輝度調整範囲を大きくすることが可能となるため、待機時に低消費電力状態の低輝度動作もまた可能となり、放電灯点灯装置の省エネルギー化に対応することができるものである。
本発明の放電灯点灯装置の回路ブロック図 本発明の放電灯点灯装置の演算部での電圧電流関係図 本発明の放電灯点灯装置のA−Dコンバータでの電圧特性図 本発明の放電灯点灯装置の経時特性図 従来の放電灯点灯装置の回路ブロック図 従来の放電灯点灯装置のA−Dコンバータでの電圧特性図
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態における放電灯点灯装置の構成を示す回路ブロック図である。この放電灯点灯装置の基本構成としては、直流電源11に接続されたDCDCコンバータ部12と、このDCDCコンバータ部12の出力側に接続された交流変換部13と、この交流変換部13に接続された高圧放電灯14と、DCDCコンバータ部12と交流変換部13とに接続された制御回路部15と、DCDCコンバータ部12の出力電圧を分電圧として出力させる分圧回路部16と、この分電圧がA−D変換されるA−Dコンバータ17と、A−D変換後の信号を演算処理させる演算部18と、演算部18での演算後の信号をD−A変換して制御回路部15へ発信する制御信号を生成させるD−Aコンバータ19と、分圧回路部16と演算部18を制御させるモード制御部20とを備えたものとしている。
ここで、交流変換部13には、高圧放電灯14を消灯状態から点灯状態へと起動させる際に一時的にDCDCコンバータ部12の出力を20(kV)程度の高電圧へと上昇させるための動作を行うイグナイタ部21と、直流電力を交流へと変換させるためのインバータ回路部22と、インバータ回路部22を駆動させるための駆動制御部23が配置されている。
また、制御回路部15では、D−Aコンバータ19から発振される信号と、交流変換部13から受けるランプ電流I1とをもとに、DCDCコンバータ部12の動作を制御するためのPWM信号を生成させるとともにDCDCコンバータ部12へ発信させている。
ここでは、A−Dコンバータ17と、演算部18と、D−Aコンバータ19と、モード制御部20は機能上個別に放電灯点灯装置の一部として示したが、一般的には、モード制御部20からの指示を受けて分圧抵抗R1の切断もしくは接続の動作を行うP1端子を含め、マイクロコンピュータ24として配置および動作させている。
以下、この放電灯点灯装置の動作を説明する。
まず、最初に消灯の停止状態の放電灯点灯装置において、ON(起動の指示)信号をマイクロコンピュータ24あるいはモード制御部20へ加える。これにより、DCDCコンバータ部12およびイグナイタ部21を動作させることで、インバータ回路部22を通じて高圧放電灯14へ電力が供給され、高圧放電灯14が点灯されることとなる。実際の起動時にはマイクロコンピュータ24から駆動制御部23へ信号が送られたうえで駆動制御部23によってインバータ回路部22が様々な制御を受けることで高圧放電灯14が点灯されることとなるが、本願発明はこの部分と直接の関係性は無いことから説明は省略することとする。
ここで、高圧放電灯14が起動当初の点灯状態のランプ輝度は、最大、最小、標準等、何れの状態であっても構わないが、以下の例では当初のランプ輝度は最大とした場合で説明を行う。
次の動作としては、高圧放電灯14のランプ輝度を最大とするために、分圧回路16における抵抗R1を接続状態とさせる。つまり、マイクロコンピュータ24のP1端子を接続(ON)の状態とさせる。これによって、DCDCコンバータ部12の出力電圧V1に基づいて決定されることとなるV0は、V1に対して最小の分圧比である第1分圧比として決定されることとなる。
ここで、ランプ輝度が最大である時に高圧放電灯14へ加わる電力を仮に200(W)であるとすると、
V1・I1=200(W)
が常に成立するように演算部18や制御回路部15を動作させることが必要となるが、ここでは第1分圧比による分圧後の第1分圧値とした電圧値V0を演算に適用させるために上記の式における200(W)に対応することとなる電力P(W)を用いることとなり、
V0・I1=P(W)
を満たす関係が第1演算式としてマイクロコンピュータ24もしくは演算部18の記憶装置に与えられている。そして、この式に上記の第1分圧比で得たV0を与えることで、200(W)のランプ輝度が必要な際の電流値I1を得られることとなる。上記の第1演算式は図2の電圧電流関係図に示す曲線Aによって表現されることとなり、図1のランプ輝度最大である場合にA−Dコンバータ17へ入力される電圧Vxとそれに応じて第1演算式により得られる演算後の電流Ixは図2のVx、Ixのそれぞれに対応することとなる。
この一方、図1の高圧放電灯14のランプ輝度を最小とするための動作として、マイクロコンピュータ24あるいはモード制御部20にランプ輝度を最小とする指示を与える。このとき、分圧回路16における抵抗R1を非接続状態とさせる。つまり、マイクロコンピュータ24のP1端子を非接続(OFF)の状態とさせる。これによって、ランプ輝度が最大であった時のままの値であるDCDCコンバータ部12の出力電圧V1に基づいて決定されることとなるV0は、V1に対して最大の分圧比である第2分圧比として決定されることとなる。
ここで、ランプ輝度が最小である時に高圧放電灯14へ加わる電力を仮に150(W)であるとすると、
V1・I1=150(W)
が常に成立するように演算部18や制御回路部15を動作させることが必要となるが、ここでは第2分圧比による分圧後の第2分圧値とした電圧値V0を演算に適用させるために先に述べた第1分圧比の式における200(W)に対応することとなる電力P(W)をそのままで用いた、
V0・I1=P(W)
を満たす関係が第1演算式としてマイクロコンピュータ24もしくは演算部18の記憶装置に与えられている。この演算式は先に述べたランプ輝度が最大であった場合と全く同じものを適用する。そして、この式に上記の第2分圧比で得たV0を与えることで、150(W)のランプ輝度が必要な際の電流値I1を得られることとなる。上記の第1演算式は図2に示す曲線Aによって表現されることとなり、図1のランプ輝度最小である場合にA−Dコンバータ17へ入力される電圧Vnとそれに応じて第1演算式により得られる演算後の電流Inは図2のVn、Inのそれぞれに対応することとなる。
またこれらは、以上の分圧比の設定からVn>Vxの関係、およびIn<Ixが常に成立することとなる。
ランプ輝度が最大の場合と最小の場合とで同一の演算式を用いるのは、以下の手順を適用する事によるものである。まず、ランプ輝度が最大の状態では先に述べたように、
V1・I1=200(W)
が常に成立するように演算部18や制御回路部15をはじめとする各要素が動作することとなる。この状態からランプ輝度を低下させる手段としては、DCDCコンバータ部12の出力電圧V1を高輝度の場合と低輝度の場合とで同じ値を維持したままとし、ランプ電流を低下させることを用いる。そして、低下させたランプ電流を得るために
V0・I1=P(W)
の関係を用いるが、ランプ輝度を低下させるにあたっては、第1分圧比でのV0に比較して第2分圧比でのV0を高くしている。つまり、A−Dコンバータ17へ入力させる電圧を第1分圧比でのVxに比較して第2分圧比でのVnを高くしている。これにより、図1に示すDCDCコンバータ12の出力電圧V1が同じであるにも関らずA−Dコンバータ17へ入力させる電圧値が分圧比の切り替えによって上昇することとなる。すなわち、A−Dコンバータ17が見かけ上のV0の上昇によって出力電圧V1が上昇したと判断させるようにし、そのうえでPを一定とさせるように
V0・I1=P(W)
の第1演算式を演算部18において実行する。これによって、V0の値が大きくなることに伴い、I1は必然的に低下することとなる。そして、実際にはDCDCコンバータ12の出力電圧V1は変化させていないうえでランプ電流I1を低下させるため、高圧放電灯14に加わる電力は小さくなり輝度を低下させることとなる。
ここで、分圧回路部16はランプ輝度最大時とランプ輝度最小時との電力の比をA:Bの比率とするならば、第1分圧比における第1分圧値と第2分圧比における第2分圧値との比をB:Aとして定数設定すればよい。
ここまでの説明においては、ランプ最大輝度とランプ最小輝度とは、例えば高圧放電灯14をデータプロジェクタ(図示せず)などの機器に適用する場合にはデータプロジェクタ(図示せず)における投影動作時の最大輝度および最小輝度を指している。この一方で、投影動作ほどの輝度は必要としないものの高圧放電灯14には非常に小さな電力を加えている状態の、電力消費を非常に小さくしてデータプロジェクタ(図示せず)に電源が入っていると一目で判別できる程度の輝度をもたせる場合、あるいは電力消費を非常に小さくした状態を維持して必要な際に投影動作を瞬時に開始させることを可能とする場合など、非投影の状態としてのランプ待機輝度のモードを上記のランプ最大輝度とランプ最小輝度に加えて設けている。
ランプ待機輝度のモードでは、高圧放電灯14の輝度をランプ最小輝度よりも更に小さくし、高圧放電灯14に加える電力を小さくしている。
このモードへの切り替えに対するモード制御部20への指示を与えた場合、まず、分圧回路16はランプ輝度最小の場合と同様にV0を、DCDCコンバータ12の出力電圧V1に対して最大の分圧比である第2分圧比に設定される。そして、ランプ輝度最大あるいは最小の際とは異なるP’を一定とするように
V0・I1=P’(W)
を満たす関係の第2演算式がマイクロコンピュータ24もしくは演算部18の記憶装置に与えられており、これをもとに演算部18においてI1が求められる。ここで、P’は当然ながらPよりも小さな値である。つまり、第2分圧比で与えられた電圧値を用いたうえで、A−Dコンバータ17への入力電圧を図2の曲線Bに示す低電力曲線におけるVnとして与え、これに対する電流値のIwを決定して図1に示す制御回路部15へ送信し、これによって制御することで高圧放電灯14へ加わる電力を小さなものとしている。
また、V1の値を変化させた場合、特にその値が大きな値から小さな値へと変化する方向となると高圧放電灯14の発光状態にちらつきが生じやすくなることからも、これを防止するためにここでも動作時におけるV1の値は経年変化などの時間に関係する変動を除いては基本的に変化させていない。つまり、個別の動作期間中におけるV1の値はほぼ一定を保った状態としている。従って、動作の違いに伴ってのランプ電流の変化は輝度最大、最小、待機の順で低下することとなる。
ここで、ランプ輝度最大時および最小時には分圧回路部16を第1分圧比および第2分圧比として切り替え、演算部18での演算は第1演算式で処理させているが、その一方でランプ待機輝度では分圧回路部16を第2分圧比として、演算部18での演算は第2演算式で処理させている。つまり、電力の水準としては3水準が存在するにもかかわらず、A−Dコンバータ17への入力電圧は2水準として対応している。これは、A−Dコンバータを精度良く動作させるためのものであり、A−Dコンバータ17への入力電圧に該当する図2に示すVnとVxとを、図1のA−Dコンバータ17の電圧特性図である図3における直線性を維持した範囲の概ね0〜5(V)でゆとりを伴って動作させるように容易に設定できるものである。
ここでは、ランプ待機輝度へのモードの切り替えについては図1のモード制御部20への指示を与えることによるものとしているが、ランプ輝度最大のモード、あるいはランプ輝度最小のモードから、時間や他の指示に関する命令の有無などを基準として自動的にランプ待機輝度へモードの切り替えが行われても構わない。
以上の構成および動作により、ランプ輝度最大、ランプ輝度最小、ランプ待機輝度のいずれのモードにおいても、それぞれのランプ電力を決定する電流値を設定するにあたってA−Dコンバータ17への入力電圧は図3に示す線形動作範囲内での変化で対応することとなり、広い電力の範囲における調整、つまり広い範囲での輝度調整が可能となり、かつ、精度の良い調整が可能となる。
そして、ランプ輝度最大、ランプ輝度最小のモードにおいては図1に示す分圧回路16の分圧比の設定に応じてそれぞれの電力値を決定することができるため、マイクロコンピュータ24や演算部18を単一の設定や単一のソフトウェアとすることでも様々なモデルや機種での適用が可能となり、汎用化やそれに伴うコストの抑制の実現が可能となる。
さらに、ランプ輝度最大、最小の2つについてそれぞれの分圧比を設定し、それぞれの分圧比によって得るA−Dコンバータ17への入力電圧のVnとVxとは、これらの比率であるVn/Vxが大きくても2〜3程度のものである。よって、図3における0〜5(V)の範囲においてVnとVxの双方の値を確実な動作範囲の上限であるVhあるいは下限であるVlに対して余裕のある設定が可能となるため、上限側での非線形化による追従性の低下や、下限側でのノイズの影響による精度の低下などの信頼性の低下を抑制することができる。
また、ランプ待機輝度の設定については、ランプ輝度最小時のデータをもとに係数を乗じた演算を行うため、図1に示すマイクロコンピュータ24や演算部18における初期の当該係数の設定により、ランプ輝度最小の電力値に近い値の設定から、あるいは大きく離れた電力値の設定に至るまで広い範囲の設定が可能となる。
そして当然ながら、ランプ輝度最小の電力値から大きく離れた小さな電力値の設定とすることにより、投影時に比較して消費電力を大幅に抑制することで省電力化が可能となることは言うまでもない。
また同時に、ランプ待機輝度の設定は、A−Dコンバータ17への入力電圧として図3に示すランプ輝度最小時に対応する比較的高い電圧であるVnを基準として演算を行ったうえで電流値の決定を行うため、ノイズなどの影響による図1のV1での電圧変動が電圧値に対して小さな比率となる。よって、演算もまた安定して実行され、ランプ待機輝度の状態においても安定した電力の供給が可能となる。つまり輝度の低い発光状態でありながらもその状態は変動の非常に少ない安定した動作を可能とするものである。
さらに、図1のA−Dコンバータ17への入力電圧および分圧回路部16の定数を設定するにあたっては、高圧放電灯14における図4に示すランプ電圧、ランプ電流、ランプ電力の長期間にわたっての使用に伴う特性の変化を予め考慮したうえで対応することが望ましい。これは、図1に示す高圧放電灯14の電極が長期間の使用により変形等が生じることに起因して電極の互いの距離が次第に大きくなる。その結果として図4に示すランプ電圧が上昇するため、ランプ電力を変化させずに保つにはランプ電流を次第に低下させる必要があることによるものである。
ここで例えば、図1に示す高圧放電灯14あるいは装置全体が図4に示すように寿命までを想定した時間をe、想定寿命時におけるランプ電圧をVeとし、初期のランプ電圧をVi、その時の時間をiとした特性を有するものとする。この例において、ランプ電圧は初期から寿命までにVe/Viの変化を生じることとなる。ここで、このVe/Viの変化を予め想定し、図1のA−Dコンバータ17への入力電圧に該当する図3のVnに反映させる。つまり、Vn・(Ve/Vi)を動作範囲の上限値であるVhとする、あるいはVh以下とするようにVnを初期状態で与えることとして、図1に示す分圧回路16の定数設定を行うとよい。これにより、高圧放電灯14あるいは装置全体を長期間使用した場合であっても、分圧回路16からA−Dコンバータ17へ与えられる電圧値はA−Dコンバータ17の正常な動作範囲から逸脱することがないため、高圧放電灯14へ所望の電力を安定して供給することができるものである。ここでの想定寿命時におけるランプ電圧Veとしては高圧放電灯14の個別の特性から、規格における寿命のタイミングに相当する電圧値、あるいはそれ以下の値とすることで与えることとして構わない。
以上の説明では、ランプ輝度については最大、最小、待機のモードについて説明したが、最大、最小の間に段階を設けた設定としても構わない。その場合は、図1における分圧回路部16の分圧抵抗R1を複数として並列に設け、段階的に切り替わる分圧比が得られるようにP1端子の接続、非接続を制御すればよい。当然ながら、A−Dコンバータ17へ入力される電圧は、図3に示すVnとVxとの間で分圧比に応じて切り替わることとなるため、上限側での非線形化による追従性の低下や、下限側でのノイズの影響による精度の低下などの信頼性の低下を抑制するという効果を得ることができる。
また、先にも述べたが、図1に示す高圧放電灯14が起動当初の点灯状態のランプ輝度は、最大、最小、標準等、何れの状態であっても構わないが、ランプ輝度最小時のデータをもとに係数を乗じた演算を待機時のランプ電流の決定に用いることは変わりない。
本発明の放電灯点灯装置は、広い範囲の輝度の制御を可能とする効果を有し、各種電子機器において有用である。
11 直流電源
12 DCDCコンバータ部
13 交流変換部
14 高圧放電灯
15 制御回路部
16 分圧回路部
17 A−Dコンバータ
18 演算部
19 D−Aコンバータ
20 モード制御部
21 イグナイタ部
22 インバータ回路部
23 駆動制御部
24 マイクロコンピュータ

Claims (3)

  1. DCDCコンバータ部と、
    このDCDCコンバータ部の出力側に接続された交流変換回路部と、
    前記交流変換回路部の出力側に接続した高圧放電灯と、
    前記DCDCコンバータ部と前記交流変換回路部とに接続された制御回路部と、
    前記DCDCコンバータ部の出力電圧を分電圧として出力する分圧回路部と、
    前記分電圧をA−D変換するA−Dコンバータと、
    A−D変換後の信号を演算処理する演算部と、
    前記演算部での演算後の信号をD−A変換して前記制御回路部へ送られる制御信号を生成するD−Aコンバータと、
    前記分圧回路部と前記演算部を制御するモード制御部とを備え、
    前記モード制御部によって最大出力電力が指定された場合には、前記分電圧として前記最大電力に対応する第1分圧値が選択され、この第1分圧値をもとに前記演算部において第1演算式によって第1電流値が得られ、
    前記モード制御部によって最小出力電力が指定された場合には、前記分電圧として前記最小電力に対応する第2分圧値が選択され、この第2分圧値をもとに前記演算部において第1演算式によって第1電流値よりも小さな第2電流値が得られ、
    前記モード制御部によって待機出力電力が指定された場合には、前記分電圧として前記最小電力に対応する第2分圧値が選択され、前記第2分圧値をもとに前記演算部において第2演算式によって第2電流値よりも小さな第3電流値が得られ、
    前記第1電流値、前記第2電流値、前記第3電流値の何れかと前記出力電圧とによる電力を高圧放電灯に供給する放電灯点灯装置。
  2. 個別の動作期間におけるDCDCコンバータ部の出力電圧は一定とした、
    請求項1に記載の放電灯点灯装置。
  3. A−Dコンバータへ印加する分電圧の上限値は、高圧放電灯の想定寿命時のランプ電圧に基づいて決定される請求項1に記載の放電灯点灯装置。
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