JP2013191905A - 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法 - Google Patents

頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光学透過型の頭部装着型表示装置において、外景の影響を抑制し、外景が変化しても適当な表示画像を使用者に視認させる頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法を提供する。
【解決手段】光学透過型の頭部装着型表示装置は、原画像データを取得する取得部と、外光の分光輝度分布を検出する検出部と、検出した外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布との差分に基づき、原画像データを調整して表示用画像データを生成する画像補正部と、表示用画像データに基づいて画像光を生成し、使用者に画像光を虚像として認識させる画像表示部と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、使用者が外景を視認できる光学透過型の頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法に関する。
頭部に装着する表示装置である頭部装着型表示装置(ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display))の1つとして、使用者が装着時に画像と共に外景を視認できる光学透過型の頭部装着型表示装置が知られている。光学透過型の頭部装着型表示装置は、コンテンツ映像等の画像を表す画像光を生成し、生成された画像光を投写光学系や導光板を利用して使用者の眼に導くことにより、使用者に虚像を視認させる。なお、本明細書では、頭部装着型表示装置によって使用者が視認する虚像を便宜的に「表示画像」とも呼ぶ。
光学透過型の頭部装着型表示装置では、使用者の眼に画像光と共に外光も入るため、外光の色温度等によっては表示画像に色ずれが発生する場合がある。光学透過型の頭部装着型表示装置において、外景を撮像し、外景の画像をキャンセルするようなキャンセル画像を生成し、表示したい画像とキャンセル画像とを合成することで、表示したい画像を使用者に視認させやすくする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−177788号公報 特開2011−237696号公報
しかし、上記従来の光学透過型の頭部装着型表示装置では、画像処理の作業負担が多く、外景の画像を撮像してから合成後の表示画像を生成するのに時間がかかり、外景の画像が変化したときに適当な表示画像を表示することが難しかった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、光学透過型の頭部装着型表示装置において、外景の影響を抑制し、外景が変化しても適当な表示画像を使用者に視認させる技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]光学透過型の頭部装着型表示装置であって、
原画像データを取得する取得部と、
外光の分光輝度分布を検出する検出部と、
前記検出した外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布との差分に基づき、前記原画像データを調整して表示用画像データを生成する画像補正部と、
前記表示用画像データに基づいて画像光を生成し、使用者に前記画像光を虚像として認識させる画像表示部と、を備える、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、取得部は、原画像データを取得し、検出部は、外光の分光輝度分布を検出する。画像補正部は、検出部が検出した外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布との差分に基づき算出した補正値を用いて表示用画像データを生成する。画像表示部は、表示用画像データに基づいて画像光を生成して使用者に画像を視認させる。そのため、この頭部装着型表示装置では、透過して視認できる外景を撮像せずに、外光の影響による補正値を算出して使用者に視認させる画像を生成しているので、画像処理の負担が少なく、外光の影響を抑制して原画像に忠実な画像を使用者に視認させることができる。
[適用例2]適用例1に記載の頭部装着型表示装置であって、前記検出部は、前記分光輝度分布を表す一組の輝度指標値を取得し、前記画像補正部は、前記一組の輝度指標値間の大小関係が前記目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値間の大小関係と異なる場合に、前記大小関係間の差分に基づいて算出した補正値を用いて前記原画像データを調整して前記表示用画像データを生成する、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、検出部は、外光の分光輝度分布における一組の輝度指標値を取得する。画像補正部は、一組の輝度指標値間の大小関係が目標分光輝度分布における一組の輝度指標値間の大小関係と異なる場合に、外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける大小関係間の差分に基づいて算出した補正値を用いて取得した原画像を調整して表示用画像データを生成している。そのため、この頭部装着型表示装置では、検出部が検出した外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける一組の輝度指標値間の差分のみによって、補正値が算出されるため、簡便に補正値を算出することができ、画像処理の負担が少なくすることができる。
[適用例3]適用例2に記載の頭部装着型表示装置であって、前記目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値における各輝度指標値は互いに同じ値である、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値における各指標値は互いに同じ値であるため、目標分光輝度分布の色は白色であり、画像表示部に表示された表示画像は、外光と合成されて原画像に忠実な画像を使用者に視認させることができる。
[適用例4]適用例2または適用例3に記載の頭部装着型表示装置であって、前記画像補正部は、前記大小関係間の差分が第1の閾値以上である場合には前記調整を行い、前記大小関係間の差分が前記第1の閾値未満である場合には前記調整を行わない、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、画像補正部は、外光の分光輝度分布における一組の輝度指標値間の差分が第1の閾値以上である場合には、原画像を補正する。また、外光の分光輝度分布における一組の輝度指標値間の差分が第1の閾値未満である場合には、原画像を補正しない。そのため、この頭部装着型表示装置では、外光の分光輝度分布の影響が小さい場合には原画像に補正を行わないので、使用者の視認性を損なわず、画像処理の作業負担を少なくすることができる。
[適用例5]適用例2または適用例3に記載の頭部装着型装置であって、前記補正値は、前記大小関係間の差分が第2の閾値以上の場合には前記第2の閾値を用い、前記大小関係間の差分が前記第2の閾値未満の場合には前記大小関係間の差分を用いる、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、補正値は、外光の分光輝度分布における一組の輝度指標値間の差分が第2の閾値以上である場合には、第2の閾値を用いる。また、外光の分光輝度分布における一組の輝度指標値間の差分が第2の閾値未満である場合には、外光の分光輝度分布における一組の輝度指標値間の差分を用いる。そのため、この頭部装着型表示装置では、外光の分光輝度分布に対する過度な補正を行わないので、外光が変化した場合に、補正量が大きすぎず、使用者が違和感のない画像を視認することができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の頭部装着型表示装置であって、前記画像補正部は、前記外光の分光輝度分布が分布する波長範囲を前記目標分光輝度分布が分布する波長範囲で割った前記波長範囲間の割合に基づいて算出した補正値を用いて前記原画像データを調整して前記表示用画像データを生成する、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、画像補正部は、外光の分光輝度分布が分布する波長範囲を目標分光輝度分布が分布する波長範囲で割った割合に基づき算出した補正値を用いて表示用画像データを生成する。そのため、この頭部装着型表示装置では、外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける一組の輝度指標値間に差分がない場合でも、外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける波長範囲間の割合に基づいて補正値が算出されるため、外光の影響を抑制して原画像と忠実な画像を使用者に視認させることができる。
[適用例7]適用例6に記載の頭部装着型表示装置であって、前記画像補正部は、前記割合の差分が第3の閾値以上である場合には前記調整を行い、前記割合の差分が前記第3の閾値未満である場合には前記調整を行わない、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、画像補正部は、外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける波長範囲の割合の差分が第3の閾値以上である場合には、原画像データを補正する。また、外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける波長範囲の割合の差分が第3の閾値未満の場合には、原画像データを表示用画像データとする。そのため、この頭部装着型表示装置では、外光の分光輝度分布における波長範囲の偏りが小さく、外光が表示画像に及ぼす影響が小さい場合には画像補正を行わないので、使用者の視認性を損なわず、画像処理の作業負担を少なくすることができる。
[適用例8]適用例6または適用例7に記載の頭部装着型表示装置であって、前記補正値は、前記割合の差分が第4の閾値以下である場合には前記第4の閾値を用い、前記割合の差分が前記第4の閾値未満の場合には前記割合の差分を用いる、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、補正値は、外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける波長範囲の割合の差分が第4の閾値以上である場合には第4の閾値を用い、外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける波長範囲の割合の差分が第4の閾値未満である場合には割合の差分を用いる。そのため、この頭部装着型表示装置では、外光の分光輝度分布における波長範囲の偏りが小さく、外光が表示画像に及ぼす影響が小さい場合には画像補正を行わないので、使用者の視認性を損なわず、画像処理の作業負担を少なくすることができる。
[適用例9]適用例1ないし適用例8のいずれかに記載の頭部装着型表示装置であって、前記検出部は、複数の位置における前記分光輝度分布を検出し、前記画像補正部は、前記複数の位置における各前記分光輝度分布と前記目標分光輝度分布との差分に基づき、前記表示画像用データを生成する、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、検出部は、複数の位置における外光の分光輝度分布を検出する。画像補正部は、複数の位置における外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける輝度の差分に基づいて表示用画像データを生成するので、検出部が検出する外光が1つの場合に比べて、より使用者に視認しやすい表示画像を提供することができる。
[適用例10]適用例9に記載の頭部装着型表示装置であって、前記検出部は、使用者の右眼の視線方向における前記分光輝度分布を検出する右眼用検出部と、左眼の視線方向における前記分光輝度分布を検出する左眼用検出部と、を含み、前記表示用画像データは、前記右眼用検出部が検出した前記分光輝度分布と前記目標分光輝度分布との差分に基づき前記原画像データを調整した右眼用表示用画像データと、前記左眼用検出部が検出した前記分光輝度分布と前記目標分光輝度分布との差分に基づき前記原画像データを調整した左眼用表示用画像データと、を含み、前記画像表示部は、前記右眼用表示用画像データに基づいて右眼用画像光を生成して使用者の右眼に前記右眼用画像光を虚像として認識させる右眼用画像表示部と、前記左眼用表示用画像データに基づいて左眼用画像光を生成して使用者の左眼に前記左眼用画像光を虚像として認識させる左眼用画像表示部と、を含む、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、検出部が右眼の視線方向における外光の分光輝度分布を検出する右眼検出部と、左眼の視線方向における外光の分光輝度分布を検出する左眼検出部と、を含んでいる。表示用画像データは、右眼検出部が検出した分光輝度分布と目標分光輝度分布との差分に基づき補正された右眼用表示用画像データと、左眼検出部が検出した分光輝度分布と目標分光輝度分布との差分に基づき補正された左眼用表示用画像データと、を含んでいる。画像表示部は、右眼用表示用画像データから生成された右眼用表示画像を使用者に視認させる右眼用画像表示部と、左眼用表示用画像データから生成された左眼用表示画像を使用者に視認させる左眼用画像表示部と、を含んでいる。そのため、この頭部装着型表示装置では、右眼と左眼とで検出された外光に応じて、画像表示部が右眼用画像表示部と左眼用画像表示部とに別々の表示画像を表示するので、右眼と左眼とで検出される外光が異なる場合であっても、使用者に視認しやすい表示画像を提供することができる。
[適用例11]適用例9に記載の頭部装着型表示装置であって、前記画像補正部は、前記複数の位置における前記分光輝度分布の各前記一組の輝度指標値と前記目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値との間に第5の閾値以上の差分が生じている場合には前記表示用画像データを生成し、前記複数の位置において少なくとも1つの前記分光輝度分布の前記一組の輝度指標値と前記目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値との間に前記第5の閾値未満の差分が生じている場合には前記原画像データを前記表示用画像データとする、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、検出部は、複数の位置における外光の分光輝度分布を検出する。画像補正部は、検出した複数の各一組の輝度指標値と目標分光輝度分布の一組の輝度指標値との間の差分が第5の閾値以上の場合には表示用画像データを生成する。また、画像補正部は、検出した複数の各一組の輝度指標値と目標分光輝度分布の一組の輝度指標値との間の差分が第5の閾値未満の場合には、原画像データを表示用画像データとする。そのため、この頭部装着型表示装置では、外光の誤検出を抑制して、使用者の視認性を損なわず、画像処理の作業負担を少なくすることができる。
[適用例12]適用例1ないし適用例11のいずれかに記載の頭部装着型表示装置であって、前記画像表示部は、前記一組の輝度指標値に応じて前記画像光の輝度を調整する、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、画像表示部は、検出した外光の分光輝度分布における一組の輝度指標値に応じて表示画像の輝度を調整するので、より外光の影響を抑制して原画像に忠実な画像を使用者に視認させることができる。
[適用例13]適用例1ないし適用例12のいずれかに記載の頭部装着型装置であって、さらに、使用者からの操作を受け付ける操作部と、を備え、前記画像補正部は、前記画像表示部に前記原画像データに基づく画像を表示する操作が受け付けられると、前記表示用画像データを自動的に生成する、頭部装着型表示装置。
この頭部装着型表示装置では、使用者からの操作を受け付ける操作部を備えている。画像補正部は、画像表示部に原画像データに基づく画像を表示する操作が受け付けられると、自動的に表示用画像データを生成するので、使用者は複雑な操作をすることなく、外光の影響を受けても原画像に忠実な画像を視認することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、光学透過型の表示装置および表示装置の制御方法、光学透過型の頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法、情報処理システム、頭部装着型表示システム、これらの方法、装置またはシステムの機能を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータープログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
本発明の実施例における頭部装着型表示装置100の外観構成を示す説明図である。 本実施例における頭部装着型表示装置100の構成を機能的に示す説明図である。 本実施例における頭部装着型表示装置100の画像処理の流れを示すフローチャートである。 本実施例における頭部装着型表示装置100に接続された外部機器OAから供給される画像の一例を示す説明図である。 外光の分光輝度分布の検出結果の一例を示す説明図である。 本実施例における画像表示部20に表示される補正後の表示画像の一例を示す説明図である。 比較例における画像表示部20に表示される表示画像の一例を示す説明図である。 第2実施例における頭部装着型表示装置100の画像処理の流れを示すフローチャートである。 外光の分光輝度分布の検出結果の一例を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.装置構成:
A−2.画像処理:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
A−1.装置構成:
図1は、本発明の実施例における頭部装着型表示装置100の外観構成を示す説明図である。頭部装着型表示装置100は、頭部に装着する表示装置であり、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、HMD)とも呼ばれる。本実施例の頭部装着型表示装置100は、使用者が、虚像を視認すると同時に外景も直接視認可能な光学透過型の頭部装着型表示装置である。
頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着された状態において使用者に虚像を視認させる画像表示部20と、画像表示部20を制御する制御部(コントローラー)10とを備えている。
画像表示部20は、使用者の頭部に装着される装着体であり、本実施例では眼鏡形状に形成されている。画像表示部20は、右保持部21と、右表示駆動部22と、左保持部23と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26と、左光学像表示部28と、検出部62と、を含んでいる。右光学像表示部26および左光学像表示部28は、頭部装着型表示装置100の装着時における使用者の右および左の眼前に対応する位置に配置されている。右光学像表示部26の一端と、左光学像表示部28の一端は、それぞれ、頭部装着型表示装置100の装着時における使用者の眉間に対応する位置で接続されている。右光学像表示部26の他端である端部ERからは、右保持部21が延伸している。同様に、左光学像表示部28の他端である端部ELからは、左保持部23が延伸している。
画像表示部20は、また、右耳用の右イヤホン32および左耳用の左イヤホン34を有する。右イヤホン32および左イヤホン34は、使用者が画像表示部20を装着した際に、それぞれ右および左の耳に装着される。
右保持部21は、右光学像表示部26の端部ERから、頭部装着型表示装置100の装着時における使用者の側頭部に対応する位置にかけて、右光学像表示部26とほぼ直角をなすように延伸して設けられた部材である。同様に、左保持部23は、左光学像表示部28の端部ELから、頭部装着型表示装置100の装着時における使用者の側頭部に対応する位置にかけて、左光学像表示部28とほぼ直角をなすように延伸して設けられた部材である。右保持部21と、左保持部23は、眼鏡のテンプル(つる)のようにして、使用者の頭部に頭部装着型表示装置100を保持する。
右表示駆動部22は、右保持部21の内側(換言すれば、頭部装着型表示装置100の装着時における使用者の頭部に対向する側)であって、右光学像表示部26の端部ER側に配置されている。また、左表示駆動部24は、左保持部23の内側であって、左光学像表示部28の端部EL側に配置されている。なお、以降では、右表示駆動部22および左表示駆動部24を総称して単に「表示駆動部」と、右光学像表示部26および左光学像表示部28を総称して単に「光学像表示部」とも呼ぶ。
表示駆動部22、24は、図示しないLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)や、投写光学系等を含む。詳細は後述する。光学部材としての光学像表示部26、28は、図示しない導光板と、調光板とを含んでいる。導光板は、光透過性の樹脂材料等によって形成され、表示駆動部22、24から取り込んだ画像光を使用者の眼に向けて射出させる。調光板は、薄板状の光学素子であり、頭部装着型表示装置100の表側(使用者の眼の側とは反対の側)を覆うように配置されている。調光板は、導光板を保護し、導光板の損傷や、汚れの付着等を抑制するとともに、調光板の光透過率を調整することにより、使用者の眼に入る外光量を調整し、虚像の視認のしやすさを調整することができる。なお、調光板は省略可能である。
検出部62は、右光学像表示部26と左光学像表示部28とを接続している眉間に対応する位置に形成されている。検出部62は、外光の分光輝度分布を検出するセンサーであり、例えば、RGBカラーセンサー、カラーフィルター、フォトダイオード等が使用される。なお、本発明では、分光輝度分布とは、各波長における輝度を意味する。分光輝度分布は、ある波長域内の複数の波長値における最も高い輝度を100%とした相対的な輝度で表される。複数の波長値間の間隔は一定であってもよいし、一定でなくてもよい。
画像表示部20は、さらに、画像表示部20を制御部10に接続するための接続部40を有している。接続部40は、制御部10に接続される本体コード48と、本体コード48が2本に分岐した右コード42と、左コード44と、分岐点に設けられた連結部材46と、を含んでいる。右コード42は、右保持部21の延伸方向の先端部APから右保持部21の筐体内に挿入され、右表示駆動部22に接続されている。同様に、左コード44は、左保持部23の延伸方向の先端部APから左保持部23の筐体内に挿入され、左表示駆動部24に接続されている。
画像表示部20と制御部10とは、接続部40を介して各種信号の伝送を行う。本体コード48における連結部材46とは反対側の端部と、制御部10とのそれぞれには、互いに嵌合するコネクター(図示省略)が設けられており、本体コード48のコネクターと制御部10のコネクターとの嵌合/嵌合解除により、制御部10と画像表示部20とが接続されたり切り離されたりする。右コード42と、左コード44と、本体コード48と、には、例えば、金属ケーブルや光ファイバーを採用することができる。
制御部10は、頭部装着型表示装置100を操作するための装置である。制御部10は、決定キー11と、点灯部12と、表示切替キー13と、トラックパッド14と、輝度切替キー15と、方向キー16と、メニューキー17と、電源スイッチ18と、を含んでいる。決定キー11は、押下操作を検出して、制御部10で操作された内容を決定する信号を出力する。点灯部12は、頭部装着型表示装置100の動作状態(例えば、電源のON/OFF等)を、その発光状態によって通知する。点灯部12としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)を用いることができる。表示切替キー13は、押下操作を検出して、例えば、コンテンツ動画の表示モードを3Dと2Dとに切り替える信号を出力する。トラックパッド14は、トラックパッド14の操作面上での使用者の指の操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。トラックパッド14としては、静電式や圧力検出式、光学式といった種々のトラックパッドを採用することができる。輝度切替キー15は、押下操作を検出して、画像表示部20の輝度を増減する信号を出力する。方向キー16は、上下左右方向に対応するキーへの押下操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。電源スイッチ18は、スイッチのスライド操作を検出することで、頭部装着型表示装置100の電源投入状態を切り替える。
図2は、本実施例における頭部装着型表示装置100の構成を機能的に示す説明図である。図2に示すように、制御部10は、CPU140と、ROMやRAM等により構成された記憶部120と、頭部装着型表示装置100の各部に電力を供給する電源130と、使用者により操作される操作部135(本実施例では、決定キー11、表示切替キー13、トラックパッド14、輝度切替キー15、方向キー16、メニューキー17、電源スイッチ18)と、画像(静止画像、動画像)や音声等のコンテンツデータの供給元となる種々の外部機器OA(例えば、パーソナルコンピューターPCや携帯電話端末、ゲーム端末)を接続するためのインターフェイス180と、送信部(Tx)51および52と、を有している。電源130としては、例えば二次電池を用いることができ、インターフェイス180としては、例えばUSBインターフェイスやメモリーカード用インターフェイス、無線LANインターフェイス等を採用することができる。
記憶部120には、種々のコンピュータープログラムが格納されており、CPU140は、記憶部120からコンピュータープログラムを読み出して実行することにより、オペレーティングシステム(OS)150、画像処理部160、表示制御部190、音声処理部170として機能する。
画像処理部160は、インターフェイス180を介して入力されるコンテンツに基づき、クロック信号PCLK、垂直同期信号VSync、水平同期信号HSync、画像データDataを生成し、接続部40を介してこれらの信号を画像表示部20に供給する。具体的には、画像処理部160は、コンテンツに含まれる画像信号を取得する。取得した画像信号は、例えば動画像の場合、一般的に、1秒あたり30枚のフレーム画像から構成されているアナログ信号である。画像処理部160は、取得した画像信号から、垂直同期信号VSyncや水平同期信号HSync等の同期信号を分離する。また、画像処理部160は、分離した垂直同期信号VSyncや水平同期信号HSyncの周期に応じて、図示しないPLL(Phase Locked Loop)回路等を利用してクロック信号PCLKを生成する。
画像処理部160は、同期信号が分離されたアナログ画像信号を、図示しないA/D変換回路等を用いてディジタル画像信号に変換する。その後、画像処理部160は、変換後のディジタル画像信号を、対象画像の画像データData(RGBデータ)として、1フレームごとに記憶部120内のDRAMに格納する。なお、画像処理部160は、必要に応じて、画像データに対して、解像度変換処理、輝度、彩度の調整といった種々の色調補正処理、キーストーン補正処理等の画像処理を実行してもよい。
画像処理部160は、生成したクロック信号PCLK、垂直同期信号VSync、水平同期信号HSyncと、記憶部120内のDRAMに格納された画像データDataとを、送信部51、52を介してそれぞれ送信する。なお、送信部51を介して送信される画像データDataを「右眼用画像データ」とも呼び、送信部52を介して送信される画像データDataを「左眼用画像データ」とも呼ぶ。送信部51、52は、制御部10と画像表示部20との間におけるシリアル伝送のためのトランシーバーとして機能する。
表示制御部190は、表示駆動部22、24を制御する制御信号を生成する。具体的には、表示制御部190は、制御信号により、右LCD制御部211による右LCD241の駆動ON/OFFや、右バックライト制御部201による右バックライト221の駆動ON/OFF、左LCD制御部212による左LCD242の駆動ON/OFFや、左バックライト制御部202による左バックライト222の駆動ON/OFF、などを個別に制御することにより、表示駆動部22、24のそれぞれによる画像光の生成および射出を制御する。例えば、表示制御部190は、右表示駆動部22および左表示駆動部24の両方に画像光を生成させたり、一方のみに画像光を生成させたり、両方共に画像光を生成させなかったりする。
表示制御部190は、右LCD制御部211と左LCD制御部212とに対する制御信号を、送信部51、52を介してそれぞれ送信する。また、表示制御部190は、右バックライト制御部201と左バックライト制御部202とに対する制御信号を、それぞれ送信する。
音声処理部170は、コンテンツデータに含まれる音声信号を取得し、取得した音声信号を増幅して、画像表示部20の右イヤホン32および左イヤホン34に接続部40を介して供給する。
画像表示部20は、右表示駆動部22と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26としての右導光板261と、左光学像表示部28としての左導光板262と、検出部62と、右イヤホン32と、左イヤホン34と、を備えている。
右表示駆動部22は、受信部(Rx)53と、光源として機能する右バックライト(BL)制御部201および右バックライト(BL)221と、表示素子として機能する右LCD制御部211および右LCD241と、右投写光学系251と、を含んでいる。
受信部53は、制御部10と画像表示部20との間におけるシリアル伝送のためのレシーバーとして機能する。右バックライト制御部201は、入力された制御信号に基づいて、右バックライト221を駆動する機能を有する。右バックライト221は、例えば、LEDやエレクトロルミネセンス(EL)等の発光体である。右LCD制御部211は、受信部53を介して入力されたクロック信号PCLKと、垂直同期信号VSyncと、水平同期信号HSyncと、右眼用画像データと、に基づいて、右LCD241を駆動する機能を有する。右LCD241は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルである。
右投写光学系251は、右LCD241から射出された画像光を並行状態の光束にするコリメートレンズによって構成される。右光学像表示部26としての右導光板261は、右投写光学系251から出力された画像光を、所定の光路に沿って反射させつつ使用者の右眼REに導く。なお、右投写光学系251と右導光板261とを総称して「導光部」とも呼ぶ。導光部は、画像光を用いて使用者に虚像を視認させる限りにおいて任意の方式を用いることができ、例えば、回折格子を用いてもよいし、半透過反射膜を用いてもよい。
左表示駆動部24は、受信部(Rx)54と、光源として機能する左バックライト(BL)制御部202および左バックライト(BL)222と、表示素子として機能する左LCD制御部212および左LCD242と、左投写光学系252と、を含んでいる。右表示駆動部22と左表示駆動部24とは対になっており、左表示駆動部24の各部は、右表示駆動部22で説明する各部と同様の構成および動作を有するので詳細な説明は省略する。なお、右LCD241および左LCD242を総称して単に「光学パネル」とも呼ぶ。
検出部62は、検出した外光の分光輝度分布をRGB成分に分けて検出する。検出した分光輝度分布は、接続部40を介して、画像処理部160に送信される。
このようにして、頭部装着型表示装置100の使用者の両眼に導かれた画像光が網膜に結像することにより、使用者は虚像を視認する。
A−2.画像処理:
外光の色温度によっては、光学パネル241、242によって生成された原画像データに基づく画像光と、光学像表示部26、28を透過した外光を含んだ外景と、が合成されて使用者に視認されることで、使用者は原画像データに基づく表示画像と色合いが異なる表示画像を視認する場合がある。使用者に原画像データに基づく表示画像を視認させるために、画像処理部160は、外光の分光輝度分布に応じてホワイトバランスを調整した表示画像用データ生成し、表示画像用データに基づく画像光を生成する。ホワイトバランスを調整された表示画像用データに基づく画像光と、光学像表示部26、28を透過した外光を含んだ外景と、は合成されて、使用者に原画像データに基づく表示画像に忠実な画像を視認させることができる。
本実施例では、画像処理部160は、ホワイトバランスを調整することで外光が使用者に視認させる表示画像に与える影響を少なくする処理を行う。検出部62は、外光の分光輝度分布を検出する。外光の色度が表示画像に影響を及ぼさないように、画像処理部160は、外光の分光輝度分布と白色光の分光輝度分布とのずれ量を補正する画像処理を行う。具体的には、例えば、外光の色温度が低い場合(3000K等)、原画像データに基づいた画像光を使用者に視認させると、外光と合成されて使用者に表示画像は赤っぽく視認される。画像処理部160は、使用者に原画像データに基づく表示画像に忠実な画像を視認させるために、原画像データのRGB成分を補正して、ホワイトバランスを調整した画像光を使用者に視認させる。使用者は、外光とホワイトバランスを調整した画像光とを合成して視認することで、原画像データに基づく表示画像に忠実な画像を視認することができる。なお、白色光の分光輝度分布は、本発明における目標分光輝度分布に相当する。
図3は、本実施例における頭部装着型表示装置100の画像処理の流れを示すフローチャートである。本実施例における画像処理は、外光の分光輝度分布を検出し、検出された分光輝度分布が所定の条件に該当する場合には、画像の補正を行い、補正後の画像を表示する処理である。図4は、本実施例における頭部装着型表示装置100に接続された外部機器OAから供給される画像の一例を示す説明図である。使用者が動画や画像等のコンテンツを見たい場合に、操作部135が操作されると、CPU140は、インターフェイス180を介して接続された外部機器OAから、例えば、図4に示す画像のコンテンツデータを取得する(ステップS310)。なお、CPU140は、本発明における取得部に相当し、取得した画像のコンテンツデータは、本発明における原画像データに相当する。
次に、検出部62は、外光の分光輝度分布を検出して、検出結果を画像処理部160に送信する(ステップS320)。図5は、外光の分光輝度分布の検出結果の一例を示す説明図である。図5には、外光の分光輝度分布の検出結果を実線で示している。なお、本実施例で用いる外光センサー64は、R、G、Bの3チャンネルで分光輝度分布を検出するRGBカラーセンサーである。例えば、Rチャンネルについては、感度波長範囲は580nm−680nmであり、ピーク感度は620nmであり、Gチャンネルについては、感度波長範囲は490nm−590nmであり、ピーク感度は540nmであり、Bチャンネルについては、感度波長範囲は410nm−510nmであり、ピーク感度は460nmである。図5の縦軸では、検出した波長ごとの輝度を示しており、最も高い輝度を100%として相対的な輝度が示されている。一例として、外光センサー64のR、G、Bの3チャンネルによる検出結果は、それぞれ、図5の曲線Cr、Cg、Cbのような曲線となる。本実施例では、各曲線Cr、Cg、Cbの輝度のピーク値Pr、Pg、Pbを外光の分光輝度分布を表すR、G、Bの3チャンネルの一組の輝度指標値として使用する。なお、図5では、ピーク値Prおよびピーク値Pgの輝度が最大であり、100%となる。
次に、画像処理部160は、検出された外光の分光輝度分布を表す一組の輝度指標値(ピーク値Pr、Pg、Pb)を、予め設定された目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値と比較する(ステップS320)。本実施例では、外光センサー64に白色光が入力された場合の各チャンネルの輝度のピーク値が、目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値として設定されている。例えば、外光センサー64のR、G、Bの各チャンネルの感度が互いに等しい場合には、目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値における各指標値は同じ、すなわち、各チャンネルの輝度のピーク値間の比=100%:100%:100%(1:1:1)である。画像処理部160は、検出されたピーク値間の比率を、目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値におけるピーク値間の比率(例えば1:1:1)と比較する。これにより、外光の色の白色からのずれ量(赤っぽい、黄色っぽい等)が検出される。
次に、画像処理部160は、上記比較の結果が、補正実行条件に該当するか否かを判定する(ステップS340)。本実施例では、検出されたピーク値Pr、Pg、Pb間の比率と目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値との比率との差分が第1の閾値Th1未満である場合には、後述の画像補正を実行せず、当該差分が第1の閾値Th1以上である場合には、後述の画像補正を実行するものとしている。例えば、外光の色がごくわずかだけ白色からずれており、補正実行条件に該当しないと判断された場合には(ステップS340:NO)、後述の画像補正は実行されず、原画像データに基づく画像が表示される(ステップS370)。一方、外光の色が白色から第1の閾値Th1以上ずれており、補正実行条件に該当すると判断された場合には、以下に述べるように画像補正が実行される。
画像処理部160は、補正実行条件に該当すると判断された場合には、補正値を算出する(ステップS350)。補正値は、検出された外光の色の白色からのずれ量に基づき算出される。例えば、検出されたR成分のピーク値PrおよびG成分のピーク値PgがB成分のピーク値Pbより大きい場合、すなわち、外光が黄色っぽい光であった場合には、G成分およびR成分を減らすような補正値が算出される。具体的には、ピーク値が相対的に一番小さいB成分を基準とする場合に、R成分のピーク値PrとB成分のピーク値Pbとの差分に所定の係数を乗じた値がR成分の補正値とされる。同様に、G成分のピーク値PgとB成分のピーク値Pbとの差分に所定の係数を乗じた値がG成分の補正値とされる。例えば、図5に示す例では、B成分のピーク値Pbを基準の1とする場合に、R成分のピーク値PrおよびG成分のピーク値Pgは1.5である。ピーク値Prおよびピーク値Pgは、ピーク値Pbよりも0.5(50%)大きく、目標分光輝度分布のピーク値の比と異なる。なお、画像処理部160は、本発明における画像補正部に相当する。
本実施例では、第1の閾値Th1は0.3(30%)に設定されている。例えば、R成分およびG成分のずれ量が0.5である場合には、第1の閾値Th1の0.3以上であるため、補正値の算出が行われる。当該ずれ量が第2の閾値Th2未満である場合には、補正値は、当該ずれ量に所定の係数を乗じた値となる。ただし、当該ずれ量が第2の閾値Th2以上である場合には、補正値は、当該ずれ量ではなく、第2の閾値Th2に所定の係数を乗じた値となる。本実施例では、第2の閾値Th2は0.4(40%)に設定されている。R成分およびG成分のずれ量は0.5である場合には、第2の閾値Th2の0.4以上であるため、R成分およびG成分における補正値は、第2の閾値Th2に所定の係数を乗じた値となる。
次に、画像処理部160は、補正値を用いて補正後の表示画像を生成する(ステップS360)。画像処理部160は、外部機器OAから取得したコンテンツデータの原画像データにおけるR成分およびG成分から補正値を差し引いた表示画像用データに基づいた表示画像を生成する。
次に、画像表示部20は、補正後の表示画像を表示する(ステップS370)。図6は、本実施例における画像表示部20に表示される補正後の表示画像の一例を示す説明図である。図6に示す画像では、原画像(図4)に対してR成分およびG成分から補正値が差し引かれている。画像表示部20に表示される補正後の表示画像は、R成分およびG成分のエネルギーがB成分と比較して低くなっているため、原画像よりも青っぽい色の画像となる。画像表示部20が補正後の表示画像に基づいて画像光を生成して表示すると、表示画像と外光を含んだ外景とが合成されて、使用者は、原画像に忠実な画像を視認することができる。
図7は、比較例における画像表示部20に表示される表示画像の一例を示す説明図である。図7には、本実施例と異なり、頭部装着型表示装置100に接続された外部機器OAから供給される原画像(図4)に対して補正を行わずに画像表示部20に表示したときに、使用者が視認する画像を示している。補正を行っていない原画像を画像表示部20に表示すると、画像表示部20に表示された画像は、外光を含んだ外景と合成されて、原画像よりも黄色っぽい色の画像となる。
以上説明したように、本実施例の頭部装着型表示装置100では、CPU140は、インターフェイス180を介して接続された外部機器OAからコンテンツデータを取得し、検出部62は、外光の分光輝度分布を検出する。画像処理部160は、検出部62が検出した外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とについて比較し、外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布との差分に基づき算出した補正値を用いて表示用画像データを生成する。画像表示部20は、表示用画像データに基づいて画像光を生成して使用者に画像を視認させる。そのため、この頭部装着型表示装置100では、透過して視認できる外景を撮像せずに、外光の影響による補正値を算出して使用者に視認させる画像を生成しているので、画像処理の負担が少なく、外光の影響を抑制して原画像に忠実な画像を使用者に視認させることができる。
また、本実施例の頭部装着型表示装置100では、検出部62は、外光の分光輝度分布におけるRGB成分を取得する。画像処理部160は、外光の分光輝度分布を表す一組の輝度指標値であるRGBの各成分の輝度のピーク値における大小関係が目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値であるRGBの各成分の輝度のピーク値における大小関係と異なる場合に、外光の分光輝度分布を表す一組の輝度指標値間における差分に基づいて算出した補正値を用いて取得した原画像データを調整して表示用画像データを生成している。そのため、本実施例の頭部装着型表示装置100では、検出部62が検出した外光の分光輝度分布を表す一組の輝度指標値間における輝度の差分のみによって、補正値が算出されるため、簡便に補正値を算出することができ、画像処理の負担を少なくすることができる。
また、本実施例の頭部装着型表示装置100では、目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値におけるRGBの各チャンネルの輝度のピーク値の比が1:1:1であり、目標分光輝度分布の色は白色であるため、画像処理部160は、外光の分光輝度分布を白色光の分光輝度分布に近づける補正を行うので、画像表示部20に表示された表示画像は、外光と合成されて原画像に忠実な画像を使用者に視認させることができる。
また、本実施例の頭部装着型表示装置100では、外光の分光輝度分布を表す一組の輝度指標値におけるピーク値Pr、Pg、Pb間の比率と目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値間との比率との差分が第1の閾値Th1未満である場合には、画像補正を実行せず、当該差分が第1の閾値Th1以上である場合には、画像補正を実行するものとしている。また、画像補正を実行する場合に、当該差が第2の閾値Th2以上である場合には、補正値は当該差分ではなく、第2の閾値Th2に所定の係数を乗じた値となる。そのため、本実施例の頭部装着型表示装置100では、外光が表示画像に及ぼす影響が小さい場合には画像補正を行わないので、使用者の視認性を損なわず、画像処理の作業負担を少なくすることができ、また、外光の分光輝度分布に対する過度な補正を行わないので、外光が変化した場合に、補正値が大きすぎず、使用者が違和感のない画像を視認することができる。
また、本実施例の頭部装着型表示装置100では、操作部135が操作されると、画像処理部160は、自動的に表示画像を生成するので、使用者は複雑な操作をすることなく、外光の影響を受けても原画像に忠実な画像を視認することができる。
B.第2実施例:
図8は、第2実施例における頭部装着型表示装置100の画像処理の流れを示すフローチャートである。第2実施例では、外光の分光輝度分布の波長範囲と目標分光輝度分布である白色光の波長範囲との割合によって補正値を算出することが第1実施例と異なり、図8に示すステップS420ないしステップS450の画像処理が第1実施例と異なる。
操作部135が操作されると、CPU140は、外部機器OAからコンテンツデータを取得する(ステップS410)。次に、検出部62は、外光の分光輝度分布を検出して、検出結果を画像処理部160に送信する(ステップS420)。図9は、外光の分光輝度分布の検出結果の一例を示す説明図である。図9には、外光の分光輝度分布の検出結果を実線で示している。第2実施例で用いる外光センサー64のR、G、Bの3チャンネルによる検出結果は、それぞれ、図9の曲線Cr’、Cg’、Cb’のような曲線となる。また、曲線Cr’の波長範囲はλrであり、曲線Cg’の波長範囲はλgであり、曲線Cb’の波長範囲はλbである。図9には、白色光の分光輝度分布におけるR成分を曲線Srで示している。なお、白色光の分光輝度分布におけるG成分およびB成分は、曲線Cg’および曲線Cb’とほぼ同じ分光輝度分布となるため、図9には示していない。
次に、画像処理部160は、検出された外光の分光輝度分布が分布する波長範囲を予め設定された目標分光輝度分布が分布する波長範囲と比較する(ステップS430)。第2実施例では、第1実施例と同様に外光センサー64に白色光が入力された場合の各チャンネルの波長範囲間の比が、目標分光輝度分布が分布する波長範囲間の比として設定されている。例えば、外光センサー64に白色光が入力された場合の波長範囲は、Rチャンネルが580−680nmであり、Gチャンネルが490−590nmであり、Bチャンネルが410−510nmであるので、目標分光輝度分布が分布する波長範囲間の比は、各チャンネルの感度波長範囲の比=100nm:100nm:100nm(1:1:1)である。画像処理部160は、検出された波長範囲間の比率を、目標分光輝度分布を表す波長範囲間の比(例えば、1:1:1)と比較する。これにより、外光の色の白色からのずれ量が検出される。
次に、画像処理部160は、上記比較の結果が、補正実行条件に該当するか否かを判定する(ステップS440)。第2実施例では、検出された波長範囲λr、λg、λbを目標分光輝度分布の対応する成分の波長範囲で除した割合の各成分間の差が第3の閾値Th3未満である場合には、画像補正を実行せず、当該割合が第3の閾値Th3以上である場合には、画像補正を実行するものとしている。補正実行に該当しないと判断された場合には(ステップS440:NO)、画像補正は実行されず、原画像データに基づく画像が表示される(ステップS470)。一方、補正実行条件に該当すると判断された場合には、画像補正が実行される。
画像処理部160は、補正実行条件に該当すると判断された場合には、補正値を算出する(ステップS450)。補正値は、検出された外光の色の白色からのずれ量に基づき算出される。具体的には、例えば、G成分を基準とする場合に、R成分の波長範囲λrを白色光におけるR成分の波長範囲で割った割合とG成分の波長範囲λgを白色光におけるG成分の波長範囲で割った割合との差分に所定の係数を乗じた値がR成分の補正値とされる。例えば、G成分の波長範囲λgを白色光におけるG成分の波長範囲(100nm)で除した比率Rgを基準の1とする場合に、B成分の波長範囲λbを白色光におけるB成分の波長範囲(100nm)で除した比率Rbは1であり、R成分の波長範囲λrを白色光におけるR成分の波長範囲(100nm)で除した比率Rrは0.25(25%)である。R成分の値Rrは、G、B成分の比率Rg、比率Rbよりも0.75(75%)小さい。
第2実施例では、第3の閾値Th3は0.4(40%)に設定されている。例えば、R成分のずれ量は0.75である場合には、第3の閾値Th3の0.4以上であるため、補正値の算出が行われる。当該ずれ量が第4の閾値Th4未満である場合には、補正値は、当該ずれ量に所定の係数を乗じた値となる。ただし、当該ずれ量が第4の閾値Th4以上である場合には、補正値は、当該ずれ量ではなく、第4の閾値Th4に所定の係数を乗じた値となる。本実施例では、第4の閾値Th4は0.7(70%)に設定されている。R成分のずれ量は0.75である場合には、第4の閾値Th4の0.7以上であるため、補正値は、第4の閾値Th4に所定の係数を乗じた値となる。
次に、画像処理部160は、補正値を用いて補正後の表示画像を生成し(ステップ460)、画像表示部20は、補正後の表示画像を表示する(ステップS470)。
以上説明したように、第2実施例の頭部装着型表示装置100では、画像処理部160は、外光の分光輝度分布の各成分の波長範囲を目標分光輝度分布の各成分の波長範囲で割った割合に基づき算出した補正値を用いて表示用画像データを生成する。外光の分光輝度分布と目標の分光輝度分布とにおける一組の輝度指標値間で差分がなくても、外光の分光輝度分布の波長範囲に偏りがあると、使用者が視認する表示画像に影響を及ぼす。そのため、第2実施例の頭部装着型表示装置100では、外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける一組の輝度指標値間で差分がない場合でも、外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける波長範囲に基づいて補正値が算出されるため、外光の影響を抑制して原画像と同じような画像を使用者に視認させることができる。
また、第2実施例の頭部装着型表示装置100では、外光の分光輝度分布において検出された波長範囲λr、λg、λbを目標分光輝度分布の対応する成分の感度波長範囲で除した割合の各成分間の差が第3の閾値Th3未満である場合には、画像補正を実行せず、当該割合が第3の閾値Th3以上である場合には、画像補正を実行するものとしている。また、画像補正を実行する場合に、分光輝度分布の各成分間の割合の差分が第4の閾値Th4以上である場合には、補正値は、当該差分ではなく、第4の閾値Th4に所定の係数を乗じた値となる。そのため、第2実施例の頭部装着型表示装置100では、外光が表示画像に及ぼす影響が小さい場合には画像補正を行わないので、使用者の視認性を損なわず、画像処理の作業負担を少なくすることができ、また、外光の分光輝度分布に対する過度な補正を行わないので、外光が変化した場合に、補正値が大きすぎず、使用者が違和感のない画像を視認することができる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1:変形例1:
上記実施例の頭部装着型表示装置100では、外光の分光輝度分布におけるRGB成分、目標分光輝度分布、第1の閾値Th1、第2の閾値Th2、第3の閾値Th3、第4の閾値Th4等について、具体的に数値や曲線等で示したが、この数値や曲線等に限られず、種々変形可能である。
上記実施例の頭部装着型表示装置100では、画像処理部160は、第1実施例において外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける一組の輝度指標値の各成分における差分によって補正値を算出し、第2実施例において外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける各成分の波長範囲の割合によって補正値を算出したが、原画像の補正の方法は種々変形可能である。例えば、画像処理部160は、RGBの各成分における差分によって補正した後に、さらに、RGBの各成分における波長範囲の割合によって補正値を算出してもよい。
C2.変形例2:
上記実施例の頭部装着型表示装置100では、検出部62は、右光学像表示部26と左光学像表示部28とを接続している眉間に対応する位置に形成されているとしたが、検出部62の数や位置については種々変形可能である。例えば、検出部62は、使用者の右眼に入射する外光を検出する右眼検出部と、使用者の左眼に入射する外光を検出する左眼検出部と、を含んでいてもよい。この場合、右眼検出部が検出した外光の分光輝度分布と左眼検出部が検出した外光の分光輝度分布とを平均して、上記実施例における外光輝度分布として目標分光輝度分布との比較を行ってもよい。この変形例の頭部装着型表示装置100では、検出部62は、複数の位置における外光の分光輝度分布を検出し、画像処理部160は、複数の位置における外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける一組の輝度指標値の差分に基づいて表示用画像データを生成するので、検出部62が検出する外光が1つの場合に比べて、より使用者に視認しやすい表示画像を提供することができる。
また、検出部62が右眼検出部と左眼検出部とを含む場合に、画像処理部160は右眼用検出部が検出した外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける輝度に基づき調整した右眼用画像データを生成して、画像表示部20は右光学像表示部26に右眼用画像を表示し、同じように、画像処理部160は左眼用画像データを生成して、画像表示部20は左光学像表示部28に左眼用画像を表示してもよい。この変形例の頭部装着型表示装置100では、右眼と左眼とで検出された外光に応じて、画像表示部20が右光学像表示部26と左光学像表示部28とに別々の表示画像を表示するので、右眼と左眼とで検出される外光が異なる場合であっても、使用者に視認しやすい表示画像を提供することができる。
また、検出部62が複数の位置で外光の分光輝度分布の検出を行う場合に、画像処理部160は、各位置で検出した外光の分光輝度分布における各一組の輝度指標値間の差に第5の閾値Th5以上の差分が生じている場合に原画像を調整する補正値を算出して表示画像を生成し、そうでない場合には原画像を表示画像としてもよい。具体的には、例えば、右眼検出部が検出した外光のR成分の輝度と左眼検出部が検出したR成分の輝度とが異なる場合に、R成分間における輝度の差分が第5の閾値Th5以上であれば、画像処理部160は、右眼検出部と左眼検出部とで検出される外光は異なる分光輝度分布であると判定して、補正値を算出する。また、比率間の差分が第5の閾値Th5未満であれば、画像処理部160は、右眼検出部と左眼検出部とで検出される外光は同じ分光輝度分布であると判定して、補正値を算出しない。この変形例の頭部装着型表示装置100では、検出部62が複数の位置における外光の分光輝度分布を検出する場合に、各位置で検出したRGBの各成分の差分が第5の閾値Th5未満の場合には、画像表示部20に原画像を表示する。そのため、この変形例の頭部装着型表示装置100では、検出部62がある1つの位置において外光の誤検出を行っても、画像処理部160が画像補正を行わないので、使用者の視認性を損なわず、画像処理の作業負担を少なくすることができる。
C3.変形例3:
上記実施例の頭部装着型表示装置100では、画像処理部160は、外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布との差分に基づいて原画像データを調整したが、外光の分光輝度分布における一組の輝度指標値に応じて、画像表示部20が生成する画像光の輝度を調整してもよい。例えば、画像処理部160は、検出部62が検出した外光の分光輝度分布におけるG成分の輝度が高く、使用者に表示画像を認識させづらいと判断した場合には、画像表示部20が表示画像の輝度を上げる。例えば、フォトダイオード等の検出部62を用いて輝度を検出し、画像表示部20の輝度が検出した輝度の10倍になるように画像表示部20が輝度を調整することで、使用者は表示画像を視認しやすくなる。そのため、この変形例の頭部装着型表示装置100では、画像表示部20は、検出した一組の輝度指標値に応じて表示画像の輝度を調整するので、より外光の影響を抑制して原画像と同じような画像を使用者に視認させることができる。
また、上記実施例では、検出部62の外光センサー64は、R、G、Bの3チャンネルで分光輝度分布を検出するRGBカラーセンサーであるが、検出部62として用いる外光センサー64は種々変形可能である。例えば、外光センサー64に分光放射輝度計、または、色彩輝度計を用いることも可能である。外光センサー64が分光放射輝度計の場合、外光の分光輝度分布をRGB成分に分解せずに検出して、外光と表示画像とが合成されて使用者に視認される分光輝度分布が白色光の分光輝度分布となるような目標分光輝度分布を設定する。画像処理部160は、外光の分光輝度分布と設定した目標分光輝度分布とにおける一組の輝度指標値の差分をRGB成分に分解して、当該差分に基づいて原画像データを調整してもよい。
C4:変形例4:
上記実施例の頭部装着型表示装置100では、画像処理部160は、第1の閾値Th1、第2の閾値Th2、第3の閾値Th3、第4の閾値Th4、第5の閾値Th5を用いて、原画像を補正するか否かを判定したが、必ずしも閾値を用いて判定する必要はなく、補正の有無の判定については種々変形可能である。例えば、画像処理部160は、閾値を何ら設定せずに、外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布とにおける一組の輝度指標値間のRGB成分との差分があるか否かのみによって、原画像を補正するか否かを判定してもよい。
上記実施例の頭部装着型表示装置100では、目標分光輝度分布は白色光の分光輝度分布としたが、種々変形可能である。頭部装着型表示装置100の使用状況下によっては、目標分光輝度分布は白色光以外の分光輝度分布であってもよいし、使用者が状況に応じて適時、操作部135を操作することで目標分光輝度分布を変更できるとしてもよい。
上記実施例の頭部装着型表示装置100では、操作部135が操作されると、自動的に画像処理が行われるが、必ずしもこの態様に限られず、種々変形可能である。例えば、画像表示部20にOSD表示をして、画像処理を行うか否かの決定を使用者に求める構成としてもよい。また、補正後の表示画像を画像表示部20に一時的に表示させて、使用者が操作部135を操作することで、画像処理部160は、さらに使用者の見たい表示画像へとRGB成分を補正してもよい。
C5:変形例5:
また、上記実施例の頭部装着型表示装置100の構成において、オペレーティングシステム150と画像処理部160と表示制御部190と音声処理部170とは、CPU140がソフトウェアを実行することにより実現されるとしているが、電子回路といったハードウェアによって実現されるとしてもよい。また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータープログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
また、上記実施例では、外部機器OAからコンテンツデータが供給されるとしているが、頭部装着型表示装置100の制御部10の記憶部120にコンテンツデータが格納され、記憶部120に格納されたコンテンツデータに基づき画像が表示されるとしてもよい。
また、上記実施例の頭部装着型表示装置100の構成において、制御部10に設けられた方向キー16を省略したり、方向キー16やトラックパッド14に加えて操作用スティック等の他の操作用インターフェイスを設けたりしてもよい。また、制御部10は、キーボードやマウス等の入力デバイスを接続可能な構成であり、キーボードやマウスから入力を受け付けるものとしてもよい。また、制御部10に無線LAN等の通信部を設けてもよい。
また、上記実施例の頭部装着型表示装置100の構成において、制御部10と画像表示部20とが接続部40により有線接続されるとしているが、制御部10と画像表示部20とが、無線LANや赤外線通信、Bluetooth(登録商標)等の信号伝送路を介して接続されるとしてもよい。
また、上記実施例の頭部装着型表示装置100の構成において、画像表示部20が眼鏡のように装着するHMDであるとしているが、画像表示部20が通常の平面型ディスプレイ装置(液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、有機エレクトロルミネッセンス(Electro-Luminescence:EL)ディスプレイ装置等)であるとしてもよい。この場合にも、制御部10と画像表示部20との間の接続は、有線の信号伝送路を介した接続であってもよいし、無線の信号伝送路を介した接続であってもよい。このようにすれば、制御部10を、通常の平面型ディスプレイ装置のリモコンとして利用することができる。また、画像表示部として、眼鏡のように装着する画像表示部20に代えて、例えば帽子のように装着する画像表示部といった他の形状の画像表示部を採用してもよい。また、イヤホン32、34は省略してもよい。
また、上述した実施形態における構成要素のうち、独立請求項に記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略、または、組み合わせが可能である。
10…制御部
11…決定キー
12…点灯部
13…表示切替キー
14…トラックパッド
15…輝度切替キー
16…方向キー
17…メニューキー
18…電源スイッチ
20…画像表示部
21…右保持部
22…右表示駆動部
23…左保持部
24…左表示駆動部
26…右光学像表示部
28…左光学像表示部
32…右イヤホン
34…左イヤホン
40…接続部
42…右コード
44…左コード
46…連結部材
48…本体コード
51…送信部
52…送信部
53…受信部
62…検出部
64…外光センサー
100…頭部装着型表示装置
120…記憶部
130…電源
135…操作部
140…CPU
150…オペレーティングシステム
160…画像処理部
170…音声処理部
180…インターフェイス
190…表示制御部
201…右バックライト制御部
202…左バックライト制御部
211…右LCD制御部
212…左LCD制御部
221…右バックライト
222…左バックライト
241…右LCD
242…左LCD
251…右投写光学系
252…左投写光学系
261…右導光板
262…左導光板
λr…波長範囲
λg…波長範囲
λb…波長範囲
Th1…第1の閾値
Th2…第2の閾値
Th3…第3の閾値
Th4…第4の閾値
Th5…第5の閾値

Claims (14)

  1. 光学透過型の頭部装着型表示装置であって、
    原画像データを取得する取得部と、
    外光の分光輝度分布を検出する検出部と、
    前記検出した外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布との差分に基づき、前記原画像データを調整して表示用画像データを生成する画像補正部と、
    前記表示用画像データに基づいて画像光を生成し、使用者に前記画像光を虚像として認識させる画像表示部と、を備える、頭部装着型表示装置。
  2. 請求項1に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記検出部は、前記分光輝度分布を表す一組の輝度指標値を取得し、
    前記画像補正部は、前記一組の輝度指標値間の大小関係が前記目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値間の大小関係と異なる場合に、前記大小関係間の差分に基づいて算出した補正値を用いて前記原画像データを調整して前記表示用画像データを生成する、頭部装着型表示装置。
  3. 請求項2に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値における各輝度指標値は互いに同じ値である、頭部装着型表示装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記画像補正部は、前記大小関係間の差分が第1の閾値以上である場合には前記調整を行い、前記大小関係間の差分が前記第1の閾値未満である場合には前記調整を行わない、頭部装着型表示装置。
  5. 請求項2または請求項3に記載の頭部装着型装置であって、
    前記補正値は、前記大小関係間の差分が第2の閾値以上の場合には前記第2の閾値を用い、前記大小関係間の差分が前記第2の閾値未満の場合には前記大小関係間の差分を用いる、頭部装着型表示装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記画像補正部は、前記外光の分光輝度分布が分布する波長範囲を前記目標分光輝度分布が分布する波長範囲で割った前記波長範囲間の割合に基づいて算出した補正値を用いて前記原画像データを調整して前記表示用画像データを生成する、頭部装着型表示装置。
  7. 請求項6に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記画像補正部は、前記割合の差分が第3の閾値以上である場合には前記調整を行い、前記割合の差分が前記第3の閾値未満である場合には前記調整を行わない、頭部装着型表示装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記補正値は、前記割合の差分が第4の閾値以下である場合には前記第4の閾値を用い、前記割合の差分が前記第4の閾値未満の場合には前記割合の差分を用いる、頭部装着型表示装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記検出部は、複数の位置における前記分光輝度分布を検出し、
    前記画像補正部は、前記複数の位置における各前記分光輝度分布と前記目標分光輝度分布との差分に基づき、前記表示画像用データを生成する、頭部装着型表示装置。
  10. 請求項9に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記検出部は、使用者の右眼の視線方向における前記分光輝度分布を検出する右眼用検出部と、左眼の視線方向における前記分光輝度分布を検出する左眼用検出部と、を含み、
    前記表示用画像データは、前記右眼用検出部が検出した前記分光輝度分布と前記目標分光輝度分布との差分に基づき前記原画像データを調整した右眼用表示用画像データと、前記左眼用検出部が検出した前記分光輝度分布と前記目標分光輝度分布との差分に基づき前記原画像データを調整した左眼用表示用画像データと、を含み、
    前記画像表示部は、前記右眼用表示用画像データに基づいて右眼用画像光を生成して使用者の右眼に前記右眼用画像光を虚像として認識させる右眼用画像表示部と、前記左眼用表示用画像データに基づいて左眼用画像光を生成して使用者の左眼に前記左眼用画像光を虚像として認識させる左眼用画像表示部と、を含む、頭部装着型表示装置。
  11. 請求項9に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記画像補正部は、前記複数の位置における前記分光輝度分布の各前記一組の輝度指標値と前記目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値との間に第5の閾値以上の差分が生じている場合には前記表示用画像データを生成し、前記複数の位置において少なくとも1つの前記分光輝度分布の前記一組の輝度指標値と前記目標分光輝度分布を表す一組の輝度指標値との間に前記第5の閾値未満の差分が生じている場合には前記原画像データを前記表示用画像データとする、頭部装着型表示装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記画像表示部は、前記一組の輝度指標値に応じて前記画像光の輝度を調整する、頭部装着型表示装置。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の頭部装着型装置であって、さらに、
    使用者からの操作を受け付ける操作部と、を備え、
    前記画像補正部は、前記画像表示部に前記原画像データに基づく画像を表示する操作が受け付けられると、前記表示用画像データを自動的に生成する、頭部装着型表示装置。
  14. 画像データに基づいて画像光を生成して使用者に画像光を虚像として認識させる画像表示部を有し、使用者が外景を視認できる光学透過型の頭部装着型表示装置の制御方法であって、
    原画像データを取得する第1の工程と、
    外光の分光輝度分布を検出する第2の工程と、
    前記検出した外光の分光輝度分布と目標分光輝度分布との差分に基づき、前記原画像データを調整して表示用画像データを生成する第3の工程と、を備える、頭部装着型表示装置の制御方法。
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