JP2013191077A - スキル評価装置、スキル評価方法、及びプログラム - Google Patents

スキル評価装置、スキル評価方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】幅広い業務について、各人材が各業務に関するスキルをどれくらい有しているかを定量的かつ客観的に評価する。
【解決手段】スキル評価装置1の作業分析部122は、プロジェクトにおける管理対象物の品質生産性のデータから得られる各説明変数の実績値を、OLL情報から求められた各作業者の操作対象物別の実作業時間に基づいて配分し、作業者毎に操作対象物別の各説明変数の実績値をスキル項目別にまとめて各説明変数の実績値を算出する。スキル評価モデル作成部123は、教師データが与えられた作業者について算出されたスキル項目毎の各説明変数の実績値と、当該作業者のスキル項目毎のスキル評価値とからスキル評価モデルを作成する。スキル評価部124は、作成されたスキル評価モデルを適用し、作業分析部122が評価対象の作業者について求めたスキル項目別の各説明変数の実績値から、当該作業者のスキル項目毎のスキル評価値を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スキル評価装置、スキル評価方法、及びプログラムに関する。
企業の開発現場では、複数人が共同して開発作業を行い、設計書、プログラム等の成果物を作成する。企業では、この作成された成果物のバグ密度やエラー密度等から、プロジェクト全体としての業務スキルレベルのおおまかな把握を行っていた。
一方、特許文献1には、個々のオペレータの対応時間の平均値と、オペレータ全体の対応時間の平均値を計算し、これらの平均値に基づいて、オペレータ業務についてのスキル値を算出する技術が開示されている。
特開2005−258551号公報
企業では、業務に従事する人材を、各人材がどのような知識を持っているかに基づいて決定することが重要である。つまり、人材を適切に配置するためには、各人材について業務に必要なスキルの有無を把握する必要がある。例えば、更改型案件において生産性の高い開発体制を決定するためには、既存システムの開発に関して、誰が、どの部分に、どの程度精通しているかを把握する必要がある。しかし、従来は、プロジェクト全体としての業務スキルレベルを把握するのみであり、成果物を誰がどの程度作成していたのかを把握することが困難であった。従って、各人材について各業務のスキルレベルを把握するのも困難であった。
上述した特許文献1では、オペレータの業務についてスキル値を算出している。しかし、企業には様々な業務があり、それらの業務における各人材のスキルを定量的かつ客観的に把握したい、という要望がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、幅広い業務について、各人材が各業務に関するスキルをどれくらい有しているかを定量的かつ客観的に評価するスキル評価装置、スキル評価方法、及びプログラムを提供する。
本発明の一態様は、作業者、当該作業者が作業者端末で実行したアプリケーション、前記アプリケーションの操作日時、前記作業者が前記アプリケーションを利用して操作した操作対象物、前記操作対象物への操作量、及び前記操作対象物への作業時間を示すオフィスライフログ情報を記憶するオフィスライフログ記憶部と、プロジェクトにおける管理対象物の品質生産性の実績値を示す生産データを記憶する生産データ記憶部と、前記操作対象物から前記管理対象物を判定する条件を示す管理対象物判定フィルタデータと、前記操作対象物に対応したスキル項目を示すスキル項目判定条件データとを記憶するスキル情報記憶部と、前記オフィスライフログ情報に基づいて前記操作対象物毎の前記操作量を前記作業者別に算出し、前記管理対象物判定フィルタデータにより示される前記操作対象物に対応する前記管理対象物と、前記スキル項目判定条件データにより示される前記操作対象物に対応するスキル項目と、前記作業者別に算出した前記操作対象物の前記操作量とに基づいて、前記作業者毎に、前記生産データから得られる前記管理対象物の前記品質生産性の実績値を前記操作対象物別に配分し、スキル項目別にまとめて各品質生産性の実績値を算出する作業分析部と、前記スキル項目毎に、説明変数からスキル評価値を算出するスキル評価モデルに、評価対象の前記作業者について前記作業分析部が算出した前記スキル項目の前記品質生産性の実績値を前記説明変数の値として入力し、当該評価対象の作業者の前記スキル項目毎のスキル評価値を算出するスキル評価部と、を備えることを特徴とするスキル評価装置である。
上述したスキル評価装置において、作業分析部は、前記オフィスライフログ情報が示す前記作業者、前記操作対象物、前記操作日時及び作業時間と、当該オフィスライフログ情報が示す前記操作対象物、前記操作量及び前記作業時間のうち1以上に基づいて判断される作業種別とにより前記オフィスライフログ情報を同一の作業に分類し、分類した同一の作業の前記オフィスライフログ情報が示す前記操作量を集計して前記操作対象物毎の前記操作量を前記作業者別に算出し、前記管理対象物判定フィルタデータにより前記操作対象物に対応する前記管理対象物を判定するとともに前記スキル項目判定条件データから前記操作対象物に対応するスキル項目を読み出し、前記作業者毎に、前記生産データから得られる前記管理対象物の前記品質生産性の実績値を当該管理対象物に対応する前記操作対象物の前記操作量に基づいて配分し、配分した前記品質生産性の実績値を前記操作対象物に対応する前記スキル項目毎に集計するようにしてもよい。
本発明の一態様は、上述したスキル評価装置であって、前記プロジェクトの業務領域、当該プロジェクトに含まれる工程、及び前記工程における前記管理対象物を示すプロジェクトプロフィール情報を記憶するプロジェクト情報記憶部をさらに備え、前記スキル情報記憶部は、前記スキル項目に対応した業務領域を示すスキル項目データをさらに記憶し、前記作業分析部は、前記操作対象物に対応する前記管理対象物により前記プロジェクトプロフィール情報から前記工程及び当該工程の前記業務領域を特定し、前記作業者別に、前記オフィスライフログ情報に基づいて算出される前記操作対象物への作業時間を、当該操作対象物により特定される前記工程毎に集計し、集計した前記工程毎の作業時間を前記工程が属する業務領域毎に集計し、集計した前記工程毎の作業時間を前記工程が属する業務領域毎に集計し、前記スキル評価部は、前記スキル項目データに基づいて前記スキル項目により特定される業務領域について前記作業分析部が集計した前記評価対象の作業者の前記作業時間をさらに前記説明変数の値として入力し、当該評価対象の作業者の前記スキル項目毎の前記スキル評価値を算出する、ことを特徴とする。
本発明の一態様は、上述したスキル評価装置であって、前記スキル項目判定条件データは、前記アプリケーションに対応したスキル項目をさらに示し、前記作業分析部は、前記作業者別に、前記オフィスライフログ情報に基づいて前記アプリケーション毎の作業時間を集計するとともに、前記スキル項目判定条件データに基づいて前記アプリケーションに対応する前記スキル項目を特定し、前記スキル評価部は、前記評価対象の前記作業者について前記作業分析部が集計した、前記スキル項目に対応する前記アプリケーション毎の作業時間をさらに前記説明変数の値として入力し、当該評価対象の作業者の前記スキル項目毎の前記スキル評価値を算出する、ことを特徴とする。
本発明の一態様は、上述したスキル評価装置であって、教師データが示す作業者のスキル項目毎のスキル評価値を目的変数とし、前記教師データが示す前記作業者について前記作業分析部が算出した前記スキル項目の前記品質生産性の実績値を前記説明変数とした機械学習により前記スキル評価モデルを生成するスキル評価モデル作成部をさらに備える、ことを特徴とする。
本発明の一態様は、上述したスキル評価装置であって、前記スキル項目は、業務領域または技術領域に対応することを特徴とする。
本発明の一態様は、スキル評価装置が実行するスキル評価方法であって、スキル評価装置が実行するスキル評価方法であって、前記スキル評価装置は、作業者、当該作業者が作業者端末で実行したアプリケーション、前記アプリケーションの操作日時、前記作業者が前記アプリケーションを利用して操作した操作対象物、前記操作対象物への操作量、及び前記操作対象物への作業時間を示すオフィスライフログ情報を記憶するオフィスライフログ記憶部と、プロジェクトにおける管理対象物の品質生産性の実績値を示す生産データを記憶する生産データ記憶部と、前記操作対象物から前記管理対象物を判定する条件を示す管理対象物判定フィルタデータと、前記操作対象物に対応したスキル項目を示すスキル項目判定条件データとを記憶するスキル情報記憶部とを備え、作業分析部が、前記オフィスライフログ情報に基づいて前記操作対象物毎の前記操作量を前記作業者別に算出し、前記管理対象物判定フィルタデータにより示される前記操作対象物に対応する前記管理対象物と、前記スキル項目判定条件データにより示される前記操作対象物に対応するスキル項目と、前記作業者別に算出した前記操作対象物の前記操作量とに基づいて、前記作業者毎に、前記生産データから得られる前記管理対象物の前記品質生産性の実績値を前記操作対象物別に配分し、スキル項目別にまとめて各品質生産性の実績値を算出する作業分析過程と、スキル評価部が、前記スキル項目毎に、説明変数からスキル評価値を算出するスキル評価モデルに、評価対象の前記作業者について前記作業分析過程において算出された前記スキル項目の前記品質生産性の実績値を前記説明変数の値として入力し、当該評価対象の作業者の前記スキル項目毎のスキル評価値を算出するスキル評価過程と、を有することを特徴とするスキル評価方法である。
本発明の一態様は、コンピュータを、作業者、当該作業者が作業者端末で実行したアプリケーション、前記アプリケーションの操作日時、前記作業者が前記アプリケーションを利用して操作した操作対象物、前記操作対象物への操作量、及び前記操作対象物への作業時間を示すオフィスライフログ情報を記憶するオフィスライフログ記憶部、プロジェクトにおける管理対象物の品質生産性の実績値を示す生産データを記憶する生産データ記憶部、前記操作対象物から前記管理対象物を判定する条件を示す管理対象物判定フィルタデータと、前記操作対象物に対応したスキル項目を示すスキル項目判定条件データとを記憶するスキル情報記憶部、前記オフィスライフログ情報に基づいて前記操作対象物毎の前記操作量を前記作業者別に算出し、前記管理対象物判定フィルタデータにより示される前記操作対象物に対応する前記管理対象物と、前記スキル項目判定条件データにより示される前記操作対象物に対応するスキル項目と、前記作業者別に算出した前記操作対象物の前記操作量とに基づいて、前記作業者毎に、前記生産データから得られる前記管理対象物の前記品質生産性の実績値を前記操作対象物別に配分し、スキル項目別にまとめて各品質生産性の実績値を算出する作業分析部、前記スキル項目毎に、説明変数からスキル評価値を算出するスキル評価モデルに、評価対象の前記作業者について前記作業分析部が算出した前記スキル項目の前記品質生産性の実績値を前記説明変数の値として入力し、当該評価対象の作業者の前記スキル項目毎のスキル評価値を算出するスキル評価部、として機能させるプログラムである。
本発明によれば、幅広い業務について、各人材が各業務に関するスキルをどれくらい有しているかを定量的かつ客観的に評価することができる。
本発明の一実施形態によるスキル評価システムの機能ブロック図である。 同実施形態によるOLL情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態によるプロジェクトプロフィール情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態による個人プロフィール情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態による生産データのデータ構成例を示す図である。 同実施形態によるスキル項目判定条件データのデータ構成例を示す図である。 同実施形態による管理対象物判定フィルタデータのデータ構成例を示す図である。 同実施形態によるスキルレベル算出説明変数データのデータ構成例を示す図である。 同実施形態によるスキル項目データのデータ構成例を示す図である。 同実施形態による教師データのデータ構成例を示す図である。 同実施形態による基本制御処理の処理フローを示す図である。 同実施形態による情報受付処理の処理フローを示す図である。 同実施形態による作業分析処理の処理フローを示す図である。 同実施形態によるスキル項目別説明変数算出処理の処理フローを示す図である。 同実施形態による作業時間算出処理の処理フローを示す図である。 同実施形態による「同一の作業」とみなす条件の例を示す図である。 同実施形態による管理対象物判定基準データのデータ構成例を示す図である。 同実施形態による操作種別判定基準データのデータ構成例を示す図である 同実施形態によるWBS情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態によるWBS作業実施判定基準データのデータ構成例を示す図である。 同実施形態による作業単位情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態による日別作業単位情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態による管理対象物別作業単位情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態によるWBS別作業単位情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態による業務領域別作業時間情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態によるアプリケーション操作時間算出処理の処理フローを示す図である。 同実施形態によるアプリケーション別作業時間情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態によるスキル項目別アプリケーション操作時間情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態によるスキル項目別貢献度適用生産データ生成の処理フローを示す図である。 同実施形態による操作対象物別キータッチ回数情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態によるスキル項目別操作対象物作業時間情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態による管理対象物別キータッチ回数情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態による操作対象物別貢献度適用生産データ情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態による第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態による第2スキル項目別貢献度適用生産データ情報のデータ構成例を示す図である。 同実施形態によるスキル項目別説明変数データのデータ構成例を示す図である。 同実施形態によるスキル評価モデル作成処理の処理フローを示す図である。 同実施形態によるスキル評価処理の処理フローを示す図である。 同実施形態によるスキル評価結果の出力イメージを示す図である。 同実施形態による複数の作業者のスキル比較の出力イメージを示す図である。 同実施形態による学習効果確認のためのスキル評価結果の出力イメージを示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるスキル評価システムの機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみ抽出して示してある。同図に示すように、スキル評価システムは、ネットワーク9に接続されるスキル評価装置1、作業者端末2、及び管理者端末3により構成される。同図に示すように、作業者端末2は複数台が備えられる。また、同図においては、管理者端末3を1台のみ示しているが、複数台を備え得る。
スキル評価装置1は、例えば、1台または複数台のサーバコンピュータなどのコンピュータ装置により実現され、通信制御インタフェース部11(以下、「通信制御IF部11」と記載する。)、制御部12、及び記憶部13を備えて構成される。
通信制御IF部11は、ネットワーク9を介したデータの送受信を制御する。
記憶部13は、作業者情報データベース131(以下、「データベース」を「DB」と記載する。)、作業分析結果DB136、スキル評価モデルDB137、及びスキル評価結果DB138を備えて構成される。
作業者情報DB131は、オフィスライフログDB132(以下、「OLLR132」と記載する。)、プロジェクト情報DB133(以下、「PJ情報DB133」と記載する。)、生産データDB134、及びスキル情報DB135を備えて構成される。
OLLR132は、作業者端末2における操作履歴であるオフィスライフログ情報(以下、「OLL情報」と記載する。)を記憶する。OLL情報には、作業者を識別する情報、作業者が使用しているアプリケーション、作業者がアプリケーションを使用して操作したファイルなどの操作対象物、作業者による操作量を表すキータッチ回数、アプリケーションの操作時間、操作対象物に対する操作内容などの情報が含まれる。
PJ情報DB133は、各プロジェクトのプロジェクトプロフィール情報や、各作業者の個人プロフィール情報を含むプロジェクト(PJ)情報を記憶する。プロジェクトプロフィール情報には、プロジェクトの工程(作業区分)を示すWBS(Work Breakdown Structure)の情報や、管理対象物の情報が含まれる。管理対象物の情報には、例えば、WBSを実施したときの成果として生成される成果物や、前工程のWBSで作成され、あるいは予め生成され、現在のWBSを実施する際に参照される参照物などが管理対象物として示される。
生産データDB134は、各プロジェクトの管理対象物に対する品質生成性の実績値を示す生産データを記憶する。具体的には、品質生成性の実績値は、例えば、管理対象物に対する量的な実績値(例えば、レビューを行ったドキュメントの枚数、プログラムバグの混入原因毎の件数など)、管理対象物に対する質的な実績値(例えば、レビューにおけるエラー密度、プログラムにおけるバグ密度など)である。
スキル情報DB135は、スキル項目判定条件データ、管理対象物判定フィルタデータ、スキルレベル算出説明変数データ、スキル項目データ、教師データを含むスキル情報を記憶する。スキル項目判定条件データは、アプリケーションや操作対象物がいずれのスキル項目に対応しているかを示す。管理対象物判定フィルタデータは、操作対象物がプロジェクトの管理対象物であるかを判定するための条件を示す。スキルレベル算出説明変数データは、各説明変数に対応したプロジェクト全体の成果物の量的な実績値及び質的な実績値を、各作業者へどのように分配するかを示す。説明変数とは、各個人のスキルレベルを定量的に表したスキル評価値を算出するために用いられるパラメータである。スキル項目データは、各人材に求められるスキル項目のリストと、各スキル項目が属する業務領域または技術領域を示す。教師データは、説明変数から各スキル項目のスキル評価値を算出するアルゴリズムであるスキル評価モデルを作成するために用いられるデータであり、作業者のスキル項目毎のスキル評価値を示す。
制御部12は、情報受付部121、作業分析部122、スキル評価モデル作成部123、及びスキル評価部124を備えて構成される。
情報受付部121は、作業者端末2から受信したOLL情報や、管理者端末3から受信したプロジェクト情報、生産データ、及びスキル情報を作業者情報DB131に登録する。作業分析部122は、作業者情報DB131に登録されている各種データに基づいて各作業者のスキル項目別の説明変数の値を算出する。スキル評価モデル作成部123は、教師データが示す作業者のスキル項目毎のスキル評価値と、当該作業者について作業分析部122が算出したスキル項目別の説明変数の値とを用いた機械学習によりスキル評価モデルを作成する。スキル評価部124は、スキル評価対象の作業者について作業分析部122が算出したスキル項目別の説明変数の値を、スキル評価モデル作成部123が作成したスキル評価モデルのパラメータに代入することにより、スキル評価対象の作業者のスキル項目毎のスキル評価値を算出する。
作業者端末2は、例えばパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であり、入力部21、ログ送信部22、及び表示部23を備えて構成される。入力部21は、例えばキーボードやマウスなどあり、作業者による操作を受ける。ログ送信部22は、当該作業者端末2におけるコンピュータ操作履歴を示すOLL情報を生成してスキル評価装置1に送信する。表示部23は、ディスプレイであり、データを表示する。
管理者端末3は、例えばパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であり、入力部31、及び表示部32を備えて構成される。入力部31は、例えばキーボードやマウスなどあり、管理者による操作を受ける。表示部32は、ディスプレイであり、データを表示する。
次に、スキル評価装置1が記憶する各種データについて説明する。
図2は、OLLR132に記憶されるOLL情報のデータ構成例を示す図である。同図に示すように、OLL情報には、操作履歴収集対象のアプリケーションと、当該アプリケーションから取得された情報(操作)が設定され、作業者が使用しているアプリケーション毎に取得対象の情報が異なる。同図においては、操作履歴収集対象のアプリケーションは、「AP(アプリケーション)名」により示される。また、作業者が使用しているアプリケーションに係わらず、OLL情報には、「操作者名(ログオン名)」、「使用マシン名」、「操作日時」、「アプリケーション(AP)起動、終了フラグ」などの共通の情報が設定される。
作業者が使用しているアプリケーションが「文書作成アプリケーション」である場合、共通の情報に加えて、操作内容として「操作対象物名(ファイル名)」、「作業時間(ウィンドウアクティブ時間)」、「キータッチ回数」、「操作名(ファイルオープン/クローズ)」や、操作結果として「ファイルサイズ」、「ページ数」などの情報がOLL情報に設定される。
また、作業者が使用しているアプリケーションが「ウェブブラウザ」である場合、共通の情報に加えて、操作内容として「操作対象物名(URL)」、「作業時間(ウィンドウアクティブ時間)」、「キータッチ回数」、「操作名(入力時のテキストボックス名)」などの情報がOLL情報に設定される。
また、作業者が使用しているアプリケーションが「開発ツールアプリケーション」である場合、共通の情報に加えて、操作内容として「操作対象物名(パースペクティブ名+ファイル名)」、「作業時間(ウィンドウアクティブ時間)」、「キータッチ回数」、「操作名(ファイルオープン/クローズ/試験実行/パースペクティブ切替)」や、操作結果として「文字数」、「ライン数」、「試験実行数、テストエラー数、テスト失敗数」などの情報がOLL情報に設定される。
また、作業者が使用しているアプリケーションが「メールアプリケーション」である場合、共通の情報に加えて、操作内容として「操作対象物名(閲覧/作成)」、「作業時間(ウィンドウアクティブ時間)」、「キータッチ回数」、「操作名」などの情報がOLL情報に設定される。
図3は、PJ情報DB133に記憶されるプロジェクトプロフィール情報のデータ構成例を示す図である。同図に示すように、プロジェクトプロフィール情報には、プロジェクトを特定する「プロジェクトコード」、プロジェクトの「名称」、プロジェクトが属する業務領域を特定する「業務領域ID」、業務領域(プロジェクト)に属する1以上の「WBS」の情報及び「管理対象物」の情報などが設定される。「WBS」の情報には、WBSを特定する「WBS ID」、「WBS名称」、当該WBSの上位のWBSを示す「親WBS ID」、管理対象物の名称で示されるWBSの「成果物」及び「参照物」などが含まれる。「管理対象物」の情報には、管理対象物を特定する「管理対象物ID」、管理対象物の名称を示す「管理対象物名」、管理対象物と判断するための条件を示す「管理対象物判定基準」などが含まれる。
図4は、PJ情報DB133に記憶される個人プロフィール情報のデータ構成例を示す図である。同図に示すように、個人プロフィール情報には、作業者を特定するID(識別情報)である「社員番号」と、当該作業者の「氏名」、「メールアドレス」、「アカウント(ユーザ名)」、「所属」(所属0、所属1)、「役職」などが対応付けて設定される。
図5は、生産データDB134に記憶される生産データのデータ構成例を示す図である。同図に示すように、生産データは、各プロジェクトの「プロジェクトコード」、「プロジェクト名」、当該プロジェクトにおける「レビュー」、「バグ」、「故障」、「試験」、「開発規模」、「仕変設変」などにおける管理対象物毎の量的な実績値及び質的な実績値が設定される。「レビュー」の「管理対象物ドキュメント名/機能名」、「バグ」の「業務・機能名」、「故障」の「修正ドキュメント」、「盛り込みファイル」、「修正モジュール」、「試験」の「プログラム名または機能名」、「開発規模」の「業務・機能」、「仕変設変」の「修正対象物名」は、管理対象物名により示される。以下、管理対象物に対応して生産データに設定されている量的な実績値及び質的な実績値のデータを総称して管理対象物別生産データと呼ぶ。
図6は、スキル情報DB135に記憶されるスキル項目判定条件データのデータ構成例を示す図である。同図に示すように、スキル項目判定条件データは、スキル項目を特定する「スキル項目ID」、スキル項目の名称を示す「スキル項目名」、ならびに、スキル項目に関連する「アプリケーション名」及び「操作ファイル名」を対応付けたデータである。
図7は、スキル情報DB135に記憶される管理対象物判定フィルタデータのデータ構成例を示す図である。同図に示すように、管理対象物判定フィルタデータは、管理対象物の「管理対象物名」と、当該管理対象物のファイル名に設定される特定の文字列など管理対象物と判定する条件を示す「判定フィルタ」とを対応づけたデータである。なお、この管理対象物判定フィルタデータは、例えば、プロジェクトプロフィール情報の「管理対象物判定基準」に基づいて作成される。
図8は、スキル情報DB135に記憶されるスキルレベル算出説明変数データのデータ構成例を示す図である。同図に示すように、スキルレベル算出説明変数データには、説明変数を特定する「説明変数No.」、当該説明変数の「説明変数名称」、「貢献度適用パターン」、「データ入力元」、及び「生産データとの対応」を対応付けたデータである。「貢献度適用パターン」は、プロジェクト全体での実績値を各作業者へどのように分配するかのパターンを示す。パターン「1」は作業者のキータッチ回数で按分することを示し、パターン「2」は全作業者とも同じ値(100%)とすることを示し、パターン「3」はキータッチ回数が最多の作業者に100%、他の作業者は0%とすることを示し、パターン「−」は貢献度には無関係であることを示す。また、「データ入力元」は、各説明変数の値の読み出し元のデータを特定する。データ入力元「A」は後述する第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報(図34参照。)を示し、データ入力元「B」は後述する第2スキル項目別貢献度適用生産データ情報(図35参照。)を示し、データ入力元「C」は後述するスキル項目別操作対象物作業時間情報(図31参照。)を示し、データ入力元「D」は後述するスキル項目別アプリケーション操作時間情報(図28参照。)を示し、データ入力元「E」は後述する業務領域別作業時間情報(図25参照。)を示す。「生産データとの対応」は、説明変数が生産データ(管理対象物別生産データ)の項目に対応する場合、その項目が示される。
図9は、スキル情報DB135に記憶されるスキル項目データのデータ構成例を示す図である。同図に示すように、スキル項目データは、人材を特定する「人材コード」、人材名」、人材に必要な業務領域または技術領域のスキル項目を特定する「スキル項目ID」、スキル項目が属する業務領域または技術領域の「大分類(業界)」、「中分類(業務)」、及び「小分類(業務領域)」を対応付けたデータである。
図10は、スキル情報DB135に記憶される教師データのデータ構成例を示す図である。同図に示すように、教師データは、開始年月日及び終了年月日で示される評価期間と、当該評価期間における作業者別の各スキル項目のスキル評価値を示す。
続いて、本実施形態のスキル評価システムの動作について説明する。
図11は、スキル評価装置1における基本制御処理の処理フローを示す図である。
(ステップS1):まず、スキル評価装置1の情報受付部121は、作業者端末2や管理者端末3から受信した各種データを作業者情報DB131に登録する。
(ステップS2):作業分析部122は、作業者情報DB131に登録された各種データに基づいて、教師データが与えられる各作業者について、スキル評価モデル作成対象期間におけるスキル項目毎の説明変数の値を算出する。
(ステップS3):スキル評価モデル作成部123は、スキル項目毎に、教師データが示すスキル評価モデル作成対象期間における作業者のスキル評価値と、スキル評価モデル作成対象期間について作業分析部122が算出した当該作業者の説明変数の値とを用いた機械学習によりスキル評価モデルを作成する。作業分析部122は、情報受付部121が受信して作業者情報DB131に登録した各種データに基づいて、評価対象の各作業者の評価期間におけるスキル項目毎の説明変数の値を算出する。
(ステップS4):スキル評価部124は、スキル評価対象の作業者について作業分析部122が算出した評価期間におけるスキル項目毎の説明変数の値を、ステップS3においてスキル評価モデル作成部123が作成したスキル評価モデルにパラメータとして代入することにより、スキル評価対象の作業者の評価期間におけるスキル項目毎のスキル評価値を算出する。
図12は、図11のステップS1における情報受付処理の処理フローを示す図である。
各作業者端末2のログ送信部22は、当該作業者端末2におけるコンピュータ操作履歴を示すOLL情報をスキル評価装置1に送信する。スキル評価装置1の情報受付部121は、作業者端末2から受信したOLL情報を、作業者情報DB131内のOLLR132に書き込む(ステップS11)。
管理者端末3は、入力部31により入力されたプロジェクトプロフィール情報、及び個人プロフィール情報を含むプロジェクト情報をスキル評価装置1に送信する。スキル評価装置1の情報受付部121は、管理者端末3から受信したプロジェクト情報をPJ情報DB133に書き込む(ステップS12)。
さらに、管理者端末3は、入力部31により入力された生産データをスキル評価装置1に送信する。スキル評価装置1の情報受付部121は、管理者端末3から受信した生産データを生産データDB134に書き込む(ステップS13)。
またさらに管理者端末3は、入力部31により入力されたスキル項目判定条件データ、管理対象物判定フィルタデータ、スキルレベル算出説明変数データ、スキル項目データ、教師データなどのスキル情報をスキル評価装置1に送信する。スキル評価装置1の情報受付部121は、管理者端末3から受信したスキル情報をスキル情報DB135に書き込む(ステップS14)。
なお、ステップS11〜S14の処理は、どのような順番で実行してもよい。
図13は、図11のステップS2における作業分析処理の処理フローを示す図である。
まず、スキル評価装置1の作業分析部122は、管理者端末3から入力部31により入力されたスキル評価対象期間を受信する(ステップS21)。スキル評価モデルを生成する場合には、スキル評価対象期間としてスキル評価モデル作成対象期間が入力される。作業分析部122は、作業者情報DB131のスキル情報DB135に記憶されているスキル項目データからスキル項目のリストを読み出す(ステップS22)。作業分析部122は、各作業者についてスキル評価対象期間におけるスキル項目別の説明変数の値を算出する(ステップS23)。作業分析部122は、各作業者について、ステップS22において読み出したスキル項目別に、ステップS23で算出した説明変数の値を示すスキル項目別説明変数データを生成し、作業分析結果DB136に書き込む(ステップS24)。
図14は、図13のステップS23におけるスキル項目別説明変数算出処理の処理フローを示す図である。まず、作業分析部122は、作業者情報DB131に記憶されている各種データに基づいて、各作業者のWBS別の作業時間を算出する(ステップS231)。次に、作業分析部122は、作業者情報DB131に記憶されている各種データに基づいて、各作業者のスキル項目別のアプリケーション操作時間を算出する(ステップS232)。続いて作業分析部122は、プロジェクト全体の生産データを作業者別にスキル項目毎に配分したスキル項目別貢献度適用生産データを生成する(ステップS233)。説明変数の値は、ステップS231において算出されたWBS別の作業時間、ステップS232において算出されたスキル項目別のアプリケーション操作時間、ステップS233において生成されたスキル項目別貢献度適用生産データから得られる。
図15は、図14のステップS231における作業時間算出処理の処理フローを示す図である。まず、作業分析部122は、図13のステップS21において受信したスキル評価対象期間のOLL情報をOLLR132から読み出す(ステップS2311)。
続いて、作業分析部122は、ステップS2311において読み出したOLL情報を作業単位に分類し、作業時間を集計する(ステップS2312)。作業単位とは、同一の作業者が同一のアプリケーションで、同一の管理対象物に対して「同一の作業」を行ったときの一連の、すなわち時間的に隣接する作業のことをいう。
図16は、「同一の作業」とみなす条件の例を示す図である。同図に示すように、「同一の作業」とは、アプリケーションやアプリケーションに対する操作によって定義され、例えば、時刻tでのOLL情報と隣接する時刻t+1分でのOLL情報とで、作業者端末2においてスクリーンセーバが起動されておらず、かつ同じ管理対象物に対しての操作が行われている(ウィンドウがアクティブになっている)場合をいう。
また、作業単位の分類では、同一の作業者が、異なる作業者端末2の別のアカウントを用いて同じ管理対象物を操作したときも、「同一の作業」であると判定する。例えば、アカウントAとアカウントBとが同一の作業者のアカウントであるか否かの判定は、個人プロフィール情報内の「アカウント(ユーザ名)」にアカウントAとアカウントBとが同一の社員番号と対応付けて記述されているか否かに基づいて判定する。また、時刻tと時刻t+1との日付が異なる場合には、時刻tと時刻t+1とは連続していないものと判定する。すなわち、作業単位は、同一の日付における作業を1つの単位としており、日付を跨いだ作業は、異なる作業単位として分割する。
そこでまず、ステップS2312において、作業分析部122は、読み出したOLL情報それぞれについて、以下の(1)〜(4)の処理を行い、ステップS2311において読み出した全てのOLL情報のうち作業時間の集計に使用するOLL情報を判定する。
(1)作業分析部122は、作業者による作業者端末2の操作が、作業時間を集計する対象のプロジェクトのWBSに該当するか否かを判定する。より具体的には、OLL情報に設定されている操作対象物が、作業時間を集計するプロジェクトの管理対象物に相当するか否かを判定することによって、今回の操作が対象のプロジェクト作業であるかそれ以外の作業(プロジェクト外作業)であるかを判定する。
図17は、管理対象物判定基準データのデータ構成例を示す図である。管理対象物判定基準データは、例えば、プロジェクトプロフィール情報に設定されている管理対象物判定基準に基づいて生成され、情報受付部121が備える記憶部(図示せず)などに予め記憶される。管理対象物判定基準データには、管理対象物を判定するための情報が記述されており、例えば、管理対象物のファイル名に含まれる特定の文字列が記述された表を示す。作業分析部122は、作業単位のOLL情報に設定されている操作対象物名(ファイル名など)が、管理対象物判定基準データの「判定文字列と論理積/和」で示される「判定内容」を満たすか否かを判別することによって、操作対象物がプロジェクトの管理対象物であるか否かを判定する。作業分析部122は、操作対象物がプロジェクトの管理対象物であると判定した場合、管理対象物判定基準データから操作対象物が満たす「判定内容」に対応した「管理対象物名」を読み出す。
(2)作業分析部122は、(1)において操作対象物がプロジェクトの管理対象物であると判定したOLL情報について、操作内容がプロジェクトの中のいずれのWBSの作業であるかを判定する。なお、それぞれのWBSの作業には、固有の特徴(以下、「作業種別」という。例えば、コーディング、試験、レビューなど。)があり、その特徴によって成果物や参照物に対する操作種別(編集や閲覧など)が異なる。そこで、操作内容のWBS作業の判定において、まず、作業分析部122はこの(2)の処理で、作業単位のOLL情報に設定されている操作内容を用いて操作対象物に対する操作種別を判定する。
図18は、操作種別判定基準データのデータ構成例を示す図である。操作種別判定基準データは、例えば、情報受付部121が備える記憶部(図示せず)などに予め記憶される。操作種別判定基準データには、操作対象物に対する「操作種別」を判定する際の「判定基準」が記述されており、例えば、操作対象物に対する操作であると判定される「作業時間(ウィンドウのアクティブ時間)」や「キータッチ回数」などの値が含まれている。作業分析部122は、作業単位のOLL情報の操作内容の設定値に基づいて、操作対象物に対する操作が、操作種別判定基準データに設定されている「判定基準」を満たすか否かを判別することによって、「操作種別」を判定する。
(3)続いて、作業分析部122は、OLL情報に基づいてプロジェクト作業のWBSの特定を行う。
図19は、WBS情報のデータ構成例を示す図である。WBS情報は、例えば、情報受付部121が備える記憶部(図示せず)などに予め記憶され、各WBSの「WBS名」と、成果物や参照物などの「管理対象物」と、「作業種別」との対応を示す。作業分析部122は、(1)においてOLL情報に設定されている操作対象物名により管理対象物判定基準データに基づいて特定された管理対象物名と、WBS情報に設定されている「管理対象物名」とを比較し、一致する管理対象物名が成果物名であるか参照物名であるかの管理対象物の種類と、「作業種別」と、「WBS名」とをWBS情報から読み出す。
(4)続いて、作業分析部122は、操作対象物に対する操作種別に基づいて、WBS作業の実施の判定を行う。このWBS作業の実施判定では、OLL情報に設定されている操作内容が、WBS作業を実施するための操作であるか否かを判定する。
図20は、WBS作業実施判定基準データのデータ構成例を示す図である。WBS作業実施判定基準データは、例えば、情報受付部121が備える記憶部(図示せず)などに予め記憶される。WBS作業実施判定基準データは、WBSの管理対象物に対する操作種別によってWBS作業を実施したか否かを判定する「WBS実施判定基準」と、「作業種別」との対応を示す。作業分析部122は、WBS作業実施判定基準データに合致した操作がなされたか否かを判別することによって、OLL情報に含まれている操作がWBS作業を実施したか否かを判定する。具体的には、作業分析部122は、(3)で得られた作業種別に対応した「WBS作業実施判定基準」に、(2)で得られた操作種別と、(3)で得られた管理対象物の種類(成果物または参照物)とが合致するか否かを判定することにより、OLL情報に含まれている操作がWBS作業の実施であるか否かを判定する。作業分析部122は、WBS作業の実施と判定されたOLL情報に記録されている操作を、(3)で読み出された「WBS名」のWBSの作業として作業時間の集計に使用する。また、WBS作業を実施しなかったと判定されたOLL情報は、WBS以外のプロジェクトに関する作業として、作業時間の集計には使用しない。
作業分析部122は、上記の(1)〜(4)の処理を行うと、作業時間の集計に使用すると判断したOLL情報を作業単位に分類し、同一の作業単位に分類された各OLL情報を集計して作業単位情報を生成する。作業分析部122は、「操作者名」から得られた「社員番号」、「AP名」、(1)において「操作対象物」から得られた「管理対象物名」、(3)で得られた「作業種別」が同一である「同一の作業」の時間的に隣接するOLL情報を、同一の作業単位と判断する。
図21は、各作業者についての作業単位の工数算出結果を示す作業単位情報のデータ構成例を示す図である。「作業単位ID」には、作業単位情報を特定するIDが設定される。「対象AP名」は、集計対象のOLL情報から取得した操作対象のAP名(またはプロセス名)が設定される。「操作対象物」は、集計対象のOLL情報から取得した操作対象物名で示されるファイル名やタイトルバーなどの「操作対象物名」が設定される。「作業内容」には、(3)において集計対象のOLL情報について得られた作業種別が設定される。「作業者」には、集計対象のOLL情報に設定されている操作者名に基づいて個人プロフィール情報から読み出した社員番号で示される作業者IDが設定される。「作業時間」は、集計対象のOLL情報に設定されている「作業時間」の総和が設定される。「キータッチ回数」は、集計対象のOLL情報に設定されている「キータッチ回数」の総和が設定される。「作業開始年月日時間」は、集計対象のOLL情報に設定されている操作日時のうち最も早い日時が設定される。「作業終了年月日時間」は、集計対象のOLL情報に設定されている操作日時から操作時間を経過した日時のうち、最も遅い日時が設定される。「対象OLL−ID」は、この作業単位情報の生成に使用した作業単位のOLL情報のIDが設定される。
続いて、図15に示すように、作業分析部122は、作業単位の作業時間算出結果に基づいて、日別作業単位の作業時間算出処理を行う(ステップS2313)。ここで、日別作業単位とは、各作業単位について、「作業者」、「日」、「操作対象物」、及び「作業内容」が示す作業種別が同一のことをいう。なお、同一の作業者が同一のアプリケーションで同一の管理対象物を同じ日に操作している場合は、同じ日別作業単位に属するものとする。
作業分析部122は、ステップS2312で生成した作業単位情報を、同一の「作業者」、「日」、「操作対象物」、及び「作業内容」が設定されている日別作業単位に分類し、同じ日別作業単位に分類された各作業単位情報を集計して日別作業単位情報を生成する。
図22は、日別作業単位情報のデータ構成例を示す図である。「日別作業単位ID」には、日別作業単位情報を特定するIDが設定される。「対象AP名」、「操作対象物」、「作業内容」、「作業者」、及び「作業年月日」にはそれぞれ、集計対象の作業単位情報に設定されている「対象AP名」、「操作対象物」、「作業内容」、「作業者」、及び「作業開始年月日時間」が示す年月日が設定される。「作業時間」には、集計対象の作業単位情報に設定されている「作業時間」の総和が設定される。「キータッチ回数」には、集計対象の作業単位情報に設定されている「キータッチ回数」の総和が設定される。「作業開始時間」には、集計対象の作業単位情報に設定されている「作業開始年月日時間」のうち、最初の作業開始年月日時間が示す時間が設定される。「作業終了時間」には、集計対象の作業単位情報に設定されている「作業終了年月日時間」のうち、最後の作業終了年月日時間が示す時間が設定される。「対象作業単位ID」には、この日別作業単位情報の生成に使用した作業単位情報のIDが設定される。
続いて、図15に示すように、作業分析部122は、日別作業単位の作業時間算出結果に基づいて、管理対象物別作業単位の作業時間算出処理を行う(ステップS2314)。ここで、管理対象物別作業単位とは、各日別作業単位情報について、「作業者」、「作業年月日」、及び「管理対象物」が同一のことをいう。
ステップS2314の処理では、まず、作業分析部122は、図17に示した管理対象物判定基準データの「判定内容」に、日別作業単位情報に設定されている「操作対象物」がマッチするか否かによって管理対象物を特定する。作業分析部122は、「作業者」、「作業年月日」、及び特定された「管理対象物」が同一の日別作業単位情報を同じ管理対象物別作業単位であると判断する。さらに、作業分析部122は、同じ管理対象物別作業単位の日別作業単位情報に設定されている「操作時間」や「キータッチ回数」の情報に基づいて、図18に示した操作種別判定基準データの「判定基準」に従って判定を行い、操作種別を判断する。作業分析部122は、管理対象物別作業単位に分類された日別作業単位情報を集計し、操作種別の判定結果を合わせて管理対象物別作業単位情報を生成する。
図23は、管理対象物別作業単位情報のデータ構成例を示す図である。「管理対象物別作業単位ID」には、管理対象物別作業単位情報を特定するIDが設定される。「管理対象物名」には、集計対象の日別作業単位情報に設定されている「操作対象物」と、管理対象物判定基準データの「判定内容」とを照合した結果特定された「管理対象物名」が設定される。「作業者」、「作業年月日」にはそれぞれ、集計対象の日別作業単位情報に設定されている「作業者」、「作業年月日」が設定される。「作業時間」には、集計対象の日別作業単位情報に設定されている「作業時間」の総和が設定される。「キータッチ回数」には、集計対象の日別作業単位情報に設定されている「キータッチ回数」の総和が設定される。「作業開始時間」には、集計対象の日別作業単位情報に設定されている「作業開始時間」のうち最初の作業開始時間が設定される。「作業終了時間」には、集計対象の日別作業単位情報に設定されている「作業終了時間」のうち最後の作業終了時間が設定される。「対象日別作業単位ID」には、この管理対象物別作業単位情報の生成に使用した日別作業単位情報のIDが設定される。「管理対象物操作種別」には、集計対象の日別作業単位情報について判断された操作種別が設定される。
続いて、図15に示すように、作業分析部122は、算出した管理対象物別作業単位の作業時間算出結果に基づいて、WBS別作業単位の作業時間算出処理を行う(ステップS2315)。ここで、WBS別作業単位とは、各管理対象物別作業単位について、「作業者」及び「WBS」が同一のことをいう。なお、WBS別作業単位の作業時間の算出はWBS毎に行われるが、算出の対象となるWBSは最下層のWBSである(WBSのツリーにおいて、葉ノードに相当する)場合と、それ以外(WBSのツリーにおいて、内部ノードに相当する)の場合とで異なる。まず、ステップS2315のWBS別作業単位の作業時間算出の処理では、最下層(葉ノード)のWBSを対象として、WBS作業実施判定基準を満たしたWBSについて、管理対象物別作業単位の作業時間を集計する。続いて、最下層のWBSでない、すなわち、WBSのツリーにおいて内部ノードに相当するWBSについてのWBS別作業単位の作業時間を、WBSのツリーにおいて当該内部ノードの配下の葉ノードに相当するWBSについてのWBS別作業単位の作業時間算出結果を合算して得る。
そこで、ステップS2315では、まず、葉ノードのWBS別作業単位の作業時間算出を行う。作業分析部122は、PJ情報DB133に記憶されているプロジェクトプロフィール情報内に設定されている葉ノードのWBSに対応した「参照物」及び「成果物」の管理対象物名と、ステップS2314で生成した管理対象物別作業単位情報に設定されている管理対象物名とを照合して、管理対象物別作業単位情報を葉ノードのWBSに分類する。作業分析部122は、葉ノードのWBS別に分類された各管理対象物別作業単位情報をそれぞれ集計して、当該葉ノードのWBS別作業単位情報を生成する。
図24は、WBS別作業単位情報のデータ構成例を示す図である。「WBS別作業単位ID」には、WBS別作業単位情報を特定するIDが設定される。「作業WBS」には、集計対象の管理対象物別作業単位情報に設定されている「操作対象物名」と合致するプロジェクトプロフィール情報の「成果物」または「参照物」に対応した「WBS ID」が設定される。「作業者」、「作業年月日」にはそれぞれ、集計対象の管理対象物別作業単位情報に設定されている「作業者」、「作業年月日」が設定される。「作業時間」には、集計対象の管理対象物別作業単位情報に設定されている「作業時間」の総和が設定される。「作業開始時間」には、集計対象の管理対象物別作業単位情報に設定されている「作業開始時間」のうち最初の作業開始時間が設定される。「作業終了時間」には、集計対象の管理対象物別作業単位情報に設定されている「作業終了時間」のうち最後の作業終了時間が設定される。「管理対象物別対象作業単位ID」には、このWBS別作業単位情報の生成に使用した管理対象物別作業単位情報のIDが設定される。
葉ノードのWBSについてWBS別作業単位情報の生成が終了すると、続いて、作業分析部122は、内部ノードの各WBSについて、当該WBSの葉ノードのWBSについて算出した同一の作業者及び同一の作業年月日のWBS別作業単位情報を集計して、図24と同様のWBS作業単位情報を生成する。つまり、「作業者」、「作業年月日」にはそれぞれ、集計対象の葉ノードのWBS別作業単位情報に設定されている「作業者」、「作業年月日」が設定される。「作業時間」には、集計対象の葉ノードのWBS別作業単位情報に設定されている「作業時間」の総和が設定される。「作業開始時間」には、集計対象の葉ノードのWBS別作業単位情報に設定されている「作業開始時間」のうち最初の作業開始時間が設定される。「作業終了時間」には、集計対象の葉ノードのWBS別作業単位情報に設定されている「作業終了時間」のうち最後の作業終了時間が設定される。「管理対象物別対象作業単位ID」には、集計対象の葉ノードのWBS別作業単位情報に設定されている管理対象物別対象作業単位IDが設定される。
なお、内部ノードのWBSについてのWBS別作業単位情報の生成では、プロジェクト情報に同一の「親WBS ID」が設定されているWBSのWBS別作業単位情報を集計する。
続いて、図15に示すように、作業分析部122は、PJ情報DB133からプロジェクトプロフィール情報を読み出す(ステップS2316)。作業分析部122は、生成したWBS別作業単位情報に基づいて、業務領域単位の作業時間算出処理を行う(ステップS2317)。ここで、業務領域単位とは、各WBS別作業単位情報について、「作業者」及び「業務領域」が同一のことをいう。
作業分析部122は、ステップS2315において生成したWBS別作業単位情報に設定されている「作業WBS」と、プロジェクトプロフィール情報に設定されている「WBS ID」とを照合して業務領域IDを判断し、WBS別作業単位情報を業務領域ID別に分類する。作業分析部122は、「作業者」及び分類した「業務領域ID」が同一のWBS別作業単位情報を同じ業務領域単位であると判断すると、各業務領域単位のWBS別作業単位情報に設定されている「作業時間」を集計して業務領域別作業時間を算出し、業務領域別作業時間情報を生成する。
図25は、業務領域別作業時間情報のデータ構成例を示す図である。同図に示すように、業務領域別作業時間情報は、同じ業務領域単位のWBS別作業単位情報に設定されている「作業者」が示す社員番号と、その業務領域単位のWBS別作業単位情報の作業時間を集計して得られた当該作業者の業務領域別作業時間とを対応付けた情報である。業務領域別作業時間は、説明変数として使用される。
図26は、図14のステップS232におけるアプリケーション操作時間算出処理の処理フローを示す図である。まず、作業分析部122は、図13のステップS21において受信したスキル評価対象期間のOLL情報をOLLR132から読み出す(ステップS2321)。作業分析部122は、ステップS2321において読み出したOLL情報を用いて図15のステップS2312と同様の処理を行い、作業単位情報を生成する(ステップS2322)。さらに、作業分析部122は、ステップS2322において生成した作業単位情報を用いて図15のステップS2313と同様の処理を行い、日別作業単位情報を生成する(ステップS2323)。
作業分析部122は、生成された日別作業単位情報に基づいて、アプリケーション単位の作業時間算出処理を行う(ステップS2324)。具体的には、作業分析部122は、同一の「作業者」、及び「対象AP名」が設定されている日別作業単位情報を集計して、アプリケーション別作業時間情報を生成する。
図27は、アプリケーション別作業時間情報のデータ構成例を示す図である。「アプリケーション別作業時間情報ID」には、アプリケーション別作業時間情報を特定するIDが設定される。「作業者」、「対象AP名」にはそれぞれ、集計対象の日別作業単位情報に設定されている「作業者」、「対象AP名」が設定される。「作業時間」には、集計対象の日別作業単位情報に設定されている「作業時間」の総和が設定される。「対象日別作業単位ID」には、このアプリケーション別作業時間情報の生成に使用した日別作業単位情報のIDが設定される。
続いて、図26に示すように、作業分析部122は、スキル情報DB135からスキル項目判定条件データを読み出す(ステップS2325)。作業分析部122は、ステップS2324において生成されたアプリケーション別作業時間情報に基づいて、スキル項目単位のアプリケーション操作時間算出処理を行う(ステップS2326)。具体的には、作業分析部122は、アプリケーション別作業時間情報に設定されている「対象AP名」と、スキル項目判定条件データに設定されている「アプリケーション名」とを照合して「スキル項目ID」を特定する。作業分析部122は、同一の「作業者」が設定され、かつ特定した「スキル項目ID」が同一のアプリケーション別作業時間情報を集計して、スキル項目別アプリケーション操作時間情報を生成する。
図28は、スキル項目別アプリケーション操作時間情報のデータ構成例を示す図である。「スキル項目別アプリケーション操作時間情報ID」には、スキル項目別アプリケーション操作時間情報を特定するIDが設定される。「作業者」には、集計対象のアプリケーション別作業時間情報に設定されている「作業者」が設定される。「スキル項目ID」には、集計対象のアプリケーション別作業時間情報について特定されたスキル項目IDが設定される。「アプリケーション操作時間」(「アプリケーションyy操作時間」、…)には、集計対象のアプリケーション別作業時間情報に設定されている「作業時間」を同一の「対象AP名」のアプリケーション別に合計した作業時間が設定される。「対象アプリケーション別作業時間情報ID」には、このスキル項目別アプリケーション操作時間情報の生成に使用したアプリケーション別作業時間情報のIDが設定される。
スキル項目別アプリケーション操作時間情報のアプリケーション別のアプリケーション操作時間は、説明変数として使用される。
図29は、図14のステップS233におけるスキル項目別貢献度適用生産データ生成の処理フローを示す図である。まず、作業分析部122は、図13のステップS21において受信したスキル評価対象期間のOLL情報をOLLR132から読み出す(ステップS2331)。作業分析部122は、読み出したOLL情報を用いて図15のステップS2312と同様の処理を行い、作業単位情報を生成する(ステップS2332)。さらに、作業分析部122は、ステップS2332において生成した作業単位情報を用いて図15のステップS2313と同様の処理を行い、日別作業単位情報を生成する(ステップS2333)。
続いて、作業分析部122は、同一の「作業者」及び「操作対象物」が設定されている日別作業単位情報を集計し、操作対象物別キータッチ回数情報を生成する(ステップS2334)。
図30は、操作対象物別キータッチ回数情報のデータ構成例を示す図である。「操作対象物別キータッチ回数情報ID」には、操作対象物別キータッチ回数情報を特定するIDが設定される。「作業者」、「操作対象物」にはそれぞれ、集計対象の日別作業単位情報に設定されている「作業者」、「操作対象物」が設定される。「キータッチ回数」には、集計対象の日別作業単位情報に設定されている「キータッチ回数」の総和が設定される。「作業時間」には、集計対象の日別作業単位情報に設定されている「作業時間」の総和が設定される。「対象日別作業単位ID」には、この操作対象物別キータッチ回数情報の生成に使用した日別作業単位情報のIDが設定される。
続いて、図29において、作業分析部122は、スキル情報DB135からスキル項目判定条件データを読み出す(ステップS2335)。作業分析部122は、ステップS2334で生成された操作対象物別キータッチ回数情報に基づいて、スキル項目単位の操作対象物作業時間を算出する(ステップS2336)。具体的には、作業分析部122は、操作対象物別キータッチ回数情報に設定されている「操作対象物」と、スキル項目判定条件データに設定されている「操作ファイル名」とを照合して「スキル項目ID」を特定する。作業分析部122は、同一の「作業者」が設定され、かつ特定した「スキル項目ID」が同一の操作対象物別キータッチ回数情報を集計して、スキル項目別操作対象物作業時間情報を生成する。
図31は、スキル項目別操作対象物作業時間情報のデータ構成例を示す図である。「スキル項目別操作対象物作業時間情報ID」には、スキル項目別操作対象物作業時間情報を特定するIDが設定される。「作業者」には、集計対象の操作対象物別キータッチ回数情報に設定されている「作業者」が設定される。「スキル項目ID」には、集計対象の操作対象物別キータッチ回数情報に設定されている「操作対象物」に基づいて特定されたスキル項目IDが設定される。「操作対象物作業時間」には、集計対象の操作対象物別キータッチ回数情報に設定されている「作業時間」の総和が設定される。「操作対象物別キータッチ回数情報ID」には、このスキル項目別操作対象物作業時間情報の生成に使用した操作対象物別キータッチ回数情報のIDが設定される。
次に、図29において、作業分析部122は、スキル情報DB135から管理対象物判定フィルタデータを読み出す(ステップS2337)。作業分析部122は、ステップS2334で生成された操作対象物別キータッチ回数情報に基づいて、管理対象物単位のキータッチ回数算出処理を行う(ステップS2338)。具体的には、作業分析部122は、操作対象物別キータッチ回数情報に設定されている「操作対象物」と、管理対象物判定フィルタデータの「判定フィルタ」とを照合して「管理対象物名」を特定する。作業分析部122は、特定した「管理対象物名」が同一の操作対象物別キータッチ回数情報を集計して、管理対象物別キータッチ回数情報を生成する。
図32は、管理対象物別キータッチ回数情報のデータ構成例を示す図である。「管理対象物別キータッチ回数情報ID」には、管理対象物別キータッチ回数情報を特定するIDが設定される。「管理対象物名」には、集計対象の操作対象物別キータッチ回数情報の操作対象物に基づいて特定された管理対象物名が設定される。「操作対象物名」には、集計対象の操作対象物別キータッチ回数情報の操作対象物が設定される。「キータッチ回数」には、集計対象の操作対象物別キータッチ回数情報に設定されている「キータッチ回数」の総和が設定される。これは、管理対象物に対する全作業者のキータッチ回数の総和を示す。「操作対象物別キータッチ回数情報ID」には、この管理対象物別キータッチ回数情報の生成に使用した操作対象物別キータッチ回数情報のIDが設定される。
続いて、図29において、作業分析部122は、スキル情報DB135からスキルレベル算出説明変数データを読み出し(ステップS2339)、生産データDB134から生産データを読み出す(ステップS2340)。作業分析部122は、生産データに含まれる各操作対象物の操作対象物別生産データが示すプロジェクト全体の実績値を、操作対象物別キータッチ回数情報が示す当該操作対象物のキータッチ回数により表される作業者毎の貢献度に応じて配分し、操作対象物別貢献度適用生産データ情報を作成する(ステップS2341)。
具体的には、まず、作業分析部122は、操作対象物別キータッチ回数情報と同じ「操作対象物名」が設定されている管理対象物別キータッチ回数情報から「管理対象物名」を取得する。作業分析部122は、取得した「管理対象物名」と生産データの管理対象物名とを照合して特定される管理対象物別生産データから、各説明変数の実績値を読み出す。説明変数に対応した管理対象物別生産データの情報は、スキルレベル算出説明変数データから得られる。作業分析部122は、読み出した各説明変数の実績値を、その説明変数に対応してスキルレベル算出説明変数データに設定されている貢献度適用パターンに従って配分し、作業者の説明変数別の操作対象物別貢献度適用生産データ情報を生成する。
例えば、管理対象物判定フィルタデータに、操作対象物「ファイルA」及び「ファイルB」が管理対象物「成果物Y」に対応することが設定され、管理対象物別キータッチ回数情報に「成果物Y」の全作業者の総キータッチ回数「1000」が設定されているとする。また、作業者αの操作対象物別キータッチ回数情報に、操作対象物「ファイルA」のキータッチ回数「100」が設定され、生産データに操作対象物「ファイルA」のエラー件数「10」、エラー密度「5」が設定されているとする。
スキルレベル算出説明変数データには、説明変数「エラー件数」の貢献度適用パターン「1(キータッチ回数で按分)」が設定されている。よって、作業分析部122は、作業者αの操作対象物「ファイルA」についての説明変数「エラー件数」の値を以下のように算出する。
作業者αのファイルAのエラー件数=(生産データに設定されている「成果物Y」のエラー件数「10」)×{(作業者αのファイルAのキータッチ回数「100」)/(作業者全員の成果物Yのキータッチ回数「1000」)}
一方、スキルレベル算出説明変数データには、説明変数「エラー密度」の貢献度適用パターン「2(全作業者とも同じ値(100%))」が設定されている。よって、作業分析部122は、作業者αの操作対象物「ファイルA」についての説明変数「エラー密度」の値を、生産データに設定されている管理対象物「成果物Y」のエラー密度「5」とする。
なお、貢献度適用パターン「−」が設定されている説明変数の値は「0」とする。
作業分析部122は、操作対象物別キータッチ回数情報に設定されている操作対象物について管理対象物別生産データから得られた各説明変数の配分値を設定した操作対象物別貢献度適用生産データ情報を生成する。
図33は、操作対象物別貢献度適用生産データ情報のデータ構成例を示す図である。「操作対象物別貢献度適用生産データ情報ID」には、操作対象物別貢献度適用生産データ情報を特定するIDが設定される。「作業者」、「操作対象物名」にはそれぞれ、操作対象物別キータッチ回数情報に設定されている「作業者」、「操作対象物名」が設定される。「操作対象物別貢献度適用後生産データ」(「操作対象物別貢献度適用後生産データxx」、…)には、管理対象物別キータッチ回数情報の「操作対象物名」に対応して生産データの管理対象物別生産データから得た各説明変数の実績値を配分した値が設定される。「操作対象物別キータッチ回数情報ID」、「管理対象物別キータッチ回数情報ID」のそれぞれには、操作対象物別貢献度適用生産データ情報の生成に使用した操作対象物別キータッチ回数情報のID、管理対象物別キータッチ回数情報のIDが設定される。
続いて、図29において、作業分析部122は、スキル情報DB135からスキル項目判定条件データを読み出す(ステップS2342)。作業分析部122は、各操作対象物別貢献度適用生産データ情報の「操作対象物名」により、スキル項目判定条件データに設定されている「操作ファイル名」を照合して「スキル項目ID」を特定する。作業分析部122は、同一の「作業者」が設定され、かつ特定した「スキル項目ID」が同一のスキル項目判定条件データを集計して第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報を生成する(ステップS2343)。
図34は、第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報のデータ構成例を示す図である。「第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報ID」には、第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報を特定するIDが設定される。「作業者」には、操作対象物別貢献度適用生産データ情報に設定されている「作業者」が設定される。「スキル項目別貢献度適用後生産データ」(「スキル項目別貢献度適用後生産データxx」、…)には、集計対象の操作対象物別貢献度適用生産データ情報に設定されている「操作対象物別貢献度適用後生産データ」を、各説明変数別に集計した値が設定される。集計の際、説明変数の貢献度適用パターンが「1」であれば「操作対象物別貢献度適用後生産データ」の設定値を単純加算し、貢献度適用パターンが「2」であれば加重平均する。「操作対象物別貢献度適用生産データ情報ID」には、この第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報の生成に使用した操作対象物別貢献度適用生産データ情報のIDが設定される。
例えば、作業者αの集計対象の操作対象物別貢献度適用生産データ情報が2つであり、一方に、操作対象物「ファイルA」、説明変数「規模」に対応した「操作対象物別貢献度適用後生産データ」に生産ライン数「100」、説明変数「バグ密度」に対応した「操作対象物別貢献度適用後生産データ」に「3」が設定され、他方に、操作対象物「ファイルB」、説明変数「規模」に対応した「操作対象物別貢献度適用後生産データ」に生産ライン数「200」、説明変数「バグ密度」に対応した「操作対象物別貢献度適用後生産データ」に「5」が設定されているとする。スキル項目判定条件データには、操作対象物「ファイルA」、「ファイルB」が、同じスキル項目に属することが設定されている。
説明変数「規模」の貢献度適用パターンは「1」である。そのため、操作対象物「ファイルA」の生産ライン数「100」と操作対象物「ファイルB」の生産ライン数「200」を単純加算したライン数「300」が、第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報の説明変数「規模」に対応した「スキル項目別貢献度適用後生産データ」に設定される。
また、説明変数「バグ密度」の貢献度適用パターンは「2」である。そのため、作業者α及び操作対象物「ファイルA」が設定されている操作対象物別キータッチ回数情報から読み出したキータッチ回数「100」、作業者α及び操作対象物「ファイルB」が設定されている操作対象物別キータッチ回数情報から読み出したキータッチ回数「200」によりバグ密度を加重平均する。従って、第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報の説明変数「バグ密度」に対応した「スキル項目別貢献度適用後生産データ」には、(3×100+5×200)/(100+200)により算出された値が設定される。
続いて、図29において、作業分析部122は、各第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報から、各作業者のスキル項目別のドキュメントとプログラムの生産性を算出する(ステップS2344)。作業分析部122は、第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報と同一の「作業者」及び「スキル項目ID」が設定されているスキル項目別操作対象物作業時間情報から「操作対象物作業時間」を読み出す。作業分析部122は、第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報の説明変数「ドキュメント枚数」に対応した「スキル項目別貢献度適用後生産データ」が示す実績値、説明変数「規模」に対応した「操作対象物別貢献度適用後生産データ」が示す実績値をそれぞれ、操作対象物作業時間で除算してドキュメントの生産性とプログラムの生産性を算出し、第2スキル項目別貢献度適用生産データ情報を生成する。
図35は、第2スキル項目別貢献度適用生産データ情報のデータ構成例を示す図である。「第2スキル項目別貢献度適用生産データ情報ID」には、第2スキル項目別貢献度適用生産データ情報を特定するIDが設定される。「作業者」、「スキル項目ID」にはそれぞれ、第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報に設定されている「作業者」、「スキル項目ID」が設定される。「生産性(ドキュメント)」には、算出したドキュメントの生産性が設定され、「生産性(プログラム)」には、算出したプログラムの生産性が設定される。「第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報ID」には、この第2スキル項目別貢献度適用生産データ情報の生成に使用した第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報のIDが設定される。「スキル項目別操作対象物作業時間情報ID」には、生産性の算出のために「操作対象物作業時間」を読み出したスキル項目別操作対象物作業時間情報のIDが設定される。
上記処理が終了すると、作業分析部122は、図13のステップS24の処理を行い、各作業者別のスキル項目別説明変数データを生成し、作業分析結果DB136に書き込む。具体的には、作業分析部122は、ステップS22で読み出したスキル項目データから、人材コードとスキル項目IDとの対応付けを読み出す。作業分析部122は、スキルレベル算出説明変数データから各説明変数のデータ入力元を特定する。作業分析部122は、各作業者の作業者IDにより特定される業務領域別作業時間情報、スキル項目別アプリケーション操作時間情報、スキル項目別操作対象物作業時間情報、第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報、及び第2スキル項目別貢献度適用生産データ情報から各スキル項目の説明変数の値をデータ入力元に従って取得する。なお、説明変数「業務領域別作業時間」は、スキル項目が業務領域に対応する場合に、作業者IDとスキル項目が属する業務領域とに基づいて業務領域別作業時間情報から取得する。作業分析部122は、作業者IDに対応して取得したスキル項目別の説明変数の値をまとめてスキル項目別説明変数データを生成する。作業分析部122は、生成したスキル項目別説明変数データを、スキル評価対象期間と対応付けて作業分析結果DB136に書き込む。
図36は、スキル項目別説明変数データを示す図である。同図に示すように、スキル項目別説明変数データは、作業者ID別に、人材コードと、当該人材コードに対応するスキル項目IDと、スキル項目IDにより特定されるスキル項目についての各説明変数の値が設定されたデータである。例えば、エラー件数、エラー密度、開発バグ密度などは、第1スキル項目別貢献度適用生産データ情報から得られる。また、生産性(プログラム)は、第2スキル項目別貢献度適用生産データ情報から得られる。アプリケーション操作時間は、スキル項目別アプリケーション操作時間情報から得られる。業務領域別作業時間は、業務領域別作業時間情報から得られる。
図37は、図11のステップS3におけるスキル評価モデル作成処理の処理フローを示す図である。まず、スキル評価モデル作成部123は、作業分析結果DB136から評価期間のスキル項目別説明変数データを取得する(ステップS31)。続いて、スキル評価モデル作成部123は、スキル情報DB135から教師データを読み出す(ステップS32)。
スキル評価モデル作成部123は、ステップS31において取得したスキル項目別説明変数データの中から、教師データで示されるスキル評価モデル作成対象期間及び作業者のスキル項目別説明変数データを抽出する。スキル評価モデル作成部123は、抽出したスキル項目別説明変数データを説明変数とし、教師データを目的変数とした機械学習によりスキル評価モデルを作成する(ステップS33)。
各説明変数をそれぞれ説明変数P、P、…としたときに、各スキル項目についてのスキル評価値算出式は、以下の式(1)のように表される。
スキル評価値(スキル項目)=F(説明変数P,説明変数P,…) (1)
例えば、各スキル項目をスキル項目K、K、…としたときに、スキル項目K(i=1、2、…)のスキル評価値算出式が、説明変数P、P、…を用いた一次式の場合、式(2)のように表される。
スキル評価値(スキル項目K)=a×説明変数P+b×説明変数P+c×説明変数P+d×説明変数P+… (2)
スキル評価モデル作成部123は、教師データに設定されている各社員番号(作業者ID)と、当該社員番号に対応したスキル項目Kのスキル評価値を読み出す。さらに、スキル評価モデル作成部123は、教師データに設定されている各社員番号及び評価期間で特定されるスキル項目別説明変数データからスキル項目Kのスキル項目IDに対応した各説明変数P、P、…の値を読み出す。スキル評価モデル作成部123は、社員番号に対応して読み出したスキル項目Kのスキル評価値をスキル評価値算出式におけるスキル評価値とし、当該社員番号に対応して読み出したスキル項目Kの各説明変数P、P、…の値をスキル評価値算出式における各説明変数P、P、…の値としたときに、尤もらしい係数a、b、c、d、…の値を機械学習により求める。
なお、スキル評価モデルは、各説明変数の一次式には限定されず、二次式や、他の算出式により表されうる。また、機械学習には、SVM(Support Vector Machine)([http://www.bi.a.u-tokyo.ac.jp/~tak/svm.html]参照。)や、ニューラルネットワーク([http://ibisforest.org/index.php?%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88]参照。)などを適用しうるが、他の既存の機械学習を用いてもよい。
スキル評価モデル作成部123は、各スキル項目についてステップS33で求めたスキル評価値算出式であるスキル評価モデルをスキル評価モデルDB137に格納する(ステップS34)。
図38は、図11のステップS4におけるスキル評価処理の処理フローを示す図である。まず、スキル評価部124は、スキル評価モデルDB137からスキル評価モデルを読み出す(ステップS41)。情報受付部121は、上述した図11のステップS1と同様の処理を行い、作業者端末2や管理者端末3から受信した評価対象の作業者についての各種データを作業者情報DB131に登録する(ステップS42)。続いて作業分析部122は、上述した図11のステップS2の処理を行い、評価対象の作業者についてスキル評価期間のスキル項目別説明変数データを生成し、作業分析結果DB136に書き込む(ステップS43)。スキル評価部124は、評価対象の作業者の作業者IDにより作業分析結果DB136に記憶されているスキル評価期間のスキル項目別説明変数データを特定し、各スキル項目別の説明変数の値を読み出す(ステップS44)。スキル評価部124は、スキル項目毎に、評価対象の作業者のスキル項目のスキル評価値を、スキル評価モデルで示される当該スキル項目のスキル評価値算出式にパラメータ値として代入し、スキル評価値を算出する(ステップS45)。スキル評価部124は、評価対象の各作業者について算出したスキル項目毎のスキル評価値を、当該作業者の作業者ID及びスキル評価対象期間に対応付けてスキル評価結果DB138に書き込む(ステップS46)。
図39は、スキル評価結果の出力イメージの例を示す図である。スキル評価装置1のスキル評価部124は、管理者端末3において入力されたスキル算出対象期間(スキル評価対象期間)と評価結果表示対象の作業者の条件を受信する。スキル評価部124は、受信した条件に合致する作業者の作業者ID及び氏名を個人プロフィール情報から読み出す。スキル評価部124は、作業者ID及びスキル算出対象期間に対応したスキル項目毎の評価値をスキル評価結果DB138から読み出すとともに、作業者ID及びスキル算出対象期間によりスキル評価結果DB138に記憶されているスキル項目別説明変数データを特定し、スキル項目毎のアプリケーション操作時間または業務領域別作業時間を読み出す。スキル評価部124は、読み出した作業者の氏名と、当該作業者の作業者IDに対応して読み出したスキル項目毎のスキル評価値(スキル)と、アプリケーション操作時間または業務領域別作業時間(経験)とを対応付けて表示する画像データを生成し、管理者端末3に送信して表示部32に表示させる。なお、スキル評価装置1は、画像データを作業者端末2に送信し、表示部23に表示させてもよい。
また、入力されたスキル算出対象期間のスキル評価値がスキル評価結果DB138に記憶されていない場合、スキル評価部124は、入力されたスキル算出対象期間をスキル評価対象期間として、図11のステップS4の処理を行ってもよい。
図40は、複数の作業者のスキル比較の出力イメージを示す図である。スキル評価装置1のスキル評価部124は、管理者端末3において入力されたスキル算出対象期間とスキル比較対象の作業者の条件を受信する。スキル評価部124は、スキル比較対象の作業者それぞれについて、当該作業者の作業者ID及びスキル算出対象期間に対応したスキル項目毎の評価値をスキル評価結果DB138から読み出す。スキル評価部124は、スキル比較対象の各作業者の作業者IDに対応して読み出したスキル項目毎のスキル評価値を比較して表示する画像データを生成し、管理者端末3に送信して表示させる。
図41は、学習効果確認のためのスキル評価結果の出力イメージを示す図である。スキル評価装置1のスキル評価部124は、管理者端末3において入力されたプロジェクト開始前の期間及びプロジェクト終了時の期間と、評価結果表示対象の作業者の情報を受信する。スキル評価部124は、評価結果表示対象の作業者の作業者IDについて、プロジェクト開始前の期間及びプロジェクト終了時の期間それぞれに対応したスキル項目毎の評価値をスキル評価結果DB138から読み出す。スキル評価部124は、各スキル項目について読み出したプロジェクト開始前の期間のスキル評価値と、プロジェクト終了時の期間のスキル評価値との比較を示す画像データを生成し、管理者端末3に送信して表示させる。
上述したように、本実施形態のスキル評価装置1は、様々な業務領域の各プロジェクトにおける管理対象物(成果物、参照物)の品質生産性のデータ(ソースライン数、バグ密度、エラー密度等)、すなわち、各説明変数の実績値を、OLL情報から求められた各作業者の操作対象物別の実作業時間に基づいて配分する。これにより、スキル評価装置1は、人別、ファイル別の品質生産性のデータを算出することが可能になる。そして、この求められた人別、ファイル別の品質生産性のデータとスキル情報とから、人別、スキル項目別の品質生産性のデータ(各説明変数の実績値)を算出することが可能となる。
そして、スキル評価装置1は、各作業者のスキル項目毎の品質生産性のデータ(各説明変数の実績値)と、人間(インストラクターや管理者)が指定した各作業者のスキル項目毎のスキル評価値(教師データ)とから機械学習を用いてスキル評価モデルを作成する。スキル評価装置1は、OLL情報とプロジェクト全体の品質生産性のデータとから評価対象の作業者についてスキル項目別の品質生産性のデータを求め、作成したスキル評価モデルを適用して、求めたスキル項目別の品質生産性のデータから各作業者のスキル項目毎のスキル評価値を算出する。これにより、様々な業務領域について、作業者のスキルをスキル項目毎に評価することが可能となる。
また、上記により、本実施形態のスキル評価装置1は、各作業者のスキルを単一のスキルだけではなく、複数のスキルについて把握することができる。例えば、業務領域のスキル項目と、技術領域のスキル項目の両方のスキル評価値を算出することができる。この算出されたスキル評価値によって、各作業者の過去の業務実績や経験、スキルを定量的かつ客観的に把握することが可能となるため、得られたスキル評価値を作業者の適正配置や人材育成のために、活用することができる。例えば、スキル評価装置を用いて、誰が、どの部分に、どの程度精通しているかを把握できるため、生産性の高い開発体制を決定する場合に、役立てることができる。
また、作業者のOLL情報(アクティブ時間、キータッチ回数、操作アプリケーション名、操作時間等)から、作業者別の品質生産性の値を自動的に決定できるため、手入力による情報の入力の手間を軽減することができる。また、各作業者の品質生産性のデータの実績値は作業者端末2の操作履歴に基づいているため、客観的なスキル評価値を得ることができる。
なお、上述のスキル評価装置1、作業者端末2、及び管理者端末3は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、スキル評価装置1の制御部12、作業者端末2、及び管理者端末3の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
1…スキル評価装置
2…作業者端末
3…管理者端末
11…通信制御IF部
12…制御部
13…記憶部
21…入力部
22…ログ送信部
23…表示部
31…入力部
32…表示部
121…情報受付部
122…作業分析部
123…スキル評価モデル作成部
124…スキル評価部
131…作業者情報DB
132…OLLR(オフィスライフログ記憶部)
133…PJ情報DB(プロジェクト情報記憶部)
134…生産データDB(生産データ記憶部)
135…スキル情報DB(スキル情報記憶部)
136…作業分析結果DB
137…スキル評価モデルDB
138…スキル評価結果DB
9…ネットワーク

Claims (7)

  1. 作業者、当該作業者が作業者端末で実行したアプリケーション、前記アプリケーションの操作日時、前記作業者が前記アプリケーションを利用して操作した操作対象物、前記操作対象物への操作量、及び前記操作対象物への作業時間を示すオフィスライフログ情報を記憶するオフィスライフログ記憶部と、
    プロジェクトにおける管理対象物の品質生産性の実績値を示す生産データを記憶する生産データ記憶部と、
    前記操作対象物から前記管理対象物を判定する条件を示す管理対象物判定フィルタデータと、前記操作対象物に対応したスキル項目を示すスキル項目判定条件データとを記憶するスキル情報記憶部と、
    前記オフィスライフログ情報に基づいて前記操作対象物毎の前記操作量を前記作業者別に算出し、前記管理対象物判定フィルタデータにより示される前記操作対象物に対応する前記管理対象物と、前記スキル項目判定条件データにより示される前記操作対象物に対応するスキル項目と、前記作業者別に算出した前記操作対象物の前記操作量とに基づいて、前記作業者毎に、前記生産データから得られる前記管理対象物の前記品質生産性の実績値を前記操作対象物別に配分し、スキル項目別にまとめて各品質生産性の実績値を算出する作業分析部と、
    前記スキル項目毎に、説明変数からスキル評価値を算出するスキル評価モデルに、評価対象の前記作業者について前記作業分析部が算出した前記スキル項目の前記品質生産性の実績値を前記説明変数の値として入力し、当該評価対象の作業者の前記スキル項目毎のスキル評価値を算出するスキル評価部と、
    を備えることを特徴とするスキル評価装置。
  2. 前記プロジェクトの業務領域、当該プロジェクトに含まれる工程、及び前記工程における前記管理対象物を示すプロジェクトプロフィール情報を記憶するプロジェクト情報記憶部をさらに備え、
    前記スキル情報記憶部は、前記スキル項目に対応した業務領域を示すスキル項目データをさらに記憶し、
    前記作業分析部は、前記操作対象物に対応する前記管理対象物により前記プロジェクトプロフィール情報から前記工程及び当該工程の前記業務領域を特定し、前記作業者別に、前記オフィスライフログ情報に基づいて算出される前記操作対象物への作業時間を、当該操作対象物により特定される前記工程毎に集計し、集計した前記工程毎の作業時間を前記工程が属する業務領域毎に集計し、
    前記スキル評価部は、前記スキル項目データに基づいて前記スキル項目により特定される業務領域について前記作業分析部が集計した前記評価対象の作業者の前記作業時間をさらに前記説明変数の値として入力し、当該評価対象の作業者の前記スキル項目毎の前記スキル評価値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスキル評価装置。
  3. 前記スキル項目判定条件データは、前記アプリケーションに対応したスキル項目をさらに示し、
    前記作業分析部は、前記作業者別に、前記オフィスライフログ情報に基づいて前記アプリケーション毎の作業時間を集計するとともに、前記スキル項目判定条件データに基づいて前記アプリケーションに対応する前記スキル項目を特定し、
    前記スキル評価部は、前記評価対象の前記作業者について前記作業分析部が集計した、前記スキル項目に対応する前記アプリケーション毎の作業時間をさらに前記説明変数の値として入力し、当該評価対象の作業者の前記スキル項目毎の前記スキル評価値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスキル評価装置。
  4. 教師データが示す作業者のスキル項目毎のスキル評価値を目的変数とし、前記教師データが示す前記作業者について前記作業分析部が算出した前記スキル項目の前記品質生産性の実績値を前記説明変数とした機械学習により前記スキル評価モデルを生成するスキル評価モデル作成部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスキル評価装置。
  5. 前記スキル項目は、業務領域または技術領域に対応することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスキル評価装置。
  6. スキル評価装置が実行するスキル評価方法であって、
    前記スキル評価装置は、
    作業者、当該作業者が作業者端末で実行したアプリケーション、前記アプリケーションの操作日時、前記作業者が前記アプリケーションを利用して操作した操作対象物、前記操作対象物への操作量、及び前記操作対象物への作業時間を示すオフィスライフログ情報を記憶するオフィスライフログ記憶部と、
    プロジェクトにおける管理対象物の品質生産性の実績値を示す生産データを記憶する生産データ記憶部と、
    前記操作対象物から前記管理対象物を判定する条件を示す管理対象物判定フィルタデータと、前記操作対象物に対応したスキル項目を示すスキル項目判定条件データとを記憶するスキル情報記憶部とを備え、
    作業分析部が、前記オフィスライフログ情報に基づいて前記操作対象物毎の前記操作量を前記作業者別に算出し、前記管理対象物判定フィルタデータにより示される前記操作対象物に対応する前記管理対象物と、前記スキル項目判定条件データにより示される前記操作対象物に対応するスキル項目と、前記作業者別に算出した前記操作対象物の前記操作量とに基づいて、前記作業者毎に、前記生産データから得られる前記管理対象物の前記品質生産性の実績値を前記操作対象物別に配分し、スキル項目別にまとめて各品質生産性の実績値を算出する作業分析過程と、
    スキル評価部が、前記スキル項目毎に、説明変数からスキル評価値を算出するスキル評価モデルに、評価対象の前記作業者について前記作業分析過程において算出された前記スキル項目の前記品質生産性の実績値を前記説明変数の値として入力し、当該評価対象の作業者の前記スキル項目毎のスキル評価値を算出するスキル評価過程と、
    を有することを特徴とするスキル評価方法。
  7. コンピュータを、
    作業者、当該作業者が作業者端末で実行したアプリケーション、前記アプリケーションの操作日時、前記作業者が前記アプリケーションを利用して操作した操作対象物、前記操作対象物への操作量、及び前記操作対象物への作業時間を示すオフィスライフログ情報を記憶するオフィスライフログ記憶部、
    プロジェクトにおける管理対象物の品質生産性の実績値を示す生産データを記憶する生産データ記憶部、
    前記操作対象物から前記管理対象物を判定する条件を示す管理対象物判定フィルタデータと、前記操作対象物に対応したスキル項目を示すスキル項目判定条件データとを記憶するスキル情報記憶部、
    前記オフィスライフログ情報に基づいて前記操作対象物毎の前記操作量を前記作業者別に算出し、前記管理対象物判定フィルタデータにより示される前記操作対象物に対応する前記管理対象物と、前記スキル項目判定条件データにより示される前記操作対象物に対応するスキル項目と、前記作業者別に算出した前記操作対象物の前記操作量とに基づいて、前記作業者毎に、前記生産データから得られる前記管理対象物の前記品質生産性の実績値を前記操作対象物別に配分し、スキル項目別にまとめて各品質生産性の実績値を算出する作業分析部、
    前記スキル項目毎に、説明変数からスキル評価値を算出するスキル評価モデルに、評価対象の前記作業者について前記作業分析部が算出した前記スキル項目の前記品質生産性の実績値を前記説明変数の値として入力し、当該評価対象の作業者の前記スキル項目毎のスキル評価値を算出するスキル評価部、
    として機能させるプログラム。
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