JP2013190040A - スプールバルブ - Google Patents

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【課題】 スプールバルブの入力ポートからグルーブ内に流入したオイルの動圧により発生する軸力を補償し、リニアソレノイドによるスプールのストローク位置の制御精度を高める。
【解決手段】 スプール20の入力ポートP4および出力ポートP5を連通させるグルーブG3が、スプール20の一端側の第1壁部W1および他端側の第2壁部W2を備えるので、入力ポートP4からグルーブG3内に流入したオイルが第2壁部W2に衝突することでスプール20を他端側に付勢する好ましくない軸力F2が発生するが、第2壁部W2に衝突して他端側から一端側にUターンしたオイルが、出力ポートP5の第3壁部W3に案内されて第1壁部W1に略直角に衝突するため、第1壁部W1を押圧してスプール20を一端側に付勢する軸力F1が発生し、この軸力F1が前記軸力F2を相殺することでスプール20のストローク位置の制御精度を高めることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、外周面にランドおよびグルーブを形成したスプールと、前記スプールが軸方向摺動自在に嵌合するスプール孔の内周面に複数のポートを形成したバルブハウジングと、前記スプールを駆動するリニアアクチュエータとを備え、前記リニアアクチュエータにより前記スプールのストローク位置を変化させることで、前記ランドおよび前記グルーブにより前記複数のポート間の連通および遮断を制御するスプールバルブに関する。
バルブハウジングに形成した入力ポートおよび出力ポートをスプールに形成したグルーブにより連通させるスプールバルブにおいて、出力ポートおよびグルーブ間に形成された開口部の開度を変化させてオイルの流量を制御する場合、前記開口部の前後の圧力バランスの崩れによりスプールを入力ポート側に付勢する軸力が発生してしまい、この軸力によってリニアソレノイドによるスプールのストローク位置の制御精度に悪影響が及ぶ問題があった。
そこで、スプールのグルーブの出力ポート側の壁部に滑らかに湾曲する窪みを形成することで、入力ポートからグルーブに流入して出力ポート側に流れるオイルを前記窪みで入力ポート側にUターンさせることで、スプールを出力ポート側に付勢する荷重を発生させて前記好ましくない軸力をキャンセルするものが、下記特許文献1により公知である。
また、かかるスプールバルブにおいて、入力ポートからグルーブに流入したオイルがグルーブの出力ポート側の壁部に衝突すると、そのオイルの動圧によって前記壁部が押圧されてスプールを出力ポート側に付勢する軸力が発生し、この軸力によってリニアソレノイドによるスプールのストローク位置の制御精度に悪影響を及ぼす問題がある。
そこで、スプールに設けられて入力ポートおよび出力ポートを連通させるグルーブを、スプールの外周部の2カ所から径方向内側に向けて円弧状に滑らかに湾曲する形状とすることで、オイルがグルーブの出力ポート側の壁部に強く衝突することを防止し、前記好ましくない軸力の発生を最小限に抑えるものが、下記特許文献2により公知である。
特開平10−132096号公報 特開平11−51208号公報
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2に記載されたものは、何れもスプールのグルーブの壁面の形状を工夫しただけであり、グルーブに対向するスプール孔の壁面の形状を工夫していないため、スプールに作用する好ましくない軸力をより効果的に補償する余地があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、スプールバルブの入力ポートからグルーブ内に流入したオイルの動圧により発生する軸力を補償し、リニアアクチュエータによるスプールのストローク位置の制御精度を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、外周面にランドおよびグルーブを形成したスプールと、前記スプールが軸方向摺動自在に嵌合するスプール孔の内周面に複数のポートを形成したバルブハウジングと、前記スプールを駆動するリニアアクチュエータとを備え、前記リニアアクチュエータにより前記スプールのストローク位置を変化させることで、前記ランドおよび前記グルーブにより前記複数のポート間の連通および遮断を制御するスプールバルブにおいて、軸方向一端側に位置する入力ポートおよび軸方向他端側に位置する出力ポートを連通させるグルーブは、前記一端側の第1壁部および前記他端側の第2壁部を備えるとともに、前記出力ポートは前記一端側の第3壁部を備え、前記スプールの外周面から径方向内向きに延びる前記第1壁部は前記他端側に傾斜し、前記スプールの外周面から径方向外向きに延びる前記第3壁部は前記他端側に傾斜し、前記第3壁部の延長面は前記第1壁部に略直角に交差することを特徴とするスプールバルブが提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記スプールの外周面から径方向内向きに延びる前記第2壁部は前記一端側に傾斜することを特徴とするスプールバルブが提案される。
尚、実施の形態のスリーブ12は本発明のバルブハウジングに対応し、実施の形態のリニアソレノイド15は本発明のリニアアクチュエータに対応する。
請求項1の構成によれば、スプールの軸方向一端側に位置する入力ポートおよび軸方向他端側に位置する出力ポートを連通させるグルーブが、一端側の第1壁部および他端側の第2壁部を備えるので、入力ポートから第1壁部に沿ってグルーブ内に流入したオイルが第2壁部に衝突することでスプールを他端側に付勢する好ましくない軸力が発生し、この軸力がリニアアクチュエータによるスプールのストローク位置の制御精度を低下させてしまう。しかしながら、第2壁部に衝突して他端側から一端側にUターンしたオイルが、出力ポートの第3壁部に案内されて径方向内向きに方向を変えて第1壁部に略直角に衝突するため、第1壁部を押圧してスプールを一端側に付勢する軸力が効率的に発生し、この軸力がスプールを他端側に付勢する前記軸力を相殺することで、スプールのストローク位置の制御精度を高めることができる。
また請求項2の構成によれば、スプールの外周面から径方向内向きに延びる第2壁部がスプールの一端側に傾斜するので、入力ポートからグルーブ内に流入したオイルが第2壁部に衝突したときに、そのオイルを傾斜した第2壁部に沿って径方向外向きにスムーズに案内することで、オイルが第2壁部で塞き止められて発生する好ましくない軸力を最小限に抑えるとともに、第2壁部との衝突によるオイルの流速の減少を抑制して出力ポート側から入力ポート側に向かうオイルのUターンを促進することができる。
スプールバルブの中立位置での縦断面図。 スプールバルブの駆動位置(フルストローク)での縦断面図。 スプールバルブの回生位置(フルストローク)での縦断面図。 スプールバルブの回生位置(パーシャル)での縦断面図。 図4の5部拡大図。 第3壁部W3の延長面が第1壁部W1に交差する角度とスプールの軸力との関係を示すグラフ。
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、自動車用の油圧ハイブリッドシステムに使用されるスプールバルブVは、バルブケース11に形成したスリーブ支持孔11aに嵌合する円筒状のスリーブ12を備えており、スリーブ12の一端に当接する環状の第1エンドプレート13の外面を覆うソレノイド支持部材14が、リニアソレノイド15と共に複数本のボルト16…でバルブケース11の一方の側面に締結され、スリーブ12の他端に当接する環状の第2エンドプレート17の外面を覆うカバー部材18が複数本のボルト19…でバルブケース11の他方の側面に締結される。スリーブ12に形成されたスプール孔12aの内部にスプール20が軸方向摺動可能に嵌合しており、その一端から延びるロッド部20aの先端とリニアソレノイド15の出力ロッド15aの先端とが接続される。
スプール20のロッド部20aが貫通するハット状の第1スプリングシート21がスプール孔12aおよび第1エンドプレート13の内周面に摺動自在に嵌合し、ソレノイド支持部材14との間に縮設した第1スプリング22でスプール20に向けて付勢された第1スプリングシート21は、そのフランジ部21aが第1エンドプレート13の段部13aに当接する位置に停止する。またハット状の第2スプリングシート23がスプール孔12aおよび第2エンドプレート17の内周面に摺動自在に嵌合し、カバー部材18との間に縮設した第2スプリング24でスプール20に向けて付勢された第2スプリングシート23は、そのフランジ部23aが第2エンドプレート17の段部17aに当接する位置に停止する。
この状態で、スプール20の両端部は第1スプリングシート21および第2スプリングシート23間に挟まれ、スプール20は中立位置に位置決めされる。リニアソレノイド15を一方向に励磁して出力ロッド15aが前進すると、スプール20が図1において左動することで、スプール20に押圧された第2スプリングシート23は第2スプリング24を圧縮しながら左動する。この位置を駆動位置(図2参照)と呼ぶ。またリニアソレノイド15を他方向に励磁して出力ロッド15aが後退すると、スプール20が図1において右動することで、スプール20に押圧された第1スプリングシート21は第1スプリング22を圧縮しながら右動する。この位置を回生位置(図3参照)と呼ぶ。
リニアソレノイド15は出力ロッド15aを任意の位置に前進あるいは後退させることができるため、スプール20は任意の駆動位置にストロークすることが可能であり、かつ任意の回生位置にストロークすることが可能である。図2および図3はそれぞれ駆動側および回生側のフルストローク状態を示している。
スリーブ12のスプール孔12aの内周面には、その右端側から左端側に向かって環状の第1ポートP1〜第7ポートP7が順次形成される。またスプール20の外周面には、その右端側から左端側に向かって大径の第1ランドL1〜第5ランドL5が順次形成されるとともに、第1ランドL1〜第5ランドL5間に挟まれた小径の第1グルーブG1〜第4グルーブG4が順次形成される。第1ランドL1〜第5ランドL5の外径はスプール孔12aの内径と同一であり、第1ランドL1〜第5ランドL5の外周面がスプール孔12aに内周面に当接する位置では、オイルが通過不能にシールされる。
図1に示すように、第1ポートP1および第7ポートP7はそれぞれ油路25A,25Bを介してオイルタンク26に連通し、第2ポートP2は油路25Cを介してポンプ・モータ27の吐出側に連通し、第6ポートP6は油路25Dを介してポンプ・モータ27の吸入側に連通し、第3ポートP3は油路25Eを介して前記油路25Dに連通し、第4ポートP4は油路25F、チェックバルブ28および油路25Gを介して前記油路25Cに連通し、第5ポートP5は油路25Hを介してアキュムレータ29に連通する。
ポンプ・モータ27は油圧ハイブリッドシステムを搭載した自動車のエンジンのクランクシャフトに無端ベルトおよび電磁クラッチを介して接続されており、駆動状態では、アキュムレータ29に蓄圧した油圧でポンプ・モータ27がモータとして機能し、例えばエンジンの駆動力をアシストする駆動力を発生する。回生状態では、駆動輪から逆伝達される駆動力でポンプ・モータ27がポンプとして機能し、オイルを加圧してリザーバ29に蓄圧する。中立状態では、ポンプ・モータ27はポンプとして無負荷状態で空転する。
図2はスプール20が左方向にフルストロークした駆動位置を示しており、第1グルーブG1によって第1ポートP1および第2ポートP2が連通し、第2グルーブG2によって第3ポートP3および第4ポートP4が連通し、第3グルーブG3によって第5ポートP5および第6ポートP6が連通し、残りの第7ポートP7は第4ランドL4によって他のポートとの連通を遮断される。
その結果、アキュムレータ29に蓄圧した油圧が油路25H→第5ポートP5→第3グルーブG→第6ポートP6→油路25D→ポンプ・モータ27→油路25C→第2ポートP2→第1グルーブG1→第1ポートP1→油路25A→オイルタンク26の経路で流れ、アキュムレータ29に蓄圧した油圧でポンプ・モータ27をモータとして駆動することで、走行用の駆動力を発生させたり、エンジンの駆動力をアシストしたり、エンジンをクランキングしたりすることができる。何らかの理由でポンプ・モータ27の下流側の油路25Cの油圧が上流側の油路25Dの油圧よりも高くなると、下流側の油路25Cから、油路25G→チェックバルブ28→油路25F→第4ポートP4→第2グルーブG2→第3ポートP3→油路25Eの経路で、上流側の油路25Dへとオイルが還流する。
また図3はスプール20が右方向にフルストロークした回生位置を示しており、第3グルーブG3によって第4ポートP4および第5ポートP5が連通し、第4グルーブG4によって第6ポートP6および第7ポートP7が連通し、残りの第1ポートP1、第2ポートP2および第3ポートP3は第2ランドL2および第3ランドL3によって他のポートとの連通を遮断される。
その結果、駆動輪から逆伝達される駆動力でポンプ・モータ27をポンプとして駆動することで、オイルタンク26のオイルが油路25B→第7ポートP7→第4グルーブG4→第6ポートP6→油路25D→ポンプ・モータ27→油路25C→油路25G→チェックバルブ28→油路25F→第4ポートP4→第3グルーブG3→第5ポートP5→油路25H→アキュムレータ29の経路で流れ、加圧したオイルをアキュムレータ29に蓄圧し、減速時に車体の運動エネルギーを回収することができる。
図1に示す中立位置では、第1グルーブG1によって第1ポートP1および第2ポートP2が連通し、第4グルーブG4によって第6ポートP6および第7ポートP7が連通し、残りの第3ポートP3、第4ポートP4および第5ポートP5は第2ランドL2、第3ランドL3および第4ランドL4によって他のポートとの連通を遮断される。
その結果、駆動輪から逆伝達される駆動力でポンプ・モータ27がポンプとして機能するときに、ポンプ・モータ27が吐出するオイルを、油路25C→第2ポートP2→第1グルーブG1→第1ポートP1→油路25A→油路25B→第7ポートP7→第4グルーブG4→第6ポートP6→油路25D→ポンプ・モータ27の経路で循環させ、ポンプ・モータ27を無負荷状態で運転することができる。
図4はスプール20が中立位置からフルストロークの回生位置に向けて右動する途中で、それまで第3ランドL3によって閉じられていた第4ポートP4が開き、入力ポートである第4ポートP4が第3グルーブG3を介して出力ポートである第5ポートP5に連通した瞬間を示している。図5は図4の5部拡大図であって、そこには第3グルーブG3および第5ポートP5の詳細な形状が示される。
第3グルーブG3は、第4ポートP4側の第1壁部W1と、第5ポートP5側の第2壁部W2とを備えており、第1壁部W1および第2壁部W2の間にはスプール20の軸方向に延びる第4壁部W4が形成される。スプール20の外周面から径方向内向きに延びる第3グルーブG3の第1壁部W1は、スプール20の軸方向に対して鋭角θ1(例えば、69°)を成すように第5ポートP5に向けて傾斜している。またスプール20の外周面から径方向内向きに延びる第3グルーブG3の第2壁部W2は、スプール20の軸方向に対して鋭角θ2を成すように第4ポートP4に向けて傾斜している。
第5ポートP5は第5壁部W5および第3壁部W3を有して軸方向に長く形成され、その端部は第4ポートP4の近傍に達している。第4ポートP4から遠い第5壁部W5はスプール20の軸方向に延びているが、第4ポートP4に近い第3壁部W3は、スプール20の外周面から径方向外向きに、かつスプール20の軸方向に対して鋭角θ3を成すように第4ポートP4から離反する方向に傾斜している。第3壁部W3の延長面は、第1壁部W1に対して90°の交差角度αで交差する。
図1に示す中立状態から図3に示す回生状態に向けてリニアソレノイド15によってスプール20を右動すると、図5に示すように、その過程で第3グルーブG3の第1壁部W1が第4ポートP4のエッジ30を通過した瞬間に、第3グルーブG3が第4ポートP4に連通する。このとき、第3グルーブG3は既に第5ポートP5に連通しているため、第4ポートP4および第3グルーブG3間に形成された開口部31を通して、高圧の第4ポートP4から低圧の第3グルーブG3の内部にオイルが噴出する。
第3グルーブG3に流入したオイルは、軸方向に対して角度θ1で傾斜する第1壁部W1に沿って径方向内向きに流れ、次に第4壁部P4に沿って軸方向に流れ、更に軸方向に対して角度θ2で傾斜する第2壁部W2に沿って径方向外側に流れた後、その一部が第5ポートP5から油路25Hに排出される。第5ポートP5から油路25Hに排出されなかったオイルの残部は流れの方向を反転し、第5ポートP5の第5壁部W5に沿って軸方向に流れた後、軸方向に対して角度θ3で傾斜する第3壁部W3に沿って径方向内側に流れ、スプール2の第3グルーブG3の第1壁部W1に略直角の交差角度αで衝突する。
上述したように、第4ポートP4の開口部31から第3グルーブG3に流入したオイルは、第3グルーブG3の内部で第1壁部W1、第4壁部W4、第2壁部W2、第5壁部W5および第3壁部W3に沿って循環する。第4壁部W4に沿って軸方向に流れるオイルが第2壁部W2に衝突すると、オイルの流れが塞き止められて第2壁部W2に荷重F2が発生し、その荷重F2の軸線方向の成分である軸力F2′がスプール20を軸方向左側に付勢する。しかしながら、第2壁部W2は軸方向に対して角度θ2で傾斜しており、第2壁部W2に衝突するオイルの動圧の一部だけが失われるので、第2壁部W2が軸方向に対して直交する場合に比べて、前記軸力F2′を低減することができ、しかもオイルの流速を保ったまま第5ポートP5に案内することができる。
第5ポートP5の第5壁部W5に沿って第4ポートP4に向かって軸方向に流れるオイルは第3壁部W3に案内されて径方向内向きに方向を変え、第3グルーブG3の第1壁部W1に略直角の交差角度αで衝突するため、オイルの動圧の大部分が静圧に変換されて第1壁部W1を荷重F1で押圧し、その荷重F1の軸線方向の成分である軸力F1′がスプール20を軸方向右側に付勢する。
図6は、第3壁部W3の延長面が第1壁部W1に交差する交差角度αとスプール20に作用するトータルの軸力との関係を示すグラフである。交差角度α=90°において軸力が最小値となり、交差角度α=80°〜120°の範囲で軸力が顕著に低減することが分かる。
以上のように、第2壁部W2を傾斜させることでスプール20の軸方向左向きの軸力F2′を減少させることができ、しかも第1壁部W1および第3壁部W3を傾斜させて略直交させることで軸方向右向きの軸力F1′を発生させるので、スプール20のストローク位置の制御精度を高める上で好ましくない左向きの軸力F2′を右向きの軸力F1′で相殺することができる。これにより、スプール20に作用する望ましくない軸力を低減し、リニアソレノイド15によるスプール20のストローク位置の制御精度を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明のスプールバルブの用途は油圧ハイブリッドシステムに限定されるものではない。
また実施の形態では第3壁部W3の延長面が第1壁部W1に対して90°の交差角度αで交差しているが、前記交差角度αは90°に限定されず、略直角の範囲(80°≦α≦120°)であれば良い。
また本発明のリニアアクチュエータは実施の形態のリニアソレノイド15に限定されず、リニアモータやボールねじであっても良い。
12 スリーブ(バルブハウジング)
12a スプール孔
15 リニアソレノイド(リニアアクチュエータ)
20 スプール
L1〜L5 ランド
G1〜G4 グルーブ
P1〜P7 ポート
W1 第1壁部
W2 第2壁部
W3 第3壁部

Claims (2)

  1. 外周面にランド(L1〜L5)およびグルーブ(G1〜G4)を形成したスプール(20)と、前記スプール(20)が軸方向摺動自在に嵌合するスプール孔(12a)の内周面に複数のポート(P1〜P7)を形成したバルブハウジング(12)と、前記スプール(20)を駆動するリニアアクチュエータ(15)とを備え、前記リニアアクチュエータ(15)により前記スプール(20)のストローク位置を変化させることで、前記ランド(L1〜L5)および前記グルーブ(G1〜G4)により前記複数のポート(P1〜P7)間の連通および遮断を制御するスプールバルブにおいて、
    軸方向一端側に位置する入力ポート(P4)および軸方向他端側に位置する出力ポート(P5)を連通させるグルーブ(G3)は、前記一端側の第1壁部(W1)および前記他端側の第2壁部(W2)を備えるとともに、前記出力ポート(P5)は前記一端側の第3壁部(W3)を備え、
    前記スプール(20)の外周面から径方向内向きに延びる前記第1壁部(W1)は前記他端側に傾斜し、前記スプール(20)の外周面から径方向外向きに延びる前記第3壁部(W3)は前記他端側に傾斜し、前記第3壁部(W3)の延長面は前記第1壁部(W1)に略直角に交差することを特徴とするスプールバルブ。
  2. 前記スプール(20)の外周面から径方向内向きに延びる前記第2壁部(W2)は前記一端側に傾斜することを特徴とする、請求項1に記載のスプールバルブ。
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