JP2013189837A - 小水力発電用自動除塵機 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型タービン水車やプロペラ水車等を用いた小水力発電装置が設けられる引き込み水路に配設される自動除塵機において、堅牢且つ低コストに製造可能であり、従来の除塵機と比して、より小さな異物も除去可能な自動除塵機の提供を図る。
【解決手段】回転ドラム部とフレーム部と駆動部とから構成され、回転ドラム部の円周面には多孔板を周設し、該多孔板の所定箇所に掻揚スクリーンを備え、フレーム部は回転ドラム部と駆動部を配設すると共に、引き込み水路の流路内に介装する構造に形成され、底部固定スクリーンと滑落レーキを備えて成り、駆動部は回転ドラム部の下側を引き込み水路の流れに対して逆方向に低速回転させることで、掻揚スクリーンによって掻き揚げられた塵芥を滑落レーキにより回転ドラムから離脱させて排出する手段を採る。
【選択図】図1

Description

本発明は、水力発電装置の上流に設けられる自動除塵機に関し、詳しくは、小型タービン水車やプロペラ水車等を用いた小水力発電装置が設けられる引き込み水路に配設される自動除塵機において、堅牢且つ低コストに製造可能であり、従来の除塵機と比して、より小さな異物も除去可能な自動除塵機に関する。
我が国の電力供給源を成す大規模発電は、放射性物質の核エネルギーを利用した原子力発電、化石燃料等の燃焼エネルギーを利用した火力発電、そして水の位置エネルギーを利用した水力発電に大別され、これに続くように風力発電や太陽光発電などが存在する。火力発電に関しては、埋蔵化石エネルギー資源の枯渇問題や資源燃焼により排出される二酸化炭素等による環境破壊が問題視されており、原子力発電に関しては、2011年3月に発生した東日本大震災による福島原子力発電所の放射能漏れ発生事故以降、国民の不安が急激に高まっている。そこで、このような問題のない水力、風力、或いは太陽光といった再生可能エネルギーを利用した発電技術の見直しや技術向上が急務な現状にある。
係る再生可能エネルギー利用発電の中でも、水力発電は、風力や太陽光利用と異なり、天候や季節、或いは日照時間などの影響を受けることが少なく、安定した電源供給が可能というメリットがある。ただし、落差を利用した従来からのダム方式等によると、莫大な建設費と工事日数を要し、ダム建設時に発生する土砂等による堆積物の問題や、ダム建設に伴う周辺地域への自然環境破壊等の諸問題を残すものとなる。そこで、このような大規模なダムや水源を必要とせず、小さな水流エネルギーを利用して比較的簡単な工事で水力発電することが可能で、設置も容易な小水力発電設備の普及が望まれている。
係る小水力発電設備の設置にあたっては、落ち葉、木の枝、流木、ビニール廃棄物、小石、砂利等の塵芥の流入を阻止するための除塵機を上流側に備えることが必要となるが、従来の除塵機の構造は、回転フレームの円周部にバースクリーンを突設し、該バースクリーンに引っ掛かった塵芥をレーキによって塵芥を掬い取る手法がとられているため、装置が大型で構造が複雑であることから、設置に際して施工工事や運搬作業の経費が嵩み、同時に整備・清掃のメンテナンス作業やランニングコストが過大となる問題があった。また、小河川等に用いられる小水力発電用の水車やタービンは、農業用水車等とは異なる精密機械であり、各構成部品間のクリアランスも小さいため、異物の流入は発電装置に致命的な損傷を与えることになる。そこで、発電装置の保護や安定した稼働の維持、或いはメンテナンスフリー化を図るためには、より小さな異物の流入も防げる高性能で堅牢な除塵機であって、製造し易く低コストで設置可能とするための技術提供が求められている。そして、係る除塵機の技術提供は、上記小水力発電普及のための重要な役割を担うものといえる。
このような上記の問題点を解決しようと、本願発明以外にも種々の技術提案がなされている。例えば、比較的小規模、特に従来は困難とされていた低水路に用いられてもコスト的に引き合う「水路用除塵機」(特許文献1)がある。
しかしながら、上記の「水路用除塵機」に係る技術は、両端部を固定された半円周形状を有する複数個のスクリーンバーと、各スクリーンバー間を回転し、且つスクリーンバーにより形成される半円周形状表面より外方または内方へ出入する機構を有する複数個のレーキと、当該出入するレーキ面に弾性的に接触する機構を有する複数個のスクレーパとを備えることにより、スクリーンバーにより塞き止められたゴミをレーキとスクレーパにより掻揚げ掻落として除塵できる手段を備えて、バースクリーンを半円周状に加工し、その一端を固定して塵芥を補足することを特徴とする水路用除塵機の提案であるが、該提案は下記の問題点が指摘されるものであった。
(1)ゴミを剥ぎ取るレーキとスクレーパは水没する位置でのローラー可動部を装備しており、構造が複雑であると共に回転する除塵機本体にさらに出入りするレーキとスクレーパ等の可動部分を備えた構造は、砂や塵芥を噛み込んでしまうことによる故障が生じ易い問題。
(2)大雨後の濁流の中の小砂利や泥水がレーキ可動部のローラー溝に溜まり易くレーキの可動を妨げる問題。
(3)幅広のレーキが水中で水流を妨げる構造であるため、その抵抗分の回転動力を大きく確保しなければならない問題。
(4)回転部材の外周に取り付けられたピンギヤチェーンが大雨後の泥水内を移動するとチェーンの隙間に小石や砂利が挟まれ、やがてピニオンギヤに咬み込まれ回転体が停止してしまう可能性がある問題。
(5)多数のスクリーンバーを半円状に曲げ加工するためその分、制作費が高くつく問題。
(6)台風等の大雨時、濁流水位は容易に水嵩を増すため当構造では電動機が水没しかねない問題。
(7)ゴミ詰りを解消する「掻寄せ装置9」を備えているがその動力伝達方式が明確でない問題。
(8)一般的に河川の水路には大雨時による泥や小石や砂利が混入、堆積し易く、本件のような複雑な構造を持ったレーキ、スクレーパ、スプリング、ローラー等の摺動ならびに回転機構が多く構成されている除塵装置では早晩故障が予想される問題。
また上記の問題点を解決しようとする小型で塵芥回収効率を高めることのできる「回転式除塵装置」(特許文献2)も提案されている。
しかしながら上記の「回転式除塵装置」の係る技術は、水路を横切るようにして配置され水路底面から円弧状に立ち上げられるバースクリーンと、円軌道を描いて回転しながら上記バースクリーンに捕捉された塵芥をすくい上げるレーキとを有する回転式除塵装置において、バースクリーンの円弧に沿ってその両側で回転する一対の環状部材と、それらの環状部材を水路幅方向に接続する桁部と、その桁部に沿って形成される櫛歯状のレーキと、環状部材を回転自在に支持する回転支持機構と、環状部材の上部に回転力を伝達することにより上記レーキを回転させるレーキ駆動手段と、を備えてバースクリーンを半円周状に加工し、その一端を固定して塵芥を補足することを特徴とする回転式除塵装置の提案であるが、該提案は下記の問題点が指摘されるものであった。
(1)回転支持機構が複雑である問題。
(2)回転支持機構のローラー10は水中で回転するため大雨後の小石、泥水等が詰まると回転できなくなる問題。
(3)スプロケットと噛み合うチェーンの隙間に小石や砂利等が挟まれてしまいやがて環状部材はスプロケット部で噛み込まれ停止してしまう問題。
(4)幅広の桁部にレーキが取り付けられているため水中で水流を妨げる分、回転動力を大きくせざる得ない問題。
(5)スクリーンバーを半円状に曲げ加工するためその分制作費が高くつく問題。
(6)一般的に河川の水路には大雨時による泥や小石や砂利が混入、堆積し易く、本構造では環状部材のチェーンや回転フレームを支持する複数のローラーが小石や砂利等を咬み込み、大雨が降る度に停止を余儀なくされる問題。この不具合はスクリーンを水路の上流側に取り付けた場合も同様である。
(7)掻き揚げた塵芥は、コンベアに落とす構造となっているが、この構造であるとコンベアを動かす別途動力が必要となり、製作コストの増加となる問題と、仮に制作費低減の観点から人手で作業するとなると回転体の中に身体を入れることとなり、安全管理上の問題を有する。
本出願人は、以上のような従来の引き込み水路に配設される小河川用の自動除塵機の問題点に着目し、発電用水車の種類、寸法、若しくは引き込み水路の幅に合わせて選択可能なパンチングプレート等の多孔板を使用した回転ドラムと、市販のC形構造材を使用したフレームと、ギヤモーターによる簡単構造によって堅牢且つ低コストの小水力発電用自動除塵機を製作することができないものかとの着想の下、本発明における「小水力発電用自動除塵機」の提案に至るものである。
特開平9ー195249号公報 特開2002ー167734号公報
本発明は上記問題点に鑑み、小型タービン水車やプロペラ水車等を用いた小水力発電装置が設けられる引き込み水路に配設される自動除塵機において、堅牢且つ低コストに製造可能であり、従来の除塵機と比して、より小さな異物も除去可能な自動除塵機の提供を図る。
本発明の小水力発電用自動除塵機は、小水力発電装置の引き込み水路に配設される自動除塵機であって、回転ドラム部と、フレーム部と、駆動部と、から構成され、前記回転ドラム部は、中心に回転主軸を備えるドラム型フレーム構造体の円周面に多孔板を周設し、該多孔板の円周を等分割する複数の外側位置に掻揚スクリーンを備えて成り、前記フレーム部は、引き込み水路の流路内に介装するための梯子型フレーム構造体により形成され、前記回転ドラム部と前記駆動部を配設すると共に、該フレーム部の底部には底部固定スクリーンを備え、さらに該フレーム部の後部には滑落レーキを備えて成り、前記駆動部は、前記回転ドラム部を回転駆動するための駆動モーターと減速機構と伝達機構から成り、前記駆動部により前記回転ドラム部の下側を前記引き込み水路の流れに対して逆方向に低速回転させ、前記掻揚スクリーンバーによって掻き揚げられた塵芥を前記滑落レーキにより前記回転ドラムから離脱させて排出する手段を採る。
また本発明の小水力発電用自動除塵機は、前記滑落レーキにより掻き落とされた塵芥を、更に該滑落レーキから滑落し易くするために、前記駆動モーターから伝達機構を介して前記回転ドラム部と逆回転する竹ササラを備えた掻き落としドラムを設けて傾斜する排出トレイに排出する手段を採る。
また本発明の小水力発電用自動除塵機は、前記回転ドラム部ならびにフレーム部の上側に前記駆動モーターを配設し、該回転ドラム部の両側に前記伝達機構を設け、該回転ドラム部の回転主軸を両側駆動する手段を採る。
本発明の小水力発電用自動除塵機によれば、下流側に設置される小水力発電装置に用いられる水車の種類(例えば、小型タービン水車、プロペラ水車、クロスフロー水車等)及びサイズに合わせて、回転ドラムに張り付けるパンチングプレート等による多孔板の孔径サイズ(目の粗さ)を自由に選択することができるため、設計の自由度が高く、また、組み合わされる発電装置への対応範囲が広いという優れた効果を奏する。
また、本発明の小水力発電用自動除塵機によれば、回転するドラム型スクリーンの構造がパンチングプレート等による多孔板と櫛状の掻揚スクリーンと市販のC形構造材によるフレーム部から構成される簡易構造であることによって、故障がし難い構造であると共にメンテナス作業がやり易い優れた効果を奏する。
また、本発明の小水力発電用自動除塵機によれば、市販品の規格サイズを殆ど加工することなくそのまま切断しただけのフレームならびに駆動部品で構成されるため、製造コストならびに販売価格の低廉が図られる優れた効果を奏する。
また、本発明の小水力発電用自動除塵機によれば、回転ドラムの支持架台の構造もシンプルな簡易軽量構造であることから、加工・組み立て費の低廉が図れる優れた効果を奏する。
また、本発明の小水力発電用自動除塵機によれば、回転ドラム部表面の多孔板と掻揚げクリーンで掻き揚げられた塵芥は、滑落レーキに自然に掻き落とされるので塵芥の量が多い場合でも掻落としドラムの竹ササラによって自然落下を促すことができる優れた効果を奏する。
また、本発明の小水力発電用自動除塵機によれば、回転ドラム部ならびにフレーム部の上側に駆動モーターを配設することで増水時の駆動部の水没を防ぐと共に、回転ドラム部の両側に伝達機構を設け、該回転ドラム部の回転主軸を両側駆動する手段を採ることで、幅の広い水路でも十分な剛性を確保し、安定した回転駆動状態を維持することができるという優れた効果を奏する。
本発明の小水力発電用自動除塵機における請求項1記載の実施形態を示す説明図である。(実施例1) 本発明の小水力発電用自動除塵機における請求項1記載の実施形態を示す正面図ならびに上面図である。 本発明の小水力発電用自動除塵機に係る部品説明図である。 本発明の小水力発電用自動除塵機における請求項2記載の実施形態を示す説明図である。(実施例2) 本発明の小水力発電用自動除塵機における請求項3記載の実施形態を示す説明図である。(実施例3)
本発明の小水力発電用自動除塵機は、水路を横切るように設置された回転ドラム部の表面に流水を通過させる多孔板を貼り付け、複数の掻揚スクリーンをシンメトリカルに配置し、取り付けた回転ドラム部を水流と逆方向に回転させ、該掻揚スクリーンによって掻き揚げられた塵芥を滑落レーキにより回転ドラム部から離脱させて排出する手段を採ったことを最大の特徴とするもので、以下、実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の小水力発電用自動除塵機における請求項1記載の実施形態を示す説明図である。
本発明の小水力発電用自動除塵機10は、回転ドラム部20とフレーム部30と駆動部40とから構成されて小水力発電装置の上流側の引き込み水路Fに配設される主要部材が不錆鋼で構成される小水力発電用の自動除塵機であって、詳しくは、回転ドラム部20の表面に多孔板25(パンチングプレート)を貼り付け、その表面に複数の掻揚スクリーン26で引き込み水路F内の底部に浮遊する塵芥Gを回転ドラム部20の最上部よりやや下がった地点まで掻き揚げた後、滑落レーキ37上に自然落下させ、該滑落レーキ37に蓄積する塵芥Gを排出トレイ52に排出する構造を有して構成されるものである。なお、本発明に係る小水力発電用自動除塵機10を構成する各部品の素材は、耐腐食性及び強度に優れたステンレス製が望ましく、例えば、SUS304(18-8系)を用いることが考え得る。
図2は本発明の小水力発電用自動除塵機における請求項1記載の実施形態を示す説明図である。図3(a)は平面図を示し、図3(b)は正面図を示す。
図3は本発明の小水力発電用自動除塵機10を構成する部品説明図である。
回転ドラム部20は、回転ドラムの周縁に配設されるリングフレーム22と多孔板25が貼着される懸架フレーム23と水流の抵抗に対向するトラス構造補強される補強フレーム24で構成されるドラム型フレーム構造体の円周面にパンチングプレート等の多孔板25を周設し、該多孔板25の円周を等分割する複数の外側位置に塵芥Gを掻き揚げる掻揚スクリーン26を備えて構成される。
多孔板25は、パンチングプレートや平織りの金網、或いは圧延ロールにかけることにより網目全体をフラットにしたエキスパンドメタル等である。図2及び図5に示したパンチングプレートの孔の配列は千鳥配列であるが、これに限定されるものではなく並列でもよい。ドラム型フレーム構造体の円周面に沿って周設し、下流に配置される小水力発電装置の型式やサイズに応じて孔径を変えることにより、塵芥Gの適切な水切りと除塵を可能とするものである。
掻揚スクリーン26は、回転ドラム部20の円周面を等分割する複数の外側位置に塵芥Gを掻き揚げる櫛状の掻き揚げ突起であって、フレーム部30の底部に設けられる底部固定スクリーン36の櫛目と交錯して塵芥Gを回転して掻き揚げ搬送するもので、回転ドラム部20の回転に伴って横フレーム32に設けられる滑落レーキ37上に塵芥Gを自然落下させるものである。
フレーム部30は、垂直に立設して回転ドラム部20の回転主軸21を連接させる縦フレーム31と、引き込み水路Fの水流方向Sに沿って縦フレーム31に連結する横フレーム32と、引き込み水路Fの底面に左右の縦フレーム31を連結する底辺フレーム33と、該左右の縦フレーム31及び左右横フレーム32を懸架する懸架フレーム34と、これらを補強する補強フレーム35とから構成される梯子型フレーム構造であ。なお、各フレームの結合はTIG溶接等によることが望ましい。ボルト等の螺合部材やリベット等の締結部材を用いると、緩んで脱落等した場合に、下流の発電機に損傷を与えるという問題が起こり得るからである。
底部固定スクリーン36は、フレーム部30の底部に設けられ、回転ドラム部20の掻揚スクリーン26と櫛状に交錯する構造を有して引き込み水路Fの底部に浮遊する塵芥Gを堰き止めるものである。
滑落レーキ37は、横フレーム32に設けられ、回転ドラム部20の掻揚スクリーン26と、櫛状に交錯する突起を滑り板の端辺に複数列設する構造を有して掻揚スクリーン26によって掻き揚げられた塵芥Gを排出トレイ52へと排出するものである。
また滑落レーキ37は、堆積した塵芥Gに振動を与えるスプロケットとバネ及びカム機構で構成される振動式の滑落レーキとすることもできる。
駆動部40は、駆動モーター41と減速機構42と伝達機構43で構成され、回転ドラム部20を回転駆動するための減速機構42を備えた駆動モーター41と、ギヤ&ギヤ、チェーン&スプロケット、Vベルト&プリー、ギヤ&タイミングベルト等の伝達機構43から構成されて水流方向Sに対して回転ドラム部20を逆方向に低速回転させるものである。
引き込み水路Fは、本願発明の構成を特に限定するものではなく、一般的なコンクリート製の水路フリューム等、或いは河川工事により川底面と側壁面が直角を成す水路であって、該内壁に本発明に係る水力発電用自動除塵機10のフレーム部30とアンカーボルトで固定される。
塵芥Gは、引き込み水路Fの取水口付近に通常設けられる漂流物流入防止柵からすり抜けた、落ち葉やビニール袋等の水面浮遊物又は水中浮遊物である(これらを総称して、以下、単に「塵芥G」という)。
本発明の小水力発電用自動除塵機の作動状態を説明する。
(1)引き込み水路F内に水流と共に流入した塵芥Gが、小水力発電用自動除塵機10の底部フレーム33に設けられる底部固定スクリーン36に補足される。
(2)回転ドラム部20の円周上に設けられた掻揚スクリーン26が回転して底部フレーム33に設けられる底部固定スクリーン36と櫛目状に交錯して塵芥Gを掻き揚げる。
(3)掻き揚げられた塵芥Gは掻揚スクリーン26で回転ドラム部20の頂点よりやや下がった点まで運ばれ、引き続き回転ドラム部20が回転することによって掻揚スクリーン26と滑落レーキ37が櫛目状に交錯して漉かれた塵芥Gは滑落レーキ37上を滑落して排出トレイ52へと自然落下する。
(4)排出トレイ52に堆積した塵芥Gは、堆積状況を見計らって人手により搬出する。なお、係る搬出をコンベア等による自動搬出することも有効である。
以上のように本発明の小水力発電用自動除塵機10は、きわめて単純な構造で引き込み水路Fに流入する塵芥Gを外部に排出することができるもので、従来の小水力発電用の自動除塵機と比較して構造が簡易であることによって故障がし難い構造であると共に、メンテナス作業がやり易い構造を有するものである。
図4は本発明の小水力発電用自動除塵機における請求項2記載の実施形態を示す説明図である。
本発明の小水力発電用自動除塵機10は、滑落レーキ37により掻き落とされた塵芥Gを、更に該滑落レーキ37から滑落し易くするために、駆動モーター41から伝達機構43を介して回転ドラム部20と逆回転する竹ササラ51を備えた掻落しドラム50を設けて傾斜する排出トレイ52に塵芥Gを効率よく排出する構造を有するものである。
掻落しドラム50は、滑落レーキ37上の掻き落とされた塵芥Gを滑落レーキ37で上方から叩いて排出するために駆動モーター41から伝達機構53を介して連動する回転ドラム体である。
竹ササラ51は、掻落しドラム50の円周上に軟質の撓り状線体を有して配設され、滑落レーキ37上の掻き落とされた塵芥Gを上方から叩いて排出トレイ52に滑落し易くするために設けられるものである。
排出トレイ52は、掻落しドラム50の竹ササラ51によって掻き落とされた塵芥Gを集積して外部に排出するトレイであって、堆積状況を見計らって人手により搬出する。なお、係る排出トレイ52を傾斜させて自然落下搬送する構造と、コンベア搬送機構を組み合わせて自動搬出することも有効である。
図5は本発明の小水力発電用自動除塵機における請求項3記載の実施形態を示す説明図である。
本発明の小水力発電用自動除塵機10は、回転ドラム部20ならびにフレーム部30の上側に駆動モーター41を配設し、該回転ドラム部20の両側に伝達機構43を設け、該回転ドラム部20の回転主軸21を両側で駆動するもので回転ドラム部20ならびにフレーム部30の上側に駆動モーター41を配設することで増水時の駆動部40の水没を防ぐと共に、回転ドラム部20の両側に伝達機構43を設け、該回転ドラム部20の回転主軸21を両側駆動する手段を採ることで、駆動力と水圧との関係から生じる該回転ドラム部20や回転主軸21のねじれを防止し、幅の広い水路でも十分な剛性を確保して安定した回転駆動状態を維持する。
なお、図示はしていないが、本発明の小水力発電用自動除塵機10を被覆するカバーを備えることも有効である。回転ドラム部が被覆されれば、メンテナンス作業時や、滑落レーキ37等に引っ掛かってしまったゴミ等の除却作業中に指を挟んでしまうような自己を防ぐことができ、駆動部40を被覆すれば、漏電やショートによる事故などを防ぐことが可能となる。該カバーはフレーム部30に強固に固定させるが、溶接してしまうとメンテナンス性が悪くなり、また、螺合部材等を用いると、該螺合部材が振動等により外れた場合、下流に設置される発電装置のタービン等に大きな損傷を与えてしまう。そこで、該カバーの着脱は、フレーム部30へ強固に嵌合させるなどの固定や、ワイヤーなどでフレーム部30や該カバー等に繋げておくような脱落防止機能を備えた固定具を用いることが望ましい。
本発明の小水力発電用自動除塵機は、山間地、中小河川、農業用水路、上下水道施設、会社工場、一般家庭などのあらゆるところの引き込み水路に設置が可能な小水力発電用自動除塵機であり、また、小水力発電設備だけではなく、広く一般産業用の除塵機としても利用可能であり、産業上の利用可能性は大きいものである。
10 小水力発電用自動除塵機
20 回転ドラム部
21 回転主軸
22 リングフレーム
23 懸架フレーム
24 補強フレーム
25 多孔板
26 掻揚げスクリーン
30 フレーム部
31 縦フレーム
32 横フレーム
33 底部フレーム
34 懸架フレーム
35 補強フレーム
36 底部固定スクリーン
37 滑落レーキ
40 駆動部
41 駆動モーター
42 減速機構
43 伝達機構
50 掻落しドラム
51 竹ササラ
52 排出トレイ
53 伝達機構
S 水流方向
F 引き込み水路
G 塵芥

Claims (3)

  1. 小水力発電装置の引き込み水路Fに配設される小水力発電用の自動除塵機であって、
    回転ドラム部と、
    フレーム部と、
    駆動部と、
    から構成され、
    前記回転ドラム部は、
    中心に回転主軸を備えるドラム型フレーム構造体の円周面に多孔板を周設し、
    該多孔板の円周を等分割する複数の外側位置に掻揚スクリーンを備えて成り、
    前記フレーム部は、
    引き込み水路の流路内に介装するための梯子型フレーム構造体により形成され、
    前記回転ドラム部と前記駆動部を配設すると共に、
    該フレーム部の底部には底部固定スクリーンを備え、
    さらに該フレーム部の後部には滑落レーキを備えて成り、
    前記駆動部は、
    前記回転ドラム部を回転駆動するための駆動モーターと減速機構と伝達機構から成り、
    前記駆動部により前記回転ドラム部の下側を引き込み水路の流れに対して逆方向に低速回転させ、前記掻揚スクリーンによって掻き揚げられた塵芥を前記滑落レーキにより前記回転ドラム部から離脱させて排出することを特徴とする小水力発電用自動除塵機。
  2. 前記滑落レーキにより掻き落とされた塵芥を、更に該滑落レーキから滑落し易くするために、
    前記駆動モーターから伝達機構を介して前記回転ドラム部と逆回転する竹ササラを備えた掻落しドラムを設けて傾斜する排出トレイに排出することを特徴とする前記請求項1に記載の小水力発電用自動除塵機。
  3. 前記回転ドラム部ならびに前記フレーム部の上側に前記駆動モーターを配設し、
    該回転ドラム部の両側に前記伝達機構を設け、
    該回転ドラム部の回転主軸を両側駆動することを特徴とする前記請求項1又は請求項2に記載の小水力発電用自動除塵機。
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