JP2013188660A - ロール塗装方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】紫外線硬化樹脂を含有する塗料を、吸湿性の高い塗布対象物に塗布する際に、少量の塗料で塗膜を形成することができるロール塗装方法を提供することである。
【解決手段】塗布ロール2からパーティクルボード1に付着塗料3aを転写する前に、塗布ロール2に付着している紫外線硬化樹脂を含む付着塗料3aに紫外線8を照射し、付着塗料3aの粘度を向上させ、ゲル状にする。ゲル状の付着塗料3aが、パーティクルボード1に転写された際、粘度が高い付着塗料3aは、パーティクルボード1内に浸透せず、表面に留まる。そのため、少量の塗料3で塗膜12を形成することができる。
【選択図】図1
【解決手段】塗布ロール2からパーティクルボード1に付着塗料3aを転写する前に、塗布ロール2に付着している紫外線硬化樹脂を含む付着塗料3aに紫外線8を照射し、付着塗料3aの粘度を向上させ、ゲル状にする。ゲル状の付着塗料3aが、パーティクルボード1に転写された際、粘度が高い付着塗料3aは、パーティクルボード1内に浸透せず、表面に留まる。そのため、少量の塗料3で塗膜12を形成することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、塗布ロールの表面に液状の塗料を供給し、塗布対象物の表面に転写塗装するロール塗装方法に関するものである。
従来、様々なロール塗装が実施されている。そして、特許文献1には、ロール塗装する場合、紫外線硬化樹脂を含有した塗料を採用するのが好ましいと記載されている。塗装直後に紫外線を照射して塗料を硬化させ、流動を抑制すると、少ない塗料で塗布対象物の表面に塗膜を形成することができる。
ところで、特許文献1に記載されているとおりに、紫外線硬化樹脂性の塗料は、紫外線を照射することによって硬化させることができる。しかし、塗布対象物が、パーティクルボードのような吸湿性の高いものである場合には、塗料は、硬化する前に塗布対象物に浸透してしまい、必ずしも少量の塗料で塗膜を形成することはできない。
そこで、本発明は、紫外線硬化樹脂を含有する塗料を、吸湿性の高い塗布対象物に塗布する場合であっても、少量の塗料で塗膜を形成することができるロール塗装方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、塗布ロール表面に液状塗料を供給し、塗布ロールから塗布対象物に液状塗料を転写塗装する塗装方法において、前記液状塗料として、紫外線硬化樹脂を含有する塗料を使用し、前記塗料が塗布ロールに付着した状態で紫外線を照射して、半硬化状態として塗料の粘度を向上させ、粘度が向上した塗布ロールの塗料を塗布対象物に塗布し、塗布対象物に塗布された塗料に更に紫外線を照射して、完全に硬化した塗膜を形成することを特徴とするロール塗装方法である。
請求項1に記載の発明では、液状塗料が塗布ロールに付着した状態で紫外線を照射するので、塗布ロール上の液状塗料の粘度が向上する。そして、粘度が向上した塗布ロール上の塗料を塗布対象物に塗布するので、塗布対象物が吸湿性を有していても、塗料は、塗布対象物に吸収されず、塗布対象物の表面に留まる。さらに、塗布対象物に塗布された塗料に紫外線を照射して、塗料を完全に硬化するので、少量の液状塗料で、吸湿性を有する塗布対象物の表面に塗膜を形成することができる。
本発明のロール塗装方法によれば、紫外線硬化樹脂を含有する液状塗料が塗布ロールに付着している状態で紫外線を照射して、粘度を向上させるので、塗布対象物に塗布された塗料は、塗布対象物に浸透せず、表面に留まる。そのため、少量の液状塗料で、塗装対象物の表面に塗膜を形成することができる。
以下では、本発明のロール塗装方法の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明は、実施形態の理解を容易にするためのものであり、これによって、本発明が制限して理解されるべきではない。
図1(a)に示す様に、塗装装置15は、塗布ロール2、絞りロール6、第1硬化装置4、第2硬化装置5、押圧ロール7、センサ11等を有している。このうち、塗布ロール2は、例えばシリコン製塗布ロールが、半硬化状態の粘度の高い材料との剥離が良好で望ましい。又、押圧ロール7としては、半硬化状態の塗装面を平滑化したり、模様付けするのに鉄ロールを採用するのが望ましい。また、塗装装置15は、パーティクルボード1(塗装対象物)を搬送する図示しない搬送装置を有している。搬送装置は、パーティクルボード1を、矢印Mで示す方向に移動させる。
塗布ロール2は、ロールコータである。塗布ロール2は、例えばシリコン等の、塗料が付着し、且つ、転写し易い材質で構成されている。塗布ロール2は、図示しない駆動装置によって、時計回りに回転駆動される。この塗布ロール2に対して、絞りロール6が近接配置されている。絞りロール6は、塗布ロール2における、矢印Mで示すパーティクルボード1の移動方向の上流側に配置されている。
図1(b)に示す様に、第1硬化装置4は、紫外線8を照射する紫外線照射装置である。第1硬化装置4は、塗布ロール2の近傍であって、絞りロール6の下方に配置されている。第1硬化装置4は、塗布ロール2に向けて紫外線8を照射することができる。パーティクルボード1(塗装対象物)と第1硬化装置は同期させ、塗布する材料だけを半硬化状態にする。パーティクルボード1がないときには、第1硬化装置はOFFにする。これは、塗料が半硬化状態で塗布ロール2を回転し続けると、塗布ロール2上に塗料が堆積し、定量の塗料塗布が不可能となるためである。
塗布ロール2における、矢印Mで示すパーティクルボード1の移動方向の下流側には、順に押圧ロール7、第2硬化装置5が配置されている。押圧ロール7は、パーティクルボード1の表面の塗料を均一に拡げる機能を有する。また、第2硬化装置5は、紫外線照射装置であり、図示しないが、パーティクルボード1が所定の位置に達したことを検知し、パーティクルボード1に向けて紫外線9を照射する。
塗布ロール2における、矢印Mで示すパーティクルボード1の移動方向の上流側には、センサ11が配置されている。センサ11は、ワーク(パーティクルボード1)を検知するものであり、図示しない搬送装置によって、パーティクルボード1が、所定の位置に達したことを検出する。
また、塗装装置15は、以上説明した各構成とは別に、図2に示すコントローラ10を有している。コントローラ10は、塗布ロール2、第1硬化装置4、第2硬化装置5の動作を司る。また、コントローラ10には、センサ11が検出したパーティクルボード1の位置情報が入力される。
次に、塗装装置15の動作を説明する。
図1(a)に示す様に、図示しない搬送装置によって、パーティクルボード1が矢印Mで示す方向に搬送され、塗布ロール2に接近する。センサ11がパーティクルボード1を検出すると、コントローラ10(図2)は、塗布ロール2を回転駆動させ、同時に第2硬化装置4を作動させる。
塗料3(紫外線硬化樹脂を含む塗料)は、絞りロール6で絞られ、塗布ロール2の表面には、所定の厚みの付着塗料3aが付着する。すなわち、塗布ロール2が回転すると、塗布ロール2の表面に付着した付着塗料3aは、絞りロール6によって所定の厚みに引き延ばされる。塗料3は液状であって、比較的粘度が低く、延び易い。
塗布ロール2の表面に付着している付着塗料3aには、第1硬化装置4から紫外線8が照射される。そのため、付着塗料3aは、粘度が向上し、半硬化状態(ゲル状)となる。
半硬化状態となった付着塗料3aは、図1(b)、図1(c)に示す様に、接近するパーティクルボード1に転写される。パーティクルボード1は、吸湿性が高い。しかし、粘度の高い付着塗料3aは、パーティクルボード1の内部に浸透せず、パーティクルボード1の表面に留まり、図1(c)に示す様に、塗膜12が形成される。
コントローラ10(図2)は、塗布ロール2と第1硬化装置4に遅れて、押圧ロール7を時計回りに回転駆動する。塗膜12は、粘度が向上しているものの、ある程度の流動性を有している。そのため、塗膜12が押圧ロール7で押圧されると、塗膜12は引き延ばされ、塗膜12の表面が平滑化される。仮に、パーティクルボード1の表面が平滑であれば、塗膜12の厚みは均一化される。
さらにコントローラ10は、第2硬化装置5を作動させる。第2硬化装置5は、移動してきたパーティクルボード1に向けて紫外線9を照射する。パーティクルボード1の表面には、表面が平滑化された、又は、厚みが均一化された塗膜12が塗布されている。図1(c)において矢印Aで示す領域は、塗膜12が半硬化状態の領域である。そして、領域Aの下流側では、第2硬化装置5から照射された紫外線9によって、塗膜12は完全に硬化され、矢印Bで示す硬化領域が形成される。
パーティクルボード1が、第2硬化装置5よりも下流側へ移動すると、図1(d)に示す様に、パーティクルボード1の表面には、平滑化された、又は、均一な厚みの塗膜12が形成される。塗膜12を形成するにあたり、付着塗料3aは、ほとんどパーティクルボード1の内部に浸透せず、最小限の塗料3で塗膜12を形成することができる。パーティクルボード1の塗装が完了すると、コントローラ10は、各装置を停止させる。
上述の例では、塗布対象物としてパーティクルボード1を使用したが、その他、中密度繊維板(Medium Density Fiberboard)に対しても、同様に少量の塗料で塗膜を形成することができる。
本実施形態によって塗布された塗料は、パーティクルボード1の表面の凹凸を隠し、塗膜12の表面は平坦である。そのため、平滑性を出すための研磨装置は不要である。また、塗膜12の表面に、特定の模様を付したい場合には、押圧ロール7に、対応する模様を付しておく。そして、この塗膜12が形成されたパーティクルボード1は、例えば、床材等に使用することができる。すなわち、塗膜12が、化粧シートの役割を果たす。
1 パーティクルボード(塗布対象物)
2 塗布ロール
3 液状塗料
3a 付着塗料
8 第1硬化装置から照射される紫外線
9 第2硬化装置から照射される紫外線
12 塗膜
2 塗布ロール
3 液状塗料
3a 付着塗料
8 第1硬化装置から照射される紫外線
9 第2硬化装置から照射される紫外線
12 塗膜
Claims (1)
- 塗布ロール表面に液状塗料を供給し、塗布ロールから塗布対象物に液状塗料を転写塗装する塗装方法において、
前記液状塗料として、紫外線硬化樹脂を含有する塗料を使用し、
前記塗料が塗布ロールに付着した状態で紫外線を照射して、半硬化状態として塗料の粘度を向上させ、
粘度が向上した塗布ロールの塗料を塗布対象物に塗布し、
塗布対象物に塗布された塗料に更に紫外線を照射して、完全に硬化した塗膜を形成することを特徴とするロール塗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012055556A JP2013188660A (ja) | 2012-03-13 | 2012-03-13 | ロール塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012055556A JP2013188660A (ja) | 2012-03-13 | 2012-03-13 | ロール塗装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013188660A true JP2013188660A (ja) | 2013-09-26 |
Family
ID=49389508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012055556A Pending JP2013188660A (ja) | 2012-03-13 | 2012-03-13 | ロール塗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013188660A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017513754A (ja) * | 2014-04-09 | 2017-06-01 | エアバス オペレーションズ ゲーエムベーハーAirbus Operations GmbH | 塗布器 |
-
2012
- 2012-03-13 JP JP2012055556A patent/JP2013188660A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017513754A (ja) * | 2014-04-09 | 2017-06-01 | エアバス オペレーションズ ゲーエムベーハーAirbus Operations GmbH | 塗布器 |
US11000877B2 (en) | 2014-04-09 | 2021-05-11 | Airbus Operations Gmbh | Applicator |
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