JP2013186415A - 画像データの階調変換を行う装置、方法およびプログラム - Google Patents

画像データの階調変換を行う装置、方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ハーフトーン化された画像の書き換えにおいて、書き換えを要する画素の数を低減させる。
【解決手段】画像処理部は現在表示されているb階調の変換後画像データである第iの変換後画像データと、これから表示されるべき画像を示すa階調の変換前画像データである第(i+1)の変換後画像データとを取得する。画像処理部は2次元配列された多数の画素位置のうちの1つを変換対象画素位置として選択し、第iの変換後画像データに含まれる変換対象画素位置の画素データにより示される階調値に応じて、当該階調値が変換後にも維持される確率が高まる方向に誤差拡散閾値を調整する。そのように調整された誤差拡散閾値を用いて、誤差拡散法に従うハーフトーン化処理が行われる。その結果、現在表示されている画像から再描画を要する画素数の少ない高画質なハーフトーン画像が生成される。
【選択図】図7A

Description

本発明は、所定数の階調の濃度を示す画素の集まりにより画像を示す画像データを、異なる数の階調の画像データに変換する技術に関する。
階調数の多い画像データ(例えば16階調の画像データ)を階調数の少ない画像データ(例えば2階調の画像データ)に変換する技術(ハーフトーン技術)がある。ハーフトーン技術によれば、大きさや密度の異なる網点を配置することにより、2階調でも人間の目には中間調で表現されている画像に錯覚される画像データが生成される。
ハーフトーン技術によれば、2階調や4階調などの少ない階調数の表示能力しか持たない表示装置において、中間調を多く含む写真などの画像を比較的美しく表示することが可能となる。また、ハーフトーン技術によれば、階調数が低減されることにより、変換前の画像データに従った画面の書き換えを行う場合と比較し、表示装置における画面の書き換えに要する時間が短縮される。
ハーフトーン技術を利用した画像表示方法を記載した文献として、例えば特許文献1がある。特許文献1に記載の技術においては、以前の画像データ生成に利用されたハーフトーン処理後の画像データを次の画像データ生成に利用することにより、双安定性ディスプレイにおけるゴースト等の低減が図られる。
特表2010−515926号公報
2階調や4階調などの少ない階調数の表示能力しか持たない表示装置の例として、例えば電気泳動方式の表示装置がある。
電気泳動方式の表示装置は、例えば正に帯電された黒色の電気泳動粒子と負に帯電された白色の電気泳動粒子とを内包する2次元平面上に配置された多数のマイクロカプセルと、それらのマイクロカプセルを挟むように配置された多数の電極対とを備えている。それらの電極対の各々に対し、画像データに含まれる画素データの各々により示される階調値に応じた電圧を印加すると、黒色もしくは白色の電気泳動粒子のいずれかが一方の電極側にクーロン力により引き寄せられる。その結果、画像データにより示される画像の表示が実現される。
電気泳動方式の表示装置により表示される画像においては、例えば液晶ディスプレイにより表示される画像と比較し、画像を構成する個々の画素の白黒が明瞭に区別される。そのような特性を持つ表示装置においては、一般的に誤差拡散法やブルーノイズマスクディザ法などのブルーノイズ特性を有したドット分散型のハーフトーン技術により生成された画像データを用いると高画質な画像が表示可能となる。
十分に最適化された誤差拡散法とブルーノイズマスクディザ法とを比較すると、一般的には誤差拡散法によって生成された画像データに従って表示される画像の方が高画質である。特に、白い背景に低濃度で描かれた文字や細線が含まれるような場合、ブルーノイズマスクディザ法により生成された画像データによれば、線が寸断されてしまうなどの不都合が生じる場合があるが、誤差拡散法に関してはそのような不都合が生じにくい。
一方、画面の書き換えにおいて書き換え対象となる画素数に関しては、一般的に誤差拡散法による場合の方がブルーノイズマスクディザ法による場合よりもより多数の画素の書き換えを要する。ブルーノイズマスクディザ法などのディザ法においては、同じ位置の画素に関する階調変換において同じ閾値が用いられるため、同じ位置の画素に関する階調値が変化しにくい傾向を持っているためである。
例えば、2階調により濃度が50%の中階調を擬似的に示す画像を、濃度が60%の中階調を擬似的に示す画像に書き換える場合を例に考える。その場合、ブルーノイズマスクディザ法を含む組織的ディザ法によれば、既に黒の画素である50%の画素については書き換えが行われず、10%の画素について白から黒への書き換えが行われるのみである。一方、誤差拡散法によれば、黒の画素である50%の画素の40%、すなわち全体の20%の画素が黒から白へ書き換えられ、白の画素である50%の画素の60%、すなわち全体の30%の画素が白から黒へ書き換えられるため、合計で全体の50%の画素が黒から白もしくは白から黒へ書き換えられる。
電気泳動方式の表示装置は、いったん描画された画像の保持にはほとんど電力を消費しないが、画像の書き換え時には書き換え対象の画素数に応じて比例的に増大する量の電力を消費する。
従って、一般的に、誤差拡散法は画質においてブルーノイズマスクディザ法に勝るが、消費電力においてブルーノイズマスクディザ法に劣る。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、従来のブルーノイズマスクディザ法に従った変換により得られる画像と比較して一般的に高画質な画像を、従来の誤差拡散法に従った変換による場合と比較して一般的に少ない数の画素の書き換えにより実現する手段を提供することをその目的の1つとする。
上記目的を達成するために、本発明は、
表示手段により現在表示されているb階調(ただし、bはb>1を満たす所定の自然数)の画像に含まれる画素を示す複数の画素データの集まりを含む画像データを第iの変換後画像データ(ただし、iは任意の自然数)として取得する変換後画像データ取得手段と、
a階調(ただし、aはa>bを満たす所定の自然数)の画像に含まれる画素を示す複数の画素データの集まりを含む画像データを第(i+1)の変換前画像データとして取得する変換前画像データ取得手段と、
前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる複数の画素データの中から所定の規則に従い一の画素データを変換前画素データとして選択し、当該変換前画素データが示す階調値と、誤差拡散法に従い当該変換前画素データに分配された拡散誤差値である補正値とを加算した値である補正後階調値と、少なくとも1つの誤差拡散閾値との大小関係に基づき、b階調の階調値を示す画素データを当該変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の変換後画素データとして生成する画素データ変換手段と、
前記画素データ変換手段により一の変換前画素データに基づき一の変換後画素データが生成された場合、当該一の変換前画素データに係る前記補正後階調値から、当該一の変換後画素データにより示される階調値をa階調で示した場合の階調値を減算した値である拡散誤差値を、前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる画素データのうち前記画素データ変換手段による変換においてまだ用いられていない画素データであって2次元配列上において当該一の変換前画素データと連続する領域を形成する所定の規則に従い選択された1以上の画素データの各々に対し、所定の規則に従い前記補正値として分配する誤差拡散手段と、
前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる1以上の画素データに関し前記画素データ変換手段による変換が行われた結果として生成される1以上の変換後画素データの集まりを含むデータを第(i+1)の変換後画像データとして前記表示手段に対し出力する変換後画像データ出力手段と
を備え、
前記画素データ変換手段は、前記一の変換後画素データの生成に先立って、生成される前記一の変換後画素データの階調値が、前記第iの変換後画像データに含まれる画素データのうち当該一の変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の画素データにより示される階調値と同一となる確率を高くするように前記誤差拡散閾値を変更する
装置を提案する。
上記の本発明にかかる装置によれば、ハーフトーン化により新たに表示される画像の生成が行われる際、従来の誤差拡散法による場合と比べ、現在表示されている画像を構成する画素の階調値と新たに表示される画像を構成する同位置の画素の階調値とが一致する確率が高くなる。ただし、得られる画像の画質は従来の誤差拡散法による場合と比較し同程度に高い。
また、上記の本発明にかかる装置において、
前記少なくとも1つの誤差拡散閾値は、(b−1)個の誤差拡散閾値であり、
前記画素データ変換手段は、前記一の変換前画素データに係る前記補正後階調値が、(b−1)個の誤差拡散閾値により形成される第1から第bのb個の階調帯のいずれに属するかに応じて、b階調の階調値を示す画素データを前記一の変換後画素データとして生成する
という構成が採用されてもよい。
この構成の装置によれば、予め設定された(b−1)個の誤差拡散閾値が用いられることにより、誤差拡散閾値の設定処理が簡素化される。
また、上記の本発明にかかる装置において、
前記画素データ変換手段は、前記第iの変換後画像データに含まれる画素データのうち前記一の変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の画素データの階調値がc(ただし、cは0≦c≦(b−1)を満たす整数)であるとき、第(c+1)の前記階調帯が大きくなるように、第(c+1)の前記階調帯を形成する少なくとも1つの閾値を変更する
という構成が採用されてもよい。
この構成の装置によれば、閾値の変更による階調帯の拡大という簡便な処理により、上述した効果が実現される。
また、上記の本発明にかかる装置において、
前記画素データ変換手段は、前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる複数の画素データの任意の一の画素データを変換前画素データとするとき、当該変換前画素データにより示される階調値が、当該変換前画素データの2次元配列上の位置に対し設定された(b−1)個のディザ閾値により区分されるb個の階調帯のうちの第k番目(ただし、kは1≦k≦bを満たす自然数)の階調帯に含まれる場合に、b階調の階調値としてkを示す画素データを当該変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の変換後画素データとして生成し、
前記変換後画像データ出力手段は、前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる1以上の画素データに関し前記画素データ変換手段による変換が行われた結果として生成される1以上の変換後画素データの集まりを含むデータを前記第iの変換後画像データとして前記表示手段に対し出力する
という構成が採用されてもよい。
この構成の装置によれば、新たな画像が表示される際、まず、単純2値化法や組織的ディザ法などにより画質は劣るが高速な画像描画が行われ、続いて、本発明にかかる改善された誤差拡散法により、より高い画質の画像描画が行われる。誤差拡散法は演算量が組織的ディザ法などと比較して多く、そのために一般的に描画速度において組織的ディザ法などに劣る。この構成の装置によれば高画質の画像が表示されるまでの間、低画質の画像が表示されるため、例えばユーザが閲覧したいページを探すために多数のページ間を素早く移動するような場合、ユーザに描画の遅れによるストレスを与えない。
また、上記の本発明にかかる装置において、
前記第iの変換前画像データは文字または線の描画を指示する描画指示データに従い生成された画素データを含み、
前記描画指示データを取得する描画指示データ取得手段と、
前記描画指示データに基づき、2次元配列上において文字または線が描画される領域を変換対象領域として特定し、前記変換対象領域を示すデータである変換対象領域指定データを生成する変換対象領域指定データ生成手段と
を備え、
前記変換後画像データ出力手段は、2次元配列上において前記変換対象領域指定データにより示される領域に含まれない画素に関する前記第(i+1)の変換後画像データの前記表示手段に対する出力を行わない
という構成が採用されてもよい。
この構成の装置によれば、表示される画像のうち組織的ディザ法などと比べ誤差拡散法による画質が顕著に優れている文字や線を含む領域に関してのみ、誤差拡散法に従った画像による書き換えが行われ、その他の領域に関しては高速に描画された組織的ディザ法などによる画像が継続表示される。その結果、組織的ディザ法などで高速に描画された画像の全領域に関し誤差拡散法に従った再描画が行われる場合と比較し、さほどの画質劣化を伴うことなく書き換え対象の画素数が低減される。
また、上記の本発明にかかる装置において、
前記第iの変換前画像データにより示される画像のうち濃度の変化の程度を示す指標が所定の閾値以上となる2次元配列上の位置をエッジ位置として特定し、2次元配列上において前記エッジ位置を含む領域を変換対象領域として特定し、前記変換対象領域を示すデータである変換対象領域指定データを生成する変換対象領域指定データ生成手段
を備え、
前記変換後画像データ出力手段は、2次元配列上において前記変換対象領域指定データにより示される領域に含まれない画素に関する前記第(i+1)の変換後画像データの前記表示手段に対する出力を行わない
という構成が採用されてもよい。
この構成の装置によれば、表示される画像のうち組織的ディザ法などと比べ誤差拡散法による画質が顕著に優れているエッジを含む領域に関してのみ、誤差拡散法に従った画像による書き換えが行われ、その他の領域に関しては高速に描画された組織的ディザ法などによる画像が継続表示される。その結果、組織的ディザ法などで高速に描画された画像の全領域に関し誤差拡散法に従った再描画が行われる場合と比較し、さほどの画質劣化を伴うことなく書き換え対象の画素数が低減される。
上記の本発明にかかる装置において、
前記画素データ変換手段は、前記第(i+1)の変換前画像データに関する変換において一の変換前画素データを一の変換後画素データに変換する際、当該一の変換前画素データにより示される階調値に基づき、前記階調帯の上限の階調値および下限の階調値の少なくとも一方を決定する
という構成が採用されてもよい。
この構成の装置によれば、変換対象の画素の変換前の階調値に応じた閾値が変換において用いられるため、例えば変換前の階調値が変換後の画像において階調が変化する濃度を示す階調値の近傍である場合、より現在の階調値が維持されるような閾値を変換に用いるなどの方法により、書き換え対象の画素数を効果的に減少させることが可能となる。
また、上記の本発明にかかる装置において、
前記第iの変換後画像データは、前記画素データ変換手段によりa階調の画像データである第iの変換前画像データから変換されて生成された画像データであり、
前記画素データ変換手段は、前記第(i+1)の変換前画像データに関する変換において一の変換前画素データを一の変換後画素データに変換する際、前記第iの変換前画像データに含まれる画素データのうち当該一の変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の画素データにより示される階調値に基づき、前記階調帯の上限の階調値および下限の階調値の少なくとも一方を決定する
という構成が採用されてもよい。
この構成の装置によれば、現在表示されている画像の変換前の画像の階調値に応じて、新たに表示される画像の変換後の画像の同位置の画素の階調値が決定される。従って、例えば現在表示されている画像の変換前の画像の階調値と、新たに表示される画像の変換前の画像の階調値とを比較してそれらが変化する方向に応じて閾値を変更するなどの方法により、書き換え対象の画素数を効果的に減少させることが可能となる。
また、上記の本発明にかかる装置において、
前記画素データ変換手段は、前記第(i+1)の変換前画像データに関する変換において一の変換前画素データを一の変換後画素データに変換する際、前記画素データ変換手段が過去の変換において各画素データに関し用いた前記階調帯のうち当該一の変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の画素データにより示される階調帯の上限の階調値および下限の階調値の少なくとも一方に基づき、当該一の変換前画素データの変換に用いる前記階調帯の上限の階調値および下限の階調値の少なくとも一方を決定する
という構成が採用されてもよい。
この構成の装置によれば、例えば連続して表示される2枚の画像の各々の変換において、第1の画像のある画素の変換に用いる階調帯と、第2の画像の同一の画素の変換に用いる階調帯との好適な組み合わせを示すデータを予め準備しておき、その組み合わせに応じて、新たな画像の変換において各画素に関し用いる階調帯を決定するなどの方法により、書き換え対象の画素数を効果的に減少させることが可能となる。
また、上記の本発明にかかる装置において、
前記表示手段を備える
という構成が採用されてもよい。
この構成の装置によれば、従来技術にかかる同種の表示手段を備える装置と比較し電力などのエネルギーの消費量が少なくて済むため、長時間、画像の表示が可能である。
また、上記の本発明にかかる装置において、
前記表示手段は、前記変換後画像データ出力手段から受け取った前記第(i+1)の変換後画像データに従い画像の表示を行う際、前記第iの変換後画像データに従い現在表示している画素のうち前記第(i+1)の変換後画像データに含まれる画素データにより示される階調値と同一の階調値で表示している画素のうち少なくとも一部の画素に関する再描画を行わない
という構成が採用されてもよい。
この構成の装置によれば、現在表示されている画像における階調値と次に表示されるべき画像における階調値が変化しない画素の少なくとも一部に関しては再描画のための印加等が行われないため、再描画に要するエネルギー消費が節減される。
また、上記の本発明にかかる装置において、
前記表示手段は、前記変換後画像データ出力手段から受け取った前記第(i+1)の変換後画像データに従い画像の表示を行う際、前記第iの変換後画像データに従い現在表示している画素のうち前記第(i+1)の変換後画像データに含まれる画素データにより示される階調値と異なる階調値で表示している画素と当該画素に連続し所定の規則により定められる領域に含まれる画素とに関してのみ再描画を行う
という構成が採用されてもよい。
この構成の装置によれば、現在表示されている画像における階調値と次に表示されるべき画像における階調値が異なる画素とその画素の周辺の画素に関してのみ再描画のための印加等が行われ、その他の画素に関しては再描画のための印加等が行われないため、再描画に要するエネルギー消費が節減されるとともに、前後の画像で階調値が異なる画素のみ再描画を行う場合と比較し、例えば表示手段が書き換え画素の外縁部ににじみを生じやすい特性を持つ場合においてにじみによる画質の低下を抑制できるなど、望ましい場合がある。
また、本発明は、
表示手段により現在表示されているb階調(ただし、bは所定の自然数)の画像に含まれる画素を示す複数の画素データの集まりを含む画像データを第iの変換後画像データ(ただし、iは任意の自然数)として取得する変換後画像データ取得ステップと、
a階調(ただし、aはa>bを満たす所定の自然数)の画像に含まれる画素を示す複数の画素データの集まりを含む画像データを第(i+1)の変換前画像データとして取得する変換前画像データ取得ステップと、
前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる複数の画素データの中から所定の規則に従い一の画素データを変換前画素データとして選択し、当該変換前画素データが示す階調値と、誤差拡散法に従い当該変換前画素データに分配された拡散誤差値である補正値とを加算した値である補正後階調値と、少なくとも1つの誤差拡散閾値との大小関係に基づき、b階調の階調値を示す画素データを当該変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の変換後画素データとして生成する画素データ変換ステップと、
前記画素データ変換ステップにおいて一の変換前画素データに基づき一の変換後画素データが生成された場合、当該一の変換前画素データに係る前記補正後階調値から、当該一の変換後画素データにより示される階調値をa階調で示した場合の階調値を減算した値である拡散誤差値を、前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる画素データのうち前記画素データ変換ステップにおける変換においてまだ用いられていない画素データであって2次元配列上において当該一の変換前画素データと連続する領域を形成する所定の規則に従い選択された1以上の画素データの各々に対し、所定の規則に従い前記補正値として分配する誤差拡散ステップと、
前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる複数の画素データに関し前記画素データ変換ステップおよび前記補正後画素データ生成ステップを繰り返すステップと、
前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる1以上の画素データに関し前記画素データ変換ステップにおける変換が行われた結果として生成される1以上の変換後画素データの集まりを含むデータを第(i+1)の変換後画像データとして前記表示手段に対し出力する変換後画像データ出力ステップと
を備え、
前記画素データ変換ステップは、前記一の変換後画素データの生成に先立って、生成される前記一の変換後画素データの階調値が、前記第iの変換後画像データに含まれる画素データのうち当該一の変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の画素データにより示される階調値と同一となる確率を高くするように前記誤差拡散閾値を変更するステップを有する
方法を提案する。
また、上記の本発明にかかる方法において、
前記少なくとも1つの誤差拡散閾値は、(b−1)個の誤差拡散閾値であり、
前記画素データ変換ステップは、前記一の変換前画素データに係る補正後階調値が、(b−1)個の誤差拡散閾値により形成される第1から第bのb個の階調帯のいずれに属するかに応じて、b階調の階調値を示す画素データを前記一の変換後画素データとして生成するステップを有する
という構成が採用されてもよい。
上記の本発明にかかる方法によれば、上記の本発明にかかる装置と同様の効果が得られる。
また、本発明は、
表示手段により現在表示されているb階調(ただし、bは所定の自然数)の画像に含まれる画素を示す複数の画素データの集まりを含む画像データを第iの変換後画像データ(ただし、iは任意の自然数)として取得する変換後画像データ取得処理と、
a階調(ただし、aはa>bを満たす所定の自然数)の画像に含まれる画素を示す複数の画素データの集まりを含む画像データを第(i+1)の変換前画像データとして取得する変換前画像データ取得処理と、
前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる複数の画素データの中から所定の規則に従い一の画素データを変換前画素データとして選択し、当該変換前画素データが示す階調値と、誤差拡散法に従い当該変換前画素データに分配された拡散誤差値である補正値とを加算した値である補正後階調値と、少なくとも1つの誤差拡散閾値との大小関係に基づき、b階調の階調値を示す画素データを当該変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の変換後画素データとして生成する画素データ変換処理と、
前記画素データ変換処理において一の変換前画素データに基づき一の変換後画素データが生成された場合、当該一の変換前画素データに係る前記補正後階調値から、当該一の変換後画素データにより示される階調値をa階調で示した場合の階調値を減算した値である拡散誤差値を、前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる画素データのうち前記画素データ変換処理における変換においてまだ用いられていない画素データであって2次元配列上において当該一の変換前画素データと連続する領域を形成する所定の規則に従い選択された1以上の画素データの各々に対し、所定の規則に従い前記補正値として分配する誤差拡散処理と、
前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる複数の画素データに関し前記画素データ変換処理および前記補正後画素データ生成処理を繰り返す処理と、
前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる1以上の画素データに関し前記画素データ変換処理における変換が行われた結果として生成される1以上の変換後画素データの集まりを含むデータを第(i+1)の変換後画像データとして前記表示手段に対し出力する変換後画像データ出力処理と
を実行させ、
前記画素データ変換処理において、前記一の変換後画素データの生成に先立って、生成される前記一の変換後画素データの階調値が、前記第iの変換後画像データに含まれる画素データのうち当該一の変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の画素データにより示される階調値と同一となる確率を高くするように前記誤差拡散閾値を変更する処理を実行させる
プログラムを提案する。
また、上記の本発明にかかる方法において、
前記少なくとも1つの誤差拡散閾値は、(b−1)個の誤差拡散閾値であり、
前記画素データ変換処理において、前記一の変換前画素データに係る補正後階調値が、(b−1)個の誤差拡散閾値により形成される第1から第bのb個の階調帯のいずれに属するかに応じて、b階調の階調値を示す画素データを前記一の変換後画素データとして生成する処理を実行させる
という構成が採用されてもよい。
上記の本発明にかかるプログラムによれば、汎用のコンピュータを用いて、上記の本発明にかかる装置が実現される。
本発明の一実施形態にかかる電子機器の外観を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる電子機器のハードウェア構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる表示部の断面を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる回路層の回路の構成を説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる画素駆動回路の構成を説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理部の機能構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる第2変換部が行う処理の流れを示したフローチャート(前半)である。 本発明の一実施形態にかかる第2変換部が行う処理の流れを示したフローチャート(後半)である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理部において行われる階調値の変換の様子を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる画像処理部において行われる階調値の変換に用いられる閾値の変化の様子を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる第2変換部の機能構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる第2変換部が行う処理の流れの一部を示したフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる第2変換部が用いるディザマトリックスデータの一部を例示した図である。 本発明の一変形例にかかる画像処理部において行われる階調値の変換に用いられる閾値の変化の様子を示した図である。 本発明の一変形例にかかる画像処理部の機能構成を示したブロック図である。 本発明の一変形例にかかる画像処理部の機能構成を示したブロック図である。 本発明の一変形例にかかる電子機器および表示装置の構成を示したブロック図である。
[第1実施形態]
図1は、本発明の一実施形態にかかる電子機器1000の外観を示した図である。電子機器1000は、文字や線、図形、写真などを含む画像を表示する表示装置である。電子機器1000は、画像を表示する表示部1を備えている。また、電子機器1000は、ユーザに操作される操作部として、ボタン9A〜9Fを備えている。
図2は、電子機器1000のハードウェア構成を示したブロック図である。図2に示したように電子機器1000の各部は、BUSに接続されている。電子機器1000の各部は、BUSを介して各部間でデータのやり取りを行う。
表示部1は、メモリー性を有する表示素子を有しており、表示素子に電圧が印加されていなくても表示した画像が維持される表示デバイスである。本実施形態においては、表示部1は、電気泳動粒子を有する表示素子を有しておりモノクロの画像を表示する。
図3は、表示部1の断面を示した図である。表示部1は、図3に示したように大別して第1基板10、電気泳動層20、第2基板30によって構成されている。第1基板10は、絶縁性及び可撓性を有する基板11上に回路の層が形成された基板である。基板11は、本実施形態においてはポリカーボネートで形成されている。なお、基板11としては、ポリカーボネートに限定されることなく、軽量性、可撓性、弾性及び絶縁性を有する樹脂材料を用いることができる。また、基板11は、可撓性を持たないガラスで形成されていてもよい。基板11の表面には、接着層11aが設けられ、接着層11aの表面には回路層12が積層されている。
図4は、回路層12の回路の構成を説明するための図である。回路層12は、表示領域55を覆うように横方向に設けられた複数の走査線64と、各走査線と電気的に絶縁を保つように設けられ縦方向に設けられた複数のデータ線65を有している。また、回路層12は、m行の走査線64とn列のデータ線65との交差のそれぞれに対応して、画素電極13a(第1電極、図3参照)と、TFT(Thin Film Transistor)で構成された画素駆動回路66とを有している。
図3に戻り、表示部1の全体構成の説明を続ける。電気泳動層20は、バインダー22と、バインダー22によって固定された複数のマイクロカプセル21で構成されており、画素電極13a上に形成されている。なお、マイクロカプセル21と画素電極13aとの間には、接着剤により形成された接着層を設けてもよい。
バインダー22としては、マイクロカプセル21との親和性が良好で電極との密着性が優れ、且つ絶縁性を有するものであれば特に制限はない。マイクロカプセル21内には、分散媒と電気泳動粒子が格納されている。マイクロカプセル21を構成する材料としては、アラビアゴム・ゼラチン系の化合物やウレタン系の化合物等の柔軟性を有するものを用いるのが好ましい。
分散媒としては、水、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブなど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチルなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)、脂肪族炭化水素(ぺンタン、ヘキサン、オクタンなど)、脂環式炭化水素(シクロへキサン、メチルシクロへキサンなど)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン、長鎖アルキル基を有するベンゼン類(キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼンなど))、ハロゲン化炭化水素(塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなど)、カルボン酸塩などのいずれかを用いることができ、また、分散媒は、その他の油類であってもよい。また、これらの物質は単独又は混合して分散媒に用いることができ、さらに界面活性剤などを配合して分散媒としてもよい。
電気泳動粒子は、分散媒中で電界によって移動する性質を有する粒子(高分子あるいはコロイド)である。本実施形態においては白の電気泳動粒子と黒の電気泳動粒子がマイクロカプセル21内に格納されている。黒の電気泳動粒子は、例えば、アニリンブラックやカーボンブラック等の黒色顔料からなる粒子であり、本実施形態では正に帯電されている。白の電気泳動粒子は、例えば、二酸化チタンや酸化アルミニウム等の白色顔料からなる粒子であり、本実施形態では負に帯電されている。
第2基板30は、フィルム31と、フィルム31の下面に形成された透明電極層32(第2電極)で構成されている。フィルム31は、電気泳動層20の封止及び保護の役割を担うものであり、例えばポリエチレンテレフタレートのフィルムである。フィルム31は、透明で絶縁性を有している。透明電極層32は、例えば、酸化インジウム膜(ITO膜)などの透明な導電膜で構成されている。
上述したように、表示領域55には、縦方向に沿って平行に配列された複数のデータ線65と、横方向に沿って平行に配列された複数の走査線64が設けられている(図4参照)。また、表示領域55には、データ線65と走査線64との交差に対応して画素駆動回路66が設けられている。
図5は、画素駆動回路66の構成を説明するための図である。なお、本実施形態では、各走査線64を区別するために、図4に示した走査線64を上から順に1、2、3、・・・、(m−1)、m行目という呼び方をする場合がある。また同様に、各データ線65を区別するために、図4に示したデータ線を左から順に1、2、3、・・・、(n−1)、n列目という呼び方をする場合がある。
図5においては、1行目の走査線64と1列目のデータ線65との交差に対応した画素駆動回路66を示している。他のデータ線65と走査線64との交差についても同じ画素駆動回路66が設けられているが、各画素駆動回路66の構成は同じであるため、ここでは、代表して1行目のデータ線と1列目の走査線との交差に対応した画素駆動回路66について説明し、他の画素駆動回路66については説明を省略する。
画素駆動回路66では、TFT61のゲートが走査線64に接続され、TFT61のソースがデータ線65に接続されている。また、TFT61のドレインが画素電極13aに接続されている。画素電極13aは、透明電極層32と対向し、画素電極13aと透明電極層32との間には電気泳動層20が挟まれている。この一の画素電極13aと透明電極層32との間にあるマイクロカプセル21が表示部1において一つの画素となる。なお、画素駆動回路66においては、電気泳動層20と並列に保持容量63が接続されている。また、透明電極層32の電位は予め定められた電位Vcomにされている。
走査線駆動回路53(図4参照)は、表示領域55の各走査線64と接続されており、1、2、・・・、m行目の走査線64に走査信号Y1、Y2、・・・、Ymを供給する。具体的には、走査線駆動回路53は、走査線64を1、2、・・・、m行目という順番で選択し、選択した走査線64の走査信号の電圧を選択電圧VH(Hレベル)とし、選択されていない走査線の走査信号の電圧を非選択電圧VL(Lレベル)とする。
データ線駆動回路54(図4参照)は、表示領域55の各データ線65と接続されており、1、2、・・・、n列目のデータ線65にデータ信号X1、X2、・・・、Xnを供給する。電位が選択電圧VHとなっている走査線64に接続されている画素駆動回路66に対しては、データ線65からデータ信号が供給される。具体的には、走査線64がHレベルとなると、当該走査線64にゲートが接続されたTFT61がオン状態になり、画素電極13aがデータ線65に接続される。このため、走査線64がHレベルであるときに、データ線65にデータ信号を供給すると、当該データ信号は、オン状態になったTFT61を介して画素電極13aに印加される。走査線64がLレベルになると、TFT61はオフ状態になるが、データ信号によって画素電極13aに印加された電圧は、保持容量63に蓄積され、画素電極13aの電位及び透明電極層32の電位との電位差(電圧)に応じて電気泳動粒子が移動する。
例えば、透明電極層32の電位Vcomに対して画素電極13aの電位が高い場合、負に帯電している白の電気泳動粒子が画素電極13a側に移動し、正に帯電している黒の電気泳動粒子が透明電極層32側に移動して画素が黒の表示となる。また、透明電極層32の電位Vcomに対して画素電極13aの電位が低い場合、正に帯電している黒の電気泳動粒子が画素電極13a側に移動し、負に帯電している白の電気泳動粒子が透明電極層32側に移動して画素が白の表示となる。
走査線駆動回路53が1行目の走査線を選択してからY行目の走査線の選択が終了するまでの期間を「フレーム期間」又は単に「フレーム」と称する。各走査線64は、1フレームに一回ずつ選択され、各画素駆動回路66には1フレームに一回ずつデータ信号が供給される。
図2に戻り、電子機器1000のハードウェアの全体構成の説明を続ける。制御部3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えたマイクロコンピュータであり、ROMに記憶されたプログラムに従って電子機器1000の各部を制御する。VRAM4(Video RAM)は、表示部1に表示させる2階調のモノクロ画像を示す表示用の画像データを記憶するメモリーである。記憶部8は、不揮発性のメモリーであり、表示用の画像データの生成に用いられるオリジナルの画像を示す画像データなどを記憶する。なお、オリジナルの画像を示す画像データは、カラー画像とモノクロ画像のいずれを示すものであってもよい。また、オリジナルの画像を示す画像データは、ラスター形式であってもよいしベクター形式であってもよい。なお、記憶部8は、複数の異なる画像データを記憶することができる。
コントローラー2は、走査線駆動回路53やデータ線駆動回路54を制御し、VRAM4に記憶された画像データに従って表示領域55に画像を表示させるものである。通信部5は、他のコンピュータ装置と通信を行うための通信インターフェースである。通信部5は、無線通信または通信ケーブルを用いた有線の通信により他のコンピュータ装置とデータ通信を行い、画像データを受信する。受信した画像データは記憶部8に記憶される。
操作部9は、図1に示したボタン9A〜9Fを備える。このボタンが操作されると、操作されたボタンを示す信号が制御部3へ送られる。制御部3は、操作部9から送られた信号を取得し、操作されたボタンを特定する。制御部3は、特定したボタンに応じて、ユーザからの指示を特定し、特定した指示に対応した処理を実行する。
画像処理部6は、本実施形態においては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)であり、カラーもしくはモノクロのa階調(ただし、aはa>2を満たす自然数)の画像データを、網点で中階調を表現する2階調のラスター形式の画像データに変換する処理を行う。
図6は、画像処理部6の機能の構成を示したブロック図である。取得部6aは、記憶部8に記憶されている変換対象の画像データを取得し、取得した画像データがベクター形式であればその画像データを展開部6bに引き渡し、取得した画像データがラスター形式であればその画像データをVRAM4に展開する。
展開部6bは、ベクター形式の画像データを取得部6aから受け取り、受け取った画像データをラスタライズしてラスター形式の画像データを生成し、それをVRAM4に展開する。第1変換部6cは、VRAM4に展開されているラスター形式の画像データがカラー画像を示す場合、その画像データをグレースケールの画像データに変換する。ガンマ補正部6dは、VRAM4に展開されているグレースケールの画像データに対し表示部1の特性に応じたガンマ補正を行う。第2変換部6eは、ガンマ補正後のグレースケールの画像データに対しハーフトーン化処理を行う。なお、展開部6b〜第2変換部6eは処理において一時的に記憶を要するデータを記憶部8のワーキングエリア(RAM)に記憶し、適宜そのデータを読み出して用いる。
ガンマ補正後のグレースケールの画像データは、画像を示す画素の各々に関し、a階調(ただし、aは階調数を示し、a>2を満たす自然数)のスケールに従った濃度を示す階調値(例えば、256階調であれば0以上255以下のいずれかの整数)を示す画素データの集まりである。すなわち、各画素データにおいては、画素位置を示すデータに対し階調値を示すデータが対応付けられている。以下、変換前画像データに含まれる画素データを変換前画素データと呼ぶ。
図7Aおよび図7B(以下、それらを「図7」と呼ぶ)は、第2変換部6eが行うハーフトーン化処理の流れを示したフローチャートである。以下、図7を参照しつつ第2変換部6eにより行われるハーフトーン化処理の流れを説明する。
第2変換部6eは、ガンマ補正部6dにより新たなガンマ補正後のグレースケールの画像データが第(i+1)の変換前画像データとしてVRAM4に書き込まれたことを検出すると(S101)、まず、初期化処理として全ての画素位置[y][x]に関しerror_buffer[y][x] = 0 の代入を行う(S102)。
ここで、[y][x]が表示領域55における2次元配列上の画素位置を示し、yは走査線64の行番号(従って、yは1以上m以下の自然数)を示し、xはデータ線65の列番号(従って、xは1以上n以下の自然数)を示す。また、error_buffer[y][x]は画素位置[y][x]に関する補正値の累積値(以下、「累積補正値」と呼ぶ)を示す変数である。
続いて、第2変換部6eは第(i+1)の変換前画像データをVRAM4から読み出す(S103)。
続いて、第2変換部6eは、読み出した画像データに含まれる画素データにより示される階調値を画素位置に応じたinput(i+1)_[y][x]に代入する(S104)。
ここで、input(i+1)_[y][x]は、第(i+1)の変換前画像データの画素位置[y][x]の階調値を示す変数である。
第2変換部6eは上記のステップS103およびS104の処理と平行して、現在、表示部1に表示されている画像を示す画像データを第(i)の変換後画像データとしてVRAM4から読み出す(S105)。変換後画像データは、画素位置を示すデータに対し、2階調のスケールに従った濃度を示す階調値(すなわち白を示す0または黒を示す1のいずれか)を示すデータが対応付けられた画素データの集まりである。以下、変換後画像データに含まれる画素データを変換後画素データと呼ぶ。
続いて、第2変換部6eは、ステップS105における画像データの読み出しに成功したか否かの判定を行う(S106)。表示部1にまだ画像が表示されていない場合、ステップS106における判定は「読み出し失敗」となる(S106;No)。その場合、第2変換部6eは全ての画素位置に関するoutput(i)_[y][x]に変数にnullを代入する(S107)。
ここで、output(i)_[y][x]は、第iの変換後画像データの画素位置[y][x]の階調値を示す変数である。この場合、それらの階調値は未定なので、値が不定であることを示すnullが代入される。
一方、表示部1に既に画像が表示されている場合、ステップS106における判定は「読み出し成功」となる(S106;Yes)。その場合、第2変換部6eは、読み出した画像データに含まれる画素データにより示される階調値を画素位置に応じたoutput(i)_[y][x]に代入する(S108)。
これらの処理が完了すると、第2変換部6eは所定の規則に従い、画素位置を1つ選択する(S109)。ここで、所定の規則とは、画素位置[1][1]→画素位置[1][n]のように表示領域55の第1行を図4における左から右へと順次選択し、その行の最右端に達した後は、続いて、画素位置[2][1]→画素位置[2][n]のように第2行を図4における左から右へと順次選択し、・・・という選択を第m行まで繰り返す規則であるものとする。ただし、この選択の規則は一例であって、全ての画素を一度ずつ選択する規則であれば、他の如何なる規則が採用されてもよい。以下、ステップS109で選択された画素位置を「変換対象画素位置」と呼ぶ。
第2変換部6eは変換対象画素位置[y][x]に関するoutput(i)_[y][x]の階調値がnull(不定)、0(白)、1(黒)のいずれであるかを判定する(S110)。
output(i)_[y][x]の階調値がnull(不定)である場合(S110;null)、第2変換部6eは変換対象画素位置[y][x]に関するthreshold_[y][x]に以下のように値を代入する(S111)。
threshold_[y][x] = a/2
ここで、aは変換前画像データの階調数を示す。また、threshold_[y][x]は、第(i+1)の変換前画像データに含まれる画素位置[y][x]の画素データ(a階調)を誤差拡散法により2階調に変換する際に用いられるa階調のスケールにおける閾値(以下、ディザ法による変換において用いられる閾値と区別するために、本願においてはこの閾値を「誤差拡散閾値」と呼ぶ)を示す変数である。例えば、変換前画像データが256階調であれば、a=256である。誤差拡散閾値としてaを2で除した値が用いられているのは、変換後画像データの階調数が2であるためである。
なお、誤差拡散法において誤差拡散閾値と比較される階調値は、変換前の画素データにより示される階調値そのものではなく、近傍の処理済みの画素からの誤差の合計である累積補正値を加えて補正された階調値である。以下、この階調値を「補正後階調値」と呼ぶ。
図8は、例として、256階調(すなわち、a=256)の補正後階調値が誤差拡散閾値(a/2)により2階調の階調値に変換される様子を示した図である。図8に示されるように、誤差拡散閾値(a/2)はa階調のスケールにおいて、2階調において階調値が変わる濃度を示す補正後階調値を示している。
図7に戻り、ハーフトーン化処理の説明を続ける。output(i)_[y][x]の階調値が0(白)である場合(S110;0)、第2変換部6eは変換対象画素位置[y][x]に関するthreshold_[y][x]に以下のように値を代入する(S112)。
threshold_[y][x] = a/2 + 0.2a
また、output(i)_[y][x]の階調値が1(黒)である場合(S110;1)、第2変換部6eは変換対象画素位置[y][x]に関するthreshold_[y][x]に以下のように値を代入する(S113)。
threshold_[y][x] = a/2 - 0.2a
ステップS110は、変換対象画素位置の現在表示されている階調値を特定する処理であり、ステップS110で特定された階調値を「対象階調値」と呼ぶ。ステップS112の処理は、対象階調値が0である場合、a階調の全階調帯(256階調の場合、0〜255)を誤差拡散閾値により2等分して得られる2つの階調帯(0〜127、128〜255)(図8参照)のうち、対象階調帯0に対応する階調帯(0〜127)を広げるように、その誤差拡散閾値を20%増加させる処理である。なお、本願において「階調帯」とは、a階調の補正後階調値をb階調の階調値に変換する際の下限の閾値と上限の閾値との間に規定される階調値の範囲を意味する。また、ステップS113の処理は、対象階調値が1である場合、a階調の全階調帯(256階調の場合、0〜255)を誤差拡散閾値により2等分して得られる2つの階調帯(0〜127、128〜255)(図8参照)のうち、対象階調帯1に対応する階調帯(128〜255)を広げるように、その誤差拡散閾値を20%減少させる処理である。
図9は、ステップS112およびS113の処理により変更された誤差拡散閾値に従い、256階調の補正後階調値が2階調の階調値に変換される様子を示した図である。図9(a)に示されるように、output(i)_[y][x]の階調値が0(白)である場合、誤差拡散閾値(対象階調値0に対応する階調帯の上限の階調値)が増加(127→178)される結果、変換前の補正後階調値が増加された誤差拡散閾値より高くない限り、変換後の階調値は0(白)となる。また、図9(b)に示されるように、output(i)_[y][x]の階調値が1(黒)である場合、誤差拡散閾値(対象階調値1に対応する階調帯の下限の階調値)が減少(128→77)される結果、変換前の補正後階調値が減少された誤差拡散閾値より低くない限り、変換後の階調値は1(黒)となる。
再び図7に戻り、ハーフトーン化処理の説明を続ける。上記のように誤差拡散閾値の設定を終えると、第2変換部6eは変換対象画素位置[y][x]に関し以下の判定を行う(S114)。
input(i+1)_[y][x] + error_buffer[y][x] >= threshold_[y][x]
上記の式の左辺は変換前画素データにより示される階調値に累積補正値を加算した値、すなわち補正後階調値である。以下、補正後階調値を示すデータを、補正前の階調値を示す画素データと区別するため、「補正後画素データ」と呼ぶ。なお、補正値は後に述べるステップS118の処理において変数error_buffer[y][x]に加算されていくため、例えば画素位置[1][1]に関するステップS114の処理において、error_buffer[1][1] = 0(初期値)である。
ステップS114の判定において補正後階調値が誤差拡散閾値以上であると判定された場合(S114;Yes)、第2変換部6eは変換対象画素位置[y][x]に関するoutput(i+1)_[y][x]に黒を示す階調値1を代入する(S115)。一方、ステップS114の判定において補正後階調値が誤差拡散閾値未満であると判定された場合(S114;No)、第2変換部6eは変換対象画素位置[y][x]に関するoutput(i+1)_[y][x]に白を示す階調値0を代入する(S116)。
ステップS115もしくはS116においてoutput(i+1)_[y][x]に代入される値は、変換対象画素位置[y][x]に関する変換後画素データの階調値である。これにより、1つの変換対象画素位置に関する画素データの変換が完了する。
第2変換部6eは、続いて、従来の誤差拡散法に従う場合と同様に、変換対象画素位置の変換前画素データに近傍の処理済み画素からの誤差を加えて補正した補正後画素データにより示される補正後階調値と、変換後画素データにより示される階調値をa階調のスケールに変換した階調値との差である誤差値(以下、この誤差値を「拡散誤差値」と呼ぶ)を、現在の変換対象画素位置に連続する領域内のまだ変換対象画素位置として選択されていない画素位置に補正値として分配する処理を行う。
すなわち、第2変換部6eはまず、拡散誤差値errorを以下のように算出する(S117)。
error = input(i+1)_[y][x] + error_buffer[y][x] - a * output(i+1)_[y][x]
続いて、第2変換部6eは拡散誤差値errorを以下のように、隣接する4つの画素位置(まだステップS109において変換対象画素位置として選択されていない画素位置)の変換前画素データの各々に対し、補正値として分配する(S118)。
error_buffer[y][x+1] = error_buffer[y][x+1] + error/4
error_buffer[y+1][x-1] = error_buffer[y+1][x-1] + error/4
error_buffer[y+1][x] = error_buffer[y+1][x] + error/4
error_buffer[y+1][x+1] = error_buffer[y+1][x+1] + error/4
上記の第1〜第4の式は各々、図4における、現在の変換対象画素位置の右隣の画素位置、斜め左下の画素位置、真下の画素位置、斜め右下の画素位置に関し、それらの画素位置の累積補正値に新たに分配する補正値を加算する処理を示している。
なお、図4における表示領域55の左側縁部、右側縁部もしくは下側縁部に位置する画素位置に関しては、まだ変換対象画素位置として選択されていない隣接する画素位置が3以下となる。その場合、ステップS118において、例えばそれらの画素位置が3つであればそれら3つの画素位置に関しerror_buffer[ ][ ] = error_buffer[ ][ ] + error/3のように、拡散誤差値の分配が行われる。
以上のように現在の変換対象画素位置に関する一連の画素データの変換処理が完了すると、第2変換部6eは全ての画素位置に関する画素データの変換処理が完了したか否かを判定する(S119)。まだ変換処理の行われていない画素位置の画素データがある場合(S119;No)、第2変換部6eはその処理をステップS109に戻して、新たな変換対象画素位置に関する変換処理を繰り返す。一方、全ての画素位置に関し画素データの変化が完了した場合、(S119;Yes)、第2変換部6eは配列output(i+1)_[y][x]に格納されているデータ、すなわち第(i+1)の変換後画像データをVRAM4に展開した後、第(i+1)の変換前画像データに関するハーフトーン化処理が終了したことをコントローラー2へ通知する(S120)。
以上が、第2変換部6eによるハーフトーン化処理の説明である。コントローラー2は、この通知を受け取ると、VRAM4に記憶されている第(i+1)の変換後画像データに基づいて表示部1を制御し、ハーフトーン化されたモノクロ画像を表示部1に表示させる。その際、コントローラー2はそれまで表示していた画像の階調値と今から表示する画像の階調値が異なる画素に関してのみ、電圧の印加による再描画を行う。
ここで重要であるのは、ステップS115およびS116の処理において、ステップS112およびS113の処理において増減された誤差拡散閾値が用いられる、という点である。その結果、output(i)_[y][x]が0である場合には、平均的な確率である50%(100%を階調数2で除した確率)より高い確率でoutput(i+1)_[y][x]が0となり、output(i)_[y][x]が1である場合には、平均的な確率である50%より高い確率でoutput(i+1)_[y][x]が1となる。すなわち、表示部1に現在表示されている画像の画素の階調値と同じ階調値が、次に表示される画像の同じ画素位置の画素の階調値として選択される確率が、従来の誤差拡散法に従った場合と比較して高くなる。
なお、上記のように、現在の階調値が高い確率で維持されたとしても、例えば変換後画像データにより示される画像が1つ前の変換後画像データの影響を受けて、変換前画像データにより示される画像と比較して全体として濃度が濃くなったり薄くなったりすることはない。なぜなら、ステップS117およびS118において拡散誤差値が近隣の画素に分配される結果、変換前画像データにより示される画像の全体の濃度と、変換後画像データにより示される画像の全体の濃度の差は最大1画素分の濃淡の範囲内に収まるためである。
図10は、上述した第2変換部6eのハーフトーン化処理に関する機能の構成を示したブロック図である。第2変換部6eはその機能構成部として、変換後画像データ取得部601、変換前画像データ取得部602、画素データ変換部603、誤差拡散部604、変換後画像データ出力部605を備える。
変換後画像データ取得部601はステップS105を実行する。変換前画像データ取得部602はステップS103を実行する。画素データ変換部603はステップS109〜S116を実行する。誤差拡散部604はステップS117、S118およびS114を実行する。変換後画像データ出力部605はステップS120を実行する。
上述したように、本実施形態によれば、表示部1に現在表示されている画像の各画素の階調値が高い確率で次に表示される画像において維持されるため、画像の書き換えに要するエネルギー量を低減することができる。その際、従来の誤差拡散法による場合と比較して同等の高品質な画像が得られる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態にかかる電子機器1000について説明する。第2実施形態にかかる電子機器1000は、ハードウェア構成については第1実施形態と同じである。第2実施形態にかかる電子機器1000が第1実施形態に係る電子機器1000と相違するのは、第2変換部6eが行う処理である。よって以下においては、この相違する処理を中心に説明する。なお、以下、単に第2変換部6eという場合、第2実施形態にかかる電子機器1000の第2変換部6eを意味するものとする。
図11は、第2変換部6eにより行われる処理の一部を示したフローチャートである。第2実施形態にかかる第2変換部6eは、図7に示した処理のステップS102とステップS103およびS105との間に、図11に示す処理を行う。
第2変換部6eは、ガンマ補正部6dにより新たなガンマ補正後のグレースケールの画像データが第(i+1)の変換前画像データとしてVRAM4に書き込まれたことを検出し、累積補正値を初期化すると(図7、S101〜S102)、第(i+1)の変換前画像データをVRAM4から読み出す(S001)。
続いて、第2変換部6eは、読み出した第(i+1)の変換前画像データに含まれる画素データにより示される階調値を画素位置に応じたinput(i)_[y][x]に代入する(S002)。ここで注意すべきは、第(i+1)の変換前画像データにより示される階調値をinput(i+1)_[y][x]ではなくinput(i)_[y][x]に代入する点である。
続いて、第2変換部6eは所定の規則に従い画素位置を1つ、変換対象画素位置として選択する(S003)。ここで、所定の規則とは、ステップS109(図7参照)における場合と同様に、例えば、画素位置[1][1]→画素位置[1][n]のように表示領域55の第1行を図4における左から右へと順次選択し、その行の最右端に達した後は、続いて、画素位置[2][1]→画素位置[2][n]のように第2行を図4における左から右へと順次選択し、・・・という選択を第m行まで繰り返す規則であるものとする。
続いて、第2変換部6eは予め記憶部8に記憶されているディザマトリックスデータ(以下、単に「ディザマトリックスデータ」と呼ぶ)に含まれる変換対象画素位置に応じた閾値(以下、上述の誤差拡散閾値と区別するために、本願においてはこの閾値を「ディザ閾値」と呼ぶ)を示すディザ閾値データを読み出す。
図12は、ディザマトリックスデータの一部を例示した図である。ディザマトリックスデータは、例えば128行×128列や256行×256列などの比較的大きな2次元配列データであり、図12はそれらの2次元配列から抜粋した16行×16列の部分を示している。ディザマトリックスデータの各要素データ(ディザ閾値データ)は1以上100以下の自然数のいずれかの数値を示している。この数値は、a階調の全階調帯を下側と上側の2個の階調帯に区分する閾値を示す。
また、ディザマトリックスデータは、それらのディザ閾値が2次元配列上においてブルーノイズ特性を備えるように配置されている。なお、ブルーノイズ特性とは、空間周波数分布が人間の視覚において感知できる空間周波数以上となるように調整された疑似的なランダムパターンの分布特性をいう。例えば、図12においては10以下の閾値を示す要素データが太枠で囲まれている。この太枠で囲まれている要素データは、少なくとも人間の視覚で判断する限り、規則的パターンに従うことなく適当な距離でランダム配置されていることが分かる。
第2変換部6eは変換対象画素位置に関する以下の判定を行う(S004)。
input(i)_[y][x] >= dither_threshold[y][x]*(a/100)
ただし、%を剰余とし、dither_mask[p][q](ただし、kをディザマトリックスデータの行および列の数であり、pおよびqは1<=p<=k, 1<=q<=kである任意の自然数)をディザマトリックスデータに含まれる第p行第q列の要素データとする時、dither_threshold[y][x] = dither_mask[y%k][x%k]である。ステップS004は、第(i+1)の変換前画像データの変換対象画素位置に関する画素データにより示される階調値が、ディザマトリックスデータの変換対象画素位置に対応するディザ閾値データにより示されるディザ閾値をa階調のスケールに変換した閾値以上であるか否かを判定する処理である。
ステップS004の判定において階調値がディザ閾値以上であると判定された場合(S004;Yes)、第2変換部6eは変換対象画素位置[y][x]に関するoutput(i)_[y][x]に黒を示す階調値1を代入する(S005)。一方、ステップS004の判定において階調値がディザ閾値未満であると判定された場合(S004;No)、第2変換部6eは変換対象画素位置[y][x]に関するoutput(i)_[y][x]に白を示す階調値0を代入する(S006)。
続いて、第2変換部6eは全ての画素位置に関しステップS003〜S006による画素データの変換処理が完了したか否かを判定する(S007)。まだ変換処理の行われていない画素位置の画素データがある場合(S007;No)、第2変換部6eはその処理をステップSS003に戻して、新たな変換対象画素位置に関する変換処理を繰り返す。一方、全ての画素位置に関し画素データの変化が完了した場合、(S007;Yes)、第2変換部6eは配列output(i)_[y][x]に格納されているデータ、すなわち第(i+1)の変換前画像データをディザマトリックスデータにより示されるディザ閾値に従いハーフトーン化して得られる2階調の変換後画像データを第iの変換後画像データとしてVRAM4に展開した後、当該ハーフトーン化処理が終了したことをコントローラー2へ通知する(S008)。
コントローラー2は、この通知を受け取ると、VRAM4に記憶されている第iの変換後画像データに基づいて表示部1を制御し、ハーフトーン化されたモノクロ画像を表示部1に表示させる。このように表示される画像データは、第(i+1)の変換前画像データをブルーノイズマスクディザ法に従いハーフトーン化した画像である。
その後、第2変換部6eは図7のステップS103およびS105以降の処理を行う。その際、ステップS105において読み出されるデータは、ステップS008においてVRAM4に展開された、第(i+1)の変換前画像データをブルーノイズマスクディザ法に従いハーフトーン化した画像を示す画像データである。従って、ステップS120においてVRAM4に展開される画像データは、第(i+1)の変換前画像データをブルーノイズマスクディザ法に従いハーフトーン化した画像を示す画像データにより決定されたディザ閾値に従い、本発明にかかる誤差拡散法に従いハーフトーン化した画像を示す画像データである。
上記のように、第2実施形態にかかる電子機器1000によれば、画像処理部6に第(i+1)の変換前画像データが入力されると、まず、第(i+1)の変換前画像データにより示される画像をブルーノイズマスクディザ法に従いハーフトーン化された画像が表示部1に表示される。ブルーノイズマスクディザ法に従うハーフトーン化処理は、予め記憶されているディザ閾値と入力された画像の画素の階調値とを単純に比較する処理であるため、一般的に誤差拡散法に従うハーフトーン化処理よりも高速に実行可能である。
続いて、上記のように表示部1により表示されたブルーノイズマスクディザ法に従いハーフトーン化された画像の階調値に応じて決定された誤差拡散閾値による本発明にかかる誤差拡散法に従いハーフトーン化された画像により、表示部1における表示されている画像が書き換えられる。既に述べたように、誤差拡散法に従いハーフトーン化された画像は、特に文字や細線の表示に関しブルーノイズマスクディザ法等の組織的ディザ法に従いハーフトーン化された画像よりも高品質である。
従って、第2実施形態にかかる電子機器1000によれば、ブルーノイズマスクディザ法に従いハーフトーン化された画像が高速に表示された後、より高品質な誤差拡散法に従いハーフトーン化された画像が表示される。その結果、例えば電子機器1000を用いて電子書籍を読んでいるユーザによりページめくりの操作が行われたような際、新たなページの画像表示が高速に行われるためユーザにストレスを与えることがない。さらに、多少の時間の経過後には高品質な画像により画面が書き換えられるため、例えば文字を示す線が一部切れて読みにくいといった不都合もさほど生じない。
[変形例]
上述した実施形態は本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形可能である。以下にそれらの変形の例を示す。
[第1変形例]
上述した実施形態においては、変換後画像データの階調数は2階調であるものとした。これに対し、第1変形例においては、変換後画像データの階調数が3階調以上であっても、それに対応した画像データの変換が行われる。
変換後画像データの階調数が3階調以上である場合、第1実施形態および第2実施形態における図7のステップS110〜S116の処理と、第2実施形態におけるステップS004〜S006の処理が変形される。
図13は、例として、変換前画像データが256階調であり、変換後画像データが4階調である場合に図7のステップS110〜S116において行われる処理を説明するための図である。変換後画像データが4階調である場合、ステップS110の判定においてoutput(i)_[y][x]は、null、0、1、2、3のいずれかの値を取り得る。
図13(a)〜(e)は各々、ステップS111〜S113の処理に代えて、output(i)_[y][x]=null、output(i)_[y][x]=0、output(i)_[y][x]=1、output(i)_[y][x]=2、output(i)_[y][x]=3、の際に第2変換部6eにより設定される階調帯を示している。
対象階調値(output(i)_[y][x])がnullである場合、第2変換部6eは変換前画像データの階調数である256を変換後画像データの階調数である4で均等割りして得られる、階調幅が64である階調帯を4つ設定する。
また、対象階調値(output(i)_[y][x])がk(ただし、kは0以上3以下である自然数)である場合、第2変換部6eは図13(a)に示した階調帯と比べ、変換前画素データ(input(i+1)_[y][x])をkに変換する階調帯の階調幅を例えば20%拡大したものを設定する。
その後、変換対象画素位置の補正後階調値が、3個の誤差拡散閾値により形成される第1から第4の4個の階調帯のいずれに属するかに応じて、4階調の階調値を示す画素データが変換後画素データとして生成される。
上記をより一般化すれば、変換後画像データの階調数をbとした場合、(b-1)個の誤差拡散閾値により形成される第1から第bのb個の階調帯を設定する。
そして、対象階調値がc(ただし、cは0≦c≦(b-1)を満たす整数)であるとき、第(c+1)の階調帯が大きくなるように、第(c+1)の階調帯を形成する下方の誤差拡散閾値および上方の誤差拡散閾値の少なくとも一方を変更する。
その後、変換対象画素位置の補正後階調値が、(b-1)個の誤差拡散閾値により形成される第1から第bのb個の階調帯のいずれに属するかに応じて、b階調の階調値を示す画素データが変換後画素データとして生成される。
ここで、対象階調値(output(i)_[y][x])がnullである場合の階調帯の幅、および対象階調値(output(i)_[y][x])に応じて階調幅を拡大する前の階調帯の幅は、上述した実施形態において採用されているような均等割りに限られない。すなわち、当初から階調幅が異なる階調帯を初期値の階調帯として設定する構成が採用されてもよい。
また、b階調の変換後画像データを生成するに当たっては、必ずしも(b-1)個の誤差拡散閾値を用いて生成しなくともよく、例えば1個の閾値を用いた2値化処理を複数回繰り返すなど、他の方法で同様の結果を得る構成が採用されてもよい。
上記のように、第(i+1)の変換前画素データを第(i+1)の変換後画素データに変換する際、第iの変換後画素データに応じた階調帯の幅が拡大されることにより、第(i+1)の変換後画素データが、第iの変換後画素データと一致する確率が高くなる。
また、第1変形例(以下、階調帯数が4の場合を例に説明する)においては、図11のステップS004の処理において、各要素データに3つのディザ閾値データを含むディザマトリックスデータが用いられる。各要素データに含まれるディザ閾値データにより示されるディザ閾値は、それらの3つのディザ閾値のうち最小のもの、真ん中のもの、最大のもの、の各々に関して、2次元配列上においてランダムに配置されている。
第2変換部6eは、ステップS004において、変換前画素データにより示される階調値(input(i)_[y][x])がディザマトリックスデータに含まれる変換対象画素位置に応じた要素データにより示される3つのディザ閾値によって区分される4つの階調帯のいずれに含まれるかを判定する。
第2変換部6eはステップS004の判定結果に従い、ステップS005およびS006の処理に代えて、output(i)_[x][x]に0〜3のいずれかを代入する処理を行う。
第1変形例によれば、a階調の変換前画像データを階調数が3階調以上の変換後画像データに変換して表示する場合であっても、表示の前後で階調値が変化する画素の数が従来の誤差拡散法に従う場合と比べて低減される。
[第2変形例]
上述した第2実施形態においては、ブルーノイズマスクディザ法によりハーフトーン化された画像が表示された後、その画像の全体に関し、本発明にかかる誤差拡散法によりハーフトーン化された画像による書き換え処理が行われるものとした。これに対し、第2変形例においては、取得部6aにより記憶部8から読み出される変換前画像データがベクター形式の画像データである場合、文字もしくは線を含む領域に関してのみ、本発明にかかる誤差拡散法によるハーフトーン化された画像による書き換え処理が行われる。
図14は、第2変形例にかかる電子機器1000の画像処理部6の機能構成を示したブロック図である。第2変形例にかかる画像処理部6は、上述の実施形態にかかる画像処理部6が備える機能構成部に加え、描画指示データ取得部606と、変換対象領域指定データ生成部607を備えている。
描画指示データ取得部606は、変換前画像データ取得部602によりベクター形式の変換前画像データが取得された場合、そのベクター形式の変換前画像データに含まれる文字もしくは線の描画を指示するデータである描画指示データを読み出し、変換対象領域指定データ生成部607に引き渡す。
変換対象領域指定データ生成部607は、描画指示データ取得部606から受け取った描画指示データに基づき、画像に含まれる文字もしくは線の2次元平面上の位置、すなわち文字もしくは線を表示する画素群の2次元配列上の位置を示す画素位置群を特定する。
続いて、変換対象領域指定データ生成部607はそのように特定した画素位置群と、その画素位置群に連続する所定の規則で特定される領域(例えば、文字もしくは線の画素位置群の外縁から所定距離の範囲内の領域)に含まれる画素位置群とにより形成される領域を変換対象領域として特定する。変換対象領域指定データ生成部607はそのように特定した変換対象領域を示すデータである変換対象領域指定データを生成し、画素データ変換部603に引き渡す。
画素データ変換部603は、図7のステップS109における変換対象画素位置の選択において、変換対象領域指定データにより示される変換対象領域内から変換対象画素位置の選択を行い、変換対象領域外からは変換対象画素位置の選択を行わない。
第2変形例によれば、ブルーノイズマスクディザ法による画像の全面表示が行われた後、誤差拡散法による画像の方が目立って高品質となることが予測される領域に関してのみ画像の書き換えが行われる。従って、画像全体の書き換えが行われる場合と比較し、再描画される画素の数が低減され、電力消費が低減される。また、書き換えに要する時間が短縮される場合もある。
[第3変形例]
第2変形例においては、第2実施形態に対し、ブルーノイズマスクディザ法による画像の全面表示が行われた後、文字または線を含む領域が変換対象領域として特定され、当該変換対象領域に関してのみ、本発明にかかる誤差拡散法による画像での書き換え処理が行われる。これに対し、第3変形例においては、変換前画像データにより示される画像のエッジ位置を含む領域が変換対象領域として特定され、当該変換対象領域に関してのみ、本発明にかかる誤差拡散法による画像での書き換え処理が行われる。
図15は、第3変形例にかかる電子機器1000の画像処理部6の機能構成を示したブロック図である。第3変形例にかかる画像処理部6は、上述の実施形態にかかる画像処理部6が備える機能構成部に加え、変換対象領域指定データ生成部608を備えている。
変換対象領域指定データ生成部608は、変換前画像データ取得部602により取得された変換前画像データにより示される画像データに対し、例えばブルーレット変換を用いた既知のエッジ検出処理を行い、画像のエッジの2次元平面上の位置(エッジ位置)、すなわち画像の濃度の変化の程度を示す指標が所定の閾値以上となる位置を示す画素位置群を特定する。
続いて、変換対象領域指定データ生成部608はそのように特定した画素位置群と、その画素位置群に連続する所定の規則で特定される領域(例えば、文字もしくは線の画素位置群の外縁から所定距離の範囲内の領域)に含まれる画素位置群とにより形成される領域を変換対象領域として特定する。変換対象領域指定データ生成部608はそのように特定した変換対象領域を示すデータである変換対象領域指定データを生成し、画素データ変換部603に引き渡す。
画素データ変換部603は、図7のステップS109における変換対象画素位置の選択において、変換対象領域指定データにより示される変換対象領域内から変換対象画素位置の選択を行い、変換対象領域外からは変換対象画素位置の選択を行わない。
第3変形例によれば、第2変形例と同様に、ブルーノイズマスクディザ法による画像の全面表示が行われた後、誤差拡散法による画像の方が目立って高品質となることが予測される領域に関してのみ画像の書き換えが行われる。従って、画像全体の書き換えが行われる場合と比較し、再描画される画素の数が低減され、電力消費が低減される。また、書き換えに要する時間が短縮される場合もある。
[第4変形例]
上述した実施形態においては、図7のステップS110〜S113において行われる閾値の設定は、より一般化すると以下のように表現される。
threshold_[y][x] = f(output(i)_[y][x])
ただし、f( )は( )内に示される変数をとる関数であることを示す。
すなわち、上述した実施形態においては、ある変換対象画素位置における第(i+1)の変換前画素データから第(i+1)の変換後画素データへの変換に用いられる誤差拡散閾値は、その変換対象画素位置における第iの変換後画素データに応じて変化する。
第4変形例においては、図7のステップS110〜S113において行われる誤差拡散閾値の設定が、以下の式に従い行われる。
threshold_[y][x] = f(output(i)_[y][x], input(i+1)_[y][x])
すなわち、第4変形例においては、ある変換対象画素位置における第(i+1)の変換前画素データから第(i+1)の変換後画素データへの変換に用いられる誤差拡散閾値は、その変換対象画素位置における第iの変換後画素データに加え、その変換対象画素位置の第(i+1)の変換前画素データに応じても変化する。
例えば、変換後画像データが2階調の場合、input(i+1)_[y][x]がa/2周辺の値を示す場合、a/2より離れた値を示す場合と比較し、変換後画素データが0になる確率と1になる確率とが拮抗する。従って、input(i+1)_[y][x]がa/2周辺の値を示す場合、そうでない場合と比べて、output(i)_[y][x] = 0の場合のthreshold_[y][x]とoutput(i)_[y][x] = 1の場合のthreshold_[y][x]との差が拡がるように誤差拡散閾値を設定することで、より効果的に書き換えを要する画素の数を低減することができる。
[第5変形例]
第5変形例においては、図7のステップS110〜S113において行われる誤差拡散閾値の設定が、以下の式に従い行われる。
threshold_[y][x] = f(output(i)_[y][x], input(i)_[y][x], input(i+1)_[y][x])
すなわち、第5変形例においては、ある変換対象画素位置における第(i+1)の変換前画素データから第(i+1)の変換後画素データへの変換に用いられる誤差拡散閾値は、その変換対象画素位置における第iの変換後画素データと、その変換対象画素位置の第(i+1)の変換前画素データとに加え、その変換対象画素位置の第iの変換前画素データに応じても変化する。
例えば、変換後画像データが2階調の場合、以下のように誤差拡散閾値を設定することが考えられる。
output(i)_[y][x] = 0かつinput(i)_[y][x] =< input(i+1)_[y][x]のとき、
threshold_[y][x] = a/2 + 0.2a
output(i)_[y][x] = 0かつinput(i)_[y][x] > input(i+1)_[y][x]のとき、
threshold_[y][x] = a/2 + 0.4a
output(i)_[y][x] = 1かつinput(i)_[y][x] => input(i+1)_[y][x]のとき、
threshold_[y][x] = a/2 - 0.2a
output(i)_[y][x] = 1かつinput(i)_[y][x] < input(i+1)_[y][x]のとき、
threshold_[y][x] = a/2 - 0.4a
上記に示した条件に従う場合、現在表示されている画素が白で、変換前の画像における同じ画素位置の画素が黒から白へ変わる場合、その画素はより高い確率で白となるように、誤差拡散閾値が通常の20%増よりさらに高い40%増まで引き上げられる。また、現在表示されている画素が黒で、変換前の画像における同じ画素位置の画素が白から黒へ変わる場合、その画素はより高い確率で黒となるように、誤差拡散閾値が通常の20%減よりさらに低い40%減まで引き下げられる。
これにより、変換前の画像において黒が増加する条件下の画素に関してはより高い確率で黒に変換され、白が増加する条件下の画素に関してはより高い確率で白に変換されるため、より高品質なハーフトーン化画像が得られる場合がある。
[第6変形例]
第6変形例においては、図7のステップS110〜S113において行われる誤差拡散閾値の設定が、以下の式に従い行われる。
threshold(i+1)_[y][x] = f(output(i)_[y][x], threshold(i)_[y][x])
ただし、threshold(p)_[y][x]は、変換対象画素位置[y][x]の第pの変換前画素データを第pの変換後画素データに変換する際に用いられる誤差拡散閾値を示す。
すなわち、第6変形例においては、ある変換対象画素位置における第(i+1)の変換前画素データから第(i+1)の変換後画素データへの変換に用いられる誤差拡散閾値は、その変換対象画素位置における第iの変換後画素データに加え、その変換対象画素位置における第iの変換前画素データから第iの変換後画素データへの変換に用いられた誤差拡散閾値に応じても変化する。
例えば、値の異なるthreshold_[y][x]の各々に関し、予め調査により望ましい画質をもたらす確率が高い誤差拡散閾値の増加率および誤差拡散閾値の減少率を対応付けた増減率リストを記憶しておく。そして、output(i)_[y][x] = 0の場合は増減率リストにおいてthreshold(i)_[y][x]に対応付けられている増加率に従い誤差拡散閾値を引き上げ、output(i)_[y][x] = 1の場合は増減率リストにおいてthreshold(i)_[y][x]に対応付けられている減少率に従い誤差拡散閾値を引き下げる。
これにより、増減率リストを調整することで、より高品質なハーフトーン化画像が得られる場合がある。
[第7変形例]
上述した実施形態および変形例においては、表示部1は第2変換部6eにより変換後画像データがVRAM4に展開された場合、コントローラー2により制御される電圧の印加に従い、現在表示している画像と階調値が変化する画素に関してのみ、再描画を行う。
すなわち、書き換え前と書き換え後とで階調値が変化しない画素(例えば、2階調の場合、白→白もしくは黒→黒である画素)に関しては、電圧の印加による再描画の処理は行われず、階調値が変化する画素(例えば、2階調の場合、白→黒もしくは黒→白である画素)に関してのみ電圧の印加による再描画の処理が行われる。
そのため、コントローラー2はVRAM4に展開された第iの変換後画像データを記憶部8にコピーしておき、その後、第(i+1)の変換後画像データに従った画像の表示を行う際、VRAM4に展開された第(i+1)の変換後画像データと記憶部8に記憶されている第iの変換後画像データとの画素位置毎の比較を行い、それらが異なる画素位置の画素に関してのみ、電圧の印加を行う。
ところで、ある画素位置に関して再描画が行われ、その画素位置に隣接する周りの画素位置に関しては再描画が行われないような場合、表示部1の特性によっては、再描画された画素の周りににじみ等の画質の低下がもたらされる場合がある。
上記の問題を軽減するため、第7変形例においては、画像の書き換えの前後において階調値が変化する画素に加え、その画素に連続し所定の規則により定められる領域内の画素に関しても電圧の印加がコントローラー2により行われ、その結果、表示部1による再描画が行われる。
第7変形例によれば、画像の書き換えの前後において階調値が変化しない画素の一部に関しては印加が行われず、全ての画素に関して再描画のための印加が行われる場合と比較して消費電力が節約されるとともに、画素単独で再描画を行う際に生じ得るにじみ等の画質低下が軽減される場合がある。
[第8変形例]
上述した実施形態および変形例にかかる電子機器1000は、画像処理部6により生成された変換後画像データに従い画像を表示する表示部1を備えている。
一方、第8変形例にかかる電子機器1000は表示部1を備えず、電子機器1000と例えば無線等により互いにデータ通信を行う外部の表示装置1001に対し、生成した変換後画像データを送信する。
図16は、第8変形例にかかる電子機器1000および表示装置1001の構成を示したブロック図である。第8変形例にかかる電子機器1000は、上述の実施形態にかかる電子機器1000が備える構成部のうち表示部1、コントローラー2、VRAM4、操作部9を除く構成部を備えている。また、表示装置1001は、上述の実施形態にかかる電子機器1000が備える構成部のうち画像処理部6を除く構成部を備えている。
制御部3、通信部5、記憶部8は電子機器1000および表示装置1001の両方が備えており、図16においては、それらを区別するために、それらの符号に「a」(電子機器1000)または「b」(表示装置1001)が付されている。
電子機器1000は専用装置として製造されたものであってもよいが、スマートフォンなどのPC(Personal Computer)に本発明にかかるアプリケーションプログラムに従った処理を実行させることにより実現されてもよい。
電子機器1000は変換前画像データを取得し、ハーフトーン化処理を行って得られる変換後画像データを通信部5aにより、例えば無線LANを介して表示装置1001に対し送信する。表示装置1001は通信部5bにより電子機器1000から送信されてくる変換後画像データを受信すると、受信した変換後画像データをVRAM4に展開し、画像表示を行う。
また、ユーザにより表示装置1001が備える操作部9に対するページ送りなどを示す操作が行われると、その操作内容を示すコマンドデータが表示装置1001から電子機器1000に送信される。電子機器1000は表示装置1001から受信したコマンドデータに従い、次のページに関する画像変換処理等を行い、その結果を表示装置1001に対し送信する。
表示装置1001は画像処理部6を備えず、画像変換処理を行わないため、表示部1を備える電子機器1000と比較し、消費電力が少なく軽量化も容易である。従って、ユーザが画像を見るために装置を持つ際に疲れにくく、また電池にて装置を使用する際に充電を要する頻度が少なくて済む。
[第9変形例]
上述した実施形態および変形例においては、全ての画素位置に関する変換後画素データが生成された後、それらの変換後画素データを含む変換後画像データがVRAM4に展開される(図7のステップS119〜S120、図11のステップS007〜S008)。
第9変形例においては、ある画素位置に関する変換後画素データが生成されると、他の画素位置に関する変換後画素データの生成を待つことなく、その変換後画素データがVRAM4に書き込まれ、表示部1による描画に利用される。
すなわち、実施形態においては図7のステップS119の後に実行されるステップS120の処理が、第9変形例においてはステップS115もしくはS116の後に行われる。
また、第9変形例が第2実施形態の変形例である場合、第2実施形態においては図11のステップS007の後に実行されるステップS008の処理が、第9変形例においてはステップS005またはS006の後に行われる。さらに、第9変形例においては、図11のステップS005もしくはS006の処理において、ある変換対象画素位置に関する変換後画素データが生成されると、その変換対象画素位置が図7のステップS109で変換対象画素位置として選択され、ステップS110〜S118の一連の処理が同時平行で実行される。
第9変形例によれば、画像データの変換と表示に関する処理が並列的に行われる結果、上述した実施形態における直列的な処理による場合と比較し高速に画像表示が行われ、ユーザのストレスが軽減される。
[その他の変形例]
上述した実施形態および変形例においては、現在表示されている変換後の画像における階調値が0の場合と1の場合の誤差拡散閾値の増減幅が同様の規則に従い決定される構成が採用されているが、例えば階調値が0の場合に関しては誤差拡散閾値の調整は行わず常に初期値(例えばa/2)に固定し、階調値が1の場合に関しては誤差拡散閾値を20%減じて引き下げる、といった非対称な誤差拡散閾値の調整が行われる構成が採用されてもよい。
また、上述した実施形態および変形例においては、図7のステップS118にて誤差値を分配する際、変換対象画素位置に隣接する4つの画素位置に対し誤差値が均等割りされた補正値が分配される構成が採用されている。これに代えて、既存の誤差拡散法において提案されている他の様々な誤差値の分配方法が本発明において採用されてもよい。それらの誤差値の分配方法として広く採用されているものとしては、例えば変換対象画素位置に直接隣接する画素位置と、直接隣接する画素位置の外側に隣接(間接的に隣接)する画素位置とを分配対象の画素位置とし、直接隣接する画素位置に対し、関節的に隣接する画素位置に対するよりも大きいウェイトを割り当て、それらのウェイトに従った誤差値の分配を行う方法などがある。
また、上述した実施形態および変形例においては、電気泳動方式に従った表示を行う表示部1が採用されているが、他の様々な表示方式が本発明において採用可能である。本発明によれば、画素の書き換え数が減じられるため、再描画に要するエネルギー量がいったん描画された画像の維持に要するエネルギー量よりも大きい表示方式や、再描画の対象の画素の数に応じて再描画に要する時間が増大するような表示方式において特に有効である。
また、上述した第2実施形態およびその変形例においては、高速描画用の画像生成のためにブルーノイズマスクディザ法が採用されているが、他の組織的ディザ法や単純2値化法などの、変換対象画素位置に関し、変換前の画素の階調値を閾値と単純に比較することで変換後の画素の階調値を決定する他の方法が採用されてもよい。
なお、上述した実施形態および変形例において示した処理フローの順序や各処理において採用されている条件式、数値などはあくまで例示であって、本発明を限定するものではない。
1…表示部、2…コントローラー、3…制御部、4…VRAM、5…通信部、6…画像処理部、8…記憶部、9…操作部、10…第1基板、11…基板、12…回路層、20…電気泳動層、21…マイクロカプセル、22…バインダー、30…第2基板、31…フィルム、32…透明電極層、53…走査線駆動回路、54…データ線駆動回路、55…表示領域、61…TFT、63…保持容量、64…走査線、65…データ線、66…画素駆動回路、601…変換後画像データ取得部、602…変換前画像データ取得部、603…画素データ変換部、604…誤差拡散部、605…変換後画像データ出力部、606…描画指示データ取得部、607…変換対象領域指定データ生成部、608…変換対象領域指定データ生成部、1000…電子機器、1001…表示装置

Claims (16)

  1. 表示手段により現在表示されているb階調(ただし、bはb>1を満たす所定の自然数)の画像に含まれる画素を示す複数の画素データの集まりを含む画像データを第iの変換後画像データ(ただし、iは任意の自然数)として取得する変換後画像データ取得手段と、
    a階調(ただし、aはa>bを満たす所定の自然数)の画像に含まれる画素を示す複数の画素データの集まりを含む画像データを第(i+1)の変換前画像データとして取得する変換前画像データ取得手段と、
    前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる複数の画素データの中から所定の規則に従い一の画素データを変換前画素データとして選択し、当該変換前画素データが示す階調値と、誤差拡散法に従い当該変換前画素データに分配された拡散誤差値である補正値とを加算した値である補正後階調値と、少なくとも1つの誤差拡散閾値との大小関係に基づき、b階調の階調値を示す画素データを当該変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の変換後画素データとして生成する画素データ変換手段と、
    前記画素データ変換手段により一の変換前画素データに基づき一の変換後画素データが生成された場合、当該一の変換前画素データに係る前記補正後階調値から、当該一の変換後画素データにより示される階調値をa階調で示した場合の階調値を減算した値である拡散誤差値を、前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる画素データのうち前記画素データ変換手段による変換においてまだ用いられていない画素データであって2次元配列上において当該一の変換前画素データと連続する領域を形成する所定の規則に従い選択された1以上の画素データの各々に対し、所定の規則に従い前記補正値として分配する誤差拡散手段と、
    前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる1以上の画素データに関し前記画素データ変換手段による変換が行われた結果として生成される1以上の変換後画素データの集まりを含むデータを第(i+1)の変換後画像データとして前記表示手段に対し出力する変換後画像データ出力手段と
    を備え、
    前記画素データ変換手段は、前記一の変換後画素データの生成に先立って、生成される前記一の変換後画素データの階調値が、前記第iの変換後画像データに含まれる画素データのうち当該一の変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の画素データにより示される階調値と同一となる確率を高くするように前記誤差拡散閾値を変更する
    装置。
  2. 前記少なくとも1つの誤差拡散閾値は、(b−1)個の誤差拡散閾値であり、
    前記画素データ変換手段は、前記一の変換前画素データに係る前記補正後階調値が、(b−1)個の誤差拡散閾値により形成される第1から第bのb個の階調帯のいずれに属するかに応じて、b階調の階調値を示す画素データを前記一の変換後画素データとして生成する
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記画素データ変換手段は、前記第iの変換後画像データに含まれる画素データのうち前記一の変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の画素データの階調値がc(ただし、cは0≦c≦(b−1)を満たす整数)であるとき、第(c+1)の前記階調帯が大きくなるように、第(c+1)の前記階調帯を形成する少なくとも1つの閾値を変更する
    請求項2に記載の装置。
  4. 前記画素データ変換手段は、前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる複数の画素データの任意の一の画素データを変換前画素データとするとき、当該変換前画素データにより示される階調値が、当該変換前画素データの2次元配列上の位置に対し設定された(b−1)個のディザ閾値により区分されるb個の階調帯のうちの第k番目(ただし、kは1≦k≦bを満たす自然数)の階調帯に含まれる場合に、b階調の階調値としてkを示す画素データを当該変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の変換後画素データとして生成し、
    前記変換後画像データ出力手段は、前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる1以上の画素データに関し前記画素データ変換手段による変換が行われた結果として生成される1以上の変換後画素データの集まりを含むデータを前記第iの変換後画像データとして前記表示手段に対し出力する
    請求項1乃至3のいずれかに記載の装置。
  5. 前記第iの変換前画像データは文字または線の描画を指示する描画指示データに従い生成された画素データを含み、
    前記描画指示データを取得する描画指示データ取得手段と、
    前記描画指示データに基づき、2次元配列上において文字または線が描画される領域を変換対象領域として特定し、前記変換対象領域を示すデータである変換対象領域指定データを生成する変換対象領域指定データ生成手段と
    を備え、
    前記変換後画像データ出力手段は、2次元配列上において前記変換対象領域指定データにより示される領域に含まれない画素に関する前記第(i+1)の変換後画像データの前記表示手段に対する出力を行わない
    請求項4に記載の装置。
  6. 前記第iの変換前画像データにより示される画像のうち濃度の変化の程度を示す指標が所定の閾値以上となる2次元配列上の位置をエッジ位置として特定し、2次元配列上において前記エッジ位置を含む領域を変換対象領域として特定し、前記変換対象領域を示すデータである変換対象領域指定データを生成する変換対象領域指定データ生成手段
    を備え、
    前記変換後画像データ出力手段は、2次元配列上において前記変換対象領域指定データにより示される領域に含まれない画素に関する前記第(i+1)の変換後画像データの前記表示手段に対する出力を行わない
    請求項4に記載の装置。
  7. 前記画素データ変換手段は、前記第(i+1)の変換前画像データに関する変換において一の変換前画素データを一の変換後画素データに変換する際、当該一の変換前画素データにより示される階調値に基づき、前記階調帯の上限の階調値および下限の階調値の少なくとも一方を決定する
    請求項2又は3に記載の装置。
  8. 前記第iの変換後画像データは、前記画素データ変換手段によりa階調の画像データである第iの変換前画像データから変換されて生成された画像データであり、
    前記画素データ変換手段は、前記第(i+1)の変換前画像データに関する変換において一の変換前画素データを一の変換後画素データに変換する際、前記第iの変換前画像データに含まれる画素データのうち当該一の変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の画素データにより示される階調値に基づき、前記階調帯の上限の階調値および下限の階調値の少なくとも一方を決定する
    請求項2又は3に記載の装置。
  9. 前記画素データ変換手段は、前記第(i+1)の変換前画像データに関する変換において一の変換前画素データを一の変換後画素データに変換する際、前記画素データ変換手段が過去の変換において各画素データに関し用いた前記階調帯のうち当該一の変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の画素データにより示される階調帯の上限の階調値および下限の階調値の少なくとも一方に基づき、当該一の変換前画素データの変換に用いる前記階調帯の上限の階調値および下限の階調値の少なくとも一方を決定する
    請求項2又は3に記載の装置。
  10. 前記表示手段を備える
    請求項1乃至9のいずれかに記載の装置。
  11. 前記表示手段は、前記変換後画像データ出力手段から受け取った前記第(i+1)の変換後画像データに従い画像の表示を行う際、前記第iの変換後画像データに従い現在表示している画素のうち前記第(i+1)の変換後画像データに含まれる画素データにより示される階調値と同一の階調値で表示している画素のうち少なくとも一部の画素に関する再描画を行わない
    請求項10に記載の装置。
  12. 前記表示手段は、前記変換後画像データ出力手段から受け取った前記第(i+1)の変換後画像データに従い画像の表示を行う際、前記第iの変換後画像データに従い現在表示している画素のうち前記第(i+1)の変換後画像データに含まれる画素データにより示される階調値と異なる階調値で表示している画素と当該画素に連続し所定の規則により定められる領域に含まれる画素とに関してのみ再描画を行う
    請求項11に記載の装置。
  13. 表示手段により現在表示されているb階調(ただし、bは所定の自然数)の画像に含まれる画素を示す複数の画素データの集まりを含む画像データを第iの変換後画像データ(ただし、iは任意の自然数)として取得する変換後画像データ取得ステップと、
    a階調(ただし、aはa>bを満たす所定の自然数)の画像に含まれる画素を示す複数の画素データの集まりを含む画像データを第(i+1)の変換前画像データとして取得する変換前画像データ取得ステップと、
    前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる複数の画素データの中から所定の規則に従い一の画素データを変換前画素データとして選択し、当該変換前画素データが示す階調値と、誤差拡散法に従い当該変換前画素データに分配された拡散誤差値である補正値とを加算した値である補正後階調値と、少なくとも1つの誤差拡散閾値との大小関係に基づき、b階調の階調値を示す画素データを当該変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の変換後画素データとして生成する画素データ変換ステップと、
    前記画素データ変換ステップにおいて一の変換前画素データに基づき一の変換後画素データが生成された場合、当該一の変換前画素データに係る前記補正後階調値から、当該一の変換後画素データにより示される階調値をa階調で示した場合の階調値を減算した値である拡散誤差値を、前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる画素データのうち前記画素データ変換ステップにおける変換においてまだ用いられていない画素データであって2次元配列上において当該一の変換前画素データと連続する領域を形成する所定の規則に従い選択された1以上の画素データの各々に対し、所定の規則に従い前記補正値として分配する誤差拡散ステップと、
    前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる複数の画素データに関し前記画素データ変換ステップおよび前記補正後画素データ生成ステップを繰り返すステップと、
    前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる1以上の画素データに関し前記画素データ変換ステップにおける変換が行われた結果として生成される1以上の変換後画素データの集まりを含むデータを第(i+1)の変換後画像データとして前記表示手段に対し出力する変換後画像データ出力ステップと
    を備え、
    前記画素データ変換ステップは、前記一の変換後画素データの生成に先立って、生成される前記一の変換後画素データの階調値が、前記第iの変換後画像データに含まれる画素データのうち当該一の変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の画素データにより示される階調値と同一となる確率を高くするように前記誤差拡散閾値を変更するステップを有する
    方法。
  14. 前記少なくとも1つの誤差拡散閾値は、(b−1)個の誤差拡散閾値であり、
    前記画素データ変換ステップは、前記一の変換前画素データに係る補正後階調値が、(b−1)個の誤差拡散閾値により形成される第1から第bのb個の階調帯のいずれに属するかに応じて、b階調の階調値を示す画素データを前記一の変換後画素データとして生成するステップを有する
    請求項13に記載の方法。
  15. コンピュータに、
    表示手段により現在表示されているb階調(ただし、bは所定の自然数)の画像に含まれる画素を示す複数の画素データの集まりを含む画像データを第iの変換後画像データ(ただし、iは任意の自然数)として取得する変換後画像データ取得処理と、
    a階調(ただし、aはa>bを満たす所定の自然数)の画像に含まれる画素を示す複数の画素データの集まりを含む画像データを第(i+1)の変換前画像データとして取得する変換前画像データ取得処理と、
    前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる複数の画素データの中から所定の規則に従い一の画素データを変換前画素データとして選択し、当該変換前画素データが示す階調値と、誤差拡散法に従い当該変換前画素データに分配された拡散誤差値である補正値とを加算した値である補正後階調値と、少なくとも1つの誤差拡散閾値との大小関係に基づき、b階調の階調値を示す画素データを当該変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の変換後画素データとして生成する画素データ変換処理と、
    前記画素データ変換処理において一の変換前画素データに基づき一の変換後画素データが生成された場合、当該一の変換前画素データに係る前記補正後階調値から、当該一の変換後画素データにより示される階調値をa階調で示した場合の階調値を減算した値である拡散誤差値を、前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる画素データのうち前記画素データ変換処理における変換においてまだ用いられていない画素データであって2次元配列上において当該一の変換前画素データと連続する領域を形成する所定の規則に従い選択された1以上の画素データの各々に対し、所定の規則に従い前記補正値として分配する誤差拡散処理と、
    前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる複数の画素データに関し前記画素データ変換処理および前記補正後画素データ生成処理を繰り返す処理と、
    前記第(i+1)の変換前画像データに含まれる1以上の画素データに関し前記画素データ変換処理における変換が行われた結果として生成される1以上の変換後画素データの集まりを含むデータを第(i+1)の変換後画像データとして前記表示手段に対し出力する変換後画像データ出力処理と
    を実行させ、
    前記画素データ変換処理において、前記一の変換後画素データの生成に先立って、生成される前記一の変換後画素データの階調値が、前記第iの変換後画像データに含まれる画素データのうち当該一の変換前画素データと2次元配列上の位置が同一の画素データにより示される階調値と同一となる確率を高くするように前記誤差拡散閾値を変更する処理を実行させる
    プログラム。
  16. 前記少なくとも1つの誤差拡散閾値は、(b−1)個の誤差拡散閾値であり、
    前記画素データ変換処理において、前記一の変換前画素データに係る補正後階調値が、(b−1)個の誤差拡散閾値により形成される第1から第bのb個の階調帯のいずれに属するかに応じて、b階調の階調値を示す画素データを前記一の変換後画素データとして生成する処理を実行させる
    請求項15に記載のプログラム。
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