JP2013184738A - タンブラー - Google Patents

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チュンマン チャン
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Abstract

【課題】 飲料時に、タンブラーの蓋体に枢着した蓋片を、開閉いずれの場合でも仮固定可能にする。
【解決手段】 外筒と内筒の二重構造にした容器本体上に蓋片を有する蓋体を螺着し、前記蓋片を回転して密閉する際に、蓋片に凸部を設けて、前記蓋体の上部周辺部に設けた凹部に嵌合するとともに、蓋片を開放する際に、該蓋片のヒンジ部に沿って設けた係合条部を蓋体の溝部に係止するようにしたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、保温や保冷用のタンブラー、特にタンブラーの容器本体と蓋体、なかでも不使用時における蓋体に対する蓋片の飲水口と通気孔への密閉機構と、使用時における蓋片の蓋体による一時係止機構に関する。
本出願人の下記特許文献1の発明は、容器本体と周壁を形成した蓋体とからなり、蓋体には飲料する者の口部と鼻部とに対応する大きさの飲料の注出口に、玉継手で上下方向及び周方向に回動自在にした蓋片を備えたものである。
また、特許文献2は容器本体と飲み口部材とがあり、その飲み口部材の底壁には液通孔と空気孔とを設け、これらの孔を蓋部材のシール部材により密閉するようにしたものである。
しかし、特許文献1は注出口を鼻部を含めた口部の大きさにして、これに蓋をする蓋片のフックにより蓋体の周壁を嵌合しているものの、蓋片が蓋体を開閉可能に係止しているのは玉継手であり、コーヒー等の香りを嗅ぐという目的には適しているが、飲料時に蓋片が下方へ落下する虞れがある。
これに対し、特許文献2では、蓋部材の係止爪と係合片をロック部材の係止部に係止して蓋部材を安定して栓体に嵌合しているものの、蓋部材の栓体からの開閉はヒンジ軸によるものであり、一度開いた蓋部材が顔面に倒れる危険がある。
特開2011−73790号公報(特願2010−25402) 特許第3620042号(特開2002−102078)
本発明の課題は、上記問題点を解決するもので、容器本体上の蓋体に設けた飲水口と通気孔を開閉する蓋片を、使用時に倒れ込まず、不使用時にも前記飲水口と通気孔を確実に密閉することができる温水や冷水の飲料水を入れたタンブラーを提供することにある。
上記問題点を解決する手段として、本発明のタンブラーは中空部を介して外気に接する外筒と液体を入れる内筒とからなる容器本体と、該本体の上部開口に着脱可能な裾部を設けた蓋体とからなり、その蓋体の上部周辺部の内側にある傾斜部には下方位置と上方位置にそれぞれ飲水口と通気孔とを設け、前記傾斜部にあるヒンジ部で回動自在にした蓋片を設け、該蓋片には回動により前記飲水口と通気孔を密閉及び開放する栓体を設置したタンブラーにおいて、前記蓋片を回転して密閉する際に、蓋片には前記蓋体の上部周辺部に設けた凹部に嵌合する凸部を設けるとともに、該蓋片のヒンジ部に沿って係合条部を設け、該係合条部と係合する溝部を前記蓋体に設けたことを特徴とする。
上記外筒と内筒間の中空部は、保温や保冷のためにあり、蓋体の上面にある傾斜部には飲料水を飲む際に飲み易くする飲水口と通気孔を設けている。また、傾斜部に回動自在の蓋片を設けて前記通気孔と飲水口の密閉と開放を行う。
本発明の特徴は、蓋片のヒンジ部と反対側に設けた凸部を蓋体の周辺部の外側に設けた凹部に着脱自在にするとともに、蓋片のヒンジ部側の表面に係合条部を設ける一方で、蓋片をヒンジ部で回転して前記係合条部を溝部内に係合するように設けたことにある。
前記蓋片の係合条部と蓋体の溝部の一方又は双方はABS等の弾性を有する合成樹脂で出来ており、前記係合条部の溝部への着脱を容易にすることができる。
蓋体上のヒンジ部で枢着した蓋片を回動することにより、蓋片の先端の凸部を蓋体の凹部に着脱し、蓋片表面に設けた係合条部を蓋体の溝部に嵌脱可能にすることにより、飲料しない時に蓋体の飲水口と通気孔を蓋片の栓体で密閉するとともに、飲料時には蓋片の係合条部が蓋体の溝部に係合することで蓋片の下方への落下を阻止する。
本発明のタンブラーの上部断面図を含む正面図である。 図1にある蓋片を蓋体から持ち上げたタンブラーの上部断面図である。 図2の蓋片を蓋体に係合した状態の上部断面図である。 本体発明のタンブラーの平面図である。 図3の状態における図4の蓋片の平面図である。
本発明は、飲水口と通気孔を設けた蓋体と、栓体を設けた蓋片とを組み合わせたものであり、蓋片を一方向に回転することで蓋片の凸部を蓋体の周辺部に設けた凹部に嵌合して栓体を飲水口と通気孔を密閉し、他方向への回転、すなわち蓋片を蓋体から開くことにより、前記飲水口と通気孔の密閉状態を開放し、さらに蓋片の回転を続けることによってヒンジ部側の蓋片に設けた係合条部を蓋体の溝部に係合することにより蓋片をその係合箇所から落下しないようにしたものである。
図1は、本発明である容器本体2と蓋片3を設けた蓋体4とからなるタンブラー1の全体である。
図2は、図1の一部縦断面図で、容器本体2は外気と直接に接する鉄製で着色した外筒5と、その外筒5と中空部7を介して冷却又は加熱した液体(図示せず)を入れるステンレス製の内筒6とから成り、その内筒6の上部開口9は外筒5の上端8に掛止している。
内筒6の上部開口位置の内側に雌螺子10を形成し、この雌螺子10に対して蓋体4の下部外周に設けた雄螺子11を螺合している。
蓋体4の前記雄ネジ11を設けた裾部上に、上部周辺部12の内側において傾斜部13を形成し、該傾斜部13の略中央部には両側のヒンジ受け14に通した軸15とのヒンジ部20で回動自在に枢着した蓋片3を配置している。なお、前記上部周辺部の外側には凹部25を設けている。
また、蓋体4の傾斜部13には、その下方位置に飲水口16を、その上方位置に通気孔17をそれぞれ設けており、これらを密閉及び開放するために蓋片の下面に大小二つの栓体18,19が配置されている。
さらに、蓋片3の表面にはヒンジ部20を並行して、弾性を有するABS樹脂で形成された係合条部21を一体に設け、これに対応する位置において、やはり弾性を有する前記した同材料の蓋体4には、前記傾斜部13との段差により段差部を設けたコーナ部22を設けている。
さらに、係合条部21とは反対側にあたる蓋片3の先部には、上部周辺部12の一部に嵌合するフック23を設け、フック23の先部の内側に凸部24を形成し、蓋片3の係止時に、前記蓋体の上部周辺部の外側に設けた凹部25と係合できるようにしている。
上記構成から成る本発明の作用を以下に説明する。
図1と図4のタンブラー1は、コーヒー、ココア、紅茶等の温水や、コーヒー、各種ジュース等の冷水としての飲料水を入れる外筒5と内筒6からなる容器本体2に、ヒンジ部20で枢着した蓋片3を有する蓋体4を螺着したもので、その蓋片3のフック23にある凸部24を蓋体4の周辺部12に設けた凹部25に嵌合している。この場合、蓋片3にある二つの栓体18,19は飲水口16と通気孔17に嵌入され、係合条部21は上向きに位置している。
つぎに、図2の蓋片3の前記凸部24は、フック23の弾性によって凹部25から離脱し、ヒンジ部20の軸15はヒンジ受け14に枢着して、蓋片3を時計方向に回転するが、この時の図4における係合条部右側のコーナ21−1は下向きになり、蓋体4の段差部との小さな隙間を通過する。
さらに、蓋片3を上記同方向に更に回転すると、蓋片の図4の係合条部21の左側のコーナ21−2も下向きになり、係合条部21の幅の広さだけ前記右側のコーナ21−1の回転径より大きい径で回転するために、その左側のコーナ21−2が段差部上にあるコーナ部22に接するが、蓋体4と蓋片3の弾性素材により、力を込めて蓋体3の時計方向への回転を続けると、前記接触部を通過することで、蓋片3は時計方向と逆向きの大きな力を与えない限り、図3と図5の位置に仮固定される。
飲料行為を終了すると、上記した順序と逆の操作により、蓋片3にあるフック23の凸部24を蓋体24の凹部25に嵌合して、蓋体4に蓋片3を保持すると同時に、二つの栓体18,19で飲水口16と通気孔17を塞ぐ。
保温や保冷としてのタンブラーの蓋部における蓋片の開閉に利用する。
1 タンブラー
2 容器本体
3 蓋片
4 蓋体
12 蓋体の上部周辺部
16 飲水口
17 通気孔
18,19 栓体
21 係合条部
22 蓋体の段差部に設けたコーナ部
24 凸部
25 凹部

Claims (3)

  1. 中空部を介して外気に接する外筒と液体を入れる内筒とからなる容器本体と、該本体の上部開口に着脱可能にした裾部を設けた蓋体とからなり、その蓋体の上部周辺部の内側にある傾斜部には下方と上方位置にそれぞれ飲水口と通気孔とを設け、前記傾斜部にあるヒンジ部で回動自在に蓋片を設け、該蓋片には回動により前記飲水口と通気孔を密閉及び開放する栓体を設置したタンブラーにおいて、
    前記蓋片を回転して密閉する際に、蓋片には前記蓋体の上部周辺部に設けた凹部に嵌合する凸部を設けるとともに、該蓋片のヒンジ部に沿って係合条部を設け、該係合条部と係合する溝部を前記蓋体に設けたことを特徴とするタンブラー。
  2. 前記ヒンジ部が、前記蓋片の係合条部と同方向両端にある軸を、前記蓋体に設けた軸受けに枢着したものである請求項1に記載のタンブラー。
  3. 前記蓋体の飲水口と通気孔に栓をする蓋片の栓体が、蓋片と同一の弾性を有する合成樹脂材料でできたものである請求項1又は2に記載のタンブラー。
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