JP2013183802A - 胃瘻カテーテルの検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】患者の体内患部に直接触れることがなく、滅菌処理が不要で、患者の苦痛を軽減できる胃瘻カテーテルの検査装置を実現する。
【解決手段】胃瘻カテーテルの検査装置100は、胃瘻カテーテル1のチューブ3内に挿通され、底部11が密閉された透明な筒体からなる観察容器10と、観察容器1内に挿入され、先端部に対物レンズ21を有するファイバースコープ20と、ファイバースコープ20に接続され、ファイバースコープ20で収集した情報を処理して映像を表示する画像処理装置30と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】胃瘻カテーテルの検査装置100は、胃瘻カテーテル1のチューブ3内に挿通され、底部11が密閉された透明な筒体からなる観察容器10と、観察容器1内に挿入され、先端部に対物レンズ21を有するファイバースコープ20と、ファイバースコープ20に接続され、ファイバースコープ20で収集した情報を処理して映像を表示する画像処理装置30と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、腹壁および胃粘膜壁の瘻孔に装着した胃瘻カテーテルの留置状態および胃内の患部を目視検査するための胃瘻カテーテルの検査装置に関する。
食道狭窄、悪性腫瘍、食道ヘルニア、食道運動異状など疾患は、食道嚥下の機能傷害を伴うことがある。食道嚥下機能傷害が生じると、患者は正常に飲食することができない。したがって、食道嚥下機能傷害の患者には、鼻腔から胃までチューブを挿入して、当該チューブを介して栄養流動食や飲料を補給する必要がある。チューブによる飲食物の補給は、給食に長時間を要するので、患者の苦痛を伴うことになる。
近年、少しでも患者の苦痛を軽減するため、胃瘻カテーテルが普及してきている。ここで胃瘻とは、腹壁と胃の粘膜壁の内面までを合わせ、当該腹壁および胃粘膜壁の組織に瘻孔を窄孔することである。胃瘻にカテーテルを装着することにより、胃瘻カテーテルの中央開口部から直接胃の中へ飲食物を注ぎ込むことが可能である。
胃瘻カテーテルの普及によって、食道嚥下機能傷害の患者は、給食時の苦痛が軽減され、長時間の給食による拘束から開放されて、自由行動ができるようになった。
胃瘻カテーテルの施術を受けた患者は、初回施術の後4ヶ月程度が経過する毎に当該胃瘻カテーテルの交換施術を受けなければならない。旧カテーテルを抜き取り、新しい胃瘻カテーテルの装着時には、新カテーテルが正常な状態で留置されたか否かを目視検査しなければならない。
胃瘻カテーテルの検査装置に関する技術として、カテーテルチューブ内に挿通可能であり、曲げ方向に可撓性を有する挿入部の先端に、照明部及び観察部を設けた内視鏡を利用した胃瘻カテーテルの留置状態確認装置が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1の留置状態確認装置は、内視鏡の他に、挿入部の先端を所望の方向に向けるように操作可能な操作手段と、操作手段の変位に追従させて挿入部の先端部を変位させる磁気吸引力作用手段を備えている。
ところで、特許文献1の胃瘻カテーテルの留置状態確認装置は、胃内部を内視鏡で直接観察した後、必ず装置全体を無菌状態に滅菌処理しなければならない。滅菌処理には、処理時間および処理費用が掛かる。
特に、大型カメラを備えた内視鏡を用いる場合は、カメラが大型であるので扱いにくく、操作に長時間を要するし、患者の苦痛も大きい。また、滅菌設備も大型にする必要があり、当該滅菌設備の維持費が嵩んでいた。
本発明は、上記の事情に鑑みて創案されたものであり、患者の体内患部に直接触れることがなく、滅菌処理が不要で、患者の苦痛を軽減できる胃瘻カテーテルの検査装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するための胃瘻カテーテルの検査装置は、観察容器、イメージングフィバースおよび画像処理装置を有する。
上記観察容器は、胃瘻カテーテルのチューブ内に挿通され、底部が密閉された透明な筒体からなる。
上記フィバースコープは、上記観察容器内に挿入され、先端部に対物レンズを有する。
上記画像処理装置は、上記ファイバースコープに接続され、該ファイバースコープで収集した情報を処理して映像表示する。
本発明に係る胃瘻カテーテルの検査装置によれば、胃瘻カテーテルのチューブ内に、底部が密閉された透明な観察容器が挿通される。そして、観察容器内には、先端部に対物レンズを有するファイバースコープが挿入される。すなわち、観察容器を介して、ファイバースコープが胃内部へ挿入される。
したがって、観察容器を使い捨てとすれば、ファイバースコープが患者の体内患部に直接触れることがなく、滅菌処理が不要で、患者の苦痛を軽減できる胃瘻カテーテルの検査装置を実現することができる。
以下、図面を参照して、第1および第2実施形態に係る胃瘻カテーテルの検査装置を説明する。
第1および第2実施形態に係る胃瘻カテーテルの検査装置は、胃瘻カテーテルのチューブ内に、底部が密閉された透明な観察容器を介してファイバースコープを挿入する。したがって、観察容器を使い捨てとすれば、ファイバースコープが患者の体内患部に直接触れることがなく、滅菌処理が不要で、患者の苦痛を軽減できる胃瘻カテーテルの検査装置が提供できるようになる。
〔第1実施形態〕
[第1実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置の構成]
まず図1から図4を参照して、第1実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置の構成について説明する。
[第1実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置の構成]
まず図1から図4を参照して、第1実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置の構成について説明する。
図1は第1実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置の概略構成図である。図2は第1実施形態における観察容器の断面図である。図3は第1実施形態におけるファイバースコープおよび画像処理装置の概略斜視図である。
まず、第1実施形態の胃瘻カテーテル1の検査装置100を適用する胃瘻カテーテル1について説明する。
図1に示すように、胃瘻カテーテル1は、外部固定部2と、外部固定部2の中央開口部2aに連結されたチューブ3と、チューブ3の下半部に取り付けられた胃内固定部4と、蓋体5とからなっている。
外部固定部2は、中央に開口部2aを有するフランジ状の部材であって、患者の腹壁6の外側に固定される。
チューブ3は、腹壁6および胃粘膜壁7を窄孔した胃瘻(瘻孔)8に、当該腹壁6および胃粘膜壁7を貫通するように設けられる。
胃内固定部4は、チューブ3の下半部外面に一体的に取り付けられたバルーン状の部材であって、空圧膨張によって胃粘膜壁7の内側に固定される。
蓋体5は、外部固定部2の中央開口部を覆うための開閉可能な部材であり、外部固定部2の中央開口部2a内に嵌合する凸部5aを有する。
胃瘻カテーテル1は、腹壁6と胃粘膜壁7の内面までを合わせて、胃瘻8にチューブ3を挿通させ、外部固定部2と空圧膨張させた胃内固定部4とで腹壁6と胃粘膜壁7を挟むことにより、患者の腹部に装着される。
胃瘻カテーテル1は、たとえば、ポリウレタンやシリコンなどの軟弾性を有する合成樹脂によって形成されている。
第1実施形態の胃瘻カテーテル1の検査装置100は、観察容器10、ファイバースコープ20および画像処理装置30を有する。
観察容器10は、底部11が密閉された筒体からなる。観察容器10は、当該観察容器10内から底部11を透して外部が視認可能な透明な材質により形成される。観察容器10は、胃内部の環境に曝されるため、胃液に溶けず、かつ人体に無害な材質により形成される。本実施形態の観察容器10は、たとえば、無色透明な合成樹脂などで形成される。なお、観察容器10は、柔軟性を有する合成樹脂で形成することにより、可撓性をもたせることができる。もしくは底面を凸面、凹面に形成して集光効果を上げることもできる。
観察容器10の底部11は平面で形成される。観察容器10の底部11は、たとえば、当該観察容器10の他の部位よりも薄肉に形成するなどして、優れた透光性を有することが好ましい。
観察容器10の先端側、すなわち底部11側は、胃瘻カテーテル1のチューブ3内を通して、胃内部へと挿入される。したがって、観察容器10の外径Dは、胃瘻カテーテル1のチューブ部2の内径Cよりも小さく設定されている。
一方、観察容器10内にはファイバースコープ20が挿入される。したがって、観察容器10の内径dは、ファイバースコープ20のイメージファイバー22の外径Fよりも大きく設定されている。
なお、胃瘻カテーテル1のチューブ3の内壁と観察容器10の外壁との間、観察容器10の内壁とイメージファイバー22の外壁との間には隙間が形成されている。また、胃瘻カテーテル1は軟弾性合成樹脂で形成されているので、チューブ3内で観察容器10を10〜15度程度傾けることが可能である。
観察容器10の基部には、たとえば、ラッパ形状のような基端部へ向けて順次拡径された拡径部12が形成されている。拡径部12の外壁は、観察容器10のすべてがチューブ3内へ侵入することを防止するための取っ手およびストッパ部としての機能を有する。拡径部12の内壁は、ファイバースコープ20の先端を観察容器10内へ案内するガイド部としての機能を有する。
観察容器10は、図2に示すように、胃底面用の観察容器10aと、胃側面用の観察容器10bとからなっている。図1で説明した観察容器10は、胃底面用の観察容器10aである。胃底面用観察容器10aを用いることにより、ファイバースコープ20は、当該観察容器10aの底部11を透して間接的に胃内部の底面を観察する。
胃側面用観察容器10bは、当該観察容器10bの下部に、底部11に臨むように傾斜した反射部13が設けられている。反射部13は、光を透過せず、反射しやすい部材で形成する。反射部13は、少なくとも底部11に臨んだ上面が光反射性を有すればよい。
本実施形態の反射部13は、たとえば、底部11から数mm離れた部位から90〜130度位の上向の傾斜角度で設定されているが、傾斜角度は限定されない。胃側面用観察容器10bを用いることにより、ファイバースコープ20は、当該観察容器10bの底部11および反射部13を介して、胃内部の側面を観察する。胃瘻カテーテル1は軟弾性合成樹脂で形成されているので、胃瘻カテーテル1のチューブ3内で胃側面用観察容器10bを10〜15度程度傾けることにより、ファイバースコープ20は、胃内部の上部をも観察することができる。なお図4は、第1実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置において、胃側面用観察容器の使用状態の概略構成図である。
図1および図3に示すように、ファイバースコープ20は、観察容器10の底部11を透して、胃内の患部の状況を撮影する装置である。ファイバースコープ20は、前述したように、観察容器10内へ挿入される。
ファイバースコープ20の先端部には、対物レンズ21が設けられている。ファイバースコープ20のイメージファイバー22は、たとえば、光ファイバーなどの光伝達部材であり、可撓性を有している。
ファイバースコープ20は、映像信号処理部23を介して、USBコネクタ24を末端に有するUSBケーブル25と接続されている。映像信号処理部23には、不図示の画像出力回路が備えられている。
なお、ファイバースコープ20は、第1実施形態と第2実施形態とで共通の装置である。したがって映像信号処理部23には、第2実施形態で用いるLEDランプ等の光源26が電気的に接続されている。光源26への電源は、給電ケーブル27およびUSBケーブル25を介して供給される。光源26については、第2実施形態で詳述する。
画像処理装置30は、ファイバースコープ20の対物レンズ21で収集した情報を処理して映像を表示する装置である。画像処理装置30としては、たとえば、液晶表示パネル等のモニター31を備えたパーソナルコンピュータ(PC)を用いる。USBケーブル25のUSBコネクタ24は、PC30のUSB端子32に接続される。画像処理装置30は、画像を記憶、再生、解析する機能を持つこともできる。
[第1実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置の動作]
次に、再び図1から図4を参照して、第1実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置100の動作について説明する。図4は第1実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置において、胃側面用の観察容器を使用する場合の概略構成図である。
次に、再び図1から図4を参照して、第1実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置100の動作について説明する。図4は第1実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置において、胃側面用の観察容器を使用する場合の概略構成図である。
本実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置100は、胃瘻カテーテル1を初回施術時や交換施術時に、当該胃瘻カテーテル1の留置状態を目視検査するために使用する。また本実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置100は、胃瘻カテーテル1を装着した患者の胃内部の状況を目視検査するためにも使用する。
図2に示したように、本実施形態の観察容器10には、胃底面用観察容器10aと、胃側面用観察容器10bとがある。
図1は、胃底面用観察容器10aを用いて、胃底面を目視検査する状況を示している。図1に示すように、まず、胃瘻カテーテル1の蓋体5を開けて、外部固定部2の中央開口部2aが開口される。そして、胃瘻カテーテル1の中央開口部2aからチューブ3内に、胃底面用観察容器10aが挿通され、当該胃底面用観察容器10aの先端側が胃内部へと挿入される。
次に、胃底面用観察容器10a内には、ファイバースコープ20の先端側が挿入される。胃底面用観察容器10aの基部には、拡径部12が形成されている。拡径部12の内壁は基端部へ向けて順次拡径されているので、ファイバースコープ20の先端を胃底面用観察容器10a内へと案内しやすくなっている。
ファイバースコープ20の先端部には、対物レンズ21が設けられている。したがって、胃底面用観察容器10a内にファイバースコープ20を挿入すると、当該胃底面用観察容器10aの底部11へ向けて対物レンズ21が臨むことになる。
ファイバースコープ20の対物レンズ21は、胃底面用観察容器10aの底部11を介して胃底面の状況を撮影して情報収集する。対物レンズ21の映像信号は、映像信号処理部23で信号変換され、USBケーブル25を介して画像処理装置30へと入力される(図3参照)。
画像処理装置30は、デジタル映像信号を処理して、たとえば、胃底面の患部を5〜10倍の倍率で拡大表示する。映像を拡大表示するので、細部まで鮮明に目視することができるが、倍率は限定されない。
図4は、胃側面用観察容器10bを用いて、胃側面を目視検査する状況を示している。図4に示すように、胃側面用観察容器10bは、上記と同様にして、胃瘻カテーテル1のチューブ3内に挿通され、当該胃側面用観察容器10bの先端側が胃内部へと挿入される。
ファイバースコープ20は、上記と同様にして、胃底面用観察容器10b内に挿入され、当該胃底面用観察容器10aの底部11へ向けて対物レンズ21が臨んでいる。
胃側面用観察容器10bの下部には、当該胃側面用観察容器10bの底部11へ臨んで上向きに傾斜した反射部13が設けられている。ファイバースコープ20の対物レンズ21は、胃側面用観察容器10bの底部11および反射部13を介して胃側面の状況を撮影して情報収集する。
その際、胃瘻カテーテル1のチューブ3内で胃側面用観察容器10bを10〜15度程度傾けることにより、ファイバースコープ20で胃内部の上部をも観察することができる。胃底面用観察容器10aを周方向に回転させて反射部13の位置をずらせば、ファイバースコープ20で胃内部の側部および上部を全周に亘って観察することができる。
本実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置100によれば、胃底面用観察容器10aと胃側面用観察容器10bとを使い分けることにより、ファイバースコープ20で胃内部の全体を観察することが可能である。
本実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置100は、観察容器10を介して胃内部へファイバースコープ20を挿入する。ファイバースコープ20は、間接的に胃内部の情報を収集し、患者の体内患部に直接触れることがない。よって、観察容器10を1回の検査毎の使い捨てにすれば、滅菌処理が不要な胃瘻カテーテルの検査装置100を実現することができる。ファイバースコープ20は、施術の度に滅菌作業をする必要がないので、施術時間が短縮され、施術費用も低減される。
また、本実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置100のうち、胃内部へ挿入されるのは観察容器10およびファイバースコープ20の先端側だけであるので、患者の苦痛を大幅に軽減することができる。
さらに、本実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置100は、装置構成が簡単であるので、操作が容易で検査時間も少なくて済む。
〔第2実施形態〕
[第2実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置の構成]
次に、図5から図7を参照して、第2実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置200の構成について説明する。
[第2実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置の構成]
次に、図5から図7を参照して、第2実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置200の構成について説明する。
図5は第2実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置の概略構成図である。図6は第2実施形態における観察容器の断面図である。なお、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明する。
図5に示すように、第2実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置200は、観察容器210の構造が第1実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置100と異なる。その他の構成要素は、第1実施形態と同様に構成されている。
具体的には、第2実施形態の観察容器210は、第1実施形態の観察容器10と基部、すなわち拡径部212の形状が異なっている。第1実施形態の観察容器10の拡径部12は、ラッパ形状に形成され、肉厚がほぼ一定であった(図2参照)。
一方、図6に示すように、第2実施形態の観察容器210の拡径部212は、たとえば、断面が矢羽根形状に形成され、肉厚が基端部へ向けて徐々に増大して厚肉部となっている。観察容器210の拡径部212の上面形状は、たとえば、長円形状、楕円形状、円形状などに形成される。
拡径部212の外壁は、観察容器210のすべてがチューブ3内へ侵入するのを防止するためのストッパ部としての機能を有する。拡径部212の内壁は基端部へ向けて徐々に拡径され、ファイバースコープ20の先端を観察容器210内へ案内するためのガイド部としての機能を有する。
拡径部212の上面には、光源26を収容するための光源収容部213が開口されている。光源収容部213は、円柱状の空間部として形成される。図6(b)のように、本実施形態の観察容器210の拡径部212の上面は長円形状であるので、光源収容部213が2箇所に振分けて形成されている。拡径部212の上面が円形状の場合は、光源収容部213を4箇所に振分けて形成してもよく、光源収容部213の数は限定されない。
光源収容部213内には、観察容器210の底部11の周囲から光を照射するための光源26が着脱可能に収容されている。光源26としては、たとえば、小型で電力消費量の少ないLEDランプが挙げられる。
LEDランプ26の給電ケーブル27は映像信号処理部23に接続され、USBケーブル25を介して画像処理装置(PC)30のUSB端子32から給電される(図3参照)。LEDランプ26は電力消費量が少なく、PCからの給電に適している。LEDランプ26を数多く設ける場合は、PC30からの給電だけでは電力不足となるから、バッテリー電源を別置きにするとよい。
図6に示すように、観察容器210は、胃底面用観察容器210aと、胃側面用観察容器210bとからなっている。図5で説明した観察容器210は、胃底面用観察容器210aである。胃底面用観察容器210aを使用することにより、ファイバースコープ20は、当該観察容器210aの底部11を透して胃内部の底面を観察する。
胃側面用観察容器210bは、当該観察容器210bの下部に、底部11に臨むように上向きに傾斜した反射部13が設けられている。反射部13は、第1実施形態と同様の構成で形成されている。胃側面用観察容器210bを使用することにより、ファイバースコープ20は、当該観察容器210bの底部11および反射部13を介して、胃内部の側面を観察する。イメージファイバー22は軟弾性合成樹脂により形成されているので、胃瘻カテーテル1のチューブ3内で胃側面用観察容器10bを10〜15度程度傾斜させることにより、胃内部の上部をも観察することができる。なお図7は、第2実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置において、胃側面用観察容器の使用状態の概略構成図である。
[第2実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置の動作]
次に、再び図5から図7を参照して、第2実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置200の動作について説明する。
次に、再び図5から図7を参照して、第2実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置200の動作について説明する。
図6に示したように、本実施形態の観察容器210には、胃底面用観察容器210aと、胃側面用観察容器210bとがある。
図5は、胃底面用観察容器210aを用いて、胃底面を目視検査する状況を示している。図5に示すように、まず、胃瘻カテーテル1の蓋体5を開けて、外部固定部2の中央開口部2aが開口される。そして、胃瘻カテーテル1の中央開口部2aからチューブ2内に、胃底面用観察容器210aが挿通され、当該胃底面用観察容器210aの先端側が胃内部へと挿入される。
次に、胃底面用観察容器210a内に、ファイバースコープ20の先端側が挿入される。胃底面用観察容器210aの基部には、拡径部212が形成されている。拡径部212の内壁は基端部へ向けて順次拡径されているので、ファイバースコープ20の先端を胃底面用観察容器210a内へと案内しやすくなっている。
胃底面用観察容器210a内にファイバースコープ20を挿入すると、当該胃底面用観察容器210aの底部11へ向けて対物レンズ21が臨む。
ファイバースコープ20の対物レンズ21は、胃底面用観察容器210aの底部11を介して胃底面の状況を撮影して情報収集する。胃底面用観察容器210aの光源収容部213には、LEDランプ26が収容されている。LEDランプ26の光は胃底面用観察容器210aの側壁に沿って誘導され、底部11から照射される。ファイバースコープ20は、胃底面に充分な光量を与えて、胃底面の状況を情報収集することができる。
対物レンズ21の映像信号は、映像信号処理部23でAD変換され、USBケーブル25を介して画像処理装置30へと入力される(図3参照)。
画像処理装置30は、デジタル映像信号を処理して、たとえば、胃底面の患部を拡大表示する。
図7は、胃側面用の観察容器210bを用いて、胃側面を目視検査する状況を示している。図7に示すように、胃側面用観察容器210bは、前述したと同様にして、胃瘻カテーテル1のチューブ3内に挿通され、当該胃側面用観察容器210bの先端側が胃内部へと挿入される。
ファイバースコープ20が胃底面用観察容器210b内に挿入されると、対物レンズ21が当該胃底面用観察容器210bの底部11に臨む。胃側面用観察容器210bの下部には、当該胃側面用観察容器210bの底部11へ臨んで上向きに傾斜した反射部13が設けられている。ファイバースコープ20の対物レンズ21は、胃側面用観察容器210bの底部11および反射部13を介して胃側面の状況を撮影して情報収集する。その際、LEDランプ26の光が胃側面用観察容器210bの底部11から照射され、反射部13により反射される。したがって、ファイバースコープ20は、胃側面に充分な光量を与えて、胃側面の状況を情報収集する。
また、胃瘻カテーテル1のチューブ3内で胃側面用観察容器210bを10〜15度程度傾けることにより、ファイバースコープ20で胃内部の上部をも観察することができる。その際、LEDランプ26の光が胃底面用観察容器210bの底部11から照射され、反射部13を介して胃内部の上部が照らされる。胃底面用観察容器210bを周方向に回転させて反射部13の位置をずらせば、ファイバースコープ20で胃内部の側部および上部を全周に亘って観察することができる。
第2実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置200によれば、胃底面用観察容器210aと胃側面用観察容器210bとを使い分けることにより、ファイバースコープ20で胃内部の全体を観察することが可能である。その際、LEDランプ26の光が胃内の患部を照らすので、ファイバースコープ20は胃内部の全体に充分な光量を与えて、胃内部の状況を情報収集する。
本実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置200は、観察容器210を介して胃内部へファイバースコープ20を挿入する。ファイバースコープ20は、間接的に胃内部の情報を収集し、患者の体内患部に直接触れることがない。よって、観察容器210を1回の検査毎の使い捨てにすれば、滅菌処理が不要な胃瘻カテーテルの検査装置を実現することができる。ファイバースコープ20は、施術の度に滅菌作業をする必要がないので、施術時間が短縮され、施術費用も低減される。
なお、LEDランプ26は、光源収容部213に着脱可能に収容されているので、LEDランプ26を光源収容部213から抜き出して、観察容器210のみを使い捨てとすることができる。
また、本実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置200のうち、胃内部へ挿入されるのは観察容器210およびファイバースコープ20の先端側だけであるので、患者の苦痛を大幅に軽減することができる。
さらに、本実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置200は、LEDランプ26を備え、装置構成が簡単であるので、操作が容易で検査効率もよい。
現状では、胃瘻カテーテル1の留置状態を、小型で、安全かつ迅速に観察できる検査装置が存在しない。第1および第2実施形態の胃瘻カテーテルの検査装置100,200は、胃瘻カテーテル1の安全使用に寄与できるものである。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
1 胃瘻カテーテル、
10 観察容器、
11 底部、
12 拡径部、
13 反射部、
20 ファイバースコープ、
21 対物レンズ、
30 画像処理装置、
100 第1実施形態の検査装置、
200 第2実施形態の検査装置。
10 観察容器、
11 底部、
12 拡径部、
13 反射部、
20 ファイバースコープ、
21 対物レンズ、
30 画像処理装置、
100 第1実施形態の検査装置、
200 第2実施形態の検査装置。
Claims (5)
- 胃瘻カテーテルのチューブ内に挿通され、底部が密閉された透明な筒体からなる観察容器と、
前記観察容器内に挿入され、先端部に対物レンズを有するファイバースコープと、
前記ファイバースコープに接続され、該ファイバースコープで収集した情報を処理して映像を表示する画像処理装置と、
を有することを特徴とする胃瘻カテーテルの検査装置。 - 前記観察容器の基部の外壁には、該観察容器のすべてが前記チューブ内への侵入するのを防止するためのストッパ機能を有する拡径部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の胃瘻カテーテルの検査装置。
- 前記観察容器の基部の内壁には、前記ファイバースコープの先端部を案内するためのガイド部の機能を有する拡径部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の胃瘻カテーテルの検査装置。
- 前記観察容器の先端部には、該観察容器の底部から上向きに傾斜した反射部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の胃瘻カテーテルの検査装置。
- 前記観察容器には、該観察容器の底部の周囲へ光を照射するための光源が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の胃瘻カテーテルの検査装置。
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JP2012049542A JP2013183802A (ja) | 2012-03-06 | 2012-03-06 | 胃瘻カテーテルの検査装置 |
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Cited By (1)
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-
2012
- 2012-03-06 JP JP2012049542A patent/JP2013183802A/ja active Pending
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CN114869359A (zh) * | 2022-05-27 | 2022-08-09 | 四川大学华西医院 | 导管设备 |
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