JP2013182994A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高利得の半導体装置を提供することにある。
【解決手段】シールドプレート電極の少なくとも一部領域直下の基板中にソース電極と電気的に接続した不純物層を形成し、ドレイン電極近傍にソース電極に短絡されたシールドプレート電極を配置することでゲート・ドレイン間の能動層を上下から接地面で挟み込む。ドレイン・ゲート間を電気的にシールドし、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減するとともに、ゲート・ソース間キャパシタCgsの増加を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)の電界緩和技術として、ソースフィールドプレートが知られている。ソースフィールドプレートは、ゲート・ドレイン間に配置することで、ゲート電極付近の電界集中を緩和し、その結果、FETの耐圧を向上することができる。電界緩和を効果的にするために、ソースフィールドプレートの配置はゲート電極近傍あるいはゲート電極に重なる。
特表2007−537593号公報
ケイ・アサノ(K. Asano)他、"ドレイン電圧35V動作フィールド変調プレートを備える新しい大電力AlGaAs/GaAsへテロ接合FET(Novel High Power AlGaAs/GaAs HFET with a Field-Modulating Plate Operated at 35V Drain Voltage)," テクニカルダイジェスト、1998年国際電子デバイス会議、米国電気電子協会、59−62ページ、(1998 IEEE IEDM Technical Digest, December 1998, pp. 59-62). ワイ・−エフ・ウー(Y.-F. Wu)他、"フィールドプレート最適化30W/mmGaNへテロ接合高電子移動度トランジスタ(30-W/mm GaN HEMTs by Field Plate Optimization),"エレクトロンデバイスレターズ、米国電気電子協会、第25巻、2004年3月、117−119ページ(IEEE EDL, vol. 25, March 2004, pp. 117-119). エイチ・ジン(H. Xing)他、"マルチフィールドプレートにより実現された高耐圧AlGaN−GaN高電子移動度トランジスタ(High Breakdown Voltage AlGaN-GaN HEMTs Achieved by Multiple Field Plates)," エレクトロンデバイスレターズ、米国電気電子協会、第25巻、2004年4月、161−163ページ(IEEE EDL, vol. 25, April 2004, pp. 161-163).
ミリ波帯など高周波で動作するFETは、マイクロ波帯などの比較的低い周波数で動作する場合、高い利得が期待できる。一方,帰還が大きくなるので、発振抑制が困難である。ソースフィールドプレートを配置した場合、発振抑制には効果があるものの、ゲート近傍にソースに短絡されたソースフィールドプレートが配置されるため、ゲート・ソース間キャパシタCgsが増加する。この結果、FETの利得が低下する。また、半導体デバイスの表面側にのみ接地面が存在するため、半導体能動層中におけるゲート・ドレイン間の電気的シールド効果があまり期待できない。
本実施の形態が解決しようとする課題は、高利得の半導体装置を提供することにある。
シールドプレート電極の少なくとも一部領域直下の基板中にソース電極と電気的に接続した不純物層を形成し、ドレイン電極近傍にソース電極に短絡されたシールドプレート電極を配置することでゲート・ドレイン間の能動層を上下から接地面で挟み込む。ドレイン・ゲート間を電気的にシールドし、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減するとともに、ゲート・ソース間キャパシタCgsの増加を抑制する。
第1の実施の形態に係る半導体装置の模式的平面パターン構成図。 第1の実施の形態に係る半導体装置において、単位トランジスタ部分の詳細な模式的平面パターン構成図。 図2のII−II線に沿う模式的断面構造図。 図1のI−I線に沿う模式的断面構造図(FETセルの構造例1)。 図1のI−I線に沿う模式的断面構造図(FETセルの構造例2)。 図1のI−I線に沿う模式的断面構造図(FETセルの構造例3)。 図1のI−I線に沿う模式的断面構造図(FETセルの構造例4)。 第1の実施の形態の変形例1に係る高周波半導体装置の模式的平面パターン構成図。 第1の実施の形態の変形例2に係る高周波半導体装置の模式的平面パターン構成図。 図9のIII−III線に沿う模式的断面構成図。 図9のIII−III線に沿う別の模式的断面構成図。 第2の実施の形態に係る半導体装置の単位トランジスタ部分の詳細な模式的平面パターン構成図。 図12のIV−IV線に沿う模式的断面構成図。 第2の実施の形態の変形例1に係る高周波半導体装置の模式的平面パターン構成図。 第2の実施の形態の変形例2に係る高周波半導体装置の模式的平面パターン構成図。 図15のV−V線に沿う模式的断面構成図。 図15のV−V線に沿う別の模式的断面構成図。
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下において、同じ要素には同じ符号を付して説明の重複を避け、説明を簡略にする。図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、実施の形態は、各構成部品の配置などを下記のものに特定するものでない。この実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1の実施の形態]
(半導体装置)
第1の実施の形態に係る半導体装置25の模式的平面パターン構成は、図1に示すように表される。また、第1の実施の形態に係る半導体装置25において、単位トランジスタ部分の詳細な模式的平面パターン構成は、図2に示すように表され、図2のII−II線に沿う模式的断面構造は、図3に示すように表される。尚、図1においても、図2に示すようなシールドプレート電極30およびシールドプレート短絡電極32が各単位トランジスタ部分に図2と同様に配置されるが、煩雑さを避けるため、図示を省略している。尚、図1のI−I線に沿う模式的断面構造は、図4〜図7に示すように表される。図4〜図7においては、シールドプレート電極30およびソースコンタクト70は、各図中に示されている。
第1の実施の形態に係る半導体装置25は、図1〜図3に示すように、基板10と、ゲート電極24と、ソース電極20と、ドレイン電極22と、絶縁層34と、シールドプレート電極30と、不純物層50とを備える。
ゲート電極24は、基板10の第1表面上に配置され、複数のフィンガーを有する。ソース電極20は、基板10の第1表面上に配置され、複数のフィンガーを有し、ゲート電極24に隣接して配置される。ドレイン電極22は、複数のフィンガーを有し、ゲート電極24を挟んでソース電極20に対向して配置される。
絶縁層34は、図3に示すように、ゲート電極24、ゲート電極24とソース電極20およびドレイン電極22間の基板10、およびソース電極20およびドレイン電極22の少なくとも一部を被覆して配置される。
シールドプレート電極30は、図3に示すように、ゲート電極24とドレイン電極22間の基板10の第1表面上およびドレイン電極22上に、絶縁層34を介して配置され、シールドプレート短絡電極32を介してソース電極20と短絡され、ゲート電極24とドレイン電極22間を電気的にシールドする。
不純物層50は、図3に示すように、シールドプレート電極30の少なくとも一部領域直下の基板10中に配置され、かつソースコンタクト70を介してソース電極20と電気的に接続している。
また、第1の実施の形態に係る半導体装置25は、図3に示すように、不純物層50と第1表面の間の基板中に配置された能動層10(AA)を備える。不純物層50とシールドプレート電極30は、ゲート電極24とドレイン電極22間の能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む。
また、第1の実施の形態に係る半導体装置25は、図3に示すように、不純物層50と能動層10(AA)との間に配置されたバッファ層60を備えていても良い。ここで、不純物層50と能動層10(AA)は、バッファ層60により絶縁されている。
また、第1の実施の形態に係る半導体装置25において、不純物層50は、エピタキシャル成長技術、2枚のウェハの貼り合せ技術若しくはパルスドープ技術により形成可能である。
また、第1の実施の形態に係る半導体装置25において、不純物層50は、2次元電子ガス層で形成されていても良い。
また、第1の実施の形態に係る半導体装置25において、不純物層50は、1×1016cm-3以上の電子密度を有することが望ましい。
第1の実施の形態に係る半導体装置25は、図3に示すように、シールドプレート電極30の少なくとも一部領域直下の基板10中にソース電極20と電気的に接続した不純物層50を形成し、ドレイン電極22近傍にソース電極20と短絡されたシールドプレート電極30を配置することでゲート電極24・ドレイン電極22間の、厚さTAを有する能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む構成を備えている。このため、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気的シールド効果を増大することができる。
図3において、ゲート電極24・ドレイン電極22間の能動層10(AA)の厚さTAは、例えば、約5μm〜約30μmであり、半導体装置25の基板10と同等の厚さTBは、例えば、約20μm〜約1mmである。また、ドレイン電極22とゲート電極24間の距離Lは、例えば、約0.5μm〜約20μmである。また、次式(1)に示す関係を有することが望ましい。

B>TA、TA/L<10 (1)

第1の実施の形態に係る半導体装置25は、図3に示すように、ゲート電極24・ドレイン電極22間の、厚さTAを有する能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む構成を備えることで、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気力線の一部を不純物層50に逃がすことができる。このため、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気的シールド効果を増大することができ、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電界集中を緩和することができる。
また、シールドプレート電極30は、図3に示すように、ゲート電極24から少なくとも絶縁層の厚さt1よりも長い距離WSGだけ離隔して配置される。このように構成することによって、ドレイン・ゲート間の電気的シールド効果を増大し、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減するとともにゲート・ソース間キャパシタCgsの増加を抑制することができる。ここで、シールドプレート電極30の配置は、ゲート電極24から少なくとも絶縁層の厚さt1よりも長い距離WSGだけ離隔していれば良い。ここで、WSG>0であれば良い。
また、シールドプレート電極30は、図2および図3に示すように、ドレイン電極22の上部の少なくとも一部を絶縁層34を挟んで被覆する。
シールドプレート電極30によるゲート・ドレイン間の電気的シールド効果は、絶縁層34の厚さt1が薄いほど効果が期待できる。絶縁層34の厚さt1が相対的の厚い場合には、ゲート電極24とドレイン電極22間の絶縁層34内を走る電気力線の数が多くなり、ゲート電極24とドレイン電極22間の電気的なシールド効果が薄れる。一方、絶縁層34の厚さt1が相対的の薄い場合には、ゲート電極24とドレイン電極22間の絶縁層34内を走る電気力線の数がその分だけ少なくなり、ゲート電極24とドレイン電極22間の電気的なシールド効果が高まるからである。
また、図3に示すように、ドレイン電極22上にはドレインパッド電極22Pが配置され、ソース電極20上にはソースパッド電極20Pが配置されていても良い。ドレインパッド電極22Pおよびソースパッド電極20Pによって、それぞれフィンガー構造を有するドレイン電極22およびソース電極20の抵抗成分を低減することができる。
また、第1の実施の形態に係る半導体装置25は、図2に示すように、基板10上に配置され、シールドプレート電極30とソース電極20とを短絡する配線構造のシールドプレート短絡電極32を備える。
また、図3に示すように、第1の実施の形態に係る半導体装置25において、基板10の第1表面から測ったシールドプレート電極30の上端は、ゲート電極24の上端よりも、高さHSGだけ高い。このように構成することによって、ドレイン・ゲート間の電気的シールド効果を高めることができる。
第1の実施の形態に係る半導体装置25においては、ドレイン電極22近傍にソース電極に短絡されたシールドプレート電極30を配置することでドレイン・ゲート間を電気的にシールドし、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減するとともにゲート・ソース間キャパシタCgsの増加を抑制することができる。このため、高周波特性を劣化させることなく、ゲート・ドレイン間の電界集中を緩和することができる。
また第1の実施の形態に係る半導体装置25においては、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減することができることから、この結果、SパラメータS12を低減することができ、高利得の半導体装置を得ることができる。
また、第1の実施の形態に係る半導体装置25において、複数のFETセル40は、図1に示すように、半絶縁性基板10と、半絶縁性基板10の第1表面に配置され、それぞれ複数のフィンガーを有するゲート電極24、ソース電極20およびドレイン電極22と、半絶縁性基板10の第1表面に配置され、ゲート電極24、ソース電極20およびドレイン電極22ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成した複数のゲート端子電極G1,G2,…,G4、複数のソース端子電極S1,S2,…,S5よびドレイン端子電極D1,D2,…,D4と、ソース端子電極S1,S2,…,S5の下部に配置されたVIAホールSC1,SC2,…,SC5と、半絶縁性基板10の第1表面と反対側の第2表面に配置され、ソース端子電極S1,S2,…,S5に対してVIAホールSC1,SC2,…,SC5を介して接続された接地電極(図示省略)とを備える。
FETセル40において、複数のゲート電極24は、ゲートバスライン24aに接続され、ゲートバスライン24aは、ゲートバスライン24bを介して、ゲート端子電極G1〜G4に接続されている。
ゲート端子電極G1,G2,…,G4には、入力ボンディングワイヤが接続され、ドレイン端子電極D1,D2,…,D4には、出力ボンディングワイヤが接続される。
VIAホールSC1,SC2,…,SC5の内壁に形成されたバリア金属層(図示省略)およびバリア金属層上に形成され、VIAホールを充填する充填金属層(図示省略)を介してソース端子電極S1,S2,…,S5は、接地電極(図示省略)に接続される。
半絶縁性基板10は、GaAs基板、SiC基板、GaN基板、SiC基板上にGaNエピタキシャル層を形成した基板、SiC基板上にGaN/AlGaNからなるヘテロ接合エピタキシャル層を形成した基板、サファイア基板、若しくはダイヤモンド基板のいずれかである。
また、第1の実施の形態に係る半導体装置25において、半導体装置は、GaAs系HEMT、GaAsMESFET、GaN系HEMTのいずれかを備える。すなわち、第1の実施の形態に係る半導体装置25において、半導体装置は、特にGaN、GaAsなど高周波動作に適した半導体材料を用いる。
図1の構成例において、各部の寸法は、例えば、セル幅W1は約120μm、W2は約80μm、セル長W3は約100μm、W4は約120μmであり、ゲート幅は全体として100μm×6本×4セル=2.40mm程度である。
一方、ソース端子電極S1〜S5の下部にVIAホールSC1〜SC5を特に配置しない構造もある。この場合には、例えば、ソース端子電極S1〜S5に対して、接地電位を与えるために、基板10の側面に側面電極を配置して、ソース端子電極S1〜S5と基板10の第2表面に配置された接地導体とを接続する構成を採用しても良い。或いは、ソース端子電極S1〜S5に対して、ワイヤボンディングにより接地電位を与えることも可能である。あるいは、ソース端子電極S1〜S5を設ける代わりに、ソース電極20そのものにスロットVIAと呼ばれるVIAホールを形成しても良い。
また、第1の実施の形態に係る半導体装置25において、図1に示すように、ゲートバスライン24a・24bは、ソース電極20およびソース端子電極S1〜S5の接続電極の下側に配置されているが、反対に、ゲートバスライン24a・24bが、ソース電極20およびソース端子電極S1〜S5の接続電極の上側に配置されていても良い。
また、第1の実施の形態に係る半導体装置25において、図1に示すように、ソース端子電極S1〜S5は、ゲート端子電極G1〜G4の近傍に配置されているが、反対に、ドレイン端子電極D1〜D4の近傍に配置されていても良い。
(FETセルの構造)
(構造例1)
図1のI−I線に沿う模式的断面構成として、FETセル40の構成例1は、図4に示すように、基板10と、基板10上に配置されたエピタキシャル成長層12と、エピタキシャル成長層12上に配置された電子供給層18と、電子供給層18上に配置されたソース電極20,ゲート電極24およびドレイン電極22と、ゲート電極24、ゲート電極24とソース電極20およびドレイン電極22間の基板10、およびソース電極20およびドレイン電極22の少なくとも一部を被覆して配置された絶縁層34と、ゲート電極24とドレイン電極22間の基板10の第1表面上およびドレイン電極22上に、絶縁層34を介して配置され、ソース電極20と短絡され、ゲート電極24とドレイン電極22間を電気的にシールドするシールドプレート電極30と、シールドプレート電極30の少なくとも一部領域直下の基板10中にソースコンタクト70を介してソース電極20と電気的に接続した2次元電子ガス(2DEG:Two Dimensional Electron Gas)層16とを備える。ここで、2DEG層16エピタキシャル成長層12と電子供給層18との界面に形成されている。図4に示す構成例1では、高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)が示されている。
具体的な材料としては、GaAs系HEMTの場合には、基板10はGaAs基板で形成され、エピタキシャル成長層12は、GaAs層で形成され、電子供給層18は、例えば、アルミニウムガリウム砒素層(AlyGa1-yAs)(0.1≦y≦1)で形成される。GaN系HEMTの場合には、基板10はGaN基板若しくは、SiC基板などで形成され、エピタキシャル成長層12は、GaN層で形成され、電子供給層18は、例えば、アルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)で形成される。
(構造例2)
図1のI−I線に沿う模式的断面構成として、FETセル40の構成例2は、図5に示すように、基板10と、基板10上に配置されたエピタキシャル成長層12と、エピタキシャル成長層12上に配置されたソース領域26およびドレイン領域28と、ソース領域26上に配置されたソース電極20,エピタキシャル成長層12上に配置されたゲート電極24およびドレイン領域28上に配置されたドレイン電極22と、ゲート電極24、ゲート電極24とソース電極20およびドレイン電極22間の基板10、およびソース電極20およびドレイン電極22の少なくとも一部を被覆して配置された絶縁層34と、ゲート電極24とドレイン電極22間の基板10の第1表面上およびドレイン電極22上に、絶縁層34を介して配置され、ソース電極20と短絡され、ゲート電極24とドレイン電極22間を電気的にシールドするシールドプレート電極30と、シールドプレート電極30の少なくとも一部領域直下の基板10中にソースコンタクト70を介してソース電極20と電気的に接続した不純物層50とを備える。また、図5に示すように、不純物層50と能動層10(AA)との間に配置されたバッファ層60を備える。不純物層50と能動層10(AA)は、バッファ層60により絶縁されている。エピタキシャル成長層12とゲート電極24との界面には、ショットキーコンタクト(Schottky Contact)が形成されている。図5に示す構成例2では、金属−半導体電界効果トランジスタ(MESFET:Metal Semiconductor Field Effect Transistor)が示されている。例えば、GaAsMESFETの場合には、基板10はGaAs基板で形成され、エピタキシャル成長層12は、エピタキシャル成長されたGaAs層で形成される。ソース領域26およびドレイン領域28は、Siイオンなどのイオン注入などによって形成することができる。
(構造例3)
図1のI−I線に沿う模式的断面構成として、FETセル40の構成例3は、図6に示すように、基板10と、基板10上に配置されたエピタキシャル成長層12と、エピタキシャル成長層12上に配置された電子供給層18と、電子供給層18上に配置されたソース電極20およびドレイン電極22と、電子供給層18上のリセス部に配置されたゲート電極24と、ゲート電極24、ゲート電極24とソース電極20およびドレイン電極22間の基板10、およびソース電極20およびドレイン電極22の少なくとも一部を被覆して配置された絶縁層34と、ゲート電極24とドレイン電極22間の基板10の第1表面上およびドレイン電極22上に、絶縁層34を介して配置され、ソース電極20と短絡され、ゲート電極24とドレイン電極22間を電気的にシールドするシールドプレート電極30と、シールドプレート電極30の少なくとも一部領域直下の基板10中にソースコンタクト70を介してソース電極20と電気的に接続した2DEG層16とを備える。2DEG層16は、エピタキシャル成長層12と電子供給層18との界面に形成されている。図6に示す構成例3では、HEMTが示されている。
具体的な材料としては、GaAs系HEMTの場合には、基板10はGaAs基板で形成され、エピタキシャル成長層12は、GaAs層で形成され、電子供給層18は、例えば、アルミニウムガリウム砒素層(AlyGa1-yAs)(0.1≦y≦1)で形成される。また、GaAs系HEMTの場合には、ゲート電極24直下の電子供給層18には、Siイオンなどのイオン注入などによって能動層を形成しても良い。
GaN系HEMTの場合には、基板10はGaN基板若しくは、SiC基板などで形成され、エピタキシャル成長層12は、GaN層で形成され、電子供給層18は、例えば、アルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)で形成される。
(構造例4)
図1のI−I線に沿う模式的断面構成として、FETセル40の構成例4は、図7に示すように、基板10と、基板10上に配置されたエピタキシャル成長層12と、エピタキシャル成長層12上に配置された電子供給層18と、電子供給層18上に配置されたソース電極20およびドレイン電極22と、電子供給層18上の2段リセス部に配置されたゲート電極24と、ゲート電極24、ゲート電極24とソース電極20およびドレイン電極22間の基板10、およびソース電極20およびドレイン電極22の少なくとも一部を被覆して配置された絶縁層34と、ゲート電極24とドレイン電極22間の基板10の第1表面上およびドレイン電極22上に、絶縁層34を介して配置され、ソース電極20と短絡され、ゲート電極24とドレイン電極22間を電気的にシールドするシールドプレート電極30と、シールドプレート電極30の少なくとも一部領域直下の基板10中にソースコンタクト70を介してソース電極20と電気的に接続した2DEG層16とを備える。2DEG層16は、エピタキシャル成長層12と電子供給層18との界面に形成されている。図7に示す構成例4では、HEMTが示されている。
具体的な材料としては、GaAs系HEMTの場合には、基板10はGaAs基板で形成され、エピタキシャル成長層12は、GaAs層で形成され、電子供給層18は、例えば、アルミニウムガリウム砒素層(AlyGa1-yAs)(0.1≦y≦1)で形成される。また、GaAs系HEMTの場合には、ゲート電極24直下の電子供給層18には、Siイオンなどのイオン注入などによって能動層を形成しても良い。
GaN系HEMTの場合には、基板10はGaN基板若しくは、SiC基板などで形成され、エピタキシャル成長層12は、GaN層で形成され、電子供給層18は、例えば、アルミニウム窒化ガリウム層(AlxGa1-xN)(0.1≦x≦1)で形成される。
また、第1の実施の形態に係る半導体装置25において、ゲート電極24は、ソース・ドレイン方向のチャネル方向に沿う断面構造がT字型構造を備え、ゲート電極24周辺の電界を緩和する構成を備えていても良い。
(変形例1)
第1の実施の形態の変形例1に係る半導体装置の模式的平面パターン構成は、図8に示すように表される。第1の実施の形態の変形例1に係る半導体装置においては、シールドプレート電極30がドレイン電極22の一部分と重なって配置されている。すなわち、活性領域AAに接するドレイン電極22の長さL0に対して、活性領域AA上でシールドプレート電極30の配置される長さL1は、L1<L0の関係にある。ここで、活性領域AAとは、基板10上でソース電極20とドレイン電極22間の有効電流導通領域に対応する。活性領域AAには、基板10上でゲート電極24・ソース電極20・ドレイン電極22の下部も含まれる。また、基板10上でゲート電極24・ソース電極20間およびゲート電極24・ドレイン電極22の領域も含まれる。
図8において、II−II線に沿う模式的断面構造は、図3と同様である。
第1の実施の形態の変形例1に係る半導体装置25は、図3に示すように、シールドプレート電極30の少なくとも一部領域直下の基板10中にソースコンタクト70を介してソース電極20と電気的に接続した不純物層50を形成し、ドレイン電極22近傍にソース電極20に短絡されたシールドプレート電極30を配置することでゲート電極24・ドレイン電極22間の、厚さTAを有する能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む構成を備えている。このため、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気的シールド効果を増大することができる。
第1の実施の形態の変形例1に係る半導体装置25は、図3に示すように、ゲート電極24・ドレイン電極22間の能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む構成を備えることで、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気力線の一部を不純物層50に逃がすことができる。このため、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気的シールド効果を増大することができ、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電界集中を緩和することができる。
第1の実施の形態の変形例1に係る半導体装置においては、シールドプレート電極30がドレイン電極22の一部分と重なって配置されているため、ドレイン・ゲート間を電気的にシールドし、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減するとともに、ゲート・ソース間キャパシタCgsの増加を抑制することができる。この結果、第1の実施の形態の変形例1に係る半導体装置25においては、高利得の半導体装置を得ることができる。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
(変形例2)
第1の実施の形態の変形例2に係る高周波半導体装置の模式的平面パターン構成は、図9に示すように表される。また、図9のIII−III線に沿う模式的断面構造は、図10に示すように表され、図9のIII−III線に沿う別の模式的断面構造は、図11に示すように表される。
第1の実施の形態の変形例2に係る半導体装置においては、シールドプレート短絡電極32a・32b・32c・32dが、ゲート電極24に重なって配置される。
図10の例では、シールドプレート短絡電極32cは、ゲート電極24上にエアギャップGAPを介して配置される。また、図11の例では、シールドプレート短絡電極32cは、ゲート電極24上に絶縁層34を介して配置される。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図2および図8に示す第1の実施の形態およびその変形例1の構成では、ゲート電極24のストライプが長くなると、ソース電極20およびシールドプレート短絡電極32の延伸方向の長さが長くなるため、ソース電極20・シールドプレート電極30間の短絡に伴う配線が長くなり、FETセルのソースに接続される寄生インダクタンスの値が増大する。
これに対して、第1の実施の形態の変形例2に係る半導体装置においては、シールドプレート短絡電極32a・32b・32c・32dが、エアギャップGAP若しくは絶縁層34を介してゲート電極24に重なって配置されるため、ソース電極20とシールドプレート電極30との配線距離を短くすることができる。このため、ソース電極20・シールドプレート電極30間の短絡配線を短くでき、FETセルのソースに接続される寄生インダクタンスを低減し、各FETセルのフィードバックインピーダンスを低減することができる。
第1の実施の形態の変形例2に係る半導体装置25は、図10〜図11に示すように、シールドプレート電極30の少なくとも一部領域直下の基板10中にソースコンタクト70を介してソース電極20と電気的に接続した不純物層50を形成し、ドレイン電極22近傍にソース電極20に短絡されたシールドプレート電極30を配置することでゲート電極24・ドレイン電極22間の能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む構成を備えている。このため、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気的シールド効果を増大することができる。
第1の実施の形態の変形例2に係る半導体装置25は、図10〜図11に示すように、ゲート電極24・ドレイン電極22間の能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む構成を備えることで、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気力線の一部を不純物層50に逃がすことができる。このため、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気的シールド効果を増大することができ、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電界集中を緩和することができる。
第1の実施の形態の変形例2に係る半導体装置においては、ドレイン・ゲート間を電気的にシールドし、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減するとともに、ゲート・ソース間キャパシタCgsの増加を抑制することができる。このため、高周波特性を劣化させることなく、ゲート・ドレイン間の電界集中を緩和することができる。
また第1の実施の形態の変形例2に係る半導体装置25においては、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減することができることから、SパラメータS12を低減することができ、高利得の半導体装置を得ることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係る半導体装置25の模式的平面パターン構成は、図1と同様に表される。また、第2の実施の形態に係る半導体装置の単位トランジスタ部分の詳細な模式的平面パターン構成は、図12に示すように表され、図12のIV−IV線に沿う模式的断面構成は、図13に示すように表される。
また、第2の実施の形態に係る半導体装置25においても、図4〜図7と同様のFETセル構造を構成可能である。この場合、図12および図13に示すように、シールドプレート電極30を構成する。
第2の実施の形態に係る半導体装置25は、図12〜図13に示すように、基板10と、ゲート電極24と、ソース電極20と、ドレイン電極22と、絶縁層34と、シールドプレート電極30と、不純物層50とを備える。
ゲート電極24は、基板10の第1表面上に配置され、複数のフィンガーを有する。ソース電極20は、基板10の第1表面上に配置され、複数のフィンガーを有し、ゲート電極24に隣接して配置される。ドレイン電極22は、複数のフィンガーを有し、ゲート電極24を挟んでソース電極20に対向して配置される。
絶縁層34は、図13に示すように、ゲート電極24、ドレイン電極22、ゲート電極24とソース電極20およびドレイン電極22間の基板10、およびソース電極20の少なくとも一部を被覆して配置される。
シールドプレート電極30は、図13に示すように、ゲート電極24とドレイン電極22間の基板10の第1表面上およびドレイン電極22上に、絶縁層34を介して配置され、シールドプレート短絡電極32を介してソース電極20と短絡され、ゲート電極24とドレイン電極22間を電気的にシールドする。第2の実施の形態に係る半導体装置25では、シールドプレート電極30は、図13に示すように、ドレイン電極22上に、絶縁層34を介して配置されるため、第1の実施の形態に比べて、更にゲート電極24とドレイン電極22間の電気的にシールド効果が増大している。
不純物層50は、図13に示すように、シールドプレート電極30の少なくとも一部領域直下の基板10中に配置され、かつソースコンタクト70を介してソース電極20と電気的に接続している。
また、第2の実施の形態に係る半導体装置25は、図13に示すように、不純物層50と第1表面の間の基板中に配置された能動層10(AA)を備える。不純物層50とシールドプレート電極30は、ゲート電極24とドレイン電極22間の能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む。
また、第2の実施の形態に係る半導体装置25は、図13に示すように、不純物層50と能動層10(AA)との間に配置されたバッファ層60を備えていても良い。ここで、不純物層50と能動層10(AA)は、バッファ層60により絶縁されている。
また、第2の実施の形態に係る半導体装置25において、不純物層50は、エピタキシャル成長技術、2枚のウェハの貼り合せ技術若しくはパルスドープ技術により形成可能である。
また、第2の実施の形態に係る半導体装置25において、不純物層50は、2次元電子ガス層で形成されていても良い。
また、第2の実施の形態に係る半導体装置25において、不純物層50は、1×1016cm-3以上の電子密度を有することが望ましい。
第2の実施の形態に係る半導体装置25は、図13に示すように、シールドプレート電極30の少なくとも一部領域直下の基板10中にソースコンタクト70を介してソース電極20と電気的に接続した不純物層50を形成し、ドレイン電極22近傍にソース電極20に短絡されたシールドプレート電極30を配置することでゲート電極24・ドレイン電極22間の、厚さTAを有する能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む構成を備えている。このため、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気的シールド効果を増大することができる。
図13において、ゲート電極24・ドレイン電極22間の能動層10(AA)の厚さTAは、例えば、約5μm〜約30μmであり、半導体装置25の基板10と同等の厚さTBは、例えば、約20μm〜約1mmである。また、ドレイン電極22とゲート電極24間の距離Lは、例えば、約0.5μm〜約20μmである。また、(1)式と同様の関係を有することが望ましい。
第2の実施の形態に係る半導体装置25は、図13に示すように、ゲート電極24・ドレイン電極22間の、厚さTAを有する能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む構成を備えることで、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気力線の一部を不純物層50に逃がすことができる。このため、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気的シールド効果を増大することができ、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電界集中を緩和することができる。
また、シールドプレート電極30は、図13に示すように、ゲート電極24から少なくとも絶縁層の厚さt1よりも長い距離WSGだけ離隔して配置される。このように構成することによって、ドレイン・ゲート間の電気的シールド効果を増大し、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減するとともにゲート・ソース間キャパシタCgsの増加を抑制することができる。ここで、シールドプレート電極30の配置は、ゲート電極24から少なくとも絶縁層の厚さt1よりも長い距離WSGだけ離隔していれば良い。ここで、WSG>0であれば良い。
また、シールドプレート電極30は、図12および図13に示すように、ドレイン電極22の上部を絶縁層34を挟んで被覆する。シールドプレート電極30によるゲート・ドレイン間の電気的シールド効果は、絶縁層34の厚さt1が薄いほど効果が高い。絶縁層34の厚さt1が相対的の厚い場合には、ゲート電極24とドレイン電極22間の絶縁層34内を走る電気力線の数が多くなり、ゲート電極24とドレイン電極22間の電気的なシールド効果が薄れる。一方、絶縁層34の厚さt1が相対的の薄い場合には、ゲート電極24とドレイン電極22間の絶縁層34内を走る電気力線の数が少なくなり、ゲート電極24とドレイン電極22間の電気的なシールド効果が高まるからである。
また、図13に示すように、ソース電極20上にはソースパッド電極20Pが配置されていても良い。ソースパッド電極20Pによって、フィンガー構造を有するソース電極20の抵抗成分を低減することができる。
また、第2の実施の形態に係る半導体装置25は、図12に示すように、基板10上に配置され、シールドプレート電極30とソース電極20とを短絡する配線構造のシールドプレート短絡電極32を備える。
また、図13に示すように、第2の実施の形態に係る半導体装置25において、基板10の第1表面から測ったシールドプレート電極30の上端は、ゲート電極24の上端よりも、高さHSGだけ高い。このように構成することによって、ドレイン・ゲート間の電気的シールド効果を高めることができる。
第2の実施の形態に係る半導体装置25においては、ドレイン電極22近傍にソース電極に短絡されたシールドプレート電極30を配置することでドレイン・ゲート間を電気的にシールドし、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減するとともにゲート・ソース間キャパシタCgsの増加を抑制することができる。このため、高周波特性を劣化させることなく、ゲート・ドレイン間の電界集中を緩和することができる。
また第2の実施の形態に係る半導体装置25においては、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減することができることから、この結果、SパラメータS12を低減することができ、高利得の半導体装置を得ることができる。
その他の構成は、第1の実施の形態と同様であるため重複説明は省略する。
(変形例1)
第2の実施の形態の変形例1に係る半導体装置の模式的平面パターン構成は、図14に示すように表される。第2の実施の形態の変形例1に係る半導体装置においては、シールドプレート電極30がドレイン電極22の一部分と重なって配置されている。すなわち、活性領域AAに接するドレイン電極22の長さL0に対して、活性領域AA上でシールドプレート電極30の配置される長さL1は、L1<L0の関係にある。
図14において、IV−IV線に沿う模式的断面構造は、図13と同様である。
第2の実施の形態の変形例1に係る半導体装置25は、図13に示すように、シールドプレート電極30の少なくとも一部領域直下の基板10中にソースコンタクト70を介してソース電極20と電気的に接続した不純物層50を形成し、ドレイン電極22近傍にソース電極20に短絡されたシールドプレート電極30を配置することでゲート電極24・ドレイン電極22間の能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む構成を備えている。このため、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気的シールド効果を増大することができる。
第2の実施の形態の変形例1に係る半導体装置25は、図13に示すように、ゲート電極24・ドレイン電極22間の能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む構成を備えることで、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気力線の一部を不純物層50に逃がすことができる。このため、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気的シールド効果を増大することができ、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電界集中を緩和することができる。
第2の実施の形態の変形例1に係る半導体装置においては、シールドプレート電極30がドレイン電極22の一部分と重なって配置されているため、ドレイン・ゲート間を電気的にシールドし、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減するとともに、ゲート・ソース間キャパシタCgsの増加を抑制することができる。この結果、第2の実施の形態の変形例1に係る半導体装置25においては、高利得の半導体装置を得ることができる。その他の構成は、第2の実施の形態と同様である。
(変形例2)
第2の実施の形態の変形例2に係る高周波半導体装置の模式的平面パターン構成は、図15に示すように表される。また、図15のV−V線に沿う模式的断面構造は、図16に示すように表され、図15のV−V線に沿う別の模式的断面構造は、図17に示すように表される。
第2の実施の形態の変形例2に係る半導体装置においては、シールドプレート短絡電極32a・32b・32c・32dが、ゲート電極24に重なって配置される。
図16の例では、シールドプレート短絡電極32cは、ゲート電極24上にエアギャップGAPを介して配置される。また、図17の例では、シールドプレート短絡電極32cは、ゲート電極24上に絶縁層34を介して配置される。その他の構成は、第2の実施の形態と同様である。
図12および図14に示す第2の実施の形態およびその変形例1の構成では、ゲート電極24のストライプが長くなると、ソース電極20およびシールドプレート短絡電極32の延伸方向の長さが長くなるため、ソース電極20・シールドプレート電極30間の短絡に伴う配線が長くなり、FETセルのソースに接続される寄生インダクタンスの値が増大する。
これに対して、第2の実施の形態の変形例2に係る半導体装置においては、シールドプレート短絡電極32a・32b・32c・32dが、エアギャップGAP若しくは絶縁層34を介してゲート電極24に重なって配置されるため、ソース電極20とシールドプレート電極30との配線距離を短くすることができる。このため、ソース電極20・シールドプレート電極30間の短絡配線を短くでき、FETセルのソースに接続される寄生インダクタンスを低減し、各FETセルのフィードバックインピーダンスを低減することができる。
第2の実施の形態の変形例2に係る半導体装置25は、図16〜図17に示すように、シールドプレート電極30の少なくとも一部領域直下の基板10中にソース電極と電気的に接続した不純物層50を形成し、ドレイン電極22近傍にシールドプレート短絡電極32a・32b・32c・32dを介してソース電極20に短絡されたシールドプレート電極30を配置することでゲート電極24・ドレイン電極22間の能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む構成を備えている。このため、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気的シールド効果を増大することができる。
第2の実施の形態の変形例2に係る半導体装置25は、図16〜図17に示すように、ゲート電極24・ドレイン電極22間の能動層10(AA)を上下から接地面で挟み込む構成を備えることで、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気力線の一部を不純物層50に逃がすことができる。このため、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電気的シールド効果を増大することができ、ゲート電極24・ドレイン電極22間の電界集中を緩和することができる。
第2の実施の形態の変形例2に係る半導体装置においては、ドレイン・ゲート間を電気的にシールドし、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減するとともに、ゲート・ソース間キャパシタCgsの増加を抑制することができる。このため、高周波特性を劣化させることなく、ゲート・ドレイン間の電界集中を緩和することができる。
また第2の実施の形態の変形例2に係る半導体装置25においては、ゲート・ドレイン間キャパシタCgdを低減することができることから、SパラメータS12を低減することができ、高利得の半導体装置を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、高利得の半導体装置を提供することができる。
[その他の実施の形態]
本実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、実施の形態に係る半導体装置に搭載される半導体チップとしては、FET、HEMTに限らず、LDMOS(Laterally Diffused Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)やヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT:Hetero-junction Bipolar Transistor)などの増幅素子なども適用できることは言うまでもない。
このように、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
10…基板
10(AA)…能動層
12…エピタキシャル成長層
16…2次元電子ガス(2DEG)層
18…電子供給層
20…ソース電極
20P…ソースパッド電極
22…ドレイン電極
22P…ドレインパッド電極
24…ゲート電極
24a、24b…ゲートバスライン
25…半導体装置
26…ソース領域
28…ドレイン領域
30…シールドプレート電極
32、32a、32b、32c、32d…シールドプレート短絡電極
34…絶縁層
40…FETセル
50…不純物層
60…バッファ層
70…ソースコンタクト
G1,G2,…,G4…ゲート端子電極
S1,S2,…,S5…ソース端子電極
D,D1,D2,…,D4…ドレイン端子電極
SC1〜SC5…VIAホール
AA…活性領域

Claims (16)

  1. 基板と、
    前記基板の第1表面上に配置され、それぞれ複数のフィンガーを有するゲート電極、前記ゲート電極に隣接して配置されたソース電極、および前記ゲート電極を挟んで前記ソース電極に対向して配置されたドレイン電極と、
    前記ゲート電極、前記ゲート電極と前記ソース電極および前記ドレイン電極間の前記基板、および前記ソース電極および前記ドレイン電極の少なくとも一部を被覆して配置された絶縁層と、
    前記ゲート電極と前記ドレイン電極間の前記基板の第1表面上および前記ドレイン電極上に、前記絶縁層を介して配置され、前記ソース電極と短絡され、前記ゲート電極と前記ドレイン電極間を電気的にシールドするシールドプレート電極と、
    前記シールドプレート電極の少なくとも一部領域直下の前記基板中に配置され、前記ソース電極と接続した不純物層と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記不純物層と前記第1表面の間の前記基板中に配置された能動層を備え、
    前記不純物層は、前記ゲート電極と前記ドレイン電極間の前記能動層を前記シールドプレート電極によって上下から接地面で挟み込む構成を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記不純物層と前記能動層との間に配置されたバッファ層を備え、前記不純物層と前記能動層は、前記バッファ層により絶縁されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記不純物層は、エピタキシャル成長技術、2枚のウェハの貼り合せ技術若しくはパルスドープ技術により形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記不純物層は、2次元電子ガス層で形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記不純物層は、1×1016cm-3以上の電子密度を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記シールドプレート電極は、前記ゲート電極から少なくとも前記絶縁層の厚さよりも長い距離だけ離隔して配置されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記シールドプレート電極は、前記ドレイン電極の上部の少なくとも一部を前記絶縁層を挟んで被覆することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記基板上に配置され、前記シールドプレート電極と前記ソース電極とを短絡するシールドプレート短絡電極を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記シールドプレート短絡電極は、前記ゲート電極に重なって配置されることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記シールドプレート短絡電極は、前記ゲート電極上に絶縁層を介して配置されることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  12. 前記シールドプレート短絡電極は、前記ゲート電極上にエアギャップを介して配置されることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  13. 前記基板の第1表面から測った前記シールドプレート電極の上端は、前記ゲート電極の上端よりも高いことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の半導体装置。
  14. 前記基板の第1表面に配置され、前記ゲート電極、前記ソース電極および前記ドレイン電極ごとに複数のフィンガーをそれぞれ束ねて形成したゲート端子電極、ソース端子電極およびドレイン端子電極と、
    前記ソース端子電極の下部に配置されたVIAホールと、
    前記基板の第1表面と反対側の第2表面に配置され、前記ソース端子電極に対して前記VIAホールを介して接続された接地電極と
    を備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の半導体装置。
  15. 前記基板は、GaAs基板、SiC基板、GaN基板、SiC基板上にGaNエピタキシャル層を形成した基板、SiC基板上にGaN/AlGaNからなるヘテロ接合エピタキシャル層を形成した基板、サファイア基板、若しくはダイヤモンド基板のいずれかであることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の半導体装置。
  16. 前記半導体装置は、GaAs系HEMT、GaAsMESFET、GaN系HEMTのいずれかを備えることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の半導体装置。
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