JP2013182523A - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カメラが撮像した画像に基づきカメラの位置や姿勢を推定する場合において、事前に必要な作業量を削減する。
【解決手段】本発明に係る画像処理装置は、対象物のCG画像と位置を記述するCG画像データを格納するCG画像データベースを備え、カメラ画像の特徴量とCG画像の特徴量を比較してカメラ画像に合致するCG画像を特定することにより、カメラ位置と姿勢を推定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラの位置と姿勢を、このカメラが撮像した画像を用いて求める技術に関するものである。
拡張現実(Augmented Reality:AR)とは、現実環境を撮影した画像に、現実環境に対応する画像や文字などの情報を付加する技術である。ユーザは、現実環境の画像と付加画像が合成された画像を見ることにより、あたかも付加画像として表示されている物体または画像が実際に存在しているかのような感覚を得ることができる。
ARの応用は、教育、娯楽、広告、ナビゲーション、医療など多岐にわたるが、その応用の一つに設備プラントの保守や建築の支援があげられる。
近年、海外で設備プラントの保守や建設の計画が進む一方、熟練者不足のため、経験の浅いユーザの割合が増加すると予測されている。そこで、ARを応用して作業者を支援する技術が期待されている。ARをプラントの保守や建設現場で応用することにより、機器の状態や内部構造を可視化し、状態把握を補助することができる。これにより、効率的に作業を支援することができる。
ARにおいて最も重要な課題の1つは、現実空間と仮想空間との位置合わせである。すなわち、撮像に用いるカメラの位置や姿勢をいかに正確かつロバストに求めるかが重要である。このように、カメラ画像からカメラの位置姿勢を連続的に求める処理はトラッキングと呼ばれている。この課題に対処するため、様々な方法が開発されている。
カメラの位置や姿勢を推定する第1の方法として、GPSおよび電子コンパスを用いた方法がある。下記特許文献1には、GPSと電子コンパスと焦点距離に基づき、カメラの地図情報空間上での位置を取得し、3D−CAD上での視野空間を求め、その視野空間中に存在する構造物の属性情報をカメラで得た画像に重畳表示することが記載されている。
カメラの位置や姿勢を推定する第2の方法として、下記非特許文献1、特許文献2に記載されているものがある。これらの文献では、情報提供したい箇所に2次元コードを記述した表示物をあらかじめ設置し、表示物上の2次元コードをカメラで読み取ってその位置を認識し、その位置に情報を提示する。
カメラの位置や姿勢を推定する第3の方法として、モデルベースの方法が提案されている。モデルベースの方法では、3次元CADによって設計した物体のように形状が既知である物体に対して仮想カメラを用いて画像を生成する。以下、既知の形状から生成される画像をCG画像と呼ぶ。生成されたCG画像がカメラで撮像されたカメラ画像と類似していれば、そのCG画像を生成するときに用いた仮想カメラの位置や姿勢が、実際のカメラの位置や姿勢に対応していると考えられる。
下記非特許文献2、特許文献3には、モデルベース手法の例として、撮像装置からの2次元的な画像情報に基づいて、物体の頂点やエッジなどの3次元的な幾何特徴を抽出し、これを物体の幾何モデルと照合することにより、物体の位置や姿勢を決定する方法が提案されている。さらに下記非特許文献3では、カメラ画像とCG画像との類似度として、照明変化に対してロバストな相互情報量を用いた方法が提案されている。
特開平10−267671号公報 特開2002−228442号公報 特開平07−146121号公報
X.Zhang, S.Fronz, N.Navab: Visual Marker Detection and Decoding in AR Systems: A Comparative Study, Proc. of International Symposium on Mixed and Augmented Reality (ISMAR’02), 2002. V. Lepetit, L. Vacchetti, D. Thalmann, and P. Fua: Fully Automated and Stable Registration for Augmented Reality Applications, proc. of International Symposium on Mixed and Augmented Reality (ISMAR’03), 2003. A. Dame, E. Marchand: Accurate real-time tracking using mutual information, proc. of International Symposium on Mixed and Augmented Reality (ISMAR’10), 2010, pp. 47-56 (2010).
特許文献1に記載されている技術では、プラント保守などのように屋内においてARを実現する場合に、作業場所が屋内であるためGPSによる位置把握ができないという課題がある。屋内GPSも実用化されているが、施設の条件によっては設置が困難な場合がある。また、磁場の変化に対して敏感な電子コンパスや磁界センサは、プラント内部で使用できない場合がある。さらに、GPSおよび電子コンパスを使用する方法では、位置合わせの精度が低いため、CG画像を重畳すると大きな誤差を生じてしまう。
非特許文献1、特許文献2のように、2次元コードを作業場所にあらかじめ配置する技術では、2次元コードを設置する手間がかかり、場所によっては設置自体が困難なこともある。例えば、プラント内は配管等が複雑に入り組んでいるため2次元コードが隠れて撮影されない場合や、2次元コードを設置した位置にしか情報が提示できないため情報提示が離散的になるという課題がある。また、稼働中の機器に関しては2次元コードを設置することが困難である。
非特許文献2、特許文献3に記載されているモデルベースの方法は、CG画像とカメラ画像との照合によってカメラ位置と姿勢を推定することができるので、2次元コードやGPSなどを利用する必要がない。しかし、現実物体の3次元CADデータなどの3次元形状データをあらかじめ準備しておくことが必要となる。実際には、現実物体の3次元CADデータが存在しない場合がある。さらに、現場作業の過程で設備を操作した結果として3次元CADデータが実際の形状と適合していない場合がある。このような場合には、3次元形状データを新規に作成する必要があるが、これには膨大な手間がかかる。この理由について以下に説明する。
3次元形状データを作成するために、レーザレンジファインダなどによって実際の形状を3次元計測する方法がある。レーザレンジファインダによって現実物体の形状と色を精密に計測することができる。レーザレンジファインダによる計測データは、点群である場合が多い。すなわち、大量の点群の3次元座標と各点における色が計測される。モデルベースの方法において計測データを適用する場合には、点群データなどの3次元計測データからポリゴンなどの面データを生成する必要がある。しかし、点群データから面データへの変換には多大な工数が必要である。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、カメラが撮像した画像に基づきカメラの位置や姿勢を推定する場合において、事前に必要な作業量を削減することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、対象物のCG画像と位置を記述するCG画像データを格納するCG画像データベースを備え、カメラ画像の特徴量とCG画像の特徴量を比較してカメラ画像に合致するCG画像を特定することにより、カメラ位置と姿勢を推定する。
本発明に係る画像処理装置によれば、対象物のCG画像データを準備しておくのみでカメラの位置や姿勢を特定できるため、GPSや電子コンパスのようなセンサが不要となり、かつ2次元コードをあらかじめ作業場所に設置する必要がなく、さらには対象物の3次元形状データ(面データ)をあらかじめ作成しておく必要がない。これにより、カメラの位置や姿勢を推定するために必要な事前の作業量を削減することができる。
実施形態1に係る画像処理システム1000の構成を示すブロック図である。 カメラ付端末10の機能ブロック図である。 カメラ位置姿勢推定サーバ30の機能ブロック図である。 カメラサーバ20の機能ブロック図である。 CG画像DB32のフォーマットを示す図である。 カメラ画像11のデータフォーマットを示す図である。 3次元タグDB33の構成を示す図である。 カメラ情報データ13のデータフォーマットを示す図である。 点群DB31の構成を示す図である。 カメラ101の位置と姿勢を推定する方法を示す模式図である。 カメラ付端末10がカメラ101の位置と姿勢を取得する手順を示すシーケンス図である。 カメラ付端末10がメッセージを表示部103に画面表示する方法を示した模式図である。 カメラ付端末10がカメラ101の撮像範囲に付随するメッセージを取得する手順を示すシーケンス図である。 実施形態2に係るカメラ位置姿勢推定サーバ30の機能ブロック図である。 実施形態2においてカメラ付端末10がカメラ101の位置と姿勢を取得する手順を示すシーケンス図である。 図15のステップS1501における詳細を示すフローチャートである。 カメラ101の位置と姿勢を収束計算によって推定した後、カメラ画像11をCG画像DB32に追加する手順を示すシーケンス図である。 実施形態4においてカメラ位置姿勢推定サーバ30がカメラ101の位置と姿勢を推定する処理を示すフローチャートである。
<実施の形態1:システム構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る画像処理システム1000の構成を示すブロック図である。画像処理システム1000は、カメラが撮像した画像に基づき当該カメラの位置や姿勢を推定するためのシステムであり、カメラ付端末10、カメラサーバ20、カメラ位置姿勢推定サーバ30を備える。
カメラ付端末10は、ユーザ50が保持する端末であり、例えばプラント内の設備などの対象物を撮像し、撮像した画像を基地局40経由でカメラ位置姿勢推定サーバ30に送信する。また、撮像した画像をユーザ50が確認するための表示部を備え、対象物と併せて対象物に関連するメッセージを重畳表示することもできる。カメラ付端末10の詳細構成については後述する。
カメラサーバ20は、カメラ付端末10から受け取った画像の特徴量を計算してカメラ位置姿勢推定サーバ30に出力する機能を備えるサーバである。カメラサーバ20はカメラ位置姿勢推定サーバ30と一体的に構成してもよい。カメラサーバ20の詳細構成については後述する。
カメラ位置姿勢推定サーバ30は、カメラ付端末10から受け取った画像に基づき、カメラ付端末10が備えているカメラの位置や姿勢を推定し、カメラ付端末10に通知する。カメラ位置姿勢推定サーバ30の詳細構成については後述する。カメラサーバ20とカメラ位置姿勢推定サーバ30は、本実施形態1における「画像処理装置」に相当する。
図2は、カメラ付端末10の機能ブロック図である。カメラ付端末10は、カメラ101、通信部102、表示部103、制御部104を備える。
カメラ101は、周辺に存在する対象物の画像を撮像してカメラ画像11を生成する。通信部102は、カメラ101が撮像した画像をカメラ位置姿勢推定サーバ30に送信し、カメラ位置姿勢推定サーバ30から3次元タグデータ12とカメラ情報データ13を受け取る。表示部103は、カメラ101が撮像した画像と必要に応じて後述するメッセージを画面表示する。制御部104は、各部の動作を制御する。
制御部104は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアを用いて構成することもできるし、CPU(Central Processing Unit)のような演算装置とその動作を規定するソフトウェアを用いて構成することもできる。
図3は、カメラ位置姿勢推定サーバ30の機能ブロック図である。カメラ位置姿勢推定サーバ30は、点群データベース(DB)31、CG画像データベース(DB)32、3次元タグデータベース(DB)33、制御部301、データベース管理部302、CG画像生成部303、検索部304、通信部305、特徴量算出部306を備える。
点群DB31は、ユーザ50が作業するプラントなどの設備をあらかじめレーザレンジファインダなどによって3次元計測することにより取得した、対象物の点群データを格納するデータベースである。点群DB31の構成については後述する。
CG画像DB32は、点群DB31が格納している点群データを仮想カメラによってレンダリングして生成したCG画像を格納するデータベースである。CG画像DB32の構成については後述する。
3次元タグDB33は、カメラ付端末10の表示部103が撮像画像とともに表示するメッセージを格納するデータベースである。3次元タグDB33の構成については後述する。
制御部301は、データベース管理部302、CG画像生成部303、検索部304、通信部305の各プロセスを管理する。データベース管理部302は、点群DB31、CG画像DB32、3次元タグDB33のデータ入出力を管理する。
CG画像生成部303は、点群DB31が格納している点群データより、公知のポイントベースレンダリング手法を用いてCG画像データを生成し、CG画像DB32に格納する。また、カメラ画像11と点群データを比較する際に、点群DB31が格納している点群データをCG画像に変換する。CG画像生成部303は、CG画像を生成したときに使用した仮想カメラの位置と仮想カメラの方向を、生成したCG画像とともにCG画像DB32へ保存する。
特徴量算出部306は、CG画像生成部303が生成したCG画像より、色合い・形状等の、当該画像の特徴を数値列として表現した画像特徴量を算出する。
CG画像は、色合いや表面の質感といったテクスチャが、実物を撮影した画像と異なることがありうるため、CG画像そのものに代えて、またはCG画像そのものと併用して、画像特徴量を用いてもよい。CG画像内の形状を表す特徴量の代表例としては、下記参考文献に記載されているエッジパターン特徴量が挙げられる。エッジパターン特徴量は、画像内に撮影されている物体のエッジのパターンを数値化した特徴量である。エッジパターン特徴量を算出する場合、あらかじめ複数の特徴的なエッジパターンを設定する。次に、CG画像を格子状の領域に分割し、各領域内に含まれるエッジパターンの数を数えてヒストグラムを生成することにより、多次元ベクトルを生成する。この多次元ベクトルを画像特徴量として用いることができる。
(参考文献)D. Matsubara and A. Hiroike, "High-speed Similarity-based Image Retrieval with Data-alignment Optimization using Self-organization Algorithm," 11th IEEE International Symposium on Multimedia, pp.312--317, 2009。
CG画像を生成する対象は、人間の視点が通る箇所に限定してもよい。例えばプラントのタービン建屋の面積が2万mで4階建てである場合、床上1.5mの高さで1m置きに10°刻みでCG画像を生成した場合、画像数は288万枚となる。
検索部304は、カメラサーバ20が算出した特徴量14をクエリとして受け取り、CG画像DB32に格納されているCG画像のうち、その画像特徴量がクエリと合致するものを、検索結果として戻す。具体的には、画像特徴量のベクトル空間中における距離が所定値以下のものが互いに類似した画像であると判定し、この類似画像を検索結果として戻す。検索部304は、本実施形態1における「推定部」に相当する。非特許文献2によれば、288万枚のCG画像を検索するために要する時間は1秒未満である。
通信部305はネットワークインタフェースであり、カメラサーバ20と通信して画像特徴量14やカメラ画像11を受信し、3次元タグデータ12やカメラ情報データ13を送信する。
図4は、カメラサーバ20の機能ブロック図である。カメラサーバ20は、制御部201、特徴量算出部202、ID変換部203、通信部204を備える。
制御部201は、特徴量算出部202、ID変換部203、通信部204の各プロセスを管理する。特徴量算出部202は、カメラ付端末10が対象物を撮影して得たカメラ画像11を受け取り、カメラ画像データ11の色合い・形状等の情報を数値列として表現した特徴量14を算出し、算出した特徴量14をカメラ位置姿勢推定サーバ30へ送信する。ID変換部203は、カメラ付端末10に割り振られているIP(Internet Protocol)アドレスやMAC(Media Access Control)アドレス等の固有IDを、カメラ位置姿勢推定サーバ30が解釈できるカメラIDへ変換する。通信部204はネットワークインタフェースであり、カメラ付端末10と通信してカメラ画像11を受信し、カメラ位置姿勢推定サーバ30と通信して特徴量14を送信する。
図5は、CG画像DB32のフォーマットを示す図である。CG画像DB32は、IDフィールド321、カメラ位置フィールド322、カメラ方向フィールド323、CG画像データフィールド324、画像特徴量フィールド325を有する。
IDフィールド321は、レコード毎に割り振られている固有番号を保持する。カメラ位置フィールド322は、CG画像データフィールド324が格納しているCG画像をCG画像生成部303が生成する際に点群データをレンダリングするために用いた仮想カメラの位置座標を保持する。カメラ方向フィールド323は、CG画像データフィールド324が格納しているCG画像をCG画像生成部303が生成する際に点群データをレンダリングするために用いた仮想カメラの方向を保持する。CG画像データ324は、CG画像生成部303が点群データより生成するCG画像データである。画像特徴量325は、特徴量算出部306がCG画像データ324より算出する特徴量を表す数値列である。
図6は、カメラ画像11のデータフォーマットを示す図である。カメラ画像11は、カメラ101が対象物を撮像することによって取得する画像データであり、カメラIDフィールド111、取得時刻フィールド112、画像データフィールド113を有する。
カメラ101は、対象物を撮像して得た画像データに、自身のID(カメラ101内のレジスタ等に記録しておけばよい)と撮像年月日をそれぞれカメラIDフィールド111、取得時刻フィールド112として付与し、カメラ画像11を生成する。カメラサーバ20の特徴量算出部202は、カメラ画像11内に含まれる画像データ113より特徴量を算出し、通信部204を介してカメラ位置姿勢推定サーバ30へ送信する。
図7は、3次元タグDB33の構成を示す図である。3次元タグDB33は、メッセージIDフィールド331、メッセージフィールド332、メッセージ位置フィールド333を有する。
メッセージIDフィールド331は、3次元タグDB33が保持する個々のレコードを識別するための識別子である。メッセージフィールド332は、表示部103上に重畳表示するメッセージであり、例えばテキストデータ、画像、工程表や作業手順などのドキュメントなどをメッセージとすることができる。メッセージ位置フィールド333は、メッセージを重畳表示すべきプラント内の位置を示す3次元座標値を保持する。メッセージ位置フィールド333が指定する位置をカメラ101が撮像しているとき、表示部103がメッセージフィールド332のメッセージを撮像画像と併せて重畳表示することを想定する。
図8は、カメラ情報データ13のデータフォーマットを示す図である。カメラ情報データ13は、カメラ101の位置と姿勢を推定した結果をカメラ付端末10へ通知するためのデータであり、カメラ位置フィールド131、カメラ方向フィールド132を有する。
カメラ位置フィールド131は、カメラ101の位置の3次元座標値を保持する。カメラ方向フィールド132は、カメラ101の姿勢を示す値を保持する。カメラ位置フィールド131は、例えばプラント設備内の所定位置を基準とする3次元座標値によって記述することができる。カメラ方向フィールド132は、X軸まわりの回転角度、Y軸まわりの回転角度、Z軸周りの回転角度によって記述することができる。その他の方法、例えば4元数などでカメラ101の姿勢を記述してもよい。
図9は、点群DB31の構成を示す図である。点群DB31は、IDフィールド311、位置フィールド312、色フィールド313を有する。IDフィールド311は、点群DB31が保持する個々の点についてのレコードを識別するための識別子である。位置フィールド312は、対象物上の点の3次元座標値を保持する。色フィールド313は、位置フィールド312が指定する座標点の色を示す値を保持する。
<実施の形態1:カメラの位置と姿勢の推定>
図10は、カメラ101の位置と姿勢を推定する方法を示す模式図である。カメラ付端末10は、カメラ101が撮影したカメラ画像11をクエリとし、カメラ101の位置と姿勢を推定するよう、カメラ位置姿勢推定サーバ30へ要求する。カメラサーバ20はカメラ画像11の特徴量を算出し、カメラ位置姿勢推定サーバ30へ送信する。カメラ位置姿勢推定サーバ30は、CG画像DB32が格納しているCG画像データの特徴量とカメラ画像11の特徴量との間のベクトル空間内での距離を算出し、最も距離が近いCG画像データがカメラ画像11に類似していると判定する。カメラ位置姿勢推定サーバ30は、類似していると判定したCG画像データのカメラ位置フィールド322とカメラ方向フィールド323を、クエリ結果としてカメラ付端末10へ返信する。
図11は、カメラ付端末10がカメラ101の位置と姿勢を取得する手順を示すシーケンス図である。以下、図11の各ステップについて説明する。
(図11:ステップS1101〜S1102)
カメラ付端末10は、対象物を撮像してカメラ画像11を生成し(S1101)、カメラサーバ20へ送信する(S1102)。このときカメラ付端末10は、カメラ101の位置と姿勢を推定して返信するように、カメラサーバ20へ要求する。
(図11:ステップS1103〜S1104)
カメラサーバ20の特徴量算出部202は、カメラ画像11の特徴量14を算出し(S1103)、カメラ画像11とともにカメラ位置姿勢推定サーバ30へ送信する(S1104)。本ステップにおいてカメラ位置姿勢推定サーバ30へ送信する情報は、類似画像を検索するために必要な情報のみでもよい。例えばカメラID111と特徴量14のみでもよい。
(図11:ステップS1105)
カメラ位置姿勢推定サーバ30の検索部304は、特徴量14とCG画像DB32に登録されている画像特徴量325との間のベクトル空間中における距離を評価することにより、カメラ画像11に類似する画像を検索する。具体的には、ベクトル空間中における距離が最も近いCG画像データを、類似画像として取得する。検索部304は、ステップS1105で取得した類似画像に対応するカメラ位置フィールド322とカメラ方向フィールド323を取得する。
(図11:ステップS1106〜S1107)
検索部304は、ステップS1105で取得したカメラ位置フィールド322とカメラ方向フィールド323を、カメラサーバ20へ送信する(S1106)。カメラサーバ20は、受け取ったカメラ位置フィールド322とカメラ方向フィールド323を、クエリ結果としてカメラ付端末10へ送信する(S1107)。
<実施の形態1:メッセージの表示>
図12は、カメラ付端末10がメッセージを表示部103に画面表示する方法を示した模式図である。以下、図12に示す手順について説明する。
カメラ付端末10は、カメラ101が撮影したカメラ画像11をクエリとし、カメラ101が撮影している位置に表示するメッセージを送信するよう、カメラ位置姿勢推定サーバ30へ要求する。カメラサーバ20はカメラ画像11の特徴量を算出し、カメラ位置姿勢推定サーバ30へ送信する。
カメラ位置姿勢推定サーバ30は、CG画像DB32が格納しているCG画像データの特徴量とカメラ画像11の特徴量との間のベクトル空間内での距離を算出し、最も距離が近いCG画像データがカメラ画像11に類似していると判定する。カメラ位置姿勢推定サーバ30は、類似していると判定したCG画像データのカメラ位置フィールド322とカメラ方向フィールド323を取得する。
カメラ位置姿勢推定サーバ30は、取得したカメラ位置フィールド322とカメラ方向フィールド323に基づき、カメラ101の撮影範囲を算出する。カメラ位置姿勢推定サーバ30は、カメラ101の撮影範囲内に含まれるメッセージを、メッセージ位置フィールド323にしたがって3次元タグDB33から検索する。カメラ位置姿勢推定サーバ30は、検索によって得られたメッセージの座標をカメラ101から見た座標に変換した上で、カメラ付端末10へ送信する。
カメラ付端末10の表示部103は、カメラ101が撮像している画像に、カメラ位置姿勢推定サーバ30から受け取ったメッセージを重畳表示する(図12の画面1032)。重畳表示するメッセージはカメラ101の位置座標をキーにして取得するため、物体の影に隠れた箇所に対応付けられているメッセージを重畳表示することもできる。また、カメラ101の位置をユーザ50の作業場所の地図上に画面表示することにより、ユーザ50は自身の位置を把握することができる(図12の画面1031)。
図13は、カメラ付端末10がカメラ101の撮像範囲に付随するメッセージを取得する手順を示すシーケンス図である。以下、図13の各ステップについて説明する。
(図13:ステップS1301〜S1305)
これらのステップは、図11のステップS1101〜S1105と同様である。ただしステップS1301において、カメラ付端末10は、カメラ101の撮像範囲に付随するメッセージを返信するように、カメラサーバ20へ要求する。
(図13:ステップS1306)
カメラ位置姿勢推定サーバ30の検索部304は、ステップS1305で取得したカメラ位置フィールド322とカメラ方向フィールド323に基づき、カメラ101が撮影し得る範囲を算出し、メッセージ位置333がその撮影範囲内にあるメッセージ332を3次元タグDB33から検索する。
(図13:ステップS1307〜S1309)
検索部304は、ステップS1306で取得したメッセージ位置333をカメラ画像11上の座標へ変換し、メッセージ332とともにカメラサーバ20へ送信する(S1307)。カメラサーバ20は、受信したメッセージ位置333とメッセージ332を、カメラ付端末10へ送信する(S1308)。カメラ付端末10は、そのメッセージ位置333にしたがって、表示部103上でカメラ101が撮像している画像に重ねてメッセージ332を表示する(S1309)。
<実施の形態1:まとめ>
以上のように、本実施形態1に係る画像処理システム1000は、点群データから仮想カメラを用いてレンダリングしたCG画像データをCG画像DB32内に保持しておき、カメラ付端末10が撮影した画像の特徴量とCG画像データの特徴量を比較することにより、カメラ101の位置と姿勢を推定する。これにより、カメラ101の位置と姿勢を推定するためにあらかじめ3次元CADデータを準備しておく必要がなくなり、作業負担を軽減することができる。また、画像の特徴量同士を比較することにより、高速に推定結果を得ることができる。
また、本実施形態1に係る画像処理システム1000は、表示部103上で撮像画像に重畳して表示するメッセージを3次元タグDB33内に保持しておき、カメラ位置と姿勢の推定結果に応じて、表示部103上で重畳表示すべきメッセージをカメラ付端末10に送信する。これにより、ユーザ50の現在位置に応じて、適切なメッセージを表示部103上で提示することができる。
<実施の形態2>
カメラ画像を用いてカメラの位置姿勢を推定する処理(トラッキング)は、実施の形態1のように類似画像検索を用いることも可能である。さらに、トラッキングは、カメラ画像と、仮想カメラの位置姿勢をパラメータとしてレンダリングしたCG画像との類似度を用いた収束計算によって実現することが可能である。このような類似度を用いた収束計算によるトラッキングでは、収束計算の初期値が重要である。収束計算に用いる初期値が適切でない場合には、正しくない位置姿勢に収束することが考えられる。これは、類似度の収束計算において、局所最大に陥るためである。正しい位置姿勢を求めるためには、収束計算の初期値が重要である。そこで本発明の実施形態2では、実施形態1で説明した手法を初期値設定のために転用し、その初期値を開始点として類似度最大化の計算を繰り返してカメラパラメータを収束させることにより、カメラ101の位置と姿勢の推定精度を高めることを図る。
図14は、本実施形態2に係るカメラ位置姿勢推定サーバ30の機能ブロック図である。本実施形態2に係るカメラ位置姿勢推定サーバ30は、実施形態1で説明した構成に加えて新たに収束計算部307を備える。その他の構成は実施形態1と同様である。
収束計算部307は、検索部304が求めたカメラ101の位置と姿勢を初期値として、後述の図16で説明する収束計算によってカメラ101の位置と姿勢を求める。収束計算部307と検索部304は、本実施形態2における「推定部」に相当する。
図15は、本実施形態2においてカメラ付端末10がカメラ101の位置と姿勢を取得する手順を示すシーケンス図である。実施形態1で説明した図11と比較して、ステップS1105の後に新たにステップS1501が追加されている。その他のステップは図11と同様である。
ステップS1501において、収束計算部307は、ステップS1105で取得したカメラ位置フィールド322とカメラ方向フィールド323を初期値として、画像類似度の最大化処理を繰り返して収束計算することにより、カメラ101の位置と姿勢を推定する。本ステップの詳細は後述の図16で改めて説明する。
図16は、図15のステップS1501における詳細を示すフローチャートである。以下、図16の各ステップについて説明する。
(図16:ステップS1601)
収束計算部307は、検索部304が取得したカメラ位置フィールド322とカメラ方向フィールド323を、CG画像生成部303が使用する仮想カメラの位置および方向の初期値として設定する。ただし本ステップを2回目以降に実施するときは、後述するステップS1607で更新したカメラ位置と方向を、仮想カメラの位置および方向として設定する。
(図16:ステップS1602)
収束計算部307は、CG画像生成部303の機能を使用して、点群DB31が格納している点群データに対して現在の仮想カメラの位置と姿勢を基準としてポイントベースレンダリングを実施することにより、CG画像を生成する。点群データは対象物を撮像した画像そのものではなく、対象物上の複数点の座標と色を示すものであるため、カメラ画像11と直接的に比較することはできない。点群データが表すドット集合と2次元画像は、互いに異なる種類のデータだからである。そこで本ステップにおいて、点群データから公知のポイントベースレンダリングを用いて2次元画像を生成し、カメラ画像11と直接比較できるようにすることとした。
(図16:ステップS1603)
収束計算部307は、カメラ付端末10から受け取ったカメラ画像11と、ステップS1602で生成したCG画像とを比較し、両者の類似度を求める。類似度は、2つの画像間の誤差の2乗平均(SSD:Sum of Squared Differences)によって求められる他、後述する相互情報量を画像間の類似度とすることができる。また、これらの値に何らかの演算を施して導出した値を類似度としてもよい。
(図16:ステップS1604)
収束計算部307は、ステップS1603で算出した類似度が極大値に収束したか否かを判定する。類似度が収束している場合はステップS1605に進み、収束していない場合はステップS1606に進む。
(図16:ステップS1605)
収束計算部307は、通信部305を介して、現在の仮想カメラの位置と姿勢をカメラ情報データ13としてカメラ付端末10に送信する。
(図16:ステップS1606)
収束計算部307は、本ステップを前回実施したときよりも類似度が改善されているかどうかを判定する。改善されている場合にはステップS1607に進み、改善されていない場合にはステップS1608に進む。
(図16:ステップS1607)
収束計算部307は、より高い類似度を得るために、仮想カメラの位置と姿勢を更新する。具体的には、例えば現在の仮想カメラの位置と姿勢を適当に変化させて新たな位置と姿勢を設定する。本ステップの後はステップS1601に戻り、同様の処理を繰り返すことにより、カメラ画像11とCG画像との間の類似度を最大化する。
(図16:ステップS1608)
収束計算部307は、類似度が収束せず、かつ改善もされない場合には、カメラ101の位置と姿勢を推定することに失敗したと判定し、計算を打ち切って本処理フローを終了する。
(図16:ステップS1603:補足)
ステップS1603において、画像間の類似度として相互情報量を用いることができる。相互情報量を計算するためには、まずCG画像の輝度値と、カメラ画像11の輝度値とから、2次元ヒストグラムを求める。次に、その2次元ヒストグラムを用いて計算される確率密度関数を用いて、相互情報量を計算する。
相互情報量とは、2つの事象AとBについて、事象Aが有している事象Bに関する情報量を定量化した尺度である。本発明における類似度を計算するために用いる正規化相互情報量NMI(A,B)は、事象Aと事象Bの2次元結合ヒストグラムHist(A,B)に基づき、下記式1によって求められる。
Figure 2013182523
H(A)は事象Aのエントロピー、H(B)は事象Bのエントロピー、H(A,B)は事象A,Bの結合エントロピーである。p(a)はaの確率密度分布、p(b)はbの確率密度分布である。p(a,b)はa,bの同時確率分布であり、Hist(A,B)から求められる。事象Aと事象Bが完全に独立である場合には、H(A,B)=H(A)+H(B)となる。事象Aと事象Bが完全に従属である場合には、H(A,B)=H(A)=H(B)となる。
<実施の形態2:まとめ>
以上のように、本実施形態2に係る画像処理システム1000は、特徴量14を用いて推定したカメラ位置と姿勢を初期値として、図16の収束計算によってカメラ画像とCG画像の類似度を最大化うる。これにより、カメラ101の位置と姿勢の推定精度を高めることができる。
本実施形態2において、初期値として設定した仮想カメラの位置と姿勢が適切でなかったため、カメラ101の位置と姿勢の推定に失敗したり、正しい位置と姿勢を得られなかったりする可能性がある。この場合は、別の初期値を用いて図16と同様の収束計算を実施することにより、精度の高い結果を得られる可能性がある。具体的には、検索部304が特徴量14を用いて類似検索を実施した際に、検索結果の上位1位のCG画像データのみを初期値の対象とするのではなく、2位以下の検索結果も初期値の対象とすることが考えられる。これにより、複数のCG画像データに対応する仮想カメラの位置と姿勢を初期値として収束計算を実施することができる。初期値の対象とする順位の範囲については、例えば類似検索における合致度が所定値以上のCG画像データを初期値の対象とする、などとすればよい。
<実施の形態3>
CG画像DB32が格納しているCG画像データは、カメラ101が撮影した画像そのものではないため、CG画像データを対象とする類似画像検索の精度は、カメラ画像11を対象とする類似画像検索の精度と比較して必ずしも高くないと考えられる。そこで本発明の実施形態3では、実施形態2において推定結果が収束した場合には、そのカメラ画像11をCG画像データの追加分としてCG画像DB32に追加し、以後の類似画像検索においてCG画像データと同様に取り扱うこととする。本実施形態3に係る画像処理システム1000の構成は、カメラ画像11をCG画像DB32に追加する点を除いて実施形態2と同様であるため、以下では差異点を中心に説明する。
図17は、カメラ101の位置と姿勢を収束計算によって推定した後、カメラ画像11をCG画像DB32に追加する手順を示すシーケンス図である。本シーケンスは、図15で説明した手順に加えて、ステップS1501の後にステップS1701が追加されている。その他のステップは図15と同様である。ステップS1701は、ステップS1106と並行に開始してもよい。
ステップS1701において、収束計算部307は、収束計算によるカメラ101の位置および姿勢の推定に成功した場合は、ステップS1102で受け取ったカメラ画像11と、推定結果であるカメラ位置および姿勢を、CG画像DB32に格納する。
点群DB31より生成するCG画像データは、色などのテクスチャが実際の画像と異なる場合があるため、カメラ画像11をクエリとしてCG画像データを検索するときはエッジ方向などの特徴量を用いて検索する必要がある。一方、カメラ画像11を用いて類似画像検索を実施する場合は、画像のテクスチャ情報も使用することができるので、検索精度を向上させることができる。
<実施の形態3:まとめ>
以上のように、本実施形態3に係る画像処理システム1000は、点群データから生成したCG画像データに加えて、カメラ画像11をCG画像DB32に登録する。これにより、カメラ101の位置および姿勢の推定精度を向上させることができる。
<実施の形態4>
一般にカメラ101の位置方向は急激に変化するものではないため、直前のカメラ画像11を用いてカメラ位置方向の推定に成功した場合には、そのカメラ位置方向を推定の初期値として収束計算を実施することにより、カメラ位置方向を推定することができると考えられる。そこで本発明の実施形態4では、実施形態2において直前のカメラ画像11を用いてカメラ位置方向の推定に成功した場合には、現在のカメラ画像11のカメラ位置方向推定の初期値として直前のカメラ位置方向を用いる。初期値の設定以外の構成については実施形態2と同様であるため、以下では差異点を中心に説明する。
図18は、本実施形態4においてカメラ位置姿勢推定サーバ30がカメラ101の位置と姿勢を推定する処理を示すフローチャートである。以下、図18の各ステップについて説明する。
(図18:ステップS1801〜S1802)
収束計算部307は、カメラ画像11を取得する(S1801)。直前の推定対象であるカメラ画像11についてカメラ位置方向の推定が成功している場合にはステップS1803に進み、失敗している場合にはステップS1804に進む(S1802)。
(図18:ステップS1803)
収束計算部307は、直前の推定対象であるカメラ画像11のカメラ位置方向の推定結果を、現在の推定対象であるカメラ画像11についての仮想カメラの位置方向の初期値として設定する。
(図18:ステップS1804〜S1805)
直前の推定対象であるカメラ画像11についてカメラ位置方向の推定が失敗している場合には、検索部304は、ステップS1801で取得したカメラ画像11に対して、実施形態1で説明した手法により、類似するCG画像データをCG画像DB32から検索する(S1804)。収束計算部307は、その結果得られたCGが像データに対応するカメラ位置フィールド322とカメラ方向フィールド323を、現在の推定対象であるカメラ画像11についての仮想カメラの位置方向の初期値として設定する(S1805)。
(図18:ステップS1806)
収束計算部307は、ステップS1803〜S1805で設定した初期値を用いて、図16で説明した手法により収束計算を実施する
(図18:ステップS1807)
収束計算部307は、ステップS1806においてカメラ位置方向の推定が成功したかどうかを判定する。成功した場合にはステップS1808に進み、失敗した場合には本フローチャートを終了する。
(図18:ステップS1808)
収束計算部307は、ステップS1806で求められたカメラ位置方向の推定値を、カメラサーバ20経由でカメラ付端末10に送信する。
<実施の形態4:まとめ>
以上のように、本実施形態4に係る画像処理システム1000は、直前のカメラ画像11についての推定結果を初期値とするため、高速にカメラ位置方向を推定することができる。また、カメラ101の急激な移動などによってカメラ位置方向の推定が失敗した場合であっても、実施形態2と同様の手法により初期値を設定することにより、カメラ位置方向の推定を再開することができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることもできる。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることもできる。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成を追加・削除・置換することもできる。
上記各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部や全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
10:カメラ付端末、101:カメラ、102:通信部、103:表示部、104:制御部、11:カメラ画像、12:3次元タグデータ、13:カメラ情報データ、14:特徴量、20:カメラサーバ、201:制御部、202:特徴量算出部、203:ID変換部、204:通信部、30:カメラ位置姿勢推定サーバ、31:点群データベース、32:CG画像データベース、33:3次元タグデータベース、301:制御部、302:データベース管理部、303:CG画像生成部、304:検索部、305:通信部、306:特徴量算出部、307:収束計算部、40:基地局、50:ユーザ、1000:画像処理システム。

Claims (9)

  1. カメラが撮像した対象物の画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部が取得した画像の特徴量を算出する特徴量算出部と、
    前記対象物のCG画像と位置を記述するCG画像データを格納するCG画像データベースと、
    前記特徴量算出部が算出した前記画像の前記特徴量と前記CG画像データベースが格納している前記CG画像の特徴量を比較して前記画像に合致する前記CG画像を特定することにより前記カメラの位置と姿勢を推定する推定部と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理装置はさらに、
    前記対象物上の点の位置と色を記述する点群データを格納する点群データベースと、
    前記点群データからCG画像を生成してその生成時に設定した仮想カメラの位置および方向とともに前記CG画像データベースへ格納するCG画像生成部と、
    を備え、
    前記推定部は、
    前記推定によって得られた前記カメラの位置と方向を前記仮想カメラの位置と方向の初期値として、前記CG画像生成部に前記点群データからCG画像を生成させ、
    前記仮想カメラの位置と方向を変化させながら前記CG画像生成部が前記生成したCG画像と前記画像とを比較する処理を繰り返して前記画像に合致する前記CG画像を特定することにより、前記カメラの位置と姿勢を推定する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記推定部は、
    前記初期値を用いた前記推定が失敗した場合は、
    前記初期値を得るための前記推定を実施した際に前記画像との間の合致度が所定値以上であった、前記カメラのその他の位置および方向を、新たな前記初期値として前記繰り返しを実施することにより、前記カメラの位置と姿勢を再推定する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記推定部は、
    前記推定が成功した場合には、前記推定によって得られた前記画像と、前記推定によって得られた前記カメラの位置および方向を、前記CG画像データの追加分として前記CG画像データベースに追加する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記推定部は、
    前記カメラが撮影した直前の画像について前記推定が成功した場合は、
    前記直前の画像について推定した前記カメラの位置と方向を前記仮想カメラの初期値として前記繰り返しを実施することにより、前記カメラの位置と方向を推定し、
    前記カメラが撮影した直前の画像について前記推定が失敗した場合は、
    前記特徴量算出部が算出した現在の前記画像についての特徴量と前記CG画像データベースが格納している前記CG画像の特徴量を比較して前記画像に合致する前記CG画像を特定することにより前記カメラの位置と姿勢を推定し、
    その位置と方向を前記仮想カメラの位置と方向の初期値として前記繰り返しを実施することにより、前記カメラの位置と方向を推定する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  6. 前記カメラが撮像している画像に重畳表示すべきメッセージとその表示位置を記述するメッセージデータを格納するメッセージデータベースと、
    前記推定部が推定した前記カメラの位置と姿勢に応じて、前記メッセージを前記カメラが撮像している画像に重畳表示すべき位置を特定し、その位置およびその位置に重畳表示すべきメッセージを前記カメラに通知するメッセージ位置推定部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 対象物の画像を撮影するカメラと、
    請求項1記載の画像処理装置と、
    を有し、
    前記画像取得部は、前記カメラが撮像した前記対象物の画像を取得する
    ことを特徴とする画像処理システム。
  8. 前記画像処理装置は、
    前記カメラが撮像している画像に重畳表示すべきメッセージとその表示位置を記述するメッセージデータを格納するメッセージデータベースと、
    前記推定部が推定した前記カメラの位置と姿勢に応じて、前記メッセージを前記カメラが撮像している画像に重畳表示すべき位置を特定し、その位置およびその位置に重畳表示すべきメッセージを前記カメラに通知するメッセージ位置推定部と、
    を備え、
    前記カメラは、
    前記メッセージ位置推定部が通知した前記メッセージを表示する表示部を備える
    ことを特徴とする請求項7記載の画像処理システム。
  9. カメラが撮像した対象物の画像を取得する画像取得ステップ、
    前記画像取得ステップで取得した画像の特徴量を算出する特徴量算出ステップ、
    前記対象物のCG画像と位置を記述するCG画像データを格納するCG画像データベースから前記CG画像データを読み出すステップ、
    前記特徴量算出ステップで算出した前記画像の前記特徴量と前記CG画像データベースが格納している前記CG画像の特徴量を比較して前記画像に合致する前記CG画像を特定することにより前記カメラの位置と姿勢を推定するステップ、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
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