JP2013181839A - 羽根車 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁性材料を含む樹脂材料から形成される先端部を有する羽根を備え、先端部を構成する先端側羽根部と先端側羽根部が接続されている基端側羽根部との接合強度を向上させ、製造が容易な羽根車を提供すること。
【解決手段】回転中心を有するボス部51と、ボス部51から径方向外方に突出する羽根60と、を備える羽根車であって、羽根60は、基端部側の基端側羽根部60Cと、該基端側羽根部60Cから羽根60の延在方向に延びる先端部側の先端側羽根部60Dと、を有し、基端側羽根部60Cは、所定の樹脂材料を主体として形成され、先端側羽根部60Dは、所定の樹脂材料と磁性材料とを含んで形成され、基端側羽根部60Cと先端側羽根部60Dは、所定の凹凸形状60E、60Hを有する接合部を介して一体的に接合されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、流体の流量を計測する羽根車式流量計などに用いられる羽根車に関する。
流体の流量を測定する装置としては、複数の羽根を有する羽根車を流体の流路に設けた羽根車式流量計が知られている。羽根車式流量計は、例えば、マグネットが羽根に内蔵された羽根車(例えば、特許文献1参照)や、羽根の先端にマグネット樹脂(磁性材料を含む樹脂材料)を有する羽根車(例えば、特許文献2参照)を備えている。羽根車は、流路内を流れる被計測流体の運動エネルギーによって回転させられ、羽根車の回転数から被計測流体の流量を計測するように構成されている。
特開2006−162296号公報 特開昭61−213724号公報
しかし、前述したマグネットを羽根の先端に内蔵する羽根車を製造することは実際には困難である。また、マグネットを羽根車のボス部に埋め込む構成が考えられるが、この場合には、マグネットを検出するためのセンサープローブがボス近くにまで延び、流体の流路中央にまで延びる構成となる。この結果、流体の流れを乱し、計測可能範囲が比較的狭くなる。
また、羽根車全体を、磁性材料を含むマグネット樹脂製とすることが考えられるが、この場合には、特に必要とされない部位までも磁力を有し、その部分に錆や鉄粉が付着するという問題が生ずる。また、羽根車の靱性が低くなり、羽根根元の曲げ強度が不足する。
本発明は、磁性材料を含む樹脂材料から形成される先端部を有する羽根を備え、先端部を構成する先端側羽根部と、先端側羽根部が接続されている基端側羽根部との接合強度を向上させ、製造が容易な羽根車を提供することを目的とする。
本発明は、回転中心を有するボス部と、前記ボス部から径方向外方に突出する羽根と、を備える羽根車であって、前記羽根は、基端部側の基端側羽根部と、該基端側羽根部から前記羽根の延在方向に延びる先端部側の先端側羽根部と、を有し、前記基端側羽根部は、所定の樹脂材料を主体として形成され、前記先端側羽根部は、前記所定の樹脂材料と磁性材料とを含んで形成され、前記基端側羽根部と前記先端側羽根部とは、所定の凹凸形状を有する接合部を介して一体的に接合されている羽根車に関する。
また、前記接合部は、前記基端側羽根部に設けられ且つ前記羽根の延在方向に突出する凸部と、前記先端側羽根部に設けられ且つ前記凸部に対応した凹形状を有する凹部と、を有することが好ましい。
また、前記凸部は、前記基端側羽根部の横断面方向において内方に位置することが好ましい。
本発明によれば、磁性材料を含む樹脂材料から形成される先端部を有する羽根を備え、先端部を構成する先端側羽根部と、先端側羽根部が接続されている基端側羽根部との接合強度を向上させ、製造が容易な羽根車を提供することができる。
本実施形態に係る羽根車3を備えた、羽根車式流量計1の全体断面図であり、(a)は側方断面図、(b)は正面断面図である。 本実施形態に係る羽根車3を示す正面図である。 本実施形態に係る羽根車3を示す側面図である。 本実施形態に係る羽根車3の第1羽根60を示す拡大正面図である。 本実施形態に係る羽根車3の基端側羽根部60Cの凸部60Eを示す拡大正面図である。 本実施形態に係る羽根車3の基端側羽根部60Cを示す、ボス部51の径方向のおける拡大斜視図である。 本実施形態に係る羽根車3の基端側羽根部60Cの凸部60EとパーティングラインPとの位置関係を示す拡大正面図である。 本実施形態に係る羽根車3の第1羽根60とパーティングラインPとの位置関係を示す拡大正面図である。 本実施形態に係る羽根車3の基端側羽根部60Cの凸部60Eの第1の変形例を示す要部拡大図である。 本実施形態に係る羽根車3の基端側羽根部60Cの凸部60Eの第2の変形例を示す要部拡大図である。
以下、本発明の羽根車について図面を参照しながら説明する。先ず、本発明の実施形態に係る羽根車を有する羽根車式流量計について説明する。
図1は、本実施形態に係る羽根車式流量計の内部構成を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る羽根車式流量計1は、ハウジング2と、羽根車3と、センサ部4と、を備える。
ハウジング2は、その内部に被計測流体(水、蒸気など)が流通可能な管状に形成されている。ハウジング2は、ハウジング2の軸方向における一方側に形成された流入口20と、ハウジング2の軸方向における他方側に形成された流出口21と、ハウジング2の内部に形成された流路22と、を有する。
流入口20は、被計測流体を流入可能である。ハウジング2の一部であって流入口20が形成されている部分には、羽根車式流量計1に被計測流体を供給する供給管(図示せず)を接続可能である。
流出口21は、流入口20から流入された被計測流体を吐出可能である。ハウジング2の一部であって流出口21が形成されている部分には、流出口21から吐出された被計測流体を流通可能な流通管(図示せず)を接続可能である。
流路22は、流入口20と流出口21とを連通させている。流入口20から流入され、流出口21に吐出される被計測流体は、流入口20から流路22を通して流出口21に向かって流通可能である。流路22は、流入口20と連通する第1流路22aと、流出口21と連通する第2流路22bとを有する。第1流路22aと第2流路22bとは、互いに連通している。
ハウジング2は、第1ハウジング24と、第2ハウジング25と、を有している。第1ハウジング24と第2ハウジング25とは、同一軸線X上に配置され、互いに着脱可能に連結されている。
第1ハウジング24は、第1本体部24aと、第1フランジ部24bと、を有する。第1本体部24aは、流入口20と、第1流路22aと、センサ取付部26(図1(b)参照)と、を有する。センサ取付部26には、センサ部4を構成する後述の磁気センサ40が取り付けられる。
また、第1本体部24aの内部には、図1(a)に示すように、羽根車3を軸支可能な第1軸受け部27が設けられている。第1軸受け部27は、後述する羽根車3のボス軸部5の軸線とハウジング2の軸線とが一致するように、ハウジング2の軸線X上に設けられている。第1軸受け部27には、羽根車3を軸支するラジアル軸受27aとスラスト軸受27bとが取り付けられている。
第2ハウジング25は、第2本体部25aと、第2フランジ部25bと、を有する。第2本体部25aは、第2流路22bと、第2流路と連通する流出口21とを有する。また、第2本体部25aの内部には、図1に示すように、羽根車3を軸支可能な第2軸受け部28が設けられている。第2軸受け部28は、羽根車3のボス軸部5の軸線とハウジング2の軸線とが一致するように、ハウジング2の軸線X上に設けられている。第2軸受け部28には、羽根車3を軸支するラジアル軸受28aとスラスト軸受28bとが取り付けられている。
第2フランジ部25bは、第1ハウジング24の第1フランジ部24bと連結可能である。第2フランジ部25bは、Oリング7を介して、ネジ部材8により第1フランジ部24bと連結される。
羽根車3は、ボス軸部5と、複数の羽根部6と、を備える。ボス軸部5は、略円柱状に形成されている。ボス軸部5は、軸方向における両端において、第1ハウジング24及び第2ハウジング25に回転自在に軸支されている。複数の羽根部6は、ボス軸部5の外周面52上に、等間隔に設けられている。複数の羽根部6は、図3に示すように、上流側面6aと、上流側面6aと反対側の下流側面6bと、を有する。羽根車3は、複数の羽根部6の上流側面6aがハウジング2の流路22を流れる被計測流体によって押されることにより、回転するように形成されている。複数の羽根部6の一部は、着磁されている。羽根車3の構成については、後に詳しく説明する。
センサ部4は、磁気センサ40と、表示器(図示せず)と、を有して構成されている。磁気センサ40は、羽根車3の回転を検出する。磁気センサ40は、羽根車3が回転することにより、着磁された羽根車3の複数の羽根部6の磁界の変化を検出する。言い換えると、磁気センサ40は、磁界の変化により羽根車3の回転を検出する。磁気センサ40は、第1本体部24aに形成されたセンサ取付部26において、ハウジング2の内部に装着される。磁気センサ40は、センサホルダ41により、ハウジング2の内部に装着された状態で保持される。センサホルダ41は、第1本体部24aに形成されたセンサ取付部26に取り付けられる。センサホルダ41は、ネジ部材(図示せず)によりセンサ取付部26に取り付けられている。
表示器は、制御部(図示せず)と、表示部(図示せず)と、収容部(図示せず)と、を有する。制御部は、磁気センサ40により検出された羽根車3の回転により、ハウジング2の流路22を流れる被計測流体の流量を算出する。表示部は、制御部により算出された被計測流体の流量を表示する。表示部は収容部に設けられている。収容部は、制御部を収容する。また、収容部は、センサホルダ41により保持された磁気センサ40の一部を収容する。収容部は、センサ取付部26に取り付け可能である。収容部は、センサホルダ41を介してセンサ取付部26に取り付けられている。
次に、本実施形態に係る羽根車3について具体的に説明する。図2は、本実施形態に係る羽根車3の外観を示す正面図である。図3は、本実施形態に係る羽根車3を側方から見た側面図である。図4は、本実施形態に係る羽根車3の羽根部6を正面側から見た要部拡大図である。図5は、本実施形態に係る羽根車3の後述の基端側羽根部60Cを正面側から見た要部拡大図である。
羽根車3のボス軸部5は、シャフト部50と、ボス部51と、を有する。シャフト部50は、細長い丸棒状であり、羽根車3の回転軸を構成する。シャフト部50は、図1に示す第1軸受け部27のラジアル軸受27a及びスラスト軸受27bと、図1に示す第2軸受け部28のラジアル軸受28a及びスラスト軸受28bと、に軸支されている。このことにより、シャフト部50は、ハウジング2の内部で軸線Xを中心軸として回転可能である。
ボス部51は略円柱状に形成されている。ボス部51の軸心位置にはシャフト部50が貫通しており、ボス部51は、シャフト部50によって支持されている。つまり、シャフト部50は、ボス部51の回転中心を形成する。
図2に示すように、複数の羽根部6は、それぞれボス部51の径方向外方に突出する第1羽根60と、第2羽根61と、第3羽根62と、第4羽根63と、第5羽根64と、第6羽根65と、第7羽根66と、第8羽根67と、を有する。つまり、本実施形態に係る複数の羽根部6は、8枚の羽根から構成されている。第1羽根60、第2羽根61、・・・、第8羽根67は、図3に示すように、ボス軸部5の軸線Xに対して所定の角度を有するように傾斜した状態で、ボス軸部5の外周面52に設けられている。
第1羽根60、第2羽根61、・・・、第8羽根67の軸線Xに対する傾斜角度としては、9度から30度が例示できる。本実施形態においては、第1羽根60、第2羽根61、・・・、第8羽根67の軸線Xに対する傾斜角度は、20度になるように形成されている。なお、第1羽根60、第2羽根61、・・・、第8羽根67の軸線Xに対する傾斜角度とは、流体が上流側から下流側へ向かう方向において第1羽根60、第2羽根61、・・・、第8羽根67の上流側の端部から下流側の端部へ向かう方向Y(図3参照)と、軸線Xを含む平面とのなす角をいうものとする。
また、図2に示すように、第1羽根60、第2羽根61、・・・、第8羽根67は、それぞれがボス軸部5の円周方向(以下、「円周方向」という)に等間隔(45度間隔)になるように、ボス部51の外周面52に配置されている。
次に、第1羽根60、第2羽根61、・・・、第8羽根67の構成について説明する。なお、第1羽根60、第2羽根61、・・・、第8羽根67は、同一形状に形成され、同一の構成を有する。このため、第1羽根60を用いて説明し、第2羽根61、第3羽根62、・・・、第8羽根67についての説明は省略する。
第1羽根60の厚さは、流体の上流側から下流側へ向かうに従って急激に厚くなる。具体的には、図3においては、流体は左側から右側へと流れる。第1羽根60は、流体の上流側から下流側へ向かう方向において、第1羽根60の上流側の端部から同方向における第1羽根60の長さの1/2程度の部分に至り、第1羽根60の厚さが最も厚い最大厚み部を含む、上流側厚み部60Aを有する。また、上流側厚み部60Aから、流体の上流側から下流側へ向かう方向に沿って徐々に薄くなる部分60Bを有する。
また、図4に示すように第1羽根60は、基端側羽根部60Cと先端側羽根部60Dとを有している。基端側羽根部60Cは第1羽根60の基端部側の部分である。基端側羽根部60Cはボス部51と一体成形されており、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド),EEA(エチレンエチルアクリレート共重合体),ナイロン等の樹脂材料を主体として形成されることが好ましい。本実施形態では、強化プラスチックであるPPS(ポリフェニレンサルファイド)により形成されている。
「樹脂材料を主体として形成される」とは、樹脂材料のみから形成される場合の他、樹脂材料以外の材料(金属材料など)を、羽根車の機能を阻害しない範囲で含む場合も含む。
基端側羽根部60Cの長さは、第1羽根60の長手方向における長さの60%〜90%であることが好ましい。本実施形態では、基端側羽根部60Cは、第1羽根60の長手方向における長さの2/3である。
先端側羽根部60Dは、接着剤等による接合ではなく、後述するようにインサート成形による二段成形によって基端側羽根部60Cに一体的に接合され、強固に基端側羽根部60Cに固定されている。そのため、実際には、先端側羽根部60Dが基端側羽根部60Cから外れることはないが、基端側羽根部60Cのみを図示すると図5、図6の通りである。図6は、本実施形態に係る羽根車3の基端側羽根部60Cを示す、ボス部51の径方向のおける拡大斜視図である。
図5、図6に示すように、基端側羽根部60Cは、その先端部側に、凹凸形状を有する接合部の凸形状の部分を構成する凸部60Eを備えている。凸部60Eは直方体形状であり、基端側羽根部60Cの先端部の端面60Fから、ボス部51の径方向外方へ(第1羽根60の延在方向に)突出している。
凸部60Eは、基端側羽根部60Cの先端部の端面60Fの幅方向の中央であって、且つ、流体の上流側から下流側へ向かう方向における第1羽根60の上流側の端部近傍から同方向における第1羽根60の略中央位置に至るまで形成されている。即ち、凸部60Eは、主として上流側厚み部60Aの部分であって、基端側羽根部60Cの横断面方向における内方に位置しており、基端側羽根部60Cの側面から突出していない。換言すると、凸部60Eは、基端側羽根部60Cの横断面方向において、内方に位置している。
凸部60Eの突出方向における凸部60Eの高さであって、基端側羽根部60Cの先端部の端面60F(図5参照)からの高さは、先端側羽根部60Dの後述する基端側端面60Gから先端側羽根部60Dの先端までの高さの5%から20%であることが好ましい。本実施形態では、凸部60Eの高さは、先端側羽根部60Dの後述する基端側端面60Gから先端側羽根部60Dの先端までの高さの1/10程度である。
先端側羽根部60Dは第1羽根60の先端部側の部分であり、基端側羽根部60Cから第1羽根60の延在方向に延びている。先端側羽根部60Dは、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド),EEA(エチレンエチルアクリレート共重合体),ナイロン等の樹脂材料にフェライト,ネオジウム,サマリウムコバルト等の磁性材料を含む材料から形成されることが好ましい。本実施形態では、先端側羽根部60Dは、PPS(ポリフェニレンサルファイド)にフェライト系等方向性ボンド磁石からなる着磁鉄粉を含有させたプラスチックマグネットにより構成されている。先端側羽根部60Dの長さは、第1羽根60の長手方向における長さの10%から40%であることが好ましい。本実施形態では、先端側羽根部60Dは、第1羽根60の延出方向における長さの1/3である。
図4に示すように、先端側羽根部60Dの一部であって基端側羽根部60Cの先端部の端面60Fに対向する部分は、先端側羽根部60Dにおいて最もボス部51の径方向内方に位置する基端側端面60Gを有している。基端側端面60Gには、凹部60Hが形成されている。凹部60Hは、先端側羽根部60Dに設けられ、凸部60Eに対応した凹形状を有する。つまり、凹部60Hは、凸部60E、端面60F、及び基端側端面60Gと共に接合部を構成し、凸部60Eに対応した形状に凹んでいる。凹部60Hには、凸部60Eが嵌合している。
基端側羽根部60Cと先端側羽根部60Dとは、凹凸形状を有する接合部(凸部60E,凹部60H、端面60F、基端側端面60G)を介して一体的に接合されている。「一体的に接合されている」とは、基端側羽根部60Cと先端側羽根部60Dとが樹脂材料同士の多段成形(二段成形など)や接着などにより一体的に接合されていることを意味し、ビスなどの機械的結合により接合されている形態を含まない意味である。
次に、羽根車3の第1羽根60、第2羽根61、・・・、第8羽根67の製造方法について説明する。なお、第1羽根60、第2羽根61、・・・、第8羽根67は、同一の工程により製造される。このため、第1羽根60の製造工程のみを説明し、第2羽根61、第3羽根62、・・・、第8羽根67についての説明は省略する。
第1羽根60は、基端側羽根部60Cに対してインサート成形による二段成形を行い、先端側羽根部60Dを基端側羽根部60Cに一体とすることにより形成される。図7は、本実施形態に係る羽根車3の基端側羽根部60Cの凸部60EとパーティングラインPとの位置関係を示す拡大正面図である。図8は、本実施形態に係る羽根車3の第1羽根60とパーティングラインPとの位置関係を示す拡大正面図である。
具体的には、ボス部51と一体成形された基端側羽根部60Cを金型に挿入し、基端側羽根部60Cの先端部の端面60F及び凸部60Eが金型のキャビティ内に配置されるように、基端側羽根部60Cを金型にセットする。このとき、金型の固定型と可動型との分割面となるパーティングラインPは、図7において二点鎖線で示すような位置関係となる。図7において、二点鎖線よりも左側が可動型側であり、二点鎖線よりも右側が固定型側である。後述する図8についても同様である。
次に、金型のキャビティ内に、溶融したプラスチックマグネットを充填することにより、プラスチックマグネットで基端側羽根部60Cの凸部60E及び基端側羽根部60Cの先端部の端面60Fを覆う。次に、金型のキャビティ内のプラスチックマグネットを冷却させて凝固させ、型開きをして基端側羽根部60C及びボス部51を取り出す。これにより、基端側羽根部60Cに一体的に接合された先端側羽根部60Dの形成を完了する。
先端側羽根部60Dが形成された第1羽根60においてパーティングラインPは、図8において二点鎖線で示すような位置関係となる。また、基端側羽根部60Cについてのみ見た場合には、パーティングラインPは、図6、図7において二点鎖線で示すような位置関係となる。
以上の構成を有する本発明の実施形態の羽根車3によれば、第1羽根60は、基端部側の基端側羽根部60Cと、基端側羽根部60Cから第1羽根60の延びる方向における先端部側の先端側羽根部60Dと、を有し、基端側羽根部60Cは、強化プラスチックであるPPS(ポリフェニレンサルファイド)により構成されている。そのため、第1羽根60の基部側の部分である基端側羽根部60Cの強度を高めることができる。
また、先端側羽根部60Dは、樹脂材料と磁性材料とを含んで形成されているため、羽根車3の回転の検出に必要な部分である先端側羽根部60Dにのみ磁性材料を有する構成を実現することができる。このため、第1羽根60に錆や鉄粉が付着することを極力抑えることができる。
また、基端側羽根部60Cと先端側羽根部60Dとは、所定の凹凸形状を有する接合部を介して一体的に接合されている。より具体的には、接合部は、基端側羽根部60Cに設けられ且つ羽根の延在方向に突出する凸部60Eと、先端側羽根部60Dに設けられ且つ凸部60Eに対応した凹形状を有する凹部60Hと、を有する。そのため、製造が容易であると共に、基端側羽根部60Cと先端側羽根部60Dとの接合面積を大きくすることができ、接合強度を高めることができる。
また、凸部60Eは、基端側羽根部60Cの横断面方向において内方に位置するため、凸部60Eの4つの側面が全て先端側羽根部60Dに接合される。このため、接合面積を大きく確保することができ、接合強度を高くすることができる。
第2羽根61、・・・、第8羽根67についても、上述したこれらの効果を同様に発揮する。
本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲において変形が可能である。例えば、凸部の形状は本実施形態における凸部60Eのような直方体形状に限定されない。図9は、本実施形態に係る羽根車3の基端側羽根部60Cの凸部160Eの第1の変形例を示す要部拡大図である。図10は、本実施形態に係る羽根車3の基端側羽根部60Cの凸部260Eの第2の変形例を示す要部拡大図である。
図9に示すように、凸部160Eの突出端は、側方視で凹凸を有する波状を有していてもよい。また、図10に示すように、凸部260Eの突出端は、側方視で複数の凸状の角及び凹状の角を有するいわゆるギザギザ状を有していてもよい。
また、接合部は、第1羽根60、第2羽根61、・・・、第8羽根67の厚さ方向において凹凸を有する形状を有していてもよい。このように凹凸形状を有することにより、基端側羽根部60Cと先端側羽根部60Dとの接合面積を更に大きくすることができ、接合強度を更に高めることができる。
また、本実施形態では、基端側羽根部60Cは凸部60Eを有し、先端側羽根部60Dは凹部60Hを有していたが、これに限定されない。基端側羽根部60Cは凹部を有し、先端側羽根部60Dは凸部を有していてもよい。
また、本実施形態においては、複数の羽根部6は8枚の羽根から構成されたが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、複数の羽根部は、2枚以上の羽根を有するものであればよい。また、羽根の外形は本実施形態の第1羽根60、第2羽根61、・・・、第8羽根67の外形に限定されない。
また、羽根車式流量計1に流通させる被計測流体としては、蒸気や液体の水の他、例えば、空気、ガス、油等を使用することができる。つまり、本実施形態に係る羽根車式流量計1は、気体を流通させるものであってもよく、液体を流通させるものであってもよい。
また、本実施形態では、羽根車3は羽根車式流量計1に用いられていたが、これに限定されない。例えば、羽根車を積極的に回転させることにより流体の流れを生じさせるポンプ等に羽根車を用いてもよい。
3 羽根車
5 ボス軸部
6 羽根部
51 ボス部
60 第1羽根
60C 基端側羽根部
60D 先端側羽根部
60E 凸部
60H 凹部

Claims (3)

  1. 回転中心を有するボス部と、前記ボス部から径方向外方に突出する羽根と、を備える羽根車であって、
    前記羽根は、基端部側の基端側羽根部と、該基端側羽根部から前記羽根の延在方向に延びる先端部側の先端側羽根部と、を有し、
    前記基端側羽根部は、所定の樹脂材料を主体として形成され、
    前記先端側羽根部は、前記所定の樹脂材料と磁性材料とを含んで形成され、
    前記基端側羽根部と前記先端側羽根部とは、所定の凹凸形状を有する接合部を介して一体的に接合されている羽根車。
  2. 前記接合部は、前記基端側羽根部に設けられ且つ前記羽根の延在方向に突出する凸部と、前記先端側羽根部に設けられ且つ前記凸部に対応した凹形状を有する凹部と、を有する請求項1に記載の羽根車。
  3. 前記凸部は、前記基端側羽根部の横断面方向において内方に位置する請求項2に記載の羽根車。
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