JP2013181803A - マルチパス検出装置、信号処理装置、gnss受信機、同gnss受信機を備える情報端末機器、マルチパス検出方法及びプログラム - Google Patents

マルチパス検出装置、信号処理装置、gnss受信機、同gnss受信機を備える情報端末機器、マルチパス検出方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡単且つ確実にマルチパス信号の判定を行う。
【解決手段】マルチパス検出装置300において、相関値記憶部301は、各相関器31より出力された所定時間分の複数の相関値を記憶する。評価値算出部302,303は、複数の相関器31から出力された相関値のうち、ピーク位相に対して早い側の位相にある相関値のばらつきを示す第1評価値σEと、ピーク位相に対して遅い側の位相にある相関値のばらつきを示す第2評価値σLとを算出する。評価値比較部304は、第1評価値σEと第2評価値σLとを比較する。マルチパス判定部305は、評価値比較部による比較の結果に応じて、マルチパス信号の有無を判定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、GPS衛星からの受信信号におけるマルチパス信号を検出する技術に関する。
測位用信号を利用した測位システムとして、GPS(Global Positioning System)が広く知られており、携帯電話やカーナビゲーション装置等に内蔵される測位装置として利用されている。GPS衛星から送出される信号(衛星信号)は、GPS衛星に固有のC(Coarse)/A(Acquisition)コード等の擬似ランダム符号で位相変調が行われている。そのため、GPS受信機(GNSS受信機)では、一般に、変調に用いられる擬似ランダム符号と同一の擬似ランダム符号(レプリカ)を生成し、そのレプリカで衛星信号を復調する処理を行っている。
従来の衛星信号の復調処理として、GPS受信機では、位相の異なる3種類のレプリカ(Early, Punctual, Late)を生成し、衛星信号と各レプリカとの相関に基づいて、衛星信号の追尾/捕捉処理(トラッキング)を行うようにしている。
ところで、衛星信号を用いた測位においては、誤差が発生する主要な要因の1つとして、マルチパス信号がある。マルチパス信号とは、衛星信号の発信源であるGPS衛星から受信機が直接受信する直接波に、建物や地面等に反射した反射波、障害物を透過した透過波、障害物を回折した回折波等の間接波が重畳してマルチパス信号として受信される信号である。この間接波がエラー信号となって衛星信号の復調が困難となる。従って、衛星からの受信信号にマルチパス信号が含まれているかどうか判定することは、測位の精度を向上させるために重要になる。
このマルチパスの判定を行う技術として、種々の技術が提案されている。例えば、C/Aコードとの相関演算結果を基に算出した二つのパラメータについて、所定の範囲内であるかどうかを判定することにより、マルチパス信号を判定する方法が示されている(例えば、特許文献1参照)。なお、二つのパラメータとして、受信信号におけるPunctual位相の相関値とPunctual位相からN(0<N<1)チップだけ進んだ位相での相関値との比率である「PE値」と、Early相関値及びLate相関値をIQ座標平面においてプロットした場合の、原点OからEarly相関値及びLate相関値それぞれの位置に向う位置ベクトルの成す角度である「ベクトル角」を用いている。
また、その他にも、C/Aコードの相関値の位相の左右対称性に基づき、誤差を検出する方法も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−159261号公報 特開2010−281667号公報
しかしながら、上記従来例においては、C/Aコードの相関値の位相の左右対称性を評価するため、マルチパス信号を判定するためのパラメータの演算等を行わなければならない。また、受信信号におけるC/Aコードの相関値の位相の左右対称性という基準のみでは、マルチパス信号が混入していることは検知できても、直接波を追尾しているのか、マルチパス信号を追尾しているのかまでは判別することができない。
そこで、本発明は、簡単且つ確実にマルチパス信号の判定を行うことを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一つの観点によれば、疑似雑音コードにより変調された測位用衛星からの受信信号と所定の位相差をもって出力された前記疑似雑音コードのレプリカ信号との相関演算をそれぞれ行い、各相関値を出力する複数の相関器を備えたマルチパス検出装置であって、相関値記憶部と、評価値算出部と、評価値比較部と、マルチパス判定部と、を備えるマルチパス検出装置が提供される。相関値記憶部は、各相関器より出力された所定時間分の複数の相関値を記憶する。評価値算出部は、複数の相関器から出力された相関値のうち、ピーク位相に対して早い側の位相にある相関値のばらつきを示す第1評価値と、ピーク位相に対して遅い側の位相にある相関値のばらつきを示す第2評価値とを算出する。評価値比較部は、第1評価値と第2評価値とを比較する。マルチパス判定部は、評価値比較部による比較の結果に応じて、マルチパス信号の有無を判定する。
ここでは、複数の相関器から出力された相関値のうち、ピーク位相に対して早い側の位相にある相関値のばらつきを示す第1評価値と、ピーク位相に対して遅い側の位相にある相関値のばらつきを示す第2評価値とを算出し、第1評価値と第2評価値とを比較し、その比較結果に応じて、受信信号に基づく測位を行うかどうかを決定する。これにより、簡単且つ確実にマルチパス信号の判定を行うことができる。
上記マルチパス検出装置においては、マルチパス判定部は、評価値比較部による比較の結果、第1評価値と第2評価値とに差がないと判定した場合、又は第2評価値が第1評価値より大きいと判定した場合、受信信号が利用可能であると判定してもよい。またこの場合、マルチパス判定部は、第2評価値が第1評価値より所定のしきい値以上大きいと判定した場合、受信信号が利用可能であると判定してもよい。
或いは、上記マルチパス検出装置においては、マルチパス判定部は、評価値比較部による比較の結果、第1評価値が第2評価値より大きいと判定した場合、受信信号の利用を禁止するようにしてもよい。またこの場合、マルチパス判定部は、第1評価値が第2評価値より所定のしきい値以上大きいと判定した場合、受信信号の利用を禁止するようにしてもよい。
上記マルチパス検出装置は、測位状況に応じて、マルチパス信号の検出を行うかどうかを判定するマルチパス検出判定部を更に備えていてもよい。
上記マルチパス検出装置においては、第1評価値及び第2評価値は、上記各相関器より出力された所定時間分の複数の相関値の標準偏差であってもよい。
本発明の別の観点によれば、上記マルチパス検出装置と、複数の相関器と、受信信号に基づく測位を行う測位演算部と、を備える信号処理装置が提供される。
上記信号処理装置においては、複数の相関器は、ピーク位相に対して早い側の位相にある相関値を出力する複数の相関器と、ピーク位相に対して遅い側の位相にある相関値を出力する複数の相関器とを含んでいてもよい。
本発明の更に別の観点によれば、上記信号処理装置と、測位用衛星からの信号を受信するアンテナと、を備える、GNSS受信機が提供される。
本発明の更に別の観点によれば、上記GNSS受信機と、測位演算部の測位演算結果を用いて所定のアプリケーションを実行するアプリケーション処理部と、を備える情報端末機器が提供される。
本発明の更に別の観点によれば、疑似雑音コードにより変調された測位用衛星からの受信信号と所定の位相差をもって出力された疑似雑音コードのレプリカ信号との相関演算をそれぞれ行う複数の相関器より取得した相関値に基づき、マルチパス信号の検出を行うマルチパス検出方法であって、次の手順を備えるマルチパス検出方法が提供される。
・各相関器より出力された所定時間分の複数の相関値を相関値記憶部に記憶する相関値記憶ステップ
・複数の相関器から出力された相関値のうち、ピーク位相に対して早い側の位相にある相関値のばらつきを示す第1評価値と、ピーク位相に対して遅い側の位相にある相関値のばらつきを示す第2評価値と、を算出する算出ステップ
・第1評価値と第2評価値とを比較する比較ステップ
・比較ステップにおける比較の結果に応じて、マルチパス信号の有無を判定するマルチパス判定ステップ
本発明の更に別の観点によれば、上記マルチパス検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
本発明によれば、簡単且つ確実にマルチパス信号の判定を行うことができる。
相関値のピーク検出について説明するための図である。 本実施形態に係るマルチパス検出方法を説明するための図である。 本実施形態に係るマルチパス検出方法を説明するための図である。 本実施形態に係るマルチパス検出方法を説明するための図である。 本実施形態に係るGPS受信機の構成を示す図である。 同GPS受信機のマルチパス検出部の構成を示す図である。 同マルチパス検出部による処理を示すフローチャートである。 所定期間における評価値の比較結果をプロットしたグラフである。 マルチパス信号と相関値のばらつきとの関係を説明するための図である。 上記所定期間に測定した擬似距離の誤差をプロットしたグラフである。 上記実施形態の変形例によるマルチパス検出部の処理を示すフローチャートである。
<1 実施形態>
<1.1 マルチパス信号の判定>
<1.1.1 相関値の出力>
まず、本実施形態に係るマルチパス判定を行うための相関値の出力について説明する。本実施形態においては、測位用衛星からの信号(衛星信号)の追尾/捕捉処理(トラッキング)を行うために出力される相関値を利用してマルチパス信号の検出を行う。
測位用のGPS衛星3(図5)は常にその位置が変化しており、GPS衛星3とGPS受信機1(図5)との間の距離である擬似距離もそれに応じて変化している。このため、GPS受信機1では、擬似距離の変化に対応するために、衛星信号の追尾/捕捉処理を行う。
GPS受信機1は、GPS衛星3から送出される測位用信号であるGPS衛星信号の捕捉を、C/Aコードと呼ばれる拡散符号を用いて行う。GPS衛星信号は、相関器31(図5)を用いて、拡散符号であるC/Aコードで拡散変調されている。GPS受信機1では、このGPS衛星信号の受信信号と、GPS衛星信号のC/Aコードを模擬したレプリカコードとの相関演算を行う。
図1は、相関演算により出力された相関値を用いて最大(ピーク)となる位相(ピーク位相)の検出を行う場合の例を示す。同図では、横軸をコード位相、縦軸を相関値として、C/Aコードの相関値の一例を示している。後述するベースバンド部30の相関器31(図5)は、レプリカコードの周波数及び位相をずらしながら相関演算を行う。相関演算により得られる相関値は、レプリカコードの周波数と受信信号の周波数とが一致し、且つ、レプリカコードの位相と受信信号の位相とが一致した場合に最大となる。
具体的には、図1(a)に示すように6組の相関器の出力値、つまり相関値を利用する場合、各相関値がEa=La、Eb=Lb、Ec=Lcであれば、C/Aコードの相関値は、ピーク値を頂点とする左右対称の略三角形の形状で表される。これは、位置制御量が擬似距離と一致している状態であることを示し、衛星信号が適切に追尾されていることになる。この状態が続くようにフィードバック制御をかけることにより、衛星信号の追尾/捕捉処理が行われる。
図1(b)に示すように、各相関値がEa>La、Eb>Lb、Ec>Lcであれば、位相が遅れていることになるため、位相を進ませる制御が行われる。逆に、図1(c)に示すように、各相関値がEa<La、Eb<Lb、Ec<Lcであれば、位相が進んでいることになるため、位相を遅らせる制御が行われる。
なお、C/AコードはGPS衛星毎に異なるコードが予め規定されており、これにより、受信信号から所望のGPS衛星信号を分離・捕捉することが可能となっている。また、最大となった相関値が一定値に満たない場合には、ピークとは判定されず、捕捉対象衛星信号ではないと判定される。この場合には、捕捉対象とする衛星信号を変えて、再度、相関演算が行われる。
<1.1.2 マルチパス信号の判定方法>
次に、本実施形態に係るマルチパス信号の判定方法の概要について説明する。なお、このマルチパス信号の判定は、上述した衛星信号が追尾/捕捉制御がなされている状態の信号に対して行う。
本実施形態においては、図1に示す6点(Ea,Eb,Ec,La、Lb,Lc)の相関値を所定時間分取得し、後述するように記憶しておく。蓄積した6点の相関波形をプロットすると、ばらつきが生じる。このばらつきには、GPS受信機1が追尾する信号に応じて、次のような傾向がある。
図2(a)に示すように受信信号にマルチパス信号が混入していない場合、図2(b)に示すように、相関波形のEarly側(ピーク位相に対して位相が早い側)とLate側(ピーク位相に対して位相が遅い側)のばらつきは略同じ程度となる。
図3(a)に示すように、受信信号にマルチパス信号が混入しているもののGPS受信機1が直接波を追尾している場合、図3(b)に示すように相関波形のEarly側のばらつきに対してLate側のばらつきが大きくなる.これは、マルチパス信号が直接波よりも遅延してアンテナに届き、またマルチパス信号の振幅,遅延量は時間とともに変化するためである。
一方、図4(a)に示すように、受信信号にマルチパス信号が混入しており、且つGPS受信機1がマルチパス信号を追尾してしまっている場合は、図4(b)に示すように相関波形のLate側のばらつきに対してEarly側のばらつきが大きくなる。これは、GPS受信機1がマルチパス信号を追尾しているため、相関波形上では直接波があたかもマルチパス信号のように振る舞い、結果として,Early側のばらつきが大きくなるためである。
本実施形態においては、相関値のEarly側のばらつきとLate側のばらつきとに偏りがあるかどうかを判定し、その判定結果に応じて受信信号にマルチパス信号が混入しているかどうか、またGPS受信機1が誤ってマルチパス信号を追尾していないかどうか、を判定する。具体的には、相関値のLate側のぱらつきを示す評価値である標準偏差σLと、Early側のばらつきを示す評価値である標準偏差σEとの差σL−σEを求める。そして、σL−σE≧0又は0の近似値であればGPS受信機は直接波を追尾していると判定し、σL−σE<0又は近似値であればマルチパス信号を追尾していると判定する。そして、直接波を追尾していると判定された場合のみ、当該受信信号が利用可能であると判定する、つまり当該受信信号が利用に十分な信頼度を有すると判定する。これにより、当該受信信号を測位に使用すれば、その結果測位の精度を向上させることができる。
以下、上記実施形態を実施するための具体的な構成及び機能について説明する。
<1.2 GPS受信機>
以下、本発明のGNSS受信装置の一実施形態を図面を参照して説明する。本実施形態に係るGNSS受信機は、例えばGPSに用いられるGPS受信機1である。
図5は、GPS受信機1の概略構成の一例を示すブロック図である。
このGPS受信機1において、アンテナ10は、GPS衛星3から送出される高周波信号(衛星信号)を受信する。GPS衛星3から送出される高周波信号は、一般的にはL1帯(中心周波数1575.42Hz)であり、C/Aコード(所定のコードの一例)で変調されている。なお、L1帯ではなくL2帯(中心周波数1227.6Hz)等の周波数を有する高周波信号、又は、Pコード等のコードで変調されている高周波信号の場合も、本実施形態によるGPS受信機1は同様の構成をとることが可能である。なお、図5では、説明の便宜上、1基の衛星のみを示している。
図5に示すGPS受信機1は、アンテナ10、RF部20、及びベースバンド部(信号処理装置の一例)30を備える。
GPS受信機1はまた、情報端末機器40に接続されている。情報端末機器40とは、所定の通信や情報処理を行なう情報通信装置を備えた、例えば携帯端末や移動体端末を含むコンピュータ機器等(情報端末機器)である。ここで接続とは有線、無線のいずれによって接続されてもよく、またGPS受信機1が情報端末機器40に内蔵されている場合も含む。
アンテナ10は、GPS衛星3から送出される高周波信号(衛星信号)を受信し、RF部20に出力する。
<1.2.1 RF部>
図5に示すように、RF部20は、高周波増幅部21、ミキサ22、AGC(Automatic Gain Control)23、A/D変換器24、基準周波数源25、周波数シンセサイザ26及びA/D変換器27を備える。
高周波増幅器21は、アンテナ10により受信した高周波信号を増幅する。なお、図示されていないが、高周波信号の雑音を少なくするために、高周波増幅器21の前段、または、アンテナ10内において、LAA(Low Noise Amplifier)を設けるようにしてもよい。
ミキサ22は、高周波増幅部21の出力信号を周波数シンセサイザ26から出力されるローカル信号と混合し、高周波増幅部21の出力信号を中間周波数、又は、ベースバンド周波数に変換する。
AGC23は、ミキサ22の出力信号が一定のレベルとなるようにミキサ22の利得を調整するように構成されている。なお、図示例では、AGC23がミキサ22の利得を調整する場合について示しているが、高周波増幅部21の出力を調整する構成とすることも可能である。
A/D変換器24は、ミキサ22の出力信号を2値等のデジタル信号に変換して中間周波数信号を出力する。
基準周波数源25は、基準となる周波数を周波数シンセサイザ26に供給する。GPS受信機1では一般に高い周波数安定度が求められるため、基準周波数源25としては、例えば、TCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator)等が用いられる。
周波数シンセサイザ26は、基準周波数源25から供給される周波数を有する信号から、上述したローカル信号及びクロックを生成する。周波数シンセサイザ26としては、例えば、VCO(Voltage Controlled Oscillator)等を含むPLL(Phase Lock Loop)回路が用いられる。
A/D変換器27は、周波数シンセサイザ26から出力されるアナログ信号のクロックをデジタル信号に変換して、上述したクロック信号として出力する。
<1.2.2 ベースバンド部>
ベースバンド部30は、RF部20からデータ信号とクロック信号を入力し、データ信号をデコードし、GPS受信機1の位置の測位を行う。以下、ベースバンド部30の詳細な構成について説明する。
なお、RF部20及びベースバンド部30は1チップの集積回路で構成されていてもよいし、それぞれ別々のチップで構成されていてもよい。
図5に示すベースバンド部30は、一例であるが、相関器31と、PLL32と、CPU33と、UART34と、メモリインターフェース35と、ROM36と、RAM37と、RTC38と、を備える。
相関器31は、一定の間隔(位相差)をもって配された複数の相関器から構成され、CPUの設定にしたがって動作し、上述のようにC/Aコードの相関値を出力する。なお、本実施形態では、上述のようにEarly側の3つの相関器の出力値と、Late側の相関器の出力値とを利用してマルチパス信号の検出を行う。なお、相関器31のEarly側の各出力又はLate側の各出力は、一定の間隔である必要はなく、異なる間隔であってもよい。
PLL32は、RF部20から入力されたクロック信号をCPU33に出力する。
CPU33は、PLL32から入力されたクロック信号に基づき動作し、衛星信号の追尾/捕捉処理、航法メッセージデータのデコードや管理、測位計算、衛星の位置予測計算等を行う。
UART34は、GPS受信機1に接続された情報端末機器40との間のデータの入出力等を行う。メモリインターフェース35は、外部メモリとのインターフェースとして機能する。ROM36は、マスクROMやフラッシュROMとして構成され、所定のプログラム等を格納する。RAM37は、バッテリバックアップ領域等を有する。RTC38(Realtime Clock)は、電源投入時に参照され、CPU33はこの時刻を利用してGPS衛星の位置予測計算を行う。
なお、上記ベースバンド部30の構成は一例に過ぎず、その他の構成であってもよい。
<1.3 マルチパス検出部>
<1.3.1 マルチパス検出部の構成>
図6は、本実施形態に係るマルチパス検出部(マルチパス検出装置の一例)300の構成を概略的に示すものである。
マルチパス検出部300は、相関値記憶部301と、E側標準偏差算出部302(評価値算出部の一例)と、L側標準偏差算出部303(評価値算出部の一例)と、標準偏差比較部304(評価値比較部の一例)と、マルチパス判定部305と、を備える。
相関値記憶部301は、上述した相関器31により出力された所定時間分の相関値を記憶する。なお、所定時間分の相関値とは、例えば、現時点(測位時点)より遡って1分間に取得し記憶した相関値を利用する。なお、この所定時間は任意であり、測位状況(例えば、受信機の移動速度等)に応じて設定するようにしてもよい。
E側標準偏差算出部302は、相関値記憶部301より、Early側の所定時間分の複数の相関値E〜E、つまり相関器毎にn個(複数)の相関値を取得し、そのばらつきを示す標準偏差σEを算出する。本実施形態においては、図1に示すように、Early側の3つの相関器を用いるため、各相関器の出力値Ea1〜n,Eb1〜n,Ec1〜nの標準偏差σEa,σEb,σEcをそれぞれ算出する。
L側標準偏差算出部303は、相関値記憶部301より、Late側の所定時間分の複数の相関値L〜Lの相関値、つまり相関器毎にn個(複数)の相関値を取得し、そのばらつきを示す標準偏差σLを算出する。本実施形態においては、図1に示すように、Late側では3つの相関器を用いるため、各相関器の出力値La1〜n,Lb1〜n,Lc1〜nの標準偏差σLa,σLb,σLcをそれぞれ算出する。
なお、所定時間分の相関値とは、例えば、現時点(測位時点)より遡って1分間に取得し記憶した相関値を利用する。なお、この所定時間は任意であり、測位状況(例えば、受信機の移動速度等)に応じて設定するようにしてもよい。
標準偏差比較部304は、E側標準偏差算出部302の出力値σEとL側標準偏差算出部303の出力値σLとを比較し、その差分を出力する。
マルチパス判定部305は、標準偏差比較部304の出力値、つまりσEとσLの差分に基づき、受信信号にマルチパス信号が含まれているかどうか、またGPS受信機1が直接波を追尾しているかどうかを判定する。マルチパス判定部305は、GPS受信機1が直接波を追尾している場合、測位演算部332に当該受信信号(データ信号)を用いて測位を行うことを決定し、測位演算部332に測位を指令する。
測位演算部332は、GPS受信機1の位置を測位するための演算を行う。具体的には、GPS衛星3から送られたデータの時刻とGPS受信機1が受信した同データの受信時刻との時間差から擬似距離を測定し、遅延量等の誤差に応じて擬似距離を補正した後、測位結果を情報端末機器40に出力して測位を完了する。
なお、上記各部の機能は、図5に示すCPU33がROM36等のメモリに格納された所定のプログラムやデータを読み込み実行することにより実現される。
<1.3.2 マルチパス検出部による処理>
以下、マルチパス検出部300による処理について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS101:GPS衛星3から送信された衛星信号がGPS受信機1のアンテナ10によって受信される。
ステップS102:受信信号は、RF部20を介してデジタル信号に変換され、ベースバンド部30の相関器31に入力されて、相関値が出力される。出力された相関値に基づき、追尾/捕捉処理により位相制御が行われる。
ステップS103:一方で、相関器31より出力された相関値は、相関値記憶部301により記憶され、所定時間分が蓄積される。なお、蓄積された相関値は、メモリ資源をセーブするため下記の処理を終了後、或いは所定時間内に消去するようにしてもよい。
ステップS104:E側標準偏差算出部302及びL側標準偏差算出部303により、測位するかどうかが判断され、測位する場合はステップS105に進む。なお、測位するかどうかは、例えば、測位時間の到来、ユーザの入力や条件等に応じて生成された測位指令等の有無に応じて行われる。
ステップS105:E側標準偏差算出部302及びL側標準偏差算出部303により、Early側の標準偏差σE(σEa,σEb,σEc)とLate側の標準偏差σL(σLa,σLb,σLc)がそれぞれ算出される。
ステップS106:標準偏差比較部304によりσEとσLの差分が出力される。マルチパス判定部305により、その差分に基づいてマルチパス信号の有無が判定される。その結果、σEとσLの値の差がない(σE−σL≒0)と判定されれば、ステップS108に進む。
ここで、σEとσLの差分を出力するとは、σEaとσLa、σEbとσLb、σEcとσLcをそれぞれ比較する。なお、各値の比較結果にばらつきがある場合は、σEa−σLa≒0、σEb−σLb≒0、σEc−σLc≒0を全て満たしたときのみ、ステップS108に進むようにしてもよい。
σEとσLの値の差がないとは、σEとσLの値の差が0というだけでなく、0の近似値であってもよい。この場合、近似値の範囲は、相関器の配置やアナログ信号の帯域等に応じて予め設定される。
ステップS107:ステップS106においてσE−σL≒0と判定されなかった場合、σE<σLかどうかが判定される。その結果、σE<σLと判定されれば、ステップS108に進む。
なお、ここで、σE<σLと判定されるとは、σEa<σLa、σEb<σLb、且つσEc<σLcであることを意味する。
σE<σLと判定される場合、つまりEarly側に比してLate側の相関値のばらつきが大きい場合は、受信信号にマルチパス信号が混入しているものの、GPS受信機1は直接波を追尾していることになる(図3を参照)。従って、誤差は少ないと考えられるため、当該受信信号を測位に利用できるものと判断される。一方、σE>σLと判定される場合(σEa>σLa、σEb>σLb、且つσEc>σLc)、つまりLate側に比してEarly側の相関値のばらつきが大きい場合は、GPS受信機1はマルチパス信号を追尾してしまっている可能性が高い(図4を参照)。従って、誤差は大きいと考えられるため、当該受信信号を測位に利用することを禁止する。
なお、σE<σLを判定する場合、σLがσEより所定のしきい値Th以上大きいかどうか、つまりをσE+Th<σLかどうかを判定するようにしてもよい。この所定のしきい値Thは、相関器の配置やアナログ信号の帯域等に応じて設定する。
ステップS108:マルチパス判定部305から測位演算部332に測位指令が出され、測位演算部332は測位を行う。
なお、上記動作の流れは一例であり、各処理の内容や順序等は上記に限定されるものではない。
例えば、ステップS106でσE−σL≒0と判定されず、且つステップS107においてσE<σLと判定されなかった場合、マルチパス判定部305は測位演算部332に、当該部受信信号に基づく測位を禁止する指令を出すようにしてもよい。この場合、測位演算部332は、マルチパス判定部305の指令がない限りは、当該受信信号に基づく測位を行うように設定されているものとする。
<1.4 第1実施形態の特徴>
本実施形態に係るマルチパス検出部300によれば、GPS受信機1の受信信号にマルチパス信号が混入しているかどうかを判定でき、その判定結果に応じて測位を行うことができるため、測位の精度を向上させることができる。
更に、本実施形態に係るマルチパス検出部300によれば、GPS受信機1が直接波でなくマルチパス信号を追尾してしまっているかどうかを判定できる。これにより、誤差の少ないと思われる受信信号のみを用いて測位を行うことができる。
<1.5 第1実施形態の効果>
図8は、図1に示す6つの相関値を用いてσLa−σEa、σLb−σEb、σLc−σEcの3つの値を、時間軸に沿ってプロットした図である。図9(a)は、図8に示す区間A(σEa>σLa、σEb>σLb、且つσEc>σLcとなっている区間、以下σE>σLと表す)における相関波形の累積プロットを示す。図9(b)は、図8に示す区間B(区間Aと同様にσE>σLとなっている区間)における相関波形の累積プロットを示す。
図8においてσE>σLとなっている区間A、Bでは、GPS受信機1は直接波ではなくマルチパス信号を追尾している可能性が高い。従って、図9(a)及び図9(b)に示すように、相関波形はEarly側においてばらつきが大きくなる。
図10は、図8と同じ時間軸に対して、測定した擬似距離の誤差を示す。同図に示すように、区間A、Bでは、擬似距離の誤差が際立って大きくなっていることが分かる。
従って、本実施形態に係るマルチパス検出部300は、σE>σLと判定された区間の受信信号は測位に用いないため、誤差の少ないと思われる受信信号のみを用いて測位を行うことができ、測位の精度を向上させることができる。
<1.6 第1実施形態の変形例>
上記実施形態においては、マルチパス判定部305は、σE−σL≒0、つまりσEa−σLa≒0、σEb−σLb≒0、且つσEc−σLc≒0の場合(図7のステップS106)、又はσE<σL、つまりσEa<σLa、σEb<σLb、且つσEc<σLcの場合(図7のステップS107)は、測位演算部332に当該受信信号に基づく測位を指令しているが、これに限定されない。代わりに、図11に示すように、σE>σLかどうかのみを判定して、σE>σLであれば当該受信信号に基づく測位を禁止する指令を測位演算部332に出すようにしてもよい。この場合、測位演算部332は、マルチパス判定部305の指令がない限りは、当該受信信号に基づく測位を行うように設定されているものとする。
ステップS111〜S115:上記図7のステップS101〜S105と同じであるため説明を省略する。
ステップS116:マルチパス判定部305により、σEとσLの値をそれぞれ比較し、σE>σLと判定された場合、ステップS117に進み、σE>σLと判定されなかった場合、処理を終了する。
ここで、σE>σLを判定する場合、σEがσLより所定のしきい値Th以上大きいかどうか、つまりをσE+Th>σLかどうかを判定するようにしてもよい。この所定のしきい値Thは、相関器の配置やアナログ信号の帯域等に応じて設定する。
ステップS117:マルチパス判定部305により、測位演算部332に対し当該受信信号に基づく測位を禁止する指令を出す。
また、当該変形例においては、測位演算部332がマルチパス判定部305の指令を受けて測位を行うように設定されている場合は、σE>σLでないと判定された場合に測位演算部332に当該受信信号に基づく測位を指令するようにしてもよい。
<2.その他実施形態>
<2.1>
上記実施形態においては、受信信号の相関値がσE<σLと判定された場合、当該受信信号に基づく測位を行っているが、測位を行わないようにしてもよい。
<2.2>
上記実施形態においては、測位を行う度にマルチパス信号の検出を行っているが、これに限定されない。マルチパス検出部300は、測位状況に応じて、マルチパス検出を行うかどうかを判定するマルチパス検出判定部を設けてもよい。マルチパス検出判定部は、例えば、GPS受信機1とGPS衛星との相対的な位置関係が前回の測位の時点からほとんど変らない場合(例えば前回の測位から数秒後)、或いは地図情報やカメラ等による光学的情報から視界良好と判断した場合を判定し、マルチパスの検出を行わすに測位を行うようにしてもよい。
なお、マルチパス検出判定部の機能は、図5に示すCPU33がROM36等のメモリに格納された所定のプログラムやデータを読み込み実行することにより実現される。
<2.3>
上記実施形態においては、受信信号の利用の例として、マルチパス判定部305の判定結果に応じて受信信号に基づく測位を行うかどうかを決定しているが、これに限定されない。例えば、当該判定結果に応じて、当該受信信号を送信したGPS衛星からの信号を測位演算に使用するかどうかの判定を行うこともできる。また、当該判定結果に応じて、当該GPS衛星の重み付けの変更或いは当該受信信号の補正等の判定を行うこともできる。
<2.4>
上記実施形態においては、相関器31の数はEarly側及びLate側にそれぞれ3つずつ配しているが、これより多くても少なくてもよい。例えば、Early側及びLate側にそれぞれ1つずつ(例えば、Ea,La)配するようにしてもよい。この場合、使用する資源を少なくすることができ、GPS受信機1もコンパクトに設計できる。また、使用する資源に余裕がある場合は相関器の数を増やしてもよい。
また、相関器の配置は、相関値のピーク位相に対して対称であることに限られず、非対称であってもよい。
<2.5>
上記実施形態においては、資源を節約するため、追尾/捕捉処理に使用する相関器を利用して相関値を取得しているが、資源に余裕があればマルチパス検出用に別途相関器を設けてもよい。
<2.6>
上記実施形態においては、相関値のぱらつきを示す評価値として標準偏差を算出しているが、これに限定されない。例えば相関値の分散やその他これに類する値を算出してもよい。
<2.7>
上記実施形態に係るGPS受信機1は例示に過ぎず、これに基づいて以下に示すような変更を行うことが可能である。
上記各実施形態では、本発明のGNSS受信機の一例としてGPS受信機1を適用した場合について説明したが、受信機の他の例として、測位システムからの衛星信号を利用可能な受信機であればよく、例えば、ガリレオ(Galileo Positioning System)に適用されるGNSS受信機等でもよい。
<2.8>
上記実施形態では、アンテナ10、RF部20およびベースバンド部30を備えるGPS受信機1について示しているが、本発明は、例えばベースバンド部30のみを備える形態(例えば、集積回路、半導体、モジュール、チップ)、または、RF部20およびベースバンド部30のみを備える形態(例えば、集積回路、半導体、チップ、モジュール)と適用することも可能である。
<2.9>
上記実施形態においては、マルチパス検出部300は装置や集積回路として説明したが、本発明は、マルチパス検出方法やコンピュータプログラムとしても実現し得るものである。
1 GPS受信機(GNSS受信装置)
10 アンテナ
20 RF部
30 ベースバンド部
31 相関器
32 PLL
33 CPU
34 UART
35 メモリインターフェース
36 ROM
37 RAM
38 RTC
40 情報端末機器
300 マルチパス検出部(マルチパス検出装置)
301 相関値記憶部
302 E側標準偏差算出部
303 L側標準偏差算出部
304 標準偏差比較部
305 マルチパス判定部
332 測位演算部

Claims (13)

  1. 疑似雑音コードにより変調された測位用衛星からの受信信号と所定の位相差をもって出力された前記疑似雑音コードのレプリカ信号との相関演算をそれぞれ行い、各相関値を出力する複数の相関器を備えたマルチパス検出装置であって、
    各相関器より出力された所定時間分の複数の相関値を記憶する相関値記憶部と、
    前記複数の相関器から出力された相関値のうち、ピーク位相に対して早い側の位相にある相関値のばらつきを示す第1評価値と、前記ピーク位相に対して遅い側の位相にある相関値のばらつきを示す第2評価値とを算出する評価値算出部と、
    前記第1評価値と前記第2評価値とを比較する評価値比較部と、
    前記評価値比較部による比較の結果に応じて、マルチパス信号の有無を判定するマルチパス判定部と、
    を備える、マルチパス検出装置。
  2. 前記マルチパス判定部は、前記評価値比較部による比較の結果、前記第1評価値と前記第2評価値とに差がないと判定した場合、又は前記第2評価値が前記第1評価値より大きいと判定した場合、前記受信信号が利用可能であると判定する、
    請求項1に記載のマルチパス検出装置。
  3. 前記マルチパス判定部は、前記第2評価値が前記第1評価値より所定のしきい値以上大きいと判定した場合、前記受信信号が利用可能であると判定する、
    請求項2に記載のマルチパス検出装置。
  4. 前記マルチパス判定部は、前記評価値比較部による比較の結果、前記第1評価値が前記第2評価値より大きいと判定した場合、前記受信信号の利用を禁止する、
    請求項1に記載のマルチパス検出装置。
  5. 前記マルチパス判定部は、前記第1評価値が前記第2評価値より所定のしきい値以上大きいと判定した場合、前記受信信号の利用を禁止する、
    請求項4に記載のマルチパス検出装置。
  6. 測位状況に応じて、マルチパス信号の検出を行うかどうかを判定するマルチパス検出判定部を更に備える、
    請求項1から5のいずれかに記載のマルチパス検出装置。
  7. 前記第1評価値及び前記第2評価値は、前記各相関器より出力された所定時間分の複数の相関値の標準偏差である、
    請求項1から6のいずれかに記載のマルチパス検出装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のマルチパス検出装置と、
    前記複数の相関器と、
    前記受信信号に基づく測位を行う測位演算部と、
    を備える、信号処理装置。
  9. 前記複数の相関器は、前記ピーク位相に対して早い側の位相にある相関値を出力する複数の相関器と、前記ピーク位相に対して遅い側の位相にある相関値を出力する複数の相関器とを含む、
    請求項8に記載の信号処理装置。
  10. 請求項8又は9に記載の信号処理装置と、
    前記測位用衛星からの信号を受信するアンテナと、
    を備える、GNSS受信機。
  11. 請求項10に記載のGNSS受信機と、
    前記測位演算部の測位演算結果を用いて所定のアプリケーションを実行するアプリケーション処理部と、
    を備える、情報端末機器。
  12. 疑似雑音コードにより変調された測位用衛星からの受信信号と所定の位相差をもって出力された前記疑似雑音コードのレプリカ信号との相関演算をそれぞれ行う複数の相関器より取得した相関値に基づき、マルチパス信号の検出を行うマルチパス検出方法であって、
    各相関器より出力された所定時間分の複数の相関値を相関値記憶部に記憶する相関値記憶ステップと、
    前記複数の相関器から出力された相関値のうち、ピーク位相に対して早い側の位相にある相関値のばらつきを示す第1評価値と、前記ピーク位相に対して遅い側の位相にある相関値のばらつきを示す第2評価値とを算出する算出ステップと、
    前記第1評価値と前記第2評価値とを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップにおける比較の結果に応じて、マルチパス信号の有無を判定するマルチパス判定ステップと、
    を備える、マルチパス検出方法。
  13. 請求項12に記載のマルチパス検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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