JP2013180287A - 純水製造装置 - Google Patents

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孝博 川勝
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Abstract

【課題】アニオン交換樹脂として再生が容易な弱アニオン交換樹脂のみを用いて水質の良好な純水を製造することができる純水製造装置を提供する。
【解決手段】原水はカチオン交換樹脂装置1にてカチオン交換処理され、そのpHが低下した処理水が脱炭酸装置2にて脱炭酸処理され、次いで弱アニオン交換樹脂装置3にてアニオン交換処理され、その後、RO膜装置4にてRO処理されて純水となる。弱アニオン交換樹脂装置3には弱アニオン交換樹脂のみが用いられている。RO膜装置4のRO膜としては、ホウ素除去率がpH7において70%以上、特に75%以上のものが用いられる。
【選択図】図1

Description

本発明は純水製造装置に係り、特にカチオン交換樹脂装置、脱炭酸装置、アニオン交換樹脂装置及びRO(逆浸透)膜装置がこの順に設置された純水製造装置に関する。
特許文献1などに記載されている通り、カチオン交換樹脂装置、脱炭酸装置、アニオン交換樹脂装置及びRO膜装置がこの順に設置された純水製造装置は純水の製造に広く用いられている。この純水製造装置にあっては、原水がカチオン交換樹脂装置でカチオン交換処理され、pHが低下し、脱炭酸装置に供給されて脱炭酸処理される。その後、アニオン交換樹脂装置でアニオン交換処理され、さらにRO膜装置にてイオン、微粒子、細菌等が除去されて純水が得られる。
特許文献1にはカチオン交換樹脂及びアニオン交換樹脂の種類についての記載はないが、特許文献2には、カチオン交換樹脂として弱カチオン交換樹脂と強カチオン交換樹脂とを併用し、アニオン交換樹脂として弱アニオン交換樹脂と強アニオン交換樹脂とを併用することが記載されている。
特開平5−169061 特開2000−202440
イオン交換樹脂を用いた純水装置において、アニオン交換樹脂装置における課題は、弱電解質のシリカ、ホウ素が除去されにくいことと、有機汚染による再生効率の低下である。弱電解質は、アルカリ性条件において解離が進行するため、装置内におけるpHが中性、アルカリ性となるように、アニオン交換樹脂を多めに使用することが多い。このことが、アニオン交換樹脂装置の樹脂量が増加し、装置コスト及び運転コスト(再生水量、再生頻度)の増大に繋がっていた。
従来、カチオン交換樹脂装置、脱炭酸装置、アニオン交換樹脂装置及びRO膜装置がこの順に設置された純水製造装置のアニオン交換樹脂としては、強アニオン交換樹脂のみが用いられるか又は特許文献2のように強アニオン交換樹脂と弱アニオン交換樹脂とが併用されている。
これは、弱塩基性アニオン交換樹脂は、シリカやホウ素などの弱アニオンの除去性能が劣るためであり、これら弱アニオンの除去率を向上させるためには、強塩基性アニオン交換樹脂を用いる必要があった。この強アニオン交換樹脂は弱アニオン交換樹脂に比べて再生薬品の使用量が多い。
強アニオン交換樹脂は、有機汚染を受け易く、再生を行っても有機汚染を受けた部分が回復せず、イオン交換容量が低下し易い。また、官能基の脱離により臭気が発生することがある。
本発明は、脱炭酸後、RO処理前のアニオン交換処理用の樹脂として再生が容易な弱アニオン交換樹脂のみを用いて水質の良好な純水を製造することができる純水製造装置を提供することを目的とする。
本発明の純水製造装置は、カチオン交換樹脂装置、脱炭酸装置、アニオン交換樹脂装置及びRO膜装置がこの順に設置された純水製造装置において、該アニオン交換樹脂装置のアニオン交換樹脂が弱アニオン交換樹脂のみであることを特徴とするものである。
本発明の純水製造装置は、RO膜装置の後段に1塔2床式イオン交換樹脂装置を備えてもよい。
本発明の純水製造装置では、RO膜装置単独のホウ素除去率がpH7において70%以上特に75%以上であることが好ましい。
被処理水をカチオン交換樹脂に通すと、ナトリウムイオンやカルシウムイオンなどのカチオンがイオン交換樹脂の水素イオンと交換し、処理水pHが低下する。pHが低下した状態で脱炭酸処理を行うと炭酸ガスの溶解性が低下しているため、効果的に炭酸ガスを除去することができるが、通常、pHは酸性のままである。pH酸性の条件で、アニオン交換樹脂に通すと弱電解質であるケイ酸やホウ酸は解離が不十分であるため、除去され難いが、アニオン交換樹脂により、塩化物イオンや硫酸イオンが除去され、水酸化物イオンが放出されると、pHがアルカリ側にシフトして行くため、弱アニオンも除去される。アニオン交換処理後に逆浸透膜装置、さらには混床型イオン交換樹脂装置を通すことにより、1μS/cm以下の純水を製造することが可能となる。
通常のRO膜は、アニオンの除去率が大きく、塩化物イオンや、硫酸イオンを殆ど排除するが、弱電解質であるケイ酸やホウ酸に対する除去率はこれらに比べて低い。ホウ素除去率の高いRO膜を使用したり、その後段に1塔2床式のイオン交換樹脂装置を設置することにより、弱電解質イオン濃度の低い純水が得られる。
本発明では、アニオン交換樹脂として、弱アニオン交換樹脂のみを使用しているので、アニオン交換樹脂の有機汚染の低減を図ることができる。また、ホウ素除去率が高いRO膜装置を使用することにより弱アニオンが十分に除去される。
なお、1塔2床式イオン交換樹脂装置は混床型イオン交換樹脂装置に比べて効率よく再生することができ、処理水水質を高く維持することが容易である。
実施の形態に係る純水製造装置の系統図である。 実施の形態に係る純水製造装置の系統図である。 1塔2床式イオン交換樹脂装置の模式的断面図である。 RO装置の模式図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1は第1の実施の形態を示すものであり、原水はカチオン交換樹脂装置1にてカチオン交換処理され、そのpHが低下した処理水が脱炭酸装置2にて脱炭酸処理され、次いで弱アニオン交換樹脂装置3にてアニオン交換処理され、その後、RO膜装置4にてRO処理されて純水となる。
図2は第2の実施の形態を示すものである。図2の純水製造装置は、図1の純水製造装置において、RO膜装置4の処理水を1塔2床式イオン交換樹脂装置5に通水して純水を得るようにしたものである。
上記のカチオン交換樹脂装置1としては強カチオン交換樹脂の単床であってもよく、強カチオン交換樹脂と弱カチオン交換樹脂との複床又は混床であってもよい。
脱炭酸装置としては、塔上部から散水を行うものなど各種のものを用いることができる。なお、脱炭酸装置2に導入されるカチオン交換樹脂処理水のpHは通常2.5〜5.5程度である。
弱アニオン交換樹脂装置3には弱アニオン交換樹脂のみが用いられている。
この実施の形態では、RO膜装置4のRO膜としては、ホウ素除去率がpH7において70%以上、特に75%以上のものが好ましい。このようなRO膜としては、海水淡水化用RO膜が好適である。RO膜装置としては、図4(a)のように1本1段型のものであってもよく、図4(b)のように2本直列1段型のものであってもよく、これ以外のものであってもよい。
なお、RO膜の弱電解質の除去率は以下の式で定義される。
除去率=1−[透過水濃度]×2/[供給水濃度+濃縮水濃度]
図2の純水製造装置で用いられている1塔2床式イオン交換樹脂装置5の一例を図3に示す。この1塔2床式イオン交換樹脂装置5は、水は通過させるがイオン交換樹脂は通過させない仕切り材6によって塔内に上下2室を形成し、一方の室に強アニオン交換樹脂SAを充填し、他方の室に強カチオン交換樹脂SCを充填したものである。この1塔2床式イオン交換樹脂装置5では、RO膜装置4からのRO膜処理水が導入管7によって塔下部に導入され、まず強アニオン交換樹脂SAと接触した後、強カチオン交換樹脂SCと接触し、頂部の流出口8から純水が取り出されるよう構成されている。ただし、1塔2床式イオン交換樹脂装置の構成は、例えば、SAとSCの位置を逆にするなどこれ以外であってもよい。
以下、実施例及び比較例について説明する。
[実施例1]
図2に示す1塔2床式イオン交換樹脂装置5を備えた純水製造装置において、カチオン交換樹脂装置1及び弱アニオン交換樹脂装置3として下記のものを用いた。
カチオン交換樹脂装置
強カチオン交換樹脂:三菱化学株式会社製SK1B、
充填量:120L、
層高:1700mm
弱アニオン交換樹脂装置
弱アニオン交換樹脂:三菱化学株式会社製WA30、
充填量:100L、
層高:1400mm
RO膜装置としては、pH7におけるホウ素除去率が62%である日東電工株式会社製超低圧膜ES20を図4(a)に示す1本1段備えたものとし、駆動圧を0.65MPaとした。
原水として栃木県野木町の水道水を活性炭、フィルター処理したものを用いた。この原水を40L/minにて図2の通り通水し、RO膜装置から20L/minにて流出するRO膜透過水を1塔2床式イオン交換樹脂装置5に通水して純水を製造した。
カチオン交換樹脂装置1と弱アニオン交換樹脂装置とを24時間毎に再生処理し、6ヶ月間運転を行った。
通水開始直後と、6ヶ月経過時とにおける原水及び図2の各装置流出水の水質の測定結果を表1に示す。
Figure 2013180287
[比較例1]
実施例1において、弱アニオン交換樹脂装置3の代わりに次の弱アニオン交換樹脂と強アニオン交換樹脂の1塔2床型アニオン交換樹脂装置を用いた他は同一条件にて6ヶ月通水を行った。通水開始直後、及び6ヶ月経過時の水質を表2に示す。
弱アニオン交換樹脂:三菱化学株式会社製WA30、
充填量:80L、
層高:1100mm
強アニオン交換樹脂:三菱化学株式会社製SA12A、
充填量:50L、
層高:700mm
Figure 2013180287
表1と表2との対比から明らかな通り、運転開始直後は実施例1と比較例1との間に差は見られない。しかしながら、6ヶ月間運転を行った後では、比較例1においてアニオン交換樹脂装置のアニオン交換性能が低下するところから、実施例1の方が比較例1よりも水質が安定している。
[実施例2]
実施例1において、1塔2床式イオン交換樹脂装置5を省略し、図1のフロー構成とした。弱アニオン交換樹脂の充填量及び充填層高を80L,1100mmと若干少なくした。また、RO膜装置をRO膜を海水淡水化用RO膜(東レ株式会社製TM820K pH7におけるホウ素除去率80%)の2本直列1段の構成(図4(b)参照)とし、駆動圧を2MPaとした。これ以外は実施例1と同一条件にて原水を処理した。通水開始直後と6ヶ月経過時との水質測定結果を表3に示す。
Figure 2013180287
[比較例2]
実施例2において、弱アニオン交換樹脂の代わりに下記の強アニオン交換樹脂を用いた。また、RO膜装置として実施例1で用いた超低圧RO膜日東電工株式会社製ES20を実施例1と同じく1本1段設置し、駆動圧を実施例1と同じく0.65MPaとした。これ以外は実施例2と同一条件にて原水を処理した。通水開始直後と6ヶ月経過時との水質測定結果を表4に示す。
Figure 2013180287
表3,4の対比より明らかな通り、運転開始直後は比較例2の方が水質が優れているが、6ヶ月経過後では実施例2の方が水質が優れており、また水質も安定していた。
1 カチオン交換樹脂装置
2 脱炭酸装置
3 弱アニオン交換樹脂装置
4 RO膜装置
5 1塔2床式イオン交換樹脂装置

Claims (4)

  1. カチオン交換樹脂装置、脱炭酸装置、アニオン交換樹脂装置及びRO膜装置がこの順に設置された純水製造装置において、
    該アニオン交換樹脂装置のアニオン交換樹脂が弱アニオン交換樹脂のみであることを特徴とする純水製造装置。
  2. 請求項1において、前記RO膜装置の後段に1塔2床式イオン交換樹脂装置を有することを特徴とする純水製造装置。
  3. 請求項1又は2において、前記RO膜装置単独のホウ素除去率がpH7において70%以上であることを特徴とする純水製造装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記カチオン交換樹脂装置におけるカチオン交換樹脂が、強カチオン交換樹脂又は強カチオン交換樹脂と弱カチオン交換樹脂によって構成されていることを特徴とする純水製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10718576B2 (en) 2016-08-24 2020-07-21 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Ion exchanger
CN114249468A (zh) * 2020-09-25 2022-03-29 奥加诺株式会社 纯水制造装置和纯水制造方法

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