JP2013179442A - アナログフィードバック増幅器およびアナログフィードバック制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】不要な位相の変動を抑え、広帯域化を可能にし、高周波帯域で非線形ひずみ補償特性が劣化するのを防止する。
【解決手段】直交復調器17で直交復調された出力信号と入力端子1からの入力信号とが比較器3で比較されることで第一のフィードバックループを形成し、帯域設定および追従制御を行い、さらにその内側に、第二のフィードバックループを構成し、第二のフィードバックループを構成する振幅調整器21および遅延線路24により、群遅延要素の影響が出ないようにすることで、不要な位相の変動を抑え、広帯域化を可能にするとともに、フィードバックされる電力増幅器の非線形ひずみ成分をフィルタ67により、高周波帯域で遮断することにより高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止する。
【選択図】図1
【解決手段】直交復調器17で直交復調された出力信号と入力端子1からの入力信号とが比較器3で比較されることで第一のフィードバックループを形成し、帯域設定および追従制御を行い、さらにその内側に、第二のフィードバックループを構成し、第二のフィードバックループを構成する振幅調整器21および遅延線路24により、群遅延要素の影響が出ないようにすることで、不要な位相の変動を抑え、広帯域化を可能にするとともに、フィードバックされる電力増幅器の非線形ひずみ成分をフィルタ67により、高周波帯域で遮断することにより高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止する。
【選択図】図1
Description
この発明はアナログフィードバック増幅器およびアナログフィードバック制御方法に関し、特に、増幅器による群遅延要素の影響を抑え、広帯域化を可能にするとともに、高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止することを可能にするアナログフィードバック増幅器およびアナログフィードバック制御方法に関する。
従来のアナログフィードバック増幅器として、ベースバンド信号のI座標入力信号とフィードバック信号との差分を取るI系比較器と、ベースバンド信号のQ座標入力信号とフィードバック信号との差分を取るQ系比較器と、それらIQ系の比較器の出力信号を直交変調し、高周波信号を出力する直交変調器と、直交変調器の高周波出力信号を増幅する電力増幅器と、電力増幅器により増幅された高周波出力信号を減衰する減衰器と、減衰器により減衰された高周波出力信号を直交復調し、直交復調したベースバンド信号のI座標信号をI系比較器にフィードバック信号として出力し、直交復調したベースバンド信号のQ座標信号をQ系比較器にフィードバック信号として出力する直交復調器とを備えたものがある(例えば、下記非特許文献1参照)。
また、別の従来のアナログフィードバック増幅器として、極座標系を用いてアナログフィードバックを行い、帯域設定および追従制御を行うものがある(例えば、下記特許文献1参照)。
PETER B.KENINGTON著,「HIGH-LINEARITY RF AMPLIFIER DESIGN」,Artech House, Inc.,2000年,pp.164-169
特許文献1および非特許文献1に記載のような従来のアナログフィードバック増幅器は、以上のように構成されているので、フィードバックループの中に電力増幅器の群遅延要素が含まれているため、位相が変動し、広帯域化が困難になるという問題点があった。
また、広帯域化が困難なため、非線形ひずみ補償特性の広帯域化も困難になるという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、フィードバックループの中に群遅延要素があっても、不要な位相の変動を抑え、広帯域化を可能にするとともに、高周波帯域で非線形ひずみ補償特性が劣化するのを防止することが可能な、アナログフィードバック増幅器およびアナログフィードバック制御方法を得ることを目的とする。
この発明は、入力信号と第一のフィードバック信号との差分を取る第一の比較手段と、上記第一の比較手段の出力信号と第二のフィードバック信号との差分を取る第二の比較手段と、上記第二の比較手段の出力信号を増幅する電力増幅手段と、上記電力増幅手段の出力信号の振幅を調整する第一の振幅調整手段と、上記第二の比較手段の出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を上記第二のフィードバック信号として上記第二の比較手段に出力する第二の振幅調整手段と、上記第二の振幅調整手段の出力信号を遅延する遅延手段と、上記第一の振幅調整手段の出力信号と上記遅延手段の出力信号との差分を取り、該差分信号をフィルタを介して第一のフィードバック信号として上記第一の比較手段に出力する第三の比較手段とを備えたアナログフィードバック増幅器である。
この発明は、入力信号と第一のフィードバック信号との差分を取る第一の比較手段と、上記第一の比較手段の出力信号と第二のフィードバック信号との差分を取る第二の比較手段と、上記第二の比較手段の出力信号を増幅する電力増幅手段と、上記電力増幅手段の出力信号の振幅を調整する第一の振幅調整手段と、上記第二の比較手段の出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を上記第二のフィードバック信号として上記第二の比較手段に出力する第二の振幅調整手段と、上記第二の振幅調整手段の出力信号を遅延する遅延手段と、上記第一の振幅調整手段の出力信号と上記遅延手段の出力信号との差分を取り、該差分信号をフィルタを介して第一のフィードバック信号として上記第一の比較手段に出力する第三の比較手段とを備えたアナログフィードバック増幅器であるので、第一のフィードバックループの中に電力増幅手段による群遅延要素があっても、第二の振幅調整手段および遅延手段により振幅および遅延を調整することにより、群遅延要素の影響が出ないようにすることで、不要な位相の変動を抑え、広帯域化を可能にするアナログフィードバック増幅器を得ることができるとともに、高周波帯域でフィードバックされる非線形ひずみ成分を遮断することで高周波帯域で非線形ひずみ補償特性が劣化するのを防止するアナログフィードバック増幅器を得ることができる。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるアナログフィードバック増幅器を示す構成図である。
図において、1は入力端子で、ベースバンド信号のI座標入力信号が(外部から)入力される。
2は、入力端子1とは別のもう1つの入力端子で、ベースバンド信号のQ座標入力信号が(外部から)入力される。
図1はこの発明の実施の形態1によるアナログフィードバック増幅器を示す構成図である。
図において、1は入力端子で、ベースバンド信号のI座標入力信号が(外部から)入力される。
2は、入力端子1とは別のもう1つの入力端子で、ベースバンド信号のQ座標入力信号が(外部から)入力される。
比較器3は、入力端子1から入力されるベースバンド信号のI座標入力信号と、フィルタ67を介して後述する比較器25から入力されるフィードバック信号(第一のフィードバック信号)との差分を取る。
比較器4は、入力端子2から入力されるベースバンド信号のQ座標入力信号と、フィルタ68を介して後述する比較器30から入力されるフィードバック信号(第三のフィードバック信号)との差分を取る。
比較器5は、比較器3からの出力信号と後述する振幅調整器21から入力されるフィードバック信号(第二のフィードバック信号)との差分を取る。
比較器6は、比較器4からの出力信号と、後述する振幅調整器26から入力されるフィードバック信号(第四のフィードバック信号)との差分を取る。
比較器4は、入力端子2から入力されるベースバンド信号のQ座標入力信号と、フィルタ68を介して後述する比較器30から入力されるフィードバック信号(第三のフィードバック信号)との差分を取る。
比較器5は、比較器3からの出力信号と後述する振幅調整器21から入力されるフィードバック信号(第二のフィードバック信号)との差分を取る。
比較器6は、比較器4からの出力信号と、後述する振幅調整器26から入力されるフィードバック信号(第四のフィードバック信号)との差分を取る。
ループフィルタ7は、比較器5の出力信号のうちの低域周波数帯域のみ通過させる。
ループフィルタ8は、比較器6の出力信号のうちの低域周波数帯域のみ通過させる。
ループフィルタ8は、比較器6の出力信号のうちの低域周波数帯域のみ通過させる。
直交変調器9は、移相器10および乗算器11,12から構成され、発振器13から発振される高周波を、移相器10により、0°と90°に移相し、ループフィルタ7の出力信号と0°移相の高周波を乗算器11により乗算し、ループフィルタ8の出力信号と90°移相の高周波を乗算器12により乗算することにより、直交変調する。
電力増幅器14は、直交変調器9の高周波出力信号を増幅する。増幅された高周波出力信号は2つに分岐され、一方は、出力端子15を介して(外部に)出力される。
減衰器16は、電力増幅器14により増幅されて2つに分岐されたもう一方の高周波出力信号を減衰し、当該高周波出力信号の振幅を調整する。
直交復調器17は、移相器18および乗算器19,20から構成され、発振器13から発振される高周波を、移相器18により、0°と90°に移相し、減衰器16の出力信号と0°移相の高周波とを乗算器19により乗算し、減衰器16の出力信号と90°移相の高周波とを乗算器20により乗算することにより、直交復調する。このようにして、直交復調器17は、減衰器16により振幅が調整された高周波出力信号を直交復調し、ベースバンド信号のI座標信号を乗算器19から出力し、ベースバンド信号のQ座標信号を乗算器20から出力する。
振幅調整器21は、増幅器22および減衰器23から構成され、増幅器22により増幅または減衰器23より減衰を行って、ループフィルタ7の出力信号の振幅を調整し、振幅調整した信号をフィードバック信号(第二のフィードバック信号)として比較器5に出力する。
振幅調整器21から出力される振幅調整した信号は、遅延線路24にも入力される。遅延線路24は、振幅調整器21の出力信号を遅延させる。
なお、振幅調整器21による振幅調整および遅延線路24による遅延調整は、後述する比較器25により取られる差分が無くなるように設定される。
比較器25は、直交復調器17により直交復調されたI座標信号と遅延線路24の出力信号との差分を取り、差分信号をフィルタ67を介してフィードバック信号(第一のフィードバック信号)として比較器3に出力する。
振幅調整器26は、増幅器27および減衰器28から構成され、増幅器27により増幅または減衰器28より減衰を行って、ループフィルタ8の出力信号の振幅を調整し、振幅調整した信号をフィードバック信号(第四のフィードバック信号)として比較器6に出力する。
振幅調整器26から出力される振幅調整した信号は、遅延線路29にも入力される。遅延線路29は、振幅調整器26の出力信号を遅延させる。
なお、振幅調整器26による振幅調整および遅延線路29による遅延調整は、後述する比較器30により取られる差分が無くなるように設定される。
比較器30は、直交復調器17により直交復調されたQ座標信号と遅延線路29の出力信号との差分を取り、差分信号をフィルタ68を介してフィードバック信号(第三のフィードバック信号)として比較器4に出力する。
次に動作について説明する。
図1において、入力端子1から入力されるベースバンド信号のI座標入力信号は、比較器3,5およびループフィルタ7を介して直交変調器9に入力される。
また、入力端子2から入力されるベースバンド信号のQ座標入力信号は、比較器4,6およびループフィルタ8を介して直交変調器9に入力される。
ループフィルタ7を通過したI座標入力信号と、ループフィルタ8を通過したQ座標入力信号は、直交変調器9により直交変調され、さらに、電力増幅器14により増幅され、出力端子15より高周波出力信号として出力される。
電力増幅器14により増幅され、分岐された高周波出力信号は、減衰器16により減衰され、直交復調器17によりI座標信号とQ座標信号に直交復調される。
直交復調されたI座標信号は、比較器25およびフィルタ67を介して、比較器3により、入力端子1からのI座標入力信号と比較されるとともに、直交復調されたQ座標信号は、比較器30およびフィルタ68を介して、比較器4により、入力端子2からのQ座標入力信号と比較されることで、I座標系とQ座標系とでそれぞれ第一および第三のフィードバックループを形成し、帯域設定および追従制御を行う。
ここで、上記の従来技術においては、第一のフィードバックループの中に電力増幅器14の群遅延要素が含まれているため、位相が変動し、広帯域化が困難になるという問題点があったが、この発明においては、当該問題点は解決されている。以下に、この発明による当該問題点の解決手段について説明する。なお、説明を簡単にするため、IQ座標系のうちのI座標系についてのみ説明し、Q座標系についての説明は省略するが、Q座標系についても同様の説明となるので、Q座標系についてはI座標系の説明を参照されたい。
本実施の形態1では、比較器3の後段のループフィルタ7の出力から、振幅調整器21により、第一のフィードバックループの内側に、別の第二のフィードバックループを形成している。ループフィルタ7の出力は、振幅調整器21を介して、第二のフィードバック信号として、比較器5にフィードバックされている。
このようにして、第一のフィードバックループを構成している比較器25における2つの入力信号(遅延線路24の出力と直交復調器17の出力)の差分が無くなるように、第2のフィードバックループを構成している振幅調整器21の振幅および遅延線路24の遅延を設定することで、第一のフィードバックループの内側の電力増幅器14の群遅延要素が相殺され、第一のフィードバックループの外側に電力増幅器14の群遅延要素が出てくる。
このことは電力増幅器14の群遅延要素が第一のフィードバックループの外にあるのと等価に扱うことができる効果を有するものである。
なお、振幅調整器21を介して比較器5にフィードバックすることで、本来、第一のフィードバックループでフィードバックされる信号に代えて、群遅延要素の無い信号をフィードバックすることになる。
したがって、第二のフィードバックループを形成することにより、この実施の形態1では、第一のフィードバックループの中に電力増幅器14の群遅延要素があっても、この群遅延要素の影響が出ないようにすることができ、不要な位相の変動を抑え、広帯域化が可能となる。
以上のように、本実施の形態1によれば、アナログフィードバック増幅器が、入力端子1からの入力信号と第一のフィードバック信号との差分を取る第一の比較手段としての比較器3と、比較器3の出力信号と第二のフィードバック信号との差分を取る第二の比較手段としての比較器5と、比較器5の出力信号を増幅する電力増幅手段としての電力増幅器14と、電力増幅器14の出力信号の振幅を調整する第一の振幅調整手段としての減衰器16と、比較器5の出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を第二のフィードバック信号として比較器5に出力する第二の振幅調整手段としての振幅調整器21と、振幅調整器21の出力信号を遅延する遅延手段としての遅延線路24と、減衰器16の出力信号と遅延線路24の出力信号との差分を取り、該差分信号をフィルタ67を介して第一のフィードバック信号として比較器3に出力する第三の比較手段としての比較器25とを備えるようにしたので、直交復調器17で直交復調された出力信号と入力端子1からの入力信号とが比較器3で比較されることで第一のフィードバックループを形成し、帯域設定および追従制御を行い、さらにその内側に第二のフィードバックループを構成し、第二のフィードバックループを構成する振幅調整器21および遅延線路24により振幅および遅延を調整することにより、第一のフィードバックループの中に電力増幅器14による群遅延要素があっても、その影響が出ないようにすることで、不要な位相の変動を抑え、広帯域化を可能にすることができる。
また、第一のフィードバックループの比較器25では電力増幅器14の非線形ひずみ成分のみが通過しフィードバックされる。これにより、周波数が高くなると非線形ひずみ補償特性に劣化がみられるため、高周波帯域においてフィルタ67で第一のフィードバックループにある非線形ひずみ成分を遮断することで高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止することを可能にすることができる。
また、本実施の形態1によれば、アナログフィードバック増幅器が、ベースバンド信号のI座標入力信号と第一のフィードバック信号との差分を取る第一の比較手段としての比較器3と、比較器3の出力信号と第二のフィードバック信号との差分を取る第二の比較手段としての比較器5と、ベースバンド信号のQ座標入力信号と第三のフィードバック信号との差分を取る第三の比較手段としての比較器4と、比較器4の出力信号と第四のフィードバック信号との差分を取る第四の比較手段としての比較器6と、比較器5および比較器6の出力信号を直交変調し、高周波信号を出力する直交変調手段としての直交変調器9と、直交変調器9の高周波出力信号を増幅する電力増幅手段としての電力増幅器14と、電力増幅器14により増幅された高周波出力信号の振幅を調整する第一の振幅調整手段としての減衰器16と、減衰器16により調整された高周波出力信号を直交復調し、ベースバンド信号のI座標信号およびQ座標信号を出力する第一の直交復調手段としての直交復調器17と、比較器5の出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を第二のフィードバック信号として比較器5に出力する第二の振幅調整手段としての振幅調整器21と、振幅調整器21の出力信号を遅延する第一の遅延手段としての遅延線路24と、直交復調器17により直交復調されたI座標信号と遅延線路24の出力信号との差分を取り、該差分信号をフィルタ67を介して第一のフィードバック信号として比較器3に出力する第五の比較手段としての比較器25と、比較器6の出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を第四のフィードバック信号として比較器6に出力する第三の振幅調整手段としての振幅調整器26と、振幅調整器26の出力信号を遅延する第二の遅延手段としての遅延線路29と、直交復調器17により直交復調されたQ座標信号と遅延線路29の出力信号との差分を取り、該差分信号をフィルタ68を介して第三のフィードバック信号として比較器4に出力する第六の比較手段としての比較器30とを備えるようにしたので、比較器3により、入力端子1からのI座標入力信号と比較されるとともに、直交復調されたQ座標信号は、比較器30およびフィルタ68を介して、比較器4により、入力端子2からのQ座標入力信号と比較されることで、I座標系とQ座標系とでそれぞれ第一および第三のフィードバックループを形成し、帯域設定および追従制御を行い、さらにそれらの第一および第三のフィードバックループの内側に、第二および第四のフィードバックループを構成し、第二および第四のフィードバックループを構成する振幅調整器21,26および遅延線路24,29により振幅および遅延を調整することにより、第一および第三のフィードバックループの中の群遅延要素の影響が出ないようにすることで、不要な位相の変動を抑え、広帯域化を可能にすることができる。
また、第一および第三のフィードバックループの比較器25,30では電力増幅器14の非線形ひずみ成分のみは通過しフィードバックされる。
これにより周波数が高くなると非線形ひずみ補償特性に劣化がみられるため、高周波帯域においてフィルタ67,68で第一および第三のフィードバックループにある非線形ひずみ成分を遮断することで高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止することを可能にすることができる。
また、第一および第三のフィードバックループの比較器25,30では電力増幅器14の非線形ひずみ成分のみは通過しフィードバックされる。
これにより周波数が高くなると非線形ひずみ補償特性に劣化がみられるため、高周波帯域においてフィルタ67,68で第一および第三のフィードバックループにある非線形ひずみ成分を遮断することで高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止することを可能にすることができる。
なお、振幅調整器21,26は、振幅が1より大きいとき増幅器22,27のみで減衰器23,28を省略しても同等の効果を有し、振幅が1より小さいときは減衰器23,28のみで増幅器22,27を省略しても同等の効果を有し、振幅が1のときは振幅調整器21,26を省略しても同等の効果を有する。
また、減衰器16は、振幅が1のとき省略しても同等の効果を有する。
さらに、遅延線路24,29は、インダクタやキャパシタなどの集中定数回路および半導体などから構成される遅延回路を用いても同等の効果を有する。
さらに、ループフィルタ7,8は、低域周波数帯域で振幅を持っていても同等の効果を有する。
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2によるアナログフィードバック増幅器を示す構成図である。図1の構成と異なる点は、入力端子31と直交復調器32とが追加されている点である。図1と同一または相当する構成については、同一符号を付して示し、ここでは、その説明を省略する。
図2はこの発明の実施の形態2によるアナログフィードバック増幅器を示す構成図である。図1の構成と異なる点は、入力端子31と直交復調器32とが追加されている点である。図1と同一または相当する構成については、同一符号を付して示し、ここでは、その説明を省略する。
図2に示すように、直交復調器32は、移相器33および乗算器34,35から構成される。また、入力端子31には、高周波信号が入力される。
直交復調器32は、発振器13から発振される高周波が入力されるとともに、入力端子31から高周波入力信号が入力され、発振器13からの高周波を移相器33により0°と90°に移相し、入力端子31からの高周波入力信号と0°移相の高周波とを乗算器34により乗算し、入力端子31からの高周波入力信号と90°移相の高周波とを乗算器35により乗算することにより、直交復調する。
こうして、乗算器34から出力される直交復調したベースバンド信号のI座標入力信号が入力端子1に、乗算器35から出力される直交復調したベースバンド信号のQ座標入力信号が入力端子2に、それぞれ入力される。
その他の動作については、図1と同様なので、重複する説明を省略する。
直交復調器32は、発振器13から発振される高周波が入力されるとともに、入力端子31から高周波入力信号が入力され、発振器13からの高周波を移相器33により0°と90°に移相し、入力端子31からの高周波入力信号と0°移相の高周波とを乗算器34により乗算し、入力端子31からの高周波入力信号と90°移相の高周波とを乗算器35により乗算することにより、直交復調する。
こうして、乗算器34から出力される直交復調したベースバンド信号のI座標入力信号が入力端子1に、乗算器35から出力される直交復調したベースバンド信号のQ座標入力信号が入力端子2に、それぞれ入力される。
その他の動作については、図1と同様なので、重複する説明を省略する。
この実施の形態2によれば、入力端子31に入力される高周波入力信号を直交復調器32によりI座標入力信号とQ座標入力信号に直交復調し、I座標入力信号を入力端子1に、Q座標入力信号を入力端子2に、それぞれ出力する。
以上のように、実施の形態2においても、上記の実施の形態1と同様に、第一および第三のフィードバックループの内側に、第二および第四のフィードバックループを形成し、第二および第四のフィードバックループを構成している振幅調整器21,26および遅延線路24,29により振幅および遅延を調整することにより、第一および第三のフィードバックループの中の群遅延要素の影響が出ないようにすることで、不要な位相の変動を抑え、広帯域化を可能にすることができる。
また、実施の形態2においても、上記の実施の形態1と同様に、第一および第三のフィードバックループの比較器25,30では電力増幅器14の非線形ひずみ成分のみが通過しフィードバックされる。これにより周波数が高くなると非線形ひずみ補償特性に劣化がみられるため、高周波帯域においてフィルタ67,68で第一のフィードバックループにある非線形ひずみ成分を遮断することで高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止することを可能にすることができる。
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3によるアナログフィードバック増幅器を示す構成図である。図において、符号14,15,16,31が付された構成については、図1および図2に示す同一符号の構成と同一またはそれに相当するものである。
図3はこの発明の実施の形態3によるアナログフィードバック増幅器を示す構成図である。図において、符号14,15,16,31が付された構成については、図1および図2に示す同一符号の構成と同一またはそれに相当するものである。
図3において、41は移相器、42は可変利得増幅器、43,44は検波器、45,46,53,58,66は比較器、47,57,63,65はループフィルタ、48は振幅感度調整器、49,60は振幅調整器、50,61は増幅器、51,62は減衰器、52,64は遅延線路、54,55はリミッタ、56はミクサ、59は位相感度調整器、69はフィルタである。
図3に示すように、移相器41は、入力端子31からの高周波入力信号を移相する。
可変利得増幅器42は、移相器41の出力信号を可変利得増幅する。
電力増幅器14は、可変利得増幅器42の出力信号を増幅し、出力端子15より出力する。
なお、移相器41、可変利得増幅器42および電力増幅器14は、この順で直列接続されて、移相増幅手段を構成している。
可変利得増幅器42は、移相器41の出力信号を可変利得増幅する。
電力増幅器14は、可変利得増幅器42の出力信号を増幅し、出力端子15より出力する。
なお、移相器41、可変利得増幅器42および電力増幅器14は、この順で直列接続されて、移相増幅手段を構成している。
検波器43は、入力端子31からの高周波入力信号を検波する。
検波器44は、減衰器16により減衰された高周波出力信号を検波する。
比較器45は、検波器43の出力信号とフィルタ69を介して入力される後述の比較器53からのフィードバック信号(第一のフィードバック信号)との差分を取る。
比較器46は、比較器45の出力信号と後述する振幅調整器49からのフィードバック信号(第二のフィードバック信号)との差分を取る。
ループフィルタ47は、比較器46の出力信号のうちの低域周波数帯域のみ通過させる。
振幅感度調整器48は、ループフィルタ47の出力信号の変化率を調整することにより、可変利得増幅器42の振幅感度を調整する。
検波器44は、減衰器16により減衰された高周波出力信号を検波する。
比較器45は、検波器43の出力信号とフィルタ69を介して入力される後述の比較器53からのフィードバック信号(第一のフィードバック信号)との差分を取る。
比較器46は、比較器45の出力信号と後述する振幅調整器49からのフィードバック信号(第二のフィードバック信号)との差分を取る。
ループフィルタ47は、比較器46の出力信号のうちの低域周波数帯域のみ通過させる。
振幅感度調整器48は、ループフィルタ47の出力信号の変化率を調整することにより、可変利得増幅器42の振幅感度を調整する。
振幅調整器49は、増幅器50および減衰器51から構成され、増幅器50により増幅を行うか、あるいは、減衰器51により減衰を行うかにより、ループフィルタ47の出力信号の振幅を調整し、振幅調整した信号をフィードバック信号(第二のフィードバック信号)として比較器46に出力する。
遅延線路52は、振幅調整器49の出力信号を遅延する。
比較器53は、検波器44の出力信号と遅延線路52の出力信号との差分を取り、差分信号をフィードバック信号(第一のフィードバック信号)としてフィルタ69を介して比較器45に出力する。
遅延線路52は、振幅調整器49の出力信号を遅延する。
比較器53は、検波器44の出力信号と遅延線路52の出力信号との差分を取り、差分信号をフィードバック信号(第一のフィードバック信号)としてフィルタ69を介して比較器45に出力する。
リミッタ54は、入力端子31からの高周波入力信号をリミットする。
リミッタ55は、減衰器16により減衰された高周波出力信号をリミットする。
ミクサ56は、リミッタ54,55の出力信号の位相差を検出し、位相差を振幅に変換して出力する。
なお、リミッタ54,55およびミクサ56により位相差検出手段を構成する。
リミッタ55は、減衰器16により減衰された高周波出力信号をリミットする。
ミクサ56は、リミッタ54,55の出力信号の位相差を検出し、位相差を振幅に変換して出力する。
なお、リミッタ54,55およびミクサ56により位相差検出手段を構成する。
ループフィルタ57は、ミクサ56の出力信号のうちの低域周波数帯域のみ通過させる。
比較器58は、後述する比較器66からのフィードバック信号(第三のフィードバック信号)と後述する振幅調整器60からのフィードバック信号(第四のフィードバック信号)との差分を取る。
位相感度調整器59は、比較器58の出力信号の変化率を調整することにより、移相器41の位相感度を調整する。
比較器58は、後述する比較器66からのフィードバック信号(第三のフィードバック信号)と後述する振幅調整器60からのフィードバック信号(第四のフィードバック信号)との差分を取る。
位相感度調整器59は、比較器58の出力信号の変化率を調整することにより、移相器41の位相感度を調整する。
振幅調整器60は、増幅器61および減衰器62から構成され、増幅器61により増幅を行うか、あるいは、減衰器62により減衰を行うかにより、比較器58の出力信号の振幅を調整し、振幅調整した信号をフィードバック信号(第四のフィードバック信号)としてループフィルタ63を介して比較器58に出力する。
なお、ループフィルタ63は、フィードバック信号(第四のフィードバック信号)のうちの低域周波数帯域のみ通過させる。
遅延線路64は、振幅調整器60の出力信号を遅延する。
ループフィルタ65は、遅延出力信号のうちの低域周波数帯域のみ通過させる。
比較器66は、ループフィルタ57の出力信号とループフィルタ65の遅延出力信号との差分を取り、差分信号をフィードバック信号(第三のフィードバック信号)として比較器58に出力する。
なお、ループフィルタ63は、フィードバック信号(第四のフィードバック信号)のうちの低域周波数帯域のみ通過させる。
遅延線路64は、振幅調整器60の出力信号を遅延する。
ループフィルタ65は、遅延出力信号のうちの低域周波数帯域のみ通過させる。
比較器66は、ループフィルタ57の出力信号とループフィルタ65の遅延出力信号との差分を取り、差分信号をフィードバック信号(第三のフィードバック信号)として比較器58に出力する。
次に動作について説明する。
図において、入力端子31から入力される高周波入力信号は、移相器41により位相が調整され、さらに、可変利得増幅器42および電力増幅器14により増幅され、出力端子15より高周波出力信号として出力される。
図において、入力端子31から入力される高周波入力信号は、移相器41により位相が調整され、さらに、可変利得増幅器42および電力増幅器14により増幅され、出力端子15より高周波出力信号として出力される。
可変利得増幅器42による振幅制御に関しては、入力端子31からの高周波入力信号が検波器43により検波された信号が比較器45に入力されるとともに、電力増幅器14からの高周波出力信号が減衰器16を介して検波器44により検波された信号が比較器53およびフィルタ69を介して比較器45に入力され、比較器45によりそれらが比較される。
また、比較器46が、比較器45からの出力信号と、振幅調整器49からのフィードバック信号(第二のフィードバック信号)との差分をとり、該差分に応じた出力信号を出力する。比較器46による出力信号はループフィルタ47を介して振幅感度調整器48に出力され、それにより可変利得増幅器42の振幅が調整されることで、第一のフィードバックループを形成し、帯域設定および追従制御を行う。
また、比較器46が、比較器45からの出力信号と、振幅調整器49からのフィードバック信号(第二のフィードバック信号)との差分をとり、該差分に応じた出力信号を出力する。比較器46による出力信号はループフィルタ47を介して振幅感度調整器48に出力され、それにより可変利得増幅器42の振幅が調整されることで、第一のフィードバックループを形成し、帯域設定および追従制御を行う。
この実施の形態3では、比較器45の後段のループフィルタ47の出力から、振幅調整器49、遅延線路52および比較器53により、第一のフィードバックループの内側に別の第二のフィードバックループを形成している。
また、振幅調整器49を介して比較器46にフィードバックしている。
また、振幅調整器49を介して比較器46にフィードバックしている。
このとき、上述の第二のフィードバックループを形成し、比較器53における2つの入力信号の差分が無くなるように、振幅調整器49の振幅および遅延線路52の遅延を設定することで、第一のフィードバックループの内側の電力増幅器14の群遅延要素が相殺され、第一のフィードバックループの外側に電力増幅器14の群遅延要素が出てくる。
このことは電力増幅器14の群遅延要素が第一のフィードバックループの外にあるのと等価に扱うことができる効果を有するものである。
なお、振幅調整器49を介して比較器46にフィードバックすることで、本来、第一のフィードバックループでフィードバックされる信号に代えて、群遅延要素の無い信号をフィードバックすることになる。
なお、振幅調整器49を介して比較器46にフィードバックすることで、本来、第一のフィードバックループでフィードバックされる信号に代えて、群遅延要素の無い信号をフィードバックすることになる。
また、第一のフィードバックループの比較器53では電力増幅器14の非線形ひずみ成分のみは通過しフィードバックされる。
これにより周波数が高くなると非線形ひずみ補償特性に劣化がみられるため、高周波帯域においてフィルタ69で第一のフィードバックループにある非線形ひずみ成分を遮断する。
このことは高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止する効果を有するものである。
これにより周波数が高くなると非線形ひずみ補償特性に劣化がみられるため、高周波帯域においてフィルタ69で第一のフィードバックループにある非線形ひずみ成分を遮断する。
このことは高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止する効果を有するものである。
また、移相器41による位相制御に関しては、入力端子31からの高周波入力信号がリミッタ54によりリミットされた信号と、電力増幅器14からの高周波出力信号が減衰器16を介してリミッタ55によりリミットされた信号とが、ミクサ56において混合され、リミッタ54,55の出力信号の位相差に応じた振幅に変換して出力される。さらに、ミクサ56による出力信号がループフィルタ57、比較器66および比較器58を介して位相感度調整器59に出力され、移相器41の位相が調整されることで、第三のフィードバックループを形成し、帯域設定および追従制御を行う。
この実施の形態3では、ループフィルタ57の後段の比較器58の出力から、振幅調整器60、遅延線路64、ループフィルタ65および比較器66により、第三のフィードバックループの内側に別の第四のフィードバックループを形成している。
また、振幅調整器60およびループフィルタ63を介して比較器58にフィードバックしている。
また、振幅調整器60およびループフィルタ63を介して比較器58にフィードバックしている。
このとき、上述の第四のフィードバックループを形成し、比較器66における2つの入力信号の差分が無くなるように、振幅調整器60の振幅および遅延線路64の遅延を設定することで、第三のフィードバックループの内側の電力増幅器14の群遅延要素が相殺され、第三のフィードバックループの外側に電力増幅器14の群遅延要素が出てくる。
このことは電力増幅器14の群遅延要素が第三のフィードバックループの外にあるのと等価に扱うことができる効果を有するものである。
なお、振幅調整器60およびループフィルタ63を介して比較器58にフィードバックすることで、本来、第三のフィードバックループでフィードバックされる信号に代えて、群遅延要素の無い信号をフィードバックすることになる。
なお、振幅調整器60およびループフィルタ63を介して比較器58にフィードバックすることで、本来、第三のフィードバックループでフィードバックされる信号に代えて、群遅延要素の無い信号をフィードバックすることになる。
したがって、第二および第四のフィードバックループを形成することにより、この実施の形態3では、第一および第三のフィードバックループの中に電力増幅器14の群遅延要素があっても、この群遅延要素の影響が出ないようにすることができ、不要な位相の変動を抑え、広帯域化が可能となる。
この実施の形態3によれば、第一および第三のフィードバックループの中に電力増幅器14による群遅延要素があっても、振幅調整器49,60および遅延線路52,64により振幅および遅延を調整することにより、群遅延要素の影響が出ないようにすることで、不要な位相の変動を抑え、広帯域化を可能にすることができる。
また第一のフィードバックループの比較器53では電力増幅器14の非線形ひずみ成分のみが通過しフィードバックされる。
これにより周波数が高くなると非線形ひずみ補償特性に劣化がみられるため、高周波帯域においてフィルタ69で第一のフィードバックループにある非線形ひずみ成分を遮断することで高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止することを可能にすることができる。
これにより周波数が高くなると非線形ひずみ補償特性に劣化がみられるため、高周波帯域においてフィルタ69で第一のフィードバックループにある非線形ひずみ成分を遮断することで高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止することを可能にすることができる。
なお、リミッタ54,55およびミクサ56により、高周波入力信号と高周波出力信号との位相差を検出したが、他の構成であっても同等の効果を有する。
また、振幅調整器49,60は、振幅が1より大きいとき増幅器50,61のみで減衰器51,62を省略しても同等の効果を有し、振幅が1より小さいときは減衰器51,62のみで増幅器50,61を省略しても同等の効果を有し、振幅が1のときは振幅調整器49,60を省略しても同等の効果を有する。
また、減衰器16は、振幅が1のとき省略しても同等の効果を有する。
さらに、遅延線路52,64は、インダクタやキャパシタなどの集中定数回路および半導体などから構成される遅延回路を用いても同等の効果を有する。
さらに、上記実施の形態3では、移相器41の後段に可変利得増幅器42を配置したが接続順序を逆にしても同等の効果を有する。すなわち、可変利得増幅器42の後段に移相器41を接続するようにしてもよい。従って、可変利得増幅器42、移相器41、電力増幅器14の順に直列接続して移相増幅手段を構成するようにしてもよい。
さらに、ループフィルタ47,57,63,65は低域周波数帯域で振幅を持っていても同等の効果を有する。
以上のように、実施の形態3によれば、アナログフィードバック増幅器が、入力信号が入力され、当該入力信号を移相する移相手段としての移相器41と、当該入力信号を可変利得増幅する可変利得増幅手段としての可変利得増幅器42と、当該入力信号を増幅する電力増幅手段としての電力増幅器14とを有する移相増幅手段(41,42,14)と、移相増幅手段(41,42,14)に入力された上記入力信号と第一のフィードバック信号との差分を取る第一の比較手段としての比較器45と、比較器45の出力信号と第二のフィードバック信号との差分を取り、該差分信号に応じた出力信号により可変利得増幅器42の利得を可変する第二の比較手段としての比較器46と、移相増幅手段(41,42,14)の出力信号の振幅を調整する第一の振幅調整手段としての減衰器16と、比較器46の出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を第二のフィードバック信号として比較器46に出力する第二の振幅調整手段としての振幅調整器49と、振幅調整器49の出力信号を遅延して第一の遅延出力信号を出力する第一の遅延手段としての遅延線路52と、減衰器16の出力信号と遅延線路52の第一の遅延出力信号との差分を取り、該差分信号をフィルタ69を介して第一のフィードバック信号として比較器45に出力する第三の比較手段としての比較器53と、移相増幅手段(41,42,14)に入力された上記入力信号と減衰器16の出力信号との位相差を振幅に変換して出力する位相差検出手段(54,55,56)と、位相差検出手段(54,55,56)の出力信号と後述する遅延線路64からの第二の遅延出力信号との差分を取り、該差分信号を第三のフィードバック信号として出力する第四の比較手段としての比較器66と、比較器66からの第三のフィードバック信号と第四のフィードバック信号との差分を取り、該差分信号に応じた出力信号により移相器41の移相量を制御する第五の比較手段としての比較器58と、比較器58の出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を第四のフィードバック信号として比較器58に出力する第三の振幅調整手段としての振幅調整器60と、振幅調整器60の出力信号を遅延して第二の遅延出力信号を生成し、比較器66に出力する第二の遅延手段としての遅延線路64とを備えるようにしたので、第一および第三のフィードバックループの内側に、第二および第四のフィードバックループを構成し、第二および第四のフィードバックループを構成する振幅調整器49,60および遅延線路52,64により振幅および遅延を調整することにより、第一および第三のフィードバックループの中の群遅延要素の影響が出ないようにすることで、不要な位相の変動を抑え、広帯域化を可能にすることができる。
また、第一のフィードバックループの比較器53では電力増幅器14の非線形ひずみ成分のみが通過しフィードバックされる。
これにより周波数が高くなると非線形ひずみ補償特性に劣化がみられるため、高周波帯域においてフィルタ69で第一のフィードバックループにある非線形ひずみ成分を遮断することで高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止することを可能にすることができる。
また、第一のフィードバックループの比較器53では電力増幅器14の非線形ひずみ成分のみが通過しフィードバックされる。
これにより周波数が高くなると非線形ひずみ補償特性に劣化がみられるため、高周波帯域においてフィルタ69で第一のフィードバックループにある非線形ひずみ成分を遮断することで高周波帯域での非線形ひずみ補償特性の劣化を防止することを可能にすることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係るアナログフィードバック増幅器は、フィードバックループの中に電力増幅器による群遅延要素があっても、振幅調整器および遅延線路により振幅および遅延を調整することにより、群遅延要素の影響が出ないように構成するとともに、フィードバックされる電力増幅器の非線形ひずみ成分を高周波帯域で遮断することにより、高周波帯域での非線形ひずみ補償特性が劣化しないように構成したので、不要な位相の変動を抑え、広帯域化が要求されるとともに広帯域までの非線形ひずみ補償を要求される増幅器に用いるのに適している。
1,2,31 入力端子、3〜6,25,30,45,46,53,58,66 比較器、7,8,47,57,63,65 ループフィルタ、9 直交変調器、10,18,33,41 移相器、11,12,19,20,34,35 乗算器、13 発振器、14 電力増幅器、15 出力端子、16 減衰器、17,32 直交復調器、21,26,49,60 振幅調整器、22,27,50,61 増幅器、23,28,51,62 減衰器、24,29,52,64 遅延線路、42 可変利得増幅器、43,44 検波器、48 振幅感度調整器、54,55 リミッタ、56 ミクサ、59 位相感度調整器、67,68,69 フィルタ。
Claims (8)
- 入力信号と第一のフィードバック信号との差分を取る第一の比較手段と、
上記第一の比較手段の出力信号と第二のフィードバック信号との差分を取る第二の比較手段と、
上記第二の比較手段の出力信号を増幅する電力増幅手段と、
上記電力増幅手段の出力信号の振幅を調整する第一の振幅調整手段と、
上記第二の比較手段の出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を上記第二のフィードバック信号として上記第二の比較手段に出力する第二の振幅調整手段と、
上記第二の振幅調整手段の出力信号を遅延する遅延手段と、
上記第一の振幅調整手段の出力信号と上記遅延手段の出力信号との差分を取り、該差分信号をフィルタを介して第一のフィードバック信号として上記第一の比較手段に出力する第三の比較手段と
を備えたアナログフィードバック増幅器。 - 第二の振幅調整手段による振幅調整および遅延手段による遅延調整は、
第三の比較手段により取られる差分が無くなるように設定されることを特徴とする請求項1に記載のアナログフィードバック増幅器。 - ベースバンド信号のI座標入力信号と第一のフィードバック信号との差分を取る第一の比較手段と、
上記第一の比較手段の出力信号と第二のフィードバック信号との差分を取る第二の比較手段と、
ベースバンド信号のQ座標入力信号と第三のフィードバック信号との差分を取る第三の比較手段と、
上記第三の比較手段の出力信号と第四のフィードバック信号との差分を取る第四の比較手段と、
上記第二の比較手段および第四の比較手段の出力信号を直交変調し、高周波信号を出力する直交変調手段と、
上記直交変調手段の高周波出力信号を増幅する電力増幅手段と、
上記電力増幅手段により増幅された高周波出力信号の振幅を調整する第一の振幅調整手段と、
上記第一の振幅調整手段により調整された高周波出力信号を直交復調し、ベースバンド信号のI座標信号およびQ座標信号を出力する第一の直交復調手段と、
上記第二の比較手段の出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を上記第二のフィードバック信号として上記第二の比較手段に出力する第二の振幅調整手段と、
上記第二の振幅調整手段の出力信号を遅延する第一の遅延手段と、
上記第一の直交復調手段により直交復調されたI座標信号と上記第一の遅延手段の出力信号との差分を取り、該差分信号をフィルタを介して第一のフィードバック信号として上記第一の比較手段に出力する第五の比較手段と、
上記第四の比較手段の出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を上記第四のフィードバック信号として上記第四の比較手段に出力する第三の振幅調整手段と、
上記第三の振幅調整手段の出力信号を遅延する第二の遅延手段と、
上記第一の直交復調手段により直交復調されたQ座標信号と上記第二の遅延手段の出力信号との差分を取り、該差分信号をフィルタを介して第三のフィードバック信号として上記第三の比較手段に出力する第六の比較手段と
を備えたアナログフィードバック増幅器。 - 第二の振幅調整手段による振幅調整および第一の遅延手段による遅延調整は、
第五の比較手段により取られる差分が無くなるように設定され、
第三の振幅調整手段による振幅調整および第二の遅延手段による遅延調整は、
第六の比較手段により取られる差分が無くなるように設定されることを特徴とする請求項3に記載のアナログフィードバック増幅器。 - 高周波入力信号を直交復調し、ベースバンド信号のI座標信号を第一の比較手段に出力すると共に、ベースバンド信号のQ座標信号を第三の比較手段に出力する第二の直交復調手段を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載のアナログフィードバック増幅器。
- 入力信号が入力され、上記入力信号を移相する移相手段と、上記入力信号を可変利得増幅する可変利得増幅手段と、上記入力信号を増幅する電力増幅手段とを有する移相増幅手段と、
上記移相増幅手段に入力された上記入力信号と第一のフィードバック信号との差分を取る第一の比較手段と、
上記第一の比較手段の出力信号と第二のフィードバック信号との差分を取り、該差分信号に応じた出力信号により上記可変利得増幅手段の利得を可変する第二の比較手段と、
上記移相増幅手段の出力信号の振幅を調整する第一の振幅調整手段と、
上記第二の比較手段の出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を上記第二のフィードバック信号として上記第二の比較手段に出力する第二の振幅調整手段と、
上記第二の振幅調整手段の出力信号を遅延し、第一の遅延出力信号を出力する第一の遅延手段と、
上記第一の振幅調整手段の出力信号と上記第一の遅延手段の第一の遅延出力信号との差分を取り、該差分信号をフィルタを介して第一のフィードバック信号として上記第一の比較手段に出力する第三の比較手段と、
上記移相増幅手段に入力された上記入力信号と上記第一の振幅調整手段の出力信号との位相差を振幅に変換して出力する位相差検出手段と、
上記位相差検出手段の出力信号と第二の遅延出力信号との差分を取り、該差分信号を第三のフィードバック信号として出力する第四の比較手段と、
上記第四の比較手段からの上記第三のフィードバック信号と第四のフィードバック信号との差分を取り、該差分信号に応じた出力信号により上記移相手段の移相量を制御する第五の比較手段と、
上記第五の比較手段の出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を上記第四のフィードバック信号として上記第五の比較手段に出力する第三の振幅調整手段と、
上記第三の振幅調整手段の出力信号を遅延して上記第二の遅延出力信号を生成し、上記第四の比較手段に出力する第二の遅延手段と
を備えたアナログフィードバック増幅器。 - 第二の振幅調整手段による振幅調整および第一の遅延手段による遅延調整は、
第三の比較手段により取られる差分が無くなるように設定され、
第三の振幅調整手段による振幅調整および第二の遅延手段による遅延調整は、
第四の比較手段により取られる差分が無くなるように設定されることを特徴とする請求項6に記載のアナログフィードバック増幅器。 - 入力信号と第一のフィードバック信号との差分を取る第一の比較ステップと、
上記第一の比較ステップの出力信号と第二のフィードバック信号との差分を取る第二の比較ステップと、
上記第二の比較ステップの出力信号を増幅する電力増幅ステップと、
上記電力増幅ステップの出力信号の振幅を調整する第一の振幅調整ステップと、
上記第二の比較ステップの出力信号の振幅を調整し、該振幅調整した信号を上記第二のフィードバック信号として出力する第二の振幅調整ステップと、
上記第二の振幅調整ステップの出力信号を遅延する遅延ステップと、
上記第一の振幅調整ステップの出力信号と上記遅延ステップの出力信号との差分を取り、該差分信号をフィルタを介して上記第一のフィードバック信号として出力する第三の比較ステップと
を備えたアナログフィードバック制御方法。
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