JP2013178957A - 導体接続構造、および超電導機器の端末構造 - Google Patents

導体接続構造、および超電導機器の端末構造 Download PDF

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Abstract

【課題】超電導導体と常電導導体との境界部における電流の集中を緩和することができる導体接続構造を提供する。
【解決手段】導体接続構造1Aは、超電導導体2Aと常電導導体3Aとが接続されてなる。導体接続構造1Aはさらに、超電導導体2Aにおける常電導導体3Aに対向する面に電気的に接続され、当該超電導導体2Aに流れる電流を分流する所定長さの分流用超電導部材4Aを備える。分流用超電導部材4Aにおける常電導導体4Aとの接続端αは、超電導導体2Aにおける常電導導体4Aとの接続端γから突出せずに離隔している。
【選択図】図1

Description

本発明は、超電導導体と常電導導体とが接続されてなる導体接続構造、およびこの導体接続構造を適用した超電導機器の端末構造に関するものである。
超電導導体は、常電導導体と接続されて利用される。その超電導導体と常電導導体との導体接続構造の代表例として、超電導ケーブルなどの超電導機器と、その超電導機器に備わる超電導導体の端末に接続される常電導導体と、を備える超電導機器の端末構造が挙げられる(例えば、特許文献1を参照)。以下、超電導ケーブルを例にして超電導機器の端末構造を説明する。
超電導ケーブルの代表的な構成を図6に示す。図6に示す超電導ケーブル100は、ケーブルコア10を断熱管20内に収納した構造を備える。断熱管20は、内管21と外管22とからなる二重管構造のコルゲート管であり、両管21、22の間にはスーパーインシュレーションなどの断熱材23が配されている。また、断熱管20のうち外管22の外周には防食層24が形成されている。
ケーブルコア10は、中心から順にフォーマ11、超電導導体層12、電気絶縁層13、ケーブル遮蔽層14、保護層15を備える。フォーマ11は、超電導導体層12を保形する断面略円形の部材である。超電導導体層12は、フォーマ11の外周に超電導線材を螺旋状に単層あるいは多層に巻回することで形成されている。電気絶縁層13は、超電導導体層12の外周に絶縁性材料を巻回して形成されている。ケーブル遮蔽層14は、電気絶縁層13の外周に、超電導導体層12と同様の超電導線材を螺旋状に巻回して形成されており、ケーブル100の外部への磁界の漏洩を防止する。また、保護層15は、保護層15より内側の層が断熱管20の内管21に接触することを防止する層で、クラフト紙や布などにより形成されている。
図7(A)は、上述した超電導ケーブルの端末構造201における超電導導体と常電導導体との接続箇所近傍の状態を部分的に示す概略半断面図である。当該端末構造201は、筒状の常電導導体30の挿入穴に超電導ケーブル100の端部を挿入し、両者を半田付けするなどして構成される。なお、図7(A)では、超電導ケーブル100として、フォーマ11と超電導導体層12と電気絶縁層13のみを図示し、超電導導体層12は複数の超電導線材を巻回してなる層状の超電導導体121,123の二層構造であって、両超電導導体121,123の間に層間絶縁層122を備える構成を例示している。
特開2009−171743号公報
近年、超電導導体を構成する超電導線材の研究が盛んに行なわれており、各超電導線材に流れる電流密度が向上している。その電流密度の増大に伴い、次に示すような不具合が生じることが懸念されている。
図7(B)は、図7(A)の点線で囲った部分の拡大図であり、図中の白抜き矢印は電流の流れ、矢印の大きさは電流密度の大小を示す。この図の白抜き矢印に示すように、超電導導体121から常電導導体30に向かって電流が流れる場合、超電導導体121の端部に電流が集中し易く、その電流が集中した箇所で常電導導体30の発熱量が大きくなり易い。特に、超電導導体121に流通させる電流の電流密度が高くなると、それに応じて常電導導体30の発熱量も大きくなる。そうなると、超電導導体121の温度が上がって、超電導導体121の臨界電流値が低下する、即ち、超電導ケーブルの送電容量が低下する恐れがある。なお、常電導導体30から超電導導体121に向かって電流が流れる場合、図7(B)の矢印の向きが変わるだけで、両者30,121の境界部において電流の局所的な集中が生じることに変わりはない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、超電導導体と常電導導体との境界部における電流の集中を緩和することができる導体接続構造を提供することにある。また、本発明の別の目的は、本発明導体接続構造を適用した超電導機器の端末構造を提供することにある。
本発明導体接続構造は、超電導導体と常電導導体の端部同士をオーバーラップさせて接続した導体接続構造であって、超電導導体における常電導導体に対向する面に電気的に接続され、当該超電導導体に流れる電流を分流する所定長さの分流用超電導部材を備える。この本発明導体接続構造は、分流用超電導部材における常電導導体との接続端αが、超電導導体における常電導導体との接続端γから突出せずに離隔していることを特徴とする。
上記本発明の構成によれば、従来構成よりも超電導導体と常電導導体との境界部における電流の集中を緩和できる。それは、超電導導体から常電導導体に向かって電流が流れる場合を例にすれば、超電導導体を流れる電流の一部を分流用超電導部材に分流させ、超電導導体および分流用超電導部材から常電導導体に電流を分散させて流すことができるからである。分流用超電導部材から常電導導体に乗り移る電流の密度が最も高くなる分流用超電導部材の接続端αと、超電導導体から常電導導体に乗り移る電流の密度が最も高くなる超電導導体の接続端γとが離隔されていることも、電流の集中を緩和できる重要な要因である。ここで、常電導導体から超電導導体に向かって電流が流れる場合、常電導導体から超電導導体および分流用超電導部材に電流を分散させて流すことができる。いずれにせよ、超電導導体と常電導導体との境界部における電流の集中を緩和することができる。
本発明導体接続構造の一形態として、超電導導体と常電導導体との長手方向の接触長さ、および分流用超電導部材と常電導導体との長手方向の接触長さの合計をXとし、超電導導体の接続端γから分流用超電導部材の端部βまでの長さをYとしたとき、Y>Xである形態を挙げることができる。ここで、分流用超電導部材の端部βとは、分流用超電導部材の両端部のうち、常電導導体との接続端αとは反対側の端部のことである。
上記構成とすることで、超電導導体と分流用超電導部材との接触長を十分に確保することができるため、超電導導体に流れる電流を十分に分流用超電導部材に分流させることができる。その結果、上記境界部における電流の集中を効果的に緩和できる。
本発明導体接続構造の一形態として、基準長さAに対し、超電導導体と常電導導体との長手方向の接触長さL1、および分流用超電導部材と常電導導体との長手方向の接触長さL2は、L1+L2≧Aを満たす形態を挙げることができる。より好ましくは、さらに、L1≧A、およびL2≧Aの少なくとも一方を満たす形態である。ここで、基準長さAとは、分流用超電導部材を有さない通常の導体接続構造において、超電導導体と常電導導体の寸法、並びに導体接続構造近傍の空間的制約から決定される超電導導体と常電導導体との長手方向の接触長さのことである。具体的には、基準長さAは、25mm以上である。
上記構成とすることで、より確実に分流用超電導部材に電流を分流させることができ、上記境界部における電流の集中を緩和することができる。
本発明導体接続構造の一形態として、超電導導体が層状に複数積層され、かつ各超電導導体の間に層間絶縁層を備える形態を挙げることができる。このような構成を備える超電導機器として代表的には、超電導ケーブルを挙げることができる。
複数層の超電導導体を備える本発明導体接続構造において、超電導導体が複数の超電導線材からなり、各超電導線材に対して分流用超電導部材が個別に接続されている構成とすることができる。
上記構成の具体例として、例えば、実施形態2の図4に示すように、螺旋状に巻回された超電導線材2Ba,2Bb,2Bc…のそれぞれに対して分流用超電導部材4Bを個別に取り付ける構成を挙げることができる。この構成によれば、各超電導線材から分流用超電導部材に確実に電流を分流させることができる。
複数層の超電導導体を備える本発明導体接続構造において、超電導導体は複数の超電導線材からなり、その層状の超電導導体全体に対して分流用超電導部材が接続されている構成とすることができる。
上記構成の具体例としては、例えば、実施形態2の図5に示すように、複数の超電導線材4Ba,4Bb,4Bc…をブラインド状に束ねた分流用超電導部材4Bを、螺旋状に巻回された超電導線材2Ba,2Bb,2Bc…からなる層状の超電導導体2Bに巻き付ける構成を挙げることができる。この構成によれば、超電導導体2B全体に容易に分流用超電導部材4Bを接続することができる。
本発明超電導機器の端末構造は、超電導導体を備える超電導機器と、この超電導導体の端末に接続される常電導導体と、を備える超電導機器の端末構造であって、当該超電導導体と常電導導体との接続に、本発明導体接続構造を適用したことを特徴とする。
上記構成によれば、超電導機器に備わる超電導導体と、この超電導導体と電流の遣り取りをする常電導導体と、の境界部における電流の集中を緩和でき、常電導導体の発熱量を低下させることができる。
本発明導体接続構造は、超電導導体と常電導導体との境界部における電流の集中を緩和することができる。
実施形態1に記載される超電導導体と常電導導体との導体接続構造の概略図である。 (A)は、分流用超電導部材を有さない通常の導体接続構造の概略図、(B)〜(D)は、(A)で規定される基準長さAに基づいて超電導導体と常電導導体との接触長、および分流用超電導部材と常電導導体との接触長を変化させた導体接続構造の概略図である。 実施形態1に記載される導体接続構造を適用した超電導ケーブルの端末構造における超電導導体と常電導導体との接続箇所近傍の状態を部分的に示す概略半断面図である。 複数の超電導線材からなる超電導導体の各超電導線材に対して分流用超電導部材を接続する構成を説明する説明図である。 複数の超電導線材からなる超電導導体全体に対して分流用超電導部材を接続する構成を説明する説明図である。 超電導ケーブルのカットモデルの概略斜視図である。 (A)は、従来の超電導ケーブルの端末構造における超電導導体と常電導導体との接続箇所近傍の状態を部分的に示す概略半断面図、(B)は(A)の点線で囲った部分の拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。各実施形態で共通の構成がある場合、その構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。また、図中に示される白抜き矢印は電流の流れを示し、その矢印の大きさは電流密度の概略的な大小を示す。
<実施形態1>
図1に示す実施形態1の導体接続構造1Aは、超電導導体2Aと常電導導体3Aとを接続することで形成される。この導体接続構造1Aはさらに、超電導導体2Aに流れる電流を分流する分流用超電導部材4Aを備える。これらの部材2A,3A,4A間は、半田などの適宜な手段で接続されている。
分流用超電導部材4Aは、超電導導体2Aにおける常電導導体3A側の面(紙面上側の面)に設けられている。この分流用超電導部材4Aの常電導導体3Aとの接続端α(即ち、紙面左側端部)は、超電導導体2Aの常電導導体3Aとの接続端γよりも超電導側(即ち、紙面右側)に位置している。つまり、両部材4A,2Aの接続端α,γは、長手方向に離隔されている。
また、上記分流用超電導部材4Aと超電導導体2Aとの長手方向の接触長さは、長ければ長い方が好ましい。具体的には、超電導導体2Aと常電導導体3Aとの長手方向の接触長さ、および分流用超電導部材4Aと常電導導体3Aとの長手方向の接触長さの合計をXとし、超電導導体2Aの常電導導体3Aとの接続端αから分流用超電導部材4Aの端部βまでの長さをYとしたとき、Y>Xとすることが好ましい。
上記構成によれば、例えば紙面右方向から電流が超電導導体2Aを流れてきたと仮定した場合、その電流を、分流用超電導部材4Aに分流させることができる。その結果、電流が分流する位置から紙面左側で、超電導導体2Aと分流用超電導部材4Aにおける電流密度が、超電導導体2Aにもともと流れていた電流の電流密度よりも大幅に小さくなる。加えて、超電導導体2Aの接続端γと、分流用超電導部材4Aの接続端αとが、互いに離隔しているため、電流を分散させて常電導導体3Aに乗り移らせることができ、その結果として超電導導体2Aと常電導導体3Aとの境界部における電流の集中を緩和することができる。
なお、図1に示す実施形態1の構成において、分流用超電導部材4Aの端部βは、常電導導体3Aの端面と面一であっても良い(即ち、X=Y)。この構成であっても、超電導導体2Aから分流用超電導部材4Aに電流を分流させることができる。
<変形実施形態>
図1に示す常電導導体3Aにおける電流の集中を緩和するには、超電導導体2Aと常電導導体3Aとの接触長さ(以下、L1とする)、および分流用超電導部材4Aと常電導導体3Aとの接触長さ(以下、L2)の合計長さ(即ち、上述した長さX)を長くすることが好ましい。以下、L1+L2(=X)の好ましい値について図2を参照して説明する。
図2(A)は、従来の導体接続構造、即ち、分流用超電導部材を有さない導体接続構造の概略図である。この場合の超電導導体2Aと常電導導体3Aとの接触長さを、上記L1+L2の好ましい値を決定する上での基準長さAとする。この基準長さAは、超電導導体2Aと常電導導体3Aの寸法、並びに導体接続構造近傍の空間的制約から決定されるものである。例えば、基準長さAは25mm以上とすることが挙げられる。この数値は、本出願人が蓄積した過去のデータに基づくものであり、超電導導体2Aと常電導導体3Aとの接続作業のし易さ、両者2A,3Aの接触安定性などを考慮したものである。
上記基準長さAを踏まえて、図2(B)に示すように、L1+L2≧Aを満たすように各部材2A,3A,4Aの接触長さを規定すると良い。L1+L2≧Aを満たすことに加えて、L2≧A(図2(C)参照)、あるいはL1≧A(図2(D)参照)を満たすように各部材2A,3A,4Aの接触長さを規定することがより好ましい。もちろん、設置空間に余裕があるのであれば、L1≧A、およびL2≧Aの両方を満たすように、各部材2A,3A,4Aの接触長さを規定することが好ましい。
<実施形態2>
実施形態2では、超電導ケーブルの端末構造に、実施形態1の導体接続構造を適用した例を図3〜5に基づいて説明する。
図3は、超電導ケーブルの端末構造における超電導導体と常電導導体との接続箇所近傍の状態を部分的に示す概略半断面図である。図3の超電導ケーブルの端末構造200に用いる超電導ケーブル100の基本構成は、図6に示す超電導ケーブル100と同じである。但し、図3では、ケーブルコア10の構成として、フォーマ11と超電導導体層12と電気絶縁層13のみを示す。また、超電導導体層12は2層の超電導導体2B,2Bと、それら超電導導体2B,2Bの間に配置される層間絶縁層5とからなる構成とした。もちろん、超電導導体は3層以上あっても良い。
本例における常電導導体3Bは、その内部に超電導ケーブル100の各構成を収納する挿入穴を有する棒状の導電部材とした。ここで、図面上、常電導導体3Bは一つの部材として示すが、これに限定されるわけではなく、複数の部材から構成されていても良い。例えば、常電導導体は、挿入穴を有する棒状部材と、この筒状部材の挿入穴に超電導ケーブルの各構成を接続する半田と、を備える構成とすることができる。
上述した超電導ケーブル100と常電導導体3Bとを接続することで構成される超電導ケーブルの端末構造200では、内層側から順に超電導導体層12の構成部材2B、4B、2B、4Bの端部が階段状に段剥ぎされている。そして、その段剥ぎされた超電導導体層12の超電導導体2B,2Bのそれぞれに分流用超電導部材4B,4Bが接続されている。超電導導体層12の長手方向における各超電導導体2B,2Bに対する分流用超電導部材4B,4Bの接続位置は、実施形態1の構成と同様である。具体的には、各超電導導体2B,2Bに対して、Y>Xとなるように、超電導導体2Bに分流用超電導部材4Bを接続している(X=部材2Bと部材3Bとの接触長さ+部材4Bと部材3Bとの接触長さ、Y=部材2Bの紙面左側にある接続端〜部材4Bの紙面右側端部)。
超電導導体2Bに対する分流用超電導部材4Bの接続の仕方として、次の2つを挙げることができる。まず1つ目は、図4に示すように、超電導導体2Bを構成する超電導線材2Ba,2Bb,2Bc…のそれぞれに対して分流用超電導部材4Bを個別に接続する構成である。その場合、超電導線材2Ba,2Bb,2Bc…が螺旋状に巻回されているので、その螺旋の方向に沿って分流用超電導体4Bを超電導線材2Ba,2Bb,2Bc…に接続する。そうすることで、各超電導線材2Ba,2Bb,2Bc…から分流用超電導部材4Bに確実に電流を分流させることができる。
次に、2つ目の接続の仕方として、図5に示すように、超電導導体2Bを構成する超電導線材2Ba,2Bb,2Bc…を区別することなく一体物として扱い、超電導導体2B全体に対して分流用超電導部材4Bを接続する構成である。その場合、例えば、図5に示すように、複数の超電導線材4Ba,4Bb,4Bc…を平行に並列し、その複数の超電導線材の並列状態を同線材に交差(ここでは直交)する連結部材で保持したブラインド状の分流用超電導部材4Bを用意し、そのブラインド状の分流用超電導部材4Bを導体層2Bに巻き付けることで、超電導導体2Bに分流用超電導部材4Bを接続すると良い。この場合、超電導線材4Ba,4Bb,4Bc…の長手方向と、超電導線材2Ba,2Bb,2Bc…の螺旋の方向とが交差しているため、互いの超電導線材は一対一の関係になっていない(例えば、超電導線材4Baは、超電導線材2Ba,2Bb,2Bcに接続される)。超電導線材4Ba,4Bb,4Bc…は超電導ケーブルの軸方向に沿って縦添えされているのに対し、超電導線材2Ba,2Bb,2Bc…はその軸方向に対して螺旋状に巻回されているからである。この構成によれば、超電導導体を構成する超電導導体2Bに容易に分流用超電導部材4Bを接続することができる。
図4あるいは図5に例示したように超電導導体2Bに分流用超電導部材4Bを接続した超電導ケーブルの端末構造200では、図3に示すように、超電導導体2B,2Bの間に形成される層間絶縁層5が、分流用超電導部材4Bが接続される部分、より具体的には外層側の超電導導体2Bの端部にまで延長して形成されている。そうすることで、分流用超電導部材4B,4Bを接続した超電導導体2B,2B間の絶縁を確保し、分流用超電導部材4B,4Bを設けたことによる効果(常電導状態3Bにおける電流の集中の緩和)を維持することができる。また、この端末構造200では、分流用超電導部材4B,4Bが接続された超電導導体層12の外周のうち、電気絶縁層13と常電導導体3Bから露出する部分は、その部分を機械的に把持・保護する保護部材6で覆われている。保護部材6は、上記露出部分に金属線を巻回し、さらにその上に絶縁紙を巻回するなどして形成することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することが可能である。
本発明導体接続構造は、超電導ケーブルなどの超電導機器の端末構造を形成することなどに好適に利用することができる。
1A,1B 導体接続構造
2A,2B 超電導導体 2Ba〜2Bc 超電導線材
3A,3B 常電導導体
4A,4B 分流用超電導部材 4Ba,4Bb,4Bc 超電導線材
5 層間絶縁層 6 保護部材
100 超電導ケーブル
10 ケーブルコア
11 フォーマ 12 超電導導体層 13 電気絶縁層
14 ケーブル遮蔽層 15 保護層
121,123 超電導導体 122 層間絶縁層
20 断熱管
21 内管 22 外管 23 断熱材 24 防食層
30 常電導導体
200,201 超電導ケーブルの端末構造

Claims (9)

  1. 超電導導体と常電導導体の端部同士をオーバーラップさせて接続した導体接続構造であって、
    前記超電導導体における前記常電導導体に対向する面に電気的に接続され、当該超電導導体に流れる電流を分流する所定長さの分流用超電導部材を備え、
    前記分流用超電導部材における前記常電導導体との接続端αは、前記超電導導体における前記常電導導体との接続端γから突出せずに離隔していることを特徴とする導体接続構造。
  2. 前記超電導導体と前記常電導導体との長手方向の接触長さ、および前記分流用超電導部材と前記常電導導体との長手方向の接触長さの合計をXとし、
    前記超電導導体の接続端γから前記分流用超電導部材の端部βまでの長さをYとしたとき、
    Y>Xであることを特徴とする請求項1に記載の導体接続構造。
    ここで、前記端部βは、前記分流用超電導部材の両端部のうち、前記常電導導体との接続端αとは反対側の端部のことである。
  3. 前記分流用超電導部材を有さない通常の導体接続構造において、前記超電導導体と前記常電導導体の寸法、並びに導体接続構造近傍の空間的制約から決定される前記超電導導体と前記常電導導体との長手方向の接触長さを基準長さAとしたとき、
    前記超電導導体と前記常電導導体との長手方向の接触長さL1、および前記分流用超電導部材と前記常電導導体との長手方向の接触長さL2は、L1+L2≧Aを満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の導体接続構造。
  4. L2≧Aであることを特徴とする請求項3に記載の導体接続構造。
  5. L1≧Aであることを特徴とする請求項3または4に記載の導体接続構造。
  6. 前記超電導導体が層状に複数積層され、かつ各超電導導体の間に層間絶縁層を備え、
    各超電導導体に対して前記分流用超電導部材が接続されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の導体接続構造。
  7. 層状に形成された前記超電導導体は複数の超電導線材からなり、各超電導線材に対して前記分流用超電導部材が個別に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の導体接続構造。
  8. 層状に形成された前記超電導導体は複数の超電導線材からなり、その層状の超電導導体全体に対して前記分流用超電導部材が接続されていることを特徴とする請求項6に記載の導体接続構造。
  9. 超電導導体を備える超電導機器と、前記超電導導体の端末に接続される常電導導体と、を備える超電導機器の端末構造であって、
    前記超電導導体と前記常電導導体との接続に、請求項1〜8のいずれか一項に記載の導体接続構造を適用したことを特徴とする超電導機器の端末構造。
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