JP2013177319A - 新規ピロロ[2,3−d]ピリミジン化合物 - Google Patents

新規ピロロ[2,3−d]ピリミジン化合物 Download PDF

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Yasunori Tsuboi
康範 坪井
Kimihiro Shirai
公博 白井
Takashi Honjo
崇 本城
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Abstract

【課題】GPR119受容体アゴニスト作用を有し、医薬として有用な新規ピロロ[2,3−d]ピリミジン化合物を提供する。
【解決手段】下記式[I]:
Figure 2013177319

〔式中、Eは式:−NH−等、環Aは置換ベンゼン環等、Rは環式基等、Rはハロゲンであることを表す。〕で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩。
【選択図】なし

Description

本発明は優れたGPR119受容体アゴニスト作用を有し、医薬として有用な新規ピロロ[2,3−d]ピリミジン化合物又はその薬理的に許容し得る塩に関する。
G蛋白結合受容体(GPCR)であるGPR119は、膵臓のインスリン産生β細胞及び腸管細胞で高度に発現している受容体であり、該受容体のリガンドとして、天然の長鎖脂肪酸アミドであるオレオイルエタノールアミド(OEA)、低分子合成リガンドであるPSN632408等の化合物により活性化されること、ならびに該受容体の活性化により、高脂肪食ラットにおける摂食抑制及び体重増加抑制効果が観察されたことが報告されている(非特許文献1)。
更に、下式で示される選択的低分子アゴニスト(AR231453)を用いたGPR119の生理的役割に関する最近の研究により、当該受容体の活性化によるcAMP増大(アデニル酸シクラーゼ活性化)を介して、膵β細胞におけるグルコース依存性インスリン放出が増強されること、またそれによってグルコースホメオスタシスが改善され得ること(非特許文献2)が明らかにされている。
Figure 2013177319
加えて、本受容体は、内因性抗糖尿病ホルモンとも言うべきインクレチン類(グルカゴン様ペプチド−1/GLP−1及びグルコース依存性向インスリンペプチド/GIP)放出の増強を介してグルコースホメオスタシスを調節していると考えられている(非特許文献3)。更に、低分子GPR119アゴニストには、直接的及び/又はインクレチンホルモンを介した間接的な膵臓保護作用(islet細胞に対する抗アポトーシス作用及び/又は増殖促進作用)が期待され得る。以上のような知見から、GPR119は、糖尿病及び肥満を含む代謝関連疾患における魅力的な治療上の標的として注目されている。
現在、GPR119アゴニストとして、上述したOEA、PSN632408、AR231453以外に、ビピペリジニル化合物(特許文献1)、1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルオキシピペリジン化合物(特許文献2)6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルオキシ−1−ピペリジン化合物、2,3−ジヒドロ−1−インドール−4−イルオキシ−1−ピペリジン化合物(特許文献3)、4−(ベンゾ[b][1,4]オキサジン4(3H)−イル)ピペリジン化合物(特許文献4)、[1,2,3]トリアゾロ[4,5−c]ピリミジン(特許文献5)等が知られているが、本発明の如きピロロ[2,3−d]ピリミジン化合物がGPR119に対するアゴニスト作用を有することは、これまで報告されていない。
国際公開第2008/076243号パンフレット 国際公開第2005/007658号パンフレット 国際公開第2008/008895号パンフレット 国際公開第2008/137435号パンフレット 国際公開第2008/137436号パンフレット Cell Metabolism 3:167−175(2006) Endocrinology 149(5):2035−2037(2008) Endocrinology 149(5):2038−2047(2008)
本発明の目的は、優れたGPR119受容体アゴニスト作用を有し、医薬として有用な新規ピロロ[2,3−d]ピリミジン化合物を提供するものである。
本発明は、
下記一般式[I]:
Figure 2013177319
〔式中、
Eは式:−NH−又は−O−で示される基、
環Aは下式:
Figure 2013177319
で示される置換されたベンゼン環、置換されたピリジン環又は置換されたピペリジン環、
01A及びR01Bは同一もしくは異なって水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はトリハロゲノアルキル基、
02
A)アルキルチオ基、
B)アルキルスルフィニル基、
C)アルキルスルホニル基、
D)アルキル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アミノ基、オキソ基及びカルバモイル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和含窒素5員複素環式基(ここで該複素環式基は窒素原子以外のヘテロ原子として酸素原子を含有してしてもよい)、
E)式:−CONRで示される基(ここで、Rは水素原子又はアルキル基、Rはa)アルキル基、b)モノもしくはジヒドロキシアルキル基、c)アルコキシ基、d)アルコキシカルボニル基で置換されたアルキル基(当該アルキル基部分は水酸基で更に置換されていてもよい)、e)カルボキシアルキル基、f)アルキルスルホニルアルキル基、g)アミノアルキル基、h)カルバモイルアルキル基(該基のアルキル部分は更にアミノ基で置換されていてもよい)、i)モルホリノアルキル基又はj)5〜6員脂肪族含硫複素環式基(該複素環式基は水酸基、オキソ基及びヒドロキシアルキル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)ことを表す)、或いは
F)下式(B−iii):
Figure 2013177319
で示される基(ここで、Gは式:−C(=O)−又は−CH−で示される基、環Bは窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を更に含んでいてもよい4〜6員へテロ環であり、RA1及びRA2は同一又は異なって水素原子又はハロゲン原子、RA3及びRA4は同一又は異なってa)水素原子、b)ハロゲン原子、c)シアノ基、d)水酸基、e)オキソ基、f)アルキル基、g)ヒドロキシアルキル基、h)アルコキシアルキル基、i)アルコキシカルボニル基、j)カルボキシル基、k)1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基又はl)1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基を表す)、
03は水素原子又はアルキル基、
04はアルキル基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基又は1〜4個の窒素原子を含有する5員芳香族複素環式基、
05はアルキルスルホニル基、
Qは単結合手又はアルキレン基、

(a)下式:
Figure 2013177319
で示される基、或いは
(b)式:R001−N(R)−で示される基(ここで、R001はアルキル基で置換されていてもよい6員へテロアリール基又はアルコキシカルボニル基、Rは水素原子又はアルキル基を表す)、

a)R11OCO−で示されるアシル基(ここで、R11は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基を表す)、又は
b)窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選ばれる同一もしくは異なる1〜4個の異項原子を含有する5〜6員ヘテロアリール基(当該ヘテロアリール基は、ハロゲン原子、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、シクロアルキル基及びアルコキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、
はハロゲン原子、
は水素原子、水酸基、ハロゲン原子又はアルキル基であることを表す。
(但し、
環Aが式(A−i)で示される置換ベンゼン環、Qが単結合手、Rが式(R−iii)で示される基、Rが水素原子であって、かつ
(a)R02が式(B−iii)で示される基、Gが式:−C(=O)−で示される基あって、かつRA2、RA3及びRA4が全て水素原子である場合;或いは
(b)R02が式:−CONRで示される基であって、かつRがアルキル基又はモノヒドロキシアルキル基である場合;或いは
(c)R02がアルキルスルホニル基である場合;或いは、
(d)R02が非置換含窒素5員複素環式基
である場合には、置換ベンゼン環(A−i)上の基R01Aはアルキル基であることを表す)。〕
で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩に関する。
また、本発明は、上記化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物に関する。更に、本発明は、上記化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなるGPR119調節剤、とりわけ、GPR119作動薬(アゴニスト)に関する。
本発明の化合物は、GPR119活性に対する優れた調節作用(アゴニスト作用等)を奏する化合物であり、また副作用が少なく、医薬としての安全性も高いという特長を有する。例えば、後記実験例に示した通り、本発明の化合物は、ヒトGPR119発現CHO細胞を用いたアッセイ系において、同細胞に対して優れたcAMP産生増強作用を示したことから、GPR119アゴニストとして有用である。また、低分子GPR119アゴニストである本発明の化合物には、直接的及び/又はインクレチンホルモンを介した間接的な膵臓保護作用(islet細胞に対する抗アポトーシス作用及び/又は増殖促進作用)が期待され得る。
本発明は、ひとつの実施態様として、一般式[I]において、
(1)環Aが下式(A−i−a):
Figure 2013177319
で示される置換されたベンゼン環である化合物;
(2)環Aが下式:
Figure 2013177319
で示される置換されたピリジン環である化合物;及び
(3)環Aが下式(A−iii−a):
Figure 2013177319
で示される置換されたピペリジン環である化合物を包含する。
また、本発明は、より具体的な実施態様として、一般式[I]において、
(A)環Aが下式(A−i−b):
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される置換ベンゼン環である化合物;及び
(B)環Aが下式:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される置換ピリジン環である化合物を包含する。
上記各実施態様において、環A上の置換基(R02)が、アルキル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アミノ基及びカルバモイル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和含窒素5員複素環式基(ここで該複素環式基は窒素原子以外のヘテロ原子として酸素原子を含有してしてもよい)である場合、当該含窒素5員複素環式基部分としては、オキサゾリル基、ジヒドロオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基等があげられる。上記の如き置換された含窒素5員複素環式基(R02)の好ましい例としては、下式:
Figure 2013177319
〔式中、Rはヒドロキシアルキル基、アルコキシカルボニル基又はカルバモイル基、Rはアルキル基、Rはヒドロキシアルキル基、点線は二重結合の存在又は不存在を表す〕
で示される基があげられる。
上記のうち、好ましい実施態様としては、環A上の置換基(R02)が式(B−iii):
Figure 2013177319
で示される基である化合物があげられる。当該化合物における置換基(B−iii)の具体例としては、例えば、下式:
Figure 2013177319
〔式中、
A20は水素原子又はハロゲン原子、
A30は水素原子、ハロゲン原子又は水酸基、
A40は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基又はカルバモイル基(該カルバモイル基のアミノ部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)、
A11、RA21、RA32及びRA42は同一又は異なるハロゲン原子、
A33は水素原子又は水酸基、
A43はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシカルボニル基又はカルバモイル基、
Zは酸素原子又は硫黄原子、
A44は水素原子又はヒドロキシアルキル基、
A35及びRA45は同一又は異なるハロゲン原子、
A36は水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基
を表す(但し、上記環B上の置換基RA20、RA30及びRA40が共に水素原子である場合、式(A−i)で示される置換ベンゼン環上の基R01Aはアルキル基である)。〕
で示される置換基を有する環式基であって、
Gが式:−C(=O)−又は−CH−で示される基
で示される基があげられる。
上記の如き置換基(B−iii)の内、Gが式:−C(=O)−で示される基であるものがより好ましい。
上記実施態様において、環A上の置換基(R02)が式:−CONRで示される基であって、かつRが5〜6員脂肪族含硫複素環式基である場合、当該5〜6員脂肪族含硫複素環式基としては、例えば、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロチオピラニル基等があげられる。当該5〜6員脂肪族含硫複素環式基は、水酸基、オキソ基及びヒドロキシアルキル基から選ばれる同一もしくは異なる1〜3個の基で置換されていてもよい。より具体的な置換5〜6員脂肪族含硫複素環式基の例としては、1又は2個のオキソ基で置換されたテトラヒドロチエニル基(該基は、更に水酸基で置換されていてもよい)、1又は2個のオキソ基で置換されたジオキソテトラヒドロチオピラニル基、ヒドロキシアルキル基で置換されたテトラヒドロチオピラニル基等があげられる。置換5〜6員脂肪族含硫複素環式基の好ましい例としては、1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル基、3−ヒドロキシ−1,1−ジオキソテトラヒドロチエニル基、1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラニル基、4−ヒドロキシメチルテトラヒドロチオピラニル基等があげられる。
上記実施態様において、Rが窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選ばれる同一もしくは異なる1〜4個の異項原子を含有する5〜6員ヘテロアリール基である場合、当該ヘテロアリール基としては、例えば、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、フラザニル基、チアジアゾリル基、チエニル基、フリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジニル基、トリアジニル基等があげられる。これらのうち、窒素原子及び酸素原子からなる群から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有する5又は6員へテロアリール基(オキサジアゾリル基、ピリジル基又はピリミジニル基等)が好ましい。また、当該ヘテロアリール基は、ハロゲン原子、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、シクロアルキル基及びアルコキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよく、このような置換された5〜6員ヘテロアリール基の好ましい例としては、(1)ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基又はトリハロゲノアルキル基で置換されたピリミジニル基又は(2)アルキル基又はトリハロゲノアルキル基で置換されたオキサジアゾリル基等があげられる。
上記本発明の化合物の内、好ましい化合物としては、例えば、一般式[I]において、
環Aが前記式(A−i)で示される置換ベンゼン環、
01Aが水素原子又はハロゲン原子、
01Bが水素原子又はハロゲン原子
02
(a)アルキルスルフィニル基;
(b)アルキルスルホニル基;
(c)式:−CONRで示される基であって、Rが水素原子又はアルキル基、Rがアルキル基、モノヒドロキシアルキル基、ジヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基又はカルバモイルアルキル基;
(d)下式:
Figure 2013177319
で示される基であって、RA20が水素原子又はハロゲン原子、RA30が水素原子、水酸基又はハロゲン原子、RA40が水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシアルキル基又はカルバモイル基、RA11、RA21、RA32及びRA42が同一又は異なるハロゲン原子、及びRA35及びRA45が同一又は異なるハロゲン原子;もしくは
(e)へテロ原子として1〜4個の窒素原子を含有する5員不飽和複素環式基、
がハロゲン原子、並びに
が水素原子又はアルキル基
である化合物があげられる(但し、RA20、RA30及びRA40が全て水素原子である場合、式(A−i)で示される置換ベンゼン環上の基R01Aはアルキル基である)。
また、上記の如き化合物のうち、より好ましい化合物としては、
(1)環Aが前記式(A−i−a)で示される置換ベンゼン環であって、かつRがa)アルコキシカルボニル基又はb)窒素原子及び酸素原子から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有し、かつハロゲン原子、アルキル基、トリハロゲノアルキル基又はシクロアルキル基で置換された5〜6員へテロアリール基である化合物、或いは
(2)環Aが式(A−ii)で示される置換ピリジン環、R03がアルキル基、R04がアルキルスルホニル基、Qがアルキレン基、Rが下式:
Figure 2013177319
で示される基であり、かつRがトリハロゲノアルキル基で置換された含窒素6員芳香族複素環式基である化合物があげられる。
上記本発明の化合物の内、更に好ましい化合物としては、例えば、下式[I−AA]:
Figure 2013177319
〔式中、Rは2−(ヒドロキシC1−4アルキル)−1−ピロリジニル基、2−シアノ−1−ピロリジニル基、2−カルバモイル−1−ピロリジニル基、4−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシC1−4アルキル)−1−ピロリジニル基、3−ハロゲノ−1−ピロリジニル基、1,1−ジオキソチオモルホリノ基、N−(ジヒドロキシC1−4アルキル)アミノ基、N−C1−4アルキル−N−(ジヒドロキシC1−4アルキル)アミノ基、N−(アミノC1−4アルキル)アミノ基又はN−C1−4アルキル−N−(カルバモイル−C1−4アルキル)アミノ基、R01Cはハロゲン原子、R01Dは水素原子又はハロゲン原子、R10はC1−4アルコキシカルボニル基、5−ハロゲノピリミジン−2−イル基、5−C1−4アルキルピリミジン−2−イル基、又は5−(トリハロゲノC1−4アルキル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル基、R20はハロゲン原子、およびR31は水素原子又はアルキル基を表す。〕
で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩があげられる。
上記本発明の化合物の内、とりわけ好ましい化合物としては、例えば、
[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((R)−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノン;
[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル](1,1−ジオキソ−1λ−チオモルホリン−4−イル)メタノン;
[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((S)−2−シアノピロリジン−1−イル)メタノン;
[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((S)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル)メタノン;
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]ベンズアミド;
[4−[7−[1−(5−イソプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((S)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル)メタノン;
[4−[7−[1−(5−イソプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((R)−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノン;
[4−[7−[1−(5−イソプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((R)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル)メタノン;
[4−[7−[1−(5−クロロピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((S)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル)メタノン;
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]−N−メチルベンズアミド;
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−N−メチルベンズアミド;
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−N−メチルベンズアミド;
[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((2R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノン;
4−[4−[4−((R)−3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニルアミノ]−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル;
[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−2,5−ジフルオロフェニル]((2R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノン;
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−(2−アミノエチル)ベンズアミド;
[4−[7−[1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((2R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノン;
[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−クロロフェニル]((R)−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノン;
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−メチル−N−((R)−2,3−ジヒドロキシ)プロピル]ベンズアミド;
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−メチル−N−((S)−2,3−ジヒドロキシ)プロピル]ベンズアミド;
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−クロロピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−メチル−N−((S)−2,3−ジヒドロキシ)プロピル]ベンズアミド;
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−イソプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−メチル−N−((S)−2,3−ジヒドロキシ)プロピル]ベンズアミド;
2,5−ジフルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−メチル−N−((S)−2,3−ジヒドロキシ)プロピル]ベンズアミド;
[4−[7−cis−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((S)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル)メタノン;及び
3−フルオロ−[4−[7−[1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−(カルバモイルメチル)−N−メチルベンズアミド
からなる群から選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩があげられる。
本発明の化合物[I]は、分子内に不斉炭素原子を有する場合、当該不斉炭素原子に基づく複数の立体異性体(ジアステレオマー異性体、光学異性体)として存在しうるが、本発明はこれらのうちのいずれか1個の立体異性体またはその混合物のいずれをも含むものである。
本発明の化合物[I]は、GPR119受容体に対して優れたアゴニスト作用を有することから、当該受容体活性の調節により改善が期待され得る各種疾患又は状態、例えば、肥満症、高血糖、糖尿病(インスリン依存型糖尿病、非インスリン依存型2型糖尿病、或いはそれらの中間型糖尿病を含む)及びその合併症、メタボリック症候群、耐糖能障害、高インスリン血症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症及び脂質代謝異常の如き疾患を含む代謝性疾患、或いは動脈硬化、高血圧、冠疾患、心筋梗塞等の心血管疾患の予防・治療に有用である。
本発明の化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩は、低毒性であり、医薬として安全性が高いという特長をも有する。
本発明の化合物[I]は、遊離の形でも、それらの薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に使用することができる。薬理的に許容しうる塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩または臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩またはマレイン酸塩の如き有機酸塩等が挙げられる。
本発明の化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩は、その分子内塩や付加物、それらの溶媒和物あるいは水和物等をいずれも含むものである。
本発明の化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩は経口的にも非経口的にも投与することができ、また、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、注射剤、吸入剤等の慣用の医薬製剤として用いることができる。
本発明の化合物[I]またはその薬理的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、患者の年令、体重、状態によっても異なるが、注射剤とすれば、1日当り約0.001〜100mg/kg、とりわけ約0.01〜10mg/kg程度、経口剤とすれば、通常、1日当り約0.01〜1000mg/kg、とりわけ約0.1〜100mg/kg程度とするのが好ましい。
本発明の化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩は、治療対象疾患等に応じて、単独或いは1以上の他の薬剤と組合せて使用することができる。このような薬剤としては、例えば以下のものがあげられる。
(a)降圧薬:アンジオテンシン変換酵素阻害薬(マレイン酸エナラプリル、塩酸イミダプリル等)、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル等)、β遮断薬(アテノロール、フマル酸ビソプロロール等)、α/β遮断薬(カルベジロール、塩酸ラベタロール等)、カルシウム拮抗薬(ベシル酸アムロジピン、塩酸ジルチアゼム等)、α遮断薬(メシル酸ドキサゾシン、塩酸プラゾシン等)、中枢性α作動薬又はその他中枢作用薬(塩酸クロニジン、レセルピン等)、血管拡張薬(塩酸ヒドララジン、ミノキシジル等)等;
(b)利尿薬:チアジド系利尿薬(クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド等)、ループ利尿薬(ブメタニド、フロセミド等)、カリウム保持性利尿薬(塩酸アミロライド、トリアムテレン等);
(c)心不全治療薬:硝酸薬(ニトログリセリン等)、ジギタリス製剤(ジゴキシン、ジギトキシン等)、カテコラミン類(塩酸ドブタミン、デノパミン等)、エンドセリン拮抗薬(ボセンタン等)、ホスホジエステラーゼ阻害薬(乳酸ミルリノン、アムリノン等)、中性エンドペプチダーゼ阻害薬(ファシドトリル等)、心房性利尿ペプチド等;
(d)抗不整脈薬:Naチャネル遮断薬(塩酸プロカインアミド、酢酸フレカイニド、等)、Kチャネル遮断薬(塩酸アミオダロン等)、Caチャネル遮断薬(塩酸ベラパミル等)等;
(e)高脂血症薬:HMG−CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチンナトリウム、アトルバスタチンカルシウム、フルバスタチンナトリウム等)、フィブラート誘導体(ベザフィブラート、クロフィブラート等)、スクアレン合成酵素阻害薬等;
(f)抗血栓薬:血液凝固阻害薬(ワーファリンナトリウム、ヘパリンナトリウム等)、血栓溶解薬(ウロキナーゼ、t−PA等)、抗血小板薬(アスピリン、塩酸チクロピジン等);
(g)糖尿病/糖尿病合併症治療薬:インスリン、DPP4阻害薬(ビルダグリプチン、シタグリプチン等)、α−グルコシダーゼ阻害薬(ボグリボース、アカルボース、ミグリトール、エミグリテート等)、ビグアナイド(塩酸メトホルミン、ブホルミン、フェンホルミン等)、インスリン抵抗性改善薬(ピオグリタゾン、トログリタゾン、ロシグリタゾン等)、インスリン分泌促進薬(トルブタミド、グリベンクラミド、グリクラジド、グリクロピラミド、クロルプロパミド、グリメピリド、グリブザイド、グリブゾール、トラザミド、アセトヘキサミドの如きスルホニルウレア化合物等)、アミリン拮抗薬(プラムリンチド等)、アルドース還元酵素阻害薬(エパルレスタット、トルレスタット、ゼナレスタット、フィダレスタット、ミナルレスタット、ゾポルレスタット等)、神経栄養因子(NGF等)、AGE阻害薬(ピマゲジン、ピラトキサチン等)、神経栄養因子産生促進薬等;
(h)抗肥満薬:中枢性抗肥満薬(マジンドール、フェンフルラミン、シブトラミン等)、膵リパーゼ阻害薬(オルリスタット等)、β作動薬(SB−226552、BMS−196085等)、ペプチド性食欲抑制薬(レプチン等)、コレシストキニン受容体作動薬(リンチトリプト等)等;
(i)非ステロイド性抗炎症薬:アセトアミノフェン、イブプロフェン等
(j)化学療法剤:代謝拮抗剤(5−フルオロウラシル、メトトレキサート等)、抗癌剤(ビンクリスチン、タキソール、シスプラチン等)等;
(k)免疫調節剤:免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス等)、免疫増強剤(クレスチン、レンチナン等)、サイトカイン類(インターロイキン1、インターフェロン等)、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(インドメタシン、セレコキシブ等)、抗TNFα抗体(インフリキシマブ等)等。
本発明の化合物[I]と他の薬剤とを組合せて使用する場合、その投与形態としては、(1)化合物[I]と他の薬剤とを含む単一製剤(合剤)の投与、及び(2)化合物[I]を含む製剤と他の薬剤を含む製剤との併用投与があげられる。また(2)の併用投与の場合、それぞれの製剤の投与経路及び投与時間は異なっていてもよい。
(合成法1)
本発明の化合物[I]のうち、下記一般式[I−a]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、下式[II−a]:
Figure 2013177319
〔式中、Xはハロゲン原子を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物と下式[III−a]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示されるアミン化合物を反応させ、次いで要すれば当該反応生成物から水酸基の保護基を除去することにより製することができる。
化合物[II−a]とアミン化合物[III−a]の反応は、溶媒中、パラジウム触媒及び塩基の存在下、および要すれば配位子の存在下で実施することができる。溶媒としては、反応に支障のない不活性溶媒であればよく、このような溶媒としては、例えばジオキサン、ジメトキシエタンの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド類、水等があげられる。パラジウム触媒としては、例えば酢酸パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリド等があげられる。配位子としては、例えば、2−(ジtert−ブチルホスフィノ)ビフェニル、トリフェニルホスフィン、2−(ジtert−ブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン等があげられる。塩基としては、例えば、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムフェノキシド、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化リチウム、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン等があげられる。化合物[III−a]の使用量は、化合物[II−a]に対して0.9〜3.0当量、好ましくは1.0〜1.2当量である。パラジウム触媒の使用量は、化合物[II−a]又は化合物[III−a]に対して0.01〜0.3当量、好ましくは0.01〜0.1当量である。塩基の使用量は、化合物[II−a]又は化合物[III−a]に対して1.0〜5.0当量、好ましくは2.0〜3.0当量である。配位子の使用量は、化合物[II−a]又は化合物[III−a]に対して0.01〜0.3当量、好ましくは0.01〜0.1当量である。本反応は、0℃〜200℃、好ましくは60〜150℃で実施することができる。
また、化合物[II−a]とアミン化合物[III−a]の反応は、溶媒(イソプロパノールの如きアルコール類)中、酸触媒(塩酸等)存在下で反応させることにより実施することもできる。酸触媒の使用量としては、化合物[II−a]に対して0.01〜1.0当量とすることができる。
更にまた、化合物[II−a]とアミン化合物[III−a]の反応は、溶媒(ジオキサンの如きエーテル類、エタノールの如きアルコール類等)中、塩基(ナトリウムtert−ブトキシドの如きアルカリ金属アルコキシド、ジイソプロピルエチルアミンの如き三級アミン等)存在下で反応させることにより実施することもできる。塩基の使用量としては、化合物[II−a]に対して1.0〜3.0当量とすることができる。
(合成法2)
本発明の化合物[I]のうち、下式[I−b]:
Figure 2013177319
〔式中、環Aは下式:
Figure 2013177319
で示される環であり、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば下式[II−b]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物と下式[III−b]:
Figure 2013177319
〔式中、Wはハロゲン原子を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を反応させることにより製することもできる。
化合物[II−b]と化合物[III−b]の反応は、上記の化合物[II−a]とアミン化合物[III−a]の反応と同様にして実施することができる。
(合成法3)
本発明の化合物[I]のうち、下記一般式[I−b1]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、下式[II−a]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物と下式[III−c]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を反応させることにより製することができる。
化合物[II−a]と化合物[III−c]の反応は、溶媒中、塩基の存在下で実施することができる。溶媒としては、反応に支障のない不活性溶媒であればよく、このような溶媒としては、例えばジメチルスルホキシド、テトラヒドロフランの如きエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミドの如きアミド類、アセトンの如きケトン類等があげられる。塩基としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム等があげられる。化合物[III−c]の使用量は、化合物[II−a]に対して0.9〜3.0当量、好ましくは1.0〜1.5当量である。塩基の使用量は、化合物[II−a]又は化合物[III−c]に対して1.0〜5.0当量、好ましくは1.5〜3.0当量である。本反応は、0℃〜200℃、好ましくは60℃〜100℃で実施することができる。
(合成法4)
本発明の化合物[I]のうち、Rが式:R11OCO−で示されるアシル基である化合物、即ち、下記一般式[I−e]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、下式[II−c]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物と下式[III−e]又は[III−f]:
11OCOX [III−e]
11OCOOX [III−f]
〔式中、Xはハロゲン原子、Xはp−ニトロフェニル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を反応させ、次いで要すれば当該反応生成物から水酸基の保護基を除去することにより製することもできる。
化合物[II−c]又はその塩(塩酸塩の如き鉱酸塩等)と化合物[III−e]の反応は、溶媒中、塩基の存在下で実施することができる。溶媒としては、反応に支障のない不活性溶媒であればよく、このような溶媒としては、例えば、ジクロロメタンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフランの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類等があげられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等があげられる。化合物[III−e]の使用量は、化合物[II−c]に対して0.9〜3.0当量、好ましくは1.0〜1.5当量である。塩基の使用量は、化合物[II−c]又は化合物[III−e]に対して1.0〜5.0当量、好ましくは1.5〜2.0当量である。本反応は、0℃〜100℃、好ましくは0℃〜室温で実施することができる。尚、本反応生成物において、R31が保護された水酸基である場合、当該保護基の除去は、前記合成法1で記載した方法と同様に実施することができる。
化合物[II−c]又はその塩(塩酸塩の如き鉱酸塩等)と化合物[III−f]の反応は、上記の化合物[II−c]と化合物[III−e]の反応と同様にして実施することができる。
(合成法5)
本発明の化合物[I]のうち、Rが下式:
Figure 2013177319
で示される環式基(ここで環Bは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選ばれる同一もしくは異なる1〜4個の異項原子を含有する5〜6員ヘテロアリール基を表し、当該ヘテロアリール基は、ハロゲン原子、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基及びアルコキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)である化合物、即ち下記一般式[I−f]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、下式[II−c]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物と下式[III−g]:
Figure 2013177319
〔上記スキーム中、Xはハロゲン原子又はメタンスルホニル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を反応させることにより製することができる。
化合物[II−c]又はその塩(塩酸塩の如き鉱酸塩等)と化合物[III−g]の反応は、溶媒中、塩基の存在下もしくは非存在下で実施することができる。溶媒としては、反応に支障のない不活性溶媒であればよく、当該溶媒としては、例えばジメチルホルムアミドの如きアミド類、テトラヒドロフランの如きエーテル類等があげられる。塩基としては、例えば、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、炭酸カリウム等があげられる。化合物[III−g]の使用量は、化合物[II−c]に対して1.0〜10当量、好ましくは1.5〜3.0当量である。塩基の使用量は、化合物[II−c]又は化合物[III−g]に対して1.0〜5.0当量、好ましくは1.5〜3.0当量である。本反応は、0℃〜150℃、好ましくは室温〜80℃で実施することができる。
また、化合物[II−c]又はその塩と化合物[III−g]の反応は、溶媒中、パラジウム触媒及び塩基の存在下及び活性化剤の存在下又は非存在下で実施することもできる。溶媒、パラジウム触媒及び塩基としては、合成スキーム1(化合物[II−a]とアミン化合物[III−a]の反応)で例示したものを使用することができる。活性化剤としては、例えば1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリウムテトラフルオロホウ酸等があげられる。化合物[III−g]の使用量は、化合物[II−c]に対して1.0〜3.0当量、好ましくは1.0〜1.5当量である。パラジウム触媒の使用量は、化合物[II−c]又は化合物[III−g]に対して0.01〜0.3当量、好ましくは0.01〜0.1当量である。塩基の使用量は、化合物[II−c]又は化合物[III−g]に対して1.0〜5.0当量、好ましくは2.0〜4.0当量である。本反応は、0〜200℃、好ましくは100〜150℃で実施することができる。
(合成法6)
本発明の化合物[I]のうち、環Aが下式:
Figure 2013177319
で示される6員芳香環式基(ここで6員芳香環Aは、式:−CONRで示される基以外にハロゲン原子、アルキル基及びシアノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいベンゼン環を表す)で示される化合物、即ち、下記一般式[I−h]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、下式[II−d]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物と下式[III−i]:
NH [III−i]
で示されるアミン化合物を反応させ、次いで要すれば当該反応生成物から水酸基の保護基を除去することにより製することができる。
化合物[II−d]又はその塩(塩酸塩の如き鉱酸塩等)とアミン化合物[III−i]又はその塩(塩酸塩の如き鉱酸塩等)の反応は、溶媒中、縮合剤の存在下、塩基及び活性化剤の存在下又は不存在下で実施することができる。溶媒としては、反応に支障のない不活性溶媒であればよく、このような溶媒としては、例えば、ジクロロメタンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類等があげられる。縮合剤としては、例えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・HCl)、等があげられる。活性化剤としては、例えば、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物等があげられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等があげられる。化合物[III−i]の使用量は、化合物[II−d]に対して1.0〜5.0当量、好ましくは1.0〜1.5当量である。縮合剤の使用量は、化合物[II−d]又は化合物[III−i]に対して1.0〜5.0当量、好ましくは1.0〜1.5当量である。活性化剤の使用量は、化合物[II−d]又は化合物[III−i]に対して1.0〜5.0当量、好ましくは1.0〜1.5当量である。塩基の使用量は、化合物[II−d]又は化合物[III−i]に対して1.0〜5.0当量、好ましくは1.0〜2.0当量である。本反応は、0〜100℃、好ましくは0〜40℃で実施することができる。
(合成法7)
本発明の化合物[I]の内、下式[I−l]:
Figure 2013177319
〔式中、Ra1はアルキル基又はトリハロゲノアルキル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は下式[II−m]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物と下式:
a1−COOH [a]
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示されるカルボン酸化合物もしくはその反応性誘導体(対応酸ハライド又は対応酸無水物)を溶媒(トルエンの如き芳香族炭化水素類、ジクロロメタンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類等)中、塩基(トリエチルアミンの如き有機アミン等)の存在下で反応させて製することもできる。
上記合成法1〜7における中間体化合物(化合物[II−a]、化合物[II−b]、化合物[II−c]又は化合物[II−d])における基Rが下式:
Figure 2013177319
で示される基である場合、上記各反応を実施するに先立ち、当該水酸基に適当な保護基を導入してもよい。水酸基の保護基としては、例えばベンゾイル基等があげられる。また当該保護基の除去は、常法に従って実施することができる。例えば、ベンゾイル基で保護された水酸基を有する化合物である場合には、当該保護基の除去はナトリウムtert−ブトキシド等の塩基処理により実施することができる。
同様に上記合成法1〜7における中間体化合物における環Aが水酸基を含む基(例えば、ヒドロキシアルキル基等)で置換されたベンゼン環である場合、当該水酸基を適当な保護基(例えば、tert−ブチルジメチルシリル基等)で保護してもよく、また当該保護基は慣用の方法(テトラブチルアンモニウムフルオリド処理等)で除去することができる。
(合成法8)
本発明の化合物[I]の内、[I−r]:
Figure 2013177319
〔式中、Rは1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基又はシクロアルキル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、下式[II−r]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物と下式[III−r]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を溶媒(ジメチルホルムアミドの如きアミド類、アセトニトリルの如きニトリル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類等)中、酸触媒(p−トルエンスルホン酸の如きプロトン酸、塩化亜鉛の如きルイス酸又はこれらの混合物)の存在下で反応させることにより製することもできる。酸触媒の使用量としては、化合物[II−r]に対して0.001〜1.0当量とすることができる。
(合成法9)
本発明の化合物[I]の内、環A上に式:アルキルスルフィニル基を含む置換基を有する化合物は、環A上に式:アルキルチオ基を含む置換基を有する対応化合物を溶媒(ジクロロメタンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類、メタノールの如きアルコール類等)中、酸(メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸等)存在下または非存在下、酸化剤(m−クロロ過安息香酸等)で処理することにより製することもできる。
(合成法10)
本発明の化合物[I]の内、環A上の置換基(RNCO−)がカルボキシアルキル基を含む基である化合物は、対応する置換基がアルコキシカルボニルアルキル基を含む基である化合物を溶媒(テトラヒドロフランの如きエーテル類等)中、塩基(水酸化ナトリウム等)或いは酸(塩酸ージオキサン等)で処理することにより製することができる。
(合成法11)
本発明の化合物[I]の内、環A上の置換基がアミノ基又はアミノ基を含む基である化合物は、対応する置換基がアルコキシカルボニル基(保護基)で置換されたアミノ基又は当該置換アミノ基を含む基である化合物を塩酸等で処理して当該保護基を除去することにより製することもできる。
(合成法12)
本発明の化合物[I]の内、Rが式:−CONRで示される基を含む基であって、R及びRの両者が互いに結合して1〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよい3〜7員含窒素脂肪族複素環式基を形成する化合物は、Rが−COOHを含む基である対応化合物と下式:
HNR [b]
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される環状アミン化合物又はその塩を溶媒(ジクロロメタンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類等)中、縮合剤(水溶性カルボジイミド等)の存在下、塩基(トリエチルアミンの如き有機アミン等)及び活性化剤(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等)の存在下又は非存在下で反応させることにより、製することもできる。
(合成法13)
本発明の化合物[I]の内、環A上の置換基がヒドロキシメチル基又はヒドロキシメチル基を含む基である化合物は、例えば、A上の置換基がアルコキシカルボニル基又はアルコキシカルボニル基を含む基である対応化合物を溶媒(テトラヒドロフランの如きエーテル類等)中、還元剤(水素化アルミニウムリチウム等)で処理することにより製することができる。また、当該合成法により、一般式[I]において、環Aが下式:
Figure 2013177319
で示される置換されたベンゼン環であって、R02が式(iii):
Figure 2013177319
で示される基(Gは式:−CH−であることを表す)である化合物を製することもできる。
(合成法14)
本発明の化合物[I]の内、下式[I−n]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、下式[II−n]:
Figure 2013177319
〔式中、Rはアルキル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシアルキル基又はカルバモイル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を溶媒(ジクロロメタンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類等)中、脱水剤(三フッ化N,N−ジエチルアミノ硫黄(DAST)等)で処理することにより製することができる。
(合成法15)
本発明の化合物[I]の内、下式[I−p]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、前記化合物[I−n]を溶媒(ジクロロメタンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類等)中、塩基(1,8−アザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン等)の存在下、酸化剤(三塩化臭化メタン等)で処理することにより製することができる。
(合成法16)
本発明の化合物[I]の内、環A上の置換基がカルバモイル基を含む基である化合物は、例えば、A上の置換基がアルコキシカルボニル基を含む基である対応化合物を溶媒(テトラヒドロフランの如きエーテル類等)中、塩基(水酸化ナトリウム等)で処理した後、当該反応生成物とアンモニアとを前記合成法6と同様に処理することにより製することができる。
(合成法17)
本発明の化合物[I]の内、下式[I−q]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、下式[II−q]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物とヒドラジン(HN−NH)を溶媒(ジクロロメタンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類等)中、縮合剤(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・HCl)等)の存在下、塩基(トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等)及び活性化剤(N−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物等)の存在下又は不存在下で反応させ、次いで当該反応生成物と下式[III−q]:
(RO)CR [III−q]
〔式中、Rはアルキル基、Rはアルキル基を表す。〕
で示される化合物を反応させることにより製することができる。
本発明における合成中間体である化合物[II−a]、化合物[II−b]、化合物[II−c]及び化合物[II−d]は、例えば、以下の合成法に従って製することができる。
化合物[II−a]のうち、Rがハロゲン原子である化合物(化合物[II−a1])は、以下の合成法18に従って製することができる。
合成法18:
Figure 2013177319
〔上記スキーム中、R21はハロゲン原子、Xはハロゲン原子を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
化合物[1a]とハロゲン化剤の反応は、溶媒中、酸存在下又は不存在下で実施することができる。溶媒は反応に支障のない不活性溶媒であればよく、このような溶媒としては、例えば、アセトニトリルの如きニトリル類、ジクロロメタンの如きハロゲン化脂肪族炭化水素類等があげられる。ハロゲン化剤としては、例えば、N−フルオロ−N’−(クロロメチル)トリエチレンジアミンビス(テトラフルオロボラート)、N−クロロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−ヨードスクシンイミド等があげられる。酸としては、例えば酢酸等があげられる。
化合物[2a]と化合物[3a]の反応は、溶媒中、トリフェニルホスフィンの如き三置換ホスフィン及びアゾジカルボン酸ジエチルの如き添加剤存在下で実施することができる。溶媒は反応に支障のない不活性溶媒であればよく、このような溶媒としては、例えば、テトラヒドロフランの如きエーテル類、トルエンの如き芳香族炭化水素類等があげられる。
化合物[II−b]は、例えば、下記反応合成法19に従って製することができる。
合成法19:
Figure 2013177319
〔上記スキーム中、記号は前記と同一意味を有する。〕
化合物[1b]又はその塩(塩酸塩等)と化合物[2b]の反応は、ジクロロメタンの如き溶媒中、トリエチルアミンの如き塩基存在下で実施することができる。
化合物[3b]とアミノアセトアルデヒド ジエチルアセタールの反応は、ジクロロメタンの如き溶媒中、酢酸の如き酸触媒、トリエチルアミンの如き塩基及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムの如き水素化ホウ素化合物存在下で実施することができる。
化合物[4b]とマロノニトリルの反応は、ジクロロメタンの如き溶媒中、p−トルエンスルホン酸の如き添加剤存在下で実施することができる。
化合物[5b]とオルトギ酸トリエチルの反応は、アセトニトリルの如き溶媒中、酢酸の如き酸触媒存在下で実施することができる。
化合物[6b]の化合物[7b]への変換は、メタノールの如き溶媒中、化合物[6b]をアンモニアで処理することにより実施することができる。
化合物[7b]とハロゲン化剤の反応は、アセトニトリルの如き溶媒中で実施することができる。ハロゲン化剤としては、例えばN−クロロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−ヨードスクシンイミド、臭素等があげられる。
化合物[II−c]は、例えば、下記反応合成法20に従って製することができる。
合成法20:
Figure 2013177319
〔上記スキーム中、記号は前記と同一意味を有する。〕
化合物[I−e]の脱アシル化反応は、アシル基の種類に応じて、慣用の方法に従って実施することができる。例えば、R11がtert−ブトキシカルボニル基である化合物[I−e]からのアシル基の除去は、当該化合物を塩酸/ジオキサンで処理することにより、実施することができる。
化合物[II−d]は、例えば、下記合成法21に従って製することができる。
合成法21:
Figure 2013177319
〔上記スキーム中、Zはカルボキシル基の保護基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
上記化合物[II−y]におけるZとしては、例えば、tert−ブチル基の如きアルキル基、ベンジル基の如きアラルキル基等があげられる。化合物[II−y]からの当該保護基の除去は、慣用の方法により実施することができる。例えば、Zとしてtert−ブチル基を有する化合物[II−y]からの保護基の除去は、当該化合物を溶媒中又は無溶媒で塩酸/ジオキサン等で処理することにより実施することができる。
(合成法22)
本発明における中間体化合物の内、下式:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、前記化合物[2a]と下式[3aa]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を合成法18に記載の化合物[2a]と化合物[3a]の反応と同様に処理して下式[II−m−2]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を製し、次いで、該化合物[II−m−2]を溶媒(塩化メチレン等)中、塩基(1,8−アザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン等)存在下でエチルホスホロジクロリダートで処理して下式[II−m−3]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を製し、更に該化合物[II−m−3]とヒドロキシルアミンを溶媒(イソプロパノールの如きアルコール類)中で反応させることにより製することができる。
(合成法23)
本発明における中間体化合物の内、下式[II−p]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、下式[II−c]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物とハロゲン化シアン(例えば、臭化シアン等)を溶媒(エタノールの如きアルコール類、テトラヒドロフランの如きエーテル類等)中、塩基(炭酸水素ナトリウム等)の存在下で反応させることにより、下式[II−r]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を製し、次いで該化合物[II−r]とヒドロキシルアミンを溶媒(イソプロパノールの如きアルコール類)中で反応させることにより製することができる。
(合成法24)
本発明における合成中間体の内、下式[3A]:
Figure 2013177319
〔式中、OZは保護された水酸基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、下式[III−t]:
Figure 2013177319
で示されるテトラヒドロピリジン化合物と下式[III−u]:
−X [III−u]
〔式中、Xはハロゲン原子を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を溶媒(エタノールの如きアルコール類等)中、反応させて下式[II−u]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を製し、次いで当該化合物を溶媒(アセトニトリルの如きニトリル類と水との混合物等)中、四酸化オスミウム及びN−メチルモルホリンオキシドで処理することにより下式[II−v]:
Figure 2013177319
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物を製し、更に当該化合物の3位水酸基に、常法に従って保護基(Z)を導入することにより製することができる。
本発明において、「ハロゲン原子」とはフッ素原子、塩素原子、ヨウ素原子又は臭素原子を意味し、「アルキル」又は「アルコキシ」とは炭素数1〜8個、好ましくは炭素数1〜6個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキルまたはアルコキシを意味し、「シクロアルキル」とは炭素数3〜8個、好ましくは3〜6個のシクロアルキルを意味する。また、「アルキレン」とは炭素数1〜8個、好ましくは1〜6個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキレンを意味し、「アルカノイル」とは炭素数2〜8個、好ましくは炭素数2〜6個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルカノイルを意味する。
尚、本明細書中で使用する略号は、別段の定義がない限り、以下の意味を有する。
Ac : アセチル
Boc : tert−ブトキシカルボニル
DMF : ジメチルホルムアミド
DMSO: ジメチルスルホキシド
Me : メチル
Et : エチル
i−Pr: イソプロピル
i−Bu: イソブチル
t−Bu又はtert−Bu: tert−ブチル
MOMO: メトキシメトキシ
Ph : フェニル
Bzl : ベンジル
TFA : トリフルオロ酢酸
CDI : 1,1’−カルボニルジイミダゾール
HOBt: 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
DIAD: アゾジカルボン酸ジイソプロピル
dppf: ジフェニルホスフィノフェロセン
PPh: トリフェニルホスフィン
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
BINAP: 2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル
JohnPhos: 2−(ジtert−ブチルホスフィノ)ビフェニル
TBDS(又はTBDMS): tert−ブチルジメチルシリル
実施例1
[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]−[3−メチルピリジン−4−イル)アミンの製造
Figure 2013177319
4−クロロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(参考例17で得られた化合物)108mg、4−アミノ−3−メチルピリジン32mg、2−(ジtert−ブチルホスフィノ)ビフェニル(JohnPhos)9mg,酢酸パラジウム7mg及びナトリウムtert−ブトキシド72mgのジメチルホルムアミド溶液3mLを100℃で3時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(Chromatorex;富士シリシア化学、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜50/50)で精製することにより、標題化合物24mgを粉末として得た(収率18%)。
MS(APCI)m/z;433[M+H]
実施例2
4−[4−[4−(1,1−ジオキソ−1λ−チアゾリジン−3−カルボニル)−2−フルオロフェニルアミノ]−5−フルオロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステルの製造
Figure 2013177319
4−(4−クロロ−5−フルオロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル(参考例37で得られた化合物)102mg、(4−アミノ−3−フルオロ−フェニル)(1,1−ジオキソ−1λ−チアゾリジン−3−イル)メタノン(参考例36で得られた化合物)77mg、ラセミ−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(rac−BINAP)37mg、酢酸パラジウム13mg及び炭酸カリウム124mgのジメトキシエタン溶液3mLをマイクロウェーブ反応器中、100℃で10分間撹拌した。反応混合物に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜20/80)で精製することにより、標題化合物69mgを粉末として得た(収率41%)。
MS(APCI)m/z;563[M+H]
実施例3
[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]−[4−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)フェニル]アミンの製造
Figure 2013177319
4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸・塩酸塩(参考例24で得られた化合物)221mg及びEDC・HCl100mg、HOBt・HO80mgのジクロロメタン溶液4mLに、ヒドラジン−水和物(80%)125μL、トリエチルアミン279μLを加えて室温で20時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルム−メタノール(9:1)で抽出して得られた有機層を減圧濃縮した。得られた残渣にオルト酢酸トリエチル3mLを加え、2時間加熱還流した。反応混合物に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(Chromatorex;富士シリシア化学、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜60/40)で精製することにより、標題化合物56mgを得た(収率27%)。
MS(APCI)m/z;518[M+H]
実施例4
[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−4−(2−メチルピリジン−3−イルオキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
4−クロロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(参考例17で得られた化合物)108mg、3−ヒドロキシ−2−メチルピリジン39mg、及び炭酸カリウム124mgのジメチルスルホキシド溶液3mLを100℃で18時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜30/70)で精製することにより、標題化合物96mgを粉末として得た(収率74%)。
MS(APCI)m/z;434[M+H]
実施例5
[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((2R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノンの製造
Figure 2013177319
4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ安息香酸・2塩酸塩(参考例24で得られた化合物の2塩酸塩)110mgのジクロロメタン4mL溶液に(3R,5R)−5−ヒドロキシメチルピロリジン−3−オール・塩酸塩(参考例63で得られた化合物)40mg、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(HOBt・HO)46mg、トリエチルアミン139μL及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・HCl)58mgを加え、該混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(Chromatorex;富士シリシア化学、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=50/50〜0/100)で精製することにより、標題化合物51mgを無色粉末として得た(収率44%)。
MS(APCI)m/z;579[M+H]
実施例6〜133
対応原料化合物を実施例5と同様に処理することにより、下記第1表〜第17表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
実施例134
7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−4−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニルオキシ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を前記実施例4と同様に処理することにより、標題化合物を粉末として得た(収率:59%)。
MS(APCI)m/z;519[M+H]
実施例135
2−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]3−フルオロフェニル]−4,5−ジヒドロオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2013177319
2−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロベンゾイルアミノ]−3−ヒドロキシ−プロピオン酸メチルエステル(実施例78で得られた化合物)1.05gのジクロロメタン18mL溶液に氷冷下、三フッ化N,N−ジエチルアミノ硫黄(DAST)311μLを加え、同温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=95/5〜90/10)で精製することにより、標題化合物622mgを無色粉末として得た(収率61%)。
MS(APCI)m/z;563[M+H]
実施例136
2−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]オキサゾール−4−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2013177319
2−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]−4,5−ジヒドロオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル(実施例135で得られた化合物)580mgのジクロロメタン10mL溶液に氷冷下、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)231μL、三塩化臭化メタン152μLを加えた。室温まで昇温し、1時間撹拌した。反応混合物に、更にDBU231μL、三塩化臭化メタン152μLを加え、該混合物を室温で23時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜90/10)で精製することにより、標題化合物348mgを無色粉末として得た(収率60%)。
MS(APCI)m/z;561[M+H]
実施例137
[2−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]−オキサゾール−4−イル]メタノールの製造
Figure 2013177319
2−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−フェニル]−オキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル(実施例136で得られた化合物)112mgのテトラヒドロフラン6mL溶液に、水素下アルミニウムリチウム15mgを加え、室温で終夜撹拌した後、50分加熱還流した。さらに水素化アルミニウムリチウム30mgを加え、15分加熱還流した。反応混合物に水45μL、2規定水酸化ナトリウム水溶液90μL、水90μLを順次加え、不溶物をろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜20/80)で精製することにより、標題化合物42mgを無色粉末として得た(収率39%)。
MS(APCI)m/z;533[M+H]
実施例138
[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]−((R)−2−ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル)メタノン(Compound 139A)及び
[(R)−1−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]ピペリジン−2−イル]メタノール(Compound 139B)の製造
Figure 2013177319
(R)−1−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロベンゾイル]−ピペリジン−2−カルボン酸メチルエステル(実施例98で得られた化合物)135mgのテトラヒドロフラン4.5mL溶液に、水素化アルミニウムリチウム25mgを加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水25μL、2規定水酸化ナトリウム水溶液50μL、水50μLを順次加え、不溶物をろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(Chromatorex;富士シリシア化学、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=50/50〜0/100)で精製することにより、標題化合物(Compound 139A/27mg(粉末、収率:21%)及びCompound 139B/27mg(粉末、収率:21%))を得た。
Compound 139A:MS(APCI)m/z;577[M+H]
Compound 139B:MS(APCI)m/z;563[M+H]
実施例139
[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((R)−3−ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル)メタノンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を前記実施例138と同様に処理することにより、標題化合物を粉末として得た(収率:54%)。
MS(APCI)m/z;577[M+H]
実施例140
2−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]オキサゾール−4−カルボキサミドの製造
Figure 2013177319
2−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]オキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル(実施例136で得られた化合物)95mgのテトラヒドロフラン3.4mL溶液に、2規定水酸化ナトリウム水溶液847μLを加え、室温で19時間撹拌した。反応混合物に2規定塩酸847μLを加えた後、溶媒を減圧濃縮した。ジメチルホルムアミド5mLを加えた後、塩化アンモニウム45mg、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(HOBt・HO)39mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・HCl)49mg及びトリエチルアミン236μLを加え、該混合物を60℃で終夜撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をジクロロメタン−ジエチルエーテルおよびメタノールで順次トリチュレーションすることにより、標題化合物30mgを無色粉末として得た(収率32%)。
MS(APCI)m/z;546[M+H]
実施例141
1−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]カルボニルピペリジン−3−カルボキサミドの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を前記実施例140と同様に処理することにより、標題化合物を粉末として得た(収率:27%)。
MS(APCI)m/z;590[M+H]
実施例142
4−[7−[trans−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(ラセミ体)の製造
Figure 2013177319
安息香酸 trans−4−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−3−イルエステル(参考例77で得られた化合物;144mg)、4−アミノ−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(参考例2で得られた化合物;82mg)、[1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)25mg、tert−ブトキシナトリウム74mgのジオキサン3mL溶液を10分間80℃にて攪拌した。室温まで氷冷後、該反応液を塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。有機層を溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=60:40→100:0)にて精製することにより、4−[7−[trans−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド27mgを粉末として得た。(収率17%)
MS(APCI)m/z:523[M+1]
実施例143
(1,1−ジオキソ−1λ−チアゾリジン−3−イル)[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]メタノンの製造
Figure 2013177319
[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ](3−フルオロフェニル]チアゾリジン−3−イル)メタノン(参考例78で得られた化合物)34mgのジクロロメタン1mL溶液に氷冷下、メタンスルホン酸24μL及びm−クロロ過安息香酸43mgを加え、該混合物を室温で2時間撹拌した。メタンスルホン酸24μL及びm−クロロ過安息香酸43mgを追加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物にチオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜95/5)で精製することにより、標題化合物3.3mgを粉末として得た(収率9%)。
MS(APCI)m/z;583[M+H]
実施例144
4−[3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]ベンゾイルアミノ]酪酸の製造
Figure 2013177319
4−[3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]ベンゾイルアミノ]酪酸メチルエステル(実施例39で得られた化合物)77mgのテトラヒドロフラン1.5mL溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液1.5mLを加え、該混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物に1N塩酸水溶液を加えて中和後、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜80/20)で精製することにより、標題化合物63.9mgを白色固体として得た(収率85%)。
MS(APCI)m/z;579[M+H]
実施例145
((R)−3−アミノピロリジン−1−イル)[4−[5−クロロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]メタノンの製造
Figure 2013177319
[(R)−1−[4−[5−クロロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(参考例55で得られた化合物)92mgに4N塩酸−ジオキサン溶液1.5mLを加え、該混合物を室温で終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(Chromatorex;富士シリシア化学、溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜90/10)で精製することにより、標題化合物68.2mgを白色固体として得た(収率81%)。
MS(APCI)m/z;564/566[M+H]
実施例146
[[3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]ベンゾイル]メチルアミノ]酢酸の製造
Figure 2013177319
[[3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−ベンゾイル]メチルアミノ]酢酸tert−ブチルエステル(実施例34で得られた化合物)73mgに4N塩酸−ジオキサン溶液2mLを加え、該混合物を室温で終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=95/5〜80/20)で精製することにより、標題化合物45.1mgを黄色固体として得た(収率73%)。
MS(APCI)m/z;565[M+H]
実施例147〜153
対応原料化合物を実施例1と同様に処理することにより、下記第18表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
実施例154
[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]−(2−フルオロ−4−メチルスルフィニルフェニル)アミンの製造
Figure 2013177319
[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]−(2−フルオロ−4−メチルチオ−フェニル)アミン(実施例147で得られた化合物)96mgのジクロロメタン4mL溶液に氷冷下、m−クロロ過安息香酸51mgを加え、該混合物を室温で5分間撹拌した。反応混合物に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(Chromatorex;富士シリシア化学、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜25/75)で精製することにより、標題化合物80mgを粉末として得た(収率80%)。
MS(APCI)m/z;498[M+H]
実施例155〜156
対応原料化合物を実施例144と同様に処理することにより、下記第19表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
実施例157〜161
対応原料化合物を実施例145と同様に処理することにより、下記第20表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
実施例162〜163
対応原料化合物を実施例2と同様に処理することにより、下記第21表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
実施例164
3−[4−(4−ジメチルカルバモイル−2−フルオロフェニルアミノ)−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
3−(4−クロロ−5−フルオロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例113で得られた化合物)250mgの1,4−ジオキサン7mL溶液に4−アミノ−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(参考例2で得られた化合物)128mg及びナトリウムtert−ブトキシド169mgを加え、該混合物を100℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=20/80〜0/100)で精製することにより、標題化合物124mgを粉末として得た(収率35%)。
MS(APCI)m/z;501[M+H]
実施例165
[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)アミンの製造
Figure 2013177319
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(参考例17で得られた化合物)50mgのエタノール1mL溶液に4−アミノ−1−メタンスルホニルピペリジン30mg、ジイソプロピルエチルアミン48μLを加え、該混合物をマイクロ波反応装置(Initiator、バイオタージ社製)中、140℃で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜95/5)で精製することにより、標題化合物40mgを粉末として得た(収率57%)。
MS(APCI)m/z;503[M+H]
実施例166
4−[4−(4−ジメチルカルバモイル−2−フルオロフェニルアミノ)−5−フルオロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]アゼパン−1−カルボン酸イソプロピルエステルの製造
Figure 2013177319
4−(7−アゼパン−4−イル−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド2塩酸塩(参考例125で得られた化合物)100mgのジクロロメタン1mL溶液にクロロギ酸イソプロピル37μL及びトリエチルアミン158μLを加え、該混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(Chromatorex;富士シリシア化学、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜40/60)で精製することにより、標題化合物76mgを粉末として得た(収率94%)。
MS(APCI)m/z;501[M+H]
実施例167
4−[7−[4−(5−エチルピリミジン−2−イル)モルホリン−2−イルメチル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
3−フルオロ−4−(5−フルオロ−7−モルホリン−2−イルメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−N,N−ジメチルベンズアミド二塩酸塩(参考例129で得られた化合物)136mg、ジイソプロピルエチルアミン388mgのエタノール溶液5mLに2−クロロ−5−エチルピリミジン214mgを加え、該混合物を90℃で3日間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中へ注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜95:5)にて精製することにより、標題化合物153mgを粘性油状物として得た。(収率98%)
MS(APCI)m/z:523[M+H]
実施例168
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[trans−4−(2−イソプロピル−2H−テトラゾール−5−イル)−シクロヘキシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[trans−4−(2H−テトラゾール−5−イル)シクロヘキシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N,N−ジメチルベンズアミド(参考例131で得られた化合物)54mgのジメチルホルムアミド1mL溶液にヨウ化イソプロピル14μL及び炭酸カリウム32mgを加え、該混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=99/1〜95/5)で精製することにより、標題化合物18mgを粉末として得た(収率30%)。
MS(APCI)m/z;510[M+H]
実施例169
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[trans−4−(5−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)シクロヘキシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[trans−4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)シクロヘキシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N,N−ジメチルベンズアミド(参考例141で得られた化合物)89mgのトルエン1.5mL溶液に氷冷下、トリエチルアミン33μL及び塩化イソブチリル20μLを加え、該混合物を室温で10分間撹拌後、更に120℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル及びクロロホルムで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=60/40〜0/100)で精製することにより、標題化合物69mgを粉末として得た(収率69%)。
MS(APCI)m/z;510[M+H]
実施例170
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−トリフルオロメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)アゼパン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
4−[7−(1−シアノアゼパン−4−イル)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(参考例143で得られた化合物)114mgのイソプロパノール2.6mL溶液に50%ヒドロキシルアミン水溶液69μLを加え90℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去した残渣にトルエン4mLを加え、トリエチルアミン108μL、トリフルオロ酢酸無水物72μLを加え、100℃で4時間撹拌した。反応混合物にトリエチルアミン108μL及びトリフルオロ酢酸無水物72μLを更に加え、該混合物を100℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(Chromatorex;富士シリシア化学、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜30/70)で精製することにより、標題化合物40mgを粉末として得た(収率28%)。
MS(APCI)m/z;551[M+H]
実施例171
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[(R)−1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)ピロリジン−3−イルメチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
4−[7−((R)−1−シアノピロリジン−3−イルメチル)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(参考例142で得られた化合物)101mgのジメチルホルムアミド3mL溶液にN−ヒドロキシイソブチルアミジン97mg、p−トルエンスルホン酸一水和物18mg及び塩化亜鉛13mgを加え、該混合物を80℃で4時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(Chromatorex;富士シリシア化学、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜30/70)で精製することにより、標題化合物90mgを粉末として得た(収率74%)。
MS(APCI)m/z;511[M+H]
実施例172
4−[7−[trans−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−フルオロピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルベンズアミド(ラセミ体)の製造
Figure 2013177319
N−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)エチル]−4−[7−[trans−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−フルオロピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N−メチルベンズアミド(参考例150で得られた化合物)107mgのテトラヒドロフラン5mL溶液に、1Nテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド−テトラヒドロフラン溶液0.18mLを室温で滴下後、該混合物を3時間攪拌した。該反応液を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0〜95:5)で精製することにより、標題化合物80mgを粉末として得た。(収率91%)
MS(APCI)m/z:555[M+H]
実施例173
4−[7−[(R)−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イルメチル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
(R)−3−[4−(4−ジメチルカルバモイル−2−フルオロフェニルアミノ)−5−フルオロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(後記実施例184で得られた化合物)100mgのジクロロメタン3mL溶液に4N塩酸−ジオキサン溶液500μLを加え、室温で17時間撹拌した。該反応混合物に2−クロロ−5−エチルピリミジン86mg、アセトニトリル4mLおよびジイソプロピルエチルアミン207μLを加えた後、22時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却後、水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(Chromatorex;富士シリシア化学、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜20/80)で精製することにより、標題化合物66mgを粉末として得た(収率65%)。
MS(APCI)m/z;507[M+H]
実施例174〜180
対応原料化合物を実施例1と同様に処理することにより、下記第22表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
実施例181〜191
対応原料化合物を実施例164と同様に処理することにより、下記第23表及び第24表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
Figure 2013177319
実施例192〜197
対応原料化合物を実施例4と同様に処理することにより、下記第25表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
実施例198〜202
対応原料化合物を実施例167と同様に処理することにより、下記第26表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
実施例203〜215
対応原料化合物を実施例173と同様に処理することにより、下記第27〜28表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
Figure 2013177319
実施例216〜280
対応原料化合物を実施例5と同様に処理することにより、下記第29〜37表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
Figure 2013177319
実施例281〜282
対応原料化合物を実施例170と同様に処理することにより、下記第38表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
実施例283
対応原料化合物を実施例146と同様に処理することにより、下記第39表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
実施例284〜285
対応原料化合物を実施例147と同様に処理することにより、下記第40表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
実施例286〜287
対応原料化合物を実施例171と同様に処理することにより、下記第41表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
実施例288〜289
対応原料化合物を実施例172と同様に処理することにより、下記第42表記載の化合物を得た。
Figure 2013177319
実施例290
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[4−(5−トリフルオロメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−trans−シクロヘキシル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
4−クロロ−5−フルオロ−7−[trans−4−(5−トリフルオロメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)シクロヘキシル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(参考例124で得られた化合物)50mgのイソプロパノール1mL溶液に4−アミノ−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(参考例2で得られた化合物)23mg、4N塩酸−ジオキサン溶液5μLを加え、80℃で17時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、該混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(Chromatorex;富士シリシア化学、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜55/45)で精製することにより、標題化合物52mgを粉末として得た(収率75%)。
MS(APCI)m/z;536[M+H]
実施例291
4−[7−[(3S,4R)−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド及び4−[7−[(3R,4S)−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
4−[7−[rac−cis−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(実施例256で得られた化合物)107mgを6mLのエタノール/クロロホルム混合溶液(1/1)に溶解後、キラルカラムを用いた以下の条件で光学分割(×6)を行うことにより、標題化合物CompoundA:47mg、CompoundB:49mgをそれぞれ白色粉末として得た(収率43%、45%)。
CompoundA:MS(APCI)m/z;521[M+H]
CompoundB:MS(APCI)m/z;521[M+H]
(光学分割条件)
カラム:CHIRALPAK IC(20mmΦ×250mm)(ダイセル化学)
移動相:ヘキサン/エタノール/ジエチルアミン(50/50/0.1)
流 速:5.0mL/min.
検出波長:340nm(Waters 302(600E system)(ウォーターズ)
実施例292
(S)−1−(4−[7−[(3S,4R)−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロベンゾイル)−ピロリジン−2−カルボン酸アミド及び(S)−1−(4−[7−[(3R,4S)−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロベンゾイル)−ピロリジン−2−カルボン酸アミドの製造
Figure 2013177319
実施例258で得られた化合物138mgを6mLのエタノールに溶解後、キラルカラムを用いた以下の条件で光学分割(×6回)を行うことにより、標題化合物CompoundA:56mg、CompoundB:55mgをそれぞれ白色粉末として得た(収率41%、41%)。
CompoundA:MS(APCI)m/z;590[M+H]
CompoundB:MS(APCI)m/z;590[M+H]
(光学分割条件)
カラム:CHIRALPAK IB(ダイセル化学、20mmΦ×250mm)
移動相:ヘキサン/エタノール/ジエチルアミン(70/30/0.1)
流速:8.0mL/min.
検出波長:280nm(センシュー科学、SSC−8200)。
参考例1
4−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
(1)4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン2.00gのアセトニトリル100mL溶液に酢酸20mL及びN−フルオロ−N’−(クロロメチル)トリエチレンジアミンビス(テトラフルオロボラート)6.92gを加え、該混合物を窒素雰囲気下、70℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後、減圧濃縮した。残渣に塩化メチレン/酢酸エチル(1/1)を加え、該溶液を、シリカゲル100mLを充填したカラムに通液後、塩化メチレン/酢酸エチル=1/1(2L)で抽出した。抽出液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜35/65)で精製することにより、4−クロロ−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン1.30gを粉末として得た(収率58%)。
MS(APCI)m/z;172/174[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物1.20gのテトラヒドロフラン215mL溶液に1−tert−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン3.52g、トリフェニルホスフィン7.33g及びアゾジカルボン酸ジエチルのトルエン溶液12.7mLを加え、該混合物を窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜60/40)で精製することにより、標題化合物1.47gを粉末として得た(収率59%)。
MS(APCI)m/z;355/357[M+H]
参考例2
4−アミノ−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
(1)3−フルオロ−4−ニトロ安息香酸4.99gの塩化メチレン50mL溶液に、氷冷下、塩化オギザリル2.5mL及びジメチルホルムアミド1滴を加え、該混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣に塩化メチレン100mLを加え、氷冷下、ジメチルアミン塩酸塩1.98g及びトリエチルアミン11.27mLの塩化メチレン40mL溶液を滴下後、該混合物を1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=67/33〜0/100)で精製することにより、3−フルオロ−4−ニトロ−N,N−ジメチルベンズアミド4.45gを粉末として得た(収率78%)。
MS(APCI)m/z;213[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物4.45g、エタノール80mL、テトラヒドロフラン80mL及び水16mLの混合物に塩化アンモニウム4.49g及び鉄4.69gを加え、該混合物を90℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後、セライトろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=50/50〜0/100)で精製することにより、標題化合物3.71gを粉末として得た(収率97%)。
MS(APCI)m/z;183[M+H]
参考例3
4−アミノ−3−フルオロ−N−メチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例2と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率26%)。
MS(APCI)m/z;169[M+H]
参考例4
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−(ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N,N−ジメチルベンズアミド塩酸塩の製造
Figure 2013177319
実施例1で得られた化合物482mgの1,4−ジオキサン4mL溶液に4規定塩酸−ジオキサン溶液4mLを加え、該混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物にメタノール2mLを加えた後、更に30分間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣にジエチルエーテルを加え、析出物をろ取することにより、標題化合物540mgを粉末として得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;401[M+H]
参考例5
3−ペンチル4−ニトロフェニルカーボネートの製造
Figure 2013177319
3−ペンタノール210mgの塩化メチレン5mL溶液にトリエチルアミン490μL及びクロロギ酸4−ニトロフェニル472mgを加え、該混合物を室温で14時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜70/30)で精製することにより、標題化合物251mgを無色液体として得た(収率42%)。
MS(APCI)m/z;254[M+H]
参考例6
(2−シアノプロプ−2−イル)4−ニトロフェニルカーボネートの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例5と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率42%)。
参考例7
(1,3−ジフルオロプロプ−2−イル)4−ニトロフェニルカーボネートの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例5と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率58%)。
MS(APCI)m/z;262[M+H]
参考例8
4−(5−ブロモ−4−クロロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
(1)4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン3.00gのクロロホルム85mLの溶液にN−ブロモスクシンイミド3.55gを加え、該混合物を1時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却後、析出物をろ取し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜20/80)で精製することにより、5−ブロモ−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン3.83gを無色粉末として得た(収率84%)。
MS(APCI)m/z;232/234[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物450mgを参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物684mgを無色粉末として得た(収率85%)。
MS(APCI)m/z;415/417[M+H]
参考例9
3−フルオロ−4−ヒドロキシ−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
3−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸1.00g、ジメチルアミン塩酸塩1.57g、トリエチルアミン2.68mL及びN−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物1.47gの塩化メチレン20mL溶液に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩1.83gを加え、該混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物に希塩酸水を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜89/11)で精製することにより、標題化合物515mgを無色固体として得た(収率44%)。
MS(APCI)m/z;184[M+H]
参考例10
2−フルオロ−4−ヒドロキシ−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例9と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率47%)。
MS(APCI)m/z;184[M+H]
参考例11
3−クロロ−4−ヒドロキシ−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例9と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率47%)。
MS(APCI)m/z;200/202[M+H]
参考例12
4−アミノ−3−クロロ−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例9と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率53%)。
MS(APCI)m/z;199/201[M+H]
参考例13
1−(3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピペリジン−4−オールの製造
Figure 2013177319
(1)4−ヒドロキシピペリジン8.00gのエタノール160mL溶液に氷冷下、臭化シアン8.38g及び炭酸水素ナトリウム20.2gを加え、該混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル)で精製することにより、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニトリル9.59gを淡黄色液体として得た(収率96%)。
MS(APCI)m/z;127[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物9.59gの酢酸エチル350mLの溶液にN−ヒドロキシイソブチルアミジン9.79gを加えた後、1.0M 塩化亜鉛−ジエチルエーテル溶液92mLを滴下し、該混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物にジエチルエーテルを加え、析出固体をろ取した。得られた固体にエタノール80mL及び濃塩酸40mLを加え、該混合物を95℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷後、反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後、塩化メチレンで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮することにより、標題化合物8.76gを淡黄色液体として得た(収率54%)。
MS(APCI)m/z;212[M+H]
参考例14
1−(3−tert−ブチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピペリジン−4−オールの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例13と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率26%)。
MS(APCI)m/z;226[M+H]
参考例15
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
4−クロロ−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(参考例1(1)で得られた化合物)300mgと参考例13で得られた化合物0.92gを参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物220mgを無色粉末として得た(収率34%)。
MS(APCI)m/z;365/367[M+H]
参考例16
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(3−tert−ブチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
参考例1(1)で得られた化合物(500mg)と参考例14で得られた化合物(1.05g)を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率55%)。
MS(APCI)m/z;379/381[M+H]
参考例17
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
(1)4−ヒドロキシピペリジン710mgのエタノール5mL溶液に5−エチル−2−クロロピリミジン425μLを加え、該混合物を80℃で終夜撹拌した。反応混合物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜90/10)で精製することにより、1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オール699mgを無色固体として得た(収率96%)。
MS(APCI)m/z;208[M+H]
(2)参考例1(1)で得られた化合物(903mg)と上記(1)で得られた化合物(2.18g)を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物(1.17g)を得た(収率62%)。
MS(APCI)m/z;361/363[M+H]
参考例18
4−クロロ−5−フルオロ−7−[5−イソプロピル−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
(1)4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニトリル(参考例13(1)で得られた化合物)2.00gの塩化メチレン40mL溶液に氷冷下、ジイソプロピルエチルアミン5.5mL及び塩化メトキシメチル1.80mLを加え、該混合物を室温で19時間撹拌した。反応混合物にジイソプロピルエチルアミン2.75mL及び塩化メトキシメチル0.60mLを更に添加した後、該混合物を4.5時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜40/60)で精製することにより、4−メトキシメトキシピペリジン−1−カルボニトリル2.31gを無色液体として得た(収率86%)。
MS(APCI)m/z;171[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物2.31gの2−プロパノール2mL溶液に50%ヒドロキシルアミン水溶液1.79gの2−プロパノール3mL溶液を加え、該混合物を90℃で5時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷後、酢酸エチルで希釈し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮することにより、N−ヒドロキシ−4−メトキシメトキシピペリジン−1−カルボキサミジン2.93gを無色液体として得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;204[M+H]
(3)上記(2)で得られた化合物2.93gとトリエチルアミン1.89mLのトルエン30mL溶液に氷冷下、塩化イソブチリル1.42mLのトルエン10mL溶液を滴下した後、該混合物を130℃で3時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜80/20)で精製することにより、1−(5−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4−メトキシメトキシピペリジン1.86gを無色液体として得た(収率54%)。
MS(APCI)m/z;256[M+H]
(4)上記(3)で得られた化合物1.86gの1,4−ジオキサン10mL溶液に4規定塩酸−ジオキサン5mLを加え、該混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物に4規定塩酸−ジオキサン1mLを更に加えた後、1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、該混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、1−(5−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−4−オール1.60gを無色液体として得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;212[M+H]
(5)参考例1(1)で得られた化合物(500mg)と上記(4)で得られた化合物(1.60g)を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物(505mg)を得た(収率48%)。
MS(APCI)m/z;365/367[M+H]
参考例19
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(5−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
(1)4−ヒドロキシピペリジン1.42gのN−メチルピロリドン12mL溶液に2−ブロモ−5−メチルピリジン1.20g及びジイソプロピルエチルアミン3.67mLを加え、該混合物をマイクロ波反応装置(Initiator、バイオタージ社製)中、200℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜93/7)で精製することにより、1−(5−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール0.81gを淡褐色固体として得た(収率60%)。
MS(APCI)m/z;193[M+H]
(2)参考例1(1)で得られた化合物(250mg)と上記(2)で得られた化合物(476mg)を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物(363mg)を得た(収率72%)。
MS(APCI)m/z;346/348[M+H]
参考例20
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(5−エチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
(1)2−アミノ−5−エチル−1,3,4−チアジアゾール1.00gのアセトニトリル20mL/ジメチルアセトアミド20mL溶液に臭化第二銅2.07g及び亜硝酸n−アミル1.40mLを加え、該混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜80/20)で精製することにより、2−ブロモ−5−エチル−1,3,4−チアジアゾール0.75gを無色液体として得た(収率50%)。
MS(APCI)m/z;193/195[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物640mgのエタノール5mL溶液に4−ヒドロキシピペリジン671mgを加え、該混合物をマイクロ波反応装置(Initiator、バイオタージ社製)中、140℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜93/7)で精製することにより、1−(5−エチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−オール707mgを無色液体として得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;214[M+H]
(3)参考例1(1)で得られた化合物(200mg)と上記(2)で得られた化合物(373mg)を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物(86mg)を得た(収率20%)。
MS(APCI)m/z;367/369[M+H]
参考例21
2−クロロ−5−エトキシピリミジンの製造
Figure 2013177319
2−クロロ−5−ヒドロキシピリミジン1.00gのジメチルホルムアミド15mL溶液に炭酸カリウム1.59g及びヨウ化エチル1.84mLを加え、該混合物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を水及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=99/1〜78/22)で精製することにより、標題化合物1.07gを無色固体として得た(収率88%)。
MS(APCI)m/z;159/161[M+H]
参考例22
2−クロロ−5−イソプロピルオキシピリミジンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例21と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率89%)。
MS(APCI)m/z;173/175[M+H]
参考例23
4−アミノ−3−フルオロ安息香酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
(1)3−フルオロ−4−ニトロ安息香酸2.00gの塩化メチレン32mL溶液に、氷冷下、tert−ブタノール4.2mL、4−ジメチルアミノピリジン198mg及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩2.47g加え、該混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、該混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=99/1〜92/8)で精製することにより、3−フルオロ−4−ニトロ安息香酸tert−ブチルエステル1.94gを淡黄色粉末として得た(収率75%)。
(2)上記(1)で得られた化合物1.74gを参考例2(2)と同様に処理することにより、標題化合物1.42gを無色粉末として得た(収率88%)。
MS(APCI)m/z;212[M+H]
参考例24
4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
(1)参考例17で得られた化合物400mgと4−アミノ−3−フルオロ安息香酸tert−ブチルエステル(258mg)を実施例1と同様に処理することにより、4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ安息香酸tert−ブチルエステル286mgを無色粉末として得た(収率48%)。
MS(APCI)m/z;536[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物300mgの塩化メチレン4mL溶液に4規定塩酸−ジオキサン3mLを加え、該混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物に更に4規定塩酸−ジオキサン2mLを加えた後、7時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮することにより、標題化合物340mgを粗生成物として得た。
MS(APCI)m/z;480[M+H]
参考例25
4−(4−クロロ−3−シアノ−2−ホルムイミドイルアミノピロール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステルの製造
Figure 2013177319
(1)4−ピペリドン塩酸塩1水和物5.00gの塩化メチレン100mL溶液に氷冷下、トリエチルアミン11.3mL及びクロロ炭酸イソプロピル6.1mLを滴下し、該混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、該混合物をクロロホルムで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル/ヘキサン=50/50→33/67)で精製することにより、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル3.05gを液体として得た(収率50%)。
MS(APCI)m/z;186[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物3.05gの塩化メチレン200mL溶液に室温下、アミノアセトアルデヒド ジエチルアセタール2.74g及び酢酸1.2mLを加え、該混合物を同温で1時間撹拌した。反応混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム4.36gを加え、該混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、該混合物をクロロホルムで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮することにより、4−(2,2−ジエトキシエチルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル6.35gを液体として得た。
MS(APCI)m/z;303[M+H]
(3)上記(2)で得られた化合物6.35gの塩化メチレン150mL溶液に室温下マロノニトリル2.17gとp−トルエンスルホン酸・1水和物6.26gを加え、室温で終夜攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル/ヘキサン=50/50→67/33)で精製することにより、4−(2−アミノ−3−シアノピロール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル2.30gを固体として得た((工程(2)〜(3)の通算収率:50%)。
MS(APCI)m/z;277[M+H]
(4)上記(3)で得られた化合物0.50gのアセトニトリル3mL溶液に室温下オルトギ酸トリエチル0.80g及び酢酸0.11gを加え、該混合物を80℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル/ヘキサン=50/50→67/33)で精製することにより、4−(3−シアノ−2−エトキシメチレンアミノピロール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル641mgを油状物として得た。
MS(APCI)m/z;333[M+H]
(5)上記(4)で得られた化合物641mgのメタノール2.5mL溶液に室温下7Nアンモニア−メタノール溶液を加え、該混合物を同温で終夜攪拌した。析出物をろ取し、乾燥させることにより、4−(3−シアノ−2−ホルムイミドイルアミノピロール−1−イル)ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル220mgを固体として得た(工程(4)〜(5)の通算収率:38%)。
MS(APCI)m/z;304[M+H]
(6)上記(5)で得られた化合物303mgのアセトニトリル10mLの溶液に室温にてN−クロロスクシンイミド161mgを加え、該混合物を終夜撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、該混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;酢酸エチル/ヘキサン=35/65→55/45)で精製することにより、標題化合物197mgを粉末として得た(収率58%)。
MS(APCI)m/z;308[M+H]
参考例26
5−エチル−2−フルオロピリジンの製造
Figure 2013177319
5−ブロモ−2−フルオロピリジン5.00gのジメチルホルムアミド75mL溶液に1.0Mトリエチルボラン−テトラヒドロフラン溶液43mL、炭酸カリウム15.70g及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム1.64gを加え、該混合物を窒素雰囲気下、85℃で4時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、ヘキサンで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/塩化メチレン=1/1)で精製することにより、標題化合物1.89gを淡黄色液体として得た(収率53%)。
MS(APCI)m/z;126[M+H]
参考例27
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(5−エチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
参考例26で得られた化合物を参考例19と同様に処理することにより、標題化合物を得た。
MS(APCI)m/z;360/362[M+H]
参考例28
1−(3−n−プロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピペリジン−4−オールの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例13と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率47%)。
MS(APCI)m/z;212[M+H]
参考例29
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(3−n−プロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
参考例1(1)で得られた化合物(640mg)と参考例28で得られた化合物(1.57g)を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率44%)。
MS(APCI)m/z;365/367[M+H]
参考例30
1−(5−イソプロペニルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オールの製造
Figure 2013177319
(1)5−ブロモ−2−クロロピリミジン5.8gを参考例17(1)と同様に処理することにより、1−(5−ブロモピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オール7.8gを粉末として得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;258/260[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物4gの1,4−ジオキサン160mLと水40mLの混合溶液に炭酸セシウム10.1g、イソプロペニルボロン酸ピナコールエステル3.5mL及びテトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム895mgを加え、該混合物を80℃で5時間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、該混合物を酢酸エチルで三回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜10/90)で精製することにより、標題化合物3.4gを粉末として得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;220[M+H]
参考例31
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(5−イソプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
(1)参考例30で得られた化合物1.5g、10%パラジウム炭素及びメタノール70mLの混合物を窒素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮することにより、1−(5−イソプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オール1.6gを粗生成物として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.6gを参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物1.24gを粉末として得た(収率48%)。
MS(APCI)m/z;375/377[M+H]
参考例32
1−(5−シクロプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オールの製造
Figure 2013177319
参考例30(1)で得られた化合物2gとシクロプロピルボロン酸ピナコールエステル1.56gを参考例30(2)と同様に処理することにより、標題化合物377mgを得た(収率22%)。
MS(APCI)m/z;220[M+H]
参考例33
4−クロロ−7−[1−(5−シクロプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
参考例1(1)で得られた化合物(570mg)と参考例32で得られた化合物(800mg)を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物770mgを得た(収率57%)。
MS(APCI)m/z;375/377[M+H]
参考例34
2−フルオロ−4−メチルチオフェニルアミンの製造
Figure 2013177319
(1)4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸25.0gのテトラヒドロフラン1.25L溶液に0℃で1.0Mジブチルマグネシウム−ヘプタン溶液68.5mLを滴下し、該混合物を30分間撹拌した。反応混合物に−78℃で2.62Mブチルリチウム−ヘキサン溶液52.2mLを滴下し、該混合物を1時間撹拌した。反応混合物にジメチルジスルフィド13.4mLを滴下後、該混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を2規定塩酸水で酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣にヘキサンを加えた後、該混合物をろ過することにより、2−フルオロ−4−メチルチオ安息香酸15.09gを淡黄色液体として得た(収率71%)。
MS(APCI)m/z;185[M−H]
(2)上記(1)で得られた化合物2.20gのtert−ブタノール22mL溶液にトリエチルアミン1.76mL及びジフェニルホスホリルアジド2.69mLを加え、該混合物を60℃で1時間撹拌後、更に100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜90/10)で精製することにより、(2−フルオロ−4−メチルチオフェニル)カルバミン酸tert−ブチルエステル1.22gを粉体として得た(収率40%)。
MS(APCI)m/z;258[M+H]
(3)上記(2)で得られた化合物579mgの塩化メチレン10mL溶液に4規定塩酸−ジオキサン2.8mLを加え、該混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜75/25)で精製することにより、標題化合物315mgを得た(収率89%)。
MS(APCI)m/z;158[M+H]
参考例35
4−クロロ−7−[1−(5−クロロピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例17と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率68%)。
MS(APCI)m/z;367/369[M+H]
参考例36
(4−アミノ−3−フルオロ−フェニル)(1,1−ジオキソ−1λ−チアゾリジン−3−イル)メタノンの製造
Figure 2013177319
(1)3−フルオロ−4−ニトロ安息香酸926mgのジクロロメタン25mL溶液にチアゾリン535mg、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(HOBt・HO)919mg及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・HCl)1.15gを加え、該混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30→50/50)で精製することにより、(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)(チアゾリジン−3−イル)メタノン1.07gを得た(収率84%)。
MS(APCI)m/z;257[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物1gのジクロロメタン40mL溶液にm−クロロ過安息香酸2.69gを加え、該混合物を室温で19時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルム/メタノール=9/1で抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をジクロロメタン/ジエチルエーテルでトリチュレーションすることにより、(1,1−ジオキソ−1λ−チアゾリジン−3−イル)(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)メタノン1.03gを得た(収率92%)。
MS(APCI)m/z;288[M+H]
(3)上記(2)で得られた化合物1g、エタノール10mL、テトラヒドロフラン10mL及び水2mLの混合物に塩化アンモニウム742mg及び鉄775mgを加え、該混合物を90℃で17時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜20/80)で精製することにより、標題化合物780mgを得た(収率87%)。
MS(APCI)m/z;259[M+H]
参考例37
4−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率45%)。
MS(APCI)m/z;341/343[M+H]
参考例38
(R)−N−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1λ−チオフェン−3−イル)アミン塩酸塩の製造
Figure 2013177319
(1)(R)−メチオニノール4.95g、ベンゾニトリル8.3mL及び臭化亜鉛250mgの混合物を窒素雰囲気下、120℃で90時間攪拌した。反応液を室温まで冷却後、ろ過した。ろ液を水及び食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜3/1)で精製することにより、(R)−4−(2−メチルチオエチル)−2−フェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール(3.94g、収率48.6%)を無色油状物として得た。
MS(APCI)m/z;222[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物3.94gの酢酸65mL溶液に濃塩酸7.7mLを加え、該混合物を終夜加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却後、減圧濃縮した。残渣に水酸化ナトリウム水溶液50mL及びクロロホルム100mLを加えて撹拌後、有機層を分取し、これに硫酸マグネシウム及びシリカゲルを加えて攪拌後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をイソプロピルエーテルで洗浄後、乾燥することにより、(R)−N−(テトラヒドロチオフェン−3−イル)ベンズアミド(2.80g、収率76%)を無色固体として得た。
MS(APCI)m/z;208[M+H]
(3)上記(2)で得られた化合物3.59gの塩化メチレン70mLに氷冷下で3−クロロ過安息香酸(75%)10gを徐々に加え、該混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物に水35mL、亜硫酸ナトリウム3.5g及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100mLを加え、該混合物を30分間攪拌した。反応混合物をクロロホルムで抽出し、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルで洗浄することにより、(R)−N−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1λ−チオフェン−3−イル)ベンズアミド(3.5g、収率85%)を無色固体として得た。
MS(APCI)m/z;240[M+H]
(4)上記(3)で得られた化合物3.51gのエタノール13mL溶液に6N塩酸水溶液52mLを加え、該混合物を1日間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却後、水層を酢酸エチルで洗浄し、減圧濃縮した。析出物をエタノール/ジエチルエーテルで洗浄後、ろ取し、更にジエチルエーテルで洗浄することにより、(R)−N−(1,1−ジオキソテトラヒドロ−1λ−チオフェン−3−イル)アミン塩酸塩(2.52g、収率100%)を無色固体として得た。
MS(APCI)m/z;136[M+H]
参考例39
(S)−N−(1,1−ジオキソ−テトラヒドロ−1λ−チオフェン−3−イル)アミン塩酸塩の製造
Figure 2013177319
(S)−メチオニノール(4.83g)を参考例38と同様に処理することにより、標題化合物(3.86g)を無色固体として得た。
MS(APCI)m/z;136[M+H]
参考例40
4,5−ジクロロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率62%)。
MS(APCI)m/z;377/379[M+H]
参考例41
4−[5−クロロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率35%)。
MS(APCI)m/z;552/554[M+H]
参考例42
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率35%)。
MS(APCI)m/z;484[M+H]
参考例43
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率60%)。
MS(APCI)m/z;494[M+H]
参考例44
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−イソプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率64%)。
MS(APCI)m/z;494[M+H]
参考例45
4−[7−[1−(5−シクロプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率54%)。
MS(APCI)m/z;492[M+H]
参考例46
4−[7−[1−(5−クロロピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率32%)。
MS(APCI)m/z;486/488[M+H]
参考例47
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率49%)。
MS(APCI)m/z;470[M+H]
参考例48
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率91%)。
MS(APCI)m/z;484[M+H]
参考例49
4−[4−(4−カルボキシ−2−フルオロフェニルアミノ)−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率80%)。
MS(APCI)m/z;460[M+H]
参考例50
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−イソプロポキシピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率53%)。
MS(APCI)m/z;510[M+H]
参考例51
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率34%)。
MS(APCI)m/z;484[M+H]
参考例52
((2S,4R)−4−フルオロピロリジン−2−イル)メタノール塩酸塩の製造
Figure 2013177319
(1)三フッ化N,N−ジエチルアミノ硫黄(DAST)3.22gの塩化メチレン30mL溶液に−60℃でN−tert−ブトキシカルボニル−cis−4−ヒドロキシ−L−プロリン メチルエステル2.45gの塩化メチレン溶液を滴下後、該混合物を室温で3日間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜65/35)で精製することにより、N−tert−ブトキシカルボニル−trans−4−フルオロ−L−プロリンメチルエステル2.31gを淡黄色液体として得た(収率93%)。
MS(APCI)m/z;248[M+H]
(2)塩化カルシウム888mgのテトラヒドロフラン30mL溶液に水素化ホウ素ナトリウム605mgを加え、室温で1時間撹拌した。該混合物に上記(1)で得られた化合物989mgのテトラヒドロフラン6mL溶液を滴下後、終夜撹拌した。反応混合物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=85/15〜40/60)で精製することにより、(2S,4R)−4−フルオロ−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル959mgを無色液体として得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;164[M+2H−Bu]
(3)上記(2)で得られた化合物832mgの1,4−ジオキサン4mL溶液に4規定塩酸−ジオキサン溶液9mLを加え、該混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣にジエチルエーテルを加え、析出物をろ取することにより、標題化合物486mgを得た(収率82%)。
MS(APCI)m/z;120[M+H]
参考例53
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率60%)。
MS(APCI)m/z;375/377[M+H]
参考例54
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(5−フルオロピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例17と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率41%)。
MS(APCI)m/z;351/353[M+H]
参考例55
[(R)−1−[4−[5−クロロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を実施例5と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率47%)。
MS(APCI)m/z;664/666[M+H]
参考例56
[2−[4−[5−クロロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロベンゾイルアミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を実施例5と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率51%)。
MS(APCI)m/z;638/640[M+H]
参考例57
[2−[3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−ベンゾイルアミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を実施例5と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率85%)。
MS(APCI)m/z;636[M+H]
参考例58
2−フルオロ−4−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−フェノールの製造
Figure 2013177319
3−フルオロ−4−ヒドロキシ−安息香酸メチルエステル170mgのメタノール5mL溶液に、ヒドラジン−水和物(80%)620μLを加え、21時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮することにより得られた残渣にオルト酢酸トリエチル3mLを加え、19時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮することにより得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜0:100)で精製することにより、標題化合物116mgを得た(収率60%)。
MS(APCI)m/z;195[M+H]
参考例59
2−クロロ−5−ジフルオロメトキシピリミジンの製造
Figure 2013177319
2−クロロ−5−ヒドロキシピリミジン4.13gのDMF40mL溶液に2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル12.83gと炭酸セシウム20.59gを加え、80℃にて終夜反応した。室温まで冷却後、水へ注ぎ酢酸エチルにて三回抽出した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜60:40)で精製することにより、標題化合物2.16gを無色液体として得た(収率38%)。
参考例60
1−(5−ジフルオロメトキシピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オールの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例17(1)と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z:246[M+H]
参考例61
4−クロロ−7−[1−(5−ジフルオロメトキシピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率63%)。
MS(APCI)m/z:399/401[M+H]
参考例62
4−{7−[1−(5−ジトリフルオロメトキシピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ}−3−フルオロ安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率62%)。
MS(APCI)m/z;518[M+H]
参考例63
(3R,5R)−5−ヒドロキシメチルピロリジン−3−オール・塩酸塩
Figure 2013177319
(1)(2R,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル 2−メチルエステル1220mgのテトラヒドロフラン10mL溶液に氷冷下で水素化ホウ素リチウム(2M/テトラヒドロフラン)10mLを加えた。該混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=50/50→20/80)で精製することにより、(2R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1000mgを得た(収率92%)。
MS(APCI)m/z;218[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物900mgのジクロロメタン10mL溶液に4規定塩酸−ジオキサン溶液10.4mLを加え、室温で20時間撹拌した。その後、反応液を濃縮することにより、標題化合物622mgを得た(収率98%)。
MS(APCI)m/z;118[M+H]
参考例64
(3S,5S)−5−ヒドロキシメチルピロリジン−3−オール・塩酸塩
Figure 2013177319
対応原料化合物1220mgを用い参考例63と同様に処理することにより、標題化合物748mgを得た(収率98%)。
MS(APCI)m/z;118[M+H]
参考例65
(3S,5R)−5−ヒドロキシメチルピロリジン−3−オール・塩酸塩
Figure 2013177319
(1)(2R,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボン酸 1−tert−ブチルエステル 2−メチルエステル1.22g、安息香酸1.7g、トリフェニルホスフィン672mgのテトラヒドロフラン20mL溶液に氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチルのトルエン溶液2.95mLを加えた。該混合物を室温まで昇温し、18時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜70/30)で精製することにより、(2R,4S)−4−ベンゾイルピロリジン−1,2−ジカルボン酸 1−tert−ブチルエステル 2−メチルエステル1.75gを得た(収率:100%)。
MS(APCI)m/z;350[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物1.74gのテトラヒドロフラン15mL溶液に氷冷下で水素化ホウ素リチウム(2M/テトラヒドロフラン)15mLを加え、該混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=50/50→20/80)で精製することにより、(2R,4S)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル1.08gを得た(収率98%)。
(3)上記(2)で得られた化合物1.08gのジクロロメタン12.5mL溶液に4規定塩酸−ジオキサン溶液12.5mLを加え、室温で終夜撹拌した。その後、反応液を濃縮することにより、標題化合物748mgを得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;118[M+H]
参考例66
(2S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキサミド・塩酸塩
Figure 2013177319
(1)(2S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−1、2−ジカルボン酸 1−tert−ブチルエステル1.0gのテトラヒドロフラン17mL溶液に氷冷下、トリエチルアミン663μL、クロロギ酸エチル455μLを加え、該混合物を30分撹拌した。反応混合物に同温で28%アンモニア水を加え、該混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=95/5→80/20)で精製することにより、(2S,4R)−2−カルバモイル−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル216mgを得た(収率22%)。
(2)上記(1)で得られた化合物216mgのジクロロメタン2.5mL−テトラヒドロフラン2.5mLの混合溶液に4規定塩酸−ジオキサン溶液2.35mLを加え、該混合物を室温で19時間撹拌した。反応混合物を濃縮することにより、標題化合物164mgを得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;131[M+H]
参考例67
(2S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキサミド・塩酸塩
Figure 2013177319
対応原料化合物(500mg)を参考例66と同様に処理することにより、標題化合物200mgを得た(収率49%)。
MS(APCI)m/z;131[M+H]
参考例68
(R)−ピペリジン−2−カルボキサミド・塩酸塩
Figure 2013177319
(1)(R)−ピペリジン−1,2−カルボン酸 1−tert−ブチルエステル800mg、塩化アンモニウム933mg、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(HOBt・HO)695mg、及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・HCl)869mgのジメチルホルムアミド15mL溶液にトリエチルアミン3.4mLを加え、該混合物を室温で22時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=50/50→0/100)で精製することにより、(R)−2−カルバモイルピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル605mgを得た(収率76%)。
MS(APCI)m/z;229[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物600mgのジクロロメタン6.6mL溶液に4規定塩酸−ジオキサン溶液6.6mLを加え、該混合物を室温で26時間撹拌した。反応混合物を濃縮することにより、標題化合物432mgを得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;129[M+H]
参考例69
(R)−ピペリジン−2−カルボキサミド・塩酸塩
Figure 2013177319
対応原料化合物(240mg)を参考例68と同様に処理することにより、標題化合物91mgを得た(収率54%)。
MS(APCI)m/z;115[M+H]
参考例70
(R)−1−(ピロリジン−3−イル)メタノール・塩酸塩
Figure 2013177319
(R)−3−ヒドロキシメチルピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル1.2gのジクロロメタン15mL溶液に4規定塩酸−ジオキサン溶液15mLを加え、該混合物を室温で22時間撹拌した。反応混合物を濃縮することにより、標題化合物826mgを得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;102[M+H]
参考例71
(2S,4R)−4−ヒドロキシピペリジン−2−カルボニトリル・塩酸塩
Figure 2013177319
(2S,4R)−2−カルバモイル−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(参考例66(1)で得られた化合物)1.15gのピリジン12mL溶液に、トリフルオロ酢酸無水物1.77mLを−20℃で加え、該混合物を室温で21時間攪拌した。反応混合物に水及び酢酸エチルを加えた後、2規定塩酸でpH3〜5に調整し、該混合物を2N水酸化ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮することにより、(2S,4R)−2−シアノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステルを粗生成物として得た。該化合物をジクロロメタン9mLに溶解し、これに4規定塩酸−ジオキサン溶液8.9mLを加えた後、室温で1時間撹拌した。反応混合物にヘキサンを加え、析出物をろ取して、減圧乾燥することにより、標題化合物460mgを得た(収率62%)。
MS(APCI)m/z;113[M+H]
参考例72
(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロベンゾイルアミノ]プロピオン酸メチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を実施例5と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率79%)。
MS(APCI)m/z;680[M+H]
参考例73
[(S)−1−カルバモイル−2−(4−{7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ}−3−フルオロベンゾイルアミノ)エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロベンゾイルアミノ]プロピオン酸メチルエステル(参考例72で得られた化合物)150mgに7Nアンモニア−メタノール溶液を5mL加え、室温にて終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮することにより、標題化合物146mgを得た(収率99%)。
MS(APCI)m/z;665[M+H]
参考例74
2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル)−5−エチルピリミジンの製造
Figure 2013177319
1,2,3,6−テトラヒドロピリジン5.00g、2−クロロ−5−エチルピリミジン8.58gのエタノール100mL溶液を終夜加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:95→15:85)にて精製することにより、2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル)−5−エチルピリミジン4.44gを液体として得た。(収率39%)
MS(APCI)m/z:190[M+H]
参考例75
cis−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−3,4−ジオール(ラセミ体)の製造
Figure 2013177319
2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル)−5−エチルピリミジン4.44g、N−メチルモルホリンオキシド5.51gのアセトニトリル40mL溶液及び水8mLの混合物に室温で0.5%四酸化オスミウム−tert−ブタノール溶液8.62gを加え、該混合物を2日間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、該混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0→89:11)で精製することにより、cis−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−3,4−ジオール3.65gを固体として得た。(収率70%)
MS(APCI)m/z:224[M+H]
参考例76
安息香酸cis−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イルエステル(ラセミ体)及び安息香酸cis−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルエステルの製造
Figure 2013177319
cis−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−3,4−ジオール3.57g、ジブチルチンジクロリド486mg、炭酸カリウム3.32gのテトラヒドロフラン100mL溶液に氷冷下、塩化ベンゾイル2.23mLを滴下し、該混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=20:80→40:60)にて精製することにより、安息香酸cis−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イルエステル1.08gと安息香酸cis−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルエステル2.88gをそれぞれ粘性油状物として得た。(収率21%、55%)
MS(APCI)m/z:328[M+H]
MS(APCI)m/z:328[M+H]
参考例77
安息香酸 trans−4−(4−クロロ−5−フルオロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−3−イルエステル(ラセミ体)の製造
Figure 2013177319
安息香酸cis−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イルエステル1.08g、4−クロロ−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン0.62g、トリフェニルホスフィン1.30gのテトラフルオロフラン50mL溶液に氷冷下アゾジカルボン酸ジエチル−トルエン溶液(2.2mol/L、2.25mL)を滴下し、室温で終夜攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=20:80→35:65)で精製することにより、安息香酸 trans−4−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−3−イルエステル907mgを粉末として得た。(収率57%)
MS(APCI)m/z:481/483[M+H]
参考例78
[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ](3−フルオロフェニル]チアゾリジン−3−イル)メタノンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を実施例5と同様に処理することにより、標題化合物を粉末として得た(収率:74%)。
MS(APCI)m/z:551[M+H]
参考例79
4−アミノ−2,5−ジフルオロ安息香酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例23と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率:48%)。
MS(APCI)m/z;230[M+H]
参考例80
4−アミノ−3−トリフルオロメチル安息香酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例23と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率:54%)。
参考例81
4−[7−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−2,5−ジフルオロ安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率:30%)。
MS(APCI)m/z;498[M+H]
参考例82
4−[7−[1−(5−エチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−トリフルオロメチル安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率:18%)。
MS(APCI)m/z;530[M+H]
参考例83
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(5−ペンチル−ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率:55%)。
MS(APCI)m/z;403/405[M+H]
参考例84
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−ペンチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率:33%)。
MS(APCI)m/z;522[M+H]
参考例85
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(5−トリフルオロメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例18と同様に処理することにより、標題化合物を得た。
MS(APCI)m/z;391/393[M+H]
参考例86
2−メチルスルファニル−5−トリフルオトメチルピリミジンの製造
Figure 2013177319
(1)3,3,3−トリフルオロプロピオン酸6.4gのN,N−ジメチルホルムアミド50mL溶液を60℃に加熱し、これにオキシ塩化リン14mLを2時間かけて滴下(内温70℃以下)後、70℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後、これと5N水酸化ナトリウム水溶液28mLとを、氷冷した水60mL、5N水酸化ナトリウム水溶液15mLおよび60%ヘキサフルオロリン酸13gの混合溶液に30分間かけて滴下し、該混合物を同温で1時間半撹拌した。析出物をろ取し、水洗後、40℃で乾燥することにより、3−ジメチルアミノ−2−トリフルオロメチルアリリジン)ジメチルアンモニウム・ヘキサフルオロリン酸塩7.04gを粉末として得た。(収率41%)
MS(APCI)m/z:195[M−F6P]
(2)(1)で得られた化合物2.35gのジメチルスルホキシド20mL溶液に2−メチル−イソチオウレア1/2硫酸塩1.14gとトリエチルアミン2.8mLを加え、該混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物に水を加えた後、氷冷下15分間撹拌した。析出物をろ取して水洗後、減圧乾燥することにより、標題化合物1.04gを得た。(収率78%)
MS(APCI)m/z:195[M+H]
参考例87
1−(5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−オールの製造
Figure 2013177319
2−メチルスルファニル−5−トリフルオロメチルピリミジン(参考例86で得られた化合物)0.97gの塩化メチレン25mL溶液にメタクロロ過安息香酸(25%水含有)2.30gを氷冷下に加え、該混合物を室温で1時間攪拌後、反応液に4−ヒドロキシピペリジン1.01g、トリエチルアミン2.02を加え、更に室温で終夜攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、有機層を分離した。水層をクロロホルムで2回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することにより、標題化合物を0.93g得た。(収率75%)
MS(APCI)m/z:248[M+H]
参考例88
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例1(2)と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率23%)。
MS(APCI)m/z:401/403[M+H]
参考例89
3−クロロ−4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸の製造
Figure 2013177319
4−クロロ−5−フルオロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(参考例17で得られた化合物)890mg、4−アミノ−3−クロロ安息香酸tert−ブチルエステル(参考例91で得られた化合物)563mg、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(1:1)101mgの1,4−ジオキサン25mLの溶液にtert−ブトキシナトリウム594mgを加え、該混合物を100℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで洗浄した。水層を1N HClでpH6〜7に調整後、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン-ヘキサンでトリチュレーションすることにより、標題化合物473mgを粉末として得た(収率39%)。
MS(APCI)m/z;496/498[M+H]
参考例90
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−トリフルオロメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸塩酸塩の製造
Figure 2013177319
(1)参考例85で得られた化合物952mgと4−アミノ−3−フルオロ安息香酸tert−ブチルエステル(参考例23で得られた化合物)1.03gの2−プロパノール19mL溶液に、4規定塩酸−ジオキサン溶液61μLを加え、80℃で17時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、該混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex;富士シリシア化学、溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜92/8)で精製した後、ゲルパーメーションクロマトグラフィー(JAIGEL−1H,2H;日本分析工業、移動相;クロロホルム)で精製することにより、3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−トリフルオロメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸tert−ブチルエステル594mgを得た(収率43%)。
MS(APCI)m/z;566[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物653mgを参考例24(2)と同様に処理することにより、標題化合物595mgを得た(収率95%)。
MS(APCI)m/z;510[M+H]
参考例91
4−アミノ−3−クロロ安息香酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例23と同様に処理することにより、標題化合物を得た。
MS(APCI)m/z;228/230[M+H]
参考例92
4−アミノ−2−フルオロ安息香酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例23と同様に処理することにより、標題化合物を得た。
MS(APCI)m/z;212[M+H]
参考例93
4−アミノ−2−クロロ安息香酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例23と同様に処理することにより、標題化合物を得た。
MS(APCI)m/z;228/230[M+H]
参考例94
2−クロロ−4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率63%)。
MS(APCI)m/z;496/498[M+H]
参考例95
2−フルオロ−4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率40%)。
MS(APCI)m/z;480[M+H]
参考例96
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率20%)。
MS(APCI)m/z;520[M+H]
参考例97
4−[4−(4−カルボキシ−2−クロロフェニルアミノ)−5−フルオロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率26%)。
MS(APCI)m/z;476/478[M+H]
参考例98
3−メチル−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−トリフルオロメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]安息香酸塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例90と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率55%)。
MS(APCI)m/z;506[M+H]
参考例99
(S)−3−メチルアミノプロパン1,2−ジオールの製造
Figure 2013177319
40%メチルアミン水溶液860mL中に(R)−グリシドール14.24gを滴下(液温20℃以下)し、室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣を蒸留(122℃、5−6mmHg)することにより、(S)−3−メチルアミノプロパン1,2−ジオール17.5gを液体として得た(収率83%)。
MS(APCI)m/z;106[M+H]
参考例100
(R)−3−メチルアミノプロパン1,2−ジオールの製造
Figure 2013177319
対応化合物を参考例99と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率60%)。
MS(APCI)m/z;106[M+H]
参考例101
4−アミノ−3−メチル安息香酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応化合物を参考例23と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率53%)。
MS(APCI)m/z;208[M+H]
参考例102
4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−メチル安息香酸の製造
Figure 2013177319
対応化合物を参考例89と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率21%)。
MS(APCI)m/z;476[M+H]
参考例103
[2−[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロベンゾイルアミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を実施例5と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率90%)。
MS(APCI)m/z;622[M+H]
参考例104
[2−[[4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロベンゾイル]メチルアミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を実施例5と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率60%)。
MS(APCI)m/z;636[M+H]
参考例105
3−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例1と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率14%)。
MS(APCI)m/z;355/357[M+H]
参考例106
(1R,3S,5S)−3−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
(1)トロピン14.12g及び炭酸カリウム1.38gのトルエン150mL中に室温でクロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル23.30gを徐々に加え、該混合物を120℃で5時間攪拌した。反応混合物を冷却後、水中に注ぎ、該混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、(1R,3R,5R)−3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸2,2,2−トリエチルエステル30.8gを得た(粗収率100%)。
MS(APCI)m/z;302/304[M+H]
(2)(1)で得られた化合物30.8gの酢酸200mL溶液に室温で粉末亜鉛65.0gを徐々に加え、該混合物を80℃で4時間攪拌した。反応混合物をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、(1S,3R,5R)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール22.88gを得た(粗収率100%)。
MS(APCI)m/z;128[M+H]
(3)上記(2)で得られた化合物6.36gの1規定水酸化ナトリウム水溶液100mLに氷冷下、二炭酸ジtert−ブチル13.1gを徐々に加え、該混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=10:90→40:60)で精製することにより、(1S,3R,5R)−3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル1.83gを得た(収率16%)。
MS(APCI)m/z;228[M+H]
(4)上記(3)で得られた化合物を参考例1と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率66%)。
MS(APCI)m/z;381/383[M+H]
参考例107
3−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例1と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率86%)。
MS(APCI)m/z;341/343[M+H]
参考例108
6−メタンスルホニル−4−メチルピリジン−3−イルアミンの製造
Figure 2013177319
(1)2−クロロ−4−メチル−5−ニトロピリジン600mg及びメタンスルフィン酸ナトリウム355mgのジメチルスルホキシド溶液3.0mLを室温で一日撹拌した。反応混合液を100mLの氷水中に注ぎ、析出物を濾取し、乾燥することにより、2−メタンスルホニル−4−メチル−5−ニトロピリジン519mgを褐色固体として得た(収率69%)。
MS(APCI)m/z;217[M+H]
(2)亜鉛粉772mgと3M塩化アンモニウム溶液4.72mLの混合物に0℃で上記(1)で得られた化合物510mgの酢酸エチル溶液5.1mLを加え、該混合物を室温で1日攪拌した。反応混合物をセライトろ過し、ろ液に水と酢酸エチルを加えた後、有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を濃縮し、得られた残渣を少量のクロロホルムに溶解後、該溶液にジイソプロピルエーテルを加え、析出物を濾取して、乾燥することにより、標題化合物280mgを得た(収率64%)。
MS(APCI)m/z;187[M+H]+
参考例109
6−メタンスルホニル−2−メチル−ピリジン−3−イルアミンの製造
Figure 2013177319
(1)6−クロロ−2−メチル−3−ニトロピリジン600mg、メタンスルフィン酸ナトリウム355mgのジメチルスルホキシド溶液3.0mLを参考例108(1)と同様に処理することにより、6−メタンスルホニル−2−メチル−3−ニトロピリジン520mgを得た(収率79%)。
MS(APCI)m/z;217[M+H]
(2)亜鉛粉877mgと3M塩化アンモニウム溶液5.37mLの混合物に0℃で上記(1)で得られた化合物580mgの酢酸エチル溶液5.8mLを加え、以後、該混合物を参考例108(2)と同様に処理することにより、標題化合物374mgを淡黄色固体として得た(収率75%)。
MS(APCI)m/z;187[M+H]
参考例110
2−メチル−6−[1,2,4]トリアゾール−1−イルピリジン−3−イルアミン
Figure 2013177319
(1)6−クロロ−2−メチル−3−ニトロピリジン500mg、1H−1,2,4−トリアゾール200mg、炭酸カリウム400mgのジメチルスルホキシド溶液2.5mLを室温で1日撹拌した。反応混合液を100mLの氷水中に注ぎ、析出物を濾取し、乾燥することにより、2−メチル−3−ニトロ−6−[1,2,4]トリアゾール−1−イルピリジン366mgを得た(収率62%)。
MS(APCI)m/z;205[M+H]+
(2)亜鉛粉558mgと2M塩化アンモニウム溶液の混合物に0℃で上記(1)で得られた化合物350mgの酢酸エチル溶液5.3mLを加え、該混合物を室温で1日攪拌した。反応混合物をセライトろ過し、ろ液に水と酢酸エチルを加えた後、水層を分離し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を濃縮し、得られた残渣をNH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex(富士シリシア化学株式会社);n−ヘキサン/酢酸エチル=60/40→40/60)で精製することにより、標題化合物186mgを得た(収率62%)。
MS(APCI)m/z;176[M+H]+
参考例111〜119
対応原料化合物を参考例1と同様に処理することにより、下記題化合物を得た。
(参考例111) 4−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;369/371[M+H]
(参考例112) 4−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;369/371[M+H]
(参考例113) 3−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;355/357[M+H]
(参考例114) 3−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;369/371[M+H]
(参考例115) (S)−3−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;355/357[M+H]
(参考例116) (R)−3−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;355/357[M+H]
(参考例117) (R)−3−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;369/371[M+H]
(参考例118) (S)−3−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;369/371[M+H]
(参考例119) [3−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)プロピル]−メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;343/345[M+H]
参考例120〜122
対応原料化合物参考例17と同様に処理することにより、下記化合物を得た。
(参考例120) 4−クロロ−7−[(R)−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イルメチル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;361/363[M+H]
(参考例121) 4−クロロ−7−[(R)−1−(5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イルメチル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;401/403[M+H]
(参考例122) 4−クロロ−7−[(R)−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−3−イルメチル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;375/377[M+H]
参考例123
cis−4−メトキシメトキシシクロヘキサンカルボニトリルの製造
Figure 2013177319
(1)4−ヒドロキシ−1−シクロヘキサンカルボン酸δ−ラクトン3.57gに28%アンモニア水40mLを加え、該混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をアセトニトリルから再結晶することにより、cis−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボキサミド3.33gを無色固体として得た(収率82%)。
MS(APCI)m/z;144[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物3.33gの塩化メチレン50mL溶液に氷冷下、ジイソプロピルエチルアミン8.10mL及び塩化メトキシメチル2.65mLを加え、該混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜90/10)で精製することにより、cis−4−メトキシメトキシシクロヘキサンカルボキサミド1.68gを無色固体として得た(収率39%)。
MS(APCI)m/z;188[M+H]
(3)上記(2)で得られた化合物1.48gの塩化メチレン35mL溶液に1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン1.88mLを加え、氷冷下、エチルホスホロジクロリダート1.88mLを滴下した後、該混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=75/25〜60/40)で精製することにより、標題化合物1.25gを無色液体として得た(収率94%)。
MS(APCI)m/z;170[M+H]
参考例124
4−クロロ−5−フルオロ−7−[trans−4−(5−トリフルオロメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)シクロヘキシル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例18(2)〜(5)と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率19%)。
MS(APCI)m/z;390/392[M+H]
参考例125
4−[(7−アゼパン−4−イル)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
実施例180で得られた化合物を参考例4と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;415[M+H]
参考例126〜127
実施例175又は実施例180で得られた化合物を参考例4と同様に処理することにより、下記化合物を得た。
(参考例126) ((1S,3S,5R)−7−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)(2−フルオロ−4−メタンスルホニルフェニル)アミン塩酸塩
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;434[M+H]
(参考例127) 4−((1S,3S,5R)−7−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド塩酸塩
Figure 2013177319
MS(APCI)m/z;427[M+H]
参考例128
2−[4−(4−ジメチルカルバモイル−2−フルオロフェニルアミノ)−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル]モルホリン−4−カルボン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を実施例1と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率92%)。
MS(APCI)m/z;517[M+H]
参考例129
3−フルオロ−4−(5−フルオロ−7−モルホリン−2−イルメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−N,N−ジメチルベンズアミド二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
参考例128で得られた化合物を参考例4と同様に処理することにより、標題化合物を得た。
MS(APCI)m/z;417[M+H]
参考例130
3−フルオロ−4−(5−フルオロ−7−(S)−1−ピロリジン−3−イルメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
実施例183で得られた化合物を参考例4と同様に処理し、次いで、得られた化合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で処理するすることにより、標題化合物を得た。
MS(APCI)m/z;401[M+H]
参考例131
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[trans−4−(2H−テトラゾール−5−イル)シクロヘキシル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
(1)4−クロロ−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(参考例1(1)で得られた化合物)1.00g及びcis−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボキサミド(参考例123(1)で得られた化合物)を参考例1(2)と同様に処理することにより、trans−4−(4−クロロ−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)シクロヘキサンカルボキサミド578mgを得た(収率33%)。
MS(APCI)m/z;297/299[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物474mgを参考例123(3)と同様に処理することにより、trans−4−(4−クロロ−5−フルオロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)シクロヘキサンカルボニトリルを無色固体として得た(収率82%)。
MS(APCI)m/z;279/281[M+H]
(3)上記(2)で得られた化合物366mgを実施例164と同様に処理することにより、4−[7−(trans−4−シアノ−シクロヘキシル)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミドを無色固体として得た(収率69%)。
MS(APCI)m/z;425[M+H]
(4)上記(3)で得られた化合物100mgのジメチルホルムアミド1mL溶液にアジ化ナトリウム38mg、塩化アンモニウム34mgを加え、該混合物を100℃で24時間撹拌した。反応混合物にさらにアジ化ナトリウム38mg、塩化アンモニウム34mgを加えた後、100℃で17時間撹拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=99/1〜88/12)で精製することにより、標題化合物54.7mgを淡褐色固体として得た(収率50%)。
MS(APCI)m/z;468[M+H]
参考例132
[3−[4−(4−ジメチルカルバモイル−2−フルオロフェニルアミノ)−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]プロピル]メチルカルバミン酸tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を実施例1と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率27%)。
MS(APCI)m/z;489[M+H]
参考例133
(1S,3S,5R)−3−[4−(4−カルボキシ−2−フルオロフェニルアミノ)−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸イソプロピルエステル塩酸塩の製造
Figure 2013177319
(1)参考例106(2)で得られた化合物を11.44gの1規定水酸化ナトリウム水溶液100mLに氷冷下、クロロギ酸イソプロピル6.6mLを滴下し、該混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで3回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、(1S,3R,5R)−3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸イソプロピルエステル4.05gを得た(収率38%)。
MS(APCI)m/z;214[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物を実施例1と同様に処理することにより、1S,3S,5R)−3−(4−クロロ−5−フルオロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸イソプロピルエステル1.86gを得た(収率34%)。
MS(APCI)m/z;367/369[M+H]
(3)上記(2)で得られた生成物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率87%)。
MS(APCI)m/z;486[M+H]
参考例134
4−[7−[(R)−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イル]メチル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]アミノ−3−フルオロ安息香酸の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例89と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率47%)。
MS(APCI)m/z;480[M+H]
参考例135
4−[7−[(R)−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−3−イルメチル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;494[M+H]
参考例136
4−[7−[1−(5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−メチル安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
(1)対応原料化合物を参考例24(1)と同様に処理することにより、4−[7−[1−(5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−メチル安息香酸tert−ブチルエステル346mgを得た(収率43%)。
MS(APCI)m/z;572[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物340mgにトリフルオロ酢酸5mLを加え、該混合物を室温で2日間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣に4規定塩酸−ジオキサン溶液10mLを加え、該混合物を減圧濃縮することにより、標題化合物259mgを粗生成物として得た(収率78%)。
MS(APCI)m/z;516[M+H]
参考例137
4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−cis−3−メチルピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
(1)1−ベンジル−3−メチル−4−ピペリドン10.3g、85%リン酸5.84gのメタノール/水30mL/70mL混合溶液を−15℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム3.83gを徐々に加え(内温−5℃以下)、該混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物に5規定水酸化ナトリウム水溶液を氷冷下に加えた後、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=2:98→10:90)で精製することにより、1−ベンジル−trans−3−メチルピペリジン−4−オール9.39gを得た(収率90%)。
MS(APCI)m/z;206[M+H]
(2)(1)で得られた化合物9.35g、10%Pd/C(50%含水)2.3gのエタノール90mLの混合溶液を常圧水素雰囲気下、7時間攪拌した。反応混合物をセライトろ過し、ろ液に2−クロロ−5−エチルピリミジン6.10g、トリエチルアミン6.27mL及びエタノール20mLを加え、該混合物を80℃で終夜攪拌した。反応混合物を冷却後、減圧濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=10:90→100:0)で精製することにより、1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−trans−3−メチルピペリジン−4−オール7.3gを得た(収率73%)。
MS(APCI)m/z;222[M+H]
(3)(2)で得られた化合物を参考例1と同様に処理することにより、4−クロロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−cis−3−メチルピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン9.13gを得た(収率84%)。
MS(APCI)m/z;375/377[M+H]
(4)(3)で得られた化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物3.6gを得た(収率64%)。
MS(APCI)m/z;494[M+H]
参考例138
4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−trans−3−メチルピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
(1)1−ベンジル−3−メチル−4−ピペリドン15.0gのテトラヒドロフラン300mL溶液に1M L−セレクトリド88.6mLを氷冷下(内温5℃以下)に滴下し、該混合物を室温で1.5時間攪拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=0:100→10:90)で精製することにより、1−ベンジル−cis−3−メチルピペリジン−4−オール10.5gを得た(収率69%)。
MS(APCI)m/z;206[M+H]
(2)(1)で得られた生成物を参考例137(2)と同様に処理することにより、1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−cis−3−メチルピペリジン−4−オール8.5gを得た(収率75%)。
MS(APCI)m/z;222[M+H]
(3)(2)で得られた生成物を参考例137(3)と同様に処理することにより、4−クロロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−trans−3−メチルピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン3.54gを得た(収率29%)。
MS(APCI)m/z;375/377[M+H]
(4)(3)で得られた生成物を参考例137(4)と同様に処理することにより、標題化合物2.5gを得た(収率42%)。
MS(APCI)m/z;494[M+H]
参考例139
4−[7−[(R)−1−(5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イルメチル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ安息香酸二塩酸塩の製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例24と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率42%)。
参考例140
(3S,4S)−ピロリジン−3,4−ジオールの製造
Figure 2013177319
(3S,4S)−1−ベンジルピロリジン−3,4−ジオール522mgのエタノール15mL溶液に10%パラジウム炭素100mg及び酢酸10mLを加え、該混合物を水素加圧下(40psi)室温で7時間撹拌した。反応混合物をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣に4N塩酸−ジオキサン溶液を加えた後、減圧濃縮することにより、標題化合物373mgを黄色固体として得た(収率99%)。
MS(APCI)m/z;104[M+H]
参考例141
3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[trans−4−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)シクロヘキシル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
(1)4−[7−(trans−4−シアノシクロヘキシル)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(参考例131(3)で得られた化合物)100mgを参考例18(2)と同様に処理することにより、標題化合物89mgを得た(収率82%)。
MS(APCI)m/z;458[M+H]
参考例142
4−[7−((R)−1−シアノピロリジン−3−イルメチル)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
(R)−3−[4−(4−ジメチルカルバモイル−2−フルオロフェニルアミノ)−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イルメチル]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(実施例183で得られた化合物)250mgのジクロロメタン4mL溶液に4N塩酸−ジオキサン溶液1.25mL加え、該混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣にエタノール4mL及びテトラヒドロフラン2mLを加えた後、これに臭化シアン79mg、炭酸水素ナトリウム210mgを加え、室温で23時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮して得られた残渣をヘキサンでトリチュレーションすることにより、標題化合物205mgを無色粉末として得た。(収率96%)。
MS(APCI)m/z;426[M+H]
参考例143
4−[7−(1−シアノアゼパン−4−イル)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例142と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率95%)。
MS(APCI)m/z;440[M+H]
参考例144
4−[7−((R)−1−シアノピペリジン−3−イルメチル)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を参考例142と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率93%)。
MS(APCI)m/z;440[M+H]
参考例145
[5−(4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル]カルバミン酸 tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
(1)2−メチルイソチオ尿素・1/2硫酸塩15.31g、炭酸カリウム21.82gのテトラヒドロフラン300mLと水100mLの混合溶液中に、氷冷下ジ−tert−ブチルジカーボネート21.82gを加え、該混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物をを酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、1−tert−ブトキシカルボニル−2−メチルイソチオウレア18.85gを得た(収率99%)。
MS(APCI)m/z;191[M+H]
(2)4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ安息香酸・2塩酸塩(参考例24で得られた化合物)365mg及び上記(1)で得られた化合物188mgを実施例5と同様に処理することにより、1−tert−ブトキシキカルボニル−3−(4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロベンゾイル)−2−メチルイソチオ尿素322mgを得た(収率75%)。
MS(APCI)m/z;652[M+H]
(3)上記(1)で得られた化合物130mgの5mLエタノール溶液中に2−ヒドラジノエタノール76mgを加え、該混合物を80℃で終夜攪拌した。反応混合物を室温まで冷却後、水中に注ぎ、該混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0→95:5)で精製することにより、標題化合物72mgを白色粉末として得た(収率55%)。
MS(APCI)m/z;662[M+H]
参考例146
[(3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]ベンゾイル)メチルアミノ]酢酸 tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を実施例5と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率56%)。
MS(APCI)m/z;647[M+H]
参考例148
[(3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−ペンチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]ベンゾイル)メチルアミノ]酢酸 tert−ブチルエステルの製造
Figure 2013177319
対応原料化合物を実施例5と同様に処理することにより、標題化合物を得た(収率47%)。
MS(APCI)m/z;649[M+H]
参考例149
4−アミノ−N−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)エチル]−3−フルオロ−N−メチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
(1)4−アミノ−3−フルオロ安息香酸3.10gとN−メチル−2−アミノエタノール1.80gのジクロロメタン200mL溶液にN−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(HOBt・HO)4.59g、トリエチルアミン4.05g及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・HCl)5.75gを加え、該混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/0〜90/10)で精製することにより、4−アミノ−3−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルベンズアミド2.55gを黄色紛体として得た(収率60%)。
MS(APCI)m/z;213[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物2.55gとトリエチルアミン1.94gのジクロロメタン50mL溶液中に、室温でtert−ブチルクロロジメチルシラン2.26gを加え、終夜攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中へ注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=30:70→58:42)で精製することにより、標題化合物3.92gを黄色紛体として得た(収率100%)。
MS(APCI)m/z;372[M+H]
参考例150
N−[2−(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)−エチル]−4−[7−trans−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−フルオロピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロ−N−メチルベンズアミドの製造
Figure 2013177319
(1)安息香酸cis−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イルエステル2.88g(参考例76の化合物)の100mLジクロロメタン溶液中に、氷冷下ジエチルアミノサルファートリフルオリド7.09gを加え、室温にて3日間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に反応液を注ぎ、クロロホルムにて抽出した。有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=10:90→30:70)にて精製することにより、安息香酸 cis−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−フルオロピペリジン−4−イルエステル354mgを白色紛体として得た(収率12%)。
MS(APCI)m/z;330[M+H]
(2)上記(1)で得られた化合物318mgのテトラヒドロフラン3mL溶液に室温で1規定水酸化ナトリウム水溶液を3mL加え、該混合物を2日間攪拌した。反応混合物を塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=40:60→60:40)で精製することにより、cis−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−フルオロピリミジン−4−オール162mgを白色紛体として得た(収率74%)。
MS(APCI)m/z;226[M+H]
(3)上記(2)で得られた化合物160mgを参考例1と同様に処理することにより、4−クロロ−7−[trans−1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−フルオロピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン147mgを白色紛体として得た(収率55%)。
MS(APCI)m/z;379/381[M+H]
(4)上記(3)で得られた化合物144mgと参考例149で得られた化合物186mgを実施例1と同様に処理することにより、標題化合物107mgを黄色紛体として得た(収率42%)。
MS(APCI)m/z;669[M+H]
実験例1
(本実験の目的)
本実験は、ヒトGPR119発現CHO細胞に検体化合物を添加し、同細胞のcAMP産生量を測定することにより、これら化合物のGPR119アゴニスト活性(in vitro)を評価することを目的とするものである。
(ヒトGPR119発現CHO細胞の作製)
ヒトGPR119を発現したCHO細胞(L8−18)は、公知の方法(The Journal of Biological Chemistry Vol. 274 (34), pp.23940-23947)に準じ、ルシフェラーゼ発現ベクターpLG3−CRE6−CRE−VIP(Hygromycin B耐性)が導入されたCHO細胞(LM−3;Mock細胞)に、ヒトGPR119遺伝子を担う発現ベクターpMSF1−GPR119(Geneticin耐性)を導入することにより作製した。
(試験方法)
凍結保存したL8−18細胞を融解後、9倍量のアッセイ用緩衝液に懸濁し、室温で遠心分離(1000rpm、5分間)した。上清を除去後、沈殿した細胞をアッセイ用緩衝液4mLに再懸濁し、これにIBMX(シグマ社製、 ♯17018−1G)含有アッセイ用緩衝液を加えて7.5 ×104cells/mLの細胞懸濁液を調製した。該細胞懸濁液を室温で15分間静置した後、96 half well white plate (コーニング社製、♯3693)の各ウェルに該細胞懸濁液20μL及び検体化合物溶液もしくはAR231453溶液5μL(計25μL/well)を添加した(終濃度:1500cells/mL、500μM IBMX、1% ジメチルスルホキシド)。該混合物を37℃で30分間インキュベートした後、HTRF cAMPキット(Cisbio社製、♯62AM4PEC)のcAMP−d2及びAnti cAMP−Cryptateの20倍希釈液(各12.5μL/well)を各ウェルへ添加した。該混合物を撹拌後、遮光下で1時間静置し、蛍光強度(fluorescence intensity)をマイクロプレートリーダー(ARVO又はSpectraMax M5e)の時間分解蛍光モード(Ex:320nm,Em:665nm,620nm)で測定した。ARVOの場合、得られた蛍光強度からAnti cAMP−Cryptateに対するcAMP−d2のRatio値〔Ratio=(665nm/620nm)×10)〕を算出し、当該Ratio値とGraphPad Prismを用いて作製したcAMP標準曲線から、各ウェルにおけるcAMP濃度を算出した。SpectraMax M5eの場合、得られた蛍光強度とSofmax proで作製した標準曲線をもとに、各ウェルにおけるcAMP濃度を算出した。
検体化合物のEC50値は、GraphPad Prismを用いて算出した。
(結果)
本実験の結果(各検体化合物のEC50値)は、下記第43〜44表に示す通りである。尚、本表中、「++」及び「+++」は、以下の意味を有する。
++: 3μM>EC50 1μM
+++:1μM>EC50
Figure 2013177319
Figure 2013177319
実験例2
(本発明化合物の血糖上昇抑制作用)
実験方法:
C57BL/6N雄性マウスを21時間絶食後(群分けまでは18時間)、体重にもとづいてSAS 9.1.3(SAS Institute, Inc.)を用いた層別無作為化割付を実施した(n=8)。当該マウスにベヒクル(溶媒:0.1%Tween80/0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース)(対照群)又は該ベヒクルに検体化合物を懸濁した溶液(検体投与群)を経口投与し、検体投与1時間後にグルコース負荷(3g/kg、p.o.)を実施した。被検マウスからの採血は、薬剤投与直前(−60min)、糖負荷直前(0min)、糖負荷30分後(30min)、60分後(60min)及び120分後(120min)の各時点で行った。各時点での血糖値をグルコースCII−テストワコー(和光純薬製)を用いて測定し、当該測定値をもとに各投与群におけるAUC(0−120min)を算出し、SAS 9.1.3(SAS Institute, Inc.)を用いてStudent’s t-Testで検定した。
結果:
各検体化合物の血糖上昇抑制作用(対照群のAUC(0−120min)を100とした場合の検体投与群のAUC(0−120min)の比の値)を下記第45表に示した。
尚、本表中、「*」及び「**」は、以下の意味を有する。
*:P <0.05
**:P <0.01
Figure 2013177319
実験例3
(本発明化合物の血糖上昇抑制作用その2)
実験方法:
Zucker Fatty雄性ラットを21時間絶食後(群分けまでは18時間)、体重にもとづいてSAS 9.1.3(SAS Institute, Inc.)を用いた層別無作為化割付を実施した(n=7)。当該ラットにベヒクル(溶媒:0.1%Tween80/0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース)(対照群)又は該ベヒクルに検体化合物を懸濁した溶液(検体投与群)を経口投与し、検体投与1時間後に混合糖液負荷(3.5g/kg、p.o.)を実施した。被検マウスからの採血は、薬剤投与直前(−60min)、糖負荷直前(0min)、糖負荷30分後(30min)、60分後(60min)及び120分後(120min)の各時点で行った。各時点での血糖値をグルコースCII−テストワコー(和光純薬製)を用いて測定し、当該測定値をもとに各投与群におけるAUC(0−120min)を算出し、SAS 9.1.3(SAS Institute, Inc.)を用いてStudent’s t-testで検定した。
結果:
各検体化合物の血糖上昇抑制作用(−60min値を基準としたAUC(0−120min)について対照群を100とした場合の検体投与群のAUC(0−120min)の比の値)を下記第46表に示した。
尚、本表中、「*」及び「**」は、以下の意味を有する。
+:塩酸添加溶媒にて評価
*:P <0.05
**:P <0.01
Figure 2013177319
本発明の化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩は、GPR119受容体に対するアゴニスト作用を有することから、当該受容体活性の調節により改善が期待され得る各種疾患又は状態、例えば、肥満症、高血糖、糖尿病及びその合併症、メタボリック症候群、耐糖能障害、高インスリン血症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症及び脂質代謝異常の如き疾患を含む代謝性疾患、或いは動脈硬化、高血圧、冠疾患、心筋梗塞等の心血管疾患の予防・治療のための医薬として有用である。

Claims (22)

  1. 下記一般式[I]:
    Figure 2013177319
    〔式中、
    Eは式:−NH−又は−O−で示される基、
    環Aは下式:
    Figure 2013177319
    で示される置換されたベンゼン環、置換されたピリジン環又は置換されたピペリジン環、
    01A及びR01Bは同一もしくは異なって水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はトリハロゲノアルキル基、
    02
    A)アルキルチオ基、
    B)アルキルスルフィニル基、
    C)アルキルスルホニル基、
    D)アルキル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アミノ基、オキソ基及びカルバモイル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和含窒素5員複素環式基(ここで該複素環式基は窒素原子以外のヘテロ原子として酸素原子を含有してしてもよい)、
    E)式:−CONRで示される基(ここで、Rは水素原子又はアルキル基、Rはa)アルキル基、b)モノもしくはジヒドロキシアルキル基、c)アルコキシ基、d)アルコキシカルボニル基で置換されたアルキル基(当該アルキル基部分は水酸基で更に置換されていてもよい)、e)カルボキシアルキル基、f)アルキルスルホニルアルキル基、g)アミノアルキル基、h)カルバモイルアルキル基(該基のアルキル部分は更にアミノ基で置換されていてもよい)、i)モルホリノアルキル基又はj)5〜6員脂肪族含硫複素環式基(該複素環式基は水酸基、オキソ基及びヒドロキシアルキル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)ことを表す)、或いは
    F)下式(B−iii):
    Figure 2013177319
    で示される基(ここで、Gは式:−C(=O)−又は−CH−で示される基、環Bは窒素原子、硫黄原子及び酸素原子から選ばれるヘテロ原子を更に含んでいてもよい4〜6員へテロ環であり、RA1及びRA2は同一又は異なって水素原子又はハロゲン原子、RA3及びRA4は同一又は異なってa)水素原子、b)ハロゲン原子、c)シアノ基、d)水酸基、e)オキソ基、f)アルキル基、g)ヒドロキシアルキル基、h)アルコキシアルキル基、i)アルコキシカルボニル基、j)カルボキシル基、k)1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基又はl)1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基を表す)、
    03は水素原子又はアルキル基、
    04はアルキル基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基又は1〜4個の窒素原子を含有する5員芳香族複素環式基、
    05はアルキルスルホニル基、
    Qは単結合手又はアルキレン基、

    (a)下式:
    Figure 2013177319
    で示される環式基、或いは
    (b)式:R001−N(R)−で示される基(ここで、R001はアルキル基で置換されていてもよい6員へテロアリール基又はアルコキシカルボニル基、Rは水素原子又はアルキル基を表す)、

    a)R11OCO−で示されるアシル基(ここで、R11は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基を表す)、又は
    b)窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選ばれる同一もしくは異なる1〜4個の異項原子を含有する5〜6員ヘテロアリール基(当該ヘテロアリール基は、ハロゲン原子、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、シクロアルキル基及びアルコキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、
    はハロゲン原子、
    は水素原子、水酸基、ハロゲン原子又はアルキル基であることを表す。
    (但し、
    環Aが式(A−i)で示される置換ベンゼン環、Qが単結合手、Rが式(R−iii)で示される基、Rが水素原子であって、かつ
    (a)R02が式(B−iii)で示される基、
    Gが式:−C(=O)−で示される基、かつ
    A2、RA3及びRA4が全て水素原子である場合;或いは
    (b)R02が式:−CONRで示される基、かつ
    がアルキル基又はモノヒドロキシアルキル基である場合;或いは
    (c)R02がアルキルスルホニル基である場合;或いは、
    (d)R02が非置換含窒素5員複素環式基
    である場合には、置換ベンゼン環(i)上の基R01Aはアルキル基であることを表す)。〕
    で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩。
  2. 環Aが下式(A−i−a):
    Figure 2013177319
    で示される置換されたベンゼン環である請求項1記載の化合物。
  3. 環Aが下式:
    Figure 2013177319
    で示される置換されたピリジン環である請求項1記載の化合物。
  4. 環Aが下式(A−iii−a):
    Figure 2013177319
    で示される置換されたピペリジン環である請求項1記載の化合物。
  5. 一般式[I]において、環Aが下式(A−i−b):
    Figure 2013177319
    〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
    で示される置換ベンゼン環である請求項1記載の化合物。
  6. 一般式[I]において、環Aが下式:
    Figure 2013177319
    〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
    で示される置換ピリジン環である請求項3記載の化合物。
  7. 02が、アルキル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシアルキル基、アミノ基及びカルバモイル基から選ばれる1〜2個の基で置換された飽和もしくは不飽和含窒素5員複素環式基(ここで該複素環式基は窒素原子以外のヘテロ原子として酸素原子を含有してしてもよい)である請求項1又は2記載の化合物。
  8. 02が下式:
    Figure 2013177319
    〔式中、Rはヒドロキシアルキル基、アルコキシカルボニル基又はカルバモイル基、Rはアルキル基、Rはヒドロキシアルキル基、点線は二重結合の存在又は不存在を表す〕
    で示される基である請求項7記載の化合物。
  9. 02が式(B−iii):
    Figure 2013177319
    で示される基である請求項2記載の化合物。
  10. 式(B−iii)で示される基が下式:
    Figure 2013177319
    〔式中、
    A20は水素原子又はハロゲン原子、
    A30は水素原子、ハロゲン原子又は水酸基、
    A40は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基又はカルバモイル基(該カルバモイル基のアミノ部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)、
    A11、RA21、RA32及びRA42は同一又は異なるハロゲン原子、
    A33は水素原子又は水酸基、
    A43はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシカルボニル基又はカルバモイル基、
    Zは酸素原子又は硫黄原子、
    A44は水素原子又はヒドロキシアルキル基、
    A35及びRA45は同一又は異なるハロゲン原子、
    A36は水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基
    Gは式:−C(=O)−又は−CH−で示される基
    を表す(但し、上記環B上の置換基RA20、RA30及びRA40が全て水素原子である場合、式(A−i)で示される置換ベンゼン環上の基R01Aはアルキル基である)。〕
    で示される基である請求項9記載の化合物。
  11. Gが式:−C(=O)−で示される基である請求項10記載の化合物。
  12. 02が式:−CONRで示される基であって、かつRが5〜6員脂肪族含硫複素環式基(当該5〜6員脂肪族含硫複素環式基は、水酸基、オキソ基及びヒドロキシアルキル基から選ばれる同一もしくは異なる1〜3個の基で置換されていてもよい)である請求項2記載の化合物。
  13. 環Aが式(A−i)で示される置換ベンゼン環、
    01Aが水素原子又はハロゲン原子、
    01Bが水素原子又はハロゲン原子、
    02
    (a)アルキルスルフィニル基;
    (b)アルキルスルホニル基;
    (c)式:−CONRで示される基であって、Rが水素原子又はアルキル基、Rがアルキル基、モノヒドロキシアルキル基、ジヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基又はカルバモイルアルキル基;
    (d)下式:
    Figure 2013177319
    で示される基であって、RA20が水素原子又はハロゲン原子、RA30が水素原子、水酸基又はハロゲン原子、RA40が水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシアルキル基又はカルバモイル基、RA11、RA21、RA32及びRA42が同一又は異なるハロゲン原子、及びRA35及びRA45が同一又は異なるハロゲン原子;もしくは
    (e)へテロ原子として1〜4個の窒素原子を含有する5員不飽和複素環式基、
    がハロゲン原子、並びに
    が水素原子又はアルキル基
    である請求項1記載の化合物(但し、RA20、RA30及びRA40が全て水素原子である場合、式(A−i)で示される置換ベンゼン環上の基R01Aはアルキル基である)。
  14. 環Aが下式(A−i−a):
    Figure 2013177319
    で示される置換されたベンゼン環、

    a)アルコキシカルボニル基、又は
    b)窒素原子及び酸素原子から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有し、かつハロゲン原子、アルキル基、トリハロゲノアルキル基又はシクロアルキル基で置換された5〜6員へテロアリール基である請求項13記載の化合物。
  15. 環Aが前記式(A−ii)で示される置換ピリジン環、R03がアルキル基、R04がアルキルスルホニル基、Qがアルキレン基、Rが下式:
    Figure 2013177319
    で示される基、かつRがトリハロゲノアルキル基で置換された含窒素6員芳香族複素環式基である請求項1記載の化合物。
  16. 下記一般式[I−AA]:
    Figure 2013177319
    〔式中、
    は2−(ヒドロキシC1−4アルキル)−1−ピロリジニル基、2−シアノ−1−ピロリジニル基、2−カルバモイル−1−ピロリジニル基、4−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシC1−4アルキル)−1−ピロリジニル基、3−ハロゲノ−1−ピロリジニル基、1,1−ジオキソチオモルホリノ基、N−(ジヒドロキシC1−4アルキル)アミノ基、N−C1−4アルキル−N−(ジヒドロキシC1−4アルキル)アミノ基、N−(アミノC1−4アルキル)アミノ基又はN−C1−4アルキル−N−(カルバモイルーC1−4アルキル)アミノ基、
    01Cはハロゲン原子、
    01Dは水素原子又はハロゲン原子、
    10はC1−4アルコキシカルボニル基、5−ハロゲノピリミジン−2−イル基、5−C1−4アルキルピリミジン−2−イル基、又は5−(トリハロゲノC1−4アルキル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル基、
    20はハロゲン原子、および
    31は水素原子又はアルキル基を表す。〕
    で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩。
  17. [4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((R)−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノン;
    [4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル](1,1−ジオキソ−1λ−チオモルホリン−4−イル)メタノン;
    [4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((S)−2−シアノピロリジン−1−イル)メタノン;
    [4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((S)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル)メタノン;
    3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]ベンズアミド;
    [4−[7−[1−(5−イソプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((S)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル)メタノン;
    [4−[7−[1−(5−イソプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((R)−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノン;
    [4−[7−[1−(5−イソプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((R)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル)メタノン;
    [4−[7−[1−(5−クロロピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((S)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル)メタノン;
    3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]−N−メチルベンズアミド;
    3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−N−メチルベンズアミド;
    3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−N−メチルベンズアミド;
    [4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((2R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノン;
    4−[4−[4−((R)−3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)−2−フルオロフェニルアミノ]−5−フルオロピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル;
    [4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−2,5−ジフルオロフェニル]((2R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノン;
    3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−(2−アミノエチル)ベンズアミド;
    [4−[7−[1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((2R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノン;
    [4−[7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−クロロフェニル]((R)−2−ヒドロキシメチルピロリジン−1−イル)メタノン;
    3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−メチル−N−((R)−2,3−ジヒドロキシ)プロピル]ベンズアミド;
    3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−プロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−メチル−N−((S)−2,3−ジヒドロキシ)プロピル]ベンズアミド;
    3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−クロロピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−メチル−N−((S)−2,3−ジヒドロキシ)プロピル]ベンズアミド;
    3−フルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−イソプロピルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−メチル−N−((S)−2,3−ジヒドロキシ)プロピル]ベンズアミド;
    2,5−ジフルオロ−4−[5−フルオロ−7−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−メチル−N−((S)−2,3−ジヒドロキシ)プロピル]ベンズアミド;
    [4−[7−cis−[1−(5−エチルピリミジン−2−イル)−3−メチルピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−3−フルオロフェニル]((S)−2−カルバモイルピロリジン−1−イル)メタノン;及び
    3−フルオロ−[4−[7−[1−(5−トリフルオロメチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピペリジン−4−イル]−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−N−(カルバモイルメチル)−N−メチルベンズアミド
    からなる群から選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩。
  18. 請求項1〜17記載のいずれか1に記載の化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。
  19. GPR119の活性化により治療され得る代謝性疾患又は心血管疾患の予防・治療剤である請求項18記載の医薬組成物。
  20. 代謝性疾患が肥満症、高血糖、糖尿病及び/又はその合併症、メタボリック症候群、耐糖能障害、高インスリン血症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症又は脂質代謝異常である請求項19記載の医薬組成物。
  21. 心血管疾患が動脈硬化、高血圧、冠疾患又は心筋梗塞である請求項17記載の医薬組成物。
  22. 請求項1〜17記載のいずれか1に記載の化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなるGPR119活性の調節剤。
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