JP2013175554A - 点火コイルの製造方法及び該製造方法で作られた点火コイル - Google Patents
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Abstract
【課題】コアの表面処理によりエポキシ樹脂との密着性を低減させることが可能な離型膜が形成されたコアを備えた点火コイルの製造方法を提供する。
【解決手段】金属を用いて棒状の中心コア1を形成し、形成した中心コア1を紫外線硬化樹脂3の液体に浸した後に、液体から引き上げて余分な紫外線硬化樹脂3をふるい落とし、中心コア1に対して紫外線5の照射を行って中心コア1に付着する紫外線硬化樹脂3を硬化させて絶縁膜6を形成し、絶縁膜6の外側に第1のスプール11を取り付けてその上に2次コイル12を巻回し、2次コイル12の外側に第2のスプール22を取り付けてその上に1次コイル21を巻回し、これらをケース7に挿入した後に、絶縁材8をケース7に注入して点火コイル10を製造する方法である。
【選択図】図1
【解決手段】金属を用いて棒状の中心コア1を形成し、形成した中心コア1を紫外線硬化樹脂3の液体に浸した後に、液体から引き上げて余分な紫外線硬化樹脂3をふるい落とし、中心コア1に対して紫外線5の照射を行って中心コア1に付着する紫外線硬化樹脂3を硬化させて絶縁膜6を形成し、絶縁膜6の外側に第1のスプール11を取り付けてその上に2次コイル12を巻回し、2次コイル12の外側に第2のスプール22を取り付けてその上に1次コイル21を巻回し、これらをケース7に挿入した後に、絶縁材8をケース7に注入して点火コイル10を製造する方法である。
【選択図】図1
Description
本発明は点火コイルの製造方法及び該製造方法で作られた点火コイルに関する。
ガソリンエンジンを搭載した車両では、シリンダ内に噴射されたガソリンに点火プラグで点火して着火させるために、点火コイルを使用した点火システムが用いられる。点火コイルはバッテリの低電圧を点火プラグで火花が飛ぶように高電圧に変換する働きを行う。このような点火コイルの構成は、中央に透磁率の大きい鉄板を重ね合わせた鉄芯(以後コアと記す)があり、そのまわりに1次コイルと2次コイルが巻かれたものである。
点火コイルにおいて、小型高出力技術の1つとして、中心コアへの直巻技術がある。この技術の利点は、1次コイルと2次コイルの間のギャップを確保できると共に、スプールのような介在部品が不要になるので、全体の寸法を小さくできることにある。また、コイル線が直接金属体であるコアに触れるため、冷却効率も高かった。
ところで、ガソリンエンジンの点火システムは、点火コイルで昇圧したバッテリ電圧をディストリビュータで各点火プラグに配分する構成から、ディストリビュータを廃止した電子配電システム(DLIシステム)に進化してきた。DLIシステムではディストリビュータがないので、エンジンの気筒数分の点火コイルが必要であるが、今度はこの気筒数分の点火コイルが占めるスペースの削減が求められていた。
そこで、従来は点火プラグに接続するハイテンションコードが挿入されていたエンジンのプラグホールを有効活用し、プラグホール内に納まるスティック型点火コイル(細径円柱状の点火コイル)が開発された(特許文献1参照)。スティック型点火コイルは、中心に棒状の中心コアを配置し、その外周に1次コイル及び2次コイルを巻回した樹脂製の1次スプール及び2次スプールを配置し、ハウジング内に絶縁材を充填したものである。絶縁材としては、絶縁を確保する以外にコイルの線材間に浸透してコイルの巻き崩れを防いだり、振動による破損を防ぎ、耐熱性も考慮して、熱硬化性絶縁樹脂であるエポキシ樹脂が使用されていた。
ところが、コア直巻においては、金属体を注型すると、含浸材であるエポキシ樹脂の硬化収縮によって、樹脂材で形成されるスプール表層の破壊を引き起こし、絶縁特性が低減する課題があった。この課題はスティック型点火コイルにおいても同様であり、含浸材であるエポキシ樹脂の硬化収縮によって、樹脂材で形成されるスプール表層の破壊を引き起こして絶縁特性が低減していた。
この課題に対して、コアの外周面を圧縮チューブで覆ってエポキシ樹脂との密着性を低減させて離型性を高める対策がある。しかしながら、コアの外周面を圧縮チューブで覆うと、チュープに厚みがあるので点火コイルの外径が増大する、圧縮チューブがコアの外形に追従できず、圧縮チューブとコアとの間に隙間ができてしまうという問題点があった。そして、コアの外周面を圧縮チューブで覆う場合は自動化が困難であった。
本発明は、上記問題に鑑み、点火コイルにおいて、コアの表面処理によりエポキシ樹脂との密着性を低減させることが可能な離型膜が形成されたコアを備えた点火コイルの製造方法及び該製造方法で作られた点火コイルを提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明は、金属を用いて棒状の中心コア1を形成し、形成された中心コア1を紫外線硬化樹脂3の液体に浸し、中心コア1を液体から引き上げて余分な紫外線硬化樹脂3をふるい落とし、中心コア1に対して紫外線5の照射を行って中心コア1に付着する紫外線硬化樹脂3を硬化させて絶縁膜6を形成し、絶縁膜6の外側に第1のスプール11を取り付けてその上に2次コイル12を巻回し、2次コイル12の外側に第2のスプール22を取り付けてその上に1次コイル21を巻回し、これらをケース7に挿入した後に、絶縁材8をケース7に注入して点火コイル10を製造することを特徴としている。
絶縁膜6には、湿度25°C×55±5%、又は紫外線光度40〜70mW/cm2の紫外線5の照射で硬化する材料が使用できる。また、絶縁膜6は、絶縁材8との接着強度が1MPa以下となるように、紫外線5の照射を所定時間行えば良い。紫外線硬化樹脂3としては紫外線硬化シリコーン樹脂を使用することができ、絶縁材8としてはエポキシ樹脂を使用することができる。
以上のようにして製造された点火コイル10は、中心コアの外周部に設けた絶縁膜と、点火コイルの内部に充填された絶縁材との密着性を所定値以下とすることができ、絶縁材が収縮しても樹脂材で形成されるスプール表層の破壊が起こり難く、絶縁特性を維持することができる。また、コアの外周面を圧縮チューブで覆って絶縁材との密着性を低減させる対策に比べて、絶縁膜を薄くでき、点火コイルの製造の自動化も困難ではなくなった。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。各実施態様について、同一構成の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図1は本発明の点火コイルの製造方法を説明する工程図である。図1(a)は金属を用いて棒状の中心コア1を形成する工程を示す図である。中心コア1は一般に、薄い珪素鋼板を中心コア1の軸線方向に直交する方向に積層して作られる。この実施例の中心コア1は円柱形状であるが、角柱形状とすることもできる。
図1(b)は、図1(a)の工程で形成された中心コア1を、容器2の中に満たされた紫外線硬化樹脂3の液体に浸す工程を示す図である。紫外線硬化樹脂3は、例えば紫外線硬化シリコーン樹脂することができる。また、シリコーン樹脂の種類としては、ポリシロキサンと称されるシリコーン樹脂を使用できる。ポリシロキサンは、珪素にアルコシキ基が付いた(RO)4Siや、ジシロキサンにアルコキシ基が付いた(RO)3Si−Si(RO)3、トリシロキサン、テトラシロキサン等にアルコシキ基が付いたものの総称であり、Rは有機基であれば何でも良い。一例として、ジメチルシロキサン、トリメチルシロキサンがあり、実施例ではジメチルシロキサンを使用している。シリコーン樹脂を紫外線照射によって硬化させることによって、溶融時の垂れ(エッジ性の低下)を抑制できる。
図1(c)は、図1(b)の工程で紫外線硬化樹脂3の液体に浸した中心コア1を液体から引き上げて余分な紫外線硬化樹脂3をふるい落とす工程を示す図である。紫外線硬化樹脂3の液体に浸した中心コア1を液体から引き上げて直ぐに紫外線を照射すると、中心コア1の外周に形成される絶縁膜の厚さにムラが生じるので、この工程は必要である。図1(c)では、中心コア1の表面に紫外線硬化樹脂3が付着していることを示すために網点を付した。以後の図では、中心コア1の表面に紫外線硬化樹脂3或いは紫外線硬化樹脂3が硬化した絶縁膜6がある場合を網点で示す。
図1(d)は、図1(c)の工程で余分な紫外線硬化樹脂3がふるい落とされた中心コア1に対して、紫外線照射装置4から紫外線5を照射して中心コア1に付着する紫外線硬化樹脂3を硬化させて絶縁膜6を形成する工程を示す図である。紫外線照射装置4からの紫外線5の照射時間は、中心コア1の表面に形成された絶縁膜6と、絶縁膜6の上に後の工程で設けられる絶縁材との接着強度が1MPa以下になるような時間とする。紫外線5の照射時間に応じた絶縁膜6と絶縁材との接着強度については後述する。
図1(d)の工程で中心コア1の表面に絶縁膜6が形成されたら、図1(e)に示すように、中心コア1の絶縁膜6の外側に第1のスプール11を取り付ける。第1のスプール11は2次コイルを巻き付けるための巻枠であり、合成樹脂で形成される。続いて図1(f)に示すように、第1のスプール11の上に2次コイル12を巻き付ける。2次コイル12は12Vのバッテリ電圧を30kV以上の高電圧に引き上げるためのものであり、第1のスプール11の上には15000ターン以上巻き付ける。
図1(g)は、図1(f)の工程で第1のスプール11の上に巻回された2次コイル12の外側に第2のスプール22を取り付ける工程を示す図である。第2のスプール22は1次コイル21を巻き付けるための巻枠であり、合成樹脂で形成される。続いて図1(h)に示すように、第2のスプール22の上に1次コイル21を巻き付ける。1次コイル21の巻き数は2次コイル12に比べて少ないので、線径も太くて構わない。
図1(i)は、中心コア1の周りに2次コイル12と1次コイル21が巻回された中心コア1をケース7に挿入した後に、絶縁材8をケース7に注入して充填し、点火コイル10を完成させる工程を示す図である。絶縁材8としてはエポキシ樹脂8を使用することができる。なお、図1(i)に示すケース7の形状は、あくまでも点火コイル10の製造工程を説明するためのものであり、実際のケース7の形状を示すものではない。以上のような工程により、絶縁材8であるエポキシ樹脂8との密着性を低減させることが可能な離型膜としての絶縁膜6が形成された中心コア1を備えた点火コイル10が製造される。
図2は、図1(a)〜(i)に示した工程で製造された点火コイルを備えたスティック型点火コイル40が、エンジン30のシリンダヘッド32に取り付けられた状態を示す断面図である。スティック型点火コイル40は、エンジン30のシリンダヘッド32に取り付けられる点火プラグ37の直上のプラグホール33内に収納搭載される棒状の点火コイルである。エンジン30のシリンダヘッド32には、吸気ポート34と排気ポート35が接続する燃焼室36に導入されるガソリンと空気の混合気に着火させる点火プラグ37があり、点火プラグ37の取付孔であるプラグホール33の内径はφ23が標準である。従って、スティック型点火コイル40の外径はプラグホール33の内径以下である。
プラグホール33は、シリンダヘッド32の上に取り付けられるヘッドカバー31を貫通して外部に開口しているので、スティック型点火コイル40はプラグホール33に挿入されて点火プラグ37に接続する。スティック型点火コイル40の構造は、図2のA−A線の断面である図3にも示すように、φ23の丸断面に同心状に磁気回路部品が配置されている。磁気回路部品は中心側から、絶縁膜6で被覆された中心コア1、第1のスプール11に巻回された2次コイル12、第2のスプール22に巻回された1次コイル21であり、これらが樹脂製のハウジング44の中に収納され、内部には絶縁材(エポキシ樹脂)8が充填されている。絶縁材8は真空注型によって充填される。
スティック型点火コイル40の上部には点火タイミングを電子制御する小型のイグナイタ41が設けられており、イグナイタ41は同じくスティック型点火コイル40の上部に設けられたコネクタ42内の入力ターミナル43に接続している。中心コア1の両端には永久磁石45,46があり、この永久磁石45,46は中心コアの励磁極とは逆極性に装着されている。1次コイル21は絶縁被覆され、2次コイル12のコイル線よりも太いコイル線が使用され、入力ターミナル43に電気的に接続されている。2次コイル12には絶縁被覆された極細のコイル線が使用され、高圧ターミナル47に電気的に接続されている。高圧ターミナル47はスプリング48を介して点火プラグ37に接続されている。外周コア49は、薄い珪素鋼板を巻き始めと巻き終わりで絶縁のためのスリットを形成するように筒状に丸めたものである。外周コア49の役割は中心コアとセットで磁気回路を形成することにある。
絶縁材8は、真空充填によって各部材が組み付けられたハウジング44内の隙間に浸入し、各部材間の電気絶縁を確実なものとすると共に、各部材を固定して振動による破線やクラック等の破損を防ぐものである。前述のように、絶縁材8としては、絶縁性、固定力、耐熱性を満足するエポキシ樹脂が使用される。一方、絶縁材8としてエポキシ樹脂を使用すると、第1のスプール11の冷熱歪が最大となるので、従来は中心コア1に離型膜として樹脂フィルムを使用して、中心コア1の周囲の部材の破損を防止していた。しかし、本発明では紫外線硬化樹脂で形成された絶縁膜6を使用しているので、エポキシ樹脂8との密着性を低減でき、中心コア1の周囲の部材の破損を防止することができる。
ここで、図1(d)で説明した中心コア1に付着する紫外線硬化樹脂3を紫外線5を照射して硬化させる工程の、紫外線5の照射時間について説明する。本発明者らは、本発明の製造方法によって製造された絶縁膜6が形成された中心コア1の外周部に、図4(a)に示すような絶縁材8を積層したサンプルSを作り、条件を変えて絶縁膜6と絶縁材8との接着強度を試験した。その結果を図4(b)に示す。紫外線(UV)照射は70mW/cm2の強度で時間を変えて行い、湿度は25°C×55%の条件で時間を変えて行い、比較のために熱硬化で絶縁膜を形成する場合も加えた。エッジ膜厚は、絶縁膜6の厚さである。
接着強度を1(MPa)とするUV照射は、30秒では不十分であり、60秒、120秒の時に良好であった。また、湿度を25°C×55%とした場合には、接着強度を1(MPa)とするためには、10時間では不十分であり、20時間又は40時間が必要であった。そして、熱硬化では膜厚不足になって良い結果が得られなかった。よって、エポキシ樹脂8との密着性が低い絶縁膜6とするためには、60秒以上のUV照射、又は20時間以上の、25°C×55%の湿度条件が必要であることが分かった。
図5(a)は図4(a)に示したサンプルSにおいて,紫外線光度、紫外線照射時間と絶縁膜の厚さを変化させた時の、絶縁膜と絶縁材との接着強度のテスト結果を示すものである。また、図5(b)は図4(a)に示したサンプルSにおいて、湿度、温度、放置時間と絶縁膜の厚さを変化させた時の、絶縁膜と絶縁材との接着強度のテスト結果を示すものである。
図5(a)に示すテスト結果から分かるように、紫外線光度(UV光度)は30mW/cm2では接着強度が1(MPa)を越えて不十分であり、80mW/cm2では発泡が生じて不適格であった。よって、適正な接着強度を得る条件は紫外線光度40〜70mW/cm2であることが分かった。また、図5(b)に示すテスト結果から分かるように、温度25°Cの状態で湿度を変えてサンプルSを20時間放置した結果、接着強度が十分であるのは湿度が50%と60%の時であった。湿度が40%では接着強度が不十分であり、湿度が70%では接着強度はあるものの、接着面に結露による凹凸が見られ、接着強度も1(MPa)に近いため、剥離性に余裕度が無く、良判定は得られなかった。この結果、適正な接着強度を得るためには湿度条件は25°C×55±5%であることが分かった。
1 中心コア
3 紫外線硬化樹脂
4 紫外線照射装置
6 絶縁膜
8 絶縁材
10 点火コイル
11 第1のスプール
12 2次コイル
21 1次コイル
22 第2のスプール
33 プラグホール
40 スティック型点火コイル
3 紫外線硬化樹脂
4 紫外線照射装置
6 絶縁膜
8 絶縁材
10 点火コイル
11 第1のスプール
12 2次コイル
21 1次コイル
22 第2のスプール
33 プラグホール
40 スティック型点火コイル
Claims (9)
- 金属を用いて棒状の中心コア(1)を形成し、
形成された前記中心コア(1)を紫外線硬化樹脂(3)の液体に浸し、
前記中心コア(1)を前記液体から引き上げて余分な紫外線硬化樹脂(3)をふるい落とし、
前記中心コア(1)に対して紫外線(5)の照射を行って前記中心コア(1)に付着する前記紫外線硬化樹脂(3)を硬化させて絶縁膜(6)を形成し、
前記絶縁膜(6)の外側に第1のスプール(11)を取り付けてその上に2次コイル(12)を巻回し、
前記2次コイル(12)の外側に第2のスプール(22)を取り付けてその上に1次コイル(21)を巻回し、
これらをケース(7)に挿入した後に、絶縁材(8)を前記ケース(7)に注入して点火コイル(10)を製造することを特徴とする点火コイルの製造方法。 - 前記絶縁膜(6)には、湿度25°C×55±5%、又は紫外線光度40〜70mW/cm2の紫外線(5)の照射で硬化する材料を使用したことを特徴とする請求項1に記載の点火コイルの製造方法。
- 前記絶縁膜(6)は、前記絶縁材(8)との接着強度が1MPa以下となるように、前記紫外線(5)の照射を所定時間行ったことを特徴とする請求項2に記載の点火コイルの製造方法。
- 前記所定時間が60秒以上であることを特徴とする請求項3に記載の点火コイルの製造方法。
- 前記絶縁膜(6)は、前記絶縁材(8)との接着強度が1MPa以下となるように、前記湿度を所定時間行ったことを特徴とする請求項2に記載の点火コイルの製造方法。
- 前記所定時間が20時間以上であることを特徴とする請求項5に記載の点火コイルの製造方法。
- 前記紫外線硬化樹脂(3)が紫外線硬化シリコーン樹脂であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の点火コイルの製造方法。
- 前記絶縁材(8)がエポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の点火コイルの製造方法。
- 請求項1から8の何れか1項に記載の方法で製造された点火コイル(10)。
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- 2012-02-24 JP JP2012038617A patent/JP2013175554A/ja active Pending
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