JP2013175359A - コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタ全体の低背化を図ることが可能な構成のコネクタ装置を提供する。
【解決手段】コネクタ1は、レセプタクルハウジング60にレセプタクルコンタクト80を所定の配列方向Yに沿って複数備えてなるレセプタクルコネクタ50と、プラグハウジング20にプラグコンタクト30を所定の配列方向Yに沿って複数備えてなるプラグコネクタ10とからなり、レセプタクルハウジング60は、レセプタクル側ロック部72を有して嵌合凸部62と配列方向Yに隣接して配設されたロックアーム70を備え、プラグハウジング20は、両ハウジング20,60が嵌合したときに、レセプタクル側ロック部72と係合して両ハウジング20,60をロック保持するプラグ側ロック部25を備え、ロックアーム70は、嵌合方向Z及び配列方向Yと直交する方向Xに延出されるとともに嵌合凸部62と近接及び離反する方向に弾性変形可能に形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、コネクタの不所望な抜去を阻止するロック手段を備えたコネクタ装置に関する。
従来から、電気部品相互間の電気接続を行うにあたり、一般に「ケーブル・トゥ・ボード・コネクタ」と称される電気コネクタが実用に供されている。この電気コネクタは、ケーブルの端部に設けられるケーブル側コネクタと基板上に設けられる基板側コネクタとからなり、ケーブル側コネクタのハウジングと基板側コネクタのハウジングとを基板に対して垂直な方向に嵌合させてコンタクト同士を接触させることで、この電気コネクタを介してケーブルと基板とが電気接続されるように構成されている。
このような電気コネクタには、電気接続の安定化等の目的から、ケーブル側コネクタと基板側コネクタとが嵌合して電気接続した状態で両コネクタが不意に外れないようにするためのロック手段が設けられている。このロック手段は、一般的に、ケーブル側コネクタに撓み変形可能に設けられたロックアームと、基板側コネクタに設けられたロック溝とからなり、ケーブル側ハウジングと基板側ハウジングとを嵌合させたときに、ロックアームの先端側(自由端側)に形成されたロック爪がロック溝に係合することで、両コネクタ間の嵌合状態がロック保持されるように構成されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2009−245799号公報
上記従来のロック手段では、ロックアームがケーブル側コネクタと基板側コネクタとの嵌合方向(基板に対して垂直な方向)に沿って片持ち状に延びており、その結果、コネクタ全体が嵌合方向に高くなるため、コネクタ全体としての低背化を図ることが困難であるという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、コネクタ全体の低背化を図ることが可能な構成のコネクタ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るコネクタ装置は、ケーブル側嵌合部(例えば、実施形態における嵌合凸部62)を有してケーブルの端部に取り付けられたケーブル側ハウジング(例えば、実施形態におけるレセプタクルハウジング60)に、ケーブルの信号線に接続されたケーブル側コンタクト(例えば、実施形態におけるレセプタクルコンタクト80)を所定の配列方向に沿って複数備えてなるケーブル側コネクタ(例えば、実施形態におけるレセプタクルコネクタ50)と、基板側嵌合部(例えば、実施形態における嵌合凹部24)を有して基板上に取り付けられた基板側ハウジング(例えば、実施形態におけるプラグハウジング20)に、基板上の信号端子に接続された基板側コンタクト(例えば、実施形態におけるプラグコンタクト30)を所定の配列方向に沿って複数備えてなる基板側コネクタ(例えば、実施形態におけるプラグコネクタ10)とからなり、ケーブル側ハウジングのケーブル側嵌合部と基板側ハウジングの基板側嵌合部とを嵌合させたときに複数のケーブル側コンタクトと複数の基板側コンタクトとが各々接触して電気的に接続される構成のコネクタ装置であって、ケーブル側ハウジングは、ロック部(例えば、実施形態におけるレセプタクル側ロック部72)を有してケーブル側嵌合部と上記配列方向に隣接して配設されたロックアームを備え、基板側ハウジングは、ケーブル側ハウジングと基板側ハウジングとが嵌合したときに、ロック部と係合してケーブル側ハウジング及び基板側ハウジングをロック保持する被ロック部(例えば、実施形態におけるプラグ側ロック部25)を備え、ロックアームは、上記嵌合方向及び上記配列方向と直交する方向に延出されるとともにケーブル側嵌合部と近接及び離反する方向に弾性変形可能に形成され、その自由端側にロック部が設けられて構成される。
なお、上記構成のコネクタ装置において、ロックアームは、上記嵌合方向及び上記配列方向と直交する方向に延出されるアーム本体と、アーム本体の中間部とケーブル側嵌合部とを連結する支点部とを備えて、アーム本体が支点部を中心として弾性変形可能に形成され、アーム本体は、延出方向における一方側の自由端となるロック部と、延出方向における他方側の自由端となりロック部と被ロック部との係合を解除操作するための操作部とを備えて形成されることが好ましい。
また、上記構成のコネクタ装置において、ケーブル側ハウジングには、ロック部と被ロック部との係合を解除するためにロックアームの操作部を揺動操作してアーム本体を弾性変形させたときに、ロック部と被ロック部との係合が解除された状態で操作部と当接する被当接部(例えば、実施形態における凹壁部69)が設けられていることが好ましい。
本発明に係るコネクタ装置によれば、ロックアームがケーブル側嵌合部とコンタクトの配列方向に隣接して配置されコネクタの嵌合方向及びコンタクトの配列方向と直交する方向に延出されるとともに、ケーブル側嵌合部と近接及び離間する方向(すなわち、コンタクトの配列方向)に弾性変形可能となるよう構成されるため、コネクタの嵌合方向の高さを小さく抑えることができ、比較的簡素な構造でコネクタ全体の小型・低背化を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、上記構成のコネクタ装置において、ロックアームにおけるアーム本体が支点部を中心として弾性変形可能に形成され、アーム本体が、延出方向における一方側の自由端となるロック部と、延出方向における他方側の自由端となりロック部と被ロック部との係合を解除操作するための操作部とを備えて構成されることで、ロックアームによる係合の解除操作を基板に対する水平方向及び垂直方向のいずれの方向からでも行うことができるため、基板側コネクタからケーブル側コネクタを抜去する際の作業性が向上する。
また、上記構成のコネクタ装置において、ケーブル側ハウジングには、ロック部と被ロック部との係合を解除するためにロックアームの操作部を揺動操作してアーム本体を弾性変形させたときに、ロック部と被ロック部との係合が解除された状態で操作部と当接する被当接部が設けられる構成とすることで、操作部を揺動操作したときに該操作部が被当接部に当接してロック部と被ロック部との係合が解除し得る位置を容易に知らしめるインジケータとしての機能を発揮させることができるとともに、ロックアームの過剰な揺動操作による損傷を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る垂直嵌合型コネクタを示す斜視図である。 上記コネクタを下方から見た斜視図である。 上記コネクタの分解斜視図である。 上記コネクタの平面図である。 図4における矢印V−Vに沿って示す断面図である。 上記コネクタを構成するプラグコネクタを示し、(a)は上方から見た斜視図、(b)は下方から見た斜視図である。 上記プラグコネクタを示し、(a)は背面図、(b)はA部の詳細図である。 (a)は図7における矢印VIII(a)−VIII(a)に沿って示す断面図、(b)は図7における矢印VIII(b)−VIII(b)に沿って示す断面図である。 (a)はプラグコンタクトの側面図、(b)は(a)における矢印IX(b)−IX(b)に沿って示す断面図である。 上記コネクタを構成するレセプタクルコネクタを示し、(a)は上方から見た斜視図、(b)は下方から見た斜視図である。 上記レセプタクルコネクタの平面図である。 図11における矢印XII−XIIに沿って示す断面図である。 上記レセプタクルコネクタを示し、(a)は背面図、(b)はB部の詳細図である。 図13における矢印XIV−XIVに沿って示す断面図である。 レセプタクルコンタクトを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 レセプタクルコネクタがプラグコネクタに嵌合する前の状態を示す斜視図である。 レセプタクルコネクタがプラグコネクタに嵌合した状態を示し、(a)は上方から見た斜視図、(b)は(a)における矢印XVII−XVIIに沿って切断した場合の斜視図である。 ロックアームをロック解除方向へ操作した状態を示し、(a)は平面図、(b)は後方から見た斜視図(一部断面図)である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明の一実施形態に係る垂直嵌合型コネクタ(以下、単に「コネクタ」と称する)1を図1〜図5に示している。以下の説明では便宜上、前後左右及び上下の方向を図1等に示す状態を基準として定義しており、この図1等に示す矢印の方向を前後、左右、上下と称して説明する。
本実施形態に係るコネクタ1は、基板B上に取り付けられたプラグコネクタ(基板側コネクタ)10と、複数のケーブルCの端部に取り付けられたレセプタクルコネクタ(ケーブル側コネクタ)50とから構成されており、両コネクタ10,50を基板Bの表面に対して垂直な方向に嵌合させることによりケーブルCと基板Bとが電気的に接続されるようになっている。
まず、プラグコネクタ10の構成について、図6〜図9を追加参照して説明する。プラグコネクタ10は、基板B上に取り付けられるプラグハウジング20と、このプラグハウジング20の幅方向(コンタクト配列方向Y)に沿って一列の整列状態で保持された複数(計16個)のプラグコンタクト30とを備えて構成される。なお、前述した図1等に示す矢印の方向において、ハウジング20の幅方向を左右方向、ハウジング20の厚さ方向を前後方向、ハウジング20の高さ方向を上下方向として定義している。
プラグハウジング20は、樹脂等の電気絶縁性材料を用いて一体成形されており、略矩形板状に形成された底壁部21と、この底壁部21の左右端部に立設された左右の側壁部22,22と、底壁部21の前端に立設されて左右の側壁部22,22を繋ぐ前壁部23とを有して、中央にこれら四つの壁部に囲まれて上方及び後方に開放された嵌合凹部(相手方のレセプタクルコネクタ50の嵌合凸部62を受容する空間)24が画成されている。
左右の側壁部22は、前後に延びる第1側壁部22a及び第3側壁部22cと、これら第1側壁部22aの後端と第3側壁部22cの前端とを繋いで左右に延びる第2側壁部22bとから形成されており、上方から見た平面視において全体としてクランク状に屈曲した形状を呈している。第3側壁部22cの外面には、略鉤爪形状のプラグ側ロック部25が左右外方に突設されている。このプラグ側ロック部25には、上方から下方に向けて厚みが大きくなるように傾斜した案内傾斜面25aと、この案内傾斜面25aの下端側に形成された係止面25bとが設けられている。
嵌合凹部24には、前壁部23と、第1及び第2側壁部22a,22bとに囲まれて凹状に窪んだ規制溝24aが左右一対に形成されている。
プラグコンタクト30は、導電性の金属薄板を打ち抜き加工等して略L字形の平板状に形成されており、インサート成形によってプラグハウジング20に一体的に取り付けられている。プラグコンタクト30は、プラグハウジング20に埋設される基部31と、プラグハウジング20に取り付けられたときに嵌合凹部24内で突出する接触部32と、基部31に凹状に形成された3カ所のインサート用凹部33と、基部31の下端の前後に形成された前側接合部34及び後側接合部35とを有して構成されている。
接触部32は、図9(b)に示すように、上方にいくに連れて先細り形状となる導入部32aを有しており、詳細後述するが、相手方のレセプタクルコンタクト80(より詳細には、一対の接触部85,85間)に挿入し易すく形成されている。前側接合部34及び後側接合部35は、プラグコンタクト30がプラグハウジング20に取り付けられたときに、底壁部21よりも幾分だけ下方に突出するようになっており、その下端部は基板Bの信号端子ST,STに半田付けにより接合される。
このように構成されるプラグコネクタ10は、絶縁性の樹脂材料を用いてプラグハウジング20を射出成形する際に、プラグコンタクト30がプラグハウジング20に一体的にインサート成形されることで構成される。このとき、3カ所のインサート用凹部33に樹脂が入り込んで、プラグコンタクト30がプラグハウジング20に強固に固定される。プラグコンタクト30がプラグハウジング20に固定されると、プラグコンタクト30の前側接合部34及び後側接合部35が底壁部21よりも下方に突出するとともに、接触部32が底壁部21と前壁部23とに跨って嵌合凹部24内で突出する。
こうしてプラグコネクタ10をインサート成形により構成することで、例えば、プラグハウジング(20)にプラグコンタクト(30)を圧入保持する構成と比較して、プラグハウジング20とプラグコンタクト30との間に隙間が空かず、且つ、プラグハウジング20にプラグコンタクト30を貫通させるための孔も形成されず、プラグコネクタ10を基板Bに表面実装した後、プラグコネクタ10の周囲に封止剤を塗布するような使用形態においても、プラグコネクタ10の内側(嵌合凹部24)に封止剤が侵入するおそれがない。また、プラグハウジング20とプラグコンタクト30との間に隙間が空かないので、プラグコネクタ10を基板Bに表面実装する(プラグコンタクト30の接合部34,35を半田接続する)際にフラックスが飛散し、本来の接続部以外の部位、例えば接触部32に付着して、電気的な障害が発生するのを抑止することができる。
プラグコネクタ10は、図3に示すように、基板B上の所定位置に表面実装される。基板Bの表面上には、プラグコンタクト30の前側接合部34に対応した前側信号端子STと、後側接合部35に対応した後側信号端子STとが露出して形成されており、前側接合部34が前側信号端子STに半田付け等により接合されるとともに、後側接合部35が後側信号端子STに半田付け等により接合される。このようにプラグコンタクト30が前側接合部34及び後側接合部35の2カ所で基板B上に接合されるので、例えば固定金具を用いることなく基板Bに対するプラグコンタクト30の取付強度を十分に確保することができる。
次に、上記プラグコネクタ10と組み合わされて用いられる相手方コネクタであるレセプタクルコネクタ50の構成について、図10〜図15を追加参照して説明する。このレセプタクルコネクタ50は、プラグコネクタ10の幅方向(左右方向)とほぼ対応するように横長に延びて形成されたレセプタクルハウジング60と、このレセプタクルハウジング60の幅方向(コンタクト配列方向Y)に沿って一列の整列状態で保持された複数個(ここではプラグコンタクト30の個数と同じで計16個)のレセプタクルコンタクト80とを有して構成される。なお、前述した図1等に示す矢印の方向において、ハウジング60の幅方向を左右方向、ハウジング60の厚さ方向を前後方向、ハウジング60の高さ方向(プラグコネクタ10との嵌合方向)を上下方向として定義している。
レセプタクルハウジング60は、上記プラグハウジング20と同様に樹脂等の電気絶縁性材料を用いて一体成形されており、レセプタクルコンタクト80を収容保持する矩形箱状のハウジング本体61と、このハウジング本体61の両脇部に一体的に設けられてプラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ50とを嵌合状態にロックするための左右一対のロックアーム70とを有して構成される。
ハウジング本体61には、プラグコネクタ10の嵌合凹部24に嵌合する嵌合凸部62が形成されている。この嵌合凸部62の前端部の左右には、プラグコネクタ10の一対の規制溝24aに嵌挿される一対の規制突起62aが左右外方に突出形成されている。
ハウジング本体61には、前後に貫通する長孔状のコンタクト収容溝63が左右方向に並んで複数(ここでは、レセプタクルコンタクト80の個数と同じで16個)形成されており、各コンタクト収容溝63に各レセプタクルコンタクト80を収容し得るよう構成されている。各コンタクト収容溝63は、前後に延びる隔壁64によって相互に仕切られており、これにより左右に隣接するレセプタクルコンタクト80同士が電気的、機械的に絶縁されている。また、ハウジング本体61にはコンタクト収容溝63の前端に位置して、レセプタクルコンタクト80の前方向の位置規制を行うための制止壁65が形成されている。また、ハウジング本体61には、プラグコンタクト30の差込口として、嵌合凸部62の前端部及び下端部に跨って略L字形に屈曲したコンタクト差込口66がコンタクト収容溝63に連通して開口されている。このコンタクト差込口66の開口幅(左右方向の開口幅)は、プラグコンタクト30の板厚よりも幾分大きく形成されており、プラグコンタクト30を差し込めるようになっている。
ハウジング本体61には、上下方向から見てコンタクト収容溝64に対応する部分に、ハウジング本体61の上壁部をコ字状に切り欠いて上下に弾性変形可能に形成した揺動片67が設けられている。この揺動片67の前端面は、レセプタクルコンタクト80の抜け止め用のラッチ係止壁67aをなしている。ハウジング本体61における揺動片67の前方には、ラッチ係止壁67aと前後に対向してハウジング本体61の上壁部を上下に貫通してコンタクト収容溝63に連通するラッチ解除孔68が形成されている。また、ハウジング本体61の後方部の左右には、凹状に窪んだ凹壁部69(図18を参照)が設けられている。
ロックアーム70は、両コネクタ10,50の嵌合方向(上下方向)Zと直交する方向(前後方向)Xに延びるアーム本体71と、このアーム本体71の延びる方向Xの中間部に設けられてアーム本体71の該中間部とハウジング本体61の左右側壁とを接続する支点部74とを有し、アーム本体71が支点部74を中心としてシーソー状に揺動変位可能(弾性変形可能)に構成されている。アーム本体71の前部(支点部74よりも前方に位置する部分)には、プラグコネクタ10のプラグ側ロック部25と係合可能に構成された略鉤爪形状のレセプタクル側ロック部72が設けられている。レセプタクルロック部72には、下方から上方に向けて厚みが大きくなるように傾斜した案内傾斜面72aと、この案内傾斜面72aの上端側に形成された係止面72bとが設けられている。アーム本体71の後部(支点部74よりも後方に位置する部分)には、アーム本体71による係合状態を解除させるべく内側方向(ロック解除方向)に揺動操作される操作部73が設けられている。この操作部73の内面側には、該操作部73をロック解除方向へ揺動操作したときにハウジング本体61の凹壁部69に当接してプラグ側ロック部25とレセプタクル側ロック部72との係合が解除し得る位置(ロック解除位置)を知らしめるとともにアーム本体71の過剰な揺動を規制するための凸設部73aが形成されている。
かかる構成のロックアーム70は、外力を受けない自然な状態では、ロックアーム70自身の剛性により図10及び図11等に示すロック位置に保持される。一方、アーム本体71の操作部73が揺動操作されると、ロックアーム70は支点部74を中心としてロック位置から図18に示すロック解除位置に変位し得るようになっている。
このような構成のレセプタクルハウジング60に挿着されるレセプタクルコンタクト80は、金属等の導電性材料の薄平板にプレス加工(打ち抜き加工及び曲げ加工)を施すことにより一体的に形成され、全体として当該薄平板をコ字状に屈曲した形状を有しており、このコ字形状の開口側を下方に向けてハウジング本体61のコンタクト差込口66に対向する収容姿勢でコンタクト収容溝63に取り付けられる。
レセプタクルコンタクト80は、前後に延びる平板状のコンタクト基部81と、このコンタクト基部81の後部に繋がって形成されてケーブルCの端部が接続される被覆カシメ部83及び信号線カシメ部84と、コンタクト基部81の左右の両端から略直角に折曲形成された弾性変形部85とを有して構成されている。コンタクト基部81には、このコンタクト基部81の一部にコ字形に切り込み入れて上方に折曲形成された板ばね状のラッチ部82が設けられている。
レセプタクルコンタクト80に接続されるケーブルCは、複数本の極細電線を寄り合わせて作られた信号線(芯線)Cが絶縁材料からなる絶縁被覆Cにより覆われて構成されており、絶縁被覆Cが部分的に除去されてケーブルCの端部において信号線Cが露出するようになっている。
レセプタクルコンタクト80にケーブルCを圧着接続するには、このケーブルCの絶縁被覆Cを被覆カシメ部83によってカシメ固定し、ケーブルCにおける露出した信号線C部分を信号線カシメ部84によってカシメ固定(必要に応じて半田付け)することで、信号線Cがレセプタクルコンタクト80に圧着接続される。このようにケーブルCはレセプタクルコンタクト80に対して互いの軸線方向(図中では長手方向)を一致させた状態で直列的に接続されている。
左右一対の弾性変形部85のコ字状に開いた下方の開放端にはプラグコンタクト30を受け入れるためのコンタクト受入口86が形成されている。また、左右一対の弾性変形部85の内面側には、互いに対向して配置される接触部87がそれぞれ突設されている。接触部87は、コンタクト基部81の左右の端部を固定端として板厚方向(左右方向)に弾性変形可能な弾性変形部85の自由端側に形成されており、この弾性変形部85による弾性変形に応じて当該対向する方向(すなわち、互いに接近又は離反する方向)に変位可能になっている。この一対の接触部87間の間隙は、プラグコンタクト30の板厚よりも幾分小さく形成されており、弾性変形部85の弾性力(復元力)に基づいてプラグコンタクト30の接触部32を両側から挟み込んだ状態で弾性的に接触可能になっている。このようにレセプタクルコンタクト80には、左右一対(すなわち、計2個)の接触部87が形成されているため、プラグコンタクト30とレセプタクルコンタクト80とは互いに2点で接触することが可能である。
このように構成されるレセプタクルコネクタ50は、ケーブルCの端部に取り付けられたレセプタクルコンタクト80を、レセプタクルハウジング60内に挿着することで組み立てられる。レセプタクルコンタクト80は、ハウジング本体61の後端部の開口からコンタクト収容溝63内に挿入され、レセプタクルコンタクト80のコンタクト受入口86が下方を向いてハウジング本体61のコンタクト差込口66と対向する収容姿勢で、コンタクト収容溝63内に取り付けられる。このとき、レセプタクルコンタクト80に折曲形成されたラッチ部82がハウジング本体61の揺動片67を弾性的に押し上げた状態で前方に向かって挿入され、ラッチ部82がラッチ解除孔68まで到達したところで揺動片67が自己の復元弾性により元の水平状態に復帰し、これによりラッチ部82が揺動片67の先端に形成されたラッチ係止壁67aに係止される。そのため、レセプタクルコンタクト80の後方への移動がラッチ係止壁67aによって規制されるとともに、レセプタクルコンタクト80の前方への移動がハウジング本体61の制止壁65によって阻止されて、レセプタクルコンタクト80が抜け止め状態でコンタクト収容溝63内に固定保持される。このようにして、レセプタクルコンタクト80がコンタクト収容溝63内に取り付けられると、レセプタクルコンタクト80のコンタクト受入口86とハウジング本体61のコンタクト差込口66とが位置整合して、コンタクト受入口86がコンタクト差込口66を介して露出された状態となる。なお、レセプタクルコンタクト80をコンタクト収容溝63から抜脱するときは、ハウジング本体61のラッチ解除孔68を通してラッチ部82を弾性的に押し下げた状態(ラッチ部82による係止を解除した状態)で、コンタクト収容溝63からレセプタクルコンタクト80をまっすぐ後方へ引き抜けばよい。
次に、このように構成されるコネクタ1において、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ50とを接続する場合について図16及び図17を追加参照して説明する。なお、図16及び図17では基板Bを図示省略している。
両コネクタ10,50を接続するには、まず、図16に示すように、レセプタクルコネクタ50の嵌合凸部62をプラグコネクタ10の嵌合凹部24に位置合わせした体勢とし、この体勢を維持したままレセプタクルコネクタ50をプラグコネクタ10の真上から降下させる。こうしてレセプタクルコネクタ50をプラグコネクタ10に接近させて嵌合凸部62が嵌合凹部24に徐々に嵌合されていくと、レセプタクル側ロック部72の案内傾斜面72aがプラグ側ロック部25の案内傾斜面25aに摺接し、この傾斜面の作用を受けることで、ロックアーム70のアーム本体71が支点部74を中心としてロック解除方向へ弾性変形する(ロック本体71が逆八の字状に拡開する)。嵌合凸部62と嵌合凹部24との嵌合が進み、レセプタクル側ロック部72の案内傾斜面72aがプラグ側ロック部25の案内傾斜面25aを乗り越えて係止面25bまで達したところで、アーム本体71は自身の復元弾性によって支点部74を中心としてロック位置に復帰し、レセプタクル側ロック部72がプラグ側ロック部25に係合する。このようにレセプタクル側ロック部72がプラグ側ロック部25と係合したときに適度なクリック感が得られ、これとほぼ同時にレセプタクルハウジング60の嵌合凸部62がプラグハウジング20の嵌合凹部24に嵌合することで、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ50とが結合する。
レセプタクルハウジング60の嵌合凸部62とプラグハウジング20の嵌合凹部24とが嵌合した状態では、レセプタクル側ロック部72とプラグ側ロック部25との係合により互いの係止面72b,25b同士が対峙し、レセプタクルコネクタ50の上方(抜去方向)への移動が規制される。また、レセプタクルハウジング60の嵌合凸部62とプラグハウジング20の嵌合凹部24とが嵌合した状態では、嵌合凸部62の規制突起62aが嵌合凹部24の規制溝24aに嵌入しているため、レセプタクルコネクタ50の水平方向(主として後方)への移動が規制される。そのため、ロックアーム70の操作部73を揺動操作することなくレセプタクルコネクタ50をプラグコネクタ10から抜去することはできず、プラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ50とは強固なロック状態で保持される。
また、上記のようにレセプタクルハウジング60の嵌合凸部62がプラグハウジング20の嵌合凹部24に嵌合する過程で、プラグコンタクト30の接触部32がレセプタクルハウジング50のコンタクト差込口66を通してレセプタクルコンタクト80のコンタクト受入口86から一対の弾性変形部85,85間に入り込んで左右の接触部87,87間に挟み込まれた状態で弾性的に2点で接触する。これにより、レセプタクルコネクタ50に接合されたケーブルCとプラグコネクタ10に接合された基板Bとが、プラグコンタクト30とレセプタクルコンタクト80とを介して電気的に接続された状態となり、両コネクタ10,50間における信号伝送が可能となる。
次に、このように構成されるコネクタ1において、プラグコネクタ10からレセプタクルコネクタ50を抜去する場合について図18を追加参照して説明する。なお、図18では基板Bを図示省略している。
上記のようにプラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ50とが嵌合接続した状態から両コネクタ10,50を離脱させるには、まず、レセプタクルコネクタ50におけるロックアーム70の操作部73を左右内方へ揺動操作して、アーム本体71を支点部74を中心として逆八の字状に開いたロック解除位置に変位させる。このとき、アーム本体71の凸設部73aがハウジング本体61の凹壁部69に当接したところでロック解除位置となるので、ユーザーはロック解除位置を容易に認識できるとともに、ロックアーム70の過剰な操作による損傷が防止される。こうしてレセプタクル側ロック部72とプラグ側ロック部25との係合が解除されると、両コネクタ10,50が離脱可能な状態となる。そして、この状態を維持したまま(操作部73を揺動操作したまま)レセプタクルコネクタ50をまっすぐ上方に持ち上げることにより、プラグコネクタ10からレセプタクルコネクタ50が抜去されることとなる。
以上、本実施形態に係るコネクタ1によれば、ロックアーム70が嵌合凸部62とコンタクト配列方向Yに隣接して配置され両コネクタ10,50の嵌合方向Z及びコンタクト配列方向Yと直交する方向Xに延出されるとともに、嵌合凸部62と近接及び離間する方向(すなわち、コンタクト配列方向Y)に弾性変形可能となるよう構成されるため、両コネクタ10,50の嵌合方向の高さを小さく抑えることができ、比較的簡素な構造でコネクタ全体の小型・低背化を図ることが可能である。
また、ロックアーム70におけるアーム本体71が支点部74を中心として弾性変形可能に形成され、アーム本体71が、延出方向における一方側の自由端となるレセプタクル側ロック部72と、延出方向における他方側の自由端となりレセプタクル側ロック部72とプラグ側ロック部25との係合を解除操作するための操作部73とを備えて構成されることで、ロックアーム70による係合の解除操作を基板Bに対する水平方向及び垂直方向のいずれの方向からでも行うことができるため、プラグコネクタ10からレセプタクルコネクタ50を抜去する際の作業性が向上する。
また、レセプタクルハウジング60には、レセプタクル側ロック部72とプラグ側ロック部25との係合を解除するためにロックアーム70の操作部73を揺動操作してアーム本体71を弾性変形させたときに、レセプタクル側ロック部72とプラグ側ロック部25との係合が解除された状態で操作部73の凸設部73aと当接する凹壁部69が設けられる構成とすることで、操作部73を揺動操作したときに該操作部73が凹壁部69に当接してレセプタクル側ロック部72とプラグ側ロック部25との係合が解除し得る位置を容易に知らしめるインジケータとしての機能を発揮させることができるとともに、ロックアーム70の過剰な揺動操作による損傷を防止することができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態においてコネクタ1に設けられたプラグコンタクト及びレセプタクルコンタクトの個数(極数)はそれぞれ16個であったが、これは一例に過ぎず、コンタクトの個数は幾つであってもよい。
1 垂直嵌合型コネクタ(コネクタ装置)
10 プラグコネクタ(基板側コネクタ)
20 プラグハウジング(基板側ハウジング)
24 嵌合凹部(基板側嵌合部)
25 プラグ側ロック部(被ロック部)
30 プラグコンタクト(基板側コンタクト)
32 接触部
50 レセプタクルコネクタ(ケーブル側コネクタ)
60 レセプタクルハウジング(ケーブル側ハウジング)
62 嵌合凸部(ケーブル側嵌合部)
69 凹壁部(被当接部)
70 ロックアーム
71 アーム本体
72 レセプタクル側ロック部(ロック部)
73 操作部
74 支点部
80 レセプタクルコンタクト(ケーブル側コンタクト)
87 接触部
B 基板
C ケーブル
X 延出方向
Y コンタクト配列方向
Z 嵌合方向

Claims (3)

  1. ケーブル側嵌合部を有してケーブルの端部に取り付けられたケーブル側ハウジングに、前記ケーブルの信号線に接続されたケーブル側コンタクトを所定の配列方向に沿って複数備えてなるケーブル側コネクタと、基板側嵌合部を有して基板上に取り付けられた基板側ハウジングに、前記基板上の信号端子に接続された基板側コンタクトを所定の配列方向に沿って複数備えてなる基板側コネクタとからなり、前記ケーブル側ハウジングの前記ケーブル側嵌合部と前記基板側ハウジングの前記基板側嵌合部とを嵌合させたときに複数の前記ケーブル側コンタクトと複数の前記基板側コンタクトとが各々接触して電気的に接続される構成のコネクタ装置であって、
    前記ケーブル側ハウジングは、ロック部を有して前記ケーブル側嵌合部と前記配列方向に隣接して配設されたロックアームを備え、
    前記基板側ハウジングは、前記ケーブル側ハウジングと前記基板側ハウジングとが嵌合したときに、前記ロック部と係合して前記ケーブル側ハウジング及び前記基板側ハウジングをロック保持する被ロック部を備え、
    前記ロックアームは、前記嵌合方向及び前記配列方向と直交する方向に延出されるとともに前記ケーブル側嵌合部と近接及び離反する方向に弾性変形可能に形成され、その自由端側に前記ロック部が設けられて構成されることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 前記ロックアームは、前記嵌合方向及び前記配列方向と直交する方向に延出されるアーム本体と、前記アーム本体の中間部と前記ケーブル側嵌合部とを連結する支点部とを備えて、前記アーム本体が前記支点部を中心として弾性変形可能に形成され、
    前記アーム本体は、前記延出方向における一方側の自由端となる前記ロック部と、前記延出方向における他方側の自由端となり前記ロック部と前記被ロック部との係合を解除操作するための操作部とを備えて形成されることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ装置。
  3. 前記ケーブル側ハウジングには、前記ロック部と前記被ロック部との係合を解除するために前記ロックアームの前記操作部を揺動操作して前記アーム本体を弾性変形させたときに、前記ロック部と前記被ロック部との係合が解除された状態で前記操作部と当接する被当接部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ装置。
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