JP2013170828A - ひずみ計測装置 - Google Patents

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隼介 田場
Yasuharu Tezuka
泰治 手塚
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Abstract

【課題】高温の測定対象物の表面近傍に発生する空気の熱揺らぎを低減し、撮像装置で撮像して取得する画像の精度を高めることで、画像処理によるひずみ計測の精度を向上させることができるひずみ計測装置を提供する。
【解決手段】高温の測定対象物14の表面を撮像して画像を取得する撮像装置12と、前記測定対象物14の表面近傍に発生する空気の熱揺らぎを低減する揺らぎ低減手段11aと、前記取得した画像を演算処理して前記測定対象物の表面のひずみを算出する演算装置13と、を有し、前記揺らぎ低減手段11aは、前記高温の測定対象物14のひずみを計測する領域の周囲を覆って内部に空間を形成している断熱体21と、前記断熱体21の前記撮像装置12側である側面に光透過性を有する光透過部材22と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、高温の測定対象物の表面のひずみを計測するひずみ計測装置に関するものである。
従来より、カメラやビデオカメラ等の撮像装置を用いて、測定対象物の表面に発生するひずみを計測する方法が知られている。
例えば、測定対象物の曲面上に、3つのマークをそれぞれが正三角形の頂点となるように付設し、測定対象物の変形前及び変形後のマークを撮像装置で2カ所から撮像して、測定対象物のひずみを算出する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、発電プラントなどの配管等に用いられる鋼材などは高温に曝されるため、高温の状態にある測定対象物の表面のひずみを精度よく計測することが求められている。
特開昭62−231104号公報
しかしながら、特許文献1に記載のひずみ計測方法で高温の測定対象物の表面のひずみを計測した場合、高温の測定対象物の表面近傍に発生する空気の熱揺らぎのために取得する画像が乱れて、画像処理によるひずみ計測の精度が低下する。
そこで、高温の測定対象物の表面近傍に発生する空気の熱揺らぎを低減し、撮像装置で撮像する画像の精度を高めることが望まれている。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであって、高温の測定対象物の表面近傍に発生する空気の熱揺らぎを低減し、撮像装置で撮像して取得する画像の精度を高めることで、画像処理によるひずみ計測の精度を向上させることができるひずみ計測装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、高温の測定対象物の表面を撮像して画像を取得する撮像装置と、前記測定対象物の表面近傍に発生する空気の熱揺らぎを低減する揺らぎ低減手段と、前記取得した画像を演算処理して前記測定対象物の表面のひずみを算出する演算装置と、を有し、前記揺らぎ低減手段は、前記高温の測定対象物のひずみを計測する領域の周囲を覆って内部に空間を形成している断熱体と、前記断熱体の前記撮像装置側である側面に光透過性を有する光透過部材と、を備えることを特徴とするひずみ計測装置である。
第2の発明は、第1の発明において、前記光透過部材は、前記断熱体の側面とその内部に少なくとも1つ設けられることを特徴とするひずみ計測装置である。
第3の発明は、第1の発明において、前記光透過部材の厚さが前記断熱体の側面から前記測定対象物の表面の間にあることを特徴とするひずみ計測装置である。
本発明によれば、高温の測定対象物の表面近傍に発生する空気の熱揺らぎを低減でき、撮像装置で撮像する画像の精度を高めることで画像処理によるひずみ計測の精度を向上させることができる。
図1は、本実施例に係るひずみ計測装置の概略構成図である。 図2は、図1のA−A断面図である。 図3は、図1のA−A断面図における測定対象物と撮像装置の間の温度勾配を説明する図である。 図4は、従来のひずみ計測での測定対象物と撮像装置の間の温度勾配を説明する図である。 図5は、本実施例に係るひずみ計測装置によるひずみ計測での誤差ひずみの推移と誤差を説明する図である。 図6は、従来のひずみ計測での誤差ひずみの推移と誤差を説明する図である。 図7は、本実施例に係るひずみ計測装置の演算装置の概略構成図である。 図8は、本実施例に係る揺らぎ低減手段の構成を簡略に示す図である。 図9は、図8における測定対象物と撮像装置の間の温度勾配を説明する図である。 図10は、本実施例に係るひずみ計測装置によるひずみ計測での誤差ひずみの推移と誤差を説明する図である。 図11は、本実施例に係る揺らぎ低減手段の構成を簡略に示す図である。 図12は、図11における測定対象物と撮像装置の間の温度勾配を説明する図である。 図13は、本実施例に係るひずみ計測装置によるひずみ計測での誤差ひずみの推移と誤差を説明する図である。
以下に、本発明に係るひずみ計測装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に記載した内容により限定されるものではない。また、以下に記載した下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに以下に記載した下記実施例で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
本実施例に係るひずみ計測装置について説明する。図1は、本実施例に係るひずみ計測装置の概略構成図である。図2は、図1のA−A断面図である。
図1に示すように、本実施例に係るひずみ計測装置10aは、揺らぎ低減手段11aと、撮像装置12と、演算装置13とを備える。
図1、2に示すように、揺らぎ低減手段11aは、高温の測定対象物13のひずみを計測する領域の周囲を覆って内部に空間24を形成している断熱体21と、断熱体21の撮像装置側である側面に耐熱性の光透過性を有する光透過部材22とを備える。
揺らぎ低減手段11aを構成する断熱体21は、高温の測定対象物14のひずみを計測する領域の周囲を覆って内部に空間24を形成している。断熱体21は、撮像装置12側である側面に光透過部材22を配置する開口が形成されている。断熱体21としては、揺らぎ低減手段11aの内部の空間24の温度を一定に保つことができる断熱材料であれば限定されることはなく、例えば、セラミック系断熱材などを用いることができる。
光透過部材22は、断熱体21の撮像装置12側である側面に形成された開口に設けられている。光透過部材22は、撮像装置12で測定対象物14の表面を撮像できるように断熱体21の撮像装置12側の側面に配置されている。すなわち、断熱体21の内部の空間24に配置された測定対象物14の表面を側面から光透過部材22を通して撮像装置12で撮像できるように配置されている。なお、光透過部材22は、撮像装置12で取得する画像の精度を低下させないために撮像装置12のレンズ32の中心線Cに対して垂直に設けられることが好ましい。
光透過部材22としては、高温(例えば550℃程度)に耐えられる材料であり、撮像装置12で測定対象物14の表面を撮像できるように光透過性を有する材料であれば特に限定されることはなく、例えば耐熱性ガラス、耐熱性樹脂などを挙げることができる。なお、光透過性を有する材料とは撮像装置12で撮像して画像を取得できる波長(例えば紫外線領域から赤外線領域までの波長)を透過させることができる材料であり、好ましくは透明であり可視光線領域の波長が透過できる材料が好ましい。
なお、揺らぎ低減手段11aの断熱体21と測定対象物14の隙間は、揺らぎ低減手段11aの内部の空間24の温度が低下しないように断熱材23により塞がれている。従って、測定対象物14が移動(変形)しても隙間は塞がれているため断熱体21で構成された揺らぎ低減手段11aの内部の空間24の温度変化を抑えることができる。断熱材23は変形可能な材料が好適に用いられ、例えばガラス繊維系断熱材などを用いることができる。
次に、本実施例に係る揺らぎ低減手段の熱揺らぎ低減作用について説明する。図3は、本実施例に係る揺らぎ低減手段を適用したひずみ計測装置において、高温の測定対象物の表面から撮像装置までの間の温度勾配を示す図である。図4は、従来のひずみ計測において、高温の測定対象物の表面から撮像装置までの間の温度勾配を示す図である。
図3、4に示すように、縦軸は温度(℃)を表し、横軸は撮像装置12と測定対象物14の間の距離(L)を表している。図3に示すように、揺らぎ低減手段11aの内部の空間24に設置された測定対象物14は、例えば図示しないヒーターなどで約550℃に加熱されている。揺らぎ低減手段11aの内部の空間24は、断熱体21と耐熱性の光透過部材22で覆われている空間24なので温度は約550℃で一定であるので空気の熱揺らぎは発生しない。
光透過部材22は外部の室温と接しているため、光透過部材22の内側と外側での温度勾配(A1〜A2)は約350℃となるが、光透過部材22中の温度勾配では空気の熱揺らぎは発生しない。
また、光透過部材22の外側から撮像装置12までの間の温度勾配(A2〜A3)は約180℃となる。本実施例では、光透過部材22の外側で空気の熱揺らぎが発生するが、温度勾配(温度差A2〜A3)が約180℃と小さいため空気の熱揺らぎを抑えることができる。
本実施例では、空気の熱揺らぎが発生しない光透過部材22中で温度を低下させることができるため、光透過部材22の外側の温度と室温との温度差を小さくすることができる。従って、空気の熱揺らぎを抑制することができ、撮像装置12で取得する画像の精度を向上させることができる。
一方、図4に示すように、従来のひずみ計測においては、例えば図示しないヒーターなどで約550℃に加熱された測定対象物14の表面は高温であるため、測定対象物14の表面近傍の空気は対流により上昇するために空気の熱揺らぎが発生する。すなわち、加熱源(例えばヒーターなど)で高温に加熱された測定対象物14の表面近傍は高温(例えば500℃程度)の空気層であり、測定対象物14から離れた撮像装置12の周囲は室温(例えば20℃程度)の空気層であるため、密度および光の屈折率の異なる空気層となる。これらの空気層の温度差により高温の測定対象物14の表面近傍では空気の熱揺らぎが発生する。
また、図4に示すように、高温の測定対象物14の表面温度B1が約550℃の場合、高温の測定対象物14の表面から撮像装置12側に離れるにつれて空気の温度は室温B2(例えば約20℃)に低下する。この時の高温の測定対象物14の表面近傍の空気の温度と撮像装置12の周囲の温度との温度勾配(B1〜B2)は約530℃である。この温度勾配が大きいほど空気の熱揺らぎは大きくなる。
従って、この空気の熱揺らぎが大きく発生している状態で測定対象物14の表面を撮像装置12で撮像した場合、空気の熱揺らぎのために乱れた画像を取得することになる。よって、従来のひずみ計測では、高温の測定対象物14の表面を撮像装置12で撮像して取得する画像には空気の熱揺らぎによる誤差が含まれることになり、画像処理によるひずみ計測の精度が低下する。
次に、本実施例に係る揺らぎ低減手段を用いて撮像装置で取得した画像の誤差ひずみと誤差について説明する。図5は、本実施例に係るひずみ計測装置によるひずみ計測での誤差ひずみの推移と誤差を説明する図であり、図6は、従来のひずみ計測での誤差ひずみの推移と誤差を説明する図である。
図5、6に示すように、縦軸は室温(例えば常温20℃程度)で撮像した画像に対する誤差ひずみ(%)を表し、横軸は時間を表している。室温で加熱されていない測定対象物14の表面の画像を撮像装置12で取得した場合は、空気の熱揺らぎが発生しないためひずみの誤差は0である。
図5に示すように、本実施例のひずみ計測装置10aの揺らぎ低減手段11aを用いて、高温の測定対象物14の表面を所定の時間毎に撮像装置12で撮像して画像を取得した場合、画像の誤差ひずみから求めた熱揺らぎによるひずみの誤差は±75μ程度であった。一方、図6に示すように、従来のひずみ計測では、高温の測定対象物14の表面を所定の時間毎に撮像装置12で撮像して画像を取得した場合、画像の誤差ひずみの変動から求めた熱揺らぎによるひずみの誤差は±150μ程度であった。
従って、本実施例のひずみ計測装置10aの揺らぎ低減手段11aを用いて、高温の測定対象物14の表面を撮像装置12で撮像して取得した画像に含まれる熱揺らぎによるひずみの誤差を、従来のひずみ計測での画像の熱揺らぎによるひずみの誤差よりも大幅に低減することができる。
本実施例では、空気の熱揺らぎが発生しない光透過部材22中で温度を低下させるため、光透過部材22の外側の温度と室温との温度差を小さくすることができる。これにより、揺らぎ低減手段11aの光透過部材22の外側で発生する空気の熱揺らぎを抑制することができる。
また、従来のひずみ計測における高温の測定対象物14の表面近傍(約550℃)から室温(約20℃)までの温度差(B1〜B2)約530℃と比較して、本実施例では光透過部材22の外側から室温までの温度差(A2〜A3)を1/3程度(約180℃)とすることができるため、従来のひずみ計測よりも空気の熱揺らぎを大幅に低減することができる。
このように、本実施例のひずみ計測装置10aでは揺らぎ低減手段11aを適用して撮像装置12で高温の測定対象物14の表面を撮像して画像を取得することにより、従来のひずみ計測に比べて空気の熱揺らぎによるひずみの誤差を大幅に低減することができる。これにより、取得する画像の精度を向上させることができ画像処理によるひずみ計測精度を向上させることができる。
次に、撮像装置12について説明する。図1、2に示すように、撮像装置12は、CCD、CMOS等の撮像素子を有する本体31と、撮像素子上に被写体の像を結像させるレンズ32とを備える。撮像装置12は、離れた位置から光透過部材22を通して測定対象物14の表面を撮像できるように測定対象物14の正面側に配置され、測定対象物14の表面を撮像して画像を取得する。撮像装置12で撮像して取得した画像は演算装置13に送られ、記憶部42に記憶される。撮像装置12は画像を取得できるものであればよく、例えば公知のデジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどを用いることができる。
次に、演算装置13について説明する。図7は、本実施例に係るひずみ計測装置の演算装置の概略構成図である。図7に示すように、演算装置13は、撮像装置12によって撮像された画像を取り込むI/F部41と、I/F部41に取り込まれた画像35a、35bを記憶するハードディスクドライブなどの記憶部42と、記憶部42に保持しているプログラム等をメモリに読み出して実行するCPUなどの演算部43と、キーボードやマウス等の入力部44と、ディスプレイやプリンタ等の出力部45と備える。演算装置13としては、例えば、パーソナルコンピュータなどを適用することができる。
記憶部42には、撮像装置12により撮像された画像35a、35bや撮像された画像35a、35bに基づいて測定対象物14のひずみを算出するひずみ算出プログラム42a等が記憶されている。
演算部43は、画像35a、35bを記憶部42から読み出して、画像35aと画像35bとを比較照合し、測定対象物14の表面のひずみを算出する。ひずみを算出するための画像解析法としては、一般的な画像解析法を用いることができ、例えば、デジタル画像相関法を好適に用いることができる。
次に、測定対象物14としては、例えば、高温状態で用いられる円柱形状や多角柱形状などの金属製の部材や中空の鋼管などの金属製の部材などが挙げられるがこれに限定されることはない。測定対象物14のひずみを計測する際には、図1、2に示すように揺らぎ低減手段11aの内部の空間24に差し込むように配置する。
本実施例の揺らぎ低減手段11aを適用したひずみ計測装置10aによれば、従来のひずみ計測に比べて高温の測定対象物14の表面近傍の空気の熱揺らぎを低減することができる。これにより、撮像装置12で撮像して取得する画像の精度を向上させることができ画像処理によるひずみ計測精度を向上させることができる。
また、本実施例では、撮像装置12で高温の測定対象物14の表面を撮像し、この撮像した画像に基づいてひずみを算出するため、測定対象物14から離れた場所からひずみを算出することができる。
本実施例に係るひずみ計測装置について説明する。本実施例に係るひずみ計測装置10bは、上述した図1、2に示す実施例1に係るひずみ計測装置10aに備えられている揺らぎ低減手段11aの光透過部材22の構成以外は実施例1と同様である。上述した実施例1と同一の構成には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図8は、本実施例に係る揺らぎ低減手段の構成を簡略に示す図であり、図1におけるA−A断面図である。図9は、図8における撮像装置と測定対象物の間の温度勾配を説明する図である。図10は、本実施例に係る揺らぎ低減手段を適用したひずみ計測装置での誤差ひずみの推移と誤差を説明する図である。
図8に示すように、揺らぎ低減手段11bは光透過部材25、26を2つ設けたものである。光透過部材25、26は、実施例1の光透過部材22と同様のものである。光透過部材26は、断熱体21の撮像装置12側である側面に形成された開口に設けられている。光透過部材26は、撮像装置12で測定対象物14の表面を撮像できるように断熱体21の撮像装置12側の側面に配置されている。すなわち、断熱体21の内部の空間27に配置された測定対象物14の表面を側面から光透過部材26を通して撮像装置12で撮像できるように配置されている。
光透過部材25は、光透過部材26と測定対象物14との間に光透過部材26に対向するように設けられ、空間27と空間28とを分割するように設置されている。なお、光透過部材25、26は、取得する画像の精度を低下させないために撮像装置12のレンズ32の中心線Cに対して垂直に設けられることが好ましい。揺らぎ低減手段11bの内部の空間は、光透過部材25により空間27、28に仕切られることになる。光透過部材25は、断熱体21の側面と測定対象物14側との間の空間を縦に分割(空間27と空間28)する位置に平行に少なくとも1つ設けられることが好ましい。
次に、本実施例に係る揺らぎ低減手段の揺らぎ低減作用について説明する。図9は、本実施例に係る揺らぎ低減手段を適用したひずみ計測装置において、高温の測定対象物の表面から撮像装置までの間の温度勾配を示す図である。
図9に示すように、縦軸は温度(℃)を表し、横軸は撮像装置12と測定対象物14の間の距離(L)を表している。図9に示すように、揺らぎ低減手段11bの内部の空間27に設置された測定対象物14は、例えば約550℃に加熱されている。揺らぎ低減手段11bの内部の空間27は断熱体21と耐熱性の光透過部材25で覆われている空間27なので温度は約550℃で一定であるので空気の熱揺らぎは発生しない。
光透過部材25は、空間28と接しているため、光透過部材25の内部側の空間27と外部側の空間28での温度勾配(C1〜C2)は約350℃となるが、光透過部材25中の温度勾配では空気の熱揺らぎは発生しない。
また、光透過部材25、26の間の空間28は、断熱体21と耐熱性の光透過部材25、26で覆われている空間28で、光透過部材25を介して空間27の熱が空間28に伝わるため温度は約200℃で一定(C2〜C3)となるため空気の熱揺らぎは発生しない。
光透過部材26は外部の室温と接しているため、光透過部材26中(内側と外側)での温度勾配(C3〜C4)は約100℃となるが、光透過部材26中の温度勾配では空気の熱揺らぎは発生しない。
光透過部材26の外側から撮像装置12までの間の温度勾配(C4〜C5)は約80℃となる。本実施例では、光透過部材26の外側で空気の熱揺らぎが発生するが、温度勾配(温度差C4〜C5)が約80℃と小さいため空気の熱揺らぎを抑えることができる。
本実施例では、空気の熱揺らぎが発生しない光透過部材25中で温度を低下させ、さらに光透過部材26中で温度を低下させることができるため、光透過部材26の外側の温度と室温との温度差をさらに小さくすることができる。従って、空気の熱揺らぎを抑制することができ、撮像装置12で取得する画像の精度を向上させることができる。
次に、本実施例に係る揺らぎ低減手段を用いて撮像装置で取得した画像の誤差ひずみと誤差について説明する。図10は、本実施例に係るひずみ計測装置によるひずみ計測での誤差ひずみの推移と誤差を説明する図である。図10に示すように、縦軸は室温(例えば常温20℃程度)で撮像した画像に対する誤差ひずみ(%)を表し、横軸は時間を表している。
図10に示すように、本実施例の揺らぎ低減手段11bを適用したひずみ計測装置10bで高温の測定対象物14の表面を所定の時間毎に撮像装置12で撮像して画像を取得した場合、画像の誤差ひずみから求めた熱揺らぎによるひずみの誤差は±50μ程度であった。一方、図6に示すように、従来のひずみ計測では、高温の測定対象物14の表面を所定の時間毎に撮像装置12で撮像して画像を取得した場合、画像の誤差ひずみの変動から求めた熱揺らぎによるひずみの誤差は±150μ程度であるため、本実施例の揺らぎ低減手段11bを用いて、高温の測定対象物14の表面を撮像装置12で撮像して取得した画像に含まれる熱揺らぎによるひずみの誤差を、従来のひずみ計測での熱揺らぎによるひずみの誤差よりも大幅に低減することができる。
本実施例では、空気のゆらぎが発生しない光透過部材25中で温度を低下させ、空間28の温度を一定とすることで空気の熱揺らぎを抑制し、さらに光透過部材26中で温度を低下させるため、光透過部材26の外側の温度と室温との温度差を小さくすることができる。これにより、揺らぎ低減手段11bの光透過部材26の外側で発生する空気の熱揺らぎを大幅に抑制することができる。
また、従来のひずみ計測における高温の測定対象物14の表面近傍(約550℃)から室温(約20℃)までの温度差(B1〜B2)約530℃と比較して、本実施例では光透過部材26の外側から室温までの温度差(C4〜C5)を1/7程度(約80℃)とすることができるため、従来のひずみ計測よりも空気の熱揺らぎをさらに大幅に低減することができる。
このように、本実施例のひずみ計測装置10bでは揺らぎ低減手段11bを適用して撮像装置12で高温の測定対象物14の表面を撮像して画像を取得することにより、従来のひずみ計測に比べて空気の熱揺らぎによるひずみの誤差を大幅に低減することができる。これにより、取得する画像の精度をさらに向上させることができ画像処理によるひずみ計測精度を向上させることができる。
本実施例に係るひずみ計測装置について説明する。本実施例に係るひずみ計測装置10cは、上述した図1、2に示す実施例1に係るひずみ計測装置10aに備えられている揺らぎ低減手段11aの光透過部材22の構成以外は実施例1と同様である。上述した実施例1と同一の構成には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図11は、本実施例に係る揺らぎ低減手段の構成を簡略に示す図であり、図1におけるA−A断面図である。図12は、図11における撮像装置と測定対象物の間の温度勾配を説明する図である。図13は、本実施例に係る揺らぎ低減手段を適用したひずみ計測装置での誤差ひずみの推移と誤差を説明する図である。
図11に示すように、揺らぎ低減手段11cは光透過部材29の厚さを断熱体21の側面から測定対象物14の近傍まで厚くしたものである。つまり、光透過部材29の厚さが断熱体21の側面から測定対象物14の表面の間まで厚いことになる。光透過部材29は、実施例1の光透過部材22と同様のものである。光透過部材29は、断熱体21の撮像装置12側である側面に形成された開口に設けられている。光透過部材29は、撮像装置12で測定対象物14の表面を撮像できるように断熱体21の撮像装置12側の側面に配置されている。すなわち、断熱体21の内部の空間30に配置された測定対象物14の表面を側面から光透過部材29を通して撮像装置12で撮像できるように配置されている。
なお、光透過部材29は空間30を埋めるように厚さが断熱体21の側面から測定対象物14の表面の間まで厚くしたもので、略立方体形状である。光透過部材29は撮像装置12で揺らぎ低減手段11cの内部の測定対象物14の表面を撮像できるように撮像装置12側の断熱体21側面から内部側の測定対象物14の近傍まで厚く設けられている。なお、光透過部材29は、取得する画像の精度を低下させないために撮像装置12のレンズ32の中心線Cに対して垂直に設けられることが好ましい。
次に、本実施例に係る揺らぎ低減手段の揺らぎ低減作用について説明する。図12は、本実施例に係る揺らぎ低減手段を適用したひずみ計測装置において、高温の測定対象物の表面から撮像装置までの間の温度勾配を示す図である。
図12に示すように、縦軸は温度(℃)を表し、横軸は撮像装置12と測定対象物14の間の距離(L)を表している。図12に示すように、揺らぎ低減手段11cの内部の空間30に設置された測定対象物14は、例えば約550℃に加熱されている。揺らぎ低減手段11cの内部の空間30は断熱体21と耐熱性の厚い光透過部材29で覆われている空間30なので温度は約550℃で一定であるので空気の熱揺らぎは発生しない。
光透過部材29は外部の室温と接しているため、光透過部材29中(内側と外側)での温度勾配(D1〜D2)は約500℃となるが、光透過部材29中の温度勾配では空気の熱揺らぎは発生しない。
光透過部材29の外側から撮像装置12までの間の温度勾配(D2〜D3)は約30℃となる。本実施例では、光透過部材29の外側で空気の熱揺らぎが発生するが、温度勾配(温度差D2〜D3)が約30℃と非常に小さいため空気の熱揺らぎをほぼ抑えることができる。
本実施例では、空気の熱揺らぎが発生しない光透過部材29中で大幅に温度を低下させることができるため、光透過部材29の外側の温度と室温との温度差を非常に小さくすることができる。従って、空気の熱揺らぎを大幅に抑制することができ、撮像装置12で取得する画像の精度を向上させることができる。
次に、本実施例に係る揺らぎ低減手段を用いて撮像装置で取得した画像の誤差ひずみと誤差について説明する。図13は、本実施例に係るひずみ計測装置によるひずみ計測での誤差ひずみの推移と誤差を説明する図である。図13に示すように、縦軸は室温(例えば常温20℃程度)で撮像した画像に対する誤差ひずみ(%)を表し、横軸は時間を表している。
図13に示すように、本実施例の揺らぎ低減手段11cを適用したひずみ計測装置10cで高温の測定対象物14の表面を所定の時間毎に撮像装置12で撮像して画像を取得した場合、画像の誤差ひずみから求めた熱揺らぎによるひずみの誤差は±25μ程度であった。一方、図6に示すように、従来のひずみ計測では、高温の測定対象物14の表面を所定の時間毎に撮像装置12で撮像して画像を取得した場合、画像の誤差ひずみの変動から求めた熱揺らぎによるひずみの誤差は±150μ程度であるため、本実施例の揺らぎ低減手段11cを用いて高温の測定対象物14の表面を撮像装置12で撮像して取得した画像に含まれる熱揺らぎによるひずみの誤差を、従来のひずみ計測での熱揺らぎによるひずみの誤差よりも大幅に低減することができる。
本実施例では、空気の熱揺らぎが発生しない光透過部材29中で温度を大幅に低下させることができるため、光透過部材29の外側の温度と室温との温度差を非常に小さくすることができる。これにより、揺らぎ低減手段11cの光透過部材29の外側で発生する空気の熱揺らぎをほぼ抑制することができる。
また、従来のひずみ計測において高温の測定対象物14の表面近傍(約550℃)から室温(約20℃)までの温度差(B1〜B2)約530℃と比較して、本実施例では光透過部材29の外側から室温までの温度差(D2〜D3)を1/18程度(約30℃)とすることができるため、従来のひずみ計測よりも空気の熱揺らぎを最も低減することができる。
このように、本実施例のひずみ計測装置10cでは揺らぎ低減手段11cを適用して撮像装置12で高温の測定対象物14の表面を撮像して画像を取得することにより、従来のひずみ計測に比べて空気の熱揺らぎによるひずみの誤差を大幅に低減することができる。これにより、取得する画像の精度をさらに向上させることができ画像処理によるひずみ計測精度を向上させることができる。
以上、本実施例1〜3で説明したように、本発明に係る揺らぎ低減手段を適用したひずみ計測装置によれば、従来のひずみ計測に比べて高温の測定対象物の表面近傍の空気の熱揺らぎを大幅に低減することができる。これにより、撮像装置で撮像して取得する画像の精度を向上させることができ画像処理によるひずみ計測精度を向上させることができる。
10a、10b、10c ひずみ計測装置
11a、11b、11c 揺らぎ低減手段
12 撮像装置
13 演算装置
14 測定対象物
21 断熱体
22、25、26、29 光透過部材
23 断熱材
24、27、28、30 空間
31 本体
32 レンズ
41 I/F部
42 記憶部
43 演算部
44 入力部
45 出力部

Claims (3)

  1. 高温の測定対象物の表面を撮像して画像を取得する撮像装置と、
    前記測定対象物の表面近傍に発生する空気の熱揺らぎを低減する揺らぎ低減手段と、
    前記取得した画像を演算処理して前記測定対象物の表面のひずみを算出する演算装置と、
    を有し、
    前記揺らぎ低減手段は、前記高温の測定対象物のひずみを計測する領域の周囲を覆って内部に空間を形成している断熱体と、前記断熱体の前記撮像装置側である側面に光透過性を有する光透過部材と、
    を備えることを特徴とするひずみ計測装置。
  2. 請求項1において、
    前記光透過部材は、前記断熱体の側面とその内部に少なくとも1つ設けられることを特徴とするひずみ計測装置。
  3. 請求項1において、
    前記光透過部材の厚さが前記断熱体の側面から前記測定対象物の表面の間にあることを特徴とするひずみ計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108871219A (zh) * 2017-05-16 2018-11-23 北京纳米能源与系统研究所 应变传感材料、制备方法及应变传感系统
CN110411345A (zh) * 2019-08-09 2019-11-05 武汉西尔塔信息技术有限公司 一种高温物体高精度定位方法

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