JP2013170768A - 流動層乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流動層乾燥装置において、湿潤燃料の流動化不良を抑制することで乾燥効率の向上を可能とする。
【解決手段】原炭投入口102と乾燥炭排出口103を有する乾燥容器101と、乾燥容器101の下部に流動化蒸気を供給することで原炭と共に流動層Sを形成する流動化蒸気供給部104と、流動層Sの原炭を加熱する伝熱管106と、流動層S(S1,S2,S3)を原炭の流動方向に3つに分割すると共に下部に原炭の通過開口部116,117を形成する仕切板114,115と、流動層S1における原炭投入口102から投入される原炭の投入位置で原炭の鉛直方向における下方流れを生成する下方流れ生成装置を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、流動化蒸気により被乾燥物を流動させながら乾燥させる流動層乾燥装置に関するものである。
例えば、石炭ガス化複合発電設備は、石炭をガス化し、コンバインドサイクル発電と組み合わせることにより、従来型の石炭火力に比べてさらなる高効率化・高環境性を目指した発電設備である。この石炭ガス化複合発電設備は、資源量が豊富な石炭を利用可能であることも大きなメリットであり、適用炭種を拡大することにより、さらにメリットが大きくなることが知られている。
従来の石炭ガス化複合発電設備は、一般的に、給炭装置、乾燥装置、石炭ガス化炉、ガス精製装置、ガスタービン設備、蒸気タービン設備、排熱回収ボイラ、ガス浄化装置などを有している。従って、石炭が乾燥されてから粉砕され、石炭ガス化炉に対して、微粉炭として供給されると共に、空気が取り込まれ、この石炭ガス化炉で石炭が燃焼ガス化されて生成ガス(可燃性ガス)が生成される。そして、この生成ガスがガス精製されてからガスタービン設備に供給されることで燃焼して高温・高圧の燃焼ガスを生成し、タービンを駆動する。タービンを駆動した後の排気ガスは、排熱回収ボイラで熱エネルギが回収され、蒸気を生成して蒸気タービン設備に供給され、タービンを駆動する。これにより発電が行なわれる。一方、熱エネルギが回収された排気ガスは、ガス浄化装置で有害物質が除去された後、煙突を介して大気へ放出される。
ところで、このような石炭ガス化複合発電設備にて使用する石炭は、瀝青炭や無煙炭のように高い発熱量を有する高品位の石炭(高品位炭)だけでなく、亜瀝青炭や褐炭のように比較的低い発熱量を有する低品位の石炭(低品位炭)がある。この低品位炭は、持ち込まれる水分量が多く、この水分により発電効率が低下してしまう。そのため、低品位炭の場合には、上述した乾燥装置により石炭を乾燥して水分を除去してから粉砕して石炭ガス化炉に供給する必要がある。
このような石炭を乾燥する乾燥装置としては、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された流動層乾燥機は、湿潤原料を装入シュートから装入し、高温ガスを熱源兼流動化ガスとしてガス分散板の下側から吹き込み、ガス分散板上に流動層を形成して湿潤原料を乾燥する流動層乾燥機であって、装入シュートの直下部のガス分散板下側から吹き込む熱源兼流動化ガスの流速を、装入シュートの直下部以外のガス分散板下側から吹き込む熱源兼流動化ガスの流速よりも速くするものである。
特開2011−069609号公報
上述した従来の流動層乾燥機にあって、高温ガスは、風箱内に導入され、その上部に設けたガス分散板を通過して上昇し、乾燥室に供給されている。この場合、装入シュートの直下部の高温ガスの流速を速くしているものの、乾燥機全体としては、高温ガスをガス分散板を通して流動層に供給しているだけであり、原炭の流動化やプラグフローの流れが不十分となり、原炭を効率良く乾燥することができないおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、湿潤燃料の流動化不良を抑制することで乾燥効率の向上を可能とする流動層乾燥装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の流動層乾燥装置は、一端側の湿潤燃料投入部から湿潤燃料を投入可能であると共に他端側の乾燥物排出部から湿潤燃料が加熱乾燥された乾燥物を排出可能な中空形状をなす乾燥容器と、前記乾燥容器に流動化蒸気を供給することで湿潤燃料と共に複数の流動層を形成する流動化蒸気供給部と、前記各流動層の湿潤燃料を加熱する加熱部と、前記流動層における前記湿潤燃料投入部から投入される湿潤燃料の投入位置で湿潤燃料の鉛直方向における下方流れを生成する下方流れ生成装置と、を備えることを特徴とするものである。
従って、下方流れ生成装置が流動層における湿潤燃料投入部から投入される湿潤燃料の投入位置で湿潤燃料の鉛直方向における下方流れを生成することから、湿潤燃料投入部からの湿潤燃料の投入方向と、流動層における湿潤燃料の投入位置での湿潤燃料の流動方向とが同方向となり、未乾燥の湿潤燃料と乾燥中の湿潤燃料とが適正に混合されて乾燥することとなり、乾燥容器内での湿潤燃料の流動化不良を抑制することで乾燥効率を向上することができる。
本発明の流動層乾燥装置では、前記乾燥容器内を湿潤燃料の流動方向に複数に分割すると共に湿潤燃料の通過開口部を形成する仕切板とを設けることで前記複数の流動層が形成され、前記湿潤燃料投入部及び前記下方流れ生成装置は、流動方向における最上流側の前記流動層に対して配置されることを特徴としている。
従って、湿潤燃料は、仕切板により分割された各流動層で流動化蒸気により移動して乾燥され、順次、各流動層間を移動して適正に乾燥されることとなり、最上流側の流動層にて、湿潤燃料の投入方向と湿潤燃料の流動方向とが同方向となるため、未乾燥の湿潤燃料と乾燥中の湿潤燃料とを適正に混合し、効率良く乾燥することができる。
本発明の流動層乾燥装置では、前記通過開口部は、前記仕切板の下部または前記仕切板の上方に設けられることを特徴としている。
従って、通過開口部が仕切板の下部にある場合、流動化蒸気により旋回する湿潤燃料がこの通過開口部を通って次の流動層に移動し、また、通過開口部が仕切板の上方にある場合、流動化蒸気により旋回する湿潤燃料が仕切板をオーバーフローして次の流動層に移動することとなり、湿潤燃料の滞留が抑制され、通過開口部における湿潤燃料の通過不良を防止することができる。
本発明の流動層乾燥装置では、前記下方流れ生成装置は、前記各流動層で流動方向に直交すると共に水平方向に沿う軸心をもつ旋回流れを生成する旋回流れ生成装置を有することを特徴としている。
従って、旋回流れ生成装置が各流動層で流動方向に直交する水平方向に沿う軸心をもつ旋回流れを生成することから、湿潤燃料の投入方向と湿潤燃料の流動方向が同方向となり、未乾燥の湿潤燃料と乾燥中の湿潤燃料とを適正に混合することができると共に、湿潤燃料を旋回しながら乾燥することができ、乾燥容器内での湿潤燃料の流動化不良を抑制することで乾燥効率を向上することができる。
本発明の流動層乾燥装置では、前記流動化蒸気供給部は、前記流動層の下方から分散板を通して前記乾燥容器内に流動化蒸気を供給するものであり、前記旋回流れ生成装置は、湿潤燃料の投入位置における前記流動化蒸気供給部からの流動化蒸気供給速度または流動化蒸気供給量を、湿潤燃料の投入位置以外における前記流動化蒸気供給部からの流動化蒸気供給速度または流動化蒸気供給量を低下させることを特徴としている。
従って、湿潤燃料の投入位置における流動化蒸気供給速度または流動化蒸気供給量がそれ以外の位置における流動化蒸気供給速度または流動化蒸気供給量より低いことから、流動層で容易に旋回流れを生成することができ、その結果、流動層における湿潤燃料の投入位置で下方流れを形成することができる。
本発明の流動層乾燥装置では、前記分散板の下方に湿潤燃料の投入位置に対応した第1風箱と湿潤燃料の投入位置以外に対応した第2風箱とを設け、前記旋回流れ生成装置は、前記流動化蒸気供給部から前記第1風箱に供給する流動化蒸気量を前記第2風箱に供給する流動化蒸気量より少量とすることを特徴としている。
従って、湿潤燃料の投入位置に対応した第1風箱に供給する流動化蒸気量がそれ以外の位置に対応した第2風箱に供給する流動化蒸気量より少量であるため、適正に旋回流れを生成することができる。
本発明の流動層乾燥装置では、前記分散板における湿潤燃料の投入位置に対応した第1開口を湿潤燃料の投入位置以外に対応した第2開口より大きくすることを特徴としている。
従って、湿潤燃料の投入位置に対応した分散板の第1開口がそれ以外の位置に対応した分散板の第2開口より大きいため、適正に旋回流れを生成することができるとともに、製造コストの上昇を抑制することができる。
本発明の流動層乾燥装置によれば、流動層における湿潤燃料投入部から投入される湿潤燃料の投入位置で湿潤燃料の鉛直方向における下方流れを生成する下方流れ生成装置を設けるので、湿潤燃料投入部からの湿潤燃料の投入方向と流動層における湿潤燃料の流動方向とが同方向となり、未乾燥の湿潤燃料と乾燥中の湿潤燃料とが適正に混合されて乾燥することとなり、乾燥容器内での湿潤燃料の流動化不良を抑制することで乾燥効率を向上することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る流動層乾燥装置を表す概略側面図である。 図2は、実施例1の流動層乾燥装置を表す概略背面図である。 図3は、実施例1の流動層乾燥装置における流動化蒸気の流れを表す概略構成図である。 図4は、実施例1の流動層乾燥装置における流動層の流動状態を表す概略図である。 図5は、実施例1の流動層乾燥装置における第1乾燥室の構成を表す概略図である。 図6は、実施例1の流動層乾燥装置が適用された石炭ガス化複合発電設備の概略構成図である。 図7は、本発明の実施例2に係る流動層乾燥装置における流動層の流動状態を表す概略図である。 図8は、本発明の実施例3に係る流動層乾燥装置における流動状態を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る流動層乾燥装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の実施例1に係る流動層乾燥装置を表す概略側面図、図2は、実施例1の流動層乾燥装置を表す概略背面図、図3は、実施例1の流動層乾燥装置における流動化蒸気の流れを表す概略構成図、図4は、実施例1の流動層乾燥装置における流動層の流動状態を表す概略図、図5は、実施例1の流動層乾燥装置における第1乾燥室の構成を表す概略図、図6は、実施例1の流動層乾燥装置が適用された石炭ガス化複合発電設備の概略構成図である。
実施例1の石炭ガス化複合発電設備(IGCC:Integrated Coal Gasification Combined Cycle)は、空気を酸化剤としてガス化炉で石炭ガスを生成する空気燃焼方式を採用し、ガス精製装置で精製した後の石炭ガスを燃料ガスとしてガスタービン設備に供給して発電を行っている。即ち、実施例1の石炭ガス化複合発電設備は、空気燃焼方式(空気吹き)の発電設備である。この場合、ガス化炉に供給する湿潤燃料として低品位炭を使用している。
実施例1において、図6に示すように、石炭ガス化複合発電設備10は、給炭装置11、流動層乾燥装置12、微粉炭機(ミル)13、石炭ガス化炉14、チャー回収装置15、ガス精製装置16、ガスタービン設備17、蒸気タービン設備18、発電機19、排熱回収ボイラ(HRSG:Heat Recovery Steam Generator)20を有している。
給炭装置11は、原炭バンカ21と、石炭供給機22と、クラッシャ23とを有している。原炭バンカ21は、低品位炭を貯留可能であって、所定量の低品位炭を石炭供給機22に投下することができる。石炭供給機22は、原炭バンカ21から投下された低品位炭をコンベアなどにより搬送し、クラッシャ23に投下することができる。このクラッシャ23は、投下された低品位炭を所定の大きさに破砕することができる。
流動層乾燥装置12は、給炭装置11により投入された低品位炭に対して乾燥用蒸気(過熱蒸気)を供給することで、この低品位炭を流動させながら加熱乾燥するものであり、低品位炭が含有する水分を除去することができる。そして、この流動層乾燥装置12は、下部から取り出された乾燥済の低品位炭を冷却する冷却器31が設けられ、乾燥冷却済の乾燥炭が乾燥炭バンカ32に貯留される。また、流動層乾燥装置12は、上部から取り出された蒸気から乾燥炭の粒子を分離する乾燥炭サイクロン33と乾燥炭電気集塵機34が設けられ、蒸気から分離された乾燥炭の粒子が乾燥炭バンカ32に貯留される。なお、乾燥炭電気集塵機34で乾燥炭が分離された蒸気は、蒸気圧縮機35で圧縮されてから流動層乾燥装置12に乾燥用蒸気として供給される。
微粉炭機13は、石炭粉砕機であって、流動層乾燥装置12により乾燥された低品位炭(乾燥炭)を細かい粒子状に粉砕して微粉炭を製造するものである。即ち、微粉炭機13は、乾燥炭バンカ32に貯留された乾燥炭が石炭供給機36により投下され、この乾燥炭を所定粒径以下の低品位炭、つまり、微粉炭とするものである。そして、微粉炭機13で粉砕後の微粉炭は、微粉炭バグフィルタ37a,37bにより搬送用ガスから分離され、微粉炭供給ホッパ38a,38bに貯留される。
石炭ガス化炉14は、微粉炭機13で処理された微粉炭が供給可能であると共に、チャー回収装置15で回収されたチャー(石炭の未燃分)が戻されてリサイクル可能となっている。
即ち、石炭ガス化炉14は、ガスタービン設備17(圧縮機61)から圧縮空気供給ライン41が接続されており、このガスタービン設備17で圧縮された圧縮空気が供給可能となっている。空気分離装置42は、大気中の空気から窒素と酸素を分離生成するものであり、第1窒素供給ライン43が石炭ガス化炉14に接続され、この第1窒素供給ライン43に微粉炭供給ホッパ38a,38bからの給炭ライン44a,44bが接続されている。また、第2窒素供給ライン45も石炭ガス化炉14に接続され、この第2窒素供給ライン45にチャー回収装置15からのチャー戻しライン46が接続されている。更に、酸素供給ライン47は、圧縮空気供給ライン41に接続されている。この場合、窒素は、石炭やチャーの搬送用ガスとして利用され、酸素は、酸化剤として利用される。
石炭ガス化炉14は、例えば、噴流床形式のガス化炉であって、内部に供給された石炭、チャー、空気(酸素)、またはガス化剤としての水蒸気を燃焼・ガス化すると共に、二酸化炭素を主成分とする可燃性ガス(生成ガス、石炭ガス)が発生し、この可燃性ガスをガス化剤としてガス化反応が起こる。なお、石炭ガス化炉14は、微粉炭の混入した異物を除去する異物除去装置48が設けられている。この場合、石炭ガス化炉14は噴流床ガス化炉に限らず、流動床ガス化炉や固定床ガス化炉としてもよい。そして、この石炭ガス化炉14は、チャー回収装置15に向けて可燃性ガスのガス生成ライン49が設けられており、チャーを含む可燃性ガスが排出可能となっている。この場合、ガス生成ライン49にガス冷却器を設けることで、可燃性ガスを所定温度まで冷却してからチャー回収装置15に供給するとよい。
チャー回収装置15は、集塵装置51と供給ホッパ52とを有している。この場合、集塵装置51は、1つまたは複数のバグフィルタやサイクロンにより構成され、石炭ガス化炉14で生成された可燃性ガスに含有するチャーを分離することができる。そして、チャーが分離された可燃性ガスは、ガス排出ライン53を通してガス精製装置16に送られる。供給ホッパ52は、集塵装置51で可燃性ガスから分離されたチャーを貯留するものである。なお、集塵装置51と供給ホッパ52との間にビンを配置し、このビンに複数の供給ホッパ52を接続するように構成してもよい。そして、供給ホッパ52からのチャー戻しライン46が第2窒素供給ライン45に接続されている。
ガス精製装置16は、チャー回収装置15によりチャーが分離された可燃性ガスに対して、硫黄化合物や窒素化合物などの不純物を取り除くことで、ガス精製を行うものである。そして、ガス精製装置16は、可燃性ガスを精製して燃料ガスを製造し、これをガスタービン設備17に供給する。なお、このガス精製装置16では、チャーが分離された可燃性ガス中にはまだ硫黄分(HS)が含まれているため、アミン吸収液によって除去することで、硫黄分を最終的には石膏として回収し、有効利用する。
ガスタービン設備17は、圧縮機61、燃焼器62、タービン63を有しており、圧縮機61とタービン63は、回転軸64により連結されている。燃焼器62は、圧縮機61から圧縮空気供給ライン65が接続されると共に、ガス精製装置16から燃料ガス供給ライン66が接続され、タービン63に燃焼ガス供給ライン67が接続されている。また、ガスタービン設備17は、圧縮機61から石炭ガス化炉14に延びる圧縮空気供給ライン41が設けられており、中途部に昇圧機68が設けられている。従って、燃焼器62では、圧縮機61から供給された圧縮空気とガス精製装置16から供給された燃料ガスとを混合して燃焼し、タービン63にて、発生した燃焼ガスにより回転軸64を回転することで発電機19を駆動することができる。
蒸気タービン設備18は、ガスタービン設備17における回転軸64に連結されるタービン69を有しており、発電機19は、この回転軸64の基端部に連結されている。排熱回収ボイラ20は、ガスタービン設備17(タービン63)からの排ガスライン70に設けられており、空気と高温の排ガスとの間で熱交換を行うことで、蒸気を生成するものである。そのため、排熱回収ボイラ20は、蒸気タービン設備18のタービン69との間に蒸気供給ライン71が設けられると共に、蒸気回収ライン72が設けられ、蒸気回収ライン72に復水器73が設けられている。従って、蒸気タービン設備18では、排熱回収ボイラ20から供給された蒸気によりタービン69が駆動し、回転軸64を回転することで発電機19を駆動することができる。
そして、排熱回収ボイラ20で熱が回収された排ガスは、ガス浄化装置74により有害物質を除去され、浄化された排ガスは、煙突75から大気へ放出される。
ここで、実施例1の石炭ガス化複合発電設備10の作動について説明する。
実施例1の石炭ガス化複合発電設備10において、給炭装置11にて、原炭(低品位炭)が原炭バンカ21に貯留されており、この原炭バンカ21の低品位炭が石炭供給機22によりクラッシャ23に投下され、ここで所定の大きさに破砕される。そして、破砕された低品位炭は、流動層乾燥装置12により加熱乾燥された後、冷却器31により冷却され、乾燥炭バンカ32に貯留される。また、流動層乾燥装置12の上部から取り出された蒸気は、乾燥炭サイクロン33及び乾燥炭電気集塵機34により乾燥炭の粒子が分離され、蒸気圧縮機35で圧縮されてから流動層乾燥装置12に乾燥用蒸気として戻される。一方、蒸気から分離された乾燥炭の粒子は、乾燥炭バンカ32に貯留される。
乾燥炭バンカ32に貯留される乾燥炭は、石炭供給機36により微粉炭機13に投入され、ここで、細かい粒子状に粉砕されて微粉炭が製造され、微粉炭バグフィルタ37a,37bを介して微粉炭供給ホッパ38a,38bに貯留される。この微粉炭供給ホッパ38a,38bに貯留される微粉炭は、空気分離装置42から供給される窒素により第1窒素供給ライン43を通して石炭ガス化炉14に供給される。また、後述するチャー回収装置15で回収されたチャーが、空気分離装置42から供給される窒素により第2窒素供給ライン45を通して石炭ガス化炉14に供給される。更に、後述するガスタービン設備17から抽気された圧縮空気が昇圧機68で昇圧された後、空気分離装置42から供給される酸素と共に圧縮空気供給ライン41を通して石炭ガス化炉14に供給される。
石炭ガス化炉14では、供給された微粉炭及びチャーが圧縮空気(酸素)により燃焼し、微粉炭及びチャーがガス化することで、二酸化炭素を主成分とする可燃性ガス(石炭ガス)を生成することができる。そして、この可燃性ガスは、石炭ガス化炉14からガス生成ライン49を通して排出され、チャー回収装置15に送られる。
このチャー回収装置15にて、可燃性ガスは、まず、集塵装置51に供給されることで、ここで可燃性ガスからこのガスに含有するチャーが分離される。そして、チャーが分離された可燃性ガスは、ガス排出ライン53を通してガス精製装置16に送られる。一方、可燃性ガスから分離した微粒チャーは、供給ホッパ52に堆積され、チャー戻しライン46を通して石炭ガス化炉14に戻されてリサイクルされる。
チャー回収装置15によりチャーが分離された可燃性ガスは、ガス精製装置16にて、硫黄化合物や窒素化合物などの不純物が取り除かれてガス精製され、燃料ガスが製造される。そして、ガスタービン設備17では、圧縮機61が圧縮空気を生成して燃焼器62に供給すると、この燃焼器62は、圧縮機61から供給される圧縮空気と、ガス精製装置16から供給される燃料ガスとを混合し、燃焼することで燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスによりタービン63を駆動することで、回転軸64を介して発電機19を駆動し、発電を行うことができる。
そして、ガスタービン設備17におけるタービン63から排出された排気ガスは、排熱回収ボイラ20にて、空気と熱交換を行うことで蒸気を生成し、この生成した蒸気を蒸気タービン設備18に供給する。蒸気タービン設備18では、排熱回収ボイラ20から供給された蒸気によりタービン69を駆動することで、回転軸64を介して発電機19を駆動し、発電を行うことができる。
その後、ガス浄化装置74では、排熱回収ボイラ20から排出された排気ガスの有害物質が除去され、浄化された排ガスが煙突75から大気へ放出される。
以下、上述した石炭ガス化複合発電設備10における流動層乾燥装置12について詳細に説明する。
流動層乾燥装置12は、プラグフロー式の乾燥装置であって、図1及び図2に示すように、乾燥容器101と、原炭投入口102と、乾燥炭排出口103と、流動化蒸気供給部104(104a,104b,104c)と、ガス排出口105と、伝熱管106,107,108とを有している。
乾燥容器101は、中空箱型形状をなしており、一端側に原炭を投入する原炭投入口102が形成される一方、他端側の下部に原炭を加熱乾燥した乾燥物を排出する乾燥炭排出口103が形成されている。この場合、原炭投入口102や乾燥炭排出口103を乾燥容器101の端部に1つずつ設けたが、複数であってもよい。この場合、乾燥容器101は、石炭供給機22(図5参照)により原炭投入口102から内部への原炭供給量を調整することができる。また、乾燥容器101は、乾燥炭排出口103に設けられた図示しないロータリバルブの回転数を調整することで、原炭排出量を調整することができる。
また、乾燥容器101は、下部に底板101aから所定距離をあけて複数の開口を有する分散板109が設けられることで、風箱110が区画されている。そして、乾燥容器101は、この底板101aに風箱110を介して分散板109の上方に流動化蒸気(過熱蒸気)を供給する流動化蒸気供給部104(104a,104b,104c)が設けられている。更に、乾燥容器101は、乾燥炭排出口103側の天井板101bに流動化蒸気及び発生蒸気を排出するガス排出口105が形成されている。
この乾燥容器101は、原炭投入口102から原炭が供給されると共に、流動化蒸気供給部104から風箱110及び分散板109を通して流動化蒸気が供給されることで、この分散板109の上方に所定厚さの流動層Sが形成されると共に、この流動層Sの上方にフリーボード部Fが形成される。
そして、乾燥容器101は、内部が原炭の流動方向の上流側に設けられた第1乾燥室111と、この第1乾燥室111より下流側に設けられた第2乾燥室112と、原炭の流動方向の最も下流側に設けられた第3乾燥室113とで構成されている。
詳細に説明すると、乾燥容器101は、複数(本実施例では、2個)の仕切板114,115により流動層Sが原炭の流動方向に複数に分割され、各仕切板114,115により原炭の通過開口部116,117が形成されている。この各仕切板114,115は、原炭の流動方向に直交する鉛直方向に沿って配置されると共に、原炭の流動方向に所定間隔で配置されており、左右の端部が乾燥容器101の内壁面に取付けられている。そして、各仕切板114,115は、下端部が分散板109と所定隙間をもって位置し、上端部が流動層Sより上方に延出するように位置している。即ち、各仕切板114,115と分散板109との間に、所定の高さと幅(開口面積)を有する通過開口部116,117が確保されており、この通過開口部116,117は、ほぼ同じ開口面積に設定されている。
このように乾燥容器101は、各仕切板114,115が設けられることで、第1乾燥室111と第2乾燥室112と第3乾燥室113に区画され、各乾燥室111,112,113は、この仕切板114,115の上方で連通されている。この場合、第1乾燥室111は、フリーボード部F1と流動層S1が形成され、原炭の初期乾燥を行う領域(予熱乾燥領域)となっている。第2乾燥室112は、フリーボード部F2と流動層S2が形成され、原炭の中期乾燥を行う領域(定率乾燥領域)となっている。第3乾燥室113は、フリーボード部F3と流動層S3が形成され、原炭の後期乾燥を行う領域(減率乾燥領域)となっている。
この場合、各乾燥室111,112,113は、床面積がほぼ同様となるように設定されているが、原炭の含水量などに応じて最適な比率に設定してもよく、例えば、第2乾燥室112の床面積を最大に設定することが望ましい。即ち、第1乾燥室111は、投入される原炭の含水率が高いことから、所定の含水率まで原炭の乾燥速度が上昇する予熱乾燥領域である。原炭の乾燥速度は、所定の乾燥速度まで上昇して一定となることから、第2乾燥室112は、原炭の乾燥速度が一定となる定率乾燥領域である。原炭の乾燥速度は、原炭の含水率が所定の含水率(限界含水率)になると、加工することから、第3乾燥室113は、原炭の乾燥速度が減少する減率乾燥領域である。従って、定率乾燥領域である第2乾燥室112の容積を最大にすることで、乾燥効率が向上する。
また、風箱110は、3つの乾燥室111,112,113に対応するように、仕切部材118,119により3つの風箱110a,110b,110cに区画され、この3つの風箱110a,110b,110cに対応するように3つの流動化蒸気供給部104a,104b,104cが設けられている。即ち、各仕切部材118,119は、各仕切板114,115の下方に配置されている。そして、流動化蒸気供給部104a,104b,104cは、図示しない流動化蒸気供給管が連結されており、この流動化蒸気供給管に設けられ流量調整弁の開度を調整することで、風箱110a,110b,110cに供給する流動化蒸気量を調整することができる。
即ち、乾燥容器101は、その室内において、供給された原炭が押し出し流れとなるようにプラグフロー方式として構成されている。この押し出し流れとは、流動層Sにおいて、原炭が流動方向に拡散しないように、この原炭を流動方向に押し出す流れである。
また、乾燥容器101は、各乾燥室111,112,113にて、外部から乾燥容器101を貫通して各流動層S1,S2,S3内を循環する複数の伝熱管106,107,108が配置されている。この伝熱管106,107,108は、各流動層S1,S2,S3内に埋設されるように位置し、内部を流れる流動化蒸気(過熱蒸気)により各流動層S1,S2,S3の原炭を加熱して乾燥することができる。この場合、伝熱管106,107,108は、供給される過熱蒸気の圧力を変更することで、その温度を調整することができる。
従って、第1乾燥室111に供給された原炭は、ここで流動化蒸気により流動されると共に、伝熱管106により加熱されることで乾燥される。そして、第1乾燥室111で初期乾燥された原炭は、仕切板114の下部の通過開口部116を通って第2乾燥室112に移動され、ここで、伝熱管107により加熱されることで中期乾燥される。そして、第2乾燥室112で中期乾燥された原炭は、仕切板115の下部の通過開口部117を通って第3乾燥室113に移動され、ここで、伝熱管108により加熱されることで後期乾燥される。
これにより、各乾燥室111,112,113の流動層S1,S2,S3を形成する原炭は、この流動層S1,S2,S3間を上流側から通過開口部116,117を通って順に移動することで、押し出し流れとすることができ、流動方向に拡散させることなく乾燥される。
また、図3に示すように、流動層乾燥装置12は、各乾燥室111,112,113に対して流動化蒸気(過熱蒸気)を供給する第1蒸気供給ライン121が設けられており、この第1蒸気供給ライン121から分岐した3つの分岐ライン121a,121b,121cがそれぞれ風箱110a,110b,110cに連結されている。また、流動層乾燥装置12は、各乾燥室111,112,113内の伝熱管106,107,108に対して過熱蒸気を供給する第2蒸気供給ライン122が設けられており、この蒸気供給ライン122から分岐した分岐ライン122a,122b,122cが各伝熱管106,107,108の一端部(入口部)に連結されている。
流動層乾燥装置12は、ガス排出口105にガス排出ライン123が連結され、このガス排出ライン123に除塵装置124が装着されている。そして、このガス排出ライン123は、分岐部125を介して第1蒸気供給ライン121の基端部と、第2蒸気供給ライン122の基端部と、余剰ガスライン126が連結されている。そして、第1蒸気供給ライン121は、加熱機127と流量調整弁128が装着され、第2蒸気供給ライン122は、昇圧機129と流量調整弁130が装着されている。
また、各伝熱管106,107,108は、他端部(出口部)にドレン管131a,131b,131cが連結されている。
従って、流動化蒸気(過熱蒸気)は、第1蒸気供給ライン121から各分岐ライン121a,121b,121cを通して風箱110a,110b,110cに供給され、この風箱110a,110b,110cから各乾燥室111,112,113に供給される。そして、各乾燥室111,112,113に供給された流動化蒸気と原炭が乾燥することで発生した蒸気は、ガス排出口105からガス排出ライン123に排出され、除塵装置124により除塵された後、一部が第1蒸気供給ライン121で加熱機127により加熱され、一部が第2蒸気供給ライン122で昇圧機129により昇圧される。
その後、第1蒸気供給ライン121で加熱機127により加熱された流動化蒸気は、再び、各分岐ライン121a,121b,121cから風箱110a,110b,110cを介して各乾燥室111,112,113に供給される。また、第2蒸気供給ライン122で昇圧機129により昇圧された流動化蒸気は、過熱蒸気として、第2蒸気供給ライン122から各分岐ライン122a,122b,122cを通して伝熱管106,107,108に供給され、各乾燥室111,112,113の原炭を加熱した後、凝縮水となってドレン管131a,131b,131cに排出される。
そして、本実施例では、図4に示すように、流動層S1,S2,S3における原炭の流動方向における最上流側の流動層、つまり、流動層S1における原炭投入口102から投入される原炭の投入位置で、原炭の鉛直方向における下方流れを生成する下方流れ生成装置が設けられている。この下方流れ生成装置は、流動層S1にて、原炭の流動方向に直交すると共に水平方向に沿う軸心、即ち、乾燥容器101の幅方向に沿った軸心をもつ旋回流れT1を生成する旋回流れ生成装置である。なお、本実施例では、各流動層S1,S2,S3にて、乾燥容器101の幅方向に沿った軸心をもつ旋回流れT1,T2,T3を生成する旋回流れ生成装置が設けられている。
この下方流れ生成装置(旋回流れ生成装置)は、流動層S1,S2,S3の各上流側と各下流側における流動化蒸気供給部104a,104b,104cからの流動化蒸気供給速度または流動化蒸気供給量を異ならせることで旋回流れT1,T2,T3を生成するものである。具体的に、下方流れ生成装置(旋回流れ生成装置)は、流動層S1,S2,S3の各上流側に対して各下流側における流動化蒸気供給部104a,104b,104cからの流動化蒸気供給速度を高く、または、流動化蒸気供給量を多くすることで、図4にて反時計回り方向の旋回流れ(旋回流)T1,T2,T3を生成するものである。その結果、流動層S1にて、原炭投入口102から投入される原炭の投入位置で、原炭の鉛直方向における下方流れを生成することができる。
即ち、第1乾燥室111にて、図5に示すように、風箱110aが仕切り部材140により上流側風箱(第1風箱)141aと下流側風箱(第2風箱)141bに区画されており、各風箱141a,141bの下部に流動化蒸気供給部104aとしての分割供給部142a,142bがそれぞれ設けられている。そして、各分割供給部142a,142bに分岐ライン121aから2つに分岐した各供給ライン143a,143bが連結され、流量調整弁144a,144bが装着されている。そして、流量調整弁144aの開度に対して流量調整弁144bの開度を大きくすることで、供給ライン143aから上流側風箱141aへ供給する流動化蒸気量に対して、供給ライン143bから下流側風箱141bへ供給する流動化蒸気量を多くしている。そのため、上流側風箱141aから流動層S1へ供給される流動化蒸気の供給速度(供給量)Vaより、下流側風箱141bから流動層S1へ供給される流動化蒸気の供給速度(供給量)Vbの方が高くなり、その結果、図4に示すように、反時計回り方向の旋回流れ(旋回流)T1を生成し、流動層S1にて、原炭投入口102から投入される原炭の投入位置で、原炭の下方流れを生成することができる。なお、この場合、分散板109に形成された流動化蒸気の通過開口は全て同一の開口面積となっている。
なお、ここでは、流動層S1についてのみ説明したが、他の流動層S2,S3についても同様の構成となっている。
また、上述の説明では、流動層S1,S2,S3に反時計回り方向の旋回流れ(旋回流)T1,T2,T3を生成する構成として、上流側風箱141aと下流側風箱141bを設け、各流量調整弁144a,144bの開度を異ならせることで、上流側風箱141aへ供給する流動化蒸気量と下流側風箱141bへ供給する流動化蒸気量とを異ならせたが、この構成に限定されるものではない。即ち、第1乾燥室111にて、分散板109における流動層S1の上流側に対応した上流側開口を大きくし、下流側に対応した下流側開口の開口面積を小さくすることで、流動層S1へ供給される流動化蒸気の供給速度Vaより、下流側風箱141bから流動層S1へ供給される流動化蒸気の供給速度Vbを高くし、反時計回り方向の旋回流れ(旋回流)T1を生成するようにしてもよい。
そして、本実施例では、流動層S1にて、反時計回り方向の旋回流れ(旋回流)T1は、原炭投入口102から投入される原炭の投入位置で鉛直方向における下方流れとなっている。そのため、原炭投入口102から投入された原炭は、旋回流れT1により下方に巻き込まれ、周辺の原炭と適正に混合される。即ち、原炭投入口102からの原炭の投入方向と旋回流れT1の方向が同方向であることから、未乾燥の原炭と乾燥初期の原炭とが適正に混ざり合い、乾燥が促進される。
また、乾燥容器101は、各仕切板114,115により3つの流動層S1,S2,S3に分割され、各流動層S1,S2,S3が仕切板114,115の下部の通過開口部116,117により連通していることから、旋回流れT1で旋回する原炭が適正に通過開口部116,117を通って次の流動層S2,S3へ移動可能となる。
ここで、実施例1の流動層乾燥装置12の全体の作動について説明する。
流動層乾燥装置12において、図1及び図2に示すように、乾燥容器101に対して、原炭投入口102から原炭が供給されると共に、流動化蒸気供給部104から分散板109を通して流動化蒸気が供給されることで、この分散板109の上方に所定厚さの流動層S1,S2,S3が形成される。原炭は、流動化蒸気により流動層S1,S2,S3を乾燥炭排出口103側に移動し、このとき、伝熱管106,107,108から熱を受けることで加熱されて乾燥される。
即ち、原炭投入口102から原炭が供給されると、まず、第1乾燥室111では、流動化蒸気供給部104aから分散板109を通して流動化蒸気が供給されると共に、伝熱管106から熱を受けることで、流動層S1で流動しながら乾燥される。次に、第1乾燥室111で初期乾燥が終了した原炭は、仕切板114の通過開口部116を通って第2乾燥室112に流動する。この第2乾燥室112では、流動化蒸気供給部104bから分散板109を通して流動化蒸気が供給されると共に、伝熱管107から熱を受けることで、流動層S2で流動しながら乾燥される。そして、第2乾燥室112で中期乾燥が終了した原炭は、仕切板115の通過開口部117を通って第3乾燥室113に流動する。この第3乾燥室113では、流動化蒸気供給部104cから分散板109を通して流動化蒸気が供給されると共に、伝熱管108から熱を受けることで、流動層S3で流動しながら乾燥される。このように原炭は、流動層S1,S2,S3にて、伝熱管106,107,108により加熱されながら、供給される流動化蒸気により流動し、押し出し流れとなって流動方向に拡散することなく乾燥される。
このとき、第1乾燥室では、図5に示すように、上流側風箱141aから流動層S1へ供給される流動化蒸気の供給速度(供給量)Vaより、下流側風箱141bから流動層S1へ供給される流動化蒸気の供給速度(供給量)Vbの方が高いことから、図4及び図5に示すように、各流動層S1で原炭の反時計回り方向の旋回流れ(旋回流)T1が生成される。そのため、原炭投入口102からの原炭の投入方向と、流動層S1における原炭の流動方向とが同じ方向となり、未乾燥の原炭は、下方に流れる乾燥中の原炭の旋回流れT1により下方に巻き込まれることとなり、原炭が適正に混合されて乾燥が促進されることとなり、原炭の滞留などが防止される。
その後、原炭が乾燥された乾燥炭は、乾燥炭排出口103から外部に排出され、流動層Sで原炭が加熱乾燥されることで発生した蒸気は、流動化蒸気と共に上昇し、乾燥炭排出口103側に流れ、ガス排出口105から外部に排出される。
このように実施例1の流動層乾燥装置にあっては、原炭投入口102と乾燥炭排出口103を有する乾燥容器101と、乾燥容器101の下部に流動化蒸気を供給することで原炭と共に流動層Sを形成する流動化蒸気供給部104と、流動層Sの原炭を加熱する伝熱管106と、流動層S(S1,S2,S3)を原炭の流動方向に3つに分割すると共に下部に原炭の通過開口部116,117を形成する仕切板114,115と、流動層S1における原炭投入口102から投入される原炭の投入位置で原炭の鉛直方向における下方流れを生成する下方流れ生成装置を設けている。
従って、流動層S1における原炭の投入位置で下方流れが生成されることから、原炭の投入方向と流動層S1における原炭の流動方向とが同方向となり、未乾燥の原炭と乾燥中の原炭とが適正に混合されて乾燥することとなり、乾燥容器101内での原炭の流動化不良を抑制することで乾燥効率を向上することができる。
また、実施例1の流動層乾燥装置では、乾燥容器101内を仕切板114,115により原炭の流動方向に3つの流動層S1,S2,S3に分割すると共に、下部に通過開口部116,117を形成し、原炭投入口102を最上流側の流動層S1の端部に設け、流れ生成装置をこの流動層S1に対して設けている。従って、原炭は、仕切板114,115により分割された各流動層S1,S2,S3で流動化蒸気により旋回して乾燥され、順次、各流動層S1,S2,S3間を移動して適正に乾燥されることとなり、最上流側の流動層S1にて、原炭の投入方向と原炭の流動方向とが同方向となるため、未乾燥の原炭と乾燥中の原炭とを適正に混合し、効率良く乾燥することができる。
この場合、仕切板114,115の通過開口部116,117が下部に設けられており、流動化蒸気により旋回する原炭がこの通過開口部116,117を通って次の流動層S2,S3に移動することとなり、原炭の滞留が抑制され、通過開口部116,117における原炭の通過不良を防止することができる。
また、実施例1の流動層乾燥装置では、下方流れ生成装置として、各流動層S1,S2,S3で旋回流れT1,T2,T3を生成する旋回流れ生成装置を設けている。従って、各流動層S1,S2,S3で旋回流れT1,T2,T3が生成されることから、原炭の投入方向と原炭の流動方向が同方向となり、未乾燥の原炭と乾燥中の原炭とを適正に混合することができると共に、原炭を旋回しながら乾燥することができ、乾燥容器101内での原炭の流動化不良を抑制することで乾燥効率を向上することができる。
また、実施例1の流動層乾燥装置では、原炭湿の投入位置における流動化蒸気供給速度または流動化蒸気供給量を、原炭の投入位置以外における流動化蒸気供給速度または流動化蒸気供給量を低下させている。従って、流動層S1,S2,S3で容易に旋回流れT1,T2,T3を生成することができ、その結果、流動層S1における原炭の投入位置で下方流れを容易に形成することができる。
また、実施例1の流動層乾燥装置では、分散板109の下方に流動層S1,S2,S3の上流側に対応した上流側風箱141aと下流側に対応した下流側風箱141bを設け、分割供給部142a,142bから上流側風箱141aに供給する流動化蒸気量を、下流側風箱141bに供給する流動化蒸気量より少量としている。従って、2つの風箱141a,141bに分割して各風箱141a,141bへの流動化蒸気量を異ならせることで、適正に旋回流れT1,T2,T3を生成することができる。
また、実施例1の流動層乾燥装置では、分散板109における流動層S1,S2,S3の上流側に対応した上流側開口の開口面積を下流側に対応した下流側開口の開口面積より大きくしている。従って、流動層S1,S2,S3の上流側開口と下流側開口で流動化蒸気の流速が相違することとなり、簡単な構成で容易に旋回流れT1,T2,T3を生成することができ、製造コストの上昇を抑制することができる。
図7は、本発明の実施例2に係る流動層乾燥装置における流動層の流動状態を表す概略図である。なお、上述した実施例1と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2にて、図7に示すように、流動層乾燥装置150は、プラグフロー式の乾燥装置であって、乾燥容器101と、原炭投入口102と、乾燥炭排出口103と、流動化蒸気供給部104(104a,104b,104c)と、ガス排出口105と、伝熱管106,107,108(図1参照)とを有している。
乾燥容器101は、2個の仕切板151,152により流動層Sが原炭の流動方向に3個(流動層S1,S2,S3)に分割され、各仕切板151,152の上方に原炭の通過開口部が形成されている。即ち、原炭は、各仕切板151,152の上方をオーバーフローして各流動層S1,S2,S3間を移動可能となっている。
このように乾燥容器101は、各仕切板151,152が設けられることで、第1乾燥室111と第2乾燥室112と第3乾燥室113に区画され、各乾燥室111,112,113は、この仕切板151,152の上方で連通されている。この場合、第1乾燥室111は、流動層S1が形成され、第2乾燥室112は、流動層S2が形成され、第3乾燥室113は、流動層S3が形成されている。
また、風箱110は、3つの乾燥室111,112,113に対応するように、仕切部材118,119により3つの風箱110a,110b,110cに区画され、この3つの風箱110a,110b,110cに対応するように3つの流動化蒸気供給部104a,104b,104cが設けられている。即ち、乾燥容器101は、その室内において、供給された原炭が押し出し流れとなるようにプラグフロー方式として構成されている。
そして、本実施例では、流動層S1,S2,S3における原炭の流動方向における最上流側の流動層、つまり、流動層S1における原炭投入口102から投入される原炭の投入位置で、原炭の鉛直方向における下方流れを生成する下方流れ生成装置が設けられている。この下方流れ生成装置は、流動層S1にて、原炭の流動方向に直交すると共に水平方向に沿う軸心、即ち、乾燥容器101の幅方向に沿った軸心をもつ旋回流れT1を生成する旋回流れ生成装置である。
この下方流れ生成装置(旋回流れ生成装置)は、流動層S1,S2,S3の各上流側と各下流側における流動化蒸気供給部104a,104b,104cからの流動化蒸気供給速度または流動化蒸気供給量を異ならせることで旋回流れT1,T2,T3を生成するものである。具体的に、下方流れ生成装置(旋回流れ生成装置)は、流動層S1,S2,S3の各上流側に対して各下流側における流動化蒸気供給部104a,104b,104cからの流動化蒸気供給速度を高く、または、流動化蒸気供給量を多くすることで、旋回流れ(旋回流)T1,T2,T3を生成するものである。その結果、流動層S1にて、原炭投入口102から投入される原炭の投入位置で、原炭の鉛直方向における下方流れを生成することができる。
従って、各流動層S1,S2,S3にて、各流動化蒸気供給部104a,104b,104cは、上流側に対して下流側の流動化蒸気の供給速度が高く、または、流動化蒸気の供給量が多いため、図7にて反時計回り方向の旋回流れ(旋回流)T1,T2,T3が生成される。そのため、流動層S1では、原炭投入口102からの原炭の投入方向と、流動層S1における原炭の流動方向とが同じ方向となり、未乾燥の原炭は、下方に流れる乾燥中の原炭の旋回流れT1により下方に巻き込まれることとなり、原炭が適正に混合されて乾燥が促進されることとなり、原炭の滞留などが防止される。また、各流動層S1,S2,S3では、旋回流れ(旋回流)T1,T2,T3により原炭が適正に混合されて乾燥が促進されることとなり、原炭の滞留などが防止される。そして、各流動層S1,S2,S3間では、旋回する原炭が各仕切板151,152の上方をオーバーフローして移動することとなり、乾燥度合いが進行した原炭だけが次の流動層S2,S3に移動することができる。
その後、原炭が乾燥された乾燥炭は、乾燥炭排出口103から外部に排出され、流動層Sで原炭が加熱乾燥されることで発生した蒸気は、流動化蒸気と共に上昇し、乾燥炭排出口103側に流れ、ガス排出口105から外部に排出される。
このように実施例2の流動層乾燥装置にあっては、原炭投入口102と乾燥炭排出口103を有する乾燥容器101と、乾燥容器101の下部に流動化蒸気を供給することで原炭と共に流動層Sを形成する流動化蒸気供給部104と、流動層Sの原炭を加熱する伝熱管106と、流動層S(S1,S2,S3)を原炭の流動方向に3つに分割すると共に上部に原炭の通過開口部を形成する仕切板151,152と、流動層S1における原炭投入口102から投入される原炭の投入位置で原炭の鉛直方向における下方流れを生成する下方流れ生成装置を設けている。
従って、流動層S1における原炭の投入位置で下方流れが生成されることから、原炭の投入方向と流動層S1における原炭の流動方向とが同方向となり、未乾燥の原炭と乾燥中の原炭とが適正に混合されて乾燥することとなり、乾燥容器101内での原炭の流動化不良を抑制することで乾燥効率を向上することができる。
また、実施例2の流動層乾燥装置では、原炭が各仕切板151,152の上方をオーバーフローして移動する。従って、原炭の滞留が抑制されてこの原炭の流動不良を防止することができる。
図8は、本発明の実施例3に係る流動層乾燥装置における流動層の流動状態を表す概略図である。なお、上述した実施例1と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例3において、図8に示すように、流動層乾燥装置160は、プラグフロー式の乾燥装置であって、乾燥容器161と、原炭投入口162と、乾燥炭排出口(図示略)と、分割供給部(流動化蒸気供給部)163a,163b,163cと、ガス排出口(図示略)と、伝熱管(図示略)とを有している。
乾燥容器161は、中空箱型形状をなしており、一端側の上部に原炭を投入する原炭投入口162が形成される一方、他端側の下部に原炭を加熱乾燥した乾燥物を排出する乾燥炭排出口が形成されている。そして、乾燥容器161は、仕切板164により複数の流動層S(S1,S2・・・)に分割され、仕切板164により原炭の通過開口部165が形成されている。このように乾燥容器161は、仕切板164が設けられることで、第1乾燥室166と第2乾燥室167と第3乾燥室(図示略)に区画され、第1乾燥室166は、フリーボード部F1と流動層S1が形成され、第2乾燥室167は、フリーボード部F2と流動層S2が形成され、第3乾燥室は、フリーボード部と流動層が形成されている。
また、乾燥容器161は、下部に複数の開口を有する分散板168が設けられることで、風箱169,170が区画されている。そして、この風箱169,170は、各乾燥室166,167に対応するように、仕切部材171により3つに分割されると共に、第1乾燥室166に対応する風箱169は、仕切部材172により3つの風箱169a,169b,169cに区画され、各風箱169a,169b,169cに対応するように分割供給部163a,163b,163cが設けられている。
また、図示しないが、乾燥容器161は、各乾燥室166,167にて、外部から乾燥容器161を貫通して各流動層S1,S2内を循環する複数の伝熱管が配置されている。この伝熱管は、各流動層S1,S2内に埋設されるように位置し、内部を流れる流動化蒸気により各流動層S1,S2の原炭を加熱して乾燥することができる。
従って、第1乾燥室166に供給された原炭は、ここで流動化蒸気により流動されると共に、伝熱管により加熱されることで乾燥される。そして、第1乾燥室166で初期乾燥された原炭は、仕切板164の下部の通過開口部165を通って第2乾燥室167に移動され、ここで、伝熱管により加熱されることで中期乾燥される。そして、第2乾燥室167で中期乾燥された原炭は、仕切板の下部の通過開口部を通って第3乾燥室に移動され、ここで、伝熱管により加熱されることで後期乾燥される。
これにより、各乾燥室166,167の流動層S1,S2を形成する原炭は、この流動層S1,S2間を上流側から通過開口部165を通って順に移動することで、押し出し流れとすることができ、流動方向に拡散させることなく乾燥される。この場合、乾燥容器161は、第1乾燥室166における流動方向の中間部に原炭投入口162が位置することとなる。
そして、本実施例では、流動層S1では、流動層S1における原炭投入口162から投入される原炭の投入位置で、原炭の鉛直方向における下方流れを生成する下方流れ生成装置が設けられている。この下方流れ生成装置は、流動層S1にて、原炭の流動方向に直交すると共に水平方向に沿う軸心、即ち、乾燥容器161の幅方向に沿った軸心をもつ旋回流れT11,T12を生成する旋回流れ生成装置である。
この下方流れ生成装置(旋回流れ生成装置)は、流動層S1の各分割供給部163a,163b,163cからの流動化蒸気供給速度または流動化蒸気供給量を異ならせることで旋回流れT11,T12を生成するものである。具体的に、下方流れ生成装置(旋回流れ生成装置)は、流動層S1の流動化蒸気供給部163bより、分割供給部163a,163cからの流動化蒸気供給速度を高く、または、流動化蒸気供給量を多くすることで、旋回流れ(旋回流)T11,T12を生成するものである。その結果、流動層S1にて、原炭投入口162から投入される原炭の投入位置で、原炭の鉛直方向における下方流れを生成することができる。
従って、流動層S1にて、流動化蒸気供給部163bより、分割供給部163a,163cからの流動化蒸気の供給速度が高く、または、流動化蒸気の供給量が多いため、2つの旋回流れ(旋回流)T11,T12が生成される。そのため、流動層S1では、原炭投入口162からの原炭の投入方向と、流動層S1における原炭の流動方向とが同じ方向となり、未乾燥の原炭は、下方に流れる乾燥中の原炭の旋回流れT11,T12により下方に巻き込まれることとなり、原炭が適正に混合されて乾燥が促進されることとなり、原炭の滞留などが防止される。
このように実施例3の流動層乾燥装置にあっては、流動層S1における原炭投入口162から投入される原炭の投入位置で原炭の鉛直方向における下方流れを生成する下方流れ生成装置を設けている。
従って、流動層S1における原炭の投入位置で下方流れが生成されることから、原炭の投入方向と流動層S1における原炭の流動方向とが同方向となり、未乾燥の原炭と乾燥中の原炭とが適正に混合されて乾燥することとなり、乾燥容器161内での原炭の流動化不良を抑制することで乾燥効率を向上することができる。
なお、上述した各実施例では、乾燥容器101,161内を3つの乾燥室111,112,113,166,167に区画したが、2つの乾燥室または4つ以上の乾燥室としてもよい。また、乾燥容器101,161の形状、原炭投入口102,162、乾燥炭排出口103、流動化蒸気供給部104、分割供給部142a,142b,163a,163b,163c、ガス排出口105、伝熱管106,107,108の各構成や配置は、各実施例に限定されるものではなく、流動層乾燥装置12の設置場所や用途などに応じて適宜変更が可能である。
また、上述した実施例では、湿潤燃料として低品位炭を使用したが、高品位炭であっても適用可能であり、また、石炭に限らず、再生可能な生物由来の有機性資源として使用されるバイオマスであってもよく、例えば、間伐材、廃材木、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ及びこれらを原料としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などを使用することも可能である。
11 給炭装置
12,150,160 流動層乾燥装置
13 微粉炭機
14 石炭ガス化炉
15 チャー回収装置
16 ガス精製装置
17 ガスタービン設備
18 蒸気タービン設備
19 発電機
20 排熱回収ボイラ
101,161 乾燥容器
102,162 原炭投入口
103 乾燥炭排出口
104,104a,104b,104c 流動化蒸気供給部
105 ガス排出口
106,107,108 伝熱管
110,110a,110b,110c,169 風箱
111,166 第1乾燥室
112,167 第2乾燥室
113 第3乾燥室
114,115,151,152,164 仕切板
116,117,165 通過開口部
121 第1蒸気供給ライン
121a,121b,121c 分岐ライン
141a 上流側風箱(第1風箱)
141b 下流側風箱(第2風箱)
142a,142b,163a,163b,163c 分割供給部
143a,143b 供給ライン
144a,144b 流量調整弁(旋回流れ生成装置)
F,F1,F2,F3 フリーボード部
S,S1,S2,S3 流動層
T1,T2,T3 旋回流れ

Claims (7)

  1. 一端側の湿潤燃料投入部から湿潤燃料を投入可能であると共に他端側の乾燥物排出部から湿潤燃料が加熱乾燥された乾燥物を排出可能な中空形状をなす乾燥容器と、
    前記乾燥容器に流動化蒸気を供給することで湿潤燃料と共に複数の流動層を形成する流動化蒸気供給部と、
    前記各流動層の湿潤燃料を加熱する加熱部と、
    前記流動層における前記湿潤燃料投入部から投入される湿潤燃料の投入位置で湿潤燃料の鉛直方向における下方流れを生成する下方流れ生成装置と、
    を備えることを特徴とする流動層乾燥装置。
  2. 前記乾燥容器内を湿潤燃料の流動方向に複数に分割すると共に湿潤燃料の通過開口部を形成する仕切板とを設けることで前記複数の流動層が形成され、前記湿潤燃料投入部及び前記下方流れ生成装置は、流動方向における最上流側の前記流動層に対して配置されることを特徴とする請求項1に記載の流動層乾燥装置。
  3. 前記通過開口部は、前記仕切板の下部または前記仕切板の上方に設けられることを特徴とする請求項2に記載の流動層乾燥装置。
  4. 前記下方流れ生成装置は、前記各流動層で流動方向に直交すると共に水平方向に沿う軸心をもつ旋回流れを生成する旋回流れ生成装置を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の流動層乾燥装置。
  5. 前記流動化蒸気供給部は、前記流動層の下方から分散板を通して前記乾燥容器内に流動化蒸気を供給するものであり、前記旋回流れ生成装置は、湿潤燃料の投入位置における前記流動化蒸気供給部からの流動化蒸気供給速度または流動化蒸気供給量を、湿潤燃料の投入位置以外における前記流動化蒸気供給部からの流動化蒸気供給速度または流動化蒸気供給量を低下させることを特徴とする請求項4に記載の流動層乾燥装置。
  6. 前記分散板の下方に湿潤燃料の投入位置に対応した第1風箱と湿潤燃料の投入位置以外に対応した第2風箱とを設け、前記旋回流れ生成装置は、前記流動化蒸気供給部から前記第1風箱に供給する流動化蒸気量を前記第2風箱に供給する流動化蒸気量より少量とすることを特徴とする請求項5に記載の流動層乾燥装置。
  7. 前記分散板における湿潤燃料の投入位置に対応した第1開口を湿潤燃料の投入位置以外に対応した第2開口より大きくすることを特徴とする請求項5に記載の流動層乾燥装置。
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