JP2013168914A - 電源供給回路及び電源供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】差動信号を出力するコイルに接続されたデバイスへの電圧供給が可能であり、かつ差動信号の位相特性が広帯域にわたって良好な電源供給回路を実現するための技術を提供する。
【解決手段】電源供給回路は、差動信号が入力又は出力される第1のコイルと、第1のコイルの中点と電源との間に接続された伝送線路と、伝送線路と接地電位との間に接続された容量性素子と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電源供給回路に関し、特に、差動信号が入出力されるコイルを介して他のデバイスへの電源を供給するための電源供給回路に関する。
高い出力を備える増幅器において、サイズの大きなトランジスタが最終段に用いられる場合がある。しかしながら、トランジスタのサイズを大きくすると、特に高周波帯において、寄生容量や発熱の問題により増幅器が期待通りに動作しないことがある。このため、高い出力を備える高周波増幅器ではサイズの小さなトランジスタで増幅器を構成し、それを並列に接続する方法が採られることがある。
図5は、本発明に関連するトランス型のシングル・差動変換信号分配器を利用した高周波増幅器200の回路を示す図である。高周波増幅器200は入力信号分配器23とシングルエンド増幅器24、25と出力信号合成器26とから構成される。入力信号分配器23と出力信号合成器26との構成は同一であり、信号が2つのコイルを通過する順序が異なっている。
入力信号分配器23はコイル27と28とで構成され、出力信号合成器26はコイル29と30とで構成される。入力側信号分配器23のコイル27の一端は信号の入力端子であり、他端は接地される。コイル28の中点は接地されている。コイル27とコイル28とは磁気的に結合され、コイル27へ入力された信号はコイル28へ伝達される。
コイル28の中点が接地されているため、コイル28から出力される信号は差動信号となる。このようにして、入力信号分配器23は、入力されたシングルエンド信号を差動信号に変換する。
出力信号合成器26は入力信号分配器23と逆の動作を行う。すなわち、出力信号合成器26は、コイル29の両端から入力された差動信号をシングルエンド信号に変換する。このような構成を備える高周波増幅器200は、並列に接続された2個の増幅器を備えることで所望周波数の出力を高めることができる他、2次高調波を抑圧できる。
このようなトランス型のシングル・差動分配器において、コイルに接続されたデバイスに電圧を供給するために、差動信号側のコイルの中点に電源回路が接続されることがある。例えば、特許文献1は、差動信号を増幅する4個のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタに合成器が備えるコイルから電圧が供給される構成を備えた電力増幅回路を記載している。特許文献1に記載された電力増幅回路は、コイルから4個のMOSトランジスタへ1つの回路で電源を供給できるため、回路の小型化が可能になる。
特開2010−141673
しかしながら、マイクロ波やミリ波のような高周波帯では、差動信号が入出力されるコイルの中点に電源回路を接続した場合に、コイルの中点から見た電源回路の高周波インピーダンスが無視できなくなる。その結果、差動信号が入出力されるコイルにおいて差動信号の位相特性が悪化し、広帯域で良好な差動信号の特性が得られないという課題があった。
図6は、差動信号側の電源回路のインピーダンスが差動信号の位相差に与える影響を調べるための計算に用いた、シングル・差動変換分配器300のモデルを示す図である。シングル・差動変換分配器300は1次側コイル31と2次側コイル32とからなり、2次側コイルの中点に電源回路が接続されている。電源回路は伝送線路33と電源34とからなる。計算においては、電源回路のインピーダンスは伝送線路の長さを調整して変化させた。図7は、2次側コイル32の出力端子Out1とOut2とから出力される差動信号の位相差の周波数特性を、伝送線路の長さを変化させて計算した結果を示す図である。図7においては、伝送線路の長さを0、λ/20、λ/10、λ/5、λ/4(λは信号の波長)とした。
差動信号の出力における位相差は、本来180度であることが好ましい。そして、位相差が180度から離れると信号のひずみが大きくなったり、信号の振幅が低下したりする。しかし、図7からも明らかな通り、シングル・差動変換分配器300から出力される差動信号の位相差の周波数特性は、伝送線路の長さ、すなわち電源回路のインピーダンスに依存して大きく変化している。このように、一般的なシングル・差動変換分配器には、差動信号を入出力するコイルの中点に電源回路を接続すると電源回路のインピーダンスの影響により差動信号の位相特性が悪化する場合があるという課題があった。また、位相特性の悪化を防ぐために差動信号を入出力するコイルの中点に直接キャパシタを形成しようとすると、コイルのレイアウトとキャパシタのレイアウトとの競合により所望の寸法のキャパシタの配置が困難となる場合がある。その結果、一般的なシングル・差動変換分配器では、必要な容量及び特性のキャパシタをコイルの中点に接続できないため、キャパシタによる中点の高周波インピーダンス低減の効果が充分に得られない場合があるという課題もあった。そして、特許文献1は差動信号を出力するコイルの中点から電源を供給する際に生じる、上述のような課題を解決する手段を開示していない。
本発明の目的は、差動信号を出力するコイルに接続されたデバイスへの電圧供給が可能であり、かつ差動信号の位相特性が広帯域にわたって良好となる電源供給回路を実現するための技術を提供することにある。
本発明の電源供給回路は、差動信号が入力又は出力される第1のコイルと、第1のコイルの中点と電源との間に接続された伝送線路と、伝送線路と接地電位との間に接続された容量性素子と、を備える。
また、本発明の電源供給方法は、差動信号が入力または出力される第1のコイルの中点と電源との間に伝送線路を接続し、伝送線路と接地電位との間に容量性素子を接続する。
本発明の電源供給回路は、接続されたデバイスへの電圧供給が可能であり、かつ差動信号の位相特性が広帯域にわたって良好な電源供給回路を実現できるという効果がある。
本発明の第1の実施形態に係る信号分配器の構成を示す図である。 第1のコイルの出力端子に現れる信号の位相差を示す図である。 伝送線路と接地電位との間にキャパシタを接続した場合と接続しない場合とについて計算した位相差の周波数特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る信号分配器の構成を示す図である。 本発明に関連するシングル・差動変換信号分配器を利用した高周波増幅器の回路を示す図である。 本発明に関連するシングル・差動変換分配器のモデルを示す図である。 差動信号の位相差の周波数特性を、伝送線路の長さを変化させて計算した結果を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る信号分配器の構成を示す図である。 バラクタ電圧に対する、出力端子Out1とOut2との間の位相差の計算結果を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係る信号分配器100の構成を示す図である。第1の実施形態は、本発明の電源供給回路をシングル・差動変換を行う信号分配器に適用したものである。信号分配器100は、第1のコイル1、第2のコイル2、伝送線路3、電源4及びキャパシタ5を備える。第1のコイル1と第2のコイル2とは電磁気的に結合するように配置されている。第2のコイル2の一端(in)から信号が入力され、第2のコイル2の他端は接地される。本実施形態においては、第2のコイル2には、シングルエンド信号が入力される。
伝送線路3の一端は第1のコイル1の中点に接続され、伝送線路3の他端は電源4に接続される。キャパシタ5の一端は伝送線路3の始点と終点との間に接続され、キャパシタ5の他端は接地される。キャパシタ5の容量は、信号分配器を通過する高周波信号の周波数におけるインピーダンスが充分小さくなるような容量であればよい。
第2のコイル2に入力されたシングルエンド信号は電磁気的な結合により第1のコイル1へ伝達され、第1のコイル1の両端の出力端子(Out1、Out2)から差動信号として出力される。電源4は、伝送線路3を介して、第1のコイル1の2つの出力端子へ電圧を供給する。その結果、信号分配器100は、第1のコイルの出力端子に接続された増幅器等の外部のデバイスに電源4から電圧を供給することができる。
図2は、キャパシタ5の伝送線路3への接続位置を変化させて計算した、第1のコイル1の出力端子に現れる差動信号の位相差を示す図である。図2の横軸は、伝送線路3上のキャパシタ5の接続点と第1のコイル1の中点との距離を表す。λは第1のコイル1の出力端子に現れる差動信号の波長である。計算では、差動信号の周波数を60GHzに設定し、伝送線路3の特性インピーダンスを100Ωから35Ωまで変化させた。図2からも明らかな通り、伝送線路3上のキャパシタ5の接続点が第1のコイル1の中点から離れるのに従い、位相差が180度よりも小さくなっていく。第1のコイル1の両端における差動信号の位相差は180度に近いことが好ましいため、キャパシタ5を第1のコイル1の中点に近い場所に接続する必要がある。計算の結果によると、180°からの位相誤差を5°以内に抑えるには、伝送線路の特性インピーダンスをZ(Ω)、信号波長をλとすると、伝送線路3上のキャパシタ5の接続点と第1のコイル1の中点との距離Lは以下の式(1)の範囲にある必要がある。ただし、伝送線路の特性インピーダンスZは150Ωより小さいものとする。
L<(3/Z−1/50)×λ ・・・(1)
図3は、伝送線路3と接地電位との間にキャパシタ5を接続した場合と接続しない場合とについて計算した、差動信号の位相差の周波数特性を示す図である。図3では、伝送線路3の全体の長さはλ/5とした。また、キャパシタ5を接続した場合の計算は、第1のコイル1からの距離がλ/50である位置にキャパシタ5を接続したものとして行った。図3に示すように、キャパシタ5を伝送線路3上で第1のコイル1の近傍に接続することで高周波信号に対するインピーダンスを0Ωに近づけることができる。その結果、位相差の周波数特性が改善され、位相差は広帯域で比較的平坦な特性となっている。
なお、本実施形態の説明では、第1のコイル1と第2のコイル2とはそれぞれ1巻であったが、それぞれの巻き数は1巻より多くてもよい。
このように、第1の実施形態の信号分配器は、キャパシタ5を伝送線路3上で第1のコイル1の近傍に接続することで、第1のコイル1の中点から見た電源回路のインピーダンスが差動信号に与える影響を小さくすることが可能となる。その結果、第1の実施形態の信号分配器100は、広い帯域にわたって良好な差動信号の位相差の特性が得られる。さらに、第1の実施形態の信号分配器では、キャパシタ5の一端が第1のコイルの中点から離れた伝送線路3上に接続されているため、キャパシタ5の設計及び配置の自由度が高まる。
なお、第1の実施形態では、シングルエンド信号を差動信号に変換する信号分配器100において、差動信号を出力する第1のコイル1に電源が接続される構成について説明した。すなわち、第1のコイル1は、図5で説明した入力信号分配器23が備えるコイル28に相当する。しかしながら、第1のコイル1の中点に伝送線路3が接続される構成は、図5に示した出力信号合成器26が備えるコイル29にも適用可能である。すなわち、第1の実施形態の第1の変形例として、差動信号が入力されるコイルと、そのコイルと電磁的に結合してシングルエンド信号を出力するコイルとで構成される信号合成器において、差動信号が入力される側のコイルに第1の実施形態の構成を適用してもよい。
さらに、第1の実施形態の第2の変形例として、電磁気的に結合した2個のコイルを備え、2個のコイルで入出力される信号がいずれも差動信号である回路の少なくとも一方のコイルの構成に図1に示した第1のコイル1の構成を適用してもよい。
このような第1の実施形態の第1及び第2の変形例においても、信号分配器100と同様にコイルの中点に電源回路を接続することで、接続されたデバイスに電源を供給することが可能である。そして、これらの変形例においても広い帯域にわたって良好な差動信号の位相差の特性が得られるとともに、伝送線路に接続されるキャパシタの設計及び配置の自由度が高まるという効果を奏する。
なお、接続されたデバイスへの電圧供給が可能であり、かつ差動信号の位相特性が広帯域にわたって良好な電源供給回路を実現できるという第1の実施形態の効果は、以下のような電源供給回路の最小構成によっても実現できる。
すなわち、電源供給回路の最小構成は、差動信号が入力又は出力される第1のコイル1と、第1のコイルの中点と電源4との間に接続された伝送線路3と、伝送線路3と接地電位との間に接続されたキャパシタ(容量性素子)5と、を備える。このような電源供給回路は、第1のコイルの中点と電源との間に伝送線路が接続され、さらに伝送線路と接地電位との間に容量性素子が接続されている。このため、電源供給回路の最小構成は、第1のコイルから見た電源回路のインピーダンスが差動信号に与える影響を小さくすることができる。そして、電源供給回路の最小構成は、キャパシタを第1のコイルの中点から離れたところに配置できるため、キャパシタの設計及び配置の自由度が高まる。その結果、上記の電源供給回路は、接続されたデバイスへの電圧供給が可能であり、かつ差動信号の位相特性が広帯域にわたって良好な電源供給回路を実現できる。
<第2の実施形態>
図4は本発明の第2の実施形態に係る信号分配器400の構成を示す図である。第2の実施形態は、第1の実施形態と同様に、本発明の電源供給回路をシングル・差動変換を行う信号分配器に適用したものである。従って、図4において第1の実施形態と同様の要素には同一の符号を付した。信号分配器400は、第1のコイル1、第2のコイル2、伝送線路3、電源4、6及びキャパシタ5、7を備える。第1のコイル1と第2のコイル2とは電磁気的に結合するように配置され、第2のコイル2の一端(In)には信号が入力される。第2のコイル2の他端は、キャパシタ7を介して高周波信号に対して接地される。すなわち、本実施形態においては、第2のコイル2に入力される信号はシングルエンド信号である。また、第2のコイル2の他端には、さらに、電源6が接続される。
第1のコイル1の中点には伝送線路3の一端が接続され、伝送線路3の他端には電源4が接続される。キャパシタ5の一端は伝送線路3に接続され、他端は接地される。第2のコイル2に入力されたシングルエンド信号は電磁気的に第1のコイル1へ伝達され、第1のコイル1の両端の出力端子(Out1、Out2)から差動信号として出力される。電源4からは伝送線路3を介して、第1のコイル1の2つの出力端子へ電圧が供給される。伝送線路3の特性インピーダンスとキャパシタ5の接続位置としては、第1の実施形態で説明した式(1)に基づいて決定してもよい。
信号分配器400は、第1の実施形態で説明した信号分配器の構成に加えて、第2のコイル2に電源回路6が接続されている。このため、第2の実施形態の信号分配器400は、第1の実施形態で説明した信号分配器と同様の効果に加えて、第2のコイル2に接続されたデバイスへも電圧の供給が可能となるという効果も奏する。
なお、第2の実施形態の変形例として、図4における第2のコイル2に代えて第1のコイル1と同様の構成を適用し、中点に接続した伝送線路から電源を供給してもよい。この構成では入出力とも信号は差動信号であり、それぞれのコイルの中点からそれぞれのコイルの両端に接続されたデバイスに電源を供給することが可能となる。
<第3の実施形態>
図8は本発明の第3の実施形態に係る信号分配器500の構成を示す図である。第3の実施形態は、第1の実施形態と同様に、本発明の電源供給回路をシングル・差動変換を行う信号分配器に適用したものである。したがって、図8において第1の実施形態と同様の要素には同一の符号を付した。信号分配器500は、第1のコイル1、第2のコイル2、伝送線路3、電源4及び8、キャパシタ5、バラクタダイオード9並びにインダクタ10を備える。バラクタダイオード9は、印加される電圧により容量が変化する、可変容量素子である。第1のコイル1と第2のコイル2とは電磁気的に結合するように配置される。第2のコイル2の一端には信号が入力され、第2のコイル2の他端は接地される。本実施形態においては、第2のコイル2には、シングルエンド信号が入力される。
伝送線路3の一端は第1のコイル1の中点に接続され、伝送線路3の他端は電源4に接続される。キャパシタ5の一端は伝送線路3の始点と終点との間に接続され、キャパシタ5の他端はバラクタダイオード9のカソードとインダクタ10に接続される。バラクタダイオード9のアノードは接地され、インダクタ10の他端は電源8に接続される。キャパシタ5の容量は、信号分配器を通過する高周波信号の周波数におけるインピーダンスが十分小さくなるような容量であれば良い。
第2のコイル2に入力されたシングルエンド信号は電磁気的に第1のコイル1へ伝達され、第1のコイル1の両端の端子(Out1、Out2)から差動信号として出力される。電源4からは伝送線路3を介して、第1のコイル1の2つの出力端子へ電源が供給される。伝送線路3の特性インピーダンスとキャパシタ5の接続位置の関係として、第1の実施形態で説明した式(1)を用いてもよい。
バラクタダイオード9には、インダクタ10に接続された電源8から電圧が印加される。キャパシタ5から見たバラクタダイオード9のインピーダンスは、電源8によって制御される。バラクタダイオード9のインピーダンスが変化することによって、第1のコイル1の中点のインピーダンスも変化し、その結果、出力端子Out1とOut2の位相差が調整される。
図9は、電源8からバラクタダイオード9へ印加される電圧(バラクタ電圧)に対する、出力端子Out1とOut2との間の位相差の計算結果を示す図である。図9からも明らかな通り、バラクタ電圧によって出力端子Out1とOut2間の信号の位相差が制御されている。
このような構成を備える第3の実施形態の信号分配器は、容量が可変である可変容量素子(バラクタダイオード)を備えることにより、第1の実施形態の信号分配器の効果に加えて、出力される差動信号の位相差の制御も可能であるという効果を奏する。
なお、第3の実施形態における、第1のコイル1の中点に伝送線路3が接続される構成は、図5に示した出力信号合成器26が備えるコイル29にも適用可能である。すなわち、第3の実施形態の第1の変形例として、差動信号が入力されるコイルと、そのコイルと電磁的に結合してシングルエンド信号を出力するコイルとで構成される信号合成器において、差動信号が入力される側のコイルに第3の実施形態の構成を適用してもよい。
さらに、第3の実施形態の第2の変形例として、電磁気的に結合した2個のコイルを備え、2個のコイルで入出力される信号がいずれも差動信号である回路の少なくとも一方のコイルの構成に、図8に示した第1のコイル1の構成を適用してもよい。
なお、本願発明の実施形態は以下の付記のようにも記載されうるが、これらには限定されない。
(付記1)
第1のコイルの中点と第1の電源との間に接続された第1の伝送線路と、
前記第1の伝送線路と接地電位との間に接続された第1の容量性素子と、
を備える電源供給回路。
(付記2)
前記第1の容量性素子は、容量が可変である可変容量性素子を含んで構成される、付記1に記載された電源供給回路。
(付記3)
差動信号が入力又は出力される第1のコイルと、
前記第1のコイルと電磁気的に結合され、前記第1のコイルにおける前記差動信号の入力及び出力に対応した信号がそれぞれ出力又は入力される第2のコイルと、
前記第1のコイルの中点と第1の電源との間に接続された第1の伝送線路と、
前記第1の伝送線路と接地電位との間に接続された第1の容量性素子と、
を備える電源供給回路。
(付記4)
前記第1の容量性素子は、容量が可変である可変容量性素子を含んで構成される、付記3に記載された電源供給回路。
(付記5)
さらに、前記可変容量素子の容量を制御するための電源を備える、付記4に記載された電源供給回路。
(付記6)
さらに、前記第2のコイルの一端に接続された、第2の容量性素子及び第2の電源を備える付記3乃至5のいずれかに記載された電源供給回路。
(付記7)
前記第2のコイルに入出力される信号はシングルエンド信号である、付記3乃至6のいずれかに記載された電源供給回路。
(付記8)
さらに、
前記第2のコイルの中点と第2の電源との間に接続された第2の伝送線路と、
前記第2の伝送線路と接地電位との間に接続された第2の容量性素子と、
を備える付記3乃至5のいずれかに記載された電源供給回路。
(付記9)
前記第2のコイルに入出力される信号は差動信号である、付記3乃至5、又は付記8のいずれかに記載された電源供給回路。
(付記10)
前記第1のコイルの中点と前記第1の容量性素子が前記第1の伝送線路に接続された位置との間の距離をL、前記第1の伝送線路の特性インピーダンスをZ、前記差動信号の中心周波数の波長をλとした時、Lは
L<(3/Z−1/50)×λ
を満たすことを特徴とする付記1乃至9のいずれかに記載された電源供給回路。
(付記11)
差動信号が入力または出力される第1のコイルの中点と電源との間に伝送線路を接続し、
前記伝送線路と接地電位との間に容量性素子を接続する、
電源供給方法。
(付記12)
差動信号が入力又は出力される第1のコイルと前記第1のコイルにおける前記差動信号の入力及び出力に対応した信号がそれぞれ出力又は入力される第2のコイルとを電磁気的に結合し、
前記第1のコイルの中点と電源との間に伝送線路を接続し、
前記伝送線路と接地電位との間に容量性素子を接続する、
電源供給方法。
100、400、500 信号分配器
1 第1のコイル
2 第2のコイル
3 伝送線路
4、6 電源
5、7 キャパシタ
8 電源
9 バラクタダイオード
10 インダクタ
200 高周波増幅器
23 入力信号分配器
24、25 シングルエンド増幅器
26 出力信号合成器
27、28 コイル
300 シングル・差動変換分配器
31 1次側コイル
32 2次側コイル

Claims (10)

  1. 第1のコイルの中点と第1の電源との間に接続された第1の伝送線路と、
    前記第1の伝送線路と接地電位との間に接続された第1の容量性素子と、
    を備える電源供給回路。
  2. 差動信号が入力又は出力される第1のコイルと、
    前記第1のコイルと電磁気的に結合され、前記第1のコイルにおける前記差動信号の入力及び出力に対応した信号がそれぞれ出力又は入力される第2のコイルと、
    前記第1のコイルの中点と第1の電源との間に接続された第1の伝送線路と、
    前記第1の伝送線路と接地電位との間に接続された第1の容量性素子と、
    を備える電源供給回路。
  3. 前記第1の容量性素子は、容量が可変である可変容量性素子を含んで構成される、請求項2に記載された電源供給回路。
  4. さらに、
    前記第2のコイルの一端に接続された、第2の容量性素子及び第2の電源を備える、請求項2又は3に記載された電源供給回路。
  5. 前記第2のコイルに入出力される信号はシングルエンド信号である、請求項2乃至4のいずれかに記載された電源供給回路。
  6. さらに、
    前記第2のコイルの中点と第2の電源との間に接続された第2の伝送線路と、
    前記第2の伝送線路と接地電位との間に接続された第2の容量性素子と、
    を備える請求項2又は3に記載された電源供給回路。
  7. 前記第2のコイルに入出力される信号は差動信号である、請求項2、3及び6のいずれかに記載された電源供給回路。
  8. 前記第1のコイルの中点と前記第1の容量性素子が前記第1の伝送線路に接続された位置との間の距離をL、前記第1の伝送線路の特性インピーダンスをZ、前記差動信号の中心周波数の波長をλとした時、Lは
    L<(3/Z−1/50)×λ
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載された電源供給回路。
  9. 差動信号が入力または出力される第1のコイルの中点と電源との間に伝送線路を接続し、
    前記伝送線路と接地電位との間に容量性素子を接続する、
    電源供給方法。
  10. 差動信号が入力又は出力される第1のコイルと前記第1のコイルにおける前記差動信号の入力及び出力に対応した信号がそれぞれ出力又は入力される第2のコイルとを電磁気的に結合し、
    前記第1のコイルの中点と電源との間に伝送線路を接続し、
    前記伝送線路と接地電位との間に容量性素子を接続する、
    電源供給方法。
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WO2017104814A1 (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 株式会社Wave Technology バラントランスおよびそれを用いた電子機器

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