JP2013168737A - 露光制御装置 - Google Patents

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征和 西嶋
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Abstract

【課題】危険予測領域における障害物の検知精度を高めることができる露光制御装置の提供。
【解決手段】撮像装置の撮像領域内に第1基準領域を設定する第1基準領域設定手段と、撮像装置の露光量を第1基準領域の輝度に応じて定まる第1露光量に調節する露光量調節手段と、露光量が調節された第1基準領域内に障害物が存在するか否かを判定する障害物検知手段と、車速または操舵角の少なくともいずれか一方の車両状態を検知する車両状態検知手段と、障害物が検知されなかった場合、車両状態に基づいて、撮像装置の撮像領域内に第1基準領域とは異なる第2基準領域を設定する第2基準領域設定手段とを備え、障害物が検知されなかった場合、露光量調節手段は、撮像装置の露光量を第2基準領域の輝度に応じて定まる第2露光量に調節し、障害物検知手段は、露光量が調節された第2基準領域内に障害物が存在するか否かを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光制御装置に関し、より詳しくは、危険予測領域における障害物の検知精度を確実に高めることができる露光制御装置に関する。
近年、自動車に前方を撮像するカメラを搭載し、当該カメラの撮像画像内に歩行者や他車両等の障害物が映っているかどうかを判定し、障害物が映っていると判定された場合には、ドライバに障害物の存在を報知し、或いは障害物との衝突を回避する運転支援動作を行う技術が開発されている。
従来、この技術で使用されるカメラでは、障害物を検知する領域(以下、障害物検知領域と称する)が撮像領域内の一部の領域として予め設定されており、当該障害物検知領域は位置が固定されている。障害物検知領域は、露光量調節の基準となる領域である。具体的には、例えば、障害物検知領域の平均輝度が所定の平均輝度となるように、カメラの露光量が調節される。これにより、障害物検知領域の輝度が低い場合には露光量を増やし、障害物検知領域の輝度が高い場合には、露光量を減らす制御が行われるため、障害物検知領域内で障害物を検知する精度を高めることができる。
しかしながら、従来のカメラを用いた場合、以下のような課題が存在した。
すなわち、自動車の速度や操舵角に応じて、自動車が所定時間内に到達する位置は異なるので、速度や操舵角に応じて障害物検知領域を移動させる必要がある。しかしながら、従来の障害物検知領域は位置が固定されていたので、速度や操舵角に応じて危険が予測される領域(以下、危険予測領域と称する)において障害物の検知を適切に行うことができず、危険予測領域における障害物の検知精度を高めることができなかった。
特許文献1には、カメラおよびレーザレーダによって自車両前方の障害物を検知し、自車両の速度および操舵方向に応じて、当該障害物の近傍に露光量調節の基準領域を設定する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、まず障害物が検知されることが前提となっているため、障害物が検知されなければ、露光量調節の基準領域を設定することができず、危険予測領域における障害物の検知精度を高めることができない。また、カメラの露光量が適切に調節されない状態では、画素に白飛びが発生していることがあり、白飛びが連続する領域が大きい場合には、実際には障害物が存在していてもその障害物を検知することができない可能性がある。
特開2011−18087号公報
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、危険予測領域における障害物の検知精度を確実に高めることができる露光制御装置の提供を目的とする。
第1の発明は、
車両に搭載され、当該車両周辺を撮像する撮像装置の露光量を制御する装置であって、
上記撮像装置の撮像領域内に第1基準領域を設定する第1基準領域設定手段と、
上記撮像装置の露光量を、上記第1基準領域の輝度に応じて定まる第1露光量に調節する露光量調節手段と、
上記露光量調節手段により露光量が調節された上記第1基準領域内に障害物が存在するか否かを判定する障害物検知手段と、
上記車両の速度または操舵角の少なくともいずれか一方の車両状態を検知する車両状態検知手段と、
上記障害物検知手段により障害物が検知されなかった場合、上記車両状態検知手段で検知された車両状態に基づいて、上記撮像装置の撮像領域内に上記第1基準領域とは異なる第2基準領域を設定する第2基準領域設定手段とを備え、
障害物が検知されなかった場合、上記露光量調節手段は、上記撮像装置の露光量を上記第2基準領域の輝度に応じて定まる第2露光量に調節し、上記障害物検知手段は、露光量が調節された上記第2基準領域内に障害物が存在するか否かを判定することを特徴とする、露光制御装置である。
第1の発明によれば、デフォルト(初期設定)の第1基準領域内に障害物が検知されなかった場合、危険が予測される領域(以下、危険予測領域と称する)として第2基準領域を新たに設定し、撮像装置の露光量を第2基準領域の輝度に応じて定まる第2露光量に調節し、露光量が調節された第2基準領域内に障害物が存在するか否かを判定する。よって、第1基準領域内で障害物が検知されない場合であっても、危険予測領域における障害物の検知精度を確実に高めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記第2基準領域は、上記第1基準領域よりも小さいことを特徴とする。
第2の発明によれば、第2基準領域は第1基準領域よりも小さい。小さい領域の方が画素間の輝度のばらつきが小さいと考えられるため、小さい領域の輝度により第2露光量を決定することで適切に露光量を調節することができ、露光量調節後の画素の白飛びも少なくなる。よって、障害物の検知精度をより一層高めることができる。
第3の発明は、第1の発明において、
上記車両状態検知手段は、上記車両の速度および操舵角を検知することを特徴とする。
第3の発明によれば、車両の速度および操舵角が検知されるので、車両の速度または操舵角のいずれか一方が検知される場合よりも適切な位置に、危険予測領域として第2基準領域を設定することができる。
第4の発明は、第1の発明において、
上記車両の速度に応じて、上記第2基準領域が設定される上下位置が定まることを特徴とする。
第4の発明によれば、車両の速度に応じて、第2基準領域が設定される上下位置が定まるので、例えば、車速が高い程、第2基準領域をより上側の位置に設定することができ、危険予測領域をより一層適切に設定することができる。
第5の発明は、第1の発明において、
上記車両の操舵方向に応じて、上記第2基準領域が設定される左右位置が定まることを特徴とする。
第5の発明によれば、車両の操舵方向に応じて、第2基準領域が設定される左右位置が定まるので、例えば、右への操舵角が大きい程、第2基準領域をより右側の位置に設定することができ、逆に、左への操舵角が大きい程、第2基準領域をより左側の位置に設定することができ、危険予測領域をより一層適切に設定することができる。
第6の発明は、第4の発明において、
上記第2基準領域の上下位置が上側である程、当該第2基準領域の上下幅および左右幅が小さいことを特徴とする。
第6の発明によれば、第2基準領域の上下位置が上側である程、第2基準領域が小さく設定される。小さい領域の方が画素間の輝度のばらつきが小さいと考えられるため、第2露光量を適切に決定して露光量を適切に調節することができ、露光量調節後の画素の白飛びも少なくなる。よって、障害物の検知精度をより一層高めることができる。車両の速度が高い場合に特に有効である。
第7の発明は、第1の発明において、
上記撮像装置は、1台のカメラであることを特徴とする。
第7の発明によれば、撮像装置は1台のカメラであるので、撮像装置が2台のカメラである場合よりも部品点数を少なくすることができ、製造コストの低減および装置全体のコンパクト化を図ることができる。
本発明によれば、危険予測領域における障害物の検知精度を確実に高めることができる露光制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る露光制御装置の構成を示すブロック図 撮像領域内に第1基準領域を設定した状態を示す図 第1基準領域を設定して露光量を調節したときの撮像画像を示す図 車速が高い状態で撮像領域内に第2基準領域を設定した様子を示す図 図4に示される第2基準領域の設定状態で露光量を調節したときの撮像画像を示す図 車速が低い状態で撮像領域内に第2基準領域を設定した様子を示す図 図6に示される第2基準領域の設定状態で露光量を調節したときの撮像画像を示す図 右向きに操舵した状態で撮像領域内に第2基準領域を設定した様子を示す図 図8に示される第2基準領域の設定状態で露光量を調節したときの撮像画像を示す図 本実施形態に係る露光制御装置1の動作の一例を示すフローチャート
(実施形態)
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る露光制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図2は、撮像領域内に第1基準領域を設定した状態を示す図である。図3は、第1基準領域を設定して露光量を調節したときの撮像画像を示す図である。図4は、車速が高い状態で撮像領域内に第2基準領域を設定した様子を示す図である。図5は、図4に示される第2基準領域の設定状態で露光量を調節したときの撮像画像を示す図である。図6は、車速が低い状態で撮像領域内に第2基準領域を設定した様子を示す図である。図7は、図6に示される第2基準領域の設定状態で露光量を調節したときの撮像画像を示す図である。図8は、右向きに操舵した状態で撮像領域内に第2基準領域を設定した様子を示す図である。図9は、図8に示される第2基準領域の設定状態で露光量を調節したときの撮像画像を示す図である。
本実施形態に係る露光制御装置1は、車両に搭載される装置であって、当該車両周辺を撮像する撮像装置2の露光量を制御する装置である。
図1に示されるように、露光制御装置1は、第1基準領域設定手段4と、露光量調節手段6と、障害物検知手段7と、車両状態検知手段8と、第2基準領域設定手段5とを備えている。第1基準領域設定手段4と、露光量調節手段6と、車両状態検知手段8と、第2基準領域設定手段5は、ECU(Electronic Control Unit)3が有する機能部として構成されている。ECU3には、撮像装置2および車両状態検知手段8が電気的に接続されている。
ECU3は、マイクロコンピュータと、演算に必要な各種データおよび制御プログラムを格納したメモリ等から構成されており、当該マイクロコンピュータに制御プログラムを実行させることにより、上記した第1基準領域設定手段4、露光量調節手段6、車両状態検知手段8、および第2基準領域設定手段5等を機能させる。
撮像装置2は、CCDカメラ、CMOSカメラ等のデジタルカメラであり、車両前方を撮像する。
第1基準領域設定手段4は、撮像装置2の撮像領域9内に第1基準領域10を設定する(図2参照)。第1基準領域10は、障害物が存在するか否かが判定されるデフォルト(初期設定)の領域である。第1基準領域10内に障害物が存在するか否かを判定するために、後述するように、露光量調節手段6が第1基準領域10内の輝度に応じて撮像装置2の露光量の暫定の目安である第1露光量e1を決定する。第1基準領域10の位置、形状、大きさは、車両のイグニッションスイッチをオンした後に最初に設定される基準領域(デフォルトの基準領域)として予め設定されている。また、後述する第2基準領域12内で障害物の有無が判定された後は、障害物の有無が判定される領域が第1基準領域10に戻る。第1基準領域10の形状は特に限定されるものではないが、例えば図2に示されるように四角形状とすることができる。第1基準領域10は撮像領域9より小さく設定され、例えば、撮像領域9の中央部からやや下側を中心とした横長の長方形状の領域とされる。撮像領域9の中央部からやや下側を中心とした領域とするのは、車両の近くにある障害物を優先的に検知するための初期設定がなされているためである。
露光量調節手段6は、撮像装置2の露光量を、第1基準領域10の輝度に応じて定まる第1露光量e1に調節する(図3参照)。第1露光量e1の決定方法は特に限定されるものではないが、例えば、以下の方法を採用することができる。まず、撮像装置2が取得した画像のうち第1基準領域10内の画像を構成する各画素の輝度の平均値a1を算出する。次に、障害物の検知に適した値として予め定められた輝度平均値a2と、輝度平均値a1との差分Da(=a2−a1)を算出する。次に、差分Daがゼロとなるように撮像装置2の第1露光量e1を決定する。輝度平均値a1が輝度平均値a2よりも小さい場合には、露光量が増加するように第1露光量e1が大きめに設定される。また、輝度平均値a1が輝度平均値a2よりも大きい場合には、露光量が減少するように第1露光量e1が小さめに決定される。第1露光量e1の決定は、例えば、撮像装置2の電子シャッタ速度やゲイン値の決定と等価である。
また、露光量調節手段6は、撮像装置2の露光量を、後述する第2基準領域12の輝度に応じて定まる第2露光量e2に調節する(図5,7,9参照)。第2露光量e2の決定方法は特に限定されるものではないが、例えば、上記した第1露光量e1の場合と同様の方法を採用することができる。まず、撮像装置2が取得した画像のうち第2基準領域12内の画像を構成する各画素の輝度の平均値a1を算出する。次に、障害物の検知に適した値として予め定められた輝度平均値a2と、輝度平均値a1との差分Da(=a2−a1)を算出する。次に、差分Daがゼロとなるように撮像装置2の第2露光量e2を決定する。輝度平均値a1が輝度平均値a2よりも小さい場合には、露光量が増加するように第2露光量e2が大きめに設定される。また、輝度平均値a1が輝度平均値a2よりも大きい場合には、露光量が減少するように第2露光量e2が小さめに決定される。第2露光量e2の決定は、例えば、撮像装置2の電子シャッタ速度やゲイン値の決定と等価である。
障害物検知手段7は、露光量調節手段6で露光量が調節された第1基準領域10内に障害物11が存在するか否かを判定する(図3参照)。障害物検知は、例えば、ソーベルオペレータ等を用いたエッジ抽出処理、および予め設定された障害物のテンプレート画像を用いた各種パターンマッチング手法により行うことができる。障害物11の種類は特に限定されるものではないが、例えば、歩行者、先行車等の他車両である。図示例では、障害物11は歩行者とされている。なお、図3に示される符号13は、道路の車線を規定する白線である。
また、障害物検知手段7は、露光量調節手段6で露光量が調節された後述の第2基準領域12内に障害物11が存在するか否かを判定する(図5,7,9参照)。障害物検知の方法は、第1基準領域10内での検知方法と同様である。
車両状態検知手段8は、車両の速度(以下、車速と称する)または操舵角(操舵方向)の少なくともいずれか一方の車両状態を検知する。車速は、例えば、車輪に取り付けられた車速センサで検知することができる。また、車両の操舵角は、例えば、ステアリング装置に取り付けられた操舵角センサで検知することができる。
第2基準領域設定手段5は、障害物検知手段7により障害物11が検知されなかった場合に、車両状態検知手段8で検知された車両状態に基づいて、撮像装置2の撮像領域9内に第1基準領域10とは異なる第2基準領域12を設定する(図4,6,8参照)。第2基準領域12は、上記車両状態に基づいて、自車両にとって危険が予測される領域(以下、危険予測領域と称する)として新たに設定される領域である。また、第2基準領域12は、障害物が存在するか否かが判定される領域である。第2基準領域12内に障害物が存在するか否かを判定するために、後述するように、露光量調節手段6が第2基準領域12内の輝度に応じて撮像装置2の露光量の目安である第2露光量e2を決定する。第2基準領域12の形状は特に限定されるものではないが、例えば図4,6,8に示されるように四角形状とすることができる。露光量調節手段6によって撮像装置2の露光量が再調節された後、第2基準領域12内で障害物11の有無が判定される。
第2基準領域12は、第1基準領域10よりも小さいことが好ましい。小さい領域の方が画素間の輝度のばらつきが小さいと考えられるため、小さい領域の輝度に応じて第2露光量を決定することで適切に露光量を調節することができ、露光量調節後の画素の白飛びも少なくなる。これにより、障害物の検知精度をより一層高めることができる。
車両状態検知手段8により車速が検知される場合、当該車速に応じて、第2基準領域12が設定される上下位置が定められる(図4、6参照)。車速に応じて、第2基準領域12が設定される上下位置が定まる場合、例えば、車速が高い程、第2基準領域12をより上側の位置に設定することができ(図4参照)、逆に、車速が低い程、第2基準領域12をより下側の位置に設定することができる(図6参照)。これにより、危険予測領域の位置をより一層適切に設定することができる。車速が高い場合は、車速が低い場合に比べて車両が所定時間内に到達できる距離が大きくなり、車両が所定時間後には撮像領域9の上側領域に到達することになるからである。なお、ここで言う「所定時間」は、特に限定されるものではないが、例えば、障害物11が検知されてから衝突回避用の運転支援装置(図示せず)が作動するまでの時間t1に若干の余裕時間を足し合わせた時間t2とされる。第2基準領域12の下端は、例えば、車両の前端から、時間t2に車速を掛け合わせて得られる距離dに相当する路面位置に設定される。
なお、第2基準領域12の上下位置が上側である(つまり、車速が高速である)程、当該第2基準領域12の上下幅および左右幅が小さく設定されることが好ましい(図4,6参照)。上下幅および左右幅が小さく設定されることで、第2基準領域12が小さくなる。第2基準領域12の上下位置が上側である場合は、車両から比較的遠い領域が危険予測領域として設定され、車両から遠い領域では撮像画像上での障害物も小さくなるので、危険予測領域としての第2基準領域12を小さくするのは演算処理の点で効率的である。また、小さい領域の方が画素間の輝度のばらつきが小さいと考えられるため、第2露光量を適切に決定して露光量を適切に調節することができ、露光量調節後の画素の白飛びも少なくなる。よって、障害物11の検知精度をより一層高めることができる。
また、第2基準領域12の上下幅は、第2基準領域12内に存在することが想定される障害物(例えば、先行車両や歩行者)の高さに応じて設定されることが好ましい。例えば、第2基準領域12の上下幅は、第2基準領域12内に存在することが想定される障害物の高さよりもやや大きめに設定される。また、第2基準領域12の上下位置が上側である程、第2基準領域12は自車両から遠方を映す領域となり、遠方の障害物は撮像画像上で小さく映る。よって、第2基準領域12の上下位置が上側である程、第2基準領域12の上下幅は小さく設定される。また、第2基準領域12の左右幅は、例えば、道路の一車線幅程度に設定され、自車両から遠方である程、車線幅は撮像画像上で狭く映る。よって、第2基準領域12の上下位置が上側である程、第2基準領域12の左右幅は小さく設定される。
車両状態検知手段8により操舵角が検知される場合、当該操舵角に応じて、第2基準領域12が設定される左右位置が定められる(図4,8参照)。操舵角に応じて、第2基準領域が設定される左右位置が定まる場合、例えば、右への操舵角が大きい程、第2基準領域12をより右側の位置に設定することができ(図8参照)、逆に、左への操舵角が大きい程、第2基準領域12をより左側の位置に設定することができ、危険予測領域をより一層適切に設定することができる。なお、図4は、直進状態(舵を切っていない状態)で且つ車速が高い場合を示し、図8は、右向きに操舵され、かつ、車速が高い場合を示している。
なお、車両状態検知手段8は、車両の速度および操舵角の双方を検知することが好ましい。車両の速度および操舵角が検知される場合、速度または操舵角のいずれか一方が検知される場合よりも適切な位置に、危険予測領域として第2基準領域12を設定することができる。
第1基準領域10内に障害物11が検知されなかった場合、露光量調節手段6は、撮像装置2の露光量を、第2基準領域12の輝度に応じて定まる第2露光量e2に調節し(図5、7、9参照)、障害物検知手段7は、露光量が調節された第2基準領域12内に障害物11が存在するか否かを判定する(図5、7、9参照)。
次に、図10のフローチャート等を参照しつつ、露光制御装置1の動作について説明する。図10は、露光制御装置1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図10においては、車速および操舵角の車両情報が検知され、双方の車両情報に基づいて第2基準領域12が設定される場合について説明する。
まず、各種パラメータが初期値に設定される(ステップS1)。次いで、撮像装置2の撮像領域9内に第1基準領域10が設定される(図2参照)(ステップS2)。次いで、撮像装置2が車両前方を撮像して車両前方の画像を取得する(ステップS3)。次いで、第1基準領域10の輝度に応じて第1露光量e1が決定される(ステップS4)。次いで、撮像装置2の露光量が第1露光量e1に一致するように、撮像装置2が露光制御される(図3参照)(ステップS5)。
次いで、露光量が調節された第1基準領域10内に、障害物11が存在するか否かが判定される(図3参照)(ステップS6)。障害物11が検知された場合には、処理を終了する。一方、障害物が検知されなかった場合には、ステップS7に移行する。
なお、図3に示されるシーンでは、第1基準領域10内に障害物である歩行者11が存在しているので、本来であれば、ステップS6において歩行者11が検知されるはずである。しかしながら、図3に示されるシーンでは、第1基準領域10内に、元々、暗い領域と明るい領域がそれぞれ大きな面積を占めて存在しており、しかもこれら領域間の輝度の差が大きいため、ステップS5の露光制御の前後に亘って白飛び領域が大きな面積で存在している。このため、図3に示されるシーンでは、本来検知されるべき歩行者11が検知されない。図3では、検知されていない歩行者11を破線で示している。
ステップS7では、車速および操舵角(車両状態)が検知される。
次いで、車両状態検知手段8で検知された車両状態に基づいて、撮像装置2の撮像領域9内に第1基準領域10とは異なる第2基準領域12が設定される(ステップS8)。直進かつ高速の車両状態では、図4に示されるように、第2基準領域12の中心位置は撮像領域9の中心よりやや上側に設定され、第2基準領域12の縦幅および横幅がかなり小さく設定される。また、直進かつ低速の車両状態では、図6に示されるように、第2基準領域12の中心位置は撮像領域9の中心よりやや下側に設定され、第2基準領域12の縦幅および横幅は図4の場合よりも大きめに設定される。また。右方向に操舵され且つ高速の車両状態では、図8に示されるように、第2基準領域12の中心位置は撮像領域9の中心よりやや上側で且つやや右側に設定され、第2基準領域12の縦幅および横幅は図4の場合と同様に設定される。
次いで、第2基準領域12の輝度に応じて、第2露光量e2が決定される(ステップS9)。次いで、撮像装置2の露光量が第2露光量e2に一致するように、撮像装置2が露光制御される(図5,7,9参照)(ステップS10)。
次いで、露光量が調節された第2基準領域12内に障害物が存在するか否かが判定され(ステップS11)、処理を終了する。
なお、図5,7,9に示されるシーンでは、第2基準領域12内に障害物である歩行者11が存在している。第2基準領域12内の白飛びが抑えられて、ステップS11において歩行者11が正しく検知される。これは、車速および操舵角に応じて新たに設定される第2基準領域12が、想定される障害物11の大きさに応じて第1基準領域9の大きさよりも小さめに設定され、これにより第1基準領域10よりも適切な露光制御がなされるからである。検知された歩行者11は実線で示されている。
ステップS1〜S11の処理は、短時間毎に繰り返される。
以上説明したように、露光制御装置1によれば、デフォルト(初期設定)の第1基準領域9内に障害物11が検知されなかった場合、危険予測領域として第2基準領域12を新たに設定し、撮像装置2の露光量を第2基準領域12の輝度に応じて定まる第2露光量に調節し、露光量が調節された第2基準領域12内に障害物11が存在するか否かを判定する。よって、第1基準領域10内で障害物11が検知されない場合であっても、危険予測領域における障害物11の検知精度を確実に高めることができる。
なお、撮像装置2は、1台のカメラであることが好ましい。撮像装置2が1台のカメラである場合は、撮像装置2が2台のカメラである場合よりも部品点数を少なくすることができ、製造コストの低減および装置全体のコンパクト化を図ることができる。
また、上記実施形態では、撮像装置2は車両前方を撮像したが、車両後方を撮像するようにしてもよい。この場合、車両が後進(バック)したときに車両後方の危険予測領域における障害物の検知精度を確実に高めることができる。
本発明は、危険予測領域における障害物の検知精度を確実に高めることができる露光制御装置等に利用可能である。
1 露光制御装置
2 撮像装置
3 ECU
4 第1基準領域設定手段
5 第2基準領域設定手段
6 露光量調節手段
7 障害物検知手段
8 車両状態検知手段
9 撮像領域
10 第1基準領域
11 障害物
12 第2基準領域
13 白線

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、当該車両周辺を撮像する撮像装置の露光量を制御する装置であって、
    前記撮像装置の撮像領域内に第1基準領域を設定する第1基準領域設定手段と、
    前記撮像装置の露光量を、前記第1基準領域の輝度に応じて定まる第1露光量に調節する露光量調節手段と、
    前記露光量調節手段により露光量が調節された前記第1基準領域内に障害物が存在するか否かを判定する障害物検知手段と、
    前記車両の速度または操舵角の少なくともいずれか一方の車両状態を検知する車両状態検知手段と、
    前記障害物検知手段により障害物が検知されなかった場合、前記車両状態検知手段で検知された車両状態に基づいて、前記撮像装置の撮像領域内に前記第1基準領域とは異なる第2基準領域を設定する第2基準領域設定手段とを備え、
    障害物が検知されなかった場合、前記露光量調節手段は、前記撮像装置の露光量を前記第2基準領域の輝度に応じて定まる第2露光量に調節し、前記障害物検知手段は、露光量が調節された前記第2基準領域内に障害物が存在するか否かを判定することを特徴とする、露光制御装置。
  2. 前記第2基準領域は、前記第1基準領域よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の露光制御装置。
  3. 前記車両状態検知手段は、前記車両の速度および操舵角を検知することを特徴とする、請求項1に記載の露光制御装置。
  4. 前記車両の速度に応じて、前記第2基準領域が設定される上下位置が定まることを特徴とする、請求項1に記載の露光制御装置。
  5. 前記車両の操舵方向に応じて、前記第2基準領域が設定される左右位置が定まることを特徴とする、請求項1に記載の露光制御装置。
  6. 前記第2基準領域の上下位置が上側である程、当該第2基準領域の上下幅および左右幅が小さいことを特徴とする、請求項4に記載の露光制御装置。
  7. 前記撮像装置は、1台のカメラであることを特徴とする、請求項1に記載の露光制御装置。
JP2012029823A 2012-02-14 2012-02-14 露光制御装置 Pending JP2013168737A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10462378B2 (en) 2017-01-17 2019-10-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Imaging apparatus
CN115731224A (zh) * 2022-11-30 2023-03-03 北京万集科技股份有限公司 一种车牌检测方法、装置、终端设备和存储介质

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CN115731224A (zh) * 2022-11-30 2023-03-03 北京万集科技股份有限公司 一种车牌检测方法、装置、终端设备和存储介质
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