JP2013167141A - トイレ臭と音によるストレスを解決する方法及びその為の装置 - Google Patents

トイレ臭と音によるストレスを解決する方法及びその為の装置 Download PDF

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Abstract

【課題】悪臭が漂わず不快音も外に漏れないトイレシステムを提供する。
【解決手段】トイレ内壁、天井、床及び出入口ドアの内側に、基材に遮音シートを接着し、遮音シート表面に強化塗膜を施して化粧及び強度補強をした遮音断熱部材6を接着又は取付け、天井付近に設ける通気口を除き全体を気密性を高くしたトイレ室の構造とする。脱臭装置5により吸引ノズル51から臭気を吸引脱臭し、屋外に排気する。脱臭装置を作動することにより、通気口から便器に向かって、上から下へ向かう気流が生じる。
【選択図】図1

Description

発明の詳細な説明
本発明は、トイレ室内において発生する悪臭の拡散を防ぎ、脱臭、空調及び使用中の不快音が外部に漏れない遮音の各機能によって利用者のストレスを解消する環境改善を脱臭装置と部材の組合せにより実現するトイレシステムの構成方法、既存のトイレ(仮設トイレを含む)の快適化の方法、及び介護現場等臭気対策を必要とする現場での脱臭装置の移動反復使用による環境改善方法、並びに汎用的で手軽に使用できる遮音断熱部材に関するものである。
従来のトイレ臭に対する技術的対処には、トイレ室内の壁面上部若しくは天井に換気用のファンモータを設け、臭気を屋外に排出する方法が専らで、これに付加する形で芳香剤、消臭剤を室内に置いているのが一般的である。他方、悪臭源に向かって噴霧する消臭芳香剤もあり、据え置き型の脱臭機を室内の一隅に置くもの、更に便座に組み込んだ脱臭装置により強制脱臭するもの等多岐にわたっている。
しかし不快音に関しては、水流の擬音装置の他は一般的にトイレ施設としての技術的配慮はみられていない。利便性を重んじる現代の住宅は玄関の近くにトイレのある場合が多い。前記の音に対する技術的対処が無い為、来客時などにはトイレの音の反響が気になる。特に女性の場合恥ずかしい思いがあって困っている状況があり、精神的、肉体的ストレスとなって健康上に悪い影響を及ぼしているのは否定できない。
また医療介護現場においては、特に高齢者を中心に認知症患者、寝たきりの患者が益々増える傾向があり、身体介護は看護師や介護従事者の業務を増大させている。中でも排泄介護は悪臭と汚物の処理で精神的にも肉体的にも負担の大きい仕事の分野になっている。悪臭の漂う環境下での作業を解消する効果的な技術的対処は未だ無く、関係者は悩まされているのが現状である。
従来の脱臭に共通している点は、トイレ室の全空間の換気を主力とする脱臭である。具体的換気の方法は、天井若しくは壁面上部に設けた1基又は複数のファンモータによって単に屋外に排気する方法が通常である。
この方法は悪臭発生源から離れた位置で吸引排気する。このため室内には「下から上へ」向かう気流が生じ、臭い物質の気散による拡散が促進される。目的である臭気除去に対しては効果が低いと言わざるを得ない。使用頻度の多いトイレにおいては、常に臭気が漂っている状態をつくってしまう。
一方、脱臭機能を組込んだ便座は、悪臭発生源に近接して脱臭する点で思想的には本発明と共通部分がある。しかし(1)前記室内の気流の発生との関係で相反する矛盾をきたす。(2)脱臭装置を通過した空気がトイレ室内に排気される。この二点によって脱臭機能が一部は相殺され、効果が低くなっていると言わざるを得ない。即ち、室内脱臭の効果は未だ即時的とは言えず、快適状態には猶相当の時間を必要とする。
不特定多数が利用する公共的施設のトイレにおいては、トイレ室の面積は広く、天井も高く、トイレ室空間は大きい。トイレ個室(大小用便器1基を備える天井の無い個室を言う。以下同じ。)も多く、使用頻度も家庭用とは比べものにならない。現状の集合トイレは臭気と共に使用中に発生する不快音が前記個室外に漏れ、使用者に羞恥によるストレスを増大させ、最も自己自身に戻って心身をリセットしたいトイレ環境を大きく阻害している。
しかし、これらの課題に対しては注目に値する技術的対処は成されていないのが現状である。のみならずトイレに対する一般の認識は、汚い場所、恥ずかしい場所であるという従来の感覚に支配されている面がある。人間の生活文化を考える上で、トイレの環境を大きく改善することは、生活に、仕事に、精神と健康の両面で大きく寄与するはずである。
また、高齢者等の排泄介護においては、被介護者の人格尊重と共に介護者の作業の大変さを軽減する必要がある。即ち、介護時の臭いと恥ずかしさを解消する為の技術的対処は喫緊の大きな課題である。今後、益々増大する介護需要における技術面での解決は急務となっている。
本発明のトイレシステムは、従来から抱えていた課題の解決の為(1)遮音断熱部材をトイレの内壁、天井、床、ドア内側に用いて密閉し使用中の他人に聞かれたくない不快音が外に漏れないトイレ室の構造とする。(2)脱臭装置を悪臭発生源に最も近い位置に配置して効率よく脱臭排気する。(3)脱臭装置の作動で上部に設けた通気口から流入する空気により室内に生ずる気流を従来とは逆に「上から下へ」と変えて臭い物質の拡散を抑制する。(4)同時に換気と室温調節機能を持たせる。(5)この一連の手段を組込むことにより遮音、悪臭の拡散防止、脱臭、屋外排気浄化、換気空調、保温及び安全の各機能がシステムとして一体的に機能するメカニズムを構成する。
また、個別の悪臭除去需要に対応するために、前記[0012]記載と同じ思想のもとで機能を発揮する単体の脱臭装置及び遮音断熱部材を提供する。これによって需要者は、任意にしかも容易に既存トイレを改修し快適環境に変えることができる。誰もが生涯にわたって密接に関係する最もプライベートなトイレ環境を、明るく文化的で健康的な清々しい環境に改善する。
他方、高齢者等の排泄介護現場においては、(1)介護の際出る悪臭の除去に際し部屋内への臭い物質拡散を防ぐ為被介護者の下腹部から大腿部をカバーで覆う。(2)前記カバーに持ち運びができる本発明の脱臭装置の吸引ホースを装着して作動する。これによって、効果的な臭気の拡散抑制と脱臭による部屋内の良好な環境の保持及び介護者の負担軽減、並びに被介護者の人格の尊重及び精神的負担の軽減に資する。
その他、トイレ臭以外の悪臭に対しても、本発明の脱臭装置は[0014]記載と同様の使用法で、効率の良い臭いの拡散防止と脱臭を行うことができる。この場合拡散防止の為のカバーは、需要及び現場の状況に応じて必要とする形状、素材、大きさを任意に工夫する必要がある。
以下、図1〜図16に基づいて説明する。
請求項1の発明は、トイレシステムを成立させる構成要素として次の要件を示している。
(1)トイレ室(集合トイレの場合はトイレ個室)は天井、壁、床で周囲から仕切られ 密閉されている。この特定された狭い空間に設置した脱臭装置を作動すると、臭 気発生源に最も近い便座に配置した吸引ノズルにより臭気が吸引され、室内には 上から下への気流が強制されることになり、悪臭の気散を効率よく抑制するメカ ニズムを有した脱臭であること。
(2)脱臭は、臭い物質の化学的な分解と物理的なフィルター吸着の二段階によって成 されること。
(3)脱臭装置の作動は、同時にトイレ室の上部に設けた通気口から空気の流入を起こ し、換気と同時に室温調節をも実行すること。
(4)脱臭装置を通過する気体は浄化されて屋外に排気されること。
(5)使用者に羞恥心を与える使用中の音はトイレ室の遮音構造によって外に漏れる心 配がなく安心できること。
(6)トイレ室の遮音構造は同時に室内の保温機能も有していること。
(7)使用中の非常時には使用者が助けを呼ぶための通報装置が用意されていること。
前記[0016]の(1)記載の室内の密閉は、図1に示す(6)遮音断熱部材を壁、天井、床、出入りドアの内側に取付けることにより実現する。これにより室内で発生する音がトイレ室の外部に漏れるのを防ぎ、又外部からの熱伝導を抑制する。
図1の▲4▼通気口からは(5)脱臭装置の作動によって屋内の空気が流入する。その結果、室内の空気の移動が自動的に起こり、トイレ内の空気の流れが従来のトイレ環境とは正反対に「上から下へ向かう」気流となる。この働きによって、臭い物質の気散と拡散を未然に防ぐことができる。このとき屋内の空調が成されていれば、その空気がトイレ室に流入するため敢えてトイレの冷暖房を考える必要はなく経済的である。
又、脱臭装置は[0016]の(2)記載の通り図9の5aモーターファンの回転軸の先端に図12、13のように取付けて高速回転を利用するa1噴霧装置によってトイレ臭を分解する薬液を噴霧させる。直径5〜10ミリメートルのプラスチック又はガラスの小球体を2〜3層敷き詰めた533分解層容器を53脱臭装置格納器に差し込みA1臭い物質分解層として薬液を受け、臭い物質の多くを分解し消臭する。前記分解層容器の上下の面はメッシュである為、小球体が脱落しない為と薬液を受ける為に薄いセルロース等のフィルターを敷いた上で小球体を敷き詰める。
薬液は531開口部を開けa113薬液容器にa112ゴムキャップを外しa1121注入口に注入する。前記キャップをしっかり差し込んで密栓した後使用する。薬液注入の目安としては月1回程度とし使用の際にa113薬液容器の目盛線まで薬液を注入しキャップを閉めた後脱臭装置を作動させる。この薬液には次に例示する公知の市販製品がよい。この為脱臭装置内にa3蛍光灯を備え光触媒による臭い物質分解作用を機能させる。故に小球体に二酸化チタンのコーティング層を形成して前記分解層とする。
[例示1] 微粒子の二酸化チタンのコーティング層を形成する噴霧剤
特開平8−165215
前記分解層を通過した残留臭い物質は次のA2臭い物質吸着フィルターによって物理的に吸着され屋外に排気される。このフィルターは公知の活性炭フィルターでよく、交換は月に1回程度532フィルター交換窓を手前に開き使用済の534フィルター容器を引出し新しいものと交換する。使用済のフィルターは煮沸して賦活化した後天日干しで良く乾燥させ再利用する。
脱臭装置の50スイッチを入れることによって本トイレシステムは起動し、請求項1記載の効果を発揮する。使用後スイッチを切った時に脱臭効果を持続させる為、少なくとも1分〜2分後に脱臭装置の作動が停止するように予め制御しておく必要がある。この場合においてスイッチについては手動のほか、センサーにより人体を感知する自動スイッチが考えられ、利便性の点では後者の方法がより効果的である。又、脱臭装置はモーターファンにより振動と音が発生する為、できる限り静音モーターを採用し、厚みのあるゴム又は市販されている振動吸収素材を利用した55振動吸収マットを利用するのが好ましい。
請求項2の発明は、前記トイレシステムを構成する要とも言える脱臭装置で、具体的な使用法と作用を示している。本発明の(5)脱臭装置は、システムの中で臭気拡散抑止、脱臭と換気、室温調節を連動して即時的に可能にする機能と役割を特徴とし、その構成は化学反応による臭い物質の分解、物理作用による臭い物質の吸着の二段階脱臭のメカニズムを有する効果的な脱臭装置である。
請求項3及び請求項5の発明は、図1の(6)遮音断熱部材とその使用方法を提供する。トイレシステムを構成する部材で、構造は図2の(61)壁基材又はシート基材の片面に(62)遮音シートを貼り、その表面に(63)水性強化塗膜で化粧と強度を付与した材料である。本部材は図2、図3のように壁基材又は既存建材に接着若しくは下地材を取付け仕上げ材として使用する材料で、遮音、断熱、防水、軽量、高強度の特性を活用し幅広い用途で用いることができる。
前記遮音断熱部材は、厚さ20〜50mmの板状の硬質の発泡素材及び厚さ数mmのシート状の軟質の発泡素材双方に応用でき、共通していることは何れも遮音シートを貼った表面が、既存商品名SG2000を代表とする水性強化塗料によって強度補強と化粧が施されていることである。そして木材やモルタル等と異なり軽量でありながら、遮音性、保温性、防水性、高強度がありかつ施工が容易で汎用性が有ることを特徴とする。
そして現場施工においては、規格化された製品としての(6)遮音断熱部材として流通することになれば尚効率よく施工ができる。
請求項4の発明は、請求項1記載のトイレシステムにおいて、従来のトイレ施設にはなかった本発明の特徴で、トイレ室内の換気と空気調節が脱臭装置の作動によって促進され、従来の「下から上へ向かう」空気の流れを、「上から下へ向かう」空気の流れに転換するメカニズム効果である。従って今迄トイレには常識であった換気扇は不要となり、脱臭装置が起こす作用によって、悪臭の気散抑止、脱臭、換気及び室温調節の機能を果たす。
請求項6及び請求項7の発明は、移動反復使用ができる(5)脱臭装置を単体で使用する方法を提供する。既存トイレの脱臭、排泄介護における脱臭その他の悪臭除去の需要に、付属の72ジャバラホース、73脱気ホース、(7)拡散防止カバーを用いて使用する方法である。
[作用]
本発明の目的は、トイレ臭と音から利用者が感ずるストレスを解消できる技術的思想と方法及びその為の装置を提供すること、及びその他の悪臭対策における脱臭装置の使用方法並びに遮音断熱部材の提供である。それによってトイレを文化的な明るく清々しい場所に変え、悪臭に悩む環境を改善し、生活にプラスの価値を生み出していくことである。
本発明の技術的な要となる脱臭装置は、次の作用によって目的の為に機能を発揮する。脱臭装置は図1のイメージでトイレ室外壁側に配置し、54排気管を内壁から外壁を貫通させて取付ける。図4及び11に示す状態で悪臭発生源に最も近い位置で51吸引ノズルを便座の便器固定部に設けた511吸引ノズル取付け口に挿入して接着テープ等で固定し、脱臭装置を作動させる。この方法によって便器で発生する臭気は前記吸引ノズルから強力に吸引されて、臭いは利用者の感覚器官にまで気散せず効果的に抑制される。そして脱臭装置による吸引は、便器内の小さな体積の空気を瞬時のうちに吸引し、必然的に便器に向かって流れ込む空気の流れを生じさせる。その流れは、利用者の頭部より上、つまり壁上部又は天井に設けた▲4▼通気口から流入する空気によって、「上から下に」向かう空気の流れとなる。この機構において、脱臭装置の作動が惹起する前記作用は、主たる目的の脱臭効果と共に連動して部屋内の換気と室温の調節についても即時的に実行する。そして屋外に浄化された空気を排気する。
本脱臭装置は、図4〜11に示すようにA1臭い物質分解層とA2臭い物質吸着フィルターとによって二段階の脱臭が成される。使用する薬液の分解能力が高ければ高い程それに応じて強力な消臭効果が得られる。図9は有機物の臭い物質分解薬液を噴霧する装置である。5aモーターファンの回転軸の先端部分を図のように長くしてその先端にa1噴霧装置をファンの回転方向と逆のネジ締めで固定し取付ける。前記a1噴霧装置の下部先端面外周には、直径0.1〜0.3mmのa114噴射孔を図のように設けた噴霧装置である。モーターファンの高速回転による遠心力を利用して一気に薬液を噴霧させる方法である。噴霧された薬液は直接臭い物質に付着して化学作用で分解するが全てではなく、分解の効果を高める為に気体が通過し易い直径5〜10mmのプラスチック若しくはガラス製の表面積の大きい小球体を2〜3層敷き詰めた前記A1臭い物質分解層を設け噴霧された薬液を付着させる。この場合に使用する薬液は付着力の大きいものが良いが粘性の強いものは通気性を阻害する為好ましくない。小球体の表面に薬液を付着させることにより臭い物質の分解を更に促進すると共に気体が分解層を通過することによって生じるモーターファンの圧力の損失を小さくしモーターファンの負荷を軽くする。従って5aの回転が速い程細かい霧状態を作り出す為悪臭の分解には効果的であり、使用する薬液の臭い物質分解能力と表面コーティングの強さが決め手となる。その点で前記[0020]の[例示1]に示す二酸化チタン微粉末コーティング剤は、本脱臭装置において使用する場合に適しており極めて良い脱臭効果を発揮すると考えられる。また脱臭装置が作動していないときは図9、15に示すa116磁石栓によってa115空気口が密閉された状態となり薬液はa114噴射孔から漏れ出すのは少ない。多少漏れたとしても533分解層容器に敷いたフィルターで受けることができる。前記磁石栓は作動時には遠心力で薬液容器外周方向にスライドし栓が開く仕掛けであるが、磁石の代わりにフックを二か所に取付けゴム紐を用いても良い。第二段階のA2臭い物質吸着フィルターは、一般に活性炭フィルターが用いられている為それを利用すればよい効果が期待できる。本脱臭装置は、前記の[0029]、[0030]記載の作用と共に効率よく悪臭を脱臭処理することができる。
音に対しては図1のトイレシステムのイメージの通り、利用時の羞恥を伴う不快音の遮音効果を有する(6)遮音断熱部材を用いる。トイレ室内部を図2のように吸音性を有する硬質又は軟質の(61)壁基材の表面に(62)遮音シートを接着し(63)強化塗膜を施して化粧と強度を与え、ドア、壁、天井及び床の仕上げ材として用いる。前記(61)壁基材には断熱性が極めて高く吸音性も高い難燃性を強化した発泡スチロール(XPS)、発泡ポリプロピレン、硬質ウレタンフォーム等の既存素材で厚さ20〜50mmの板状に成形した物を用いることができる。又シート基材には厚さ数mmのポリスチレンペーパー(PSP)、軟質のシート状ウレタンフォーム、包装材として一般に市販されている気泡緩衝材、その外の既存気泡シート素材でもよい。シート材は施工が容易であるため複層にすると吸音効果がより高まる。音が外に漏れ透過しないように遮る作用は、前記部材で部屋内部を密閉できる状態に施工し、吸音素材と遮音素材を組み合わせた構造とすることによって生じる。従って遮音効果を高めるには、前記基材の吸音性能と厚さ、遮音素材の性能及び施工時の熟練した技能作業に負うところが大きい。又、前記の基材は有機溶剤を使っていない木工用ボンド等の接着剤を用い、遮音シートを貼らず直接基材の表面補強のみとする場合は油性塗料を避け水性強化塗料にする。
本発明のトイレシステムとして機能する前記の作用の内、単体で使用ができる(5)脱臭装置は、前記と同様の技術的思想に基づき図10の付属部品を用いることで、有機物質の悪臭の拡散を抑制しつつ脱臭処理することができる。(6)遮音断熱部材も同様に前記特性を生かして必要な用途に容易な施工で使用することができる。
本発明のトイレシステムの構成は、室内の臭気拡散抑制、脱臭、室温調節、換気、及び遮音機能を一体的有機的に組込むことによって快適な環境を創出する。従来利用者が悪臭と放屁等の不快な音による羞恥感や暑さ寒さに悩まされてきた問題を解決する。
そしてトイレに対する感覚を一変させ、日常におけるオアシスとして現代の人々の心身の健康に極めて重要な働きを及ぼす。即ちストレスの負荷を無くし日常生活の中で自己自身に戻ってリセットできる自由な場を提供する。その結果、個人においては生活と仕事に潤いとやる気を起こす契機となり、不特定多数が利用する商業施設等においては環境改善による思いやりが人情の機微に働きかけ集客拡大に貢献する効果が生まれる筈である。
他方、排泄介護や悪臭の発生する現場においては、本発明の脱臭装置と付属部品を適切に用いることによって脱臭と共に悪臭拡散を効率良く抑制し、現場で従事する関係者等に精神的、肉体的負担の軽減と人格の尊重に大きな効果を発揮することができる。
既存施設からトイレシステムを構成するイメージ図である。 遮音断熱部材説明図である。 遮音断熱構造施工説明図である。 脱臭装置の構造説明図である。 脱臭装置正面の説明図である。 予備薬液容器の説明図である。 フィルター容器の説明図である。 分解層容器の説明図である。 噴霧装置の断面説明図である。 脱臭装置付属部品と使用方法説明図である。 便座への吸引ノズル取付け方法説明図である。 5aモーターファン及びa1噴霧装置の構造説明図である。 5aモーターファンのファン支持軸の説明図である。 a1噴霧装置取付け部の拡大説明図である。 スライド式磁石栓拡大説明図である。 最も効果的な実施形態のイメージ図である。
発明を実施する為の形態
請求項1記載のトイレシステムを既存施設に後付け改修を行い前記の[0029]ないし[0035]記載の作用及び効果を生み出す実施形態。或は図16に示すイメージのように最も効果的な方法として次の形態が考えられる。脱臭装置と遮音断熱部材を用いてシステムトイレを新設する形態、又はシステムトイレをユニット化し取付る形態で、この場合にはトイレの面積を1坪程度に広くするとより効果的である。単一利用の家庭用、集合トイレにおける複数利用等に前記記載の方法の何れかで対応する。
仮設トイレとして実施する形態。大人数が集まる避難所、野外イベント、工事現場等での使用。特に地震等による災害により避難所での生活を余儀なくする場合に、多くの避難者にとって仮設トイレの充実は非常に深刻な必須条件になっている。集団生活でストレスを貯め込み鬱病になってしまうケースもあり、精神的、肉体的に大きなダメージを与えている。この状態を少しでも解消する為に、請求項1記載のトイレシステムを仮設用に組立式として、搬入移動、設置、利用が簡単な方法にして使用する形態。この場合電気は、移動設置ができる太陽光発電設備及びガソリン使用の自家発電機を価値的に用いる。
利用者個々の需要に応じて既存トイレに脱臭装置のみ設置する場合、又は脱臭装置と併せて部分的に遮音断熱部材を用いて簡単に後付けで改修する形態。この場合には、製品化した脱臭装置と部材が必要であるが、遮音断熱部材については製品化してなくても現場施工が可能である。ただし、その場合は適切な厚さの板状若しくはシート状の遮音断熱素材と水性強化塗料が必要である。従って製品化した方が施工面からみて効率的である。
寝たきり並びに痴呆高齢者の収容施設における排泄介護作業及び医療現場、その他悪臭の出る作業において局所的に移動反復して脱臭を必要とする現場作業で使用する形態。
移動反復利用時の脱臭装置は、前記[0014]、[0015]、[0028]、[0033]及び[0036]記載の通り、それぞれの現場で容易に使用することができ関係者のみならず悪臭等による悩みを解消し、その場の環境を明るく健康的に改善することができる。この場合、排泄介護が必要な場合には図10の(7)拡散防止カバーについては、その左右の片方を介護用ベッドの然るべき位置に予め装着し開閉が自由にできるようにするか、予めベッドに取付けスライドできる方式にした方がより便利である。
本発明に係る技術的思想即ち請求項1ないし7記載の効果を生み出す方法は、物の製造分野で必要となる実験室等、又は医療機関の環境改善、その他悪臭の出る事業場に対し、個々に要求されるその他の技術的要素と相互依存の形で利用できる可能性がある。又、脱臭装置本体及び付属品並びに遮音断熱部材は、その製造過程において電気器具メーカー及び関連する産業、化学製品メーカー、建材メーカー等に、製品の利用過程において建築産業に、それぞれの産業上において汎用的に利用が考えられる。
(1) 出入ドア 5a モーターファン
(2) 外部床 5a1 回転軸
(3) 床
(4) 窓 50 脱臭装置スイッチ
(5) 脱臭装置 A1 臭い物質分解層
(6) 遮音断熱部材 A2 臭い物質吸着フィルター
(7) 拡散防止カバー 51 吸引ノズル
▲1▼ 既存便器 52 吸引ホース
▲2▼ 水洗タンク 53 脱臭装置格納器
▲3▼ 通報ブザー 54 排気管
▲4▼ 通気口 55 振動吸収マット
▲5▼ スイッチ a1 噴霧装置
▲11▼ 便座 a11 薬液容器入れ
(61)壁基材(シート基材) a111 差込みネジ
(62)遮音シート a112 ゴムキャップ
(63)強化塗膜 a1121注入口
(71)ノズル挿入口 a113 薬液容器
(72)ジャバラホース a114 噴射孔
(73)脱気ホース a115 空気口
(74)脱気ホース取付け口 a116 磁石栓
511 吸引ノズル差し込み口 a12 予備薬液容器
531 開口部 a2 固定アーム
532 フィルター交換窓 a3 蛍光灯
533 分解層容器 (8) 収納ケース
534 フィルター容器

Claims (7)

  1. 悪臭と利用時の音が外部へ透過する為に感ずる羞恥等トイレのストレスを解決する方法は、図1のように(6)遮音断熱部材をトイレ室の内壁、天井、床及びドア内側の仕上げ材に用いて室内の気密性と同時に遮音性及び断熱性を高め、ドア上部壁面の天井付近に▲4▼通気口及び緊急時用の▲3▼通報ブザーを備え、室内に▲5▼スイッチを備えるトイレ室の構造に、図4〜9に示す(5)脱臭装置を組込むシステム構成とする。トイレ使用における脱臭装置の作動は、図4、11に示すように臭気を発生源に最も近い位置で強制吸引し脱臭浄化して屋外に排気する。この時通気口から屋内の空気を取込み、室内に「上から下へ向かう」気流を生じさせる。夏期、冬期には屋内の冷暖房で調節された空気が取込まれる。この作用が臭気拡散抑止、脱臭、換気及び室温調節の効果を効率化させ、前記室内構造によって遮音及び保温効果が機能する。提供するトイレ方式は、前記構成により有機的に関連し合う機構を備えることによって前記作用と効果が一体として機能し、誰もが人知れず心身にストレスを抱え気兼ねしてきたトイレの悩みを解消し、人間性の配慮と共に清々しく安心のプライベート空間を現在の生活文化の中に創出することを特徴とするトイレシステム。
  2. 図4及び11で示す脱臭装置は(51)吸引ノズルを、臭気発生源に最も近い便座の便器固定部に設けた511吸引ノズル取付け口に挿入固定して強制吸引する。臭気は上部への拡散が効果的に抑制され、臭い物質は(5)脱臭装置に組込まれたa1噴霧装置で噴霧された薬液の中を通り(A1)臭い物質分解層を経る過程でその多くが化学的に分解される。残留臭い物質は(A2)臭い物質吸着フィルターで物理的に吸着される。この臭気拡散抑止と二段階の消臭作用を特徴とし、請求項1記載のトイレシステムを構成すると共に図10に示す排泄介護及びその他における消臭にも効果的に使用できる(5)脱臭装置とその使用方法。
  3. トイレ室内で発生する不快音は、請求項1のトイレシステムを構成する(6)遮音断熱部材を用いて施工、若しくはユニット化したものを建物構造に組み付け、床、壁、天井並びに出入りドア内側の全てを遮音断熱構造として、不快音が外に漏れないことを特徴とする請求項1記載のトイレシステム。
  4. 屋内の空気は、図1で示すトイレ室の構造を有する環境下で(5)脱臭装置を作動することにより▲4▼通気口から取り込まれる。トイレ室内に生ずる空気の流れは既存トイレとは逆方向即ち「上から下へ」の流れとなる。この機構が臭い物質の気散を効率よく抑制すると共に、屋内空調を取込んでトイレ室内の温度調節を自動的に行い、換気も行うことを特徴とする請求項1記載のトイレシステム。
  5. (6)遮音断熱部材は、住宅のトイレ室部分の構造材の、集合型トイレ室は個室毎の構造材の内壁、床及び天井に仕上げ材として施工する。前記部材は図2の構造、図3の構成により、吸音性と断熱性に優れた既存製品〔発泡スチロール(XPS)、発泡ポリプロピレン若しくは硬質ウレタンフォーム等を20〜50mmの厚さと規格サイズの板状に成形した硬質素材、又は軟質のポリスチレンペーパー、ウレタンフォーム又はシート状気泡緩衝材等の素材〕を(61)壁基材として(62)遮音シートを接着し、その表面に水性強化塗料を塗布して化粧と補強を施した機能性材料である。防水性、遮音性、保温性、軽量性、高強度の特性と施工が容易で汎用性があることを特徴とし、請求項1記載のトイレシステムの構成要素となると共に、他用途にも幅広くその特性によって活用することができる(6)遮音断熱部材とその使用方法。
  6. 既存トイレの脱臭、排泄介護時の臭気除去、その他の悪臭緩和の用途に対し、移動反復使用又は据置き使用等、手軽に需要に応じて単体で利用することができ、付属の(51)吸引ノズル、(72)ジャバラホース、悪臭発生源を覆う(7)拡散防止カバー、(73)脱気ホースを用途に合わせて用い、様々な脱臭に対し可搬置き型式でメンテナンスの容易であることを特徴とする図4の(5)脱臭装置とその使用方法。
  7. 請求項6記載の排泄介護における(5)脱臭装置の使用方法は、図10において示すように(5)脱臭装置本体に装着した(52)吸引ホースの先端に(7)拡散防止カバーを取り付け、寝たきりの高齢者等の下腹部から大腿部を覆うように前記カバーをセットし、(73)脱気ホースを介護等施設の(74)脱気ホース取付け口に装着して脱臭装置を作動させる。このとき、介護作業周辺の空気は脱臭装置の作動によって拡散防止カバー内に取り込まれる。請求項1で示す効果、即ち臭気の拡散を効率よく抑制し且つ脱臭排気して、介護者、被介護者、同室者等の精神的負担を軽減し、被介護者の人格への配慮及び室内環境を改善する請求項6記載の脱臭装置とその使用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106836416A (zh) * 2015-12-04 2017-06-13 北京奇虎科技有限公司 卫生洁具

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