JP2013166527A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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JP2013166527A JP2012032545A JP2012032545A JP2013166527A JP 2013166527 A JP2013166527 A JP 2013166527A JP 2012032545 A JP2012032545 A JP 2012032545A JP 2012032545 A JP2012032545 A JP 2012032545A JP 2013166527 A JP2013166527 A JP 2013166527A
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Abstract

【課題】ベルトの張力を調整する際の作業性を向上させること。
【解決手段】電動パワーステアリング装置100では、両プーリ31,32の回転中心間距離Sを変更することによりベルト33の張力を調整するベルト張力調整機構Aが設けられている。ベルト張力調整機構Aは、従動プーリ32を回転可能に支持する従動プーリ支持ハウジング(ステアリングハウジング14)に一体的に設けられて両プーリ31,32の回転中心間距離Sを変更可能な方向に沿って延びるラックギヤ41と、駆動プーリ31を回転可能に支持する駆動プーリ支持ハウジング(モータハウジング22)に一体的に設けられてラックギヤ41に対して噛合する回転ギヤ42と、ラックギヤ41に対して回転ギヤ42を回転不能に連結する連結具(43,44)を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置、特に、電動モータの回転軸と同軸上に結合した駆動プーリの回転力を、ステアリング装置の回転部材と同軸上に結合した従動プーリに、ベルトを介して伝達することによって、操舵アシストを行うように構成した電動パワーステアリング装置に関する。
この種の電動パワーステアリング装置は、例えば、下記特許文献1に示されている。下記特許文献1に記載されている電動パワーステアリング装置においては、従動プーリを回転可能に支持する従動プーリ支持ハウジング(ギヤハウジング)に対して、駆動プーリを回転可能に支持する駆動プーリ支持ハウジング(モータハウジング)がハウジング回転中心を中心として回転可能に組付けられ、駆動プーリの回転中心がハウジング回転中心に対してオフセットした位置に設けられている。このため、駆動プーリ支持ハウジングが従動プーリ支持ハウジングに対してハウジング回転中心を中心として回転されること(モータハウジングの回転角を調整すること)により、前記両プーリの回転中心間距離が変更(芯間距離が調整)されて、ベルトの張力が調整されるように構成されている。
特開2008−44604号公報
上記特許文献1に記載されている電動パワーステアリング装置では、従動プーリ支持ハウジングにハウジング回転中心を中心とする円弧状のガイド長孔が設けられ、これに挿通されたボルトが駆動プーリ支持ハウジングに螺着されている。このため、ベルトの張力調整に際して、ボルトが緩められて、駆動プーリ支持ハウジングが従動プーリ支持ハウジングに対して回転されると、ボルトがガイド長孔に沿って移動することとなる。
ところで、ボルトがガイド長孔に沿って移動する際には、ボルトがベルトの張力を受けた状態にてガイド長孔の壁面を滑って移動するため、大きくてばらつく摺動抵抗が生じる。したがって、芯間距離の調整とベルトの張力確認(張力調整)を同時に行うこと(駆動プーリ支持ハウジングを従動プーリ支持ハウジングに対して回転させるのに必要なトルクで、ベルトの張力値を代用すること)が困難であり、芯間距離の調整とベルトの張力確認を別個に実施する必要があって、作業性が悪い。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、
電動モータの回転軸と同軸上に結合した駆動プーリの回転力を、ステアリング装置の回転部材と同軸上に結合した従動プーリに、ベルトを介して伝達することによって、操舵アシストを行うように構成した電動パワーステアリング装置において、
前記両プーリの回転中心間距離を変更することにより前記ベルトの張力を調整するベルト張力調整機構が設けられていて、同ベルト張力調整機構は、前記従動プーリを回転可能に支持する従動プーリ支持ハウジングに一体的に設けられて前記両プーリの回転中心間距離を変更可能な方向に沿って延びるラックギヤと、前記駆動プーリを回転可能に支持する駆動プーリ支持ハウジングに一体的に設けられて前記ラックギヤに対して噛合する回転ギヤと、前記ラックギヤに対して前記回転ギヤを回転不能に連結する連結具を備えていることに特徴がある。
本発明による電動パワーステアリング装置おいては、ベルト張力調整機構が、上記したラックギヤと回転ギヤと連結具を備えているため、連結具による連結固定を解いた状態で、ラックギヤに対して回転ギヤを回転させれば、回転ギヤが転がりながらラックギヤに沿って移動する。これにより、両プーリの回転中心間距離(芯間距離)が変更されて、ベルトの張力が調整される。なお、ベルトの張力が調整された後には、連結具によって、ラックギヤに対して回転ギヤが回転不能に連結されて、両プーリの回転中心間距離が維持される。
ところで、本発明による電動パワーステアリング装置では、回転ギヤのラックギヤに対する転がりによって、両プーリの回転中心間距離が変更されて、ベルトの張力が調整されるため、回転ギヤとラックギヤの接触抵抗は従来の摺動抵抗に比して極めて小さくて安定したものとなる。したがって、芯間距離の調整とベルトの張力確認を同時に行うこと(駆動プーリ支持ハウジングを従動プーリ支持ハウジングに対して回転させるのに必要なトルクで、ベルトの張力値を代用すること)が可能であって、ベルトの張力を調整する際の作業性を向上させることが可能である。
上記した本発明の実施に際して、前記ベルト張力調整機構に、前記従動プーリ支持ハウジングに対して前記駆動プーリ支持ハウジングを回転駆動させる回転駆動装置と、この回転駆動装置によって前記駆動プーリ支持ハウジングに加えられる回転トルクを検出するトルクセンサが設けられていることも可能である。この場合には、連結具による連結固定を解いた状態で、トルクセンサの検出値に基づいて、同検出値が目標値となるように、回転駆動装置により駆動プーリ支持ハウジングを従動プーリ支持ハウジングに対して回転駆動させることが可能であるとともに、トルクセンサによって検出される値が目標値となったときに、回転駆動装置による回転駆動を停止させることが可能であって、ベルトの張力を自動的に調整することが可能である。
なお、上記した本発明の実施に際して、回転ギヤが転がりながらラックギヤに沿って移動する際に、回転ギヤのラックギヤに沿った移動をガイドするガイド手段を従動プーリ支持ハウジングに設けて実施することも可能である。この場合には、ラックギヤに対して回転ギヤを回転させる際の作業性を向上させることが可能である。
本発明による電動パワーステアリング装置の一実施形態を概略的に示した縦断正面図である。 図1の2−2線に沿った横断平面図である。 図1の3−3線に沿った縦断側面図である。 図1に示した電動パワーステアリング装置に、回転駆動装置とトルクセンサを付設した実施形態を概略的に示した縦断正面図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明による電動パワーステアリング装置の一実施形態を概略的に示していて、この電動パワーステアリング装置100では、車幅方向に配置されるラック軸11(ボールねじ軸)に対して電動モータ20の回転軸21が平行に配置されている。電動パワーステアリング装置100は、ラック式のステアリング装置10と電動モータ20を備えていて、電動モータ20の回転軸21と同軸上にトルク伝達可能に結合した駆動プーリ31の回転力(電動モータ20の回転力)を、ステアリング装置10の回転部材であるボールナット12と同軸上にトルク伝達可能に結合した従動プーリ32に、歯付のベルト33を介して伝達することによって、操舵アシストを行うように構成されている。
ラック式のステアリング装置10は、それ自体公知のものであり、ステアリングホイール(図示省略)にピニオンシャフト(図示省略)とステアリングシャフト(図示省略)等を介して連結されているラック軸11が、ステアリングハウジング14に車幅方向にて移動可能に支持されている。また、このステアリング装置10では、ボールナット12が、軸受13を介してステアリングハウジング14に回転自在に組付けられている。また、ボールナット12と軸受13が、ボールナット12に組付けた固定ナット15と、ステアリングハウジング14に組付けた固定ナット16によって位置決め固定されている。
電動モータ20は、ステアリングホイールからステアリングシャフトに伝達される操舵トルクに応じて駆動されるように構成されている。このため、回転軸21の回転が、駆動プーリ31、ベルト33、従動プーリ32を介してボールナット12に伝達されて、ラック軸11の軸方向駆動力(アシスト力)とされて、操舵アシストが行なわれる。なお、回転軸21は、電動モータ20のモータハウジング22に回転自在に組付けられている。
ところで、この実施形態においては、ステアリングハウジング14とモータハウジング22間に、図1〜図3に示したように、ベルト33の張力を調整するためのベルト張力調整機構Aが設けられている。ベルト張力調整機構Aは、両プーリ31,32の回転中心間距離(芯間距離)を変更することによりベルト33の張力を調整するものであり、ラックギヤ41と回転ギヤ42を備えるとともに、ボルト43とナット44を備えている。
ラックギヤ41は、従動プーリ32を回転可能に支持するステアリングハウジング14(従動プーリ支持ハウジング)に一体的に設けられていて、両プーリ31,32の回転中心間距離Sを変更可能な方向(図1の上下方向)に沿って延びている。回転ギヤ42は、駆動プーリ31を回転可能に支持するモータハウジング22(駆動プーリ支持ハウジング)に一体的に設けられていて、ラックギヤ41に対して噛合している。
ボルト43とナット44は、ラックギヤ41に対して回転ギヤ42を回転不能に連結する連結具であり、互いの締結によってステアリングハウジング14に対してモータハウジング22を連結固定することが可能である。また、ボルト43は、モータハウジング22の環状フランジ部に設けた挿通長孔22aに挿通されるとともに、ステアリングハウジング14に設けた取付長孔14aに挿通されている。なお、ボルト43とナット44の締結を緩めれば、ステアリングハウジング14に対してモータハウジング22が移動可能となって、ラックギヤ41に対して回転ギヤ42が回転可能となる。
また、この実施形態においては、回転ギヤ42のラックギヤ41に沿った移動(図1の上下方向移動)をガイドするガイド手段Bが設けられている。ガイド手段Bは、ステアリングハウジング14に一体的に形成された直線状ガイド51を備えていて、モータハウジング22に一体的に形成された円形プレート52を非接触状態(図2や図3では接触しているように記載されているが、実際には僅かな隙間が設けられている)で上下動可能にガイドしている。直線状ガイド51は、ステアリングハウジング14に矩形の凹部を形成することによって、ラックギヤ41に対して対向する部位にてラックギヤ41に平行に形成されている。円形プレート52は、回転ギヤ42に近接して同軸的に形成されている。
上記のように構成したこの実施形態の電動パワーステアリング装置100においては、ベルト張力調整機構Aが、上記したラックギヤ41と回転ギヤ42と連結具としてのボルト43とナット44を備えているため、連結具(ボルト43とナット44)によるステアリングハウジング14とモータハウジング22の連結固定を解いた状態で、ラックギヤ41に対して回転ギヤ42を回転させれば、回転ギヤ42が転がりながらラックギヤ41に沿って移動する。これにより、両プーリ31,32の回転中心間距離Sが変更されて、ベルト33の張力が調整される。なお、ベルト33の張力が調整された後には、連結具(ボルト43とナット44)によって、ステアリングハウジング14とモータハウジング22が連結固定されることにより、ラックギヤ41に対して回転ギヤ42が回転不能に連結されて、両プーリ31,32の回転中心間距離Sが維持される。
ところで、上記した実施形態の電動パワーステアリング装置100では、回転ギヤ42のラックギヤ41に対する転がりによって、両プーリ31,32の回転中心間距離Sが変更されて、ベルト33の張力が調整されるため、回転ギヤ42とラックギヤ41の接触抵抗は従来の摺動抵抗に比して極めて小さくて安定したものとなる。したがって、回転中心間距離S(芯間距離)の調整とベルト33の張力確認を同時に行うこと(駆動プーリ支持ハウジング(22)を従動プーリ支持ハウジング(14)に対して回転させるのに必要なトルクで、ベルト(33)の張力値を代用すること)が可能であって、ベルト33の張力を調整する際の作業性を向上させることが可能である。
また、上記した実施形態の電動パワーステアリング装置100においては、回転ギヤ42のラックギヤ41に沿った移動(図1の上下方向移動)をガイドするガイド手段Bが設けられている。このため、回転ギヤ42が転がりながらラックギヤ41に沿って移動する際に、回転ギヤ42のラックギヤ41に沿った移動がガイド手段Bによってガイドされる。したがって、ラックギヤ41に対して回転ギヤ42を回転させる際の作業性を向上させることが可能である。
上記した実施形態では、ベルト張力調整機構Aが、ラックギヤ41と回転ギヤ42を備えるとともに、ボルト43とナット44を備える構成として実施したが、図4に示したように、ベルト張力調整機構Aに、回転駆動装置60とトルクセンサ70を設けて実施することも可能である。回転駆動装置60は、モータハウジング22を把持・解放可能で脱着可能なチャック機構61と、モータハウジング22をチャック機構61と共に回転駆動可能な駆動モータ62を備えていて、チャック機構61と駆動モータ62の各作動が電気制御装置ECUによって制御可能に構成されている。トルクセンサ70は、回転駆動装置60等によってモータハウジング22に加えられる回転トルクを検出するものであり、電気制御装置ECUに接続されていて、回転駆動装置60と連係して作動するように構成されている。
図4に示した実施形態では、ベルト張力調整機構Aに回転駆動装置60とトルクセンサ70が設けられている。このため、連結具(ボルト43とナット44)によるステアリングハウジング14とモータハウジング22の連結固定を解いた状態で、トルクセンサ70の検出値に基づいて、同検出値が目標値となるように、回転駆動装置60によりモータハウジング22をステアリングハウジング14に対して回転駆動させることが可能であるとともに、トルクセンサ70によって検出される値が目標値となったときに、回転駆動装置60による回転駆動を停止させることが可能であって、ベルト33の張力を自動的に調整することが可能である。
また、上記した各実施形態では、車幅方向に配置されるラック軸11に対して電動モータ20が並列的に配置されている電動パワーステアリング装置100に本発明を適用したが、これに限らず、本発明は、種々の電動パワーステアリング装置(例えば、車両前後方向に配置されるステアリングシャフトに対して電動モータが並列的に配置されている電動パワーステアリング装置)にも、同様にまたは適宜変更して実施することが可能である。
10…ステアリング装置、11…ラック軸(ボールねじ軸)、12…ボールナット(回転部材)、14…ステアリングハウジング(従動プーリ支持ハウジング)、20…電動モータ、21…回転軸、22…モータハウジング(駆動プーリ支持ハウジング)、31…駆動プーリ、32…従動プーリ、33…ベルト、41…ラックギヤ、42…回転ギヤ、43,44…ボルト、ナット(連結具)、60…回転駆動装置、70…トルクセンサ、100…電動パワーステアリング装置、A…ベルト張力調整機構、B…ガイド手段

Claims (2)

  1. 電動モータの回転軸と同軸上に結合した駆動プーリの回転力を、ステアリング装置の回転部材と同軸上に結合した従動プーリに、ベルトを介して伝達することによって、操舵アシストを行うように構成した電動パワーステアリング装置において、
    前記両プーリの回転中心間距離を変更することにより前記ベルトの張力を調整するベルト張力調整機構が設けられていて、同ベルト張力調整機構は、前記従動プーリを回転可能に支持する従動プーリ支持ハウジングに一体的に設けられて前記両プーリの回転中心間距離を変更可能な方向に沿って延びるラックギヤと、前記駆動プーリを回転可能に支持する駆動プーリ支持ハウジングに一体的に設けられて前記ラックギヤに対して噛合する回転ギヤと、前記ラックギヤに対して前記回転ギヤを回転不能に連結する連結具を備えていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記ベルト張力調整機構に、前記従動プーリ支持ハウジングに対して前記駆動プーリ支持ハウジングを回転駆動させる回転駆動装置と、この回転駆動装置によって前記駆動プーリ支持ハウジングに加えられる回転トルクを検出するトルクセンサが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2013098909A1 (ja) * 2011-12-26 2015-04-30 トヨタ自動車株式会社 電動パワーステアリング装置

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