JP2013162628A - 発電システム及び発電システムの接地漏洩電流抑制方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】発電システムの漏洩電流を抑制する。
【解決手段】太陽電池2と、パワーコンディショナ3とを備える太陽光発電システム1において、パワーコンディショナ3に、コモンモードチョークコイル4とインバータ5を設ける。コモンモードチョークコイル4を、太陽電池2からの出力電力がインバータ5へ入力される入力部に設ける。太陽電池2を接地する接地線6を、コモンモードチョークコイル4とインバータ5との間の電力供給線に接続する。コモンモードチョークコイル4は、例えば、リング状に形成されたフェライトコアに太陽電池2の正極及び負極に接続された電力供給線を巻くことで形成される。
【選択図】図1
【解決手段】太陽電池2と、パワーコンディショナ3とを備える太陽光発電システム1において、パワーコンディショナ3に、コモンモードチョークコイル4とインバータ5を設ける。コモンモードチョークコイル4を、太陽電池2からの出力電力がインバータ5へ入力される入力部に設ける。太陽電池2を接地する接地線6を、コモンモードチョークコイル4とインバータ5との間の電力供給線に接続する。コモンモードチョークコイル4は、例えば、リング状に形成されたフェライトコアに太陽電池2の正極及び負極に接続された電力供給線を巻くことで形成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、直流電源とこの直流電源の直流電力を交流電力に変換する電力変換装置とを備える発電システム及びこの発電システムの接地漏洩電流抑制方法に関する。
太陽電池から直流電力を取り出し、この直流電力をDC/ACインバータによって商用周波数の交流電力に変換する太陽光発電システムが開発されている(例えば、引用文献1〜4)。太陽光発電システムでは、安全面などの観点から、太陽電池の正極または負極が接地される場合がある。
図2に、従来技術に係る太陽光発電システム8を示す。図2に示すように、従来技術に係る太陽光発電システム8は、太陽電池2と、パワーコンディショナ3とを備える。パワーコンディショナ3は、太陽電池2から直流電力が入力され、出力端子3aから交流電力を出力する。
パワーコンディショナ3は、コモンモードチョークコイル4とインバータ5を備える。インバータ5は、太陽電池2から出力された直流電力を交流電力に変換する。コモンモードチョークコイル4は、太陽電池2からの出力電力がインバータ5へ入力される入力部に設けられ、電磁ノイズ(EMI:Electro Magnetic Interference)を低減する(例えば、特許文献5,6)。
太陽電池2とコモンモードチョークコイル4との間の電力供給線には接地線9が接続され、太陽電池2を接地する。なお、図2に示す太陽光発電システム8では、接地線9は、太陽電池2の負極を接地しているが、太陽電池2の正極を接地してもよい。
しかしながら、図2のような太陽光発電システム8の場合、パワーコンディショナ3のインバータ5におけるパワーデバイスのスイッチングによって発生した高周波の電流が、太陽電池2の対地静電容量7を介して接地線9に流れる場合がある。このとき太陽光発電システム8の外部に流れる漏洩電流が周辺機器の誤作動を引き起こすおそれが生じる。
太陽電池2とパワーコンディショナ3のインバータ5間を流れる直流電流は、経路1となる。経路1を流れる電流は、太陽光発電システム8の外部に流れないので、外部の機器に影響を与えるおそれは少ない。しかし、インバータ5におけるパワーデバイスのスイッチングによって発生した高周波電流が流れる経路は、経路1だけでなく、太陽電池2の対地静電容量7を介して接地線9に至り、インバータ5に戻る経路2の経路をとることもできるため、この漏洩電流が周囲の機器に影響を与えるおそれがあった。このとき、コモンモードチョークコイル4には同相電流が流れるため大地に流れる電流を抑制する役割を果たすことができない。
上記課題に鑑み、本発明は、発電システムの漏洩電流を抑制することに貢献する技術の提供を目的とする。
上記目的を達成する本発明の発電システムの一態様は、直流電力を出力する直流電源と、前記直流電源の直流電力を交流電力に変換する電力変換装置と、前記直流電源と前記電力変換装置を接続する電力供給線と、を備える発電システムであって、前記直流電源と前記電力変換装置との間にコモンモードフィルタを設け、前記直流電源を接地する接地線を、前記コモンモードフィルタと前記電力変換装置との間の電力供給線に接続することを特徴としている。
また、本発明の発電システムの他の態様は、上記発電システムにおいて、前記直流電源は、太陽光発電モジュールであり、前記接地線は、前記太陽光発電モジュールの正極または負極を接地することを特徴としている。
上記目的を達成する本発明の接地漏洩電流抑制方法は、直流電力を出力する直流電源と、前記直流電源の直流電力を交流電力に変換する電力変換装置と、前記直流電源と前記電力変換装置を接続する電力供給線と、を備える発電システムの接地漏洩電流を抑制する接地漏洩電流抑制方法であって、前記直流電源と前記電力変換装置との間にコモンモードフィルタを設け、前記直流電源を接地する接地線を、前記コモンモードフィルタと前記電力変換装置との間の電力供給線に接続することを特徴としている。
以上の発明によれば、発電システムの漏洩電流を抑制することに貢献できる。
本発明の発電システム及び発電システムの接地漏洩電流抑制方法について、図1を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態である太陽光発電システム1の回路図である。
図1に示すように、太陽光発電システム1は、太陽電池2と、パワーコンディショナ3とを備える。パワーコンディショナ3は、太陽電池2から直流電力が入力され、出力端子3aから交流電力を出力する。
パワーコンディショナ3は、コモンモードチョークコイル4とインバータ5を備える。インバータ5は、太陽電池2から出力された直流電力を交流電力に変換する。コモンモードチョークコイル4は、太陽電池2からの出力電力がインバータ5へ入力される入力部に設けられ、電磁ノイズを低減する。コモンモードチョークコイル4は、例えば、リング状に形成されたフェライトコアに太陽電池2の正極及び負極に接続された電力供給線を巻くことで形成される。
コモンモードチョークコイル4は、フェライトコアに巻回された各電力供給線を流れる電流によってフェライトコア内部で発生する磁束が打ち消しあう場合(ディファレンシャルモード電流が流れた場合)、インピーダンスが発生しない。一方で、フェライトコアに巻回された各電力供給線によって、フェライトコア内部で発生する磁束が足し合される場合(コモンモード電流が流れた場合)、コモンチョークコイル4では大きなインピーダンスが発生し、インダクタとして作用する。
太陽電池2を接地する接地線6は、コモンモードチョークコイル4とインバータ5との間の電力供給線に接続される。なお、図1に示す太陽光発電システム1では、接地線6は、太陽電池2の負極を接地しているが、太陽電池2の正極を接地しても同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施形態に係る太陽光発電システム1の作用について説明する。インバータ5におけるパワーデバイスのスイッチングによって発生した高周波電流が流れる経路としては、太陽電池2の対地静電容量7を介して接地線6に至り、インバータ5に戻る経路3の経路が考えられる。この経路3を流れる電流は、太陽光発電システム1の外部を流れ、周囲の機器に影響を与えることとなる。このとき、コモンモードチョークコイル4には太陽電池2の正極に接続された電力供給線にのみ電流が流れるので、経路3を流れる電流は、コモンモードチョークコイル4の差動電流となる。その結果、太陽電池2の対地静電容量7から接地線6を介してインバータ5に流れる経路3の電流(漏洩電流)に対して、コモンモードチョークコイル4のチョークコイル1巻線分が高周波のインピーダンスとなり経路3を流れる電流を抑制することができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る太陽光発電システム1は、太陽電池2と、コモンモードチョークコイル4を備えたパワーコンディショナ3によって構成する太陽光発電システム1において、太陽電池2の正極または負極の接地線6をインバータ5とコモンモードチョークコイル4の間に接続することにより、太陽電池2の対地静電容量7から太陽電池2の正極または負極の接地線6を介してインバータ5に至る経路の高周波インピーダンスが高くなり、太陽電池2の対地静電容量7から太陽電池2の正極または負極の接地線6を介してインバータ5に至る経路に流れる高周波電流を低減することができる。その結果、周辺機器に与える影響を低減することができる。
以上、具体的な実施形態を例示して本発明の発電システム及び発電システムの接地漏洩電流抑制方法について説明したが、本発明の発電システムは、上述した実施形態に限らず、本発明の特徴を損なわない範囲で適宜設計変更が可能であり、そのように変更された形態も本発明に係る発電システム及び発電システムの接地漏洩電流抑制方法である。
例えば、本発明の発電システムは、直流電源から出力される直流電力を交流電力に変換するシステムであればよいので、実施形態のように3相交流に変換するシステムに限定するものでなく他の既知のインバータなどを用いることができる。また、コモンモードチョークコイル以外のコモンモードフィルタを用いても同様の効果を得ることができる。
また、本発明の直流電源は、太陽電池(及びこの太陽電池を直列または並列に接続した太陽光パネル)に限定されるものではなく、燃料電池や蓄電池など接地を必要とする直流電源に適用することができる。
1,8…太陽光発電システム(発電システム)
2…太陽電池(直流電源)
3…パワーコンディショナ
3a…出力端子
4…コモンモードチョークコイル(コモンモードフィルタ)
5…インバータ(電力変換装置)
6,9…接地線
7…対地静電容量
2…太陽電池(直流電源)
3…パワーコンディショナ
3a…出力端子
4…コモンモードチョークコイル(コモンモードフィルタ)
5…インバータ(電力変換装置)
6,9…接地線
7…対地静電容量
Claims (3)
- 直流電力を出力する直流電源と、
前記直流電源の直流電力を交流電力に変換する電力変換装置と、
前記直流電源と前記電力変換装置を接続する電力供給線と、
を備える発電システムであって、
前記直流電源と前記電力変換装置との間にコモンモードフィルタを設け、
前記直流電源を接地する接地線を、前記コモンモードフィルタと前記電力変換装置との間の電力供給線に接続する
ことを特徴とする発電システム。 - 前記直流電源は、太陽光発電モジュールであり、
前記接地線は、前記太陽光発電モジュールの正極または負極を接地する
ことを特徴とする請求項1に記載の発電システム。 - 直流電力を出力する直流電源と、
前記直流電源の直流電力を交流電力に変換する電力変換装置と、
前記直流電源と前記電力変換装置を接続する電力供給線と、
を備える発電システムの接地漏洩電流を抑制する接地漏洩電流抑制方法であって、
前記直流電源と前記電力変換装置との間にコモンモードフィルタを設け、
前記直流電源を接地する接地線を、前記コモンモードフィルタと前記電力変換装置との間の電力供給線に接続する
ことを特徴とする接地漏洩電流抑制方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012022610A JP2013162628A (ja) | 2012-02-06 | 2012-02-06 | 発電システム及び発電システムの接地漏洩電流抑制方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012022610A JP2013162628A (ja) | 2012-02-06 | 2012-02-06 | 発電システム及び発電システムの接地漏洩電流抑制方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013162628A true JP2013162628A (ja) | 2013-08-19 |
Family
ID=49174470
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JP2012022610A Pending JP2013162628A (ja) | 2012-02-06 | 2012-02-06 | 発電システム及び発電システムの接地漏洩電流抑制方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105743434A (zh) * | 2016-04-14 | 2016-07-06 | 特变电工西安电气科技有限公司 | 一种光伏发电系统中光伏组件对地共模电压抑制系统 |
US9887641B2 (en) | 2016-04-01 | 2018-02-06 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Power converter |
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2012
- 2012-02-06 JP JP2012022610A patent/JP2013162628A/ja active Pending
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CN105743434A (zh) * | 2016-04-14 | 2016-07-06 | 特变电工西安电气科技有限公司 | 一种光伏发电系统中光伏组件对地共模电压抑制系统 |
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