JP2013162439A - 空中線装置及びそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 補強用の金属板に流れる電流の影響による性能低下を回避する。
【解決手段】 空中線装置は、少なくともλ/2相当の一側辺(19)を有する導電性の金属板(16)と、前記金属板(16)の一側辺(19)から所定の距離(L)を隔て且つ前記金属板(16)の一側辺(19)に平行して延在するλ/4の直線部(21b)と、前記直線部(21b)の一端と前記金属板(16)の一側辺(19)との間を接続する基部(20a)と、前記直線部(21b)の他端に接続された給電部(17)と、前記給電部(17)を介して前記直線部(21b)の他端に接続されたλ/4のアンテナ(18)とを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、空中線装置及びそれを用いた電子機器に関し、詳細には、筐体内蔵型の空中線装置及びそれを用いた電子機器に関する。
空中線装置(アンテナともいう)の基本はダイポールアンテナ(dipole antenna)やモノポールアンテナ(monopole antenna)である。
図9は、ダイポールアンテナとモノポールアンテナの構造図である。この図の(a)に示すように、ダイポールアンテナ1は、給電点2に2本の直線状の導線(エレメント3、4)を対称に取り付けた構造を有する空中線装置であり、エレメント3、4を大地と平行の水平状態で用いる場合は水平ダイポールアンテナ、傾斜や垂直の状態で用いる場合は垂直ダイポールアンテナと呼ばれる。
一方、(b)に示すように、モノポールアンテナ5は、上記ダイポールアンテナ1の変形型であり、詳細には、ダイポールアンテナ1のエレメント3、4と直交する方向で両エレメントの中間点(つまり給電点2)に電気壁6(大地等の接地電位)を持ってくると、電気壁6以降のエレメント(この図ではダイポールアンテナ1のエレメント3)が不要になるという原理を利用し、ダイポールアンテナ1の片側のエレメント(この図ではダイポールアンテナ1のエレメント4)だけで構成した空中線装置である。モノポールアンテナ5の場合、物理学的に電気壁6の反対側に鏡像(見かけ上のエレメント3′)ができる。
一般的に筐体内蔵型の空中線装置は、モノポールアンテナ5(図9(b)参照)で構成されることが多い。筐体内部の補強用金属板を前記の“電気壁6”として利用することができるからである。ちなみに、補強用金属板とは、筐体外装の剛性確保や液晶ディスプレイ等の平面表示装置の変形防止などを主眼として筐体内に組み込まれる構成要素であって、且つ、内部の電子基板などを電磁的にシールドするための接地電位が与えられている構成要素のことをいう。
図10は、筐体内蔵型空中線装置の構成図である。この図において、不図示の筐体の内部面積とほぼ同じ面積を有する補強用の金属板7の長辺側の略中央部付近に給電点8が設けられており、この給電点8にλ/4のL型モノポールアンテナ9が接続されている。λは波長[m]であり、波の進行速度[m/s]をvとし、周波数[Hz]をfとするとき、λ=v/fである。
このような構成のモノポールアンテナ9に対して給電点8から周波数fの高周波電流を流したときの様子を考える。
今、ある時点におけるモノポールアンテナ9の電流をXで示すことにする。このXの向きを給電点8からモノポールアンテナ9の先端へと向かう方向とすると、このとき同時に、補強用の金属板7の内部に2つの電流Ya、Ybが発生する。これら2つの電流Ya、Ybはいずれも給電点8を源として流れるため、モノポールアンテナ9の電流Xの向きに合わせると、電流Yaは同方向、電流Ybは逆方向になる。
さて、空中線装置を筐体に内蔵する場合は、スペースの制約から、どうしても、図10のように、モノポールアンテナ9を補強用の金属板7の長辺側に沿わせる形態をとらざるを得ない。とりわけ、携帯型のような小型の筐体の場合はその傾向が強い。
しかしながら、このような形態(モノポールアンテナ9を補強用の金属板7の長辺側に沿わせる形態)にすると、上記の逆向きの電流Ybの磁界の影響により、モノポールアンテナ9の電流Xの磁界が弱められてしまい、モノポールアンテナ9の性能低下(特に利得の減少)を招いてしまうという問題点がある。
したがって、筐体、特に携帯型のような小型の筐体に内蔵する空中線装置においては性能低下を招かない技術が求められている。
筐体内蔵型の空中線装置に関する先行技術としては、たとえば、筐体に内蔵された1つのアンテナを異なる2つの周波数で使用できるようにした技術(下記の特許文献1参照:以下、第1の先行技術という)、または、ヒンジ部を介して連結された2つの筐体の内部に各々設けられた第1の接地導体層と第2の接地導体層とをアンテナの共振部として用いるものにおいて、第1の接地導体層と第2の接地導体層のいずれか一方の前記ヒンジ部近傍位置にスリットを設けることにより、筐体折り畳み時の共振特性悪化を抑制した技術(下記の特許文献2参照:以下、第2の先行技術という)などがある。
特開2003−101326号公報 特開2010−109703号公報
しかしながら、第1の先行技術は、1つのアンテナを異なる2つの周波数で使用できるようにしたものに過ぎず、また、第2の先行技術は、筐体折り畳み時の共振特性悪化を抑制したものに過ぎず、いずれも前記の問題点、すなわち、図10に示すように、モノポールアンテナ9を補強用の金属板7の長辺側に沿わせた形態にすると、補強用の金属板7に流れる逆向きの電流Ybの磁界の影響により、モノポールアンテナ9の電流Xの磁界が弱められてしまい、モノポールアンテナ9の性能低下(特に利得の減少)を招いてしまうという問題点を解決することができない。
そこで、本発明は、補強用の金属板に流れる電流の影響による性能低下を回避した空中線装置及びそれを用いた電子機器を提供することにある。
本発明の空中線装置は、少なくともλ/2相当の一側辺を有する導電性の金属板と、前記金属板の一側辺から所定の距離を隔て且つ前記金属板の一側辺に平行して延在するλ/4の直線部と、前記直線部の一端と前記金属板の一側辺との間を接続する基部と、前記直線部の他端に接続された給電部と、前記給電部を介して前記直線部の他端に接続されたλ/4のアンテナとを有することを特徴とする。
本発明の電子機器は、請求項1乃至3いずれかに記載の空中線装置を内蔵したことを特徴とする。
本発明によれば、補強用の金属板に流れる電流の影響による性能低下を回避した空中線装置及びそれを用いた電子機器を提供することができる。
携帯型電子機器10の外観図である。 携帯型電子機器10の概略的な内部構造図である。 金属板16の平面図である。 アンテナ18の動作説明図及びアンテナ18の電流定在波を示す図である。 第1及び第2の変形例を示す図である。 第3の変形例を示す図である。 第4の変形例を示す図である。 第4の実施形態の具体的構成図である。 ダイポールアンテナとモノポールアンテナの構造図である。 筐体内蔵型空中線装置の構成図である。
以下、本発明の実施形態を、携帯電話機等の携帯型電子機器への適用を例にして、図面を参照しながら説明する。
図1は、携帯型電子機器10の外観図である。この図において、携帯型電子機器10は、特にそれに限定されないが、たとえば、スマートフォンなどと呼ばれるタブレット型の携帯電話機であり、片手で保持できる程度の小型で薄い筐体11の主面(主たる操作面である表面)に、その主面の多くの部分を専有する表示窓12を設け、この表示窓12の直下の筐体11の内部にタッチパネル付き液晶ディスプレイ等の平面型表示装置(以下、単に表示装置という)13を実装して構成されている。なお、筐体11の主面には、さらに、スピーカ用拡声孔14やマイク用集音孔15などが設けられており、また、筐体11の側面等の任意面には、不図示の電源スイッチや充電端子兼用信号端子などが設けられている。
図2は、携帯型電子機器10の概略的な内部構造図である。この図に示すように、筐体11の内部には、少なくとも、表示装置13と補強用の金属板16と給電点17とアンテナ18とが組み込まれている。金属板16の役割は二つある。第1の役割は、筐体11外装の剛性確保と表示装置13の変形防止であり、第2の役割は、筐体11内部の不図示の電子基板などに対する電磁シールド(遮蔽)である。
金属板16は、前記第1の役割のために、筐体11の内部平面サイズと略同等またはそれに近い面積を有する剛性素材が用いられている。これにより、筐体11外装の剛性確保を図り、且つ、表示装置13の変形防止、たとえば、表示装置13の複数の位置(たとえば、四隅などの位置)を金属板16の上にボルト止め等で保持させることによって、表示装置13の変形防止も図っている。加えて、金属板16は、前記第2の役割のために、接地電位を有する導電体(導電性の金属板)とされており、不図示の電子基板などに対する外部ノイズの遮蔽または同電子基板などから発生する輻射ノイズの遮蔽を図っている。
なお、この図では省略しているが、筐体11の内部の所定位置、たとえば、表示装置13の背面側や、あるいは、補強金属板16の任意面側には、この携帯型電子機器10の動作に必要な各種電子回路を実装した電子基板とバッテリが設けられており、さらに、その電子基板から引き出された平行またはツイスト状の2線ケーブルが給電点17に接続されている。
図3は、金属板16の平面図である。この図に示すように、金属板16は、少なくともλ/2相当の長さの一方側の長辺19を有し、且つ、一方側の短辺(この図では上側の短辺20)の側方にL字形状部21を一体形成した平面形状を有している。このような平面形状は、たとえば、金属板を打ち抜き加工することによって得られるが、この加工法に限定されない。図示の平面形状が得られる加工法であればよく、たとえば、別部品のL字形状部21を金属板に接合するなどして図示の平面形状を作り出してもよい。
L字形状部21は、金属板16の短辺20から側方に延びる矩形状の基部21aと、その基部21aから90度屈曲して金属板16の一方側の長辺19に沿って平行する直線部21bとから構成されている。直線部21bの長さはλ/4であり、直線部21bの幅は、たとえば、2mmである。ただし、λはアンテナ18の周波数fの1波長[m]である。
金属板16の長辺19と直線部21bとの間には、その直線部21bの全長に渡って距離Lの隙間(スリット16a)が形成されており、この距離L(スリット16aの幅)は、諸特性(放射効率、帯域幅)とのトレードオフとなるが、おおむね2〜5mm程度である。
給電点17の他端に接続されたアンテナ18はモノポールアンテナであり、このアンテナ18は金属板16の一方側の長辺19に沿って平行に配設されているとともに、給電点17を介して(L字形状部21の)直線部21bの先端に接続されている。
ここで、アンテナ18はλ/4、すなわち、所定の周波数fの1波長[m]の1/4の長さを有するモノポールアンテナであり、一例としてWiMAXの2.5GHz帯においてはλ/4≒30mmの長さになるが、この長さは、厳密には「アンテナ18の長さ=(λ/4)×短縮率」である。ここに、短縮率はアンテナ18の材質や太さなどから決まる係数(<1)である。
次に、アンテナ18の動作を説明する。
図4(a)は、アンテナ18の動作説明図である。この図は、アンテナ18に対して給電点17から周波数fの高周波電流を流したときの様子を模式的に示している。
今、ある時点におけるアンテナ18の電流をAで示すことにする。この電流Aの向きを給電点17からアンテナ18の先端へと向かう方向とすると、このとき同時に、L字形状部21の直線部21bに電流Bが発生するとともに、金属板16の長辺19に沿って2つの電流C、Dが発生する。
電流A、Bは給電点17を基点にして流れるため、これらの電流A、Bの向きは同じであり、さらに、金属板16の長辺19に沿って流れる2つの電流C、Dの向きも、それぞれ電流A、Bに応答して流れる共振電流であるから、電流A、Bと同じ向きであり、結局のところ、図示の4つの電流A〜Dのすべてが同じ向きである。
ここで、冒頭で説明した課題は、図10において、モノポールアンテナ9を補強用の金属板7の長辺側に沿わせた形態にすると、補強用の金属板7に流れる逆向きの電流Ybの磁界の影響により、モノポールアンテナ9の電流Xの磁界が弱められてしまい、モノポールアンテナ9の性能低下(特に利得の減少)を招くことにあった。
本実施形態のアンテナ18の場合、そのような逆向きの電流は生じない。4つの電流A〜Dの向きがすべて同じだからである。このため、アンテナ18の電流Aの磁界が弱められることがなく、したがって、アンテナ18の性能低下(特に利得の減少)を招かないという特有の効果が得られる。
図4(b)は、アンテナ18の電流定在波を示す図である。この図において、区間アはλ/4のアンテナ18の電流定在波を示しており、同区間アでは給電点17で最大、アンテナ端で最小(0)となる電流Aが流れる。また、区間イに相当する給電点17からL字形状部21の基部21aまでの長さ(直線部21bの長さ)もアンテナ18と同じλ/4であるため、この区間イにおいても、給電点17で最大、基部21aと直線部21bとの接続境界で最小(0)となる電流Bが流れる。これら2つの区間(区間ア、イ)を合わせた長さはλ/4の2倍、すなわち、λ/2となり、この2つの区間ア、イにおける電流定在波(電流A、B)は所定極性(ここでは負極性)の半波長相当になる。
一方、区間ウと区間エは、金属板16に流れる電流C、Dを示しており、これらの電流C、Dは、区間アと区間イで示す電流A、Bに対して逆相、すなわち、正極性の半波長相当の定在波になる。なお、この図では電流A、Bの定在波を負極性、電流C、Dの定在波を正極性としているが、逆であってもよい。区間ア〜エで1波長の定在波になればよい。
この図に示すように、本実施形態によれば、電流A、Bの極性(向きに)対して電流C、Dを逆相(逆方向)とし、且つ、それらの4つの電流A〜Dの向きを図4(a)に示す平面において、同じ方向にできるから、前記のとおり、アンテナ18の性能低下(特に利得の減少)を招かないようにできるという特有の効果が得られる。
実施形態は、前記の例示に限定されず、他の様々な変形例を包含する。
たとえば、以下のように変形してもよい。
<第1の変形例>
図5(a)は、第1の変形例を示す図である。この図に示すように、金属板16の他方側の長辺22にも第2のアンテナ23を設けてもよい。すなわち、金属板16の短辺20の左側方にも、第2の基部24aと、その第2の基部24aから90度屈曲して金属板16の他方側の長辺22に沿って平行し、且つ、その長辺22との間に所定の間隔Lを隔てて延在するλ/4長の第2の直線部24bとからなるL字形状部(第2のL字形状部24)を一体形成するとともに、その第2の直線部24bの先端に第2の給電点25の一端を接続し、その第2の給電点25の他端に第2のアンテナ23を接続した構成としてもよい。
<第2の変形例>
あるいは、この第1の変形例をさらに変形させてもよい。
図5(b)は、第2の変形例を示す図である。この図に示すように、金属板16の他方側の短辺26の左側方に、第2の基部24aと、その第2の基部24aから90度屈曲して金属板16の他方側の長辺22に沿って平行し、且つ、その長辺22との間に所定の間隔Lを隔てて延在するλ/4長の第2の直線部24bとからなるL字形状部(第2のL字形状部24)を一体形成するとともに、その第2の直線部24bの先端に第2の給電点25の一端を接続し、その第2の給電点25の他端に第2のアンテナ23を接続した構成としてもよい。
第1の変形例は、金属板16の左右の形をシンメトリックにしたものであり、第2の変形例は、金属板16の左右の形を180度回転させて相似させたものである。いずれの変形例を採用するかは、金属板16の加工のしやすさ、あるいは、筐体11の内部への実装のしやすさなどを考慮して適宜に決定すればよい。
なお、これらの第1及び第2の変形例では、二つのアンテナ18、23を使用する。このため、たとえば、複数のアンテナでデータの送受信を行なう無線通信技術であるMIMO(Multi Input Multi Output)などに適用することができる。MIMOは同一の周波数を使い、複数経路で高速のデータ通信を行う技術であるため、MIMOに適用する場合、二つのアンテナ18、23や二つの直線部21b、24bの長さは同一のλ/4になる。
二つのアンテナ18、23を異なる用途に使用してもよい。たとえば、アンテナ18を電話用とし、アンテナ23をWiFi等の近距離無線用とするなどである。異なる用途で使用する場合、二つのアンテナ18、23や二つの直線部21b、24bの長さは、各々の使用周波数fに応じたものとなることは当然である。
<第3の変形例>
図6は、第3の変形例を示す図である。この図に示すように、金属板16の基部21aを、折り曲げ線27に沿って略90度屈曲させるようにしてもよい。このようにすると、金属板16の強度を高めることができ、前記第1の役割(筐体11外装の剛性確保と表示装置13の変形防止)を確実なものとすることができるから好ましい。なお、この第3の変形例は、先に説明した実施形態(図3)のみならず、第1の変形例や第2の変形例(図5)のいずれにも適用できる。
<第4の変形例>
図7は、第4の変形例を示す図である。この図に示すように、第3の変形例の構成に加え、さらに、金属板16の長辺19のうち、直線部21bが対向しない部分19aに沿って張り出し部28を設け、この張り出し部28を折り曲げ線29に沿って略90度屈曲させるようにしてもよい。このようにすると、金属板16の強度をより高めることができ、前記第1の役割(筐体11外装の剛性確保と表示装置13の変形防止)を一層確実なものとすることができる。なお、この第4の変形例についても、先に説明した実施形態(図3)のみならず、第1の変形例や第2の変形例(図5)のいずれにも適用できることはもちろんである。
図8は、第4の実施形態の具体的構成図である。この図に示すように、金属板16の基部21aを折り曲げ線27に沿って略90度屈曲させるとともに、さらに、金属板16の長辺に沿って設けられた張り出し部28を折り曲げ線29に沿って略90度屈曲させているので、金属板16の強度をより一層高めることができるという効果が得られる。
また、基部21aから延びるλ/4長の直線部21bの先端に給電点17の一端を接続するとともに、給電点17の他端にλ/4のアンテナ18を接続するという構成を有しているため、アンテナ18の電流Aと直線部21bの電流B、及び、金属板16の長辺に沿って流れる電流C、Dの方向をすべて同一にすることができ、アンテナ18の電流Aの磁界を弱めることなく、アンテナ18の性能低下(特に利得の減少)を招かないという効果が得られる。
また、電子基板にGND層を設け、このGND層を直線部21bとして利用してもよい。この場合、給電点17への給電は電子基板内に配設可能なストリップライン(トリプレート線路)を利用することが可能である。また、電位の安定性を向上させるために、基部21aにて、電子基板のGNDと金属板16とを接続するのが望ましい。また、接続箇所は短辺の延長線上でなくともよく、たとえば、給電点17から1/4λの位置であってもよい。
なお、以上の説明では、携帯型電子機器10への適用を例にしたが、これに限定されない。また、携帯型でなくてもよい。要は空中線装置を内蔵する電子機器であればよく、たとえば、ゲーム機、テレビ受信機、ラジオ受信機、無線通信機、近距離無線用アクセスポイントなどであってもよい。
また、空中線装置の通信方式や周波数も前記の例示(WiMAXの2.5GHz帯)に限らない。WiMAX以外の通信方式であってもよく、また、その周波数も特に限定されない。
さらに、以上の説明では、モノポールアンテナとしたが、たとえば、線状逆F型アンテナやヘリカルアンテナなど様々なタイプにも適用可能である。
以下、本発明の特徴を付記する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
付記1は、
少なくともλ/2相当の一側辺を有する導電性の金属板と、
前記金属板の一側辺から所定の距離を隔て且つ前記金属板の一側辺に平行して延在するλ/4の直線部と、
前記直線部の一端と前記金属板の一側辺との間を接続する基部と、
前記直線部の他端に接続された給電部と、
前記給電部を介して前記直線部の他端に接続されたλ/4のアンテナと
を有することを特徴とする空中線装置である。
(付記2)
付記2は、
前記金属板の一側辺と前記基部との間を折り曲げたことを特徴とする付記1に記載の空中線装置である。
(付記3)
付記3は、
前記金属板の一側辺のうち、前記直線部が対向しない部分に張り出し部を設け、前記金属板の一側辺と該張り出し部との間を折り曲げたことを特徴とする付記1または2に記載の空中線装置である。
(付記4)
付記4は、
付記1乃至3いずれかに記載の空中線装置を内蔵したことを特徴とする電子機器である。
L 距離
10 携帯型電子機器(電子機器)
16 金属板
17 給電部
18 アンテナ
19 一側辺
21a 基部
21b 直線部
28 張り出し部

Claims (4)

  1. 少なくともλ/2相当の一側辺を有する導電性の金属板と、
    前記金属板の一側辺から所定の距離を隔て且つ前記金属板の一側辺に平行して延在するλ/4の直線部と、
    前記直線部の一端と前記金属板の一側辺との間を接続する基部と、
    前記直線部の他端に接続された給電部と、
    前記給電部を介して前記直線部の他端に接続されたλ/4のアンテナと
    を有することを特徴とする空中線装置。
  2. 前記金属板の一側辺と前記基部との間を折り曲げたことを特徴とする請求項1に記載の空中線装置。
  3. 前記金属板の一側辺のうち、前記直線部が対向しない部分に張り出し部を設け、前記金属板の一側辺と該張り出し部との間を折り曲げたことを特徴とする請求項1または2に記載の空中線装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載の空中線装置を内蔵したことを特徴とする電子機器。
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