JP2013161248A - 入力装置、入力装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが所望の機能を実行する際の利便性を向上させる。
【解決手段】アイコン1aが1つ目に選択された場合、当該アイコンと対応付けられたアイコン1bの表示形態および当該アイコンと対応付けられていないアイコン1cの表示形態の少なくともいずれか一方を変更するアイコン変更部14と、アイコン変更部14によってアイコン1bの表示形態およびアイコン1cの表示形態のいずれか一方が変更された後、アイコン1bが2つ目に選択された場合、アイコン1aとアイコン1bとの組み合わせにしたがって、入力されるコマンド6を特定するコマンド特定部13とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】アイコン1aが1つ目に選択された場合、当該アイコンと対応付けられたアイコン1bの表示形態および当該アイコンと対応付けられていないアイコン1cの表示形態の少なくともいずれか一方を変更するアイコン変更部14と、アイコン変更部14によってアイコン1bの表示形態およびアイコン1cの表示形態のいずれか一方が変更された後、アイコン1bが2つ目に選択された場合、アイコン1aとアイコン1bとの組み合わせにしたがって、入力されるコマンド6を特定するコマンド特定部13とを備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、ユーザの操作により接触した位置に基づいてアイコンの選択が可能であることにより、情報の入力が可能な入力装置等に関するものである。
タッチパネルを備えた表示画面を有する電子機器が広く普及し、ユーザが当該電子機器にタッチ操作を行う機会が増えている。例えば、いわゆるスマートフォンをはじめとする情報端末や一部の家庭用ゲーム機などにおいては、機器に実行させる処理(アプリケーション)や当該処理の対象(データ)などを絵や記号で表現した「アイコン」をユーザが選択することにより、ユーザは当該電子機器に入力を与えることができる。
これにより、ユーザがキーボード等の入力機器を操作することにより入力を与える従来の方式よりも、ユーザは直感的かつ容易に入力を与えることができる。したがって、上記電子機器は、多くの操作がアイコンの選択で可能となるように設計されている。
こうした背景から、アイコンの表示方法や、ユーザにアイコンを選択させる方法などを改善する試みが広く行われている。例えば、下記の特許文献1には、直感的な操作でアプリケーションを起動させるための情報処理装置が開示されている。同文献には、ユーザが「メール」を表すアイコンの表示位置まで「人物」を表す画像をドラッグアンドドロップすると、上記情報処理装置が当該人物に送信するメールを作成するための画面を表示することが記載されている。
しかし、上記の特許文献1では、「メールの作成」の機能を一意に表すアイコンに、「メールの送信対象」を表すアイコンを対象として与え、「当該対象に送信するためのメールを作成する」という機能を実行するに過ぎない。すなわち、上記情報処理装置は、メールを作成するアプリケーションに送信先に関する情報を引数として与えて実行するという従来の方法を、アイコンを用いたユーザインターフェースで実現したに過ぎない。
したがって、上記従来の装置では「アプリケーション」と「引数として与える情報」という異なる2種類のアイコンが存在し、ユーザは一方のアイコンに他方のアイコンを適用しなければならない。すなわち、ユーザは、例えば「アプリケーション」と「アプリケーション」とを使用する、または「引数として与える情報」と「引数として与える情報」とを使用することはできない。
アイコンの使用に関して上記の制約があると、上記異なる2種類のアイコンは分離して管理されなければならない。組み合わせ可能なアイコンの種類のペアを、ユーザに示す必要があるからである。例えば、上記の特許文献1に記載の情報処理装置は、「メール」を表すアイコンと「人物」を表す画像とを異なる領域に表示し、互いに属性が違うものであることをユーザに明示している(同文献の図9参照)。
しかし、狭い表示領域しか備えない携帯型の電子機器においては特に、上記のようにアイコンを分離して管理することが難しい。また、上記の特許文献1に記載の装置のように、仮に分離して管理することができたとしても、「2つの異なる種類のアイコンが存在すること」をユーザに意識させる必要があり、これはユーザインターフェースが直感的であることを阻害し得る。
また、上記の特許文献1では、アイコンの選択のし易さを考慮した工夫を行っていない。例えば、「人物」を表す画像が選択されると、別の「人物」を表す画像が続けて選択されることはないと考えられるため、例えば当該画像をすべて非表示にするなど、表示形態を変更すればよい。しかし、同文献に記載の情報処理装置は、そうした工夫を行っていない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、2つのアイコンを組み合わせて情報を特定可能にするとともに、一方のアイコンが選択された場合に他方のアイコンの表示形態を変更することにより、ユーザが所望の機能を実行する際の利便性を向上させることが可能な入力装置等を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の入力装置は、
(1)ユーザの操作により指定された位置を検知可能な入力面と、複数のアイコンを表示可能な表示面とを備え、前記指定された位置に基づいて前記アイコンの選択が可能であることにより、情報の入力が可能な入力装置であって、
(2)第1のアイコンが1つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと対応付けられた第2のアイコンの表示形態および前記第1のアイコンと対応付けられていない他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方を変更する変更手段と、
(3)前記変更手段によって第2のアイコンの表示形態および他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方が変更された後、第2のアイコンが2つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと第2のアイコンとの組み合わせにしたがって、入力される前記情報を特定する特定手段とを備えたことを特徴としている。
(1)ユーザの操作により指定された位置を検知可能な入力面と、複数のアイコンを表示可能な表示面とを備え、前記指定された位置に基づいて前記アイコンの選択が可能であることにより、情報の入力が可能な入力装置であって、
(2)第1のアイコンが1つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと対応付けられた第2のアイコンの表示形態および前記第1のアイコンと対応付けられていない他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方を変更する変更手段と、
(3)前記変更手段によって第2のアイコンの表示形態および他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方が変更された後、第2のアイコンが2つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと第2のアイコンとの組み合わせにしたがって、入力される前記情報を特定する特定手段とを備えたことを特徴としている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の入力装置の制御方法は、
(1)ユーザの操作により指定された位置を検知可能な入力面と、複数のアイコンを表示可能な表示面とを備え、前記指定された位置に基づいて前記アイコンの選択が可能であることにより、情報の入力が可能な入力装置の制御方法であって、
(2)第1のアイコンが1つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと対応付けられた第2のアイコンの表示形態および前記第1のアイコンと対応付けられていない他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方を変更する変更ステップと、
(3)前記変更ステップにおいて第2のアイコンの表示形態および他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方が変更された後、第2のアイコンが2つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと第2のアイコンとの組み合わせにしたがって、入力される前記情報を特定する特定ステップとを含むことを特徴としている。
(1)ユーザの操作により指定された位置を検知可能な入力面と、複数のアイコンを表示可能な表示面とを備え、前記指定された位置に基づいて前記アイコンの選択が可能であることにより、情報の入力が可能な入力装置の制御方法であって、
(2)第1のアイコンが1つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと対応付けられた第2のアイコンの表示形態および前記第1のアイコンと対応付けられていない他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方を変更する変更ステップと、
(3)前記変更ステップにおいて第2のアイコンの表示形態および他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方が変更された後、第2のアイコンが2つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと第2のアイコンとの組み合わせにしたがって、入力される前記情報を特定する特定ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の入力装置および当該装置の制御方法は、ユーザによって第1のアイコンが選択された場合、当該第1のアイコンと対応付けられた第2のアイコンの表示形態および第1のアイコンと対応付けられていない他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方を変更できる。そして、上記入力装置等は、アイコンの表示形態が変更された後、第2のアイコンが2つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと第2のアイコンとの組み合わせにしたがって、上記入力装置に入力される情報を特定できる。
上述した従来の装置では、ユーザはある種類のアイコン(アプリケーション)に別の種類のアイコン(引数として与える情報)を適用することを強いられる。このように、異なる種類のアイコンが存在することは、ユーザインターフェースの自由度を制約し、電子機器に対する直感的な操作を阻害する。
これに対して、本発明の入力装置および当該装置の制御方法では、ユーザは2つのアイコンを「組み合わせる」だけで所望の機能を実行できる。すなわち、上記従来の装置のようにアイコンの種類が複数存在し、一方を他方へ適用するという前提はないため、すべてのアイコンを任意の順序で任意に組み合わせることができる。これにより、上記入力装置等は、上記従来の装置より自由度の高いユーザインターフェースを実現できる。
また、本発明の入力装置および当該装置の制御方法は、1つ目に選択されたアイコンに応じて2つ目に選択可能なアイコンの表示形態および他のアイコンの表示形態のいずれか一方を変更する。例えば、上記入力装置等は、2つ目に選択可能なアイコンを、入力面に接触するユーザの指の周囲に移動させるなどにより表示形態を変更する。これにより、上記入力装置等は、ユーザに2つ目のアイコンを容易に選択させることができる。
したがって、本発明の入力装置および当該装置の制御方法は、ユーザが所望の機能を実行する際の利便性を向上させることができる。
また、本発明の入力装置では、
(1)前記変更手段は、前記他のアイコンを非表示にすることにより、当該他のアイコンの表示形態を変更することを特徴としている。
(1)前記変更手段は、前記他のアイコンを非表示にすることにより、当該他のアイコンの表示形態を変更することを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の入力装置は、1つ目に選択したアイコンとは関係のない他のアイコンを、画面から消すことにより表示形態を変更できる。
これにより、本発明の入力装置は、ユーザは2つ目に第2のアイコンを選択すべきところを、誤って他のアイコンを選択してしまうという誤操作を減らすことができる。したがって、ユーザが所望の機能を実行する際の利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の入力装置は、
(1)前記表示面に前記アイコンが表示された状態で、当該アイコンを移動させる第1の移動手段と、
(2)前記第1の移動手段がアイコンを移動させる経路を、当該アイコンを表示する位置と前記指定された位置に対応する前記表示面における位置とを結んだ線として決定する決定手段とをさらに備え、
(3)前記変更手段は、前記決定手段によって決定された経路に沿って、前記第1の移動手段によって前記第2のアイコンを移動させることにより、当該第2のアイコンの表示形態を変更することを特徴としている。
(1)前記表示面に前記アイコンが表示された状態で、当該アイコンを移動させる第1の移動手段と、
(2)前記第1の移動手段がアイコンを移動させる経路を、当該アイコンを表示する位置と前記指定された位置に対応する前記表示面における位置とを結んだ線として決定する決定手段とをさらに備え、
(3)前記変更手段は、前記決定手段によって決定された経路に沿って、前記第1の移動手段によって前記第2のアイコンを移動させることにより、当該第2のアイコンの表示形態を変更することを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の入力装置は、アイコンを移動させる経路を、当該アイコンを表示する位置と上記指定された位置に対応する表示面における位置とを結んだ線として決定する。そして、上記入力装置は、当該経路に沿って第2のアイコンを移動させることにより、表示形態を変更できる。
すなわち、本発明の入力装置は、2つ目に選択可能なアイコンを入力面に接触するユーザの指の周囲に移動させることにより表示形態を変更できる。これにより、ユーザは1つ目のアイコンと組み合わせ可能なアイコンを容易に選択できる。したがって、本発明の入力装置は、ユーザが所望の機能を実行する際の利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の入力装置は、
(1)前記入力面に対してユーザが入力した所定のパターンを検出する検出手段と、
(2)前記表示面に前記アイコンが表示された状態で、当該アイコンを前記検出手段が検出した前記パターンが表す方向へ移動させる第2の移動手段とをさらに備え、
(3)前記特定手段は、前記第2の移動手段によって前記第1のアイコンと第2のアイコンとが前記表示面における所定の範囲に移動された場合、前記情報を特定することを特徴としている。
(1)前記入力面に対してユーザが入力した所定のパターンを検出する検出手段と、
(2)前記表示面に前記アイコンが表示された状態で、当該アイコンを前記検出手段が検出した前記パターンが表す方向へ移動させる第2の移動手段とをさらに備え、
(3)前記特定手段は、前記第2の移動手段によって前記第1のアイコンと第2のアイコンとが前記表示面における所定の範囲に移動された場合、前記情報を特定することを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の入力装置は、入力面に対してユーザが入力した所定のパターンを検出できる。また、上記入力装置は、表示面にアイコンを表示した状態で、当該アイコンを検出したパターンが表す方向へ移動させることができる。そして、上記入力装置は、第1のアイコンと第2のアイコンとが表示面における所定の範囲に移動された場合に、情報を特定する。
したがって、本発明の入力装置は、ユーザが簡単にアイコンを選択することを可能にするため、ユーザが所望の機能を実行する際の利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の入力装置では、
(1)前記検出手段は、前記アイコンを表示する位置と前記指定された位置に対応する前記表示面における位置とを結ぶ略直線を、前記パターンとして検出することを特徴としている。
(1)前記検出手段は、前記アイコンを表示する位置と前記指定された位置に対応する前記表示面における位置とを結ぶ略直線を、前記パターンとして検出することを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の入力装置は、上記2つの位置を結ぶ略直線をパターンとして検出する。これにより、上記入力装置は、例えばユーザによるフリック操作を検出することができ、ユーザが簡単にアイコンを選択することを可能にする。
したがって、本発明の入力装置は、ユーザが所望の機能を実行する際の利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の入力装置では、
(1)前記第2の移動手段は、前記検出手段によって検出された略直線に沿った方向へ前記アイコンを移動させることを特徴としている。
(1)前記第2の移動手段は、前記検出手段によって検出された略直線に沿った方向へ前記アイコンを移動させることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の入力装置は、検出された略直線に沿った方向へアイコンを移動させることができる。これにより、上記入力装置は、ユーザが簡単にアイコンを選択することを可能にする。
したがって、本発明の入力装置は、ユーザが所望の機能を実行する際の利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の入力装置では、
(1)前記特定手段は、前記第2の移動手段によって前記第1のアイコンと第2のアイコンとが異なる方向へ移動された場合、当該第1のアイコンの選択または第2のアイコンの選択をキャンセルすることを特徴としている。
(1)前記特定手段は、前記第2の移動手段によって前記第1のアイコンと第2のアイコンとが異なる方向へ移動された場合、当該第1のアイコンの選択または第2のアイコンの選択をキャンセルすることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の入力装置は、第1のアイコンと第2のアイコンとが異なる方向へ移動された場合、当該第1のアイコンまたはだい2のアイコンの選択をキャンセルすることができる。これにより、上記入力装置は、ユーザがアイコン選択を簡単にキャンセルすることを可能にする。
したがって、本発明の入力装置は、ユーザが所望の機能を実行する際の利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の入力装置では、
(1)前記特定手段は、前記第1のアイコンと第2のアイコンとのいずれか一方だけでは前記情報を特定できず、前記第1のアイコンと第2のアイコンとの組み合わせのみによって前記情報を特定できることを特徴としている。
(1)前記特定手段は、前記第1のアイコンと第2のアイコンとのいずれか一方だけでは前記情報を特定できず、前記第1のアイコンと第2のアイコンとの組み合わせのみによって前記情報を特定できることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の入力装置は、ユーザが第1のアイコンと第2のアイコンとを組み合わせた場合に情報を特定する。これにより、本発明の入力装置は、ユーザが誤って選択した1つ目のアイコンのみによって情報を特定しないため、ユーザの誤操作を減らすことができる。
したがって、本発明の入力装置は、ユーザが所望の機能を実行する際の利便性をさらに向上させることができる。
なお、前記入力装置はコンピュータによって実現してもよい。この場合には、コンピュータを前記入力装置の各手段として動作させることにより、前記入力装置をコンピュータで実現させる制御プログラム、およびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明の入力装置は、第1のアイコンが1つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと対応付けられた第2のアイコンの表示形態および前記第1のアイコンと対応付けられていない他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方を変更する変更手段と、前記変更手段によって第2のアイコンの表示形態および他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方が変更された後、第2のアイコンが2つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと第2のアイコンとの組み合わせにしたがって、入力される前記情報を特定する特定手段とを備えた構成である。
また、本発明の入力装置の制御方法は、第1のアイコンが1つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと対応付けられた第2のアイコンの表示形態および前記第1のアイコンと対応付けられていない他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方を変更する変更ステップと、前記変更ステップにおいて第2のアイコンの表示形態および他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方が変更された後、第2のアイコンが2つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと第2のアイコンとの組み合わせにしたがって、入力される前記情報を特定する特定ステップとを含む構成である。
上記の構成により、ユーザは2つのアイコンを組み合わせるだけで所望の機能を実行できるため、本発明の入力装置等は自由度の高いユーザインターフェースを実現できる。また、本発明の入力装置等は、1つ目に選択されたアイコンに応じて2つ目に選択可能なアイコンの表示形態および他のアイコンの表示形態のいずれか一方を変更するため、ユーザに2つ目のアイコンを容易に選択させることができる。
したがって、本発明の入力装置および当該装置の制御方法は、ユーザが所望の機能を実行する際の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態について、図1〜図10に基づいて詳細に説明する。
以下では、ある部材が複数存在することを明示するために、同一の部材番号にa、b、またはcをさらに付して当該部材を示すことがある。例えば、「アイコン1a」、「アイコン1b」、「アイコン1c」などと示す。また、当該部材の部材番号にさらに付されたa、b、およびcを省略して、当該部材を総称することがある。例えば、アイコン1a、アイコン1b、およびアイコン1cを、「アイコン1」と総称することがある。
なお、以下の記載および上記図面においては、右利きのユーザが本実施の形態に係るスマートフォン100を右手に把持し、右手の親指を入力面に接触させる場合を想定して説明する。しかし、スマートフォン100を把持する手および操作する手は、右手であっても左手であってもよいし、入力面に接触させる指は親指でなくともよい。
また、ユーザはスマートフォン100を操作するために、指ではなくスタイラスなどの指示具を用いることもできる。すなわち、以下の記載において、「ユーザの指」には「スタイラスなどの指示具」が含まれる。ただし、記載の簡潔性を担保するため、以下では単に「ユーザの指」とのみ記載する。
さらに、以下の記載および上記図面においては、「ユーザが入力面に指を接触させる」として説明する。しかし、入力部40に含まれる入力面が、例えば指の近接を検出可能なタッチパネルである場合、スマートフォン100は、入力面に対するユーザの指の近接を検出することによっても、接触の場合と同様に動作可能である。すなわち、以下の記載において、「接触」には「近接」が含まれる。ただし、記載の簡潔性を担保するため、以下では単に「接触」とのみ記載する。
〔スマートフォン100の概要〕
図1に基づいて、スマートフォン100の概要を説明する。図1は、本実施の形態に係るスマートフォン100の要部構成を示すブロック図である。
図1に基づいて、スマートフォン100の概要を説明する。図1は、本実施の形態に係るスマートフォン100の要部構成を示すブロック図である。
スマートフォン(入力装置)100は、ユーザ操作(ユーザの操作)による接触位置(指定された位置)3を検知可能な入力面と、複数のアイコン1を表示可能な表示面とを備え、接触位置3に基づいてアイコン1の選択が可能であることにより、コマンド(情報)2の入力が可能な装置である。
ここで、「コマンド」とは、所定の処理を実行することをスマートフォン100に指示するものをいう。例えば、あるアプリケーションを起動するよう指示するものや、あるファイルを開くように指示するものなど、一般的な電子機器に与える情報を広く含む。そして、ユーザは、アイコン(第1のアイコン)1aとアイコン(第2のアイコン)1bとで特定されるコマンド6を入力することにより、所望の機能を実行できる。
図2に基づいて、スマートフォン100の外観を説明する。図2は、スマートフォン100の外観例を表した模式図である。
図2に示すように、スマートフォン100は、入力部40、表示部70、および電源スイッチ41を備える。各構成が有する機能を明示するために、図1は入力部40と表示部70とを分離して示しているが、例えば入力部40をタッチパネルで、表示部70を液晶ディスプレイで実現する場合、図2に示すように、両者は一体として構成されてよい。
図3に基づいて、ユーザがスマートフォン100を用いてコマンド6を特定する方法を説明する。図3は、アイコン1aとアイコン1bとの組み合わせにしたがって、コマンド6が一意に特定されることを表す概念図である。同図(a)は、「メール」のアイコン1aと「鉛筆」のアイコン1bとで「メール作成」のコマンド6が特定されることを表す。また、同図(b)は、「音符」のアイコン1aと「スパナ」のアイコン1bとで「着信音設定」のコマンド6が特定されることを表す。
図3に示すように、スマートフォン100の機能を概念的に表現するアイコンを、ユーザは2つ選択する。スマートフォン100は、ユーザによって選択された2つのアイコン(アイコン1a、アイコン1b)の組み合わせにしたがってコマンド6を特定し、当該コマンドを実行する。以下で、図3(a)および(b)を参照して具体例を説明する。
図3(a)に示すように、「メール」のアイコン1aと「鉛筆」のアイコン1bとは、それぞれ「他の通信装置とメッセージを交換する」、「登録・編集する」というスマートフォン100が有する機能を抽象的に表す。したがって、ユーザが上記2つのアイコンを選択すると、「他の通信装置と交換するメッセージを登録・編集する」(すなわち「メールを作成する」)というコマンド6をスマートフォン100に与えることになる。
図3(b)に示すように、「音符」のアイコン1aと「スパナ」のアイコン1bとは、それぞれ「音に関する機能」、「設定を変更する機能」を抽象的に表す。したがって、ユーザが上記2つのアイコンを選択すると、「音に関する設定を変更する」(すなわち「着信音を変更する」)というコマンド6をスマートフォン100に与えることになる。
図4に基づいて、アイコン1aとアイコン1bとの組み合わせにしたがって、コマンド6が一意に特定されることをさらに説明する。図4は、各アイコン(アイコン1a、アイコン1b)によって特定可能なコマンドを含む2つの領域が重複しており、当該重複する領域に含まれるコマンド6が、スマートフォン100によって特定されることを表す概念図である。
図4に示すように、各アイコンが特定可能なコマンド6は複数存在する。したがって、ユーザは1つのアイコンを選択するだけでは、スマートフォン100に所望のコマンド6を与えることができない。一方で、2つのアイコンが特定可能なコマンド6のうち、それらに共通するものは1つしかないため、ユーザは2つのアイコンを選択することにより、スマートフォン100に所望のコマンド6を与えることができる。すなわち、スマートフォン100は、上記重複する領域に含まれるコマンド6を実行する。
図5に基づいて、ユーザがアイコン1を選択する際の操作を説明する。図5は、スマートフォン100の画面の表示例とユーザがアイコン1aを選択する際に行う操作例とを示した模式図である。同図(a)は、ユーザが入力面に指を接触させていない状態におけるスマートフォン100の表示の一例を表す。また、同図(b)は、ユーザがフリック操作8を行うことによりアイコン1aが移動し、表示面の端部に到着したことを表す。
なお、説明の便宜を図るために、図5はアイコン1が移動する方向を表す矢印を示している。ただし、スマートフォン100は、実際に矢印を表示しなくともよい(上記は他の図においても同様である)。
図5(a)に示すように、スマートフォン100は、ユーザの操作を待機した状態で、表示部70にアイコン1を連続的に移動させて表示する。ここで、スマートフォン100は、アイコン1のそれぞれの移動方向の初期値をランダムに設定する。また、スマートフォン100は、アイコン1を表示面の端部まで移動させたときは、当該アイコンを端部で反射(バウンド)させる。すなわち、ビリヤード台で各球が転がるように、各アイコンは表示面上を移動する。
図5(b)に示すように、ユーザはフリック操作8を行うことにより、アイコン1を当該フリック操作に沿った方向へ移動させることができる。なお、同図は、ユーザが表示面の左端部へ向けてアイコン1を移動させている例を示す。当該アイコンがスマートフォン100の表示面のいずれかの端部(表示面における所定の範囲)に到達すると、スマートフォン100は当該アイコンが選択されたとみなす。このとき、アイコン1が選択されたことをユーザに明示するために、スマートフォン100は当該端部を発光させたり、色を変化させたりなど、所定のエフェクトを表示できる。
図6に基づいて、スマートフォン100の動作を概説する。図6は、ユーザがアイコン1aを選択した後の、スマートフォン100の動作の一例を示した模式図である。同図(a)は、アイコン(他のアイコン)1cが非表示になるとともに、フリック操作8による接触位置3に対応する表示面における位置(以下「対応位置2」と称する)にアイコン1bが接近することを表す。また、同図(b)は、アイコン1aとアイコン1bとでコマンド6が特定され、当該コマンドによりアプリケーションが起動することを表す。
図6(a)に示すように、ユーザによってアイコン1aが選択されると(アイコン1aが選択された状態にあるため、スマートフォン100の表示面の左端部が発光していることに注意する)、スマートフォン100はアイコン1bを対応位置2へ近づく方向に、当該アイコンを移動させる。すなわち、スマートフォン100は、アイコン1aと組み合わせることによりコマンド6を一意に特定できるアイコン1bを抽出し、これらをユーザの指の周囲に接近させる。このとき、スマートフォン100は、アイコン1aと対応付けられていないアイコン(他のアイコン)1cを非表示にする。
図6(b)に示すように、ユーザによりアイコン1bが選択されると(図5(b)参照)、前述したようにスマートフォン100はコマンド6を特定し、当該コマンドを実行する。なお、同図は、コマンド6を実行することにより、所定のアプリケーションが起動する例を示す。
上記のように、スマートフォン100は、ユーザがアイコン1aとアイコン1bとを組み合わせるだけでコマンド6を実行することを可能にする。これにより、スマートフォン100は、自由度の高いユーザインターフェースを実現できる。特に、スマートフォン100は、その機能の数だけアイコンの数を増やしたり、ユーザがアイコンを選択した後に、さらに階層化したメニューをユーザに選択させたりする必要がない。
また、スマートフォン100は、1つ目に選択されたアイコン1aに応じて2つ目に選択可能なアイコン1bの表示形態を変更するため、ユーザにアイコン1bを容易に選択させることができる。
したがって、スマートフォン100は、ユーザが所望の機能を実行する際の利便性を向上させることができる。
〔スマートフォン100の構成〕
図1に基づいて、本実施の形態に係るスマートフォン100の構成を説明する。なお、記載の簡潔性を担保するため、本実施の形態に直接関係のない部分は構成の説明およびブロック図から省略した。ただし、実施の実情に則して、スマートフォン100は当該省略した構成を含んでもよい。
図1に基づいて、本実施の形態に係るスマートフォン100の構成を説明する。なお、記載の簡潔性を担保するため、本実施の形態に直接関係のない部分は構成の説明およびブロック図から省略した。ただし、実施の実情に則して、スマートフォン100は当該省略した構成を含んでもよい。
以下、入力部40、記憶部30、制御部11(アイコン変更部14、アイコン非表示部15、経路決定部16、接近移動部18、パターン検出部17、フリック移動部19、コマンド特定部13)、コマンド実行部20、表示制御部60、表示部70の順序で各構成が担う機能を説明する。
入力部40は、その入力面に接触したユーザの指の当該入力面上における2次元の座標情報を、接触位置3として制御部11に出力する。本実施の形態では、入力部40としてマルチタッチを検出可能なタッチパネルを備えることが望ましい(すなわち「入力面」は入力部40に含まれる)。ただし、入力部40は、ユーザによる操作で情報の入力が可能な入力機器を備えてさえいれば、ハードウェアの種類はタッチパネルに限定されない。
記憶部30は、各アイコンのアイコン情報4や、アイコン1aおよびアイコン1bの組み合わせとコマンド6との対応付けなどを格納可能な不揮発性の記憶機器である。記憶部30は、例えばハードディスク、半導体メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等で構成できる。
なお、アイコン情報4は、アイコン1の表示位置を示す情報(例えば2次元の座標)を少なくとも含む。また、本実施の形態では、記憶部30は、スマートフォン100に内蔵される機器として図1に示しているが、スマートフォン100の外部に通信可能に接続された外部記憶装置であってもよい。
制御部11は、スマートフォン100の各種機能を統括的に制御するものであり、アイコン変更部14、アイコン非表示部15、経路決定部16、パターン検出部17、接近移動部18、フリック移動部19、およびコマンド特定部13を含む。なお、制御部11の各機能は、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの記憶素子に記憶されたプログラムを、CPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現されてもよい。
制御部11は、入力部40から接触位置3が入力されると、当該接触位置に基づいてアイコン1がタッチされたか否かを判定する。タッチされたと判定する場合、制御部11は、表示面の端部を点滅させる(図9(a)参照)。
また、制御部11は、ユーザのフリック操作8によりアイコン1が端部に到達したか否かを判定する。到達したと判定する場合(すなわち、アイコン1が選択されたと判定する場合)、制御部11は、当該アイコンのアイコン情報4をアイコン変更部14に出力する。前述したように、このときアイコン1が選択されたことをユーザに明示するために、制御部11は当該端部を発光させたり、色を変化させたりなど、所定のエフェクトを表示してもよい。
さらに、制御部11は、上記判定においてアイコン1bが端部に到達したと判定する場合、アイコン1aとアイコン1bとが、同じ側の端部に到達しているか否かをさらに判定する。同じ側の端部に到達していると判定する場合、制御部11は、アイコン1bのアイコン情報4bをコマンド特定部13に出力する。
アイコン変更部(変更手段)14は、アイコン1aが1つ目に選択された場合、アイコン1aと対応付けられたアイコン1bの表示形態およびアイコン1cの表示形態の少なくともいずれか一方を変更する。
具体的には、アイコン変更部14は、制御部11から1つ目のアイコンとしてアイコン1aが入力されると、アイコン非表示部15にアイコン1cに関するアイコン情報4cを出力し、アイコン非表示部15にアイコン1cを非表示にする処理を実行させることによって表示形態を変更する。
また、アイコン変更部14は、制御部11から1つ目のアイコンとしてアイコン1aが入力されると、経路決定部16にアイコン1bに関するアイコン情報4bを出力し、経路決定部16によって決定された経路に沿って接近移動部18によってアイコン1bを移動させることにより、表示形態を変更する。そして、アイコン変更部14は、ユーザから選択されたアイコン1bをコマンド特定部13に出力する。
アイコン非表示部(変更手段)15は、アイコン変更部14から他のアイコン1cが入力されると、アイコン1cを非表示にする(図6(a)参照)。
経路決定部(決定手段)16は、アイコン変更部14からアイコン1bが入力されると、接近移動部18がアイコン1を移動させる経路7を、当該アイコンを表示する位置と対応位置2とを結んだ線として決定する。そして、経路決定部16は、決定した経路7を接近移動部18に出力する。
接近移動部(第1の移動手段)18は、表示面にアイコン1が表示された状態で、当該アイコンを移動させる。具体的には、経路決定部16から入力された経路7に沿ってアイコン1が移動するように、当該アイコンの表示位置を変更する。そして、接近移動部18は、アイコン情報4bに含まれる表示位置を、変更後の表示位置に更新し、記憶部30に格納する。
パターン検出部(検出手段)17は、入力面に対してユーザが入力した所定のパターン5を検出する。本実施の形態では、パターン5は、ユーザによるフリック操作8によって描かれるパターンを指し、例えばアイコン1を表示する位置と対応位置2とを結ぶ略直線でよい。ただし、パターン5はフリック操作8によって描かれる略直線だけに限られず、アイコン1が移動する方向を明示できるパターンであれば何でもよい。
フリック移動部(第2の移動手段)19は、表示面にアイコン1が表示された状態で、当該アイコンをパターン検出部17が検出したパターン5に沿った方向へ移動させる。本実施の形態のように、パターン5がフリック操作8によって描かれる略直線である場合、フリック移動部19は、フリック操作8の始点から終点へ向かう当該直線に沿った方向へ、アイコン1を移動させる。
コマンド特定部(特定手段)13は、アイコン変更部14によってアイコン1bの表示形態およびアイコン1cの表示形態の少なくともいずれか一方が変更された後、アイコン1bが2つ目に選択された場合、アイコン1aとアイコン1bとの組み合わせにしたがって、スマートフォン100に入力されるコマンド6を特定する。具体的には、コマンド特定部13は、制御部11から1つ目のアイコンとしてアイコン1aが入力された後、アイコン変更部14から2つ目のアイコンとしてアイコン1bがさらに入力されると、記憶部30に格納されたアイコン1の組み合わせとコマンド6との対応付けにしたがって、コマンド6を特定する。そして、当該コマンドをコマンド実行部20へ出力する。
コマンド実行部20は、コマンド特定部13から入力されたコマンド6を実行する。
表示制御部60は、コンテンツを表示部70で表示可能な形式にしたがう表示用データに変換する。具体的には、表示制御部60は、アイコン情報4を制御部11から入力として受け取り、当該アイコン情報に含まれるアイコン1を表示部70の所定の表示位置に表示できるように、表示用データを表示部70へ出力する。表示用データとしては、例えばビットマップ形式の画像であってよいし、他の形式に従う画像、またはその他表示に適したデータ形式であってもよい。なお、表示制御部60は、当該情報を表示用データへ形式変換できるものを含んでいればよく、例えば一般的なディスプレイアダプタでよい。
表示部70は、表示制御部60から入力される表示用データを、表示面に表示する装置である(すなわち「表示面」は表示部70に含まれる)。本実施の形態では主に液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)を想定しているが、表示機能を有する装置(特に、フラットパネルディスプレイ)でありさえすればハードウェアの種類は限定されない。例えば、プラズマディスプレイ(Plasma Display Panel;PDP)やEL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示素子と、表示制御部60から入力された表示用データに基づいて、当該表示素子を駆動するドライバ回路とを備える装置等で、表示部70を構成できる。
前述したように、入力部40をタッチパネルで、表示部70を液晶ディスプレイで実現する場合、両者は一体として構成されてよい(図2参照)。すなわち、入力部40は、矩形板状に形成されたガラス等の透明な透過部材からなる入力面を含んで構成され、表示部70が有する表示面を覆うように一体的に形成されてよい。これにより、入力部40の入力面に対するユーザの指の接触位置3と、表示部70が当該接触に応じて表示面に表示する図形等の表示位置とが一致するため、ユーザは自然な入力感覚を得ることができる。
〔特定されるコマンド6の種類〕
図7に基づいて、アイコン1aとアイコン1bとで特定されるコマンド6の種類を説明する。図7は、上記2つのアイコンで特定されるコマンド6の種類を示す表である。前述したように、ユーザが「メール」のアイコン1aと「鉛筆」のアイコン1bとを選択すると、図7の対応表にしたがって、「メール作成」という機能を実行するためのコマンド6が特定される(図3(a)参照)。
図7に基づいて、アイコン1aとアイコン1bとで特定されるコマンド6の種類を説明する。図7は、上記2つのアイコンで特定されるコマンド6の種類を示す表である。前述したように、ユーザが「メール」のアイコン1aと「鉛筆」のアイコン1bとを選択すると、図7の対応表にしたがって、「メール作成」という機能を実行するためのコマンド6が特定される(図3(a)参照)。
ここで、当該表の各行がユーザによって1つ目に選択されるアイコン1aを表し、各列が2つ目に選択されるアイコン1bを表すが、この対応付けは逆であってもよい。すなわち、ユーザがコマンド6を実行する場合、当該コマンドを特定する2つのアイコン1を選択する順序は問われない。例えば、ユーザが「メール設定」の機能を実行するコマンド6を指定したい場合、「メール」のアイコンを1つ目に選択してもよいし、「スパナ」のアイコンを1つ目に選択してもよい。
〔アイコン選択のキャンセル〕
図8に基づいて、ユーザがアイコン1aの選択をキャンセルする動作を説明する。図8は、ユーザがアイコン1aの選択をキャンセルする動作の一例を表した模式図である。同図(a)は、ユーザがアイコン1aを選択した後、フリック操作8により当該アイコンとは逆側にアイコン1bを移動させることを表す。また、同図(b)は、アイコン1aの選択がキャンセルされることによって、スマートフォン100の表示が、ユーザによってアイコン1aが選択される前の状態に戻ることを表す。
図8に基づいて、ユーザがアイコン1aの選択をキャンセルする動作を説明する。図8は、ユーザがアイコン1aの選択をキャンセルする動作の一例を表した模式図である。同図(a)は、ユーザがアイコン1aを選択した後、フリック操作8により当該アイコンとは逆側にアイコン1bを移動させることを表す。また、同図(b)は、アイコン1aの選択がキャンセルされることによって、スマートフォン100の表示が、ユーザによってアイコン1aが選択される前の状態に戻ることを表す。
図8(a)に示すように、ユーザがアイコン1aを選択した後、当該アイコンを移動させた表示面の左端部とは異なる端部(例えば右端部)へ向けて、フリック操作8によりアイコン1bを移動させると、スマートフォン100は、先に選択したアイコン1aまたはアイコン1bの選択をキャンセルする。
図8(b)に示すように、上記キャンセルを行った場合、スマートフォン100は、ユーザがアイコン1aを選択する前の状態に表示を戻す。これにより、スマートフォン100は、間違って選択されたアイコンをユーザに簡単にキャンセルさせることができる。
〔アイコンを選択した場合の表示〕
図9に基づいて、アイコン1を選択した場合の表示を説明する。図9は、ユーザがアイコン1を選択した場合の表示を表した模式図である。同図(a)は、ユーザがアイコン1を選択した場合に、表示面の端部が点滅することを表した模式図である。また、同図(b)は、表示面の端部にアイコン1aが選択されたことが示されていることを表す。
図9に基づいて、アイコン1を選択した場合の表示を説明する。図9は、ユーザがアイコン1を選択した場合の表示を表した模式図である。同図(a)は、ユーザがアイコン1を選択した場合に、表示面の端部が点滅することを表した模式図である。また、同図(b)は、表示面の端部にアイコン1aが選択されたことが示されていることを表す。
図9(a)に示すように、フリック操作8を行うために、表示面におけるアイコン1にユーザが指を重ねた場合や、アイコン1が表示面の端部に到達した場合など、所定の場合に、スマートフォン100は表示面端部を点滅させる。これにより、スマートフォン100は、ユーザが行った操作を受け付けたことをユーザに明確に報知できる。
図9(b)に示すように、ユーザによってアイコン1aが選択された場合、スマートフォン100は当該アイコンを端部に表示する。なお、同図は、「メール」のアイコンが選択されていることが端部に明示されている例を示す。これにより、スマートフォン100は、1つ目に選択されているアイコン1aの種類をユーザに確認させることができる。
〔スマートフォン100が実行する処理〕
図10に基づいて、スマートフォン100が実行する処理の流れを説明する。図10は、スマートフォン100が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図10に基づいて、スマートフォン100が実行する処理の流れを説明する。図10は、スマートフォン100が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
制御部11は、入力部40から接触位置3が入力されると、接触位置3に基づいてアイコン1がタッチされたか否かを判定する(ステップ1:以下、S1のように略記する)。タッチされたと判定する場合(S1aにおいてYES)、制御部11は表示面の端部を点滅させる(図9(a)参照)。そして、パターン検出部17が、入力面に対してユーザが入力した所定のパターン5を検出すると(S2aにおいてYES)。フリック移動部19は、表示面にアイコン1aが表示された状態で、当該アイコンをパターン検出部17が検出したパターン5に沿った方向へ移動させる(S3a)。そして、制御部11は、ユーザのフリック操作8によりアイコン1aが端部に到達したか否かを判定する(S4a)。
制御部11が到達したと判定する場合(S4aにおいてYES)、制御部11は当該端部を発光させる(図5(b)参照)。また、アイコン非表示部15がアイコン1cを非表示にし(S5、非表示ステップ)、経路決定部16が経路7を決定し(S6、決定ステップ)、接近移動部18が当該経路に沿ってアイコン1bを移動させる(S7、移動ステップ)。上記S5〜S7の処理により、アイコン変更部14はアイコン1bの表示形態を変更する(S5〜S7、変更ステップ)。
制御部11、パターン検出部17、およびフリック移動部19は、上記S1a〜S4aと同様の処理を、S1b〜S4bとして実行する。説明は繰り返さない。
制御部11は、アイコン1aとアイコン1bとが、同じ側の端部に到達しているか否かを判定する(S8)。同じ側の端部に到達していると判定する場合(S8においてYES)、コマンド特定部13は、アイコン1aとアイコン1bとの組み合わせにしたがって、スマートフォン100に入力されるコマンド6を特定する(S9、特定ステップ)。そして、コマンド実行部20は、当該コマンドを実行する(S10)。
〔スマートフォン100により奏される効果〕
ユーザはアイコン1aとアイコン1bとを組み合わせるだけでコマンド6を実行できるため、スマートフォン100は自由度の高いユーザインターフェースを実現できる。
ユーザはアイコン1aとアイコン1bとを組み合わせるだけでコマンド6を実行できるため、スマートフォン100は自由度の高いユーザインターフェースを実現できる。
また、スマートフォン100は、1つ目に選択されたアイコン1aに応じて2つ目に選択可能なアイコン1bの表示形態を変更するため、ユーザにアイコン1bを容易に選択させることができる。
したがって、スマートフォン100は、ユーザが所望の機能を実行する際の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
〔各実施の形態に含まれる構成(技術的手段)の組み合わせについて〕
上述した実施の形態に含まれる構成は、適宜組み合わせられることに注意する。すなわち、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
上述した実施の形態に含まれる構成は、適宜組み合わせられることに注意する。すなわち、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
最後に、スマートフォン100の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPUを用いてソフトウェア的に実現してもよい。
最後に、スマートフォン100の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPUを用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、スマートフォン100は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるスマートフォン100の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、スマートフォン100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、スマートフォン100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
このように、本明細書においては、手段とは必ずしも物理的手段を意味せず、各手段の機能がソフトウェアによって実現される場合も含む。また、1つの手段の機能が2つ以上の物理的手段により実現されてもよいし、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
本発明は、スマートフォンだけでなく、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、その他タッチパネルやポインティングデバイスなどを備えた電子機器等にも適用できる。
1a アイコン(第1のアイコン)
1b アイコン(第2のアイコン)
1c アイコン(他のアイコン)
2 対応位置(指定された位置に対応する表示面における位置)
3 接触位置(指定された位置)
5 パターン
6 コマンド(情報)
7 経路
13 コマンド特定部(特定手段)
14 アイコン変更部(変更手段)
15 アイコン非表示部(変更手段)
16 経路決定部(決定手段)
17 パターン検出部(検出手段)
18 接近移動部(第1の移動手段)
19 フリック移動部(第2の移動手段)
100 スマートフォン(入力装置)
1b アイコン(第2のアイコン)
1c アイコン(他のアイコン)
2 対応位置(指定された位置に対応する表示面における位置)
3 接触位置(指定された位置)
5 パターン
6 コマンド(情報)
7 経路
13 コマンド特定部(特定手段)
14 アイコン変更部(変更手段)
15 アイコン非表示部(変更手段)
16 経路決定部(決定手段)
17 パターン検出部(検出手段)
18 接近移動部(第1の移動手段)
19 フリック移動部(第2の移動手段)
100 スマートフォン(入力装置)
Claims (11)
- ユーザの操作により指定された位置を検知可能な入力面と、複数のアイコンを表示可能な表示面とを備え、前記指定された位置に基づいて前記アイコンの選択が可能であることにより、情報の入力が可能な入力装置であって、
第1のアイコンが1つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと対応付けられた第2のアイコンの表示形態および前記第1のアイコンと対応付けられていない他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方を変更する変更手段と、
前記変更手段によって第2のアイコンの表示形態および他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方が変更された後、第2のアイコンが2つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと第2のアイコンとの組み合わせにしたがって、入力される前記情報を特定する特定手段とを備えたことを特徴とする入力装置。 - 前記変更手段は、前記他のアイコンを非表示にすることにより、当該他のアイコンの表示形態を変更することを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
- 前記表示面に前記アイコンが表示された状態で、当該アイコンを移動させる第1の移動手段と、
前記第1の移動手段がアイコンを移動させる経路を、当該アイコンを表示する位置と前記指定された位置に対応する前記表示面における位置とを結んだ線として決定する決定手段とをさらに備え、
前記変更手段は、前記決定手段によって決定された経路に沿って、前記第1の移動手段によって前記第2のアイコンを移動させることにより、当該第2のアイコンの表示形態を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。 - 前記入力面に対してユーザが入力した所定のパターンを検出する検出手段と、
前記表示面に前記アイコンが表示された状態で、当該アイコンを前記検出手段が検出した前記パターンが表す方向へ移動させる第2の移動手段とをさらに備え、
前記特定手段は、前記第2の移動手段によって前記第1のアイコンと第2のアイコンとが前記表示面における所定の範囲に移動された場合、前記情報を特定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の入力装置。 - 前記検出手段は、前記アイコンを表示する位置と前記指定された位置に対応する前記表示面における位置とを結ぶ略直線を、前記パターンとして検出することを特徴とする請求項4に記載の入力装置。
- 前記第2の移動手段は、前記検出手段によって検出された略直線に沿った方向へ前記アイコンを移動させることを特徴とする請求項5に記載の入力装置。
- 前記特定手段は、前記第2の移動手段によって前記第1のアイコンと第2のアイコンとが異なる方向へ移動された場合、当該第1のアイコンの選択または第2のアイコンの選択をキャンセルすることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の入力装置。
- 前記特定手段は、前記第1のアイコンと第2のアイコンとのいずれか一方だけでは前記情報を特定できず、前記第1のアイコンと第2のアイコンとの組み合わせのみによって前記情報を特定できることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の入力装置。
- ユーザの操作により指定された位置を検知可能な入力面と、複数のアイコンを表示可能な表示面とを備え、前記指定された位置に基づいて前記アイコンの選択が可能であることにより、情報の入力が可能な入力装置の制御方法であって、
第1のアイコンが1つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと対応付けられた第2のアイコンの表示形態および前記第1のアイコンと対応付けられていない他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方を変更する変更ステップと、
前記変更ステップにおいて第2のアイコンの表示形態および他のアイコンの表示形態の少なくともいずれか一方が変更された後、第2のアイコンが2つ目に選択された場合、当該第1のアイコンと第2のアイコンとの組み合わせにしたがって、入力される前記情報を特定する特定ステップとを含むことを特徴とする入力装置の制御方法。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の入力装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを前記各手段として機能させるための制御プログラム。
- 請求項10に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017068689A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 富士通株式会社 | 視野誘導方法、視野誘導プログラム、及び視野誘導装置 |
JP2019152983A (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置及びプログラム |
CN113391751A (zh) * | 2021-05-25 | 2021-09-14 | 腾讯科技(深圳)有限公司 | 界面展示方法、装置和存储介质及电子设备 |
-
2012
- 2012-02-03 JP JP2012022465A patent/JP2013161248A/ja active Pending
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