JP2013158332A - 電線用鳥害防止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 湾曲した状態の電線であっても容易に設置することができる電線用鳥害防止具を提供する。
【解決手段】 複数のクリップ部1と、各クリップ部1から放射状に突出する複数の鳥障害用突起2と、各クリップ部1を連結する連結部5とを含んで鳥害防止具100を構成する。各クリップ部1の軸線L1方向の一端部には、第1係合部6が設けられ、各クリップブ部1の軸線L1方向の他端部に第2係合部8が設けられる。第1係合部6は、他の鳥害防止具100に設けられる第2係合部8に係合し、各クリップ部1が連結部5の変形によって変位できるようにして各クリップ部1を硬質として剛性を高め、風などによる電線の揺れに対する鳥害防止具100の電線からの脱落を防止し、各鳥障害用突起2をも硬質として、鳥の接近を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鳥害を防止するために、架空配電線などの電線に装着される電線用鳥害防止具に関する。
架空配電線などの電線に鳥獣類が止まることがある。鳥獣類が電線に止まると糞や羽などによって周囲が汚損される。また大形の鳥獣類が止まったり、多数の鳥獣類が止まると、電線の損傷および短絡事故につながるおそれがある。
このような、いわゆる鳥害などを防止するために、電線に外嵌される枠部と、この枠部に設けられ、外方に突出する複数の針部を有する鳥害防止具(たとえば、特許文献1,2など)を用いる。
このような鳥害防止具を用いることで、鳥が電線に留まろうとしたときに、針部が障害となって、電線に留まれなくなる、枠部に留まったとしても枠部が回転してしまうので、やはり電線に留まることはできなくなる、などの効果を奏する。
特開2008−22742号公報 特開2009−225739号公報
上記のような効果を十分に発揮するためには、従来の鳥害防止装置を、電線の延びる方向に所定の長さにわたって設ける必要がある。したがって、枠部を一体的かつ長尺状に形成してしまうと、電線に嵌め込む作業が困難となるため、比較的短い複数の鳥害防止装置を、端部同士で互いに接続可能な構成としておき、個別に電線に嵌め込んだのちに接続することで、所定の長さにわたって設けることができる。
従来の鳥害防止装置を、直線状の電線に設ける場合には、作業上の問題は特に発生しないが、たとえば、縁廻線とも呼ばれる縁廻り電線などの湾曲した状態の電線に沿うように鳥害防止装置を設けようとすると、1つの鳥害防止装置をできる限り短くし、湾曲した状態の電線に個別に嵌め込んで接続することが必要となる。この場合、湾曲した状態の電線に沿って鳥害防止装置を設けることはできるが、非常に多数の鳥害防止装置を電線に嵌め込む必要があり、設置作業が煩雑となる。また、嵌め込まれた鳥害防止装置を互いに接続する作業の作業量も当然多くなり、設置作業全体が繁雑なものとなる。
本発明の目的は、湾曲した状態の電線であっても容易に設置することができる電線用鳥害防止具を提供することである。
本発明は、電線に着脱自在に装着され、弾性変形可能な筒状のクリップ部であって、周壁にその軸線方向に延びる不連続部分を有する複数のクリップ部と、
各クリップ部間に配置され、各クリップ部の、不連続部分とは軸線に関して反対側の部分に連なり、クリップ部を軸線方向に連結している連結部であって、不連続部分が内側になる方向への変形に対する弾性回復力が、不連続部分が外側になる方向への変形に対する弾性回復力よりも小さい連結部と、
各クリップ部から放射状に突出する複数の鳥障害用突起と、を含むことを特徴とする電線用鳥害防止具である。
また本発明は、各連結部によって連結された各クリップ部のうち、軸線方向一端部側に配置されるクリップ部の軸線方向に隣接するクリップ部と連結していない軸線方向の端部に設けられる第1係合部と、
各連結体によって連結された各クリップ部のうち、軸線方向他端部側に配置されるクリップ部の軸線方向に隣接するクリップ部と連結していない軸線方向の端部に設けられ、第1係合部にその軸線に垂直な軸線まわりに角変位自在に係合可能な第2係合部とを、さらに含むことを特徴とする。
また本発明は、各クリップ部は、不連続部分から軸線方向に垂直な方向に突出する一対のフランジ部を有し、
各フランジ部の軸線方向両端部は、軸線方向に互いに近接する方向に傾斜し、かつ軸線に垂直な方向に、軸線から離反するにつれて互いに離反する方向に傾斜していることを特徴とする。
また本発明は、前記複数の鳥障害用突起は、各クリップ部の軸線方向の一端部でかつ不連続部分とは軸線に関して反対側の背面部分に設けられる鳥障害用突起を含み、
前記背面部分に設けられる鳥障害用突起は、各クリップ部を不連続部分が内側になる方向へ変形させた状態で、先端部が軸線方向の両側に隣接する2つの鳥障害用突起のほぼ中間位置に配置されるように傾斜して設けられていることを特徴とする。
また本発明は、前記複数の鳥障害用突起は、連結部に設けられる鳥障害用突起を含むことを特徴とする。
また本発明は、前記複数の鳥障害用突起は、各フランジ部の軸線方向両端部に設けられる鳥障害用突起を含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数のクリップ部は、粗の周壁の不連続部分が内側になる方向への変形に対する弾性回復力が、前記不連続部分が外側になる方向への変形に対する弾性回復力よりも小さい連結部によって連結されるので、湾曲した電線であっても、各クリップ部ごとに電線に装着することができる。これによって、各クリップ部を曲げ剛性の高い材料によって形成することができ、風などによって電線が揺動しても。電線用鳥害防止具が容易に変形して電線から脱落することが防がれる。また、各クリップ部が連結部によって連結されるので、各クリップ部および鳥障害用突起を硬質とし、鳥の接近に対する抑制効果を向上することができる。
また本発明によれば、各クリップ部の軸線方向の一端部に第1係合部が設けられ、各クリップ部の軸線方向の他端部に第2係合部が設けられるので、軸線方向に隣接するクリップ部は、互いに軸線に垂直な軸線まわりに角変位自在に連結され、風などによる電線の揺動を許容し、電線用鳥害防止具に電線から大きな反力が作用することが防がれ、電線用鳥害防止具の電線からの脱落が防がれるとともに、湾曲した電線にも各クリップ部を容易に装着することができ、鳥害防止具の電線への装着作業を容易化することができる。
さらに本発明によれば、各クリップ部の各フランジ部は、軸線方向両端部が、軸線方向に互いに近接する方向に傾斜し、かつ軸線に垂直な方向に、軸線から離反するにつれて互いに離反する方向に傾斜しているので、電線用鳥害防止具を電線に装着する際に、電線が前記傾斜している部分によって案内されて、各フランジ部を経てクリップ部内へ挿入することができ、電線への電線用障害防止具の装着作業を容易化することができる。
さらに本発明によれば、前記複数の鳥障害用突起のうち、各クリップ部の前記軸線方向の一端部でかつ不連続部分とは前記軸線に関して反対側の背面部分に設けられる鳥障害用突起は、不連続部分が内側に湾曲させた状態で、先端部が前記軸線方向の両側に隣接する2つの鳥障害用突起のほぼ中間位置に配置されるので、湾曲した電線に電線用鳥害防止具が装着された状態であっても、各鳥障害用突起の先端を軸線方向にほぼ均一な間隔に位置させることができ、これよって鳥がとまれる隙間が生じることを防ぎ、飛来した鳥に対する障害効果を高めることができる。
さらに本発明によれば、前記連結部に鳥障害用突起が設けられるので、湾曲した電線に不連続部分を内側に湾曲させた状態で電線用鳥害防止具が装着された状態であっても、各鳥障害用突起の先端を軸線方向にほぼ均一な間隔に位置させることができ、これよって軸線方向に鳥が接近できる隙間が生じることを防ぎ、飛来した鳥に対する障害効果を高めることができる。
さらに本発明によれば、各フランジ部の軸線方向両端部に鳥障害用突起が設けられるので、湾曲した電線に不連続部分を外側に湾曲させた状態で電線用鳥害防止具が装着された状態であっても、各鳥障害用突起の先端を軸線方向にほぼ均一な間隔に位置させることができ、これよって軸線方向に鳥が接近できる隙間が生じることを防ぎ、飛来した鳥に対する障害効果を高めることができる。
本発明の実施形態である鳥害防止具100の構成を示す外観図である。 鳥害防止具100のクリップ部1を拡大して示す拡大図である。 クリップ部1の第2係合部6の周辺部分を拡大して示す拡大図である。 鳥害防止具100を軸線方向から見たときの外観図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態である鳥害防止具について説明する。
図1は、本発明の実施形態である鳥害防止具100の構成を示す外観図である。図2は、鳥害防止具100のクリップ部1を拡大して示す拡大図である。図3は、クリップ部1の第2係合部8の周辺部分を拡大して示す拡大図である。図4は鳥害防止具100を軸線L1方向から見たときの外観図である。
本実施形態の鳥害防止具100は、3つのクリップ部1と、各クリップ部1から放射状に突出する複数の鳥障害用突起2と、各クリップ部1を連結するための連結部5と、鳥害防止具100と同形状の他の鳥害防止具と接続するための第1係合部6と、第2係合部8とを含んで構成される。
鳥害防止具100は、電気絶縁性、可撓性および耐摩耗性に優れた合成樹脂からなり、本実施形態では、不透明な熱可塑性合成樹脂、たとえば黒色、灰色などのポリエチレン樹脂から成るインジェクション成形物によって実現される。このような鳥害防止具100は、縁廻線とも呼ばれる縁廻り電線などの電線に、複数本が相互に接続された状態で設置され、カラス、鳩、ムクドリなどの鳥類による糞害、営巣などの鳥害を防止するために用いられる。
クリップ部1は、略円筒状に形成され、周方向の1箇所が分割されて弾性変形可能に構成される。不連続部分3は、クリップ部1が弾性変形することで、その間隔が広くなり、設置すべき電線の直径以上の間隔となる。たとえば、設置作業者が不連続部分3を広げ、この間隔に電線を通過させることで、クリップ部1に電線を挿入することができる。
クリップ部1は、長期にわたって、効果を発揮するために、十分な機械的強度や耐候性を備えている必要があるので、たとえ弾性変形可能であるとしても、不連続部分3の間隔を広げて電線を挿入する作業は容易なものではない。
より簡易に、なるべく大きな力を要することなく挿入作業を行うことを可能とするために、本実施形態では、クリップ部1の不連続部分3に、軸線L1方向に垂直な方向に突出する一対のフランジ部9a,9bを備える。
各フランジ部9a,9bは、軸線L1方向の両端部に、軸線L1方向に互いに近接する方向に傾斜し、かつ軸線L1に垂直な方向に、軸線L1から離反するにつれて拡開する挿入案内部10を構成する。
作業者が、クリップ部1の挿入案内部10とは反対側の部分を把持した状態で、挿入案内部10を電線の外周面に当接させ、軸線L1に直交する方向であって、クリップ部1から電線に向かう方向に、力を加える。そうすると、フランジ部9a,9bに対して電線からの反力が作用し、フランジ部9a,9bが互いに離反する。作業者がさらに力を加えると、フランジ部9a,9bがさらに離反し、互いの距離が大きくなる。フランジ部9a,9bは、不連続部分3に備えられているので、フランジ部9a,9bが離反するにともなって、クリップ部1が弾性変形し、不連続部分3が拡開することになる。作業者がさらに力を加えると、フランジ部9a,9bがさらに離反するとともに、不連続部分3を電線が通過して徐々にクリップ部1に挿入される。電線の半分が挿入されると、フランジ部9a,9bの距離が電線の直径とほぼ同じになるまで広がり、作業者が加えるべき力が最大となる。さらに軸線L1に直交する方向にクリップ1を押し込むと、弾性力によってクリップ部1が元の形状に復元し始め、フランジ部9a,9bの距離も徐々に近接する。この時点では、作業者はほとんど力を加える必要はない。
電線がクリップ部1に挿入されると、フランジ部9a,9bは、最も近接した状態に戻る。挿入された電線を抜き取る場合には、単に挿入したときと反対方向に力を加えるだけでは、抜き取ることができない。クリップ部1の内周側には、挿入案内部10に相当する構成は設けられていないので、挿入時と反対方向に力を加えても電線からの反力が発生せず、フランジ部9a,9bが離反しない。すなわち、クリップ部1に不連続部分3が拡開しないので、電線を容易に抜き取ることができない。電線を抜き取る場合には、不連続部分3に対して周方向両側にそれぞれ略90度の位置を把持して軸線L1に直交する方向で外方に向かって同時に力を加えて、不連続部分3を拡開させる必要がある。したがって、一度挿入された電線は、鳥などが接触したときの衝撃力や、風または雪などによる外力が単に加わっただけでは、抜けることがない。
クリップ部1のうち、不連続部分3とは軸線L1に関して反対側の部分4(以下では、「背面部分4」という)軸線L1方向から見たときに半円状に形成される部分であり、半円筒状の部分である。クリップ部1の背面部分4を除く残余の部分、すなわち不連続部分3を含む残余部分は、軸線L1方向からみたときに半円状であり、半円筒状の部分であるが、背面部分4に比べて、軸線L1方向の長さが短く構成される。
また、残余部分は、背面部分4の軸線L1方向両端部からそれぞれ退避するように設けられる。後述する連結部5は、クリップ部1の軸線L1が一致するように、かつ背面部分4の端部同士を連結するものであり、連結された2つのクリップ部1は、背面部分4の端部同士が突き合わされるような形状を成す。したがって、連結された2つのクリップ部1は、背面部分4同士の間隔が最も小さく、残余部分同士の間隔が最も大きくなるように連結される。
各クリップ部1には、軸線L1に垂直な一半径線方向に貫通する孔10が形成される。このような孔10によって、風に対する受圧面積を少なくして、風圧を低減し、風によって電線が鳥害防止具100とともに揺動することが抑制され、鳥害防止具100の電線からの脱落を防止することができる。
各クリップ部1にはまた、軸線L1および前記各孔10が貫通する一半径線に垂直なもう1つの一半径線方向に突出するリブ18がそれぞれ形成される。このようなリブ18によって、各クリップ部1の曲げ剛性を向上し、各クリップ部1が容易に変形して電線から脱落することが防がれる。
前記3つのクリップ部1のうち、軸線L1方向の中央部に配置されるクリップ部1には、当該クリップ部1の周方向両端部が離間することを防止するため、弾性変形によって互いに嵌合/離脱可能なロック片13,14が設けられる。一方のロック片13には、他方のロック片14が嵌合可能な嵌合孔13aが形成され、この嵌合孔13aに前記一方のロック片13が嵌合することによって、クリップ部1に周方向両端部が互いに離反する方向に変形することが抑制され、これによって鳥害防止具100が電線から脱落することを、より確実に防止することができる。
鳥害防止具100は、各クリップ部1から放射状に突出する複数の鳥障害用突起2を有する。鳥障害用突起2は、放射状に突出するものであれば、数および鳥障害用突起2同士の間隔などは、特に限定されず、鳥の障害となるように設けられていればよいが、少なくとも各クリップ部1の軸線L1方向の一端部11でかつ不連続部分3とは軸線L1に関して反対側の背面部分4に設けられ、各クリップ部1を不連続部分3が内側になる方向へ変形させた状態で、先端部が軸線L1方向の両側に隣接する2つの鳥障害用突起2b,2cのほぼ中間位置に配置されるように傾斜する鳥障害用突起2aと、連結部5に設けられる鳥障害用突起2dと、各フランジ部9a,9bの軸線L1方向両端部に設けられる鳥障害用突起2eとを含む。
本実施形態では、図4に示すように、軸線L1方向から見たときに、クリップ部1の外周面から外方に向かって7本の鳥障害用突起2が設けられる。クリップ部1の背面部分4には、5本の鳥障害用突起2が設けられている。5本の鳥障害用突起2は、半円筒状の背面部分4に、中心角が45°で等角となるように、背面部分4表面に設けられる。残りの2本の鳥障害用突起2は、フランジ部9a,9bにそれぞれ1本ずつ設けられ、これら2本の鳥障害用突起2の成す角が90°であり、背面部分4に設けられた鳥障害用突起2のうち、軸線L1に関して互いに反対側の位置に設けられる2本の鳥障害用突起2に対して、中心角がそれぞれ45°を成すように設けられる。
したがって、鳥障害用突起2は、不連続部分3を除く7つの位置に、周方向に等間隔をあけて設けられる。鳥障害用突起2は、そのほとんどが、クリップ部1の周面に対して法線方向に直線状に延び、クリップ部1の周面から離反するにつれて直径が細くなる先細状に形成される。
また、鳥障害用突起2は、軸線L1方向においてもクリップ部1の周面に等間隔に設けられる。軸線L1方向から見たときの7本の鳥障害用突起2は、いずれも軸線L1方向に沿って等間隔に2本または3本ずつ設けられる。背面部分4に設けられる鳥障害用突起2は、軸線L1方向に沿って等間隔に3本設けられ、不連続部分3を含む残余部分に設けられる鳥障害用突起2は軸線L1方向に沿って2本設けられる。
クリップ部1に鳥障害用突起2を設けることで、鳥が電線またはクリップ部1に近づく際の障害となって、鳥の接近を防ぐことができる。
クリップ部1同士を連結する連結部5は、この連結部5を中心として2つのクリップ部1の相対的な位置関係が容易に変更可能となるように設けられており、2つのクリップ部1の不連続部分3が互いに内側になる方向への変形に対する弾性回復力が、不連続部分3が外側になる方向への変形に対する弾性回復力よりも小さくなるように形成される。
具体的には、連結部5は、板状部材を折り曲げて断面をU字状とした部材であり、クリップ部1および鳥障害用突起2などと同一材料によって一体的に成形される。
クリップ部1および鳥障害用突起2には、鳥害防止具100全体の機械的強度を確保し、飛来する鳥の障害として有効に機能するために、所定の強度が備わってなければならないが、本発明の連結部5を有していない従来の鳥害防止具では、鳥害防止具全体として許容される変形量が非常に小さく、湾曲した電線に装着することが困難である。また直線状の電線に装着する場合においても、鳥害防止具全体として変形しにくいと、たとえば、鳥害防止具の一方端部から他方端部に向かって順次電線に装着していくことができず、鳥害防止具の全長にわたって同時に装着するような困難な作業が必要となる。
本発明の鳥害防止具100は、連結部5を備えることで、連結されたクリップ部1同士が連結部5を中心として互いに近接/離反するように変形することが可能であるので、湾曲した電線に装着する場合には、湾曲した電線に沿って鳥害防止具100全体を湾曲させて装着させることが可能となる。また、電線に装着する作業においても、不連続部分3が外側になる方向へ変形させた状態で、順次、最初に一方端部のクリップ部1を電線に装着させ、続いて中央のクリップ部1を装着させて、最後に他方端部のクリップ部1を装着することができる。
連結部5は、軸線L1に直交する方向で外方に向かって凸となるように、2つのクリップ部1の背面部分4同士を連結するように設けられる。連結部5は、強度の高い材料から成るものであるが、U字状とすることで、クリップ部1同士を板ばねによって連結した状態と同様の連結状態とすることができる。
なお、連結部5が外方に凸となるように設けられることから、クリップ部1の表面よりも連結部5の表面のほうが軸線L1から離れた位置にあることになるので、飛来した鳥が連結部5に留まるおそれがある。したがって、連結部5の表面にも鳥障害用突起2dを設けることが好ましい。
全ての鳥障害用突起2が、円筒状のクリップ部1の表面に対して法線方向に延びるように設けられている構成では、鳥害防止具100が全体として軸線L1に沿った直線状に電線に装着されていれば、鳥障害用突起2は周方向および軸線L1方向に一様に存在することになり、鳥が電線に留まることを防止することができる。
しかしながら、湾曲した状態の電線に鳥害防止具100を装着した場合、鳥害防止具100全体が電線に沿って湾曲し、連結部5で連結された2つのクリップ部1は、たとえば、連結部5を中心に不連続部分3が互いに内側になる方向へ変形した状態で維持されることになる。
そうすると、一方のクリップ部1の背面部分4に設けられた鳥障害用突起2のうち、他方のクリップ部に近接する鳥障害用突起2と、他方のクリップ部1の背面部分4に設けられた鳥障害用突起2のうち、一方のクリップ部1に近接する鳥障害用突起2との間隔が他の鳥障害用突起2同士の間隔に比べて大きく広がった状態となる。この大きく広がった部分には、鳥障害用突起2が存在しないので、鳥の接近を許してしまうことになる。
このように、鳥害防止具100が湾曲して電線に装着された状態であっても、鳥障害用突起2が存在しない領域を生じないように、各クリップ部1の軸線L1方向の一端部11で背面部分4に設けられる鳥障害用突起2aは、クリップ部1の表面に対する法線方向から傾いた方向に延びるように設けることが好ましい。詳細には、各クリップ部1を不連続部分3が内側になる方向へ変形させた状態で、その先端部が軸線L1方向の両側に隣接する2つの鳥障害用突起2b,2cのほぼ中間位置に配置されるように設けられる。
前記複数のクリップ部1の軸線L1方向の一端部11には、第1係合部6が設けられ、前記複数のクリップ部1の前記軸線L1方向の他端部7には、前記第1係合部6に前記軸線L1に垂直な軸線まわりに角変位自在に係合可能な第2係合部8が設けられる。第1係合部6は、各クリップ部1間の前記逆U字状の連結部5と同様な連結部分6aと、連結部分6aに一体に連なり、前記第2係合部8が挿入可能な係合孔12が形成される係合部分6bとを有する。また、前記第2係合部8は、前記係合孔12に着脱自在に嵌合する円錐状の基部8a、基部8aの先端部から突出するピン部8bとを有する。基部8aの底部には、前記係合孔12を外囲する係合部分6bの周縁部が嵌合する嵌合溝8cが形成され、嵌合溝8cに前記係合部分6bの周縁部が嵌合することによって、第2係合部8が第1係合部6に抜止めされる。
このように各クリップ部1の軸線L1方向の一端部11に第1係合部6が設けられ、各クリップ部1の軸線L1方向の他端部7に第2係合部8が設けられるので、軸線L1方向に隣接するクリップ部1は、互いに軸線L1に垂直な軸線まわりに角変位自在に連結され、風などによる電線の揺動を許容し、鳥害防止具100に電線から大きな反力が作用することが防がれ、鳥害防止具100が電線から容易に離脱してしまうことを防止することができる。
前述の実施形態では、3つのクリップ部1が連結部5によって一体に連結された鳥害防止具100について述べたが、本発明の他の実施形態では、4以上のクリップ部1が一体に形成された構成であってもよく、前述と同様な効果を達成することができる。
1 クリップ部
2,2a,2b,2c,2d 鳥障害用突起
3 分割部分
4 背面部分
5 連結部
6 第1係合部
6a 連結部分
6b 係合部分
7 他端部
8 第2係合部
8a 基部
8b ピン部
8c 嵌合溝
9a,9b フランジ部
11 一端部
12 係合孔
100 鳥害防止具

Claims (6)

  1. 電線に着脱自在に装着され、弾性変形可能な筒状のクリップ部であって、周壁にその軸線方向に延びる不連続部分を有する複数のクリップ部と、
    各クリップ部間に配置され、各クリップ部の、不連続部分とは軸線に関して反対側の部分に連なり、クリップ部を軸線方向に連結している連結部であって、不連続部分が内側になる方向への変形に対する弾性回復力が、不連続部分が外側になる方向への変形に対する弾性回復力よりも小さい連結部と、
    各クリップ部から放射状に突出する複数の鳥障害用突起と、を含むことを特徴とする電線用鳥害防止具。
  2. 各連結部によって連結された各クリップ部のうち、軸線方向一端部側に配置されるクリップ部の軸線方向に隣接するクリップ部と連結していない軸線方向の端部に設けられる第1係合部と、
    各連結体によって連結された各クリップ部のうち、軸線方向他端部側に配置されるクリップ部の軸線方向に隣接するクリップ部と連結していない軸線方向の端部に設けられ、第1係合部にその軸線に垂直な軸線まわりに角変位自在に係合可能な第2係合部とを、さらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電線用鳥害防止具。
  3. 各クリップ部は、不連続部分から軸線方向に垂直な方向に突出する一対のフランジ部を有し、
    各フランジ部の軸線方向両端部は、軸線方向に互いに近接する方向に傾斜し、かつ軸線に垂直な方向に、軸線から離反するにつれて互いに離反する方向に傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載の電線用鳥害防止具。
  4. 前記複数の鳥障害用突起は、各クリップ部の軸線方向の一端部でかつ不連続部分とは軸線に関して反対側の背面部分に設けられる鳥障害用突起を含み、
    前記背面部分に設けられる鳥障害用突起は、各クリップ部を不連続部分が内側になる方向へ変形させた状態で、先端部が軸線方向の両側に隣接する2つの鳥障害用突起のほぼ中間位置に配置されるように傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電線用鳥害防止具。
  5. 前記複数の鳥障害用突起は、連結部に設けられる鳥障害用突起を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の電線用鳥害防止具。
  6. 前記複数の鳥障害用突起は、各フランジ部の軸線方向両端部に設けられる鳥障害用突起を含むことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の電線用鳥害防止具。
JP2012025531A 2012-02-08 2012-02-08 電線用鳥害防止具 Active JP5883672B2 (ja)

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