JP2013157845A - 電子鏡およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 鏡に映る像の倍率および明るさの少なくとも1つを自動的に調整して、利用者に合わせた見やすい電子鏡等を提供する。
【解決手段】 画像を表示する表示手段50と、前記表示手段と一体的に設けられた撮像手段20と、利用者の個人情報である個人データを記憶する記憶手段30と、前記個人データに基づいて、前記撮像手段が撮像した画像に、倍率および明るさの少なくとも1つを調整する画像処理を施して、前記表示手段に表示させる制御手段40と、を含む。
【選択図】図1
【解決手段】 画像を表示する表示手段50と、前記表示手段と一体的に設けられた撮像手段20と、利用者の個人情報である個人データを記憶する記憶手段30と、前記個人データに基づいて、前記撮像手段が撮像した画像に、倍率および明るさの少なくとも1つを調整する画像処理を施して、前記表示手段に表示させる制御手段40と、を含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子鏡およびそのプログラム等に関する。
高齢化社会の進展に伴って老眼の高齢者が増えており、日常生活に用いる物についても拡大表示といった高齢者向けの調整機能を備えることが望まれている。例えば、女性であれば化粧を日常的に行うため、鏡に拡大表示機能が備わっていることが好ましい。
拡大表示機能を備えた鏡として、表面にレンズを貼り合わせて拡大表示を行う拡大鏡が市販されている。しかし、拡大率は固定されており、像が歪んで見える場合がある。また、そのような像の歪みによって、人によっては長時間の使用で頭痛が生じるといった報告もされている。また拡大鏡に使用されるガラスは、鉄分を多く含むため入射される青色が吸収されて実際よりも色がくすんで見えている。
ここで、特許文献1では高齢者向けの電子鏡について提案している。特許文献1の電子鏡は機能を追加することが可能であり、このとき表示部の像を拡大することが可能である。このとき、拡大率は可変にすることもでき、像が歪んで見えることもない。また、色がくすむこともなく、実際に他人から見られるのと同じ色を映すことができる。
しかし、高齢者の老眼には個人差がある。例えば視線の移動時にピントが合いにくい、薄暗い場所での視力の低下、目のかすみなど、人によって様々な影響がある。そのため、表示を拡大することで、誰にとってもある程度見易くできるが、電子鏡の利用者(以下、単に利用者とする)にとって最適化がなされるわけではない。例えば、特許文献1の電子鏡のように拡大のみを行う場合には、人によってはピントを合わせるのに苦労する可能性がある。また、例えば拡大率が規定値として2倍であるときに、視力がかなり低下して10倍程度の倍率を望む利用者は倍率を調整する操作を行う必要がある。すると、この利用者にとっては、この電子鏡は不便だと感じられる可能性がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明のいくつかの態様によれば、鏡に映る像の倍率および明るさの少なくとも1つを自動的に調整して、利用者に合わせた見やすい電子鏡等を提供する。
(1)本発明は、電子鏡であって、画像を表示する表示手段と、前記表示手段と一体的に設けられた撮像手段と、利用者の個人情報である個人データを記憶する記憶手段と、前記個人データに基づいて、前記撮像手段が撮像した画像に、倍率および明るさの少なくとも1つを調整する画像処理を施して、前記表示手段に表示させる制御手段と、を含む。
本発明の電子鏡は、利用者の個人情報である個人データを記憶する記憶手段を含む。そして、電子鏡の制御手段は個人データに基づいて、撮像手段が撮像した画像の倍率および明るさの少なくとも1つを調整して表示手段に表示させる。そのため、例えば老眼による影響は個人差があるが、利用者のそれぞれに合わせた見やすい画像を表示手段に表示させることができる。
ここで、倍率を調整する画像処理とは、例えば画像の拡大縮小を行う処理である。そして、明るさを調整する画像処理とは、例えば輝度を変更する処理である。制御手段は、その他にもコントラストや色温度を変更する処理を行ってもよい。なお、倍率とは、通常用いられる鏡に映る像を基準(1倍)として、表示手段に表示された像(画像)の拡大率、又は縮小率を表すものとする。
(2)この電子鏡において、前記制御手段は、前記撮像手段が撮像した画像に、前記画像処理として画像の左右を反転する処理を施してもよい。
本発明によれば、画像処理として画像の左右を反転することで、利用者にとって違和感のない表示を行うことができる。つまり、通常の鏡のように左右が逆になった画像を表示して、通常の鏡と同じ使い勝手を利用者に提供することができる。なお、例えば利用者の指示に従って、左右を反転させずに画像を表示する機能を備えていてもよい。
(3)この電子鏡において、前記制御手段は、前記撮像手段が撮像した画像に基づいて、前記電子鏡の使用場所における環境の情報である環境情報を取得し、前記撮像手段が撮像した画像に、前記画像処理として前記環境情報に基づく色補正を施してもよい。
本発明によれば、制御手段は環境情報を取得して、例えば電子鏡が室内、屋外のどちらで使用されているのか等を把握することが可能になる。そして、環境情報に基づく色補正を施した画像を表示手段に表示できる。例えば夕方の屋外において使用されている場合には、画像全体が赤みを帯びて見えることがある。このとき、赤みを帯びた画像を色補正によって日中の室内での画像のように補正して表示させてもよい。
このとき、外の環境によらずに、常に利用者が指定した環境光の下における画像を表示することが可能になる。例えば、利用者が指定した環境光は、利用者が通常時に化粧をする部屋の蛍光灯の明かりであってもよい。このとき、利用者は同じ環境の下で化粧直しを行うことができ、環境光の影響で化粧を濃くしたり、逆に薄くしたりする誤りを少なくすることが可能になる。
(4)この電子鏡において、前記記憶手段は、前記個人データとして、利用者の視力の情報を含んでもよい。
本発明によれば、記憶手段が記憶している個人データには利用者の視力の情報が含まれる。そのため、視力の情報に基づいて倍率を自動的に決定し、利用者の手動による調整の手間を省いて、使い勝手のよい電子鏡を提供することができる。
(5)この電子鏡において、前記電子鏡と利用者との距離を測り、距離情報を生成する距離測定手段を含み、前記制御手段は、前記距離情報に基づいて、倍率を調整した画像を前記表示手段に表示させてもよい。
(6)この電子鏡において、前記距離測定手段は、変位センサーを含んでもよい。
(7)この電子鏡において、前記距離測定手段は、前記撮像手段が撮像した画像に基づいて前記距離情報を生成してもよい。
(8)この電子鏡において、前記制御手段は、利用者が所定時間よりも長く静止していると判断した場合に、前記距離情報に基づいて倍率を変更してもよい。
これらの発明によれば、電子鏡は利用者との距離を測って距離情報を生成する距離測定手段を含む。電子鏡の制御手段は、距離情報に基づいて倍率を調整した画像を表示手段に表示させて、利用者が常に見やすい画像を見せることを可能にする。例えば、利用者が電子鏡から遠ざかると画像の倍率を適切な倍率まで上げる。
このとき、距離測定手段は変位センサーを含んでもよい。変位センサーによって正確な距離を測定することが可能になる。変位センサーは、特定の種類に限るものではなく、例えば非接触型であってもよいし、光学式、超音波式などの方式のいずれでもよい。変位センサーを用いることで距離測定の精度を高めることができる。
また、距離測定手段は撮像手段が撮像した画像に基づいて距離情報を生成してもよい。このとき、例えば画像に含まれる利用者の特定の部分(例えば顔)を検出して、その大きさの変化によって距離情報を生成することが可能である。変位センサーを必要としないので、コストおよび回路規模を低減することができる。
また、制御部は距離情報に基づいて無段階に倍率を調整してもよい。このとき、通常の鏡のように滑らかな変化が期待できる。しかし、利用者の移動中、すなわち表示手段に対して近づいたり遠ざかったりしているときに倍率が変更されると、人によっては頭痛などの症状があらわれることが知られている。そのため、制御部は、倍率を変更するタイミングを、利用者が静止して所定時間が経過したときにしてもよい。所定時間は例えば1〜3秒程度であってもよい。
(9)この電子鏡において、利用者からの指示を受け取り、指示信号を生成する指示入力手段を含み、前記制御手段は、前記指示信号に基づいて、倍率および明るさの少なくとも1つを変更してもよい。
(10)この電子鏡において、前記指示入力手段は、利用者が接触することで指示を伝えるタッチパネル方式であってもよい。
これらの発明によれば、利用者の指示を受け取る指示入力手段を含み、利用者は指示によって倍率および明るさの少なくとも1つを変更することができる。これらの発明の電子鏡は、個人データに基づいて倍率等の自動的な調整を行うが、利用者はさらに手動で調整できる。そのため、更に使い勝手のよい電子鏡を提供することができる。
このとき、指示入力手段は、タッチパネル方式であってもよい。例えば、タッチパネルである表示手段上に必要なダイヤル、スライドスイッチが表示されて、利用者はこれらに接触することで指示を伝えてもよい。このとき、物理的なダイヤルやスライドスイッチを筐体に備える必要がないため、コストおよび設計上の制約を低減することができる。
(11)この電子鏡において、前記記憶手段は、複数の利用者の個人データを記憶し、前記制御手段は、前記撮像手段が撮像した画像に基づいて利用者を特定し、特定された利用者の個人データである特定個人データを受け取り、前記特定個人データに基づいて、前記画像処理として倍率および明るさの少なくとも1つを調整した画像を前記表示手段に表示させてもよい。
本発明の電子鏡は、記憶手段に複数の利用者の個人情報である個人データを記憶する。そして、制御手段は、撮像手段が撮像した画像に基づいて利用者を特定し、特定された利用者の個人データに基づいて倍率および明るさの少なくとも1つを調整する。そのため、複数の利用者で電子鏡を共用することができる。このとき、各人にとって適切な調整が行われるため、使い勝手がよい。
(12)本発明は、画像を表示する表示手段と、前記表示手段と一体的に設けられた撮像手段と、利用者の個人情報である個人データを記憶する記憶手段と、を含む電子鏡のプログラムであって、前記個人データに基づいて、前記撮像手段が撮像した画像に、倍率および明るさの少なくとも1つを調整する画像処理を施して、前記表示手段に表示させる制御手段としてコンピューターを機能させる。
本発明によれば、プログラムによって倍率および明るさの少なくとも1つを調整する画像処理を柔軟に行うことが可能である。そのため、設計上の制約を低減し、柔軟な変更が可能な電子鏡を提供できる。
1.第1実施形態
1.1.電子鏡の構成
本発明の第1実施形態について図1〜図7を参照して説明する。図1は、本実施形態の電子鏡の構成を示す図である。
1.1.電子鏡の構成
本発明の第1実施形態について図1〜図7を参照して説明する。図1は、本実施形態の電子鏡の構成を示す図である。
本実施形態の電子鏡10は、カメラ20、メモリーブロック30、CPU40、LCD50を含む。カメラ20は撮像手段に、メモリーブロック30は記憶手段に、CPU40は制御手段に、LCD50は表示手段に対応する。また、電子鏡10は、本実施形態のように変位センサー60、入力装置70を含んでいてもよい。変位センサー60は距離測定手段に、入力装置70は指示入力手段に対応する。
カメラ20は、例えばCCDイメージセンサー(Charge Coupled Device Image Sensor)やCIS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)、その他のイメージセンサーを含んでいてもよい。また、1つに限らず複数で構成されていてもよい。
カメラ20は、撮影した画像を画像信号120としてCPU40に出力する。画像信号120は、例えばRGB信号であってもよいし、YCbCr(YPbPr)信号であってもよいし、その他のフォーマットを用いてもよい。
ここで、本実施形態のカメラ20が撮影する画像は、LCD50の正面を映したものである。後に図示するように、カメラ20は電子鏡10のうち、鏡に相当するLCD50の内部又は近傍に一体的に設けられている。そして、電子鏡10の使用時には利用者はLCD50の正面に存在するため、あたかも反射したように利用者の姿がLCD50に映ることになる。
メモリーブロック30は、例えばランダムアクセスメモリー(RAM32)やリードオンリーメモリー(ROM34)を含んでいてもよい。RAM32は、DRAMであってもよいしSRAMであってもよい。ROM34は、マスクROMであってもよいし、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)やフラッシュROMといったプログラマブルROMであってもよい。
メモリーブロック30は、少なくとも電子鏡10の利用者の個人データを記憶する。個人データとは利用者個人に特有の情報であって、例えば、利用者の視力、利用者に適した又は利用者が好むLCD50の表示画像の輝度、コントラスト、色温度等であってもよい。個人データは例えばROM34に記憶されていてもよいし、電子鏡10の起動時にRAM32に書き込まれてもよい。
CPU40は、画像信号120に基づく画像(以下、原画像とする)に画像処理を施して、画像処理後の画像信号である出力画像信号140を生成する。CPU40が行う画像処理は、倍率および明るさの少なくとも1つを調整するものである。例えば、CPU40は、利用者の個人データのうち視力を読み出しデータ130として受け取り、利用者の見やすい倍率に変更して出力画像信号140を生成してもよい。例えば、利用者の視力が0.1未満であれば原画像を10倍拡大し、利用者の視力が0.1以上0.5未満であれば原画像を8倍拡大し、利用者の視力が0.5以上であれば8倍から段階的に倍率を小さくしてもよい。なお、CPU40は、1つあるいは複数用いてもよく、画像処理用のLSIをCPUの他に使用してもよい。
ここで、原画像に画像処理を施さずにそのままLCD50に表示した場合の表示画像の大きさは、通常用いられる鏡に映る像と同じであるとする。そして、倍率とは、このときの表示画像の大きさを基準(1倍)とした大きさの比率を表すものとする。
また、CPU40は、例えば利用者に適したLCD50の表示画像の輝度、コントラスト、色温度等を、個人データとして読み込んでもよい。例えば、輝度の高い画像を、ある利用者は見やすいと感じることもあり、別の利用者はまぶしく感じることもある。また、利用者は、コントラストについても好みがあり得る。そして、利用者は、使用環境によらず色温度を一定にしたい場合もある。このとき、CPU40は、原画像の輝度、コントラスト、色温度等を調整して出力画像信号140を生成してもよい。
CPU40は、例えば、原画像に画像処理を施す際の中間データ、入力装置70を用いて更新された個人データ等を、書き込みデータ142としてRAM32に記憶させてもよい。また、必要に応じて、RAM32、ROM34に記憶させたデータを読み出しデータ130として受け取ってもよい。
LCD50は、出力画像信号140に基づいて、CPU40による画像処理が施された画像を表示する。LCD50に表示される画像は、原画像に比べて、例えば拡大・縮小されたものであってもよい。また、LCD50に表示される画像は、原画像に比べて、輝度、コントラスト、色温度等が調整されていてもよい。
また、利用者が通常の鏡と同じように使えるように、LCD50に表示される画像は、左右反転して表示されてもよい。このとき、本実施形態のようにCPU40が画像処理として左右反転にしてもよいし、CPU40ではなくLCD50がその表示調整機能によって左右反転にしてもよい。
本実施形態の電子鏡10は、変位センサー60を含む。変位センサー60は利用者と電子鏡10との距離を測定して、距離情報160として出力する。CPU40は、距離情報160を受け取り、利用者と電子鏡10との距離によって倍率を定めてもよい。距離情報160は、利用者と電子鏡10との距離を数値で直接に示すものでもよいし、CPU40が計算によってその距離を求めることができる間接的なデータであってもよい。
距離情報160を倍率に関連付ける具体例としては、次のような計算があり得る。CPU40は、利用者と電子鏡10との距離および個人データから、利用者が見ることができる最小の大きさ(Xmin)を計算し、例えばLCD50に表示される画像の目や眉の大きさがXmin以上になるように倍率を決定してもよい。このとき、利用者は常に目や眉を見ることができるので、化粧の際に自ら顔を鏡に近づけたりしなくてもよい。ここで、目や眉は、化粧の際に利用者がはっきりと視認する必要がある顔の部位のうち最小のものの例である。
変位センサー60としては、非接触型のセンサーを使用することができる。そして、非接触型のセンサーには光学式、超音波式などの種類がある。本実施形態では、変位センサー60は光学式であるとして後に説明するが、他の種類の変位センサーであってもよい。
なお、見ることができる最小の大きさ(Xmin)とは、利用者が判別できる最小の大きさのことである。したがって、利用者が見てかすんでいる状態の場合、判別できる最小の大きさとはいえず、Xminをより大きくする必要がある。視力検査に用いられるランドルト環を例として説明すると、利用者が切れ目をはっきりと認識できるランドルト環の切れ目の幅がXminに相当する。もし、利用者は切れ目の位置を一応認識できるが、ぼやけて見えているのであれば、より大きなランドルト環の切れ目の幅をXminとして用いる。
本実施形態の電子鏡10は、入力装置70を含む。入力装置70は利用者からの指示に従って、指示信号170を出力する。CPU40は、指示信号170を受け取り、例えば指定された倍率に設定したり、電子鏡10をオン状態(動作状態)又はオフ状態(停止状態)にしたりする。本実施形態では、指示信号170に基づく利用者からの指示は優先的に実行される。つまり、CPU40は、倍率を計算で求めて拡大・縮小された画像をLCD50に表示するが、利用者から倍率の変更指示があった場合には、利用者の指示に従った倍率に変更する。
ここで、入力装置70は、例えばボタン72やスライドスイッチ74を含んでいてもよい。例えば、ボタン72は電子鏡10のオン状態、オフ状態を切り換える主電源であってもよい。スライドスイッチ74は、利用者が手動で倍率を設定するのに使用されてもよい。また、ボタン72やスライドスイッチ74は複数あってもよい。例えば、図外の別のボタンが存在し、LCD50の左右反転表示のオン、オフを切り換えるのに用いられてもよい。
なお、図には含まれないが、電子鏡10は電源を供給する電源装置を含む。電子鏡10は家庭用電源で動作してもよいし、電池で動作してもよい。電池は1次電池であってもよいし、2次電池であってもよい。本実施形態では、家庭用電源で動作する、特定の部屋に設置された電子鏡10であるとして説明する。
1.2.電子鏡の外観
図2は、本実施形態の電子鏡10の外観図である。電子鏡10は、画像を表示するLCD50がフレーム3に囲まれた外観をしている。フレーム3には、ボタン72や、可動切片75を持つスライドスイッチ74が設けられている。
図2は、本実施形態の電子鏡10の外観図である。電子鏡10は、画像を表示するLCD50がフレーム3に囲まれた外観をしている。フレーム3には、ボタン72や、可動切片75を持つスライドスイッチ74が設けられている。
ここで、図2のCはLCD50の中心であり、この位置にカメラ20が埋め込まれていてもよい。このとき、カメラ20のレンズは正面を向いており、利用者の顔を中心に捉えることができる。ただし、LCD50に穴をあけるなどの加工が必要である。
本実施形態の電子鏡10では、フレーム3の上部にカメラ20が埋め込まれている。ここで、カメラ20は、LCD50の中心Cを通る垂直方向の中心線5の上に存在する。そのため、利用者の顔をほぼ正面から捉えることができる。
カメラ20の位置は図2の例に限らず、LCD50に表示される利用者の視線が不自然にならない範囲で自由に選択してもよい。例えば、LCD50の中心Cを通る中心線は、水平方向の線(図2の中心線5に直交する線)であって、その線の上にカメラ20を埋め込んでもよい。
また、カメラ20は電子鏡10に埋め込まれて一体化される構成に限らない。例えば、フレーム3に収納されるが、取り外しも可能であって、利用者が例えば後頭部や頭頂部などを映すことができてもよい。
1.3.電子鏡の表示例
図3(A)〜図3(D)は、電子鏡10における表示画像の倍率、明るさについての調整の例を示す図である。図3(A)は、原画像がLCD50に表示されたとした場合の表示例である。しかし、実際には原画像ではなく、CPU40(図1参照)によって自動的に画像処理が施された画像が表示されることになる。本実施形態では、自動的に行われる画像処理として、倍率および明るさの調整の少なくとも一方が実行される。なお、例えばコントラストの変更といった、その他の画像処理がさらに実行されてもよい。
図3(A)〜図3(D)は、電子鏡10における表示画像の倍率、明るさについての調整の例を示す図である。図3(A)は、原画像がLCD50に表示されたとした場合の表示例である。しかし、実際には原画像ではなく、CPU40(図1参照)によって自動的に画像処理が施された画像が表示されることになる。本実施形態では、自動的に行われる画像処理として、倍率および明るさの調整の少なくとも一方が実行される。なお、例えばコントラストの変更といった、その他の画像処理がさらに実行されてもよい。
図3(B)は、利用者が顔を近づけなくても自分の顔の細かい部分まで見ることができるように、電子鏡10のLCD50に自動的に拡大された画像が表示されている様子を表す。CPU40は、電子鏡10と利用者との距離情報と、利用者の視力を含む個人データと、を読み込んで倍率を決定する。そして、CPU40は、その倍率に従って原画像に画像処理を施し、LCD50に表示させる出力画像信号を生成する。
また、図3(C)は、利用者が自分の顔の細かい部分まで認識しやすいように、自動で明るさが調整された画像が、電子鏡10のLCD50に表示されている様子を表す。図3(C)のLCD50の表示画像は、図3(A)に比べて輝度を高くする画像処理が施されている。CPU40は、利用者が見やすい輝度についての個人データを読み込んで、原画像の輝度を調整して、LCD50に表示させる出力画像信号を生成する。
ここで、図3(B)、図3(C)の画像処理は、同時に行われてもよい。すなわち、CPU40は、計算によって求めた倍率に従って原画像を拡大し、かつ、輝度も調整する画像処理を施して、LCD50に表示させる出力画像信号を生成してもよい。さらに、例えばコントラストをくっきりさせる画像処理や、表示画像の白について環境光の変化によらず色温度を一定にする画像処理も同時に実行してもよい。
これらの画像処理は、CPU40が自動的に行い、利用者は特別な操作を必要としない。しかし、利用者は自動的に画像処理を施された表示画像について、さらに調整を行いたい場合がある。図3(D)は、図3(C)の表示画像に、利用者が手動で倍率を調整した状態を表している。本実施形態の電子鏡10では、利用者はスライドスイッチ74の可動切片75を移動させて、直感的に倍率を調整できる。この例では、可動切片75を右方に移動させると倍率が高くなる。
電子鏡10は、個人データに基づいて倍率等の自動的な調整を行うが、利用者はさらに手動で倍率等の調整ができる。そのため、更に使い勝手のよい電子鏡を提供することができる。なお、この例では手動で「倍率」を調整しているが、表示画像の明るさ、コントラスト、色温度等を調整できてもよい。
図4(A)〜図4(B)は、本実施形態の左右反転機能について説明する図である。電子鏡10は、通常の鏡と同じように使用できることを目的として、原画像に対して左右を反転して、画像処理を施した画像をLCD50に表示する。図4(A)は、左右が反転した画像であって(左右反転機能はオン状態)、利用者は通常の鏡と同じように化粧等を行うことができる。
一方、図4(B)は、左右が反転していない画像であって(左右反転機能はオフ状態)、利用者は自分が他人からどのように見られるかを他人の視点で確認することができる。本実施形態の電子鏡10は、図4(A)の表示と図4(B)の表示とを、容易に切り換えることが可能である。
つまり、電子鏡10は、画像処理を施した画像をLCD50に表示するので、倍率や明るさの調整ができるだけでなく、左右反転や上下反転など、表示形式も容易に変更できる。
図5は光学式の変位センサーの説明図である。図5には変位センサーのヘッドHbと、検出物体Tbが記載されている。検出物体Tbは、具体的には電子鏡の利用者の顔であるが、検出物体Tbとして説明する。
検出物体TbはヘッドHbに対して近づいたり遠ざかったりする。なお、ヘッドHbを備える変位センサーは、カメラ20のように、LCD50と一体的に設けられているものとする(図外)。ヘッドHbは、発光素子Hb1と光位置検出素子Hb2を含む。そして、発光素子Hb1から検出物体Tbに光Li(例えばレーザー光)を照射する。検出物体からの表面反射光Lrは受光レンズHb3を通って光位置検出素子Hb2の上にスポットSpをつくる。光学式の変位センサーは、スポットSpの位置の変化に基づいて検出物体Tbの変位を測定できる。
なお、非接触型の変位センサーには光学式の他に、超音波式などの種類があり、電子鏡ではどのタイプのセンサーを用いてもよい。超音波式の変位センサーは、センサヘッドから超音波を発信し、検出物体(ここでは、電子鏡の利用者の顔)で反射してくる超音波を受信する。
そして、超音波の発信から受信までの時間を計測して、検出物体との距離を測定する。検出物体との距離LSは、超音波の発信から受信までの時間をTS、音速をCSとして、LS=TS*CS/2で求められる。比較的簡単な計算で、正確に距離LSを求めることができる。
図6(A)〜図6(B)は、変位センサーで測定した距離情報と表示画像の倍率の関係について説明する図である。図6(A)は、電子鏡10と検出物体Tb(電子鏡の利用者の顔)との位置関係を表す図である。図6(A)の例では、距離Lが変位センサーからの距離情報として、表示画像の倍率を決定するCPU(図1参照)へと伝えられる。
CPUは、距離Lおよび個人データから、利用者が見ることができる最小の大きさを計算する。これを計算値Xminとする。そして、LCD(図1参照)表示される画像(電子鏡の利用者の顔を含む画像)における顔の部位で最小のものを測定する。この表示画像における顔の最小部位の大きさを測定値Yとする。そして、CPUは、測定値Yが計算値Xminより小さくならないように、表示画像の倍率を調整する。
まず、Xminについて説明する。Xminは利用者の視力によって決定することができる。視力は、利用者の最小視角(確認できる最も小さい視角)で決まる。例えば、視力が1.0であるとは1分(1度の1/60)の視角を確認できる能力を有することを意味する。確認できる最小視角が2分ならば、視力は0.5である。従って、利用者が見ることができる最小の大きさは、視力に関連付けて求めることができる。
視力検査においては、アルファベットのCのようなマークのランドルト環が用いられる。視力検査では、ランドルト環の切れ目の方向を識別できるか否かによって、最小視角を測定する。このとき、視力1.0の利用者は、1分の視角に相当するランドルト環の切れ目の両端が分離していると判別できることになる。よって、CPUは、利用者の視力に対応するランドルト環の切れ目の幅を基準値として、計算値Xminを求めることができる。
例えば視力0.1に対応するランドルト環は、利用者との距離が5mの距離の場合に、直径75mm、太さ15mm、切れ目15mmで描かれる。利用者の視力が0.1の場合、CPUは15mmを基準値として計算値Xminを求める。
ここで、電子鏡と利用者との距離Lが5mであれば、計算値Xminは基準値と同じ15mmとなる。しかし、電子鏡と利用者との距離Lに応じて調整する必要がある。そこで、CPUは、変位センサーから距離情報を受け取り、距離情報にも基づいて計算値Xminを求める。例えば、電子鏡と利用者との距離Lが2.5mであれば、計算値Xminは基準値の半分の7.5mmとしてもよい。
次に、測定値Yについて説明する。測定値Yは、LCD(図1参照)表示される画像における、利用者の顔の部位で最小のものの大きさである。本実施形態の電子鏡は化粧の際に使用されるとする。すると、化粧の対象である顔の部位のうち、最小のものを選択することが好ましい。図6(B)は、眉の幅を測定値Yとしたときの例を示す。CPUは、LCD上における眉の幅である測定値Yと、計算値Xminに基づいて、例えば次のように倍率を決定する。
測定値Y≧計算値Xminの場合には、利用者は顔の最小部位である眉についても判別できる。よって、CPUは1倍の倍率のままでLCDに画像を表示させる。一方、測定値Y<計算値Xminの場合には、LCDに表示された眉の大きさは、利用者が判別できる最小の大きさを下回る。よって、CPUは測定値Y=計算値Xminとなるように、倍率(ここでは拡大率)を決定する。
よって、利用者は電子鏡と離れていても、常に顔の最小部位である眉について判別できる。このとき、倍率の調整はCPUが自動的に計算するので、利用者は倍率の設定を変えるための操作を行う必要はない。
なお、測定値Y≧計算値Xminが満たされるならば、CPUは整数倍の倍率だけを選択してもよい。例えば、測定値Y=計算値Xminとなる倍率が2.5であるときに、倍率を3に決定してもよい。また、このように自動的に倍率が決定された後でも、利用者がスライドスイッチ(図3(D)参照)を用いて手動で倍率を調整することは可能である。
1.4.フローチャート
図7は、本実施形態の電子鏡に含まれるCPUが行う制御を表す。CPUは、例えばROMに記憶されたプログラムを読み込んで、そのプログラムに従って以下に説明する制御を実行してもよい。
図7は、本実施形態の電子鏡に含まれるCPUが行う制御を表す。CPUは、例えばROMに記憶されたプログラムを読み込んで、そのプログラムに従って以下に説明する制御を実行してもよい。
まず、CPUは、電子鏡と利用者との距離情報と、利用者の視力を含む個人データと、を取得する(S10)。そして、表示画像の倍率を計算で求めて決定する。なお、個人データとして利用者にとって好ましい表示画像の明るさ(例えば、輝度)の情報等を取得した場合には、好ましい明るさを決定する。
そして、表示画像の倍率を、原画像から変更する場合には(S11:yes)、画像処理における設定倍率を計算で求めた倍率へと変更する(S12)。そして、表示画像の明るさを、原画像から変更する場合には(S13:yes)、画像処理における明るさ(例えば、輝度)設定を計算で求めた明るさへと変更する(S14)。そして、画像処理を実行して、画像処理後の画像をLCDに表示させる(S16)。
ここで、表示画像の倍率を、原画像から変更しない場合には(S11:no)、S12は実行されない。そして、画像処理における明るさ設定を計算で求めた明るさへと変更する(S13:yes、S14)。
なお、画像処理における設定倍率を計算で求めた倍率へと変更した場合には(S12)、表示画像の明るさを、原画像から変更しなくてもよい(S13:no)。倍率および明るさの少なくとも1つを変更して表示すればよいからである。
以上のように、第1実施形態の電子鏡は、鏡に映る像の倍率および明るさの少なくとも1つを自動的に調整して、利用者に合わせた見やすい電子鏡を提供する。なお、S10において個人データのみを取得して、その後に続く処理(S11〜S16)を実行してもよい。つまり、距離による視力等の補正は行わなくてもよい。このとき、変位センサー60は不要となるので、電子鏡の部品の数を減らし、コストを低減させることができる。
1.5.変形例
図8は、第1実施形態の変形例に係る電子鏡のフローチャートである。なお、図7と同じ工程については同じ符号を付しており、以下では異なる工程についてのみ説明する。変形例に係る電子鏡は、複数の利用者の個人データをメモリーブロックに記憶している。そして、利用者を特定し、利用者のそれぞれに合わせた見やすい電子鏡等を提供する。なお、複数の利用者を想定することを除いては、構成や調整機能等については第1実施形態の電子鏡と同じである。
図8は、第1実施形態の変形例に係る電子鏡のフローチャートである。なお、図7と同じ工程については同じ符号を付しており、以下では異なる工程についてのみ説明する。変形例に係る電子鏡は、複数の利用者の個人データをメモリーブロックに記憶している。そして、利用者を特定し、利用者のそれぞれに合わせた見やすい電子鏡等を提供する。なお、複数の利用者を想定することを除いては、構成や調整機能等については第1実施形態の電子鏡と同じである。
変形例の電子鏡に含まれるCPUは、第1実施形態と異なり、まずカメラで利用者の顔を撮影し、利用者の画像を取得する(S2)。このとき、利用者に対して所定の位置でカメラの方を向くように促すメッセージがLCDに表示されてもよい。
CPUは、取得した画像から利用者を特定する(S4)。利用者の特定の仕方は、現在知られている一般的な顔識別手法を採用してもよい。例えば、取得した画像から、眉や目の端点等の顔特徴点を抽出し、これらの間の距離(顔特徴点間距離)を測定する。そして、メモリーブロックで記憶されている複数の利用者の顔特徴点の分布や顔特徴点間距離のデータと比較して、マッチするものを選択してもよい。
そして、CPUは、特定した利用者の個人データ(特定個人データ)と距離情報とを取得する(S10A)。S10Aより後の工程は、第1実施形態と同じである(S11〜S16)。
変形例に係る電子鏡は、複数の利用者で電子鏡を共用することができる。そのため、個人専用の電子鏡を複数用意する必要はないので共用するスペース(例えば、洗面所)で使用することができる。このとき、各人にとって適切な調整が行われるため使い勝手がよい。なお、共用される電子鏡の場合、例えば視力といった個人データを各使用者が入力してもよい。個人データの入力には、例えばボタンやスライドスイッチといった入力装置が使われてもよい。そして、入力された個人データは、各使用者が電子鏡を使用した後に、消去されてもよい。
2.第2実施形態
2.1.電子鏡の外観
本発明の第2実施形態について図9〜図11を参照して説明する。図9は、本実施形態の電子鏡10Aの外観図である。電子鏡10Aは、第1実施形態とは異なり、電池で動作し、ヒンジ51を備えることでLCD50を内側に折りたたんで持ち運ぶことができる。例えば、コンパクトケースのような小型サイズであってもよい。
2.1.電子鏡の外観
本発明の第2実施形態について図9〜図11を参照して説明する。図9は、本実施形態の電子鏡10Aの外観図である。電子鏡10Aは、第1実施形態とは異なり、電池で動作し、ヒンジ51を備えることでLCD50を内側に折りたたんで持ち運ぶことができる。例えば、コンパクトケースのような小型サイズであってもよい。
なお、本実施形態の電子鏡10Aの構成ブロック図は第1実施形態と同じである(図1参照)。また、図1〜図8と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略する。図9の例では、ボタン72や可動切片75を持つスライドスイッチ74が、LCD50の右側に設けられている。しかし、ボタン72は側面等の別の場所にあってもよいし、省略されてもよい。そして、小型化のためにスライドスイッチ74を省略してもよい。このとき、手動で倍率等を調整する機能も省略され、自動の倍率等の調整のみが行われる。
本実施形態の電子鏡10Aは持ち運び可能であるため、利用者が必要なときに様々な場所で使用される。必要なときとは、例えば利用者が化粧直しをしたいときである。ここで、電子鏡10Aは特定の場所に固定されていないので、使用時の環境光は太陽光、白熱電球の光、蛍光灯の光等、様々に変化する可能性がある。
ここで、利用者には化粧の正しい色を確認したいという要求がある。正しい色とは、自分以外の人間から見られたときの色である。一方、電子鏡10Aに表示される画像は、環境光の種類、光のあたり方、光の具合や周囲の明るさに影響を受ける。このような、環境光の影響を補正して、利用者に見やすい環境を提供できなければ、利用者は化粧の正しい色を確認できない。
本実施形態の電子鏡10Aは、CPUが行う画像処理の1つとして、色補正を行うことで環境光の違いを吸収することができる。このとき、利用者は、電子鏡10Aの使用場所によらずに、ある特定の環境光下で見たのと同じ自分の姿を見ることができる。以下に環境光の違いを吸収する補正の例について説明する。なお、その他の機能については第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
2.2.色補正の例
通常、環境光は照明光などであって白色であることが多い。そして、そのような環境光の色温度は、黒体輻射の色軌跡上のある点の色温度に対応させることができる。すると、環境光の色温度とxy座標のxy値とは1対1に対応することになる。図10は、色温度とxy値との関係を示す図である。なお、色温度は、電子鏡の使用環境によって異なる環境情報の1つである。
通常、環境光は照明光などであって白色であることが多い。そして、そのような環境光の色温度は、黒体輻射の色軌跡上のある点の色温度に対応させることができる。すると、環境光の色温度とxy座標のxy値とは1対1に対応することになる。図10は、色温度とxy値との関係を示す図である。なお、色温度は、電子鏡の使用環境によって異なる環境情報の1つである。
本実施形態の電子鏡10Aは、メモリーブロックに図10の関係図に対応するテーブルを記憶する。そして、電子鏡10AのCPUは、使用場所での環境光の色温度である環境色温度TDを計算し、得られたx値およびy値を環境色温度情報とする。環境色温度TDの計算は、CPUが例えば白色の物体が全体に映った画像を受け取り、予めメモリーブロックに記憶されたデータと比較することで行ってもよい。そして、例えば環境色温度TDが6500Kである場合、環境色温度情報としてx=0.31、y=0.33が得られる。
図11は、本実施形態の色温度と基準に対する相対的な補正量の関係を示す図である。基準とは、いつも化粧をしている部屋と同じ環境の色温度設定である。なお、図11では白色を表示する例を示している。本実施形態では、6500K(D65)が基準であるとして、このときの白色のRGB比率を1.00としている(PS)。例えば、環境色温度が5500K(D55)である場合には、RGBの各成分が基準からそれぞれ、PR、PG、PBの比率になるように補正して白色を表示する。本実施形態の電子鏡10Aは、このような色補正を行うことで環境光の違いを吸収することができる。
ここで、環境色温度情報(x値、y値)は、以下のように図11のRGBの各成分の値に対応させることができる。まず、x値、y値からXYZ表色系のXYZ値に変換する。このとき、Yは適当な数値(例えば1)に置き換えて計算を行ってもよい。
3.第3実施形態
3.1.電子鏡の構成
本発明の第3実施形態について図12〜図13を参照して説明する。図12は、本実施形態の電子鏡10Bの構成を示す図である。第1〜第2実施形態と比較すると、カメラ20A〜カメラ20Dのように複数のカメラを備え、変位センサーを省略している。また、電子鏡10Bをオン状態又はオフ状態にするのに用いる人感センサー82を備えている。そして、入力装置を省略し、指示入力手段も兼ねたタッチパネルLCD80を備えている。なお、図1〜図11と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略し、以下では第1〜第2実施形態と異なる要素についてのみ説明する。
3.1.電子鏡の構成
本発明の第3実施形態について図12〜図13を参照して説明する。図12は、本実施形態の電子鏡10Bの構成を示す図である。第1〜第2実施形態と比較すると、カメラ20A〜カメラ20Dのように複数のカメラを備え、変位センサーを省略している。また、電子鏡10Bをオン状態又はオフ状態にするのに用いる人感センサー82を備えている。そして、入力装置を省略し、指示入力手段も兼ねたタッチパネルLCD80を備えている。なお、図1〜図11と同じ要素には同じ符号を付しており説明を省略し、以下では第1〜第2実施形態と異なる要素についてのみ説明する。
本実施形態の電子鏡10Bは、複数のカメラ(カメラ20A〜カメラ20D)を備えている。カメラ20A〜カメラ20Dは、それぞれ電子鏡10Bの異なる場所に設置されることで視差を作り出す。そして、三角測量の原理で検出物体(ここでは、電子鏡の利用者の顔)との距離を測定できる。なお、カメラの数は4つに限るものではなく、2つ以上であればよい。
CPU40は、画像信号120A〜画像信号120Dのそれぞれを受け取る。そのうち、例えば2つの画像信号に基づいて、電子鏡と利用者との距離を計算で求める。従って、第1〜第2実施形態に含まれていた変位センサーを省略することができる。また、CPU40は、画像信号120A〜画像信号120Dのいずれか1つに基づいて、又は4つを合成等した画像信号に基づいて原画像を取得する。本実施形態のCPU40は、制御手段であるだけでなく、距離測定手段も兼ねている。
ここで、CPU40は、所定の更新時間毎に電子鏡と利用者との距離を求める計算を実行してもよい。所定の更新時間とは例えば2〜3秒であるが、これに限るものではない。そして、CPU40は、第1実施形態の場合と同じ手法で距離に応じて倍率を決定してもよい。このとき、タッチパネルLCD80の表示画像の倍率は所定の更新時間毎に最適化されるので、利用者は常に見やすい大きさの画像を見ることができる。
しかし、利用者が顔を動かしているときに、倍率まで変化すると表示画像における変化が大きく、利用者に頭痛などの症状があらわれるおそれがある。そこで、CPU40は、原則としては所定の時間毎に倍率を更新するが、利用者の顔が動いているときには倍率の更新をしない、または利用者の顔が静止するまで更新を遅らせる処理を行ってもよい。
言い換えると、CPU40は、画像の変化から利用者が所定時間(例えば1秒)よりも長く静止していると判断した場合に限って倍率を更新してもよい。なお、CPU40は、前記の所定の更新時間をゼロ、すなわち常に倍率を更新するように設定しておき、利用者が所定時間よりも長く静止していると判断した場合に限って倍率を更新してもよい。
人感センサー82は、赤外線、超音波、又は可視光などを用いて、人間の存在を検知するセンサーである。本実施形態の電子鏡10Bは、人感センサー82が利用者の存在を検知して、検出信号182を出力したときに、電子鏡10Bの通常機能をオン状態にする。逆に人感センサー82が利用者の存在を検知しないときは、電子鏡10Bのうち人感センサー82とCPU40のみを動作させるスリープ状態にする。そのため、消費電力を抑えることができ、電源ボタン(図1のボタン72参照)を省略することができる。
タッチパネルLCD80は、表示手段として機能する他、指示入力手段としても機能する。例えば、利用者は、手動で倍率を変更したい場合に、タッチパネルLCD80上に可動切片を持つスライドスイッチの画像を表示させる。そして、利用者がタッチパネルLCD80上の可動切片(画像)を指で移動させることで、指示信号180がCPU40に伝わり、表示画像を拡大・縮小することが可能である。
このとき、部品としてのスライドスイッチ(図1のスライドスイッチ74参照)を省略することができる。そのため、電子鏡10Bの全体に対してタッチパネルLCD80の占める割合を大きくすることが可能である。つまり、電子鏡10Bの全体の大きさを変えずに、表示画像を見やすくすることができる。なお、タッチパネルLCD80上のスライドスイッチの画像は、手動で倍率を変更したい場合にだけ表示されて、通常は表示されないことが好ましい。
3.2.電子鏡の外観
図13は、本実施形態の電子鏡10Bの外観図である。電子鏡10Bでは、画像を表示するタッチパネルLCD80に可動切片を持つスライドスイッチ74Aが表示されている。そして、利用者が指で可動切片を移動させることができる。
図13は、本実施形態の電子鏡10Bの外観図である。電子鏡10Bでは、画像を表示するタッチパネルLCD80に可動切片を持つスライドスイッチ74Aが表示されている。そして、利用者が指で可動切片を移動させることができる。
また、カメラ20A、カメラ20B、カメラ20C、カメラ20Dは、フレーム3のそれぞれ上、左、下、右の部分に設けられている。そのため、例えばカメラ20B、カメラ20Dの視差により、利用者の顔までの距離をCPUが計算で求めることが可能になる。
なお、カメラが1つである場合でも、画像に含まれる被写体(ここでは、利用者の顔)の大きさを比較することで、CPUが利用者の顔までの距離を求めてもよい。つまり、事前に電子鏡から所定の距離だけ離れた利用者の顔を撮影し、例えば顔特徴点間距離をメモリーブロックに記憶する。そして、電子鏡の使用時に画像に含まれる利用者の顔特徴点間距離を求めて、メモリーブロックに記憶された顔特徴点間距離と比較して比率を求める。CPUは、その比率と距離との関係を表すテーブルをメモリーブロックから読み出し、そのテーブルに基づいて利用者の顔までの距離を求めてもよい。
4.その他
これらの例示に限らず、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
これらの例示に限らず、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
3…フレーム、10…電子鏡、10A…電子鏡、10B…電子鏡、20…カメラ、20A…カメラ、20B…カメラ、20C…カメラ、20D…カメラ、30…メモリーブロック、32…RAM、34…ROM、40…CPU、50…LCD、51…ヒンジ、60…変位センサー、70…入力装置、72…ボタン、74…スライドスイッチ、74A…スライドスイッチ、75…可動切片、80…タッチパネルLCD、82…人感センサー、120…画像信号、120A…画像信号、120B…画像信号、120C…画像信号、120D…画像信号、130…読み出しデータ、140…出力画像信号、142…書き込みデータ、160…距離情報、170…指示信号、180…指示信号、182…検出信号、Hb…ヘッド、Hb1…発光素子、Hb2…光位置検出素子、Hb3…受光レンズ、L…距離、Li…光、Lr…表面反射光、Sp…スポット、Tb…検出物体
Claims (12)
- 画像を表示する表示手段と、
前記表示手段と一体的に設けられた撮像手段と、
利用者の個人情報である個人データを記憶する記憶手段と、
前記個人データに基づいて、前記撮像手段が撮像した画像に、倍率および明るさの少なくとも1つを調整する画像処理を施して、前記表示手段に表示させる制御手段と、を含む、電子鏡。 - 請求項1に記載の電子鏡において、
前記制御手段は、
前記撮像手段が撮像した画像に、前記画像処理として画像の左右を反転する処理を施す、電子鏡。 - 請求項1乃至2のいずれか1項に記載の電子鏡において、
前記制御手段は、
前記撮像手段が撮像した画像に基づいて、前記電子鏡の使用場所における環境の情報である環境情報を取得し、
前記撮像手段が撮像した画像に、前記画像処理として前記環境情報に基づく色補正を施す、電子鏡。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子鏡において、
前記記憶手段は、
前記個人データとして、利用者の視力の情報を含む、電子鏡。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子鏡において、
前記電子鏡と利用者との距離を測り、距離情報を生成する距離測定手段を含み、
前記制御手段は、
前記距離情報に基づいて、倍率を調整した画像を前記表示手段に表示させる、電子鏡。 - 請求項5に記載の電子鏡において、
前記距離測定手段は、
変位センサーを含む、電子鏡。 - 請求項5に記載の電子鏡において、
前記距離測定手段は、
前記撮像手段が撮像した画像に基づいて前記距離情報を生成する、電子鏡。 - 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の電子鏡において、
前記制御手段は、
利用者が所定時間よりも長く静止していると判断した場合に、前記距離情報に基づいて倍率を変更する、電子鏡。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子鏡において、
利用者からの指示を受け取り、指示信号を生成する指示入力手段を含み、
前記制御手段は、
前記指示信号に基づいて、倍率および明るさの少なくとも1つを変更する、電子鏡。 - 請求項9に記載の電子鏡において、
前記指示入力手段は、
利用者が接触することで指示を伝えるタッチパネル方式である、電子鏡。 - 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子鏡において、
前記記憶手段は、
複数の利用者の個人データを記憶し、
前記制御手段は、
前記撮像手段が撮像した画像に基づいて利用者を特定し、
特定された利用者の個人データである特定個人データを受け取り、
前記特定個人データに基づいて、前記画像処理として倍率および明るさの少なくとも1つを調整した画像を前記表示手段に表示させる、電子鏡。 - 画像を表示する表示手段と、前記表示手段と一体的に設けられた撮像手段と、利用者の個人情報である個人データを記憶する記憶手段と、を含む電子鏡のプログラムであって、
前記個人データに基づいて、前記撮像手段が撮像した画像に、倍率および明るさの少なくとも1つを調整する画像処理を施して、前記表示手段に表示させる制御手段としてコンピューターを機能させるためのプログラム。
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- 2012-01-31 JP JP2012017842A patent/JP2013157845A/ja active Pending
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