JP2013157820A - 生成装置、再生装置、生成方法、再生方法、データ構造、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンポーネントに応じたパターンでレジューム再生させる。
【解決手段】送信機1は、コンテンツ16を構成する複数のコンポーネントのうちレジューム再生のパターンを指定する対象とするコンポーネントを特定し、特定したコンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するレジューム属性とを対応付けた構成情報を生成する付加情報生成部15を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】送信機1は、コンテンツ16を構成する複数のコンポーネントのうちレジューム再生のパターンを指定する対象とするコンポーネントを特定し、特定したコンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するレジューム属性とを対応付けた構成情報を生成する付加情報生成部15を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数のコンポーネントで構成されるコンテンツを再生する際に参照する再生用情報等に関する。
近年、映像、音声、テキストなどの様々なコンテンツの配信が行われており、このようなコンテンツを配信するための伝送フォーマットの規格化も進められている。特に、MPEG(Moving Picture Experts Group)が進めるMMT(MPEG Media Transport:MPEGメディア伝送)の標準化は、注目を集めている。
このMPEG MMTでは、映像、音声、テキストなどの性質の異なる複数のコンポーネントのそれぞれ異なる経路による配信を可能にすることを目指して標準化が進められている。つまり、MPEG MMTでは、マルチコンポーネントのハイブリッド配信が可能となる。
MPEG MMTのコンテンツは、パッケージ(MMT Package)として格納され、複数のコンポーネント(MMT Asset(s))に加え、各コンポーネントの表示位置、大きさなどのレイアウトや組み合わせ可否などの再生条件を示す構成情報(Composition Information:CI)、各コンポーネントの仕様を示す設定情報(Configuration Information:Config)、および最適配信経路を判断するための各コンポーネントの必要帯域や許容遅延などの伝送特性情報(Transport Characteristics:TC)に関するデータを少なくとも含む。
このようなコンポーネントは、パケットに分割して単一のネットワークで伝送することができ、また複数の(異種の)ネットワークで(ハイブリッド)伝送することもできる。なお、ハイブリッド伝送については、下記の特許文献1にも記載されている。
そして、伝送されたコンポーネントは、上述の構成情報に従って再生される。これについて、図13に基づいて説明する。図13は、従来の構成情報の一例を示す図である。
図示の構成情報は、XML(Extensible Markup Language)のSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)によって、idが"c1"、"c2"、"c3"、および"c4"の4つのコンポーネントついて記述されている。これらのコンポーネントは、<video>タグで記述されているので、ビデオコンポーネントである。なお、ハイブリッド配信が行われる場合、図示のように、"c1"および"c3"のコンポーネントは通信により配信され、"c2"および"c4"は放送により配信されたものであってもよい。
図示の構成情報では、コンポーネントを同時に再生することを指定する<par>タグによって、"c1"および"c2"のコンポーネントを指定している。また、何れか1つのコンポーネントを再生することを指定する<excl>タグによって、"c3"および"c4"のコンポーネントを指定している。そして、コンポーネントを順番に再生することを指定する<seq>タグによって、上記4つのコンポーネントを指定している。
このような構成情報に基づいて再生を行う場合、上記の各タグに従って、"c1"および"c2"のコンポーネントを同時に再生した後、"c3"および"c4"の何れかのコンポーネントを再生する。
また、コンポーネントのリアルタイム再生中にユーザリクエストなどによって、再生対象を他のコンポーネントに切り替えることも可能である。例えば、あるリアルタイムの放送コンポーネントの再生中に、他のリアルタイムの放送コンポーネントに切り替える場合、切替入力時刻(リアルタイム)で切り替えを行うことができる。
ここで、ハイブリッド伝送・配信されるマルチコンポーネントコンテンツでは、リアルタイムコンポーネント(例えば放送で配信されるコンポーネント)と、オンデマンドコンポーネント(例えば通信で配信されるコンポーネント)が混在することが想定される。
そして、オンデマンドコンポーネントへの切り替えを行う場合、コンポーネントの先頭に切り替えてもよいし、未再生部分の先頭位置に切り替える、いわゆるレジューム再生を行ってもよい。
レジューム再生を行う場合、ユーザが直前に再生を終えた位置が、コンポーネントのメディアのランダムアクセス可能な位置(Random Access Point:RAP)と一致するとは限らない。そして、これらの位置が一致しない場合、再生開始時に調整処理が必要となるが、従来は、このような調整処理を回避することができなかった。
ここで、厳密なレジュームが必要ない場合にまでこのような調整処理を行うことは、サービス的に過剰と考えられる。そして、このような厳密なレジュームを回避する方策として、直前に再生を終えた位置に最も近いRAP(再生終了位置の直前または直後のRAP)から再生を再開することが考えられる。
しかしながら、コンポーネントによっては、厳密なレジュームによりシームレス再生することが好ましいものもあるため、全てのコンポーネントについて一律に、直前に再生を終えた位置に最も近いRAPから再生を再開することは好ましくない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンポーネントに応じたパターンでレジューム再生させることのできる情報を生成する生成装置等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の生成装置は、コンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する際に参照する再生用情報を生成する生成装置であって、上記複数のコンポーネントのうちレジューム再生のパターンを指定する対象とするコンポーネントを特定する対象特定手段と、上記対象特定手段が特定した上記コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とを対応付けた再生用情報を生成する生成手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の生成方法は、上記の課題を解決するために、コンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する際に参照する再生用情報を生成する生成装置による再生用情報の生成方法であって、上記複数のコンポーネントのうちレジューム再生のパターンを指定する対象とするコンポーネントを特定する対象特定ステップと、上記対象特定ステップで特定した上記コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とを対応付けた再生用情報を生成する生成ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、コンテンツを構成する複数のコンポーネントのうちレジューム再生のパターンを指定する対象とするコンポーネントを特定する。そして、特定したコンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とを対応付けた再生用情報を生成する。
つまり、上記の構成によれば、再生用情報によって、コンテンツを構成する複数のコンポーネントのうち特定のコンポーネントのレジューム再生のパターンを指定することができる。
したがって、上記の構成によれば、上記再生用情報を参照してコンテンツを再生する再生装置に、コンポーネントに応じたパターンでレジューム再生させることができる。
また、上記パターン指定情報は、指定するパターンでのレジューム再生を、必須とすること、推奨すること、または許可することを示す情報であってもよい。
パターン指定情報が、その指定するパターンでのレジューム再生を必須とすることを指定する情報である場合、確実にパターン指定情報が指定するパターンでのレジューム再生を行わせることができる。
また、パターン指定情報が、その指定するパターンでのレジューム再生を推奨することを指定する情報である場合、特別な事情のない限り、パターン指定情報が指定するパターンでのレジューム再生を行わせることができる。
そして、パターン指定情報が、その指定するパターンでのレジューム再生を許可することを指定する情報である場合、再生装置におけるレジュームパターンの選択の幅を増やすことができる。
また、上記再生用情報は、上記コンポーネントの再生態様を示す構成情報、または上記コンポーネントの仕様を示す設定情報であることが好ましい。
〔背景技術〕に記載のように、MPEG MMTでは、コンポーネントの再生態様を示す構成情報およびコンポーネントの仕様を示す設定情報をコンポーネントと共に配信する。したがって、再生用情報が構成情報または設定情報である上記構成によれば、MPEG MMTへの適用が容易である。
また、上記パターン指定情報が指定するレジュームのパターンは、直前に再生していたコンポーネントの停止時刻から再生するパターン、および該停止時刻の直前または直後のランダムアクセス位置から再生するパターンの何れかであることが好ましい。
パターン指定情報が指定するレジュームのパターンが、直前に再生していたコンポーネントの停止時刻から再生するパターンである場合、再生装置にシームレスなレジューム再生を行わせることができる。なお、上記停止時刻は、コンテンツの再生時間軸上の時刻である。例えば、60分のコンテンツを構成するビデオコンポーネントを2分30秒まで再生した時点で切り替えを行った場合、停止時刻は2分30秒である。したがって、この場合には、再生対象とするビデオコンポーネントの切り替えを行って、再度このビデオコンポーネントを再生する際、2分30秒からレジューム再生する。
また、パターン指定情報が指定するレジュームのパターンが、直前に再生していたコンポーネントの停止時刻の直前または直後のランダムアクセス位置から再生するパターンである場合、再生時刻の微調整を行う必要がない。なお、再生時刻の微調整とは、直前のランダムアクセス位置まで戻ってそこからデータの読み込みと復号のみを行い、再生時刻に達した時点から表示を行う、といった付加処理を指す。例えば、停止時刻が2分30秒であり、その直前のランダムアクセス位置が2分であり、直後のランダムアクセス位置が3分であれば、2分または3分からレジューム再生し、再生時刻を2分30秒に調整することはない。このため、再生装置におけるレジューム処理の負荷を軽減させることができる。
そして、本発明の再生装置は、上記の課題を解決するために、再生用情報を参照してコンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する再生装置であって、上記再生用情報では、上記コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とが対応付けられており、上記パターン指定情報が対応付けられているコンポーネントを特定する特定手段と、上記特定手段が特定したコンポーネントを上記パターン指定情報が指定するパターンでレジューム再生する再生手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の再生方法は、上記の課題を解決するために、再生用情報を参照してコンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する再生装置による再生方法であって、上記再生用情報では、上記コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とが対応付けられており、上記パターン指定情報が対応付けられているコンポーネントを特定する特定ステップと、上記特定ステップで特定したコンポーネントを上記パターン指定情報が指定するパターンでレジューム再生する再生ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、コンポーネントの再生時に参照する再生用情報では、コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とが対応付けられている。そして、パターン指定情報が対応付けられているコンポーネントを特定し、特定したコンポーネントをパターン指定情報が指定するパターンでレジューム再生する。
つまり、上記の構成によれば、再生用情報に従って、コンポーネントに応じたパターンでレジューム再生を行うことができる。
また、本発明のデータ構造は、上記の課題を解決するために、複数のコンポーネントで構成されるコンテンツを再生する際に参照する再生用情報のデータ構造であって、上記コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とが対応付けられていることを特徴としている。
上記のデータ構成によれば、コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とが対応付けられている。したがって、このデータ構造を参照してコンポーネントを再生する再生装置に、コンポーネントに応じたパターンでレジューム再生を行わせることができる。
ところで、ハイブリッド伝送・配信サービスでは、将来的に、コンポーネント間に依存関係を設け、あるコンポーネントを再生(視聴)完了することを条件として、他のコンポーネントを再生(視聴)可能とする、といったサービスが行われることも想定される。
しかしながら、従来の構成情報や設定情報では、このような条件を記述することはできず、このような条件でコンポーネントを再生させる(または再生させない)制御を行うことはできなかった。
本発明の他の生成装置は、上記の課題を解決するために、コンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する際に参照する再生用情報を生成する生成装置であって、上記複数のコンポーネントのうち再生開始条件を設定するコンポーネントを特定する対象特定手段と、上記対象特定手段が特定した上記コンポーネントの再生開始条件として、上記複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述された再生用情報を生成する生成手段とを備えていることを特徴としている。
そして、本発明の他の生成方法は、上記の課題を解決するために、コンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する際に参照する再生用情報を生成する生成装置による再生用情報の生成方法であって、上記複数のコンポーネントのうち再生開始条件を設定するコンポーネントを特定する対象特定ステップと、上記対象特定ステップで特定した上記コンポーネントの再生開始条件として、上記複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述された再生用情報を生成する生成ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、コンテンツを構成する複数のコンポーネントのうち再生開始条件を設ける対象とするコンポーネントを特定する。そして、特定したコンポーネントの再生開始条件として、複数のコンポーネントのうち他のコンポーネント(特定した上記コンポーネントとは異なるコンポーネント)の再生完了の程度が記述された再生用情報を生成する。
つまり、上記の構成によれば、再生用情報によって、コンテンツを構成する複数のコンポーネントのうち特定したコンポーネントの再生開始条件を、他のコンポーネントの再生完了の程度とすることができる。
したがって、上記の構成によれば、上記再生用情報を参照してコンテンツを再生する再生装置に、上記他のコンポーネントを所定の程度まで再生完了することを条件として、特定した上記コンポーネントを再生させることができる。
なお、再生完了の程度は、過去にそのコンポーネントをどこまで再生したかを示すものであればよい。例えば、コンポーネントを50%以上(再生時間が10分のコンポーネントであれば5分以上)再生したことを示す情報であってもよいし、そのコンポーネントを開始から終了まで全て再生したことを示す情報であってもよい。
また、本発明の他の再生装置は、上記の課題を解決するために、再生用情報を参照してコンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する再生装置であって、上記再生用情報には、上記コンポーネントの再生開始条件として、上記複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述されており、上記再生用情報を参照して、上記複数のコンポーネントのうち再生対象とするコンポーネントに上記再生開始条件が記述されていることを検出する検出手段と、上記検出手段が検出した上記再生開始条件を充足しているか判断し、充足していると判断した場合に、上記再生対象とするコンポーネントを再生する再生手段とを備えていることを特徴としている。
そして、また、本発明の他の再生方法は、上記の課題を解決するために、再生用情報を参照してコンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する再生装置による再生方法であって、上記再生用情報には、上記コンポーネントの再生開始条件として、上記複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述されており、上記再生用情報を参照して、上記複数のコンポーネントのうち再生対象とするコンポーネントに上記再生開始条件が記述されていることを検出する検出ステップと、上記検出ステップで検出した上記再生開始条件を充足しているか判断する判断ステップと、上記判断ステップで上記再生開始条件を充足していると判断した場合に、上記再生対象とするコンポーネントを再生する再生ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、コンポーネントの再生時に参照する再生用情報には、コンポーネントの再生開始条件として、複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述されている。
そして、この再生用情報を参照して、複数のコンポーネントのうち再生対象とするコンポーネントに再生開始条件が記述されていることを検出し、検出した再生開始条件を充足しているか判断する。そして、再生開始条件を充足していると判断した場合に、再生対象とする上記コンポーネントを再生する。無論、再生開始条件を充足していないと判断した場合には、再生対象とする上記コンポーネントを再生しない。
したがって、上記の構成によれば、再生用情報に従って、上記他のコンポーネントを所定の程度まで再生完了することを条件として、特定した上記コンポーネントを再生することができる。
また、本発明の他のデータ構造は、上記の課題を解決するために、複数のコンポーネントで構成されるコンテンツを再生する際に参照する再生用情報のデータ構造であって、上記コンポーネントの再生開始条件として、上記複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述されていることを特徴としている。
上記のデータ構成によれば、コンポーネントの再生開始条件として、複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述されている。したがって、このデータ構造を参照してコンポーネントを再生する再生装置に、上記他のコンポーネントを所定の程度まで再生完了することを条件として、特定した上記コンポーネントを再生させることができる。
なお、上記生成装置および上記再生装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記生成装置および上記再生装置の各手段として動作させることにより、上記生成装置および上記再生装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明の生成装置は、複数のコンポーネントのうちレジューム再生のパターンを指定する対象とするコンポーネントを特定する対象特定手段と、上記対象特定手段が特定した上記コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とを対応付けた再生用情報を生成する生成手段とを備えている構成である。
また、本発明の生成方法は、以上のように、複数のコンポーネントのうちレジューム再生のパターンを指定する対象とするコンポーネントを特定する対象特定ステップと、上記対象特定ステップで特定した上記コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とを対応付けた再生用情報を生成する生成ステップとを含む構成である。
そして、本発明の再生装置は、以上のように、再生用情報では、コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とが対応付けられており、上記パターン指定情報が対応付けられているコンポーネントを特定する特定手段と、上記特定手段が特定したコンポーネントを上記パターン指定情報が指定するパターンでレジューム再生する再生手段とを備えている構成である。
また、本発明の再生方法は、以上のように、再生用情報では、コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とが対応付けられており、上記パターン指定情報が対応付けられているコンポーネントを特定する特定ステップと、上記特定ステップで特定したコンポーネントを上記パターン指定情報が指定するパターンでレジューム再生する再生ステップとを含む構成である。
また、本発明のデータ構造は、以上のように、コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とが対応付けられている構成である。
したがって、上記再生用情報を参照してコンテンツを再生する再生装置に、コンポーネントに応じたパターンでレジューム再生させることができる。
また、本発明の他の生成装置は、以上のように、複数のコンポーネントのうち再生開始条件を設定するコンポーネントを特定する対象特定手段と、上記対象特定手段が特定した上記コンポーネントの再生開始条件として、上記複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述された再生用情報を生成する生成手段とを備えている構成である。
そして、本発明の他の生成方法は、以上のように、複数のコンポーネントのうち再生開始条件を設定するコンポーネントを特定する対象特定ステップと、上記対象特定ステップで特定した上記コンポーネントの再生開始条件として、上記複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述された再生用情報を生成する生成ステップとを含む構成である。
また、本発明の他の再生装置は、以上のように、再生用情報には、コンポーネントの再生開始条件として、複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述されており、上記再生用情報を参照して、上記複数のコンポーネントのうち再生対象とするコンポーネントに上記再生開始条件が記述されていることを検出する検出手段と、上記検出手段が検出した上記再生開始条件を充足しているか判断し、充足していると判断した場合に、上記再生対象とするコンポーネントを再生する再生手段とを備えている構成である。
そして、本発明の他の再生方法は、以上のように、再生用情報には、コンポーネントの再生開始条件として、複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述されており、上記再生用情報を参照して、上記複数のコンポーネントのうち再生対象とするコンポーネントに上記再生開始条件が記述されていることを検出する検出ステップと、上記検出ステップで検出した上記再生開始条件を充足しているか判断する判断ステップと、上記判断ステップで上記再生開始条件を充足していると判断した場合に、上記再生対象とするコンポーネントを再生する再生ステップとを含む構成である。
また、本発明の他のデータ構造は、以上のように、コンポーネントの再生開始条件として、複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述されている構成である。
したがって、再生用情報を参照してコンテンツを再生する再生装置に、他のコンポーネントを所定の程度まで再生完了することを条件としてコンポーネントを再生させることができる。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態1について、図1〜図9に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明の実施の形態1について、図1〜図9に基づいて詳細に説明する。
〔システム構成〕
まず、本実施形態にかかるコンテンツ送受信システムの構成を図1に基づいて説明する。図1は、コンテンツ送受信システム3を構成する送信機(生成装置)1および受信機(再生装置)2の要部構成を示すブロック図である。
まず、本実施形態にかかるコンテンツ送受信システムの構成を図1に基づいて説明する。図1は、コンテンツ送受信システム3を構成する送信機(生成装置)1および受信機(再生装置)2の要部構成を示すブロック図である。
図示のように、コンテンツ送受信システム3は、送信機1と受信機2とがネットワークを介して接続された構成であり、コンテンツ送受信システム3では、送信機1が送信するコンテンツを受信機2が受信して再生する。
なお、図示の例では、送信機1と受信機2とが直接通信しているが、これに限られない。例えば、送信機1と受信機2との通信は中継機が中継してもよいし、送信機1から他の配信サーバにコンテンツを配信し、この配信サーバから受信機2にコンテンツを配信してもよい。
また、ここでは、送信機1と受信機2とを接続するネットワークがインターネットである例を説明するが、このネットワークは送信機1と受信機2とがコンテンツを送受信可能なものであればよく、これに限定されない。例えば、上記ネットワークとして、放送網を適用してもよいし、インターネットと放送網とを併用するハイブリッド配信を採用してもよい。
送信機1は、コンテンツを配信する装置であり、送信機1の機能を統括して制御する送信機制御部10、送信機1で使用するデータを格納する送信機記憶部11、および送信機1が外部の装置と通信を行うための送信機通信部12を備えている。
また、送信機制御部10は、コンテンツ分割部13、ヘッダ生成部14、および付加情報生成部(対象特定手段、生成手段)15を含み、送信機記憶部11にはコンテンツ16が格納されている。
コンテンツ分割部13は、コンテンツ16を配信するために分割する。具体的には、コンテンツのコンポーネントを所定の分割単位で分割する。なお、コンポーネントとは映像、音声、テキストデータなどコンテンツを構成する要素データ(メディアデータのデータストリーム)を指す。また、コンテンツ16から構成情報(Composition Information:CI、再生用情報)、設定情報(Configuration Information:Config、再生用情報)、および伝送特性情報(Transport Characteristics:TC)等を特定し、抽出する。なお、構成情報、設定情報、および伝送特性情報の詳細については後述する。
ヘッダ生成部14は、コンテンツ分割部13が生成したデータに付加するヘッダを生成する。具体的には、ヘッダ生成部14は、ペイロードタイプ(payload type)を示す情報を含むペイロードフォーマットヘッダ(Payload Format Header)を生成し、これをコンポーネントを分割した各分割単位、構成情報、設定情報、および伝送特性情報のそれぞれに付加してペイロードを生成する。また、配信するパケットのそれぞれについて、伝送パケットヘッダ(Transport Packet Header)を生成し、ペイロードにこれを付加して伝送パケットを生成する。
付加情報生成部15は、コンポーネントに関する付加情報を生成する。具体的には、付加情報生成部15は、構成情報および設定情報を生成する。なお、構成情報および設定情報の生成処理については後述する。
コンテンツ16は、送信機1が配信するコンテンツである。コンテンツは複数のコンポーネントからなる。上述のように、コンテンツ16は、コンテンツ分割部13によって分割され、ヘッダ生成部14にヘッダを付加されて、伝送パケットとして配信される。
一方、受信機2は、コンテンツを受信して再生する装置であり、受信機2の機能を統括して制御する受信機制御部20、受信機2で使用するデータを格納する受信機記憶部21、受信機2が外部の装置と通信を行うための受信機通信部22、ユーザの入力操作を受け付ける入力部23、画像を表示する表示部24、および音声を出力する音声出力部25を備えている。
また、受信機制御部20は、ヘッダ解析部30、デコーダ31、再生制御部(特定手段、再生手段、検出手段)32、およびコンテンツ取得部33を含んでいる。
ヘッダ解析部30は、受信した伝送パケットのヘッダを解析し、その解析結果に応じた処理を実行する。具体的には、ヘッダ解析部30は、解析したヘッダが、ペイロードとしてコンポーネント(より詳細にはコンポーネントを分割した分割単位)を含むことを示している場合には、このペイロードをデコーダ31に送信してデコードさせる。一方、解析したヘッダが、ペイロードとして構成情報または設定情報を含むことを示している場合には、このペイロードを再生制御部32に送信する。
デコーダ31は、受信した伝送パケットに含まれるコンポーネントを分割した各分割単位をデコードする。デコードしたデータは再生制御部32の制御に従って、表示部24および音声出力部25から出力される。
再生制御部32は、構成情報および設定情報に従ってコンポーネントを再生する。具体的には、再生制御部32は、デコーダ31がデコードしたコンポーネントを分割した各分割単位のデータを、構成情報および設定情報に従って、表示部24および音声出力部25から出力させる。
コンテンツ取得部33は、再生制御部32の指示に従ってコンテンツ(コンポーネント)を取得する。具体的には、コンテンツ取得部33は、構成情報または設定情報に記述されている、コンポーネントの取得先URLに対してリクエストを送信することによって、コンポーネントを取得する。
〔コンテンツのデータ構造〕
次に、コンテンツ16のデータ構造を図2に基づいて説明する。図2は、コンテンツ16のデータ構造の一例を示す図である。なお、同図では、現在進行中のMMTに基づいたデータ構造を示している。
次に、コンテンツ16のデータ構造を図2に基づいて説明する。図2は、コンテンツ16のデータ構造の一例を示す図である。なお、同図では、現在進行中のMMTに基づいたデータ構造を示している。
コンテンツ16は、ヘッダ、構成情報(CI)、伝送特性情報(TC)、設定情報(Config)、および複数のアセット(Asset)を含むパッケージ(Package)として送信機記憶部11に格納されている。
なお、パッケージ(Package)には、設定情報(Config)および構成情報(CI)の何れかまたは両方を含まないものもある。これらの情報を含まないパッケージを再生する場合、含まない情報を外部から取得する。
アセットは、映像、音声、テキスト等のコンポーネントであり、ヘッダと複数のメディアユニット(M−Unit:MU)とで構成されている。図示のように、コンテンツ16は複数のアセット(コンポーネント)で構成されている。
メディアユニットは、ランダムアクセスやタイムスタンプ付与の単位となるユニットであり、ヘッダと複数のメディアフラグメントユニット(Media Fragment Unit:MFU)とで構成されている。
構成情報(Composition Information:CI)は、コンテンツを再生する際に参照されるものであり、コンポーネントの再生態様を示す。具体的には、構成情報は、各コンポーネントの表示位置、表示サイズなどのレイアウトや、コンポーネント間の組み合わせ可否(他のコンポーネントとの同時再生の可否)などを示す。
伝送特性情報(Transport Characteristics:TC)は、各コンポーネントの伝送特性を示す。具体的には、伝送特性情報は、最適配信経路を判断するための各コンポーネントの必要帯域や許容遅延などを示す。
設定情報(Configuration Information:Config)は、コンポーネントの仕様を記述するためのものであり、コンテンツの再生の際に参照される。例えば、メディアの符号化形式情報やフォーマット、コンポーネントの取得先等を設定情報に記述することができる。各アセットおよびメディアユニットは、構成情報および設定情報を参照して再生される。
〔コンテンツの伝送形式〕
続いて、コンテンツ16の伝送形式を図3に基づいて説明する。図3は、コンテンツ16の伝送形式の一例を示す図である。なお、同図では、現在進行中のMMTに基づいたデータ構造を示している。
続いて、コンテンツ16の伝送形式を図3に基づいて説明する。図3は、コンテンツ16の伝送形式の一例を示す図である。なお、同図では、現在進行中のMMTに基づいたデータ構造を示している。
コンテンツ16をTCP/IP、UDP/IP等で伝送する場合、ペイロード(Payload)にヘッダを付加した伝送パケット(Transport Packet)の形式とする。
また、コンテンツ16のパッケージを配信する際のペイロードフォーマットは、図示のように、アセット(Asset)、構成情報(CI)、伝送特性情報(TC)、および設定情報(Config)のそれぞれにヘッダを付加した形式である。
ここで、上述のように、アセット(Asset)は、所定の分割単位で分割され、各分割単位にヘッダが付加された伝送パケットとされる。この分割単位は特に限定されず、例えば1つのメディアユニットを1つのペイロードとしてもよい。
また、例えば、伝送パケットのサイズに制約がある場合では、メディアユニットをさらに分割してそれぞれを異なるペイロードとして伝送したり、複数のメディアユニットをまとめて1つのペイロードとして伝送したりしてもよい。この場合、ペイロードフォーマットヘッダに、メディアユニットを構成する最初のメディアフラグメントユニットを含むか否かのフラグ、メディアユニットを構成する最後のメディアフラグメントユニットを含むか否かのフラグ等を記述する構成としてもよい。
なお、構成情報(CI)、伝送特性情報(TC)、設定情報(Config)については、図3に示したようにメディアのストリームと多重化して送られる以外に、メディアの配信と別の単発の通信の制御メッセージとして配布されることもある。あるいはカルーセル構造を使って繰り返し送られることもある。
〔構成情報の例〕
続いて、送信機1が生成する構成情報の例を図4に基づいて説明する。図4は、レジュームのパターンを指定する情報を含む構成情報の一例を示す図である。
続いて、送信機1が生成する構成情報の例を図4に基づいて説明する。図4は、レジュームのパターンを指定する情報を含む構成情報の一例を示す図である。
図示の構成情報(CI)では、idが"c1"のコンポーネントと、"c2"のコンポーネントについて、その取得先URL、再生開始条件、再生停止条件、およびレジュームパターンが記述されている。これらのコンポーネントは、<video>タグで記述されているので、ビデオコンポーネントである。また、これらのコンポーネントの再生順が<seq>タグによって指定されている。
具体的には、図示の構成情報では、idが"c1"のコンポーネントの取得先が、src="http:/../comp1.mpg"の記述により指定されている。また、このコンポーネントの再生停止条件が、end="c2.begin"の記述により指定されている。つまり、end="c2.begin"との記述は、"c2"のコンポーネントの再生が開始されたことが、"c1"のコンポーネントの再生停止条件であることを示している。
また、図示の構成情報では、idが"c2"のコンポーネントの取得先が、src="http:/../comp2.mpg"の記述により指定されている。そして、このコンポーネントの再生開始条件が、begin="c1.end"の記述により指定されている。つまり、begin="c1.end"との記述は、"c1"のコンポーネントが再生停止されたことが、"c2"のコンポーネントの再生開始条件であることを示している。
したがって、"c1"のコンポーネントの再生中に、ユーザが再生対象を"c2"のコンポーネントに切り替える操作を行った場合、受信機2は、記述情報の上記の記載に基づいて、"c1"のコンポーネントの再生を停止し、その後、"c2"のコンポーネントの再生を開始する。
さらに、図示の構成情報の〈seq〉タグ内の3行目では、idが"c1"のコンポーネントの再生開始条件が、begin="c2.end"の記述により指定されている。つまり、c1の再生開始(再生再開)条件が、"c2"のコンポーネントの再生停止であることが示されている。また、この記述に続いて、resume="duplicated"と記述されている。
このresume="duplicated"との記述は、レジューム再生のパターンを示すものである。つまり、"c2"のコンポーネントの再生を停止して、再び"c1"のコンポーネントの再生を行うときには、この記述に基づいてレジュームを行うことを示している。以下では、レジュームパターンを示す上記の記述(resume=" ")をレジューム属性(パターン指定情報)と呼び、レジューム属性の値(上記の例では"duplicated")をレジューム属性値と呼ぶ。
このように、構成情報を、レジューム属性とコンポーネントとが対応付けられたデータ構造とすることにより、コンポーネントに応じて、所望の態様でのレジューム再生を行わせることができる。
ここで、レジューム属性resumeの取り得るレジューム属性値は、”strict”、”duplicated”、”lacked”の3種類であり、デフォルト値(レジューム属性を記述しない場合の属性値)を”strict”とする。属性値”strict”は、レジューム対象となるコンポーネントの再生を停止した時刻からの厳密なレジュームを表す。
また、デフォルト値が”strict”であることは、レジューム属性のスキーマ定義によって別途定義されることで与えられる。このスキーマ定義は、例えば図5のようなものであってもよい。
図5は、レジューム属性のスキーマ定義の一例を示す図である。図示の例では、レジューム属性値のデフォルト値が”strict”であることが定義されている。また、属性値として”strict”、”duplicated”、”lacked”の3種類が定義されている。
レジューム属性値“duplicated”は、再生停止時刻の直前のランダムアクセス位置(Random Access Position:RAP)から再生を始めることを示す。この態様でリジュームを行う場合、直前のRAPから再生停止時刻までの期間、コンポーネントの再生が重複(duplicate)するからである。
レジューム属性値”lacked”は、再生停止時刻の直後のRAPから再生を始めることを示す。この態様でリジュームを行う場合、再生停止時刻からその直後のRAPまでの期間、コンポーネントの再生が欠落(lack)するからである。
なお、レジューム属性値は、レジュームのパターンを示すものであればよく、例えば停止時刻の直前のRAPから再生を再開することを示すレジューム属性値を"duplicated"ではなく"overlap"と記述してもよい。同様に、"lacked"の代わりに"gap"と記述してもよい。また、"strict"を記述する代わりに、"gap"および"overlap"の何れでもないパターンでレジュームすることを指定する情報を記述してもよい。
例えば、図4の例におけるレジューム属性値"duplicated"は、"c1"のコンポーネントにおける、停止時刻の直前のRAPから再生を再開することを示している。したがって、例えば受信機2において、レジュームパターンのデフォルトが"strict"(停止時刻からシームレスに再生を再開)であったとしても、この構成情報に基づいて、"c1"のコンポーネントのレジュームを"duplicated"で行わせることが可能になる。
なお、図2に示したように、メディアユニットがランダムアクセスの単位となるため、停止時刻の直前のRAPは、停止時刻に対応するメディアユニットの先頭位置となる。このため、例えば、再生時間が60分のコンテンツを2分30秒まで再生したときに、コンポーネントを切り替えた場合、切り替え先コンポーネントを構成するメディアユニットのうち、2分30秒に対応するメディアユニットの先頭位置が2分であれば、そこから再生を再開する。
ここで、レジュームパターンが"strict"である場合、"c1"のコンポーネントの再生開始(再開)時刻を、直前の"c1"のコンポーネントの再生停止(再生終了)時刻に合わせる必要があるので、受信機2の処理の負荷が大きい。なお、ここで行う処理とは、直前のランダムアクセス位置まで戻ってそこからデータの読み込みと復号のみを行い、再生時刻に達した時点から表示を行うよう調整する、といった付加処理を指す。一方、レジュームパターンが"duplicated"である場合、"c1"のコンポーネントは、停止時刻の直前のRAPから単純に再生再開するため調整が容易であり、受信機2の処理の負荷が小さい。
よって、構成情報に"duplicated"のレジューム属性値を記述する上記構成によれば、各コンポーネントについて、不要な(サービス仕様的に過剰な)レジューム再生時の再生位置の調整処理を省くことができる。そして、これにより、受信機2における処理の負荷を抑えることができる。
また、構成情報に、停止時刻の直後のRAPから再生を開始することを示すレジューム属性値"lacked"を記述してもよい。この場合であっても、"duplicated"の場合と同様に、レジューム時における受信機2の処理の負荷を抑えることができる。
無論、シームレス再生すべきコンポーネントについては、構成情報に"strict"のレジューム属性値を記述してもよい。これにより、受信機2におけるレジュームパターンのデフォルトが"duplicated"や"lacked"に設定されている場合であっても、そのコンポーネントについてはシームレスにレジューム再生させることが可能になる。
〔レジューム属性の記述位置について〕
上記の例では、"c1"のコンポーネントの再生再開条件の後にレジューム属性を記述しているが、レジューム属性の記述位置は、そのレジューム属性が何れのコンポーネントに対応するものかが特定可能な位置であればよく、特に限定されない。
上記の例では、"c1"のコンポーネントの再生再開条件の後にレジューム属性を記述しているが、レジューム属性の記述位置は、そのレジューム属性が何れのコンポーネントに対応するものかが特定可能な位置であればよく、特に限定されない。
例えば、図6に示すように、再生終了条件の後に記述してもよい。図6は、レジュームのパターンを指定する情報を含む構成情報の他の例を示す図である。
図示の構成情報では、図4の構成情報と同様に、"c1"および"c2"のコンポーネントについて、取得先、再生終了条件、再生開始条件、再生再開条件が記述されており、またレジューム属性も記述されている。そして、これらのコンポーネントの再生順が<seq>タグによって指定されている。
ただし、レジューム属性の記述位置が、構成情報の〈seq〉タグ内の1行目における"c1"のコンポーネントの再生終了条件の後となっている点で、図4の構成情報と異なっている。
このように、再生再開条件とは異なる位置にレジューム属性を記述した場合であっても、"c1"のコンポーネントとレジューム属性とが対応していることが特定可能であれば、"c1"のコンポーネントの再生再開時に、このレジューム属性に従ったレジューム再生を行わせることが可能である。
なお、レジューム属性の記述位置に応じて、そのレジューム属性を適用する範囲を特定するようにしてもよい。例えば、図4の構成情報のように、再生再開条件と対応付けてレジューム属性を記述した場合には、その再生再開条件で再生を再開するときにのみ、そのレジューム属性の指定に従うようにしてもよい。そして、図6の構成情報のように、再生再開条件と対応付けずにレジューム属性を記述した場合には、再生再開条件とは無関係に、常にレジューム属性の指定に従うようにしてもよい。
例えば、図4の構成情報に基づいて、コンポーネント"c2"以外のコンポーネントの再生停止(再生終了)後にコンポーネント"c1"の再生を再開するときには、コンポーネント"c1"をデフォルト設定の"strict"で再生してもよい。一方、図6の構成情報に基づく場合、何れのコンポーネントの再生終了後であるかにかかわらず、レジューム属性に従って"duplicated"で再生してもよい。
〔レジューム属性を構成情報以外に記述する例〕
上述のように、レジューム属性は、そのレジューム属性が何れのコンポーネントに対応するものかが特定できるように記述されていればよい。したがって、レジューム属性は、構成情報以外に記述してもよい。これについて、図7に基づいて説明する。図7は、レジューム属性を設定情報に記述した例を示す図である。
上述のように、レジューム属性は、そのレジューム属性が何れのコンポーネントに対応するものかが特定できるように記述されていればよい。したがって、レジューム属性は、構成情報以外に記述してもよい。これについて、図7に基づいて説明する。図7は、レジューム属性を設定情報に記述した例を示す図である。
図示の例では、設定情報(Config)に"c1"および"c2"のコンポーネントの取得先が記述されていると共に、"c1"のコンポーネントと対応付けてレジューム属性(resume="duplicated")が記述されている。一方、構成情報(CI)には、"c1"のコンポーネントの再生終了条件、"c2"のコンポーネントの再生開始条件、および"c1"のコンポーネントの再生再開条件が記述されている。また、これらのコンポーネントの再生順が<seq>タグによって指定されている。
これらの設定情報および構成情報を参照することによっても、図4または図6の構成情報を参照した場合と同様に、"c1"のコンポーネントについては、レジューム属性(resume="duplicated")に従って再生再開すべきことを特定することができる。無論、レジューム属性は、コンポーネントの再生時に参照する情報であれば、任意の情報に記述することができる。
また、Configはコンポーネントの設定情報であり、CIはそのコンポーネントの再生の態様を示す構成情報であることから、一般に、Configで定義された1つのコンポーネントがCI中に複数回記述されることも多い。このため、Configにレジューム属性を記述することには全体の記述量を抑える効果もある。
〔レジューム属性を含む構成情報を生成する構成情報生成処理〕
次に、送信機1がレジューム属性を含む構成情報を生成する構成情報生成処理(生成方法)の流れを図8に基づいて説明する。図8は、レジューム属性を含む構成情報を生成する構成情報生成処理の一例を示すフローチャートである。なお、構成情報生成処理は、構成情報を含む伝送パケットを受信機2に送信するまでの任意のタイミングで行えばよい。
次に、送信機1がレジューム属性を含む構成情報を生成する構成情報生成処理(生成方法)の流れを図8に基づいて説明する。図8は、レジューム属性を含む構成情報を生成する構成情報生成処理の一例を示すフローチャートである。なお、構成情報生成処理は、構成情報を含む伝送パケットを受信機2に送信するまでの任意のタイミングで行えばよい。
まず、付加情報生成部15は、レジューム属性を指定する対象とするコンポーネントを特定する(S1、対象特定ステップ)。このコンポーネントの特定は、送信機1のユーザ(例えばコンテンツ16の製作者)の入力操作に基づいて行ってもよいし、コンポーネントを自動的に特定してもよい。
次に、付加情報生成部15は、S1で特定したコンポーネントについて、対応付けるレジュームのパターンを決定する(S2)。このパターンの決定も、送信機1のユーザ(例えばコンテンツ16の製作者)の入力操作に基づいて行ってもよいし、自動的にコンポーネントのパターンを所定のパターン(例えば"duplicated")に決定してもよい。
そして、付加情報生成部15は、決定したパターンを示すレジューム属性を記述した構成情報を生成する(S3、生成ステップ)。例えば、あるコンポーネントについて決定したパターンが"duplicated"であれば、そのコンポーネントに対応付けてresume="duplicated"と記述した構成情報を生成する。無論、S3では、設定情報にレジューム属性を記述して、図7に示したような設定情報および構成情報を生成してもよい。
なお、S1からS3の処理は、レジューム属性を指定する全てのコンポーネントについて実施する。また、生成した構成情報は、コンテンツ16の一部として送信機記憶部11に記憶してもよいし、ヘッダ生成部14に送信し、ヘッダを付加させて、受信機2に送信させてもよい。
また、上記では、コンポーネントの1つ1つに対してレジューム属性を指定する例を説明したが、これに限られない。例えば、S1では、レジューム属性を指定する対象(候補)となる全てのコンポーネントを判断し、その中からレジューム属性を指定するコンポーネントを特定(抽出)してもよい。そして、S2では、S1で特定した1または複数のコンポーネントそれぞれについてレジュームのパターンを決定してもよい。
〔レジューム属性を含む構成情報を参照した再生処理〕
続いて、レジューム属性を含む構成情報を参照したコンポーネントの再生処理(再生方法)の流れを図9に基づいて説明する。図9は、レジューム属性を含む構成情報を参照したコンポーネントの再生処理の一例を示すフローチャートである。
続いて、レジューム属性を含む構成情報を参照したコンポーネントの再生処理(再生方法)の流れを図9に基づいて説明する。図9は、レジューム属性を含む構成情報を参照したコンポーネントの再生処理の一例を示すフローチャートである。
入力部23が再生コンポーネントを切り替える入力操作を受け付ける(S10)と、再生制御部32は、再生中のコンポーネントと共に送信機1から受信した構成情報を解析する(S11)。なお、S10における切り替えは、入力部23が受け付けた入力操作をトリガとするものに限られない。例えば、コンポーネントの再生が終了したことをトリガとして、次のコンポーネントに再生対象を切り替えてもよい。
そして、切り替え先のコンポーネントのレジュームパターンが指定されているか確認する(S12、特定ステップ)。具体的には、再生制御部32は、構成情報において、切り替え先のコンポーネントにレジューム属性が対応付けられているか確認する。
ここで、レジュームパターンが指定されていることが確認された場合(S12でYES)、再生制御部32は、指定されたレジュームパターン(レジューム属性が示すレジュームパターン)で切り替え後のコンポーネントを再生する(S13、再生ステップ)。これにより、このコンポーネントの再生処理は終了する。
一方、レジュームパターンが指定されていないことが確認された場合(S12でNO)、再生制御部32は、所定の(デフォルトの)レジュームパターンで切り替え後のコンポーネントを再生し(S14)、これにより、このコンポーネントの再生処理は終了する。
なお、再生時に参照する構成情報において、切り替え後のコンポーネントの後に、再生すべき後続コンポーネントが記述されている場合には、切り替え後のコンポーネントの再生終了後に、その後続コンポーネントを再生する。また、後続コンポーネントの再生開始時に、上述のS10からS14の処理を実行する。これらの処理は、構成情報に従った再生が終了するまで行われる。
なお、S13またはS14において、再生制御部32は、切り替え後のコンポーネントを既に受信している場合には、そのコンポーネントを再生する。一方、受信していない場合には、構成情報または設定情報を参照して、切り替え先コンポーネントの取得先を特定し、特定した取得先をコンテンツ取得部33に通知して、このコンポーネントを取得させる。
また、上記の例では、レジューム属性が検出されたコンポーネントについては、必ずそのレジューム属性に従って再生している。つまり、上記の例においては、レジューム属性は、required(必須)の意味で用いられている。
しかしながら、レジューム属性は、recommended(推奨)やallowed(許可)の意味で用いてもよい。つまり、レジューム属性は、指定するパターンでのレジューム再生を、必須とすることを示すものであってもよく、また、推奨または許可することを示す情報であってもよい。そして、再生制御部32は、レジューム属性の意味に応じて、そのレジューム属性が示すレジュームパターンでレジュームすることをrequired(必須)と解釈してもよいし、recommended(推奨)と解釈してもよく、またallowed(許可)と解釈してもよい。
そして、recommended(推奨)と解釈した場合、レジューム属性が示すレジュームパターンでレジュームすることの可否を判断し、可能であると判断したときにはそのレジュームパターンでレジューム再生し、不可であると判断したときにはデフォルトのレジュームパターン等の他のレジュームパターンでレジューム再生してもよい。例えば、"strict"がrecommended(推奨)されたときに、受信機2における処理の負荷が高い状態となっていれば、"strict"でのレジュームは不可と判断し、"duplicated"でレジューム再生してもよい。
また、allowed(許可)と解釈した場合、レジューム属性が示すレジュームパターンでレジュームするか、デフォルトのレジュームパターン等の他のレジュームパターンでレジュームするかを再生制御部32が判断してもよい。
なお、レジューム属性をrequired(必須)、recommended(推奨)、およびallowed(許可)の何れで解釈すべきかを指定する情報を構成情報等に記述してもよい。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の実施の形態2について、図10から図12に基づいて説明する。本実施形態は、コンポーネントの再生完了状況に基づく再生開始条件を記述した構成情報を用いる点が主な特徴点である。なお、本実施形態のコンテンツ送受信システムの構成は図1と同様であるから、システム構成の説明は省略する。
次に、本発明の実施の形態2について、図10から図12に基づいて説明する。本実施形態は、コンポーネントの再生完了状況に基づく再生開始条件を記述した構成情報を用いる点が主な特徴点である。なお、本実施形態のコンテンツ送受信システムの構成は図1と同様であるから、システム構成の説明は省略する。
〔構成情報の例〕
まず、本実施形態で用いる構成情報の例を図10に基づいて説明する。図10は、あるコンポーネントの再生完了状況を他のコンポーネントの再生開始条件として記述した構成情報の一例を示す図である。
まず、本実施形態で用いる構成情報の例を図10に基づいて説明する。図10は、あるコンポーネントの再生完了状況を他のコンポーネントの再生開始条件として記述した構成情報の一例を示す図である。
図示の構成情報(CI)では、idが"c1"のコンポーネントと、"c2"のコンポーネントと、"c3"のコンポーネントについて、その取得先URLが記述されている。また、"c1"のコンポーネントの再生終了条件がend="c2.begin"と記述されている。そして、"c2"のコンポーネントの再生開始条件がbegin="c1.end"と記述されており、再生終了条件がend="c3.begin"と記述されている。さらに、"c3"のコンポーネントの再生開始条件がbegin="c2.end c1.completed"と記述されている。また、これらのコンポーネントの再生順が<seq>タグによって指定されている。
つまり、図示の構成情報によれば、"c1"のコンポーネントの再生を終了して"c2"のコンポーネントの再生を開始し、"c2"のコンポーネントの再生を終了して"c3"のコンポーネントの再生を開始することになる。
ここで、"c3"のコンポーネントの再生開始条件には、"c1.completed"との記述が含まれている。これは、"c1"のコンポーネントの再生が完了していることを示している。つまり、図示の構成情報に基づいて再生を行う場合、"c3"のコンポーネントを再生するためには、"c2"のコンポーネントの再生終了時に、"c1"のコンポーネントの再生が完了していることが条件となる。
なお、再生完了とは、コンポーネントの先頭から最後まで再生がなされることを指す。ただし、コンポーネントによっては、その特定の一部(例えば、冒頭または末尾の部分)が再生されていない状態であっても、再生完了と判断してもよい。例えば、映画のコンポーネントにおけるエンドロールや、ドラマのオープニング、エンディングパートなどが未再生であっても、本編の再生が完了していれば、コンポーネントの再生が完了しているとみなしてもよい。このような再生完了の判断は、コンポーネントの属性情報等を参照することによって、受信機2が行えばよい。
このように、本実施形態の構成情報は、あるコンポーネントの再生開始条件として、他のコンポーネントの再生完了の程度が記述されているデータ構造である。これにより、他のコンポーネントを再生することによって、あるコンポーネントを再生可能とするといった優待型サービスを提供することが可能となる。例えば、広告のコンポーネントの再生が完了している場合にのみ、コンテンツ本編のコンポーネントを再生開始することができるようにすることも可能である。
なお、上記の例では、コンポーネントの再生完了を条件としているが、コンポーネントの一部を再生完了したことを条件としてもよい。例えば、cm.completed(n)の形式(0<n<100、cmはm番目のコンポーネントを示す)によって、m番目のコンポーネント全体のn%まで(n%以上)再生したことを条件として記述してもよい。この場合、begin="c2.end c1.completed(50)"と記述することにより、"c1"のコンポーネントの再生が50%完了していることを条件とすることができる。
これにより、例えば広告のコンポーネントの再生が少なくとも半分まで(全体の再生時間の半分の再生時間まで)完了している場合にのみ、コンテンツ本編のコンポーネントを再生開始することができるようにすることも可能である。また、再生する一部の条件として、連続して50%以上の区間再生していること、連続はしないが再生した時間区間のトータルが全体の50%以上を達成していること、といった条件を設定することもできる。
〔再生完了状況を再生開始条件とする構成情報を生成する構成情報生成処理〕
次に、あるコンポーネントの再生完了状況を、他のコンポーネントの再生開始条件とする構成情報を生成する構成情報生成処理(生成方法)の流れを図11に基づいて説明する。図11は、あるコンポーネントの再生完了状況を、他のコンポーネントの再生開始条件とする構成情報を生成する構成情報生成処理の一例を示すフローチャートである。なお、構成情報生成処理は、構成情報を含む伝送パケットを受信機2に送信するまでの任意のタイミングで行えばよい。
次に、あるコンポーネントの再生完了状況を、他のコンポーネントの再生開始条件とする構成情報を生成する構成情報生成処理(生成方法)の流れを図11に基づいて説明する。図11は、あるコンポーネントの再生完了状況を、他のコンポーネントの再生開始条件とする構成情報を生成する構成情報生成処理の一例を示すフローチャートである。なお、構成情報生成処理は、構成情報を含む伝送パケットを受信機2に送信するまでの任意のタイミングで行えばよい。
まず、付加情報生成部15は、再生条件(再生開始条件)を設定する対象とするコンポーネントを特定する(S20、対象特定ステップ)。このコンポーネントの特定は、送信機1のユーザ(例えばコンテンツ16の製作者)の入力操作に基づいて行えばよい。
次に、付加情報生成部15は、S20で特定したコンポーネントについて、対応付ける再生条件(再生開始条件)を決定する(S21)。より詳細には、付加情報生成部15は、S20で特定したコンポーネントの再生の前提となる他のコンポーネント(cm.completed(n)の「cm」)を決定する。そして、このコンポーネントの再生完了状況(cm.completed(n)の「n」)を決定する。また、例えば他のコンポーネントの再生終了のような、再生完了状況以外の再生開始条件を決定してもよい。この再生開始条件の決定も、送信機1のユーザ(例えばコンテンツ16の製作者)の入力操作に基づいて行えばよい。
なお、S20およびS21の処理は、コンポーネントの製作者等がコンポーネントに予め付与した属性情報を参照することによって、付加情報生成部15が自動で行うようにすることも可能である。例えば、S20では属性情報を参照してコンテンツ本編を構成するコンポーネントを特定し、S21では属性情報を参照して広告コンテンツを構成するコンポーネントを特定し、このコンポーネントの再生完了を再生開始条件として決定してもよい。
そして、付加情報生成部15は、決定した再生条件(再生開始条件)を記述した構成情報を生成する(S22、生成ステップ)。たとえば、あるコンポーネントについて決定した再生開始条件が"cm.completed(n)"であれば、そのコンポーネントに対応付けてbegin="cm.completed(n)"と記述した構成情報を生成する。なお、S21で決定した再生開始条件が他にもあれば、その再生開始条件も合わせて記述する。これにより、図10に示したようなbegin="c2.end c1.completed"といった再生開始条件が記述される。
なお、S20からS22の処理は、再生条件を設定する全てのコンポーネントについて実施する。また、生成した構成情報は、コンテンツ16の一部として送信機記憶部11に記憶してもよいし、ヘッダ生成部14に送信し、ヘッダを付加させて、受信機2に送信させてもよい。
また、上記では、コンポーネントの1つ1つに対して再生条件の記述を実行する例を説明したが、これに限られない。例えば、S20では、再生条件を記述する対象(候補)となる全てのコンポーネントを判断し、その中から再生条件を記述するコンポーネントを特定(抽出)してもよい。そして、S21では、S20で特定した1または複数のコンポーネントのそれぞれに対して再生条件の記述を実行してもよい。
〔再生完了状況を再生開始条件とする構成情報を参照した再生処理〕
続いて、再生完了状況を再生開始条件とする構成情報を参照したコンポーネントの再生処理(再生方法)の流れを図12に基づいて説明する。図12は、再生完了状況を再生開始条件とする構成情報を参照したコンポーネントの再生処理の一例を示すフローチャートである。
続いて、再生完了状況を再生開始条件とする構成情報を参照したコンポーネントの再生処理(再生方法)の流れを図12に基づいて説明する。図12は、再生完了状況を再生開始条件とする構成情報を参照したコンポーネントの再生処理の一例を示すフローチャートである。
まず、再生制御部32は、再生対象とするコンポーネントを特定する(S30)。ここでは、入力部23が受け付けた入力操作に基づいて特定してもよいし、コンポーネントの再生順が決まっている場合には、この再生順に従って自動で特定してもよい。
例えば、ユーザが再生対象のコンポーネントを指定する入力操作を行ったときに、その入力操作に従ってコンポーネントを特定してもよい。また、例えば、構成情報において、"c3"のコンポーネントにbegin="c2.end"との再生開始条件が対応付けて記述されている場合、"c2"のコンポーネントの再生が終了したときに、"c3"のコンポーネントを再生対象として特定してもよい。
次に、再生制御部32は、S30で特定したコンポーネントに対応する構成情報を解析する(S31)。なお、この構成情報は、送信機1から受信したものである。そして、再生制御部32は、S30で特定したコンポーネントに再生条件(再生開始条件)が対応付けられているか確認する(S32、検出ステップ)。
ここで、再生開始条件が対応付けられていないことが確認された場合(S32でNO)、再生制御部32は、S30で特定したコンポーネントを再生し(S34)、このコンポーネントの再生処理は終了する。
一方、再生開始条件が対応付けられていることが確認された場合(S32でYES)、再生制御部32は、その条件を充足しているか判断する(S33、判断ステップ)。例えば、S30で"c3"のコンポーネントが特定された場合に、S32でbegin="c1.completed(50)"との再生開始条件を確認したときには、"c1"のコンポーネントの再生が50%まで完了しているか判断する。なお、各コンポーネントの再生完了状況は、そのコンポーネントの再生時に再生制御部32が記憶しておけばよい。
ここで、再生開始条件が満たされていないと判断した場合(S33でNO)、S30で特定したコンポーネントは再生せずに、再生処理を終了する。なお、再生開始条件が満たされていないと判断した場合、再生制御部32は、その旨および満たすべき再生開始条件を表示部24に表示してもよい。
一方、再生開始条件が満たされていると判断した場合(S33でYES)、再生制御部32は、S30で特定したコンポーネントを再生して(S34、再生ステップ)、このコンポーネントの再生処理を終了する。
なお、再生時に参照する構成情報において、S30で特定した再生対象コンポーネントの後にも再生すべき後続コンポーネントが記述されている場合には、上記再生対象コンポーネントの再生終了後に、その後続コンポーネントを再生する。また、後続コンポーネントを再生する際にも、S30からS34の処理を実行する。これらの処理は、構成情報に従った再生が終了するまで行われる。
〔伝送パケットの配信を行う主体について〕
上記各実施形態では、構成情報の生成と配信とを何れも送信機1が行う例を説明したが、構成情報の生成と配信とを別の装置が行うようにしてもよい。例えば、ある装置が生成した構成情報を、他の装置が配信してもよい。
上記各実施形態では、構成情報の生成と配信とを何れも送信機1が行う例を説明したが、構成情報の生成と配信とを別の装置が行うようにしてもよい。例えば、ある装置が生成した構成情報を、他の装置が配信してもよい。
また、上記各実施形態では、送信機1のみが伝送パケットの配信を行う例を説明したが、伝送パケットの配信は複数の装置で行ってもよい。例えば、ある装置において放送配信用コンテンツの伝送パケットを生成・配信し、他の装置においてオンデマンド配信用(例えば通信配信用)コンテンツの伝送パケットを生成・配信してもよい。この場合、何れかの装置が、上記各実施形態で説明した構成情報や設定情報を生成し、配信する構成とすればよい。
〔構成情報の記述形式について〕
上記各実施形態では、SMILによって構成情報を記述した例を示したが、構成情報の記述形式は特に限定されない。同様に、設定情報の記述形式も特に限定されない。
上記各実施形態では、SMILによって構成情報を記述した例を示したが、構成情報の記述形式は特に限定されない。同様に、設定情報の記述形式も特に限定されない。
〔実施形態の組み合わせについて〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、構成情報にレジューム属性を記述すると共に、例えばbegin="cm.completed(n)"の形式の再生開始条件を記述してもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、構成情報にレジューム属性を記述すると共に、例えばbegin="cm.completed(n)"の形式の再生開始条件を記述してもよい。
〔発明の適用範囲について〕
上記各実施形態では、本発明をMMTに適用した例を示したが、本発明は、〔発明が解決しようとする課題〕または〔課題を解決するための手段〕に記載した問題点が生じるような任意の標準規格、運用規格等に対して適用が可能である。
上記各実施形態では、本発明をMMTに適用した例を示したが、本発明は、〔発明が解決しようとする課題〕または〔課題を解決するための手段〕に記載した問題点が生じるような任意の標準規格、運用規格等に対して適用が可能である。
〔ソフトウェアによる実現例について〕
最後に、送信機1および受信機2の各ブロック、特に送信機制御部10および受信機制御部20は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
最後に、送信機1および受信機2の各ブロック、特に送信機制御部10および受信機制御部20は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、送信機1および受信機2は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである送信機1および受信機2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、送信機1および受信機2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、送信機1および受信機2を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、ネットワークを介してコンテンツを送信する送信機、およびネットワークを介してコンテンツを受信する受信機に利用することができる。
1 送信機(生成装置)
2 受信機(再生装置)
15 付加情報生成部(対象特定手段、生成手段)
16 コンテンツ
32 再生制御部(特定手段、再生手段、検出手段)
2 受信機(再生装置)
15 付加情報生成部(対象特定手段、生成手段)
16 コンテンツ
32 再生制御部(特定手段、再生手段、検出手段)
Claims (16)
- コンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する際に参照する再生用情報を生成する生成装置であって、
上記複数のコンポーネントのうちレジューム再生のパターンを指定する対象とするコンポーネントを特定する対象特定手段と、
上記対象特定手段が特定した上記コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とを対応付けた再生用情報を生成する生成手段とを備えていることを特徴とする生成装置。 - 上記パターン指定情報は、指定するパターンでのレジューム再生を、必須とすること、推奨すること、または許可することを示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の生成装置。
- 上記再生用情報は、上記コンポーネントの再生態様を示す構成情報、または上記コンポーネントの仕様を示す設定情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の生成装置。
- 上記パターン指定情報が指定するレジュームのパターンは、直前に再生していたコンポーネントの停止時刻から再生するパターン、および該停止時刻の直前または直後のランダムアクセス位置から再生するパターンの何れかであることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の生成装置。
- 再生用情報を参照してコンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する再生装置であって、
上記再生用情報では、上記コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とが対応付けられており、
上記パターン指定情報が対応付けられているコンポーネントを特定する特定手段と、
上記特定手段が特定したコンポーネントを上記パターン指定情報が指定するパターンでレジューム再生する再生手段とを備えていることを特徴とする再生装置。 - 複数のコンポーネントで構成されるコンテンツを再生する際に参照する再生用情報のデータ構造であって、
上記コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とが対応付けられていることを特徴とするデータ構造。 - コンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する際に参照する再生用情報を生成する生成装置による再生用情報の生成方法であって、
上記複数のコンポーネントのうちレジューム再生のパターンを指定する対象とするコンポーネントを特定する対象特定ステップと、
上記対象特定ステップで特定した上記コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とを対応付けた再生用情報を生成する生成ステップとを含むことを特徴とする生成方法。 - 再生用情報を参照してコンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する再生装置による再生方法であって、
上記再生用情報では、上記コンポーネントと、該コンポーネントのレジューム再生のパターンを指定するパターン指定情報とが対応付けられており、
上記パターン指定情報が対応付けられているコンポーネントを特定する特定ステップと、
上記特定ステップで特定したコンポーネントを上記パターン指定情報が指定するパターンでレジューム再生する再生ステップとを含むことを特徴とする再生方法。 - コンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する際に参照する再生用情報を生成する生成装置であって、
上記複数のコンポーネントのうち再生開始条件を設定するコンポーネントを特定する対象特定手段と、
上記対象特定手段が特定した上記コンポーネントの再生開始条件として、上記複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述された再生用情報を生成する生成手段とを備えていることを特徴とする生成装置。 - 再生用情報を参照してコンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する再生装置であって、
上記再生用情報には、上記コンポーネントの再生開始条件として、上記複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述されており、
上記再生用情報を参照して、上記複数のコンポーネントのうち再生対象とするコンポーネントに上記再生開始条件が記述されていることを検出する検出手段と、
上記検出手段が検出した上記再生開始条件を充足しているか判断し、充足していると判断した場合に、上記再生対象とするコンポーネントを再生する再生手段とを備えていることを特徴とする再生装置。 - コンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する際に参照する再生用情報を生成する生成装置による再生用情報の生成方法であって、
上記複数のコンポーネントのうち再生開始条件を設定するコンポーネントを特定する対象特定ステップと、
上記対象特定ステップで特定した上記コンポーネントの再生開始条件として、上記複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述された再生用情報を生成する生成ステップとを含むことを特徴とする生成方法。 - 再生用情報を参照してコンテンツを構成する複数のコンポーネントを再生する再生装置による再生方法であって、
上記再生用情報には、上記コンポーネントの再生開始条件として、上記複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述されており、
上記再生用情報を参照して、上記複数のコンポーネントのうち再生対象とするコンポーネントに上記再生開始条件が記述されていることを検出する検出ステップと、
上記検出ステップで検出した上記再生開始条件を充足しているか判断する判断ステップと、
上記判断ステップで上記再生開始条件を充足していると判断した場合に、上記再生対象とするコンポーネントを再生する再生ステップとを含むことを特徴とする再生方法。 - 複数のコンポーネントで構成されるコンテンツを再生する際に参照する再生用情報のデータ構造であって、
上記コンポーネントの再生開始条件として、上記複数のコンポーネントのうち他のコンポーネントの再生完了の程度が記述されていることを特徴とするデータ構造。 - 請求項1から4および9の何れか1項に記載の生成装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記対象特定手段および上記生成手段として機能させるための制御プログラム。
- 請求項5または10に記載の再生装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
- 請求項14または15に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2012017300A JP2013157820A (ja) | 2012-01-30 | 2012-01-30 | 生成装置、再生装置、生成方法、再生方法、データ構造、制御プログラム、および記録媒体 |
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