JP2013156476A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消耗品の部品コストの上昇を抑制しつつ,消耗品の消耗度合の検知の信頼性低下を抑制する技術を提供する。
【解決手段】プリンタは,消耗品の装着が検知された場合に,その消耗品を特定する特定情報を,外部記憶装置から取得する。また,プリンタは,消耗品の装着が検知された場合に,測定によって特定情報を取得する。そして,プリンタは,両特定情報が一致する場合に,特定情報と関連付けて外部記憶装置に記憶されている消耗品の使用履歴を取得し,自装置に記憶されている消耗品の使用履歴を,その取得した使用履歴に書き換える。
【選択図】図5

Description

本発明は,装置に着脱可能な消耗品の使用履歴に基づいて,その消耗品の管理を行う印刷装置に関する。
従来から,トナーの残量を検出し,トナーの残量が所定値以下となった場合に,トナーカートリッジ(あるいはトナータンクを含むプロセスカートリッジ)の交換をユーザに要求する画像形成装置が実用化されている。トナーの残量を検出する方法としては,トナーセンサを装着し,トナーの残量を直接検出する方法や,印刷枚数や現像ローラの回転数等の使用履歴に基づいて,トナーの残量を推測する方法がある。近年,部品コストを下げるため,特許文献1に開示されているようなトナーセンサ無しの構成でトナーの残量を推測する方法が注目されている。
特開2006−209010号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,使用履歴を画像形成装置本体が記憶し,その使用履歴を利用してトナー残量を検出する場合,その使用履歴は,新品のトナーカートリッジの継続使用を前提としたカウント値であった。そのため,中古のトナーカートリッジに交換されると,検出されるトナー残量の信頼性が著しく低下してしまう。
一方,使用履歴をトナーカートリッジが記憶し,その使用履歴を利用してトナー残量を検出する場合,その使用履歴は移動先の画像形成装置にも引き継がれるため,検出されるトナー残量の信頼性は低下しない。しかしながら,トナーカートリッジに使用履歴を記憶するための記憶装置が必要となり,消耗品であるトナーカートリッジの部品コストが上昇してしまう。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,消耗品の部品コストの上昇を抑制しつつ,消耗品の消耗度合の検知の信頼性低下を抑制する技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた印刷装置は,画像を用紙に印刷する印刷部と,消耗品の装着状態を検知する検知部と,外部記憶装置と接続する接続部と,前記検知部にて消耗品が装着されたことが検知された場合に,前記外部記憶装置に記憶されている,前記消耗品を特定する情報である特定情報を取得する取得部と,前記検知部にて消耗品が装着されたことが検知された場合に,その消耗品の特定情報を測定する測定部と,前記取得部にて取得された特定情報と,前記測定部にて測定された特定情報とが一致するか否かを判断する判断部と,前記判断部が一致すると判断した場合,前記特定情報と関連付けて前記外部記憶装置に記憶されている前記消耗品の使用履歴を取得し,自装置に記憶されている消耗品の使用履歴をその取得した使用履歴に書き換える書換部とを備えることを特徴としている。
本明細書により開示される印刷装置は,消耗品の装着が検知された場合に,その消耗品を特定する特定情報を,外部記憶装置から取得する。外部記憶装置としては,例えば,フラッシュメモリやプリンタサーバが該当する。また,印刷装置は,消耗品の装着が検知された場合に,測定によって特定情報を取得する。測定される特定情報としては,例えば,消耗品がトナーであれば,濃度情報が該当する。そして,印刷装置は,両特定情報が一致する場合に,特定情報と関連付けて外部記憶装置に記憶されている消耗品の使用履歴を取得し,自装置に記憶されている消耗品の使用履歴を外部記憶装置から取得した使用履歴に書き換える。
すなわち,本明細書により開示される印刷装置は,消耗品の装着が検知された場合に,外部記憶装置に記憶された情報を用いて,装着された消耗品の特定およびその消耗品の使用履歴の受け渡しを行う。そのため,消耗品自体に使用履歴の情報を記憶する必要はなく,消耗品の部品コストの上昇が抑えられる。また,自装置に記憶されている消耗品の使用履歴が外部記憶装置に記憶されている使用履歴によって書き換えられることから,消耗品の精細な消耗度合いを引き継ぐことができ,消耗度合の検知精度の低下も抑えられる。
また,前記取得部は,前記検知部にて消耗品が装着されたことが検知された場合に前記外部記憶装置との接続をユーザに要求し,前記外部記憶装置と接続されたことを条件として当該外部記憶装置から前記特定情報を取得するとよい。この構成によれば,外部記憶装置が常時接続していない構成(例えば,外部記憶装置をフラッシュメモリとする構成)であっても適用可能になる。
また,印刷装置は,前記判断部が一致すると判断した場合には,前記印刷部による印刷の実行を許可し,前記判断部が一致しないと判断した場合には,前記印刷部による印刷の実行を制限する実行制御部を備えるとよい。特定情報が一致しない場合は,現在装着されている消耗品の使用履歴を把握することが困難なため,消耗品の消耗度合いを高精度に管理することができない。そのため,印刷を制限する方が好ましい。なお,印刷の実行の制限方法としては,印刷の禁止の他,例えば測定された特定情報から推測される最低限の寿命によって印刷管理を行ってもよい。
また,前記特定情報は,濃度補正によって得られる濃度情報であり,前記測定部は,装着されている消耗品について濃度補正を実施するとよい。濃度補正によって得られる濃度情報は,改竄が困難な情報であり,不正行為の抑制が期待できる。
また,印刷装置は,前記検知部にて消耗品が取り外されたことが検知された場合,自装置に記憶されている当該消耗品の特定情報および使用履歴を,前記外部記憶装置に出力する出力部を備えるとよい。自装置から取り外された消耗品についての情報を外部記憶装置に出力することで,その消耗品を他の装置で利用する際に,当該他の装置においてもその消耗品の寿命を高精度に管理することが期待できる。
また,前記出力部は,前記検知部にて消耗品が取り外されたことが検知された場合に前記外部記憶装置との接続を要求し,前記外部記憶装置と接続されたことを条件として当該外部記憶装置に前記特定情報および前記使用履歴を出力するとよい。この構成によれば,外部記憶装置が常時接続していない構成(例えば,外部記憶装置をフラッシュメモリとする構成)であっても適用可能になる。
また,前記出力部は,前記特定情報および前記使用履歴を暗号化して前記外部記憶装置に出力するとよい。この構成によれば,外部記憶装置を第3者に盗み取られたとしても,情報漏洩のリスクを低減できる。
また,印刷装置は,前記書換部にて前記使用履歴を書き換えた後,前記外部記憶装置に記憶されている前記特定情報および前記使用履歴のうち少なくとも一方を削除する削除部を備えるとよい。外部記憶装置から使用履歴を取得した後は,特定情報や使用履歴は削除した方がそれらの情報の不正利用を防止する上で好ましい。なお,特定情報および使用履歴の両方を削除した場合には,外部記憶装置に残る情報が少なく,メモリ資源を有効活用できる。
また,印刷装置は,前記検知部にて消耗品が装着されたことが検知された場合,自装置に記憶されている特定情報と,前記測定部にて測定した特定情報とが一致するか否かを判断する第2判断部を備え,前記第2判断部が一致しないと判断した場合,前記書換部は自装置の前記使用履歴の書き換えを行い,前記第2判断部が一致すると判断した場合,前記書換部は自装置の前記使用履歴の書き換えを行わないとよい。自装置が記憶している特定情報と,実際に測定された特定情報とが一致した場合には,前回装着されていた消耗品と同じ消耗品が装着された可能性が高い。そのため,外部記憶装置から使用履歴を得るまでもなく,自装置が記憶している使用履歴をそのまま使用した方が消耗品の消耗度合いを高精度に管理する上で好ましい。そこで,自装置が記憶している情報と一致しない場合にのみ外部記憶装置の使用履歴を利用して自装置の使用履歴の書き換えを行うことで,より消耗品の消耗度合いを高精度に管理することが期待できる。
また,印刷装置は,前記第2判断部が一致すると判断した場合,前記外部記憶装置に記憶されている前記特定情報および前記使用履歴のうち少なくとも一方を削除する第2削除部を備えるとよい。外部記憶装置に記憶した情報を使用しない場合には,その情報を削除した方がその情報の不正利用を防止する上で好ましい。
また,印刷装置は,電源投入時に前記検知部にて消耗品の装着状態が検知された場合に,前記外部記憶装置に記憶されている前記特定情報を取得する第2取得部と,電源投入時に前記検知部にて消耗品の装着状態が検知された場合に,その消耗品の特定情報を測定する第2測定部と,前記第2取得部にて取得された特定情報と,前記第2測定部にて測定した特定情報とが一致するか否かを判断する第3判断部と,前記第3判断部が一致すると判断した場合,前記特定情報と関連付けて前記外部記憶装置に記憶されている前記消耗品の使用履歴を取得し,自装置に記憶されている消耗品の使用履歴をその取得した使用履歴に書き換える第2書換部とを備えるとよい。電源投入時において消耗品が装着されていた場合,その消耗品は非稼動中に装着された可能性がある。そこで,電源投入時において消耗品が装着されていた場合にも,消耗品の使用履歴を書き換える方が好ましい。
また,印刷装置は,電源投入時に前記検知部にて消耗品の装着状態が検知された場合,自装置に記憶されている特定情報と,前記第2測定部にて測定した特定情報とが一致するか否かを判断する第4判断部を備え,前記第4判断部が一致しないと判断した場合,前記第2書換部は自装置の前記使用履歴の書き換えを行い,前記第4判断部が一致すると判断した場合,前記第2書換部は自装置の前記使用履歴の書き換えを行わないとよい。自装置が記憶している特定情報と,実際に測定された特定情報とが一致した場合には,前回装着されていた消耗品と同じ消耗品が装着されたままの可能性が高い。そのため,外部記憶装置から使用履歴を得るまでもなく,自装置が記憶している使用履歴をそのまま使用した方が消耗品の消耗度合いを高精度に管理する上で好ましい。そこで,自装置が記憶している情報と一致しない場合にのみ外部記憶装置の使用履歴を利用して自装置の使用履歴の書き換えを行うことで,より消耗品の消耗度合いを高精度に管理することが期待できる。
また,印刷装置は,前記第3判断部が一致しないと判断した場合,自装置に記憶されている消耗品の特定情報および使用履歴を,前記外部記憶装置に出力する第2出力部を備えるとよい。交換されたと判断された場合には,交換前の情報を外部記憶装置に残す方が好ましい。
本発明によれば,消耗品の部品コストの上昇を抑制しつつ,消耗品の消耗度合の検知の信頼性低下を抑制する技術が実現される。
実施の形態にかかるプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 プリンタの画像形成部の構成を示す図である。 実施の形態にかかるプリンタの,カートリッジの交換時のデータの流れを示すシーケンス図である。 実施の形態にかかるプリンタの,抜取処理の動作手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかるプリンタの,装着処理の動作手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかるプリンタの,情報削除処理の動作手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかるプリンタの,電源投入処理の動作手順を示すフローチャート(その1)である。 実施の形態にかかるプリンタの,電源投入処理の動作手順を示すフローチャート(その2)である。
以下,本発明にかかる印刷装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
[プリンタの構成]
本形態のプリンタ100(印刷装置の一例)は,図1に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(Non Volatile RAM)34とを備えた制御部30を備えている。また,制御部30は,用紙に画像を印刷する画像形成部10と,カートリッジの装着の有無を検知するセンサ20(検知部の一例)と,動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作パネル40と,ネットワークインターフェース37と,USBインターフェース38(接続部の一例)とに,電気的に接続されている。
図2は,プリンタ100内部の画像形成部10の構成を示している。画像形成部10は,電子写真方式によってトナー像を形成し,そのトナー像を用紙に転写するプロセス部6(印刷部の一例)と,用紙上の未定着のトナーを定着させる定着装置8と,画像転写前の用紙を載置する給紙トレイ91と,画像転写後の用紙を載置する排紙トレイ92と,プロセス部6の転写位置に用紙を搬送する搬送ベルト7とを備えている。
また,プリンタ100内には,底部に位置する給紙トレイ91に収容された用紙が,給紙ローラ71,レジストローラ72,プロセス部6,定着装置8を通り,排紙ローラ76を介して上部の排紙トレイ92へ導かれるように,略S字形状の搬送路11(図2中の一点鎖線)が設けられている。
プロセス部6は,ドラム状の感光体1と,感光体1の表面を一様に帯電する帯電装置2と,感光体1上に光を照射する露光装置3と,静電潜像に対してトナーによる現像を行う現像装置4と,感光体1上のトナー像を用紙に転写させる転写装置5とを有している。感光体1および転写装置5は,搬送ベルト7に対して接触配置されている。そして,感光体1は,転写装置5に対して搬送ベルト7を挟んで対向している。
また,プロセス部6のうち,現像装置4は,プリンタ100本体に対して着脱可能なカートリッジである。なお,本形態では,現像装置4がカートリッジであるものとして説明するが,例えば,現像装置4を構成するトナータンクのみが着脱可能なカートリッジであっても,現像装置4と感光体1とがセットで着脱可能なカートリッジであってもよい。
プロセス部6では,感光体1の表面が帯電装置2によって一様に帯電される。その後,露光装置3からの光により露光され,用紙に形成すべき画像の静電潜像が感光体1上に形成される。次いで,現像装置4を介して,トナーが感光体1に供給される。これにより,感光体1上の静電潜像は,トナー像として可視像化される。
画像形成部10は,給紙トレイ91に載置されている用紙を給紙ローラ71により1枚ずつ取り出し,レジストローラ72を介してその用紙を搬送ベルト7上に搬送する。そして,その用紙にプロセス部6にて形成されたトナー像が転写装置5により転写される。その後は,トナー像が転写された用紙を定着装置8に搬送し,トナー像をその用紙に熱定着させる。そして,定着後の用紙が排紙ローラ76により排紙トレイ92に排出される。
図1の説明に戻り,ROM32には,プリンタ100を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33およびNVRAM34は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは印刷データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
また,NVRAM34には,現在装着されているカートリッジを利用した印刷回数を含む履歴情報(使用履歴の一例)と,現在装着されているカートリッジを利用して濃度補正を行うことで得られる濃度情報(特定情報の一例)と,それらの情報をUSBメモリ(外部記憶装置の一例)に出力したか否かの情報である出力履歴と,が記憶されている。履歴情報,濃度情報,および出力履歴は,プリンタ100本体に付設されているNVRAM34に記憶されていることから,現像装置4が取り外されてもプリンタ100本体に残る。
履歴情報は,トナーの残量を推測できる値であればよく,印刷回数の他,例えば,現像ローラの回転数や,露光装置3がカウントする印字ドット数であってもよい。この履歴情報に基づいて,プリンタ100は,トナーセンサ無しの構成でトナーエンプティか否かを判断する。
また,濃度情報は,所定のパターン画像を形成し,そのパターン画像を濃度センサ(図示せず)によって読み取り,その結果から算出されるトナーの濃度値である。濃度情報は,現像装置4の現像バイアスの調整に利用される。濃度情報は,所定条件(例えば,印刷回数が閾値以上)を満たす度に更新される。また,濃度情報は,カートリッジ内に収容されているトナーの劣化具合によって変動し,装置が測定することによって得られる値である。そのため,改竄が困難な情報であり,不正利用の可能性が低い。従って,外部に出力する情報として好適である。
また,出力履歴には,外部記憶装置に情報を出力した場合にはON,出力していない場合にはOFFとなる出力履歴フラグが含まれる。出力履歴フラグの初期値はOFFである。出力履歴としては,出力履歴フラグの他,出力日時を含めてもよい。
CPU31(取得部,測定部,判断部,書換部,実行制御部,出力部,削除部,第2判断部,第2削除部,第2取得部,第2測定部,第3判断部,第2書換部,第4判断部,第2出力部の一例)は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素を制御する。
ネットワークインターフェース37は,他装置(例えば,PC200や管理サーバ201)との通信を可能にするインターフェースである。プリンタ100は,ネットワークインターフェース37を介して他装置から送信される印刷データを受信する。
USBインターフェース37も,他装置(例えば,USBメモリ380)との通信を可能にするインターフェースである。プリンタ100は,USBインターフェース38を介して他装置のデータを送信あるいは受信する。
また,操作パネル40は,ユーザ入力を受け付ける各種のボタンと,文字情報やボタン等を表示するタッチパネル画面とを有している。各種のボタンとしては,例えば,印刷動作の開始を指示するOKボタンや,印刷動作のキャンセルを指示するキャンセルボタンがある。
[カートリッジ交換時の動作手順]
続いて,プリンタ100内のカートリッジ(現像装置4)が,カートリッジAから中古のカートリッジBに交換された時の動作手順について,図3のシーケンス図を参照しつつ説明する。
先ず,ユーザによってプリンタ100からカートリッジAが抜き取られると,プリンタ100は,センサ20がカートリッジAの抜き取りを検知する。そして,操作パネル40にUSBメモリの接続を要求するメッセージを表示する。
その後,ユーザによってプリンタ100にUSBメモリ380Aが接続されると,プリンタ100は,USBインターフェース38がUSBメモリ380Aの装着を検知する。そして,USBメモリ380Aに,カートリッジAの濃度情報および履歴情報をコピーする。
その後,ユーザによってプリンタ100にカートリッジBが取り付けられると,プリンタ100は,センサ20がカートリッジBの装着を検知する。そして,そのカートリッジBが中古か否か,さらに中古であれば前回と同じカートリッジか否かの判断を行い,前回と異なる中古カートリッジであれば,操作パネル40にその中古カートリッジ(現カートリッジB)の情報を記憶するUSBメモリの接続を要求するメッセージを表示する。
その後,ユーザによってプリンタ100にUSBメモリ380Bが接続されると,プリンタ100は,USBインターフェース38がUSBメモリ380Bの装着を検知する。そして,USBメモリ380BにカートリッジBに対応する履歴情報が記憶されているか否かを判断し,記憶されていればプリンタ100にカートリッジBの履歴情報をUSBメモリ380Bからコピーする。これにより,現カートリッジであるカートリッジBの履歴情報がプリンタ100に引き継がれる。
一方,プリンタ100から抜き取られたカートリッジAが別のプリンタに装着された場合には,当該別のプリンタにUSBメモリ380Aを接続することで,カートリッジAの履歴情報を引き継ぐことができる。
なお,カートリッジが装着された際,その装着されたカートリッジが新品の場合には,USBメモリの接続を要求しない。すなわち,新品であれば,プリンタ100が記憶する履歴情報やUSBメモリに記憶した履歴情報を利用する必要がなく,履歴情報を初期化すればよい。
[プリンタの制御]
[抜取処理]
続いて,上述の動作を実現するためのプリンタ100の動作について説明する。始めに,カートリッジの抜き取り時の処理である抜取処理(出力部の一例)の動作手順について,図4のフローチャートを参照しつつ説明する。なお,抜取処理は,センサ20にてカートリッジの抜き取りを検知したことを契機に,CPU31によって実行される。
抜取処理では,先ず,カートリッジの抜き取りを検知してから所定時間が経過したか否かを判断する(S101)。所定時間が経過していない場合には(S101:NO),カートリッジの装着を検知したか否かを判断する(S111)。
カートリッジの装着を検知した場合には(S111:YES),抜取処理を終了し,後述する装着処理に移行する。すなわち,カートリッジの抜き取り後,直ぐにカートリッジの装着を検知した場合には,カートリッジを交換した可能性が低い。そのため,USBメモリへの履歴情報等のコピーは不要である。カートリッジの装着を検知していない場合には(S111:NO),S101に戻り,所定時間の経過を待つ。
所定時間が経過した場合には(S101:YES),操作パネル40にUSBメモリの接続を要求するメッセージを表示する(S102)。なお,USBメモリの接続要求は,メッセージ表示の他,例えば,音声出力であってもよい。S102の後,USBメモリが接続されたか否かを判断する(S103)。
USBメモリが接続されていない場合には(S103:NO),接続要求がキャンセルされたか否かを判断する(S112)。キャンセル条件としては,例えば,タイムアウトやユーザによるキャンセル入力が該当する。キャンセルが有れば(S112:YES),抜取処理を終了する。キャンセルがなければ(S112:NO),S103に戻り,USBメモリの接続を待つ。なお,S102の時点で既にUSBメモリが接続されている場合には,S102およびS103を省いてよい。
USBメモリが接続された場合には(S103:YES),そのUBSメモリ(以下,説明の便宜上,カートリッジの抜き取り時に装着されたUSBメモリを「USBメモリ380A」とする)にコピーされる濃度情報および履歴情報を暗号化する(S104)。暗号化することで情報漏洩のリスクを軽減する。そして,暗号化された濃度情報および履歴情報を,USBメモリ380Aにコピーする(S105,出力部の一例)。
S105の後,出力履歴フラグをONに変更する(S106)。すなわち,濃度情報等をUSBメモリ380Aに出力したことを,プリンタ100のNVRAM34に記憶する。S106の後,抜取処理を終了する。
[装着処理]
続いて,カートリッジの装着時の処理である装着処理(取得部,測定部,判断部,書換部,実行制御部,削除部,第2判断部,第2削除部の一例)の動作手順について,図5のフローチャートを参照しつつ説明する。なお,装着処理は,センサ20にてカートリッジの装着を検知したことを契機に,CPU31によって実行される。
装着処理では,先ず,装着されたカートリッジ(以下,「現カートリッジ」とする)が中古か否かを判断する(S121)。カートリッジの中古判断は,特開2005−55544号公報に開示されているような公知の技術を適用すればよい。例えば,プリンタ100に装着されたとき,駆動伝達系の一部が所定量変位するカートリッジであって,カートリッジが新品のときの変位量と,カートリッジが中古のときの変位量とが異なる場合,その変位量を検知して中古か否かを判断する。
現カートリッジが新品の場合(S121:NO),現カートリッジの初期化処理を行う(S131)。S131での処理としては,例えば現像バイアス補正,ガンマ補正が該当する。また,前回装着されていたカートリッジ(以下,「前回カートリッジ」とする)の履歴情報を削除し,履歴情報を初期化する。また,濃度補正を実行し,濃度情報も更新する。S131の後,装着処理を終了する。
現カートリッジが中古の場合(S121:YES),現カートリッジについての濃度補正を実行し,濃度値を測定する(S122,測定部の一例)。その後,プリンタ100に記憶されている濃度情報である記憶濃度と,S122で測定した現カートリッジの濃度値である測定濃度とが,一致の範囲内であるか否かを判断する(S123,第2判断部の一例)。
記憶濃度と測定濃度とが一致の範囲内であれば(S123:YES),現カートリッジが前回カートリッジと同じであると判断できる。この場合,現カートリッジの履歴情報は既にプリンタ100に記憶されているため,履歴情報の書き換えは不要である。また,プリンタ100に記憶されている濃度値は,濃度補正によって測定濃度に書き換えられる。一方で,カートリッジを抜き取った際にUSBメモリにコピーした情報については,不正利用のおそれがある。そこで,USBメモリ内の情報を削除する情報削除処理を実行する(S132)。S132の後は,装着処理を終了する。
図6は,S132の情報削除処理の詳細を示している。情報削除処理では,先ず,プリンタ100の出力履歴フラグがONか否かを判断する(S161)。出力履歴フラグがOFFであれば(S161:NO),USBメモリに情報がコピーされておらず,削除対象の情報がない。そのため,USBメモリの装着を要求することなく,情報削除処理を終了する。
一方,出力履歴フラグがONであれば(S161:YES),カートリッジの抜き取り時に接続したUSBメモリの接続を要求するメッセージを表示する(S162)。S162の後,USBメモリが接続されたか否かを判断する(S163)。
USBメモリが接続されていない場合には(S163:NO),接続要求がキャンセルされたか否かを判断する(S171)。キャンセルが有れば(S171:YES),情報削除処理を終了する。キャンセルがなければ(S171:NO),S163に戻り,USBメモリの接続を待つ。なお,S162の時点で既にUSBメモリが接続されている場合には,S162およびS163を省いてよい。
USBメモリが接続された場合には(S163:YES),そのUSBメモリ(以下,説明の便宜上,前回カートリッジと同じカートリッジの装着時に装着されるUSBメモリを「USBメモリ380C」とする)内に記憶されている濃度情報を取得し(S164),S122での測定濃度と一致の範囲である濃度情報が有るか否かを判断する(S165)。測定濃度と一致の範囲である濃度情報がない場合には(S165:NO),現在接続されているUSBメモリ380Cのカートリッジ抜き取り時に接続したUSBメモリと異なると判断できる。そこで,S162に戻り,再度,USBメモリの接続を要求する。
一方,測定濃度と一致の範囲である濃度情報が有る場合には(S165:YES),現在接続されているUSBメモリ380Cが現カートリッジの抜き取り時に接続したUSBメモリと同じと判断できる。そこで,その濃度情報およびその濃度情報と関連付けられた履歴情報をUSBメモリ380Cから削除する(S166,第2削除部の一例)。さらに,S166の後は,出力履歴フラグをOFFに更新する(S167)。S167の後,情報削除処理を終了する。
図5の説明に戻り,記憶濃度と測定濃度とが一致の範囲内でなければ(S123:NO),現カートリッジが前回のカートリッジと異なるカートリッジと判断できる。そこで,操作パネル40に現カートリッジの抜き取り時に接続したUSBメモリの接続を要求するメッセージを表示する(S124)。S124の後,USBメモリが接続されたか否かを判断する(S125)。
USBメモリが接続されていない場合には(S125:NO),接続要求がキャンセルされたか否かを判断する(S141)。キャンセルが有れば(S141:YES),印刷制限を行い(S142),装着処理を終了する。S142については後述する。キャンセルがなければ(S141:NO),S125に戻り,USBメモリの接続を待つ。なお,S124の時点で既にUSBメモリが接続されている場合には,S124およびS141を省いてよい。
USBメモリが接続された場合には(S125:YES),プリンタ100はそのUSBメモリ(以下,説明の便宜上,前回カートリッジと異なるカートリッジの装着時に装着されるUSBメモリを「USBメモリ380B」とする)に記憶されている濃度情報および履歴情報にアクセス可能になる。そこで,プリンタ100は,USBメモリ380B内に記憶されている濃度情報を取得し(S126,取得部の一例),S122での測定濃度と一致の範囲である濃度情報が有るか否かを判断する(S127,判断部の一例)。
測定濃度と一致の範囲である濃度情報がない場合には(S127:NO),現在接続されているUSBメモリ380Bに現カートリッジの情報が無いと判断できる。そのため,現カートリッジの履歴情報を取得することができず,現カートリッジのトナー量が把握できない。そこで,印刷制限を行う(S142,実行制御部の一例)。
S142の印刷制限としては,例えば印刷禁止が該当する。これにより,トナー残量が把握できない不適切な状態での印刷を回避できる。この他,測定濃度から推測されるトナー残量の予想範囲,すなわちトナーの劣化具合から推測されるトナー残量の予想範囲を算出し,その予想範囲の最低値をトナー残量として記憶してもよい。この場合,実際のトナー残量と異なる可能性があるが,直ちに印刷が不可となる可能性は低減される。また,トナー残量を把握できないことから,画質が低下する可能性がある旨を警告してもよい。S142の後,装着処理を終了する。
一方,測定濃度と一致の範囲である濃度情報が有る場合には(S127:YES),現在接続されているUSBメモリ380Bが現カートリッジの抜き取り時に接続したUSBメモリと同じ,すなわち現カートリッジに関する履歴情報が記憶されているUSBメモリと判断できる。そこで,その濃度情報と関連付けられた履歴情報をUSBメモリ380Bから取得し,プリンタ100が記憶する履歴情報を書き換える(S128,書換部の一例)。これにより,現カートリッジについての履歴情報がプリンタ100に引き継がれる。なお,プリンタ100に記憶されている濃度値は,S122の濃度補正によって測定濃度に書き換えられる。
S127後,書換対象となった履歴情報およびその履歴情報と関連付けられた濃度情報をUSBメモリ380Bから削除する(S129,削除部の一例)。さらに,S129の後は,出力履歴フラグをOFFに変更する(S130)。S130の後,装着処理を終了する。
[電源投入処理]
続いて,電源投入時の処理である電源投入処理(第2取得部,第2測定部,第3判断部,第2書換部,第4判断部,第2出力部の一例)の動作手順について,図7および図8のフローチャートを参照しつつ説明する。なお,電源投入処理は,プリンタ100の電源投入を契機に,CPU31によって実行される。
電源投入処理では,先ず,カートリッジが装着されているか否かを判断する(S201)。すなわち,電源投入処理では,カートリッジが装着されていない場合には,非稼動中にカートリッジが抜き取られた可能性があるため,必要に応じてプリンタ100内の履歴情報をUSBメモリに出力する処理を行う。一方,カートリッジが装着されている場合には,非稼動中に現カートリッジが装着された可能性があるため,必要に応じてUSBメモリから履歴情報を取得する処理を行う。
具体的に,カートリッジが装着されていない場合には(S201:NO),電源をOFFする直前にカートリッジが装着されていたか否かを判断する(S202)。プリンタ100は,カートリッジの有無を記憶する装着情報をNVRAM34に有しており,カートリッジの抜き取りないし装着時に,その装着情報が更新される。S202では,このNVRAM34に記憶されている装着情報に基づいて,電源OFF直前のカートリッジの有無を判断する。電源OFF直前にカートリッジが装着されていなければ(S202:NO),非稼動中にカートリッジが抜き取られた可能性が低いと判断でき,履歴情報を書き換える必要がないため,電源投入処理を終了する。
電源OFF直前にカートリッジが装着されていれば(S202:YES),非稼動中にカートリッジが抜き取られた可能性が高いと判断できる。そこで,電源投入から所定時間が経過したか否かを判断する(S203)。所定時間が経過していない場合には(S203:NO),カートリッジの装着を検知したか否かを判断する(S211)。
カートリッジの装着を検知した場合には(S211:YES),電源投入処理を終了する。一方,カートリッジの装着を検知していない場合には(S211:NO),S203に戻り,所定時間の経過を待つ。すなわち,カートリッジが装着されていない場合には,その旨が操作パネル40に報知されるため,ユーザが直ぐにカートリッジを装着する可能性がある。そのため,S203では,所定時間,カートリッジの装着を待つ。
所定時間が経過した場合には(S203:YES),操作パネル40にUSBメモリの接続を要求するメッセージを表示する(S204)。S204の後,USBメモリが接続されたか否かを判断する(S205)。また,USBメモリが接続されていない場合には(S205:NO),接続要求がキャンセルされたか否かを判断する(S212)。キャンセルが有れば(S212:YES),電源投入処理を終了する。キャンセルがなければ(S212:NO),S205に戻り,USBメモリの接続を待つ。なお,S204の時点で既にUSBメモリが接続されている場合には,S205およびS212を省いてよい。
USBメモリが接続された場合には(S205:YES),そのUSBメモリ(以下,説明の便宜上,電源投入時にカートリッジが無かったときに装着されるUSBメモリを「USBメモリ380D」とする)へのコピー対象となる濃度情報および履歴情報を暗号化する(S206)。そして,暗号化された濃度情報および履歴情報を,USBメモリ380Dにコピーする(S207,出力部の一例)。S207の後,出力履歴フラグをONに変更する(S208)。すなわち,濃度情報等をUSBメモリ380Dに出力したことを,プリンタ100のNVRAM34に記憶する。S208の後,電源投入処理を終了する。
S201の説明に戻り,カートリッジが装着されている場合には(S201:YES),図8に移り,現カートリッジが中古か否かを判断する(S221)。現カートリッジが新品の場合(S221:NO),カートリッジの初期化処理を行う(S241)。S241の処理は,装着処理のS131と同様である。S241の後は,電源投入処理を終了する。
現カートリッジが中古の場合(S221:YES),現カートリッジについての濃度補正を実行し,濃度値を測定する(S222,第2測定部の一例)。その後,プリンタ100に記憶されている濃度情報である記憶濃度と,S222で測定した現カートリッジの濃度値である測定濃度とが,一致の範囲内であるか否かを判断する(S223,第4判断部の一例)。記憶濃度と測定濃度とが一致の範囲内であれば(S223:YES),現カートリッジが電源OFF前に装着されていたカートリッジと同じであると判断できるため,電源投入処理を終了する。
記憶濃度と測定濃度とが一致の範囲内でなければ(S223:NO),現カートリッジが電源OFF前のカートリッジと異なるカートリッジと判断できる。そのため,プリンタ100に記憶されている履歴情報等をUSBメモリにコピーし,その後,現カートリッジの履歴情報等をUSBメモリから取得し,プリンタ100が記憶する履歴情報等を書き換える。なお,説明の便宜上,電源投入時にカートリッジが有り,装置内の履歴情報等を記憶する際に装着されるUSBメモリを「USBメモリ380E」とし,現カートリッジの履歴情報を取得する際に装着されるUSBメモリを「USBメモリ380F」とする。
具体的には,先ず,プリンタ100に記憶されている電源OFF前の前回カートリッジの履歴情報等をUSBメモリにコピーするため,操作パネル40にUSBメモリの接続を要求するメッセージを表示する(S224)。そして,USBメモリが接続されたか否かを判断する(S225)。USBメモリが接続されていない場合には(S225:NO),接続要求がキャンセルされたか否かを判断する(S251)。USBメモリが接続されている場合には(S225:YES),そのUSBメモリ380Eに移動させる情報を暗号化し(S226),暗号化した情報をUSBメモリ380Eに保存する(S227,第2出力部の一例)。S224〜S227の処理は,S204〜S207およびS212と同様であり,説明を省略する。
S227の後,あるいはキャンセルが有る場合には(S251:YES),現カートリッジの履歴情報等を取得するため,現在接続されているUSBメモリを取り外し,現カートリッジの抜き取り時に接続したUSBメモリの接続を要求するメッセージを表示する(S228)。そして,USBメモリが接続されたか否かを判断する(S229)。USBメモリが接続されていない場合には(S229:NO),接続要求がキャンセルされたか否かを判断する(S261)。キャンセルが有れば(S261:YES),印刷制限を行い(S262),電源投入処理を終了する。キャンセルがなければ(S261:NO),S229に戻り,USBメモリの接続を待つ。
USBメモリが接続された場合には(S229:YES),そのUSBメモリ380F内に記憶されている濃度値を取得し(S230,第2取得処理の一例),S222での測定濃度と一致の範囲である濃度情報が記憶されているか否かを判断する(S231,第3判断部の一例)。測定濃度と一致の範囲である濃度情報がない場合には(S231:NO),現在接続されているUSBメモリ380Fに現カートリッジの情報が記憶されていないと判断できる。そこで,印刷制限を行う(S262)。S262の処理は,装着処理のS142と同様である。
一方,測定濃度と一致の範囲である濃度情報が有る場合には(S231:YES),その濃度情報およびその濃度情報と関連付けられた履歴情報をUSBメモリ380Fから取得し,プリンタ100が記憶する履歴情報を書き換える(S232,第2書換部の一例)。これにより,現カートリッジの履歴情報がプリンタ100に引き継がれる。なお,プリンタ100に記憶されている濃度値は,S222の濃度補正によって測定濃度に書き換えられる。S232後,書換対象となった履歴情報およびその履歴情報と関連付けられた濃度情報をUSBメモリ380Fから削除する(S233)。S233の後,電源投入処理を終了する。
以上詳細に説明したように本形態のプリンタ100は,カートリッジが装着された際,USBメモリ380に記憶された情報を用いて,装着されたカートリッジの特定およびそのカートリッジの履歴情報の受け渡しを行う。そのため,カートリッジ自体に履歴情報を記憶する必要はなく,カートリッジのコストアップが抑えられる。また,プリンタ100に記憶されているカートリッジの履歴情報がUSBメモリ380に記憶されている履歴情報に書き換えられることから,カートリッジの精細な消耗度合いを引き継ぐことができ,消耗度合の検知精度の低下も抑えられる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタは,印刷機能を備えるものであればよく,複合機や複写機であっても適用可能である。
また,本実施の形態の画像形成部10は,画像形成方式を電子写真方式としているが,インクジェット方式であってもよい。また,本実施の形態の画像形成部10は,プロセス部6が1つであってモノクロ印刷専用であるが,プロセス部6を複数装着し,カラー印刷が可能なものであってもよい。すなわち,複数のカートリッジを有する構成であってもよい。この場合,カートリッジごとに濃度情報および履歴情報を記憶する。
また,実施の形態では,消耗品としてトナーを適用しているが,これに限るものではない。消耗品としては,その寿命についてカウント値を利用して判断しているものであればよく,例えば,感光体1,定着装置8のローラ,搬送ベルト7が該当する。
また,実施の形態では,濃度情報および履歴情報を記憶する外部記憶装置としてUSBメモリを利用しているが,これに限るものではない。例えば,ネットワークインターフェース37を介して接続する管理サーバ201に記憶してもよい。この場合,管理サーバ201との接続が確立している場合には,管理サーバ201との接続を要求する処理は不要である。外部記憶装置としては,この他,例えば,メモリカード,PC,スマートフォンであっても適用可能である。
また,実施の形態の装着装置では,前回のカートリッジと同じか否かを判断し(S123),前回と同じであればS132の情報削除処理によって抜取処理でUSBメモリ380にコピーした履歴情報等を削除しているが,S132の情報削除処理を実行しなくてもよい。この構成によれば,ユーザにとってUSBメモリを装着する手間が軽減される。
また,実施の形態の装着処理では,前回のカートリッジと同じか否かを判断し(S123),前回と同じであれば,USBメモリ380から履歴情報を取得していないが,S123の判断を省き,中古のカートリッジであれば必ずUSBメモリ380から履歴情報を取得する構成であってもよい。また,この構成であれば,抜取処理では,USBメモリ380に濃度情報および履歴情報をコピーした後,その情報をプリンタ100から削除してもよい。この構成によれば,カートリッジが抜き取られたプリンタ100から履歴情報等が盗み取られるリスクを軽減できる。
また,実施の形態の装着処理では,測定濃度と一致の範囲である濃度情報がない場合に(S127:NO),S142に移行して印刷制限を行っているが,S124に戻り,再度USBメモリの接続要求を行ってもよい。この構成によれば,誤ったUSBメモリを装着した場合にリトライを行うことができる。同様に,電源投入処理の場合も,測定濃度と一致の範囲である濃度情報がない場合に(S231:NO),S228に戻り,再度USBメモリの接続要求を行ってもよい。
また,実施の形態の抜取処理では,S101にて所定時間の経過を待っているが,S101の処理を行わず,S102のUSBメモリの接続要求から開始してもよい。同様に,電源投入処理では,S203にて所定時間の経過を待っているが,S203の処理を行わず,S204のUSBメモリの接続要求を行ってもよい。
また,実施の形態では,装着処理のS128においてUSBメモリ380Bから履歴情報を取得した後,S129にて書換対象となった履歴情報とその履歴情報と関連付けられた濃度情報との両方をUSBメモリ380Bから削除しているが,どちらか一方のみを削除してもよい。S166についても同様である。なお,実施の形態のように濃度情報と履歴情報との両方を削除した方が,USBメモリ380Bに残る情報が少なく,メモリ資源を有効活用できる。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
10 画像形成部
30 制御部
100 プリンタ
201 管理サーバ
380 USBメモリ

Claims (13)

  1. 画像を用紙に印刷する印刷部と,
    消耗品の装着状態を検知する検知部と,
    外部記憶装置と接続する接続部と,
    前記検知部にて消耗品が装着されたことが検知された場合に,前記外部記憶装置に記憶されている,前記消耗品を特定する情報である特定情報を取得する取得部と,
    前記検知部にて消耗品が装着されたことが検知された場合に,その消耗品の特定情報を測定する測定部と,
    前記取得部にて取得された特定情報と,前記測定部にて測定された特定情報とが一致するか否かを判断する判断部と,
    前記判断部が一致すると判断した場合,前記特定情報と関連付けて前記外部記憶装置に記憶されている前記消耗品の使用履歴を取得し,自装置に記憶されている消耗品の使用履歴をその取得した使用履歴に書き換える書換部と,
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載する印刷装置において,
    前記取得部は,前記検知部にて消耗品が装着されたことが検知された場合に前記外部記憶装置との接続をユーザに要求し,前記外部記憶装置と接続されたことを条件として当該外部記憶装置から前記特定情報を取得することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する印刷装置において,
    前記判断部が一致すると判断した場合には,前記印刷部による印刷の実行を許可し,前記判断部が一致しないと判断した場合には,前記印刷部による印刷の実行を制限する実行制御部を備えることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記特定情報は,濃度補正によって得られる濃度情報であり,
    前記測定部は,装着されている消耗品について濃度補正を実施することを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記検知部にて消耗品が取り外されたことが検知された場合,自装置に記憶されている当該消耗品の特定情報および使用履歴を,前記外部記憶装置に出力する出力部を備えることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5に記載する印刷装置において,
    前記出力部は,前記検知部にて消耗品が取り外されたことが検知された場合に前記外部記憶装置との接続を要求し,前記外部記憶装置と接続されたことを条件として当該外部記憶装置に前記特定情報および前記使用履歴を出力することを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載する印刷装置において,
    前記出力部は,前記特定情報および前記使用履歴を暗号化して前記外部記憶装置に出力することを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記書換部にて前記使用履歴を書き換えた後,前記外部記憶装置に記憶されている前記特定情報および前記使用履歴のうち少なくとも一方を削除する削除部を備えることを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記検知部にて消耗品が装着されたことが検知された場合,自装置に記憶されている特定情報と,前記測定部にて測定した特定情報とが一致するか否かを判断する第2判断部を備え,
    前記第2判断部が一致しないと判断した場合,前記書換部は自装置の前記使用履歴の書き換えを行い,前記第2判断部が一致すると判断した場合,前記書換部は自装置の前記使用履歴の書き換えを行わないことを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項9に記載する印刷装置において,
    前記第2判断部が一致すると判断した場合,前記外部記憶装置に記憶されている前記特定情報および前記使用履歴のうち少なくとも一方を削除する第2削除部を備えることを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    電源投入時に前記検知部にて消耗品の装着状態が検知された場合に,前記外部記憶装置に記憶されている前記特定情報を取得する第2取得部と,
    電源投入時に前記検知部にて消耗品の装着状態が検知された場合に,その消耗品の特定情報を測定する第2測定部と,
    前記第2取得部にて取得された特定情報と,前記第2測定部にて測定した特定情報とが一致するか否かを判断する第3判断部と,
    前記第3判断部が一致すると判断した場合,前記特定情報と関連付けて前記外部記憶装置に記憶されている前記消耗品の使用履歴を取得し,自装置に記憶されている消耗品の使用履歴をその取得した使用履歴に書き換える第2書換部と,
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項11に記載する印刷装置において,
    電源投入時に前記検知部にて消耗品の装着状態が検知された場合,自装置に記憶されている特定情報と,前記第2測定部にて測定した特定情報とが一致するか否かを判断する第4判断部を備え,
    前記第4判断部が一致しないと判断した場合,前記第2書換部は自装置の前記使用履歴の書き換えを行い,前記第4判断部が一致すると判断した場合,前記第2書換部は自装置の前記使用履歴の書き換えを行わないことを特徴とする印刷装置。
  13. 請求項11または請求項12に記載する印刷装置において,
    前記第3判断部が一致しないと判断した場合,自装置に記憶されている消耗品の特定情報および使用履歴を,前記外部記憶装置に出力する第2出力部を備えることを特徴とする印刷装置。
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