JP2013156140A - 流場観測方法及び流場観測装置 - Google Patents
流場観測方法及び流場観測装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013156140A JP2013156140A JP2012016679A JP2012016679A JP2013156140A JP 2013156140 A JP2013156140 A JP 2013156140A JP 2012016679 A JP2012016679 A JP 2012016679A JP 2012016679 A JP2012016679 A JP 2012016679A JP 2013156140 A JP2013156140 A JP 2013156140A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- tracer particles
- tracer
- flow field
- model ship
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)
Abstract
【課題】トレーサ粒子を均一かつ高密度に水中に散布することができる流場観測方法及び流場観測装置を提供する。
【解決手段】水槽W内の水中にトレーサ粒子Tを散布し、水槽W内の水面に浮かべた模型船Sをトレーサ粒子Tの散布領域内で移動させ、トレーサ粒子Tを計測することによって模型船Sの周囲の水流を観測する流場観測装置1であって、模型船Sの前方に配置されトレーサ粒子Tを水中に放出する散布ノズル21を備えたトレーサ粒子散布装置2と、散布ノズル21の下流側に配置されトレーサ粒子Tを含む水流を整流する整流格子3と、を有し、整流格子3は、トレーサ粒子Tの散布時に水中に沈められ、トレーサ粒子Tの計測時に散布領域Taに進入しないように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】水槽W内の水中にトレーサ粒子Tを散布し、水槽W内の水面に浮かべた模型船Sをトレーサ粒子Tの散布領域内で移動させ、トレーサ粒子Tを計測することによって模型船Sの周囲の水流を観測する流場観測装置1であって、模型船Sの前方に配置されトレーサ粒子Tを水中に放出する散布ノズル21を備えたトレーサ粒子散布装置2と、散布ノズル21の下流側に配置されトレーサ粒子Tを含む水流を整流する整流格子3と、を有し、整流格子3は、トレーサ粒子Tの散布時に水中に沈められ、トレーサ粒子Tの計測時に散布領域Taに進入しないように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、模型船の周囲の水流を観測する流場観測方法及び流場観測装置に関し、特に、トレーサ粒子を均一かつ高密度に散布可能な流場観測方法及び流場観測装置に関する。
船舶の推進効率の向上を図るために、模型船を使用して船体や推進器周りの水流を観測する水槽試験が一般的に行われている。かかる水槽試験として、水槽内の水中にトレーサ粒子を散布し、水槽内の水面に浮かべた模型船をトレーサ粒子の散布領域内で移動させ、トレーサ粒子を計測することによって模型船の周囲の水流を観測する流場観測方法が採用されることが多い(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1に記載された流場観測装置(可視化装置)は、曳引車の模型走行方向前方に配設された粒子状のトレーサを水面上に放出する放出器と、曳引車に配設される下方のみ開口した暗室と、暗室内に配設される短時間間隔毎に光を照射する投光器とカメラとから構成されている。そして、曳引車を水槽上で走行させながら、放出器により模型の前方に横一列に一列だけトレーサを放出し、水面に浮かんだトレーサを投光器とカメラを使用して発光時間間隔毎に撮影することにより、トレーサの模型による動きを観測している。
特許文献2に記載された流場観測装置は、水槽上に設置される曳引車により水槽内の水に浮かんだ模型船を曳航する曳航装置と、曳引車に模型船周囲の水中にトレーサ粒子を散布する散布ノズルを設けた粒子散布装置と、曳引車に模型船の船尾周りのトレーサ粒子を観測する検出器と流場計測器とを有している。そして、曳引車により模型船を曳航する際に、曳引車の船首側前方の粒子散布装置の散布ノズルからトレーサ粒子を水中に散布し、模型船の船腹に沿って流れて船尾に達するトレーサ粒子の動きを流場計測器によって計測している。
ところで、船体や推進器周りの流場を精度よく計測するには、トレーサ粒子を計測したい水深域に均一かつ高濃度に分散させることが好ましい。しかしながら、特許文献1に記載された流場観測方法では、水面にトレーサ粒子を散布しているだけであるため、水面上の流場を計測することはできても、水中に沈んだプロペラ等の推進器周りや船底付近の流場を計測することができない。
また、特許文献2に記載された流場観測方法では、トレーサ粒子を散布しながら模型船を曳航していることから、模型船が進行するにしたがって水中に散布されたトレーサ粒子が分散又は拡散してしまい、船尾付近の船体や推進器周りの流場を計測したい場合には、十分なトレーサ粒子の濃度が得られない場合があった。
本発明は、上述した問題点に鑑み創案されたものであり、トレーサ粒子を均一かつ高密度に水中に散布することができる流場観測方法及び流場観測装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、水槽内の水中にトレーサ粒子を散布し、前記水槽内の水面に浮かべた模型船を前記トレーサ粒子の散布領域内で移動させ、前記トレーサ粒子を計測することによって前記模型船の周囲の水流を観測する流場観測方法において、前記模型船の前方に前記トレーサ粒子を水中に放出する散布ノズルを備えたトレーサ粒子散布装置を配置し、前記散布ノズルの下流側に前記トレーサ粒子を含む水流を整流する整流格子を配置し、前記散布ノズル及び前記整流格子を水中に沈めた状態で、前記トレーサ粒子散布装置及び前記整流格子を移動させながら、前記散布ノズルから前記トレーサ粒子を水中に散布し、少なくとも前記整流格子が前記トレーサ粒子の散布領域に進入しないようにした状態で、前記模型船を前記トレーサ粒子の散布領域内で前進させ、水中の前記トレーサ粒子を計測することによって前記模型船の周囲の水流を観測する、ことを特徴とする流場観測方法が提供される。
前記トレーサ粒子の散布時に、前記トレーサ粒子散布装置及び前記整流格子を前記模型船と共に後退させるようにしてもよい。また、前記整流格子を、水上に引上げることによって前記トレーサ粒子の散布領域に進入しないようにしてもよい。また、水中にレーザー光シートをパルス状に照射し、前記トレーサ粒子による反射光を撮像することにより、前記トレーサ粒子の移動を計測して前記水流を観測するようにしてもよい。
また、本発明によれば、水槽内の水中にトレーサ粒子を散布し、前記水槽内の水面に浮かべた模型船を前記トレーサ粒子の散布領域内で移動させ、前記トレーサ粒子を計測することによって前記模型船の周囲の水流を観測する流場観測装置において、前記模型船の前方に配置され前記トレーサ粒子を水中に放出する散布ノズルを備えたトレーサ粒子散布装置と、前記散布ノズルの下流側に配置され前記トレーサ粒子を含む水流を整流する整流格子と、を有し、前記整流格子は、前記トレーサ粒子の散布時に水中に沈められ、前記トレーサ粒子の計測時に前記トレーサ粒子の散布領域に進入しないように構成されている、ことを特徴とする流場観測装置が提供される。
前記整流格子は、昇降装置を介して支持されており、前記トレーサ粒子の散布時に水中に沈められ、前記トレーサ粒子の計測時に水上に引上げられるように構成されていてもよい。前記模型船の後部周辺に配置され水中にレーザー光シートをパルス状に照射するレーザー光照射装置と、前記トレーサ粒子による反射光を撮像する撮像装置と、を有していてもよい。
前記水槽上で移動可能に配置された曳引車を有し、前記模型船は、前記曳引車に支持され、前記トレーサ粒子散布装置及び前記整流格子は、前記曳引車に配置されていてもよいし、前記曳引車の前方に配置された別の台車に配置されていてもよい。
上述した本発明の流場観測方法及び流場観測装置によれば、トレーサ粒子の散布ノズルの下流側に整流格子を配置したことにより、トレーサ粒子の拡散を抑制することができ、計測したい水深域で高密度に分散した散布領域を形成することができ、トレーサ粒子を均一かつ高密度に水中に散布することができる。
また、模型船を後退させながらトレーサ粒子を水中に散布し、その後、模型船を前進させることによって、トレーサ粒子が水中に均一かつ高密度に分散した散布領域を形成してから流場観測試験を実施することができる。特に、トレーサ粒子の散布時に整流格子を使用したことにより、トレーサ粒子の拡散を抑制することができ、計測したい水深域で高密度に分散した散布領域を形成することができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜図7を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係る流場観測装置の模式図であり、(a)は側面図、(b)は上面図、を示している。図2は、図1に示した整流格子の拡大図である。
本発明の第一実施形態に係る流場観測装置は、図1に示したように、水槽W内の水中にトレーサ粒子Tを散布し、水槽W内の水面に浮かべた模型船Sをトレーサ粒子Tの散布領域内で移動させ、トレーサ粒子Tを計測することによって模型船Sの周囲の水流を観測する流場観測装置1であって、模型船Sの前方に配置されトレーサ粒子Tを水中に放出する散布ノズル21を備えたトレーサ粒子散布装置2と、散布ノズル21の下流側に配置されトレーサ粒子Tを含む水流を整流する整流格子3と、を有し、整流格子3は、トレーサ粒子Tの散布時に水中に沈められ、トレーサ粒子Tの計測時にトレーサ粒子Tの散布領域Taに進入しないように構成されている。
水槽Wは、例えば、図1(b)に示したように、模型船Sの進行方向に長い矩形形状を有しており、短手方向に一対の壁面部Wsを有している。また、図示しないが、模型船Sの進行方向前方の長手方向の端部には造波装置が配置されており、海面を模擬できるように構成されている。
また、流場観測装置1は、水槽W上で移動可能に配置された曳引車4を有している。具体的には、曳引車4は、水槽Wの上部に配置されたレールR上に配置されている。レールRは、水槽Wの短手方向の幅が狭い場合には、例えば、図示したように、壁面部Wsの上面部に敷設される。水槽Wの短手方向の幅が広い場合には、水槽Wの長手方向に渡って水面の上方にレールRを配置するようにしてもよい。曳引車4は、レールR上に配置される車輪や駆動装置(図示せず)等を有し、自走式であってもよいし、牽引式であってもよい。
模型船Sは、実際の船舶をスケールダウンした形状を有しており、支持部材41により曳引車4に支持されている。支持部材41は、例えば、中心部、船首部、船尾部を支持するように構成されており、模型船Sが水面浮遊時や水面走行時に、実際の船舶と同様に揺動可能となるように、ユニバーサルジョイントや6自由度ガイド装置等により構成されていてもよい。なお、模型船Sの支持方法は、上述した構成に限定されるものではなく、水槽試験において従来から使用されている支持方法を適宜選択して使用することができる。
トレーサ粒子散布装置2は、水中にトレーサ粒子Tを散布する装置である。具体的には、トレーサ粒子散布装置2は、例えば、水中に浸漬される散布ノズル21と、トレーサ粒子Tを含有する溶液を収容するトレーサ粒子溶液タンク22と、散布ノズル21にトレーサ粒子溶液を供給する供給配管23と、供給配管23に配置されトレーサ粒子溶液を汲み上げるポンプ24と、供給配管23の開閉を制御するバルブ25と、を有する。トレーサ粒子Tは、直径数μm程度の樹脂や金属等の微粒子により構成され、水中で沈降し難くなるように(浮遊可能となるように)水に近い比重を有している。
散布ノズル21は、図示したように、模型船Sの前方、すなわち、船首側に配置されており、整流格子3に向かってトレーサ粒子Tを噴出するように配置されている。散布ノズル21は、例えば、円形状又は楕円形状の断面を有する配管により形成されており、縦方向に複数の噴出孔が形成されている。図1(b)に示したように、散布ノズル21は、模型船Sの幅方向に複数本配置するようにしてもよい。また、散布ノズル21は、模型船Sとの離隔距離を調整するための支持部材21aと、散布ノズル21を平行に保持するための水平部材21bと、により支持するようにしてもよい。散布ノズル21と模型船Sとの離隔距離は、例えば、模型船Sの後流がトレーサ粒子Tの散布に影響しない程度に収まる範囲内に設定される。
トレーサ粒子散布時は、バルブ25を開状態にして、ポンプ24を作動させることにより、トレーサ粒子溶液タンク22からトレーサ粒子溶液を汲み出し、供給配管23を経由して散布ノズル21にトレーサ粒子溶液を供給することにより、散布ノズル21に形成された噴出孔からトレーサ粒子溶液を噴出し、トレーサ粒子Tを水中に散布する。
整流格子3は、散布ノズル21から水中に散布されたトレーサ粒子Tを含む水流を整流する部品である。具体的には、図2に示したように、断面正六角形を有する空間を整列配置したハニカムブロックにより構成される。整流格子3は、例えば、模型船Sの幅と略同等又は同等以上の幅を有し、30〜100cm程度の厚さを有し、20〜100cm程度の長さを有する直方体形状を有する。また、ハニカムブロックの正六角形の一辺は、例えば、5〜10mm程度に設定される。
整流格子3の幅、厚さ、長さ、目の粗さ(流路の辺の長さ)等の条件は、模型船Sのスケール、トレーサ粒子Tの散布領域の大きさ、密度、トレーサ粒子Tの性状等によって適宜変更することができる。整流格子3内の流路は、水槽Wの長手方向に沿って水平となるように形成される。なお、整流格子3は、図示したハニカムブロックに限定されるものではなく、矩形断面や円形断面を有する流路により構成されていてもよいし、水流の流れ方向に流路面積が傾斜(拡大又は縮小)していてもよいし、水深域に応じて目の粗さ(流路の辺の長さ)が異なっていてもよい。
整流格子3は、例えば、曳引車4の前部に配置される一対の支持アーム31と、支持アーム31から鉛直方向に延びるように配置された一対の支持ロッド32と、により、散布ノズル21の前方に配置されるように支持されている。支持ロッド32は、昇降装置33を介して支持アーム31に接続されており、昇降装置33により上下方向に移動可能に構成されている。昇降装置33は、例えば、ラック・ピニオン機構により構成されてもよいし、伸縮可能なアクチュエータ(エアシリンダ、油圧シリンダ、電動シリンダ等)により構成されてもよい。
そして、支持ロッド32の先端部には整流格子3が接続されており、整流格子3は、支持ロッド32の移動によって昇降され、水中に没水可能かつ水面上に上昇可能に構成されている。すなわち、整流格子3は、昇降装置33を介して支持されており、トレーサ粒子Tの散布時に水中に沈められ、トレーサ粒子Tの計測時に水上に引上げられるように構成されている。
なお、支持ロッド32及び整流格子3を支持アーム31に着脱可能に配置し、トレーサ粒子Tを散布した後、支持ロッド32及び整流格子3を支持アーム31から取り外して模型船Sを前進させるようにしてもよいし、支持ロッド32及び整流格子3の昇降作業を手動で行うようにしてもよい。
また、流場観測装置1は、トレーサ粒子Tの流れを計測するトレーサ粒子計測器5を備えている。トレーサ粒子計測器5は、例えば、模型船Sの後部周辺に配置され、水中にレーザー光シートLをパルス状に照射するレーザー光照射装置51と、トレーサ粒子Tによる反射光を撮像する撮像装置52と、を有する。かかるトレーサ粒子計測器5は、いわゆる粒子画像流速測定法(PIV:Particle Image Velocimetry)による計測器である。なお、トレーサ粒子計測器5は、かかる計測器に限定されるものではなく、レーザードップラー流速計等を使用したものであってもよい。
PIVは、流体に追従する粒子を流動場に混入させ、時間的連続撮影された可視化画像から微少時間dtにおける粒子の変位ベクトルdxを求め、速度ベクトルdx/dtを推定する方法である。この可視化画像を取得するために、平膜状に展開されるレーザー光シートLを水中に一定間隔で投射し、トレーサ粒子Tの反射光を撮像している。レーザー光照射装置51は、光源や反射ミラー等の光学系機器により構成される。撮像装置52は、静止画を取得するカメラや動画を撮影するビデオカメラ等により構成され、計測したい流場に正対するように水中に沈められる。撮像装置52は、例えば、模型船Sの左舷及び右舷付近の両側に配置するようにしてもよいし、いずれか一方にのみ配置するようにしてもよいし、推進器(プロペラ)の直後に配置するようにしてもよい。
上述したトレーサ粒子散布装置2、整流格子3及びトレーサ粒子計測器5(レーザー光照射装置51、前記撮像装置52)は、例えば、模型船Sを曳航する曳引車4に配置される。トレーサ粒子計測器5による計測結果から流場を分析する装置や分析結果をディスプレイ等に表示する表示装置は、水槽Wから離隔した離隔した場所に配置されていてもよい。かかる流場分析装置は、有線又は無線によりトレーサ粒子計測器5(撮像装置52)に接続されていてもよいし、トレーサ粒子計測器5(撮像装置52)により保存した計測結果を持ち込んで処理するようにオフラインに配置されていてもよい。なお、トレーサ粒子計測器5は、曳引車4ではなく模型船Sに搭載するようにしてもよい。
続いて、上述した流場観測装置1を用いた流場観測方法について、図3〜図5を参照しつつ説明する。ここで、図3は、本発明の実施形態に係る流場観測方法におけるトレーサ粒子散布工程を示す図であり、(a)は側面模式図であり、(b)は下面模式図、である。図4は、本発明の実施形態に係る流場観測方法における整流格子引上げ工程を示す図であり、(a)は側面模式図であり、(b)は下面模式図、である。図5は、本発明の実施形態に係る流場観測方法におけるトレーサ粒子計測工程を示す図であり、(a)は側面模式図であり、(b)は下面模式図である。
本発明の実施形態に係る流場観測方法は、水槽W内の水中にトレーサ粒子Tを散布し、水槽W内の水面に浮かべた模型船Sをトレーサ粒子Tの散布領域内で移動させ、トレーサ粒子Tを計測することによって模型船Sの周囲の水流を観測する流場観測方法であって、模型船Sの前方にトレーサ粒子Tを水中に放出する散布ノズル21を備えたトレーサ粒子散布装置2を配置し、散布ノズル21の下流側にトレーサ粒子Tを含む水流を整流する整流格子3を配置し、整流格子3を水中に沈めた状態で、トレーサ粒子散布装置2及び整流格子3を移動させながら、散布ノズル21からトレーサ粒子Tを水中に散布し(トレーサ粒子散布工程)、整流格子3を水上に引上げた状態で(整流格子引上げ工程)、模型船Sをトレーサ粒子Tの散布領域Ta内で前進させ、水中のトレーサ粒子Tを計測する(トレーサ粒子計測工程)ことによって模型船Sの周囲の水流を観測するようにしたものである。
図3(a)及び(b)に示したトレーサ粒子散布工程は、模型船Sの前方に散布ノズル21、散布ノズル21の前方(下流側)に整流格子3を配置して、水中に沈めた状態で、模型船Sを船尾側に向かって移動させながら、トレーサ粒子Tを水中に散布する工程である。すなわち、本実施形態では、トレーサ粒子Tの散布時に、トレーサ粒子散布装置2及び整流格子3は、模型船Sと共に後退させるようにしている。
かかるトレーサ粒子散布工程では、整流格子3は、例えば、昇降装置33により水中に沈められ所定の水深域に配置される。昇降装置33を有しない場合には、作業員が支持アーム31に支持ロッド32及び整流格子3を接続したり、手動で下降させたりすることにより、整流格子3を所定の水深域に配置するようにしてもよい。模型船Sの移動は、曳引車4を後退させることによって行う。曳引車4には、模型船S、トレーサ粒子散布装置2及び整流格子3が配置されていることから、曳引車4を後退させることにより、模型船S、トレーサ粒子散布装置2及び整流格子3を一体に移動させることができる。
そして、模型船Sを後退させながらトレーサ粒子散布装置2を作動させて、散布ノズル21からトレーサ粒子Tを整流格子3に向かって水中に散布する。水中に散布されたトレーサ粒子Tは、水流とともに整流格子3に進入し、整流格子3の流路(目)によって分散が抑制されるとともに、略水平方向に整流されることによって拡散が抑制される。その結果、整流格子3を通過したトレーサ粒子Tは、その水域内で均一かつ高密度に水中に分布することとなる。
図4(a)及び(b)に示した整流格子引上げ工程は、トレーサ粒子Tを散布し終えた後、模型船Sの移動及びトレーサ粒子Tの散布を停止し、整流格子3を水面上に引上げる工程である。図示したように、模型船Sを一定距離移動させると、トレーサ粒子Tが均一かつ高密度に分布した散布領域Taが形成される。次工程のトレーサ粒子計測工程では、模型船Sを前進させることになるため、整流格子3を配置したままでは、模型船Sが散布領域Taに到達する前にトレーサ粒子Tの分布を乱してしまうこととなる。そこで、散布領域Taを形成した後、曳引車4を停止した状態で整流格子3を水面上に引上げる。整流格子3は、例えば、昇降装置33により水上に引上げられる。昇降装置33を有しない場合には、作業員が支持アーム31から支持ロッド32及び整流格子3を取り外したり、手動で上昇させたりすることにより、整流格子3を引上げるようにしてもよい。
図5(a)及び(b)に示したトレーサ粒子計測工程は、水槽W内に形成されたトレーサ粒子Tの散布領域Ta内で模型船Sを前進させるとともに、トレーサ粒子計測器5によりトレーサ粒子Tの移動(流れ)を計測する工程である。模型船Sの移動は、曳引車4を前進させることによって行う。曳引車4には、トレーサ粒子計測器5が配置されていることから、曳引車4を前進させることにより、模型船S及びトレーサ粒子計測器5を一体に移動させることができる。
トレーサ粒子計測器5は、水中にレーザー光シートLをパルス状に照射し、トレーサ粒子Tによる反射光を撮像することにより、トレーサ粒子Tの移動を計測する。レーザー光シートLは、レーザー光照射装置51により水中に投射され、反射光は水中に沈められた撮像装置52により撮像される。ここでは、トレーサ粒子Tの計測方法として、いわゆる粒子画像流速測定法(PIV)を採用しているが、かかる計測方法に限定されるものではなく、レーザードップラー流速計等を使用した計測方法であってもよい。
上述した本発明の流場観測方法によれば、模型船Sを後退させながらトレーサ粒子Tを水中に散布し、その後、模型船Sを前進させることによって水中のトレーサ粒子Tを計測するようにしたことから、トレーサ粒子Tが水中に略均一に分散した散布領域Taを形成してから流場観測試験を実施することができる。特に、トレーサ粒子Tの散布時に整流格子3を使用したことにより、トレーサ粒子Tの拡散を抑制することができ、計測したい水深域で高密度に分散した散布領域Taを形成することができる。したがって、トレーサ粒子Tを均一かつ高密度に水中に散布することができ、船体や推進器周りの流場を精度よく計測し、観測することができる。
ここで、図6は、図5に示したトレーサ粒子計測工程の変形例を示す図であり、(a)は側面模式図であり、(b)は下面模式図、である。図6(a)及び(b)に示した変形例は、整流格子3を水上に引上げるときに、散布ノズル21も水上に引上げるようにしたものである。トレーサ粒子散布装置2は、例えば、散布ノズル21を昇降可能に保持する昇降装置26を有しており、供給配管23は、例えば、散布ノズル21の昇降に追従できるように可撓性を有するフレキシブルホースにより構成される。
かかる構成により、散布ノズル21は、トレーサ粒子Tの散布時に水中に沈められ、トレーサ粒子Tの計測時に水上に引上げられるように構成される。なお、昇降装置26を有していない場合には、作業員がトレーサ粒子散布装置2から取り外したり、手動で散布ノズル21を水面上に引上げたりするようにしてもよい。
次に、本発明の第二実施形態に係る流場観測装置1について、図7を参照しつつ説明する。ここで、図7は、本発明の第二実施形態に係る流場観測装置の側面模式図であり、(a)は第二実施形態、(b)はその変形例、を示している。なお、図1に示した第一実施形態に係る流場観測装置1と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図7(a)及び(b)に示した本発明の第二実施形態に係る流場観測装置は、トレーサ粒子散布装置2及び整流格子3を、模型船Sを曳航する曳引車4の前方に配置された別の台車6に配置したものである。このように、トレーサ粒子散布装置2及び整流格子3を曳引車4から分離された台車6に配置することにより、トレーサ粒子散布工程において、台車6のみを移動させてトレーサ粒子Tを水中に散布することができる。
図7(a)に示した第二実施形態では、模型船Sの前方に散布ノズル21が配置され、散布ノズル21の前方に整流格子3が配置されている。かかる構成の場合には、模型船Sを牽引する曳引車4は前進開始位置又はそれよりも手前側に静止しておき、台車6を形成したい散布領域Taの下流側に配置した状態(台車6を曳引車4から離隔して配置した状態)で、台車6を模型船Sに向かって移動させながらトレーサ粒子Tを水中に散布する。そして、整流格子3を水面上に引上げた状態で、曳引車4と共に台車6を移動させ、トレーサ粒子Tの計測を行う。なお、トレーサ粒子散布後に、台車6をレールR上から取り除くことによって、整流格子3を水上に引上げるようにしてもよい。
図7(b)に示した変形例では、模型船Sの前方に整流格子3が配置され、整流格子3の前方に散布ノズル21が配置されている。かかる構成の場合には、模型船Sを牽引する曳引車4は前進開始位置又はそれよりも手前側に静止しておき、台車6を形成したい散布領域Taの上流側に配置した状態(台車6を曳引車4に接近して配置した状態)で、台車6を模型船Sから離れる方向に移動させながらトレーサ粒子Tを水中に散布する。
そして、トレーサ粒子計測工程において、台車6が障害とならないように、すなわち、台車6が曳引車4と衝突しないように、散布領域Taから十分に離隔した位置まで台車6を移動させ、整流格子3がトレーサ粒子Tの計測時に散布領域Taに進入しないようにしておく。このとき、整流格子3は台車6の停止位置において、水中に沈めたままであってもよいし、水面上に引上げるようにしてもよい。
その後、曳引車4を移動させて模型船Sを散布領域Ta内で前進させることによって、トレーサ粒子Tの計測を行う。なお、トレーサ粒子散布後に、台車6をレールR上から取り除くことによって整流格子3を水上に引上げるようにしてもよい。
上述した第二実施形態に係る流場観測装置によっても、第一実施形態と同様に、トレーサ粒子Tの散布ノズル21の下流側に整流格子3を配置したことにより、トレーサ粒子Tの拡散を抑制することができ、計測したい水深域で高密度に分散した散布領域を形成することができ、トレーサ粒子Tを均一かつ高密度に水中に散布することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、例えば、流場を計測したい箇所に合わせて模型船Sの推進器や舵の有無を設定することができる等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 流場観測装置
2 トレーサ粒子散布装置
3 整流格子
4 曳引車
5 トレーサ粒子計測器
6 台車
21 散布ノズル
26 昇降装置
33 昇降装置
51 レーザー光照射装置
52 撮像装置
2 トレーサ粒子散布装置
3 整流格子
4 曳引車
5 トレーサ粒子計測器
6 台車
21 散布ノズル
26 昇降装置
33 昇降装置
51 レーザー光照射装置
52 撮像装置
Claims (8)
- 水槽内の水中にトレーサ粒子を散布し、前記水槽内の水面に浮かべた模型船を前記トレーサ粒子の散布領域内で移動させ、前記トレーサ粒子を計測することによって前記模型船の周囲の水流を観測する流場観測方法において、
前記模型船の前方に前記トレーサ粒子を水中に放出する散布ノズルを備えたトレーサ粒子散布装置を配置し、前記散布ノズルの下流側に前記トレーサ粒子を含む水流を整流する整流格子を配置し、
前記散布ノズル及び前記整流格子を水中に沈めた状態で、前記トレーサ粒子散布装置及び前記整流格子を移動させながら、前記散布ノズルから前記トレーサ粒子を水中に散布し、
少なくとも前記整流格子が前記トレーサ粒子の散布領域に進入しないようにした状態で、前記模型船を前記トレーサ粒子の散布領域内で前進させ、
水中の前記トレーサ粒子を計測することによって前記模型船の周囲の水流を観測する、
ことを特徴とする流場観測方法。 - 前記トレーサ粒子の散布時に、前記トレーサ粒子散布装置及び前記整流格子を前記模型船と共に後退させるようにした、ことを特徴とする請求項1に記載の流場観測方法。
- 前記整流格子を、水上に引上げることによって前記トレーサ粒子の散布領域に進入しないようにした、ことを特徴とする請求項1に記載の流場観測方法。
- 水中にレーザー光シートをパルス状に照射し、前記トレーサ粒子による反射光を撮像することにより、前記トレーサ粒子の移動を計測して前記水流を観測する、ことを特徴とする請求項1に記載の流場観測方法。
- 水槽内の水中にトレーサ粒子を散布し、前記水槽内の水面に浮かべた模型船を前記トレーサ粒子の散布領域内で移動させ、前記トレーサ粒子を計測することによって前記模型船の周囲の水流を観測する流場観測装置において、
前記模型船の前方に配置され前記トレーサ粒子を水中に放出する散布ノズルを備えたトレーサ粒子散布装置と、
前記散布ノズルの下流側に配置され前記トレーサ粒子を含む水流を整流する整流格子と、を有し、
前記整流格子は、前記トレーサ粒子の散布時に水中に沈められ、前記トレーサ粒子の計測時に前記トレーサ粒子の散布領域に進入しないように構成されている、
ことを特徴とする流場観測装置。 - 前記整流格子は、昇降装置を介して支持されており、前記トレーサ粒子の散布時に水中に沈められ、前記トレーサ粒子の計測時に水上に引上げられるように構成されている、ことを特徴とする請求項5に記載の流場観測装置。
- 前記模型船の後部周辺に配置され、水中にレーザー光シートをパルス状に照射するレーザー光照射装置と、前記トレーサ粒子による反射光を撮像する撮像装置と、を有するトレーサ粒子計測器を備えた、ことを特徴とする請求項5に記載の流場観測装置。
- 前記水槽上で移動可能に配置された曳引車を有し、前記模型船は、前記曳引車に支持され、前記トレーサ粒子散布装置及び前記整流格子は、前記曳引車又は前記曳引車の前方に配置された別の台車に配置されている、ことを特徴とする請求項5に記載の流場観測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012016679A JP2013156140A (ja) | 2012-01-30 | 2012-01-30 | 流場観測方法及び流場観測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012016679A JP2013156140A (ja) | 2012-01-30 | 2012-01-30 | 流場観測方法及び流場観測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013156140A true JP2013156140A (ja) | 2013-08-15 |
Family
ID=49051469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012016679A Pending JP2013156140A (ja) | 2012-01-30 | 2012-01-30 | 流場観測方法及び流場観測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013156140A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103743541A (zh) * | 2014-01-21 | 2014-04-23 | 哈尔滨工程大学 | 评估仿生非光滑表面减阻效果的试验装置及方法 |
CN104215426A (zh) * | 2014-09-22 | 2014-12-17 | 中国船舶工业集团公司第七〇八研究所 | 一种喷水推进器内流场和外特性测量装置及其测量方法 |
CN104648613A (zh) * | 2015-03-18 | 2015-05-27 | 哈尔滨工程大学 | 一种基于激光引导技术的船模操纵性试验装置 |
JP2017009527A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 | 流場計測方法及び流場計測システム |
CN112033633A (zh) * | 2020-09-27 | 2020-12-04 | 广东省航空航天装备技术研究所 | 粒子成像测速技术在风洞测试过程中的示踪粒子散布装置 |
CN112504626A (zh) * | 2020-11-18 | 2021-03-16 | 哈尔滨工程大学 | 一种气泡示踪粒子piv实验装置 |
CN114674529A (zh) * | 2022-04-18 | 2022-06-28 | 西南石油大学 | 中高雷诺数下绕流模拟的小型循环水槽及试验测试方法 |
WO2024169022A1 (zh) * | 2023-02-17 | 2024-08-22 | 中国电建集团山东电力建设有限公司 | 船坞排水泵池整流消旋试验装置及试验方法 |
-
2012
- 2012-01-30 JP JP2012016679A patent/JP2013156140A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103743541A (zh) * | 2014-01-21 | 2014-04-23 | 哈尔滨工程大学 | 评估仿生非光滑表面减阻效果的试验装置及方法 |
CN104215426A (zh) * | 2014-09-22 | 2014-12-17 | 中国船舶工业集团公司第七〇八研究所 | 一种喷水推进器内流场和外特性测量装置及其测量方法 |
CN104648613A (zh) * | 2015-03-18 | 2015-05-27 | 哈尔滨工程大学 | 一种基于激光引导技术的船模操纵性试验装置 |
JP2017009527A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 | 流場計測方法及び流場計測システム |
CN112033633A (zh) * | 2020-09-27 | 2020-12-04 | 广东省航空航天装备技术研究所 | 粒子成像测速技术在风洞测试过程中的示踪粒子散布装置 |
CN112504626A (zh) * | 2020-11-18 | 2021-03-16 | 哈尔滨工程大学 | 一种气泡示踪粒子piv实验装置 |
CN114674529A (zh) * | 2022-04-18 | 2022-06-28 | 西南石油大学 | 中高雷诺数下绕流模拟的小型循环水槽及试验测试方法 |
WO2024169022A1 (zh) * | 2023-02-17 | 2024-08-22 | 中国电建集团山东电力建设有限公司 | 船坞排水泵池整流消旋试验装置及试验方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013156140A (ja) | 流場観測方法及び流場観測装置 | |
JP6044762B2 (ja) | 流場観測方法及び流場観測装置 | |
CN108303234B (zh) | 一种用于射流流场中微气泡测量的试验装置 | |
CN103837320A (zh) | 一种水面飞行器喷溅单船身模型水池试验方法 | |
CN108181086A (zh) | 一种变水深拖曳水池气层减阻试验方法 | |
KR101454855B1 (ko) | 선체 검사분석 시스템 및 선체 검사분석 방법 | |
CN110988391A (zh) | 一种测量非定常空泡流场速度的实验方法 | |
EP2520434A3 (en) | Liquid ejecting apparatus and liquid ejecting method | |
Abbaszadeh et al. | Experimental investigations on the bubbly wake of a transom stern model using optical laser beam scattering characteristics | |
JP2009137563A (ja) | 船の船体の状況或いは状態を調査し且つ決定するか、又は調査するか、或いは決定するシステムと方法 | |
Guo et al. | Experimental study on bow flow field of scientific research ship based on flow visualisation | |
KR20170104204A (ko) | 예인수조의 예인 시험장치 | |
JP2017009527A (ja) | 流場計測方法及び流場計測システム | |
CN105758619B (zh) | 一种模拟观测科考船船首气泡下泻轨迹的模型试验方法 | |
Tavakolinejad | Air bubble entrainment by breaking bow waves simulated by a 2D+ T technique | |
KR101556251B1 (ko) | 반류계측장치 | |
Le Page et al. | Towards accurate stereo-video based free-surface reconstruction for wave tank experiments | |
KR101750475B1 (ko) | 차집관거 조사 장치 | |
JP3834654B2 (ja) | 模型船の波浪観測のための3次元画像計測用カメラ検定設備 | |
GB1572107A (en) | Ultrasonic testing of long objects | |
JP6832398B1 (ja) | 磁粉探傷装置 | |
RU2488814C1 (ru) | Способ ультразвукового контроля труб и устройство для его осуществления | |
Yang et al. | Flow Visualization of Horseshoe Vortices around a Surface-Mounted Hydrofoil | |
CN105651777A (zh) | 一种垂向模拟装置 | |
NL8420121A (nl) | Op afstand bedienbare voertuigen voor gebruik bij het reinigen en de controle van met de zee in aanraking zijnde vlakken. |