JP2013155457A - 紡糸ノズル洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で紡糸ノズルの吐出口を有効に洗浄して詰まりを抑制することができ、紡糸を円滑に遂行することができる紡糸ノズル洗浄装置を提供する。
【解決手段】紡糸ノズル洗浄装置17は、静電紡糸装置において紡糸用溶媒に溶解された紡糸原料の溶液を吐出して紡糸する紡糸ノズル14の洗浄を行うためのものであり、紡糸原料を溶解する洗浄用溶媒18が収容された溶媒ケース19を備えている。この溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18には、紡糸ノズル14の吐出口14aが浸漬可能に構成されている。また、溶媒ケース19には開閉可能な蓋20が設けられ、常には蓋20が閉じられて溶媒ケース19が密閉され、紡糸ノズル14の吐出口14aを洗浄する際には蓋20が開かれて溶媒ケース19内に紡糸ノズル14の吐出口14aが挿入可能に構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】紡糸ノズル洗浄装置17は、静電紡糸装置において紡糸用溶媒に溶解された紡糸原料の溶液を吐出して紡糸する紡糸ノズル14の洗浄を行うためのものであり、紡糸原料を溶解する洗浄用溶媒18が収容された溶媒ケース19を備えている。この溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18には、紡糸ノズル14の吐出口14aが浸漬可能に構成されている。また、溶媒ケース19には開閉可能な蓋20が設けられ、常には蓋20が閉じられて溶媒ケース19が密閉され、紡糸ノズル14の吐出口14aを洗浄する際には蓋20が開かれて溶媒ケース19内に紡糸ノズル14の吐出口14aが挿入可能に構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、静電紡糸(エレクトロスピニング)装置の非稼動時に生ずる紡糸ノズルの詰まりを防止するための紡糸ノズル洗浄装置に関する。
一般に、ミクロンメートルオーダーやナノメートルオーダーの極細の繊維を紡糸するときには静電紡糸法が採用される。この静電紡糸法においては、紡糸ノズルとコレクタとの間に高電圧を印加した状態で紡糸ノズルの吐出口から合成樹脂溶液が噴射されて異極に帯電しているコレクタに吸引される。このとき、合成樹脂溶液中の紡糸用溶媒は揮発し、コレクタに到達する際にはナノレベルの極細の繊維のみとなる。しかし、この静電紡糸法では紡糸用溶媒として揮発性の高い溶剤を使用することから、紡糸ノズル先端の吐出口で合成樹脂溶液の粘度が高くなって固化する場合があり、その場合には紡糸ノズルの吐出口が詰まるおそれがある。
そのような事態を回避するためのクリーニング手段が特許文献1に開示されている。このクリーニング手段としては、紡糸ノズル先端の吐出口に接触して拭き取りによって吐出口をクリーニングする柔軟部材や吸い取りによって吐出口を吸引して固形物を除去する部材が用いられる。
しかしながら、特許文献1に記載されている従来構成においては、紡糸ノズルの吐出口の外周部に柔軟部材が接触して拭き取る場合には、紡糸ノズルの内部は洗浄されない。また、紡糸ノズルの吐出口を吸引する場合には、紡糸ノズル内に一旦固着した合成樹脂の固形物を十分に取り除くことはできない。このため、静電紡糸する際において紡糸ノズルの吐出口から合成樹脂溶液の吐出が円滑に行われなくなったり、詰まりを生じたりして紡糸に支障を来たす結果を招くとともに、吐出口に付着した固形物がコレクタ上に落下して製品の品質を低下させるおそれもあった。
そこで、本発明の目的とするところは、簡易な構成で紡糸ノズルの吐出口を有効に洗浄して詰まりを抑制することができ、紡糸を円滑に遂行することができる紡糸ノズル洗浄装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の紡糸ノズル洗浄装置は、静電紡糸装置において紡糸用溶媒に溶解された紡糸原料の溶液を吐出して紡糸する紡糸ノズルの洗浄を行うための洗浄装置であって、前記紡糸原料を溶解する洗浄用溶媒が収容された溶媒ケースを備え、該溶媒ケースは上面を開放するとともに、その上面開放部を開閉する蓋を設け、該蓋の開放時に溶媒ケース内の洗浄用溶媒に紡糸ノズルの吐出口を浸漬可能に構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明の紡糸ノズル洗浄装置は、請求項1に係る発明において、前記蓋を開閉するためのアクチュエータを設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明の紡糸ノズル洗浄装置は、請求項1又は請求項2に係る発明において、前記溶媒ケースに収容される洗浄用溶媒は紡糸用溶媒であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明の紡糸ノズル洗浄装置は、請求項1又は請求項2に係る発明において、前記溶媒ケースに収容される洗浄用溶媒は紡糸用溶媒であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明の紡糸ノズル洗浄装置は、請求項1から請求項3のいずれか一項に係る発明において、前記溶媒ケース内の洗浄用溶媒に向けて超音波を発振するための超音波発振機が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明の紡糸ノズル洗浄装置は、請求項1に係る発明において、前記溶媒ケースと静電紡糸装置との間には、該静電紡糸装置の下降によって溶媒ケース上部の蓋を開放して溶媒ケース内への紡糸ノズルの進入を許容する構成を設けたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明の紡糸ノズル洗浄装置は、請求項5に係る発明において、前記紡糸ノズルの進入を許容する構成は、溶媒ケース上部の開口を開閉可能で、ばねにより閉鎖状態に保持される蓋と、静電紡糸装置の下降によって蓋を開放させる作動部材とよりなることを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
本発明の紡糸ノズル洗浄装置においては、静電紡糸の非稼動時に紡糸ノズルの吐出口を紡糸ノズル洗浄装置の溶媒ケース内の洗浄用溶媒中に浸漬することにより、紡糸ノズルの吐出口における外周部及び内周部に付着した紡糸原料の固化物を溶解させることができる。従って、紡糸ノズルの吐出口の外周部及び内周部を綺麗に洗浄することができ、その後の静電紡糸を支障なく進めることができる。
本発明の紡糸ノズル洗浄装置においては、静電紡糸の非稼動時に紡糸ノズルの吐出口を紡糸ノズル洗浄装置の溶媒ケース内の洗浄用溶媒中に浸漬することにより、紡糸ノズルの吐出口における外周部及び内周部に付着した紡糸原料の固化物を溶解させることができる。従って、紡糸ノズルの吐出口の外周部及び内周部を綺麗に洗浄することができ、その後の静電紡糸を支障なく進めることができる。
よって、本発明の紡糸ノズル洗浄装置によれば、簡易な構成で紡糸ノズルの吐出口を有効に洗浄して詰まりを抑制することができ、紡糸を円滑に遂行することができるという効果を発揮する。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
図2に示すように、静電紡糸装置11を構成するタンク12の下部には複数のノズルジョイント部13を介して紡糸ノズル14が設けられ、それら紡糸ノズル14の吐出口14aが繊維を受けるコレクタ15に対向するように配置されている。各紡糸ノズル14にはタンク12に収容され、紡糸用溶媒に溶解された紡糸原料溶液が供給されて、紡糸ノズル14の吐出口14aから紡糸原料溶液がコレクタ15に向けて吐出されるようになっている。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
図2に示すように、静電紡糸装置11を構成するタンク12の下部には複数のノズルジョイント部13を介して紡糸ノズル14が設けられ、それら紡糸ノズル14の吐出口14aが繊維を受けるコレクタ15に対向するように配置されている。各紡糸ノズル14にはタンク12に収容され、紡糸用溶媒に溶解された紡糸原料溶液が供給されて、紡糸ノズル14の吐出口14aから紡糸原料溶液がコレクタ15に向けて吐出されるようになっている。
吐出された紡糸原料溶液には電界が作用されるとともに、紡糸空間中で紡糸用溶媒が揮発し、帯電した極細の繊維が該繊維と逆極に帯電したコレクタ15に集められ、コレクタ15上に繊維ウェブ16が形成されるようになっている。この繊維ウェブ16により不織布が形成され、該不織布はエアクリーナのフィルタ、電池のセパレータ等として好適に使用される。
前記紡糸原料としては、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の合成樹脂が好適に用いられ、紡糸用溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)、テトラヒドロフラン(THF)等の化合物が用いられる。
図1(a)〜(c)に示すように、紡糸ノズル洗浄装置17は、前記紡糸用の紡糸原料を溶解する洗浄用溶媒18が収容され、上面を開放した溶媒ケース19により構成されている。この洗浄用溶媒18としては前記紡糸用溶媒と同一の溶媒が好ましいが、紡糸原料を溶解できる洗浄用溶媒18であれば紡糸用溶媒とは異なるその他の溶媒であってもよい。この洗浄用溶媒18として具体的には、前記紡糸用溶媒として挙げた溶媒のほかに、アセトニトリル、シクロヘキサン、ジメチルスルホキシド等が挙げられ、それらの1種又は2種以上の混合物が用いられる。
溶媒ケース19の上端部には蓋20がアクチュエータとしてのエアシリンダ30により溶媒ケース19の上面開放部を開閉可能に設けられ、エアシリンダ30により常には蓋20が閉じられるように構成されて溶媒ケース19が密閉されている。そして、紡糸ノズル14の吐出口14aを洗浄する際には蓋20がエアシリンダ30の動作によって開かれ、溶媒ケース19内に紡糸ノズル14の吐出口14aが挿入可能になっている。溶媒ケース19の上端面にはシール部材22が嵌着され、溶媒ケース19の上端面と蓋20との間のシール性が確保されている。
図1(a)及び(c)に示すように、蓋20の両側方には、蓋20の開閉移動を案内する案内面31が設けられている。この案内面31には、蓋20の両側面のカムフォロア20aのためのカム溝32が形成されている。そして、このカム溝32の作用により蓋20は開放位置においてシール部材22の上方に配置され、閉鎖位置においてシール部材22に圧接される。
この溶媒ケース19内には前記紡糸ノズル14が挿入され、この状態でノズルジョイント部13の下端部が溶媒ケース19内の段部19a内に位置するようになっている。溶媒ケース19の段部19aにはシールリング24が嵌着され、その段部19aとノズルジョイント部13の下端部との間がシールされるようになっている。図1(a)に示す状態で、紡糸ノズル14の吐出口14aが溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18中に浸漬され、紡糸ノズル14の吐出口14a及びその付近に付着した紡糸原料の固化物を溶解できるようになっている。なお、溶媒ケース19の底部には栓を有する排出部25が設けられ、溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18が汚れたり、洗浄力が低下したりしたとき交換できるように構成されている。溶媒ケース19の周壁19bには超音波発振機29が配設され、溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18に向けて超音波を発振できるように構成されている。
図3(a)〜(c)に示すように、静電紡糸装置11はコレクタ15の上方位置と、そこから離れた紡糸ノズル洗浄装置17の上方位置との間を移動可能に構成されるとともに、紡糸ノズル洗浄装置17の位置において昇降可能に構成されている。
次に、上記のように構成された紡糸ノズル洗浄装置17について作用を説明する。
さて、静電紡糸が停止したときに紡糸ノズル14の吐出口14aを洗浄する場合には、図3(b)に示すように、静電紡糸装置11を紡糸ノズル洗浄装置17の溶媒ケース19の上方位置まで移動させた後、同図の二点鎖線に示すように、エアシリンダ30を駆動させて蓋20をスライドさせて開く。続いて、図3(c)に示すように、紡糸ノズル14を下降させて紡糸ノズル14を溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18中に挿入する。このとき、ノズルジョイント部13の下端外周部が溶媒ケース19の段部19aのシールリング24に密着して、ノズルジョイント部13と溶媒ケース19の段部19aとの間がシールされる。
さて、静電紡糸が停止したときに紡糸ノズル14の吐出口14aを洗浄する場合には、図3(b)に示すように、静電紡糸装置11を紡糸ノズル洗浄装置17の溶媒ケース19の上方位置まで移動させた後、同図の二点鎖線に示すように、エアシリンダ30を駆動させて蓋20をスライドさせて開く。続いて、図3(c)に示すように、紡糸ノズル14を下降させて紡糸ノズル14を溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18中に挿入する。このとき、ノズルジョイント部13の下端外周部が溶媒ケース19の段部19aのシールリング24に密着して、ノズルジョイント部13と溶媒ケース19の段部19aとの間がシールされる。
その状態で超音波発振機29から超音波を一定時間発振する。この超音波発振により、紡糸ノズル14の吐出口14a部分に超音波振動が加えられ、紡糸ノズル14先端部の外周面14b及び内周面14cに固着した紡糸原料の付着物が剥がれ易くなり、紡糸ノズル14の洗浄を有効に行うことができる。
そして、紡糸ノズル14先端部の外周面14b及び内周面14cに固着した紡糸原料の固化物が洗浄用溶媒18中に溶解される。すなわち、溶媒ケース19内に収容されている洗浄用溶媒18としてのN,N−ジメチルホルムアミドは紡糸用溶媒であることから、紡糸原料としてのポリアクリロニトリルを溶解する性質に優れている。このため、N,N−ジメチルホルムアミド中に浸漬された紡糸ノズル14先端部に固着したポリアクリロニトリルを速やかに溶解させて紡糸ノズル14先端部の洗浄を完了させることができる。
紡糸ノズル14先端部の洗浄後には、紡糸ノズル14を溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18から引き上げ、ノズルジョイント部13を紡糸ノズル洗浄装置17から離間させ、コレクタ15に対向する位置に戻すことにより、静電紡糸を再開することができる。一方、図1(b)に示すように、紡糸ノズル洗浄装置17の蓋20をスライドさせて閉じることにより、蓋20の内面が紡糸ノズル洗浄装置17のシール部材22に密着し、溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18の揮発が防止される。
以上の第1実施形態により発揮される効果を以下にまとめて説明する。
(1)この第1実施形態における紡糸ノズル洗浄装置17においては、溶媒ケース19に紡糸原料を溶解する洗浄用溶媒18が収容され、その洗浄用溶媒18に紡糸ノズル14の吐出口14aが浸漬可能に構成されている。このため、静電紡糸の非稼動時に紡糸ノズル14の吐出口14aを紡糸ノズル洗浄装置17の溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18中に浸漬することにより、紡糸ノズル14の吐出口14aにおける外周面14b及び内周面14cに付着した紡糸原料の固化を防止できるとともに、固化した場合にはその固化物を溶解させることができる。従って、紡糸ノズル14先端部の外周面14b及び内周面14cを綺麗に維持することができ、その後の静電紡糸を支障なく進めることができる。
(1)この第1実施形態における紡糸ノズル洗浄装置17においては、溶媒ケース19に紡糸原料を溶解する洗浄用溶媒18が収容され、その洗浄用溶媒18に紡糸ノズル14の吐出口14aが浸漬可能に構成されている。このため、静電紡糸の非稼動時に紡糸ノズル14の吐出口14aを紡糸ノズル洗浄装置17の溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18中に浸漬することにより、紡糸ノズル14の吐出口14aにおける外周面14b及び内周面14cに付着した紡糸原料の固化を防止できるとともに、固化した場合にはその固化物を溶解させることができる。従って、紡糸ノズル14先端部の外周面14b及び内周面14cを綺麗に維持することができ、その後の静電紡糸を支障なく進めることができる。
よって、第1実施形態の紡糸ノズル洗浄装置17によれば、簡易な構成で紡糸ノズル14の吐出口14aの詰まりを抑制することができ、紡糸を円滑に遂行することができるという効果を発揮する。
(2)前記溶媒ケース19には開閉可能な蓋20が設けられ、常には蓋20が閉じられて溶媒ケース19が密閉され、紡糸ノズル14の吐出口14aを洗浄する際には蓋20が開かれて溶媒ケース19内に紡糸ノズル14の吐出口14aが挿入可能に構成されている。このため、紡糸ノズル14の吐出口14aを洗浄するときには蓋20を開いて紡糸ノズル14を溶媒ケース19内に挿入することにより容易に行うことができるとともに、紡糸ノズル洗浄装置17の不使用時には蓋20を閉じることにより溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18の揮発を防止することができる。
(3)前記溶媒ケース19に収容される洗浄用溶媒18は紡糸用溶媒である。従って、溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18は紡糸原料に対する溶解性に優れ、その紡糸原料を迅速に溶解させることができる。
(4)前記紡糸ノズル14を移動させて溶媒ケース19上に置くだけで、紡糸ノズル14の吐出口14aを容易かつ速やかに洗浄することができる。
(5)前記溶媒ケース19の内径は紡糸ノズル14のノズルジョイント部13の外径と同じに設定され、溶媒ケース19上にノズルジョイント部13を載せたときノズルジョイント部13が溶媒ケース19の蓋20としての機能を果たすように構成されている。従って、紡糸ノズル14の吐出口14aの洗浄時に洗浄用溶媒18の揮発を防止することができる。
(6)前記溶媒ケース19の周壁19bには溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18中に向けて超音波を発振するための超音波発振機29が設けられている。そのため、紡糸ノズル14の吐出口14aの洗浄を一層有効かつ短時間に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図4に基づいて説明する。なお、この第2実施形態では前記第1実施形態と異なる部分について主に説明し、重複する部分については説明を省略する。
(2)前記溶媒ケース19には開閉可能な蓋20が設けられ、常には蓋20が閉じられて溶媒ケース19が密閉され、紡糸ノズル14の吐出口14aを洗浄する際には蓋20が開かれて溶媒ケース19内に紡糸ノズル14の吐出口14aが挿入可能に構成されている。このため、紡糸ノズル14の吐出口14aを洗浄するときには蓋20を開いて紡糸ノズル14を溶媒ケース19内に挿入することにより容易に行うことができるとともに、紡糸ノズル洗浄装置17の不使用時には蓋20を閉じることにより溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18の揮発を防止することができる。
(3)前記溶媒ケース19に収容される洗浄用溶媒18は紡糸用溶媒である。従って、溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18は紡糸原料に対する溶解性に優れ、その紡糸原料を迅速に溶解させることができる。
(4)前記紡糸ノズル14を移動させて溶媒ケース19上に置くだけで、紡糸ノズル14の吐出口14aを容易かつ速やかに洗浄することができる。
(5)前記溶媒ケース19の内径は紡糸ノズル14のノズルジョイント部13の外径と同じに設定され、溶媒ケース19上にノズルジョイント部13を載せたときノズルジョイント部13が溶媒ケース19の蓋20としての機能を果たすように構成されている。従って、紡糸ノズル14の吐出口14aの洗浄時に洗浄用溶媒18の揮発を防止することができる。
(6)前記溶媒ケース19の周壁19bには溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18中に向けて超音波を発振するための超音波発振機29が設けられている。そのため、紡糸ノズル14の吐出口14aの洗浄を一層有効かつ短時間に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図4に基づいて説明する。なお、この第2実施形態では前記第1実施形態と異なる部分について主に説明し、重複する部分については説明を省略する。
この第2実施形態では、紡糸ノズル洗浄装置17の溶媒ケース19の上部に開口41が形成されている。溶媒ケース19にはその開口41を開閉可能な蓋42が設けられており、この蓋42は図示しないばねによって閉鎖方向に付勢されるとともに、開口41の縁部との係合によって閉鎖位置に保持される。一方、紡糸ノズル14の先端部には上下位置に斜面43a、43bを有する作動部材としてのカム43が固定されている。
そして、静電紡糸装置11の紡糸ノズル14が下降すると、カム43の一方の斜面43aによって蓋42が開放されて、紡糸ノズル14が洗浄用溶媒18内に浸漬される。従って、紡糸ノズル14を洗浄することができる。洗浄終了後、紡糸ノズル14が上昇すれば、斜面43bの作用によってカム43の上方への通過が許容される。このため、紡糸ノズル14が溶媒ケース19の上方へ離脱されるとともに、前記ばねによって蓋42が閉鎖される。
従って、この第2実施形態では以下の効果がある。
(7)この第2実施形態では、紡糸ノズル14の昇降を利用して蓋42が開閉されるため、蓋42を開閉するためのアクチュエータが不要になり、構成が簡単になる。
(7)この第2実施形態では、紡糸ノズル14の昇降を利用して蓋42が開閉されるため、蓋42を開閉するためのアクチュエータが不要になり、構成が簡単になる。
なお、前記各実施形態を次のように変更して実施することも可能である。
・ 図5に示すように、紡糸ノズル14をピストン26が内装された筒体27の底面に設けてもよい。
・ 図5に示すように、紡糸ノズル14をピストン26が内装された筒体27の底面に設けてもよい。
・ 前記超音波発振機29を省略してもよい。
・ 前記静電紡糸用の紡糸原料として、金属酸化物、セラミック等の無機材料を使用してもよい。
・ 前記静電紡糸用の紡糸原料として、金属酸化物、セラミック等の無機材料を使用してもよい。
・ 前記静電紡糸装置11の移動や、蓋20の開閉を手動によって行うようにしてもよい。
・ 前記超音波発振機29の振動数を紡糸ノズル14の内側を洗浄することに適する値を設定してもよい。
・ 前記超音波発振機29の振動数を紡糸ノズル14の内側を洗浄することに適する値を設定してもよい。
・ 溶媒ケース19を透明材料で形成したり、溶媒ケース19に透明窓を設けたりすることによって、溶媒ケース19内の洗浄用溶媒18の量や汚れ具合を視認できるようにしてもよい。
11…静電紡糸装置、14…紡糸ノズル、14a…吐出口、17…紡糸ノズル洗浄装置、18…洗浄用溶媒、19…溶媒ケース、20…蓋、26…ピストン、27…筒体、29…超音波発振機、30…アクチュエータとしてのエアシリンダ、41…開口、42…蓋、43…作動部材としてのカム。
Claims (6)
- 静電紡糸装置において紡糸用溶媒に溶解された紡糸原料の溶液を吐出して紡糸する紡糸ノズルの洗浄を行うための洗浄装置であって、
前記紡糸原料を溶解する洗浄用溶媒が収容された溶媒ケースを備え、該溶媒ケースは上面を開放するとともに、その上面開放部を開閉する蓋を設け、該蓋の開放時に溶媒ケース内の洗浄用溶媒に紡糸ノズルの吐出口を浸漬可能に構成したことを特徴とする紡糸ノズル洗浄装置。 - 前記蓋を開閉するためのアクチュエータを設けたことを特徴とする請求項1に記載の紡糸ノズル洗浄装置。
- 前記溶媒ケースに収容される洗浄用溶媒は紡糸用溶媒であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紡糸ノズル洗浄装置。
- 前記溶媒ケース内の洗浄用溶媒に向けて超音波を発振するための超音波発振機が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の紡糸ノズル洗浄装置。
- 前記溶媒ケースと静電紡糸装置との間には、該静電紡糸装置の下降によって溶媒ケース上部の蓋を開放して溶媒ケース内への紡糸ノズルの進入を許容する構成を設けたことを特徴とする請求項1に記載の紡糸ノズル洗浄装置。
- 前記紡糸ノズルの進入を許容する構成は、溶媒ケース上部の開口を開閉可能で、ばねにより閉鎖状態に保持される蓋と、静電紡糸装置の下降によって蓋を開放させる作動部材とよりなることを特徴とする請求項5に記載の紡糸ノズル洗浄装置。
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